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「すずめの戸締まり(アニメ映画)」

総合得点
77.3
感想・評価
246
棚に入れた
871
ランキング
615
★★★★☆ 4.0 (246)
物語
3.9
作画
4.5
声優
3.8
音楽
4.1
キャラ
3.8

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すずめの戸締まりの感想・評価はどうでしたか?

Isery さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少年少女たちよ、勇気を持って未来へ進もう

とても感動しました!
どんな災難を経験しても、明日を迎える勇気を持って進もう。明日の自分は必ず良い生活を迎える、必ず好きな人と出会える。これは本作の主旨だと私が思います。

投稿 : 2023/03/24
閲覧 : 55
サンキュー:

8

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

新海誠監督×川村元気プロデューサーの3作目。
新海監督の味が薄かった「君の名は。」、新海監督の味が濃かった「天気の子」。それらに対し「すずめの戸締り」は間をとったなという印象を受けました。

前情報を観たときは、あの頭を抱えた「星追う子供」と同じ匂いがするけど大丈夫か?と戦々恐々でして、観に行った理由は怖いもの見たさとミーハー心からだったのですが・・・そんなことは全くありませんでしたね。
ちゃんと面白い映画でした。

物語やキャラクターの詰め方はまあまあ甘いように感じるのですが、盛り上がる部分でちゃんと盛り上がるし、はまるキャラはとことん嵌っているので全然悪い印象はなく、良い話だったなと思えます。
大衆向けアニメでありながら新海みが感じられるいい落としどころなんじゃないでしょうか。

椅子の動きがとてもよかったです。

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 93
サンキュー:

9

ネタバレ

藤真 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

やっと普通の映画を作れるようになった

{netabare}
低評価のレビューなので、ネタバレ機能で折り畳んでおきます。
好きな人には申し訳無いです。

【良かった点】
・新海映画特有の気持ち悪さが無くなっていた
→映画監督として、ようやくスタートラインに立てたのでは?

【悪かった点】
・設定がガバガバ
・お話もグダグダ
→それらを超えるものを感じられれば帳消しになるのですが、私には感じられなかった。

【総評】
・総合力では君の名は。の方が少し上かと
{/netabare}

投稿 : 2023/02/24
閲覧 : 191
サンキュー:

4

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

賛でも否でも感情が動いた事に意味がある

予想以上で、新海誠の世界観の広がりと伝えたいことをあくまでエンタメとして描き切っているその手腕に改めて監督の凄さを感じた

IMAXは逃したけれど、せめてDolbyでは見たかったので駆け込みで鑑賞

ロードムービーとしても、コミカルで微笑ましいながらちゃんと行く先々での出会いや、ミミズの抑制などを描いて飽きない作りにしているし、そもそもイスと女の子だからそこまでキャッキャしてなくて見てて苦しくなかったのもある
『君の名は。』『天気の子』ときて一般狙い新海誠作品の中では一番見やすいと思う
まぁ、震災の爪痕という部分を直接的な表現は無いものの、当事者と何も出来なかった人達という部分もあるので注意は必要だけれど、それが明かされた場面の衝撃は凄くて、"忘れていた"の意図がとても上手いと思ったし、それを乗り越えるというのを簡単にしないのは最後の達成感にも繋がる

あとやっぱり新海誠の描く都会の風景マジサイコー。ちゃんと調べてリアルに描いているから、その場所にそのキャラが居るを感じられて見ていて面白い。アニメ絵と比べても浮いてなくて凄いリアルな影の付け方と色彩加工でただの埋め込みじゃない凄い馴染ませ方だった
それに今作は東北の田舎や郊外 国道沿いなどの哀愁を感じる様な風景もたくさん見れてよかった

面白かったです。と重い題材を入れながらそう言い切れる仕上がりにしている、エンタメとして落とし込む技術、コミカルに進みながらしっかりと行く先々での小目標の達成を描きながら進めていく進行、それらを盛り込みながらこれだけの伝えたいメッセージをしっかり伝え切るという根性。題材が題材で、警告や爪痕やそこからの復興と全面に出して応援という形で“綺麗”に見せることも出来た中で、すずめという当事者を通じて絶妙な調整の元で震災という記憶を描ききっているという根性。新海誠、凄い監督です

やっと自分の中で新海誠という監督と折り合いを付けれたというか、『秒速5センチメートル』と某ゲームOPでの衝撃の出会いの後に世間ほどの感情を抱かなかった『君の名は。』それ以降も何となく温度差を感じ続けていた中で、やっとこの新海誠という日本を代表するアニメ映画監督の真価を見つけることが出来て、胸を張って好きな監督だと言えてとても気分が良いです。これからも応援します

この感想のタイトルと反して本文では賛しか書いてないけれど、意図としては前述した新海誠に対する自分史上初めて動いた感情を持って議論する事に関心を持てたという事を踏まえて、世間での賛否や実際そうなる題材とメッセージを包括してこの作品を表したものとして付けた

投稿 : 2023/02/21
閲覧 : 127
サンキュー:

18

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★★☆☆

おもしろかった。

投稿 : 2023/02/20
閲覧 : 105
サンキュー:

3

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「セカイ系」の円熟

宮崎駿が古典的な話で日本民族の話を描き、押井守や富野由悠季がSFで人間の未来を憂うとするならば、

新海誠は庵野秀明と同じく、「現代劇」を描く事によって今の時代の「空気」を再現しようとする。。。。

相次ぐ異常気象、世界情勢や伝染病による人々の分断、失われた30年とも言われる長引く不況を経験する我々の気持ちを淀みなく映像化しようとする試みは今回の作品で「セカイ系への決着」として作られたのではないだろうか。

それほどまでに「君の名は。」と「天気の子」などの大ヒット作が荒削りの作品だとすれば、「すずめの戸締り」はきちんと丁寧に構成され脚本を練った秀作になっていると思う。恐らくは新海誠監督のキャリアで一番の出来だと思う。

宮崎駿や押井守にできないことは、人間を俯瞰してみるあまり「その時代の空気」を再現できないことであり、だからこそ普遍的な物語へと繋がるのだが、庵野秀明や新海誠はむしろ「今の時代」にしか興味がなく、ある特定の年齢層には絶大な支持を受けるような作品にしている。

映画とは普遍性も大事だが、今の災害や不況にもがく若者の気持ちをどうにか汲み取ろうとするその姿勢も非常に大事であり、特に「この30年間何も良いことがなかった」と思っている人には、「シンエヴァ」然り、この「すずめの戸締り」は大いに感動できると思う。

今回は正直、ベタ褒めでいい。。。

それくらい新海監督は「今を生きる若い人たち」に最大限のエールを贈っている。

投稿 : 2023/02/02
閲覧 : 390
サンキュー:

23

ネタバレ

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

新海誠監督が描く、震災の記憶を伝える物語。劇場での視聴を強くオススメします!

