2014年度のproject_No.9TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2014年度のproject_No.9成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の2014年度のproject_No.9TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.9 1 2014年度のproject_No.9アニメランキング1位
最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (1278)
7210人が棚に入れました
両親の再婚で義理の兄妹になった二人。義妹が自称幽霊の少女に憑かれてしまい、成仏させるため義兄と恋愛することに。
お兄ちゃんとLOVE×LOVEしないと死んじゃう! ?ツンツン妹×幽霊少女×新米兄貴の新感覚ドタバタラブコメディ!

声優・キャラクター
橋本ちなみ、間島淳司、小倉唯、金元寿子、内匠靖明、愛美、佐々木未来、田中真奈美、佐久間紅美、青山穣、伊藤美紀、橘田いずみ
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

日本は今日も平和です   あれ?平和に陰りが…   平和終了のお知らせ

【1話】
今期のぶっ飛びキチガイ枠確保しました(笑)(残念、大はずれ)

結構レビュー書いている人が多くて、しかもそろって同じこと書いてるので気になって視聴したところ…
まぁ同じ感想を抱きますよね(笑)

私は似たようなマンガ作品を1つ知っています。
『君は淫らな僕の女王』
このマンガを超える完成度の高いぶっ飛び作品には未だに巡り合ってないですねぇ。
なぜか、それはヒロインや設定があまりにぶっ飛んでいるのに、その設定を利用してヒロインを可愛く魅せている上に恋愛を成立させているから。

最近、妹のようs(ry(略し方わからない)はどこまで迫れるか。
笑いの要素ではかなり勝るものがありますが、どこまで設定を生かせるか、ヒロインを魅力のあるキャラにできるか。

とはいったものの、特に考えずにバカアニメとして視聴しても十分楽しめそうなのですが(笑)
まぁ色々と期待して視聴したいなぁと思います。

(追記)
期待はずれもいいところでした。以上。


【2話】
あれ?おかしいぞ?
最後まで見る気マンマンだったのに、いきなり視聴断念候補になったぞ?
{netabare}謎設定、謎シリアス、謎お兄ちゃんといった第2話でした。
いや、この手のぶっ飛びアニメでその複雑設定はやりすぎでしょ。
こういうアニメのいいところは分かりやすいバカさ加減だと思うんです。
はっきり言ってしまうと、設定を幽霊だけにしちゃってもいいくらいだと思います。

いや、ひたすらおしっこ描写してる中、そのシリアス見て得する人いるんですか?
シリアスやるとしても、もう少し幽霊について描写してからじゃないと何も伝わってこないです。
ていうか不愉快極まりない。
理不尽にヒロインが襲われるとかならまだしも、「死ねば?」って…
正直この言葉だけで視聴断念してもおかしくありません。

お兄ちゃんと妹の人物描写とふたりの間のやり取りがあまりにも少なすぎというか、どういう人か伝えようとしなすぎ。
妹が心配なのか、ただ動かされているのか見分けがつきません。
家のトイレはまだいいんですよ。
1時間も我慢してるなんて知らないもん。そりゃ1時間もこもってたら心配するよ。
ただ、うっとおしく見えるのも事実。
そんな中2話で無理やり連れてったら、マイナスに感じるのは仕方ないことです。
しかも「まだ具合悪いのか?」ときた。
妹の100m走見てなかったんですかねぇ…
そして無理やり保健室。
これはうっとおしいww
そしておもらしの後の二人の心情も謎。
「下着を履いてなかったように見えた//」(セリフどんなだっけ?こんなニュアンスだったはず)
えー注目するところそこ?
せめてさぁ
「本当はトイレに行きたかっただけなのに、保健室に連れてくなんて申し訳ないことしたなぁ」
とか思ってくれればまだいいのにさ。
そのあとに妹に必死に謝って、少し妹がデレるとかそういう展開出来るじゃん。
妹も
「私はトイレに行きたかったのに無理やり連れてった!!」
とか言って、泣いたり怒鳴りつけたり出来たと思うんですよ。
でないと、二人の間のやり取りが少なすぎになるでしょ。
こんなに描写少なくて兄妹アニメが成り立つわけがありません。

