2020年度のローカルおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度のローカル成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月24日の時点で一番の2020年度のローカルおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.1 1 2020年度のローカルアニメランキング1位
波よ聞いてくれ(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (399)
1476人が棚に入れました
いやあ~~~~ッ、25過ぎてから男と別れるってキツいですね!」札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った地元FM局のディレクター・麻藤兼嗣に失恋トークを炸裂させていた。翌日、いつものように仕事をしていると、店内でかけていたラジオから元カレを罵倒するミナレの声が……!麻藤はミナレの愚痴を密録し、生放送で流していたのだ。激昂してラジオ局へ乗り込むミナレ。しかし、麻藤は悪びれもせずに告げる。「お姐さん、止めるからにはアンタが間を持たせるんだぜ?」ミナレは全力の弁解トークをアドリブで披露する羽目に。この放送は反響を呼び、やがて麻藤からラジオパーソナリティにスカウトされる。「お前、冠番組を持ってみる気ないか?」タイトルは『波よ聞いてくれ』。北海道の深夜3時半、そしてミナレは覚醒するッ!

声優・キャラクター
杉山里穂、藤真秀、石見舞菜香、山路和弘、大原さやか、石川界人、矢野正明、能登麻美子、島田敏、浪川大輔、内山昂輝
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

言葉のプロレスに溺れよう

原作未読


素朴な疑問で道民はなんというか…ヒグマと常に闘ってるんでしょうか?これと『ゴールデンカムイ』を教科書にすると私みたいな内地もんは勘違いしそうです。


北海道ローカルFMの破天荒DJ顛末記。その子はスープカレー屋店員兼務の素人だよな1クール。
視聴動機は社会人モノだから。絶対数が少ないのでたいていはチェックするようにしてます。未成年モノばかりで世間ズレしてく自分に恐怖を覚えるのでこういうので歪みを矯正してる(つもり…)。

…なんて言ったところで歪みが矯正されるケースはほぼありませんね。本作の場合は主人公鼓田ミナレ(CV杉山里穂)が破天荒すぎるため自分に置き換えづらかったりします。
ただし…芝居は凄い!通常台本の3倍くらいのセリフ量をこなされてたんじゃないかしら。速い・多い・間も完璧。これを拝みに視聴してもいいんじゃないかしら?と推薦です。
基本的に会話劇でアニメーションとしてどうかは微妙。実写向きかと思ったのですが、ミナレのマシンガントークを再現できる若手の女優さんがパッと思い浮かびません。配役も中堅の実力派ならびに吹き替えに軸足おいてる方々で固め、わき役も含め声優の演技が素晴らしいです。久々に声優項目に5.0を進呈しようかと思ってます。

それ以外は意見がばらけそうな仕様ではありました。

 ・ミナレのエキセントリックな性格
 ・第1話アバンの某実況
 ・光雄(CV浪川大輔)
  etc…

メリットはデメリットと表裏一体。クセの強さは魅力でもあり遠心力でもあります。
12話使っての物語の畳み方も唐突と言っても意外な展開と言ってもどちらともとれそう。何が言いたいかっていうと視聴していてもわりとフワッとしていて視点を落ち着かせるポイントを探りにくいのです。マシンガントークに乗せられて最終回までイケて、最後に背筋伸ばすといったところでしょうか。


ちなみに私は後述2点を理由に評価高めです。
未視聴の方は演技目当てで手を出してみる価値はあると思います。キャラへの共感や物語の面白さなどはなんとも言えません。私みたいに貴重な社会人物件ということに価値を見い出しても良いでしょう。1クールで綺麗にまとまった感はあるのでサクッと。そんな一品です。



※評価高い理由(ネタバレ)


