アメリカで復讐なTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のアメリカで復讐な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月24日の時点で一番のアメリカで復讐なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.1 1 アメリカで復讐なアニメランキング1位
BLOOD+ ブラッドプラス(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (981)
6258人が棚に入れました
沖縄県沖縄市コザに住む高校生・音無小夜は一年以上前の記憶を持たないものの、家族である養父宮城ジョージや義兄弟宮城カイ・リク、そして友人に囲まれて平和な日々を過ごしていた。
しかしそんな小夜の日常は、生き血を喰らう獣・翼手に遭遇した事で終わりを告げる。襲い掛かってくる怪物に成す術もない小夜は、辛くもハジと名乗る美貌の青年に助けられる。そしてハジに口移しで彼の血を飲まされるや一変、刀を手にし、たちまち翼手を切り伏せてしまう。そんな自らの能力に困惑する小夜だが、全てを知るハジは多くを語ってはくれなかった…。

らびえぬす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いい作品ですね

ちょっとグロテスクなシーンが多いことや、話が長すぎて中だるみしてしまうところがマイナス評価になる本作品ですが、、、、

血を題材にしているとこから、ある程度はやむを得ないかと思う。

あと、長編すぎるとの批判もあるが、例えると小説のようなストーリーなので、これもOK。 物語には起承転結があって然り。途中のスローな展開があるから全体が引き締まっていると思う。
全編、盛り上がりっぱなしの作品なんて、変化が無くて興醒めする。

要はストーリーが全部纏まっていることが重要だと思う。
本作品の場合、全ては無理なく一点に集約しており、完成度が高い作品と言える。

最後の静かな終わり方も後味が良くていい。 この後がとても気になるが、あえて完全なFINにしていないとろなど、観終わった後も楽しめる作品だと思う。

元ちとせのEDが最高にマッチしていて、最終話は不覚にもちょろっと涙が・・・・

唯一の汚点は、続編?『BLOOD-C』
アレを先に観てしまうと、本作品を観なくなる人が出てくると思う。そういった意味であれは、闇に葬って欲しい。

あ、、、『C』が好みの方にはすみません。 あくまで個人的な感想なので許してください。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 22
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これから見る人は覚悟がいるかも

過去に視聴した記憶を掘り起こしながら書いてるので間違いあるかもですけど
ご容赦下さいませ。(なんか違ってたらそれとなくツッコんで頂けると幸いです)

確かSEED DESTINYの後番だったので、そのままの流れで当時視聴しました。
最初は軽い気持ちで見てたんですけど、見ていくうちにどんどん重い話になっていって、色々と考えさせられる作品でした。

敵が強いので戦闘はかなりハラハラします。
中盤の見所である{netabare}小夜の血を分け与えたイレーヌが死んでしまう{/netabare}シーンでは泣きました。
見ていて辛かったです。
{netabare}シフに感情移入すると{/netabare}割と心をへし折りにきます。

当時、自分はちょっとアニメから離れかけてたんですけど、
この作品で色々と思わされて、その後も色んなアニメを大量に視聴を続けてますねw
そういう意味では私の中でターニングポイントのアニメです。

OP/EDも素晴らしいです。4曲ずつ合計8曲あります。
OPは青空のナミダが、EDはThis Loveが好きです。
カラオケで映像有りなので割と入れるんですけど、若い人からは
「このアニメってなんのアニメですか?」って言われるんですよねぇ…悲しい
(思いっきり映像にタイトル名出てんじゃんと心の中で思いながら)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 26

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本当の魔物は弱いものを虐待する人間の心

結構グロイ描写があります。覚悟して見てください。
全五十話です。
鬱な部分が半分ほどありますが、ときどき、感動するシーンが数箇所あります。
その数箇所であなたは涙を流すかもしれません。


人の生き血を吸う不死身の魔物…この物語では「翼手」と呼びます。

翼手のミイラのお腹の中から取り出された双子の赤ちゃん。
姉の名前はサヤ。彼女はお姫様のように大切に育てられます。
妹の名前はディーヴァ。彼女は狭い塔に幽閉され、実験動物としての扱いを受けます。

ある日、ディーヴァがこの館に住む人間を全て殺したのが悲劇の始まりでした。
サヤは、自分を大切に育ててくれた人たちを殺したディーヴァを恨みます。
そしてサヤは、呪われた血を持つ自分すらも恨むようになります。

それからこの姉妹の対決が、永い永い年月にわたって続けられてゆくのです。
戦いの舞台は、沖縄、ヴェトナム、ロシア、パリ、ロンドン、ニューヨーク と変わります。



アニメではディーヴァを悪として描いています。しかし、果たしてそうでしょうか?

食物も満足に与えてもらえず、一度も外に出してもらえず、実験動物のように体を切り刻まれたら…
誰だってその相手を殺したいほど恨むはずです。
ましてやディーヴァは、生まれてから教育を受けたこともなく、善悪の判断もわかりません。

おそらく、ディーヴァに優しく接していれば、悲劇は起きなかったでしょう。

本当の悪人は、ディーヴァを実験動物のように扱った人たちです。


私たち人間は、ときとして、無意識に弱いものを殺傷したり虐待することがあります。
射撃の訓練として動物をむやみに殺したり…、
自分より弱い人を虐めたり…。

本当の魔物は、弱いものを虐待する人間の心だと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 35

68.3 2 アメリカで復讐なアニメランキング2位
魔法少女特殊戦あすか(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (228)
928人が棚に入れました
21世紀。人類は遂に他の知的生命体との接触を果たす。しかし、その出会いは幸福なものではなかった。地冥界より侵攻する化け物は、現用兵器の多くを無効化し、人類の運命は風前の灯火と思われた。だが同じく地冥界に苦しめられていた、精霊環境条約機構の助けにより、人類は起死回生の一手を手にする。魔法少女である。強大な魔力を手にした少女たちは、心身に多くの傷を負いながらも、人類を勝利に導き、ついに大戦を終結させる。しかし、それさえも、新たな戦いの始まりに過ぎなかった。国際犯罪、無差別テロ、内戦、紛争……。魔法少女の戦いは終わらない――

声優・キャラクター
洲崎綾、関根明良、松井恵理子、竹達彩奈、高橋李依、橋本ちなみ、M・A・O、日笠陽子、乃村健次、菊池こころ

nozzynozzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

エロ、グロ、拷問シーンの詰め合わせ

モブキャラ以外、ほぼ女性ばかり出てくるのに、とにかくお色気シーンと、グログロ描写、生理的嫌悪感満載の拷問シーンの詰め合わせになってました。なので男性受けは良いかもしれませんが、女性には見せるだけで一発でセクハラ認定されそうなぐらい過激な描写だらけでした。また、ストーリーは、恐らく原作が続いてるからか、話がアニメだけだと少々支離滅裂な印象です。音楽は普通ぐらいですが、絵は良くないです。実際主人公の魔法少女に至っては目だけ異様にデカいという絵の印象しかありません。ただ、メインや敵の魔法少女らのキャラやら生い立ちの設定が、闇だらけでだいぶ濃いので、頭のおかしい女性が沢山でてくるのが好きな向きにはおすすめできる作品と思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

まさに魔法少女特殊戦。ただし、グロ注意!

原作未読。最終話まで視聴。

「魔法少女」はともかく、何故「特殊戦」なんだろう?って思いながら視聴開始。
魔法戦アリ、武器戦闘アリ、肉弾戦アリとまさに何でもありのまさに「特殊戦」でした。

彼女たち魔法少女が各国の軍隊の特殊部隊に属しているとか、こういう設定は大好きですね。
魔法少女たちが各々、心に傷を持っているという設定も好印象。

かなりグロイ演出もありまが、最後まで面白く視聴出来ました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 27
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

魔法少女=物理?

放送前に過剰にCM打っていた割には…
注目キャラは主人公のあすかではなく、
くるみ一択!

11話~12話
{netabare}
バベル旅団の団長って、声優変えているけど、
元リーダーのフランシーヌなのかな?

俺たちの戦いはこれからだ!エンドだけど、
マジカル・ファイブより、凄い素材が的な対象って、
メガネの方かな?