切りたいところではありますが、もしかしたら挽回してくれる可能性もあるので、もう少しだけ見ます。
でも、この調子だとすぐに切るな。{/netabare}


【3話】
これはちょっと厳しいかな…
{netabare}テンプレには自分に合うテンプレと合わないテンプレがあると思います。
・合うテンプレ
「キターー!!」「待ってました!」「ちょwwおまww」
・合わないテンプレ
「うわ、またきたよ…」「もういいから…」「いいかげんにしろよ…」
妹ちょのテンプレに関しては自分にとって完全に合わないものだと思います。
そのテンプレとは、兄貴に無理やりな行動をさせてエロシーンにもっていくこと。
頭がおかしいようなエロシーンに関しては必ず兄貴が絡まないと成立しないので、このシーンがくるたびにテンションが下がってしまう仕様。
こんな感じで視聴を続けるのは少し厳しいかなと。
バカなぶっ飛びシーンにツッコミを入れるのが楽しみでしたが、その前にテンションが下がってしまえば、ツッこむ気になれないし、楽しめなそうです。

3話本編について触れます。
渡り廊下で兄貴が出てくる展開、うん知ってました。
無理やり妹を引き止める兄貴、うん知ってました。
そして風によってスカートが捲くれる…前に常識的な視聴者の代弁のようなツッコミが入ります。
これは、こういうシーンを作れば視聴者が「そーだ!そーだ!」となると思って作ったんですかね?
いやいや、ツッコミ以前に兄貴に行動させてること自体が問題なんですよ。
うっとおしい、ウザイというのもありますが、問題はそれだけではありません。
それは妹の好感度についてです。
この流れのアニメからすれば、妹が兄貴に対して好意を抱くのは必須だと思うんです。
ただ、こんな行動ばかり取られると、好感度なんて上がるわけがないんですよ。
え?妹の好感度が上がる場面もちゃんとあるって?
いやいや、どう頑張ってもトータルで大きくマイナスだから。
視聴者の頭に残っているのはおしっことか兄貴ウザイばかりだと思うし、妹も例外ではないと思うんです。
まだ問題があります。
それは今回の話の冒頭で妹が嫉妬していること。
嫉妬はある程度相手を意識しなければ起こりえないことです。
妹は今までの2話の兄貴とのやり取りで兄貴に嫉妬するだけの好感度をもったようです。
いやいや、ねーだろ。
視聴者と妹の認識のズレですよね。
これで感情移入できるわけもないし、兄貴は最悪だけど、妹もよくわからなくなってしまいました。
まだ問題があります(笑)
それは兄貴と妹が一緒になってから日が浅いということ。
これは完全に設定ミスだと思うんだよな。
せめて最初から兄妹なら後で小さい頃の回想とかで補完できたものの、まだお互い全然面識ないから、今の二人のやり取りが全てになるんですよね。
そんな中嫉妬とか無理がある話で…
しかも、妹の方は時々暴走したりして兄貴の立場からしたら「こいつの考えてることが全く分からない」状態なわけで、それを「なんで怒ってるんだ?」で済ませるのはなんか違うと思います。

2話の感想でも述べましたが、二人の間でのやり取りがあまりにも少なく、浅すぎると思います。
ていうかそれ以前に定めた設定のせいで、やるべきことが多くなりすぎ、それをやりきれないから全く共感できないものになってしまっていると思います。
嫉妬のくだりもなぁ…こういうことやりたいなら、2話の感想で述べたようになんでそれなりの描写をやっておかないのかなぁ…
次の回で視聴断念すると思います。
この手のアニメでこれだけ色々なことが気になっている時点で最初から楽しんで視聴できるわけがなかったんですよ。{/netabare}


【4話】
なんでこんな長々とした感想書いてしまったんだろう…
呆れすぎて笑ったアニメはこれが初めてだろうなぁ。
{netabare}悪霊退散!悪霊退散!
呪い 呪われ 困った時は
ドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!
相談しましょう 陰陽師 レッツゴー!

