ロボットで破天荒なTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のロボットで破天荒な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月05日の時点で一番のロボットで破天荒なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.2 1 ロボットで破天荒なアニメランキング1位
天元突破グレンラガン(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4244)
19922人が棚に入れました
これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。遥か未来。人間は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。ジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。兄貴分と慕うカミナに、その顔を見せようとしたその時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、小野坂昌也、檜山修之、伊藤静、中村大樹、谷山紀章、佐藤利奈、植田佳奈、阿澄佳奈、斎賀みつき、本田貴子、福井裕佳梨、梁田清之、根谷美智子、陶山章央、川久保潔、池田成志
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とにかく熱さ尋常ではない

日朝にやるとは思えない圧倒的熱さ。この熱さに魅かれる。今でも、作画とこの熱さはTRIGGERの軸になってる。
{netabare}カミナとヨーコが良い雰囲気だったのに、カミナが死んじゃったのは凄く切なかった。{/netabare}
物語の前半と後半で異なるバトル。後半、大人になった主人公たちにそれぞれ生活がありつつも戦っていくのは好きだった。
戦いも{netabare}メカが肥大化してからとどめを刺すときは逆に小さくなってコアになるシーンは熱い。{/netabare}
最終話が切ないし、最後の戦いから時間経過した後がお前誰だよって感じになってるのは好き。ここからさらに主人公たちの生活を描いてほしいとも思う。

OP
空色デイズ 歌 中川翔子
ED
UNDERGROUND 歌 HIGH VOLTAGE
みんなのピース 歌 アフロマニア
挿入歌
happily ever after 歌 中川翔子
空色デイズはさすがの名曲。何度聴いても良い。個人的にみんなのピースもなんか好き。


1. お前のドリルで天を突け!
遥かな未来。人々は地中で時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分であるカミナ。彼は地上があることを信じ、外へ出ようと目論んでいた。ある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なメカが落ちてくる! 暴れるメカに無謀にも立ち向かおうとするカミナ。その彼の前にライフルを手にメカ=ガンメンを追ってきた少女・ヨーコが現れる。しかし彼女のライフルでは、足止めをするのが精一杯。そんな中、シモンは地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは顔だけの謎のメカだった…。

2. 俺が乗るって言ってんだ!!
ジーハ村を襲ったガンメンを撃破し地上に出たカミナとシモン。そこは更なるガンメンが待ち受ける世界だった。ヨーコの住むリットナー村をたずねる二人。そこには毎日のようにガンメンと戦っている村人たちがいた。村人の一人であるリーロンはシモンの乗っている「ラガン」に興味を持ち、何も知らない二人に「ガンメン」のことや地上のことを教える。翌日、夜明けと共に3体のガンメンが襲来する。驚く二人にヨーコは平然と「いつものこと」と答える。村人が応戦に向かう中、臆病風に吹かれ身動きの取れないシモン。村に危機が迫る中、戦いに加わっていたカミナは隊長機らしいガンメンに目をつける。「決めた!あのガンメン、俺がいただく!」

3. 顔が2つたぁナマイキな!!
シモンとの共同作戦(?)で見事ガンメンを奪取し、敵を撃破したカミナ。奪ったガンメンを「グレン」と名づけて得意げなカミナはヨーコに誘われ、狩りに出かける。その狩場でヴィラルと名乗る獣人と交戦。ヴィラルのガンメン「エンキ」の強さにラガンとグレンは敗退。なんとか命からがら逃げ出したものの、翌日にはリットナー村が襲われるのは明白だった。逃げようと提案するシモン。提案を一蹴し、ヴィラルとの再戦を挑むカミナだったが、やはり歯が立たない。ボロボロになっていくグレンの姿に、思わず顔を伏せるシモンに対し、ヨーコはカミナがシモンが必ず来ることを信じて戦っているのだと話す。「で、あんたはどうなの?」

4. 顔が多けりゃ偉いのか?
激しい戦いのなか、ラガンとグレンが奇蹟の合体を果たし、グレンラガンとなってヴィラルを打ち破ったカミナたち。勢いに乗って敵の本拠地に乗り込もうと旅を始めた矢先、突如合体の特訓を始めると言い出すカミナ。前回の合体はあまりにもブサイクすぎて「男の合体」ではなかったというのだ。最初は笑って取り合わなかったシモンだったが、特訓と称してグレンで大岩を投げつけられて逃げ回る羽目に。だが持ってきた食料を食べつくしてしまい空腹で力が入らない。特訓の最中、突然黒ずくめの4人組がグレンに襲い掛かってくる。彼らは獣人ハンター「黒の兄弟」と名乗り、グレンがシモンを襲っているのだと勘違いして助けに来たのだという。

5. 俺にはさっぱりわからねえ!
キタンたちと和解を果たし、さらに旅を続けるカミナ一行。とある場所までたどり着いた途端、突然地面が崩れガンメンごと地下に落下してしまう。落ちた先は古びたガンメンを「顔神様」と崇める奇妙な村だった。ガンメンから出てきたカミナたちは「顔神様の使い」として歓待されるが、その態度に不審なものを感じる。その後、村人たちはある儀式を行うが、それは貧しさゆえの過酷なものだった。儀式を「村が生きていくために不可欠なもの」と説く司祭に対し納得できないカミナ。そんな彼に反発を覚える村の少年ロシウ。一触即発になりかけたそのとき、新たなガンメンが天井から落下してきた! グレンラガンで応戦するカミナとシモンだったが…。

6. 見てえものは見てえんだ!!
仲間にロシウとギミー&ダリーを加え、敵本拠地への旅は続く。彼らの前に突如立ち塞がるガンメン軍団。これまでの戦いで成長しているカミナたちはあっけなく倒してしまうが、1体だけ逃してしまう。それを追えば敵の本拠に辿り着けると確信し、追跡するグレンラガン。だがいつの間にか立ち込めた霧のために見失ってしまう。霧中をさまよう中、1人の老人に出会う。老人は一行を奇妙な屋敷に案内するが…そこは温泉旅館?!女将と美女ぞろいのバニーガールに出迎えられ、下にもおかぬもてなしに浮かれっぱなしのカミナたち。そこにキヨウたちも合流し宴はさらに盛り上がる。ただ一人冷静なロシウは彼らの態度に疑いを抱き、屋敷内の探索を始める。

7. それはお前がやるんだよ!
オオカミ獣人の罠を打ち破った(?)カミナたち一行。その前に現れた獣人・ヴィラル。前回の戦いに敗れ、武士の誇りである兜をグレンラガンに奪われた雪辱を果たさんと再戦を挑みにきたのだ。そのまま激しい戦いを展開するグレンラガンとエンキドゥ。戦いの趨勢が優位に傾きかけたとき、突如彼方から砲弾が飛来し吹き飛ばされる。激しい砲撃と共に現れたのは……山のような巨大なガンメン!圧倒的な戦力の前に撤退を呼びかけるヨーコたちだが、カミナは一歩も退こうとはせず無謀にも戦いを続けるがまるで歯が立たない。集中砲火にさらされ、窮地に立たされるカミナたち。そんな彼らの前に新たなガンメンが現れる。彼らの正体は?!