2期はないだろうから、分からずじまいだけど…
{/netabare}

10話
{netabare}
全体的に薄っぺらい。

魔法少女なんだし、魔法使って欲しいな…
みんな、兵器とかね。

中華な魔法少女は出るのかな?
OPだけ出て終わりとかはないよね?
{/netabare}

9話
{netabare}
タマラと精霊界の将軍もガチ勢とは、
もはや魔法少女ではなく、百合モノではないか…
{/netabare}

8話
{netabare}
ストロングゼロとヨルムンガンドのヨナ、風評被害回。

魔法少女というより、殺戮者だよね、このアニメの魔法少女。

くるみは、ガチ勢+拷問担当だったのも闇が深すぎる…
{/netabare}

7話
{netabare}
あすか、仲間が死ぬことにトラウマがある模様。

ロシアのマジカル・ファイブとは、
次回、遭遇でもするのかな?
{/netabare}

6話
{netabare}
焼き鳥が粘土みたいな形だったり、
万策尽きてきたのかな?

この回は、くるみガチ勢さんが面白かっただけに、
作画頑張ってーと…

一方、テロリスト vs ミア・サイラスで、
マジカル・ファイブしか知らない合言葉が鏡に書かれてたけど、
EDとか見る限り、みんな仲間になりそうだから、
やはり死亡したとされている6人の内の誰かが首謀者なのかな?
{/netabare}

5話
{netabare}
敵が女王様と呼んでいるのが、
元魔法少女で死亡した6人の内の1人の様な気がしてきた。

牧野の記憶は1週間分消されたけど、
あすかが欝になっていくのかな?

しかし、魔法少女というよりは、魔法が少ないような…
{/netabare}

4話
{netabare}
グロ注意、拷問回

牧野の左腕が…欝展開まっしぐら?
{/netabare}

3話
{netabare}
くるみの闇が深い…

3人目の魔法少女が冒頭に出てきたけど、
次回合流するのかな?

個人的には、牧野が捕まっり、拷問→死亡で、
欝展開はいやだなーと。
{/netabare}

2話
{netabare}
あすか最低だなー
くるみをマジカル・ファイブに誘っておいて一抜けとは…

くるみも、あすかと再開後、
同じ高校に転校してくるとは中々濃いキャラというか闇が深そう。

悪い魔法少女と言っていた「女王」は、マジカル・ファイブの
誰かなのか、先代もしくは、9人だった頃の残りの4人の誰か?
{/netabare}

1話
{netabare}
冒頭5分ぐらいで、第一部完!!

そこから、3年後…2期が始まる。
そして、1話で、俺たちの戦いはこれからだ!終わり。

魔法少女9人いて、冒頭で姿も見せず4人アウトとか、
そもそも、攻撃に魔法使っていない気も…
説明不足な気がする。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

56.2 3 アメリカで復讐なアニメランキング3位
THE REFLECTION WAVE ONE(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (44)
167人が棚に入れました
黒く邪悪な闇の煙と、それを打ち消す光が全世界の空を覆い、多くの人々が命を落とした「リフレクション事件」。稀に生き残ったものはスーパーパワーを持つ「リフレクティッド」となった。ある者はヒーロー(正義)に、ある者はヴィラン(悪)に。「リフレクション」はなぜ起こったのか? その目的とは?大きな謎を抱えたまま、新たなヒーローとヴィランの物語が今、始まる。

声優・キャラクター
三木眞一郎、三上哲、伊瀬茉莉也、花村怜美、吉井香奈恵、村田寛奈、佐武宇綺、西脇彩華、樫井笙人、三瓶由布子、日笠陽子、西村知道、宮田幸季
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

淡々と

3話までの感想
{netabare}どこかに発表してたワケではないので証明のしようが無いのだけど、1話で「ん?これってどういうことだ?」と思い予想を立てたのが2話でほぼ正解してご満悦な自分。
I-GUYの戦闘シーンの背景のビルの件ね。
裏方が居てそう演出するように必死こいてるのかなー、と。
ただ、背景をそうすることで地形効果でパワーアップするんじゃない?と思ったけど、どうやらそういうことではないっぽい?
てっきり日本のjkがそのうちI-GUYの応援ライヴをやるんじゃね?と思ったのだが…。
そして3話、車椅子キャラが出て、アメコミ調作品ということもあり「うわぁ、ポリティカルコレクトネス臭ぇ」と訝しがることに。
(別に理念とかは結構なんですけどね、押しつけがましいのがどうにもイヤでして)
──が、その車椅子がロボット(火星大王)に変形。
うひょおお、やってくれるねぇ。
これくらい“そうであること”が物語に係わってくるなら文句ないです、ってか登場のその回でやってくれて助かりました。
さすがに3話の内容を数回に分けたら切ってたと思う。
さて、ロボットが手に入り機動力(捜査範囲?)が上がったところで今後どうなるか。
そのまま日本に飛んでいってjkと接触?といっても次回のサブタイ、ニューオーリンズだし違うか。
いつになったら線が繋がるんだろう?{/netabare}

10話までの感想
{netabare}I-GUYがバットマンとナイトライダー足したっぽい状態になってもうなにがなにやら。
バットマンでいうアルフレッド(執事)に当たる裏方4人が殺されて復讐に燃えるって展開は「やっぱこう来なくっちゃねー」と思いはするものの、声が玄田哲章なせいでどうしてもバットマンが…。
しかもそれがナイトライダーのキット化、パロなんだかオマージュなんだか、どう受け取ればいいんだろ?
でもってそれが相変わらずコウモリ男と対決ばっかりで、さすがに「もうその対戦カードはいいよ」と叫びそうになったところでフェイスフラッシュで一瞬でカタを付けたのは笑った。

そしてスパイディーもといエクスオンはひょっとして…煙側?
ソニーリンクスもといエレノアの能力パクればいいのに…と思うのだが、コピー能力は煙側しか複製できないとか?
…煙と光の発生原因に係わる人物だったりするのだろうか。{/netabare}

最終回まで見て
{netabare}ソーンの正体はかつて死んだエレノアの兄さん(名前はイーサン、これはギャグか?)でした、厳密にはエレノアが二重人格化して作り出された別人格。
融合して「さてどっちが主人格になりますか?」ってーのがストーリーの肝、問題解決(敵対勢力を倒す)の鍵となっておりました。
というか…お、おやぁ?
やっぱりネタって被るもんだねぇ…島本和彦の言葉を借りると「受信した」ってことでしょうか。
同一個体別人格ネタって18if、ヘボットも含まれるかな?そっちでも見たばっかり。
更には一番最後のオチ、「敵対勢力を倒す」よりももっと深刻な問題、「能力者が差別される」って問題の解決方法。

人類全員が能力者になっちゃえばいいじゃん

ってのを匂わせてエンドで…。
あれれ、これは自分がサクラダリセットで思ってたことなので、これまたネタ被り…といっていいのかな?
元々X-MENやプリキュアのパロ色の強い作品なのでなんらかの既視感が付きまとうものだけど、ここまで同時期に放送されてたアニメと被るともはや偶然とは言い難いなにかを感じる。

で、結局煙側と光側の対立は解決されることはなく──ってよりも鉄使いが裏切ったので煙vs光っていう簡単な構造ではなくなったっぽい(ヴィーは最初から例外)。
エクスオンも正体は不明なままで…ってかマスクの下はハゲか?
女子高生グループも登場理由無いような?
それよりもI-GUYvsコウモリ男はもういいっての、さすがに最終回のコウモリ男はイラっときた、しつこい、他にも能力者は沢山居たじゃーん?そっちに出番回せよと。
エレノアとイーサン(ソ-ン)の関係だけど、二重人格でずっと一人二役やってたのか、ソーンの衣装の中身空洞で思念体で動かしてたのか(二個体が同時に存在できるようになってたのか)よくワカラン。
前者だといいなぁ、そっちのがテレポート能力の意味も強まるし。
エレノアで動いてる間はソーンの衣装の中身空洞で、ソーンで活動する時はテレポートで中に入って…とか。
その瞬間を想像すると結構笑えるんだけど、そういうのもっとやって欲しかった。

総評
盛り上がりらしい盛り上がりも無く淡々と進んで淡々と終わりました。
過度の刺激に弱いお爺ちゃん向けって印象。
まぁなにより、コウモリ男ウザい。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

