2024年度のジャンプおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のジャンプ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月17日の時点で一番の2024年度のジャンプおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.3 1 2024年度のジャンプアニメランキング1位
マッシュル MASHLE 神覚者候補選抜試験編(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (114)
450人が棚に入れました
誰もが魔法を使い、その優劣が全てを決める魔法界。人里離れた森の中で、日々筋トレの鬼と化す少年・マッシュの秘密は、魔法が使えないこと。その秘密を他人に知られた時、日常は一変!! なぜか魔法学校に入学し、トップを目指すことに…!? 鍛え上げた筋力とパワーで、全ての魔法を粉砕するアブノーマル魔法ファンタジー、ここに開幕!!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

シンプルな面白さ

ワンパンマンがハリーポッターの世界に迷い込んだようなアニメ
1期とだいたい同じなので、雰囲気が好きなら2期も楽しめると思う
シンプルな面白さは健在、安定して面白かった!
{netabare}
魔法が使えない者に人権がないような世界で、魔法が使えないマッシュが友達だけじゃなくちゃんと実力のある人達から徐々に認められていくのがいいですね

欠点はマッシュが強すぎるから戦闘で負けそうな気がしないので悪い意味で安心して見ていられるところ、これはワンパンマンも一緒ですね
キャラクターが好きになれないとだんだん飽きてくるかも

でも私はマッシュと仲間達みんな好きなので楽しめています
ぜひ最後までアニメ化して欲しいです {/netabare}

投稿 : 2024/06/15
♥ : 13

サルモネラ菌 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

うーん

ジャンプの連載1話目からマッシュル見てた人だけど
マッシュルは面白いとは思う。けど、全世界で大バズりするほどの物語ではないかなと思う。鬼滅と同じ。例えばドラゴンボールが全世界で大ヒットしたのは必然だと思う。でもマッシュルはopの力でヒットしたという感じ。もちろんマッシュルという作品はおもしろいと思ってるし、結構好きだけど、過大評価かなと思ってる。アニメあんまり見ない人が見たら
面白く感じると思う。
・マッシュの人外戦法(褒めてる)が面白い
・キャラへの感情移入が少しできない
・ギャグが時々寒い
・ストーリーに深みがない
・どんどん上へと行くワクワク感がいい
と言う感じで良いところもあり、悪いところもある
というかんじ

投稿 : 2024/06/15
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今期のOPがむちゃくちゃ良い

Creepy Nuts
あれ?むっちゃいいやんwと思ってたらなんとSpotifyの海外チャートにランクインしたそうな
元々Creepy NutsのR指定はフリースタイルがとんでもスキルの人ですげーなーの記憶の人で曲なんて知らなかった
それがCreepy Nutsで活動してるってのをアニメ夜ふかしの歌で知った
そもそも夜ふかしの歌自体が曲からのイメージで作られたアニメっての聞いてびっくり
アニメの中で流れるロスタイムが気に入って速攻ミュージック開いて検索したけどまだ出てなくてずっと待機してたほど
なのでいずれまたなにかのアニメで曲提供するだろうなーと期待してたので嬉しかった
今回の曲はドレイクのCurrentsにも使われてるドアがリズムよくキーコーキーコー鳴ってるような音が特徴的なサウンドに相変わらず面白い歌詞
マッシュがそれに合わせてリズミカルに踊る

ぜひOPすっとばさずに見てみてね

投稿 : 2024/06/15
♥ : 2

63.2 2 2024年度のジャンプアニメランキング2位
バーテンダー 神のグラス(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (28)
162人が棚に入れました
「神のグラス」と称されるほどの若き天才バーテンダー、佐々倉溜。パリより帰国し、銀座のバーで働き始めた彼のもとに、多種多様な事情や生き様を抱えたお客様が訪れる。彼らに差し出される一杯のグラスが、あるときは彼らの人生を変え、あるときは彼らの心を少しだけ慰める――。酒と人とがドラマを紡ぐ、大人のためのスタイリッシュ・BARストーリー!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【10話視聴】人間を描くってやっぱり難しいんだと思う

【中間レビューNo.2】(2024/6/9現在)
コミック原作で2024年作品。全○話。
第1作は好きだったので、第2作にも期待ですかね。

(ストーリー)
バーテンダー・佐々倉溜は、パリから帰国後銀座のバー”イーデンホール”で
最近働き始めた。
ホテル・カーディナルの営業企画部で働く来島美和は、ホテルのカウンターバ
ーに相応しい、客の魂を癒す「神のグラス」を作れるバーテンダーを探してい
るが一向に見つからず焦っている。
偶然街で出会った溜がバーテンダーであると知る。
(公式サイトより)

(評 価)
・第1話:温故知新的な取り組みは評価したいが・・・う~ん、様子見ですかね
 {netabare}・第1作は2006年にアニメ化されており、2回程視聴してますかね。
  第2作の位置づけが分からなかったのですが、公式サイトや1話を見た限り
  では、リメイクというより
  ・原作からの主要キャラや舞台等世界観を引き継いだ上で
  ・現在風解釈等を加えながらの完全新作ストーリー
  という感じっぽいですね。
  原作未読なので、完全アニオリかどうか等は判断できないですがw
  1話はベースとなる世界観を提示する必要があるので、ある程度前作で既視
  感のあるものをみせつつ、ところどころ改変が行われているという感じでし
  たね。

 ・例えばグルメなんかは「食堂食堂」や「ダンジョン飯」等ここでも異世界モ
  ノが席巻している感があり、個人的には少々食傷気味な感じではあります。
  (これらの作品は好きなんですが、こうも異世界モノが多いとね・・・)
  なので、下手に「異世界バーテンダー」とかに走らずに、こういう時代だか
  らこそ過去の名作に回帰してみようという「温故知新」的な取り組みは大い
  に評価したいところですね。
  第1作での魅力であった
  ・バーという(重い扉で閉ざされた)隠れ家的な空間に流れる緩やかな大人
   の時間や癒し
  ・そこで繰り広げられる人間ドラマ
  ・バーやお酒のウンチク等
  第2作ではどうみせてくれるのか。

 ・ただ1話を観た感じだと「う~ん、コレジャナイ」って感じが・・・
  ・前作より幼さを感じるキャラデザやコメディ要素を加えたキャラ描写
  ・前作よりも明るい感じの色調
  ・過剰なアニメ演出等
  前作の素材の味を楽しむような大人な空気感が・・・って感じですね。
  しかし
  ・第2作を創る以上、前と変わらないという訳にもいかんやろしなあ
  ・第2作として面白いテーマ性とかがあるかも
  ・新作エピソードは気になる
  という感じではあるので、しばし様子見ですかね。
  あと前作は思い出補正がかかってる可能性もあるので、この機会に前作も見
  直してみようかなっとw{/netabare}

・第2-3話:第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたと思う
 {netabare}先日の 第1作のレビューで
 ・第1作はよくも悪くも「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」を
  描いている
 ・第2作は尖った感じがなくなり、凡庸な作品になりそう
 と書いたのですが、

 第1話
 メインキャストが神嶋部長から来島美和に変更。
 それに伴い、神嶋部長の人間ドラマをカット。
 その分佐々倉の人間臭いキャラ描写を追加。
 → 「かっこいい大人の男像」が後退

 第2話
 第1作で2話分のエピソードを1話に詰め込み
 → 人間ドラマは薄味になり、ストーリー重視の味付けに

 第3話
 見習いバーテンダー・川上京子を追加。
 第1作では友好的な熟練バーテンダー・葛原が越えるべき壁という存在。
 まさかのカクテル対決w
 → 第1作では客に寄り添う存在であった佐々倉を第2作では前面に押し出し
   た演出

 やはり第1作のエピソードが古く時代に合わないという判断なのか
 ・第1作:客の人間ドラマとそれに寄り添う佐々倉
 ・第2作:佐々倉の人間臭さや彼や来島美和、川上京子等の成長譚
 という方向に舵を切っていくのかなあって感じですね。
 個人的には
 ・第1作の「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」がストライク
 ・第1作でしっかり描かれていた「人間」が、単純な記号化され面白みがな
  くなったように感じる
 と、どうしても辛口になってしまうのですが。
 第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたのかなっと思いますね。{/netabare}

