2020年度の東京都おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の東京都成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番の2020年度の東京都おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.8 1 2020年度の東京都アニメランキング1位
富豪刑事 Balance:UNLIMITED(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (231)
803人が棚に入れました
ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤 春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる――!

声優・キャラクター
大貫勇輔、宮野真守、塩屋浩三、神谷明、熊谷健太郎、上田麗奈、高橋伸也、小山力也、榎木淳弥、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

声優神谷明のお仕事

3話以降延期。7/16~ノイタミナ枠にて第1話から

『放課後ていぼう日誌』『天晴爛漫!』同様に2020春クールからのスライド放送。
筒井康隆氏の原作は既読であり今回の視聴動機。映像化ととても相性のいい作家さん。アニメだと『時をかける少女』『パプリカ』なんてありますね。昔やってた深キョンドラマも良かったし断る理由はありません。「たった100億で人を殺すなんて…」は名言でした。今回の主人公は原作準拠で男♂です。

全11話とコンパクト。財閥の御曹司がなぜか刑事をやっていて札束で顔を引っぱたきながら事件を解決していく痛快な刑事物。
ドンパチ起こすからビルごと買う。毎度億単位の金をばら撒きながらクレームをねじ伏せたりという発想がナイスですね。ありそうで…いや、ないわ(笑)

制作は『青春ブタ野郎は…』『約束のネバーランド』のCloverWorks。とアニメーターに着目したいとこですが、ここは筒井康隆氏に注目しときます。
原作は45年前の代物。アニメ化にあたって古びた部分はメンテナンスが必要だったのでしょう。本作ではAIの執事“ヒュスク”といった原作にない設定をズンドコ投入してるわけですが、原作者があっさり許しちゃってるんですよね。そしてうまく機能している。『時をかける少女』も細田守監督にフリーハンド与えてますし、『パプリカ』の今敏監督にも同様に。それでいて「原作よりいい感じ」と原作者本人が褒めてたりします。一見軽い爺さんなんですが放任ぶりがなんとも絶妙。作品の本質を抑えて抜くところを抜ける柔軟さは尊敬に値します。しかもちょっと前にライトノベルも書いてたみたいですね。きっと前頭葉が柔らかいのでしょう。

しかして、リノベーションが上手くいった令和の『富豪刑事』は当初の想定以上にぶっ飛んでて面白いです。深キョンみたいな綺麗な女性でなくても面白くて一安心。
破天荒な設定とわりと短め11話の取っつきやすさが売りかと思いきや、しっかりミステリ要素ありのサスペンス展開へと発展していくのも意外性があってよし。
OP担当は令和デビューの“SixTONES”。ジャニーズながら(失礼!)いい感じです。EDは“OKAMOTO'S”。当たり前のようにかっこいい。かっこいいことやる時のノイタミナですね。

声優さんは数名“棒”がいます。仕方ないので男性は真綾さん、女性は真守で耳を癒されときましょう。
棒はこの際気にせず置いといて、けっこうなベテランさんが出演されてるのを楽しみにするのも一興かもしれません。スポットでの小山茉美さんや主人公の祖母役としてそれなりに出演時間のある方は青二プロの創立メンバーだとか伝説すぎます。それよりなにより私の世代にとってのレジェンド声優神谷明さんが老刑事役でヘビーローテーション。重要な役どころを演じられてるのも嬉しい。

原作者・設定・声優さん。このへん引っ掛かりのあるようでしたらオススメです。原作もののしょっぱいアニメ化にならなかった佳作といっていいでしょう。



※ネタバレ所感

■声優神谷明のお仕事

定年間際の老刑事。仲本長介(CV神谷明)通称ちょーさん役。富豪刑事のバディが加藤だったのでうっかり志村と高木の登場を密かに期待したけどこちらは叶わず。
昼行燈の老刑事よろしくいい感じで枯れた演技されてました。『キン肉マン』『北斗の拳』『CITY HUNTER』のテンション高めの演技とは真逆。重ねた年月を感じさせます。

{netabare}そう思ってた矢先の回想シーン。若かりし頃のちょーさんになったらいきなり声に張りがあることあること(笑) 演じ分けは隠れたみどころですね。あーもう一度必殺技叫んで欲しいなぁ…
当然ちょーさんにも相方がいたわけでその役回りは後輩の武井克弘(CV小山力也)。つられて小山さんもしっかり若返ってました。この2人の掛け合いはけっこう多かったです。{/netabare}

{netabare}そういえばこのお二人。{netabare}新旧の毛利小五郎ですね。{/netabare}{/netabare}


■主人公神戸さん※原作ネタバレ

{netabare}アニメは俺様キャラでしたが原作の神戸大助は人当たりの良い好青年。一見常識人なのに金の使い方が壊れてるギャップが面白い作品でした。こうみると深キョンのも世間知らずお嬢設定だったり原作ともアニメとも違いますね。自由過ぎです。