8. あばよ、ダチ公
要塞型ガンメン・ダイガンザンとの戦いの最中、グレンラガンのピンチを救ったのはリットナー村のダヤッカや「黒の兄弟」キタンたちだった。彼らはカミナ同様、獣人のガンメンを奪取し自分のものにしてきたのだ。「大グレン団」の旗の下、各地で抵抗を続けてきた仲間たちが続々と集結する。カミナは彼らと共にダイガンザンの乗っ取りを決意する。作戦を前に盛り上がる大グレン団の面々とは裏腹に、カミナの無謀な行動に一抹の危惧を抱くヨーコ。決戦の朝、シモンはカミナとヨーコのキスシーンを目撃してしまい、激しく動揺する。そんな彼の心中をよそに、激しい戦いの幕は切って落とされる。果たして作戦は成功するのか?!

9. ヒトっていったい何ですか?
都に届けられた四天王チミルフ戦死の報。それは新たなる戦いの幕開けに過ぎなかった…。激しい戦いの末、ダイガンザンを手に入れた大グレン団。だが得たものの代償はあまりにも大きかった。カミナという精神的支柱を失い、目標を見失いかける大グレン団の面々。そしてアニキの死を「自分のせい」と半ば自暴自棄と化すシモン。仲間たちからも孤立する中、ガンメンとの戦いの最中にラガンが暴走し、グレンと分離し飛び出してしまう。コントロールのきかないラガンはそのまま、コンテナが散乱する奇妙な谷に不時着する。谷をさまようシモンの前に、新たなコンテナが落下してくる。その扉を開けると中には一人の女の子が眠っていた…。

10. アニキっていったい誰ですか?
シモンが連れてきた少女・ニアの正体を知り、動揺を隠せない大グレン団の一行。敵の情報を聞き出そうと尋問を試みるがうまくいかず、厄介払いでシモンに押し付ける。カミナを失った事実から立ち直れないシモンだったが、ニアに問われるまま、カミナとの絆を語るのだった。一方、ニア姫にためらい、戦いをやめてしまった四天王・アディーネ。都で螺旋王にそのことを責められたアディーネは単身ダイグレンを倒すことを誓い出撃する。ダイグレンの前に再び現れるガンメン・セイルーン。アディーネに対し、ニアは単身甲板に飛び出し、ことの真意を父王にただすべく、自分を都に連れて行くよう命じるのだが…

11. シモン、手をどけて
アディーネを退けた大グレン団。だが未だ立ち直れないシモンは部屋に引きこもってしまう。皆が見放していく中、一人ニアだけが彼を気遣うのだった。都を目指すダイグレンに入る緊急通信。あからさまに怪しい通信内容にリーロンたちは罠だと疑うが、キタンはそれをきかずに救助に向かってしまう。だがそれは四天王・グアームの狡猾な罠だった。ほとんど何の抵抗もできずに牢に放り込まれるシモンたち。脱出するべく穴を掘ろうとするキタン達だったが、全く歯が立たず、一人、また一人とあきらめていく。そんな中、一人黙々と掘り続けるシモン。そのうしろ姿を見て、ヨーコはかつてカミナが言っていたある一言を思い出すのだった…。

12. ヨーコさん、お願いがあります
グアームの卑劣な罠を打ち破り、己を取り戻したシモン。カミナの志を受け継ぎ大グレン団の新リーダーとして王都・テッペリンを目指す!そんな彼らの目前に海が広がる。地上専用のダイグレンでは海は航行できないのだが、こんなこともあろうかとリーロンは水上装備を用意していた。装備を換装する間、海水浴を楽しむ一行。その中に仲間として溶け込んだニアもいた。

13. みなさん、た~んと召し上がれ
四天王の一人、流麗のアディーネとの海戦に勝利したシモンたち大グレン団。その余韻にひたる間もなくテッペリンを目指すなか、突然「働きたい」と申し出るニア。メンバー全員が働いているというのに、自分だけ何もしないのはいやだというのだ。

14. 皆さん、ごきげんよう
ついに王都・テッペリン目前までたどりついた大グレン団。息つく間もなくテッペリン攻略戦の幕が切って落とされる。大グレン団の前に立ちふさがる四天王の旗艦ダイガンド&ダイガンテン。地上で、空中で互いのガンメンがぶつかり激しい火花を散らす。2隻の戦艦ガンメン相手にダイグレンは苦戦を強いられる。

15. 私は明日へ向かいます
シモンたちの前で、崩壊を始めるテッペリン。その正体は都市そのものが巨大なガンメンだった! 大グレン団の面々が呆然とする中、引き寄せられるように天空へ向かうグレンラガン。雲海を越えるほどの上空にしつらえられた玉座に座る一人の男。ついに螺旋王ロージェノムと相対する!

16. 総集片
これは、まだ運命に気づかぬ一人の男の物語。シモンとカミナ、二人の男が地下の村から地上へ突き抜けて始まった、遥かなる旅。見知らぬ世界、新たな仲間たち、そして別れ。絶望の淵で見つけた出会い。物語の欠片を紡いで語る「総集片」が今、ここに始まる。

17. あなたは何もわかっていない
テッペリンの決戦から7年後…。地上に解放された人々は、螺旋王の残したテクノロジーをもとに瞬く間に文明を構築していく。そんな中であるものは結婚して子供をもうけ、またあるものは新天地を目指し旅立っていった。新政府の総司令の座に着いたシモンは公務に忙殺される日々をぬって、ニアにプロポーズする。

18. 聞かせてもらうぞこの世界の謎を
螺旋王ロージェノムの予言通り、地上の人間の数が100万人になった瞬間に現れた正体不明の兵器。そして人類に宣戦布告したのはシモンたちにとって全く予想のできない人物だった。かろうじて敵を撃退したシモンは真相をただすべく、その姿を求めてカミナシティをさまよう。

19. 生き残るんだどんな手段を使っても
敵を撃退し帰還したシモンはロシウによって逮捕され、そのまま独房に監禁される。カミナシティで暴動を起こした民衆を鎮めるにはこの方法しかないと言うロシウに対し、キタンやダヤッカらグレン団のメンバーはいきり立つものの何も言い返せない。

20. 神はどこまで僕らをためす
カミナシティに帰還したシモンは監獄に収監される。そこにはかつてのライバル・ヴィラルも投獄されていた…。人間の避難を急がせるロシウ。ロシウの行動に不審を抱くキタンだが、行動の裏に隠された真の意味を知り驚愕する。

21. あなたは生き残るべき人だ
地下から出てきた人間たちが暮らすコレハナ島の小学校に、一人の新任教師が赴任してくる。その女教師は瞬く間に島の生活にとけこみ、生徒たちに慕われる。彼女の生徒の一人・ナキムは父親をなくしてこの島に移り住んだものの、島の生活になじめず、同級生ともうまく付き合うことができないでいた。

22. それが僕の最後の義務だ
宇宙へ脱出したアークグレンを、軌道上で襲うムガンの大編隊。ギミーたちグラパール隊の奮戦もむなしく、アークグレンの損害は増大していく。アークグレンのクルーが絶望のふちに立たされたそのとき、ブリッジに響くシモンの声!「あきらめるな!ロシウ!」

23. 行くぞ 最後の戦いだ
圧倒的なアンチスパイラルの猛攻を防ぎきり、逆転勝利を収めた大グレン団。その勝利の余韻も覚めやらぬまま、アンチスパイラルの本拠地探索を開始する。そのころ、ロシウは一人、生まれ故郷であるアダイ村に現れていた。

24. 忘れるものか この一分一秒を
人類の未来と愛するニアを救うため、次元の狭間にあるというアンチスパイラルの母星を目指すシモンと大グレン団。その行く手を阻むようにあらわれるアンチスパイラルの艦隊。その数、無量大数!シモンの螺旋力に全てを託し、大グレン団が絶望的な戦場で命を賭ける!