※2023/01/28 4回目見てきました。
28日から配布の入場者特典小説「芹澤のものがたり」を手に入れに行ってきました。凄い威力。芹澤くんやっぱり凄くいいキャラ。何回見に行っても泣けるし、発見がある。1回目見た時ここまでハマると思わなかったな。良い映画です。もっかい行きたい。
※2022/12/25 3回目見てきました。
~追記~
3度目の視聴の際も飽きることなく、毎度発見がありそして泣ける。見る度に良さが深まります。来場者特典の新海本、小説等を読む事で更に魅力が増え沼に陥ってます。見る度に芹澤くんとダイジンが好きになる。話題性はなんだか少なく感じるけど、個人的には新海作品で1番好きな作品となりました。

劇場公開、新海誠監督作品。
新海誠作品、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』視聴済み。

まず、"東日本大震災の記憶を伝える"がテーマとされているため、物語中では震災を思い起こすような表現が多くあるので、苦手な人は要注意な作品です。

主人公すずめが、災いの元となる扉を閉めるために日本各地を旅するロードムービー的な作品。

ストーリーは、正直割と重め、シリアスめかなと思います。
ファンタジー要素も多いけど、実際に体験した大震災の記憶を思い出してしまう表現がかなり出てくるので、劇場の迫力ある音声や映像で見ると自分的には中々苦しいものがありました。
すずめが日本各地を旅して、その土地の人と出会い絆を深める場面がある一方で、当たり前の時間や楽しい記憶も一瞬で消える可能性があるという事を感じて、怖かった。

ラストの展開については、ちょっと納得いかない点もあった。
正直すずめと草太の絆が深まるエピソードが少なかったからあの展開はイマイチ。猫ちゃんが可哀想かなって純粋に思ってしまった。

過去の自分と対峙するシーンは新海監督の好みがぶち込まれてて、こういうの好きなんだなーって改めて感じる鉄板ネタだったのもちょっと冷めたかな。

キャラについて、神木隆之介演じる草太の友達芹澤くんは程よくチャラく程よく空気が読めるので、重いテーマを扱うこの作品において凄く重要な良いキャラだったと思います。あいつがいなかったら、もっと重くてどんよりした雰囲気が強かったと思う。
主人公も草太もおばちゃんも、大概まともで真面目なので、芹澤くんは作品の雰囲気を左右した要のキャラだと思います。

声優について、主役の子は上手い。草太役のジャニーズ子は優しくていい声だけど、主人公の名前の呼び方がなんか妙に気になったのでちょっと残念。すずめさんって言いにくいから仕方ないか。

映像は新海監督作品らしく、水と光の表現がとっても綺麗で劇場で見るには最高な価値ある作品でした。
エンディングに流れるRADWIMPSの曲も壮大で愛と全てを包み込む優しさのある曲で素晴らしかったと思います。

大震災という日本人みんなのトラウマに向き合った作品、シンプルに楽しいという作品ではなく、どこか目を逸らしたい記憶と闘う物語。日本人であれば1度は見てもいい作品とは思います。
冒頭にも書きましたが、震災を思い起こす演出が多いので辛い経験をされた方は視聴注意です。

投稿 : 2023/01/29
閲覧 : 234
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30

オムロー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観たい

相変わらず作画がすごい

相変わらず新海誠の作品は映像がきれいです。
とても引き込まれます。
ストーリーも楽しく、ちょっともののけ姫みたいな感じもしました。
話のテンポもよくて、最後まで飽きずに見られました。
ただ、最後の拾った自転車で走りだすシーンで、拾った自転車が、すぐに空気圧も問題なく走り出せるということが、ありえないと思ったことや、外れたドアをガムテープで補修してるあたりが、現実的にありえないのかなと思いました。
天気の子もそうでしたが、カブがあれほどパワフルに走ることも絶対ないと思うので、その辺のリアルさはもう少し追求してもらった方が良いと思いました。
作品としてはとても良いので、その辺をもう少し詰めてもらえると、もっと引き込まれると思います。

投稿 : 2023/01/09
閲覧 : 87
サンキュー:

4

あくび さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そこまでおもしろくなかった

結構人気で時の話題にもなっていたので映画を見に行ったのですが、思っていたよりおもしろくなくストーリー構成もいまいちで突っ込みたくなる点も多くお金を払ってまで見てもいいとは思うが何度も見返すような価値はあまりないと思った。すずめの戸締りよりも新海誠さんの前の作品、天気の子のほうが圧倒的に面白かった。新海誠の作品に初めててを出すならすずめの戸締りより天気の子や君の名はなどなどの違う作品から見たほうがいいと思います。

投稿 : 2023/01/09
閲覧 : 92
サンキュー:

1

SK-046(しろ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

年明けに鑑賞

2023.01.07 映画館で鑑賞

「震災」を扱ってるので合う合わないある作品です

・作画が相変わらず素晴らしい
・内容がわかりやすかった
・感動はそんなにしなかった

感動はしませんでしたが面白かったです!

君の名は。>すずめの戸締まり・天気の子って感じ

好みの問題なので個人的な感想です

この作品も、いつか聖地巡礼したいです(*^^*)

投稿 : 2023/01/07
閲覧 : 116
サンキュー:

9

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

3.11のトラウマ解消のはずが・・・

 クリスマスの日に劇場に観に行ってきました。客席は8割くらい入っていて、まだまだ興行収入伸びそう。
 3/11の震災は、私ら日本人の価値観を変えてしまうほどのトラウマを残したと思うけど、新海監督もそうなんですね。うっかり先にNHKクロ現観ちゃって、予備知識アリの状態での鑑賞だったけど、監督もこれで震災のトラウマを浄化できたかな。そうあってほしい。君の名は。からずっと災害に翻弄される人を描いている。時がたてば普通に生きていける。その通りなんだけど、それも切ない話。
 自分はあの震災を報道を通して体験しただけだけど、それでも重いテーマに胸が痛む。被災して方々は自分が想像できないくらい心をざわつかせることになるんじゃないかな。さすがに2度見る気にはなれないよ。ポニョとともに地上波での放送は封印されることになるでしょう。
 巨大なミミズが災害を起こすってのも、地震のメカニズムが科学的に解明されていて、それがTVでしょっちゅう報道されている昨今、違和感感じちゃう。30年前ならともかく、今は地震も土砂崩れもスピリチュアルなモノじゃない。監督、この辺の感覚アップデートするべき。
 新開監督の描くキャラは、見た目も性格も地味。作品タイトルは忘れないけど、主人公、ヒロインの名前なんかすぐ忘れてしまう。宮崎駿監督はその辺すごい。いつか快活で観ている人を元気にさせてくれるような新海監督の作品を見せてほしい。

投稿 : 2023/01/02
閲覧 : 117
サンキュー:

7

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界。日常。それは、たくさんの人の心の重みによって成されるもの。