先述のAI執事の新設定もそうですが2020年になると電子決済になるわけですもんね。物理的に札束で引っぱたくことはもはやありません。
金の使い方も違いがあります。アニメでは豪快に金を使って事件を解決。捜査絡みでの被害には倍額補償するので犯人以外の外野はハッピー。原作でも豪快は豪快でばら撒くのは一緒なんですが、どういうわけかばら撒いた以上に儲かってしまうみたいな展開でした。
今のご時世だと、バリュー投資でリターンが戻ってくる原作の説得力よりも、コンプラ順守や賠償リスクなどうるさい世の中を問答無用でぶった斬るかのようなアニメ描写の痛快さのほうが受けるのかもしれませんね。{/netabare}

これだけ豪快だと

 世の中けっきょく金じゃん

と斜めに構えることすら馬鹿馬鹿しくなってきますよ。しっかりエンタメしてます。
主人公の設定すら千変万化してるわけです。半世紀近く前に作ったプロットが使えすぎていくらでもバリエーションが作れる状態であり、今回の改変もわりと成功したんだろうって思います。


■いったん加藤を

これあくまで希望です。

{netabare}結果としてちょーさんの邪魔をしちゃった井村の事情聴取。井村は半堕ちしてたし弁護士の接見遅らせてる間にゲロった可能性が高そう。そしてあのように死ぬこともなかったかもしれない。「時には刑事は泥水すすらなきゃいけない時がある」としたちょーさんの言葉の重みをかみしめるために、加藤が己の妨害行為を後悔する展開もありだったのではないかと思われる。
過去の判断ミスと現在の判断ミス。ここからませればその後のちょーさんの顛末とあいまって面白さ増しそうだったのにちょい残念。
ヤル気ある無能が現場引っ掻き回してそのことにペナルティの無い展開を私が嫌いなだけですけどね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.09.26 初稿
2020.10.31 タイトル修正
2021.06.16 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

終盤のシリアス展開が評価の分かれ目

健康のためにと、毎朝、納豆を食す日々。
とはいえ毎回同じ味では飽きちゃう。
という訳で、加藤家直伝納豆は参考になりました(笑)。

たしか、原作はコメディだったような記憶があるんですが?
主人公が金に物を言わせて事件を解決していく的な物語。
それも、しょうも無いことに湯水のようにお金をつぎ込んでいくところが面白かった気が・・・?
(全く自信なし(笑))

まあ、序盤は確かにその傾向がありましたね。

だから余計に中盤以降のシリアス展開は『あれっ?』って感じ。
しかし、現対本部の面々にも見せ場があったりと、物語としては面白かったと思います。
ラストだけはいただけないけど・・・。

『カメラを手にグルットナしてみよう!』に1200億円以上つぎ込んだのが、唯一原作っぽかったかな?

あと、主人公の声優がイマイチ。
と思ったら、なんだ、本職じゃないんですね。
大人の事情で作品のレベルを下げちゃうのはいかがなものか(笑)。

『お黙りなさい!』

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

世の中のほとんどの物は金で買える

資産家の御曹司である神戸大助。
警視庁に入り「現代犯罪対策本部準備室」という窓際部署で熱血漢の加藤春とコンビを組む。
神戸は自身の資産を潤沢に使い、事件を解決させるのであった。

原作・筒井康隆。
学生の頃、古本屋の100円コーナーを物色中に発見。
読んだ記憶があります。
原作は、最後にオチができる構成。
本作品と違う所です。

科学技術が進歩した現代社会。
金持ちなら最先端の技術を持っていて当然。
神戸は執事を務めるAIであるヒュスクなどを駆使して事件を解決させます。

本作品を受け入れる事ができるかどうかは、神戸の刑事となったキッカケについてでしょう。
母親を殺害させられた神戸。
当然、犯人を見つけて捕まえようとなるでしょう。
しかし、真相に近づくと身内の協力が少なくなります。
ミステリのネタバレは御法度なので明言は避けますが、
この事件の結末に納得できるかどうかで評価は決まります。

私は『富豪刑事』らしい、さらに大金持ちになるオチを期待していましたが、
当てが外れましたね。
日進月歩の技術革新について来られるかどうか。
その技術を未来の物と空想できるかどうか。
視聴者の想像力によって内容を実感できるかどうかを試させる内容でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

68.5 2 2020年度の東京都アニメランキング2位
ハイキュー!! 陸VS空(OVA)

2020年1月22日
★★★★☆ 3.5 (69)
324人が棚に入れました
春の高校バレー宮城県予選、烏野高校は白鳥沢学園高校との激闘を制し全国大会出場を決める。一方、東京都代表決定戦は、音駒高校、梟谷学園高校、戸美学園高校、井闥山学院高校の4校によって3つの代表枠を争っていた。音駒高校は激戦の東京都予選で代表枠を勝ち取ることができるのか?そして烏野との「ゴミ捨て場の決戦」を全国の舞台で実現できるのか?東京都代表決定戦、開幕―!!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

春高全国大会 東京都代表決定戦…全国大会出場の切符を手にするのは!?