自分の命が危うい、幽霊に体を乗っ取られそうになる、辱めという実害を受ける、本体が無き者にされそうになる…
こういう状況でお祓いを考えないほうがおかしい。

足りない描写はめっちゃ多いですが、今回に関して言えば、幽霊の気持ちと幽霊の有益さの描写が圧倒的に足りない。
これが全くないから、邪魔どころの話じゃないんですよ。
幽霊がどれだけ兄貴のことが好きで、想ってきたかが分かれば、少しは同情して願いを聞いてあげようくらいはいくと思います。
しかし、「生きていた時の記憶はない、お兄ちゃんが好きだったことだけ覚えている」では、なんの共感も得られません。
また、幽霊が少しでも有益なら少しはマイナスな気持ちを相殺してくれたでしょう。
何かしらのアドバイスだったり、見えないことを利用して例えば兄貴の部屋に行って兄貴の気持ちを探るとか。
しかし、実際は本当に自分勝手なだけなんですよね。
このあたりは、あだち充のQアンドAとかヒカルの碁を読んで勉強してきてくれと言いたくなります。

以上のようなことが全く描写されなかったため、さっさといなくなれという気持ちにしかなりませんでした。
少しでも描写があれば、兄貴に迫ったシーンも同情できたんでしょうが、描写なしで「今までの嫌な私はいないんだよ」って…
成仏しろよ!(彦麿ボイス)
もういいや。
なんでこんなにたくさん書いちゃったんだろ?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

チョビ髭 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もどってきた!黄泉の国から戦士たちが帰ってきた!!

BPOも顔まっかw でお馴染みの『妹ちょ』。レビュー書くなら、けしからんと説教するか歓喜のブヒをどれだけ体現できるかみたいな二極化でしょうか。面白くないので何故そんなにも評価が分かれるのかの考察。解ってる人は解ってるな内容だとおもうので適当にスルー推奨。

ご存知でしょうがこのアニメはT・S・T(貞操帯)と呼ばれる大人のおもちゃを女子高生の義妹に装着させ////にさせるブヒブヒアニメ。この一文だけでどう考えてもAVアニメのカテゴなのは明らかですが血税の投入される放送システムを使った上に22時台という暴挙に出、規制委員会をも////に成功した斜線が副題の作品。

人に罵られる事で興奮する真正変態アニメですが、何故アニメが人を不快にする事をやめないかを語ることは“オタク”を考察する事も必要になります。
オタクとは何なのか。トークショウ『オタク is Dead ’06.5.24』、著書『オタクはすでに死んでいる』共にオタキング(岡田斗司夫)より抜粋。

【知らない人用】 {netabare}女の子に意地悪してかまってもらう事がうれしい、赤く染めると可愛く見える、は誰でも知ってる既知事項なのでスルーしますが、この『オタク イズ デッド』というライブもヲタにとっては伝説的ライブなので結構有名です。語り手岡田氏はGAINAXの創始者であり自他ともに認めるオタクの王様です。ようつべに転がっていますので詳細が気に成る方はそちらで。

その中でも興味深い考察は“オタクのアイデンティティとは誹られる事”の一節です。
オタクとはその昔、日常に潜む得体の知れない人物達、見る人々に行動原理を理解されず友を為す者も奇異な風貌。そんな身近に潜む怪異に外側から貼ったレッテル、それが“オタク”の始まり。

コミュニティから爪弾きにされ、隔離され、寄せ集められた傷を負った者達。オタク第一世代と紹介される人々は押し込められた箱の中、互いの顔を見つめ合い、何故こんな状況に陥ったのかと悩み始めます。隣人と自身とを比べ、ジャンルを超え興味の対象へのアプローチや熱意を認め合いながらオタキングは一つの答えを導き出します。

“我々の行動は非生産的である”と。だから効率人間に理解されないのだと。しかしそんな中“萌え”が生まれます。自身を理解されたいと声高に叫ぶ第二世代の布教活動の中、画期的言葉が発明され理解が進みます。

布教活動は商業化へと進み、アニメから生まれた“萌え”は他のジャンルの解釈を促し、と同時に萌え度を測り始め、低き浅きと第一世代達にとっては同胞であったはずの者達を誹り始めます。それが第三世代。理解された事で解放の後の悲しき物別れ、そうやってオタクは死んだのだと結ばれます。{/netabare}

結局のところ商業化できた萌えのみ、ミーハーやヤンキーへの訴求力を身につける事が出来、それができなかったジャンルの者達を相変わらず馬鹿にしたといったお話です。
と、ここまでが下地でここからが私の考察。

