2015年度のufotableTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2015年度のufotable成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の2015年度のufotableTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.6 1 2015年度のufotableアニメランキング1位
GOD EATER(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (429)
2732人が棚に入れました
2071年、極東-此処は荒ぶる神々の領域。
2050年代初頭、突如出現した未知の生命体「オラクル細胞」は、
地球上のあらゆる対象を「捕喰」し始めた。
全てを喰らい、凶暴な生命体として多様に分化を遂げるその存在を、
いつしか人は、畏怖を持って「アラガミ」と呼んだ。
既存の兵器はアラガミの前に一切効果が無く、
都市文明は崩壊し、人類は徐々に生息圏を奪われていった。

そんな人類に一筋の光明がさす。
オラクル細胞を埋め込んだ生体兵器「神機」が開発され、
それを操る特殊部隊、通称「ゴッドイーター」が編成された。
荒ぶる神々に虐げられた世界で、「神を喰らうモノ」の明日なき戦いの幕があがる―。

声優・キャラクター
木島隆一、平田広明、中井和哉、大原さやか、阪口大助、坂本真綾

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「神喰らい・・・」今後の物語の方向性が楽しみです。

2015年の夏アニメとして放送されたこの作品・・・原作はゲームのようですが、PVを見て今回人類が対峙する「荒神(アラガミ)」の迫力をとことん追求している作画に圧倒され、視聴を楽しみにしていた作品です。
アニメーション制作は、「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」を手掛けられたufotableさん・・・
半端ない作画クオリティでサーバント同士の激しい戦いを描き切っていたあの作品は今でも強く印象に残っています。
もう、これは期待するしかない・・・という状態で視聴に臨みました^^;

いざ視聴を始めると・・・作画のクオリティは圧巻の一言でした。
アラガミという謎の生物・・・手も足もたくさん生えているのに・・・よくもまぁ、こんなにヌルヌル動かせるよね^^
でも・・・TVアニメ版でこのクオリティを意地し続けるのが困難だったからなのか、その他大人の事情のせい・・・かは分かりませんが、TV放送は度重なる総集編に加え9話終了時点で「COMING THIS WINTER」というテロップを残しブッツリ切れちゃったんですよね^^;

そのためこの作品のレビューは13話まで放送終了後に書けば良いのかな・・・と思っていましたが、10話以降は「メテオライト編」として新たに作品が登録されているのを知りました。
従って今回のレビューは1〜9話までとなります。

地球上に突如現れた謎の生命体であるアラガミ・・・生身の人間がどれだけ束なって挑んでも瞬殺されてしまうくらい、元々のスペックがまるで異なる生命体なんです。
アラガミを前に人間はなす術もなく殺され、捕食され続いている・・・そんな世界観です。

人類がアラガミに抵抗できる唯一の手段は、適正試験をクリアした一部のモノだけが使用することのできる「GOD EATER」という武器なのですが、適合者不足と質と数で攻めてくるアラガミの前に辛うじて防衛拠点だけは維持できている・・・という状況です。そして、主人公である空木レンカがGOD EATERの適正試験に合格し物語が動いていくのですが、今回改めて一気見して分かったのがストーリーは短いながらもしっかりと作り込まれている・・・良い意味での常識的な観点が主眼になっているのが個人的には高ポイントでした。。

空木レンカがGOD EATERになって最初に取り組むこと・・・それは徹底した訓練です。
大きな剣だけ渡されて「じゃ、あと戦場で頑張って」と言われてもきっと何も出来ないと思いますし、自分の身体の数倍の大きさの敵が一斉に押し寄せてきたらきっそ足が竦んで動けないと思います。
敵の特性把握、戦場での身のこなし・・・瞬間的な判断・・・どのスキルが一つ欠けても即生命を落としかねません。
何しろGOD EATERには生きて帰って貰わなきゃいけないんですから・・・

アラガミに傷つけられた痛みに苦しむ他のGOD EATERを横目に新人に訓練を強い続けること・・・
訓練を指示する側もされる側も特に辛い時があると思いますが、毅然とその姿勢を貫き通そうとする上司の判断は激しく納得です・・・演出的にはきっと一番地味なんでしょうけれど^^;

そして主人公特例も無く徹底的にルールを遵守する・・・これも好印象でした。
優しくて正義感の強い主人公・・・苦しんで困っている人を見逃したりなんかできません。
でも所詮それは一時の感情で、それを受け入れる事は何を意味するのか・・・そしてその先まで責任が取れるのか・・・
一番やっちゃいけないのが中途半端・・・見方によっては残酷に見えるかもしれない・・・非情に映るかもしれない・・・そんな一見理不尽に思える事を正当化し物事を俯瞰して見る機会をくれるのがルールなんじゃないでしょうか^^;?