色々ともったいないけどキャラとストーリーが好き

2017年夏アニメ。全12話。
オリジナルですが、スタン・リー作品のセルフオマージュで構築された作品です。
東映まんがまつりみたいな感じで楽しかったw


アメコミ風の画面作りが鮮烈ですが、演出が全体的に淡白でのりきれない印象も。アクションにもう少しメリハリがあっても良かったと思います。
トレヴァー・ホーンの音楽が素晴らしいですね。普通のシーンでBGMをあまり流さず、静寂の部分もあるからこそ、音楽が流れた時に活きるなと思います。
声優さんの演技は洋画の吹き替えの雰囲気でとてもクール。アイドル4人の演技は個人的にはなかなか気に入っていて、声の演技に慣れるだけの出番があればもっと良くなったと思います。

全体的に女性キャラクターが強くて可愛くて好きでした。男性キャラクターもみんな渋くて良かったです。人間関係をもっと濃く描いてくれたら満足だったかな。
物語は描きたいことはわかるんですが、必要な描写が足りていなくて消化不良感がありました。2クールで制作して各キャラクターの掘り下げを深くするか、バトルシーンよりドラマパートにがっつり尺を使った方が良かったかも。


{netabare}
全体的に伏線の張り方が甘かったという印象。

エクスオンがリフレクティッドでないことを予想させる情報、エクスオンの過去についてももっとわかりやすければ、最終話の展開にカタルシスが生まれたと思います。
あとはダークネスについてと、煙を浴び化け物のような姿になってしまったリフレクティッドが社会的にどのような立場であったかはもう少し知りたかったです。光を浴びたリフレクティッドさえ迫害されているので、それよりずっと酷い扱いであろうことは想像できるのですが、本編内で描写されることは大切だと思うので。


キャラクターも単体では良かったですが、関係性の描写にもう少し重きをおいても良かったのではないかと。

エクスオンとエレノアのコンビは特に好きです。
エレノアは最初は気弱でしたが、中盤からは自分から戦う意思が現れて来て良かったです。
レイスがエレノアの心の闇であり、エレノアもレイスも自分を見つけてほしい、居場所が欲しい、それが得られるのなら大きな存在のひとつの欠片になることに傾いてしまうという点では共通しているように感じました。お父さんや両親の話が出るとエレノアは複雑そうでしたし、亡くなった兄の話もリサとの会話で出ていましたね。

エクスオンはエレノアに態度が軟化していくのがはっきり言動に出てないのが勿体ないかな。マギーを助けられなかった時にアイガイに激怒したのはエレノアの努力をわかっていたからだと思います。
まあデレすぎると二人のすれ違いも無かっただろうし、後の展開から考えて匙加減が難しかったとは思うんですが。年長者であるジムや、スティール・ルーラーとのやり取りの中でエレノアへの気持ちを視聴者に示すのも一つの方法だったかも。
ラストシーンで二人が完全に対等な関係になったのは本当に良かったし、軽口を叩き合ってるのは和みましたw

リサはとにかく可愛くて、多分作中で一番強いんじゃないかと思うシーンが多くて好き。足が不自由なぶん心が強く想像力が豊かでリフとしても強い、とてもいいキャラクターでした。ビッグホイールが可愛すぎるw

スティール・ルーラー格好良くて好き。
エレノアがレイスに吸収されたことで、スティールという一個人として必要とされているのではないとわかってしまったのだと思います。

イアンはとにかく美味しい役どころ。
大切な友人たちを自分のせいで亡くしたことで、自分第一のスターから復讐者へ。でも闇落ちとかいうのではなく、本当に大切なものが何だったのかわかってしまったからこそ決着をつけなければならないという信念だったと思います。
私としては最後にヒーローへと変わるのを期待していましたが、そういう方向性では無かったのかな。でも良かったと思います。

ナインスワンダー可愛かった!
日本の普通の女子高生であったはずの、彼女たちのスタンスを知りたかったですね。どんな気持ちで戦っているのか知るようなエピソードが序盤か中盤で見たかったです。ていうか地味可愛くて好きだったので単にもっと出てほしかっただけなんだけどねw
{/netabare}

全体的に好きな作風なのでそれなりに楽しめましたが、描写が不足していると感じることが多くてちょっと残念だったですね。{netabare}続編があるかわからないにも関わらず、二度目のリフレクションが起きてしまったのも含め{/netabare}勿体ない作品という印象でした。
もし2期があるなら、キャラクターを増やさずそれぞれにしっかりスポットを当てる作りにしてくれたら個人的には満足できそうです。(2017.11.2)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

kororin さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

あにこれレビュー投稿史上、今まで言ったことのない事を言ってもいいでしょうか?

素晴らしい!!!(褒め言葉ではない)

これほど『辛抱』を試されるとは!
現代日本のアニオタにとってもはや拷問ツールでしかない!
(やめろぉぉっ!やめてくれぇぇっ!『こんな(つまらない)モノ』を見せないでくれぇぇぇっ!)
興味本位でチラ見した方は「即ドロップアウト」すること間違いなし!
アメコミ通の方々には申し訳ありませんがヒーロー連続劇としては「酷い出来」です。

各種紹介で見られた方は「キャラのシッカリしたフォルム」を見て視聴してみようと興味をもたれた方も多いハズ。ちゃんと動いてくれれば良かったんですがねぇ・・・ちゃんと「動いて」く・れ・れ・ば!
なに、あのスムーズに動かない『カクカク』は!

画面全体のカラーリングも酷い。アメコミの色調を意識して単色で表現しているのでしょうが、淡色すぎてメリハリがつかず「見づらい」です。
特に夜間のシーンなんて、何がなんだか・・・

ストーリーは、謎の「リフレクト現象」により多くの人が死に、辛うじて生き残った人々は(超)能力を身につけた為に社会的に差別が生まれた世界らしいのですが・・・・解説導入下手過ぎ。それを成しているアノ無意味な演出やカットの数々。
俳優がよく初監督した映画で「やたらカットが長くて退屈する」というものがあります。本作もあまり「意味を成さない」3~4秒ほどのカットが頻繁に多すぎて、ものすごくテンポを悪くしています(25分枠アニメで3~4秒生かせないのは命取り!)。
アクションも全然高揚感が湧かなくて、さっさと終わらせてくれという気になります。

売りである「スタン・リー」の存在感(原作&劇中キャラ)、80年代ポップスも見事生かしきれてない様にも思えました。

総じて本作はー
『娯楽性』としては、とても『酷く退屈でつまらない』ですし、
数あるアニメ作品として見るには『荒行・修行』にもってこいだと思います。(面白くないけど、こんな作風もあるんだという勉強)

さあ、みなさんもこの『苦行』に耐えてみてはいかがですか?

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

62.4 4 アメリカで復讐なアニメランキング4位
エル・カザド(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (173)
1115人が棚に入れました
物理学者ハインツ・シュナイダー殺害の容疑者で1人の少女に巨額の賞金が懸けられていた。その少女の名はエリス。数多くの賞金稼ぎたちが彼女の行方を追い求めていた。女賞金稼ぎのナディはメキシコの田舎町で遂にエリスを見つけるが、エリスの驚異的な身体能力を目の当たりにし、ふとしたいきさつから他の賞金稼ぎから救うことになる。そして、エリスが行きたがっていた南へ彼女を連れて行く代わりに、目的が済んだらナディの言うことをきくという条件で、かくして賞金首と賞金稼ぎの、奇妙な逃避行が始まることになる…。

声優・キャラクター
清水愛、伊藤静、久川綾、三宅健太、宮野真守、三木眞一郎、立木文彦、井上麻里奈

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

真下三部作の三作目

MADLAXよりよっぽど良かったけど、NOIRよりは面白くない。そんな感じです^^;
考えて見ればこの三部作、すごい似たり寄ったりだったなーと思います。でも、色々試行錯誤してもっと面白くしようと考えてるのが伝わってきましたね。
音楽はこれに合ったのをしっかり使ってますし、作画も表現するに足る物になってます。
声優さんの演技もなかなか良かったです。
正直なところ25話の感じを見て、これはいつもと同じか?と思わされましたが、最終話をしっかり作ったところはかなり評価できると思います。
もしMADLAXを見てもういいかなって思った人がいるとしたら、もう少し!もう少し見てやってください!
少なくともMADLAXよりはいい作品ですから^^;