2022年公開の新海誠監督による映画作品。

前作「天気の子」が私の中ではあまり好きになれなかったので、
今作は劇場へ行くかどうか迷うところはありました。

でも高評価の感想を目にするとやっぱり気になって、
ようやく時間が取れたので劇場で観てきました。

結果、やっぱり劇場で見てよかったなあと思います。

美しく、迫力のある映像を大きな画面で味わえたこともそうですが、
今回は音をきちんと味わえたことが一番の満足ポイントでした。

120分ほどの作品です。


● ストーリー
岩戸鈴芽(いわと すずめ)は九州で暮らす女子高生。

学校へ向かう途中で廃墟を探す青年・宗像草太(むなかた そうた)と出会う。

草太を追いかけて向かった山中の廃墟で、
鈴芽は一つのドアを見つけた。

扉の向こうには不思議な空間が広がっていたが、
そこに入ることはできない。

その扉は「災いの扉(後ろ戸)」。
扉の中から災いをもたらす“ミミズ”が姿を現す。

謎の猫のダイジンによって椅子に姿を変えられてしまった草太と共に、
日本各地の開かれた後ろ戸を締めながら、ダイジンを追いかける。


ミミズは災いの予兆。
ミミズが姿を現し、その土地に倒れこむと大きな地震が発生する。

ミミズが倒れる前に扉を閉じれば、
災いを防ぐことができる。

椅子に姿を変えられた閉じ師の草太を放っておけなくて、
鈴芽も一緒に日本各地を旅していくお話です。

舞台は現代日本ですが、
ファンタジー色をかなり強く感じました。

閉じ師と鈴芽以外には見えないミミズという存在、
椅子に姿を変えられた結果、しゃべる自由に動き回る椅子、
ダイジンと名付けられたしゃべる猫。

でも根っこはちゃんと現代日本に下ろされていて。

これから日常生活の中で不思議な現象を見たら、ミミズの予兆?と思ってしまうような、ファンタジーが日常の中にうまく織り交ぜられていると思える演出でした。

鳥が大量に移動していたりすると、
なんだあれ?と思いはするけど、そこどまりなところとか、
そんな些細な日常の風景をうまく活かしているなと感心しました。


今回は災い=地震という形で現れます。
地震のアラーム怖い。

また、鈴芽が東日本大震災の被災者であることから、
東日本大震災の記憶に触れられるシーンもちらほら。


● キャラクター
鈴芽は明るく優しい女の子。

唐突な状況に巻き込まれても引くことを知らない、
前に突き進んでいく強さと行動力がすごい。

旅先で出会う人たちに恵まれ、助けられていくのは、
彼女の社交性の高さも関係しているのでしょう。

作品の中で髪型や服装が変わっていきますが、
どれも可愛くて、そういう変化が飽きさせない一助となっていました。


鈴芽が東日本大震災によって負った心の傷と、
鈴芽に寄り添ってきた叔母の環(たまき)。

環の抱えてきた想いと歩んできた人生もまた、
この作品の大きなテーマ。

本当ではない親子。
自分の人生を費やして鈴芽に寄り添ってきた環のことを思うと、また別の物語が浮かび上がってくる。

入場者プレゼント第3弾として環のスピンオフ小説をいただきましたが、
それを読んでいると彼女の優しさや葛藤、苦しさがよくわかります。

私が同じ立場になって、
果たして最後に自分の選択を幸せだと言えるかどうか…

そうする以外の選択肢は考えられなかったとはいえ、
途中で投げ出すことのなかった環を立派だと思います。


草太の友人として登場する芹澤朋也(せりざわ ともや)はいい味出してました。

チャラいやつなのかと思ったら、
巻き込まれ体質の面倒見のいいお兄ちゃんでしたねw

良い意味で空気を読まず、
どんな状況にも怖気づいたり流されたりしない度胸は見習いたい。笑


● 音楽
新海監督の作品に三作品連続で携わってるRADWIMPS。

前作の「天気の子」ではお腹いっぱいに感じていましたが、
今作ではとてもいい感じに馴染んでいました。

今までの中で一番完成度が高かったんじゃないかな。
新海監督がRADWIMPSに求めていたのはこの感じだろうな、と思えるほどに。

使用される挿入歌が減っていることも個人的には良い印象。

楽曲に使用する編成が増えた?
専門的なことはよくわかりませんが、

厚みを増した曲が、
少ない曲数でも十分な存在感を示してくれました。

今作でRADWIMPSが新海監督作品に携わるのは最後だそうですが、
これは気持ちの良い終わり方^^


【 主題歌「すずめ」/ RADWIMPS feat.十明 】
【 主題歌「カナタハルカ」/ RADWIMPS 】

この2曲の完成度の高さはあっぱれです。

やっぱり作品を観てから聴くのが一番好きになれますね^^


また、今回は「ルージュの伝言」「バレンタイン・キッス」などの懐メロが多用されていたのも私は好きでした♪

最近のレトロブームにうまく乗っかった?


● まとめ
見てよかったと満足しています^^
作画の美しさはさすがです。

だけど、新海監督の「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」のような作品もまた見たいなあと期待しちゃいます。

「君の名は。」以降の作品が広く浸透している今では、やっぱり難しいのかな。


当たり前のように過ごす日常は、当たり前ではない。
そこにある幸せも、ずっと続くとは限らない。

私たちは失って初めて、
当たり前だと思っていた日々のかけがえのなさに気付く。

立ち止まったり嚙み締めたりしながら、
今ある当たり前とそこにある幸せが少しでも長く続きますように。

投稿 : 2023/01/01
閲覧 : 128
サンキュー:

20

ネタバレ

tao_hiro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「東日本大震災を正面から取り上げた意欲作」?????

公開前のこれでもか!と言わんばかりの宣伝戦略、「新海誠の集大成にして最高傑作」という謳い文句、「そんなに観てほしいのなら見てやろう」と、やや斜に構えた姿勢で劇場に足を運びました。

そもそも私は新海監督作品を、スッキリ面白いと感じたことはこれまでありませんでした。

例えば数あるツッコみどころのうち、代表的なシーンをあげると、「言の葉の庭」における {netabare}採寸のシーン{/netabare}です。

{netabare}初めて女性の体に触れる少年、それに身をゆだねる年上の女性、緑濃い公園の雨の東屋での耽美的な名シーンです。しかし私は「雨で蒸れた素足を年下とは言えども男性に差し出す女性はいない」と感じました。{/netabare}

このように私は新海監督と感性が少しずれているところがあります。それでも「すずめの戸締まり」には、一片の期待がありました。恐らくメジャー3作目は、作家性を殺してエンターテイメント性に注力するのではないかと。

期待は裏切られませんでした。見事なエンタメ作品に仕上がってました。随所で興奮し随所で感動させてくれました。名作と言ってよいでしょう。

特に心を打ったのは「神代の時代からこの地は天変地異に見舞われてきた。それはこれからも変わらない。それでも私たちはここで生きていく」という、神聖でかつ力強いメッセージを感じた事でした。

ところが・・・

鑑賞の興奮冷めやらぬ、その3日後に、NHKのクローズアップ現代という番組で、この作品が特集されました。この番組ではこの作品を「東日本大震災を正面から取り上げた意欲作」として紹介していました。

「なんと表面的な捉え方なんだろう」と馬鹿にしてテレビを見てたのですが、驚いたことに新海監督がそれを肯定したのです???

監督自身が「そうだ」と言うのですから、それで間違いは無いのでしょうが、私は茫然としました。騙された気分になりました。「監督が自分の作品を矮小化してどうするんだ!」と強く思いました。

やはり私と新海監督の感性は違いすぎる、のでしょうね(笑)

投稿 : 2022/12/27
閲覧 : 125
サンキュー:

9

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海誠監督の8作目の劇場アニメ122分。大傑作未満だけど秀作以上

ヒロインと相方男子が、災害の起点となる?異界の扉?を閉じるべく日本全国を旅する。

【良い点】
ボーイミーツガール、異界(日本神話系ファンタジー)、引き裂かれる危機などの新海作品のお約束満載、こういうのでいいんだよ感。
ロードムービー形式での人々との出会いと交流による温かさ、ヒロインの成長、恋、共闘で絆深まる、外連味抜群の異界を閉じるハラハラ感などがテンポ良く飽きさせない。
星を追う子供以来の女の子主人公だけど格段に面白い。
ロマンチックかつドラマチックな出会いから、捨て鉢な行動力で冒険が始まる。
主人公(女の子)がアグレッシブで物語引っ張れる強さありつつ、話が分かり易く、盛り上がりも申し分ない。

嫌味なキャラや不快な展開が殆ど無く、終始気持ち良く視聴できる点も良い。
この点は前作天気の子が社会規範に反逆し過ぎていた反省か。
また、題材(自然災害と日本の関わり方?)の割には思想や説教臭さをほぼ感じさせない点も前作と対照的。
自分としては前作の挑発的内容も好きだけど、エンタメ作品としては今作の方が気分良いのは確か。
災害に対する、旅先の人々の善意と活力で、清々しいメッセージを感じる。

キャラは軒並み魅力的だが特に芹澤がおもしれー男だった。
この手の劇場版のお助け男子にありがちな無個性ではなく、癖が強いが良い奴でちゃんと魅力がある。

すずめちゃんと叔母さんの、震災で拗れた関係も、共に旅して冒険した成果も合わせてハートフルに纏まっている。
ここの描き方によっては辛気臭くなりがち、すっきり解決していて良かった。

これをロードムービーとファンタジーを通して、一人の少女の災害で失った悲しみと成長から、普遍的に共感できる物語になっているのが見事。
新海作品らしい男女断絶からのロマンスと、震災と家族ドラマの二本立ての感動が味わえるお得感。

九州の女子高生が、船や鉄道や車と色々な交通手段で日本全国旅するロードムービー感も魅力。
主人公の行動力と、出会った先の人々の善意でテンポ良く、現代日本か舞台でも冒険ファンタジーが成立していた。
丁寧な作画も相まって旅行記アニメとしても高水準。

