2022年度の魔法使いTVアニメ動画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2022年度の魔法使い成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番の2022年度の魔法使いTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.0 1 2022年度の魔法使いアニメランキング1位
異世界薬局(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (298)
896人が棚に入れました
現代日本の薬学研究者であった薬谷完治は目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。 ファルマは間違った治療法や薬の調合、医療行為と呼べない呪術やまじないが横行するこの世界の医療に絶望する。 前世で培った現代薬学に加え、異世界で手に入れたチート能力【物質創造&物質消去】、貴族だけが使える【神術】を駆使し、あらゆる疾病に立ち向かう。 そして、真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。 異世界チート×現代薬学!異世界の医療を変える人助けファンタジー、本日開業!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

安心して見れるけど毒にも薬にもならないアニメ

【紹介】
薬学研究者が異世界転生して薬学知識とチート能力で病に苦しむ人たちを貧富の区別なく誰でも治すために貴族・平民どちらも利用できるような薬局をひらく異世界転生ファンタジーアニメ

【感想】
最終回はかなり雑でそれまでの11話を台無しにするような展開でとても残念ですし、全体的に惜しいところも多かったけど面白いところもあって、つまらない作品だとは思いませんでした
設定は良いけど、マジメであっさりしててこだわりとか刺激が足りないかも、安心して見れるけど毒にも薬にもならない感じ
ハーレムものじゃないのはいいけど、美少女キャラがいる意味があんまりないのはマイナスかも

【良いところ】{netabare}
・ファルマとブリュノの親子がただ名声や財産のためではなく、薬士としての矜持をもって患者の治療にのぞんでいるところが良かった
・知識だけでなく戦闘力もチートですが、その能力で強引に解決してみんなから絶賛されて何もかもうまくいく話じゃなくて、学者らしく目の前の問題を慎重に分析しながら力業でなく問題の少ない方法を考えて解決していくのが面白かった

・特に陛下の病気を治療するエピソードは異世界での自分の立場と父の社会的信用も考慮して最初からしゃしゃり出ることはしなかったし
化粧品を販売するエピソードは単に薬局を起動に載せるためにはじめたわけじゃなくて、美のために寿命を削る行為を見かねて解決しようとした結果、店が軌道に乗ったっていう展開が良かった
{/netabare}
【惜しいところ】{netabare}
・異端審問官との戦闘シーンや最終話など戦闘シーンになるとただの異世界チートものになってしまって面白みがなかった
戦闘能力は削ぎ落して、医学や薬学の知識以外は無力な主人公にしても良かったかも
・薬局建設のところは、職人たちをアポなしで急に派遣するのもよくわかんないし、すぐ作らないとクビが飛ぶもよくわかんない
ファルマは突然のことに困惑していてじっくり考えたかっただろうに急かされて、褒美というならもっと配慮するべきじゃ・・・って思った
それから、薬局の設計図を書いたみたいだけど、これは前世の知識にもファルマ少年の記憶にもなさそうで、すごく立派な施設が完成してえっ?て思った
設計図なんて立派なものじゃなくて、イメージ図とかそれくらいのものかもですけどね

・構造さえ知っていれば何もないところから元素や薬物を生み出せる能力は、簡単に問題を解決できしてしまって万能すぎてちょっとやりすぎかなー
Dr.Stoneみたいに身の回りにあるものの成分を分析して必要なものを集めるようにしたらもっと面白いかも?パクリって言われそうですけど

・エレオノールがいてもいなくてもいいようなキャラに見えて、第一話のチュートリアル役以外の意味があまりないのが勿体ないかも
それに主人公を怖がって逃げるやりとりもなんか不自然さを感じました、特に意味のあるシーンに見えなくて、第一話に詰めるネタにしては蛇足かなーと思った
でもたぶんエレオノールのエピソードが薄いのは、できるだけここに時間をかけないようにカットしていった結果なのかなーって思いました

・海で溺れるシーンのロッテの行動にモヤっとしました
貴族に仕えるメイドとして坊ちゃんの反対を押し切って自分が泳げないのにブランシュと浜で遊んで溺れさせてしまうなんて使用人として最悪でしょう
すぐ謝るわけでもなかったし「自分が助けに行くべきでした」じゃなくて、お嬢様を命の危機にさらしたことをまず謝るべきでしょう
助けに行っても溺れる人が増えて救助が困難になるだけでしょうし・・・
このエピソードはかなりモヤっとしました {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「薬局」というか半分以上「医者」という気も。1クールの尺にやや詰め込みすぎ感。

「小説家になろう」掲載から商業出版&コミカライズという、お馴染みのなろう作品からのアニメ化です。

私はアニメ化前からコミカライズ版のみ既読でした。アニメ視聴後も原作は未読のままです。

お話としては、現代日本で最先端の医薬研究を行っている主人公が異世界で宮廷医師を家業とする貴族家の次男として転生するというものです。

なろう転生物の転生のタイプとしてはいくつかありますが、本作では子供時代に肉体を乗っ取りそれ以前の記憶は失ってしまうというものです。

主人公ファルマの能力は「物質合成」というもので、化合物の分子式を知っていると合成可能というとんでもない能力です。

そこになろう転生物でお馴染みの「魔力」、「魔術」という要素が加わって無双します。個人的にはまあまあ楽しめてはいたのですが、広くウケるタイプの作品ではないと思うのでお勧め要素はあまりありません。

キャラとしてはファルマの家庭教師を務めたエレン先生がなかなか良かったとは思うのですが若いとはいえファルマよりかなり歳上、ロッテは年齢的にはファルマとマッチしてはいますが使用人ということで身分違い。ということで恋愛要素としては強みがない作品ですね。

あと、いくつかエピソードカットした上でアニメ最終回までのストーリーを進めるにはなおかつ尺不足の感じがありました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界アニメだけど現実寄りのようです

過労死した現代の薬学研究者が異世界へ転生し、異世界で薬局を経営する物語です。
なろう系の小説が原作なのですが、原作は専門家や医療従事者の指導のもとで書かれているそうです。
だから病気の原因や病気の媒体になるもの、そして病気の対策などの説明は、しっかりしています。

主人公は、ある大学院の薬学研究科の准教授。彼には幼くして病気で亡くなった妹がいました。
だから彼は、妹のように病気で亡くなる人を救おうと日夜研究に没頭しています。
そのため、極度の過労により、彼は亡くなるのです。
そして彼は、異世界で宮廷薬師見習いのファルマに転生します。

この異世界は、現代よりも医療技術が劣っていました。
そして転生後のファイルマは、薬の分子構造を思い浮かべるだけで、その薬をつくることができる特技を身につけたのです。
そのファルマが現代医学を駆使して{netabare}女王陛下の命を救い、{/netabare}薬局を経営することで多くの人の命を救うのです。

だから、このアニメは、わりと現実的で真面目な物語です。
こんな異世界系物語ならば私は好きです。続きを見たくなります。
{netabare}
但し、私にとって良くないと思った点が一点あります。
このファルマ、薬学に優れているだけでなく最強の魔法使いであり、戦えば必ず勝つ無敵戦士です。
なぜ原作者は、ファイルマを最強の魔法使いにしたのでしょうか?
そうすることで物語のねらいがぼやけたような気がします。
{/netabare}

ところで、日本の医者の過労死の確率をネットで調べたところ、
なんと勤務医の約60%が過労死ラインを超えているそうです。
特に20代後半の男性勤務医の1週間の平均勤務時間(滞在時間)は、約75時間だそうです。
しかも近年は、コロナの影響で、その時間がさらに増えているようです。
だから、医者が過労死するのは、アニメの世界だけではなさそうです。
コロナの報告を簡単にするようにとの医療現場からの要求が、身に沁みてわかりますね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

63.4 2 2022年度の魔法使いアニメランキング2位
BASTARD!!―暗黒の破壊神―[NETFLIX](TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (61)
215人が棚に入れました
近代文明の崩壊から400年後、世界は魔法と剣が支配する混沌の中にあった。 破壊神アンスラサクスの復活を目論む闇の反逆軍団は、その圧倒的な魔力を持つ四天王を中心に、世界を支配するべく、勢力を広げ続けていた。 そんな中、中央メタリオン大陸にあるメタ=リカーナ王国は魔導師率いる闇の反逆軍団に襲撃される。 王国を救うため、大神官の娘ティア・ノート・ヨーコは一つの決断を迫られる。 それは幼なじみの少年ルーシェ・レンレンの内に封じ込められている、かつて世界支配をもくろんだ古の大魔法使いを復活させること。 そして、その封印を解くことができるのは処女による接吻のみ――。 差し迫った危機にヨーコが意を決してルーシェと唇を重ねた瞬間、黒く強大な妖気が周囲に満ちていく。 最強にして最狂、超絶美形主人公、伝説の魔法使いダーク・シュナイダーが今、復活を遂げる!

