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掲載している放送時期と異なる場合がありますのでご了承ください。

「すずめの戸締まり(アニメ映画)」

総合得点
78.2
感想・評価
63
棚に入れた
243
ランキング
527
★★★★★ 4.2 (63)
物語
4.2
作画
4.6
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.0

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すずめの戸締まりの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

DNpZi11830 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬱描写が少なくとても観やすい感じ

逃げた重要なネコを追いかけながら旅して戸締りしていくというストーリー。




東日本大震災にファンタジー要素組み込んだ感じ良かったわ、お母さんはどこにいますかとか泣くよ…

最後の伏線回収すごかったわ
鬱描写が少ないからとても観やすい感じだった

投稿 : 2022/11/29
閲覧 : 8
サンキュー:

1

ネタバレ

ガタリリス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

日本神話とオカルトのメタファーか?

【参考動画紹介】
私が本作の感想を書いた3週間後くらいにTOLANDVLOGさんが秀逸な考察動画を上げてくれたので、この場で紹介させて頂きます。
参考にどうぞ♪
①https://www.youtube.com/watch?v=K7jyLyuDNrY
②https://www.youtube.com/watch?v=fBcJMFXRyzs

***

近所の映画館にて視聴してきました。
「君の名は」や「天気の子」に比べて若干大人向けの雰囲気に感じました。
新海作品は川村元気氏プロデューサー以降と以前で作風が全く違います。
私は以降の作品を「現新海作品」以前を「旧新海作品」と呼んでいます。
現新海作品は今回で三作目ですが、共通項がある程度見えて来た気がします。
特徴としては、

①バックグラウンドに日本神話やオカルトネタがある
②自然災害がメインテーマ
③ボーイツミーツガールな内容

の三点ですね。

まず①について。
前作「君の名は」や「天気の子」の神話的考察については
TOLANDVLOGさんの動画
https://www.youtube.com/watch?v=Frul7EBPsEk
https://www.youtube.com/watch?v=7bgJBG80P4I
をご参照下さい。

ちなみに私は日本神話に関しては、恥ずかしながら深い知識を持ってないため多くを語れないのが残念です;;
古事記を一読したことがあるのですが、神様の名前が難しい漢字の羅列で頭に入らなかったり、意味が分からない描写が頻繁に出てきたりと、その辺りが原因で内容がすんなり入って来ませんでした。。。
なので私の認識出来る範囲で書いて行きたいと思います。

本作の主人公の名前は「岩戸 鈴芽」ですね。
これはアマテラスの岩戸閉じの神話に絡めたネーミングであると推測できます。
あとは「すずめ」の由来も「アメノウズメノミコト」という神様の名前から拝借したもののようです。
岩戸の前でストリップした神様の名前ですw

また、閉じ師である宗像草太は過去の古い文献なんかも持ってて、これももしかしたら神話と関係ある内容かも知れません。

あとは今作では出てきませんが、現新海作品には「月刊ムー」が登場します。
つまり、バックグラウンドにオカルト的な設定があると暗示してる訳ですね。
今回の作品に出て来た要石や扉という設定は、陰陽道の結界と同義であると解釈できます。
その結界が日本で起こる自然災害を封じ込めていて、そのメンテナンス(?)をしているのが閉じ師という設定だと私は解釈しました。

他は作品公開日が2022年11月11日。
何か意味あり気な数字ですね。


次に②
「君の名は」は隕石の落下。
「天気の子」は異常気象。
そして本作「すずめの戸締り」は地震がテーマになっています。

三作品とも自然災害がメインテーマになってるのは偶然でしょうか?
もし偶然でないとしたら、どういう意図でこういうテーマを選んでいるのか?
ここら辺を深く考察したいですが、私の推測能力では浅はかな解釈しかできないと思いますので、他の方の深い考察をしばらく待っていようかなと思います。
特に本作は3.11東日本大震災がテーマにありますので、この考察は特に重要度が高いと感じます。


そして③
現新海作品「君の名は」「天気の子」では年齢が近い高校生同士のカップルがメインの登場人物です。
そして、これは新海氏の好みだと思いますが、女子の方が年上です。
しかし、本作の主人公は高校生ですが、ヒーロー(ヒロインの対義語ですw)は社会人間近の大学生です。
旧新海作品でも大体ヒロインの方が年上だったと思うのですが、新海さんのこだわりは何処に行ったのでしょうか?w
謎ですね。


最後に個人的な感想を書いて終わりたいと思います。
本作のマスコットキャラ「ダイジン」ですが、「まどマギ」に出て来るキュゥべえ的な存在なのかな?と思いました。
可愛い顔してえげつない性格を持ったネコ的存在ですw
まあ、半分くらいはそういう系統のキャラだと思いますが、鈴芽に嫌われたら残念そうな表情をしてたり、最後は鈴芽のために{netabare} 要石{/netabare}になったりと、一応人並み(?)の良心は持ってるらしいです。

宗像草太はダイジンによってイスに姿を変えられ、それを治すためにダイジンを追い掛け日本中を旅します。
その道中に現れた”ミミズ”を追い出すため扉を閉めます。

新海作品によく出て来るのが、旅の描写ですね。
前二作品は東京が舞台でしたが、今回は日本中津々浦々が舞台です。
さすがにワンパはまずいと感じたのか、今回は少し趣向を変えて来た感がありますねw

本作は全体的に重たい内容だと感じましたが、最後はハッピーエンド。
個人的には草太の友人”芹澤朋也”が一番印象に残ってて好きでしたw

以上、拙い感想でした(・ω・)ノ

投稿 : 2022/11/29
閲覧 : 240
サンキュー:

14

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺も扉の向こう側行きたい

すずめが、全国をまわって「扉」を閉じに行く話。

秒速5センチメートルが狂うほど好きなのですが、新海さんの新作ということで、期待大で観に行ってきました。

最初に、全体の感想としては、まぁ悪くない。物語もきれいに終わってるし、全然後腐れ感がなくて、見終わったあとにスッキリした気持ちで帰れました。
ただ、面白いかと言われると、まぁ面白いは面白いんですが、人におすすめするほどかというとそうでもないな、というような感じでした。

良かった点としては、
まずは言わずもがな、絵の綺麗さはもうレベチでした。
さすがというか、もうすごすぎますね。

あと、冒頭すずめちゃんの声から始まった物語、終始どういう結末を迎えるんだろうというワクワクはありましたし、
そして何より、1回目の後戸を閉じるシーンからのタイトルロゴ。あのシーンはめちゃくちゃかっこよかった。あのシーンだけで映画館で見た価値あるかも、と思いました。
で、なんだかんだあって全国を回るすずめたちですが、人とのつながりが丁寧に描かれていてとてもよいなと思いました。


うーんと思った点としては、
今回テーマとして震災が扱われていますが、なんというか、
震災をテーマにしてこれかーというがっかり感?みたいなのはありました。
もう少し冒険しても良かったのでは?と思ったり思わなかったり。
全然満足してないわけではないんですが、(言い方悪いですが)震災というお涙確定のテーマでこの話だったらそりゃそうなるわな、みたいな。

震災とか、人の死とかそういうのがだめな人は見ないほうがいいかも。。。

あと、ラブコメ要素が好きなんですが、作中では割りとラブ要素が省かれてる印象でした。


ただ、やっぱり普通の映画よりは全然見やすくて面白かったです!

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 22
サンキュー:

3

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

厄災を閉じ込める旅 〜戸締りはしっかりしよう〜

最初は見る見ないで結構悩みました。
新海誠作品は「君の名は」は面白くて前回の「天気の子」は私には合わなかったからです(*꒪꒫꒪)

今回の「すずめの戸締り」はPVやキービジュアルも良かったので面白そうと思ってたのですが、どうするか悩んでてw

内容は、スズメが戸締りをするんだろうなぁ〜
戸締りはしっかりして防犯対策は大切だもんなぁ〜くらいで考えてました。(*/∇\*)キャ

↑そんな浅い内容ではない

で、最終的に私が行く事を選んだのが、Twitterで、もう卒業したけど22/7で佐藤麗華ちゃんに声を当ててた帆風さんが芸名を変えて、この作品の何かに声を当ててるらしく、それなら見に行こうかな?と思ったのが決めてですね。
どこに声を当てたのかは言ってなかったので探すのも楽しめそうだと感じたからです。
結局解らなかった…………多分だけど最初に話してたニュースのアナウンサーかな?麗華ちゃんぽかったけど……

さて、感想といきますか。

まず世界観は解りやすい。
スズメが厄災が飛び出すドアを戸締りするって予想通りの物語でしたw
…………はい、真面目に描きます。

物語のキーワードは「地震」
簡単に説明するなら、厄災でありドアから飛び出すミミズと呼ばれる存在。
ミミズは大地を這っていてミミズに歪みが溜まるとドアから飛び出し地震を引き起こす。

仕組みは、私達の世界で言う大陸プレートに歪み
が溜まり地震が起きるのと同じですね。
地震は自然災害でどうしようもないけど、戸締りの世界では、ミミズが地震を起こすまでに扉を閉ざし鍵を掛ければ被害を最小限に出来るって感じでしょうか。

登場キャラに猫の姿をした要石、ダイジンが居ます。
{netabare}ダイジンはスズメが何も知らずに要石を引き抜いてしまった存在です。 {/netabare}

だから、ダイジンはスズメが大好きです。
けど、物語はダイジンが敵として描写されます。
{netabare}何故ならダイジンは、草太をイスの姿に呪いを掛けてしまうからです。{/netabare}

このダイジンは作品の中でも1番感情が解りやすいキャラです。

{netabare}ダイジンは草太を邪魔だとイスの姿にしてしまう。
理由は彼が閉じ師だからです。
草太は必ずダイジンを要石に戻そうとしてくる。

きっと、彼は自分の要石としての役割に飽き飽きしていたのでしょうね。
そんな時に、スズメがダイジンを要石の役目から救い出す結果となり、ダイジンはスズメが大好きになる。

