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「Phantom ~Requiem for the Phantom~(TVアニメ動画)」

総合得点
78.7
感想・評価
1089
棚に入れた
7156
ランキング
530
★★★★☆ 3.8 (1089)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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Phantom ~Requiem for the Phantom~の感想・評価はどうでしたか?

kolove さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

BGMがきになる

原作はエロゲということで、そちらをプレイしてみたくなった

物語はいたって単調なアサシンもの
エロゲの物語性が好きな人なら最後まで観られるんじゃないかな

サイスという変態に始まりサイスという変態に終わったなという感じ。

efとか君に望む永遠とかが好きな人にはゴリ押ししたくなる作品
ただ物語性はないので深いアニメが好きな人には不向きであると思う

BGMの出来の低さに途中で物語が入ってこなくなるアニメw

投稿 : 2015/12/12
閲覧 : 174
サンキュー:

1

ネタバレ

愛花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「ああ…俺達はただ、ほんの少しだけどこかで間違えただけだよ、きっと…」

OPとEDがすごく良かったです!
オープニングテーマ
「KARMA」(第1話 - 第19話)KOKIA
「戦慄の子供たち」(第20話 - 第26話)ALI PROJECT
エンディングテーマ
「地獄の門」(第1話 - 第19話)ALI PROJECT
「Transparent」(第20話 - 第26話)KOKIA

KOKIAは幻想的で、アリプロはクセになる音楽です(*。・ω・`*)

{netabare}
綺麗な3部構成になってます(^_^*)
26話と長いにもかかわらず途中でだれたりしてなくて、一気に観ることができました(*。・ω・`*)

部ごとに主人公がしっかり描きわけられていてわかりやすかったです!玲二の髪の毛と眼がしっかり区別されていた気がします。。(2部のれーじは何かチャラい…笑)

音楽もとてもいいですね(^_^*)多くの種類があるわけではないのに、全部合ってます。そしてPhantomらしい雰囲気を創るのに一役かっています。
この音楽たち、アインやツヴァイの歌うver.もあって、聞いてみると面白いですよ!(^_^*)

個人的には25話がとても好きです。。めちゃ泣きます。。
{netabare}
2人の決闘で、音楽がまだなっていて、玲二とキャルが車に乗っている幻想のあたりから涙が出てきます。。
「いいじゃないか…せめて夢の中くらい、ありえない救いがあっても…」
この幻想は玲二のもののように始まって、キャルのもののように終わりました。
2人は同じ幻想を共有していたのでしょうか。。2人が別れ別れにならなければ、本当にこんな未来が待っていたのでしょうか。。

曲が終わって2人は同時に銃を抜き合います。しかし、引き金を引くのが相手より一瞬遅れたとしても引き金を引くことはできると思います。でも玲二は撃たれてない。
キャルはやっぱり、撃てなかったんだなぁと思いました。
リズィを撃ったことから、キャルに覚悟やなにかが足りてなかったわけではないと思います。
ただ、どんなに玲二を憎んでいても、それ以上に深く深く玲二を愛していたんだなぁ…
そもそも愛しているからこそ憎んだのでしょうし、ね…
その愛、玲二との思い出を思い起こしてしまって、決意が鈍ってしまった。

「…なんでそんなに、強いかなあ」
というのは、銃の腕なんかではなく、心の強さのことを言ってるのだろうなぁ…
撃たれたあとのキャルは2部の幼いキャルの声になっていて、キャルの心は2年前の幼いままなのかもしれないなぁなんて考えるともう涙がとまらない…(/ _ ; )

ほんのちょっとのすれ違いでどうして撃ち合う結末になってしまったのだろう。。
でもやっぱり、玲二が自分に真剣にむきあってくれたと気付いて玲二の側で逝ったキャルは、最善の最期とは言えないまでも少しは救われたのかもしれないですね(/ _ ; )
{/netabare}

この物語の終幕は賛否両論ですよね(´・_・`)ここまでは良かったのにどうして玲二を殺すんだ!って意見も目にしました。
私も最初、唐突すぎて玲二が死んだって認識できませんでした(^^;;
これまで全ての約束を反故にしたけれど、アインに笑顔を取り戻すという約束だけは守ろう、というモノローグの直後に玲二は撃たれます。
最後にアインが振り返ってちょっと笑いますが、これはカウントされるのかな⁇
だんだん消えゆく玲二の視界から悔しさの色は見られなかったので、カウントしてもいいのでしょうか(´・ω・`)

江蓮は死んでいないと推測できますが、ここから江蓮はどうやって生きていくのでしょうか(´・_・`)でもモンゴルで自分という痕跡を確認できて、玲二からもらった名前もある彼女は、2部の最後とは違って「玲二のいない世界」でもちゃんと生きていけると思います(*。・ω・`*)


最期まで主人公たちが幸せになることはなく、哀しくて儚い物語でしたが、救いのない物語ではなかったと思います(*。・ω・`*)

{/netabare}

投稿 : 2015/12/03
閲覧 : 279
サンキュー:

15

ネタバレ

はにわ@ウルガモス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

マジか…

全体的な感想を言うと楽しめるけどラストの後味が悪過ぎ…
別に殺す必要なかったと思います。確かに彼らは言いなりとはいえ、たくさんの人を殺してきたわけですがあそこまで前向きな雰囲気なところで…
それなりにあの二人には感情移入して最後温かい気持ちになっていたところであれは残酷すぎる…

それ以外は普通に楽しめました。

少し疑問に感じたことが…

キャル成長早過ぎじゃね?おそらくこれは観ている誰もが思ったでしょう。サイスマスターに改造でもされたかと思ったけどサイスマスターは何もしてないって言ってたし2年しか年月経ってないし…

あとはまあ色々ツッコミたいところもありましたが気にしない方針で…

投稿 : 2015/11/20
閲覧 : 217
サンキュー:

0

ネタバレ

だんご神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もう少し評価されてもいいかも。

◎ジャンル、成分

・バトル、ガンアクション、暗殺

◎感想

・同ジャンルにブラック・ラグーン、ヨルムンガンド、カナン等がありますが、この作品もそれなりに評価されるべきだと思います。個人的な面白さでいくと、ヨルムンガンド≒ブラック・ラグーン>本作品>カナンといったところです。

・主人公を殺し屋に仕立てあげた人物への復讐でもあるのであまり明るい話ではないです。

投稿 : 2015/11/06
閲覧 : 207
サンキュー:

0

ハッカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

普通に面白かった

ストーリー的にはとてもおもしろかったです。
ですがひとつ言わせてもらうと再開したシャルが
成長しすぎてると思う。
あとラストが切なすぎたw

投稿 : 2015/10/27
閲覧 : 421
サンキュー:

1

ネタバレ

Near64 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

GOOD

結末に納得をいかない人も少なくはないが、あれは正解だったと思う。 

投稿 : 2015/09/11
閲覧 : 276
サンキュー:

2

ネタバレ

MbsHL22207 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「死」のみが唯一の救済

アニメ視聴済み・原作プレイ済み

□物語
拉致された挙句記憶を奪われ、巨大ギャングの最強ヒットマンとして生きる主人公の半生を描く、暗くて悲しい物語。

{netabare}
基本的に俺TUEEE系だが、ヒットマンとして育てられる過程から観せられる為主人公への感情移入度はかなりのものがある。
それ故に虚淵脚本がグサグサと視聴者の心をえぐり、感情を揺れ動かしてくる。

それも負の感情ばかり・・・・私は大好物ですがね!

□声優
当時駆け出し(今は有名)な人がいたりするが、棒読みなんてまったく無く違和感も無い。
恐らくここで違和感があると没入度が一気に落ちてしまったと思う。


□キャラ
主人公の価値観・人生観の移り変わりはとても楽しめる。
まだ人間味のある序盤、覚醒して殺戮マシーンと化す中盤、幸せを必死に探してもがく終盤。

□作画
合格点を越えては来るが、特出した点は無い。
作画崩壊などは無く安定している。

□音楽
特に印象的な物は無い。OPが独特だなぁというくらいか。
場面に合ったBGMが流れており違和感は無い。合格。

■総評
最終話が不評だそうだ。私は結構気に入っている。
みんなハッピーエンドというか収まりの良い終わり方を望むのも分かるが、やはりヒットマンの最後としては相応しい終わり方だと思う。

この後もまだまだ逃げて逃げて逃げて逃げて、逃げ続ける人生を主人公には負って欲しくないと思った。そうなると他に選択肢はない。
ただ、主人公はとても幸せだったと思う。終わりの無い戦いを終わらせてあげただけでも主人公は作品内で救われただろう。

私が一番可哀そうと思ったのはヒロイン2人だろう。
特にアイン。彼女は今後どうするのだろうか・・・。
{/netabare}

投稿 : 2015/08/30
閲覧 : 251
サンキュー:

8

ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

六道輪廻の物語、主題歌「KARMA」と物語の結末

この作品は闇を彷徨う罪人の六道輪廻を描いた物語である。本作には少女を傀儡の様に扱うなど不条理で残酷な描写が幾多も包含されており心底生理的嫌悪感を抱く可能性がある為留意が必要である。
物語は全二十六話、主題歌はKOKIAの「KARMA」であり、この主題歌こそが本作の根幹と成っている。

{netabare}この物語は主人公の死を以て終焉する。{/netabare}その至って短兵急な結末には隔靴掻痒の感が否めないが是生滅法の定めならば是非も無く、記憶を回復しても尚己の意志で悪業を重ね、天理人道から背き続けた玲二の最期は自業自得だと言わざるを得ない。特筆すべきは主題歌「KARMA」の存在であり、この歌は玲二の行為を因果応報だと形容しつつ、己の業で終りに出来なかった玲二たちを慰藉し、弔歌としての意味も成している。即ちこの主題歌の選出と玲二が生きながらに罪を贖う結末を製作者が選択しなかった事実は、本作が贖罪ではなく六道輪廻を描いた作品であることに一定の根拠を与えている。主人公とヒロインの結末の相違は意志を持った殺し(業)であるか否かの違いかと推考するが、製作者の恣意性を考えればそれ以上の考察は意味を成さないと考える。一方、クロウディアの信念と徹底した卑俗な業は声優久川綾の好演もあり最早清々しく、十八話のリズィ・ガーランドの仁義と併せて見事であった。

物語の過程や演出に於いては登場人物の成長速度など不合理な点は枚挙に暇がないため最早言及し兼ねるが、「銃弾が当たらない」などで著名な真下耕一氏が監督である事は、其の事だけで物語の合理性の無さの説明に成っている。真下氏と言えば個人的には「NOIR」の「最後の銃声」を想起するが、其の事を本作の結末と関連付けて一貫性を探れば、視聴者に予期せぬ結末を演出して衝撃を及ぼしたい監督のあざとい考えが見て取れる。物語の粗雑な結末の影響もあってか結局のところ本作の根幹を成すのは善かれ悪しかれ輪廻転生を暗示している主題歌の「KARMA」であり、この曲が本作の合理性と一貫性を辛くも保たせていると同時に「救い」にもなっている。即ち本作はこの物語を以て帰結するのではなく、本作で棄世した登場人物の次なる「業」に期待させる製作者の手前勝手な作品に仕上がっている。しかしながら其の主題歌から奇天烈な曲に変更した時点で此の作品の一貫性と世界観は崩壊した。

投稿 : 2015/08/29
閲覧 : 365
サンキュー:

6

ネタバレ

初夏のライオン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

衝撃のラストアニメ

設定やら、素材はいいのだけれど、どこか物足りなさを感じる。
たぶん それは もう少し派手なアクションシーンを取り入れてもよかったのではないか?と思うところだと思う。
特に主人公が本当は強いのに、終盤でその強さの描写が少なかったことは残念。
序盤の時のバーサーカモードはどこへ行ってしまったのか…

