平行世界でシリアスなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの平行世界でシリアスな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月09日の時点で一番の平行世界でシリアスなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.9 1 平行世界でシリアスなアニメランキング1位
ぼくらの(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1884)
9786人が棚に入れました
政財界の権力者たちは、「子供たちの契約を解く鍵を探す」という建前の元に、ジアースの技術を研究して産業や軍事に利用しようとする。子供の親たちは、子供を救う方向に世論を動かす為に、ジアースの情報公開を目指して協力し合う。しかしその企ても権力者の陰謀によりつぶされ、子供たちはこの地球からも孤立してゆく。

声優・キャラクター
皆川純子、阿澄佳奈、野島健児、三瓶由布子、牧野由依、能登麻美子、浅沼晋太郎、比嘉久美子、宮田幸季、高梁碧、織田圭祐、井口裕香、杉田智和、保志総一朗、阪口大助、東地宏樹、石田彰

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕たちに、救いなどない。

命とはこんなにも儚いモノか・・。


誰の為だとか、何かの為だとか、そんな事は知った事じゃない。
所詮、他人事は他人事。自分以外は皆他人。
愛だの、仲間だの言ってるやつに限って、肝心な時に逃げ出すんだ。
何が地球の為だ。何が平和の為の犠牲だ。
何故それが自分なんだ?


意味が理解出来ないままの者、取り乱す者、決心が付いてる者、戦いたい者、それぞれがそれぞれの気持ちで戦う。むしろ、戦うしか選択がない。


ほら、次は君の番だ・・。


夏休み。自然学校に集まった15人の子供達。
そこで過ごす時間は彼等にとって素敵な思い出になるに違い無かった。
彼に出逢わなければ・・。
ゲームと称し、ロボットに乗って敵を倒していく。
それを聞いた子供達の好奇心は、夏休みという胸踊る時間に、
最高潮に達し、迷わせる理由など無かった。
大きな代償があるとも知らずに。


1人、2人、3人・・徐々に明かされる、残酷な真実。
まだ中学生だった彼等には、想像を遥かに超えた現実。
何億人といる人類の中のたった15人。
それでもひとり、ひとりがこの瞬間を生きていた。
まだ、夢や希望さえはっきりしない。
そんな子供達に世界は何を願う?



まず、この作品は、確実に万人受けはしないと思いました。
テーマが大き過ぎる。そして、残酷です。
こういった作品が好きな私でさえも途中で観るのをやめたくなる程でした。
何故か?それは、全く希望がないんです。
一体何の為に戦い、その先に何があるのか?
たいした特徴もない、そこ等辺に居るただの子供達に何が出来ると言うのでしょう・・。
それでも、子供達は精一杯の生命力を捧げていた。
その姿に私は、悲しくなるばかりでした。


そして、この作品のジャンルはロボット物なのでしょうか?
私も事前に言われましたが、ロボットに期待はしてはだめです。
まったくもってダサいです!
ダサいという次元の話でさえないかも。


見どころは、各話主人公の子供が変わり
基本その子供中心の話になるところですかね。
まぁ、そうならざるを得ないですが・・
特に後半にかけて面白くなります!(「面白い」と言う言葉は自重したい位ですが、表現が見つからないのであしからず。)


こう思うのは、私だけかもしれませんが、
気軽に観れる作品ではないと思いました。
(決して否定ではありません。作品自体は観れて良かったです。)








投稿 : 2024/06/08
♥ : 38

Smog さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

現実離れした欝展開に何を求めるか。追い詰められた人間の心理を描く作品。

コミック原作。
全24話。
原作未読です。

唐突に現れた未知の敵を倒すために、巨大ロボのパイロットに選ばれた子どもたちの葛藤を描く内容。
最初から最後まで暗くて切ない展開で、追い詰められた人間の心理を描いた作品です。

一番の見所は、欝展開でしょうか。
おあつらえ向きに用意された舞台で、悲劇のヒロイン&ヒーローよろしく子どもたちがどんどん欝展開に巻き込まれていきます。
話が進めば進むほど欝展開と葛藤の度合いが大きくなり、見ていて暗い気分になります。
欝展開は苦手なのですが、あまり欝にさせないようにする演出も意識されていて、暗く切ない展開でも見るに堪えないということはありませんでした。