悲しく同情を引く内容で岡田氏の話は終わってしまいます。が、その後アニヲタはアイデンティティを取り戻します。ライブの後起こった話になります。
“萌えブタ”の誕生です。ぶひいいいいと自慰行為を繰り返す彼らは己の行動によって排他される存在へ回帰でき正当に誹られる権利を取り戻す事ができたのです。

なので私は適度に彼らを罵倒し支援しているのですが、この誹られ文化とメディアとの相性、こいつが一部で滅法良い。メディアの常套手段である炎上商法、これとの複合コンボはまるで、オーバーオールを着こなした小さき冒険者と階段を下ってくるカメとの出会い。

萌えというオタク心をくすぐる一見デス・スパイラルな世界を如何に魅力的に見せるかこそが、メディアに廻った彼らの命題であり救済な訳ですが、それでもメディアの仕事には義務が発生します。当たり前ですよね、放送システムは血税を使い構築、維持、管理されているのですから。

岡田氏も彼らはオタクではないと定義づけされています。何故なら彼らは生産者と消費者の関係でしかないと。氏はその道に深く関わってしまっている為それ以上の明言は避けておられますが、結局のところ『金』これによって自身の世界を破壊し続けているのでしょう。

自己とコミュニティの永続性を傷付け続ける、そんな拝金主義へ氏はぎりぎりのラインまで説明してくれています。これは哲学的にはよく知られるロジックですがこの『妹ちょ』はそれを端的に見せてくれます。俯瞰すれば社会と媒体の自由を破壊しているのですが彼らは無限1upを繰り返します。チートこそが本願だと信じて。(マリオ無限:ゲーム性とマリオの尊厳の意)

炎上商法については、まぁ要するに実写化するんですって。
ここで酷評レビューを書く事は結局のところ宣伝に成る、そんなメディア戦略を総じて炎上商法と呼びます。巧妙なトリックで実際、宣伝依頼を受けた業者も批判の論調を装い内容を流布します。

この手口は天皇陛下を政治利用などの国家威信級の禁止事項にもよくつかわれます。最近では左側のボンクラが不遜を働きましたが、調べれば右側も大概です。陛下に拝謁する機会を得る人間がそんなんですからBPOぐらいはお茶の子さいさい。私も習ってタイトルネーミングに活かしていますw 

よって結論、ペナルティを設けなければ規制はできないへ行きつき、めでたくドラえもんにも光さんや蒸気さんの仕事を発生させる事に成功せしめました。誹られ文化はまた一歩覇権への道を進め、歓喜の豚さんは恍惚の表情だったと二極化の理由を私なりに説いてみました。

長文御高覧いただきありがとうございました。



【このアニメ本来の萌えポイントはMizm=こんなレビュー書いた私が一番(////)】

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

女性原作者が描く義妹微エロラブコメ…ヒロインとの距離感が新鮮

この作品には、色々思い出があります。

3歳の娘を膝で寝かせながら、ソファで何気なくチャンネル回していた夜10:30…
嫁が隣に座っている状態で、おもむろに始まった本作…
日和に憑依された美月による「◯▲Xお兄ちゃん♡」連呼
そしてまさかの{netabare}憑依美月ひとりえっち&日和とのイチャ百合シーン{/netabare}

開いた口がふさがらない俺…(嫁&娘の前で本作1話を観るという拷問。チャンネル選択権なし&膝の寝かけてる娘のせいで動けず)
大爆笑で興味津々、そして「XXXお兄ちゃん♡」と俺をからかう嫁…
興味と睡魔がせめぎ合った挙句、(幸いにして)睡魔が勝った膝の上の娘…

その2週間後、BP◯に審議され最深夜枠降格というニュースを目にし、
「あ〜、あのアニメやね〜。あの内容じゃ仕方ないよね〜」と嫁を言わしめた作品…

そんなこんなでかなりネタアニメ扱いされているけど、実はエロ要素は最初の2話までで、あとは大したことない。
世の中もっとやばいエロアニメなんて掃いて捨てるほどあります。
ただ、正月三ケ日直後の1/4(土)10:30-という、世の小学生がまだ正月気分で夜更かししている日時に、
このような破廉恥なシーンを流してしまった哀れな末路です。
せめて水曜1:00-、PT▲の五月蝿い自称有識者が寝てから放送すれば良かったのに。