けど、ダイジンとスズメが一緒に居る為には要石に戻るわけにはいかない。
だから、邪魔者は消す。それがダイジンが草太をイスにした理由です。

このダイジンって結構意味深で悪役ぽい感じがしますが、ホントは凄く優しくて、スズメにかける言葉は優しくて彼女をしっかり守っていたり、スズメに拒否られても一緒にいてくれたり。

最後は本当はスズメと一緒に居たいのに、スズメの「私が要石になる」って言葉を聞いて彼は自ら要石に戻ることを選ぶ。 {/netabare}

要石って多分、凄く孤独と恐怖なんだと思います。
{netabare} ダイジンが嫌になるくらいに、草太が恐怖を感じ苦しむくらいに……その痛みを解る、スズメの優しさが解るダイジンだから、優しいスズメに要石をやらせたくはなかったんだと思います。{/netabare}

落下するスズメを抱き抱えて護るダイジンの姿があるのですが、ARIAのアカリちゃんとケットシーの別れのシーンを思い出しましたw

あと、{netabare} サダイジンって東を護る要石もいるのですが、{/netabare}こちらは大きくなると、夏目友人帳の年老いたニャンコ先生の様な姿でしたw


スズメと叔母さん
この2人は本当の親子ではありません。
片親のスズメの母が震災で命を落として代わりに大切に育てくれた人。

確かに、叔母さんは心配し過ぎかな?
{netabare} けど、地震の後に連絡が取れなかったり、1人で勝手に旅に出たスズメを心配するのは当然だと思う。{/netabare}
多分、私もスズメと同い年なら「重い」って伝えたと思う。

けど、叔母さんからしたら、やっぱり大切だし、自分のお姉ちゃんの子だし、家族であり他人でもあるからお姉ちゃんから預かった子って考えて大切に育てたのかな?って感じました。
{netabare} 叔母さんの不満も出てたけど……当然、思うよね。

大変な事や責任やらプレッシャーある中で、いくら姪だからって不満も負担を感じない訳なんてないんだから……

ホントの子を育てるのは実親でも大変なんだから。
それでも、育てられたのは、確かな絆があったからですよね。
叔母さんも言ってたけど大変だったけど「それだけじゃない」それが叔母さんの答え。
そもそも、負の感情しかないならわざわざ探しにもきてくれませんよね。

心配して迎えにきてくれて、怒ってくれて、話を聞こうとしてくれた、それが答えじゃん? {/netabare}

スズメと草太の旅はステキな旅ですね。
何か出会う人達が皆が皆優しかったりw
初対面でもあれだけ優しくしてくれたり助けてくれたり素敵だなぁ〜と感じました。
作品全体的に悪い奴ってのは居なかった気がしますw


後、スズメの恋はどうなんだろ?
{netabare} あまり惚れるようなやり取りはなかった気がするけど?
私が鈍感なだけ?
確かに中身は人間だけど……イス……よね?

わかりやすく言えば、初対面で1度あった人が居て、その人が話す無線マイクのついたイスと私が数日間、2人で旅をして声の主に惚れてるか?って事よね?
少し無理がある気がしますw {/netabare}
無理に恋愛を絡める必要があるのかな?とは思いますが、そうですね……

それでも惚れたと言うのならスズメは多分、草太の心に惚れたのかもしれませんねw

草太は恋愛感情あるのかな?
{netabare} 多分、気になってるとは思うけど、私は草太はスズメに尊敬や感謝の気持ちが強いのかな?と感じました、

怖い事にも臆することなく立ち向かい草太を助けてくれたり、要石から自分を救いにきてくれたりとか、そうした気持ちが強そうかな?
彼がスズメに惚れるのは、もう少し先になりそうな気がしますが、どうなんでしょうか?{/netabare}

最後の最後で伏線回収してましたね。
{netabare} 今の自分と過去の自分。
母の形見のイスの正体、何故イスの足が1本ないのかを知らない理由などが、明かされました。

でも、小さい子供が既にい居ないお母さんを探すのは心が痛いですね。
泣きながら必至にお母さんの情報伝えて、誰かに聞いていれば誰が答えてくれるかもしれない希望と、自分はこれからどうなるのだろうか?と言う絶望が入り交じるんだろうなぁ〜

だから、「未来は怖くないよ」ってスズメのセリフは優しかったですね。
お母さんが既に居ないのを知ってる子供の頃のスズメは、認めたくなかったんですよね。

それを認めたらホントにお母さんが居なくなる気がして……探して居たら、もしかしたらお母さんが目の前に現れる気がして……
何よりお母さんの居ない未来が凄く怖い。
それからたくさんの出会いを経験した彼女だから届いた言葉なのかもしれませんね。{/netabare}

さて、〆に入りますか。

世界観はわかりやすかったです。
猫を追いかけるイスとその椅子を追いかける人間の絵面が面白かったですねw
あの追いかけっ子はスピード感がしっかりあり見ていて楽しかったですね。

絵や色も綺麗だったかな?と思いました。
後、地震が題材になってるのでトラウマある人はオススメしないかもしれません。

近々大きな地震が来るって騒がれてるし、今見るべき作品なのかもしれないって気持ちもありますね。
別に、地震の対処法とか豆知識的な事は一切無い作品ですが、音とか災害後が少しリアルで地震の怖さを感じるので、少し地震に対する気持ちが引き締まる気がする。

私自身はまだ大きな震災は経験ないけど、自然災害では1番、地震が怖いですね。
上手く地震を題材に組み立てられてる気はしましたね。

キャラデザは全体的に良かったかな。
スズメも可愛かったし、草太もイケメンだったし、イスも可愛かったしダイジンも可愛かったし不敵な笑みで笑うのも不気味感出てました。

ただ、サダイジン…… {netabare} 大きすぎるよ……
あんな大きな猫居ないよ……車の座席半分占領してたじゃん……犬レベルの大きさ…………
ネコ科かもしれないけどネコじゃないよww{/netabare}

笑い要素としては、{netabare} 車が落ち込んでオープンカーの屋根が治ったけど前がボロボロで運転席のドアが外れたシーンは笑いそうになりましたww
あとは、ナビとのやり取りの「ルートが逸れてます」ですねw
だって、落ち込んでるもんねww
あのナビとのボケツッコミは見物w
最後は運転席側をガムテープでバリバリに止めてたけどクルマってガムテープで応急処置できるんですねwwww
{/netabare}
車ネタ面白かったですw

「君の名は」とはまた違う面白さがある作品ですが、こちらの方も楽しめましたね。

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 90
サンキュー:

13

ネタバレ

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

率直な感想

観終わって大分経ったところで、あえて感想を書いてみる。
観ている最中は楽しく見れた印象。
観終わった直後も結構、余韻はありました。

君の名は、天気の子からだいぶ熟れて、エンタメに寄った本作。
ボーイミーツガールのロードムービー伝記アクションといったところ。
ある意味挑戦的な震災を背景に持ってきたのも意欲的。
2時間の映画としてよくまとまっているのではないでしょうか。

良くない点としては・・・。
宗像に惚れたのは単なる一目惚れかい!とか、要石の設定とかがざっくり過ぎとか気になる所がないでもないですが、概ねスルーは出来ます。

個人的に一番残念だったのは・・・・主人公、宗像の声です。
いや、それほど悪いわけじゃないんです。本人もかなり努力されたとお見受けします。
が・・・、ちょっとクオリティ下げてる。
昨今の大作アニメには声優以外の俳優をキャスティングするのが当たり前になってきてますし、狙いどおりの効果を出している事も多々あるかとは思います。
本作では深津さん演じる主人公のおばさんの鬼気迫る演技や、そのおばさんに密かに恋する岡部さんのごくごく普通ぶり、神木さんの演じる芹澤など素晴らしい。
それだけに・・・。
いや、悪い声じゃないし、酷くはないんですが・・・。
唯一、本職の声優で出演されている花澤さんの声のビッタビタ感に比較すると、浅い。
動いてる絵に一生懸命演技を被せているだけでしかない。
諸々の事情は分かりますが、まあ正直、残念。
とはいえ仕方が無いか・・・。

本作には大きくふたつの批判が寄せられていて、ひとつは震災を描く事の是非。
もう一つは設定のベースにある日本神話。
前者については、十年を経て風化しつつある現状を思えば、描く価値はあるかと思います。
確かに、あれを経験した身では携帯がギョワギョワなるだけでトラウマが蘇りますが、
いずれまた確実に起きる災害を思えば警鐘は適度に鳴らす必要はあるかと思います。
まあ、それについての監督の思いをストレートにせりふに乗せるあたり、宮崎監督はどう見ているのか気になります。
後者についてはは・・・うるせえ黙ってろって感じですかね。
天皇がどうだこうだいう人は実にどうでも宜しい。

本作の見所は、前半の人々の出会いと交流。
後半の芦澤のキャラ。ですねえ。
見ず知らずの同年代がひょんなことで友達になって・・って展開はやっぱりいいです。
青春です。
芦澤は出会い印象悪いのを悉く、ひっくり返すあたり、本作の裏の主人公かもしれません。笑

芦澤と言えば、最後のシーンでタバコを吸ってるいると思わせつつ、火がついてない、という描写があったと思うのですが、その意図を探るためにももう一回観ようかな・・。
たぶん、配信待ちになりますが・・。

以上、ここまで読んで下さった方有難う御座いました。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 29
サンキュー:

1

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その姿はやっぱり『かっこええ』のですよ。

11月23日。新嘗祭の日。見てきましたですよ。いやあおもしろかったですねぇ。
ってゆうか新海監督の作品は何見てもおもしろいんですけどね。

震災のシーンがえげつなくて地中退席する観客もいるとか聞いてましたので、プライベートライアンよろしく戦場に赴いた経験のある人がPTSDになるとゆうくらいのリアルな表現がなされているのかと思っていましたが、それはそおゆうことではありませんでした。

ただボク自身阪神淡路も東日本も現地で経験したわけではありませんので実際に現地で経験された方にとってはどのような印象を持たれたかはわかりません。やっぱりえげつなかったんでしょうか。