■フィクションを楽しむ フィクションに本気を出す


パンとカレーの夢空間「VOYAGER」とはミナレの勤め先。リアリティとフィクションについて店長とミナレの関係がその後を物語っている気がします。
味もさることながら店舗のコンセプトと売上実績からして店長は正しい。バイト風情(ミナレ)は言うこと聞いてコンセプト守れ!って話です。“夢空間”すなわち“フィクション”が大事であり、“楽屋ネタ”すなわち“リアリティ”はダメよという店長のスタンスです。
一方的に店長が正しいかというのも難しいところで、ミナレが客にさらっと内輪話を暴露したらウケたりもするわけです。「実際はこうだよ…」みんな好きでしょ? それにポン・デ・ケイジョ(ブラジルのパン)出すならボサノヴァ(ブラジルの音楽)かけろよ!のミナレの独り言は即却下されましたが整合性の取れてる話です。

{netabare}フィクションを大事にせーよ{/netabare}

とこの作品は言ってます。これある意味リアリティ重視の時代と逆行してるように見えませんか。

例①恋愛番組
パンチDEデート('70年代)⇒ねるとん紅鯨団('80年代)⇒あいのり('90年代)⇒テラスハウス('10年代)
:徐々にくっつくまでのプロセスを見せる仕様に…

例②プロレス
全日本⇒新日本⇒前田⇒総合格闘技⇒???
:リアルファイトへと嗜好が変化…

行き着く先は『トゥルーマン・ショー(米映画'98)』ですかね。仕事なんかでもそうですけど「大事なのはファクトだ」は耳タコです。ともすると架空≒嘘と取られかねない昨今。そんな架空≒フィクションを疎かにすることでの弊害だってもちろんあるんですよ。それはこちら↓

 {netabare}イノベーションが生まれません{/netabare}

も一つ!みんな企業家になるわけでもありません。そんな一般人が陥りがちなこと

 {netabare}他者への配慮に思いが至りません{/netabare}

想像しなくなりますもんね。もちろんそんなの昔からあることで、現実と虚構の区別がつかずドラマの役柄を理由に有森也美や裕木奈江をバッシングなんてのはあったので一概に今がしょぼいとは言いませんよ。しかしながら今の時代に『川口浩探検シリーズ』の企画が通るとは思いません。
さて…長くなりましたがもうお分かりでしょうか。

{netabare}第一話アバンはフィクション(想像力)礼賛物語を宣言する号砲なのです{/netabare}


見誤るとふるいにかけられます。まずはここついてこいよと我々は試されます(たぶん)。
ラジオは音だけ。聴覚や視覚から受ける情報をもって判断/理解するのがコミュニケーションとするなら決定的に情報が不足してます。不足した分を補うのは想像力ということになるのでしょう。
少しだけ脱線。テレワークのWEB会議で事足りると無自覚な経営者や上司のみなさま。非言語コミュニケーション領域は直のコミュニケーションでやりとりする情報量の3分の1くらいです。このへんのケアを怠ると生産性が著しく低下しますのでご注意くださいませ。

 {netabare}・羆(ヒグマ)を前にお悩み相談
 ・光雄殺したったの振り返り{/netabare}

供給する側はひたすらバカ真面目に作り上げてます。そして大事なこと

受け取る側は{netabare}面白がって敢えて乗ってみる。{/netabare}

いわばお互いの信頼関係に寄って立つプロレスみたいなものです。対戦相手同士だったり選手と観客間だったりの暗黙の了解で許される空間。「あれってイカサマなんだぜ」と言う程野暮なことはないでしょう。ラジオDJとリスナーの関係に距離の近さを感じるとしたらこんな理由なのかもしれません。
ある種、思考のトレーニングを兼ねておりまして、相手の知識量に合わせての言葉遊びを試したくなってきます。不遜ながらこのわたくしもレビューでそんなネタやボケを投下してたり(笑) おもろいかどうかは別にして、反応があればお互いニヤッとしてるんだろうなぁと思いながら日々楽しんでます。

 {netabare}客「光雄さん見つかりました?」
 ミ「せんだと相田、どっちのですか?」{/netabare}

 {netabare}麻「シセル光明という芸人を知ってるか?」
 ミ「聞いたこともありません。なんすか?その司馬懿を走らせそうな人は」{/netabare}

{netabare}「せんだみつおと相田みつを」「生ける仲達を走らす」これ知らなければポッカーンです。こうして間髪入れずにボケられるミナレの頭の回転は速い。
さらにそれを受けて「そら相田じゃん?騙し取られたっていいじゃないか。人間だもの」とか「あまりふざけるなよ。なんなら泣きながらお前を斬るぞ」とか被せてくるなら一気に仲良くなれそうです。このへんはノリよ。{/netabare}


