「ペルソナ4 ザ・ゴールデン(TVアニメ動画)」

総合得点
64.4
感想・評価
529
棚に入れた
2907
ランキング
3745
★★★★☆ 3.6 (529)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ほろ苦いのがちょうど気分

『Persona4 the Golden ANIMATION』(ペルソナフォー・ザ・ゴールデン・アニメーション)のタイトルで、2014年7月より9月までMBS・TBS・CBC・BS-TBS『アニメイズム』B1にて放送された。『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で追加された要素を中心にアニメ化されており、ストーリーとしてはマリーに関するエピソードを中心としている。同時に足立透のエピソードについても部分的に補完されている。なお、『P4A』で描かれた部分で重複するものは相当数が省略されている。(wikipedia)

ゲームプレイ済み。引用したwikipediaの文章にもあるように、前作である『Persona4 the ANIMATION』(以下「P4A」)のアペンド版のような形で主要なシナリオのほとんどはカットされています。あくまでマリーと足立に焦点を当てた内容のため前作の視聴乃至ゲームのプレイは必須条件となる……というか、そうじゃないと何が何だかさっぱりわからないと思います。

前作では26話が円盤特典ということでしたが本作でもまたそれをやらかしているようです。ほんっとアトラスってDLCにしてもそうですがこういう手口好きですよね。ですがここでの追加エピソードはifエンド扱いのものなのでまだマシと言えばマシなんですが。
(それと作画というより画質の解像度が前作よりかなり低くなってる気がしました。ただこれは自分の視聴環境の問題である可能性があるので今回評価には反映させていません。)

前作「P4A」のレビューでも書きましたが、主人公「鳴上 悠(なるかみ ゆう)」の序盤でのキャラクターはどちらかというと超受け身な「からっぽ」的存在でした。これはゲームにおける彼の役割がプレイヤーのアバターとしての側面が強かったことからくるものだと思われますが、一方で物語が進んでいくにつれ段々と個性を身に付けていき、最終的にはしっかりと主人公として完成された姿を見せてくれました。

一方本作『Persona4 the Golden ANIMATION』(以下「P4GA」)では初めから完成された……いやむしろ完成され過ぎた姿として現れます。前作はやや陰キャでぼっちな雰囲気が漂うキャラでしたが、今作ではかなり陽気な優等生キャラとなっていました。個人的にはアニメ視聴よりも先にゲームの『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』もプレイ済みだったのですが、そういえばそこでの鳴上はこんな感じだったかなあ、という気はします。(「P4GA」の方が「ダンシング・オールナイト」の発売よりも先ですが、「P4A」の時とは違い完成された「真下かなみ」のイメージ像が作品内のポスターの中に映し出されていたためある程度同時期に制作が進行していたことが窺えます。)
正直言って、個人的にこのキャラは前ほど好きになれませんでした。「ダンシング・オールナイト」をプレイした時も「なんだこいついけすかねー」とつい思ってしまうほどの完全無欠の王子様っぷりだったわけですが、どうしてこうなったのでしょう。ミルクも砂糖もたっぷりなのは気分じゃないんです。

ただ鳴上がイイ奴過ぎるキャラとなったためやたらとマリーや足立にかまける姿勢自体に違和感はありません。イイ奴過ぎること自体には違和感バリバリなんですが。
マリー自体は追加キャラですが、ワガママ三昧言い放題であるにもかかわらず皆にちやほやしてもらえるというのはちょっと納得いかない面もあるにはあります。男共はともかく女性陣まで何でこんなに「マリーちゃん♪マリーちゃん♪」って媚び売ってんの?とか思ったりしました。記憶喪失であることが発覚してからなら話はわかるんですが、それ以前からですもんね。ま、元は神様なわけなのでそういう超常的な何かを感じ取っていたという可能性もあるのかもしれません。

足立さんのキャラに関しては……確かにおばあちゃんの煮物のくだりのようにゲームでもある程度孤独を抱えていることを匂わせるシーン自体はありましたが、鳴上に堂島家での居場所を奪われたことで心の闇を抱えた、というのはさすがにやり過ぎでしょう。で、そんな彼の寂しさを敏感に感じ取った鳴上があれこれ世話焼き始めるという流れになるのですが……これやるために鳴上を学級委員長みたいな性格にしたんですかねえ?自分はリアルタイムのことは知らないのですが何やらこの足立さん結構女性人気があったようで、何というかそういう「尊さ」を演出するためにこういう事したんじゃないかと穿った目で見てしまいそうでした。

ただその一方、足立さんが言うこと自体はそれなりに含蓄がありました。最終局面で鳴上は彼に対し「信頼してたのに」と非難しますが、足立曰くそれは「君が勝手に自分の中で作った虚構の俺」と切り返します。まあそれはそうですよね。ただここはちょっとレトリカルと言いますか、足立はこの「信頼」を「自分自身」に対するものと思ってるようですが、それ以前にあなたは刑事なわけなんですからそりゃ信頼して当然でしょうという話でもあるのです。まあこれはやや揚げ足取りなわけで、物語の流れから言っても足立の捉え方は正しいと思いますが。実際に足立に対する鳴上って、傍から見てても正直ちょっとキモいしウザいですよね。高校生の(それも男子!)が何そんなに気ぃ回してんだ?っていう感じはします。足立じゃなくても有難迷惑と思うんじゃないですかね?

