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「かげきしょうじょ!!(TVアニメ動画)」

総合得点
85.1
感想・評価
492
棚に入れた
1439
ランキング
248
★★★★★ 4.1 (492)
物語
4.2
作画
3.9
声優
4.2
音楽
4.1
キャラ
4.2

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かげきしょうじょ!!の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もろもろ整っているが、速さ!じゃなくて「美」が足りない!。

 全体的に整っていて地味ながら小品としてよく出来ている。各キャラのエピソードを丁寧に描いているのが好感が持てるし、ちゃんと「枷」が機能しているからこそその解放がカタルシスになっている。ロリコンおじさんの描写は本当気持ち悪いし、ありそうで怖い。みんな悩み苦しんでいるときの方が作画がんばっているような。


 ただ、全体的に題材に対して「美」が足りない大人しさがある。現代はどうも絵柄をソフトにしがちだけど、題材によっては過剰さが重要。ウテナがいかに時代を超えて偉大かわかる。ストーリーとしても、1クールしかないから各キャラのエピソードを回収していくだけで手一杯感があって引きの強い芯の物語に少々欠ける。


 決して悪い子じゃなくて皆に良い子だと好かれるけど、もう一歩スターの輝きを帯びるには足りないかな。なにより凄い場面として描かれる場面を本当に凄く見せるパワーが弱い。それにしても、前髪をクロスさせるデザインはもうどうかなぁ…。

投稿 : 2024/04/20
閲覧 : 449
サンキュー:

28

ビマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

男性でも楽しめますよ

とりあえずコミックを読んだ感想です。

もともと集英社の『ジャンプ改』で連載されていた作品なので2人のメインヒロインのうちの1人が元○○○48のメンバーで男性恐怖症をこじらせ握手会で「気持ち悪い」とファンに言ってしまったことをキッカケに炎上→クビ→男性がいない歌劇学校へ
と、男性が好みそうなヒロイン像を確立してます。

そしてもう1人のメインヒロインは天才肌のバカでこちらは見ていて楽しくなるヒロイン、男女共に好感を持てるタイプ。

この2人を中心に物語は進行しますがこれだけでも私には楽しく面白く見れてました。

しかし、これがサブヒロインの過去エピソードを見てしまうと…もうメイン2人の物語じゃなくなります。
みんなガンバれ!という気持ちが生まれてしまい、みんなに夢を叶えて欲しいと願わずにいられない。
このエピソードがアニメで使われるかはわかりませんが…いい話なんで観れたらいいなと思います。

あと、注目してる点はコミックでは想像しかできなかった演技や歌の部分。どう表現するのかワクワクしてます。

投稿 : 2024/01/15
閲覧 : 269
サンキュー:

9

きゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見直す

おもしろかった
また見直したい

投稿 : 2023/12/20
閲覧 : 34
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい〜

次のシーズン出たら見返す

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 30

はちごー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ものすごく面白かった!!

個人的神アニメ。キャラの立たせ方が上手くて特徴を掴める。主題歌も良き。2期きて。

投稿 : 2023/11/23
閲覧 : 70
サンキュー:

7

Dave さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神戸より愛をこめて

神戸に住んでいても宝塚なんてまったく興味なかったし、少女向けアニメかなって期待してなかったけど…ごめんなさい、これ最高です。早くも1話にてずきゅーんとハートを撃ち抜かれました。良作は1話目で掴みに来ますね、なにこれめちゃくちゃ面白い。気付いたらWikipediaで宝塚を調べていました。骨太のストーリー、丁寧な演出、キャラクターの掘り下げ、明らかに一級品。一話ごとにきちんと見どころがあって、それぞれのキャラクターにしっかりと個性と背景がある。好きじゃなかったキャラクターが一番好きなキャラクターになるとか、最高でしょ。

宝塚音楽学校、もとい紅華音楽学校に25倍の倍率を突破して入学してきた少女たちが、スターを目指して切磋琢磨していく物語。スポコンものといって差し支えないと思うんですが、大きく違う点はあくまでも個人戦なんですよね。仲間であってライバルでもある色んな才能にあふれた少女たちが、正々堂々と勝負して高みを目指していくのが圧巻。それぞれに決して譲れない目標をもって、絶対にライバルには負けないというヒリヒリした想いでぶつかっていきます。そこは基本的に弱肉強食のシビアな世界。でも、お互いに好敵手としてリスペクトしているからこそ、清々しい勝負に視聴者はくぎ付けになります。

すずしい顔をしていても、誰だって順風満帆ではない。特に選ばれた者たちばかりが集まる場所では、絶対の強者はいない。妬みを言うのではなく、腐るのでもなく、ただひたすら真っ向から勝負に挑み続ける少女らの姿に、心が震えます。負けたときには悔しさに涙しながらも、しっかり上を向いて「おめでとう」とライバルに言える、そんな「清く 正しく 美し」い彼女たちを応援したくなりました。

彼女たちの下には、ステージに立つこともできなかった1000人以上の少女たちがいます。実際、宝塚に限らず、トップに上り詰めるのは並大抵のことではないでしょう。紅華(宝塚)に入ったってトップになれるのは一握り。それでもひたむきに努力しているすべての彼女たちに、乾杯!

神戸を素敵な作品の舞台にしてくれてありがとう!
2期を神戸在住の家族全員で心待ちにしています!

投稿 : 2023/07/11
閲覧 : 670
サンキュー:

41

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

令和版ガラスの仮面

現実世界の"宝塚歌劇団"をモチーフにした紅華歌劇団をテーマとした少女たちの群像劇。
これは面白かったです。少女漫画原作ですが男性にも勧められる内容でした。
今クールアニメは全体的にイマイチで、最後まで失速することなく楽しめた作品は本作くらいだったこともあり、相対的に個人的2021年夏期覇権アニメとなりました。

主人公の渡辺さらさはツインテールの底抜けに明るい少女という典型的ヒロインでしたが、身長が180cm近くあるというのは、なるほど歌劇団をテーマにした作品ならではの特異点です。なかなか魅力的なキャラでした。
ストーリーのターニングポイントは4話でしたかね。1話から普通に面白かったものの、もう1人の主人公1人、奈良田愛が最初は敵意剥き出しで視聴者的に好感度を得にくいキャラだったんですが、改心した4話で一気にデレた辺りから作品全体が非常に見易いものになりました。
最初あれだけツンツンしていた彼女が「初めてできた友達」のさらさと、不器用ながら健気に友情を育む姿が可愛らしかったです。
キャラ変と同時に髪が伸びて外見も変わったのも善き哉。

さらさ&奈良っち以外のメインキャラのエピソードも、限られた尺でそれぞれ掘り下げてくれました。
山田さんがフィーチャーされた5話は、気弱で秘めた才能を発揮できず劇団を脱落しかけた彼女を、懸命に応援したオカマ先生が人格者でとにかく感動しました。(大ベテラン声優の飛田展男さんが良い味出てます)
8話の薫さんと野球少年との淡い青春エピソードも同様に神回です。努力の結晶という感じの薫さんは応援せずにはいられない苦労人キャラでした。
委員長は最終回にして「秀才であっても天才ではない」という悩みが発覚するも、自らと同じ境遇の先輩に励まされ涙します。委員長の掘り下げ回は無いのかと思いきや、最終回で持ってくるとは嬉しい誤算です。
なんだかんだ本作のキャラはメインもサブも基本全員良い人ばかりでしたね。
3話の奈良っち過去編のアレ以外はッ…!!

本作のエンディング曲が非常に印象的だった点も触れておかねばなりません。
宝塚感があふれ出る曲調は、実際に宝塚歌劇団の楽曲も手掛けた作曲家さんが担当した徹底ぶりとのこと。
「飛ばせないオープニング」は無数にあれど、「飛ばせないエンディング」はなかなか出会えないので貴重な体験となりました。
さらさ役の千本木さんと、奈良っち役の花守さんが歌うメインVerは、2人はこんな歌い方もできるんだなと関心致しました。
あと、サブヒロインが主役を担当した回は、特別Verとして担当声優さんが歌ってくれたのですが、特に8話の薫役の声優さんのソロは震えました。
あまり知らない方でしたが、本職でも通用するような男らしい歌唱力で、薫のキャラのエピソードも相まって筆舌に尽くしがたい感情が沸きました。

というわけで、いつ以来だろうってくらい久々に刺さった少女漫画アニメでした。
おそらく制作費等のコストはあまりかけられないタイプの作品だったと思いますが、限られたリソースの中でスタッフの方々は最大限の工夫を凝らしてくれたのではないでしょうか。
少女漫画をアニメ作品として形にする上でこれ以上ない完成形だったと思われます。
ただそれにしても!願わくば2クール作品であってほしかったです。
さらさ関連のシナリオなど確かに詰め込みすぎな回も中盤あったし、カットされた部分があったという原作ファンの声も見かけました。
尺に余裕があれば、良作の一歩先に行けるポテンシャルはあった作品だったと思うので、それだけは少し残念でした。

シナリオ構成、声優、主題歌、総じて高い評価を得られ、老若男女にお勧めできる作品でしたが、果たして2期はあるのでしょうか。
原作の売り上げは間違いなく大幅に伸びると思われますが、ブルーレイはというと完結してないアニメの円盤はイマイチ振るわない傾向にありますから微妙ですね…。
ストーリーの続きについて、個人的には確かにシナリオが面白かったとはいえ、やはり少女漫画の画風には抵抗があり、できることなら絵面が両性向きにコンバートされたアニメで続きが見たいです。どうかよろしくお願いします。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 80
サンキュー:

4

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いけどアニメとしては物足りない

本作は『ジャンプ改』の連載から少女向けマンガ雑誌『MELODY』に移籍という異例の経歴を持つ作品だ。なので原作は女性読者を対象としながらも、アニメでは男性視聴者もしっかりと高い評価を下している。
少女マンガらしいタッチの作画で男性オタクが求める「萌え」からは程遠い。しかしそんなものが必要ないほどに、歌劇団の主演を目指して切磋琢磨する少女たちの熱い姿を描いており、それに誰もが見惚れてしまう快作である。

【ココがすごい!:如実に再現された某有名音楽学校】
そのまま名前を出せなかったようだが、この作品は見るからに「宝塚音楽学校」をモデルとした舞台を描いている。卒業生は意志あれば某有名歌劇団に入団する、そんな養成学校の校風を本作は『紅華歌劇音楽学校』という名で如実に再現しており、授業は「芸能」に特化して厳しく、生徒間の人間関係もピリピリとした雰囲気を常に醸し出す。
当然である。歌劇の花形は『男役』と『娘役』。それは紅華も同じだ。役の奪い合いは入学したその時から始まっており、生徒は夢や憧れを実現させるために自身を磨くだけでなく、ライバルを蹴落とすための精神攻撃や工作を行うのも辞さない。創立100年を迎える歴史ある女子校には本科生(上級生)が予科生(下級生)を「教育」する習わしもあり、出る杭となりかねない予科生を本科生が叩いても、とくにお咎めのない環境が劇中でも決して壊されることはないのである。
{netabare}その点を嫌というほど見せてくれたのがざーさんこと花澤香菜演じる野島聖(のじま ひじり)だ。彼女は彼女なりに面倒を見ることになった奈良田愛を守ろうともしたのだろうか、それとも「オスカル(本作では紅華歌劇団のトップを表す隠語)」になることを宣言した渡辺さらさを単に嫌っただけなのだろうか────さらさへのあたりは最後まで全く緩むことがなかった。裏打ちされた実力もある設定だから、そこまで苛烈な嫌がらせをするわけじゃないんだけどね。リアリティはあるのだけど、嫌がらせという罪に対する罰や制裁が描かれず“やり逃げ”で終わったのがモヤモヤする部分ではある。とくに運動会は酷かったなぁ。
ざーさんももう10年以上活動されているベテラン声優。カワイイ系を通してきた彼女もそろそろこういう毒女役をやり始めても可笑しくはないと思っていたが、本作の野島聖というキャラでその華々しいデビューを飾れたのではないだろうか。ほんと、嫌いになりそうなくらいの「上級生」を見事に演じている。{/netabare}

【そしてココが面白い:丁寧なキャラクター描写と緻密な構成】
1歩間違えばギスギスとした暗い雰囲気になりかねない音楽学校が迎える記念すべき100期目の新入生。総勢40名の中で7人の少女がメインキャラクターとして毎話、大きくピックアップされる。この掘り下げ方が本当に素晴らしい。
その長身と物怖じしない性格によって異彩という名の圧倒的主人公オーラを発する渡辺さらさ、対照的に過去のトラウマから徹底して他者との壁を構築し平和かつ凡庸に過ごそうとする元有名アイドル・奈良田愛については真っ先にスポットライトが当たり、2人が現在の姿となった背景(バックボーン)と濃密な友情物語が序盤から中盤にかけて丁寧に語られる。特筆すべきはそれをしながら残り5人の少女も然り気無く、そして深く掘り下げていく、その構成の緻密さにある。
{netabare}とくに第3話はさらさと愛の相容れない程に遠い距離感を描きながら山田彩子を主役に立てるための「前振り」をしっかり入れていることが通しで観ることでわかり、感嘆した。
厳しい授業の中で教師に「デブ」と罵られて泣いてしまった彩子を持ち前の優しさで唯一人、慰めるさらさ。予科A組に起きている1つの事件を関係無い、うるさいとばかりにロッカーを強く閉めて誰よりも早くその場を去る奈良田愛。その心の内では人に干渉するさらさを強く非難していた。
後に話数をかけて2人は和解し、愛は他者へ心を開くようになる。しかし彩子を絡めた出来事は2人の地を固めるための雨としては終わらない。元アイドルという設定のある奈良田愛だからこそ、体型を罵られた彩子がその後何をしでかすのか誰よりも早く察知した。

『ここ(背中)、そろそろ痛いんじゃない?胃液が逆流して食道を焼くから痛いの。食道って体の後ろ側に付いてるの、背中側に。アイドルにもそういう娘がいたけど、そんな風に痩せても綺麗にならない』

『だから何!? そんなこと、初めっから綺麗な人に言われたくないよ!!』

さらさの影響を受けて、彼女なりに彩子を助けようとした忠告。恵まれた彼女が放ったからこそ“普通”の娘だと思い込む彩子は嫉妬混じりに激昂する。
彩子は自らの喉に指を突っ込み、食べた物を吐き出す危険なダイエット法を実践していたのだ。{/netabare}
各キャラクターの設定と感情、そして成長を互いに影響し合わせて、1人1人の物語を同時並行で進めることで彼女らの主役回に「前振り」をしっかりと入れ込むことに成功している。だからこそ話が進めば進むほどキャラクター全員の印象が深まり、彼女たちに降りかかる「試練」とそれを乗り越えた時の成長を心行くまで楽しめるのだ。
まだ何者でもない少女たちがどんな役を勝ち取るのか。さらさ&愛という主軸を据えながら本作はさながら「群像劇」風に魅せてくれる。

【でもココがひどい:演出と批評】
欠点を挙げるなら、トップスターを目指す少女たちで送る感動的なドラマと「歌劇」を題材とする筈の本作の演出やアニメーションで釣り合いが取れていないことだ。ざっくり書くと本作は「歌劇学校に通う少女たち」による青春群像劇であるため、本格的な舞台に立って演目を1本通しで観客に披露することはない。煌びやかな衣装や舞台はヴァンガードよろしくイメージで済ませ、実際は体育館・体操着(勿論ブルマなんて夢はねぇよ)で演技を行うというちょっとシュールな展開を送る。
また「芸術」を扱う作品の共通問題として、視聴者の感じ方と劇中でのキャラクターの評価に齟齬が出やすいのが決して小さくない欠点と言えるだろう。例えば「すごい」と思えないような箇所で登場人物が一斉に褒め称えるし、逆に少女たちの演技に息を呑む最中で教師が厳しく批評する、なんてパターンもある。
{netabare}第6話ラストでは『ロミオとジュリエット』のティボルトを演じたさらさが安道先生にダメ出しされる。『それはコピーだ、コピーじゃ紅華のトップにはなれない』と。本当にそうかな?と疑うのがこちらの正直な感想だ。
一応、次話でコピーでは成り上がれない理由を説明してはいるのだが、「コピーではオリジナルには勝てないという創作共通の通説」で納得するしかないようなふわっとした説明であった。台詞に出てきた『スターシステム』を調べれば理解できるのだろうか?『個性がない』という指摘に思い悩む主人公という流れも、それこそが芸術を扱う作品においては手垢の付きまくった個性のない展開だと私は思う。
そもそも視聴者としてはコピー元の演技(あの場面では里美星のティボルト)を殆ど描写してくれなかったので、さらさが「過去作をコピーした」という事実も劇中の流れ(さらさが作品観て台詞を呟くシーンなど)や他の人物の台詞でようやく解るようになっている。本当に里美星という人物の演技と瓜二つだったのかはアニメーションで知る由もなく、さらさの演技自体はアニメならではのオーラやドスを効かせた男らしい発声によって「上手くティボルトを演じていた」と視聴者は評する他にない。丸々コピーしたが故に役者の悪癖もコピーしてしまって失敗────なんて展開を入れれば少ない納得感も補填されたのではないだろうか。{/netabare}
{netabare}他にも授業でタップダンスを習っているシーンで教師はさらさのステップを『うるさい・重い』、愛を『物覚えが良い』と評するのだが、そんな2人のステップを比較するシーンが無く、やはり台詞で流してしまっている。一応、2人は並んで授業を受けているのだが、最前列にいたためか肝心の足が画角から外れてしまっていた。{/netabare}
{netabare}終盤の文化祭オーディションは色んな意味で激動だ。親友のさらさをロミオに見立て、取り戻した笑顔と重曹ちゃん顔負けの泣きの演技で挑んだ奈良田愛のジュリエットが「大人っぽ過ぎる」という理由で落選したり、レギュラーキャラで唯一人ロミオ役に挑んだ星野薫が何のドラマも無くモブキャラに負けてしまっていたり。40人が4枠の座を懸けて演技を競い合うオーディションと書けば聞こえは良いが、その実態は採点する教師陣の匙加減1つで確かな実力を魅せたキャラクターが続々と切り捨てられる、時として直視したくない残酷な現実描写と歌劇の素人には理解しがたい批評の数々が飛び交うラストエピソードだった。