・第4話:第2作のやりたいことは大分明確になってきたかな
 {netabare}前回のレビューで書いたように
 >・第1作:客の人間ドラマとそれに寄り添う佐々倉
 >・第2作:佐々倉の人間臭さや彼や来島美和、川上京子等の成長譚
 >という方向に舵を切っていくのかなあって感じですね。
 がより鮮明に描かれていたのかなっと。

 Aパートは
 ・ホテル・カーディナルに凄腕フレンチシェフのスカウトを画策
 ・このシェフを口説くために佐々倉も一役買う
  → 利き酒対決や酒にまつわるエピソードを絡め、シェフの心を動かす
 という流れでしたが、
 ・やはりシェフよりも佐々倉に焦点を当てた演出で「佐々倉スゲー」をやり
  たいみたいな
  → う~ん、少し話が軽く安っぽくみえるのかなあ
 
 Bパートは「見習いバーテンダー・川上京子の苦悩」ということで
 ・ようやくカクテル作りの許可が出たが、オーナーからは厳しいダメ出し
 ・自分が目指すべきバーテンダー像がわからない
 それを「キング・オブ・カクテル」と呼ばれるマティーニで
 ・佐々倉の作る顔のある→酒の個性を引き出したカクテルとは
 ・他のバーへ行き、多様なマティーニを飲み比べ
 でしたが、第1作にはなかった
 ・若手バーテンダーの共演
 ・駆け出しの頃の佐々倉の描写
 ・カクテルレシピだけでなく、ステアや温度管理といった技術面の細やかな
  解説
 などは第2作のウリとしてよかったのでは。
 今回の新キャラ・バー「Hell's Arms」の金城ユリも今後の出番が楽しみな
 キャラではありますし。
 また会話の中でカクテルコンクールの話も出たので、以降でそちらの話も描
 かれるのでしょうか。
 それにラストは熟練バーテンダー・葛原と来島会長で何か仕掛けてくるよう
 な引きで終りましたし。
 (これも第1作にはない展開ですね)

 一長一短はありますが、(第1作とは異なる)第2作のやりたいことは大分明
 確になってきたように思いますね。{/netabare}

・第5話:悪くないが凡庸かな
 {netabare}今回の主役は、葛原の愛弟子チェン。
 ストイックだが、視野が狭いようで・・・
 >それにラストは熟練バーテンダー・葛原と来島会長で何か仕掛けてくるよう
 >な引きで終りましたし。
 前回のフリは佐々倉ではなく、チェンの見識を深めるためのようで、
 ・「サントリー 山崎蒸留所」見学ということで関西へ研修ツアー
  (来島会長の人脈による)
 ・他のバーテンダーと触れ合うために、川上京子と金城ユリも同行
  (あと孫の特権で来島美和も)
 ということで、はじめはツンケンとしたチェンでしたが
 ・佐々倉のフォロー
 ・自身の京都の苦い思い出と向き合い
 最後に何かを掴んだようです。
 う~ん、話は悪くないですが、もうひとつ面白くないんですよね。
 回想なんかも入れてますが、全体的に人物描写が単純な記号化されて平面的
 というか、やはり凡庸な感じが否めませんね。
 「サントリー 山崎蒸留所」の辺りは、昔住んでたことがあったので、
 「おお、こんな風景だったわw」
 と、懐かしさがありましたが。
 
 川上京子と金城ユリとの交流を深める目的もあったはずですが、途中から別
 行動になったので、その目的も果たされずでよかったんか?!
 今回2人は「コメディ要員か?!」という扱いでしたね。
 この2人はカクテルコンクールに出場すると表明したので、今後そちらも描か
 れるんでしょうね。
  
 よくも悪くも「第2作はこんなもんかな~」という印象ですね。{/netabare}

・第6話:「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
 {netabare}今回のエピソードは
 ・来島美和の後輩・樋口由香利のまさかの結婚話
 ・心がささくれだった中間管理職と患者を救えなかった女医の出会いの物語
 でした。

 樋口由香利については、来島美和ともに最初からずっと登場していますが、
 仕事でいいところがなく、どこかお気楽で浮付いたキャラって感じなんです
 よね。
 ・そんな彼女の”結婚”といわれても、唐突感だけが凄くて感情移入できな
  かった
 ・佐々倉の彼女の本心を見抜いてた描写が「佐々倉スゲー」よりの演出で
  「バーテンダー="優しい止まり木"」
  からズレてる感じがどうも好きになれない
 
 また中間管理職と女医の物語ですが
 ・ストーリー重視で薄味、この2人に焦点が当てたいのか、佐々倉よりなのか
  創りが中途半端
 ・バーという”特別な空間”に入ったという空気感が不足している
 この辺りも第1作ならこれだけで1話分の尺を使ってたところを、上述由香利の
 結婚話も詰め込んでいるので、まあそうなるわなっと。

 やはりこの手の話になると、第1作に比べ
 「バーとバーテンダー(優しく寄り添う存在)だからこそ独自の面白さがある」
 という尖った感じが薄まり、無難でライトな仕上がりだなという印象ですね。
 いつまでも「第1作がよかった~」という私は老害でしょうか(笑)
 第2作として新作のエピソードをやってくれてるのは、ありがたいですが。{/netabare}

・第7-8話:正直どうでもよくなってきた(笑)
 {netabare}7話はチェン君の話がメイン
 ・葛原の元を破門された模様
 ・父親が来日(シンガポールの有名ホテルの跡取りとして連れ帰るため)
 ・バーテンダーを本気で目指すことを決めたチェンは、佐々倉の元で研鑽
  を積みつつ、父に認めてもらうためにカクテルを作るのだが・・・

 また8話はカクテルコンクール回。
 ・川上京子
 ・金城ユリ
 ・チェン君
 が出場。その模様とそれぞれの新しい始まりを描いて終わりました。
 チェン君の騒動も一応の決着を見ましたが・・・

 正直どうでもよくなってきました(笑)
 エピソードは進むものの、こちらに積み上がってくるものがないなっと。

 >「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
 前回こう書いたのですが、少しフォローしておくと
 ・第1作はバーでの人間ドラマや男のカッコよさなど、かなり特化した創り
  → (バーでのシーンが大半で)バーの空気感等も注力して創りやすい
 ・第2作は”前作とは違うベクトルを”ということで、多様化を意識
  → まあ「バーの空気だけ重厚に」とかは創りづらいよなあ
 って感じですね。
 正直原作未読なので両作とも、どこまでが原作準拠でどの辺がアニオリ改
 変なのかも分からないですし。
 そういう意味では「第2作は第2作の面白さ」があればと期待していました
 が、ちょっと厳しくなってきましたねえ。
 一応最後まで視聴予定ですが、ただ”凄腕バーテンダー”が出てくるだけの
 作品で終わりそうですね。
 この”凄腕バーテンダー”も「佐々倉スゲー演出」でみせたかと思えば、重
 鎮からは「ひよっこ扱い」等なんかチグハグなんだよなあ。{/netabare}

・第9-10話:人間を描くってやっぱり難しいんだと思う
 {netabare}第2作の目玉として第1作では描かれなかった
 ・”佐々倉溜”という人間を深堀して描いていく
 という試み自体は評価したいのですが・・・

 ざっと作品内での”立ち位置”でみても
 ・「神のグラスを作る男」とか”凄腕バーテンダー”と持ち上げる一方で
 ・重鎮(老害?)からは育てるべき人材として「ひよっこ扱い」
 ・佐々倉自身も自分が未熟だと納得していない様子
 ・その一方で高みを極めし者のように説法を垂れるという
 もうストーリー都合でキャラを動かしちゃってるなあっと。
 
 それに今回はついに佐々倉の過去が明かされますが
 ・人が死んだという話を絡めればインパクトがあり、説得力増すやろ
 という、制作側の浅はかな考えが透けて見えるというか・・・
 ”キャラ造形”って
 ・作り手が「彼はどういう人間か?」というのを考え抜いた上で、それを
  作中の言動に地道に落とし込んていく
 ・その積み重ねを経て、視聴者側がどう受け取るか
 ということだと思うのですが、やってることは
 ・こういうエピソードで説明したから、彼はこんなキャラということでい
  いよね♡
 という制作側のキャラの押しつけだったり、レッテル貼りレベルにしか過
 ぎないんですよね。
 やはり人間を描くって難しいですね。でもそこを超えてくるから私たちは
 「プロのクリエイターってやっぱり凄い」
 とリスペクトの念を抱くわけで、そういうところをインスタントにやろう
 している作品はねえ・・・