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

そうか・・・、だいぶ時も過ぎたし、私も老いたか・・・。

さて、某岡田斗司夫氏が某ようつべにて「ネット○リックスのアニメはなぜ、つまらないのか」と言う解説をしている動画があったりする。

個人的には「なるほどー」と納得しきりだったのだが、この機会に実感するとは思わなかった。
幸いにも機会を得て観させてもらったのだけれども・・・。


なるほどねー、と思った。


ある意味、伝説的な作品(いろいろな意味で)、かつ私自身も好きだった、思い入れのある作品だったので、視聴したときの自身の所感に戸惑ってしまった。
(ちな、前作アニメ版もみております・・・。こちらもシュナイダーの声がね・・・的な感想とイマイチ感を記憶しています)


曰く・・・、
淡々とストーリーを追ってしまったんだよねぇ。
作画もきれいで、お金が投入されている気配はプンプン、原作にも割と忠実な方と評価できる作りで、キャラクタも大方は頭に入っている。本来なら、感動や、待ちに待った感、ワクワクがあっても良いはずなのに・・・。


そして、原作どおりのギャグやツッコミ、そしてエロ要素にもどちらかと言うと、テンポの悪さや時代感の違い(これは仕方ないね)、なんなら、ダサダサ感を感じてしまった。
恐らく・・・、これは作品は全く悪くなく、当方の感覚が変わってしまったのかなぁ、と少し残念に思った。


もう一度言いますが、この作品は漫画で単発から始まり、連載され始めた時から挑戦的な絵柄、魔法から小道具、モンスター、敵のイメージまで、私のイメージするファンタジー世界のイメージにフィットする世界観、各キャラの個性含めて、大好きな作品だったんです。

萩原氏の筆が遅くなり、季刊ジャンプ(当時は増刊ジャンプとして、スプリングジャンプ、サマージャンプ、オータムジャンプ、ウィンタージャンプが発行されており、読切作品や新人漫画家のデビュー作的なものがたくさん載っていたのです、ここから出てきた作家さん、一発屋さんなどなど多彩でした。ほとんどの号数購入して保管していたのですが、いつの間にか無くなってしまいました・・・、本当に残念。このジャンプの情報ってあまりないんですよねぇ。読切作品でスゴイお気に入りの作品もあったんですが)、そして、点々と掲載雑誌を変えていき、作品発表タイミングがブレていく中でも追いかけていた作品でした。
途中、萩原氏の大暴走や、いよいよ描くのに飽きてきたのか?ストーリー展開が思いつかなくなったのか?等々いろいろと心配になったこともありましたけどねw。


そんな作品が、やっとしっかりアニメ化されたのに・・・。







たぶん、私はこの作品フラットに評価出来ていないと思います。
自分の感覚の変化に軽くショックを受けていますwww。


そして、他の皆さんはどう思っているのかな・・・と他の方のレビューをじっくり読んでみました。
やはり、(ギャグや表現方法等について)時代的に合っていないと評される方も多数おられましたが、「やっと、観れる」と感動しておられる方や、おもしろかったと評されている方もおられました。

そして、私はポツリとささやくのです。
「私もワクワクして、おもしろく観たかったなぁ」と。

時間がたち過ぎたのが悪いのか、私の感覚の変化が悪いのか、はたまた仕方のないことなのか。





評価はすべて3とし、私的にシュナイダーの声が好きでは無かった、と言う感覚的な評価で声優を2.5(八つ当たりですわw)としました。
悪しからず。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

18歳以上向け?いや、この程度のエロは少年向けでしょう。

 今のいままで異世界転生だと思っていました。冒頭のヨーコの服装と周囲の雰囲気の違いを見たら誰でもそう思いますよね?本作で初めて未来の話って知りました。

 後の絵のうまさからは想像できませんが、初めのころは、コミック版はストーリーもセリフもコマ割りも絵もものすごくゴチャゴチャしていました。それがアニメ版になってかなり見やすくなって理解しやすくなりました。

 コミック版の初めの方の絵柄は「きまぐれオレンジロード」の系譜の可愛い子ちゃんですね。髪型にボリュームがあって乱れている感じ。
 古臭くはありますが、絵柄ではコミック版の方が妙にエロかった記憶があります。特にあの繋がれてスライムのシーンとか、乳揉みのシーン。アニメ版は気合いは入っているのは伝わりますが、若干萌え要素が入っているせいか、ちょっとマイルドな感じです。背徳感が足りない?

 で、本作を見て思うのは異世界転生ものとかが内容がない、と言われますが、本作も内容ないですね。内容のなさでいえば今のなろうのどの作品よりも上です。俺TUEEEしながら、乳を揉んで太ももを見せるだけの作品です。

 ただ、それがいいんですけどね。本作から伝わってくるのは少年の夢=力の拡張と可愛い女の子とのエロ。しかもみんな処女というこの妄想力がすごかった。つまりエロスとタナトスですね。
 創作物を作り出すモチベーションというのは、このエロに対する欲望と破壊衝動という、精神分析でいうところの無意識の中「エス」(リビドーと死の欲求)です。
 それを作者の「個」のフィルターを通じて表に出てくるのが創作物になると思います。
 ですので、性表現や美少女表現が創作物のモチベーションにとってどれだけ大事かを規制を叫ぶ人には良く考えて欲しいです。

 本作はこの衝動がダイレクトに表れているので、内容が無くても少年はワクワクするんだと思いますし、人気があるんだと思います。

 ただし、です。少年の時はいいですけど、大人になるとちょっと辛い。エロがあるのでまだ「スプリガン」よりも見てられます。バトルシーンも現実感がなくファンタジーなので違和感はあまりありません。ただ、内容が無さすぎです。
 本作を見て、懐かしいので1回見られたことは見られましたが、途中から戦闘シーンとエロいシーン以外はポチポチとばしてました。



 総評です。アニメについては、作画は奇麗ですし、話も整理されて見やすかったです。ただ、見やすいが故に引っかかりが無い感じもありました。ゴチャゴチャしているからこそのエロさがちょっと物足りなかったかなあ。

 さすがサブスクオリジナル。4話からいいですね。スライムとか乳揉みとかちゃんとやってましたね。妄想丸出しの美少女がエロい衣装を着てエロい目にあうという本来の主旨をちゃんと再現していました。

 ただ内容無さすぎで、やっぱり辛いです。多分ですけど話は整理されていますがほぼ原作準拠ですよね。ただ、内容は少年向け。エロさも少年なら何かの衝動を突き動かしそうですけど、さすがに大人にとっては見て「お、なかなか」程度のエロです。

 それにも関わらず、エロいのと暴力でレーティングがネトフリの大人向け、つまり18歳以上?いや18歳以上のニーズじゃないから。
 18歳以上向けじゃなくて、こういう衝動を刺激するアニメこそ少年に見せろと言いたい作品でした。

 あと、声優さんなんですけど、楠木ともりと東山奈央さんがアニメの演技をしたときの声質がかなり似ている気がしました。なんで、この2人をヒロイン、サブヒロインに当てたのでしょうか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

オカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

懐かしいー、、

Netflixの予告で発見!
懐かしいーっとリマインド登録。
出るのを楽しみに待ってました。
昔漫画読んでたなぁ、、
Netflix、昔の漫画を掘り返してくる路線もっとやってほしい。

所々に塵ばめられた古いギャグ。
嫌いではない。
そうそう、こんな感じだったと思い出す。

今見ると単純なストーリーも当時は複雑に感じたなぁ、、

13話でストーリー的にはかなり中途半端な所で終わってるけど、まだ続きが出るのかな、、

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

68.7 3 2022年度の魔法使いアニメランキング3位
盾の勇者の成り上がり Season2(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (347)
1235人が棚に入れました
立ち止まるな──災厄は、想像を超える。
『盾の勇者の成り上がり』シーズン2

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生、内田真礼、井上喜久子、原奈津子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

残念ながら響くものが見当たりませんでした

このタイトル「盾の勇者の成り上がり」は一期ではまさにそのとおりで、心に強く響いたのですが…
残念ながら二期では、響くものが見当たりませんでした。

なぜ一期が人気があったのかというと…
主人公の尚文(なおふみ)がどん底まで追い落とされて、必死に這い上がろうとしても何度も邪魔されてしまう。
それでもめげずに、しぶとく生きる術を学びとり、ようやく這い上がったからではないでしょうか?

それじゃ二期はどんな苦渋があったかというと…
また別の異世界に飛ばされてラフタリアやフィ―ロと一時、離れ離れにはなりましたが、その間も新しい仲間がいたので尚文は孤独ではありませんでした。
それに、すぐにラフタリアやフィ―ロと再会できたので、苦労と呼べるほどのものではありません。
しかも、女性の仲間はどんどん増えてゆくし…、まるでハーレムみたいになってしまいました。


私は一期のエンディング 藤川千愛さんの歌が大好きです。あの歌は物語を端的に表現した心の叫びのようでした。
藤川千愛さんは歌の作詞もされています。
きっと藤川さんは物語を何度も何度も読まれたからこそ、心に響く歌詞をつくられたのだと思います。

しかし、二期の藤川千愛さんが歌うエンディングは、残念ながら私の心には響きませんでした。
歌が悪いわけではないのです。歌詞が悪いわけでもないのです。
物語に響くものが見当たらなかったため、歌を聴いても感じないのです。

アニメと歌とは最高のパートナーだからこそ、物語の評価が歌にも影響するのでしょうね。

一期が大人気だったからといって、安易に二期をつくるのはどうかと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

盾の勇者が成り下がる

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生、なろう系の中では、かなり面白かった方の部類に入る、1期。

を、引き継いでの2期。正直、う~ん。なんか、普通のなろう系になっちゃったな~という感じ。

本シリーズは、もっとダーティーで際どいところを突いて欲しいんだけどな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作で、唯一、「おっ!」と思ったのは、ナオフミとキョウの立ち位置の違い。

リアルのナオフミは、転生後と変わらぬ容姿(わりとイケメン)。大学生であり、ゲームはあくまで趣味のひとつ。楽しく人生を過ごしていた。

リアルのキョウは、デブのキモヲタ。引きこもり。ゲームの中では無双して崇められる。チャットを荒らしていたのがバレて、自殺。

これ、普通の「なろう」なら、キョウが主人公ポジションですよね。そして、イケメン強キャラに生まれ変わり、心を入れ換えて世界を救い、美少女にウハウハされ、元リア充を駆逐していく。

しかし、本作では、キョウが悪役。転生前の弱者(悪者)が、転生後もそのままクズとして描かれるのは、強烈なアンチテーゼ。ある意味、なろうを破壊している。

この対比は新しかった。ここをもっと掘り下げて欲しかった。

他のレビューでも書いているけれど、私は「転生前に悪人だった人が、転生してチートになったら善人になる」という展開には疑問をもっていて。

悪人に、法も抑止も及ばない力を与えたら、更なる悪を働くだけでは? むしろ、善人だって、悪を成す確率の方が高いと思う。少なくとも、もし私がその立場になったら、、、あ~んなことや、こ~んなことは、しちゃうと思う(笑)

大体、ネトゲの戦力なんて、=課金額×(インできる時間+ゲーム知識)+頭の良さ、であり、本質的な人間力とは比例しないことも多い。なのに、強い人は確かにチヤホヤされるからね。転生後の世界で、それをまた「リアル」に味わいたいという気持ちは分かる。

転生前の勝者が、変わらず勝者で、転生前の敗者が、変わらず敗者であるという、救いようのない現実。

この作品は、そういう「タブー」に挑戦してこそ、魅力的になると思っているのだが、キョウの過去から死亡まで、わずかの1話。かなりもったいなく感じた。

この設定以外は、正直、ただのなろう系。ナオフミ、ダークヒーローが格好よかったのに、ただのヒーローになっちゃったら、もうダメですよ。賢者タイムなのかな?