『渡辺さんのティボルトの方が幸甚指数(こうじんしすう)がちょっぴり多いと判断しました!今風に言い換えるなら、渡辺ティボルトの方が若干“萌え”が高かった!』

渡辺さらさは確かにこの物語の主人公で魅力的なキャラなのだが、個人的には杉本沙和の方へ僅かに上回る愛着を寄せていた。そんな私が、ここまでこの作品が匂わせもしなかった「萌え」というものを持ち出し、萌えに優劣をつけて沙和を落とした教師の批評に納得することは断じて無いのである。{/netabare}
「芸術」における優位点が劇中の登場人物による専門的な評語だけでは、その点の素人も多い我々視聴者に納得感を与えることは難しい。折角の原作マンガからのアニメ化、ダンスや歌唱のある本作はもう少し止め絵・流し絵を減らしアニメーションに「動き」を取り入れて、悪い見本と良い見本をハッキリと描写してくれた方がより評価は上がっていただろう。

【キャラクター評価】
渡辺さらさ(わたなべ - )
彼女を一言で表すならば“破天荒”という言葉が相応しい。178cmもの長身と物怖じしない性格、紅華の風習や一般常識に染まらず場の空気を読まない発言・行動を繰り返し、良くも悪くも学内で誰よりも目立ってしまう。初見では苦手に思う視聴者も出るだろう。
成績も下から数えた方がダントツ早い、委員長曰く「問題児」。そんな馬鹿っぽい明るさを振り撒く彼女にもある1つのトラウマがある。
{netabare}さらさは嘗て「歌舞伎」に憧れ「助六」という役を目指した少女だった。1本の柱を身中に立てるような優れた体幹など歌舞伎に役立つ才能に恵まれた彼女が間違えたのは────書き方は悪いが「性別」だ。紅華(宝塚)歌劇が女性だけの世界であるように、歌舞伎も男性だけの世界なのである。「絶対」「なれない」。この2語に泣かされた幼少期と祖母の死が重なり、もはやさらさにとっては「呪いの言葉」として心の奥深くに突き刺さっている。紅華の周辺人物はそれを知らないだけに易々とその2語を使い現在の彼女も傷つけていく。{/netabare}
けれど、さらさは負けない。絶対になれないと言われても彼女はくじけず、自身が新たになりたいもの──『ベルサイユのばら』のオスカル──を勝ち取ろうと常に前向きだ。

『おい渡辺!分かってんのか?オスカルになるってことはな、紅華歌劇団のトップに君臨するってことだ!』

『そうなんですね!ではなります!さらさ(一人称)はトップになりますよ!』

こんな宣言も公の場でしてしまったことで彼女は早々に同級生や本科生(先輩)に目をつけられることになる。
只でさえ楽ではない歌劇の道と学校生活に多くの敵を作ってしまうものの、それらに負けない「芯の強さ」が様々な人物に好影響を与えていく。

奈良田愛(ならた あい)
彼女に夢や憧れはない────いや、ある意味では紅華に入学したことで本懐を遂げたと、彼女自身はそう思っていた。
奈良田は意外と浅はかな少女だ。序盤の彼女の行動基盤は「男のいない世界」へ逃げ込むというものであり、倍率東大越えの紅華を受験したことも、その前は大手の女性アイドルグループに身を置いていたこともそこに起因する。こういうネガティブな事情で学校へ逃げ込んでいくというのは新鮮な導入だ。
浅はかだが、裏を返せば「形振り構っていられない」心境が常にあったとも考えられる。そんな暗い少女となった奈良田の過去はストーリーを進める上で不可欠なエピソードであるものの、そのおぞましさは戦犯と同姓でも目を背けたくなる程の衝撃だった。それを件の第3話に持っていったのは最早、アニメの御約束である。
努めて明るく周囲と接する幼女時代、そんな幼女がトラウマを負って感情を押し殺すようになった現在、そんな現在の奈良田愛が未来──物語の転換──によって無理くりにこじ開けられることで狼狽し、激情を魅せていく。この3面を見事に演じ分けている花守ゆみりさんはやはりすごい役者(声優)である。

山田彩子(やまだ あやこ)
上記でも書いたが、この娘の主役回の前にはフリがしっかり導入されている。原因があって結果が生まれ、その結果がまた次の原因となり結果を生む……このスパイラルこそ“因果”────良い物語の形成する方法の1つである。
{netabare}教師や本科生の厳しい目があり、同級生とも差をつけられる毎日。成績も最下位に転がり落ち、彼女は3話・4話・5話と進むごとに追い詰められていく。
紅華(宝塚)という夢の世界にしがみつくために、彩子は自らの喉に指を突っ込み嘔吐を促す。胃液が喉を焼き歌うことすらままならない、栄養が身体に回らない状態で授業を受けても成績なと上がるわけがない。けれど吐き続け、食べた物を無かったことにする。紅華に普通の娘、余分な肉のついた美しくない乙女は要らないから。
夢の世界に入れた喜びと、そこで苦しむ自分の「不相応さ」に悩む彼女の姿は観る者の心をきつく締め付けていく。そんな彼女を救ったのは家族でも主人公らでもなく、飛田展男さん演ずる“おネエ”な教師だった。
貴女には「歌」がある。貴女の下には100期生になれなかった1095人もの女の子たちがいる。何もない娘が紅華に入ることはできない。僕は貴女に辞めて欲しくない。
規律を破り教師として相応しくない行いをしながらも彩子を学校に留めようとする小野寺先生は、その時からずっと彼女の教師ではなく「ファン」となるのだろう。{/netabare}
学校には様々な者が集う。自身を否定する者。真意を隠して渇を入れてくれる者。才能に期待し要求をつり上げる者。そして打ちのめされた自身を全肯定してくれる者────全てが少女たちの「糧」となり成長に繋がる。彩子の『エトワール』としての片鱗を見せる第5話の独唱は、中の人の歌唱力も相まってとても感動できるシチュエーションであった。
{netabare}ただ5話にしろ12話にしろ、この娘が歌唱や演技をやっている時だけやたら他キャラの台詞を被せているのはなぜだったのだろうか?彩子個人に集中して観ることも聴くことも出来ず、かなり残念な構成が宛がわれている。{/netabare}

杉本紗和(すぎもと さわ)
上記でも書いたが主人公よりも愛着の湧いた、個人的に1番気に入ったキャラクターだ。
最初こそいけ好かない娘だと思っていたけれども話を追ってみれば要所要所で面白いキャラ性を発揮している。主人公ら予科生をまとめる委員長であると同時に紅華(宝塚)オタクという二足のわらじを履く、そのギャップがたまらない。「ベルばらしか知らない」と言うさらさに対し落ち込んだ────風に見せかけて『ちょうどいい』と布教する気満々でポーズを決めながら返す委員長は、さらさとはまた違った芯の強さが感じられる(笑)
他キャラと違い各々が現在の自分を形成するような重い過去が描写されなかったのも逆に良い。「私は可哀想な娘なんですよ」とでも言うような押し付けがましさが抑えられている唯一のレギュラーキャラと書いてもいいだろう。
{netabare}その分、なんと最終話で彼女を掘り下げるという斬新な構成で本作は締め括られた。真面目だからこそ1度の我儘すら許されないのではという「委員長」ならではのプレッシャー。それに耐える甲斐もなく僅差でさらさに敗北し、真面目な秀才は破天荒な天才に敵わないのかと愛想のよい面持ちの裏で膨らませるコンプレックス。そんな思いを同じく本科生の委員長である竹井さんと共有し理解してもらう“救い”────杉本沙和というキャラクターは現在の時間軸だけで十分に完成されていた。
真面目で遠慮がちで気を遣える人が損をするのが世の常でもある。そこを突っぱねて栄光を掴み取る感動的なドラマと、オタクが高じて本物を目指し本物となる面白さを期待して、『かげきしょうじょ!!』の物語の続きを是非、追ってみたいと感じさせてくれた。{/netabare}

【総評】
シナリオ面では非常に完成度の高い作品だと評する。
第1話からテンポ良く話が進み、初回ならではの過多な説明が極力気にならないようなセリフ回し、主人公2人の桜の木の下での出会いとそのミスマッチさを身長差でも表して至極、丁寧に描いている。この2人がどうしてOPで手を繋ぎ踊るような良好な関係に育っていくのかを考えると、それまでにどんなドラマが待っているのか期待感が高まる作りになっており、後の展開もその期待感を裏切らない。
宝塚をモチーフにした女性だけの世界、紅華歌劇音楽学校に入った少女たちの青春物語。1行で本作を現すとシンプルなものの、そんなシンプルな物語だからこそキャラクター描写が光る。2人の主人公と5人の同級生────厳しい世界の中で夢を抱く少女たち1人1人の物語を丁寧に描いており、話が進めば進むほど彼女たちに感情移入できるよう作られている。
ただ、それらは飽くまでも原作の良さらしく、アニメーションとしては物足りない部分がある。1枚絵のみを使っているであろう止め絵・流し絵は様になっているものの、それ故に多用し過ぎている感があり、「歌劇」を題材としている本作に求められて然るべき「動き」の部分が疎かになっているなと感じた。とくに第10話は紅華(宝塚)の10年に1度の大運動会を描いているのに、スケールがかなりショボくて「リハーサルかな?」と勘違いするほど残念な仕上がりである(調べたところグロス回だったらしい。手抜きはアカンよ)。
歌劇の演出がイマイチが故に教師が生徒の演技に優劣を付けるのにも説得力に欠けているし、何よりも登場人物による批評がうるさい。漫画は1コマで演技を表現し何が良くて何がダメかを語らなければならないため、どうしても状況説明や批評するための台詞を多く入れ込まなければならないのはわかるし、そういった知見を得られるのも『かげきしょうじょ!!』の魅力なのだろう。
ただアニメ化した時にそれをそのまま持っていってしまったのは悪手。『鬼滅の刃』と同じく解説ばかりのアニメ化に陥っているし、それが赦されるだけの「作画力」が無い。『指先の細やかな表現が素晴らしい』?それをアニメーションで描いてくれ、という話である。
なのでこの作品、評価が分かれて“なんぼ”だろう。コンテや動画や演出など「アニメーション」に重きを置いて観る方には微妙に感じる。これは仕方ない。ただ現在のアニオタはアニメーションよりも「脚本・物語」を重点的に観ているため本作の評価は平均的に高く付けられているのである。作画に目を瞑れるくらいに物語やキャラが魅力的であることには違いない。