ストーリーについて、伏線回収の演出が秀逸でした。
少しずつ明らかにされる世界観、設定の描写が視聴者を引きつけます。
次回が気になる構成はお見事でした。

また、特に登場人物の心理描写に力を入れている印象でした。
対価、報い、救いなど、追い詰められた人間が求めるものを登場人物にあわせて描写しています。
ただ、あまりに現実離れしすぎていて、本当にそんな心理になるのかどうか疑わしく、感情移入はしづらかったです。

作画について、戦闘シーンが印象的でした。
メインではありませんが、ロボバトルの要素があります。
躍動感あふれる一般的なロボものとは違い、妙にゆったりとした動きが特徴です。
あえてそうすることで、重い世界観にあわせてある演出だと感じました。

また、OP、ED、アイキャッチの演出も印象的で、暗い雰囲気を盛り上げていました。
これらが本編とさりげなくつながっていく様子の描き方は秀逸です。
欝展開になりすぎないような配慮といい、細かいところにこだわりを感じました。

音楽について、暗くて切ないものが多いです。
OP、ED、アイキャッチも含めて、世界観にあった選曲でした。

声優さんについて、登場人物が多いため、キャストが多いです。
一番印象的だったのは、石田彰さんでしょうか。
憎らしさたっぷりの悪役演技がステキでした。

普段は欝展開のアニメは敬遠していますが、おもしろいと紹介されて視聴を決意しました。
アニメならではの演出で、絶望の中にも救いがあるというメッセージを感じましたが、やはり欝展開は苦手なんだなぁと改めて認識した作品です。

欝展開が好きな方、視聴後に切ない余韻が残るアニメを見たい方におすすめできるアニメです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あなたは植林の間引きをしたことがありますか?

この物語は壮大な内容とともに決して救われない物語です。
OPやEDの歌が美しいがために、より一層、残酷さや悲しみが増してきます。

ゲームをしようと誘われて契約をした15人の子供たち。
しかし、そのゲームは、実はゲームではなかった。
私たちが住んでいる地球を救うための戦いでした。
{netabare}
操縦者は戦闘ごとに変わり、
戦いに負けた場合は、即、地球が消滅する。
戦いに勝っても操縦者の命は奪われてしまう。 {/netabare}
何とも救いようがない話です。

しかも、戦う相手は、パラレルワールドである別の地球の選ばれた子供たち。
戦いに勝つということは、戦いの相手が住む地球を消滅させるということ。
勝っても素直に喜べません。

この戦いを企てたのは、高次元宇宙に住む神か悪魔のような人たち。
パラレルワールドの地球が増えすぎたために、植林のように間引きをする。
そうすることで宇宙がより成長していく。そんな単純な動機です。

私たちも、植林の際、間引きをします。
丈夫な木がより良く成長するために。
そのとき、私たちは何の罪悪感も感じません。
この物語の戦いを企てた人たちと同じような気持ちだと思います。
それは、解決しようがないむなしさを考えさせられました。


操縦をする子供たちは、それぞれ心の内に抱えているものがあります。
でも、家族のために歯を食いしばり戦ってゆきます。

その中でも私は、妹や弟を大切にしていたダイチが一番好きでした。
弟や妹との最後の日を一生の思い出にしようと決めていたダイチ。
その最後の日が無残にも砕け散ってゆくのが悔しくて悔しくて…

最終話でダイチの弟や妹が登場します。
ダイチの弟は、兄が突然失踪したので自分たちが捨てられたと思い込み、心が荒んでいました。
{netabare} 唯一生き残った{/netabare}カナが、彼らにダイチの素晴しさを説明するシーンがありますが、
その描写をもっと詳しくしてほしかった。
そうすればもっと感動できたと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37

63.4 2 平行世界でシリアスなアニメランキング2位
そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠(アニメ映画)

2014年4月26日
★★★★☆ 3.5 (292)
2105人が棚に入れました
空から落ちてきた未確認生物《イカロス》は、空美町で「平和が一番」がモットーの少年、桜井智樹と共に暮らしていたが、いまだに智樹に笑顔を見せたことがなかった。
イカロスと同じく空に浮かぶ『新大陸』からやってきた未確認生物である《ニンフ》《アストレア》が、《マスター》の支配から解放されて自由に笑って生きている姿を見た智樹は、どうにかイカロスにも『普通の女の子』として自由に笑ってほしいと思うようになる。
戦略エンジェロイドとして作られ、感情をうまく表情に表せないイカロスが笑えないのは、主従の関係を結んでいることが原因であると考えた智樹だったが、突如あてがわれた自由に、イカロスは―――。