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ガンアクション+魔女のアニメ 「いえっさー!」

全26話、真下監督美少女ガンアクション3部作の3作目。

賞金首で魔女のエリスと賞金稼ぎのナディの旅の物語。

他の2作品よりもキャラがとても個性的で丁寧にしっかり描かれているのが印象的でした。
特にエリスちゃんの純粋無垢で天然が入っている不思議ちゃん具合がたまらなくよかったなあ♪

ガンアクションとは言うものの、各キャラの心のつながりや動き、絆が深まっていくところなんかは、時間をかけてじっくり描写しております。
感情を持たないエリスちゃんが、少しづつ感情を持ち始め、ナディとの距離が近づいていくところなんか最高でした。

1クール目は1話完結的で、本線の動きはゆっくりですが2クール目あたりから動き始めます。
エリスちゃんが色んな組織から狙われ続けますが、最後は綺麗に収束します。

音楽はNOIRやMADLUX同様梶浦由記さんです。
個人的には最終話綺麗にまとめすぎたかな?なんて思いました。(気になる伏線があったので)

エリスちゃんの「遺言があったらどうぞ」の台詞にナディとの硬い絆を感じました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

kotoba-巧 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

遺言があったらどうぞ

地上波で放送してたとき最も気になってたアニメだったが忙しく見れず・・・
ずっと題名もわからず気になったままだったが、最近やっとこの作品を発見して一日で全部見ました!
最後のナディの涙にはとても感動しました。
あまり評価されていないようですが、ほのぼのした中にも人間ドラマがあり、作画も良く、キャラもすきで自分の中ではお気に入りの作品です。
ただ1クールでもよかったんじゃないかと・・・



投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

60.0 5 アメリカで復讐なアニメランキング5位
マイアミガンズ(TVアニメ動画)

2000年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (21)
100人が棚に入れました
舞網警察署所属の美少女警官・桜小路妖と天野ルウが巻き起こす、ドタバタ犯罪捜査劇!

声優・キャラクター
豊口めぐみ、田村ゆかり、小形満、田中理恵、西村知道、大沢千秋

59.6 6 アメリカで復讐なアニメランキング6位
リーンの翼(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (62)
426人が棚に入れました
現代の山口県岩国市、友人が起こしたテロ行為によって追われていたエイサップ・鈴木は海より現れた戦艦に乗っていた少女リュクス・サコミズがもたらしたリーンの翼の沓によって異世界バイストン・ウェルへと召喚されてしまう。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世代論から読み解く《富野監督作品》への違和感とその理由

※ロボット/メカ/軍事SF系アニメの視聴もそろそろ飽きてきたので、打ち止め的に(※長文注意)。

◆「桜花」操縦士サコミズ「聖戦士」となり現代の東京上空に出現。

昭和20年春の沖縄戦の初期、大挙して押し寄せた米軍艦隊が沖縄本島に向けて連日猛烈な艦砲射撃を行い、住民たちは命からがら丘陵地に避難する日が続いた。
ところが、そうした避難中に、ふと砲撃が途切れる時があり、住民たちが米艦の様子を確かめようと恐る恐る見晴らしのよい高台に登ったところ、眼前の海原に浮かぶ米艦群に向かって、神風特別攻撃隊が次々と特攻を仕掛けている様子が目に飛び込んできたという。
住民たちは思わず膝をついて、両手を重ね合わせて、神風特攻隊を拝んだ。
・・・そういう先の戦争でのエピソードを、どこかで聞いたことがあります。

{netabare}文金高島田(ぶんきんたかしまだ)の特攻人形がコックピットを舞う中で、70年前の自身の出撃を見送った女学生達の「・・・生き神様でした」という涙声を思い出したサコミズ・シンジロウは、ギリギリのところで自らの初心(※人々を守りたいという気持ち)を思い出して、東京への核爆弾直撃を阻止し、愛機オーラバトラー・オウカオーと共に消滅する、{/netabare}

・・・という本作終盤の展開は、そうした伝聞にヒントを得てシナリオ化されたもののように思えました。

本作の当て馬・ダミー主人公(日米ハーフの大学生・エイサップ鈴木)や、在日米軍基地や東京市街地へのテロ行為に及ぶ彼のルームメート達(うち一人は在日三世、もうひとりは在日米軍基地勤務者の息子)、怪しく蠢く米軍艦隊司令官、異世界(バイストン・ウェル)の面妖な妖精の女王・・・といった設定&シナリオには色々と難癖をつけたくなりますが、本作の真主人公(特攻機「桜花」元搭乗員サコミズ・シンジロウ)の《心情劇》として見れば、本作には一定以上の見どころがあり、結果的に3周もしてしまいました。

・・・ただし、そうは言っても、本作の内容に関して、個人的な引っ掛かりも多かったので、以下にまず短めの感想&総評を記すとともに、本レビューの末尾にその引っ掛かりの原因について少しばかり考察します。


◆本作への率直な感想と総評

昭和20年(1945年)夏、特攻機「桜花」で出撃中に異世界バイストン・ウェルに召喚され、同地でリーンの翼の力を得て「聖戦士」となった迫水真次郎は、{netabare}その後も米軍の行った東京大空襲・広島長崎への原爆投下・沖縄戦の悲惨な経験を一刻も忘れず、逆に自らバイストン・ウェルに建てた「ホウジョウ国」の王として同地のオーラ力を収奪して建造した軍艦(オーラシップ)&ロボトミー化昆虫型生物兵器(オーラバトラー)を束ねて地上界に帰還し、憎きアメリカを粉砕{/netabare}しようと、壮大な執念をたぎらせていた。

・・・ということで、「焼け跡世代」(※後述)であり1960年の安保闘争当時に学生時代を過ごした「安保闘争世代」でもある富野氏は、このサコミズ王に《自らの信条/心情を託した》のか?

・先の大戦で米軍に酷い目に遭わされた
    ↓
・だから絶対にアメリカは許せない!いつかきっと復讐してやる!

(※どうやらコレが富野氏の世代の共通意識なのか?)

・・・でも、それって、まさにビスマルクがいったという「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という有名な警句にある、「愚者が(自らの直接的な)経験に囚われて(判断を誤ってしまう)」ってコトそのものじゃないでしょうか?
そうした「条件反射」的な反応ではなく、もう少し長期スパンで「歴史から学ぶ」ことは出来かったのか?

結局、本作は

<1> 「特攻隊員」のモチーフを巧みに利用しながらも、
<2> 富野氏が自身の所属する世代(焼け跡世代)の意識を、その上の世代(大正/昭和一桁世代)の意識の中に混入させてしまった“半可通”(中途半端)な作品であり、
<3> また、富野氏の世代の意識の“限界”を図らずも晒してしまった迷作