まあこれが、(その展開は流石に望まないが)例えば、ラフタリアが惨殺されて、更なる闇堕ちの前フリだとしたら、アリだと思うんだけどね。どうだろ?

3期は、、、あるのか? このままナオフミがただの勇者になっていくなら、あんまり観たいとも思わないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作中最強のヘイトを集めるキョウさん

1期目が2クールあったのに対して今回は1クール。

まあ、アニメの終わりはコミカライズ版の進展具合とほぼ同じ辺りで話の区切りとしてはちょうど良かったんじゃないかと思います。

2期目から観ようって人はあまりいないとは思いますが、1期目を未視聴な方はここでとりあえずさようなら…。



さて、1期目の第2クールで「波」が複数の世界で共有されている現象であることがグラスなどの言により判明していますが、今回は「世界間の利害関係」みたいな話がフォーカスされます。

それとこのSeason 2を盛り上げてくれるキャラとしてはオスト・ホウライとキョウは外せません。

オストさんは世話焼きな感じでありがたい人でしたね。

キョウについては、三バカ(尚文以外の四聖勇者3人)は単なるバカなのに対してキョウは一身にヘイトを集めてくれるわかりやすいキャラでした。

話の軸はわかりやすいですが同じクールに本作以上に楽しめる作品があったため個人的にはインパクト低めな感じでした。

ただ、前作を観ていたなら今作も観といて良いんじゃないかなとは思います。あ、ラフタリアの変化はちょっと意外性があって良かったかな。あと、リーシアが最初と最後で別人(笑)。(← 良い意味で)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

61.7 4 2022年度の魔法使いアニメランキング4位
失格紋の最強賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (233)
786人が棚に入れました
世界最強の魔法使いと謳われながらも、生まれ持った紋章の性能に限界を感じていた【賢者】ガイアス。 その彼が己の紋章を変えるために取った手段――それは転生によって新たな体を得ること! 彼は遥か未来の世界に転生し、求めていた「魔法戦闘に最適な紋章」と、マティアスという名を手に入れた。 しかし、その紋章はこの時代ではなぜか「失格紋」と呼ばれていた……! 時を経た今世では、魔法が衰退し低レベルな魔法理論が跋扈してしまっていたのだ。 魔法戦闘最強の「失格紋」と、賢者の知恵を併せ持つ少年マティアスは、世界の常識を次々と打ち壊していく! 異世界紋章ファンタジー、ここに開幕!!


声優・キャラクター
玉城仁菜、鈴代紗弓、白石晴香、井澤詩織
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

マティアスのマティアスによるマティアスのための劇場

【感想】
なろう系好きな私でも全然面白くなかった。
不自然な会話や設定が目立ち、敵味方モブの行動や言動、設定などすべてが主人公の凄さを見せるために仕立てられた舞台でした。

主人公マティアスの一人劇場がきつい。
人がしゃべっている間も全然話聞いてなくて他事考えてるのも感じ悪いし
主人公がモノローグであまりにも長々としゃべりすぎ。
長い説明するなら、せめて会話しましょうよ。

相手を持ち上げておいてそれを軽く倒す俺すげーっていう遠まわしな自画自賛ばっかりでうんざり。
仲間の活躍も主人公の活躍のための前座でしかないみたいです。
他のバトルアニメだと敵の攻撃を見切って攻撃しているものをこの主人公は分析・計算してかわしているんですが賢者ってそういうことじゃないと思うんですよね。

【キャラクター】
主人公のいつも不敵な笑みを浮かべて敵味方すべてを見下した態度が好きじゃないです。
声優のしゃべりかたも少年声ですごく偉そうで、しかも淡々としゃべるから不快感2割増し。

「前世で俺が」って何回モノローグで自慢すれば気が済むんでしょうか?

ヒロインは可愛くていい感じなんだけど主人公に盲目すぎて、主人公もヒロイン達を下に見ているのが残念。

初対面でいきなり主人公に一目惚れして、彼氏いないですアピールするヒロイン。チャームの魔法でも使ったの?
大したきっかけもなくまるで付き人のようにマティアスにいつもついていくヒロインズ。
学園から出て旅するときも何故か特例で一緒に出ていくことを許可されます。

ハーレムでもいいけど、好きになる過程は大事だと思う。
それがないままだからマティアスを絶賛するために用意された人形のようです。

魔族も中ボスか?ってくらい薄っぺらいデザインと性格で威厳がないから脅威感がない。

【作画 声優】 あまり良くない
【音楽】fripSideのOPは良かった。

【シナリオ】
展開が早すぎるし説明もない。
会話の間の間とか、戦闘中の間とかが極端に短くてなんか倍速再生みたいにどんどん話が進むんですよね。
なのに主人公が長々と心の声を喋り続けるから主人公の独り言を聞くアニメになってしまっている。
主人公が不遇なわけでもないので下剋上する爽快感もないですし。

話の展開が大きく2パターンしかなくて、主人公の一人舞台か、マティアスチルドレンの発表会のどちらか。

{netabare}
主人公か周りのキャラが困難で難しい状況だということを説明して、こんなこと無理ですよって前振りしてからの
主人公が余裕な感じで敵の攻撃をよけながらモノローグで一つ一つ状況を解説しつつ分析していって
解説が終わったら主人公の分析通りに事が進んで、ちょっとピンチになったりするけど、それも計算通りの展開でこの程度かこれならこれくらいで十分かって手加減してあげる余裕と手加減した攻撃にまで丁寧にモノローグで解説がつくおまけつき。ピンチになることなく一方的に横綱相撲で勝利。
これくらい当然だと自分の強さに酔いしれたあと周りが凄い凄いと絶賛しても照れることもなく他事を考える主人公
難易度高いアピールしてあっさり勝って賞賛されるっていうパターンがずっと繰り返されるだけ。

主人公が賢いわけじゃなくて、周りが主人公の分析通りに動いているだけで賢さを感じない。
頭良くない主人公を天才に見せるには、周りを愚かにするしかなくて、茶番にしか見えなくなります。

マティアスチルドレンは、主人公にちょっと教えてもらっただけで一瞬で強くなって、今回はお前たちでも倒せるからやってみろみたいに主人公に言われて、えー無理無理って言いながらあっさり倒して、私強くなっちゃいましたーとはしゃぐプチマティアス化していきます。
弟子達の活躍を高みの見物してすごいすごいと褒めてからの、満を持してマティアスはもっとすごいってところ見せて、やっぱり主人公最強って言いたいだけ
{/netabare}

最終回も酷い
{netabare}
最終回は軽く魔族倒して王様から褒美もらって宝物庫物色して、まだ魔族の敵は他にもいる!って危機感だけ煽って終わり。

こんな退屈な最終回なかなかないです。
最後の最後まで「前世の俺が」って言ってて本当に自分大好きな主人公ですね
{/netabare}

【設定について】
{netabare}
無詠唱魔法が廃れた理由に説得力がない。
マティアスが教えたら全員すぐ使えるし、禁止されてもこっそり使う人いると思うし、禁止されているわけでもないのに魔法の修行している人がこっそり試さないわけないし、そんなお手軽で便利なものが廃れるわけない。

主人公の舞台を整えるために魔族が何百年もかけておぜん立てしているようにしかみえない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

失格なんて嘘だ紋

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
なろう系です。最弱は最弱じゃないし、劣等生は劣等生じゃないので、当然、失格紋は失格してないです。以上(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
作画はかなり酷く、バトルはヤバいくらい面白くない。下手に「俺の戦術凄くね?」感を出しているのが逆に超ダサい。基本、ただ性能でごり押ししているだけのように思う。

本作の個性と言えば、4種の紋章があることだろう。作品内では説明不足も感じたので、一応wiki見て補足を。

栄光紋【天性前のマティアス&ルリイ】
魔法付与などの補助特化。直接的な戦闘には向かない。

常魔紋【アルマ】
火力特化。反面、連射性に欠け。剣より弓に乗せて放つことが多い。

小魔紋【   】
連射特化。反面、威力に欠ける。掃討戦を得意にする。

失格紋【マティアス】
常魔紋の火力と小魔紋の連射性能を併せ持つ。反面、射程が短く、剣などと併用して近距離で戦う必要がある。

だそうです。

本作でかなり不愉快だったのは、マティアスが栄光紋をバカにし過ぎなこと。なろう系作品で駄作と呼ばれるものに共通しているのが、「その世界の人々の歴史や文化を一瞬で無にする」こと。転生者の常識や考えこそ素晴らしく、転生先の世界は、転生者によって駆逐されるための下劣な世界でしかない。

魔族によって歴史(紋章の価値)をねじ曲げられたのは面白い設定だったが、間違った歴史とはいえ、長い間をかけて真剣に研究してきた栄光紋を、その歴史を、(さくさくっと教えただけの)無詠唱魔法で、一瞬にして駆逐する。

そもそも、マティアスだって栄光紋でも最強にまでなれたんでしょ? 要は使い方の問題で、優劣ではないんでしょ? ちょっとくらい栄光紋(第一学園)の生徒も生かしてあげてほしいし、栄光紋の良さもちゃんと評価してほしいんだよね。

閑話休題。

ということで、生前は栄光紋だったマティアスは、「最強」ではあるものの、更なる強さを求めて転生し、失格紋を手に入れた。

、、、と、ここでいくつかの疑問が。

まず、マティアスの人間性。転生理由から伺えるのは、「利己的で探究的な性格」。言い換えるなら、「ワガママでこだわりが強い」。でも、転生後のマティアスはどうだろう? 他者のために労を惜しまず、細かいことにはこだわらないおおらかな性格。

これが例えば、転生後の人格に引っ張られているなら分かるが、ご丁寧にイリスの存在によって否定されている。どうやら、姿かたち以外はガイアスと変わらないようだ。

もし、ガイアスがマティアスと同じ人間だったら、「強くなりたい」という理由で転生なんてするだろうか? それはある意味、「その時に共に生きていた人々を見殺しにする」行為である。自らが真の最強に成れない葛藤を抱えながら、人々の為に尽くしそうなもんである。