25. お前の遺志は受け取った!
アンチスパイラルの新たなる攻撃にさらされる超銀河ダイグレン。宇宙が高密度の海と化し、超銀河ダイグレンを沈めていく。罠を打ち破るため、シモンたちは一見無謀にすら思える捨て身の作戦に出る。

26. 行くぜ ダチ公
アンチスパイラルの罠を突き破り、ついに変形を完成させ大銀河に立ち上がる超銀河グレンラガン!その圧倒的な力は眼前に立ちふさがる敵艦隊をみるみるうちに駆逐していく。だが、アンチスパイラルの仕掛けた新たなる罠に大グレン団の面々はなすすべなく囚われる。それはシモンですら例外ではなかった。

27. 天の光はすべて星
これは自分の運命を知らなかった一人の男の人生の物語。今、男は自分の運命を知り、愛する女と、友と、まだ見ぬ明日のための最後の戦いが今、始まる!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

日曜8時30分からこんな熱いの観てたら午後にはダウンしてるよ

2014年1月2日、3日のニコニコ一挙生放送にて(総集編16話を除く全27話)
ロボット(メカ)/熱血/成長/合体/SFファンタジー/オリジナル作品/2クール

1~15話  少年時代
16話    総集編
17話~27話 青年時代


ガイナックスによる熱血メカアニメ。なお主要スタッフである監督の今石洋之、副監督の大塚雅彦、原画のすしおらはTriggerを設立し移籍したため現在はガイナックスに所属はしていない。

アニメグレンラガンにはロボットとドリルを題材にした作品だ。今石らしいスピード感とコミカルな魅せ方と脚本による中島かずきによる友情(愛情)、熱血。これらがグルングルンとうまく合わさり回り素晴らしい作品になった。

1シーン見ただけで今石アニメだ!って思うほどの演出する監督だけれどもこれでもセーブしていた(ソースはアニメスタイル)とのこと。6話の温泉回が一番解放した回で徐々に落ち着いていき終わりに近づくにつれ大人しくなっていったかな、という印象を抱いた。最後はお話も真剣になっていくしね。
[追記:って6話は板垣伸が絡んで若干暴走気味だったのかな……?ソースは板垣伸のいきあたりバッタリ!第十八回]

さてロボットアニメなのでロボットについての話を。正直造形なんてわからないのでこうとしか言えないがかっこいい。合体シーンやドリル出現シーンなどは盛り上がる。
どうして動かせるのか、出力は何なのかなどの疑問の答えは「気合」。それでいいのかと思うけど熱血とスピード感でカバーしてる。
また主人公の機体は敵のロボットを略奪できるので性能の限界を感じることも飽きることもなかった。

熱血要素もこのアニメを語る上では欠かすことのできない。強大な敵にも諦めずに戦う姿やここぞという場面で「お前のドリルで天を突け」「オレを誰だと思ってやがる!」等の決め台詞もとても痺れちゃいますね。
毎話必ずおおっというシーンがあるし悲しい出来事や暗いエピソードなどで緩急もつけている。

岩崎琢による劇中音楽もまたいい味を出している。25話に流れたソプラノコーラス+ヒップホップ(ラップ)の楽曲がお気に入りです。
中川翔子によるOP&11話などの挿入歌も良かった。

不満だったのは4話かな。あの回は作画が酷かった。合体シーンだけ綺麗な作画になってて呆れてしまった。とはいえこれがパンティアンドストッキングの逆崩壊作画が誕生秘話だったのかもしれないが……。
9話も物語では重要な回だったがあれっ?と感じてしまうところがあった。
{netabare}後はブータが変身することの必要性が感じられなかったかな。結局合流する頃には元に戻るし。ケモナーホイホイだったのかもしくは何かのパロディだったのかね{/netabare}

天元突破グレンラガン……とても熱くかっこ良くいい作品だった。しかしこんな燃え上がる作品を日曜8時30分から地上波で放送してたなんて。その頃観ていたら午後にはテンション保てずダウンしてそうですね。



以下各話感想メモ。全力でネタバレしてます
{netabare}

★★★★★第一話~第三話★★★★★
熱血。熱い
カミナは頼りになるなぁ。
シモンは弱っちそうなだけに成長成分期待できそう

ところどころギャグが入ってる
第三話の初合体シーンは笑った
★★★★★第四話★★★★★
作画……頑張れよ
顔が潰れてるぞ
合体シーンだけ作画良くなってるな。ホント別人

洞窟暮らしが長いからか食物には火を通さないんだな
生肉とは恐るべし
★★★★★第五話★★★★★
あれっ普通に合体したな
あれだけ状況に拘ってたのに

全編通してフィルターかかってた
うまい演出だけど若干見づらかったな

これで仲間が3人増えた、のかな?
★★★★★第六話★★★★★
温泉回、ギャグ回。今石イズムだなぁ面白い
★★★★★第八話★★★★★
次回予告でネタバレしてたしAパートから死亡フラグ立ちまくってた
けど本当に死ぬとは。死んだんだよねこれ。どうするんだろ
9話予告で新キャラ登場。ナレーションもやってたからキーなんでしょうね
★★★★★第九話★★★★★
OP映像微妙に変わってる
カミナがOPから消えてら……
螺旋王人間なんじゃね?
→Bパートニアのセリフにより可能性大

箱からニアが出てきたのは箱入り娘ってことか

作画残念なとこあるなぁ。重要な回っぽいのに
★★★★★第十話★★★★★
ヴィラルはカミナ死んだこと知らないのか?
アイツいいやつになりそうだなぁ
★★★★★第十一話★★★★★
シモン復活。かっけー。しょこたんの挿入歌も盛り上がってよかった
十二話の次回予告。水着回かな?
★★★★★第十二話★★★★★
ヨーコも復活、でいいのかな
話の流れでニアの髪型変更。短いほうが描くの楽だからね
★★★★★第十三話★★★★★
OP、ニアの髪は長いままだった
やっぱりヴィラルはカミナが死んでいたことを知らなかった
良心も見せたけど螺旋王に改造されてダークサイドの道辿りそうだな

14話の次回予告「みなさんごきげんよう」って不穏だなぁ
★★★★★第十四話★★★★★
らきすたの店長がいるwww
突っ込んで死んだwwwww

ニアお別れじゃなかった
★★★★★第十五話★★★★★
螺旋王つええええwww生身のほうがつええんじゃねぇかこれ
意味深なセリフ残して消えたけど16話からは月偏なのかな
ひとまず1~15話、地球編おしまいってことで

作画監督すしおか。今更だけど音楽は岩崎琢
★★★★★十七話★★★★★
OPの歌詞が二番になってる
映像も変化……ってみんな大人になってるな
EDは歌詞も映像も変化

7年後の世界か。ロシウイケメンすぎる
性格変わったのもいればそのままのやつもいるね

ニアとケコーン……ならず

新章だけあってガラッとアニメの雰囲気変わったね
★★★★★十八話★★★★★
アンチスパイラルの存在なんかが明らかにされました
螺旋王も元は良い奴だった……?