・・・という印象を個人的には強く受けました。
(※本作の各話はまずまず楽しめたものの、個人評点を余り高く付けなかった理由)。

《まとめ》
本作は全6話と短く、かつ、最終盤にある種の不意打ちが用意されている点から「ロボット/メカ/軍事SFもの」あるいは「戦史もの」が好きな人には、まず見ておいて損はない作品と思います。
とくに、富野監督の『ガンダム』『イデオン』などを色々視聴してきた方には、そうした一般向けに企画された作品では希釈されている同監督の「過去~現代の日本」への基本的な意識を、(※それを肯定的に捉えるか批判的に捉えるかは別として)少しばかり垣間見ることが出来る作品として意外と貴重かも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
ラスト近く(オーラロード開通時)の安直に子供を使った演出はイマイチ×。
・第2話視聴終了時点
地下世界バイストン・ウェルで地上から持ち込んだ携帯電話同士で通話ができる・・・というのは流石に設定が甘く白ける。
・第6話(最終話)視聴終了時点
文金高島田の特攻人形のシーンは予想外で、色々と引っかかる点はあるものの視聴して良かった作品と思った(唯一の★★(優秀回))。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作小説        富野由悠季(雑誌『野生時代』1983-86年連載)
総監督         富野由悠季
脚本           高山治郎、富野由悠季
キャラクターデザイン 工藤昌史
メカニックデザイン   篠原保、沙倉拓実
音楽           樋口康雄
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== リーンの翼 (2005年12月-2006年8月) =============
{netabare}
第1話 招かれざるもの ★ 在日米軍岩国基地の騒乱(基地への学生テロ、オーラシップ(バイストン・ウェル軍艦)出現、エイサップ鈴木&リュクス姫の出遭い、リーンの翼出現、米軍艦載機の攻撃、オーラロード開かれる) 
第2話 ホウジョウの王 ★ バイストン・ウェルへ、フェラリオ達との接触、サコミズ王(迫水真次郎)との対面、コモン界の状況(ホウジョウ国・サコミズ王と叛乱軍指揮者アマルガンの対立)、サコミズ王の宿願(打倒アメリカ)、聖戦士の資格
第3話 地上人のオーラ力 ★ サコミズ王の日本侵攻計画、桜花と紙人形、聖戦士サコミズの事跡、地上人3人の初出撃(オーラバトラー同士の交戦、アマルガン&リュクス姫拿捕)
第4話 王の奸計 ☆ 叛乱軍への投降勧告・騙し討ち(怨念のオーラ・エナジーの利用)、ジャコバ・アオンの怒り、リーンの翼発動(サコミズ王&エイサップ鈴木)
第5話 東京湾 ★ 両軍オーラシップ艦隊地上へ、マキャベル(米軍パブッシュ艦隊司令)&コドール女王(サコミズ後妻)の同盟、学生テロリスト2人組狂喜(東京タワー破壊)、翼の見せる幻影(東京大空襲、広島原爆投下、エイサップ両親の過去、沖縄戦)、オーラバトラー・オウカオー&ナナジン現代の東京へ
第6話 桜花嵐(おうかあらし) ★★ 錯綜する思惑、戦況混沌、サコミズ王聖戦士化、学生テロリストの水爆強奪・起爆装置作動、マキャベル司令拘束、オウカオー・ハイパー化、サコミズ王翻意・核爆発吸収、後日譚(迫水家墓参){/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

主題歌 「MY FATE」


※以下、富野監督作品を読み解く事前準備として日本の世代論を概括します。

◆日本の世代区分  ※通俗的な世代論に私見を加味
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(0) 明治アンカー世代(1898-1911(明治31-44)年生まれ){netabare}
 ・日露戦争(1904-05年)の勝利後に学校教育を受けた世代であり、若年期に第一次世界大戦(1914-18年)による好況と文化繚乱を経験。
 ・その分思想面で緩く育ち、1920年代にロシア革命とマルクス主義に傾倒する「マルクスボーイ」を多く生んだ軽薄世代でもある。
 ・1930年代の世界経済の危機と日ソ冷戦の進行に伴う国内世論の右傾化により思想弾圧を受け、過激な国粋論者に転向する者も多く出た。
 ・先の戦争の敗戦に続くGHQ占領期に今度は、その占領政策に迎合して戦前の日本を一方的に糾弾し下の世代に強い影響を及ぼした者も多い。{/netabare}
----------------------------------------------------------------------------------------------
(1) 大正世代(1912-1925(大正元-14)年生まれ){netabare}
 ・終戦時(1945年8月)に既に成人に達しており、戦後の価値観の紊乱にも「忍び難きを忍んで」耐え、復興に尽くした世代。
 ・先の戦争で兵員として最も死傷者を出した世代であるが、それを愚痴ることなく、頑固一徹、節を貫き通した人が多い。{/netabare}
----------------------------------------------------------------------------------------------
(2) 昭和一桁世代(1926-1934(昭和元-9)年生まれ){netabare}
 ・終戦時に10代を迎えており、上の世代ほどではないが、既に身についた戦前・戦中の価値観を戦後も堅持し続けた人が、実際には多い世代。
 ・逆に、この世代に該当しながら戦前の価値観を必要以上に強く否定する人は、戦後に後付けで特定の価値観に傾倒した「確信者」「転向者」。{/netabare}
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(3) 焼け跡世代(1935-1941(昭和10-16)年生まれ){netabare}
 ・GHQの指令と物資不足により、学校で「墨塗り教科書」を使った世代であり、価値観の混乱が全世代中最も甚だしい。
 ・にも拘わらず、そうした自分の中の価値観の混乱・不整合を「だからどうした」と開き直る図太さを持ち合わせた世代でもある。{/netabare}
----------------------------------------------------------------------------------------------
(4) 戦中生まれ世代(1942-1945(昭和17-20)年生){netabare}
 ・(3)までの世代と違って実際には戦争の記憶はないが、戦後の食糧不足・物資不足の記憶とそれに起因する被害者意識が最も強い世代。
 ・(3)~(4)には、1960年の安保闘争の時にデモ隊に参加ないし共感を持った人が多く含まれ、「安保闘争世代」「60年安保世代」ともいう。{/netabare}
----------------------------------------------------------------------------------------------
(5) 団塊世代(1946-1949(昭和21-24)年生まれ){netabare}
 ・戦後のベビーブーム期に大量に生まれた世代(第一次ベビーブーマー)で、自身の成長とともに高度経済成長期を謳歌。{/netabare}
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(6) ポスト団塊世代(1950-1954(昭和25-29)年生まれ){netabare}
 ・団塊世代に次いで人口が多く、ともに1960年代~70年代初めの高度経済成長期を謳歌した世代。
 ・ただし集団志向の強い団塊世代に対して、「個性」を強調して画一化を嫌うので「断層の世代」ともいう。
 ・(5)~(6)には、1970年の安保闘争の時にデモ隊に参加ないし共感を持った人が多く含まれ、「全共闘世代」「ベトナム戦争世代」ともいう。{/netabare}
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(7) しらけ世代(1955-1964(昭和30-39)年生まれ){netabare}
 ・安保闘争10-20周年にあたる1980年にデモを起こさず平静を決め込んだ学生層を含み、以前の世代に比べて政治的関心が低いとされる。
 ・第一次/第二次オイルショック(1974/80年)を挟む1975-85年の安定経済成長期に就職期を迎え、何事にも安定志向が強い世代。{/netabare}
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(8) バブル世代(1965-1969(昭和40-44)年生まれ){netabare}
 ・政治どころか社会活動にも余り興味を示さず、個人の趣味に走る傾向があり「オタク世代」「新人類世代」ともいう。
 ・1986-90年のバブル経済期に学生期~就職期を迎えたラッキー世代だが、その分社会に出た後は「仕事の出来ない世代」扱いされがち。{/netabare}
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(9) 団塊ジュニア世代(1970-1974(昭和45-49)年生まれ){netabare}
 ・団塊世代の子供の世代で、前後の世代に比べて人口が多い(第二次ベビーブーマー)。
 ・学生期にバブル景気を経験したが、1992-98年のバブル崩壊不況期に就職期を迎え「氷河期世代」「失われた世代」と呼ばれた。{/netabare}
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(10) ポスト団塊ジュニア世代(1975-1979(昭和50-54)年生まれ){netabare}
 ・ポスト団塊世代の子供の世代で、親の世代に似て「個性」を重視する傾向。好景気を経験しないまま、引き続き「就職氷河期」に直面。{/netabare}
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(11) しらけジュニア世代(1980-1988(昭和55-63)年生まれ){netabare}
 ・2000年代中頃の経済持ち直し期(小泉政権期)に就職期を迎えた世代。親の世代に似て安定志向が強く保守的。「2ちゃんねる世代」。{/netabare}
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(12) 平成一桁世代(1989-1997(平成元-9)年生まれ){netabare}
 ・2002-10年実施の「ゆとり教育」の直撃を受けたので「ゆとり世代」ともいう。前の世代に比べ基礎学力が低下。「SNS/Twitter世代」。{/netabare}
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(13) 世紀末・ミレニアム世代(1998-2001(平成10-13)年生まれ){netabare}
 ・2011年以降実施の「脱ゆとり教育」で挽回するも、依然「ゆとり教育」の影響が残る過渡期の世代。{/netabare}
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(14) 脱ゆとり世代(2002-(平成16-)年以降の生まれ){netabare}
 ・現時点で高校生以下の世代。{/netabare}
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※上記の世代論のうち、(1) 大正世代~以下の記述内容は、おおむね私たちの常識の範囲だと思います。
※ただし、一番上の (0) 明治アンカー世代 の記述内容は、最近20年程で実証的な研究が進んで今では幾つもの研究書が出版されてきているものの、戦後教育の影響で「戦前の日本は言論や政治活動の自由のない非民主的な暗黒国家だった」と頭から思い込んでいる人(※そういう人が現時点でどの程度いるのか知りませんが笑)には、「え?」と戸惑ってしまうものかも知れません。
※具体的には、宮沢俊義(憲法学者、1899生)、羽仁五郎(歴史学者、1901生)、美濃部亮吉(経済学者・元東京都知事、1904生)という今でも高名な(*注1)学者達がこの世代に該当し、彼らにやや遅れて (1) 大正世代の初めに該当する丸山眞男(政治思想学者、1914生)を含めた人々が、GHQの公職追放/教職追放によって戦前の教育を担った世代が追い出された後の戦後の学界をそれぞれ仕切り、 (3) 焼け跡世代~以下の人々に教育を施し、その過程で「戦前・戦中の日本は暗黒の非民主主義(ファシズム)国家だった」などと一方的に糾弾する、実際には根拠のない言説(※はっきり言えば“偽善的な虚偽の言説”)が戦後日本に長く流布してしまう原因になりました。