にしても新海監督の映画ってプロモーションがすごくて公開前からあっちこっちですずめの戸締りの露出が出まくりで文字どり猫も杓子もって感じやないすか。

まあ作品に銭が集まることはええことやとは思いますのでそこに文句はないのですが秒速の新海監督ではもうとっくになくなっているところは少し寂しかったりします。

公開2週目で興行成績は40億越えと素晴らしいと言わざるを得んのですが、興行成績が100億超えの大ヒットアニメーション映画ってなんちゅうかこう『中道右派』かもしくは『保守』的なハナシになっているなあと思うのですよ。

鬼滅ももちろんそうですし、竜そばもどっちかゆうたらそう。
このすずめ戸締りもそんな感じかなと。

いやいや。

ボクはガチ保守派なんでそおゆう流れはどちらかといえば歓迎しているのですが、こおゆうクリエイティブな業界ってリベラルな考え方が主流なんじゃなかったのかなぁと。

思うわけですよ。

どおゆうところが保守的だと感じるかといいますとね、要するに誰かのために命をかけるとゆう話をとても美しく描いているところですかね。

戦後GHQが教育改革を行う前までは教育勅語をもとに万世一系の天皇制や日本の神話、民族に関係なくみな平等であるとゆう八紘一宇の思想。

それに家族・親兄弟を守るため、ひいては日本国を守るため命を捧げることを一とせよ(そこまではっきりとは言ってないか)的なアレが日本人の基本的なイデオロギーを作っておったんやとボクは思ってましてですね。

それがまあ戦後なくなってしまってですね、そおゆう保守的な発想はあかんのやとゆう教育方針のもとボクなんかは育ってきてるわけなのですな。

なので日本の神話なんて超ナンセンス。
誰かのために命をかけるなんてことは実にばかばかしい。
とゆう発想にならんとおかしいわけですよ。

だけど、そうなってないと。

まあこれは日本人のDNAなのかなんなのかわからんすけど、やっぱり煉獄さんのオカンがゆうてたように『強いものは弱いものを助けるために生れ落ちてきている。誰かを守るために命をかけよ』と。

それを全うし絶命した煉獄さんを『かっこええ』と思うわけですよ。

さてそれで新海監督なんですが、前作天気の子は面白かったんですが、昨今叫ばれております脱炭素やら再生可能エネルギーやらで地球温暖化に警笛をならすローランドエメリッヒ的な方向に行くのか!?と非常に危惧しておったのですが、今回のすずめの戸締りを見て、おおそれはないなとホッと胸をなでおろしたわけであります。

日本とゆう国の不安定要素。
今回のテーマにもなっておいます自然災害や地政学的な面、エネルギーや食糧問題もそう、そおゆうところを作品にぶっこまないでなにがクリエイターかと。

愛だ恋だとさえずって感動大作でございってそんなことやってる場合かと。

ひるがえって国会で統一教会の議論に終始して、いまそこにある危機であるこの国の不安定要素。安全保障やエネルギー問題についてこれっぽちも議論しない議員の方々はこの作品を見ろと。言いたいですな。

まあ見てもわからんか。


とりあえずボクはこの映画を見終えてそおゆう作品だったのではないかと思っています。

誰かのため、それは不特定多数の日本国民だったり、今まで旅してきて出会って優しくしてくれた人たちだったり、何気ない日本の風景だったり。

そおゆうものをせいだい命をかけて守るためにすずめは奔走します(はじめはその気がなかった思いますが)。


その姿はやっぱり『かっこええ』のですよ。


映画館のお客さんにはボクみたいなおっさんもぎょうさんいてましたが家族連れ、子供がいっぱい見に来てたのがうれしかったですわ。

子供らには震災の話はもう遠い過去の話でそんなこともあったんだ的なアレかもだし、神話をベースにした話もたぶんチンプンカンプンだろうとは思いますが、なんだかよくわかんねえけどおもしろかったぜ!すずめねえちゃんかっこよかったぜ!ってなってると思います。

それはそれでいいのだと思います。
新海監督グッジョブなのであります。


とゆうことでこの映画は左派系の方にはお勧めできません。と思います。

そこんとこよろしくです。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 89
サンキュー:

13

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

“しんさい誠”3部作の集大成。いろいろとチャレンジング。

詳細は公式サイトでも見てください。あるいは、今すぐ劇場へ。

「君の名は。」では、巨大隕石の落下で街中が消失。
「天気の子」では、東京が水没。
と、震災を彷彿とさせたり、自然災害を描いてきた新海誠監督。巷では“しんさい誠”などと呼ばれたり呼ばれなかったり。

そんな新海監督の最新作「すずめの戸締まり」は、どストレートに東日本大震災を下敷きにした作品となっています。

直接的に「東日本大震災」という文言は出てきませんが、「3・11」といった表現や東北地方の沿岸部らしき描写など、誰もが震災を連想する内容。

そのため、公式にも「地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れるシーンがございます。警報音は実際のものとは異なりますが、ご鑑賞にあたりましては、予めご了承いただきます様、お願い申し上げます」と注意喚起をしています。

もちろん、こうした震災をモチーフにした作品を発表すると、不謹慎とか被災者の気持ちを考えろといった批判が出てきますが、そんな声を捻じ伏せるだけの作品のパワーがあります。そして、そういった的外れな批判を甘んじて受ける覚悟が新海監督にあるのでしょう。

ネタバレはしません。
作品プロモーションの謳い文句にもあるとおり、「新海誠監督の集大成にして最高傑作」は伊達じゃないです。

いろいろとチャレンジングな作品。ぜひ、劇場で御覧ください。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 44
サンキュー:

7

ネタバレ

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:----

新海誠監督が描く、震災の記憶を伝える物語。劇場での視聴をオススメします。

※2022/11/23 2回目見てきました。評価上げました。
劇場公開、新海誠監督作品。
新海誠作品、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』視聴済み。

まず、"東日本大震災の記憶を伝える"がテーマとされているため、物語中では震災を思い起こすような表現が多くあるので、苦手な人は要注意な作品です。

主人公すずめが、災いの元となる扉を閉めるために日本各地を旅するロードムービー的な作品。

ストーリーは、正直割と重め、シリアスめかなと思います。
ファンタジー要素も多いけど、実際に体験した大震災の記憶を思い出してしまう表現がかなり出てくるので、劇場の迫力ある音声や映像で見ると自分的には中々苦しいものがありました。
すずめが日本各地を旅して、その土地の人と出会い絆を深める場面がある一方で、当たり前の時間や楽しい記憶も一瞬で消える可能性があるという事を感じて、怖かった。

ラストの展開については、ちょっと納得いかない点もあった。
正直すずめと草太の絆が深まるエピソードが少なかったからあの展開はイマイチ。猫ちゃんが可哀想かなって純粋に思ってしまった。

過去の自分と対峙するシーンは新海監督の好みがぶち込まれてて、こういうの好きなんだなーって改めて感じる鉄板ネタだったのもちょっと冷めたかな。

キャラについて、神木隆之介演じる草太の友達芹澤くんは程よくチャラく程よく空気が読めるので、重いテーマを扱うこの作品において凄く重要な良いキャラだったと思います。あいつがいなかったら、もっと重くてどんよりした雰囲気が強かったと思う。
主人公も草太もおばちゃんも、大概まともで真面目なので、芹澤くんは作品の雰囲気を左右した要のキャラだと思います。

声優について、主役の子は上手い。草太役のジャニーズ子は優しくていい声だけど、主人公の名前の呼び方がなんか妙に気になったのでちょっと残念。すずめさんって言いにくいから仕方ないか。

映像は新海監督作品らしく、水と光の表現がとっても綺麗で劇場で見るには最高な価値ある作品でした。
エンディングに流れるRADWIMPSの曲も壮大で愛と全てを包み込む優しさのある曲で素晴らしかったと思います。

大震災という日本人みんなのトラウマに向き合った作品、シンプルに楽しいという作品ではなく、どこか目を逸らしたい記憶と闘う物語。日本人であれば1度は見てもいい作品とは思います。
冒頭にも書きましたが、震災を思い起こす演出が多いので辛い経験をされた方は視聴注意です。

投稿 : 2022/11/23
閲覧 : 53
サンキュー:

16

笑ウ せぇるすまん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

美しいです。

見事な作画で素晴らしく美しい、相変わらずの新海 誠ワールドです。
細部まで実にリアルな映画。
昭和、平成、令和のてんこもりの幅広い世代が楽しめる(もりすぎです)、美しくもしらける芸術作品です!
視聴者は
主人公の岩戸鈴芽は宮﨑で暮らす少女(天の岩戸か)のかくも美しく使い古されたストーリーの冒険旅行に付き合わされます。

1,せっかくリアルな作画なのにダイジン、サダイジンのデザインがあまりにダサくてしらける。
2,閉じ師なる陰陽師がごとく存在があるならば、神戸からいきなり東京にとぶなんてありえない!
途中の京都をはずすなど西日本をバカにしすぎ!結局は東京を描きたいだけの新海さんの願望ですね。
3,わかってはいたんですけど要石となった草太の救出の旅の無駄な演出(友人はいらないキャラ)と叔母の同行。すべて無駄
4,要石の草太を抜く演出でしらけてしまいました。
お約束の宮﨑に草太が迎えにいく最後、もいいです。

結果は「君の名は」ほどの奥深い感動はありません。
新海さんのワールドに進化はありませんでした。無理かもしれませんが
シリアスな脚本を新海さんの作画で見てみたいものです。

フェアリーテール(お伽話)はマジ死にました。

お返しします!