それから、仲間を作る必要性。転生前のガイアスは、「孤高」という感じで、仲間を必要としているように思えない。マティアスは、「力が戻るまで」とか言っているが、はっきり言って足手まといでしかない。イリスは別にして)マティアス一人で戦った方が明らかに効率良い。

もし、「力が戻るまでの場繋ぎ」というなら、いつでも切り捨てるくらいの冷酷さがないといけない。(盾の勇者のように)その冷酷さの中で次第に愛情が芽生えてくるなら分かるが、本作にその深みはない。もしあの2人がピンチになったら、マティアスなら自分の身が危険になっても助けそうな気がする。

2人を育てながら勝てる程度の強さの魔族しか襲ってこなかったのは、結果論に過ぎない(自作自演感)。

他にも、魔法学園に入学する意味ないよなとか、同じ栄光紋ならぺーぺーのルリイが作った剣よりも、昔、自分が作った剣を使った方が絶対に良いだろ。

とまあ、矛盾だらけだが、元々そんなにちゃんと考えて作っていないんだろう。「元々最強が転生して更に最強になった話ってま無くね?」「転生したからには当然、美少女に囲まれながら世界救っちゃうっしょ?」という安易な発想で書いているだけな気がする。まあとにかく、なろうらしいなろうだなと。

それが、本作を観た感想。んで、レビューを書くためにwikiを確認していたら、「ガイアス」の紹介として、次の文があってびっくりした。

(長いからたたみます)
{netabare}
魔法戦闘に不向きな第一紋持ちでありながら、千年以上の時を生き賢者や戦神と称されるほどの圧倒的な力を持つに至った。しかし、本人は現状の強さに満足しておらず、新たな戦術や魔法の開発・魔剣や魔道具の作成・紋章の書き換えなど更なる強さを目指してあらゆる研究を進めたが、以前自身が封印した神滅の巨龍との戦いを経て、自身の成長の限界を悟り、やがて来るであろう宇宙にいる更なる強敵に対して、どう足掻いても力不足になると考えた。それ故に、魔法戦闘に最も不向きな第一紋を捨て、もっと魔法戦闘に適した肉体を手に入れることと、ぼっちで共に戦える仲間がいなかったことも改善できることを願い、独自に編み出していた転生魔法を発動して数千年後にマティアスとして生まれ変わった。現在の世界では、魔術の神として信仰されている他、自身の開発した魔剣や魔道具が遺産として時折各地で出土しているが、どれもガイアスとしては中途半端な出来であったり、何故そんな機能を付けたのか覚えていなかったりするものがほとんど。
{/netabare}

いやこれ、めっちゃ大事な設定じゃないの? だとしたら、私の疑問の半分くらいは解決する。

まあ、私も途中から流して見てたから自信はないけど、アニメの中でこんな説明あったっけ? あったらちゃんと観てない私が悪いんだけど、無かったらそれは、アニメ化する際に削っちゃいけないことだと思う。

もしかしたら途中で明かされるのかもしれないけど、途中で種明かし出来るほど引きが強いアニメじゃないから、数話で切られちゃうのかなと。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
タイトルだけで「なろう」っぽいよな(苦笑) 魔族が人間の弱体化を狙う。人間を滅ぼせるほどの絶対数が少ないのか、人間を滅ぼせない理由があるか。

2話目 ☆2
これ、マティアスが魔族と疑われないといけないよな。つか、だったら王国最強の戦士とパーティー組めや。

3話目 ☆2
とにかく、うっすい展開だな。

4話目 ☆2
作画悪いし、バトルもコメディもストーリーもうっすいな。

5話目 ☆2
マティアスの転生の狙いと行動のズレ。栄光紋に配慮なし。

6話目 ☆1
な、な、な、なんてつまらないバトルなんだろう(苦笑) 

7話目 ☆2
コメディタッチにしたところで、笑えないよな(苦笑) 凄い人が凄いことをやっても凄くない。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

よくある普通のなろう系異世界ファンタジー

最強賢者が数千年後に転生して大活躍する異世界ファンタジー。全12話。
内容的には、いかにも普通のなろう系という感じ。作品タイトルに「失格紋」とありますが、主人公の持つ魔法の紋章は最弱と思われているけれど、本当はいちばん強いんだよ、みたいな設定になっていて、この手のジャンルではよくあるパターンですね。ぶっちゃけたいした意味はありません。物語についても、これといって特に語るべき部分は思い浮かばないのですが、そもそも深い内容を求めて観るようなタイプの作品でもないですし、とりあえず、ストレスなく気楽に眺めて完走することはできたので、まあこれはこれでいいんじゃないでしょうか。
作画は、別に崩れたりはしないけれど、あまり動かなかったかも。音楽は、OPがfripSideの曲でしたが、これが南條愛乃ヴォーカルでのラストシングルらしいですね。声は、イリスの井澤詩織が目立っていました。キャラは、主人公のマティアスは戦闘のときなどは自信満々なのに、ヒロインのルリイとの関係においては意外と純情だったりもして、あまり不快感はなかったです。あと、どうでもいい話ですが、ルリイのアーベントロートという苗字は、ドイツ語でアーベント(abend)は夕方、ロート(rot)は赤ということで、アーベントロートで「夕焼け」の意味となり、日本でも登山用語として使われているそうです。往年のドイツの名指揮者にヘルマン・アーベントロートという人がいて、昔読んだクラシック音楽のガイドブックに、空を赤く染める夕日を連想させるような美しい名前だ、みたいなことが書いてあったのを思い出しました。
最後まで観終わって、なろう系の異世界ファンタジーとしては、可もなく不可もなし、というような作品でした。事前の期待を上げすぎなければ、それほど失望することはないと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

66.0 5 2022年度の魔法使いアニメランキング5位
黒の召喚士(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (218)
678人が棚に入れました
「初めてですよ、神である私に配下になれとおっしゃった方は」 ケルヴィンは目を覚ますと異世界に転生していた。しかも、ガイド役としてその世界の女神を配下に従えて。 前世の記憶を引き換えに、高ランクすぎる召喚スキルと魔法スキルを得たケルヴィンは、冒険者としての生活を始めるが、強敵を求めたがる性格と、新人レベルを遥かに越えたステータスによりすぐに注目を浴びてしまう。 黒のローブに身を包み、戦闘狂な主人公が、仲間を集めてトップ冒険者へと成り上がる、爽快バトルストーリー開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ギャラリーを召喚して魔法で戦うバトルマニア

【紹介】
ネーミングやデザインや主人公の性格など全体的に中二病テイストが強い異世界転生ファンタジーアニメ

【感想】
私はあまり好きなタイプの主人公じゃないけど、主人公をカッコいいと思うなら刺さりそう
デキは悪くないので、主人公さえ好きになれればいいアニメだと思います

面白かったけど「召喚士」という職業と「バトルジャンキー」って言葉がどちらもうわべだけな感じがしたのが残念かな?

それから色んな人がバトルジャンキーっていう微妙な言葉を恥ずかしげもなく使ってるのが不思議
この異世界の流行語?

この主人公、ホントに戦闘好きですか?
戦闘が楽しくて仕方ないというよりも、戦闘狂な自分カッコいい!!って思ってるようにみえます、大好きなのは戦闘じゃなくて自分自身?

【主人公は本当に戦闘好きなの?】 {netabare}
主人公がバトルジャンキーを自称してるけど、戦闘好きっていうよりも中二病かな?
強そうな相手に会うたびに「あいつ仲間にできないかな?」と口にするのは召喚士らしいように見えるけど戦闘狂らしさはなくて

最初に不思議に思ったのが、バトル好きなのにどうして召喚士なのかな?って思って
最初は勇者とからまないって宣言していたのに、勇者達が自分より弱いとみてやっと会う気になったように見えて
もしかして自分より強そうな相手に会うのが嫌だったのかな?って思った

召喚士を選んだのは自分が直接戦うことが怖いっていう気持ちの表れと、対等な仲間じゃなくて絶対言うことを聞く手下が欲しかったからじゃないのかな?って
途中で奴隷を買うのもそうだけど、この主人公にとっては対等な仲間はいらなくて、言うことを聞く手下や奴隷が欲しいみたい
奴隷や手下をうまく使って戦うならまだ召喚士って感じするけど、配下にした後は存在感が薄くなってほとんど活躍もしないし何のために仲間にしたの?って思う

だから戦闘狂じゃなくて、自分が大好きなだけなのかなって思いました
そんな感じで最初から最後まで実力者を従えることがステータスみたいなとこあって、召喚士の設定いらないんじゃないかな?って思いました
{/netabare}

【シナリオ】 {netabare}
事情知らないとはいえ魔王娘のお世話係を殺しちゃって、彼女にとって唯一の家族みたいな人を殺されて何とも思わないのは微妙な気持ちです
しかも身体を装備品に加工って、どういう感情なのでしょうか? 
{/netabare}
【キャラクター】 {netabare}
キャラクターは主人公以外とても薄くて、どんどん登場して賑やかした後は空気になるような使い捨てタイプで掘り下げとかロクにありません
チート感は控えめで戦闘では結構苦戦するので戦闘は良いほうだと思います
{/netabare}
【声優】 {netabare}
主人公の声優、実力ある人だと思うけどこの主人公には合ってないような、ジャンキーって感じはしないです {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界転生だけど現代日本知識での無双はしない(笑)!