シモンが暴走キャラに
ロシウが目的のためには手段を選ばないキャラに
★★★★★十九話★★★★★
ロシウ悪党すぎワロタ

ここでヴィラルと再会か
シモン反政府軍入り待ったなし
そしてここまで出番のないヨーコは何処へ
★★★★★二十話★★★★★
貴重なシャワーシーン(♂)

キタン回かってくらい出番あったな
死ぬのかと思った

最後の最後にヨーコきたあああああああ
★★★★★二十一話★★★★★
ヨマコ先生(ヨーコ)のおっぱい見つめるショタっ子
おねがい☆ティーチャーが始まりました

シモン「俺を誰だと思っている」
頂きました

シモンとヴィラルのコンビか。かっこ良すぎるぜ
シモン&ヴィラル「俺を誰だと思ってやがる!!」
うひょーーーーーーー!!!!
★★★★★二十ニ話★★★★★
怒涛合体アークグレンラガンかっけえええ

月もガンメンか

話の途中でぶっさしちゃったけど大丈夫かよ
大丈夫だったけど音楽も途中だったしビビったよ

次回からアンチスパイラルの全力軍隊との闘い編なのかな
これにて月偏終わりってことで
★★★★★二十三話★★★★★
ロシウ回

超銀河ダイグレン団結束!
ロシウもキノンとシモンによって復活したしいよいよって感じだな
★★★★★二十四話★★★★★
もう完全に戦艦のマスコットだな首だけ螺旋王さん

時間を稼ぐためみんな見せ場を作って死んでいく……
やっと合体かと思ったら罠にかかる……
★★★★★二十五話★★★★★
うわあああキタンも螺旋の力に目覚めてからやられてしまった……
お前もヨーコと死亡フラグ作ってから死んでいったな……
ヨーコのメンタルもやられそう

しかしついに超銀河グレンラガンの出番だ
最後のキタン→超銀河グレンラガンの流れにかかった音楽良かった
ソプラノオペラ+ヒップホップ風
★★★★★二十六話★★★★★
おぉIf...なBパート盛り上がる。カミナも出てきたし
Aパート後半の絶望感が緩急つけて良かったね

それにしてもブータは人になる必要あったのかな

26話のサブタイ『行くぜダチ公』と8話サブタイ『あばよ、ダチ公』。涙腺来ますね
★★★★★二十七話★★★★★
おおおおおおおおおおおお
グレン団全員騎乗による天元突破グレンラガン!
マスコットもいるwwww

ニア、消えてしまったんか……
結婚式でキスして消滅するなんて悲しすぎる

ところでブータさんは……
あっ数十年後を描いたCパートに出てきた。ちゃんと元の獣型でした

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【視聴検討中!】ドラマのアオイホノオを観たり、キルラキルの関連作品として気になってます。

全27話 +DS版特典番外編1話

タイトル、絵柄からして、男の子向けと思ったので、視聴は初めから考えてなかった作品です。
なので、深夜の再放送でも完全ノーマークでした。

キルラキルも初めの数話で断念してしまったので、再トライしてみようと思っていますが、
よく一緒に名前が挙がるこの作品が気になり始め、視聴候補として検討中。

ただ、どちらを先に観た方がいいのか迷ってます。
もうちょっとレビューを読んでみたりしようかな。急ぐこともないかな。

しょこたんのOPテーマは、CMなどでも耳にしたので知ってました。
この作品のだとは知らなかったですが。


===================================
【参考情報】視聴検討するための予備知識など(公式サイト、Wikiなどより)
{netabare}
■概要
ジャンル:SFファンタジーロボット アニメ
16:9比率ハイビジョンサイズで制作されており、アナログ放送でもレターボックス16:9比率で放送されている。本作はGAINAXが単独でアニメーション制作をした初のTVアニメ作品である。

{netabare}作品名の「天元」とは、万物生育の根源という意味があり、また囲碁の用語では碁盤の中央(中心)を指す。劇中のキーワードにも螺旋、ドリル、回転等、中央・中心に関連するものが多く見られ、中央突破、王道路線を念頭に置いた作品名といえる。監督である今石洋之の「ドリル」を念頭に置いた原案、基本設定と構成から、脚本の中島かずきが「進化と宇宙での象徴である螺旋」というテーマに乗せ、一人の男の成長劇と、生命と宇宙の進化を描いた巨大ロボット作品となっている。

本作品に登場するロボットは全編通して「ガンメン」と称され(由来は顔面)、「顔を中心に手足が付属する」という比較的マイナー部類のデザイン系統を採用している。
物語は前編(1部・2部)と後編(3部・4部)の2部2編で構成され、主題歌『空色デイズ』の歌詞は1コーラス目と2コーラス目で、それぞれの世界観のテーマに対応している。{/netabare}

過去の特撮・アニメをモチーフないしパロディとしたメカデザインやシーン描写が多数存在する。

2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、東京国際アニメフェア2008・第7回東京アニメアワードテレビ部門優秀賞・個人賞(キャラクターデザイン)受賞作品。

{netabare}劇場版映画として『天元突破グレンラガン 紅蓮篇』が2008年9月6日に、
続編『天元突破グレンラガン 螺巌篇』が2009年4月25日に公開された。
劇場版の展開に合わせ、テレビシリーズの地上波再放送がテレビ東京系列深夜枠にて度々行われた。
2007年10月 - 2008年4月(16話の総集編を除いた全26話を毎週1話ずつ放送。ローカルセールス枠)
『2008〜2009年年またぎ 大グレン団祭』 2008年12月28 - 30日、2009年1月1日 - 4日(1話 - 15話、17話の全16話を年末年始に全7夜で集中放送)
『2009大グレン団祭"春"』 2009年4月9日 - 6月11日(18話以降の再放送){/netabare}

■ストーリー
{netabare}遥かな未来。
人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、
時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。
そんな村の一つ・ジーハ。 村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、
ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。
そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。
彼は、村の上には「地上」があることを信じ、
グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。
そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる!
カミナは確信する「やっぱり地上はあった!」
そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。
その時、更に地上から何かがやって来た。
それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。
彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。
しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。
そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。
それは、顔だけの謎のロボットだった…。
(天元突破グレンラガン公式サイトより){/netabare}

■放送情報
2007年4月1日 - 9月30日  テレビ東京系列
毎週日曜8時30分から9時00分に放送。

■各話リスト
{netabare}第1部 カミナとの離別まで(第1 - 8話)
1話 「お前のドリルで天を突け!」
2話「俺が乗るって言ってんだ!!」
3話「顔が2つたぁ生意気な!!」
4話「顔が多けりゃ偉いのか?」
5話「俺にはさっぱりわからねえ!」
6話「てめえら全員湯あたりしやがれ!!」
7話「それはお前がやるんだよ!」
8話「あばよ、ダチ公」
------------------------------------
第2部 ニア初登場からテッペリン陥落まで(第9 - 15話)
9話 「ヒトっていったい何ですか?」
10話「アニキっていったい誰ですか?」
11話「シモン、手をどけて」
12話「ヨーコさん、お願いがあります」
13話「みなさん、た~んと召し上がれ」
14話「皆さん、ごきげんよう」
15話「私は明日へ向かいます」
16話「総集片」”第1部””第2部”の総集編
------------------------------------
第3部 7年後の新政府設立から月直撃を食い止めたところまで(第17話 - 第22話)
17話「あなたは何もわかっていない」
18話「聞かせてもらうぞこの世界の謎を」
19話「生き残るんだどんな手段を使っても」
20話「神はどこまで僕らを試す」
21話「あなたは生き残るべき人だ」
22話「それが僕の最後の義務だ」
23話「行くぞ 最後の戦いだ」
24話「忘れるものか この一分一秒を」
25話「お前の遺志は受け取った!」
26話「行くぜ ダチ公」
27話「天の光は全て星」(最終話)
------------------------------------
{/netabare}