物語は大きく分けて3つに分かれているのだが、主人公のビジュアルの変わり様にツッコンでしまう。

投稿 : 2015/08/26
閲覧 : 329
サンキュー:

8

Winmerge さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

つまらなくはないが

大して面白くもない

人殺しまくって、自分でももうもどれないだのなんだの言ってたのに、あんなにすぐ学校生活に溶け込めるか?^^;

キャルもキャルで主人公を恨む理由が謎すぎる…待ってたのに来なかったから許せない殺す!って、えぇ…?主人公に悪意があったわけでもないどころか、それまで散々恩を受けていたのに、そこまでする意味がわからないよぉ…

しかも何年も学校なんかで浮ついた生活繰り返してたのに、特に訓練してたとかいう描写もなく、天才だの最強だの言ってたプロの殺し屋とやってなんで勝てるんだよと…仮面被ってた人たちも当たり前のように倒したし

ラストシーンも、どう考えても不必要だよなあ…今までしてきた事の報いってのも、分からなくはないけども、ストーリーの流れ的に、殺さんほうが視聴者的にまず評価は下がってないだろうし、原作もハッピーエンドがあるんでしょ?なんというか、わざわざ視聴者の想像の裏を無理矢理かこうとするというか、これは他のありきたりな作品とは違う!みたいな、監督の異端KAKKEE的な中二病精神が現れたような…悪いとは言わないけどさ


批判っぽいのばっかりだけど普通に楽しんで見てたよ?あんまり深く考えなければ良いんじゃないかな(適当)

投稿 : 2015/08/12
閲覧 : 214
サンキュー:

2

黄色のドラえもん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

虚淵さんの作品なのでストーリーは重いです。実写映画のレオンやニキータを参考にしているアニメで、ガンアクション系の中ではよく出来ている作品だと思います。最初は少しつまらないですが3話あたりから暗殺者としての仕事が始まってきて面白くなってきます。特に4話は個人的にかなり印象に残っている回なので4話までは我慢して見てほしいです。最終話の最後のシーンは賛否両論を呼んでいますが、個人的にはあれで良かったと思います。

投稿 : 2015/08/09
閲覧 : 254
サンキュー:

7

ネタバレ

No Nameeee さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/07/10
閲覧 : 253
サンキュー:

0

yuda-i さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作だと思う。鬱だけど......

鬱要素満載で有名じゃないけど個人的にはsteins gate, code geassに並ぶ傑作
主人公達の悲壮感が伝わってくる 
迷ってるなら絶対みるべし 見終わったらちゃんと布教するべし

投稿 : 2015/05/23
閲覧 : 274
サンキュー:

5

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

深夜アニメ×美少女ゲーム…毒の交流♪

2001年、真下耕一監督らが〝解放区"深夜アニメにて
『NOIR―ノワール―』で美少女と銃を表現していた、少し前の世紀末…。

〝アンダーグラウンド"たるPC用18禁美少女ゲームでは、
虚淵玄氏とニトロプラスとその一味が、
エロと美少女さえあれば、あとは何を表現しても許されることをいいことに、
『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』という少年少女に暗殺稼業の業を背負わせる、
〝諸悪の根源"を産み落とし、エロゲー業界のカンブリア爆発を加速させていた…。

本作はその10年後、虚淵氏が深夜アニメに本格的に這い出て、
アニメの仕事に挑戦する過程で、一部脚本にも挑戦したアニメ化作品。

そんな虚淵氏をアニメ業界側も歓迎♪
黒田洋介氏や『NOIR―ノワール―』の真下耕一監督ら、
彼の毒の伝説を知る業界を代表する毒の伝道師がスタッフとしてお出迎え♪
さらにその『NOIR―ノワール―』でOPを担当した
ALI PROJECTも本作ED「地獄の門」にて腑(はらわた)を唾棄して
歓迎ムードを盛り上げました(笑)

特に黒田氏はノリノリで、アニメ版オリジナルストーリーも発案し、
{netabare} 深夜アニメにおける視聴者の奈落への突き落とし方を実演♪{/netabare}
さらに{netabare}第三話に最初の毒を盛って来る{/netabare}シリーズ構成術、
「ト書き一行一カット」の脚本術といった、
〝黒魔術"を伝授するなど、業界の毒の流儀を虚淵氏に伝道♪

本作で脚本も経験し、深夜アニメでも毒を噴霧する手応えを掴んだ虚淵氏は、
『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本・構成等に突き進んでいきました。


『Phantom』は虚淵氏が〝悪影響"を受けた数々の映画作品をオマージュしていることでも有名。

特に{netabare}リュック・ベッソン監督の『ニキータ』は第一章、同『レオン』は第二章、
ジョン・ウー監督の『狼/男たちの挽歌・最終章』は第三章と
三部構成の骨格となっており、事前に鑑賞しておくとより楽しめます。
ネタとして『タクシードライバー』や『夕陽のガンマン』も抑えておけば完璧♪{/netabare}

アニメを観て、これらの映画も観た上で、XBOX360版リメイク作もプレイしましたが、
『Phantom』は虚淵さんが映画等で受けた〝悪影響"を美少女を通じて、
次代に語り継ぎ、青少年の〝不健全"な成長に貢献しようとの
情熱を具現化した作品だと痛感します(笑)

アニメ設定資料集では虚淵、黒田、真下の三氏が対談にて、
『男たちの挽歌』等の映画ネタも絡めて盛り上がる様が、
黒くて大変楽しげ♪(笑)

というよりみなさんこれだけ映画に〝悪影響"受けたなら、
どなたか実写映画監督になっても良さそうなものですが、
ことごとく二次元世界に身を投じてしまうのが、
日本の表現界の現状を象徴しています(苦笑)

これが良い事なのか悪い事なのか…。
いずれにせよ、お陰様で、深夜アニメは今日も毒まみれですww

投稿 : 2015/05/20
閲覧 : 543
サンキュー:

15

wonder_boy さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

泣いた、確かに泣いた、けど..でも...!!