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 145
サンキュー:

8

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

イントロで終わった

主要キャラの生い立ち紹介で終わってしまった感じ.
主人公は男役のトップを目指しているはずなのに,あんなキャンディーキャンディーみたいな髪型でよいのか...
これからが本番なのだと思うので,続編に期待したいと思います.
エンディング曲がいかにもって感じで面白かったです.

投稿 : 2023/06/17
閲覧 : 96
サンキュー:

3

きよたか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

「長身の女主人公」って設定がストライクだった。
性格も直球で好み。
もう1人の主人公は内向型で苦手かな~とか思ったけど
自虐タイプじゃなかったからかえって好きになれた、
なんか行動がちょいちょい可愛いんだよね。

女っぽいブラックな心理描写は面白かったけど
せっかく特殊な題材使ってんだから
もっと映像で題材の魅力を伝えてほしかった。

舞台演劇の世界観を期待してたんだけど
ちょっと特殊な場所の学園ものだね。
ミュージカルをアニメで観たかったな~

投稿 : 2023/05/24
閲覧 : 97
サンキュー:

1

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おっさんでも十分楽しめる! →これは少女漫画版「ダイヤのA」!!

【レビューNo.58】(初回登録:2023/5/13)
コミック原作の2021年作品。全13話。
「ブルーピリオド」に続き、幅広くレビューということで。

(ストーリー)
いわゆる宝塚歌劇(その養成学校)の世界を舞台にした、少女たちの青春群像劇。
「紅華歌劇団」(アニメ世界での名称)の養成所である「紅華歌劇音楽学校」では、毎年
難関を突破した女学生が入学してくる。
「オスカル様」に憧れる渡辺さらさや元国民的アイドルの奈良田愛等個性豊かな40名の
第100期生は、希望や葛藤を抱えながら未来のスターとなるべく日々奮戦する。

(評 価)
・これはもう少女漫画版「ダイヤのA」
 ・全国から厳しい選抜試験を突破してきた少女たちが「音大生」として学校で学びな
  がら寮生活を送っていく。
 ・講師や先輩たちの厳しい指導を受けながら、日々研鑽に励む。
 ・音大生として時に同じ夢を追う仲間として、共に切磋琢磨し友情を育みながらも、
  時には配役のオーディションのライバルとして凌ぎを削る。
 もう目標が「甲子園」か「歌劇公演の舞台」かの違いだけで、中身は「ダイヤのA」
 となんら変わりありません(笑)。
 (こっちは体系維持の話だけど)食事の話なんかもでてくるしね。
 それに先輩が厳しいのも理解の範囲で同期等を含め、「少女漫画にありがちな陰湿さ」
 をあまり感じさせない点も男性からみると受け入れやすい感じですね。
 あと学生なので「歌劇」のシーンは多くありません。日々の練習や人物描写がメイン
 なので「歌劇の世界はちょっと」という男性でも十分楽しめます。
 (スポ恨好きなら共感できる部分が多いと思います。)

・魅力ある人物描写
 主人公は「渡辺さらさ」と「奈良田愛」。テンプレではありますが2人は性格や育った
 環境がまるで違います。この2人は「紅華桜」の下で出会うのですが、さらさは178cm
 の高身長で2人が並んだだけで、すでに対比と印象付けされる構図は見事でした。
 天然で天真爛漫ながらも芯の強さを持っているさらさに、最初は愛も振り回させること
 になりますが、自身の持つトラウマと向き合うとともに次第に心を開いていきます。
 少しづつ表情が和らいでいく描写がいいですね。
 同様に他の主要キャラについても掘り下げを行っていきます。それにより浮かび上がる
 彼女たちの(原石たる)才能やバックボーン等。それを直接的なシーンや同期からだけ
 でなく、講師の目線から「思わずこの生徒に肩入れしたくなる」という構図で魅せてる
 のは上手い演出ですね。
 (あと彼女たちを送り出した家族等の絆の物語とか)
 「君はまだ何者でもない~♪」これはOPの歌詞ですが、いうても音大生は18歳までの
 まだ未熟な少女なんですよ。時には感情が上手くコントロールできず空回りすることも
 ありますが、今後彼女たちがここで「歌劇団」を目指して「何者」になっていくのか?
 この辺りの人物描写がしっかりしているので、各キャラに対して愛着が湧く構成になっ
 ています。

・1クールの構成が上手い
 {netabare}上述ように主要キャラたちを描いていき、彼女たちへの感情移入がピークとなったところ
 で行われる文化祭での寸劇のためのオーディションで役は4つ。誰がどの役を狙い、誰と
 勝負するのか。そして誰が選ばれるのか。本当に最後まで目が離せない展開が続きます。
 また途中には指導する先輩のエピソードだったり、本校を卒業しトップスターで活躍中の
 OGとの交流等も散りばめられており、物語に変化をつけ飽きない工夫もなされています。
 原作は継続中も1クールアニメとして、キリのいいところで綺麗に完結します。{/netabare}

・逆に歌劇の魅力はイマイチ伝わらない?!
 物語が入学してからの学園生活や、彼女たちの成長といった人物描写をメインに構成した
 ところがあり、良くも悪くも歌劇の魅力はその一端を見せるに留まり、今後に期待という
 感じですね。歌劇の華やかな世界を期待した層には肩透かしだったかも。
 (だから私のような無知なおっさんには、とっつきやすかった部分もあったのだが)
 しかしさらさの人の目を引き付ける、ポテンシャルの高さを描写してるシーンが幾つかあり、
 今後「彼女があの舞台に立ったら」と期待を抱かせる作りになっています。
 あといい作品だけに作画はもうひと踏ん張りして欲しいところはあったかな。
 (良くも悪くも普通という感じで、今後「歌劇の舞台→『美』」を表現していけるのか?)

という感じで、基本構造はほぼ「ダイヤのA」なので、「少女漫画原作だから」とか「歌劇の
世界はとっつきにくい」という偏見で敬遠してたおっさんにこそ、是非視聴してほしいですね。
男女・分野を問わず、自分の夢に向かって邁進している青春群像劇はやっぱり尊く美しい。
十分2期の可能性も期待できる作品だと思います。

OPはsajiの「星のオーケストラ」。歌詞は作品にぴったりで曲もOP映像にはマッチしていた
が、「男性ボーカルでいいのか?」はちと疑問に感じたかな。
EDは幾つかのキャラソン(曲は同じだが歌詞とキャラを変えている)。止め画の雰囲気と宝塚
っぽい曲調はよかったな。
(だから余計OPの男性ボーカルが気にかかるのかな)

投稿 : 2023/05/17
閲覧 : 237
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16

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ミュージカルは苦手だけど、かげきしょうじょは大好きです。

ついでにいうと、恋愛ものの少女漫画も苦手である(本作は少女漫画が原作)。
そんな私でも続きが気になる作品であり、あっという間に視聴完了。

本作は、現実世界でいうところの「宝塚歌劇団」の団員を育成するための養成学校のお話である。
もっとも、当然というべきか…話がミュージカルで構成されているわけではなく、恋愛要素も薄めで、十代後半の女性たちが華やかなショービジネスの世界を一生懸命に目指すところが話のメインとなる。
したがって、上記のような属性を持つ私にとっても、とっつきやすい作品であった。

本作のおすすめポイントは、キャラの魅力とそれを引き立たせる物語の巧さにある。

主人公のさらさは、身長178センチ、手足は長く、屈強な体幹は常に安定した姿勢をもたらし、立ち居振る舞いの華麗さを現出させる(例えば、フィギュアスケートでジャンプ後に体がブレるときれいに見えない)。加えて、機転の良さというスター性も兼ね備えている。
誰から見ても、男役のトップスターになれるほどの天賦の才を有している。

サブヒロインのあいは、幼い頃から可愛いといわれるのが挨拶代わり、ほとんどファンに笑顔を振りまくことなく日本のトップアイドルグループの人気選挙で13位になるほどの美貌の持ち主である。
誰から見ても、娘役のトップスターになれるほどの天賦の才を有している。