OP「空色デイズ」歌:中川翔子(しょこたん)
挿入歌「happily ever after」歌:中川翔子(しょこたん)

<STAFF>
{netabare}企画:夏目公一朗、山賀博之、工藤陽二郎
監督:今石洋之
副監督:大塚雅彦
シリーズ構成:中島かずき
キャラクターデザイン:錦織敦史
音楽:岩崎琢
音楽制作:アニプレックス
アニメーション制作:GAINAX
製作:テレビ東京、電通、アニプレックス{/netabare}

<CAST>
{netabare}シモン:柿原徹也
カミナ:小西克幸
ヨーコ:井上麻里奈
リーロン:小野坂昌也
ヴィラル:檜山修之
ブータ/ダリー:伊藤静
ダヤッカ:中村大樹
キタン:谷山紀章
キヨウ:佐藤利奈
キノン:植田佳奈
キヤル:阿澄佳奈
ロシウ:斎賀みつき
ギミー:本田貴子{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

69.6 2 ロボットで破天荒なアニメランキング2位
バック・アロウ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (213)
495人が棚に入れました
リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。アロウは記憶を失っているが、自分が「“壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――

声優・キャラクター
梶裕貴、洲崎綾、小澤亜李、小野賢章、置鮎龍太郎、杉田智和、潘めぐみ、小清水亜美、小松未可子
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

後半までグダグダ、ラストは投っぱエンド

壁の外から来たというバックアロウという男が主人公。
この世界では壁は信仰の対象となっており、外の世界の存在は認知されていない。そんなバックアロウが仲間と共に壁の外を目指す中、いろんな戦いに巻き込まれていく話。
1クール目は基本壁とかじゃなくて、レッカ凱帝国との戦いが描かれます。

1クール目時点(4/1)での感想↓
{netabare}
まだ1クール目なので何とも言えないところもあるんですが、現時点ではかなりつまらない。もうどこか(ギアス、グレンラガン、ガンソードなど)で見た展開だらけ。

世界観も中世っぽいかと思えば無線で爆弾を爆破とか、現代兵器以上の船だとかがでてきたり、しっかりとしていない(そもそもロボものなのに何で昔の中華っぽい雰囲気にしたんだろう...)。
これは主観もあるんだろうけど、ロボもダサいし、主人公のロボ以外ほぼ活躍しないというか空気?

そんな感じでグダグダやってリュート卿和国と同盟を結びレッカ凱帝国と戦うことに...。
リュートの女王は理想論しか言わないキャラ。そうかと思えば、二重人格で人格が変わると平気で人を殺すという、もうこういうのいいってってなるような設定。元敵のキャラの言うことを平気で信じたりもするし、一番おかしなキャラだった印象。
戦争が始まって強敵との熱い戦いが見られるかと思っても、一方的にやられるかもしくは一方的に卑怯な手で勝つだけ。

ただ、メインの壁についてはかなり考察しがいがあると思います。ストーリー中で破壊を試みるのですが感情で破壊できず、上から超えようとすると、上空には無人戦闘機?っぽいものが多数配置されていて妨害を食らいます。人工的に作られていますが、正体が隠蔽され信仰の対象となっています。
そもそもバインドワッパーが空から降ってくるのはなぜか?とか負けたら相手が死ぬのはなぜか?っていう謎もありますしね。世界観が滅茶苦茶と言いましたが、もしかすると、滅茶苦茶な部分は別の惑星(地球)もしくは壁の外の科学技術の発達した国からの影響を受けたものの可能性もある、というか高いと思います。ソルティレイとかに近いオチなのかなと思っています。

壁の真相とか肝心なとこがまだなので、そこ次第で手の平を返すかもしれません。美少年とかもあの一話だけのための存在じゃないよね?
{/netabare}

全話視聴後感想↓
{netabare}
総評としては、いつか面白くなると思い続けて最後の方まで見て、
実際に壁突破ぐらいからは面白くなるけど、最終回でやっぱりつまらなかったなとなる作品。
大まかにストーリー構成は1話で主人公が村の人たちと出会い、
①エッジャ村VSレッカ凱帝国 2~6話
②リュート卿和国(主人公ら含む)VSレッカ凱帝国 7~17話
③VSルドルフ 17~24話
④世界観の解明 22~24話
という感じになってます。(うろ覚え)

①エッジャ村VSレッカ凱帝国
このパートは1クール目時点で書いた通り、既視感ありまくりだったり、ノリが古臭いし、戦闘も微妙であんまりおもしろくないけど、今後には期待できるなといった感じの感想でした。

②リュート卿和国(主人公ら含む)VSレッカ凱帝国
このパートでもうこのアニメに対する自分の中での印象は最悪になった。
戦闘は決して悪くない。けどキャラが酷すぎる。

リュート側の女王フィーネ。
この作品で一番嫌いなキャラ。理想論、綺麗ごとしか言わずに戦場でバカなことをしまくってもう呆れた。
戦場で敵を回復しまくるっていう...もう何がしたいんだって。
戦争に勝っても後処理適当。せめて、ゼツぐらい死刑にしとけよって思った。
フィクションで戦争=絶対悪みたいな思想持ち出されると相当つまらなくなる。
このキャラ一人のせいで戦争パートがつまらなくなった。

カイとレンのバカっぷりにも見ていてイライラした。③のパート内でのこともまとめて書いてるけど、和解中に主人公らを襲おうとする展開が何回もあってそのたびにイライラさせられた。カイはまだしもレンのキャラが酷すぎる。

メガネを退場も雑。とりあえず殺しとけ感を感じた。
ルドルフとか、もうキャラデザが寒すぎるし、姫の二重人格設定も急に歌いだすのも寒いノリ。いつのアニメだって感じ。
グダグダ戦争やってないで早く壁突破してくれって感想だった。

③VSルドルフ 17~24話
このパートに関しては唯一面白い。
ここまで面白く無かった戦闘がやっと面白くなる。
脚本がライブ感に感じたけど、勢いでそんなの気にさせないぐらい盛り上げた感じ。
空中戦艦が合体したり、ゼツが覚醒したり、めっちゃ熱かった。
ゼツ、アロウVSルドルフはほんとに良かったかな。あそこがこのアニメで一番面白い回。
ゼツが死んだ後にここまで活躍がなかったカイに出番があったのも良かったかな。

シュウが本領発揮してくれて、世界観の謎が少しずつ分かっていくのも面白かった。このアニメで良かったキャラはシュウとゼツかな。世界観の謎を暴いていこうとするシュウはかっこよかったし、肝心のところで助けに来るのも熱かった。主人公シュウでよかったのでは...?

