ダレイオス さんの感想・評価

3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

絵も子供向けですし、内容はこんなもんかなと思います。

ストーリーは主人公フリットが自分のコロニーがＵＥに襲われると
予測するが学校の先生に拒絶され、醜態をさらすが
その後、ＵＥに襲撃されそれが現実となる展開
本来ならパイロットではないフリットが
自分で設計したガンダムに乗り込み戦いに挑む展開
フリットは正義感が強いが頭が頑固と性格に問題を抱えていると思いました。
最初の戦闘からガンダム自体は高性能で強い機体に見えました。
１話から結構面白かったです。

ヒロインについてはユリンと偶然出会ったのはご都合主義かな・・・と思いました。
最初だし、これはしょうがないとは思いましたが
もうチョット上手い出会いを見たかったな
武器については戦闘データにより分析して戦闘中に作るといことでいいのだろうか？
これは敵を必殺技で倒すという、子供向けな感じがしましたね。
単純だがわかりやすいので嫌いではない。
そのおかげでフリットは強すぎるとは思ったけどフィクションと考えれば許容範囲かな

世界観はストーリーが進むと段々わかってくるので
世界観がわかってくる楽しみがありました。
それぞれのキャラも最初は不明だけど
徐々に色々な目的で動いているとわかるので
続きが気になることは多かったな
最初から、悪いことをしているとわかる艦長がいるのですが
それでもある目的のために動いているので
その動向は特に気になったかな、悪いことをしているので彼の結末は予想は出来る分
なんともいえない気分で見てましたね。
フリットは戦争に巻き込まれて、下手な正義感のために苦しんだ感じでした。
個人的には気持ちはわかるのですが見ていて辛かったな
ただ戦争アニメとしてみれば悪くはなかった。

ＵＥへの憎しみで戦っているのは悲壮感を感じたけど
ＵＥとの戦いにドラマはあったので
個人的には納得出来ました。
ストーリーの流れもコロニーで紛争を解決して
その仲間共にＵＥと戦う展開も話の筋は通っていたと思う。
ユリンの扱いはフリットとあんまり一緒にいなかったので
そこまでの絆が結ばれたとは思えないのは痛いけど
扱いはアレで良かったとは思う。
フリットの戦う原動力になったと考えれば納得はしました。
ＵＥは卑怯だけど敵勢力だし敵が卑怯なのは納得しました。

問題点は戦闘シーンの迫力不足かな絵自体は綺麗なのだけど
飛び道具があった時の感じがコツン、コツンと音がするだけとか微妙ですね。
たまに迫力がある時があるのですが
全体的に戦闘シーンの出来はムラが目立ったな

フリットは戦闘で強いけど演出的にはドラマがあるので嫌な感じはしなかった。
強くても大部隊同士の争いになると、どうにもならないことがあるので
そういった展開とかは結構好きでした。

１年の放送で３つの世代の物語をやる構成なので
世代交代が何回もあり途中から出てくるキャラが変わるので
毎回リセットして心の整理をするのは大変だったな
前世代のメインキャラも次の世代では立場がかなり変わっていたり
受け入れるのは大変でした。
そりゃないだろうという人はいましたね。
テンポも早いので、今まで一緒だった人と敵味方と別れて戦う展開も
一緒にいる期間が短いので、その対立はあんまり盛り上がらなかったな
ただ、話の筋はわかるしおかしくはないので
ストーリーの本質は悪くないと思います。
言っている意味はわかるので戦っている理由はわかる
正直普通に戦ったりトレーニングしたり目立って変な部分はないです。

ストーリーの軸自体はしっかりしていたと思う。
序盤から復讐物語とわかるので、そのテーマでいっていたかな
それがブレなかったのは良かった。
復讐物語で起こる様々な連鎖さ憎しみ、その結末など
話の筋は通ってたと思う。
フリットは戦うことしかないように見えるけど
冷静に考えればＵＥは敵なのだからそれを倒すのは全然おかしくはないと思う。
敵を滅ぼすために全力を尽くすのは当然でしょう。
その過程で周りとは色んな衝突はあったけどフリットは筋は通したと思う。
最後の結末もおかしくはなかった。

似たような展開は多かったな、ある登場人物が出てきたら
色々なフラグ立てて、その後すぐに何かが起こる展開で
殆どそんな展開ばかりでこのアニメを作っている人は無理をせず
無難な展開にしているせいで
次の展開がわかる仕様なので、すぐこの後の展開が読めるよねの展開は
正直もう少し何とかならなかったかなとは思う。
ただその分、見やすい内容にはなってました。

終盤は機体がインフレして段々「俺強い」になってきたり
戦闘はハデさ大味さが目立ったかな

ただ、１話から４０話くらいまでは何だかんだ言っても普通の意味で
楽しんで見てました。
終盤はロボットアニメお約束の展開で
キツかったし、終盤尺不足かなとは思いましたが
敵味方の勢力が各々の理由で戦っている理由は個人的には理解出来たし
主人公側の対立だって、個人的にはそれぞれの意見は
一理あったので話自体は筋を通したので納得はしました。

気になる部分は旧シリーズの色々な使い回しかな
セリフで「３倍の速度」とかやっぱり新鮮味がないかな
ガンダムは毎回だけど「シャア」みたいな人いるよね。
義務なのかな・・・と思ってしまう。

キャラについては制作者は最初から役割は決めていたと思う感じのシナリオなので
何のためにいたのかがわからないキャラは少なかったとは思うけど使い捨ては目立ったな
キャラが多いので出番については全体的に十分ではなかったかな
もう少し見たかったなのキャラは大多数でしたね。
世代交代制もあって印象に残りにくかったな
フリットやアセムの青年以降のキャラはそれぞれの
意見の対立は見応えがあったし
敵側の動きも３クール目以降は敵キャラ同士での関係とか
結構好きな場面は多かった。
終盤の敵のボスの意外なキャラクター性も見ものでした。
キャラは悪くはないと思うんだけどね。

作画については深夜アニメにはかなわないかな
絵自体は綺麗でも演出という点では子供向けでしたね。
ガンダムは大人も見るアニメなので全世代が満足いく作画ではなかったな
ただ、作画が乱れたり不安定なことは少ないので
絵自体の質はまずまずあったと思います。

声優さんについてはキャラは多かったし
世代交代するので同じキャラでも演じている方は
違ったりしましたので多すぎて評価しにくいのですが
全体的に変に目立つことがなく無難な演技だったです。

全体的に見て、１年の放送で３つの世代の物語があるので普通の１年ものロボットアニメの
３倍のテンポで進むのでテンポが早いのは問題かな
もう少し尺が欲しい場面が目立ったな
ユリンとフリットはもう少し一緒にいてほしかった。
そのせいで高い評価は出来ないとは思いますが
ストーリー自体は復讐物語と見れば筋は通っていたし
憎しみの連鎖などで発生するドラマも戦争ものとして見れば見所はありました。
フリットの物語と考えても良かったと思う。
つまんないってのはあるかもしれませんが
個人的な主観ですが根本的に話がおかしいってことはなかったです。
絵も子供向けですし、内容はこんなもんかなと思います。
普通に見れる内容、好みの問題