しかし、才能があってもそれを自覚して磨かないことには輝かない。

(以下、若干のネタバレを含む本作の紹介)
{netabare} まず、さらさは、性格が祖父譲りの下町気質で天真爛漫なのだが、幼少期に歌舞伎役者を目指し女人禁制であるがゆえに挫折せざるをえなかったという心の闇を抱えている(なお、出生に梨園との関わりがあるようだ)。

次に、あいは、性格が暗く、ファンに気持ち悪いといってグループを辞めさせられた過去を持つ(ただ、そうなってしまってもやむを得ない事情がある。美人が常に得をするわけではない)。
また、自分の居場所を確保することが入学の目的だったため、自分の才能を磨いて歌劇団の上を目指す必死さはなかった。

本作は、両者の対照的な性格が互いに影響を与えつつ、様々な問題を抱えるダイヤの原石をどう磨いていくかという成長ストーリーにあくまで主眼を置きながら、彼女たちを取り巻く人たちの背景を丁寧に描くことで話に厚みを持たせている。
さらさとあいが持つ圧倒的な才能を前にして、それに引け目を感じる子、歌劇団OGを祖母と母に持つ娘の苦悩、いつも一緒だった双子が一緒になれなかった苦悩、僅差で役を貰えなかった苦悩…
歌劇団という配役の重要性の差に天と地ほどもあるヒエラルキー社会(シビア)で、自我やアイデンティティを確立し、大人の階段を駆けあがっていく、若いっていいね! {/netabare}

(おまけ)
最近観たYouTubeの動画で、津田健次郎さん(本作には出ていない…)が、演技とは、自分が過去に経験した感情をどれだけリアルに再現できるかだというようなことを言っていた。
要するに、自分が経験したことのない作った感情にリアリティは感じられないということらしい。
これを知っていたので、本作では、恋したことがない、人を○したことがない、自らが経験したことがないことをどう表現するのかという過程にリアリティを感じられた。津田さんありがとう。

なお、花澤香菜さんが、生き生きと意地悪な先輩役を演じられていたが、あの声でその役ってある意味ホラーなので声優ってすごいと思った(一般論として、普段演じることの少ない悪役を演じるのは楽しいものらしい)。

投稿 : 2023/05/15
閲覧 : 140
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10

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これはお勧め カッコイイよ

宝塚音楽学校をモデルにした学生たちの物語。
不祥事でアイドルを引退した主人公ナラっち他、濃いい面々が出て来ます。

狭き門を突破し、その場に居る事自体が困難な場で展開されるライバル達との熱い熱い切磋琢磨が見ものです。

個人的にこういう才能あるヒーロー、ヒロイン達が更に高みに挑むストーリーが大好きなのでとても楽しめました。

これはお勧めです。

どうでも良いですが、ナラっちは前半の髪型の方が宜しいのですけども。

投稿 : 2023/05/12
閲覧 : 129
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10

ネタバレ

はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全員が主役!

女性向けアニメがシーズンランキングTOPになる事があまり無いので気になっていました。
視聴して納得、ストーリー・構成・キャラクター・曲・声優(合っているキャスティングかつ歌が上手い方ばかり・元宝塚の方々)全てが丁寧に作られており作品を良くしています。

宝塚をモチーフ?トレース?していますが、宝塚に詳しくない人間でも楽しめました。逆に一度公演を観てみたい!と思うほどに興味が湧きました。
ストーリーが進みながら一人ずつ主役になるような話の構成がとても良かった。全員が歌劇団の養成所に入団(選ばれた人間)なだけあって全員が主役級。
全話見応えありですが、8話「薫の夏」最高に好きでした。

オープニングのポップな曲も良かったですが、エンディングが良すぎる…!
物語の展開に合うように歌うキャラクターと歌詞と映像が変わります。

見終わった後、漫画も一気読みしちゃいました。
二期があると嬉しいですが今期のような素晴らしい構成にするのは難しいのかな…期待して楽しみに待っています♪

恋愛モノではない少女漫画原作のアニメが観たい人に、とにかくオススメできる作品です!

投稿 : 2023/05/11
閲覧 : 61
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4

塩谷ナオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

<8話で断念しました>

投稿 : 2023/05/05
閲覧 : 97
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0

オオカミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作

女子のみのアニメってあまり見ないがこれは良作
キャラそれぞれの心情が細やかで凄い

あと流石歌が最高にうまいしこれぞ役者っていう演技の凄みみたいなのが、
震えるくらい伝わった。

1点謎だったなと感じたのが、
主人公の子好きだったけど結構トレースしにくい元アイドルの子が主人公だったこと

確かにどの子も背景描写も細かいし可愛かったが少女漫画とかだと自己投影しやすい背景の子が主人公になりやすいのにと思った


第2期も心待ちにして行きたい

投稿 : 2023/05/05
閲覧 : 68
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5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

主題歌が、とにかくイイ!

オープニング曲「星のオーケストラ」
エンディング曲「星の旅人/シナヤカナミライ/薔薇と私」
歌が、とにかくイイ!

残念なところは、彩子の歌唱力にもファントムの演技力にも説得力がないこと。

投稿 : 2023/04/30
閲覧 : 64
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101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人生を上書きするドでかい出会い

「紅華歌劇団」を目指す音楽学校100期生の少女らの青春群像劇を描いた連載コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 5.0点】
珠玉の回想劇が舞台劇に深みを与える。

全体構成は学校行事や音楽学校ならではの青春の悩み等が進行する中で、
ピックアップした群像の1話~数話完結エピソードが土台。

しばしば回想が話のメインになる。
ですが、振り返ってばかりで展開が遅いとか、しつこいとか微塵も感じません。
掘り下げられる予科生ら登場人物らには濃密に人生が敷き詰められており、回想の度に脱帽させられます。
特に第八幕「薫の夏」{netabare} 優秀な血縁がいる故、名前に押し潰されそうになっている少年少女同士のひと夏の恋の顛末{/netabare} が特大ホームラン級に大好きです。

そんな半生を背景にした彼女たちが舞台に挑む。
演技から味わいが滲み出るわけです。

役者がそれぞれ違う人生を経験してきたからこそ、
同じ演目、役を演じ継いでいく意義、それらを観客が見続ける意義がある。
当たり前のことを思い知らされる。これぞ王道青春劇。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・PINE JAM

第一印象は、さらさデカいw
主人公・渡辺さらさは身長が頭ひとつ抜けている男役志望。
構図でも、さらさだけ、画面からはみ出してみたりw
強調されると否応無しにさらさに目がいきます。

さらさに惹きつけられてみると、演技中に見せる怖いくらい役に入り込んだ表情。
反面、幼子のように脆い純心な泣き顔。
様々な顔を見せる、さらさに翻弄される。

この多彩な表情描写が主要各キャラまで保たれている。
作画カロリーは潤沢ではありませんが要所は押さえています。


梅木 葵氏によるEDアニメーションも舞台衣装姿のキャラ等がきらびやかでハイセンス。
エピソードごとに変わる歌唱キャラにも構図を合わせて好対応。
『着せ恋』OPディレクターでもそうでしたが、氏はキャラを引き出す良い仕事をされます。


【キャラ 5.0点】
主人公・渡辺さらさが「オスカー」にちょっとオカシイくらい憧れている理由。
{netabare} 幼少期、歌舞伎で女は助六になれないと言われた挫折から。{/netabare}

もう一人のヒロインで娘役志望の奈良田愛。
元・国民的アイドルの選抜メンバーだったがファンに塩対応し卒業。
紅華音楽学校入学後も無気力だった理由。
{netabare} 幼少期の性的虐待から極度の男嫌いになり、男がいない世界へ逃避してきたから。{/netabare}

このようにキャラクター造形はネタではなく、
歩んできた人生から形作られた確固とした人格に根差している。

愛が、さらさと出会い前向きに変化していくメインストーリーも典型的ですが、
人生を目を背けたくなるトラウマまで忌憚なく描けている故の説得力があります。

周囲の人間の価値観を揺さぶり変化させてしまう。
愛にとって、さらさは身長だけでなく人間的にもドでかい存在。
異なる人生を抱えた人間に悲しみごと人生を上書きされる。
人と人が出会う意義を再認識させられます。

この人の運命に影響する&されるハイレベルな人物設定が、100期生の各メインキャラに用意。
さらに{netabare} 愛が塩対応した愛推しのドルヲタ(奈良の開国って(笑))や、上記の薫が恋した高校球児、
自信喪失から過食嘔吐に陥った山田彩子を励ますオネエ口調な声楽講師・小野寺{/netabare} など
エピソードの脇に至るまで人物が作り込まれている。

豊潤な群像が物語に王道の熱を供給する原動力です。


【声優 4.5点】
主人公・渡辺さらさ役の千本木 彩花さんを始め、特に男役志望の役には、
作中劇を中心に、低音域の活用という難題が求められますが、キャスト陣は好対応。

その上で、各キャラの背景を反映した繊細な心情表現も求められますが、そこもクリア。


松田 利冴さん&松田 颯水さん。
声優界を代表する双子声優が、沢田千夏&千秋の双子役を演じる。
ここも単にネタを狙ったキャスティングではなく、
一緒で仲が良いと思われがちな双子の複雑な感情という難エピソードを好再現する適材適所。
第九幕もこれまた良いんですわ。