投稿 : 2022/11/22
閲覧 : 23
サンキュー:

1

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

想像の10倍面白く、100倍辛く頭を使います。3回目視聴しました。

 初めの一瞬だけまた映像美かなと思いますが、すぐに完全に忘れます。新海誠ブランドということすら忘れます。とにかく展開につぐ展開で、びっくりするくらい面白かったです。
 誇張抜きで本当にあっと言う間に終わったという感覚ですが、後から考えると密度が濃いという感じでした。情報を完全にシャットアウトしていたのも良かったのかもしれません。

 映画館に行って良かったと心の底から思いました。多分今週…は無理でも来週くらいにまた見に行くと思います。

 で、いわゆる設定の考察を完全に封じる映画です。もちろんテーマ性の奥行きはありますが、それよりも「感情」の映画でした。たかぶる感情の先にもちろんテーマ性はありますが、この作品は見たときの感情、思考ではなく感覚的に何が頭をよぎったのかを大切にしたい映画だと思います。
 含意としてのメッセージやテーマはもちろん大いに考察すべきでしょうが、矛盾がどうとか、マネがどうとか、この設定は実は…みたいな考察はやるだけ惨めになるくらいの力強い映画でした。

 新海誠3作目の超メジャー作品で、ブランドありきでくるだろうなあという諦めというか、斜に構えて見に行った自分が恥ずかしくなるくらいいい映画でした。

 5点満点は思考停止でつけたわけでなく、これ以外ないと思います。まあ22年度…というかここ数年の映画の中ではNO1だと思います。

 完全ネタバレ封じをお勧めです。冒頭12分とか見る必要はないでしょう。私は見なかったのが良かったです。冒頭からワクワクしました。この先は閉じておきますので、是非、先に見てきてください。


 初見での第1次のひっかかりポイントです。今後、この作品を考える上でのメモ程度です。(当日考えたことを若干追記しました)

{netabare} 「すずめ」という名前ですが、これは日本で最近スズメを見なくなったという話があります。いつの間にか気が付かないうちに日本が変わっているのだ、ということかもしれません。
 また、すずめはありふれた人の象徴というレビューを拝見しました。たしかにその意味は大きいと思いました。

「しゃべるイス」ふたりのイーダという児童文学があります。これが原爆によって死んだ家族がモチーフになっていたので、椅子がしゃべった瞬間不穏な感じがありました。

「蝶々」です。これは喰霊ゼロでも出てきますが、魂の象徴です。2匹飛んでいるということは親のことでしょう。つまり、死者の魂=両親の気持ち、死んでも見守っているということだと思いました。

 神戸ですね。もちろん阪神淡路です。すずめが移動した、愛媛のあの尖った半島から四国を横切って淡路島のルートって、地下構造線があって、直下型地震が起きやすいとされているルートな気がします。

 ご都合主義のように、いろんな人が不自然にすずめを助けるように見えますが、これは震災の時の人のつながりを感じました。困っている人がいると助けたくなる日本の田舎に残る古い気質を表していたんでしょうか。初めはまあ、お話だからと思ってましたが、すずめが神戸に来た時にそういう無償の人助けの印象を持ちました。一方でスマホで写真を撮る場面も沢山ありました。

 旅の中でこの親切な人たちは親子の家族でした。そしてヒロインは叔母と2人。イスはお爺ちゃんと。いろんな家族の形がありました。

 廃墟は人口が減り、過疎化が進み、古い日本が死んでゆく。そしてその一方で、いつどんなときに大地震が起こるかわからない日本。人とのつながりが最後は大切だよ、というかとでしょうか。
 廃墟にも人の思い出が詰まっているというのも大事でしたね。廃墟をみて何を感じるのか。昔の人の想いを受け止める。それは「懐メロ」にも通じています。 
 大地震に至らなくても、大雨が降るのも不吉な何かを感じました。

 そして東京です。これは言わずもがな、ですね。のんきに暮らしていても大地震はいつでもきますよ、ということでしょう。
 東京は地下をいじくりまわしていますからね。その辺の意味もある気がします。神田川も確か大地震を起こした断層だった気がします。

「戸締り」は防災というのは短絡ですけど、心構えかもしれません。むしろ過去の自分に対する何かなんでしょうか。ドアを閉めないと不吉なものが…そして死者の世界かあ。次回視聴時の宿題にします。

 教師になるという夢と日本に夢を絶たれて石になってしまうというのも何かを感じました。日本を守る人が、教育者を目指しているというのもちょっと意味を感じました。

 おばさんの言葉ですね。愛情も憎しみも本音ということでしょう。コミュニケーションを絶ってはだめで、話をしようということでしょう。また、震災は犠牲者だけでなく、それを助けた人たちの中にも苦しんでいる人がいるということもあるのでしょう。

「懐メロ」ですね。80年代以前の音楽だと思いますが、ルージュの伝言はまあ宮崎駿に対するちょっと皮肉なメッセージなのか、あの魔女の宅急便のような牧歌的な少女の夢が見られなくなったという事なのか。
 まあ、それは考えすぎにしても、80年代の曲を聞いて、感動していた人たちがもうこの世にいない、という少しノスタルジックな気分になりました。
 阪神淡路が1995年です。そして東日本大震災が2011年。魔女の宅急便は1989年ですね。
 時代を超えて曲が愛されるということで、昔も今も同じ人間だよ、という意味もあるんでしょうか。廃墟の記憶とも重なります。

 とにかく日本の現実と過去の現実で、打ちのめされるくらい「つらい」感情を持ちました。ただ、その「つらさ」をどう受けとめ、今後訪れるだろう「つらい未来」にどういう心構えでいるのか、ということが「戸締り」なんでしょう。

 恋愛部分ですけど、ここも考えすぎかもしれませんが、滅びゆく日本の中に、男女でもっと恋愛しようよ、夫婦で子供を残そうよ。困っている子供に手を伸ばしてみんなで育てようよ。だって、人間だから、というメッセージも感じました。

 猫ですね。猫が愛情に触れると太り立派になり、悪意に触れるとやせ細ります。ここに人間の心の何かを象徴しているような感じはありました。神とはすなわち国土の意志と取ると、人間の心映えで国土の力が弱まっているという風にも感じられました。


 過去の自分に会いに行く。なんのオマージュとかは忘れましょう。それは重要ではありません。過去の自分に何を言いにいったのか。
 肝心なことを書き忘れました。一番恐ろしく、感情が動いたのが「黒く塗りつぶされたノート」です。ここが第1の嗚咽ポイントでした。(がまんしましたけど)もう、なんというか、真っ黒になった心…しかも子供の。この子供に対して、何を言えばいいのか。

 子供が繰り返し黒く塗りつぶすシーンがありますので、ここは子供の心が壊れて行く恐ろしさが一気に理解できました。
 そして震災の象徴である、あのビルの上の漁船の上の場面もありました。
 解答はもう少し考えたいですが、この昔の傷ついた自分に何を言いに行くのか。これは冒険の果てだったからこそ、おばさんと喧嘩し、恋愛したからこその言葉だったと思います。ここに「戸締り」の意味があるんでしょうけど、そこがピタッとまだ理解しきれてません。

 恋愛感情の持ち方の描写が弱いというレビューも拝見しました。これは「君の名は」でも言われたことだし、映画の作りとしてはもっともなご意見でしょう。
 ただ、私は新海誠氏は、好きになるプロセスより好きになった気持ちと行動を大切にする人なんだろうなあと思っています。そして、好きになるプロセスは自分なりの考えで補いたいです。

 船の中のでパンとジュースを買って2人で座っているシーンとかラブシーンとしては最高だったし、途中でイスにキスするシーンが見せてはないですけどありました。イスの上に立つシーンとかでちょっと恥ずかしくなりましたし。
 イケメン(死語?)に恋するのではなく、イスを好きになるというのもポイントでしょう。超美青年という設定はこのヒロインの恋心がルッキズムによるものではなく、純粋だという表現だと思います。
 初めは超イケメン好きだったのは冒頭でわかります。それがイスが好きになるプロセスで純粋さ(行動、使命、人柄、何より一緒に時を過ごす)を表すのに効いている気がしました。

 また、ドアというのは異世界とか時間を飛び越えるというのはありますけど、心の象徴ですから。2人で一緒に扉を閉める旅をしているということで…かつ、鍵をヒロインに預けるし、何より鍵と鍵穴が象徴するのは…もちろん相手はイスですからメタファですけど。

 イスがなぜ足が欠けているのかって、見逃したなあ。ありましたっけ?初めは障碍者を連想しましたが、むしろ家族が欠けるとか、心の何かが欠落しているイメージかなあ。次回確認します。

 要石とか、猫神とか、ナマズとかいろいろ調べようと思いましたが、そういう考察はやっぱり要らないかなあと思いました。


 ちょっと意地悪な見方ですけど宮崎駿氏ありますよね。魔女の宅急便とハウルの過去の部分とかみみずとか…オマージュかあ。

 廃墟=懐メロ=人々の記憶=宮崎映画=悼むもの?