主人公のケルヴィンは転生前は日本人だったようですが、転生時に女神からステータスやスキルを貰う引き換えに前世の記憶を失っているとかいう、なかなかに大胆な設定の「小説家になろう」原作発のアニメです。

私は原作は未読でコミカライズだけ読んでいます。

「死亡・転生自体が手違いだから凄い能力をあげましょう」っていうのはいつものなろう転生ものの流れですが、転生前は日本人だったことで「米が食べたい」とか「刺身が食べたい」とかいう話はあっても、「転生前の知識を使って異世界で便利な道具を作ろう」とか「○○のことは知らないようだから教えてやろう」とかいう流れにはならないのは、本作の印象を爽やかな物にしているかもしれないです。

また戦闘では「ケルヴィンひとりいれば他はいらないんじゃ?」って感じではなくて、パーティーを組んでいるメンバーそれぞれに意外と見せ場があるのも良いと思います。

ケルヴィンの周囲には女性が多くて異世界ハーレム感を醸し出してはいますが、おっさんキャラのジェラールがパーティーにいることで締まった感じもあり、スライムのクロトが可愛いこともあって意外とイヤミのない作品に仕上がっているように思います。

ケルヴィンはこの異世界をゲーム的に攻略していくことを楽しんでおり、偽悪的に振る舞っていますが根っこのところではたぶん親切なんだろうなと感じさせる場面が多々あるので、私はこのアニメはけっこう好きでした。

ただ、1クール12話の尺ではお話としては「まだまだこれから」って感じで終わってしまうので、アニメ視聴だけだと全話観ての満足感には乏しいかもしれないです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろうミックスジュース

[文量→小盛り・内容→酷評系]

【総括】
なろうらしい、なろう。なんか、今まで観たことあるアニメの設定やら展開やらを節操なく混ぜてみました、って感じ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤の弱さは良い。が、すぐ強くなる。すぐ、つまんなくなる。

戦闘狂って設定、最初からあったっけ? 仲間がスライムである必要ってあった? 女神とのラブコメ、忘れてません?

なんかウケそうな要素や展開を無計画かつ節操なく詰め込んでいくから、こんな感じになる。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

72.6 6 2022年度の魔法使いアニメランキング6位
ロマンティック・キラー(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (75)
297人が棚に入れました
Netflixにて配信

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

令和の顔芸は全身で表現する!

満足の1クール。とても楽しかったです。
おもしろくなかったら、すぐ切ろうと思っていたら、そのまま最後まで連続で観ちゃいました。
序盤はコメディ。スピードのある展開で面白いです。
中盤からは、、、見てのお楽しみ。

ヒロインは男気タイプ。筋が通って元気があって気持ちが良い。
顔芸も楽しかった。令和の顔芸は体全体で表現しちゃうんですね笑
男性陣は弱いのかというと、そうでもなく共感が持てる。

いやー、すっきりと楽しませていただきました。満足満足。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ネトフリ独占配信もたまにはやる。

ネトフリオリジナルや独占配信シリーズ、
実写映画やドラマは上質な作品がたくさんあるのに、
アニメは外れの比率が高い印象。

しかし本作は素晴らしい出来でした。
タイトルからして秀逸。
ラブコメの定番「ロマンティック」を
ヒロインが「キラー」壊していくのですが、

なんといってもヒロインのコミカルな作画と
声優(高橋李依)さんの荒々しい演技力が100%以上のマッチ感で
ハイテンションコメディ好きには
たまらない極上のアニメとなっています。

高橋さん、リゼロ辺りから知ってて、
たくさん出演作品を観てきたと思いますが、
今まで観てきたどんな演技のアプローチよりも今作が秀でていて、
初めて「凄い声優」さん。と、認識しました。
人気があるのも納得。

相方(?)の魔法使い(小松未可子)さんも飄々とした演技が
絶妙過ぎて、二人の演技力でぐいぐい視聴者を
引っ張っていく、大正解のキャスティングだと思います。

やはりコメディは演者さんのセンスが重要だと改めて実感。

ネトフリ会員なら、是非観てほしい一作。
お勧めです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

良い乙女ゲーでした

少年ジャンプ+で配信された漫画作品が原作です。
元々は、LINEマンガで公開されていた作品のようです。

ゲーム好き、チョコ好き、猫好きで、恋愛からかけ離れた学園生活を送っている女子高生、星野杏子が主人公ですw
そんな杏子の元に、魔法界から「少子化問題対策プロジェクト」なる計画で、一人?の魔法使いが派遣されてきた。

まず原作者が女性ということで、ヒロインに萌え要素も、ロリ要素も、まったくありませんw
ストーリーはよくある乙女ゲーですが、ヒロインの杏子が男前すぎて、マジで惚れますw

展開もテンポよく、飽きさせずに一気見できる作品でした。

Netflix限定なのが、ちょっと惜しいですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

60.9 7 2022年度の魔法使いアニメランキング7位
史上最強の大魔王、村人Aに転生する(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (232)
754人が棚に入れました
神話に名を刻む、史上最強の《魔王》ヴァルヴァトス。 王としての人生をやり尽くした彼は、強さゆえの孤独から平凡な生活に憧れ、数千年後の世界に、村人アード・メテオールとして転生した。 しかし、転生した未来では魔法文明が衰退。魔法そのものが弱体化していた。 初めての友人であり幼馴染みのイリーナとともに魔法学園へと入学したアードだったが、特別な存在になることをどれだけ拒絶しても、その力が規格外であることを隠せなかった。 畏敬の念を抱く者、言い寄ってくる者があとを絶たず、さらには、かつて世界を恐怖に陥れた《魔族》も暗躍し始め――。 元《魔王》は平穏かつ平凡な人生を手にすることができるのか。 波乱に満ちた学園ヒロイックファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
アード・メテオール:深町寿成
イリーナ・リッツ・ド・オールハイド:丸岡和佳奈
ジニー・フィン・ド・サルヴァン:羊宮妃那
シルフィー・メルヘヴン:大橋彩香
オリヴィア・ヴェル・ヴァイン:園崎未恵
アード(少年時代):高橋李依

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いつもの、よくある、異世界ものでしたw

原作未読 全12話

過去に最強だった魔王が、転生して村の子供として生きていくお話です。

と言っても魔王だった頃の記憶がありますので、全然モブになっていません。

段々と能力の高さを披露してきて、人気者になってきます。

毎期よくある異世界ものという感じでしたね。

キャラにもあまり魅力を感じませんでした。

お話は一区切りというところで終わっています。

OPは大橋彩香さん、EDはChouChoさんが歌っています。

最後に、冬期の失格紋ようなお話でした。こういった作品が無数にあるのでしょうね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

タイトルを真摯に活用できれば・・・。

どうにも、キビシイな。

何とか視聴を完了しましたが、連休パワーを借りなければ私的には厳しかったかもしれません。
点数的には中間ラインかもしれませんが、採点甘めの私としては低めの評価となりました。

タイトルと転生の目的は私としては興味があるポイントだったのですがねぇ。

タイトル:
まぁ、ありがちと言えばありがちでしょうが、とんな展開になるのか期待値はそれなりにありました。
視聴前は、ですが。

転生の目的:
シンプルに言えば、友達作りたい。
これは、仲間づくり、仲間増えていく系が好きな私の琴線に触れるテーマです。
ある意味、ガッツリハマるテーマのはずなのですが・・・。



残念ながら、双方とも当初の私の期待値からは随分低めの評価でした。
友達作りは、まぁ実践はできているのですが、ちょいちょい、色恋沙汰での衝突があるんですよねぇ。
これが、いいアクセントになっていればいいのですが、私にはノイズに感じられてしまいました。
もう少し上手にやってほしかったかなぁ。

あとねぇ、どうにもキャラクタの魅力が不足しているのですよねぇ、個人的に。
そもそも主人公の語りと声のトーンもあっていない感じがしましたねぇ。

容姿はどのキャラも今風で美形さんぞろいなのですが、なんなんでしょうねぇ。
愛嬌というか、可愛げというか、チャーミングさというか・・・全部同じようなモノかw、隙というか、緩さというか、どのキャラもイメージで言うと、カタイ、ごつごつしている感じがしたんですよねぇ。
甘々なキャラがお好みと言う訳でもないのですが、とにかく、合う合わないで言うと私的には・・・と言ったところです。
あえて強く言えば「やや不快」に感じたのかもしれません。


物語自体も、どうにもキャラクタと同じような印象で、
ゴツゴツ、ザラザラした感じで、話ごとのエピソードも大味で、舗装されていない道路というよりは、大きな岩がごろごろ転がっているような印象でした。
いろいろとトンチを効かせようという努力は解るのですが、どうにも響きませんでした。


ここは作品の全否定かつ暴論(私見)になりますので、
ご注意ください。
{netabare}
作者や製作者の方への不敬を承知の上で、ですが、
このタイトルなら、シリアスにするより、
大魔王が転生した村人Aが周囲の人達とあれやこれやで大騒動、といった日常系やゆるふわ系、コメディ系の方が楽しそうです。
{/netabare}

なーんて思ったりさえしてしまいました。
まぁ、個人の感想であり、私にそのような意見を言う権利も無い事は承知の上なのですが・・・。

少々、期待して観たので、その反動でキビシイ意見を書いてしまったかもしれませんが、ご容赦いただければありがたいです。
個人的には、いろいろとおっしぃなぁ・・・、というのが本音です。

ああ、再終盤のリディアの登場する演出は好きでしたねぇ。
ベタでしたけど、いい感じでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

その男、すべてを蹂躙する―― 舞台は激動の"古代編へ"――

この作品の原作は未読です。
ヒロインのキャラデザが好みだったこと…
最近、事前情報を殆ど調べずに視聴するのが定番となりつつあります。
今のところ失敗は無さそうなので結果オーライなんだと思います。

唯一気になるのが、今期の視聴数がこれまで以上に減っていること…
後で視聴しておけば良かったと、後悔するのだけは避けたいところです^^;


神話に名を刻む、史上最強の《魔王》ヴァルヴァトス。
王としての人生をやり尽くした彼は、
強さゆえの孤独から平凡な生活に憧れ、
数千年後の世界に、村人アード・メテオールとして転生した。

しかし、転生した未来では魔法文明が衰退。
魔法そのものが弱体化していた。

初めての友人であり幼馴染みのイリーナとともに魔法学園へと入学したアードだったが、
特別な存在になることをどれだけ拒絶しても、
その力が規格外であることを隠せなかった。

畏敬の念を抱く者、言い寄ってくる者があとを絶たず、
さらには、かつて世界を恐怖に陥れた《魔族》も暗躍し始め――。

元《魔王》は平穏かつ平凡な人生を手にすることができるのか。
波乱に満ちた学園ヒロイックファンタジー、開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今回注目したのはヒロインを演じる2人の声優さん…
エルフの少女であるイリーナを演じるのは丸岡和佳奈さん。
そしてサキュバスの少女であるジニーを演じるのは羊宮妃那さんです。

丸岡さんは、この作品が初のヒロイン作品の様ですが、これまで経験を積み重ねてきたからでしょう。
初のヒロイン作品とは思えないほど存在感があったと思います。

そして羊宮妃那さん…
ビスクドールの乾 心寿ちゃんを演じたのは記憶に新しいですよね。
実は、エンドロールを見るまでジニーを演じているのは麗奈ちゃんだとばかり思っていたり…

でも、実は声優さんに関してはこれだけではありません。
大橋さん、園崎さん、唯ちゃん、ゆかなさんなど豪華な顔ぶれが揃っていたんです。

物語は、最強という称号を欲しいままにした主人公が、異世界の村人Aに転生して友達と平凡でも普通の生活を…という、最近立て続けにアニメ化されている設定です。

今は、この手の転生系が流行りなのでしょうか。
リアルから転生するのとは一味違った趣があるとは思いますが、私にとって何杯もおかわりできる設定では無さそうです^^;

それでも、主人公の極力目立とうとしない姿勢と、ヒロインの魅力は完走するには十分なパワーを持っていたと思います。
やはり、物語には華が欠かせない…ということでしょうか^^;?