まず始めにこの作品は名作です。

この作品を見た大半の方々が
ラストがどうとか台無しだとか
言っているのだけれど、そんな事はありません。

このアニメには癒しや暖かさや幸せなど
そう言った+の感情や描写が最初からありません。

死と生の価値観は人それぞれと言うよりは
その人の居場所ややっている事で変わると思います。

暗殺者は常に命を狙われているし
逆に狙ってもいる。

そぉいった死と向き合うような命を削ってまで
やらなきゃいけない事だとかやりたい事だとか
理由は様々ですがそんな世界をリアルに描いた作品だと僕は思います。

こぉゆぅ現実世界でもある裏の世界を
アニメ化してハッピーエンドにしたのなら
僕は全くもって面白いと言えません。

人を殺して幸せと感じるのは暗殺者ではなく
それは、ただの快楽殺人者なので。

ですが所詮暗殺者など人殺しです。
幸せな訳がありません。
幸せになっていい訳がないのです。

そんな苦悩や葛藤を非常に上手く
表現できていたと僕はラストで思いました。

暗殺者、マフィア、極道と裏で生きる人達を
2クールで違和感なく納める事が出来ていた名作です。

内容とは関係のないことですが
所々おかしい所があったのは事実ですので
アニメとして評価をすると満点ではありません。

しかし虚渕さんに関わる作品で面白くない訳がありません。

ヒューマンドラマが好きな方は是非見てください!!

投稿 : 2015/05/19
閲覧 : 437
サンキュー:

3

ねん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後の終わり方になんか困惑衝撃的すぎて

最後どうなったんでしょうただそれだけです。。。

ちゃんとした感想はまた書きます。というか時間がないので今書く気はなかった。

最後どうなったんでしょうとりあえず誰かにこの気持ちを伝えたい。。。

こんな終わり方ってorz...

こんなにも救いのないアニメがあっても良いのかすごく悲しい気持ちに。。。

頭も心も疲れ、はじめから終わりまで不安がおさまらなかったです。

投稿 : 2015/05/18
閲覧 : 308
サンキュー:

4

ネタバレ

Tomo-Q さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

oh no....

一気に観てしまった・・・

うーんーうーん。

誰も幸せになれなかったけど、それでも、それぞれに
一瞬は幸せを感じたときがあった

それでよしとしよう><

投稿 : 2015/05/16
閲覧 : 189
サンキュー:

3

ANN さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

むむむー

おもむー
すきむー

投稿 : 2015/05/08
閲覧 : 205
サンキュー:

2

mania2015 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

後味は良い作品ではないですが!

アサシン作品では、良く出来た作品だと思います。銃の描写にもこだわっています。さすがニトロプラス作品です。ストーリーも面白く、ハラハラドキドキ感は味わえます。後味は良くはないですが、オススメ出来ます!

投稿 : 2015/05/03
閲覧 : 268
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

お子チャマ感性で見ると

設定がツマンナイと思ってしまう、お子チャマ感性の私ですが、
最終話まで見続けることができるシナリオだった。
しかしながら、お気に入りとなるインパクトは感じなかった。

投稿 : 2015/04/28
閲覧 : 139

ゆうき。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

唐突な学園ラブコメにワロタ

殺さなきゃ(使命感)

正直、ここまで悪役にいらいらしたのは久しぶりでしたよ。
すっかりキャルに感情移入しちゃって、気分最悪です。
CV沢城みゆきさんが可愛らしいキャラを演じているのは新鮮でとてもよかったです!

物語に深く関わる人物がたくさん死んでしまうアニメです。暗く重たい雰囲気が好きなら楽しめると思いますよ~

投稿 : 2015/04/26
閲覧 : 239
サンキュー:

3

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あなたのいない世界に私は生き残りたくない。

なんだかちょっと重めのアニメが観たい。
そう思い皆さんのレヴューを参考にこの作品を選びました。


シリアスな内容で全26話ほぼ笑いなんてなかった。
突っ込みどころは多々ありましたがっw(マグワイヤのお風呂とか・・っw)

サイスにより記憶を奪われ教育され暗殺者に
仕立て上げられてしまったアイン(後に→江蓮)とツヴァイ(吾妻 玲二)。
インフェルノという組織の最高の暗殺者に贈られる「ファントム」の称号を持ち
ファントムとして暗殺業をしていきます。
めちゃくちゃ強いコンビ♡

派手なシーンとかは特になく静かに淡々と展開していくストーリーなんすが
不思議と地味におもしろくて、続きが気になる気になる・・。

後半舞台がツヴァイの故郷日本へとなりますが、
個人的には海外での舞台のが楽しめたかなーと思います。
ツヴァイは制服よりホストみたいスーツのが似合うっw
普通にイケメンだと思いました。

※これより下は名前で呼びます。
アイン→江蓮
ツヴァイ→玲二

途中から登場する少女のキャル。
(ツヴァイと離れたのちサイスによりドライという名になりファントムになります。)
キャルの2年後の成長した姿にはびっくりです。
2年であんな小さい子がこんなミラクル美人になるのか・・。
憎しみを抱えてましたが笑って最後を迎えられてよかったと思います。


江蓮と玲二がお互いをお互いが必要としてる2人の雰囲気好きです。
最後に江蓮の故郷へ2人で行けてよかったです。
そこで玲二が終わりますが・・
良かったバッドエンドだったんじゃないでしょうか。
ただこの先の江蓮を勝手に想像すると胸が痛みます。


ですがとても私は楽しめた作品でした。
年齢設定どうなってんの?って途中からすごく気になりだしました^^;
が、置いておきます。
全26話で観る前はちょっと長いな〜とは思ったものの
観始めてハマったらあっという間ヽ(*´∪`*)ノ"
観てよかったと思います。
重めなアニメ!そんな気分な時はぜひっw

読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

投稿 : 2015/04/06
閲覧 : 1024
サンキュー:

57

じりの さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

変態メガネ教授

体なでまわしてた

投稿 : 2015/03/26
閲覧 : 238
サンキュー:

0

Komugi さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

19話以降いらない

19話以降要りません。
それ以前の方向性を保ってたのであれば物語以外の全ての項目に4を与えてましたが、19話以降のせいで全てが台無しです。(物語は3.5)
ついでに最終話のラストは不要です。
モンゴルでのエレンとレイジのやり取りが終わったらすぐに視聴をやめるべきです。

投稿 : 2015/02/21
閲覧 : 301
サンキュー:

0

郎太桃← さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

26話と長いが、飽きずに見れるほどおもしろい。

投稿 : 2015/02/03
閲覧 : 273
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私たちだけが知っている。絶望、痛み、苦しみ…

オススメ頂いた作品(^^)

ガンアクションものは初めてでしたが
恋愛要素もあって思いのほか楽しんで見れました!