原作累計400万部を突破した大ヒットアニメシリーズが遂に完結!!感動に包まれた原作最終話にリンクした、ヒロイン《イカロス》の真実の物語。これが本当のそらおとフィナーレ!!
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Finalって・・・「チョット、チョットチョット!」 

原作:既読

本編:約50分

自分はそらおとファンです
劇場版そらおと限定フィギュア付き前売り買って観に行って来ました!
(フィギュアは後日郵送)

これから観る人へ

原作11巻~20巻(最終巻)までの10巻分を、50分に無理やりはしょって詰め込んだ内容です。
なので、期待せずに観て下さい。

原作読んでいない人が1800円払って劇場で見る価値はあるのか?
って聞かれると、正直 「ないな・・・」
これだったらレンタルで十分だと思うレベル。

事実、劇場で映画が終わって出る時、前を歩いていた3人(20代男女)は、「よく分からなかった。。。」って言ってました。

僕はこの作品、1期をTVで見て好きになり、即、原作漫画買って読んでました。

このFinal観る前日に、原作最終巻読んで、さらに前回の
『劇場版 そらのおとしもの 時計じかけの哀女神』を見直してからの視聴。

なので、最後は泣けてハンカチ使いました。
「見に来て良かった」って思えました
が・・・

原作14巻の帯には「特報!アニメ第3期製作決定!」と書かれてて嬉しかった。。。
15、16巻の帯には、「アニメ第3期製作快調!」って書かれてて、
18巻の帯には、「特報!2014年劇場公開決定!」の知らせで、TV放送3期が流れてがっかり orz
19巻の帯には「そらのおとしものFinal」って・・・
え~Final!!! 11巻~のストーリーを、劇場版で終わらせるの?
角川やりやがったなーーーー!!!
でした。。。

原作の会社は勿論「角川」なので仕方ないけど。。。

角川って、最近のアニメでは10話で中途半端に終わらせる作品が多くありますよね!

なんか最近「続き知りたかったら原作買って読んでね!」的な感じに作ってるので、自分の中では嫌いなアニメ製作会社になりました。
元々、アニメの製作会社とかは、好き嫌いないんですが、この「そらおと」で一気にイメージダウンです。

どこか製作会社変えて、3期を新しく原作通り作り直す事ってできないんですかね!?

非常ーーーに残念でした。。。。。。。。。。。。。





ネタバレ感想(視聴した人向け)
{netabare}
最初始まって、「えーーー!こっから始まるの?!」
先輩がどうしてああなったのか?  とか
ニンフは?
アストレアは?
カオスは?
日和は?(前作劇場版で死んでる筈なのに生きてるし!)(でも、原作は{netabare}ニンフによって助かって生きてる{/netabare})
はしょり過ぎだろ~!

その後直ぐに回想シーンで過去へ・・・

でも内容は、原作の時系列がごちゃごちゃになって詰め込んでるし・・・
原作で泣けるエピソードのシーンを、良いとこだけ切りはめ込んだ作りで見せられても、感情移入できず、気持ちも盛り上がらない。
ε- (´ー`*) はぁ~
3期をTVで見れてたなら・・・
残念 無念 ><

でも、
ラスト、イカロスが初めて自分の気持ちに気づき理解して
何度も「愛しています」
って言って燃え尽きてしまうシーンは、流石に泣けました。
これ見る為に来た甲斐はあった!って感じ。

映画はここで終わってしまっていますが、原作はちゃんとこの先あります。

Finalとして、こんな形でアニメを終わらすのは ホントガッカリ!

「そらおとファン なめんな!」 って言ってやりたいですよ!!!

どこかTV3期として作り直して欲しいです。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 56

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

無念、そのひとこと

エロくておバカで、ちょっぴり感動の愛すべき問題アニメ。
そらのおとしものの第3期・・・だったはずが、いつのまにやら劇場版に。
諸事情がいろいろあるようですが、ともかくフィァナルとタイトルにもついているので、これで最後、締めくくりとなります。


さて、公開初日の一発目で観賞したワケですが、終わったあと館内にはどよめきが(^-^;)
皆、口々に言ってるのは
「これは原作読んだ人にしかわからん」
とのこと。
確かに(´д`)


いつものノリ、いつもの連中、おバカなパートも少々ありますが、お話の中心はイカロスなので設定の本質に迫る内容。
メインヒロインが過去を明かし感情を得る、すっごいイイ話で感動的に締めくくる!
・・・・・はずだった・・・と思います。
本来の予定どうり3期が作られていたのなら。
1クールでやろうとしてた事を、1時間チョイにまとめるのは大変、それもクライマックス部分を。
それは解る、解るんですが、しかしなぁ(´・ω・`)
どう贔屓目にみても、これはナイよなぁ。

つくづく、歯痒いです。
ちゃんと作られていたのなら、涙ボロボロでそらおとがさらに好きになっていた事は疑いようもないだけに、こんな完結編にしなければならなかった事が残念至極。

上映館が異様に少ないので、ヤな予感はしてたんですが、納得してしまいました。
はぁ・・・(´д`)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 35

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

えっ!これで終わり・・・?