物事の事態を変えたいなら仲間を信じ、自らしんがりを努め率先垂範の姿勢を示す・・・
言葉にすると一見簡単そうですが、実際の行動に移すのが難しい事だと思います。
いきなり知らない人から助けを求められる・・・その行動は自分の身を危険に晒す・・・そういうハイリスクに対して求められた人は即決できるか・・・というと絶対できないと思います。

アラガミに対し人間は無力である事を刷り込まれている人の賛同を得るにはどうすれば良いか・・・
一番大変なところを自分で引き受け、残りをそれぞれのスキルに応じて適材適所に配置し合意を得る・・・
いくつかある解決方法の一つだと思いますが、こういう何気ない部分がこの作品の熱さの背景にあるんじゃないかな・・・と思いました。

今回改めて視聴して・・・正直作品へのイメージが変わりました。個人的には一気見して良かったと思っています(途中の総集編で気持ちが途切れる事もありませんし・・・^^;)。
引き続きメテオライト編を視聴します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

作画気合入ってるけど本編9話+特別編3話の構成...

原作のゲームは未プレイですが、評判を良く耳にしていたのでPVだけはアップされていた動画で見ていました。ゲーム的にはモンハンに近いのでしょうけどこのゲームを構成する世界観にとても魅力を感じました。

それからこのアニメはまだ完結していません。続編を製作中とのことです。

【あらすじ】
突然出現した「アラガミ」と呼ばれる生物によって人類は激減、唯一の対抗手段として「神機」と呼ばれる武器を手に数少ない人類の拠点を守っている。そんな神機使いの新入りとして一人の少年が入隊する。

【ストーリー】
新入りメンバーを主軸にして、ゲーム未プレイの人にもこの世界の仕組みについて分かりやすく解説してくれるので分かりやすかったです。本編よりも何年前の話かは分かりませんが、アラガミの誕生にまつわるエピソードも各所に織り交ぜられていて、このような世界になってしまった原因について少しずつ解明されていくようなシナリオに引き込まれました。

【作画】
とにかく、戦闘シーンはもちろん登場キャラの表情から基地の内装に至るまでとてもきれいでした。絵については素人なんで上手く言えませんが、今までのアニメに比べると影が多方向から当たるような描写なので、絵から得られる情報量が多く感じられます。加えて作画がとてつもなくキレイなので、要所要所で使われる止め絵から伝わってくる登場キャラの表情が印象的でした。こちらに訴えかけてくるように感じます。他にも、時間の経過を表現する上で、町を一望して昼夜と天気が変化していく実写映画で用いられるような表現も用いられていました。これら全ての表現を用いるために相当な時間と労力をかけたのだろうなと思いました。

【特別編について】
放送中に何度か差し込まれた総集編+作品に関する補足が成されています。これはこれで作品を楽しむ上で見ておいて損は無いと思います。ただ放送中に4回も入るとストーリー展開がテンポよくてもそう感じられない部分がありました(-_-;)

【キャラ】
神機を扱う「ゴッドイーター」と呼ばれる人達は個性的な方ばかりでした。それぞれに抱えてる過去についても少しずつ明かされていきます。詳しく分からない部分についてはこれから続編で出てくるのだと思います。(ゲームでプレイして確認してくださいだけは勘弁して欲しいw)

【まとめ】
このアニメを視聴してゴッドイーターの世界観にとても引き込まれました。詳しい部分が謎に包まれてばかりですが、そこが気になる所でもあります。続編に期待したいと思います(*^_^*)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

うっきー星人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作画だけは頑張った作品、だが時間稼ぎ的特番のせいですべて台無し

特番飛ばして一気に観た感じ、過去の評価より面白かったので評価上方修正しました

==========
「特徴」人類滅亡サバイバル系
未知の細胞から生まれたバケモノに地上を支配され、何としてでも生き残ってやるぞ!的な作品
進撃の巨人みたいに壁の中で選別された人だけが生活しています