「どこにも存在できない亡霊。誰でもない、ファントム」


最強の暗殺者「ファントム」という称号を与えられた、少年少女の物語。
裏社会が舞台なので、人が沢山死に、重たいシーンが続きます。

しかし救いようのない悲しい物語と、先の読めない展開に
かなり引き込まれてしまいました。


「人を殺すことでしか存在を許されない」彼らには
未来もなく、生きる意味もない、ただただ絶望的な毎日しかありません。

そんな彼らに幸せは訪れるのか…
衝撃的展開が多く、ワクワクというより常にドキドキでした!



「僕は殺す、生きるために」


主人公「ツヴァイ」は暗殺者としての能力が著しいようで…
ふふふ…カッコイイです(ノ∀`*)

感情をあまり出さないクールさと、ストイックな雰囲気。
そしてホストのような格好をしているツヴァイが大好きですw


そして何と言っても「キャル」が可愛い!
可愛い、可愛すぎる…(特に幼少時代)
沢城みゆきさんの声がまた凄く良いんです//

キャルが登場してから、暗い物語も一気に色づいたし
欠かせない存在でした。

あれから成長したキャルも可愛いかったよ!w



「負ければ命を失い、勝てば心を失う」


ガンアクションのシーンは、いつもワクワクでした!

主人公達は身体能力が高く、人間離れしていますが
淡々と任務をこなす姿と圧倒的な強さに、かなり見入ってしまいます。

滑らかすぎず、リアリティのある動きもポイントでした。


欲を言えば、もう少し暗殺者としての仕事をする姿を見たかったです!



「儚く散りゆく花…」

{netabare}
最終回、予想はしていましたが唐突過ぎてびっくりしました。
しかし、個人的には納得のいくバッドエンドだったと思います。

Requiem for the Phantom
「ファントムへの鎮魂歌」

救いようのない物語でしたが
それでもみんな、最期は安らかな顔をしていました。


ただ一つ疑問なのが、ツヴァイが
アインの笑顔を見届けられなかったこと。

あとちょっとだったのに…なんで??泣

なんか深い意味がありそうだけど、結局良くわからなかったです。
{/netabare}


残酷で、それでいて美しい最後に感無量でした!
衝撃と重いストーリーを求めている方に、オススメな作品です(´ω`*)

投稿 : 2015/02/02
閲覧 : 171
ネタバレ

Exolve.CR さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高!!

シリアスで暗い話が好きな人には最高!
敵を殺すことを躊躇しない冷徹でいながら人間的なところもあるまさに理想。

投稿 : 2015/01/18
閲覧 : 284
サンキュー:

4

ネタバレ

あにすきー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観たい

少々展開に無理があるところも

後半に子供に見えていたCalが二年でグラマー美女になっていたのが無理すぎてWWW

投稿 : 2015/01/18
閲覧 : 191
サンキュー:

1

saccho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想

暗殺者を描いたガンアクションもの。どこまでも重く,悲しい物語です。お気楽なアニメに飽食気味な方にオススメです。

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 218
サンキュー:

2

ネタバレ

fluid さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

生きる理由 殺す罪悪感

【記憶】を奪われ全てを失った少年が、人殺しを強要され【暗殺者】になるまでの苦悩を描いた作品。

絶望の中にもったった一つの希望が。
自分の中に見失った生きる目的を大切な誰かの中に見つける、そんな描写が素晴らしいアニメでした。

現代人ってアニメや映画で人の死に慣れ過ぎて、どこか他人事のように見てるとこあると思うんです。
最近は、死の重さが全然感じられないアニメが量産され、死者をバカにしてるのかと思うような作品も少なくないですよね。
それと比べると【生きる理由】や【殺す罪悪感】をここまで細かく表現した作品は珍しいんじゃないかな。

■どこにも存在できない亡霊、誰でもないファントム
逃げれば組織に殺される、そもそも海外旅行中に記憶を失い帰る家が分からない、自分が誰なのかすら分からない。
【生きる理由】を失った彼らの【絶望】の描写が素晴らしかったです。

■オレは・・・殺す、生きるために殺す。
はじめて人を殺すときの描写
相手を殺す直前でためらい、舌なめずりして逆にピンチに。
人殺しになるくらいなら自分が死んだ方が良いというあきらめにも近い力の抜け方。
そして自分が本当に殺されるという瞬間、極限状態で呼び覚まされた生存本能。 ためらいの無い一突き・・・

殺らなければ殺られる、という描写をここまで精密に表現した作品は珍しい、というより他では見たことが無いですね。凄すぎです。

■無表情、そしてギリギリ保たれる精神
一人殺すだけでも物凄い罪悪感なのに、何度も何度も殺さなければいけない、暗殺者をやめれば組織に追われる。

感情を押し殺して何も考えないようにしてるのは、そんな終りの見えない【罪悪感】によって精神が壊れないようにする為なんですよね。
自分がやってることを他人事なんだと自分に暗示をかけて、意識しないようにしてわけです。
【心の壁】ですね。ちょっとしたことで壊れてしまいそうな危うい壁。