・・・いずれにせよ、本作の富野監督の属する (3) 焼け跡世代から、『攻殻機動隊』で有名な押井守監督の属する (6) ポスト団塊世代 あたりまでは、 (0) 明治アンカー世代が中心となって行った上記の「戦後教育」の影響が極めて大きく、それに、彼等が在学中に盛んだった安保反対運動/反米運動の影響も加わって、アニメ作品といえども(※あるいはアニメという若年層に影響の大きい媒体だからこそ?)、彼らの意識と価値観を反映した作品が多く生み出され、また彼等と同期の批評家たちによって実際の面白さや人気・作品価値以上にそれらの作品や制作者達が高く評価され続けてきたのではないか?

・・・本サイトでも非常に目立つのですが、これまで、アニメ雑誌などのその手の批評を鵜呑みにしてきた方は、一度そういう視点から、考察を広げていくと、また面白いかも知れません。

(*注1)戦後の論壇を長く仕切ってきた、いわゆる「朝日文化人・岩波文化人」の間で“高名だった”という意味であり、サンフランシスコ講和条約&日米安保条約の締結に奔走した吉田茂元首相に言わせれば「曲学阿世の徒(学問を捻じ曲げ時流におもねる者たち)」でしかありませんでした。←戦後の日本の歩みを振り返れば、結局どちらが正しかったのか?は、最早明白だと思います。

※以下、本作および富野監督作品に限定した考察。


◆世代論から読み解く『リーンの翼』と、富野監督作品への違和感の理由

本作の原作者であり監督の富野由悠季氏は、1941年(昭和17年)生まれということで、日本の通俗的な世代区分論によると、「焼け跡世代」に該当するのだとか。
なるほど、同監督の代表作『機動戦士ガンダム』(1979年)、『伝説巨神イデオン』(1980年)等を観ていた時は、そこまでハッキリとは思いませんでしたが、本作を観たあとだと、確かに“富野氏の属する世代”の思考・行動の傾向が、本作の真・主人公(サコミズ・シンジロウ)の混乱した言動の描出を通して、くっきりと浮かび上がってくる気がしました。

そういえば、しばらく前に視聴した富野氏の初期の監督作品『無敵巨神ザンボット3』(1976年)も「自分がそれまで信じ込んできた価値観」が最後の最後でひっくり返そうになって主人公が動揺してしまう所が、ほぼ唯一の見どころだった気がしますし(※シナリオ稚拙なので私の個人評点は × 2.9 と低めですが)、同じく富野氏の最初期の監督作品『海のトリトン』(1972年、原作者は手塚治虫氏)も、同様の構造のシナリオとなっているそうです(※ただし未視聴)。

※要約すると、

▲先の大戦で米軍は、東京大空襲/広島原爆投下/沖縄戦・・・と次々と残虐行為を行った。
▲だから、絶対にアメリカは許せない、いつかきっと復讐してやる!
▲アメリカに迎合し、その手下に成り下がっている今の日本政府も同罪だ!
▲今の日本政府を認容している腑抜けた日本国民は愚民だ!若者はもっと意識を高く持て!

・・・どうやらコレが本作の原作者兼監督・富野氏の世代(※1941~45年生まれの「焼け跡世代」)の共通の意識なのか?

そして、そうした意識は、彼らが学生時代を過ごした1960年当時に巻き起こった日米安保闘争(*注2)によってさらに強化され、その後、社会に出て行った彼ら(※いわゆる「安保闘争世代」)は、あるいは政界・官界に自ら入り込み内側からそれらを掌握することにより、あるいは新聞・TV報道さらには小説・マンガ・アニメといったマス媒体を通して民衆を「啓蒙」することにより、安保闘争当時には実現できなかった彼らの「革命」(“保守・反動的”な既存の日本政府の転覆と“世界平和の敵”アメリカへの鉄槌)をいつの日にか実現してやろう!という(※今の私たちから見て些か誇大妄想的な)「悲願」を胸に抱いたまま、今に至っている(らしい)。

(*注2) 60年安保ともいう。1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効(日本の主権回復)と同時に発効した日米安全保障条約(※米軍の日本駐留と有事における日本の安全保障を確約した攻守同盟条約)の改訂に反対し破棄を求訴えて発生した大規模な学生デモ。

・・・そうした「焼け跡世代」「安保闘争世代」特有の意識が、富野氏の監督作品には常に溢れ出ていて、そのために同監督の作品は、代表作『機動戦士ガンダム』、『伝説巨神イデオン』がそうであったように、放送当時の本来の視聴ターゲットである子供たちには、実は全然受けずに放送短縮(ガンダムの場合)・打ち切り(イデオンの場合)の憂き目に遭ってしまう一方で、富野氏と同世代あるいは少し下の世代のアニメ批評家・制作者たちからは「自分たちの心情を代弁する監督」として絶賛を受けることになり、しかもその過熱ぶりは「富野監督作品を貶すことは一切許さない・認めない」とするほどに一方的に偏ったものであったがゆえに、ネットなど多種多様な批評媒体の存在しなかった当時、一般の視聴者ですら、「そこまで絶賛されている作品を面白いと思えない自分は間違っているのかも知れない・・・」と思い込ませてしまうほどだったと推測します。


◆(参考)1980年代前半の長編ロボット/メカ/軍事SF系アニメの実際の人気度
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(1)『機動戦士ガンダム』(富野由悠季監督、1979年):本来4クールで企画されたところ、不人気により3クール半に短縮(※その後、劇場版3部作でマニア受けに成功?)。
(2)『伝説巨神イデオン』(富野由悠季監督、1980年):本来4クールで企画されたところ、3クールで打ち切り(※その後、劇場版で補完し完結・マニアに好評?)。
(3)『太陽の牙ダグラム』(高橋良輔監督、1981年):本来4クールで企画されたところ、人気が高く6クールに延長して完結。
(4)『装甲騎兵ボトムズ』(高橋良輔監督、1983年):4クールで企画され、一般視聴者の人気を維持したまま無事完結。
(5)『超時空要塞マクロス』(石黒昇監督、1983年):2クールで企画されたところ、人気沸騰で3クールに延長して完結(※劇場版も大人気)。
----------------------------------------------------------------------------------------------

※このように実際に一般層に人気が出て放送延長が決まったのは『ダグラム』『マクロス』で、とくに『マクロス』は人気沸騰ぶりが凄まじく、最初は無視していたアニメ雑誌も後追いで特集を組んで人気に便乗する方針に切り替えるほどだった。

※一方、『ガンダム』『イデオン』はTV放送当時は短縮・打ち切りとなるほど不人気だったが、アニメ雑誌の批評などに強い影響を受けて、これらをエンタメ性の高い『マクロス』『ボトムズ』等よりも「内容が深い」等と思い込んだ当時の「意識高い系」の人たち(マニア層)の支持が徐々に広がって、1985年の『Zガンダム』以降の『ガンダム』シリーズ化につながっていった。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

争う虚しさを描いた、富野監督渾身の王道ファンタジー!