オープニングテーマは、大橋彩香さんによる「Be My Friend!!!」
エンディングテーマは、ChouChoさんによる「reincarnation」

1クール全12話の物語でした。
個人的にはしっかり堪能させて貰った作品になりました。
続編はどうなんでしょう…
原作は全11巻で完結しているようです。
私的には、ラストまでアニメで視聴したいんですけどね…
続報を期待して待っていますね!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

60.2 8 2022年度の魔法使いアニメランキング8位
惑星のさみだれ(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (161)
354人が棚に入れました
ごく普通の平凡大学生だった雨宮夕日は、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否する間もなく獣の騎士団の一員となった夕日は、指輪の力で超能力・掌握領域が与えられるが、早くも敵に襲われてしまう。絶体絶命のその時、夕日を救ったのはなんとお隣に住む少女・さみだれだった。救世主の降臨と思いきや、実はさみだれは地球征服を企む魔王だった……。 そのでたらめな強さと魔王的魅力に惹かれた夕日は彼女の下僕となり、彼女が望む別の思惑に加担する事になる。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

作画のみだれ

【感想】
シナリオが良いので最後まで楽しめたけどアニメのデキが残念

たぶん薔薇王の葬列と同じで、ちゃんと予算つけてアニメ作ればいい作品になりそうなのを台無しにしてる気がします

原作が古い作品みたいなので古く感じるのはしかたないけど
作画がとても酷いので余計に古く感じるし、キャラクターの表情が死んでるのでキャラクターに愛着がわかないし、ほとんど動きがないので戦闘も面白くない
音楽とか演出とかがなんか微妙に感じることが多いし、絵と音が合ってないことも多い

シナリオは面白いと思います、でもイマイチはまれない感じがずっと続く、それは作画と演出のせいなのかなー?って最初は思ったけどそうでもなさそうで
たぶん、無理やり枠に収まるように大事なシーンかなりカットしてる気がします
どうしてそうしようと思ったの? なに言ってるの? なんでそうなったの?ってことがとても多くて
せっかくドラマティックなシーンもいつも唐突でなんか安っぽくて、なんでそうしているのかわからないのでキャラクターの気持ちについていけない

例えば仲間になるシーンって盛り上がるとこだと思うけど、 {netabare}なんか唐突に登場して馬に乗ってる人とかすぐ喧嘩したがる人とか {/netabare}ネタみたいな部分だけ強調していて
シリアスな話なのにまるでギャグみたいになっていてコントなの?って思っちゃう
でもネタみたいな展開なのにみんな真剣でふざけてないから、これは描写不足なのかなー?って思った

最初は特にわからないこと、不思議なことばっかりで、現状も目的までの道筋もわかんないまま話が進むのがつらかった {netabare}
空に浮かぶ巨大なビスケットハンマーから地球を守るって目的はすぐわかったけど、なんか急に湧いてくる変な化け物と戦ってるばかりで
化け物とハンマーはつながってるの? どうやってビスケットハンマーに対抗するつもりなの? っていうかビスケットハンマーってなんなの? この謎の化け物はどこから湧いてくるの? なんで騒ぎにならないの?
全部解説しなくてもいいけど、最初の方に少しは説明した方が物語に入りやすいかも? {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

無知の知こそ最良の精神薬

水上 悟志氏の同名漫画(未読)の2クールアニメ化作品

【物語 4.0点】
獣の騎士団を率いて世界を守る“姫”・朝日奈さみだれ。
トカゲの騎士に選ばれ、姫と契約した主人公の男子大学生・雨宮夕日。
だが姫は世界救済後の地球の入手、破壊を企てる魔王でもあり……。

一見、無茶苦茶なヒーロー像。
倒錯した青春心理を話数を費やして描くことで、
意味不明だけど何となく理解できる青春バトル&ドラマを形成。

前半は、主人公青年の鬱屈を掘り下げるため暗くて重い。
後半、騎士団が勢ぞろいすると心が解れる光明もさすが、命がけのバトルによる落差も大きい。

誰もが共感できる青春心理の既製品の提供ではない。
ですが私は主人公大学生のダークな心理に親近感を覚えたので、首肯しながら完走できました。

異能を得た大学生のリアクションが、{netabare}トカゲを窓から投げ捨てたりw{/netabare}と濁っているのがリアルで、最低で最高ですw
主人公は祖父に人を信じるなとの掟を課され自縄自縛状態で、狭い世界に閉じこもっている。
これも、大人から見れば、酒を覚えたばかりのガキが生意気に世を儚みやがってwという感じなのでしょう。

ただ学生時代は多くの人間にとって、学力は人生でピーク。
なまじ半端に知識があるばかりに、勝手に世界を知った気になって人生と世界を見限ったりする。
故に、自由なはずの大学で、精神を病んで休学する学生が多発したりする。
異能を得た大学生→緩やかな闇落ち→キャンパスにはない仲間との体験共有により徐々に再生。
この構図には、私も見覚え、心当たりがあり共感できました。

トラウマと戦闘ストレスの合併によりPTSDに苦しむヒーロー。
カッコよくないですが、実に人間らしいです。


【作画 2.0点】
アニメーション制作・NAZ

貧弱。
しばしば乱調する同スタジオの中でも悪い方。

敵・泥人形の造形の拙さもフィルターで覆い隠せず。
迫力を欠いた泥人形から恐怖し逃げ回る主人公たちの映像など、チープすぎてシュール。

人体はバトルシーンで違和感を伴いつつも何とか取り繕ってという感じでしたが、
デッサン力が問われる騎士団の獣たちの描写はカバーしきれず。特に馬体は目を覆わんばかりの惨状。
失礼ながら、これならいっそ着ぐるみにした方がまだマシだったのでは?と何度も思いました。

特に画力重視の作品でもないのかもしれません。
ですが、作画カロリーを注げば、バトルの熱量アップ。
より繊細な心情描写によるキャラ解像度アップできるだけのポテンシャルはあったはず。

ここで作画が良ければ心に刺さるという場面で勝負できない。
戦力不足。もったいない。


【キャラ 4.0点】
12人の騎士&従者の獣。
メインだけでも相当なキャラ数になるが、一人ひとりに濃密な心理が設定。
それらの葛藤が、バトルの死地などを通じて適宜、発現され、人間ドラマを彩る。

やや涙のバーゲンセールが過ぎる感もありましたが、
{netabare}日下部 太朗を失った後、時間差で流れた{/netabare}花子の涙などは内容がありました。
{netabare}仲間の死から気持ちを切り替えないで喪服で戦うヒーロー軍団。{/netabare}
この騎士団、ホント人間臭いです。

一番印象に残ったキャラ&エピソードは先代・カジキマグロの騎士・秋谷稲近。
女子中学生騎士・雪待&昴の「師匠」。
未来視も含む全知と長寿を得た男。
弟子への教示を通じて、知識では得られない体験を重ね、
自分は全能の神ではなく無知の人であることを思い知る。
私も心が語る真実を忘れかけて、知識に溺れた際に思い出したい。
魂に刻みたい宝物です。

この全知全能の虚しさ、限界。人間同士、直に触れ合ってこそ得られる価値。
獣の騎士団と魔法使い・アニムスの攻防の鍵にもなりますし、
闇落ちしかけた主人公&姫の救済案にもなる。


好きなキャラは騎士&獣共に、ヘビの騎士・白道 八宵。
夕日&さみだれとトライアングルを形成する、負けインポジのデレはベタですが萌えます。
しかし最後まさか(※核心的ネタバレ){netabare}風巻豹とゴールインするとは。{/netabare}
俺の人生もう詰んだとか、未来を決めつけるのがバカバカしくなって来ますw
何が起きるかは生きてみないと分かりっこありません。

世界の全部に思える青春の悩みなど、長い人生の1ページであることを思い知らされます。


【声優 4.0点】
作画があてにならない以上、心情表現は声優に依拠する部分が大きくなる。

キャストは主人公・夕日役の榎木 淳弥さん&トカゲの従者役・津田 健次郎さんを始めとした豪華声優陣。
えのじゅんも主人公の挫折や成長、あとは酒宴wに応じた調整もこなす流石の好演。
ラストでは(※核心的ネタバレ){netabare}仲間たちと共に大人になった姿にも落ち着いて対応。{/netabare}
名前だけじゃない声優の面目躍如。


ヒロイン・さみだれ役の大空 直美さんの関西弁。
彼女の方言は『いなこん』ヒロインの京都弁以来、久々に聴きましたが、相変わらず温かいですね。
企んでることは地球粉砕ですがw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は若林 タカツグ氏。
鬱気分をさらに沈める重たいピアノ和音の心情曲。
管弦楽&コーラスを押し出した、たぎるバトルBGM。
音楽も作画の不足を補う活躍。

OP&EDは前後期4曲ともバンド成分重視。
私は後期ED・Sano ibuki「ZERO」の“僕はzeroからheroになるのさ”がこの作品らしくてお気に入りのフレーズです。

ただ、原作者はthe pillowsのファン。
地球を叩き壊す「ビスケットハンマー」、主人公の技名「バビロン」なども同バンドの曲名から取ったとのことで。
ならば音楽でももっと露骨にpillows押しで絡めて来ても良かったかも?とは思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

考察勢向けニッチ作品ですね。原作はみんなついて行っていたの?

「昔は人気だったとか」「原作と違って作画が」とか言う評価もありまいたが、本当でしょうか?

