恐竜でタイムマシンなアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番の恐竜でタイムマシンなアニメ映画は何なのでしょうか?
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66.6 1 恐竜でタイムマシンなアニメランキング1位
ドラえもん のび太の恐竜(アニメ映画)

1980年3月1日
★★★★☆ 3.6 (105)
606人が棚に入れました
スネ夫のパパのアメリカ土産「恐竜のツメの化石」を見せてもらえなかったのび太は本物の恐竜を見つけると宣言、やむなく、のび太は化石発掘を始め、悪戦苦闘の末、化石らしき物を見つけた。ドラえもんのタイム風呂敷にかぶせて一億年前の姿に戻すと、これが巨大なタマゴ。それから毎日、のび太はふとんの中でそれ抱いて寝むるのだった。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、加藤正之、千々松幸子、よこざわけい子、鳳芳野、青木和代、井上和彦、宮村義人、島宇志夫

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大人目線でもSFとして十分面白いストーリーでした。

 記念すべき大長編ドラえもん第1作。1980年です。藤子不二雄Fさんがどこまで関与したのか知りませんが、ドラえもん本編の短編の話を広げてできた話だそうで、非常に物語の出来がいいです。

 もちろん子供向けですからストーリーは単純化されていますが、恐竜の卵を発見しタイム風呂敷でよみがえらせる。ふ化させて育てる。育てきれないので恐竜がいるべき世界に連れて帰る。本来日本の恐竜を北アメリカに離してしまったので、日本まで移動させる。ただ、どこでもドアは当時の地図データが入っていない。タイムマシンで戻ろうにも壊れてしまった。で、冒険するわけです。既存の道具を上手く組み合わせてしっかりと壮大なストーリーを組み立てています。

 そして、未来の恐竜ハンターが登場、のび太たちをマンハントしようとしますが、のび太たちは戦います。恐竜のハントは過去改変につながり禁じられた行為です。で、最後は時間を管理する未来の組織が来るという話になります。

 本作は非常にSF的でした。若干ストーリーを変えて、演出やテイストをずらせば立派にSF映画になるようなプロットでした。まあ、2回もリメイクされるのはわかる気がします。だって、大人が見てもかなり面白いですから。

 ドラえもんなど児童向けが多いので誤解されやすいですが、藤子不二雄はSF的なストーリーが秀逸なことで知られています。「タイムパトロールぼん」というマンガを書いています。この中にも恐竜時代の恐竜ハンターを取り締まる話があって、まあ本作そのままです。
 このシリーズがかなり時間SF的には警察機構やメカの設定、舞台設定など優れたストーリーですのでお勧めです。

 テント一つとっても恐竜に対応した危険回避のための風船のようなデザインにするなどSF的なセンスが光っていました。

 また、恐竜ハンターや時間を管理する組織が使う乗り物のデザインがなかなか秀逸でカッコ良かったです。スターウォーズの影響がどうしてもあって空母のようなものはスターデストロイヤーを意識したデザインになっていました。
 
 大長編ドラえもんは、のび太やジャイアンの成長について語られることが多いですが、SFとしての出来の良さについては注目すべきでしょう。
 特に初期作はSF的に秀逸なものが多く、次作の宇宙開拓史や、日本誕生、鉄人兵団などは本当にストーリーが面白いと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色んな優しさが溢れる、「映画ドラえもん」の名作の一角

記念すべき、映画ドラえもんの1作目ですね。後続の作品に比べ、筋が分かりやすいというか、テーマ性がそこまで重くないというか、良い意味で子供向け(もともと子供向けのコンテンツですがw)。

恐竜なんて、当時の男の子だったらみんな好きでしたよね。現在のように色々と研究が進む前だったからか、「現実世界の過去」というよりは、「一種のファンタジー」として、恐竜が存在していたように思います(研究が進むこと自体は良いことですが)。

そんな少年達の心をグッと鷲掴みにした本作。この頃はドラえもんを観ると、無条件にワクワクしたな。知らない世界に連れていってくれるようで。

この作品が現在でも色褪せないのは、「友情」という普遍的なテーマに絞って作られたからだと思います。あと、ピースケの可愛さが反則だから(笑)

本当にのび太って、良いキャラだと再確認。ダメダメでも優しい男の子。しずかパパが結婚式の前に言った名言は、のび太の本質を表していると思います。この時代の主人公としては異色の弱さと優しさ。そんなのび太の魅力がいっぱいに詰まった素敵な映画です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ドラえもん=感動の図式の成立 S

原作 コミックス10巻収録版を読了

記念すべきドラえもん最初の映画です。
私が劇場で見た始めての映画でもあります(多分)。

当時、ビデオなんて便利なものはウチにはなかったので、記憶の中で原作とごっちゃになってしまっているのですが、思い込んだら一途なのび太の性格はこの頃から良く現れています。
勿論、映画になると途端に格好良くなるジャイアンと、情けなくなるスネ夫の姿も。

便利な道具が故障し易いっていうのはこの映画の頃からそうでしたね。
ご都合主義と言われるかもしれませんが、ドラえもんは道具が多すぎるので、そうでもしないと話が成り立たないんです。
そのあたりは目を瞑って見るのが吉だと思います。

原作を読んでいても、読んでいなくても、最後にどうなるのかは分かっているはずなのに、涙が流れるのを止めることはできませんでした。
果たして今見ても泣くのだろうか?