途中切りかけたがなんとか完走

まず良い点、「作画」は神がかってる、次世代の作画。他アニメも見習ってほしいです

ストーリーは物足りなさもあったけれど設定は良く練られていて、
なかなかに絶望感も出ていてそれなりに良いサバイバル中二作品という感じ
ただ、結局設定をしっかり回収できておらず、俺たちの戦いはこれからだ!状態でシラけた
一応バケモノからすべての人類を守る防空壕的なシェルターを作ろうという設定は出てきているのですが、
何も始まらない内に本編も終了、何やそれw

でも「人が神になるか、神が人になるか」というラストは綺麗だったので2期きてくれたら視聴はします
つか2期がないと何だったの?この作品?というような、ただの普通なゲームの宣伝作品で終わると思う

ゲーム知らんけど、結局中ボス的なの覚醒して倒すだけみたいなよくある感じになっちゃってる
生き残りをかけたサバイバルな世紀末+バケモノという設定は個人的に好きなんだが、これではそこまで記憶に残らないかな

作画:素直に褒めます、頑張ってますね~

声優:ゾロ×サンジ!? やったね!腐女子

キャラ:全員中二病、どっかで見た感半端ない。
ただヒロインの下乳だけ気になってしょうがないペロペロ


「問題点」はやはり特番、計画性の無さにあったと思います
原作好きは嬉しいのか知らんがこれが勢いを完全に殺してる
この手のやり方は必ず視聴者の反感を買います、作画にチカラ入れ込み過ぎて仕事間に合ってないのかな?
原作全く知らないせいか興味湧くまえに冷え冷えになってた
2周目で特番飛ばして一気見してはじめてそこそこ面白いかな、という感じになった

こんなザマなら次のシーズンに放送すべきだったと思いますよ、素材は良かったので勿体無い
うまくやればもっと成功していたであろうに、結局ややクソアニメになりかけな残念な子という印象

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

82.4 2 2015年度のufotableアニメランキング2位
Fate/stay night[フェイト/ステイナイト][Unlimited Blade Works] 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★★ 4.2 (1509)
9120人が棚に入れました
冬木の地で行われた聖杯戦争から10年……再び、『聖杯』の力を追い求める、七人の魔術師と七人の英霊の争いが始まろうとしていた。代々続く、魔術師の家系に育った遠坂凛もまた、父・遠坂時臣が参加した争いに、身を投じようとしていた。最強の英霊、セイバーの召喚を試みる凛だったが、彼女の眼の前に現れたのは、自らの名も知らぬ英霊だった。

声優・キャラクター
杉山紀彰、植田佳奈、川澄綾子、諏訪部順一、下屋則子、門脇舞以、てらそままさき、神奈延年、田中敦子、三木眞一郎、浅川悠、伊藤美紀、神谷浩史、真殿光昭、中田譲治、小山力也、関智一
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

見せたいものが分からない

【最終話まで見て を追加】
ゲーム 未プレイ
DEEN版SN 見たけどあんまり覚えてない
DEEN版UBW劇場版 見てない
zero BOX購入
そんな人の前期含めた感想。

【21話まで見て 作り手が見せたいものは何?】
{netabare}面白い面白くない、の2択なら面白くない。
楽しめている楽しめてない、の2択なら楽しめている。

・面白くない
演出や構成に難があり、全体的に
「コレを見せよう!」
って主題がボケてしまっているように感じる。
見せ場を作れていない、というべきか。
見せたいものは
ストーリーなの?
戦闘なの?
士郎と凛のおとぼけカップルぷりなの?
その他なの?
掴めない。
だから、ドキドキやワクワクも無ければ、ゾクッとされられるようなシーンも無い。
覚えてる中で、一度だけゾクッとさせられたシーンは
1期ラストのLiSAの歌うdisillusionが流れたシーン
くらい。
「ここでこの曲がくるかっ!」
と。
でもね、このシーンですら、凛の口パク台詞を、直後に普通に流すとかやって、変にクドいだけの?演出だったんだが。

戦闘シーンもダルい。非常に単調で緩急の幅が浅く、軽い打ち合いをカッキンカッキン、いきなりビームをビュー、とやってるようにしか見れない。
戦闘演出としては古くなってるのかもしれないが、あのマトリックスっぽいzeroの戦闘シーンのほうが緩急の幅が深く、迫力があって良かった。
高速戦闘は別に良いんだが、もうちょいタメが欲しいのだ。
変な喩えだが、ナウシカの巨神兵が、口からビームにょ、ってやるシーン。
ビームを横に薙ぎ払った後、一瞬、間をおいてから大爆発。
この、一瞬、の間が欲しい。