 本作の面白さは少なくともSF的な考察です。完全にサブカルSF考察厨のニッチ向けです。
 最後で比較的まともな説明があったので、かえってびっくりするくらいでした。そこは種まきしておいて考察させようよという気もします。

 この話、みんなついて行けていたのでしょうか?どう考えてもストーリーに首を傾げながら見るような感じです。それとも人間ドラマに見るべきところがあって人気だったのでしょうか?

 それと原作の絵は検索でチェックした程度ですが、正直アニメと大して変わりませんでした。


 さて、本編です。考察の要素ですが、地球を壊すという意味2人分、アカシックレコードは結局だれが得た、アニマアニムスの正体、半月と稲近の特殊扱いがどういう意味なのか?時間経過のSF的扱い、特殊な空間の人物はいつの人物か?などを考察して行くと答えらしきものが見える気がします。

 特にさみだれが地球を壊したいという意味については哲学的な死の意味に通じるところも出てきます。
 12人の使途はなんのモチーフかとか正体についてはちょっとずっこけました。
 ストーリー上いろいろな人間の思惑はありますが、基本こんな感じで押さえて行けば素材は一旦必要十分は整います。

 ただこういう要素があっちこっちに散らばっていて、初見だけで理解できるかなあ、という感じはします。特にアニメはペラペラ紙を捲るような考察がやりづらいです。

 私は20、21話を先に見て、タイムパラドックスどうなっているの?という視点で見ていたのでなんとか初見でも、ひっかかる場所はブックマークを脳内でつけられましたので、戻る手間はそうでもなかったですけど、視点が人間関係や12使途などに幻惑されると厳しいですね。

 タイムパラドックスの明確な回答は無いですが、時間遡行により世界線が増えるイメージの説明と、未来が変わるような説明、未来と過去の因果の逆転を許容するような説明が混在し、不思議な感じがしました。ここは言葉足らずですね。人の動きと関連は理解できますけど。

 本作がなぜサブカル系に分類されるかわかりました。少なくとも分かりやすいエンタメではなく、SF的な視点で流れをつなげるという楽しみを見出すのだと思います。
 やっぱり「ブギーポップ」を連想します。あれの面倒くささに通じます。「ザ・ラノベ」と言うくらいクリエータへの影響が大きな作品なので、本作の原作者も読んでいるのでは?

 本作原作者とアニメ化に挑戦したクリエータの、壮大で頭を使う展開にチャレンジした精神には素直に敬意を表したいと思います。

 5話までがちょっと気に入らないので、マイナスポイントはありますが、68点くらいはつけて良いのでは?5話まで上手く作っていれば75点という感じです。SFだけなら80点くらいかなあ。
 



21話までレビュー

 途中見てなかったですが、2クールもクライマックスなので確認のため20話~21話の説明を聞いてえっ?何それ?となりました。若干戦闘シーンなどとばして遡りながら確認しましたが以下の部分不明です。

 5話で断念していたので、改めて見返すとアニマ・アニムスという主要キャラが重要みたいですね。

「アニマ・アニムス」はユング関連でネットで調べればわかると思いますが、この名前を対にして冠したことが何かテーマ性や思想性がありましたでしょうか。神とか宇宙が出てくるのでそれっぽく説明は出来るでしょうけど…
 そもそも兄妹の{netabare} 未来人超能力者{/netabare}という「設定の説明」はありましたけど、アニマ・アニムスの存在理由というかどういう存在なのかの説明がありません。

 アニマ・アニムスの名から言って、さみだれ夕日の関係性が逆に起点で、病気や母親に関連して未来に何かを産み出した、みたいな読み取り方も考えましたが、どうも違います。つまり、最後に突然設定を出されて「はい、これが答えです」という「進撃の巨人」的な設定で設定を収束させるようなのイメージを抱きます。で解決方法が{netabare} 超兵器{/netabare}って…


 あるいは地球に対するハンマー=破壊の象徴だと思いますが、この破壊の意味性って時間をさかのぼりたいっていう欲求?ハンマーは子供っぽさの表れ?
「さみだれ」というわざわざ通常人名にしない名前を持って来た意味は?12人の気象現象を各名前にした意味は?そもそも12人の意味は月別ってこと?12使途とかではなく?

 そもそも{netabare} 未来の地球が壊されてもどこかでアニムスが退治できれば、未来は無かったことになる?タイムパラドックスは? {/netabare}
 ここの説明が無い気がします。

 土人形VS12人の騎士はルールだけの問題かよ?という突っ込みはさておいて、そこのドラマに意味がないとは言いません。ただなあ…さみだれ夕日とアニマアニムスの因果関係性が逆転するとか、何かないかなあ?
 あと精霊はアニマに以前会っていたような感じですけど、いつ会ったの?

 なお、秋谷が{netabare}アカシックレコード持ちで、超能力者、かつタイムマシンの話題があるとすると…秋谷は時間を越えられ…るのかなあ?そこは言っていない気も。ただ、あの本の読む因果関係の前後がなあ…つまり、因果関係=タイムパラドックスはこれで解決しているということ?
 うーん。いっそ輪廻の話?そもそもアカシックレコードが欲しいっていう設定はどうなってるの?もうどっかにあるってこと? {/netabare}アニムスが地球壊す意味は?
 あとカジキと老人ですから「老人と海」ってなんか関係ありますかね?力を振り絞って最後の航海…少年との交流…まあ、雰囲気だけかもしれません。 

 さみだれが、地球が欲しいことに対して何か意味合いがあるのでしょうか。病気を治さないという理由が「年を経た魂」ですから、この魂設定ってなんでしょうね?この魂も唐突でした。


 以上のようなことが最終回で説明あるんでしょうか?それとも考察するとわかるのかなあ…ただ、救いがあるとすれば、最後まで話が描かれそうですね。それだけは大変よろしいかと思います。

 で、言われている作画どうこうは、私は別に気になりません。むしろ1話~5話くらいの導入部のエピソードに、今の視聴者にも興味がひかれる工夫が足りない気がします。
 あと、この内容を2クールでやっても恐らく今の視聴者はついてこれないです。ブギーポップとかと同じですね。原作を読んでいることが前提になる気がします…私も画面だけだと理解しきれている感じがありません。

 評価は一旦オール3に戻して、視聴中にします。最終回確認してからですね。


22話 〇〇〇年って…そういうこと?

 アニムスの〇〇〇年はいる…ってそういうこと???偶然の一致のわけないですよね。マンガ原作なんだから。
 うーん。あんまり似ている感じとか同一人物っぽくはないですけど…顔の特徴が全く似てないなあ。ただ、彼については唐突な設定だなあとは思いましたけど。

 表現的には彼自身じゃなくて{netabare} 答えを教えてくれる人とコンタクトした感じでした。アカシックレコードは別人格でそことつながるという感じなんでしょうか。だから500年もかかるって感じでしょうか。{/netabare}まあ、関連を考察するんでしょうねえ。

 後はさみだれがなんで地球を壊したいか、ですね。


 あ、そうか。別人だけど、習得までに〇〇〇年かかるってこと?やっぱりアレには人格があって、教えてくれる感じなんでしょうか。ただ、どこかでそのタイミングがあるという示唆かもしれません。



以下 初見時断念までレビュー

1話「さみだれ」って名前かい!面白さはこれからかな。

{netabare}  むかし「ぼくの地球を守って」というマンガがあって、なぜかそれと似た話かなあと思っていました。初見であれギャグ?と思いましたが、本作中に以前の記憶的なものもあり、あたらずとも遠からず、という感じでしょうか。物語の構造は騎士集め…というか南総里見八犬伝ですね。

「さみだれ」って涙っぽくて詩的な言葉だよなあとおもってたら、名前かい!という突っ込みを入れたいです。ただ、どうでしょう惑星の涙ととると意味が出てきそうですけど。

 一見ギャグにみえますが、内容は正統派の騎士ものなんでしょう。あらすじ見るかぎり魔王だそうですが、それは視点の問題なので地球を守る側なのか攻める側なのかはこれからでしょう。構造というか視点の逆転で途中からシリアスになる?キービジュアルに「悪い顔」がいますからね。

 天気がモチーフの名前なので環境問題関係ある?と疑いましたがどうでしょうね。地球にハンマー=破壊の象徴ですから可能性はなくはないですが…これは考えすぎでしょう。1話見る限りあまり含意はなさそうです。半魚人(泥人形)が環境破壊の象徴にもみえなくはないですが、正直よくわかりません。

 あと大学生の女性の教授?とヒロインの姉妹ですが、だったらヒロインとの関係がよくわかりません。昔から隣に住んでるんですよね?じゃないと知り合いなのはおかしい気が。田舎だから世間が狭い?ちょっともう1回確認しますけど。

 話の展開がどうなるのかは気になります。面白さは…これからでしょう。{/netabare}


2話 うーん。日常回?1クールで話収まるんでしょうか?説明セリフが多すぎなのは原作から?それともアニメの脚本?

{netabare} 爺さんの確執とかヒロインとの力の差で悩んだりがありますので、必ずしも物語が進行していないわけではないんですけど、ちょっと弛んだ回でしたね。

 ジョギングに行くときにわざわざジョギングに行くってトカゲが言わなくていいと思います。原作の進行はわかりませんが、無駄をどんどん切ってゆく雰囲気がありませんが、ちゃんと完結するんでしょうか?

 お風呂場のサービスショットもちょっと意味が…ギャグなのかエロなのか状況説明なのか判然としません。姉妹が同居しているのは既に1話でわかっていました。これを入れるなら姉妹ってわからない状態にしないと意味がないカットな気がするんですけど。

 おじいちゃんの件もカットバックいれて雰囲気盛り上げておいて「お、これはなかなかいいじゃない」と思ってたらなんか思ってたよりしょぼい事件だし、2話内で説明しちゃうし…

 ヒロインの心情をこの段階でセリフで言わせるのもちょっとなあ…そういうのは地球に対する愛情をエピソードか設定で見せてもらってからのほうがいいかな。好きだから壊すは心理としてわからなくはないですけど、今のところセリフの上滑りで感動に結びついてないですね。

 どうせ説明しちゃうなら、ここまで1話で入れられたと思うんですけど…物語の密度が薄いなあ。EDとか見る限りあと5,6人は集めるんですよね?だとすると1クールで終わる期待は薄いかな…

 あと主人公の部屋の本棚に並んでるのって、横山光輝氏の三国志?色目がちょいちょい変わるので確信できませんが、赤で黄と水色、黒の取り合わせならそれっぽいですけど…伏線なら感心しますが、どうなんでしょうか?

