医者で教育なTVアニメ動画ランキング 2

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63.9 1 医者で教育なアニメランキング1位
怪病医ラムネ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (121)
409人が棚に入れました
人に心がある限り、悩みを抱える者がいる。そこに“怪"が入り込み、身体に奇妙な症状を引き起こす。“怪病"と呼ばれるその病は、人知れず、だが確かに存在している。現代医学では治す手立ての見込めないその病に、弟子と共に立ち向かう医者がいた。その名はラムネ。風貌は決して医者には見えず、どんな時も自由にふるまい、さらに口まで悪い。けれどひとたび怪病に向き合えば患者たちが心の底に隠していた悩みの原因を、瞬時に暴いて治療する。そしてその先には――。

声優・キャラクター
内田雄馬、永塚拓馬、植田佳奈、岡本信彦
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

まさか、(①)が(②)になるとは。→( )に当てはまる言葉を、下記の語群からそれぞれ選んで書きなさい

[文量→小盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
(①)の語群
ア 薬指  イ 顎  ウ 陰茎  エ 乳首

(②)の語群
ア 筍  イ 竹輪  ウ 松茸  エ 蒲鉾

さて、未視聴の人は答えが分かりますか(笑)?

答えは、

まさか、(ウ)が(イ)になるとは。

です。当たりましたか?(笑)

(これはまあ、公式のタイトルなんでネタバレにならないでしょう、多分w)

では、第2問。

その原因と解決方法を、30字以内で書きなさい。

答えは、ネタバレゾーンで(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
答え「浮気のセックスが原因であり、浮気相手に誠実に謝罪すると治る。」です。

これはもしかして、タイトル(陰茎が竹輪)から予想がついたのでは?

という具合に、このアニメで面白いのは、症状の意外さ(次回予告のタイトルがMAX)であり、その解決編になると、なんだかありきたりになってしまうのが難点かな。魔法具で解決したいのか、カウンセリングをしたいのか。

あとなんか、根深いテーマを気軽に扱っている気がして、やや不愉快だった。1話完結でやるなら、シリアスはムリだと思う(ほんわか系やギャグ系ならアリ)。

まあ、普段なら3話で切るほどひどいアニメではない気もしますが、今期も観るアニメかなり多いんで、ここでリタイアします。
{/netabare}

【余談~家事って、必要?~】
{netabare}
1話で、子役の涙がマヨネーズになった話がありましたよね。その原因は、母親が自分の物欲を満たすために子供に仕事をさせていた、愛情不足から。

それで、キャッチさんのレビューを読んで、「手料理を食べさせない=子供を愛していない」みたいなのは、どうなんだろう? という趣旨の指摘があって、すごく共感しました。

と同時に、今までアニメたくさん観てきて、そういう描写もたくさんあったのに、その点に違和感を持っていなかった、自分の感性の鈍さにガッカリしました。ほんと、個人的には目から鱗ポロポロでした。

私の両親は共働きで、特に母は忙しかったので、私はほとんど母親の手料理を食べたことがありません。祖母が生きていた時は祖母が作ってくれていたし、亡くなってからは、自分で作ったり、惣菜やお弁当を一緒に食べたり。

それでも、愛情不足も栄養の片寄りも、感じなかったな~、全然。健康に育ったし。楽しかったし。今でも仲良いし。

別に、手料理だろうが惣菜だろうが外食だろうが、子供は、そんなことで親の愛情を判断しない。子供はバカじゃないから、親が一生懸命に働いていて、その中で最大限の愛情を注いでくれていたら、ちゃんと理解すると思う。ちょっとした言葉がけとか、ここぞという時は相談に乗ってくれたりだとか、休みの日は一緒にいてくれたりとか、そんなことで充分。

個人的には、家事なんて滅んでしまえば良いと思っている。

例えば、洗濯乾燥機や食洗機、ロボット掃除機といった便利家電。抗菌で自動洗浄してくれるトイレや汚れにくい壁紙など、家を建てる段階から、家事を軽減する設備を入れていく。場合によっては、家事代行サービスなんかを利用しても良い。