【音楽 4.0点】
OP主題歌はsaji「星のオーケストラ」
“さあ 君の夢は 始まったばかりだ!”サビのフレーズを放送中から放送後も、街中で結構よく耳にした&残ったウキウキ青春ソング♪
この勢いに乗って本作も2期を!とはならないもんですかねw

劇伴担当は斉藤 恒芳氏。
『蒼穹のファフナー』などで見せる迫力のオーケストラが印象的な劇伴作家。
同氏は宝塚歌劇団にも楽曲提供しており、本作はうってつけ。

斎藤氏作曲によるED主題歌も歌劇用のアレンジ。
持ち回りで歌唱担当したキャスト陣もキャラソンにありがちな高音域は封印して、
音質を低めにコントロールし応える。

投稿 : 2023/03/07
閲覧 : 632
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43

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少女漫画原作にしては中々の良作だった

少女漫画原作なので視聴する前はそんなに期待してなかったけどこの作品は中々面白かったですね。
まず本作に対する印象は宝塚的な世界観で将来のスターを目指すサクセスストーリー的な感じだけど、
ちなみに本作に付いては結構登場人物が多くて初見だとキャラを掴むのに苦労する様に見えたけど
でもストーリーを観続ける内にキャラの方が段々と立って掴めるようになりながら
特に本作における秀逸なエピソードは8話の星野薫にスポットが当たった回でしたね。

そういう分けで本作に付いてストーリー的にはレベルの高い内容だけど
ただ惜しむらくは1クールでは本作のポテンシャルを全然発揮しきれないのと、
後は唯一に難を言えば作画に関しては標準レベル程度でトップ級と比較すると落ちるかなと。

【評価】

77点・3B級

投稿 : 2023/02/12
閲覧 : 95
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2

ネタバレ

meme さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

OPが神。

知り合いから勧められて視聴。
かげきしょうじょってタイトルの意味が最初は
分からなかったんだけれど、宝塚って事なのね。
歌劇ってことかと1話観て理解。

OP主題歌が神曲過ぎてびびった。
絵も可愛いし曲がめちゃくちゃキャッチーだし
すぐにsajiさん調べた。

ボーカルの方がめちゃくちゃアニメ作品の曲書いてる有名な人なんですね。ハガレンとかシャーマンキングの曲もやってたし、後で気が付いたけどツキヨミの人だ。中学生の時めちゃくちゃ聴いてた。。phatmans after school


音楽は素晴らしいのは勿論、アニメ本編も超面白くて、母に勧めたら母の方がハマって二人で漫画全巻買いました。星さまカッコいいー。星さまの学生時代編やって欲しい。

二期もあるかなー。二期やってほしいアニメNo.1

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 105
サンキュー:

6

ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良かった。

ランキングで知って視聴。
こんな作品を知れて良かった。

投稿 : 2023/01/12
閲覧 : 127
サンキュー:

4

ゆるぞう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いろいろと惜しい作品

物語が軌道に乗るまで話数が多い。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 117
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1

かんろ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

まだ途中ですが、8話 薫の夏が美し過ぎて、神回でした。

まだ8話なのですが、
神回で、びっくりして飛んで来ました。
ここまでも度々、良回があって、
なかなかいいアニメだと思っていたのですが、
久しぶりに、爽快なくらいの神回でした。
5話や他ももちろん、グッと来る話が、
あるのですが、8話 薫の夏が、
本当に誰に見せても恥ずかしくない神回で、
感激しました。
久しぶりに、完璧な回でした。

神回:8話 薫の夏
脚本 松本美弥子 絵コンテ阿保孝雄 演出 江副仁美

投稿 : 2022/09/06
閲覧 : 181
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16

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

想い、重ねて

アニメーション制作:PINE JAM、監督:米田和弘
シリーズ構成:森下直、キャラクターデザイン:岸田隆宏、
総作画監督:今岡大、髙田晃、福永智子、牧孝雄、
音楽:斉藤恒芳、原作:斉木久美子(白泉社『メロディ』連載)

何度も観られるほど面白いかどうか。
私が、作品の評価をはかる上で重視している点だ。
もちろん、全ての作品を複数回観るわけではないので、
この点のみを指針にしているわけではない。
しかし、やはり良質な作品は何度も観たくなり、
観るたびに新たな発見があったりする。
『かげきしょうじょ』もそんな作品だった。

扱っている題材はミュージカル。
作品内では「紅華歌劇団」となっているが、
内容は大阪府の宝塚市に拠点のある
未婚の女性だけで構成された宝塚歌劇団そのままだ。
(作品での拠点は神戸市となっている)

宝塚歌劇団をしっかりと取材・調査して描かれている
原作漫画を元にしたアニメ化。
個人的に歌劇団の内情をこれまで知る機会がなかったので、
とても新鮮だった。
と言っても、今回描かれているのは、
歌劇団ではなく、その前の段階である予科生。
いわば、就職の決まった女子高みたいなものだ。
作者は女性で女性ならではの視点からの心情描写が特徴。
ある意味、『響け!ユーフォニアム』のような
スポ根要素のあるリアル感たっぷりの作品となっている。

中心人物は、身長が178㎝もある歌舞伎がルーツの渡辺さらさ、
アイドルグループJPX48の元メンバーだった奈良田愛、
入試トップ合格を果たした予科生委員長の杉本紗和、
3代続けて紅華に在籍することになった星野薫、
実家がパン屋で抜群の歌唱力をもつ山田彩子、
双子の姉妹の沢田千夏、沢田千秋という
7名となっている。

主役は、さらさと愛のふたりだが、
中心人物全員の心情を深く掘り下げ、
それが演技につながっていくさまを
しっかり描いているのが見どころだ。

さらさは、歌舞伎との関係性が深く、
幼いころから「演技」をすることが
生活の一部のようにして育った。
しかし、いくら頑張っても歌舞伎は「男のみの世界」。
女性役も男が「女役」として演じ、
演者は、基本的に血縁で引き継がれていく。
さらさは、物語上で歌舞伎役者と血縁のあることが
匂わされているが、女性であるため舞台で
演技することはかなわない。
そこで選んだのが、今度は「女性のみの世界」である
紅華歌劇団だった。この対比はとても興味深い。

一方、愛はアイドルグループJPX48の元メンバー。
幼いころに母親の恋人から迫られた過去があり、
そのことがトラウマとなり、「女性だけの世界」を求めて
歌劇団に入ってきた。
このふたりがお互いのことを次第に理解しながら、
歌劇団のトップだけに許される「銀橋」を渡ることを目指す。

キャラクターの人生と演技が交差する。
スポーツものなどではよく使われる手法だが、
ひとりの人間のドラマを見せていく必要があるので、
リアリティがないと陳腐な物語になる。
そういう意味では、この作品はとても優れている。

役者が物語上の人物になり切って演技するとき、
一体、どのようなことが胸に去来するのか。
作中で山田彩子は迷い続ける。

「現実が自分の期待以上には絶対にならない。それが私だ。
一目惚れして、一目惚れされて、
初恋を成就したジュリエットを演じるなんて、説得力皆無」
「私は、いつも自分の予想を超えたことがなくて(中略)
いままで彼氏とかいたことないし
<好きだ>と言われたこともないし」
だから、ジュリエットを演じられないと考えている。
それに対して、杉本紗和が、自分が演じるティボルトについて
「私も人を殺したことがないのだけれど?」
「同じよ。両想いになったことがない彩と、
人を殺したことのない私は、未経験という点で同じだわ」と。
そして、「大丈夫、彩は可愛いよ」と励ます。
この「彩は可愛いよ」という言葉を以前にも言われたことを
山田彩子は思い出す。
{netabare}学生時代に自分が人から愛されたことがあったことに、
今ごろになって初めて気づくのだった。
それをジュリエットの演技に生かしていく。{/netabare}

いちばん好きなエピソードだ。
想いのこめられたこのようなお話がいくつも重ねられ、
物語全体に深みを与えている。

{netabare}さらさが、幼馴染で歌舞伎役者の白川暁也と
付き合うことになる思い出も演技に生かされる。{/netabare}
求めても求めても、自分が得ることができない
歌舞伎の登場人物・助六への道。
歌舞伎の世界では女性は、舞台には上れない。
助六にはなれない。
そのせつなさを、悔しさを『ロミオとジュリエット』で、
ジュリエットを深く愛しながらも手が届かず、
最後にはロミオに殺されるティボルトの役へと重ねていく。
怒り、諦め、悲しみの複雑に交じり合った感情を
役のなかで自分に重ねて表現する。

オーディションが描かれる12話と13話が秀逸。
観るたびに発見があり、深みを感じさせてくれる。
キャラクターの過去や生きざまが
とても深くまで考えられている。
そのため、一つひとつのお話が
しっかりと心に残っていく。

ただ、おそらく原作をかなり忠実にアニメ化しているため、
全13話で、いかにも中途半端なところで
終了しているのが残念だった。

花咲く少女たちの未来。
想いの行き着く先はどこなのか。
改めて原作で追ってみたい。
(2022年8月28日初投稿)

投稿 : 2022/08/28
閲覧 : 441
サンキュー:

49

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

清く正しく美しく

女性だけで構成されている紅華歌劇団。
その劇団員を育成している紅華歌劇音楽学校。
毎年、多くの受験生がいるが、
合格したのは、元アイドルの奈良田愛や高身長の渡辺さらさ達であった。