あらすじ

空から落ちてきた未確認生物《イカロス》は、
空美町で「平和が一番」がモットーの少年、
桜井智樹と共に暮らしていたが、
いまだに智樹に笑顔を見せたことがなかった。

イカロスと同じく空に浮かぶ『新大陸』からやってきた未確認生物
である《ニンフ》《アストレア》が、《マスター》の支配から
解放されて自由に笑って生きている姿を見た智樹は、
どうにかイカロスにも『普通の女の子』として
自由に笑ってほしいと思うようになる。
戦略エンジェロイドとして作られ、
感情をうまく表情に表せないイカロスが笑えないのは、
主従の関係を結んでいることが原因であると考えた智樹だったが、
突如あてがわれた自由に、イカロスは―――。



感想

映画なんですが1時間ちょっとしか
無かったとお思います

原作は全部見てないんですが
ちょいちょい見てるのでわかりましたが
これは基本原作の最後の所をしているので
1期と2期だけ見ていても
全部は理解できないと思います

アニメで出てきてないキャラが
何の説明もなしに
普通に登場していましたし
これはアニメを知らない人は
完全に理解できない映画です

この映画は
原作を読んでいる人の
ための作品だと思いました

キャラも可愛いし
音楽も良かったんですが
やっぱり消化不良でした

最後のシーンが途中で終わって
原作の最後の巻に
続くようになっていて
多分販促なんだろうけど
これはちょっと残念だったかな

ただギャグの部分は好きだったな
やっぱりエロいシーンもあって
個人的にはそのシーンも好きだった

智樹の社窓が映像で見れて良かったw
でもやっぱり最後まで映像化してほしかったな
期待してた分残念だった・・・

投稿 : 2024/06/08
♥ : 35

60.8 3 平行世界でシリアスなアニメランキング3位
RErideD-刻越えのデリダ-(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (149)
557人が棚に入れました
「もしも《あの時》に戻れたら......」「《あの時》、こう言っていれば......」。決して戻ることのできない過去に対して、誰もが抱いたことのある後悔の気持ち。けれども、《あの時》に戻れたら、すべてが思い通りになるのだろうか? 理不尽な現実を突き付けられた主人公が、さまざまな人物と出会い、困難を乗り越えながら仲間とともに旅する物語。そのキーワードは、「時間跳躍(タイムライド)」。少女を救うことはできるのか? 世界に迫る悲劇を回避する道はあるのか? 「時間跳躍(タイムライド)」に秘められた真実とは──。

声優・キャラクター
小野賢章、M・A・O、茜屋日海夏、佐々木啓夫、本渡楓、山本和臣、小林ゆう、櫻井孝宏、稲葉実、松田健一郎

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハリウッド映画的ご都合主義?

オリジナルテレビアニメらしいです。これを書いている時点では第4話まで視聴済みです。

主人公のデリダが開発に関わった戦闘用アンドロイド的な物に関する何らかの陰謀に巻き込まれ、デリダ本人としては意図しない成り行きでコールドスリープして10年後に目覚めてみたらその戦闘用アンドロイドのせいで世界は荒廃していました的なお話です。

まあ、一応SFなんでしょうか。ようわからんけど。

ところで最近(今頃になって)『STAR WARS』シリーズのスピンオフ作品『ハン・ソロ』を観たんですけど、昔はこういったエンタメ大作映画を観ていてもあまり気にならなかったご都合主義的な演出手法が気になって仕方がありませんでした。

スピーダーやミレニアム・ファルコン号が狭い隙間を抜けていく様や主人公サイドが敵の砲撃を神回避する様、アクションシーンでの奇跡的なムーブ、などなど。

お手軽に緊迫感を煽り、それでも最終的には上手くゆくというお決まりの演出手法があるわけですが、本作の演出に感じるのもそれに通ずる感じです。

「いや、そうなる前にもうちょっとどうにかなるやろ」とか「なんでそこで上手いこと助かんねん」とかツッコまずにはいられない。まあフィクションなんて多かれ少なかれそういう面は必ずあるとは思うのですけれども、どうもそれが鼻につく形で前面に出てしまっていて、ストーリーにのめり込めない感じはあります。