勿論、それにかかるお金は仕事して稼ぐ必要はあるけど。まあ、2時間掃除してもらって、4000円とか払うなら、2時間仕事して、5000円を生み出すような努力をした方が、ストレスなく楽しく生きられることが前提なんですけどね。

だって、家事なんて、誰がやっても結果は一緒。だったら、楽できるもの、時短できるもの、代替えできるものは出来るだけ活用して、その分を、趣味や休息、仕事、家族の時間など、かけがえのないものにあてれば良いと思っている(料理を互いが楽しむ為に作るなら凄く素敵だから作れば良いけど、栄養摂取が目的だったり、一緒に食べる時間を過ごすことが目的なら、手作りじゃなくて良いんじゃね、的な)。

家事をやらない奥さんが、手伝わない旦那が悪いみたいな風潮は早く無くして、家事をどれだけやらずに快適に過ごせるかを誇る社会になって欲しいな~と思った。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
目からマヨネーズ。家庭環境に問題あり。子役の給料を貪る母親。なんかこう、お手軽だな。根深いテーマを浅く扱った感じ。

2話目 ☆2
陰茎が竹輪。まあ、おいしい思いしたわりには。刺されなくて良かったね。

3話目 ☆2
変態がいる(笑) ロリババアだね。かくれんぼ。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

心温まる良い作品ですが、どんな視聴者層を目指したのだろう?

怪奇な病気を治す医者ラムネの物語です。
心に病を持った人は怪異に付け込まれやすく、それが身体に影響を及ぼしてしまうそうです。
ラムネは患者の心を治療することで病気を完治させます。
それぞれの話には、心を打つ話があるので、それなりに感動します。

この物語はアニコレのキャッチさんから推薦されたので見始めました。
一人だとこのアニメを知る機会がなかったので、教えていただいたことに感謝します。

数話を紹介しますね。

第一話:
芸能界の子役の女の子が病気になり、目からマヨネーズが流れる話
母子家庭の女の子は、昔は貧しいながらも母親と一緒に楽しい夕食をしていました。
しかし、子役として女の子の人気が高まれば高まるほど、母親は女の子をお金を稼ぐ道具としか見ないようになってしまいました。夕食を一緒に食べることもなくなり、女の子は孤独でした。
この子の病を治すためにラムネがとった治療法は…。とても心が温まります。

第二話:
青年の局部が竹輪になった話
青年は複数の女性と結婚の約束をしています。それぞれの女性に大金を貢がせています。
病気が発症したとき、青年は病気の原因をうすうす感じていました。
こんな生き方をしていたのではダメだと青年は知っていました。でも欲望を抑えることができません。
そんな青年にラムネは勇気をもって恥をさらしてくるようにと伝えます。
そして青年がとった行動は…

第五話、第六話
耳が餃子の皮になった母親の話
母親には小さな子供が二人いました。しかし長男は誘拐され、猟奇的な犯罪者から殺されます。
母親は長男が死んだなんて思いたくなかった。だから都合が悪い話には耳を傾けなくなりました。耳をふさぎました。そして耳がいつの間にか餃子の皮に変ってしまい、いないはずの長男に話しかけ、生きている次男の声は聞こえなくなったのです。
この病気に対するラムネの治療方法は…、結構感動しますよ。


しかし、このアニメには気になる点があります。
このアニメの原作は、最初は「月刊少年シリウス」でした。少年向けの雑誌です。
しかし、途中でウェブコミック配信サイト『マガジンポケット』に移籍したのです。
つまり読者の年齢層が一挙に上がったのです。
だから、このアニメは年齢層が中途半端なものとなっているように思えます。

少年向けにつくるのであれば、それなりに内容を取捨選択して、青年向けにつくるのであればもっと深く考慮すべき点もあると思います。


ところで、怪異が居ようが居まいが心の病は誰にでも起こりうることであり、それを治療するには温かい思いやりや優しさが必要です。
このアニメでは暖かな治療を見ることができるので、私は好きです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

怪病をマジックアイテムで治療するカウンセラー

原作は未読。
現実世界ではあり得ない奇病(この作品では怪病と呼んでいる)にかかった患者がやってきて、その治療を行うという内容でした。
治療と言っても怪病の場合は聴診器を当てたり、手術したりするわけではなく、心が弱った者に「怪?」がとりつくので、その心が弱った原因を取り除くことで治療するということらしいです。

やってることは医者と言うよりもカウンセラーですね。
その治療の方法も普通ではなく、謎のマジックアイテムを使って原因を探り、かなり荒療治な方法で治していました。
怪病の原因をマジックアイテムで探って魔法っぽい方法で治すカウンセラーって感じでしょうか?