作中の紅華歌劇団ですが、おそらく宝塚歌劇団をモデルにしていますね。
女性が演じる男役と女役。
男役は男らしく。
女役は女らしく。
舞台には華が無いと立てない世界。
トップになるには難しいです。

渡辺さらさは歌舞伎に絶望していたのでしょうね。
歌舞伎の世界は男の世界。
女役を演じるのも男です。
歌舞伎は女性の出雲阿国が発祥。
しかし、江戸幕府の施策により野郎歌舞伎へと変わり、女性は排除されました。
今でも男性しか入れない歌舞伎の世界。
さらさは歌舞伎に別れを告げて紅華に来たのでしょう。

もう1人にヒロインである、奈良田愛。
幼少の頃のトラウマによって、極度の男嫌いとなります。
唯一の例外は叔父の奈良田太一くらい。
元アイドルという事もあって学校からも世間からも注目されます。
紅華にはアイドルから逃げてきた側面もあります。
しかし、さらさと出会い自分自身を変える事に成功します。

俗世間から隔離された学校生活。
普通の学校だったら五教科などの勉強ですが、紅華は特殊ですね。
紅華の学生は、バレエ・日本舞踊・タップなど色々な事を学びます。
舞台に立つ劇団員としての学び。
仕草や礼儀作法などもあるかなぁ。
普通の教育とは違います。

私が注目したのは、渡辺さらさ役のCV千本木彩花と奈良田愛役のCV花守ゆみり。
作中で担当役が劇を演じるので、作中作という奴かなぁ。
私は声の演技で魅せられました。
千本木さんと花守さんの演技だけでも、十分に視聴して良かったと思えます。

女性の世界なので、ドロドロしている所も多少はありますが、比較的に見やすいです。
さあ、一緒に観劇しませんか?

投稿 : 2022/08/27
閲覧 : 195
サンキュー:

38

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宝塚、入ります!

この話は宝塚に入るための養成学校に受かった少女達の話

なにも注目してませんでしたが、案外面白かったです
タイトルの響きや平仮名、ということで子供向け劇団アニメかな、と思っていたのですが、いざ始まってみれば「大人しか楽しめない」作品となっています。
いや、正確に言う慣れば幼児向け、ではないということです。
学生でも楽しめるためぜひとも見てない方は見てください

そうですね。面白かったです。
宝塚という華やかな表舞台ではなく、その養成学校という比較的裏舞台ではどのようなことが起こっており、少女達がどんな思いで日々学んでいるのか、ということに着目した作品。
残念ながら私は宝塚を一度も見たことありませんし、なおさら入ろうとも思ったことがないため、本作が事実に基づいた作品なのかを判断することは出来ませんが、物語として評価するなら面白かった部類に入るでしょう。

展開が比較的ゆるやかであり、私のような宝塚に一切興味を持ってないような方からすると本作のところどころは眠くなってしまうかもしれません。日常コメディという風味を出したかったのでしょうが、ちょっと失敗だったかな、という感想です。いや刺さる人には刺さるんでしょうけど。
さらに演劇という題材をテーマにしているため、演劇シーンがあります。本来ならばその演技シーンで「なるほど確かにみんな個性があるね!」とか言わないといけないのでしょうが、残念ながら声優でしか演技を把握できない愚か者もいるのです。故に演技シーンを見せられても解説させられても「へえそうなんだ」としか反応出来ず、そこが残念なところではありました。

しかし、それ以外は完璧といって良いでしょう。
複雑な心情を見事描ききっています。直接的表現ではないですし、その状況にあったことはないですが、その時のキャラの心情がかなり流れ込んできます。これはアニメのちから、というのもありますが、やはり物語、脚本のちからだと私は思っています。
ちゃんと因果関係を明白にし、感情という曖昧な要素を主軸とすることで(見る人によっては意味不明なものとなるかもしれませんが)13話以上の内容になります。
非常に見せ方が上手いと純粋に思いました。はい。そんな作品です

{netabare}
前はアイドルをやっていたが辞めて宝塚養成学校へ入学した主人公(愛)は身長が高い歌舞伎仕込の少女(さらさ)と出会い、友人となる。アイドルを辞めた原因であるオタクとちょっとだけ仲良くなったり、先輩と仲良くなったり、オーディションで地味で成績が悪い歌上手が選ばれたり、と目まぐるしい日々を過ごした。

ざっくり言えばこんなものでしょう。
割と薫ちゃんと野球少年の話も好きですが、やはりオーディション付近が良いですね。無双とかご都合主義とかなく、純粋な気持ちで見ていられるので本作の2期があったら迷わず見ていたところです。

さらさちゃんが付き合ってんのずっと謎でしたが、蓋を開けてみれば。好き。非常に良いと思います。そのやさしさが毒となる瞬間が楽しみですね。
{/netabare}
原作を買うか買わないか迷うほどには面白かったです。

監督は米田和弘さん。暁のヨナの方ですね
脚本は森下直さん。
キャラデザは岸田隆宏さん。ハイキューの方ですね
劇伴は斉藤恒芳さん。ファフナーの方ですね
アニメ制作はPINE JAM INC.さん。ゲーマーズの所ですね

作画は良く、文句はありません。が、キャラデザが特徴的なので慣れるまで必要かもしれません、
声優さんは全体的に良かったのですが、主人公の声が予想の何倍か低かったのがびっくりしました。

誰が変わりたくて何を変えたくないのだろう
ということで締めます

投稿 : 2022/08/08
閲覧 : 131
サンキュー:

7

お粥 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間模様も楽しめます。

お話もキャラもインパクトがあり面白かったです。
可愛い女の子が好きで、ストーリーもしっかりしてるのが好きな方は是非観てみてください。
宝塚に詳しくなくても気軽に見れて、
女性も男性も楽しめる作品で、上手く出来てるなぁって思いました。
途中で終わるので続きが気になります。
花澤さんの演じていたキャラが、学校と部活にいそうな女先輩って感じでかなり良かったです。
あいちゃんの過去のお話が苦手だったのですが、
主人公が清々しいくらい無邪気で、何だか私も救われました(笑)

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 119
サンキュー:

4

ネタバレ

のね さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

キャラが好きになれない

青い髪の子は色々あったかもしれないけど、流石に夢を目指す場所にいて欲しくなかった。普通の女子校行けばいいじゃん。みんな必死に頑張ってるのに、どうでもいいですの顔にむかついてしまいました。
どうして入学出来たのか、コネですか

プレッシャーある中四年間頑張ってきた薫さんに一番同情できます。ED好きです。

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 128
サンキュー:

2

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

青春群像劇への上乗せ

原作未読

『過激少女』と脳内誤変換して華麗にスルー。ほらゲーム原作萌えバトルみたいなの想像するじゃん。

リアル“宝塚音楽学校”を模した“紅華歌劇音楽学校”に通う学生たちのお話です。あらすじやヅカ(宝塚)の説明は割愛。メインのストーリーを追いかけつつも、各キャラクターを掘り下げる群像劇アニメの良作でした。あにこれ高評価をそのまま受け取って良いかと思います。
女の園で可愛い娘さんがわちゃわちゃする作品とは棲み分けができております。さらに良き青春群像劇だけに留まらない+αが作品評価を底上げしました。分水嶺はいたってシンプル

 ヅカっぽいかどうか?

ヅカと似て非なるなにかではなくそのままトレースした感のある作りです。音楽学校のカリキュラムやその後のキャリアプランなどなど。ファンも納得、そうでない人も「なるほどこうなのね」が無理なく伝わってくる親切設計。100年以上続くエンタメにはそれなりの魅力が備わっているのです。
ただそんな風に外形整えても『仏造って魂入れず』となれば台無しですがそうはなってない。男役トップがなぜヒエラルキーの頂点にいるのか?ファン層が圧倒的に女性で占められているのはなぜか?

 女性視点だからこそ女性が追い求める男性像を演じ切ってることが魅力的
 女性視点だからこそ女性が憧れる娘像を演じ切ってることが魅力的

そんなヅカヲタの琴線に触れるポイントを押さえていたと思われます。家内含め身近に元ヅカヲタ多いのでここは断言できちゃう。面白いことに女性キャラだらけで男性視聴者ウケしそうなのに実はターゲット層は女性!とユニークさがありますね。外(設定)も中(ストーリーやキャラ)もヅカっぽいことがしっかり背骨となってます。


背骨があれば残りは枝葉。背骨が気に入らなければ相性ということで撤退して良いかと思います。
なおきちんと男性層も取り込めてるのは周知のとおりです。男ウケしないアウトプット(歌劇)ではなく男女ともに支持される音楽学校での生活を通じてプロセス(成長や葛藤)描くことに軸足置いてますから。

繰り返します。メインを追いつつ各キャラを掘り下げる群像劇でした。
その大事な掴みで“ヅカっぽさ”真っ先に我々の五感に訴えてきたのはエンディングの楽曲でした。
ヅカがどういった場所かは講師や先輩を追っているうちに我々も学ぶことができます。表現者がどういったものか一定のヒントが示され全13話が終了。キャラ掘り下げ部分はなかなか面白かったのでそこはネタバレで後述するとして、ご新規さんは