たぶんプロット自体が悪いわけではない気がするので「がんばれ監督、がんばれ演出」という感じなのでしょうが、強くお勧めはしない感じの作品です。

とか言いながらまだ観てはいるので、そんなにつまらないわけでもないとは思うのですが。うーん、でもビミョー(笑)。

2018.12.20追記:
全話視聴完了。作画は凄くちゃんと描いているカットとそうでもないカットのクオリティの差みたいなものは目立ちましたが、総じて水準以上でいわゆる「作画崩壊」には至らずといった感じでした。

設定というか素材は悪くなかったと思うのですが、そこに乗っけたストーリーが凡作といった感じであまり他の人に視聴をお勧めする感じではなかったです。

ストーリーの流れで都合の良いアイテムが手に入ったり、適当なタイミングで壊れたりといった感じで緊張感はあまりなかったですね。そして『ナイトライダー』を知っていればしょうがないんですけどグラハムのナイト2000感が拭えなかったです…。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

高ければ高いハードルの方が、くぐりやすい(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
いやいや、ホントにハリウッド映画みたいなストーリー、キャラクター、演出ですね、B級だけどね。

伏線の回収次第では、名作になるか大転けするかどっちかな? って感じの作風。でしたが、結果がどちらだったかといえば、まあ、評価を見ていただければ分かるかと(苦笑)

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
DZを作るより、グラハムを量産した方が戦争に勝てると思いました(笑)

それはさておき、「アニオリ」「過去改編」「SF」という、ストーリーと設定に対して高いものを要求されるジャンルを選択し、高いハードルを自らに課しておきながら、見事にそのハードルをくぐっていきましたね(苦笑)

とりあえず、過去改変によって世界は平行世界線に跳び、そこでデリダ達は幸せに暮らしましたとさ、メデタシメデタシ。って話で良いんですよね?

これは雀犬さんが指摘されていましたが、「1話と12話だけ観ればいい作品」ってのは、確かにそうだよなと思いました。

タイムリープものの面白さは伏線にあるはずです。「そうか、あの場面をこう変えれば良かったんだ」と、視聴者が一本取られる感覚。それが醍醐味なのに、特に中盤は、視聴者が知らないデリダの過去に跳ばれても、ソンナノシランガナの世界です。途中の殺し屋さんの話もとってつけたようですし、ダラダラと緊張感のないアクションシーンを見せられてもね。なに? デリダの身体能力を自慢したかったの?

最終回のように、視聴者が知っている過去に跳ぶのなら、まあ分かるのですが(最終回でデリダが科学者のクセして、自身がタイムライド出来ていたことを「一種の超常現象かと思っていた」という独白には吹いたが、まあ、そのくらい想像力が豊かじゃないと、時間跳躍なんて研究しようと考えられないんだろうw)。

だから本当は、3話くらいまでは過去編(変えるべき対象)をしっかりやり、4話くらいから現在編でも良かったのかなと思います。

とりあえず、デリダがロリコン且つ親友の娘に手を出せる鬼畜だということは分かりました(苦笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}

1話目「目覚めた場所」☆3
{netabare}
人工知能搭載のロボットが実用化された未来が舞台。シナリオが大事になりそうな作品ですね。親子喧嘩のシリアスなシーンで、走り姿がダサいと興醒めですね。暴走したロボット達によって破壊された未来で目を覚まし、タイムトラベルで過去(1話目)に戻って、バグの消去をする話ね。名作になるか、大転けするか(笑)
{/netabare}

2話目「世界に残されたものは」☆2
{netabare}
身体能力高いな(笑) ロボットのわりに、射撃精度が(汗) バグがあることが分かっていて、それがどんなバグなのかも分かっていて、10年もあったなら、ゼロからパッチくらい作れそうなもんだけどね。周りの(プロジェクトメンバー)研究者は揃って無能なのか、主人公達がぶち抜けて優秀なのか。マージュとネイサンの髪の色の違いというか、どう見ても親子に見えないとか、むしろデリダに似てるってのは、なんかの伏線になっているのかな? マージュが実はデリダの母親だったりとか(笑)
{/netabare}

3話目「集まった者たち」☆3
{netabare}
いやいや死神さん、もっと楽に殺せたやん。写真の場所にジャンプするのかな。や、安っぽい(苦笑) ハリウッド的なストーリーながら、アニメだから出来てしまうアクション(ビルから落ちた人間をダイビングキャッチして無傷)が悪い方向に作用して、絶妙にダサくなっていませんか?
{/netabare}