アインがたまに見せる無表情ではない表情、そこに危うさを感じました。

■生きる理由
絶望の中で生きる理由を失った彼らが触れ合うことでお互いを大切にしたいと思うようになる。
生きる希望を見つけるまでの描写が素晴らしかったです。

自分の中に失った【生きる理由】を大切な誰かの中に見出したわけですね。

人を思う描写ってなんでこんなに目を奪われるんだろう?
と考えると、人が人を好きになる本質ってここにあるからなんじゃないかな。
好かれれば好かれるほど、必要とされるほど、好きになる。

恋愛だけでなく人付き合いにも通用する原理↑なので、身近に幸せになってほしい人や子供がいたらぜひ教えてあげてください。

いきなり告白しないで自分が好きだということを相手にさりげなく気付かせるのも有効的ですね。
まあ実際、自分もそんなトラップに引っ掛かってしまったことがありますし(笑)
ポイントは気があることを相手に気づかせてから少し考える猶予を与えることですね。あとは時間が経つうちにだんだん好きになってくれるかどうか、そこが分かれ目です。

■大切な人を殺さなければいけない・・・
知らない人を殺すことでさえ物凄い罪悪感を感じて、無感情にならないと精神を保てないほどの苦しみだったのに・・・
物語の後半、大切な人を殺さなければいけないシーンがいくつも出てきます(泣)

大切な人のためなら自分の命さえ引き換えにしたり、
昔大切だった人と今大切な人、どちらの命を選ぶのか悩み苦しんだり、
泣けるシーンが沢山ありました。

無感情になんてなれない、逃げ道のない苦しみ・・・

答えなんてない極限状態で何を選び、どうするのか、目が離せないですね。

■名作だけど見る人を選ぶ?
このアニメは間違いなく名作ですね。
実写の海外映画を見てるようなクオリティ、今まで見た暗殺アニメの中で一番面白いです。
ただ、心理描写が良すぎて、、その複雑すぎる描写を読み取れるかどうかで見る人を選ぶ作品かな?

無表情でつまらないという感想も見かけますが、、感情を押し殺すのは精神が崩壊するのを防ぐためですし、無表情だからこそ輝くたまに見せる表情に隠された心理を読み取るのが楽しいわけです。

■ドラマがホント素晴らしい!
このアニメで特徴的なのが視聴者にキャラの考えを伝えるためのセリフが必要最小限なところ。
そのおかげで、心理描写から少ないヒントを探し出し、組み上げて予測するという楽しみが倍増!

人間って1から10まで言葉にしなくても伝わったり、人の考えを予測するのが人付き合いの面白いところじゃないですか。
人間って100%自分の思い通りにならないところが面白い、自由への欲求は不自由が無ければ生まれない。とも言いますしね。

アニメの心理描写にも同じことが言えると思うんです。
全てを説明してくれるアニメの方が視聴者が理解しやすいというメリットはありますが、面白味が無い。
例えるなら、映画見てる最中に横から色々説明してくれる人がいると楽しくないですよね、それと同じです。
逆にこのアニメみたいに過剰に言葉数を減らす作品は視聴者が理解しにくいというデメリット、つまりは楽しめない人の割合が増える危険性がある反面、難しいパズルを解くような楽しみを演出できるわけです。

もちろん作るのが難しいのは後者ですね。この作者さんはかなりの頭脳派。
まあどちらが面白いと感じるのかは見る人によると思いますけど、自分は難しい心理描写の方が好きですね(笑)

ちなみに小説やラノベのように文字が原作のアニメは前者のタイプ、つまりは全部言葉で説明するアニメになりやすい傾向が。そこはアニメ制作会社の腕次第?

■ニトロプラス
ニトロプラスの原作は銃やメカ、戦闘の知識がはんぱないですね。ビックリさせられます。
なのでバトルアニメとして評価する人が多いみたいですけど、本当に評価するべきなのは中身。このアニメはドラマが素晴らしい!
心理描写のクオリティは今まで見てきたアニメの中で最高クラスでした。

■ドイツ
サイスマスターはドイツ出身。
アイン、ツヴァイ、ドライ、というのもドイツ語で1,2,3、つまりファントムの1番目、2番目、、という意味ですね。

■アインの真実{netabare}
アインはあんなに強そうに見えたのに実は心の中は普通の人よりか弱いらしいです。それを聞いてビックリ。
サイスは弱いと表現してますが、言い換えれば人の痛みに共感しやすい、感情が豊かってことなんですよね。

何も感じない無感情な人間に見えたのに、実は【感情豊かな人間】。

そういわれると納得で、人の痛みに共感しやすいからこそ自分の感情を押し殺さないと耐えられなかったってことなんでしょうね。
人殺しを何も感じないような人間は自分の感情を押し殺す必要なんてないですしね。

今、振り返ってみると、たまに無表情がピクリと崩れるシーンがありましたけど、ああ、そういうことか、という感じです。
ギリギリ保っていた無感情が崩れそうで崩れない、そこにギリギリ精神を保ってる様子が現れてたわけですね。

ということは、感情豊かな方が人形になりやすい?
サイスが選ぶファントムシリーズって女の子しかいないけど、あれって感情豊かな女性の方が人形のように洗脳しやすいってことなのかも?