その後、{netabare}(嫁娘に隠れてこっそり♡){/netabare}全視聴した感想としては、
「巷の義妹微エロラブコメとは一風変わっていて面白かった」ということ。
あまりこの種の作品を見慣れていない人にとっては
「どれも大して変わらん」「コンセプトは同じ」
なんでしょうけど、ヒロインの描き方や主人公-ヒロイン間の距離感、さらにはヒロイン間の関係の描き方が全く違います。
(…はい。ハーレムモノ妹モノ貪り見てきたリアルシスコンの哀れで愚かな視点であることは、重々承知しています。)

というのも、そこらの妹微エロラブコメの原作者はほぼ男性。
そのため、ヒロイン全て男目線で都合よく描かれている。
・ヒロインは主人公にデレデレ♡(+男心をくすぐる微ツン)
・ヒロインは主人公の前ですぐすっぽんぽんになる。
・ヒロイン同士で主人公の奪い合い。いわゆるハーレム。
・ヒロイン間の距離感の移ろい、喧嘩したり仲直りしたり…という描写は希薄な作品が多い(一部例外もあるが)

ところが本作は原作者が女性のため、ヒロインがご都合主義満載女ではない。
・多少迫ったりするものの、主人公の前ではむやみに脱がない。ちゃんと恥じらいがある。
・主人公に対する心の変化、少しずつ惹かれていく描写が丁寧に描かれている。
・ヒロイン間の感情の移ろい、友情関係の変遷が綿密
・みんな主人公に惹かれているものの、上記友情関係も相まって嫉妬したり遠慮したり応援したり…

そして主人公の神前夕哉、これはきっと女性目線で見たテンプレ男性像です。
気が利かない、空気読めない、でも一生懸命に尽くそうとする、たまに強くて頼れる一面を見せる…
どうしようもなくウザい、面倒臭い、関わりたくない…義兄のはずなのに、
なぜか気になる、ときめいてしまう、時々見せる真剣な眼差しに、ついキュンってなってしまう…

むしろ、本作の真の主人公は義妹・美月です。
いきなり妹ができて、兄らしくなろうと一生懸命尽くしてくれるちょっと鈍感な義兄に、
(日和のせいとはいえ)少しずつ心が近づいていく、可憐で内気で不器用な妹の話です。
そのままだと全く近づかない義兄妹の距離が、日和とTST(貞操帯)というスパイスの存在で近づいてゆく。
頭では義兄に惹かれる自分を否定しながら…でも深層心理(と身体)は義兄に近づいてゆく…
そんな女性目線の義兄ラブストーリーです。ちょっとえっちいけど…

きっと女性目線のため、多少のエロ要素があるとは言え嫁も共感でき、
爆笑しながら興味津々だったのでしょう。

巷のご都合主義ヒロイン満載の微エロラブコメなんかよりも、ずっと女心が丁寧に描かれているので、
男性はきっと勉強になると思いますよ(笑)
まぁ見る人によっては物足りない、内容が薄っぺらい、ただエロいだけ…という見方にもなりますが、
夕哉ではなく美月に感情移入してみると、これはなかなか面白い作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

55.4 2 2014年度のproject_No.9アニメランキング2位
モモキュンソード(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (231)
1038人が棚に入れました
ヒロインの『桃子』は、桃から生まれた天然系美少女。「皇天女」から一つになると世界を変えられるほどのパワーを持つ三千実の桃(みちみのもも)のカケラを探し集めて欲しいとの願いを受け、持ち前の正義感から犬神、猿神、雉神のお供を連れ、旅へ出ることに。天界側、鬼族、そして人間界。それぞれの思惑が交差する。日本各地を舞台にドタバタあり、ギャグあり、変身あり、バトルあり、そしてちょっとセクシーな争奪戦が繰り広げられる。冒険おとぎファンタジーのはじまり、はじまり!!