なお、なんだかんだ“リアリティ”や“整合性”を作品評価では重視してます。
本作の場合、フィクションを大真面目にやるプロレス的なところがあって、極度のご都合主義や心情推移の胡散臭さで感じる“リアリティの欠如”とは根本的に違いますよということだけは強調しときます。



■だからこその最終回

二つあるうちの一つで時間を要してしまいました。残りひとつは短めに。
主旨は「フィクションを大事にしよーぜ!」だったとします。そこを底流に作品そのものも虚虚実実な世界観を保って最終回に突入してました。

{netabare}だからこそリアルでラジオ媒体がめちゃくちゃ活躍する最終回が映えるのです。謎の感動の正体は振り返ってみるとこれでした。{/netabare}

{netabare}そして大変失礼ながらやや忘れかけてた“北海道胆振東部地震”にスポットライトをあてた功績も大です。たしか日本初の“ブラックアウト”だったなぁとか、セイコーマート大活躍だったなぁとか、これで『はねバド』一週とんでたなぁとか、札幌在住の知人が「でも星が綺麗なんだよ」と言ってたのを思い出しました。{/netabare}




ラジオは斜陽媒体です。しかしながら本来の魅力と重要性に気づかせてくれました。
まさに『aranami』(OP)に抗ってる者達の『pride』(ED)の物語。そんなメッセージを作品から受け取ったような気がします。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.06.26 初稿
2020.09.03 タイトル修正
2021.03.05 修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 61

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大人に響く苦みあるコメディ

沙村広明原作、制作サンライズ。

FMラジオ放送局のパーソナリティに、
スカウトされたスープカレー屋で働くミナレ。
彼女の放送は反響を呼ぶのか!?
新しい日常での奮闘する姿をコミカルに描く。

声優の技量、声質が評価を左右する。
難しい仕事ですがここは評価をしたい。
しかし物語の入口でどうにも入って行けず、
まさかの撤退も考えたのですが、
3話にしてやっとこの世界に入れました。

と、なると面白い。
キャラクターが主体性も持ち動き出した。
酒を飲み失恋トークを炸裂させ、
新たな取り巻く環境をものともせず、
我が道を模索する彼女の奮闘に期待している。

7話視聴追記。
僕の周りにもたくさんいた。
お酒が入ると特にめんどくさいやつ。
いつのまにかみんな良い母親になって、
いつのまにか疎遠になった。
そんな気持ちに浸りながらラジオを聴く。

最終話視聴追記。
どうでもいい話が身近にさせる。
そこにリアリティが生まれる。
ラジオが廃れないのはそういうことだろう。
声でつながり感情を共有する。
現代人にはむしろ情報以上に重要なことだ。
評判の良い原作のその理由を知る。

大人に響く苦みあるコメディですね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 59

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「山田玲司のヤングサンデー」を聞いてくれ

色々思うことはありましたが、良い事は大人しい系の能登さんを久々に聞けたこと。


悪い事は、主人公があんまり面白くない。好感が持ちづらいということ。


「Save THE cat」の法則にのっとって好感を持てるキャラにして欲しいんだが、イマイチそういう面が弱い。駄目さがあるキャラなら、なおさらチャーミングさのためにも必要だろうに。


そして一番引っ掛かるのは、この人のトークもラジオもそんなに面白くない…。愚痴、やさぐれ、いじけ、ウザ絡みな感じでは心の健康上よろしくない。笑いの根底にはご機嫌が欠かせない。


素人がやるトークなら、ニコ生だが「山田玲司のヤングサンデー」で東村アキコ先生がゲストの回は、がらっぱちな姉さんの滅茶苦茶さが炸裂するが、少しも暗くなくて爆笑できる。