それにしても・・・
記憶も帰る家も無くして、何もない、生きる理由も分からない、唯一の存在理由があのサイスマスターだなんて可哀想すぎですね(悲)
考えることを許さず人形のような振る舞いを強要するサイスマスター・・・
対する玲二は優しいクローディアのお気に入り。そんな彼を見て思うところがあったに違いない。

玲二は2番目のファントム、アインと同じ境遇。
今まで一人だったのに、自分にそっくりな玲二を見ると暗殺者としての自分の姿を写し鏡で見せられるような状況に・・・
これって何も考えないようにしていたアインにとっては大ダメージ!
玲二を見ることで自分が人を殺してるんだということを自覚し、罪悪感で震えるシーンもありましたね。
→暗殺の手順を冷たい表情で話す玲二を見て、もういいわ、と静止するアイン。

その後、クローディアから自分で考えなきゃダメよと言われた玲二。
上からの指示に対して自分の意見を話すようになった玲二を見てアインは、「考えると壊れるわよ」と一言。
殺す罪悪感と向き合うなんてアインには出来ないこと、そして、アインは考えることを許されない人形扱いなのに玲二は考えることを許され人間扱い。

そっくりだと思ってたのに、違いを感じ始めるアイン。
羨ましいような、嫉妬のような、自分には無い強さへのあこがれもあるのかな?
色んな感情が入り混じり自分にも理解できない感覚に少し嫌悪したんだと思います。
人間ってそういうとき、とっさに反発しちゃうものですしね。
アインが玲二に反対的な意見を言ったのもそういうことなんでしょうね。
子供が好きな子に反発したり意地悪しちゃうのも同じ原理。←自分が理解できない恋愛という感情に嫌悪し、本能的に防御反応を見せる。

そしてアインの玲二への気持ちが決定的に表れたシーンがこれ。
サイス「クローディアにツヴァイを寝取られないように」
アイン「寝取られても任務に支障はありません」
サイス「そうだな」
アイン「・・・」
ちょっと女の子っぽい反応に見えますよね。

そんな見え隠れする感情にアイン自身も気づきながら、だんだん玲二に魅かれていく様子、玲二に【生きる理由】を見出していく様子には見ごたえがありました。

あと最後、自分の意思では人を殺せないアインがサイスを殺すシーンはスカッとしました(笑)
{/netabare}


■感想{netabare}
生きる理由も見当たらない絶望の中、大切にしたい守りたい誰かに出会い、
何人も殺すことで生き延びた自分の命ですら、たった一人のために引き換えにするという生きざま。感動しました。


組織に追われるクローディアをリズィが殺さなければならないシーンはすごかったですね・・・
他の誰かに殺されるならせめて自分の手で・・・という言うことなんでしょうね。
クローディアもそれが分かってるからこそ最後に砂浜を選んでリズィに身を任せ、リズィが打ちやすいように決して後ろは振り向かない・・・
「最後まで・・・ごめんね。」の一言はうるっときました。

そんなリズィも結局キャルに殺されちゃいましたね・・・
玲二にもキャルにも死んで欲しくない。二人が殺し合うのなんて見てられない。
例えキャルが望み通り玲二を殺したとしても何も残らずに苦しむことが分かってたんでしょうね。
クローディアを殺した自分と同じ思いはさせたくなかったんじゃないかな。
命を懸けて、銃口を向ければ分かってくれると信じたのに結局・・・
例え、自分が死ぬことになってもそれで少しでもキャルに何か伝わるのなら、っていうのもあったんでしょうし、何よりクローディアを失ってこれ以上誰も失いたくないっていう気持ちが強かったんじゃないかな。
リズィ、良い人すぎるでしょう!


キャルはキャルで撃ち殺すことないじゃん、とは思いますけど、、もうそれくらい狂ってる、玲二しか見えてない。。
姉を殺され一人になった女の子、そんな孤独を救ってくれた玲二。
唯一信じていた好きだった人に裏切られたら、そりゃ2度目の孤独ですしね。中学生くらいの女の子ならなおさら。
もう何も信じられない、リズィの優しさすら心に届かない悲しみを抱えててもおかしくないですね。

キャルの成長は2年でそんなに?とは思いますけど、着てる服が大人っぽいだけで年齢は15~16くらいなんですよね。
その年齢の外国人が日本人の大人くらいの身長っていうのは考えてみれば自然な話。
リズィと2ショットのシーン見ると分かりますけど外国人にしては背低いですしね。子供なんだなぁって言うのが良く分かります。
胸は・・・まあ日本人でもあれくらいの成長の子は居ますよね。

キャルの憎しみはパッと見ホント異常すぎですよね。
でも、あの憎しみが実は玲二への愛情の裏返しなんだと思うと、どれほどの喪失感なのか・・・切ないですね。
もし、再開した玲二のそばにアインが居なかったら・・・キャルのその強い思いは憎しみとは別の表れ方をしてたんじゃないかな。

自分には玲二しかいない、でも玲二がアインを選ぶのは目に見えている。
微かな希望にかけて、玲二に振り返ってもらう問いかけをすることはできたんでしょうけど、期待して断られたら・・・もうこれ以上の喪失感には耐えられない、何度も失って心は壊れる寸前だったに違いないです。
それに、そんなのは彼女のキャラじゃない、自分の性格が許さなかったんでしょうね。中学生くらいですしね。

壊れかけの心を守るためにどうしても素直になれない。
これ以上傷ついたら耐えられない、絶対に本心は悟られたくない。
憎しみ続けるという理由づけが無いとそばに居続けることが出来ない、命を狙うことでしか振り向いてもらえない。
そんな選択しか残されていない彼女が可哀想すぎて仕方がなかったです(泣)

あの憎しみは一緒に居るためのフェイク。
素直になれない仮面の下には2年前の優しい女の子が居るわけで・・・あの優しいキャルが玲二と再会してるんだと思うと悲しくなりますね。


振り返ってみるとこのアニメって、バトルアニメなのにバトルアニメな感じがしない。
いやいや、バトルのクオリティは素晴らしいわけですが、それ以上に心理描写が素晴らしかったということなのでしょう。

あと、敵味方が入り混じる描写が多い割に、台詞の中に「敵」「味方」「正義」「悪」というワードが見当たらない。
この点に気づいた瞬間、このアニメすごいぞ!と思いました。
この世には誰から見ても「善」「悪」に見えるものは存在しない、有るのは誰にとって誰が利となり害となるか、ただそれだけなんです。
だからこそ、偏った意識を他人に植え付けるようなそれらのワードを使用しない。分かってるわぁこの作者!
作者は善悪についての理解も素晴らしいんだな、ホントとビックリさせられました。


音楽もすごく良かったです。
作品のイメージと音がすごく合う!
OP、EDの歌詞が作品にマッチしてるあたりを見ると作品内容を知ってる人が書いたのかな?
自分もそうですが、こういった心理描写が細かい作品はとても伝わってくるものが多くイメージしやすい、そしてレビューの走りも止まらない!
そんな作品だからこそ音を発注された側もイメージが沸きやすく良い音楽になったのかもしれませんね。


最後は、玲二があっけなく死んじゃいましたね・・・
え?って感じでした(笑)
まあでも、はかないものほど輝くとも言いますしね。

自分が生き延びるだけならいくらでもやり方あったはずなのに、アインを、大切な人のために自分の命を引き換えにという生きざまでしたしね。

罪悪感をずっと感じながら、いつか報いを受けると何度も言ってましたし。
先が長くないことなんて分かってたんでしょう、それでも少しでも長く、二人で生きる道を選んだわけです。

それを考えたら、こんな終わり方も逆に良いかも?