相手男子が途中まで呪い?で椅子にされる展開もユニークかつ上手い。
ラブコメが適度に保たれていたり、頼れる大人な草太に制限掛かる事で、女子高生の日本横断の冒険感も高まる。
草太は災害封じのスペシャリストな強キャラなので、彼が封じられる事で鈴芽ちゃんが頑張らなきゃ!な構図が自然。
それでいて旅先の人々の助力で展開にストレスが無い、少女が無計画に日本横断する冒険ファンタジーが上手かった。

扉を閉じる祝詞などの神道系・日本神話系ファンタジー感もステキ。
ミミズ封じのアクションシーンは手に汗握る。

楽曲は芹澤のカーステレオの懐かしソングが良かった。

細かい点だと、鈴芽ちゃんが捨て鉢に行動してボロボロになりながら、覚悟を決めた際、一旦草太の家に戻り態勢整える一幕が良い。
このシーンのお陰でリアルに危機に挑む覚悟が伝わるし、ただ無鉄砲なだけではない強さも分かる。
震災のトラウマ抱えて慎重さも身に着けている性格が共感できる。

もう一点、スマートフォンの位置情報アプリを使いこなす作劇も良かった。
2022年らしい時代性感じるし、神がSNSで導いたり、モブの人々と繋がったりする構図、こういうのは好き。

【悪い点】
強いて言えば展開がスムーズすぎる。ご都合主義とは思わないが。
後半草太の危機は新海作品のお約束だし。
ロードムービー冒険として完成度が高い一方、展開自体は似たようなミミズ対策の連続でやや単調だった。

良い点と裏腹、相手男子が半分以上椅子状態なので、ラブロマンス感が地味。
ミミズ封じに忙しくてラブコメする暇があんまり無かった感。

強いて言えば、キャラの魅力は申し分ないが、主人公も相手男子もやや優等生。
君の名はの主人公ヒロインに比べるとはっちゃけた強い印象が薄い。

鈴芽ちゃんのお父さんはどうしたんだろ?と若干気になる。

劇中歌は良いが、主題歌は可もなく不可もなく。

…以上は「強いて挙げれば」で、大傑作に比べれば若干物足りない程度。

【総合評価】9~8点
新海作品の一般受けする集大成で手堅い上で、災害と日本神話と現代日本も捨てたもんじゃない希望も見せてくれた良作。
概ね素晴らしいんだけど、君の名はに比べると、十年後二十年後も話題に上る大傑作かは未知数?
ロードムービー部分が楽しいので、二周目以降も楽しめそうな気はする(まだ1回しか見てない)。
このレベルで物足りないのは期待値が高過ぎる故、評価は「とても良い」

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 114
サンキュー:

11

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入れ替わり、晴れにする少女、そして今度はドアを閉じる

今度は女性主人公単身で描く、新海誠の世界
誰かを救うのか?それとも引き換えに世界を犠牲にするのか?

いや、{netabare}風化されつつあるあの出来事を忘れないために...{/netabare}

これだけは言っておく
{netabare}北海道まで行きません{/netabare}

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 210
サンキュー:

7

ネタバレ

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3年ぶり

女子高生がイケメンに異常な速さで惚れるのて違和感を感じましたがイケメンが直ぐに椅子になったので少し緩和しました
後半に向けてお話がどんどん大きく展開していき最後にギュッと引き締まる見事な作品です
このあにこれのレビューを3年ぶりぐらいに更新するほど良かったです

投稿 : 2022/12/14
閲覧 : 95
サンキュー:

4

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

旅は面白かった

ただ今絶賛上映中のこちらの映画。
それなりにヒットしているようで、喜ばしいことです。
内容的に、かなり面白いと思います。
九州から始まり、扉を閉じながら東北まで旅する物語、
という客観的なストーリーは、背景の素晴らしさと物語のテンポもあって
大変楽しく見られました。
でも、ほんとに言いたいことは以下。
{netabare}
本編見ればすぐにわかるように、この映画は「震災」をテーマに扱っています。
まあ、公式ツイッターでも出しているので、隠すことは無いでしょう。
すずめが締める扉は、廃墟の中にある。
その廃墟にはかつて人が住み、生活していた場所。
そして扉を閉めるには、かつての人々の生活に想いを馳せなければいけないという設定。
多くの人の「行ってきます」の挨拶には、あの東日本大震災で津波によって
壊滅した市街地を見ている日本人にとっては心に来るものがあるだろう。
ここにはかつて人々の営みがあったのだ・・。
当然、震災に会い、大切な人を亡くした人々にとっては、
この映画を見るのはつらいかもしれない。
自分は関東に居たので、まあ被災者といえばそうかもだけど・・
しかし、新海監督はあえてこのテーマを選んだ。
「誰かを傷つけることを恐れては、人の心に残る作品は作れない。」
という決意だったようだ。
私は決して反対ではないし、目を背けるようなものではないと思う。

気になるのはメディアの扱い、宣伝の仕方だ。
はっきり言って、この映画が震災をテーマにしていることを事前に知って見た人はどれくらいいるのだろう。
テレビCMやPVが大量に流されていたが、震災に一切触れていない。
これはいったいどういうこと?
震災はタブーなのか?

日本人の美徳は奥ゆかしいところと言われる。
他人を傷つけることを極端に恐れる国民性だと思う。
だけどいつまでもそんなのでいいのか?
傷つけるのがいいと言っているのではないよ。
バランスが大事だと思うのだ。
この映画の内容というより、映画をとりまく状況が、
日本人、これでいいのかと突き付けているような気がしてならない。
{/netabare}
総じて、いい映画だと思いますけどね。

投稿 : 2022/12/11
閲覧 : 140
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17

既読です。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 1.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いまいちでした。

「竜とそばかすの姫」みたいな
よく頑張りました的鑑賞後感。

新海天災三部作、私的には

「君の名は。」>今作>>「天気の子」

って感じでしようか?

劇中の古い歌謡は余計でした。

ちな、作中の美男美女度が上がるほど
遠い存在に感じるのは私だけ?

投稿 : 2022/12/09
閲覧 : 156
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5

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

お返し申す!!

 全121分。

 まずは、新海誠作品を劇場で見れたことに心から感謝を!!劇場で見たときの作画や音響の素晴らしさは自宅では味わえない高揚感があるもんですよ。ぜひ、劇場で見れるものは見るのがおススメです。

 内容ですが、想像以上に面白かったですね。主人公のすずめの逞しさが良いんですよ。大事な人を救いたいし世界も救いたい。最初こそダイジンを捕まえるため、草太を元に戻すため流されて旅をする感じでしたが、そのうち草太の仕事や災害のことを知って段々前向きになっていくすずめが良かったですよね。また育て親や芹澤さんなどとも親睦を深めながら、いろんな人の助けを借りて人知れず世界を救う感じが最高でした。
 「災害」がテーマだったかと。その点で印象的なのが最後のすずめが過去の自分と会うところ。そこで語られていたことがとても心に沁みるものがありました。おすすめです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 192
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27

Tokusa さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

守りに入っちゃったな

新海誠さんの作品を20年近く前から知っている身としては、映画館で若いカップルや子供、中年の夫婦までが鑑賞していたことに正直感慨深いものがありました。
映像面では1作ごとに進化しています。草一本一本に種類があり、形が違いそれぞれ別に動いている。技術的なことはよく分かりませんが、CGと2Dを使って背景や草木の描写がより丁寧に違和感なく作られています。
話的な部分では、個人的に正直あまり見るべきところが無かった。新海誠さんはポスト宮崎駿の地位と1作ごとの興行収入を期待されているのでしょうが、今作の感想は「随分と無難で、守りにはいっちゃったな」というのが本音です。宮崎駿は1作ごとに全く違うジャンルにチャレンジし、絶えず攻めていました。売れるためには監督、スタッフ、スポンサー等関係者が守りに入りたくはなるのでしょうが、作家としては守りに入るといずれ枯れていきます。前作、前々作共に登場人物の行動は反社会的です。正直売れるかどうか危ういと思いながら作っていたのではないでしょうか。
「君の名は」以前の新海誠作品は、他では得難い丁寧な描写もありながら出来の悪い部分もあり、一部のマニアが見てニヤニヤする程度の作品でした。一度大作の制作はやめて小品を作った方が良いように思います。ともあれ、今回で日本伝奇3部作は終了し、また違った世界に飛び出すかもしれません。新たな新海誠に期待したいですね。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 91
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5

ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海さん、ありがとう!