 かなあ…


{/netabare}


 とまあ、思いつくままのメモです。初見なのでまた追記するかもしれませんが。
 追記してもしても、書きたい事が出てくるので、2回目まで考えをまとめます。

 言い忘れました。映画館でなければ嗚咽してたかも。最後のスタッフロールが少しの時間ですが暗い画面になるのでハンカチを取り出せました。



追記 「岩戸」とパンフについて。

 配布のパンフは考察の邪魔。読まなくていいと思います。あるいは散々自分で頭を使ってから答え合わせをした方がいいと思います。そして、正解は作った側でなく、見た側だと思います。

 自分の受けた感動とか考えた結果とか何よりも感情を「正解らしきもの」で上書きするのが最悪な映画です。わかった気になって思考停止に陥る可能性を危惧します。

 そして、作品は制作者の手を離れればもう視聴者の判断にゆだねるべきものですし、複数のクリエータが時間をかけて作るものなので、個人の考えはそれが中心人物だったとしても参考でしかありません。
 制作するにも時間はかかるし、いろんな修正が入った結果、当初の意図を超えるのが「作品」です。
 何より、表現したいものは表現したようにしか現れませんが、表現した結果というのは個人の意思を超えるものなので、個人で作るコミック等でも例外ではないでしょう。
 ですので制作者が作品について語るのは見聞きしても放っておくのが一番で、自分の考えと感情を優先すべきでしょう。


 せっかくの名作なのに、余計な事をしてるなあ、というのが正直な印象です。自分で結論を狭めてるじゃん、という気がします。

{netabare}  ほかのレビュアーさんを拝読して、岩戸ですからやっぱり意図としては当然「天岩戸」は関係あるみたいですね。

 岩戸という名前から当然連想はします。が「扉を開ける」は話でなく「扉を閉める話」だし、地震と太陽が隠れるというのが方向性が違います。モチーフというかイメージとして日本という国を守ると言う感じで単なる名前だけかなあと思ってました。

 ただ、そうか「黒いノート」の意味がそうなると分かる気がします。震災で「世界が暗くなった」=幼いすずめの心が黒く塗りつぶされたということなんですね。
 すずめが一般の人たちのメタファで、幼いすずめ=震災で傷ついた人たちと考えると、黒いノートの意味に背中がゾクリときました。
 そういう人たちは震災の時以来世界が真っ暗になったということでしょう。

 一方で、アマテラスオオミカミと幼いすずめがイコールだと思いません。なぜならすずめが救済のメタファになっているか読み取れないからです。もちろん、物語ですずめは扉を閉めて回る役割として、地震を防いではいますが、閉めると開けるはベクトルが逆の行為だし、そもそもそれはアメノウズメとアメノタジカラオの役割です。

 アマテラス=アメノウズメというのはちょっと無理があるかなあ。自己救済という意味ならまあわからなくはないですけど、地震=災害を絡めるとよくわかりません。

 ですので、みみず=震災を戸締りする=閉じ込めるという行為についてはもう少し考えたいです。これはやっぱり天岩戸とは方向性が違うので。

 すずめが過去の傷ついた自分を閉じ込めるのか、傷ついた世界から連れ出すのか。その結果世界が明るくなった…というにはミミズは退治したわけではないので、余韻としては地震がある国土に住んでいるという暗さが残った気もします。

 ここは岩戸という名前=「天岩戸」というフレーズに引きずられているところもあります。無理に天岩戸に重ねなくてもいいかなあという気はしました。
 あくまで今後起こる地震ではなく、東日本大震災からの救済だけの話なら、そろそろ岩戸から抜け出ようよ、という気もします。ただ、そうなるとみみずがなんのメタファなのか…東京のみみずはなんであんなに大きかったのか。
 東北のみみずの時、火が燃え盛っていましたが、あれは東日本大震災のイメージではなく、阪神淡路の光景です。

 岩戸かあ…余計な名前というか…うーん。やっぱり映画のテーマ性の考察はあまり余計な情報がないほうがいいですね。

 で、まあ、読まないようにしていたパンフを読んでみたわけですけど…うーん。大抵、クリエータってカッコつけるので、奇麗なことしかいいませんから。最終的には読み取れるもので判断した方が良さそうです。
 企画段階から話が変わったのか、あるいは大きなイメージだけは拝借した感じと捉えたほうがいいのかなあ。正直、読まなければ良かった気がします。
 別に映画の出来の良さに変わりがないのだから、語らなきゃいいのにと思いました。そして結果的には、やっぱり天岩戸と本作を無理に重ねなくても、読み取れるものだけ読み取ればいいと思います。

 イスが3本脚の理由もまた震災で傷ついたということでしょう。震災で壊れたんですね。そういえばイケメンは宗像姓かあ…宗像神社でしょうか。たぶん古い神社だから何かのメタファなんでしょうけど。
 草の字をわざわざ使ったのは、草薙剣かなあ。三種の神器だし「家」というフレーズから考察できなくはないですけど、不遜な答えになるので止めておきましょう。こういう設定考察は時間の無駄でしょう。
 やっぱりこういう名前からは「イメージ作り」だけで、物語と重なる部分が少ないかなあ。

 ただ、やっぱり彼が手力男というのはちょっと無理があるかなあ。
{/netabare}



 追記 そうかあ、アナロジーでいうなら{netabare} 海辺のカフカ(村上春樹) {/netabare}ですかあ…他の映画のレビューサイトで見ましたけど。うーん。ありえるなあ…すっかり盲点でしたね。四国ですもんね。何よりもっと大きな意味でメタファを感じますね。それに気が付いたからと言って、上で書いた感想もレビューも変わりはないんですけど、 {netabare}天岩戸と言われるよりも、納得感があります。「海辺のカフカ」は「入り口の石」を「開けて閉じる」に「猫としゃべれる男」がでますからね。それに主人公というか母親は昔の辛い記憶の世界に入ることで救済を得ますから。昔の辛い出来事を記憶する。それが悼むということ、そして前を向こうと言う話です。何より「海辺のカフカ」とは絵画ですから=映画{/netabare}と考えるとまた一段と面白いと思います。

 確かにオマージュを感じます。設定を考察してもしょうがないとか言いながらも、このアナロジーに気が付いたのに感心してしまったし、考えるヒントになるので、追記しました。



2回目視聴しました。一旦レビューはこれくらいにしておきます。

 いやー2回目はつまらなく感じるかなと思いながらも早々に再視聴。1回目より面白いのはなぜでしょう。

 話の結末が見えていると、カットカットの意味がなるほどということもちろんあります。展開が分かっているので安心して見てられるので、話の面白さがより味わえるのでしょう。とにかくエンタメとしての面白さを再認識しました。まず、これがすごいです。

 東京のシーンの出来は2回目見ても鳥肌でした。カットわり、演出、音楽、効果音すべてが最高…つまり最高に恐怖を感じました。モンタージュ効果というやつでしょうか。


 で、結局なにを感じたかというまとめです。上で書いたものはその通りでいいんですけど、付け加えみたいな感じです。

{netabare}  まず、人間普通に生きたいという気持ちがある。それは結果的に今生きている人間も過去に不幸にあった人も一緒です。震災大国日本に住んでいる以上は、誰でも不幸は起こりえることです。だから、生きている人は懸命に生きましょう、死んだ人々に想いを馳せましょう。

 それとやはり2匹の蝶々は両親でしょうね。いつまでも子供を見守っていると。

 そうなったときにダイジンです。要石の役割というのは、日本を守るための犠牲でもあります。つまり本当はやりたくない役目です。ダイジンはやせ細っていたことと愛情に飢えていたことから考えて、つまり、貧困の中で不幸に死んだ子供、飢え死にでしょうか…それも親がいない状態で、ということだと思います。だから、鈴芽にご飯を貰って優しくしてもらって、鈴芽の子供になりたいと思ったのでしょう。

 そして鈴芽の不幸な過去を救済するために東北に導いた、のかはわかりません。地震が起こる土地土地に導いて地震を止めていたとも取れます。また、過去から要石は場所を変えていたらしいので、そういうバトンタッチがあって、お役目を終えることができると言う風にも取れます。

 東の要石はどうなんでしょうね。親目線なんでしょうか。親の愛情が理解できない人の魂なんでしょうか。だから、おばさんの本音がわかったようにも見えます。西と東で大小があるのは大人と子供なんでしょう。

 映画の意味として、確かに悼むという意味とか、親から子へ次の世代への気持のようなものとか、もちろん恋愛やホスピタリティと言ったものは感じます。ですが、根底にあるのはやはり、どこか地震と災害があり、夢を犠牲にして日本を支える人がいる、みたいな暗さは感じました。

 ですので、2回目を見て、ますます天岩戸…そうかなあ、という印象でした。

 あと首都高の途中の階段を見て、1Q84でしたっけ?村上春樹を感じたんですけど、どうでしょう?海辺のカフカ…そしてかえるくん、東京を救う? {/netabare}

 ということで3回目も多分行くとおもいます。できれば貸し切り状態で1回見たいなあ。最高の映画でした。
 


で、見てから1週間で3回目見てきました。若干考察らしきものをメモしておきます。

 やっぱり本作は、映画としてエンタメとしての面白さがまずすごい。ストーリーは当然で、作画・背景美術はもちろんですが、展開、構成、演出・演技・カット割り、間、エフェクト、音楽、音響、効果音すべてが素晴らしいと思います。

{netabare} で、テーマ性なんですけど、まずは1つめ。「がんばって生きよう」かなあと思います。「死と隣り合わせだからこそ」「不幸にも死んでいった人がいるのだから」がある気がします。そこには「利他の喜び、感動」もあるでしょう。

 2つめが「親子」でしょうか。「育てのと産みの親」みたいな部分もあるでしょう。ですけど「親は子供を気に掛ける…心配」かなあ、という気がします。やっぱり2匹の蝶々ですね。あれが両親だと思いますし、ダイジンの過去を想像すると、親の愛に飢えた子供をどうしても連想します。環さんの表裏の愛憎もそうですけど。

 もう1つ。キャラの深掘りとしては、鈴芽の行動です。どうも彼女は死を恐れていないという感じ、それが衝動的な行動につながっています。これは、彼女の半身である幼い子供時代が黄泉の国に残っているから…ともとれます。死の世界に半分足を突っ込んでいた。

 それと環のキャラ弁ですね。あれを見ると環との関係が重かったんだろうと言うのが分かるし、後半のセリフでもいいます。心の底でどこかに逃げたかったんでしょうか。

 草太への気持は、一緒に旅をする吊り橋効果とも取れますし、過去に会った事がある、使命感に惹かれた、イケメン等々あると思います。最後の「おかえりなさい」で気持ちが残っていたかどうかはちょっと考えなくちゃなりません。半年時間を置いた理由です。まあ素直に待ち続けているとも取れるし、戦友的な「おかえりなさい」とも取れます。

 結局本来はダイジンと入れ替わるのは鈴芽ということでしょうか?ただ、ダイジンは好きになっから鈴芽と一緒にいる草太を代わりの要石にした?