 >こういう時代だからこそ過去の名作に回帰してみようという「温故知新」
 >的な取り組みは大いに評価したいところですね。
 と最初に書いたのですが、どうもアニメ化の経緯もタック二階堂さんの
 「サントリー案件」
 というご指摘が的を射ている気がしますね。
 そう考えるとこの凋落ぶりも納得ですね。{/netabare}

投稿 : 2024/06/15
♥ : 16

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「3B」の一角

<2024/4/13 初投稿>
漫画原作でテイストは「ギャラリーフェイク」
蘊蓄人情ものです。

昔、漫喫でちょいちょい読んでました
全部は読めてませんが
結構好きな漫画でした

2006年ごろに一度アニメ化されてるようなので今回は2回目のアニメ化
2話まで見た限りではかなり良い感じ
主人公のバーテンダー佐々倉に寺島拓篤さんの声が合ってます

バーの雰囲気って好きなんですよ
一人旅とかでホテル泊まってバーがあるとだいたい行きます
その街のこといろいろ聞けるし

あと家の近所のバーにもたまに行ったりします
ぼーっと酒飲むのにちょうど良い

そういう雰囲気が好きな人には楽しめる作品だと思います


あとレビュータイトル「3B」
これは「めちゃくちゃ女性にモテるんだけどいざ付き合うと女性がめちゃくちゃ苦労する職業」と言われる"美容室"、"バンドマン"、"バーテンダー"の頭文字を指してのもの
女性の皆さんはお気をつけください笑

投稿 : 2024/06/15
♥ : 14

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

グルメものより話の広がりは無い。虚構と虚栄の世界ですね。

 9話まで観ました。2024.05.30

 原作や前回のアニメ化作品、ドラマ版を観ているタック二階堂さんやwitchさん達のレビューによると、今回は大幅に雰囲気を変えてアニメ化している様です。

 主人公の佐々倉さんは、お客様の魂を癒やすためにバーテンダーという生き方をしているそうなので、本来はバーに集まる人々の人間模様を描くのが、テーマとして妥当なのかもしれません。

 ただ、原作と現在では社会状況が違い過ぎるので、工夫した結果が今回のアニメの雰囲気に繋がっているような気もします。

 そもそも、銀座の高級バーに頻繁に来れる様な奴に魂の救済が必要か?今回の話の様に場末のバーのバーテンダーや場末のシングルマザーホステスみたいに魂以前に物理的に困っているような人達が激増している時代に、何を言ってる?という気がします。

 もっと、治安の悪い街のスナックやバーの方がふさわしい様な…。そんな所に来るやつにカクテルの味は分からんか…。

 今回、佐々倉さんの先輩が作った、女性酔い潰しレイプカクテルみたいな話ばかりになりそうです。

 原作の縛りで深夜食堂みたいな物語にも出来ないし、サントリーの宣伝も噛んでそうなので、殺伐とした話にも出来ない…。物足りなさの原因はそこかもしれません。

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2024.04.25

 Aパートの、権威ある男性にアレコレ薀蓄でどうこうする話は、人によってはブチキレるんじゃね?と納得いきませんが、Bパートの若いねーチャンに対するマティーニの薀蓄話は面白いです。

 Bパートのバーにいた、ボーイッシュで格好良い女バーテンダーが居る店が近所にあったら、下心こみでケツの毛をむしられるまで通ってしまいそうです。剣呑剣呑!
 
 バーに行きたくなります。ワイにも顔のあるマティーニを頼むで!

 こういう、若い同僚とかにマウント取れるマメ知識みたいなのが面白いと感じるのは、老害レベルが上がった証拠かもしれません。おっさん向けのアニメですね。

………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.18

 タック二階堂さんの書かれている通り、老人達の独壇場ですねぇ…。モノ消費よりコト消費って、こういうことなんでしょうか。

 情報を消費しているので、権威と経験、知識ある男性がマウントとっているんですよね。登場人物のねーチャン達はお色気マウント取られ要員でしかありません。

 今回、主人公はカクテル勝負で負けてしまいましたが、相手の状態によって味を変える是非は?人によっては主人公が勝ちかも…。ねーチャンは権威が無いので審判すら出来ません。

 共産党が政権を取ったら、私の好きな甲類焼酎の発泡酒割が至上のカクテルになるのになぁ…。労働英雄が飲むべきカクテルじゃ!所詮、評価なんて時代の価値観に過ぎませんて。
……………………………………………………………………… 

 2話まで観ました。2024.04.11

 美味しんぼだなこりゃ…。京極さん、四万十川の鮎で号泣みたいなエピソードをAパート、Bパートでやりました。

 酒は基本的に毒で、飲めない人も多いので、グルメものより話のオチの説得力に欠けます。飯を喰えない人はいませんからねぇ。

 カクテルも、物語を消費している部分が大きく、主人公の作るカクテルを飲んでゲストキャラがホロリとするのに、説得力がありません。

 みんな単なるアル中で、カクテルに何となくな物語があれば、喜ぶ様な単純な連中なんじゃね?と、いう疑問を感じます。

 そもそも、美味いという基準も怪しいです。カクテルの主要な材料の一つであるメキシコのテキーラは、本当に美味いのは伝統的な技法で作ったものらしいですが、それだと副産物のメタノール(メチルアルコール)を排除出来ないので、アルコール分解酵素の弱いアジア人向けには売れないそうです。

 日本で買えるのは工業的に成分を調整したテキーラなので、アジアのアミーゴ達は可愛いそうだと知り合いのホセが言ってましたが、視力を失う危険と天秤にはかけられません。

 バーでオシャレにカクテル飲んで喜んでいるのも、見た目が良いとか、伝統とか、物語と雰囲気を楽しんでいる部分が大きいので、8割方虚栄と虚構です。

 夜の街とはそういうものだ!ですが、この価値観を共有してないと、このアニメは楽しめなさそうです。

 学生の頃、金が無くて工業用エタノールを鍋で蒸留して添加物を除いて飲もうもして、下宿を火事にしかけた頭の悪いロシア人みたいな友人は、面白さが分からんと言っておりました。

 カクテル飲ましたくらいじゃ、駄目だこりゃ…。
……………………………………………………………………… 

 初回観てのレビューです。2024.04.07

 オシャレなウンチク漫画が原作の様です。バーへ行きたくなりますね。期せずしてスナックバス江と同じ様な感想に…。

 バーテンにカクテル作って貰うと美味いんですよね。腕の良いバーテンはまさに酒飲み界の至宝…。

 その代わりお高いので、そうそう行けないです。スナックより非日常かも…。

 バーに行っている気分になれるので、酒好きにはたまりません。さぁ…、家でカクテルでも作りながら観るか…。甲類焼酎の発泡酒割、カクテル名、労働英雄(ルンプロマイスター)!(´Д⊂ヽ

投稿 : 2024/06/15
♥ : 2

65.6 3 2024年度のジャンプアニメランキング3位
魔都精兵のスレイブ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (110)
315人が棚に入れました
日本各地に、突如として謎の門が出現。 その先の異空間『魔都』には女性にのみ食べた者に特異な能力をもたらす桃が存在し、『醜鬼』(しゅうき)と呼ばれる怪物を退治するため、女性兵による戦闘集団『魔防隊』が組織された。 活躍できる場所を求めていた男子高校生・和倉優希はある日、魔都へと迷い込むと醜鬼に襲われてしまう。そこへ駆けつけたのは魔防隊七番組の美しき組長・羽前京香。京香の能力で奴隷(スレイブ)と化した優希は力を開花させ、醜鬼を見事打ち倒し、奴隷 兼 魔防隊の管理人として醜鬼と戦うことに。 “飼われる少年”のバトルファンタジー、ここに開幕!

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

7話視聴。このアニメのモザイク基準て何だ?