シナリオ的にも、基本線となるセイバールートがあるおかげで、UBWの凛ルートはひねくれ加減が半端ない。もう、誰が誰のマスターでサーヴァントなんだか。
そこにきて「見せ場じゃないの?」と思った凛とセイバーの契約が極アッサリ。
「ここで凛がセイバーと契約しちゃうのかよっ!」
みたいな驚きを感じさせてくれない。

19話から21話も、士郎vsエミヤを2話にまとめて、エミヤがギル様に串刺しにされるシーンで次回、のほうが見やすかったような。

・楽しめている
ここはこうだったのか、って気付きや発見がある。

「zeroの元ネタってコレだったのね」
というのがチョロチョロと。
ランサー自害とか、士郎と英霊エミヤの会話聞いてて
「英雄問答だなぁ」
とか。

後は士郎とセイバーとエミヤの関係性とか。
自らの過去を後悔し打ち消したいと願う英霊エミヤとセイバー。
どんな結末だろうと後悔は絶対にしないと未来を見つめる士郎。
他人の理想を自分の願望に置き換えてる士郎とセイバー。
こんなややこしげな関係を持った中での、固有結界内の士郎と英霊エミヤの会話が楽しい。
「てめーの望みは切嗣の受け売りにしか過ぎねーんだよ。てめー自信の望みじゃねぇ!」
「うっせー、それでも俺は正義の味方になるんだよっ!」
「そんな願いしか抱けない奴は紛い物だ!」
士郎は切嗣の抱いた「正義の味方」。
セイバーは民衆の抱く「王の姿」。
他人の願いを自らの理想に置き換えたコンビ。
傍らで聞いてるセイバーさんの小さな胸にグサグサと突き刺さりまくるこの会話。
zeroで散々
「お前は王じゃない。自身の大望を以って王の何たるやと示せぬお前はただの小娘だ。」
とか罵られたのに、10年後に、自分のマスターの成れの果てから間接的にブスブスと刺される始末。
しかも、そのマスターの育ての親はあの切嗣。
あぁ、セイバーさん、可哀想可愛い。

後3話くらい?
対ギルガメッシュ戦か。
楽しませてくれると、良いんだが・・・{/netabare}

【最終話まで見て 楽しめなかった】
{netabare}原作やってないけど、fate/snのアニメ化って難しいんだろうな、と感じながら。

まず、登場人物。
起伏や葛藤がない。
狂気の実直バカ、士郎が迷ったらfateにならない。
かわりに色々葛藤してくれるセイバーがUBWでは脇役。
凛も魔術師の家系を継ぐものとしての本分があるから迷わない。
他人物も感情の起伏に乏しい。
見ててひたすら平坦。

じゃあ、戦闘シーン。
21話まで感想にも書いたが、非常に単調で緩急の幅が浅く、軽い打ち合いをカッキンカッキン。
いきなりビームをビュー、とやってるようにしか見れない。
最後の決戦でも、一方向しか来ないファンネル攻撃をファンネル攻撃で相殺しながら斬りかかるだけ。
無限の宝物庫から宝具を飛ばしてる感も無ければ、無限の剣製で剣を投げてる感もない。

じゃあ、物語。
君たち、本気で聖杯をとりにいってるの?
「まぁ良い。今回はここで見逃してやる」
なんだそりゃ。
死んだと思ったら、生きてましたー
死んだと思ったら、生きてましたー

じゃあ、他の見せ場。
・・・何がある?
凛とのラブコメ?
慎二のヘタレっぷり?
画や演出?

あのエピローグも、30分1本のアニメとしてやる意味が分からない。
Bパートだけじゃダメだったの?
わざわざあれをやったってことは、全体通して見せたかったのは士郎と凛の関係性なの?
結局何も変わりませんって士郎のブレさな(あんなのは決意とは言わない)なの?