 旅館とスナックに客が集まった理由は、鈴芽がいるから?鈴芽を助けたくなる理由と一緒?ここのアマノウズメ設定が活きるということ?ここは少し考えたいですね。
 岩戸の中にいたのが鈴芽の幼いころ=アマテラスだとすると自己救済だです。黒い日記帳に対して、明るい未来というのは、なんとなくそのメタファな気がします。
 鈴芽が震災で生き残った人の気持ち=黄泉の世界にいると考えると自己救済です。{/netabare}

 とまあ、いくらでも考察できますけど、これくらいにしておきます。多分、次は円盤待ちか、年末年始にやってたら、どこかで4回目行くかもしれません。


 なお、他サイトその他でダイジンの件で目につく批判がありました。どうも有名なレビュアーがユーチューブで何か言ったみたいです。

{netabare} ダイジンまた要石になって、鈴芽は心が痛まないのかという話があります。
 まず、ダイジンと何のために相互理解したのか、そして左大臣を大きく描いて、親のような存在にしたのか。要石が昔から移動した設定。鈴芽が自分が犠牲になっても草太を助けたいという気持ちの後、やっぱり生きたいと言ったところ、何より新海誠映画の省略の読み取り方が分かると、いろいろ考えが及ぶと思うのですが。
 それと最後のスタッフロールで仲が悪かった3人が仲良くしているところとか、痛みもそうですけど草太がいない状態です。「わざと明るくしている」と考えれば、まったく不自然じゃないと思うのですが?
 まあ、人それぞれなのでいいですけど、あまり些事を拾ってもしょうがないし、鈴芽の過去と性格から補完できないかなあという気がしました。

 テーマ的には重要な要素なので、ここに視点をむけるのは良いと思いますが、しかし、ダイジンが要石に戻ることを不自然にとらえると、映画の始まりからダイジンのキャラ設定がかえっておかしくなる気がします。 {/netabare}


















 

投稿 : 2022/11/21
閲覧 : 317
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20

カネくれたら教える さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠は変わってしまった、

ソウタを好きになるまでの過程があまりにも短く安く見てる側としては感情移入しづらかった、新海誠の作品といえば現実見があり、そこにうまくSFを溶け込ませるからこそより面白い、そして人間の心情などを素晴らしくうまく表現していたはずなのだが正直安っぽい演出ばかりでがっかりした、
君の名は、から始まり天気の子、雀の戸締まり
SF見が強くなり万人に受けやすくしたのかもしれないが、それを一番うまく表現できていたのはやはり『君の名は』まで、だったと思う、そして君の名はに囚われすぎて全てが似たような作品になっている、演出も全てが読めるような安すぎる、
秒速、言の葉のような今までの良さがすごく薄くなっている、コアな作品かも知れないがここにうまく万人に受けるように、なおかつ作り込まれた作品を頑張って作ってもらいたい
※新海誠古参中ではありませんので何卒よろしくお願いします🥺

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 46
サンキュー:

4

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

激しく切ない心の旅

はっきり断言します。
「すずめの戸締まり」は新海監督の現時点での最高傑作です。
美しい映像、迫力ある動きと音響、強いメッセージ性。
どれをとっても心が動かされました。

ストーリーとしては単純明快。
ただし、若干の謎や矛盾点はあります。
緻密な設定で物語を形作る新海監督のこと。
何回か観直したらわかるかもしれません。

{netabare}宮崎から始まり、愛媛、神戸、東京、そして最後は三陸と地震を追う旅です。
それぞれの地区にはそれぞれの地震があります。
日向灘地震、中央構造線地震、六甲断層系地震、相模トラフ地震+東京直下地震。
そして三陸は日本海溝連動型超巨大地震。

古来より日本では、これら地震が繰り返し起こって来ました。
日本人は、この地振るう現象を畏怖し悲嘆にくれました。
それを納得するため、これを地下のナマズの身震いのせいとしてきました。
ナマズの動きを止めるために各地に巨石を置いた日本人のなんと健気なこと。

極めて短い人の一生は、悠久の時流れの中では無力です。
しかし、何とでも生きようとする人の生命力は強いもの。
何度も何度も打ちのめされても、不死鳥の如く蘇ってきたのです。
それこれが人間、とこの作品は言ってるのではないかと思います。

最後に扉の向こうで見た常世の美しい風景。
その中ですずめの見たもの、感じたこと。
それは人の儚くも強い想い。
いわばそれが真の絆かもしれません。{/netabare}

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 60
サンキュー:

15

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

お返し申す!!

 全121分。

 まずは、新海誠作品を劇場で見れたことに心から感謝を!!劇場で見たときの作画や音響の素晴らしさは自宅では味わえない高揚感があるもんですよ。ぜひ、劇場で見れるものは見るのがおススメです。

 内容ですが、想像以上に面白かったですね。主人公のすずめの逞しさが良いんですよ。大事な人を救いたいし世界も救いたい。最初こそダイジンを捕まえるため、草太を元に戻すため流されて旅をする感じでしたが、そのうち草太の仕事や災害のことを知って段々前向きになっていくすずめが良かったですよね。また育て親や芹澤さんなどとも親睦を深めながら、いろんな人の助けを借りて人知れず世界を救う感じが最高でした。
 「災害」がテーマだったかと。その点で印象的なのが最後のすずめが過去の自分と会うところ。そこで語られていたことがとても心に沁みるものがありました。おすすめです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 79
サンキュー:

20

ネタバレ

じん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素晴らしいの一言。日本アニメ最高の更新をいくつも見ることができるとは。

新海誠の作品では最高傑作だと公式が謳っていた。
流石に、これは映画館で鑑賞したいと思ってパートナーを誘って行ってきた。

君の名は。以来の深海作品の映画館鑑賞だったが、とんでもない熱量を感じる一作だと言えるだろう。霜月故の映画館の暖房設定などではなく、実際にクリエイターたちの魂をスクリーンの裏に見たのである。

まずは作画から。シン・エヴァンゲリオンの作画を見て以来あれを超えるコンテ力を持った天才は現れないだろうと思っていたが、新海誠はそれを超える画力で描き切ってきたと思う。細部に至るまでの背景設定を徹底したデザインや、画角の使い方など語るとキリがないが日本アニメ映画の最高を更新したと私は言い切りたい。古い車が高架の繋ぎを通る時の振動、緑色に染まったトーク画面、どこを切り取っても広義のmotionがあり、登場人物の感情や設定が楽しい。まず作画が好きならこの映画は一切の空腹を与えないはずだ。本当によくやった。最高のアニメーターだよ新海!!

監督の前作である天気の子では不満があった声優も、今作では洗練された演技で違和感を感じることなく見ることができたと思う。{netabare} 芹澤の声でところどころ疑っていたが、最終的に神木隆之介でちゃんと答え合わせできた。主役級の二人も、最後までよく演技し切ったと思う。「お返し申す(します)!」ほんと素敵。最後にはこの声じゃなきゃと思うほど。深津絵里さんもいい演技だったし、染谷将太は漁協のあの人だって完全に気づかなかった。 {/netabare}

この映画の物語の総評をしながら、劇場で配られたパンフレット(どの劇場でもいつでももらえるわけではない点について注意)について触れておこう。
{netabare} この作品の企画段階での構想が書いてある。新海監督はこの作品を通じて「少しでも見た者の生が高揚することを願います」と言っている。この物語は、ミッションを通じて生きていくことにまっすぐ向き合う作品と考えて良いのだ。実際に、企画段階のコンテから常世での過去のすずめの記憶が美しい光景として刻まれると書いてある。実際に2度と会うことが叶わなかった母の形見となった椅子を与えてくれた相手は誰なのかという問いにミスリードをある程度加えながら物語は展開してゆく。日本人として多くの同胞を失い、今も日常に潜んで恐怖の渦中に落とし込む地震は絶望のメタファーとして上手くマッチしていると思う。この時点で新海監督の企画段階での構成が秀逸だったかがわかる。
日本人の向きあう課題は震災にとどまらず、本作に出てくる数多の自然災害に荒廃していく田舎や閉鎖してゆくリゾート(宮崎のホテル型リゾートらしき建物は元鹿児島県民だが頷いてしまった。)に対する過去の人々の想いなど絶えない。これに少しでも思いを馳せることができたらという監督の願いなのだろう。
主人公をすずめにして、過去の自分を越えていこうというメッセージを全面に出せたのもよかった。人の力でどうにもならない天災は日本に限らないが、地震の巣である本邦には失ったものを心の奥に隠し、それと共に生きている人間が私が見るよりもたくさんいるのだろう。当事者の解像度が低いと言われるかもしれないが、同じ国の光景として悲惨な映像を共有されてきた私も最後のシーンには胸が熱くなった。 {/netabare}

この映画についての総評は、何もかも素晴らしい新海作品の新境地かつ最高傑作は全く誇大ではないということである。君の名は。で素晴らしいと思い天気の子でアレ?となったが今作はそれらを全て過去のものにした。彼はアニメーターとして映画監督として、そしてストーリーテラーとして自らをより高い次元へと昇華し、文句ない傑作と言えるだろう。ぜひ映画館で鑑賞してほしい。

追伸
エンドロールでアニメーターの名前を見ていたが、アジアのクリエイターも多く参加していたということでアニメの制作環境のグローバル化をより感じることになった。国産国産といわれるが、より良い作品を求めた結果なのだろう。その上で、新海誠監督の元で新たなクリエイターたちが自分の限界に挑戦できる日本のアニメ市場はやはり恵まれていると思う。アニメは始まったばかりなのだ。

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 60
サンキュー:

10

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

映像、音楽、ストーリィ展開、全てに満足しました

新海監督の映画を多く見てきましたが、この映画が最も素晴らしかったと思います。
映像、音楽、ストーリィ展開、全てに満足しました。

但し、東日本大震災や阪神大震災が物語に含まれていますので、見たくない方もおられると思います。
映像や音響効果が、あまりにも迫力ありすぎるのです。
被災者の方が見られる際は気分が悪くなられるのでは…、と危惧しています。


主人公の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)は宮崎県に住む女子高生。
ひょんなことから(実はすずめが年上の美男子が大好きなので)、すずめは青年(?)と一緒に愛媛、神戸、東京、そして東北へと旅をします。
旅をすると言っても、恋愛要素は全くありませんので安心してください。

旅の目的をすずめは理解しているつもりでした。
でも、旅の真の目的をすずめが理解したのは、旅が終わるときでした。
実はこの旅には、深い意味があるのです。

旅の途中ですずめは、いろんな人から優しさを分けてもらいます。
その優しさは、とても心地よいものでした。
そして知らず知らずのうちにすずめは、大きな愛情を各地の人々に与えていたのです。

だから、この物語は優しさを与え合う物語でもあるのです。

そういえば東日本大震災のとき、日本じゅうの心が一つになりました。
誰もが募金をし、たくさんのボランティアの方々が被災地で活躍された…
確かにあのとき、日本中の人々が優しさを分かち合ったと思います。


新海監督の映画だけあって作画はこの上なく美しい。そして迫力があります。
それに今回は音響効果も抜群で、開始10分ほどで映画に没頭しました。
しかも物語の内容も、丁寧で奥深い考慮がされていました。

この映画は多くの人にお勧めします。

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 217
サンキュー:

27

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

移動手段!