2023年1月時点における電子版を含めた単行本の累計発行部数は400万部を突破している。


4話まで視聴。
何処かでみたような物語。
パッとしない主人公が戦いに巻き込まれその過程で奴隷になりご褒美にベロちゅーする。
この子の力を使うとご褒美上げなきゃいけない心の奥底に秘めた…!この後も電マとか色々。

女の子にアレを見られ小さいと言われる!が…。
この後の展開は個人的に予想通りだったので何となく分かると思うw


4話内容。
最近他アニメで見た時を操る力!止めたり戻したり。

コレがまあ厄介。攻撃を受けた瞬間巻き戻し戦闘前へ。
コレってどういう攻撃されたか本人は知っていて相手は分からないのが厄介…と思いきや体力を消耗するので「力を使った」事には本人見れば気付ける。ただし気付けるだけ。
とは言え戦闘前、自分達が何をしようとしたのかは分かるので別の攻撃方法を…。
相手は何か隠してる様子。勝てるかどうかはまだまだ分からない続く!

最初はそこまでエロくないかな…と思っていたら…。
最初のご褒美は〇〇〇!凝視!
2回目。撫で撫で。
3回目!下着外してあるものを持ち上げてるのがエッッッ!!
間違い無く主人公には見えている!
ついでにお風呂回!

確かに何処かで徐々に過激になっていくとかは聞いていた…なるほどとw
BD版とか、アニメ専門チャンネルもかな?とかだと多分消えるよねw
マンガの方は多分見えてるかな?ジャンプだし(とらぶるとかね)

コレ何処まで行くんだろう(トオイメ
なので視聴継続!

…ちなみに作画の評価は…。


7話までの感想。ヒロイン2人と主人公一緒に温泉回。
主人公、今回大きな力を使ったのでそれ相応の代償がコレ。

今回はモザイク(白い光無し)無しで泡と手で隠れてる。ただし範囲が狭い!
ちなみにタオルは下だけw
背中に抱き付き胸が直で。
タオルで下がギリギリ見え…ないw手で隠してる場面も。

コレで一応隠れてるから?
それとも前回のは場面的な所為?
4話のは間違いなく白い光の所為でほぼ見えなかったのに、今回も隠れてはいるけど範囲が狭い。
ここにもモザイク入れればいいのに、なんだか中途半端な気がする。

コレも。
ベロチューキスに下着姿はOK、ただし下着姿である体制になると白い光。
だけど他の女の子は下着姿で色んな体制なのに何も無し。下着の皺まで見えてる()

まあ考えても分からないしいいや。
話しは変わって5話。
2人は時止め攻撃範囲外から攻撃撹乱するが、お姉さん能力鍛えて時止め5秒が→10秒に。
これのせいで時止めで攻撃出来る範囲内に。2人はボロボロに。
そして勝利と思ったら…会話し始め負ける()油断大敵!

次は7話。
時を止めたり戻したりの姉は重度のシスコンだった!
前回見る限りイジメて楽しんでるドS姉だと思ったんだけどねw
ただ愛し方が歪んでいただけだったと言う…。
何で分かったかと言うと部屋が…。
赤ちゃんの頃からかコレ…。
見てはいけないものを見てしまった主人公逃げる!

うん…妹にアレを見せるのはやめようか…。

ああ、そう言えばマンガはとらぶる程じゃないけど見えてます!

主人公が敵に捕まった時点で飽きてしまったのでここで切ります。
たぶん8話切り。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 1

shau1a さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

漫画版よりも表現がナーフされているので時間を割いて観る価値がありません

タイトルの通りです。
100歩譲って地上波バージョンなら、規制をする理由にも理解は出来る(納得はしていない)が、仮にも月額料金を払って、原作が好きだったからそのまま動くのを期待していたのに、大事なシーンで光などで隠すのは許しがたい逃げである。
エロアニメの制作者としてあるまじき態度である。
表現者なら逃げずに戦え。戦えないならこういうアニメ向いてないから参加するな。
作る資格が最初から無い。表現規制は本当に害しか無い。
視聴体験は最悪であった。あまりにも過剰な「配慮」がウザくて1話で切った。
2話以降どうなっているかは知らない。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話 ラブひなの薄い本?一旦中止します。

1話 男性マゾ文学は日本の伝統。徹底的に虐めるほうがいい。

{netabare} なぜアダルトを見ないで、こういう作品を見るのか?ですよね。「魔法少女にあこがれて」とか本作を見ると、やっぱりエロを語るには心の奥底に潜むなにかに訴えかけるべきなんだろうなと思います。

 こういう男性マゾ的な作品って別に今の草食男子が云々ではなく、谷崎潤一郎、沼正三氏の「家畜人ヤプー」(1956年)ジョージ秋山氏の「ゴミムシくん」(1973年)等脈々と受け継がれる日本のマゾヒズム文学の一つの型だと思います。
 家畜人ヤプーは日本人が虐げられていますが主人公が男性です。そうそう、桃で強くなるという性的なニュアンスと鬼が敵ですから、仮想敵は中華なんでしょうか?

 日本人奴隷といえば「86」もそうでした。レーナちゃんと本作のヒロインが似ている気がするのは偶然なんでしょうか?それとも銀髪の軍服美少女がご主人様として理想なんでしょうか。「ゼロ使」もちょっと同じマインドを感じます。結果的にアレですけど。

 ヒロインとの関係性においては「春琴抄」ですが、あれは倒錯した純愛であって、本作はどうも制度によって虐げられること自体が喜びですから、「家畜人ヤプー」と「ゴミムシくん」身分差別で男が下になることが重要なのでしょう。貞操逆転ものの精神もちょっと入っている気がします。

 男性として女性の上位にいなければ、武士は食わねど的やせ我慢文化だからこその、反階級、反権威的な願望として「強くなければならないことからの解放」が日本人男性のマゾかと思ってましたが…いや、逆に今女性が強くなったとはいえ、男性にスペックがこれほど求められる時代はありません。

 収入、家事スキル、気遣い・優しさ、コミュニケーション能力にユーモア。すべてが求めれる時代です。その窮屈さは、人類史上もっとも男性に厳しい社会なのかもしれません。だからこそ、意志とスペックは女性に委ねてしまいたいということかもしれません。

 ですので、弱者男性が女性に君臨するのではだめです。徹底的に虐げられて、そこにカタルシスを見て欲しい。団鬼六氏は女性への虐待ですが、マゾの果てに殺されたりする作品もあります。やるなら徹底的に。

「魔法少女にあこがれて」が美少女推しの少女の中にある劣等感の歪みだとすると、非常に面白いです。

 ハイスペックなアニメだからこそエロギャグが洒落になるんでしょう。いい掴みの1話でした。なんと次週予告が「興味、朱々、肌蹴る(はだける)」ですから、まあ、肌色アニメということでしょう。
 次回予告のスタッフがクレジットされてましたので、なかなか力が入っているようです。{/netabare}


2話 ラブひなの薄い本?一旦中止します。

 結局カテゴリーは男卑女尊の管理人ものでハーレム系ラッキースケベ…つまり「ラブひな」かな?というかラブひなの薄い本のマイルド版という感じでしょうか。

 うーん、興味が無くはないし、積極的に視聴中断というわけではないですが、今期はまだ切る作品が少ないので、面白い面白くないというよりカテゴリーの問題での優先順位で中断です。他に中断作品が増えて来たり、期の端境期に見る可能性はあります。

 作画はバトルシーンの迫力は今一つですが、女の子は可愛かったと思います。朱々ちゃんが巨大化するときの効果音にはちょっと笑いました。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 4

67.8 4 2024年度のジャンプアニメランキング4位
姫様“拷問”の時間です(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (157)
475人が棚に入れました
国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。 王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。 「姫様“拷問”の時間です」 監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。 ほわほわの焼きたてトースト! 湯気がたちのぼる深夜のラーメン! 愛くるしい動物たちと遊ぶ時間! 美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、 “拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!? 誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

誰でも楽しめる嫌味のないギャグアニメ

拷問と言えばシリアスなイメージですが、原作ジャンプ+とキャラ絵からコメディだなと視聴。興味を引くタイトルでてっきり姫様が拷問するアニメだと思ったんですが逆だったんですよね。原作サンデーの2020年放送で好きなアニメ「魔王城でおやすみ」に似てるなと、どちらも魔王軍がポンコツでそこを笑いに持って行くんですよね。

いやー面白いですね、しょぼい拷問ばかりですが絶対耐えれるかと言われれば状況によっては屈しそうなのあります。飯テロとか普通に卑怯ですよ。
同じような拷問でも工夫して視聴者を笑わそうとする努力が垣間見えて良いです。
飯テロ多目な分料理の作画もなかなか良くて空腹時視聴避けました(^^)