追記:
凄腕なのに銃弾受けたり、ラストあっけなく死んだりしておかしいという感想もありますが、良く考えてみましょう。
実際、視覚から攻撃されたら人間はよけることが出来るでしょうか? ほぼ不可能ですよね。
あらかじめ周囲の空間を把握して、どこに敵が潜んでてどこから攻撃が来そうか予想し、反射的に動けるように心構えすることくらいしかやれることは無いんです。
それが索敵能力ですね。プロなら索敵能力もかなり高いんでしょうけど、所詮人間です・・・限界がありますよね。不意打されたら普通の一般人にもやられます。

だからこそ、暗殺で一番重要なのが言葉のごとく、隠れて見つからないようにしながら相手に気づかせる前に先手を取る。
そして倒した後にどれだけ静かに逃げ切るかも重要ですね。 音を立てれば相手の増援が来て面倒ですし。 顔バレなんてしたら最悪、あんな風に町中で普通に暮らすことなんてできなくなりますよね。

つまり、狙うのが上手いからといって、狙われるのに慣れているとは限らないということです。
むしろ影から痕跡を残さずに殺すのが上手い暗殺者ほど狙われる経験が少ない、なんてこともあり得ます。
そもそも、銃弾かわせる人間なんて居ませんしね。狙われた時点ですでに遅いんです。そんなことできるのはマトリックスのネオくらいです(笑)

バトルアニメに登場するキャラクターって強い=攻撃も防御も強いっていうイメージが定着してますけど。
そもそも防御力っていう考え方もおかしいですよね。
どんなに肉体を鍛えた人間でも、あっさり殺せる方法いくらでもありますしね。 素手やナイフで十分なんです。
ましてや銃なんかで狙われたら回避なんてほぼ不可能。 銃で狙われて手を挙げるシーンがよくありますが、そういうことです。
さらには視覚から、さらには遠距離から狙われたら・・・察知や予測(索敵)すら不可能になります。

最終回で玲二があっけなく死んだのも、え?ファントム弱いじゃんって思うかもしれませんけど。
今まではインフェルノが隠れみのになってて、顔バレも無く素性も謎にされていたおかげで普通に生活できてたわけです。
素性を知ってるインフェルノに追われる身になった時点で決着はついてたわけですね。

インフェルノを裏切ったら長生きは出来ない、それでもアインを逃がす道を選んだ、ということなんでしょうね。
そう考えたら、あの、あっけない死に方・・・素晴らしい自己犠牲でした(笑)


あと、車乗ってるようなキャラがいきなり学生になるのはおかしい、っていうのもあれは実際に年齢が高校生なわけではなく、大人が学校に潜伏しているというイメージですよね。
ものすごく老けてる高校生もいれば、物凄く若く見える大人もいますし、5~10前後の違いならありえない話ではないですね。
キャルの成長がおかしいという人は、海外の15~16の女の子を実際に見てみると良く分かると思います。物凄くでかいです(笑)
{/netabare}

投稿 : 2014/12/24
閲覧 : 514
サンキュー:

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Phantom ~Requiem for the Phantom~のストーリー・あらすじ

犯罪組織・インフェルノの暗殺者・ツヴァイは、ファントムの称号を持つインフェルノ最高の暗殺者・アインと共に、与えられたミッションをこなす日々を送っていた。実はツヴァイは平凡な日本人旅行者だったが、インフェルノの幹部・サイス=マスターに暗殺者としての才能を見出されて記憶を消去され、インフェルノに取り込まれていたのである。ツヴァイを暗殺者として養成する際、サイスは思考能力が失われるほどの激しい訓練をツヴァイに課し、彼を完全な組織の奴隷として育て上げようと目論んでいた。しかし、サイスの知らないところで、ツヴァイは運命の力に負けない意志を取り戻す。サイスの目を盗み、彼の上司であるクロウディア・マッキェネンがツヴァイの耳元で「君は組織の奴隷と思ってはいけない」とささやき、自由な生き方が残されている可能性を示唆していたのだ。自分が本当は何者なのかも思い出せないながら、ツヴァイは心の奥底で組織の奴隷ではない生き方を模索し始めた。(TVアニメ動画『Phantom ~Requiem for the Phantom~』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年春アニメ
制作会社
ビィートレイン
公式サイト
www.phantom-r.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/Phantom_?Requiem_for_the_Phantom?
主題歌
≪OP≫KOKIA『KARMA』、ALI PROJECT『戦慄の子供たち≪ED≫ALI PROJECT『地獄の門』、KOKIA『Transparent』

声優・キャラクター

高垣彩陽、入野自由、沢城みゆき、久川綾、千葉一伸、渡辺明乃、千葉進歩、志村知幸、保志総一朗

スタッフ

原作:ニトロプラス、 監督:真下耕一、シリーズ構成:黒田洋介、脚本:兵頭一歩/ヤスカワショウゴ/野中幸人/白根秀樹/虚淵玄/髙橋龍也/木村暢/黒田洋介、キャラクターデザイン:山下喜光/佐々木睦美/菊地洋子/門智昭/つばたよしあき/芝美奈子、音響監督:鶴岡陽太、音楽:七瀬光、音楽制作:ランティス、プロデュース:GENCO

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