富野由悠季監督がライフワークとして製作している、“バイストン・ウェル・シリーズ”の完結作品!1話30分、全6話のロボットアクションファンタジーです。

山口県の岩国市、テロの容疑で米軍と山口県警に追われていた主人公"エイサップ鈴木"とその友達は、"リーンの翼"と呼ばれる靴をはいた少女"リュクス"と、彼女の率いる羽の生えた軍艦の群れに遭遇する。
リュクス達はリーンの翼の力を使って、異世界である"バイストン・ウェル"からやってきたのだった。
リュクスと共に、バイストン・ウェルのホウジョウ国へと帰還したエイサップ達。
彼らは、王である"サコミズ・シンジロウ"が、強大な艦隊と戦闘メカ"オーラバトラー"を駆使し日本を配下にしようと企んでいることを知り、それを阻止しようと戦うのだった…。

まず、透明感のある鮮やかな色彩の映像がとても美しいです。多様されている七色の光や、オーケストラの迫力ある音楽が印象的でした。
虫型の形をしたオーラバトラーや戦艦の美しいデザイン、江戸時代のような衣装がとても凝っていて面白いです。
前シリーズ作品は見ていませんが、それでも十分に楽しめました。
心に響く、感動のラスト!!
過去の米軍とのむごい戦争を描きながら、王道ファンタジーの魅力も備えた、とても不思議な作品!

アニメファンなら、一度は見ていただきたい一作です!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お禿げ様の愛を描き出すには予算がたらない!!もっとよこせw

意味がわからないと評判の本作。
とにかく富野監督の溢れる異世界バイストンウェル愛がおさまりきってない。

ふっるーい同名の小説版を既読だとわかるんですけど。
迫水が死なないで生き延びた場合のお話。
ifワールドですね。
ダンバインのバイストンも関係ないでしょう。


とても悲しい問題点

二次大戦時に特攻機桜花からバイストンに迷い込んでから真の聖戦士になった迫水王が現代日本情勢にからんでくる。
そのくだりがまず絶対にわからない。
いろいろ描写が足らないんです。
迫水のキャラクター、心理。キの字にしかみえません。そこがテーマでもあるのですが。
完全に尺やお金の問題。
ハイテンポなんです。すごくいい作品なのに。
大御所さまなので、なんとかやってはいるんだけど、たぶん小説よんでない、ダンバイン知らないひとはまったく?だと思うんです。

あんた誰?なんでアンタは攻めてくるのって。
日本人が異世界の王になっているということ自体がよくわからない。世界観を知っていればいいのですけども。

そこへ主人公のエイサップが迷い込み、異世界同士の戦争ものでありながらお約束で迫水の娘とのロマンスやらなんやらが語られる。

で、活躍しようがエイサップ君はどやっても傍観者でしかない。
結局主人公は先代の聖戦士である迫水王なのだ。



わけが分からないと思うのでまとめます。

{netabare}
2次大戦中バイストンウェルを平定し救世主となり人生一周回ってしまった、すごろくでいったらあがりになってしまった。
そんな旧主人公は祖国を思い何を考えるのかと。


テーマとして私は迫水が言うような反体制が問題じゃないとおもうんです。
ある物語でヒーローになった人間がその後どうなるのか、というのを描きたかったんだと思います。
そういった意味では逆襲のシャア的でもあります。

1つの世界を統一しちゃったわけですよ、この迫水さん。
トンでもない人です。
そこまでデキた人が、今の日本をみてどう思うのかってことなんです。稀代の英雄も覇業が終われば祖国のことを忘れられないんです。
命を捨てて守ろうとしたのに、原爆は落とされる、安保はある・・ビルはすごい・・なんじゃこりゃああ!!
日本はもっと美しい国じゃい!!オレはこんな国のために命を捨ててねえ!っと
横井庄一さんとはぜんぜん違うわけです。異世界の英雄をやっているだけに。
でも・・結局は日本を愛していました・・。

現代の日本に対しての批判、問題提起をしつつ去っていく。。。ただそこまでパンチがないというか相変わら極端なことは言わない。そこらへんが富野さんらしいなぁと。むかしからですよね。あんまり説教くさくない。特にアニメに関しては社会に対しての自分の意見も出さない。愚痴はいってもね。


伝説の聖戦士の生き様、それを見届ける新たな聖戦士。
彼が言うように現在の日本に至る情報を知ってるのかと?
これらを観ておまえもちょっとは考えろよっていう、そんな気のするお話です。
{/netabare}


オーラーバトラーの動きとかめちゃくちゃかっこいい。
見蕩れてるとあまりにお話が怒涛のようにすすむのでなにがおこったのかわからないままおわる可能性もあり。
起承転結のキャラの掘り下げと転部分、結のボリュームが圧倒的に足らない。監督の手腕だと尺と予算にしかみえない。バトルの見せ場もなくおわってしまう。
おしい・・実に・・・相変わらずキャラクターは立ちまくり、やっぱり監督は天才だと思う。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

71.2 7 アメリカで復讐なアニメランキング7位
NOMAD メガロボクス2(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (93)
314人が棚に入れました
もう一度、夢を生きる―― 肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス"。その頂点を決めるトーナメント“メガロニア"に、ギアを着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー"。最下層の地下リングからたった三か月で頂点へと駆け上がり、奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー"は再び地下のリングに立っていた。傷だらけの体にギアを装着し、自ら“ノマド"と名を変えて……。

声優・キャラクター
細谷佳正、斎藤志郎、村瀬迪与、安元洋貴、宮内敦士、小林親弘、森なな子、鈴木達央、田村真、落合福嗣、れいみ、観世智顕、種市桃子、神戸光歩、内藤有海
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何故、そこまで怒っているの?

原作未読 全13話

メガロボクスの2期です。1期から観ることをオススメします。

「あしたのジョー」のオマージュ作品、ボクシングにギアと呼ばれる強化する機械とつけ戦うメガロボクスの関わりあう人々のお話です。

あることのトラウマでクスリ漬けとなり、各地の地下闘技場を転々する日々を送っている主人公「ジョー」、あまりにも変わりすぎて違う作品を観ているようでした。

そんな毎日を過ごしていたジョーに一人の男との出会いが待っています。

出会いから少しずつ変わっていくジョー、1期と2期の間の話も徐々にわかるようになっていました。

{netabare}サチオとジョーは南部を救いたいと{/netabare}思いは一緒なのにボタンの掛け違いから、離れたようですね。

ただ、観ていて{netabare}サチオが{/netabare}そこまで怒っているのか分からなかったですね。

1期は試合を中心に、この2期は人間模様を中心に絵ががれていました。最後は明るく終わったので良かったです。

OP・EDはmabanuaさん、この作品とうまくマッチしていました。

最後に、現在の世界を色々と混ぜ合わせた世界なのでしょうが、世界観が今ひとつ掴めなったですね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

もう一度、夢を生きる

この作品は、2018年の春に放送された「メガロボクス」の続編に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


もう一度、夢を生きるー
肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス”。
その頂点を決める大会“メガロニア”に、
ギアを身に着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー”。

最下層の地下リングからたった三ヶ月で頂点へと駆け上がり、
奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。

しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー”は再び地下のリングに立っていた。
傷だらけの身体にギアを装着し、自ら“ノマド”と名を変えて……。

かつて、“ギアレス・ジョー”が果たした夢。
その続きの中で人々は何を見るのか。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

「あしたのジョー」の連載開始50周年を記念する作品なので、当時のジョーを彷彿とさせるシーンが次々に展開されていきます。

「あしたのジョー」といえば、丈の天性のパンチ力に惚れ込んだ丹下段平は、彼を一流のボクサーに育てることを決意し、大好きなお酒を断ち、昼夜問わず働いて資金を工面しました。
少年院に連れられた丈のために綴った「あしたのために」から始まる手紙はあまりにも有名なエピソードです。
そして、泪橋の下に作られた「丹下拳闘クラブ」を足掛かりとして丈は羽ばたきました。

天性のパンチ力と、不屈の闘志で何度でも立ち上がる驚異的な打たれ強さには何度も感動させて貰いました。
そして丈の十八番といえば、やっぱりクロスカウンターですよね。
最強のボクサーであるホセ・メンドーサとの激闘の末、灰のように真っ白に燃え尽きたジョーがあまりにも印象的です。