「君の名は。」を観た後に、ツイッターでつぶやいたかメールで訴えた気がします・・
新海さんの作品でもっと地元被災地にスポットを当てて欲しい事を。

なにぶん昔のことで記憶が定かではありません(汗)
でも同じような想いを持った方は結構いたようで、新海監督も何かのインタビューでそういった声があったことを話していました。

まずは、そういった声にちゃんと耳を傾け、受け止めてくれた事に感激でした。
~{netabare}
九州、神戸、東京、福島、宮城、岩手・・取り上げてくれてましたね。
物語上必要?と思える福島さえ。やはり福島は外せなかったのでしょう。
犠牲者や残された人などの無念を、少しで多くの人に再認識していただき、{/netabare}~
被災者・被災地の活力に少しでもつながってくれればと、切に願います。

■感想
風景はさすがに圧巻ですね。
自分がそこにいるような臨場感、ハッと目を見張ってしまう美しさ、空気感もさすが。そこだけでも劇場で見る価値はあったかと。

ストーリーは前作よりファンタジー感が増したような。
展開や映像には既視感も感じはしましたが、ハラハラドキドキできました。

個人的にはもっと世界の危機じゃん!みたいな切迫感が欲しかったけど。
ヒロインに対して感情移入がもう一歩だったことも起因するかも。
~{netabare}「どうせ助けるよね」的に第三者的な視点で捉えてしまい、実際そういう展開だったので。{/netabare}~

ヒロインは可愛くなくもないんですが・・
 #つまり可愛いことは可愛い

感情移入するには何かが足りないような・・
 #自分の歳のせいかも

恋愛要素は・・~{netabare}弱めでしたね{/netabare}~

新海さんも年齢のせい?・・~{netabare}ではないことを祈ります(笑){/netabare}~

女性にとっては感想は違うかな?とも思いましたね。

~{netabare}草太のすずめへの想いがほとんど語られなかったのもあるかもしれません。{/netabare}~
続きはWebで・・じゃなくて小説で!という流れなのでしょうか(笑)

さて、長文になりそうなのでかいつまんで。

<思ったこと>
~{netabare}
・冒頭の空のシーン、前々作かと思った・・時間軸同じだったり?
・すずめの家のロケーションがポニョの家みたい
・坂を下りて登校するところが「君の名は。」みたい
・都内(?)の坂を歩くシーンは「天気の子」みたい
・どんだけ神木や花澤さんが好きなんですかw
・なんぼ一目惚れしたとはいえ、部屋に入れるんかいw
・ましていくら平和な日本とは言え美少女JKがソロヒッチハイクて・・
 (二次創作の格好の的では)
・東京で芹澤や叔母とばったり出会うシーン、偶然にしてはちょっと・・
・いっそ芹澤と叔母がくっつくとこまで見せてくれれば
 (でもそうなると前々作と同じ構図かw)
・今回は過去作の人物や場所の登場なし?
 (気付かなかっただけ?)
 (似た背景で代用した?)
・マスコット的なにゃんこ登場はいいけどもうちょいカワイくてもいいんじゃ・・・
・草太との再会シーンあっさりしすぎ
・もうちょいキュンキュンさせてw
・ヒロイン見た目にしては声が甲高いような・・
・でも声優陣は良かったかと

涙腺が緩む部分もありました。
でもそれはストーリーというより被災者を思ってのこと。
感動というよりは、幼少すずめのような経験をした人々が実際どれだけいて、どれだけの無念を抱えているのかという想いから。

ビジネスも大事だけど作品として考えるなら一部バッドな展開もアリだった気もします。
(個人的にはGoodEndで何よりでしたが後世に語り継ぐ名作となるのはそういう作品かもとも思ったり)
{/netabare}~

全体的にまとまっていて観やすかったと思います。
スッキリしすぎて・・何度も劇場に足を運ぶことは、自分としてはないかな。

PV動画などで大筋を知ってしまった事も自分にはマイナスだったかな。

君の名は。の時は自信があったから何も宣伝せず、結果口コミで評判が広まったんだと思いますが、事前にこれだけ宣伝しているということは、ほどほどの自信しか持てなかったのかもしれませんね。

公式HPより
~新海誠監督 集大成にして最高傑作~
個人的には、これはちょっと言い過ぎ?(笑)

まあ、それだけ「君の名は。」をリスペクトしているということでご容赦ください^^;

未だに地元では復興に関連する報道は耐えないのですが、転勤時に全国的にはそうでもないんだなということを知り少し寂しいような思いをしました。なので、再度、被災や被災地についてスポットを当ててくれたことにはホントにホントに感謝しかありません。
聖地巡礼などで少しでも活気が生まれる事を期待いたします。

 *新海監督、そして関係者のみなさん、本当にありがとうございました*

2022/11/23 109シネマズ富谷にて視聴
(このあと・・W杯で日本がドイツに勝利。そんな1日でした)

投稿 : 2022/12/03
閲覧 : 118
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23

ネタバレ

Tenjin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しく考えずに見たほうが楽しめるかも

新海監督の作品を一つも見たことがない自分がいきなり最新作を見たわけですが、個人的にはあまり乗れなかったというのが正直なところです。

主人公のすずめが出会ったばかりの男を自宅に入れるのは年頃の女の子として警戒心なさすぎとか、旅の道中で都合よくいい人が現れすぎとか細かい点も気になりますが、すずめが草太を好きになる理由がちょっと軽いように感じました。

まあ、草太の人となりを列挙してみれば

・長身のイケメン
・年上の大学生
・家業の閉じ師をお金にならないのに真面目に務める
・穏やかで優しい人柄
・寝相の悪さという三枚目要素

と、女子高生が恋する相手としては十分いい条件がそろっているわけなんですが。

結局、最初の出会いがすべてというか、自転車で坂道を降りている途中でスピードを緩めたのも、踏切で友達に指摘されたように顔が赤くなっていたのも、一目惚れしてしまったサインと考えれば納得がいくというもの。

その衝動のおもむくまま廃墟に彼を探しに行くのも自然な行動と言えるでしょう。捜索中に「お~い、イケメンの人~」とか言ってますしね。

後はもう一緒に行動していれば情もわくというものだし、日本の危機を救うというミッションの緊張感も吊り橋効果になって恋心が燃え上がるのも当然だとは思います。

しかし、彼はほとんど最後まで椅子の姿だしなあ、という違和感もあったりして。ただまあ、普通の人間の姿だと初対面の男女が二人旅をする、という絵面が少々生々しいので、こっちの方が爽やか(?)でいいのかもしれません。

ともかく、そんないかにも高校生らしい恋愛感情を理屈で理解しようとするのは野暮なのだろうという気もします。

東京に向かうときにGoogleマップ上を走る新幹線の速さに驚くすずめと答えに困っている草太、というシーンなどは微笑ましくてよかったですね。こういったコメディなシーンが個人的には一番素直に見られました。

そういう意味では、ギャグと言っていいのかわかりませんが、雨宿りをした道の駅で草太の友人芹澤が環さんに泣きつかれるシーンとかも面白かったです。直前で少し重い雰囲気になった後なので、すぐに雰囲気を中和させたのはよかったと思います。

この映画のもう一つの軸である日本の危機を救うという部分に関しては、主人公たちほどには危機感を感じられなかったのがちょっと不満ではありますね。

危機の正体である「ミミズ」が暴れると地震が起きるというのは、実際に被害としては出てはいるものの建物が壊れる程度の描写にとどまっているので、その延長線上に100万の人が死ぬというのが想像しにくいのです。残酷なことになるとしても、何かしら人的被害があったほうが緊張感は出たかもしれません。