4話目「時間跳躍者」 ☆2
{netabare}
さっさと作ればって、、、核心をw 10年もそのままのシステム? そんなに進化したIAなのに、自動運転はないの? なんか、段々ボロが出てきたな~。いや、パッチファイルでも情報でも自分の能力でも、相手国にでも売れば?
{/netabare}

5話目「棄てきれぬもの」☆2
{netabare}
過去を改変しながら、ストーリーを進めていく。現在・過去回想・過去にタイムリープ・改変された現在と、4つの時間軸を行ったり来たりするので、かなりストーリーがつかみにくい(てか、進行しない)。基本的にシリアスな作品だが、所々で作画アヤシイので、安っぽく感じることも。これはやはり、ネイサンが黒幕かな(笑) 親父は今でも生きていて、マージュと繋がっているとか(笑)
{/netabare}

6話目「探る者、隠す者」☆2
{netabare}
どこでコーヒー作った? ライフライン生きてるの? ラブコメはしなくてもいいかな。大きな過去改変はできないのかな。というか、なぜ主人公は改変後の世界で記憶を維持できるのかの、説明がほしいな。ユーリがキーを拾ってた? ご都合主義。むっちゃ無用心だし、カメラを落としていくとか、敵もバカ?
{/netabare}

7話目「それぞれの、愛」☆2
{netabare}
もう、ヴィドーが主役で良いんじゃ? まあ、この時代なら水陸両用くらい、別に難しくないのでは?
{/netabare}

8話目「時のさだめ」☆1
{netabare}
過去改編に回数制限って、そんな大切な情報を後から、それも、「主人公が苦労して辿り着いた」のではなく、「サクッと教えてもらう」なんて、もうだめだろ、この作品、、、。
{/netabare}

9話目「強い絆」☆1
{netabare}
蛍の作画、ひでぇ(苦笑) だからもう、ヴィドーが主人公で良くない? もうさ、DZ作るより、グラハムを量産した方が戦争に勝てるのでは(笑)? つか、素人のマシンガンに蹂躙される戦争兵器って(呆)
{/netabare}

10話目「手放したもの」☆3
{netabare}
う~ん、作風的には、キャラを深めるよりも、ストーリーを深めていくべきだと思うけど。こんな終盤にきてまで、死神さんの回想とかいる? やるなら中盤じゃない? この回だけを切り取ればなかなか面白かったけど、作品全体の流れの中ではどうだろう? あと2話でどこまでやれるか。なんか、大風呂敷を広げておいて、小さくまとまりそうな気配しかない。
{/netabare}

11話目「静かな場所」☆2
{netabare}
ただのドローンじゃねえか。だから、グラハム強すぎるだろ(笑) んでサクッと死神さんを殺すと。いくら感動風にしても、前話で急に新情報ぶちこんできて、感情移入しろってのは無理っすよ(汗) つか、一人で帰すなや。ここまできたら最後まで付き合うけど、これ、完結するか?
{/netabare}

12話目「総ては在るべき場所へ」☆2
{netabare}
まあ、少しは納得の最終回。科学者のクセして、「一種の超常現象かと思っていた」という独白には吹いたが、まあ、そのくらい想像力が豊かじゃないと、時間跳躍なんて研究しようと考えられないんだろうな。とりあえず、デリダがロリコン且つ親友の娘に手を出せる鬼畜だということは分かった(苦笑)
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

駄作に情けはかけない。それが俺のレギュレーションだ。

【概要】
 2018年秋放送のオリジナルアニメ。安倍吉俊さんがキャラクターデザインのオリジナル作品ということで期待していたんですけどね。公式サイトの監督のインタビュー記事によると

"「時間もの」でありながら理詰めの難解な話ではなく
 幅広い層が気持ちよく見れるジュブナルSF"

を志向して制作しているとのこと。しかし最終話まで見終えた今、気持ちよく見れるジュブナイルSFとは一体なんだったのか…とやるせない気持ちになる。蓋を開けてみれば、安い話に安い絵に安い演出。三拍子、ではなく三重苦揃った駄目駄目なアニメでした。

 あのコメントは「シュタゲ的なものを作ろうとはしたんだけど失敗しちゃった。頭を空っぽにして、ガバガバな設定、都合の良すぎる展開も大目に見てね。テヘペロ。」ということだったのかな。

(ドンッ!)