あと個性的なキャラも多くだいたいアホなので楽しいです。萌えでなく可愛らしいキャラ絵なんで見やすいと思います。途中からは拷問関係ない話も入れて来て、またそれも良い意味でしょーもなくて飽きないですね。さらに魔王が強い圧の分やはりアホなんでウケます。

声優陣は有名どころからあまり知らない(あくまで私が)人を、まんべんなく配置して全体的にキャラ同様個性ある演技で楽しく視聴出来ました。姫様役の白石春香の演技が凛とした姫様とダメになった姫様のメリハリあって面白いです。私は印象にない声優さんでしたが、実はたくさんのアニメに出演してるようで知ってるキャラも多くさすがですね。ただの私の記憶力不足だったようです、ごめんなさいm(_ _)m

このアニメはかなり幅広い年齢層が楽しめると思います。ちょっと細かい笑い狙ってるシーンもあり、もしかしたら奥が深いのかもです。
まぁ一番面白いのは姫様が拷問に屈する確率ですが。
2期も決定したようで楽しみです。
ぜひお勧めします。

2024年4月8日

投稿 : 2024/06/15
♥ : 12
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

”拷問”要素皆無の気楽に観られる日常系コメディ作品

春原ロビンソン(原作)、ひらけい(作画)による原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中(既刊13巻、原作未読)。次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門2位。
アニメ1期は全12話(2024年)。監督は金森陽子。制作は『かげきしょうじょ!!』、『Do It Yourself!!』などのPINE JAM。なお、既に2期の制作が決定済み。
(2024.3.26まとめ)

まずいいたいことは、タイトルにだまされてはいけないということ。
一般的に想像されるような「拷問」要素皆無のコメディ作品で、気楽に観られる(多分、タイトルの"拷問"はそういう意味。)。

あらすじは、魔王軍と敵対する人類側の王女であり国王軍第三騎士団団長の「姫様」が魔王軍に囚われてしまったものの、拷問官の「姫様拷問の時間です」というセリフとともに始まる「拷問という名の手厚い接待」を受けるというお話。

そして、甘やかされまくった姫様がついついほだされて国王軍の秘密をバラしてしまうという「ほのぼの展開」までがデフォルト。


例えるなら、イソップ寓話の「北風と太陽」で北風と見せかけて太陽しかないやつ。もしくは、高潔な姫騎士様への拷問、「クッ、このような辱めを受けるくらいなら殺せ」的なイメージからのギャップ萌え。
具体的には、 {netabare} 深夜にこってり濃厚ラーメンを目の前で食べられ、食べたいなら秘密を吐け的な展開で、姫たる我がそんな誘惑に負けてたまるかっからの、ついつい食べる姫様がとにかくちょろくて、かわいい。 {/netabare}

イメージ的には、最近だと『魔王城でおやすみ』が近いか。


姫様は牢屋で監禁されているのになぜか剣を取り上げられていないのだが、その剣はしゃべる剣(エクス)でコメディに必要不可欠なツッコミ役となっている。

また、基本的に中世騎士道的な世界観だが、テレビゲーム、「コ〇ラのマーチ」、「ディ〇ニーランド」が出てきたりするので、その辺の設定はガバガバ(ただ、日本人にしかわからない感覚かも知れない…。)。

ということもあり、拷問という非日常の特別な空間というより、「日常系に近い」。仕事に疲れた社会人が難しいことを考えず、夜中にちょっとほっこりするにはちょうどいい、気楽に観られるコメディ作品としてオススメ。


また、キャラ造形が全体的に「とにかくかわいい」のもウリ。特に日高里菜さん演じるマオマオちゃんがいい(個人的にはトーチャーが好み)、キャラをゆるく愛でる作品かも。


ただ、コメディとしては、手を替え品を替え、拷問官を代え、姫様を甘やかしているものの、基本的に上に書いた展開が繰り返されるため、人によっては飽きが来るかも…(まあ、そもそも爆笑させるような内容ではないです)。

あと、原作漫画が続刊中ということもあり、1期で物語として無理やり落とすといった展開もなく(若干12話の最後にそれっぽいものがあったような気もするけれど、おそらく気のせいだろう…)、2期の制作が決定されている。

2期でも”拷問”という名の日常が続いていくものと思われます。


コメディは、お笑いで一番を決める大会のように人によって好みが分かれやすいと思うので、もし迷ったのなら、とりあえず第1話を観てみるのがよいかと思います。

本作は、そのコメディのノリとキャラクターが好みだとハマるかもしれません。


【声優】
『無職転生Ⅱ』でサラ役を演じた白石晴香さんが、今回はコメディということもあって、瞬間的に大きな感情の変化を求められる姫様という難しい役どころを好演。
剣(エクス)には『ゴールデンカムイ』で杉元佐一役を演じた小林親弘さん(ツッコミ役多い?)。
個人的には、魔王軍最高位拷問官役トーチャーの伊藤静さんと魔王役の玄田哲章さんがツボでした。


【感想】
個人的には、”拷問”設定が面白いと感じたし、キャラクターもとにかくかわいい。なので、誰でも気楽に楽しめるコメディ作品という当初のコンセプトを達成していると思いました。

ただ、魔王軍と国王軍が戦っている割に、姫様と魔王軍との相互理解が進んでもう争う感じじゃなくなっているので、2期が来るとして、どういうオチになるんですかね…。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 5

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔王城でおかわり

魔王城の牢屋で優雅な監禁生活、ゆるい魔族に可愛いキャラデザ、魔王城でおやすみとかなり似てる
このアニメもずっと同じような感じなので話の面白さはなくて、ぼんやり見てまったり癒されるアニメ、疲れている時に見るのがオススメ

囚われのヒロインが拷問されるんだけど、酷いことをされるわけじゃなくて「秘密をしゃべるならご褒美やるぞ?」っていうある意味もっと恐ろしい拷問
おいしいものや楽しいものの誘惑にはあらがえないですよねー

とにかくご飯の作画が気合入っていて、全力で飯テロしてきます
おいしそうなご飯を深夜に見せて、姫様はあっさり陥落して食べれても視聴者は食べれません
深夜のラーメンとか、どれだけ鬼畜なの?!
本当に拷問されているのは姫様ではなく、私達だったようです

拷問アニメなのにみんなほのぼのしていて楽しそうで、いいアニメでした

投稿 : 2024/06/15
♥ : 17

64.5 5 2024年度のジャンプアニメランキング5位
道産子ギャルはなまらめんこい(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (144)
389人が棚に入れました
東京から北海道北見市の高校へ転校した四季翼は、真冬の氷点下でも生足&ミニスカな“道産子ギャル”の冬木美波に、道に迷っていたところを助けられる。 同じ高校へ通うことがわかると、美波は翼と一気にトモダチに! 距離感近めで、天真爛漫な美波に、翼のココロはドキドキしっぱなし。 でも、何も知らなかった北海道のことが、美波との毎日で、翼はどんどん好きになっていく。 やがてその気持ちは、ふたりの関係も変えていき……? なまらめんこい<とってもかわいい> ハイテンション道産子ロマンチックラブコメ開幕
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

見た目はギャルで軽そうなんだけど実は純朴

北海道北見市出身の伊科田海による原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中(既刊12巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。『最近雇ったメイドが怪しい』と同じ監督と制作会社の組み合わせで、SILVER LINK.とBLADEの共同制作。放送はテレビ東京系列。
ちなみに、SILVER LINK.は、同時期に『佐々木とピーちゃん』も手がけており、この作品の湊未來監督が『道産子ギャル』の総監督も務めている。
非道産子の知人が「道産子」繋がりで私に勧めてくるので観始める。
(2024.3.26まとめ、3.27大石さんが頑張っていると思ったので音楽の評価を上げました(笑))

あらすじは、北見を舞台とした、東京から引っ越してきた男子高校生・四季翼(しき つばさ:CV.島崎信長)と、「道産子ギャル」の女子高校生・冬木美波(ふゆき みなみ:CV.佐倉綾音)、3話から登場するゲーム好きの清楚系美少女・秋野沙友理(あきの さゆり:CV.花守ゆみり)、6話から登場する翼の家の隣に住む和服好き優等生で高校の先輩・夏川怜奈(なつかわ れな:CV.上田麗奈)とのラブコメ。