声優・キャラクター
竹達彩奈、津田美波、森久保祥太郎、今井麻美、羽多野渉、三上枝織、三森すずこ、大久保瑠美、大坪由佳、銀河万丈、江川央生、チョー、たかはし智秋、菅沼久義、日野聡、加藤英美里、小松未可子、下田麻美、浅野真澄
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

桃太郎はお伽話からSFファンタジーへ・・・桃尻万歳

おはモモー!
・・・というフレーズを流行らせようとしてたみたいですが、流行らない気がします。

でもED「モモキュンソード」はすごく可愛らしく、こっちは中毒者続出間違いなしです!
敵も味方もない平和な雰囲気に癒されます。
お前ら本当は仲良しなんだろ~と思っちゃいます。
‘ソード キュンキュン♪’と‘急接近 待って!3つ数えて レッツゴーナーーゥ!!’のとこがたまりません。


それはさておき、モモキュンソードが単なる『桃太郎』の女体化アニメだと思われていたならば残念でなりません。
桃から産まれた桃太郎ならぬ桃子ちゃんが主人公、というところまではまさしく只の女体化なのですが、それ以外は大胆にアレンジが施されています。

桃太郎といえば鬼退治、ですね。
では何故鬼退治するのかというと鬼が人間に悪さをするからです。
今作はその勧善懲悪のストーリーを膨らませ、強大なエネルギーを秘めている「三千実(みちみ)の桃」の欠片を巡って鬼たちと戦い、地球を救う壮大な感じになってます。

桃の力を悪用しようとする鬼族、それを阻止しようとする天界、そして人間界を守るため政府から遣わされた安倍晴明(なぜ?)。
鬼族・天界・人間界の三つ巴の争いに新たに加わるのが主人公の桃子、というお話です。

その他設定。
{netabare}
まず、雉・猿・犬はそれぞれ雉神・猿神・犬神となっており、桃子が生まれたときから彼女のお供をしている、ということになっています。あと、人間の言葉を喋ります。
三匹を手なずかせるために用いられたきび団子はなんとも凄いアイテムに。
雉神・猿神・犬神いずれかと共に心を通じ合わせきび団子を食すことで、「憑依合体」をすることができます。これが中々面白い設定だなと思います。


対する鬼も女体化しますがそう安易ではなく、鬼の長・邪鬼王には鬼姫という娘がいた、ということになっています。
この鬼姫がことあるごとに桃子と対峙し競い合う中で友情のようなものが生まれ、しかし自身は鬼であるために複雑な気持ちに苛まれる。
もう一人の主人公として申し分ない存在感でした。


最後に、鬼が島。モモキュンでの鬼が島は、お空の上の天界に攻め込んだことで逆に地中深くまで沈められたという経緯があります。
そのため邪気王はじめ鬼たちは天界に住む天女を激しく恨み、復讐の機をうかがっていました。
天女の長・皇天女(すめらぎのてんにょ)と邪気王の長きにわたる確執、というのも物語の醍醐味になりそうです。

〈追記〉
あと、あの‘かぐや姫 ’も関わっています。なぜか。月から地球に研究のため降りてきたものの、船が壊れて戻れなくなったため、桃の力で月へと帰りたい。そのために安倍晴明と鬼を利用し、裏で暗躍します。
これだと黒幕みたいですね(笑) でもあまり良い描かれ方はしてないですね。可哀想なかぐや姫。
{/netabare}


作画は丁寧で、戦闘描写も閃乱カグラなんかを凌ぐ迫力でした。
音楽も同じく、侮りがたい本格仕様で‘天女隊のテーマ(BGM名は知りません)’など渋くてかっこいい。
声優はヒロイン達よりも脇を固める男性声優・・・猿神役の森久保祥太郎さん、邪鬼王役の銀河万丈さん、妖鬼役のチョーさんらが凄い。
いやしかし竹達さんの迫真の演技も結構いいものです。きっと某プロレスアニメで腕を上げたのだと思います。
ヒロイン、たくさんいますけど一番可愛いのはトウテツです。あんなに可愛い顔してるし声優も加藤英美里さんだし、男の訳がないと思っています。というか、たとえ男の子でも・・・。
巨乳揃いの中で孤軍奮闘した栗(マロン)ちゃんにも、人知れずエールを送りたいと思います・・・・。



パチンコ原作、その後ライトノベルに派生ということで、雑多な設定とパロディとお約束のお色気がもりだくさんです。
ある程度は時代背景に沿って真面目に行くのかなと思いきや、色々と外してきたので面食らいました。
{netabare}
大和絵はあんなにカラフルなのか、とか現代の水着を普通に着ちゃってるじゃん、とかフライング○ッグって口に出しちゃダメでしょ、とか。
{/netabare}