 良き青春群像劇 + 普段覗けぬ世界

この掛け算を楽しめるんじゃないかと思います。片方なら露知らず両方ハイレベルで楽しめる作品はなかなかお目にかかれません。
そしてヅカヅカ言ってすみませんでした。もちろん正確には紅華(こうか)だよと念押しときます。



※ネタバレ所感

■軽くボヤキ

 円盤爆死は『荒ぶる季節の乙女どもよ。』のデジャブ。やや痛みのあるストーリーものは複数回視聴に合わず、主たるコレクター層の需要ともズレる。コンテンツビジネスの難しいところだよなぁ。


■キャラを掘り下げる群像劇

 どんな壁に直面していたか各自違っていて観てる側もどこかしらで共感しやすいかも。
 主役二人とも芸能血筋で芸の神様にも見初められてる感ある。そんで芸事に恋焦がれて気持ち先行のさらさと嫌よ嫌よも身体が求めちゃってるならっちの対比バランスが良い。

・渡辺さらさ(CV千本木彩花)
 {netabare}“性別”。どうにもできない理由で歌舞伎の世界から弾かれる。“模倣”。歌舞伎流芝居の覚え方(土台)を覆される。根っこを二度否定されてなお前に進めるか?な無理ゲーに挑む主人公らしい主人公。{/netabare}

・奈良田愛(CV花守ゆみり)
 {netabare}作品屈指のトラウマ持ち。そのトラウマの中身がひどく彼女の難ありな性格もしゃーないと思わせしめるものすごい説得力。そんな彼女が結果として母親と同じ道に進んでいるジレンマが味わい深い。{/netabare}


 先行二人を囲む少女らも主人公とはまた別のベクトルで壁にぶち当たっている。 

・山田彩子(CV佐々木李子)
 {netabare}「ならっちは私と違うんだから(第4話)」が最終的にジュリエット役を射止めるわけで…。突出した一芸に気づくまで遠回りし、その一芸に胡坐をかかずにお芝居でももがく泥臭さもってるのになんだかんだ周りを明るくするのよね。現実でもエトワールやったしょうこおねえさんのイメージ。バラエティのべしゃりが拙いとか絵心がどうとか気にしだしたらあかん人です。それでも歌一発で場をかっさらう。自身の代表曲はないと嘯いても彼女とゆうぞう兄の『ぼよよん行進曲』は沁みる。{/netabare}
 {netabare}横道に逸れるが、すんげー歌声の持ち主役とは中の人幼少期にアニーやってたとはいえプレッシャーとてつもなかったでしょう。劇中劇での説得力は作品評価に直結するところ負けてなかったです。{/netabare}

・星野薫(CV大地葉)
 {netabare}有名人一族を歯牙にもかけていない愛とは対照的に押しつぶされそうな娘さん。目標決めて退路を断ってやり抜いた経験って確実に財産になるのよね。あの時のストイックなワシの巻き添えくらった方々ごめんよ。「だから今のうちにスカートたくさん穿いておくんだ(第8話)」出会ってなければ“合格”も“甲子園”も無かったのだからひと夏の経験は無駄ではなかったよ。{/netabare}
 {netabare}横道に逸れるが、大地さんの演技『プリンセスプリンシパル』のドロシー回も秀逸だった記憶が。メンタルの弱さを殻作って普段は守ってるんだけど、ふとしたことで諦めたはずの幸せが手に入りそうになる。そんで手にしそうなそばから零れ落ちていくのに動揺を押し殺してまた殻を作っていくような展開。「好きでした、、、って言ってあげてもいい」これがバシッと決まる演者さんはそう多くない。{/netabare}

・沢田千夏(CV松田利冴) 沢田千秋(CV松田颯水)
 {netabare}「きっともう全てが同じではいられない。私たちは思っていたよりも早く分かれ道に辿り着いたんだ(第9話)」に至るまでの物語。寄って立つところの否定という意味ではさらさにとっての“芸事(歌舞伎・芝居の覚え方)”と沢田姉妹の“二人一緒の関係性”は同じ。ユニゾンで始まるサビはハモリへと別れていきながら調和する未来を夢見たいところです。{/netabare}
 {netabare}横道に反れるが、双子役をリアルな双子に演じさせるのってプレッシャーとてつもなかったでしょう。たぶんオーディションではなく指名ですよね。これ「もう逃げられないんだからね。最後まで責任もって遂行しなさい(第10話)」運動会パイセンの叱咤を地でいくような現場だったのではないかと邪推してます。{/netabare}

・杉本紗和(CV上坂すみれ)
 {netabare}やっときたきた優等生の苦悩。モーツアルトとサリエリを例にさらさとの比較対象だった彼女ですが、実際比較されてたのは同級生全員とではなかったでしょうか。これまで挙げたさらさ・愛・薫・彩子・沢田姉妹はどこかしら欠損してる。だからこそそこをテコにハングリーになれるのに委員長にはそれがない。一個上のパイセンとのエピソードを最後に持ってきたのはファインプレーだと思います。{/netabare}


主要キャストのみならず講師・専科のパイセンら大人も良かったですね。きっと彼ら彼女らが通ってきた道。甘やかすでも突き放すでもなく成長を促すようそっと寄り添います。

ヅカっぽい観点でひとつこれは現実ネタですが、
大地真央さんが男役トップの時に本科卒業して間もない黒木瞳さんをパートナーの娘役に抜擢します。それからだいぶ年月経ってますけど「 黒木瞳さんが相手役で良かった。」と事あるごとに黒木さんを全肯定してる大地さんがほんと素敵。抜擢するほうもされるほうも両者にかかるプレッシャー。飛び級に寄せられたであろう嫉妬。信頼を置くスターと応えようとする新人。そこに愛はあるんよ。劇中でも彷彿させるネタをどこかに見つけられると思います。


■劇中劇の説得力

 “伝説の○○”がしょぼければ興ざめでしたが踏ん張りましたね。ほんとこれ重要なんです。



※閑話休題

■箸休めクイズ
Q:私が「こいつは許さん」と思ったのは誰?

A:{netabare}キモヲタさん{/netabare}
{netabare}なんかいい話で落ち着いてたり、コミカルで適度に気持ち悪く処理されてもいたり、とスルーしてよい小噺なんだけど少し冷静になってみる。彼はワンチャンあるとも思ってないし、ただ謝りたかったの一心でした。これ完全にNGで相手が怖がってる時点でノーチャンスだから視界から消えたほうがいい。あくまで本人の思い込みだけです。相手の気持ちを考えてる体で欠片ほども考えてない。相手見えないから二度三度接触を試みることができるのです。「そんなつもりはなかったのに」「これだけできれば良かっただけなのに」全てあなたのエゴです。拒否されて一転変なスイッチが入り逆上する殿方が世の中に一定数いるんですよ。美人ってこのへんの遭遇確率それなりにあるしダメージコントロールの術も心得てるんだけど全部は防げない。それをケアする身にもなってみろや!とわりと本気で思います。
バス停に張り紙一枚で身を引ける高校球児と対照的でした。

ちなみにならっち母の愛人男はシンプルに畜生ですね。わかりやすい愛人男より、ややもすると美談に仕立てそうなキモヲタさんに「勘違いすんなよ」とモノ申したいのでした。{/netabare}


Q:私が「やべ、かわいい」と思ったのは誰?

A:{netabare}里美星(CV七海ひろき)さま{/netabare}
{netabare}音楽学校時代の講師でもあり憧れていたファントム諏訪部に「私のときも優しくして欲しかったなぁ」と少しばかり甘えたところ。男役といっても女性なんだなってのと、ここだけ二人の時限定の声のトーンだろうなってのと、そして期待と諦めがせめぎ合ってるモヤっとした感情をやや持て余してるところ。ファントムも押せばイケそうなのにそうはしないのが良いね。{/netabare}



視聴時期:2022年5月   

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2022.05.09 初稿

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 453
サンキュー:

49

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かげきしょうじょ!!のストーリー・あらすじ

未来のスターを目指し、輝く舞台へ情熱をそそぐ歌劇少女たちの〈青春スポ根ストーリー〉!!大正時代に創設され、未婚の女性だけで作り上げる美しく華やかな舞台で世代を超えて人々の心を魅了する「紅華歌劇団」。その人材を育成する「紅華歌劇音楽学校」に、高い倍率をくぐり抜け入学してきた第100期生たち。“オスカル様"に憧れる、178cmの長身を持った天真爛漫な少女、渡辺さらさ。夢も友達も、すべてに無関心な元・国民的アイドル、奈良田 愛。何もかもがバラバラな彼女たちの、希望と葛藤に満ちた音楽学校生活が今、幕を開ける──!!(TVアニメ動画『かげきしょうじょ!!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年夏アニメ
制作会社
PINE JAM
公式サイト
kageki-anime.com/

スタッフ

原作:『かげきしょうじょ!!』 斉木久美子(白泉社『メロディ』連載)
監督:米田和弘、シリーズ構成:森下直、キャラクターデザイン:岸田隆宏、サブキャラクターデザイン:飯田恵理子/髙田晃/牧孝雄、プロップデザイン:古賀美裕紀、総作画監督:飯田恵理子/髙田晃/福永智子、美術設定・美術監督:谷川広倫、色彩設計:坂上康治、撮影監督:浅黄康裕、編集:今井大介、音響監督:長崎行男、音楽:斉藤恒芳、音楽制作:キングレコード

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