 今回気が付きましたが、本作のロゴの英語タイトルはルシファとビスケットハンマーです。ヒロインがルシファ…堕天使、サタンの堕天前の名前ですね。神への反抗ということならハンマーの正体は神ということでいいんですかな?
 ということは悪魔軍団ただし本当は正義 対 神さま 本当は人類の敵という感じ?

 いろいろいいましたが、面白くないわけじゃないのでしばらく視聴継続ですね。 {/netabare}


3話 ストーリーの骨格は面白いんですが…これは駄目かなあ。

{netabare} なんといいますか、ストーリーの骨格、いわゆるプロットは面白いと思います。ただ、演出と小エピソードが、面白くないです。
 セリフで全部しゃべっちゃうし。これってセリフの両を半分にできないかなあ…と。それで話が通じるような脚本、演出にすれば面白くなりそうなんですけど。トカゲもしゃべりすぎ。モノローグ多すぎです。で、夢で展開しちゃうし。

 爺さんの危篤状態も呼吸器つけてはーはー言ってるだけだし。爺さんとの思い出のカットバックとか…ちょっとやりようがあったと思うのですが。
 爺さんが病気になって気が弱くなって、家族に癒されて…もうちょっと見せ方があったと思うんですけど、説明されてもなあ。

 もちろん、バトルシーンの泥人形の迫力がなくて、危機感が全く伝わってこないのもあります。

 展開で見せない割には、話の密度も薄いし。主人公の泥人形との戦いでの覚醒もまったく迫力もないし、覚悟も見せられないし、爺さんとの確執の解決が何かのくびきからの解放につながって強くなるでもないし。で、結局夢の中で…うーん。

 新幹線のテーブルの表示がやたら詳細だったり、畳の目を作画するなら、もうちょっと力の入れ方がある気がします。

 とにかく冗長で話の展開に切れがなくて、セリフの説明が多すぎて、肝心のシーンに迫力も感動もなくて…これってなんでしょうね?

 OPとか悪くはなかったんですけど…

 もう1週だけ確認しますけど…これは期待値が爆下がりですね。{/netabare}



5話 スケールの大きさを期待したんですけど、冴えない男がジャージで住宅地と公園でトカゲとジョギングするのをずっと見せられても…

{netabare} 本作の原作は途中から面白くなる…らしいですね。だったら、その途中から始めればいいだけの話です。古いマンガなら原作通りにやる必要はないと思います。

 12~13話で、どこまで持っていける、どこで掴んで引き付ける…計算できるはずです。
 本来結末まで描くのがクリエータの責任だと思いますが、昨今のアニメ業界の事情だと仕方ないなら、せめて2クールで作れないか頑張る。だめなら人気を出して2期につなげる。
 
 つまりシリーズ構成が決定的に駄目です。本作の5話までの話はできれば1話かせめて2話で説明しきるか、4話くらいで十分面白いところを見せてから時系列入れ替えてやるべきです。
 もしかしたら6話から面白くなるのか、8話からなのか知りませんが、1話切り3話切りはどうするんでしょう?

 で、アニメの出来は…うーん、話が面白ければ気にならないかな、と思ってましたけど、面白くないので気になりました。4話までも見るべきところが何もなかったですが、5話は完全に紙芝居ですけど止め画すら駄目でしたね。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

64.7 9 2022年度の魔法使いアニメランキング9位
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (212)
643人が棚に入れました
「――レイン。君はクビだ」 勇者と共に魔王討伐を目指すビーストテイマーのレイン。 ところがある日、仲間から役立たずと罵られ、勇者パーティーを追放されてしまう。 自由に生きようと冒険者の道を選んだレインは、試験の最中、魔物に襲われている少女カナデに遭遇。 カナデを逃すために身を挺すが、彼女は魔物を一撃で倒してしまう。 カナデこそ規格外の力を持つ「最強種」の一つ、猫霊族の少女だった! レインの才能と優しさに惹かれたカナデが告げる。 「私を、使役してみる?」 最強の猫耳少女と契約し、冒険者として新たな人生を歩み始めるレイン。 だが、レインを追放した勇者たち、そして別の「最強種」がその力に気づき――。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

足手まといだと勇者のパーティーを追い出されたので、魔物使いのチートスキル発動することにしました

【紹介】
「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」っていうアニメとだいたい設定一緒です、こっちは勇者パーティの性格悪すぎて不快感が倍増ですが・・・

【感想】
シナリオは浅い感じで見どころはなかった、困っている人を助けて敵を退治して仲間の美少女と仲良くなってっていう、わかりやすい普通のなろう系チートハーレムアニメ
作画はあんまり動きがないけど絵は綺麗だしキャラクターも可愛いので見て良かったです

せっかくビーストテイマーなのに強くなりすぎて、他のチート系作品と一緒になってるのが残念、これは「転生賢者~」とか「黒の召喚士」も一緒かな?
主人公はサポートに徹したほうが面白い作品になったと思いますけど、そうすると「女の子に守られてる情けないヤツ」って馬鹿にされるのが嫌なのかな?
主人公は強くなくちゃ嫌だってのはわかるんだけどグッと我慢すればもっと戦略的で深みのある作品になるのではないでしょうか?

あとは勇者パーティが魔王の幹部か!ってくらい性格醜すぎてきつい・・・
シナリオに必要だったり、面白さにつながってればいいんですが、ただ不快なだけでした
勇者パーティも何のために旅してるの?レインに嫌がらせするのが目的になってない?

必要以上に主人公に意地悪をさせて、主人公をチートにして周りからチヤホヤされて下剋上っぽいことするアニメって多いけど(特になろう系は)たぶんコレって作者の承認欲求とか憂さ晴らししたい願望なのかな?って思うと、共感はしづらいかな?

でも主人公パーティの雰囲気はいい感じだったので、なろう系が嫌いじゃなければアリだと思います!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

なんだこれわぁ~~~~!!\(゚Д゚)/~~~~

2023/02/02 初投稿

めっさ面白いのです!!

まったく,期待していなかったのですがw
「農民」に続き2作連続途中リタイアも止むなし,くらいの心づもりでの視聴でしたが,不思議と面白い。かなり面白い!先が気になる!!w

何がいいのかよく分からないけど
メインのキャラクター達がいいのかな?
ハーレム主の主人公にしても,誰かを助けたい,守りたいみたいな動機が前面に出た上での行動だし,勇者PTを追い出されるという挫折を乗り越えての物語だし。割と感情移入できたのかも知れません。
ハーレム構成員の女子達もレインの役に立ちたい,助けたいという動機が明確です。
そしてなにより,絵的にみんな可愛く描けています。
率直に言って,モブの作画とかはかなり手抜きです。イヤ違うか,お金かけていません。結構コストカットしていると思います。しかし,主役級は丁寧に綺麗に描かれています。お金もかけてるし,手間もかけている,制作陣のモチベーションも違うのが明らかです。限られた予算と労働力を最大限生かしていると賞賛に値するかと思います。
とにかく,ストーリー的にも絵的にも最後まで力を抜いて楽しめました。
異世界チートハーレム物の一つの理想型かも知れません。


もちろん,いくつか気になった点はあります。

勇者PTの性格が悪すぎな件。ストーリー上ある程度必然性は感じ納得はしましたがやはりひどすぎかもw

ことばの問題なのですが
tameは自分のイメージでは「飼い慣らす」なのでテイマーは「飼い慣らす人」
beastはたぶん一番しっくりくる日本語は野獣ではないでしょうか。
あと日本語の問題なのですが「使役」とは「何かをさせる事」的な感じ?
ここら辺の設定の根幹に関わる言葉の使い方がでたらめに感じて,ストレスになりました。
心の中で突っ込みまくり?でした。
「いや!それはテイムじゃなく,認め合ったのでは?」とか
「ビースト」じゃ無く人間枠なんじゃない?とか
「使役じゃ無く契約なんじゃ無い?」とか(実際途中から,契約という表現に変わったような?)なんかムズムズ居心地が悪く感じました。

それと,タイトルに縛られたのか変に「最強種」推し
次から次に出て来る最強種,最強が何種類有るの??
それから,最強種縛りがあるので幽霊とは一緒に暮らすけど,テイム?(使役?契約?)しないのかな?最強種意外興味ないみたい^^;

いや,いいんです・・・気にしないで下さい。
自分としては,面白かったのでかなりお勧めですよ~(^0^)b

他の人のレビュー見たら酷評が多い感じ・・・wなので上のかなりお勧めはちょっと自信ないかも^^;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

最大の疑問:「なぜキミたちは自ら隷属してしまおうとするのか?」

自分のビーストテイマーとしての規格外な能力に無自覚な主人公レインと、そのレインにテイムされた最強種の少女たちの物語。

タイトルに入っている猫耳少女は獣人で、他にもドラゴンとか精霊とかいろんな種類の「最強種」が出てきます。

雑な分類っぽい言い方をすれば「追放ざまあ系なろうアニメ」といったところでしょうか。この1クールではメンバー集合エピソードに終止してほぼ「プロローグ」といった感じですが話のキリとしては悪くはないですね。

レインができることは他のビーストテイマーにもできると勘違いしてしまった勇者パーティーの4人がちょっと不憫ですが、勇者パーティーの権威を笠に着てろくでもないことをやってヘイトもためてるので最終的には同情されにくいキャラになっています。

指摘しておきたい点として、最強種の少女たちはみんなレインが無理矢理にというわけではなく自らの意志で主従契約を結んでいます。主従契約を結ぶとお互いに精神的な繋がりができてそれぞれの最強種ごとに異なったスキルなどの能力的なボーナスがレインに付くらしいです。

女の子キャラはみんなカワイイしストーリーのテンポなども決して悪くはなくそれなりに観ていて楽しくはあるのですが、個人的には「自らの意志で隷属する」っていうところへの違和感は最後まで拭えませんでした。

この「主従契約」の歪さにモヤモヤしない人にはけっこう楽しめるんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19
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