情けない。テヘペロが許されるのは美少女キャラだけなんだよ!
おしおきタイムっす!!

以下、各話感想
{netabare}
■第1話
 近未来が舞台のSF。主人公デリダはディジー(以下DZ)というペッパー君にクリソツなロボットの開発者。DZに重大なバグがあることに気づいた彼は修正パッチを導入しようとするが、このバグはDZを戦闘兵器として売り捌くために仕組まれたものであり、デリダは命を狙われる事態になる。

 ヒットマンの襲撃を受けたデリダは「普通その高さから落ちたら死ぬだろ」という崖から落とされるがスリ傷で済む。えらい丈夫な男だな。辛うじて逃げのびたデリダが森を彷徨っているとなぜか落とし穴が空いている。うっかり落とし穴にはまったデリダはダクト的なものを伝って地下に降りていく。なんか楽しそうだなおい。

 たどり着いた怪しげな地下施設。ここでデリダは驚くべき行動に出る。すたすたと謎の装置に向かい、「寝っ転がるには手頃だな」という感じで仰向けに倒れこむのだが、装置が作動し始めると「やめろーーー!」と絶叫する。なんと冷凍睡眠装置だったのだ!!自分から入っておきながら何で焦っているのかさっぱり分からないが、とにかく、ここで彼は10年の眠りに入る。きっとストーリー上必要だったのだろう。

 この落下にはじまりコールドスリープに入るまでの一連のスムーズすぎる流れは「ピタゴラスリープ」と称されるRErideD屈指の迷場面である。相当笑えるので一見の価値あり。

■第2話
 目覚めたデリダが目にしたのは暴走したDZによる戦争で荒廃した世界だった!
 
 第2話の見所は、10年の眠りから覚めたばかりとは思えないデリダの俊敏な身のこなしである。恐怖の兵器と化したDZの攻撃を華麗にかわし、物凄いスピードで壁をよじ登るまるでゴキブリのような動きは視聴者を唖然とさせる。これもRErideD迷場面のひとつ。

 このアニメはとにかく演出が悪い。キャラクターは死と隣り合わせで全編通してシリアスなモードなのに、大事な場面でギャグにしか見えないような演出を繰り返す。大陸の作画班はこれがどんなストーリーのアニメなのか知っていたのか怪しいものだ。もしかすると本当にギャグアニメだと思っていたのかもしれない。

 さて、危ない所を助けるのがヴィドーというオッサンである。この元警官のオッサンは強面だけどとてもいい人。そしてデリダ被害者の会の代表でもある。さらに娘のマユカ(通称メット幼女)も加入する。この幼女のせいで切れなくなった方も多かろう。まったく罪な子だ。

■第3話
 第3話の見所はなんといっても迫力<<零点>>のアクションシーンだろう。頭のネジが数本外れてそうな殺し屋・ドナ姉さんの襲撃を受けるがここでも緊張感はほとんどない。ドナと交戦していたはずのヴィドーが何事もなかったように車に乗り込むあっさり感が実にシュール。ドデカイライフルを車に目掛けて打ち込むドナ。最初からそれを使え!当然車は無傷。

 このままでは「白い死神」と恐れられる殺し屋の名折れだと感じたか、上空から追跡し狙撃を試みる。もちろん弾は全て当たらない。ヴィドーの愛車グラハムはAIを搭載しているのだが左右にほぼ平行移動して器用に回避する動きは視聴者の笑いを誘う。

 その後、デリダたちを狙う別の勢力の手によって建物を爆破されるが、ユーリィはなぜか無傷で、なぜか窓から落ちそうになっている。腕の力の限界が来たところで滑り込んでユーリィをキャッチするデリダ。このシーンのわざとらしさは異常。

■第4話
 第4話は安倍さんが脚本担当なのだが・・・彼のシナリオ担当回はやたらにシリアスである。しかしシュールでフフッと変な笑いがこみ上げてくるのが持ち味の本作ではハズレ回と言わざるをえない。

 見所はデリダのロックマンを連想させる高速スライディング(通称デリダッシュ)と、かなりの高さの高速道路から飛び降りて下の車(グラハム)に華麗な着地を決めるシーンだろう。このアニメのアクションは相変わらず面白いぜ。どうも主人公補正により重力の影響を無視できるらしい。それにしてもデリダの身体能力の高さにはびびる。実はコールドスリープ中にサイボーグ化されていたのだ!というオチでも驚かない。