④世界観の解明
で、結局世界観が解明されてどうだったかというと微妙。
典型的な世界観を解き明かしてるところまでが一番面白いアニメ。
俺たちの戦いはここからだエンドは仕方ない面もあるし、別に自分は嫌いじゃない。

ただ、それでもあまりにも投げっぱなしでしかも意味不明だったかなと。
ラクホウとか美少年って結局何だったんだって感じ。
地球って単語が出てきたからあの世界でのオーバーテクノロジーは地球からのものなのかなって想像はつくけど、地球とのコネクトが切れてるならラクホウってなんなんだ?
結局神も何者か全くわからなかったし、赤ん坊守ってたのも何でかわからない。

それに、リンドを神が滅ぼそうとする理由がほんとにゼツが強すぎたからだとは思わなかった。なぜゼツだけ始末しない?
ルドルフとの戦闘もいつまで引っ張るんだよって感じだし、
終盤ゼツとフィーネのもう一つの人格の方がデータとして生き返って(?)物理攻撃できるのも意味が分からない。SAO1クール目の酷いラストを思い出した。

Back Arrowという名前に何の意味もなかったのも痛い。さすがに語感合わせだけだとは思わなかった。全体的に脚本がライブ感覚だったのかなと。伏線的なものなんて序盤にほとんどなかったと思う。

必要性のなかった展開も多い。
メガネに幻覚見せて姫をケガさせた意味も分からなかったし、
フィーネを陥れてリュート内での評判を悪くする展開も全く必要性を感じなかった。ルドルフは姫の上の立場のはずなのになんであんなわけのわからない芝居を打つ意味があるんだ。しかもその住民もろともどうせ滅ぼす世界なのに。

あと最後こんなに駆け足にするならもっと削れた部分あっただろとは思った。

最後に感想をまとめると、やっぱり残念な出来だった。
粗探し的な見方をしてしまった感は否めないけど、それでも突っ込みどころが相当多かったイメージ。
最後二期ありそうな終わり方したけど、まあこの出来じゃ売れなそう。
配信も人気ないし、海外評価も見てきたけど悪かった。
ただこの後の展開がもしあったらここまでの展開より絶対面白くなるだろうなとは思うから残念。
まあ2期やったら宇宙漂流して地球目指すって話になって今度は無限のリヴァイアスの焼き増しになるけどw
OPとEDは全部好きでした。LiSA、藍井エイル、FLOWという...。

↓2クール目の1話毎のメモとか(完全にアンチ化してるから見ないほうがいい)
{netabare}
13話 
壁の上の兵器利用する戦法面白かったし、カイとレンシンVS主人公プラークの戦いも面白かった
ただ、主人公がカイを説得するシーン一見いいこと言ってる風に見えるけど、言ってること支離滅裂で滅茶苦茶じゃないか。
それといつになったらメインの壁の話描かれるんだ。

14話  
展開が強引。謎にモニターを街中に出して虐殺するところを映して民をゆさぶる展開、しょーもない。
なんで戦争なのに敵殺すの戸惑ってるんだよ。敵も撤退知らずの馬鹿しかいない。
この姫なんで敵を救うの???癒すの???きれいごとすぎてもう呆れる。
なんでこの世界観で戦争こんな嫌って人殺すの避けてるんだ。
戦争に勝ったのに和平だけ??? 将軍の首とらないの???
なんでも綺麗ごとにすればいいとか思ってないかこの脚本家
これで今後再戦展開があったら切る。

15話  
歌うの寒すぎるからやめてくれ...。
姫の性格が物語を面白くなくしている。
この姫さえいなければ確実にもっと面白いアニメになるのに。
姫を追放したい?なんで姫より上の立場のはずのやつが芝居を打ってこんな回りくどい方法でやってるし。
メガネのロボ結構かっこいい。家を持ち運ぶのギャグかな?w
メガネあっさり退場しすぎ。これ死なせる意味あったか?無理やり死なせる場面入れこんでる感が出まくり...
これこのままやっと壁の外行くのかな?

16話 
選定卿のふざけたキャラデザ寒いだけで、この作品の寒いイメージに拍車かけてる。
調印の場で相手側の代表を殺そうとするとかほんとバカしかいないアニメ。
なんなんだこのレンとか言うキャラ。ほんと登場時から全く他人の言葉を聞く耳がないバカなキャラ。領土を譲渡って戦争負けたんだから当たり前...。
やっと壁関係の話が進むかな?

17話 
凱帝VSもう一個の空中乗艦との戦いは面白かった、グランエッジャの空中乗艦VSリュートの空中乗艦も面白かった。やっと壁を越えてくれた。今回は久々に面白かった。

18話 
主人公ら野蛮すぎ...。相手普通に話しかけてるのに喧嘩腰。
シュウがここから主人公的立場になるのかな?カイは空気なのに...。シュウはまあこのアニメでは一番好感持てるキャラか。
そういやラクホウとかあったな。終盤って感じがしてきた。 空中乗艦が3隻もあったのはなんでだろう。

19話 
ルドルフはなんでわざわざ姫を失脚させたんだろう。
ゼツ凱帝が強くなりすぎたせいってゼツだけ始末すればよくないか。
いつの間にフィーネは二重人格のもう一人と仲良くなって話し合えるようになったんだ?わかわからん。序盤に比べると面白くはなってきたけど...。

20話 
シュウはほんとに死んだっぽい?メガネに幻覚を見せて何のメリットがあったんだ?
ゼツ強すぎ。 ゼツとアロウの協力展開。盛り上がりがあってここまでの話で一番面白かった。ここに来てやっと面白く。
初めてルドルフが焦燥したし、この後はずっと面白いかも。

21話 ゼツとシュウのほうが主人公してるな。空中乗艦がどこかからか集まって三隻合体。もう何でもあり。
まあ盛り上がる戦闘だし悪くない展開。ところでここまで全く出番がないカイにはそろそろ活躍してほしいな。シュウ復活? もうここからはずっと面白そう。さすがにここまでが酷すぎたからいいアニメとは決して言えないけど。

22話
ブライハイトで巨大化、意味わからんw シュウ主人公じゃん。レンはやく退場してくれこいつ出てくるだけでイラつく。
何でまだ世界の危機が終わってないかもしれないのに揉めてんだ。頭お花畑かよ。フィーネもいらないなぁ。理想論ばっかでつまんなすぎる。

23話 
ほんとなんだよレンとかいうキャラ。神の処分ってなんでこんな直接的な方法なんだ。てかいつまでルドルフ引っ張るの...。

24話 
謎解説。なんでそこまでして赤ん坊守ってるの? これこの設定なら神に反逆して崩壊したら色々まずいんじゃないの。いや、ほんとにゼツが強すぎたからってのが消される理由なのか。じゃあゼツ消えたらもう目的達成だったのでは。
ルドルフとゼツはもう消しとけよ。今更生き返っても冷めるわ。何あのSAOを髣髴とさせる酷い倒し方...。
あの青い星は地球なのか? めっちゃ投げて終わった。これ続編あるのかな? ラクホウとか美少年結局何だったんだ。
そういやシュウがわざわざカイを裏切ってまで主人公側に着いた理由も、他に何かあるのかと思ったけどめっちゃ薄いし。
{/netabare}

{/netabare}
6/22レビュー 6/25レビュー修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ファットマン成分が足りない