あるいは、扉を閉じることにしても妨害が入るわけではないので、見つけさえすれば閉じられてしまうというのが回を重ねるごとにわかってしまうのも緊張感が不足する原因かと思います。

そんなわけで、ラブストーリーと世界の危機という2つの物語の軸への違和感が影響してもう一つ入り込めない結果になってしまいました。ただ、絵は素晴らしいし声優さんの演技や音楽も悪くないので、最後まで普通に見られる映画ではあります。

そういえば、猫のダイジンは悪役のようで実はそうではなかったようですが、単にすずめと遊びたかっただけなんでしょうか。神は気まぐれと言えばそんなものかもしれませんが。

投稿 : 2022/12/02
閲覧 : 101
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9

ネタバレ

DNpZi11830 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬱描写が少なくとても観やすい感じ

逃げた重要なネコを追いかけながら旅して戸締りしていくというストーリー。




東日本大震災にファンタジー要素組み込んだ感じ良かったわ、お母さんはどこにいますかとか泣くよ…

最後の伏線回収すごかったわ
鬱描写が少ないからとても観やすい感じだった

投稿 : 2022/11/29
閲覧 : 82
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4

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺も扉の向こう側行きたい

すずめが、全国をまわって「扉」を閉じに行く話。

秒速5センチメートルが狂うほど好きなのですが、新海さんの新作ということで、期待大で観に行ってきました。

最初に、全体の感想としては、まぁ悪くない。物語もきれいに終わってるし、全然後腐れ感がなくて、見終わったあとにスッキリした気持ちで帰れました。
ただ、面白いかと言われると、まぁ面白いは面白いんですが、人におすすめするほどかというとそうでもないな、というような感じでした。

良かった点としては、
まずは言わずもがな、絵の綺麗さはもうレベチでした。
さすがというか、もうすごすぎますね。

あと、冒頭すずめちゃんの声から始まった物語、終始どういう結末を迎えるんだろうというワクワクはありましたし、
そして何より、1回目の後戸を閉じるシーンからのタイトルロゴ。あのシーンはめちゃくちゃかっこよかった。あのシーンだけで映画館で見た価値あるかも、と思いました。
で、なんだかんだあって全国を回るすずめたちですが、人とのつながりが丁寧に描かれていてとてもよいなと思いました。


うーんと思った点としては、
今回テーマとして震災が扱われていますが、なんというか、
震災をテーマにしてこれかーというがっかり感?みたいなのはありました。
もう少し冒険しても良かったのでは?と思ったり思わなかったり。
全然満足してないわけではないんですが、(言い方悪いですが)震災というお涙確定のテーマでこの話だったらそりゃそうなるわな、みたいな。

震災とか、人の死とかそういうのがだめな人は見ないほうがいいかも。。。

あと、ラブコメ要素が好きなんですが、作中では割りとラブ要素が省かれてる印象でした。


ただ、やっぱり普通の映画よりは全然見やすくて面白かったです!

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 86
サンキュー:

7

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

厄災を閉じ込める旅 〜戸締りはしっかりしよう〜

最初は見る見ないで結構悩みました。
新海誠作品は「君の名は」は面白くて前回の「天気の子」は私には合わなかったからです(*꒪꒫꒪)

今回の「すずめの戸締り」はPVやキービジュアルも良かったので面白そうと思ってたのですが、どうするか悩んでてw

内容は、スズメが戸締りをするんだろうなぁ〜
戸締りはしっかりして防犯対策は大切だもんなぁ〜くらいで考えてました。(*/∇\*)キャ

↑そんな浅い内容ではない

で、最終的に私が行く事を選んだのが、Twitterで、もう卒業したけど22/7で佐藤麗華ちゃんに声を当ててた帆風さんが芸名を変えて、この作品の何かに声を当ててるらしく、それなら見に行こうかな?と思ったのが決めてですね。
どこに声を当てたのかは言ってなかったので探すのも楽しめそうだと感じたからです。
結局解らなかった…………多分だけど最初に話してたニュースのアナウンサーかな?麗華ちゃんぽかったけど……

さて、感想といきますか。

まず世界観は解りやすい。
スズメが厄災が飛び出すドアを戸締りするって予想通りの物語でしたw
…………はい、真面目に描きます。

物語のキーワードは「地震」
簡単に説明するなら、厄災でありドアから飛び出すミミズと呼ばれる存在。
ミミズは大地を這っていてミミズに歪みが溜まるとドアから飛び出し地震を引き起こす。

仕組みは、私達の世界で言う大陸プレートに歪み
が溜まり地震が起きるのと同じですね。
地震は自然災害でどうしようもないけど、戸締りの世界では、ミミズが地震を起こすまでに扉を閉ざし鍵を掛ければ被害を最小限に出来るって感じでしょうか。

登場キャラに猫の姿をした要石、ダイジンが居ます。
{netabare}ダイジンはスズメが何も知らずに要石を引き抜いてしまった存在です。 {/netabare}

だから、ダイジンはスズメが大好きです。
けど、物語はダイジンが敵として描写されます。
{netabare}何故ならダイジンは、草太をイスの姿に呪いを掛けてしまうからです。{/netabare}

このダイジンは作品の中でも1番感情が解りやすいキャラです。

{netabare}ダイジンは草太を邪魔だとイスの姿にしてしまう。
理由は彼が閉じ師だからです。
草太は必ずダイジンを要石に戻そうとしてくる。

きっと、彼は自分の要石としての役割に飽き飽きしていたのでしょうね。
そんな時に、スズメがダイジンを要石の役目から救い出す結果となり、ダイジンはスズメが大好きになる。

けど、ダイジンとスズメが一緒に居る為には要石に戻るわけにはいかない。
だから、邪魔者は消す。それがダイジンが草太をイスにした理由です。

このダイジンって結構意味深で悪役ぽい感じがしますが、ホントは凄く優しくて、スズメにかける言葉は優しくて彼女をしっかり守っていたり、スズメに拒否られても一緒にいてくれたり。

最後は本当はスズメと一緒に居たいのに、スズメの「私が要石になる」って言葉を聞いて彼は自ら要石に戻ることを選ぶ。 {/netabare}

要石って多分、凄く孤独と恐怖なんだと思います。
{netabare} ダイジンが嫌になるくらいに、草太が恐怖を感じ苦しむくらいに……その痛みを解る、スズメの優しさが解るダイジンだから、優しいスズメに要石をやらせたくはなかったんだと思います。{/netabare}

落下するスズメを抱き抱えて護るダイジンの姿があるのですが、ARIAのアカリちゃんとケットシーの別れのシーンを思い出しましたw

あと、{netabare} サダイジンって東を護る要石もいるのですが、{/netabare}こちらは大きくなると、夏目友人帳の年老いたニャンコ先生の様な姿でしたw


スズメと叔母さん
この2人は本当の親子ではありません。
片親のスズメの母が震災で命を落として代わりに大切に育てくれた人。

確かに、叔母さんは心配し過ぎかな?
{netabare} けど、地震の後に連絡が取れなかったり、1人で勝手に旅に出たスズメを心配するのは当然だと思う。{/netabare}
多分、私もスズメと同い年なら「重い」って伝えたと思う。

けど、叔母さんからしたら、やっぱり大切だし、自分のお姉ちゃんの子だし、家族であり他人でもあるからお姉ちゃんから預かった子って考えて大切に育てたのかな?って感じました。
{netabare} 叔母さんの不満も出てたけど……当然、思うよね。

大変な事や責任やらプレッシャーある中で、いくら姪だからって不満も負担を感じない訳なんてないんだから……

ホントの子を育てるのは実親でも大変なんだから。
それでも、育てられたのは、確かな絆があったからですよね。
叔母さんも言ってたけど大変だったけど「それだけじゃない」それが叔母さんの答え。
そもそも、負の感情しかないならわざわざ探しにもきてくれませんよね。

心配して迎えにきてくれて、怒ってくれて、話を聞こうとしてくれた、それが答えじゃん? {/netabare}

スズメと草太の旅はステキな旅ですね。
何か出会う人達が皆が皆優しかったりw
初対面でもあれだけ優しくしてくれたり助けてくれたり素敵だなぁ〜と感じました。
作品全体的に悪い奴ってのは居なかった気がしますw


後、スズメの恋はどうなんだろ?
{netabare} あまり惚れるようなやり取りはなかった気がするけど?
私が鈍感なだけ?
確かに中身は人間だけど……イス……よね?

