羽宮 さんの感想・評価
4.6
16話からの大躍進
当初から亡国のアキトのパクリ、鉄血のオルフェンズのパクリと風当たりの強かった86。
両作共に観ている立場からすればそういわれても仕方がないと思っていたが、世界観はよくできており決して1期は駄作というわけではなかった。かといって特別素晴らしかったわけでもなかった。
そして迎えた2期。
16話の段階で3.5点から4.3点に上方修正。
どうしてこうなった?というくらい本当に面白い。
始めはカサカサしてキモかったジャガーノートも、今ではめちゃめちゃカッコイイ。ガンダムでもナイトメアでもない、このビジュアルにこそ味があった。
戦闘中の敵には高い殺意と迫力があり、双方共に戦術は豊富でそれはもうヌルヌル動く。視覚だけでなくSEも聴いていて心地が良い。映画館にいるような錯覚に陥ってしまう。
作画もいいが、個人的には絵コンテ……ひいてはカメラワークが秀逸だと感じている。ロボットも人物も魅せるのが上手いこと。
コメントを見てもそうだが、フレデリカが若干キャラとして浮いていることだけが唯一勿体なく感じる。シリアスシーンはもう少し頭に入りやすい台詞にするべきだった。
とにかく続きが楽しみでならない。
最終話視聴。4.6点に上方修正。
延期に延期を重ねたことで時間はかかったものの、無事に完走。
近年稀にみるこれ以上ないくらいの綺麗な終わり方で、今はとても晴れやかな気分。端的にいえばおれたたENDなわけだが、積み上げて……もとい背負ってきたものの重さがあるからこそ、これが着地点として最も相応しいと思う。
隠れた名作とはこのような作品をいうのだろう。
最後までとても面白かった。