本作のメインヒロインである美波は、ギャルだからなのか純朴だからなのか母親の影響なのか、とにかく翼に対してグイグイ行く。他のヒロインも押しが強め。

美波の魅力は、見た目はギャルで軽そうなんだけど実は純朴というギャップ萌えなところだと思う(オーイシさんもOPでそう歌ってたし…)。


本作は、タイトルに「道産子」と入っているものの、ネイティブ的には、後述するように北海道弁の再現度のクオリティは微妙。

もっとも、観光地として海外でも大人気の北海道。本作は、そのご当地紹介も兼ねていて、「誇張はある」ものの「北海道あるある」ではあるので、方言などに違和感のない非道産子にとっては、観光案内としていいかも。


【音楽】
OPのオーイシマサヨシによる「なまらめんこいギャル」(作詞・作曲・編曲:大石昌良)がキャッチー。


【本作の北海道弁に関する「一」道産子の見解】
明確な方言指導の表示はなし。一応、美波役の佐倉綾音さんと元同じ事務所の同期でクラスメイトの松尾役で出演している松岡禎丞さんが北海道帯広市出身なのですが、ほぼ出番なし…

細かいイントネーションなど全体的に北海道弁に寄せるというより、「なまら」、「したっけ」、「そだねー」(2022年冬季オリンピック・カーリング日本代表で一時期話題になったように意外と道民気づいてません(笑))、「ゴミを投げる」、「語尾の~しょ」、「よっかかる」、「見ささる(自然と見る)」といった単語のみ方言を使う感じ。
(道産子あるあるとしては、道産子は標準語を普段話している(あまり訛っていない)と思っているので、微妙な標準語と異なるイントネーションやアクセントの違い(例えば、「幼稚園」や「椅子」のアクセント)や、ふとした方言を道外でそれなに?と指摘されて気づくことがよくあります。私も思わず「そのゴミ投げて」(※「捨てて」という意味)と言ってしまい、言った相手にぽかんとされたことがあります(笑))

台本や制作側の指示通りのはずなので、声優だけのせいではないですが、ネイティブ的には、他の方も触れられている通り、方言のイントネーションや間の取り方、方言の使い方に違和感がありました。

特に「なんもなんも」は、イントネーションが違うと不自然なので、セリフとして言わされてる感が出てきてしまう(回を重ねるごとに方言が少しずつ上手くなってきたとは思いますが、初回の北海道弁を聞いて断念したという他の道産子もいたので、道民の支持は得られなさそう…。)。

もっとも、違和感があるのは日本の全人口の1割にも満たないので、方言のリアリティを追求するより人気声優の配役を重視したのかもしれません(海外の人も方言はわからないですからね)。

ただ、配役重視だとしても、本作の売りの1つは「道産子」だと思うわけです。
そうだとすると、他と差別化するためにも、ふとした瞬間の感情の吐露として方言を用いると、シチュエーション的にも素がでやすいし効果的なので、もっと方言をあざとく使うくらいで良かったんじゃないでしょうか。
確かに、そんな「なまら」連呼しない、なんならバカにしてんのかっていう話は、私も道産子なのでよくわかるのですが、どうせリアルの方言に寄せる気がないなら、そういう方向で振り切るのもわかりやすい1つの表現としてアリだと個人的には思います。
(リアリティは犠牲になりますが、あくまで創作物(フィクション)であって現実世界の切り抜き(ドキュメンタリー)ではない。例えば、8話で焼肉を食べた美波が「なまらうまいっしょ」って言ってましたが、実際にあまりいわないとしても、非道産子が求めてる方言の使い方って、おそらくこういう感じなのでしょうし。)


原作未読なので違うのかもしれませんが、原作通りのセリフなのだとしても、アニメでは漫画と違って音声が付く。
「声」という漫画にはないアニメの強みを活かすためにも、もう少し「方言」にこだわった方が良かったのではないかと思いました。


【ネタバレ有りの感想】
{netabare}全体的に登場人物の心理描写などが薄いので、どうしてその行動をしているのかについて深みが感じられず、単線的に感じました(例えば、 翼がピアノを弾けることを隠していたとか、美波がその曲が好きだったといった伏線が張られていないので、落ち込んだ美波を励ますために翼がピアノを弾くというシーン自体は素敵なのだけれど、それ以上の感動はないみたいな感じ。)

ハーレムものとはいえ、メインを張るヒロインを視聴者が好きになれるかが結構重要だったりするわけですが、上で書いたように心理描写が薄いので、翼たちが「何かに頑張っていてかっこいい」と思っていたと言われても、美波が翼を好きになっていく過程(その逆の翼が美波を好きになる過程も)がちょっと説得力足りなかった印象。

個人的には、3人のヒロインの中だと秋野沙友理が一番共感できたかなあ。


漫画原作者が同じ道産子ということで応援したい作品だったし、道産子+ギャルというキャラクター、ご当地紹介といった他の作品との差別化を図れる強み自体はあったので、もったいないなあと思いました。{/netabare}

投稿 : 2024/06/15
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

東京から北海道、北見市へ 偶然出会ったギャルは同じクラスで隣の席!? 

この作品の原作は未読です。
元々、あやねるが主演を演じると知って視聴を決めた作品でしたが、ゆみりん、麗奈ちゃんボイスも堪能できるという、声優さんの起用にメッチャ美味しさを感じてしまいました^^;

北海道には旅行や出張でしか行ったことがありませんし、行ったのも道南の方だけなので、更に北の方はもっと寒さが厳しいんだろうなぁ、と思います。


東京から北海道北見市の高校へ転校した四季 翼は、
真冬の氷点下でも生足&ミニスカな“道産子ギャル”の冬木美波に、
道に迷っていたところを助けられる。
同じ高校へ通うことがわかると、美波は翼と一気にトモダチに!

距離感近めで、天真爛漫な美波に、
翼のココロはドキドキしっぱなし。
でも、何も知らなかった北海道のことが、
美波との毎日で、翼はどんどん好きになっていく。
やがてその気持ちは、ふたりの関係も変えていき……?

なまらめんこい<とってもかわいい>
ハイテンション道産子ロマンチックラブコメ開幕


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

2024年冬アニメは、兎に角あやねるボイスを聴く機会が満載だった様な気がします。
wikiをチラ見したところ、主要登場人物を演じているのは3作品なんですけどね。

さて、この作品は東京から初めて北海道に移住して来た主人公である四季 翼が、クラスメイトやご近所の方と親交を深め、キャッキャウフフな日常生活を描いた作品、と言っても過言では無いと思います。

そう…言い換えると、この作品は3人のヒロインのうち、誰を推して視聴するかで受ける印象の変わる作品と言えると思います。

3人のヒロインを公式サイトのキャラ紹介欄を踏まえて以下に記載します。

冬木美波(CV:あやねる)
翼が引っ越し初日に、道に迷っていたときに出会う道産子ギャル。16歳の高校1年生で、翼と同じ学校に通っている。
誰にも距離感近めの明るい性格だが、実は心の奥底にピュアさも秘めており、ホメられるとすぐ照れる。
ちなみに氷点下でも生足&ミニスカートがデフォ。

秋野沙友理(CV:ゆみりん)
翼や美波のクラスメイトで、南は黒髪清楚系ギャル(!?)と呼ぶ。
クールでとっつきにくいと思いきや、実はゲームが大好きな恥ずかしがり屋。
自分を変えて友達を作りたいとも思っている。
北海道育ちだが、両親が使っていないのもあって方言では話さない。

夏川怜奈(CV:麗奈ちゃん)
翼が住む家のお隣さんで、2年連続ミスコン優勝、入学してからずっと学内テスト1位という才色兼備なセンパイ。
和柄のカチューシャに扇子を持つのもトレードマーク。
歴史全般が好きで、特に和服を見ると理性が保てなくなるフェチがある。

という感じです。
3人とも可愛らしいし、彼女たちの長所が前面に押し出されているので、それぞれ違った魅力が感じられると思います。
まぁ、王道ならあやねる演じる美波ちゃんを推すべきなんでしょうけれど、ゆみりんの演じるキャラも相当にカワイイです。
序盤はそんな感じで視聴していたのですが…
中盤に登場してきた麗奈ちゃん演じる怜奈先輩は反則級の可愛らしさで、何かも色々と持っていかれてしまいました(〃ノωノ)