素人がやるシュールなくらい無茶なラジオなら、平山夢明先生と京極夏彦先生がやったやつが至高だと言いたい。なにせ、第一回でお互い名乗らず、タイトルすら決まってなくて、タイトルどうする?って話を30分やって終わる…という信じがたい内容で素晴らしい。


そもそも素人がラジオをやる面白さって、アドリブで無茶なシチュエーションを切り抜けることなのか?。


素人がラジオとかでプロに優る点があるとしたら、グダグダからの笑いの神が降りる瞬間か、どんだけおもろい体験をしてきたか、の二択ではないだろうか。つまり、造ってはできない面白さこそ素人の力だろう。


色んな酷い目に遭った話を嬉々として話す平山さん。


大学にバケツで通った話をするヤンサンのアシスタントおっくん。


彼等の人間力のほうが残念ながらミナレさんより100倍面白い。しかもリアルな話だし。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 36

67.9 2 2020年度のローカルアニメランキング2位
八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (125)
406人が棚に入れました
東京育ちの高校生、陣界斗が転校した先の名古屋で出会ったのは方言丸出しの女子高生「八十亀最中」だった。ネコのような風貌と露骨な名古屋弁を操る八十亀ちゃんは全然懐いてくれず…。かわいい八十亀ちゃんを観察し、名古屋の地位を向上させる、大人気局地コメディ!! 第2期堂々スタート!

声優・キャラクター
戸松遥、市来光弘、若井友希、小松未可子、東城日沙子、南條愛乃、松井恵理子、赤羽根健治、黒木ほの香、伊藤彩沙、稲田徹
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

インスタントの味噌煮込みうどん風

アニメーション制作:サエッタ、
シリーズ構成:WORDS in STEREO、
総監督:ひらさわひさよし、
キャラクターデザイン:早坂皐月、
アニメーション制作協力:Creators in Pack / LEVELS、
原作:安藤正基

一時期、年末になると友人が住んでいる
名古屋方面に寄ってから実家のある関西に帰るのが
恒例になっていたことがあった。
そのときに友人から言われていたのが
「観光地はない!」ということだった。
そんなこと言いつつもどこかあるだろう、と
見どころを捻り出させたのが、「100m道路」だった。
要するに幅員が100mある道路のことで、
全国には名古屋の若宮大通と久屋大通の2本と
広島の平和大通りの計3本しかない。
実際に名古屋の若宮通りを訪れてみると、
確かに広くて驚くのだが…
これが名所と言われると少々面食らってしまう。
ほかは派手な名古屋城くらいか。

そんな観光地とは別にして注目はやはりグルメ。
前回のレビューでも書いたが、美味しい食べ物は
たくさんあるし、量も多い。
個人的にいちばん好きなのは味噌煮込みうどんだ。
友人に連れられて初めて食べた美味しさは忘れられない。
八丁味噌の濃い味わいにたっぷりの野菜と天ぷら、
そしてごはんとの組み合わせがいい。
私はご飯とうどんというコンビは、
まず選択しないのだが、これに関しては必須だ。
ほかの地方にはあまりない食べ物ということもあり、
名古屋に行ったときは、毎回食べていたほどの
お気に入りだった。

今回は作品内に味噌煮込みうどんネタがある。
主人公の陣界斗が風邪を引いて、
八十亀ちゃんがお見舞いに来て調理するという話。
味噌煮込みうどんの場合、麺が固いので、
消化が良いかどうかは問題点だが、
味が濃いためご飯が進むのは間違いない。
そこで初めて知ったのが、寿がきやから出ている
インスタントの味噌煮込みうどん。
かつての懐かしさもあって、つい取り寄せてしまった。

実食してみると、これがなかなかいける。
正直、味にあとワンパンチ欲しいが、
味噌煮込みうどんらしい美味しさは感じられる。
インスタントとしては上々だろう。
八丁味噌を少し加えれば、さらに美味しくなるかも。
次に試してみようと思った。
もちろん、野菜類やきのこ、卵は必須だ。
{netabare}名古屋の家庭には味噌煮込みうどん用の鍋が置いていて、
蒸気の出る穴があいていないそうだが、
陣の家で普通の鍋を使ったために八十亀ちゃんの手に
汁がこぼれて、穴が開いていることに怒るのは面白かった。{/netabare}