テーマは別に考えることにし移動が気になりました。

旅をするからに、移動と宿泊が問題になります。
あまりにも変だともやもやが残ります。

宮崎から臼杵港までどういったのでしょう?
結構距離があるように感じます。

八幡浜港についてから、気動車で移動したのはいいのですが
その後、偶然に実家が旅館の少女に出会い、手伝いで泊めもらったのは疑問。
その親は家出とか疑わなかったのでしょうか?

ヒッチハイクは問題。
猿岩石でもあるまいし、また「性被害」の対象になりそうです。
乗せてくれた人は、スナック経営者で、鈴芽がお店を手伝うのはやばいのでは。
やはり鈴芽の行動に疑問を抱かないのか?

新幹線はまーいいとします。

草太の住居はどうやって?

東北までの移動手段が草太の友人の車で、そんな都合のいいことがありえるのでしょうか?

もう一度見ると解消されるのでしょうか?

行動のきっかけが星を追う子供のようにはっきりしない気もします。

扉だけあると異世界食堂に行けるのかと思いました。
諏訪部順一さんが迎えてくれたたり。GATEだったり。

投稿 : 2022/11/19
閲覧 : 42
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7

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「セカイ系」の円熟

宮崎駿が古典的な話で日本民族の話を描き、押井守や富野由悠季がSFで人間の未来を憂うとするならば、

新海誠は庵野秀明と同じく、「現代劇」を描く事によって今の時代の「空気」を再現しようとする。。。。

相次ぐ異常気象、世界情勢や伝染病による人々の分断、失われた30年とも言われる長引く不況を経験する我々の気持ちを淀みなく映像化しようとする試みは今回の作品で「セカイ系への決着」として作られたのではないだろうか。

それほどまでに「君の名は。」と「天気の子」などの大ヒット作が荒削りの作品だとすれば、「すずめの戸締り」はきちんと丁寧に構成され脚本を練った秀作になっていると思う。恐らくは新海誠監督のキャリアで一番の出来だと思う。

宮崎駿や押井守にできないことは、人間を俯瞰してみるあまり「その時代の空気」を再現できないことであり、だからこそ普遍的な物語へと繋がるのだが、庵野秀明や新海誠はむしろ「今の時代」にしか興味がなく、ある特定の年齢層には絶大な支持を受けるような作品にしている。

映画とは普遍性も大事だが、今の災害や不況にもがく若者の気持ちをどうにか汲み取ろうとするその姿勢も非常に大事であり、特に「この30年間何も良いことがなかった」と思っている人には、「シンエヴァ」然り、この「すずめの戸締り」は大いに感動できると思う。

今回は正直、ベタ褒めでいい。。。

それくらい新海監督は「今を生きる若い人たち」に最大限のエールを贈っている。

投稿 : 2022/11/19
閲覧 : 136
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15

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人の暖かさ、優しさが染みます。

中学生の娘と劇場行ってきました。

面白かった~。期待通りのとっても素敵な作品でした。

大震災の頃幼少だった娘と関東ではありましたけどあの揺れや
ニュースに触れてきた自分とは同じ内容でも感じるものは違うと
思います。
それでもそんなともすればデリケートになってしまうテーマに
真正面にぶつかって作り上げる新海監督はやっぱり凄いと思いました。

そして良いキャラ多かった。映像、音楽も良かった・・
ちょっと自分は何を書いてもネタバレなりそうなので、内容ではなくて
頭に残っちゃってること。

ダイジンの「す~~ずめっ!」。
「すずめ!」じゃなくてってのが耳に残る。可愛くて怖い。。

度々出てくる象徴的な鍵を閉める描写。
鍵を閉めて扉を出た瞬間、普段は意識することではないけど、
それこそ、事故や大地震が起きてもう帰ってくることがないかもしれない、そんな未来が待ってるかもしれない。

劇中はそんな怖い想像もちらつきながら観てたとこもありました。

視聴後はそんなことすぐに忘れて
ガチャって鍵を右に90度、勢いよく回しちゃうのがなんか上がるし
気持ちいいこの頃なんです。

最後におまけのグッズ2点について。

①劇場で貰った冊子「新海誠本」。
 これ何気に太っ腹でボリュームもあって読み応えありました。
 (視聴後に読むこと推奨)
 パンフレットも買ったのですけど、あの無料の冊子のほうが面白い
 くらいでした。

②マックのハッピーセットで貰える絵本「すずめといす」
 視聴後に娘と行ったマックでゲットしたのですけど何気に絵本観てて
 心にきちゃいました。
 これもきっと視聴前より視聴後に観るのが良いかなって思います。
 こちらは注意書きに終了もあるみたいなのでお早めにです。

投稿 : 2022/11/19
閲覧 : 84
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17

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝90

コロナ騒動が始まって約3年振りに映画を観ました。
最初は見る予定じゃなかったんですけど、色々ありまして時間が空いたので、映画でも観るかと思い、ちょうどやってたので観ました。

結論から言うと
「面白かった」「観て良かった」「あっという間に時間が過ぎてった。」
でしたね。
目を閉じると
「カタッ」「カタカタカタカタカタカタカタ」
の音がホラ、耳元に(おいおい)
テレビを見てれば
「ボッチだね、ボッチだね♪」の歌が(歌詞が違う)

イヤ、ネタじゃなくてホントにあっという間に時間が過ぎて気が付いたら
「面白かった」
と素直に言える内容でした。
まあ考察とかは他の方が書かれると思いますので、自分的に気にかかった部分を書きたいと思います。

①映画が終わってエンドロールが流れる中、挿入歌の文字が
「ああ、ユーミンの曲か~」
と思ったら
「俺ら東京さ行くだ」だとーっ(ズッコケる天地人)
いや、確かにカラオケで流れてたけど(う~む)

②東北へ向かう車のシーンで「ルージュの伝言」が流れたのは、ネコもいるからこれしかないというかあざといというか(苦笑)いや~っいい曲ですね。

③ドアを開けたら別の空間が・・・そこは飛び込んだら、やっぱ崖の上から落下でしょう(それ宇宙刑事)

④これじゃないと操作しながら選んだのが斉藤由貴。
で、「卒業」だと、いや確かにいい曲で好きな歌なんですけど、そこは「白い炎」にしてほしかったですね。
結局、選んだのは「けんかをやめて」でしたけど・・・
(わ~た~し~愚かな~投稿者で~す~か~♪)

本題に戻って、最後は予想通りの展開でしたけど、それだけに納得のラストでしたね。

投稿 : 2022/11/18
閲覧 : 77
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10

はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とても重い

何の前情報も無い状態で観たけどとても重く、そして怖かった。
リピートの予定は無いけど深く心に刻まれました。また数年後にもう一度観てみたいです。

とりあえず思ったこと、新海誠は天才。

投稿 : 2022/11/18
閲覧 : 55
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5

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

入れ替わり、晴れにする少女、そして今度はドアを閉じる

今度は女性主人公単身で描く、新海誠の世界
誰かを救うのか?それとも引き換えに世界を犠牲にするのか?

いや、風化されつつあるあの出来事を忘れないために...

投稿 : 2022/11/17
閲覧 : 133
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4

リアム・ギャラガー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠監督3つ目の災害作品

『君の名は。』『天気の子』に次ぐ、3つ目の災害作品。あまり期待値に届く作品ではありませんでした。シチュエーションとしては十分劇的ですが、すずめのこれまで生きてきた道のりを振り返るといった点に焦点を当てるとなると、草太との恋愛をあまり劇的にする必要性は無いのかと。そういった点から前2作のようなボーイミーツガール、「出逢うべくして出逢った」といった物語を期待する人は少しがっかりするかもしれません。また草太の掘り下げが結構足りない点が多く疑問符が付く場面もあったので、総括すると及第点といった所です。災害ネタも出し尽くしたと思いますので、原点回帰といった形でまたしっとり作品を制作して欲しい所です。あの時代でしか出せない所もありますが。

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 41
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5

のぞみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

前作を超える完成度

個人的には「君の名は。」「天気の子」を超えたと感じた。
もう一度過去について考え直す機会を与えてくれた。
攻めた描写に賛否が分かれるであろうが、私は賛成したい。
作画や音楽は言わずもがな素晴らしいクオリティであった。

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 28
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5

ひな花凛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

しんどいけど良かった

しんどいけど良かった
とにかく観て良かった

まだ観てない人はネタバレ踏む前に劇場へ走った方が良い

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 38
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8

ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

体感時間がすごい。

最初は映画館で観るつもりではなかったのですが、
CM+あにこれ効果はすごいですね。
つい気になってしまい、鑑賞してしまいました。

視聴し終わった後、一番最初に思ったのは、
昔の新海作品にだいぶ戻ったな、ということです。
「君の名は」は作画が新海節を全面に押し出していますが、
物語の展開やセリフなどは、だいぶプロデューサーの
川村節が色濃く出ていて、すごくキャッチーな仕上がりでした。
「天気の子」もどちらかと言うと君の名は寄りでしたが、
「すずめの戸締り」は、劇場で配布される冊子に記載のとおり、
新海監督がやりたかったことを全力でシナリオに表現した
ような作品となっています。