本来先輩の持つ奥ゆかしさと麗奈ちゃんボイスが融合するんですよ。
しかも和服姿がヤバいくらい似合っているんです。

でも、3人は可愛いだけじゃなく、自分の弱さや脆さなどをちゃんと自覚していて、それらから決して逃げずに向き合っている点…
或いは、刺激を受けて自分自身をより成長させようとする姿が見えるのも高ポイントだったと思います。

という訳で、完走して振り返ってみると、私は怜奈先輩推しだったんでしょうね。
和服フェチの発動場面だてちょいちょい見ましたが、マイナス要素が微塵も無かっただお思いますし…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、オーイシマサヨシさんによる「なまらめんこいギャル」
エンディングテーマは、亜咲花さんによる「わやわやわー!」
本作品で唯一気になったと言えば、オープニングテーマに合わせたバックダンスでしょうか。
あのキレッキレのダンスには、この作品との違和感を感じずにはいられませんでしたけれど…^^;

1クール全12話の物語でした。
因みに最終回のサブタイトルは「君がいないとなまらいずい」でしたが、「いずい」は北海道ではありませんが私の地元でも使っていた方言だったので、少し懐かしさを感じました^^
総じて楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 17

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

マイナス5度でも生足

とにかくOPのインパクトがハンパナイ

お話のざっくり概要
東京から北海道に転校してきた四季
北海道のギャルはなまらめんこい
おばあちゃんから怒られる
春は来ない
ん~GAL! ん~GAL!
大体そんな感じ

OPはオーイシマサヨシさんですけど…
いつもキャッチーな曲を作られますが、今回は一回で歌詞とメロディを覚えた。
そんくらい耳から離れないインパクトがありましたね~
ホント歌詞が覚えやす過ぎる…

そうですね~、おいらの好みと独断だけで選ぶと
北海道は夏一択かなー おいら寒いの苦手だし?

うえしゃまと個室で二人っきりとかマジ大地じゃなくて
試されてる理性っす。おいらだったら鼻血でてるわー

内容?
あやねる or ゆみりん or うえしゃまが好みなら見ればわかるんじゃない?
あー、北海道の地元ネタが多いと、北海道在住の友達が言ってましたっす。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 16

77.9 6 2024年度のジャンプアニメランキング6位
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(アニメ映画)

2024年2月16日
★★★★★ 4.2 (40)
127人が棚に入れました
バレーボールを題材にした古舘春一の漫画原作のTVアニメ第4期から続く劇場版FINALシリーズ第1部。“ゴミ捨て場の決戦”と呼ばれる音駒高校戦を描く。稲荷崎高校を破り春高3回戦に進んだ烏野高校は、因縁のライバル・音駒高校と初めて公式の舞台で対戦する

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

カメラワーク

原作未読 84分

事前に、ハイキューのアニメを全て試聴してから観ることをオススメします。

「烏野高校VS音駒高校」 通称“ゴミ捨て場の決戦”の試合を描いた作品です。

過去の映像もちらほらとありましたが、ほぼ丸ごと試合でしたね。カメラワークも凝っていて自分がコートの中にいるような大迫力の映像でした。

ハイキューファンの方は是非劇場への視聴をオススメします。

主題歌は、SPYAIRさんが歌っています。

最後に、私の観た回はお客さんは7割ぐらいでした。横並び観客の中で映画鑑賞中に携帯触ったり、喋ったり(ボソボソ)と集中出来なくて楽しめませんでしたね。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズ未見で突撃した結果……アニメスポーツ観戦の可能性を再認識

【前書き】
原作、アニメ未見で無謀にも劇場版最新作を鑑賞したことに関する弁明。

お目汚しなので折りたたみw
{netabare}
私にも、乗り遅れてしまったけど、いつか時間があったらマラソンしたい長期シリーズの代表格が3作あって、『ハイキュー』はその一角。
アマプラでもしょっちゅう視聴をオススメされますw
(因みに残り2つは『ヒロアカ』と『キングダム』)

スポ根への飢餓感が出る度に、いい加減そろそろ『ハイキュー』観ようか、
でも今更あの話数を追い掛けるのはな……と躊躇を繰り返す内に、
原作は完結し、TVシリーズは4期80話超に積み上がり、作中登場するガラケーは現実世界ではスマホに取って代わられ。

完全に時代に置いて行かれた、そんな折、
丁度スポ根渇望の強い発作が起こったタイミングで飛び込んで来たのが、
本劇場版の興行ロケットスタートの一報。
予習復習してからとか言ってたら一生行けない。
このビッグウェーブに乗って行ってしまえと飛び込んだ次第。{/netabare}

初手で、いきなり劇場版最新作に挑むというのは、置いてきぼりになる可能性大ですし、
何よりシリーズをずっと追いかけて来たからこそ味わえる感動を放棄しかねない悪手。
やっぱり記憶を消してもう一回シリーズの最初からと後悔してもあとの祭り。

私はそこも織り込んだ上で覚悟を決めての劇場鑑賞でしたが、良い子は真似しないようにしましょうw


【物語 4.0点】
春の全国高校バレー・烏野高校VS音駒高校の一戦を描く。

一試合丸々と言えば映画『THE FIRST SLAM DUNK』のヒットが記憶に新しいです。
あの映画、私はもちろん山王戦を知った上で行きましたが、なにぶん見たのは20年以上前のことで細かい部分までは覚えていませんでした。
でも最悪、両校メンバーの経緯とか分からなくても、外野の観客席視点からゲームに熱狂するだけでも一定の満足度は得られる。
アニメ映画一本ワンマッチというのは、作品理解の深度に応じて色んな楽しみ方ができる間口が広いコンテンツと認識。

私が初手劇場版最新作の賭けに出たのも、『スラダン』が念頭にあったから。
本作ヒットの要因も、また『スラダン』みたいにスポーツ観戦を劇場で堪能できる作品をとの需要に応えた結果ではないでしょうか。


で、今回の一戦。思った以上にライバル校・音駒高校視点だったのがシリーズ初心者には有り難かったです。
練習試合などで何度も絡んできたという両校メンバー個々人ごとに築かれたカップリングの深い味わいとか、
世代を越えた監督の関係性から見るこのゲームの因縁と意義とか、
両校間の腐れ縁を共有できていない私には当然拾えません。
ですが主人公・日向 翔陽ら烏野高校が積み上げて来た物を理解していないと状況すら分からないとかではなかったので、
少なくとも完全に置いてきぼりにはなりませんでした。

ライバル校視点から見て、“妖怪チビガラス”擁する烏野って、見る度どんどん変わっていく。
良い意味で気持ち悪いチームだな~と外野から感心していました。
勝つために何でも取り込む両校の雑食感。『~ゴミ捨て場の決戦』とは言い得て妙です。

状況理解の面で苦労したのはAパスだの、ブロードだの、バレー専門用語が解説なしに乱れ飛ぶ点。
私は長年愛読しているバレー漫画『少女ファイト』や定期的にテレビ観戦する世界バレーで付け焼き刃した知識を手がかりに何とか喰らいつきました。


鳥人軍団・烏野のアタックなど派手な空中戦だけでなく、
駆け引きを通じてバレーボールの奥深さを再認識できる試合描写にも感心させられました。
(まぁ、それができてない漫画が6000万部売れたりしませんよねw)

バレーのTV中継など見ていると、ジャンプの最高到達点だけやかましく叫んだり、
あのプレーは運がなかったですね~あれで流れが変わりましたね~とか、
今日の10番調子悪いですね~とか素人目から見ても浅い実況が耳に障ることがあります。
が、本作は外野からは運に見えるターニングポイントを引き寄せるため、
助走距離などを焦点に、コート上に様々な権謀術数が交錯していたことを選手目線で共有できたのが嬉しかったです。
{netabare} カラスを地上に引きずり下ろす猫。{/netabare} バレーの魅力を存分に堪能できたナイスゲームでした。


【作画 4.5点】
1期からProduction I.G.がアニメーション制作している本シリーズ。
同スタジオはスポーツをどう描くのだろう?
この興味も私の『ハイキュー』視聴欲求が途絶えなかった一因。
加えて一昨年サッカー漫画『アオアシ』のNHKアニメ化で感じた、
アイジーは試合の過程で熱くなれる作品要素もしっかりと再現できるとの信頼も、
今回の劇場版最新作ダイブを後押しする背景に。