なにか一つでも抜けて良いものや、
これはっ!っていうようなこだわりでもあれば良いんだが、
全てにおいて小さく小さくまとまっちゃった印象。
zero見て期待しちゃった分、大きな肩透かしだったかな。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

もっとラブラブしてほしいと期待して見てしまったのはやらかしだった

{netabare}バーサーカーがギルガメッシュに負けるせいで{/netabare}イリヤの扱いが可哀想だった。辛い。
{netabare}士郎が最終的にギルガメッシュに勝つわけだけど、{/netabare}ギルガメッシュは相手の実力に合わせてしか戦えないのねえ。悲しい定め。{netabare}アーチャーは未来の士郎が英霊になったらしいし、そういった話があったけど、言いたいのはでかくなりすぎだろと。背を分けてほしいと見ながらずっと思ってた。{/netabare}
エピローグで凛と士郎がもっといちゃつくかと期待してたけど、さらっと終わったのが少し残念だった。

OP
Brave Shine Aimer
独特の歌声が良い。
ED
ring your bell Kalafina
Kalafinaのハーモニーを凄く楽しめた一曲。お気に入り。


#13 決別の刻
キャスターによりセイバーを奪われた士郎は、自分の想う正義を信じて再び戦う決意をする。一方、凛は教会で聖杯を探すキャスターに正面から戦いを挑むが、思わぬ展開により窮地に陥ってしまう。

#14 コルキスの王女
セイバーが操られる前に、キャスターを倒すべく作戦を練る士郎と凛。その頃キャスターは、かつて自分を召喚したマスターとの記憶を辿っていた。魔女と蔑まれ、裏切られたキャスターは自ら契約を切り、マスターを殺害することで彼の元を逃れたのだった。

#15 神話の対決
アインツベルン城を訪れた士郎と凛だったが、そこでは既に、バーサーカーとギルガメッシュによる戦いが繰り広げられていた。イリヤを庇いながら戦うバーサーカーは、ギルガメッシュの圧倒的な宝具の前に、劣勢を強いられていく。

#16 冬の日、願いの形
怒りに身を任せ凛の制止を振り切り飛び出した士郎。ギルガメッシュは士郎を殺そうとするが、凛を見てその場を立ち去る。士郎の自己犠牲的な生き方を否定した凛だったが、改めてその想いを聞き受け入れる。

#17 暗剣、牙を剥く
激突するアーチャーとランサー。拮抗する戦いの中、必殺の宝具を放つランサーに、アーチャーは自身の持ちうる最強の盾で応戦する。一方、士郎と凛はキャスターとの決着をつけるべく再び戦いを挑む。埋まらぬ実力差で窮地に陥るが、凛はとある奇策を隠していた。

#18 その縁は始まりに
キャスターが斃れ契約が無効となったアーチャーだったが、再び士郎を殺さんと彼に襲いかかる。アーチャーの真意をはかろうと間に入るセイバーだが、マスターとの契約を結んでいない状態では本来の力を発揮できない。セイバーと士郎の窮地を救おうと、凛は契約の詠唱を紡ぐ……

#19 理想の末路(こたえ)
遂に明かされるアーチャーの正体。英霊は現在と過去、そしてまだ見ぬ未来―あらゆる時代から呼び出される。衛宮士郎は己の理想の果て、その想いを信じ貫き通した答えである「正義の味方」と相対する。

#20 Unlimited Blade Works.
聖杯の器として凛を利用しようとする綺礼と、自らのものとしたい慎二が凛に迫る。一方で、士郎はアーチャーの攻撃に守勢に回っていた。しかし、それでも諦めない士郎は、アーチャーが辿り着いた世界を目の当たりにする。それは彼の魔術師たる所以―一面の荒野に無数の剣が突き刺さった固有結界だった。

#21 answer
絶望を消し去る為に戦うアーチャー。信念を貫く為に戦う士郎。幾度の剣戟を重ねる中、士郎の敵はアーチャーではなく、己自身になっていた。自分よりも他人が大切という事が偽善とわかっていても、それが決して間違いなどではないと信じて―。

#22 冬の日、遠い家路
ギルガメッシュが語った、聖杯戦争の真の目的を知った士郎たちは、今回の祭壇である柳洞寺での戦いに向けて策を練る。ギルガメッシュの宝具がセイバーとは相性が良くないと話す士郎に対し、凛が導き出した対抗手段とは――

#23 顕現
顕現した聖杯のもとへ辿り着いた士郎と凛の前に立ちはだかるギルガメッシュ。時を同じくして、セイバーは、山門で待ち構えていたアサシンと対峙する。七人の魔術師と七人の英霊それぞれの思いを呑み込み、聖杯戦争は終結を迎えようとしていた――