そういえば、コメダ珈琲が名古屋発祥というのは
知らなかった。あまり利用したことがないせいも
あるが、モーニングを関東地方に広めるのに
一役買ったという説もあるようだ。
モーニングの充実ぶりは、名古屋では常識だからだ。
また、粉末のコーヒー牛乳の素であるミルメークや
アイスクリームの井村屋あずきバーなど、
名古屋発祥の食べ物は意外と多いことに驚く。
私の友人は、八丁味噌文化をよく嘆いていたが、
やはり名古屋での食文化は、大きな楽しみだろう。

今回の2期では物語的は大きな出来事はなかったが、
日本での第三都市はどこなのか論や名古屋飛ばしの
ネタは名古屋にとっては切実な問題。
土地に対するイメージは、
コミュニケーションのきっかけとして
よく使われるだけに、ネタをいくつか
覚えていると役に立つこともありそうだ。

1期に比べると八十亀ちゃんの
可愛さ的にも東海地区のネタ的にも
ややパワーダウンという印象。
しかし、3期も作られたということで、
どのような方向にネタを引っ張っていくのか、
引き続き注目したい。
(2021年2月11日初投稿)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

どえりゃ~名古屋! まっぺんやろみゃ~!!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
私も仕事の都合で足掛け10年近く愛知県に住んでいたので、私にとって感慨深い作品です。

そういえば、八十亀ちゃんは名古屋市の「観光文化交流特命大使」に任命されているんですよね。
着ぐるみも制作されて"おおきい八十亀ちゃん"として名古屋の各種イベントに参加しているとか…
今回は放送直前スペシャルで、その"おおきい八十亀ちゃん"登場し、作品や登場キャラの紹介をしてくれるんです。

この作品の特徴として、名古屋出身の八十亀ちゃんを演じるハルカス、岐阜出身の只草 舞衣を演じる若井友希さん、三重県出身の笹津やん菜を演じるみかこし、そして2期から登場する静岡県出身の写真部顧問 初内ララを演じる南條愛乃さんは、全て同郷の声優さんで統一しているんです。
違うのは東京から転校してきた主人公の陣界斗を演じる市来光弘さん(鹿児島県出身)と、主人公の妹である陣繁華を演じる東城日沙子さん(埼玉県出身)くらいで、他はサブキャラに至るまでキャラと声優さんが同郷で統一しているんです。
ここまで同郷に拘っている作品も珍しいのではないでしょうか。

でも八十亀ちゃんって「観光文化交流特命大使」としてあちこちのイベントに参加されているようですが、流石にハルカスボイスでは喋らないんですよね。
ところが放送直前スペシャルではハルカスボイスに合わせて"おおきい八十亀ちゃん"が演じていたのである意味貴重な映像だったのかもしれません^^;


東京育ちの高校生、陣界斗(じんかいと)が転校した先の名古屋で出会ったのは
方言丸出しの女子高生「八十亀最中」(やとがめもなか)だった。
ネコのような風貌と露骨な名古屋弁を操る八十亀ちゃんは全然懐いてくれず…。
かわいい八十亀ちゃんを観察し、名古屋の地位を向上させる、大人気局地コメディ!!


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

第1期では主に名古屋の名所や良いところを中心に物語が描かれてきましたが、第2期ではそれらに加え、名古屋の置かれている立ち位置や、他県との比較などの話が加わってきます。

今回私の琴線に触れた話はアイス回かな。
八十亀ちゃんが選んだのは「ジュンヒットチョコ」です。
選んだ理由は幾つかあるようですが、個人的にはこのアイスを生産している会社が愛知県内にあるのも理由の一つだと思っています。