わかりやすく言えば、初対面で1度あった人が居て、その人が話す無線マイクのついたイスと私が数日間、2人で旅をして声の主に惚れてるか?って事よね?
少し無理がある気がしますw {/netabare}
無理に恋愛を絡める必要があるのかな?とは思いますが、そうですね……

それでも惚れたと言うのならスズメは多分、草太の心に惚れたのかもしれませんねw

草太は恋愛感情あるのかな?
{netabare} 多分、気になってるとは思うけど、私は草太はスズメに尊敬や感謝の気持ちが強いのかな?と感じました、

怖い事にも臆することなく立ち向かい草太を助けてくれたり、要石から自分を救いにきてくれたりとか、そうした気持ちが強そうかな?
彼がスズメに惚れるのは、もう少し先になりそうな気がしますが、どうなんでしょうか?{/netabare}

最後の最後で伏線回収してましたね。
{netabare} 今の自分と過去の自分。
母の形見のイスの正体、何故イスの足が1本ないのかを知らない理由などが、明かされました。

でも、小さい子供が既にい居ないお母さんを探すのは心が痛いですね。
泣きながら必至にお母さんの情報伝えて、誰かに聞いていれば誰が答えてくれるかもしれない希望と、自分はこれからどうなるのだろうか?と言う絶望が入り交じるんだろうなぁ〜

だから、「未来は怖くないよ」ってスズメのセリフは優しかったですね。
お母さんが既に居ないのを知ってる子供の頃のスズメは、認めたくなかったんですよね。

それを認めたらホントにお母さんが居なくなる気がして……探して居たら、もしかしたらお母さんが目の前に現れる気がして……
何よりお母さんの居ない未来が凄く怖い。
それからたくさんの出会いを経験した彼女だから届いた言葉なのかもしれませんね。{/netabare}

さて、〆に入りますか。

世界観はわかりやすかったです。
猫を追いかけるイスとその椅子を追いかける人間の絵面が面白かったですねw
あの追いかけっ子はスピード感がしっかりあり見ていて楽しかったですね。

絵や色も綺麗だったかな?と思いました。
後、地震が題材になってるのでトラウマある人はオススメしないかもしれません。

近々大きな地震が来るって騒がれてるし、今見るべき作品なのかもしれないって気持ちもありますね。
別に、地震の対処法とか豆知識的な事は一切無い作品ですが、音とか災害後が少しリアルで地震の怖さを感じるので、少し地震に対する気持ちが引き締まる気がする。

私自身はまだ大きな震災は経験ないけど、自然災害では1番、地震が怖いですね。
上手く地震を題材に組み立てられてる気はしましたね。

キャラデザは全体的に良かったかな。
スズメも可愛かったし、草太もイケメンだったし、イスも可愛かったしダイジンも可愛かったし不敵な笑みで笑うのも不気味感出てました。

ただ、サダイジン…… {netabare} 大きすぎるよ……
あんな大きな猫居ないよ……車の座席半分占領してたじゃん……犬レベルの大きさ…………
ネコ科かもしれないけどネコじゃないよww{/netabare}

笑い要素としては、{netabare} 車が落ち込んでオープンカーの屋根が治ったけど前がボロボロで運転席のドアが外れたシーンは笑いそうになりましたww
あとは、ナビとのやり取りの「ルートが逸れてます」ですねw
だって、落ち込んでるもんねww
あのナビとのボケツッコミは見物w
最後は運転席側をガムテープでバリバリに止めてたけどクルマってガムテープで応急処置できるんですねwwww
{/netabare}
車ネタ面白かったですw

「君の名は」とはまた違う面白さがある作品ですが、こちらの方も楽しめましたね。

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 356
サンキュー:

18

ネタバレ

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

率直な感想

観終わって大分経ったところで、あえて感想を書いてみる。
観ている最中は楽しく見れた印象。
観終わった直後も結構、余韻はありました。

君の名は、天気の子からだいぶ熟れて、エンタメに寄った本作。
ボーイミーツガールのロードムービー伝記アクションといったところ。
ある意味挑戦的な震災を背景に持ってきたのも意欲的。
2時間の映画としてよくまとまっているのではないでしょうか。

良くない点としては・・・。
宗像に惚れたのは単なる一目惚れかい!とか、要石の設定とかがざっくり過ぎとか気になる所がないでもないですが、概ねスルーは出来ます。

個人的に一番残念だったのは・・・・主人公、宗像の声です。
いや、それほど悪いわけじゃないんです。本人もかなり努力されたとお見受けします。
が・・・、ちょっとクオリティ下げてる。
昨今の大作アニメには声優以外の俳優をキャスティングするのが当たり前になってきてますし、狙いどおりの効果を出している事も多々あるかとは思います。
本作では深津さん演じる主人公のおばさんの鬼気迫る演技や、そのおばさんに密かに恋する岡部さんのごくごく普通ぶり、神木さんの演じる芹澤など素晴らしい。
それだけに・・・。
いや、悪い声じゃないし、酷くはないんですが・・・。
唯一、本職の声優で出演されている花澤さんの声のビッタビタ感に比較すると、浅い。
動いてる絵に一生懸命演技を被せているだけでしかない。
諸々の事情は分かりますが、まあ正直、残念。
とはいえ仕方が無いか・・・。

本作には大きくふたつの批判が寄せられていて、ひとつは震災を描く事の是非。
もう一つは設定のベースにある日本神話。
前者については、十年を経て風化しつつある現状を思えば、描く価値はあるかと思います。
確かに、あれを経験した身では携帯がギョワギョワなるだけでトラウマが蘇りますが、
いずれまた確実に起きる災害を思えば警鐘は適度に鳴らす必要はあるかと思います。
まあ、それについての監督の思いをストレートにせりふに乗せるあたり、宮崎監督はどう見ているのか気になります。
後者についてはは・・・うるせえ黙ってろって感じですかね。
天皇がどうだこうだいう人は実にどうでも宜しい。

本作の見所は、前半の人々の出会いと交流。
後半の芦澤のキャラ。ですねえ。
見ず知らずの同年代がひょんなことで友達になって・・って展開はやっぱりいいです。
青春です。
芦澤は出会い印象悪いのを悉く、ひっくり返すあたり、本作の裏の主人公かもしれません。笑

芦澤と言えば、最後のシーンでタバコを吸ってるいると思わせつつ、火がついてない、という描写があったと思うのですが、その意図を探るためにももう一回観ようかな・・。
たぶん、配信待ちになりますが・・。

以上、ここまで読んで下さった方有難う御座いました。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 115
サンキュー:

5

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その姿はやっぱり『かっこええ』のですよ。

11月23日。新嘗祭の日。見てきましたですよ。いやあおもしろかったですねぇ。
ってゆうか新海監督の作品は何見てもおもしろいんですけどね。

震災のシーンがえげつなくて地中退席する観客もいるとか聞いてましたので、プライベートライアンよろしく戦場に赴いた経験のある人がPTSDになるとゆうくらいのリアルな表現がなされているのかと思っていましたが、それはそおゆうことではありませんでした。

ただボク自身阪神淡路も東日本も現地で経験したわけではありませんので実際に現地で経験された方にとってはどのような印象を持たれたかはわかりません。やっぱりえげつなかったんでしょうか。

にしても新海監督の映画ってプロモーションがすごくて公開前からあっちこっちですずめの戸締りの露出が出まくりで文字どり猫も杓子もって感じやないすか。

まあ作品に銭が集まることはええことやとは思いますのでそこに文句はないのですが秒速の新海監督ではもうとっくになくなっているところは少し寂しかったりします。

公開2週目で興行成績は40億越えと素晴らしいと言わざるを得んのですが、興行成績が100億超えの大ヒットアニメーション映画ってなんちゅうかこう『中道右派』かもしくは『保守』的なハナシになっているなあと思うのですよ。