この作品は「あしたのジョー」と直接的な繋がりは無いそうですが、ジョーと丹下段平から立ち位置を継いだ南部贋作の二人三脚で、ゼロから「チーム番外地」を結成し、メガロニアの絶対王者として君臨する勇利と繰り広げた死闘の数々は、否が応でも「あしたのジョー」を彷彿とさせる展開でした。

お互いの共通項は、「後先考えず燃え尽きるまで最強のライバルと死闘を繰り広げること」なのですが、本作はこれまでと立ち位置が異なっていました。

物語はジョーが何もかもを失って挫折を繰り返し、地下メガロボクスを転々としながら底辺まで落ちたところから始まるのですが、様々な人との出会いから自分のやるべきことと、自分の在り方を俯瞰するようになりました。
すると自ずと言動も変わるのは言わずもがなですよね。

自分の本能のままに生きるのが「人間らしさ」というなら、本作のジョーはこれまで以上に「人間っぽかった」と言えるのではないでしょうか。
そして、この結末こそジョーの真の結末だと思いました。
元来、面倒見の良さは感じていましたから…

だから、これまでの作品の様に「燃え尽きた感」はありませんでしたが、結果オーライなんだと思います。
だって、自分の中で優先すべきものが変わった…というより、ようやく優先できるようになった、という言い方の方が合っているかもしれません。

オープニングテーマは、「The theme of the NOMAD」
エンディングテーマは、「El Canto del Colibrí」
どちらもmabanuaさんによる楽曲です。

1クール全13話の物語でした。
もし前期を視聴したなら是非この作品も視聴して欲しいと思います。
もしかすると、これが「あしたのジョー」の描かれなかったラストに帰結するのかな…なんて勝手に思っていますけれど^^;
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

1期より好きでした。

ギアという機械を使ってのボクシング、メガロボクスが題材のアニメの続編。
一期結構綺麗に終わってたのに続編大丈夫かと思って一気見したけど、一期より良かったように感じました。

{netabare}
試合に重点が置かれていた一期とは違って2期は人間ドラマに重点が置かれています。
2期に関しては一切退屈せず最後まで見られました。

良かったのがキャラ魅力。
2期から登場するキャラ3名、チーフ、マック、リュウも一期からのキャラ、特にサチオ、全員良かった。
全員何かを背負って戦っているというのが良かった。
そして、一期のジョー(正確には一期最終回)が色んな人の原動力という...。

チーフと出会った主人公が自分を見直して、元の場所に帰ることを決意し、その場でリュウやマック、サチオとの出会いを通じて色々変わっていくという構造が良く練られていたと思う。
その辺りの描写が丁寧で良かった。
リュウやマックの心理描写も相当うまかったと思う。

1~4話のチーフの話は上でも書いた通り、主人公にとっての転換点となっていて良かった。不法占拠している地区を正式に買い取るために、メガロボクスで金を稼ごうとするチーフの話。
移民たちからも、あいつは嘘つきだと思われていてもほぼ一人で戦うチーフはかっこよかった。チーフの子供がそんなチーフに感化されて、行動を改めるシーンとかも良かったと思う。
ジョーも自身もそんなチーフを見て、元の場所に変えることを決意するのが良かった。

リュウはチャンピオンであるにもかかわらず、ちゃんとジョーを倒してないことを気にかけていて、謙虚だったのが良かった。
その上でのジョーVSリュウの練習試合はかなり良かった。
最初の方は圧倒されていても、中盤からだんだんとリュウに拮抗するようになっていてほんとに熱かったし、そこでリュウが今のジョーを認めるシーンが良かった。
リュウがケガした後のユーリとの話も良い。
ユーリが、リュウが大きなケガを負うことになった間接的原因は自分なんじゃないかと責任を感じているところに、リュウが自分で選んだ道だから
責任を感じなくていいと言うシーンはほんとに良かった。
リュウが結局どうなったのかは知りたかったけど、そこは視聴者の想像にお任せしますなのかなぁ。某ウマ2期のラストみたいな風にして終わらせても良かったのに感はないこともない。

マックはこの作品で一番かわいそうなキャラ。
変な科学者にBESという謎の機械を脳内に埋め込まれ、それの故障によりたまに自我を失うという。
BESの正体に気づき途方に暮れながらも、最終的にジョーとの試合を決意するのもかっこよかったし、メガロボクスを大切にしながらも家族のことを一番に考えるのもカッコ良かった。ハチドリの歌が出てくるのもこの辺だけど良かったかな。あの症状ボクシングを引退すれば治るのだろうか。

チーフやマック、リュウの話も当然いいのですが、何より最終回が良かった。
あの最終回は賛否ありそうだけど、自分は最高の最終回だった。
最終回はマックVSジョーのエキシビジョンマッチ
脳内に危険な危機を埋め込まれてたり、薬の副作用で二人とも長く戦うとまずい状況。
だから、試合がある程度進んだところで双方タオルを投げる(=降参)
最初はもっと熱い戦いが見たかったのに...と思ったけど、よくよく考えると、そういう展開へのアンチテーゼなのかなと。
こんな危険な状況で戦うことが美化されているのはどう考えてもおかしいし、時には諦めも必要ということを示したかったんじゃないかな。
なかなか見ない展開だったが素晴らしかったと思う。
ハチドリの歌の伏線をしっかりと回収していったのも良かったし、
ほんとに綺麗にまとめられていた最終回だった。

{netabare}
1話
ギアつけてるんかい。
雑魚相手に名前を変えて地下で無双しまくってる主人公w
ばれてるじゃねーかw
言い回しがかっこいい。

2話
歌詞なしOP多いな。ほんと治安が死んでる。
ユーリは登場するんだろうか。
チーフもかわいそうなキャラだな。
移民問題もテーマになってるのか。
何の薬なんだ。

3話
2期、ジョーは戦わないのか?
チーフ可哀想。殺したってどういうことだ?
目を潰したって意味でいいのかな?
せこい戦法w こいつらは移民じゃないのか。
今のところ1期より面白い。

4話
ジョーがここまで肩入れする意味が分からないけど、チーフに同情したということかな?
尊敬されてたからか?
わざとファール展開はちょっと萎えるなぁ。
殺されたか? チーフの話ここで終わり?
バッドエンドともハッピーエンドともとれる終わり、良かった。

5話
これ1期から10年ぐらいたってる?
さちお強い。強くなかった。
結局南部はどうなったんだ?
南部ってもう死んでるのか? 
ここまでで登場してた気がするけど回想?

6話
10年どころじゃなさそう。
5年しかたってないのかよw
めっちゃ成長してるように見える。
ほんと治安が死んでるな。
病院かリングどっち行った方が良かったかって言われると微妙だな。
結局また八百長なのかよ。

7話
ユーリ出てきた。今回のライバルキャラ、普通にいい奴で良かった。
マックもいいキャラだ。
一期と違って相手に好感が持てないということがない。
熱い試合。リュウとジョーが拮抗してて面白かった。
キャラ面において一期より上回ってる。
キャラがいいとやっぱり試合もめっちゃ面白い。

8話
これ脳チップの開発者なんかあるのかなぁ。
なければいいが。オーバーキルじゃねぇか
結局あの開発者は黒?

9話
やっぱり黒かぁ。けど言うほど言ってることおかしくもないか。
あの一期最終回の試合が結構核になってる2期

10話
2期試合に重点はあんまり置かれてないのかな? ここまで試合という試合をしてないね。ユーリとリュウの話も良かった。
選んだのはユーリじゃなくてリュウの方だから責任を感じなくていいという話。
ええ...サチオ辞めちゃうのか。

11話
ノマドのときはギアを付けてたのはそういう理由もあってなのか。
このアニメで初めて治安のよさそうな街を見た気がする。
チーフの話いらなくねって思ってたけど、チーフとの出会いが主人公にとっての転換点になってるのかな。
チーフのギアを付けて戦う意味は分からないなぁ。
ハチドリの話は何を表してるんだろう。

12話 
マックを表してるのかなぁ。

13話
ギアレスジョーとは別だって言いたいのかな。
クズ佐久間。タオルって投げたら降参って意味なのか? 
試合ワンパじゃなくて面白い。 
ここまで試合分めっちゃ熱い試合。
タオルは予想外だなぁ。
まあいい試合だし悪くはないのかな。
冷静に考えで場こういう状況では戦わないのが正解なんだろうけど。
ハチドリを回収してくれたのも良かった。
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2
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