でも私にとってのストライクは三重県出身である笹津やん菜のチョイスした井村屋のあずきバーでした。
井村屋のあずきバーは固いことで有名ですが、それを一瞬にしてフワッと食感のかき氷に変えてしまう専用かき氷器の存在を教えてくれたからです。
その専用かき氷器はタカラトミーさんから発売されているのですが、サイトをググると商品化に向けた険しい道程が綴られていました。
思わずAmazonでポチっちゃいましたよ^^;
因みに井村屋の本社も三重県内だそうです。

後は最終回の日本第三都市の話も面白かったかな。
一番面白いのは、八十亀ちゃんの純粋なる名古屋愛なんですけどね^^
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は+α/あるふぁきゅん。さんの「イマジナリー・ラブ」
作詞・作曲が志倉千代丸さんなので格好良い曲に仕上がっていると思います。

1クール全12話の物語でした。
ショート作品なので今回は録り貯めて一気見しましたが、この作品の面白さが健在だったのを知れて素直に嬉しいと思います。
個人的にはツボに入っている作品なので続編の制作されるのを楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

名古屋とばしね~。岩手は、「とばす」とすら言われませんが?(自爆)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ギャグ系ショートアニメ。一期は名古屋を中心にネタにしていたけど、さらに幅広い話題を扱うようになりました。

個人的には、一期以上に楽しめました。レビューでは、名古屋の人に怒られそうなことも書いちゃいましたw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
少し、名古屋から離れたネタが多かったですね。静岡、大阪、京都いじりまで入れてきたし。

ていうか、なんか岐阜だけやけに見下されてないか?(笑) 作者、岐阜に恨みでもあるの?(笑)

ネタ的には、「名古屋飛ばし」が面白かった。へ~と思った。ただ、名古屋か博多の二択なら、博多に行きたいな~。現状、飯は互角、サッカーなら名古屋圧勝、野球なら福岡圧勝。ここまで互角。しかし、決定的なのは、名古屋ブス(須田亜香里)と博多美人(橋本環奈)、、、あっ、名古屋の方、石を投げないで(笑)

まあまあ、色々自虐してますが、名古屋は盛岡よりは上だから、絶対(笑) だから怒らないで下さいよ。でもまあ、麺戦争するなら、対等以上に戦う自信と戦力はありますがね(笑)
{/netabare}

【余談 ~対抗して岩手弁を紹介w~】
{netabare}
岩手弁、日常会話で使われる定番の方言15選というサイトから引用。

①じぇじぇじぇ!
驚きを表現する時に使用する方言です。「じぇ」の回数によって驚きの度合いが違うことも特徴です。
例文「じぇ」「じぇじぇ」「じぇじぇじぇ!」
標準語「そうなの?」「ほんとう!?」「そんなバカな!」
→いや、使わん使わん(笑)

②めんこい
標準語では「かわいい」という意味です。岩手県のローカル放送局の名前にも使われています。
例文「めんこいわらすだなぁ」
標準語「かわいい子供だね」
→これはもう、共通語では?(笑) 岩手でフジが観たければ、めんこいテレビです(笑)

③~しない
標準語では「~しなさい」という意味です。真逆の意味に聞こえるので注意が必要です。
例文「メモしない」
標準語「メモしなさい」
→ん~、使わないかな。

④なんぎだ、ゆるぐねえ
標準語では「つらい」「きつい」「大変だ」という意味です。標準語の「難儀だ」より幅広い使用方法です。
例文「膝の調子がなんぎだなあ」「ゆるぐねえ時こそ笑え」
標準語「膝の調子がつらいなあ」「しんどい時こそ笑え」
→じいちゃんばあちゃんはよく遣うよな。「ゆるぐねぇ」は、私も普通に遣います。

⑤ちょす
標準語では「触る」「触れる」といった意味です。人に話す時に使う言葉です。
例文「おらのスマホ、ちょすなよ」
標準語「私のスマホ、触らないで」
→めっちゃ遣う(笑) イジるなよ、みたいにも遣いますね。