鬼滅ももちろんそうですし、竜そばもどっちかゆうたらそう。
このすずめ戸締りもそんな感じかなと。

いやいや。

ボクはガチ保守派なんでそおゆう流れはどちらかといえば歓迎しているのですが、こおゆうクリエイティブな業界ってリベラルな考え方が主流なんじゃなかったのかなぁと。

思うわけですよ。

どおゆうところが保守的だと感じるかといいますとね、要するに誰かのために命をかけるとゆう話をとても美しく描いているところですかね。

戦後GHQが教育改革を行う前までは教育勅語をもとに万世一系の天皇制や日本の神話、民族に関係なくみな平等であるとゆう八紘一宇の思想。

それに家族・親兄弟を守るため、ひいては日本国を守るため命を捧げることを一とせよ(そこまではっきりとは言ってないか)的なアレが日本人の基本的なイデオロギーを作っておったんやとボクは思ってましてですね。

それがまあ戦後なくなってしまってですね、そおゆう保守的な発想はあかんのやとゆう教育方針のもとボクなんかは育ってきてるわけなのですな。

なので日本の神話なんて超ナンセンス。
誰かのために命をかけるなんてことは実にばかばかしい。
とゆう発想にならんとおかしいわけですよ。

だけど、そうなってないと。

まあこれは日本人のDNAなのかなんなのかわからんすけど、やっぱり煉獄さんのオカンがゆうてたように『強いものは弱いものを助けるために生れ落ちてきている。誰かを守るために命をかけよ』と。

それを全うし絶命した煉獄さんを『かっこええ』と思うわけですよ。

さてそれで新海監督なんですが、前作天気の子は面白かったんですが、昨今叫ばれております脱炭素やら再生可能エネルギーやらで地球温暖化に警笛をならすローランドエメリッヒ的な方向に行くのか!?と非常に危惧しておったのですが、今回のすずめの戸締りを見て、おおそれはないなとホッと胸をなでおろしたわけであります。

日本とゆう国の不安定要素。
今回のテーマにもなっておいます自然災害や地政学的な面、エネルギーや食糧問題もそう、そおゆうところを作品にぶっこまないでなにがクリエイターかと。

愛だ恋だとさえずって感動大作でございってそんなことやってる場合かと。

ひるがえって国会で統一教会の議論に終始して、いまそこにある危機であるこの国の不安定要素。安全保障やエネルギー問題についてこれっぽちも議論しない議員の方々はこの作品を見ろと。言いたいですな。

まあ見てもわからんか。


とりあえずボクはこの映画を見終えてそおゆう作品だったのではないかと思っています。

誰かのため、それは不特定多数の日本国民だったり、今まで旅してきて出会って優しくしてくれた人たちだったり、何気ない日本の風景だったり。

そおゆうものをせいだい命をかけて守るためにすずめは奔走します(はじめはその気がなかった思いますが)。


その姿はやっぱり『かっこええ』のですよ。


映画館のお客さんにはボクみたいなおっさんもぎょうさんいてましたが家族連れ、子供がいっぱい見に来てたのがうれしかったですわ。

子供らには震災の話はもう遠い過去の話でそんなこともあったんだ的なアレかもだし、神話をベースにした話もたぶんチンプンカンプンだろうとは思いますが、なんだかよくわかんねえけどおもしろかったぜ!すずめねえちゃんかっこよかったぜ!ってなってると思います。

それはそれでいいのだと思います。
新海監督グッジョブなのであります。


とゆうことでこの映画は左派系の方にはお勧めできません。と思います。

そこんとこよろしくです。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 398
サンキュー:

17

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

“しんさい誠”3部作の集大成。いろいろとチャレンジング。

詳細は公式サイトでも見てください。あるいは、今すぐ劇場へ。

「君の名は。」では、巨大隕石の落下で街中が消失。
「天気の子」では、東京が水没。
と、震災を彷彿とさせたり、自然災害を描いてきた新海誠監督。巷では“しんさい誠”などと呼ばれたり呼ばれなかったり。

そんな新海監督の最新作「すずめの戸締まり」は、どストレートに東日本大震災を下敷きにした作品となっています。

直接的に「東日本大震災」という文言は出てきませんが、「3・11」といった表現や東北地方の沿岸部らしき描写など、誰もが震災を連想する内容。

そのため、公式にも「地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れるシーンがございます。警報音は実際のものとは異なりますが、ご鑑賞にあたりましては、予めご了承いただきます様、お願い申し上げます」と注意喚起をしています。

もちろん、こうした震災をモチーフにした作品を発表すると、不謹慎とか被災者の気持ちを考えろといった批判が出てきますが、そんな声を捻じ伏せるだけの作品のパワーがあります。そして、そういった的外れな批判を甘んじて受ける覚悟が新海監督にあるのでしょう。

ネタバレはしません。
作品プロモーションの謳い文句にもあるとおり、「新海誠監督の集大成にして最高傑作」は伊達じゃないです。

いろいろとチャレンジングな作品。ぜひ、劇場で御覧ください。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 175
サンキュー:

9

笑ウ せぇるすまん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

美しいです。

見事な作画で素晴らしく美しい、相変わらずの新海 誠ワールドです。
細部まで実にリアルな映画。
昭和、平成、令和のてんこもりの幅広い世代が楽しめる(もりすぎです)、美しくもしらける芸術作品です!
視聴者は
主人公の岩戸鈴芽は宮﨑で暮らす少女(天の岩戸か)のかくも美しく使い古されたストーリーの冒険旅行に付き合わされます。

1,せっかくリアルな作画なのにダイジン、サダイジンのデザインがあまりにダサくてしらける。
2,閉じ師なる陰陽師がごとく存在があるならば、神戸からいきなり東京にとぶなんてありえない!
途中の京都をはずすなど西日本をバカにしすぎ!結局は東京を描きたいだけの新海さんの願望ですね。
3,わかってはいたんですけど要石となった草太の救出の旅の無駄な演出(友人はいらないキャラ)と叔母の同行。すべて無駄
4,要石の草太を抜く演出でしらけてしまいました。
お約束の宮﨑に草太が迎えにいく最後、もいいです。

結果は「君の名は」ほどの奥深い感動はありません。
新海さんのワールドに進化はありませんでした。無理かもしれませんが
シリアスな脚本を新海さんの作画で見てみたいものです。

フェアリーテール(お伽話)はマジ死にました。

お返しします!

投稿 : 2022/11/22
閲覧 : 111
サンキュー:

2

カネくれたら教える さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠は変わってしまった、

ソウタを好きになるまでの過程があまりにも短く安く見てる側としては感情移入しづらかった、新海誠の作品といえば現実見があり、そこにうまくSFを溶け込ませるからこそより面白い、そして人間の心情などを素晴らしくうまく表現していたはずなのだが正直安っぽい演出ばかりでがっかりした、
君の名は、から始まり天気の子、雀の戸締まり
SF見が強くなり万人に受けやすくしたのかもしれないが、それを一番うまく表現できていたのはやはり『君の名は』まで、だったと思う、そして君の名はに囚われすぎて全てが似たような作品になっている、演出も全てが読めるような安すぎる、
秒速、言の葉のような今までの良さがすごく薄くなっている、コアな作品かも知れないがここにうまく万人に受けるように、なおかつ作り込まれた作品を頑張って作ってもらいたい
※新海誠古参中ではありませんので何卒よろしくお願いします🥺

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 115
サンキュー:

6

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すずめの戸締まりのストーリー・あらすじ

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、
「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。
彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、
まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、
古ぼけた扉。
なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、
開いた扉は閉めなければいけないのだという。

――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、
すべての時間が溶けあったような、空があった――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。(アニメ映画『すずめの戸締まり』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年11月11日

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