ドラえもんがまだまだ定着していなかった時期に公開されたこの作品を見た人々(私も含め)は、歴史の証言者と言ってもよいのかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

64.9 2 恐竜でタイムマシンなアニメランキング2位
ドラえもん のび太の創世日記(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.5 (74)
441人が棚に入れました
夏休みも後半にさしかかっているというのに、のび太は宿題の自由研究に全然手をつけていない。そんなのび太のためにドラえもんは未来の世界から“創世セット"なるものを取り寄せてくれた。それは宇宙の誕生から地球の発生までを短時間で見せるもので、まさに自由研究にはピッタリだった。早速、のび太は良い世界を作ろうと神様になりきって、説明書通りに創世セットを作り始めるのだった・・。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、千々松幸子、中庸助、白川澄子、松原雅子、林原めぐみ、辻村真人、井上和彦、こおろぎさとみ、速水奨、玉川砂記子、村松康雄、大塚明夫、巴菁子、加藤治、稲葉実、山田ふしぎ
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」の系譜

2022/03/28 投稿

現代の視点で見ると

絵はひどいです
作画,画質,色などなど全てにおいてストレスになりますが,次第に慣れるレベルとも言えます。



ストーリーは電脳コイル「ダイチ、発毛ス」(ヒゲ回)と同じエドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」をルーツとするものと思われます。(さらに元になった物語があるかも知れません・・・というか創造神の存在について考えればこのような話になるような気もしますが^^;)

かいつまんで言うと

のび太がドラえもんの道具で,太陽系を作る話です
ビッグバンから始まる壮大な物語です
途中人類が登場してから
歴史のポイントポイントでのび太に似た人物が登場するのは
冗長に感じると共に,別な宇宙の話なのにのび太のご先祖様を見ているような錯覚に陥りました。

最終的には{netabare}
世界大戦が起こりそうになるのを,驚きの方法で回避してめでたしめでたし,{/netabare}となります。



本作の評価ポイントとしては

1995年に宇宙の創造に関する哲学的なテーマをドラえもんというプラットフォームで展開したこと。

エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」をフォローしたこと。

1995年(平成7年)当時の文化が映像中に見られること
(町の書店,のび太の家,カセットテープなどなど)

海援隊の「贈る言葉」以外の曲を聴くことができること

これらに興味があるのであれば,見てみるのも悪くは無いかも知れません。


あと,個人的にはエンディングの絵日記は高評価です。
若干,作中ののび太,しづかちゃん,ジャイアン,スネ夫の関係と違ったリアルな小学生の人間関係っぽい雰囲気が感じられる点が特にお気に入りです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

暇を持て余した神々の遊び

シリーズ16作目。

軟弱ヘタレなのび太は夏休みの自由研究の題材に困り、いつものようにドラえもんに泣きつくところからスタート。
のび太にすこぶる甘いドラえもんは創世セットという地球を一から作れる大がかりな道具を持ち出す。相変わらずこの道具も狂った性能を発揮。
{netabare}
でも地球の発生や進化の過程についてはわかりやすくて勉強になるとは思う。ドラえもんのこういうサイエンスなところは子どものワクワクを刺激してくるね。
作った新世界ではちょっとした手違いで昆虫が独自の進化を遂げ、昆虫VS人間の構図に。倫理的にどうなんだこの道具は。

全体的にのび太たち主要メンバーの活躍が少ない。新世界に住むオリジナルキャラについて描く時間が長く、のび太たちは石ころ帽子を使って傍観者に徹する形。本作の主役はまさにノビヒデだった。
盛り上がり所も極端に少ない。またイベントが起きたとしても、すべては作られた世界で起きることなので何が起きようと緊張感も薄いのも難点。

てかいつも思うのだけど、タイムマシンで時代にとどまらず、世界線をも飛び越えるのはどうなんだろうと思う。

エモドランがかわいかったのが救い。
あとエンドロールで観察日記を流すのは良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

劇場版旧ドラ創世日記。のび太の地球観察日記。

旧ドラキャストの映画創世日記です。
今回はのび太が夏休みの自由研究で、ドラえもんの道具創世セットを使って地球を作り、その観察日記を付けようとするところから始まります。


終始創世セットを使い作られた地球の観察で、のび太達はそれを見守るというのが多いです。のび太やジャイアンスネ夫にそっくりな先祖が出てきたのは面白かった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
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