■第5話
 さて第4話の後編からタイムライドという能力で主人公が過去に戻れるようになり、いよいよ「時間もの」らしくなる。ただこのタイムライドに関する理論的な説明はなく、かなり雑な印象を受ける。

 そんでもって毎回主人公が頭を抱えて「うおーうおー」と唸りながら回想シーンに突入するもんだから、傍から見るとかなり痛々しい光景である。「ハーブか何かやっておられる?」と突っ込みたくなる。

 このアニメの数ある欠点の一つとして主人公デリダの魅力のなさが挙げられる。いちおう技術者のはずなのだが、ほとんど活躍しない。この回もコンピューターの操作をするのはデリダではなくユーリィで、なぜかオペレーションを造作もなくこなす有能ぶりを発揮する。一方のデリダは頭を抱えこんで脳内トリップしている。なんなんだこの主人公は。

■第6話
 前回、そして今回とデリダが過去に飛びまくるのだけど、「ああ、この場面は!」とペラペラ語り始めても視聴者からすると「知らねーよ、こんな場面」としか言いようがない。ぽかーんと画面を見つめている時間が多い。時間ものとしてこれは致命的な欠陥に思える。

主人公は相変わらず頭を抱えて唸ってるけど、頭を抱えたくなるのはこっちだよと言いたい。

■第7話、第8話
 すまん。見たはずなんだけど全く記憶にない。

■第9話
 シリアスを笑いに変える、デリダ演出の真骨頂といえるネ申回である。ここまで無一文の癖にいつも態度だけはでかいカス主人公に「ツケといてくれ!」と戦闘要員としてタダ働きさせられた挙句負傷したヴィドーさん。今回も暴走したDZの群れを相手に手負いの身で奮闘するのだが、やがてDZに取り囲まれて絶体絶命のピンチを迎える!

 …のだが、DZは突っ立っているだけでまるで攻撃してこない。おいおいDZのせいで世界が大ピンチなのじゃないのか!そしてただの技術者のはずのデリダが銃を手に持ち、「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」と絶叫しながら銃を乱射するとDZはあっさりと倒れていく。も、もうどこから突っ込めばいいのか分からない。

 ( •̀∀•́ )

 そして最高のドヤ顔を決めるデリダ。見ている方は最高にイラっとするぜ!

■第10話
 突然始まるAIと人間の危険な実験。なんというシリアルエクスペリメンツッ!この回のAパート安倍さん脚本なのだが、本当はこんなしょぼくれた時間ものSFではなくSerial Experiments Lainの続編をやりたかったのだろうか…この話は単体で見るとかなり面白い。ただ、RErideD全体で見ると相当浮いている。お話のバラバラ感は今更なのだけど。

■第11話
 最終決戦。かつてない数のDZが主人公たちを包囲する!!しかし車で轢く引くだけで対応できるので全く問題はない。「DZの未来型だよ。これぞ究極の兵器!」とラスボスが豪語する最終兵器も絶対に弾が当たらない親切設計は変わらず。DZとは一体何だったのか。

 最後はAIグラハムが覚醒し、なぜか空を飛び敵の戦闘機に突っ込んで自爆するという攻殻機動隊S.A.C・・・いやドラえもん「のび太の海底鬼岩城」のパクリ・・・いやいやオマージュで決着がつく。何とグラハムはバギーだったのだ!

 この後、「白い死神」と恐れられた殺し屋ドナさんが登場するものの、自我崩壊により退場。ドナさん尺稼ぎお疲れ様でした!ドナドナドナドナ~

■第12話
 なぜか全裸でコールドスリープ装置に横たわるマージュ。デリダは服を着たままだったんだが、「これが本当の全裸待機!」というネタなのだろうか。

 そして怒涛のネタバレラッシュ開始。最終回にして「おいそれ今日初めて聞いたぞ」という設定もあるが、これはジュブナイルSFなのだから気にしてはいけない。

 まぁそれなりに筋は通っているのだけど、沸々と感じるのは――もしかしてこのアニメ、第1話と第12話だけを見れば良い作品だったのではなかろうか。実際ヒロインの出番ほとんどなかったし…

 悟りを開いたかのように人生訓を語り始めるデリダとマージュ。無理矢理いい話に持って行くスタッフ。ツケは結局踏み倒されるヴィドー。全ロリコンの夢を叶えるデリダ。そしてユーリは滑り台へと向かう。またしても敗北するメガネっ子に全俺が泣いた。

 まぁ、最後に良かった点を挙げると女の子の作画は崩れなかったことだね。うん。そこには揺るぎない意志を感じたよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
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