足立は自分に絆がないからこそ多くの絆を持ってる鳴上にコンプレックスを持っているかのようでした。P4シリーズはアルカナ集めの側面もあるのでどうしてもこの「絆」というものを前面に押し出さなければならないという面もあったでしょう。そうでなくても王道展開ではありますし。
結果的に足立は負け、それでいて自分にも鳴上と絆があったことを悟る展開となるのですが……実際のところ足立は堂島さんにも気にかけてもらっていたりしてゼロじゃないんですよね。ガチでゼロなのは美津雄くんの方。(余談ですが彼、前作のアニメでは何となく親には愛されてるというよくある「過保護」タイプであるかのようでしたが、ゲームではよくよく見るとよくわからないんですよ。「アーケードのCAFEで コーヒー かってきて。おかねは たてかえて おいてね。」……ゲームではこの台詞に対するリアクションは無かったのですが、何か闇深い発言なように感じたんですよね。おつかい自体は別に普通な筈なのですが、何であのタイミングで?というのはありました。)

ちなみに未放送の「#Another End Episode」では鳴上は「与えられてない側」の足立に寄り添うという選択をします。これはゲームでもあったバッドエンドに即したものなのですが、まあこれもやっぱりバッドエンド風です。やっぱり絆こそ正義なのです。

「P4GA」はマリーを加えたことにより「P4A」とは少々オチが変わってしまいました。「P4A」はどちらかというと鳴上の成長譚としての側面の方が強かったのですが、「P4GA」では前述したように絆の方が強調されています。前作26話の内容にも触れることになるためここでは書きづらくもあるのですが、結局仲間がいないと何もできないかのようになったのは退化だと思います。マリーの扱いにしても変にドラマ性を持たせようとしたせいかやや支離滅裂な展開になってしまったなと感じます。
これはゲームでもそうだったのですが彼女の持つ櫛自体に関してはこれと言って伏線回収のないまま終わっていたと思います。あれはあくまで彼女が古き神のような存在であることを示すものでしかなかったのでしょう。そこをアニメでは役割を持たそうとしたのでしょうが、いよいよもってわけのわからないアイテムになっていました。

やっぱり無理やりマリーというキャラをぶっこんだ弊害でしょうね、ストーリーとしての完成度は間違いなく前作の方が上です。設定を変に変えてしまったことが裏目に出たと思います。特にイザナミに関しては本来皇室の祖先でもあるとされている由緒正しき日本の神なわけじゃないですか、それを一地方の土着神レベルにまで「降格」させた上にマリーに人格まで奪われるというのはやり過ぎだと思います。おそらく元々はイザナミという神の格を考慮して戦闘後「見事なり!」と去らせたのだと思います。ペルソナ4においては彼女を明確に「神」と表現してますからね。能力としてのペルソナのような仮の神とはわけが違うのですから納得のいく展開だったと思います。
では何故そのイザナミが八十稲羽という一地方に目を付けたのでしょうか、その理由をゴールデンではイザナミそのものが「八十稲羽の民の総意が具現化した存在である土地神・イザナミノミコトの「人の願いを叶える役割」の部分が分離・暴走した存在である。(wikipedia)」として「別神」であることにしたようですが……これだとやっぱり同名はマズイですよね。黄泉比良坂までも出してるわけですし……。

それにしてもやはり今作でも「小沢 結実(おざわ ゆみ)」の出番はありませんでした。迷子のマリーを助ける役を同じ太陽アルカナの「松永 綾音(まつなが あやね)」が担ってましたが、これぐらい役割譲ってやれよと思いました。ほんと徹頭徹尾ハブりますよね、何やら不人気キャラだという話を耳にしましたが、まさかそういうことで出番決めたりしませんよね?彼女も一応恋人候補キャラなんですよ!?選んだ人いるかもしれないんですよ!?

じゃあお前は選んだんだろうなと言われれば当然選びましたよ?(ヽ´ん`)全員の中の一人ですが。ただあえてガチに一人選べと言われれば……う~~~~~~~ん、みなさんとても魅力的なキャラばかりで一人に絞るのは大変難しい問題なのですが……強いて言うなら千枝ちゃんでしょうかね?やっぱり肉食わせときゃ何とかなるっていうのは大きなアドバンテージだと思います。雪子ちゃんはご実家の方が何やら難儀そうですし、アイドルなんてもっての外ですし、探偵に至ってはどう扱っていいのかさっぱり分かりません。マリーのため息は星くずですし、あいちゃんは単純に七面倒くさそうですし、綾音ちゃんはロりが過ぎます。では結実ちゃんはと言うと……彼女、結構不幸な生い立ちなので何とか力になってあげたい気もするんですが、さすがに肉食わせたところで本質的な解決にはなりそうにないんですよね……やっぱりこうやって見ても千枝ちゃんが一番です。肉食わせときゃどうとでもなるんですから楽なもんです。

とはいえ全キャラ中でいうとやっぱり柏木センセですよね~。マーガレットさんも捨てがたいのですが彼女の色香にはちょっと及びません。ていうかヤソ高の男子どもは一体何を贅沢言ってるんでしょうかね?こんなえちえちな先生なんて滅多に居ませんよ彼女が同じ学び舎で教壇に立つ幸福を卒業までしかと噛み締めるべきだと思います……え、40代?……む、むしろそういうのがいいんだよ!(ヽ`ん´)
あ、わたくしの名誉のために言っておきますが決して女教師フェチというわけではないんですよ?確かに5でも担任の川上や英語の蝶野がお気に入りだったりしますがこれは単なる偶然でしかありません。なにとぞ誤解無きようお願い申し上げます。

熟女好きは別に否定しませんが。

投稿 : 2022/05/26
閲覧 : 219
サンキュー:

9

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