そして、私が思う新海節とは、シナリオにおける「言葉足らず」
を圧倒的な作画で視聴者に想像させるということなんです。
本作は、たぶん新海監督が表現したかったことが多すぎて、
前半は駆け足な印象があり、後半もやっぱり駆け足気味なため、
足りない部分を視聴者が補う必要があると思うのですが、
不思議と本作は、核になるメッセージが伝わってくる。
それは、本作が3.11をテーマの一つとした作品であり、
それを経験した視聴者が自身の記憶を呼び起こすことで、
作品の評価に必要な「共感」が生まれているのだと思います。
そして、あの3.11を表現することが許されるのは、
相応の実力がある表現者でなければいけないのであって、
もはやアニメ監督の巨匠になった新海監督は、
{netabare} (ルージュの伝言とか夢の中へを使えるのはその証?) {/netabare}
本作できちんとそれに応えてくれたと感じました。

それにしても、詰め込み方がすごくて、
2時間の鑑賞時間はあっという間でしたけどねw
点数自体は低めの評価ですが、
映画館と同席した人たちとも共感できるという意味で
足を運ぶ価値がある作品だと思います。

投稿 : 2022/11/14
閲覧 : 258
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20

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

千引(ちびき)の岩、事塞(ことさえ)の神。

「扉の向こうには、すべての時間があった。」

このキャッチコピーの意味が、最終盤になって、ようやく明かされます。

その瞬間、カタルシスを得られるのなら、新海氏のメッセージがきっと伝わるでしょう。


3.11に、どれほど思いを寄せていたか・・・。

今も、3.11と同様に心を寄せているか・・・。

徐々に風化していく距離感と危機感とを、観る方の魂に、ダイレクトに問いかけているように感じました。



本作をひとことで言えば・・・「視聴者との対話に、重きを置いた作品」。

そんなふうに思うべきとの印象を持ちました。


~    ~    ~


というのも、

鈴芽(すずめ)が主人公である必然だったり、閉じ師と連れ合う命運だったり、九州から東北まで邁進する姿だったりは、

不思議とだれかに導かれるようにして、
果敢にみずからを鼓舞するようにして、

母を求める悲しみに屹立する過去の自分に、尊厳と愛情をもって向き合おうとする彼女の姿が、そこにはっきりと見てとれるからです。

だって、私たちは、嫌と言うほどそれを見てきているし、嫌でも体験していくだろうと思うからです。


~    ~    ~


本作には、地震を押さえ込む要石の下で、{netabare} 地獄の劫火が燃え広がるシーン {/netabare}が演出されています。

でも、よくよく考えれば、意味もなく劫火が立つわけはなく、要石があるからといって鎮火することもないのですね。

劫とは、目には見えないマイナスの因縁です。
目に見えるとしたら、それは "業" と言いかえられます。

業とは、人間の生業(日々のなりわいと暮らし向き、人への振る舞いとものの言いかた)から沁み出てくる "心の冷たさ、暗さ、重たさ" のことです。

それらが積みあがって "罪" となり、凝り固まって "穢れ" となり、ついには膨れ上がって {netabare} "異形のミミズ"{/netabare} と実体化するのかもしれません。



なれば、私たち一人ひとりはどうしたらよいのでしょう。

それは、自らを、鈴芽や閉じ師のように振る舞わせること。

千引きの岩のごとくに自分の甘さを押しとどめ、事塞の神と化身して我が身の怠りに防御の陣幕を張ることです。

そして、せめて目の前の海川山野をけがすことなく、どの人にも優しく接し、小さな声にも耳を傾けることに "本君" を置くべきなのではないでしょうか。


~    ~    ~


もう一つは、リアルに日本各地で起きている地震が気になります。

ブラジルの予言者、ジュセリーノ氏は、「11月16日に高知水道(徳島県と和歌山県の沖あい?)でマグニチュード9の地震が起きる」と著述しています。

でも、それは明日かも知れないし、クリスマスの日かもしれません。
とある田舎かも知れないし、大都会や地方都市なのかもしれません。

いざアラームが鳴ったときには、自分の勇気に対峙することになるでしょう。
また、過去の魂を修復し、未来の希望を構築する心意気も必要になるでしょう。

なれば、その前に、自衛のための準備、共助のための用意に尽力するのが人の道理かと。


~    ~    ~


すずめとは "市井の、無名の人々" の意味とも取れます。

「いってきます。」の戸締まりも、「おかえりなさい。」の戸開きも、いずれも誰ともない人たちへのエールです。

そのときのひとり一人は、きっと身近な人へのヒーローであり、遠い人へのヒロインにもなれるでしょう。



地域社会を、ひいては日本全体を守ろうとする姿勢は、どんなにカッコよく、ステキなことでしょう。

そんな暮らしが日々に送れたら、どんなに誰もが幸せになれることでしょう。


今、このタイミングだからこその "GJ" ですよ!

新海誠監督!!

投稿 : 2022/11/14
閲覧 : 260
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13

ネタバレ

GMVDY17867 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

感情移入できず

深海監督の作品は全て視聴済み
口コミの評価がよかったので劇場鑑賞
 
 出だしから説明不足なのか制作陣がそれに気付かないのか感情移入できず。
 主人公はミミズを封じようとしますが、何故ミミズが良くない兆候なのか、封じないといけないのか(倒れたら地震が起こるとのことでしたがそれだけ?)説明がないため、シリアスな場面なのに滑稽にしか感じませんでした。
 またこの監督の作品で往々にあることですが主人公の行動に共感できず、(今回の場合は通学途中でちょっと気になったイケメンを追いかけるため革靴を濡らしてまで水たまりの中に入っていったり…、そこまでするのなら視聴者に共感を得るための動機付けが必須だと思うのですが…)のっけから違和感アリアリでした。
 言の葉の庭でも主人公が雪野に怒るのが理解できませんでした。
 ダイジンが悪いものという前提で話が進んでいましたがそれも理由がはっきりせず(扉が開きそうな場所を主人公に教えていたのにも関わらず、自分自身が封印にはなろうとしなかったり)。
 最後は緻密な描写とRADWIMPSの音楽で感動的な雰囲気を作り上げており、私の周りの人は涙を拭っている様子でしたが、正直何に感動しているのか不明でした。
 東日本大震災で被災された方にとっては身につまされるようなシーンはありましたがそれはあくまで一つのアクセントに過ぎない印象であり、あえてそれに紐づけする理由は感じ取れませんでした。
 君の名は以降深海監督は長編に挑戦し続けていますが、正直脚本は別の人に任すべきではないかと三作品目を通じて感じました。今後は言の葉の庭以前のような雰囲気を大事にするショートムービーに注力していただければと思います。(多分周りがそうさせないでしょうが)
 あとオマージュをたくさん感じました。
ミミズ→だいだらぼっち(ものけ姫)
ミミズの崩壊するシーン→使途(ラミエル)の崩壊シーン(エヴァンゲリオン新劇場版破)
ダイジン→キュウべぇ(まどかマギカ)
ルージュの伝言→魔女の宅急便


 

投稿 : 2022/11/14
閲覧 : 37
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4

ネタバレ

xwTza00790 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

被災者です

映像が奇麗で迫力がありセンスを感じる音楽でしたが、ルージュの伝言だけは狙いすぎでしょう。キャラクターの声を聞いたときに芸能人がその人にとって強すぎると頭から離れられなくなり、集中を欠いてしまう可能性が出てきます。なので自分はどちらかというと声優を本業にしている人を推しているわけですが、最近の若い声優も声に関して色がないなと思うわけでありまして、上手い下手の前に作品として良き判断であったと最終的には思いました。

内容は3.11がベースとなっており作画を中心にリアルに表現されています。経験者じゃないとわからない部分が多々あり、60~70人くらいいて途中退席者は1人でした。裏を返せば現実味を帯びている映像であったことが言えるかもしれません。一長一短だなと思う部分がありますが、それだけ映像として価値のあるものなんだと思います。

恋の部分はお互いが「好き」になるまでの時間が極端で短く、どちらかというと「いいな」程度の方が良かったんじゃないかなと感じており、共感できない部分が多かった印象です。「好き」になるまでの持って行き方が下手というよりも、そもそも尺の問題であると思います。

日本人は猫が大好きです。若者は特に好きで無邪気な容姿をしているキャラクターであるダイジンを悲しませるような表現はマイナスであると思ってしまいます。見た目が愛くるしいのもあり半分の人が可哀そうと感じたかもしれません。ストーリーとのバランスだとは思うのですが相当難しいでしょうね。

クライマックスは辛い思いをした人(被災者)に対してへのメッセージだと思っており、これは経験者かどうかによって共感する度合いが大きく変化します。そのため私個人としては嬉しく感じますが、みんながみんな共感してくれるか色々難しいなぁと思うのが率直な感想でした。

総合的に自分にとって良き映画ではありましたが、全体的には共感できない可能性もいくつかあったことは否めないかもしれませんね。

投稿 : 2022/11/14
閲覧 : 41
サンキュー:

7

nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いいロードームービーだった

予告見た時に2時間でここまで回れるのか?って感じだったけどしっかり回ったな。ボリューム的には1クールくらいで見たかったなくらいあるが。
なんかしっかりエンタメとして仕上げた「星を追うこども」感があって好きだわ。あれは面白いかと言われると微妙だけど結構好きなんだよな。
とりあえずこれでようやくノベライズが読める

投稿 : 2022/11/13
閲覧 : 32
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7

snn1123 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素晴らしい作品でした。

不覚にも眼から体液が出てしまいました。
毎回素晴らしい作品を生み出す監督には驚嘆です。
観るのを迷っているのなら絶対に見るべき作品です。

投稿 : 2022/11/13
閲覧 : 29
サンキュー:

8

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すずめの戸締まりのストーリー・あらすじ

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、
「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。
彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、
まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、
古ぼけた扉。
なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、
開いた扉は閉めなければいけないのだという。

――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、
すべての時間が溶けあったような、空があった――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。(アニメ映画『すずめの戸締まり』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年11月11日

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