その信頼は冒頭、烏野の日向 翔陽はカラス、音駒の孤爪(こずめ)研磨は猫。
比喩のキーとなる動物の描き込みの細かさを見て確信に変わりました。


どんな競技でもキチンと描けば作画の消耗は激しくなるもの。
中でも特にバレーボールは得点シーンの多くが空中で展開されるため、空間の再現は困難を極める。
主要スポーツでバレーだけ世界でもまともにヒットしたゲームがないのは競技人気だけではないでしょう。

本作では試合中継、観客、選手目線と様々な視点から描写することでバレーボールを好表現。
やっぱり一番ドキドキしたのはクライマックスの孤爪の一人称視点でしょうか。


汗の描写にも手を抜かない姿勢も好感しました。
必死な青春を演出するだけでなく、ゲームを左右する要素としても絡んで来る汗。
展開に説得力があったのは作画が汗もちゃんとカバーできていたからだと思います。

作画もカメラワークもサボらない。アイジーにはスタミナがあります。



【キャラ 4.0点】
試合前、テレビ中継実況でなされるスタメンとポジション紹介。
シリーズ追って来た人にとっては粋な演出。
初心者の私にとっては最低限の顔と名前を一致させる命綱ですw

このまま控えメンバーも含めた群像劇の百花繚乱となれば新参者は取り残されるのが必定。
ですが、本作は音駒の孤爪 研磨と、彼をバレーボール沼に引きずり込んだ同じ部の黒尾 鉄朗、もっとバレーを楽しいと言わせたい烏野の日向 翔陽の3人を中心に比較的焦点が絞られていたので、折り合いは付けやすかったです。

その中で実質的な主人公視点を提供したのが孤爪。
別にバレーが面白くて続けているわけじゃないと冷めた性格。
彼と一緒にバレーの楽しさ、『ハイキュー』の面白さを認識できる視点で歩めたのも有り難かったです。
私も疲れるのは嫌なので、スポーツはやるより観る方が好きですしw

大会結果よりも孤爪にバレーで楽しかったと思い知らせてやることが悲願。
これもシリーズ視聴積み重ねていないと深くは分からない要素なのでしょうが、
分かっていない私でも孤爪陥落の悲願達成にはもらい泣きしそうになりました。


【声優 4.0点】
主演・日向 翔陽役の村瀬 歩さん。
熱血少年からプリキュアまで高音ボイスを巧みに操り多彩なキャラを演出する私が尊敬する男性声優。
彼の代表作である本シリーズを一度はというのも視聴欲求が途絶えなかった一因。
時に女声までカバーする柔らかさだけでなく、本作では春高バレーの歓声にも負けないパワーに心を揺さぶられる。
村瀬さん流石です。

そんなCV.村瀬 歩さんとマッチアップしたのが孤爪 研磨役のCV.梶 裕貴さん。
周りにも実力ある男性声優が揃い女子でない私でも終始耳が幸せでした。

エンドロール後にもパートがあるので離席厳禁。
次は{netabare} CV.花江 夏樹さん{/netabare} が相手ですか。オールスター級ですね。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は林 ゆうき氏と橘 麻美氏の1期からの共作が継続。
林氏のパワフルな金管とストリングスが好物だったというのも、
長年視聴欲求が途絶えなかった一因……と、ここまで要因が重なると、
私の今回の『ハイキュー』初鑑賞は必然だった気がしますw

林氏だけだとストリングスが綺麗過ぎるとなるような場面を、
橘氏の荒々しいバンドサウンドがフォローする。
両者のコンビネーションにも円熟味を感じました。


ED主題歌はSPYAIR「オレンジ」
ギターサウンドが心地よい良作青春バラード。
1期から主題歌を数多く提供しているとあってタイアップ歌い慣れている感はありましたが、
初心者には甘酸っぱい果実の奥深いところまでは拾い切れず。


バレーのスパイク音など効果音も良い仕事していました。
翔陽が一番高く飛んだ時、コートの床がキュッ!と鳴る音。
良い音が響いていました。


【余談】
劇場鑑賞後、原作のカラー版刊行が進んでいることを知り、
取り敢えず初巻からゆっくりと読み進めることに。
今後やっぱり映像でも観たいとなればアニメつまんでみるのも良し。

いずれにせよ作品理解を深めていく中で、今回の初手劇場版最新作の愚行を、
じっくりと後悔したいですw

投稿 : 2024/06/15
♥ : 15

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

デジャブなスラムダンク現象。結局私はスポーツが見たいんじゃなくて「少年漫画のアニメ」が見たかったんや…。 

もう今年一番の楽しみだよぉ〜と走って満員の劇場に駆けつけて鑑賞。しかし、凄い技術が繰り広げられてるけど徐々に心が冷えていく…。あれ?なんかこれデジャブだなっと思ったらまんま一昨年の「スラムダンク」の映画を見てる時と同じじゃん!という結論に達しました。


 だから正直自分としてはテン上げノリノリには残念ながらなれませんでした。ただ、一目見て誰の目にも凄いですから「スラムダンク」ほどではなくても大ヒットしそうなのでファンとしては複雑ながら喜ばしいことかと。



 映画「スラムダンク」のレビューと多少繰り返しになっちゃうかもですが、本作もリアルタイムスポーツを見てるような体験を目指して作られており、クライマックスのトンデモナイ描写とか正気の沙汰じゃない技術だと思います。故に尺が90分足らずでも一試合充分に収まっているのですが…。


 考えてみるに今までのハイキューは、決して昔のジャンプアニメみたいに過剰な引っ張り芸ではなかったものの重要な試合ではたっぷり時間をかけてきました。白鳥沢戦はほぼ1クール即ち5時間くらい。稲荷崎戦も同じくらいかけていたと思います。他の作品でも書いてきましたが、盛り上がる展開を充分に作るにはどうしても溜めや積み重ねが重要であり、ピラミッドを築くような手間と時間がかかるものなのです。


 
 通常の映画のように2時間なら2時間で完結している形式ならともかく、長い連載形式の少年漫画の映像化となるとそうはいかない。そのテンポ感や感覚がTVアニメでは充分にできていた。だからこそ私は近年のジャンプ漫画のアニメではピカ一の出来栄えだと評価してきました。しかし、本作は「スラムダンク」のヒットの影響なのか、映画一本で収めるという外的要因があったのか、それを捨ててしまったのでアニメーションは凄いが感情が爆発するほど高揚する瞬間(今までのシリーズのクライマックスにはみんなあった)がない…。


 さらに、といっても完全に試合だけを描くわけにはいかないからコミカルなシーンや回想がインサートされるのですが、今までだったら上手く機能していたそれらがあまり上手くいってない…。試合は無駄なシーンをできるだけ削って、ほぼリアルタイムな感じで進行してテンポよすぎなくらいなのに、それらが入ってくるとテンポが崩れるというか浮き上がってしまって辛い…(特にコミカルな部分)。更に短い尺を食っちゃうから実際の試合時間は更に少なく薄まってしまう。



結局「スラムダンク」と同じ結論で、大ヒットしてめでたいけど、私としてはオーソドックスにやって欲しかったなぁ…ということに尽きます。色々あったのかもですが。


 以下は私の勝手な妄想の駄文ですが原作あえて読んでない組としは、今回の試合ならそれこそ「スラムダンク」の決勝の陵南戦みたいに、音駒の方が圧倒的にリードされてる状況でクロが怪我とかで離脱してしまい絶対絶命の状況になるも「烏野高校には不安要素がある」な展開になって、そこからリエーフの覚醒や研磨の戦略もあって怒涛の勢いで追い上げるも、最後は「日向翔陽こそ音駒の不安要素だったというのか…」みたいなったら良いなぁ〜なんて夢見ていたのに…。



 長文書きましたが、やはり私はスポーツが見たいんじゃなくて今まで通り「少年漫画のアニメ」が見たかったという結論です。だってそれが好きでファンになったので。ただ、次の映画も含めてこれだけヒットしているんだから鬼滅の「無限列車編」ように増補してTVアニメでもやってくれるとしたら大いに期待しちゃいます。こうなると「ルックバック」に期待せざるをえない!。


 後で漫画も読んで見ましたが、やはり延々と終わらないようなラリーの応酬がポイントなんだし、この話はサクッと映像化するのは無理があったと思います。別に2時間半とかでも面白ければ全然気にしないし。 

投稿 : 2024/06/15
♥ : 6
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