2話までの感想{netabare}
ID-0→リヴィジョンズと続けてフルCGだったので、谷口はそっち方向へ進むのかぁと思ってたら今作でキャラが手書きに戻ってちょっとビックリ。
ただ戻るといってもコードギアスじゃなくて、ガンソかそれより昔に行っちゃったような…あれ?
と思ったらキャラ原案は大高忍だって…マジ?(いやマギ)
でもってキャラデが菅野利之で、誰?と調べたらスタジオライブの人らしい。
ああ、それでブライハイトのギガンがワタルっぽいのかーと思ったらブライハイトデザインは天神英貴らしい。
聞いたことあるなーと思ったら…えええっ!?多分この人がパッケージイラスト描いたプラモ買ったことあるぞ、ダグラムがアヤシイ。
あっれー?これだけ描ける人がデザインしたにしちゃあ随分とショボい気が…ID-0のがよっぽどカッコ良かった様な。
はっ、これは…グランベルムの時にも言われてた気がするけど、今度こそ変形する前フリだったりして?えっ合体する?まさかぁ。

とスタッフについては以上で(中島?知らんなぁ)、以下本編2話までの感想。
…グランディア(ボソッ
いや今だったら進撃の巨人か、まぁよくこんな設定やっちゃったなぁ、と。
中華っぽい+ロボだと軒轅剣(あれもライブ臭かったなぁ)が頭をよぎる、正直あっちの方がメカカッコ良かった気が…パンドーラ?知らんなぁ。
正直まだ最初の村を出立もしてなくて何とも言えない段階なのだけど、物語が壁の中だけで終わるのか外側も描写するのかどっちなのかは重要かも?
もし外側を描くつもりならあんまり引っ張るとそれだけ期待が高まって結果ガッカリになりそうなので、早目に明かした方が良さそうな予感。{/netabare}

4話感想{netabare}
3話、シュウビが封印禁書室に入ったのバレてると思うのだけど咎められないのか、ワザと泳がされてる?
まぁいいか。
それよりも3話でようやく「最初の村」から出発して次回から本編スタートかー、と思ったら…。
4話、ん?あれ?
エッジャ村の連中は既にバックアロウと運命を共にすると決意したの?
今のところはあくまで壁の内側で新たな土地を求めてるだけで、壁の向こうに行くつもりは無いと思ってたのだが…ゼツ凱帝からの掃討宣告に「ちょっと待ってくれ、そんなつもりは無いんだ」と言い出す人、居ないんだ。
新天地求めて小国に寄るもレッカやリュートからの圧力にビビって出て行ってくれと拒絶されるとか、その他にもなんやかんやで「ここには住めない」ってオチを何度か繰り返し、それで「もう壁の向こうしか行けるところは無いのか」となってバックと共に行動する…って展開になると思ってたのでちょっと意外。
村の老人連中がもうここで降ろしてくれと艦橋で座り込みをするとか、無いのん?
あなた達が来なければバッフクランも来なかったのに、と責められないの?
やっと出発したと思ったら早くも模索する可能性を限定された感じ、強引な一本道化とでも言えばいいかな。
これからなのかなぁ?一旦はリュートの地にご厄介するとは思うので。
まさか…全部お見通しのゼツ凱帝が意図してそう仕向けてたってことは…無いかな?どうかな?

それと傭兵連中、負けた後「はっ、生きてる?」って言わないのか。
言わせりゃその後の素直な撤退も説得力増したんじゃないかな?
なんだろう、細かい部分で色々と足りてない・すっ飛ばされた感じがする、但し意図的なのかも知れない。
ま、まぁいいか、もう暫く様子見~。{/netabare}

総評{netabare}
えっ、終わっちゃった?終わっちゃったかぁ。
谷口作品は“ID-0”“リヴィジョンズ”と1クール作品を2本意識して見た感じ、エピソードをボッコンボッコン突っ込んで次へ次へとパパっと移ってしまうので「あー、あのエピ深堀りすればいいのにー」と思わせる作りでした。
で、終わり方も「せめてあと1話あったら…」と後ろ髪を引かれる様な感じで、「じゃあ2クール作品なら違うのかな?」と思ったら…バックアロウも同じだったw
(コードギアス?一期しか見てないしもうあんまり覚えてないんよ)

例えば──3話までは最初の村を出立するまでの話をダラっとやったのに、そこを出てからは急ぎ足。
追っ手を払う回や美少年村の回を1話に収めるにはカツカツで色々と細かい所を省いてて「ん?」と思いつつも、「このエピだけで数話かけられてもダルいだけだしなー」というのも分かる。
「とりあえずこんな感じで壁までの道中劇を数話かけるんだろう」と思ったら次の回では早くも壁に到着w
そして、もっと後でやるだろうと思ってたリュート卿和国の訪問もすぐに果たし…いやほんと展開が早い。

意図的にそうしてるんだろうけど、上手いと言うべきかズルいと言うべきか…。
こういう作りだとどんなメリットがあるかというと「細かいところをいちいち気にしてらんない」、作り手側からすれば「細かいところをいちいち突っ込まれない」。
「早く処理して次のエピ行かないと尺が足りないから仕方無いか」って感じで、端折ってる部分を突っ込む暇が無いというか、そもそも覚えてない。
違和感を感じてもすぐに次の展開(次の情報)に押し流されて頭に留めておけないというか。
たまたま覚えてたのでは15話、ソーラ先生がこれはイカンとルドルフの元へ向かうのだけど、この時ルドルフはいつも居た隠れアジトではなく外の橋だか水門の上に居て、だけど先生は迷うことなくそっちへ直行。
なんでルドルフの場所分かったの?と不思議だけど、まぁ探してるシーンに時間を割いてもダルいし尺も無いしねってことであんまり気にならない、気にしてらんない。
あくまでこの件は覚えてたってだけで、随所にそういうテクは施されてる。
…うん、なんかズルいなw

そして話の方だけど、中盤…というかルドルフが登場してすぐの頃は結構ルドルフに同情的でした。
トンでもなく強力な力を持っているが、思いの力がそのまま具現化してしまう世界なので本気になる(なにかに夢中になる)と世界を破壊しかねない。
なのでいつも本気になれない、不真面目で斜に構えた態度を取り続けるしかない──って、これ結構生き地獄じゃね?
まぁ登場した瞬間「ジョジョのポルポ?」と思ったせいもあってか(というかそう思わせるように狙っただろw)、ひょっとして…リンガリンドってルドルフに施された精神監獄なのでは?と予想してました。
監獄ではあるけどルドルフ自身壊したくない様な…でルドルフ以外の住民は退屈しのぎ用のNPCね。
まぁその、2クール目から放送が“ダイナゼノン”と同期になって、前作の“グリッドマン”のネタを引き摺ってきてしまったのかも知れない。
で、すっかりそう思ってた自分としては、次に期待するのは「何をキッカケとしてルドルフは本気を出すことになるか」だったのだけど、いざその瞬間が来たら…「神からの啓示」っていう唐突にして曖昧な理由w
おーい、そこもサラっとやっちゃう?私の予想は外れててもいいので、もっとこう…大きな事件をキッカケにするんじゃないのか?