中盤の展開はアニメオリジナル?だとしたら設定のハチャメチャ感やパロディの連発はもう少し抑えて欲しかったと思います。あれはあれで楽しかったのですが、勿体ない気もしたので。
お色気シーンが多すぎ、あざとすぎという見方に関しては・・・元々ああいったものを目当てに見ている視聴者に向けてのサービスということで、仕方ないかと。


それでも、最終的な到達点と思われる「桃子は何のために戦うのか?」というテーマは桃太郎にも通じるものがあります。
人間のためというよりかはお爺さんやお婆さん、大切な人のために戦う。そんなヒロインとしての桃子が魅力的でした。
意外とおとぎ話みたいに教訓めいたメッセージが込められているかも?
モモキュン、主人公だけでなくキャラクター全員にスポットが当てられて綺麗に纏まっていたのが一番嬉しかったです。良作です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

モモキュンソード

女の子桃太郎の桃の欠片を探して冒険するお話。
胸の揺れとお尻の作画にこだわりを感じるアニメだった。
でもOPの走りは胸痛そう…。

4話、8話はいつもより肌色成分多めのサービス回。
9話からシリアス。

各話感想↓
1話 憑依合体! モモキュンソード!!
{netabare}
動物相手でもスケスケは恥ずかしい桃子。胸元開けてる方が恥ずかしいと思うけれども。
栗可愛い。
絵がヘタな桃子。鬼でかい。木刀折れる。
憑依合体!
天女様意外とゆるい。{/netabare}

2話 合縁鬼縁!? 鬼姫参上!
{netabare}ももまん対決。どんどんおでぶに…。400個分の代金凄い事になってそう。
街が火事に!幻術でした。服がとける幻術。えろい。服だけ切る技術。
ドMの天女様お付き。天女が作るきびだんご。
猿と憑依合体して金髪に。
欠片奪われた。{/netabare}

3話 一心同体 天女隊!?
{netabare}天女無能。
安倍晴明登場。式神可愛い。
捕まったかりん。
艶鬼はレズっ気がある?
天女隊仲間思い。
雉と憑依合体。緑髪に。服の生地が少ない気がする。
鬼姫に服掴まれたから胸丸出しに。{/netabare}

4話 豊乳乱舞!? 三保の松原!
{netabare}天女の慰安旅行。敵とエンカウント。
雉の人間姿可愛い。サービス回。
敵だけど仲良い。
雉の水着エロイ。
天女様の料理は…。
巨大イカを釣りあげた!?{/netabare}

5話 疑心暗鬼!? 霧に潜む罠
{netabare}話飛ばしたかと思った。そして欠片奪われた。
不仲。いつまで睨み合ってるの。
BGMが凄くカッコいい。{/netabare}

6話 歌姫爆誕! 天女隊でびゅ?!
{netabare}街の人怖い。
天女隊の入浴シーン。
アイドルに!痛鎧。天女饅頭。
安倍晴明が親衛隊に…。
鬼姫はアイドルに興味が。
凄い行列。
アイドル引退。返金騒ぎ。
裸の桃子絵人気。{/netabare}

7話 喪失危機!? 桃子の大切なモノ
{netabare}いきなりの戦闘。大事なモノが崖下に。
構ってもらえないのが寂しい鬼姫。
晴明が欠片発見。お持ち帰りに。晴明挙動不審。
あきらめる桃子。
鬼姫いい鬼。{/netabare}

8話 桃色企画?湯煙に消えた下着!?
{netabare}女子がウキウキ。4話と同じくエンカウント。
男湯も映す。トウテツガード。
晴明がのぞき!誰もいなかった。
全員のパンツが消えた。天女様…。
身内の不祥事。
生け贄のクシナダ。まだはいてない女の子。
生身はいらない!?下着フェチ。天女様の下着捨てられた。
パンツ食べた!?
雉と憑依合体!はいてない。
若い人のじゃないとパワーダウン。
パンツ吐き出した!?なぜ亀甲縛りなのだろうか。{/netabare}

9話 超急展開!? モモの秘密!
{netabare}結構集まっている欠片。
似たもの同士。お揃いの指輪。
天女と鬼の子供…それが桃子と鬼姫という事は双子の姉妹!?
鬼だらけ。鉄鬼さん久しぶり。{/netabare}