⑥い
標準語では「いりません」「結構です」と断る時に使う方言です。
例文「このタオル使う?」「いー」
標準語「このタオル使う?」「いらない」
→遣わないな~。

⑦く
標準語では「食べます」「食べる」と食することを意味する方言です。
例文「それ、く」
標準語「それ、食べるから」
→くぅ、だけどね、発音的に。日常会話です。

⑧け
標準語の意味は「食べなさい」「食べましょう」と食することを促す方言です。
例文「けー、早くけー」
標準語「食べなさい、早く食べてしまいなさい」
→けぇ、だけどね、発音的に。日常会話です。

⑨こ
標準語の意味は「こっちにきなさい」「こっちにおいで」と呼ぶ時に使う方言です。
例文「そごじゃね、こー」
標準語「そっちじゃないよ、こっちおいで」
→こぉー、だね。ちょっと不機嫌に言おう。

⑩せ
標準語の意味は「しなさい」「やりなさい」と行動を指示する時に使う方言です。
例文「ちゃんとせー」「夏休みの宿題をせ」
標準語「ちゃんとしなさい」「夏休みの宿題をやりなさい」
→「ちゃんとせ~」なら「ちゃんとしろよ~」みたいな柔らかさ。「ちゃんとせっ!」なら「ちゃんとやれよ!」みたいな強い感じ。使い分け大事です。

⑪だがらさ
標準語では「そうだね」「そうだよ」と人の話を肯定する時に使う方言です。
例文「今日は雨すごいね」「だがらさ!」
標準語「今日は雨すごいね「そうだね!」
→これは1日30回は遣うな(笑) 明るく言うのが大事。めっちゃ賛同したいときは、「だっ、がらさ」です(笑)

⑫おでんせ
標準語では「おいでください」という歓迎を表す方言です。丁寧語は「おでってくなんせ」と言います。
例文「おでんせ岩手」「おでってくなんせ岩手」
標準語「ようこそ岩手へ」「ようこそ、おいでくださいました岩手へ」
→遣わないね。駅とかに書いてあるだけ。

⑬あべ
標準語では「行きましょう」と誘う時に使う方言です。
例文「わだすと一緒にあべ!」「あべ!あべ!」
標準語「私と一緒に行こう!」「いこ!いこ!」
→「あんべ」ですね、じいちゃんばあちゃんは遣う。

⑭まかす
標準語では液体を「こぼす」と言う意味で使われる方言です。
例文「みそ汁まがしてしまった」
標準語「みそ汁こぼしてしまった」
→「まがす」ですね。これは遣う。

⑮けっぱれ
標準語で「がんばれ」と応援する時に使う方言です。
例文「おめさ、もっとけっぱれ!」
標準語「あんた、もっと頑張れ!」
→いや、普通に「ファイト!」って応援するよ、剣道部でも(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
使い勝手悪い方言。岐阜は名古屋の一部(笑) 

2話目 ☆3
尾張と三河が一緒の県て、確かに難しさはあるよな。へ~、放課後伝わらないんだ。コメダは、私も入ったことないですね~。

3話目 ☆2
なんだそのスポーツは(笑)

4話目 ☆3
絶対、岐阜をバカにしすぎ(笑) 静岡いじり。

5話目 ☆3
味噌煮込みご飯、アリだな(笑)

6話目 ☆4
名古屋飛ばし、へ~。岐阜や三重では放送(笑) 麺類鎖国(笑) なるほど、どっちかに行けば良いか。確かに。福岡には負けたくないんだ(笑) 夜ふかし(笑)

7話目 ☆3
ないなら、作ってしまえ、ホトトギス(笑)

8話目 ☆4
名古屋城、つまらない(笑) かなりクリティカルな話題だな(笑)

9話目 ☆3
名古屋ブスは、ちょっと確かにと思わんでもない(笑) 博多美人なのにね(笑)

10話目 ☆3
そんなマシーンあるの?(笑) あずきバーの木刀は強そうだ(笑)

11話目 ☆3
岐阜ってどこ? 京都の性格の悪さ(笑) 第三都市は圧倒的に横浜だよな(笑)

12話目 ☆3
地理的には、名古屋か札幌か福岡だよな。味噌対明太子なら、味噌だけどな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 17
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