#24 無限の剣製
士郎のことを「偽者」と否定するギルガメッシュ。しかし、自身が「偽者」であることも、想いが「偽善」であることもとうに受け入れていた。理想を張り続ける意志は固まり、その心を形にする言葉を紡ぐ。それは悔恨ではなく、覚悟の詠唱だった―。聖杯を巡る物語がここに決着する。

#25 エピローグ
聖杯戦争は、幕を降ろした。―そして紡がれるエピローグ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

圧倒的なクオリティ・・・他の追随を許さない作画は終始半端ありませんでした^^

この作品は、Fate/stay night [Unlimited Blade Works]の分割2クールの後半に当たります。
前半を未視聴の方は、そちらかの視聴をお薦めします・・・

前半クールから圧倒的な作画のクオリティで12話が放送されて、この後半の放送を楽しみにしていた方も多いと思います(私もその中の一人です)。

この作品は、伝奇活劇ビジュアルノベルというジャンルに相当するゲームにおける「凛ルート」をアニメ化したものです。この凛ルートは、同じ作品名で2010年にスタジオディーンさんが制作した劇場版が上映されています。前半の1クールは同じルートなので劇場版と被る部分がありましたが、後半に入りお互いが完全に独自の道を歩み始めている・・・といってもおかしくないくらい物語が新鮮だったと思いますし、劇場版より尺がしっかり取れる分だけ一つ一つ丁寧に描かれていたと思います。

前半の1クールで少し気になったのが「凛ルート」なのに、キャストのテロップでは士郎やセイバーの次だった・・・という事です。
これは後半に入っても変わらず、凛が一番上に来ることは無かったと記憶しています。

最初は違和感がありました・・・が、完走して振り返ってみると何となく分かる気がします。
物語の主人公は士郎・・・でも、士郎を客観的に捉えることで士郎の背負ってきた荷物と、彼の願い続けた事に対する顛末が良く見えたのではないでしょうか・・・
彼の傍には凛がいる・・・だから凛ルートとなった、のではないかと勝手に考えています^^;

元々お互いの利害一致の関係から同盟を結んだ士郎と凛・・・
前半クールでは、同盟関係である事を匂わせる言動が凛からいくつか発せられましたが、後半クールに入ると、二人の間にはより強い絆が感じられるようになっています・・・

満身創痍・・・マスターもサーバントもボロボロです・・・
特にマスターとサーバントの関係においては、これまで想像すらできなかった事態が発生します。
これまでの聖杯戦争において、マスターはサーバントの後ろで影を潜めていれば良く、傷付く役目はサーバントに一人しておけば良い・・・などというマスターがゼロではありませんでしたが、この後半クールを視聴すると、例えサーバントがどんなに強くてもそんな甘い考えではあっという間に敗北してしまう・・・という事をまざまざと見せつけられます。

こういった展開からも士郎と凛の関係は成るべくして深くなった・・・と思いますが、その根底には、自分より他人を優先する士郎の正義と、口は悪いけれど根は優しく冷静に物事を判断し、勝負の時期と方法を見誤らない凛・・・お互いのピースが上手く噛み合ったから、なんだと思います。
もちろん、それだけではありません・・・
この作品のシリーズでは耳にする事のなかったような台詞も飛び出します。
個人的には、これまで見たことの無い凛の様々な表情を見る事が出来て大満足でしたけれど^^;

聖杯戦争の価値・・・聖杯に掛ける願いは人それぞれですが、本来願いとはどうあるべきなのか・・・という事を壮大なストーリーから受け取る事ができます。
そして劇場版という限られた尺では放送しきれなかった部分がしっかり深掘りされていて、物語の内容を含め十分堪能させて貰った作品となりました。
壮大なストーリーを下支えする作画やSE・・・作画に関しては繰り返しになりますが、全でのクオリティが高い作品・・・と言っても過言では無いと思いました。

オープニングテーマは、Aimerさんの「Brave Shine」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「ring your bell」
エンディングは前半に続きKalafinaさん…抜群の安定があります。
個人的には、オープニングの「Brave Shine」が印象に残りました。

分割2クールの後半は全13話でしたが、各話とも見応え十分な納得の仕上がりだったと思います。
後半…特にラストの方は士郎が羨ましく思えるほど凛は魅力的でした^^
この作品のシリーズで、「桜ルート」の劇場版が今後上映されるとの事です。
この作品とどのような関係になるのか、色々と楽しみです^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ページの先頭へ