10話 驚天動地! 逆襲の鬼ヶ島!!
{netabare}科学者カグヤが月から日本に。
欠片が勝手に動き出した。
久々のおじいちゃんとおばあちゃん。
鬼が島は海底にあった。そして浮かんだ。
手当たりしだいに攻撃!?天界に攻撃。
鬼に攻撃したせいで桃が欠片になっていた。{/netabare}

11話 最終決戦! 桃子対邪鬼王!!
{netabare}邪鬼王まで裏切った妖鬼。
もう迷わない!鉄鬼瞬殺。
邪鬼王強い。
封印なんてあったのか。三神合体!髪の毛はピンクに。母と似てますね。
倒す時の作画カッコいい。{/netabare}

12話 桃色幻想! モモキュンソード?
{netabare}カグヤ生きてた。妖鬼粉々に消えて桃も砕け散った。
桃子 vs 鬼姫
落下が止まった!鬼は飛べない!
急に採点する桃子。
落ちた二人。どうなると思ったら描写なかった。

もう数カ月。新・天女隊!
旧天女隊のが可愛い。またアイドルやるんですか。お金がないんですね。
平和な鬼ヶ島。角が生えた鉄鬼さん。
毎日戦う桃子と鬼姫。100戦目。
カグヤの入浴シーン!
めでたしめでたし。{/netabare}

2015/08/19ニコ生一挙放送視聴 ニコ生アンケート↓
とても良かった 87.4%/まぁまぁ良かった 7.9%/ふつうだった 2.4%/あまり良くなかった 0.6%/良くなかった 1.7%

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

どんぶらこっこ

美少女版の桃太郎。


一話に関してはお色気桃太郎。
満足出来たのは桃子カワユス!…と感じた人だけだと思う。
このまま昔話の桃太郎をなぞり各地で鬼退治をしていくだけなら観る価値はないと思うが、
桃太郎では見せ場の一つのきびだんごシーンが無かったのが気になる。
昔話の流れをそのままやるなら外せないシーンでこれを
ストーリーに絡めて一匹ずつサブストーリーと共に仲間にするのが常道。

コレが無いと言う事は、今後オリジナルストーリーに変貌していくのだと思う。
…しなかったら切る。
独自性に期待してもう少し観てみようと思う。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

一応予想としては…【予想】{netabare}
桃子は皇天女の娘で魔界のボス鬼を倒す力を秘めている
それを予感した魔界のボス鬼(コイツが父かも)は娘を殺そうとするが
天女が娘の命を守るため泣く泣く川に流している。
母娘の愛情と天界魔界を巻き込んだ大スペクタルが始まる!
…のだと思う。これもテンプレっちゃテンプレなんだけどね。
{/netabare}

【総評】
昭和の頃からよくあるライバルと戦いながら宝集めをする冒険活劇(ヤッターマン系)に
お色気要素が強めに加わった作品。

キャラは可愛く衣装のデザインも面白い。
特にモモコの胸のデザイン考えた奴アホで良い。(笑)
ストーリーは非常に分かりやすくお子様でも楽しめる内容なのですが
小さい子と観るには色気が強く、大人が観るにはエロいって程でもない微妙なライン。

上記1話感想で予想やらきびだんごがー…とか書いちゃいましたが
深く考える内容ではないです。…読み返すと真剣に観てたみたいで恥ずかしい。
(ちなみにきびだんごは憑依合体アイテムでした。)
序盤から敵との馴れ合いシーンも多いので緊張感もなく、
完全にキャラ物として割り切って観られます。
深~く考えればその馴れ合いも伏線とも捉えられない事もないけど
気楽に可愛い活躍を追うのが正解です。

作画は戦闘シーンのアクションとかしょぼいクセに
女体には妙に力を掛けているのが見受けられます。
声優さんも竹達さん持ってくる辺りやはりあざといなーとか思ってしまいます。
私もなんだかんだで完走してるんだから引っかかっちゃった一人なのかも知れません。
…冷静に思うと…何、完走してるんだろ…自分。

ピンポイントで「モモコを楽しむ」って人向けに作られているので
モモコ気に入った!って人は結構堪能できる作品だと思いますが、
一般的にはオススメ出来ないです。
誰もが知る桃太郎が題材なので、
もうちょっと色気を押さえてあれば親子でも楽しめるんだけどなぁ…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
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