と、ちょいと肩透かしを食らったところで終盤…これは谷口じゃなくて中島の仕業じゃないかな?如何にも中島らしい私の嫌いな演出が炸裂。
もらった!→効かぬわ→なにぃ!?、もらった!→効かぬわ→なにぃ!?、もらった→まてい→なにぃ!?の連続。
宇宙CQCジャマーキャンセラーブレイカーイレイザーコンファイナーオブストラクターバスタークローザーバニッシャー改零式タイプ2カスタムネオファイナル状態。
これを一回の対決で何度も続けられるのって辛いんだけど…これをファンは「熱い」と言って持て囃すのか?
パッパと次へ次へと展開を詰め込む谷口とも相性が悪い気がする、せめて仕切り直すとかすりゃいいのに…。

そして最後は無難なエンド、イマイチ盛り上がりませんでした。
良くも悪くもキャラは計算通り(合理的)にしか動かなくて感情の発露が弱かった気がする。
また、次へ次へと展開を急ぐ作風だったせいなのか、状況を説明するためにキャラがみ~んな饒舌w
ベラベラ喋るほど「信念」が薄っぺらくなって行くので、ここも監督と脚本の相性悪かったんじゃないかなー?
他の方が「魅力的なキャラが見つからない」と仰ってたけどこれが原因じゃない?
個人的にはルドルフがイイ線行きかけたのだけど…惜しいなぁ。
ベタだけど、ルドルフ(デブver)は愛玩してたディソナンザが殺されて激怒して痩せverになるとか、なんかそういうのが欲しかったかな?
ああ、「なんか足りないんだよなぁ」と思ったらファットマン成分が足りないんだ、あれだけザブングルしておきながら。
プラークがそれ?いやなんか違うんだよなぁ。
寡黙だけど内に熱いモノを持ってるヤツってのが欲しかった。
画面の端でパントマイムさせないといけないので、下手に動かして粗が出るよりキャプ画(止め絵)がキレイな方がウケる最近では難しい?

ハッ!、チャムファウ→リリスファウみたいに、谷口監督の次回作には寡黙キャラが出る!?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

古き良き時代の名残を感じる作品

いまどき珍しい連続2クールのオリジナルロボット作品。
良くも悪くも2000年代初頭のノリを感じる作風。
それもそのはず、監督はコードギアスの谷口悟朗氏、脚本シリーズ構成はグレンラガンの中島かずき氏、アニメ黄金時代に活躍した両人がタッグを組むという、満を持して練りに練られたアニメーション企画であった。
オープニング曲は、前クールにLiSAさん、後クールに藍井エイルさんに担当させる力の入れ様。後クールのエンディングはFLOWさんの曲で、いずれも良曲だった。

まず最初に褒めておくと、2クールに渡ってずっと右肩上がりに面白くなった点は非常に良かったと思う。
毎回全力で勿体ぶらず、常時クライマックスな満足度の高いシナリオだった。
まさに中島かずき氏アニメ特有のエンタメ性あふれる脚本だったと言えるだろう。
中盤まで明確な悪役を固定せず、主人公陣営とレッカ凱帝国とリュート卿和国、三つ巴の戦いになっていく過程も面白い。
特にレッカのゼツ凱帝というキャラが1クール終盤にかけて魅力がグングン上がる。
最初は部下や民をたぶらかす悪の老人と思ってたが、実は圧倒的カリスマ性ある武人であり、カイ将軍らが忠義を示すに値する人物だった。
「カッコいいジジイが登場する作品にハズレなし!」
これは長年アニメを見てきた経験から得た私の教訓だ。

一方で残念だったのは、やはり何もかもが古クサ過ぎた点にあり、1話で見切りを付けた視聴者がかなり多かったであろう事実。
自分自身、初回の第一印象は「見続ければ面白くなりそうだけど、たぶん空気になるタイプのアニメ」という感じだった。
00年代初頭と違って、アニメ供給過多になった現代、最初でスパートかけないと、そのままズルズル下位に落ち着いてしまうのが実情なのだ。特にオリジナル作品の場合は序盤でSNS等でバズらないと後々非常に厳しい。

実際、本作は徐々に面白くなるタイプの作品で、1クールで勢いをじっくり貯めて、2クール目冒頭で「ゼツ凱帝×フィーネ姫」という頂上決戦で最高の盛り上がりを見せ、真の敵が明らかになる2クール中盤において「ビット覚醒」イベントでピークを迎える。そこまで残ってた視聴者がどれだけ居たのかって話だ。
バック・アロウが仮に00年代初頭に放送されてたら、名作のひとつに鳴り得たんじゃないかって、個人的には本当にそう思ってる。
とは言え、最終盤は少し制作陣がやりたいことをやりすぎたかな~って思った。
終わり方には納得していない。
ラスボスは素直にしぶとすぎた"アイツ"のままでよかったと思うし、裏ボスの"アレ"はちょっと意味不明だった。世界の真相もクエスチョンマークが残り、超展開にも程があったと感じた。
そうしたことからシナリオの終着点については、ややマイナス評価を付けざるを得ないかもしれないが、それでも中盤から終盤に至る過程は先が読めずに毎週楽しませてもらったので、オリジナルアニメのストーリーとしては合格点を与えて良いと思う。

キャラクターは一人ひとりが割と魅力的に描けてた。
序盤イライラさせてくれたエッジャ村の連中…特にビットには大分鬱憤が貯まったが、終盤に漢を見せ、大元帥に相応しい活躍を見せたのはカタルシスがあった。
ライバルキャラはゼツ凱帝が最高だったことは上述したが、対するフィーネ姫の裏人格、フィノワールのインパクトも凄まじいものがあった。聖女と凶暴女の両方を演じられる小清水さんを声優に選んだのはまさに英断だっただろう。
シュウへの復讐に燃えるカイ将軍(&レン)はライバル枠と思いきや、序盤でシュウの策謀に敗れ、1クールラストには完膚なきまでに叩きのめされるという損な役回りだったが、最後まで成長を感じさせ、強キャラ感を保てたのは見事。

とまぁ、敵サイドやサブキャラクターは魅力的だった一方、主人公のバック・アロウは何とも言えない残念な立場になってしまった。
分身という特殊攻撃があったものの、終盤はずっと"ただの武器"だったし、誰かの道具役で満足しちゃう主人公ってどうなのか?スパロボに登場したら合体したらメインパイロット乗っ取られて、精神コマンド専用役になるタイプだぞ。
「主人公に魅力のあるアニメは良作」という定義を守るとすれば、その点ではマイナスポイントと言えるかもしれない。
もうひとりの主役、シュウ・ビは軍師として有能キャラに描写できていたと思う。
親友のカイや部下のレンを裏切って主人公側に付いた件は、悪の帝国レッカから2人を救う策略があるためかと思ったらそんなことはなくて、本当に自己の知識欲で親友を手に掛けようとまでしてたのはサイコ感があった。別にレッカが悪の国ってわけじゃなかったし。

さて、谷口監督と中島さんの脚本によって、ロボアニメの復興を目指した本作。
しかしながら結局、面白さの肝はロボではなく、先の読めないストーリー展開にあった気がする。それは同じ谷口作品のコードギアスも同じなんだけど…
むしろ今の時代「ロボアニメに期待する面白さ」ってなんなんだろうか。
ロボットのバトルが対人バトルと比べて盛り上がるとは思えないし、わざわざロボットを主軸とするアニメを作らなければいけない理由は現時点で自分は思いつかない。
本作もロボが魅力的に映った作品というわけでは決してなく、谷口×中島という黄金タッグをもってしても「ロボアニメのオワコン化」を脱却するには至らなかったと感じた。
実際、円盤の売上もサッパリなみたいだし…
どっちにしても力の入った作品だったのに結果が残せなかったのは残念である。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ページの先頭へ