この作品がOVAとして販売されていたのは知っていましたが、レンタルされておらず視聴するなら円盤を購入するしかないと思っていました。
ですが、この作品も最近配信され始めていたんですね。


春の高校バレー宮城県予選、烏野高校は白鳥沢学園高校との
激闘を制し全国大会出場を決める。

一方、東京都代表決定戦は、音駒高校、梟谷学園高校、戸美学園高校、井闥山学院高校の
4校によって3つの代表枠を争っていた。
音駒高校は激戦の東京都予選で代表枠を勝ち取ることができるのか?
そして烏野との「ゴミ捨て場の決戦」を全国の舞台で実現できるのか?
東京都代表決定戦、開幕―!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

春高の全国大会を前にしっかり差し込んできましたね^^
音駒と梟谷以外の高校は初見でしたけれど…
最初は木兎 光太郎をエーススパイカーに擁する梟谷学園高校が圧倒するとばかり思っていました。
ですが、木兎って好不調の波が激しいんですよね。
1つのプレーの調子が良いと、他のプレーを忘れちゃったり…

だから総じてどこが優勝してもおかしくない感じなんです。
まぁ、ここまで勝ち残るだけあるので当然なのかもですけど…

ずっと気になっていたことがあります。
それは東京都の高校は、何故どの学校にも動物の名前が付いていることです。
音駒高校の「猫」、梟谷学園高校の「梟」、戸美学園高校の「鳶」、井闥山学院高校の「鼬」
宮城県の高校は烏野以外に動物の名前が付いているのは白鳥沢だけなのに…

烏と猫は都会の喧騒の中でもしっかり生き抜いているので、「ゴミ捨て場の決戦」と言われても納得感はありますが、その他の動物で凡そゴミ捨て場が似合うのは、強いて言うなら鳶くらい…
もし、烏野がこの先音駒以外の高校と対決する場合、その試合にどんなキャッチフレーズが付けられるかが楽しみだったり…
全然試合と関係ないんですけどね^^;

時系列的には、現在放送されているTVアニメ版第4期の前になります。
TVアニメ版第4期が放送されたのが2020年の1~4月で、本作品が先行販売されたのは2020年の1月22日なので、ほぼ同時期ということになります。
だからTVアニメ版をリアルタイムで視聴されている方は時間軸の補正が必要になりますが、TVアニメ版第4期の前半クールの内容からすると修正も容易だと思います。
時間が取れたら第4期の後半クールの放送が始まる前に前半見直そうかな…^^;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9
ネタバレ

足跡 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

番外編

合宿で一緒だった {netabare}音駒{/netabare} 高校が主役の物語、東京都代表決定戦。
{netabare}リエーフの姉ちゃんとか、観客席でのやり取りなどは{/netabare} 観ないと存在も知らないままの人物も登場しました。
研磨は 本来の持ち味を出して好感が持てる。相変わらず回想シーンがあり、みんながそれぞれ考えてプレーする 人 にスポットを当てた描写が上手い。{netabare}チームワークの意味をリエーフが理解するシーンは良かったです。{/netabare}
バレーボールに限らず スポーツや競技は、勝者敗者関係なく、立場が変われば みんなそれぞれがヒーローだなと 改めて思います。ヒューマンドラマは面白い。
{netabare}結果として、梟谷学園も音駒高校も春高に出場が出来て良かったと思います。ただ、尺が短いOVAの宿命なのでしょう。出場枠が何校なのか分からなかったので、最後の結果の表のところで一時ストップして確認しました。また梟谷学園戦と戸美学園戦の切り替わる間があまりにも無く、唐突に始まった印象で いきなり何?となりましたので、その点がマイナスで ★4にさせて頂きました。{/netabare}
 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

音駒高校の話

音駒高校を中心に東京都代表決定戦。井闥山はほとんど出ない。
全国大会編で、そういえば戸美学園の蛇が解説くんだったんだとか、音駒は開催地枠だったんだというのを思い出させるお話。
全編後編合わせて60分の尺が短さのせいで盛り上がりに少し欠けるが、本編がベースにあるからこそ、キャラ数多くてもキャラの背景もわかってるからこそ、短い尺でもさくっと観れ理解できるる作品。

100点中75点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1
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