内容は良いと思うが、「勧善懲悪」をテーマにしているようで、見た目もシナリオの構成も全体的に教育アニメ感がありますね。

ただ、作りは教育番組風なのに、話のネタが大人向けが多く、
どういう層をターゲットにしているのかを意識していないように思える

子供むけだけあって全体的に丁寧な作りをしている。
話は結構ちゃんとしていて、細かいことを気にしなければ面白い。

EDテーマも割といい曲ですね。

子ども向けな見た目が気にならないのなら視聴しても悪くないんじゃないでしょうか。



第一話 調味料の涙
{netabare}
目から調味料が出るようになった天才子役の少女の治療。

話としてはいい話だと思った。
ただ、娘を心配する気持ちがまったく感じられなかったのに、あの程度で改心して優しい母親になるとはまったく思わない。人の本質ってそう簡単には変わらないものですよ。

子供向けの教育アニメならばいいとは思うのだが、ちょっと落差が激しすぎてこの母親の人格どうなってんの?って思ってしまった。
{/netabare}


第二話の次回予告だけで何が原因なのかと、解決方法もある程度読める。
次回予告を見た印象での2話の予想
{netabare}
第二話は男性器がチクワになるというまた意味不明な奇病のようです。

たぶん、不倫か浮気してる男で、妻か彼女に浮気していることを正直に話せばもとに戻るとかいうんじゃないでしょうかね?

いい意味で予想を裏切ってくれることを期待したい。


※視聴後追記。
だいたい合ってたけど、思っていた以上のクズだった。
まあ、勧善懲悪がテーマならこれくらい当然か。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

68.6 2 医者で教育なアニメランキング2位
家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ(TVアニメ動画)

1981年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (49)
266人が棚に入れました
世界名作劇場第七作。厳しい無人島のサバイバル生活を、家族揃って楽しげに切り抜けていく物語が人気を呼ぶ。スイスに住むエルンスト医師とその家族は、医者が不足しているという未開の地オーストラリアに出向くことに。しかし旅の途中乗っていた船が沈没。命からがら近くの孤島へ逃げのびた一家はそこで自給自足の暮らしを始める。長女フローネはそんな境遇にもめげず、元気に美しい自然と戯れるが…。

声優・キャラクター
松尾佳子、古谷徹、高坂真琴、平井道子、小林勝彦、小林修
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人間として、家族として理想的な在り方。

世界名作劇場シリーズは登場人物が苦境に立たされるものが多いと思いますが、フローネの境遇も中々のものです。


あらすじ
{netabare}
ロビンソン一家は、居住地であったスイスから転勤のため家族総出でオーストラリアに移住することになる。
移住を決める際一悶着あったが、なんとか全員でオーストラリア行の船に乗り込んだ。

しかし一家はその航海の途中で大嵐に巻き込まれ船は座礁してしまう。父エルンストの機転で急ごしらえのイカダを作り一家は船からなんとか脱出。

イカダが偶然たどり着いた陸地はなんと無人島。その日から一家の無人島生活が始まる・・・・・・。
{/netabare}


それまで裕福な暮らしをしていた医者の家族が、一転して無人島でのサバイバルを強いられることになる。過酷な物語です。

今思うと、当時イギリスの植民地であったオーストラリア自体あまり治安の良い場所でなかったと聞いたので、どちらにしろサバイバルなのでは・・・とも思いました(笑)


いきなり無人島に放り出されたことによる絶望や、島で待ち受ける様々な苦難の連続に、一家は打ちのめされます。

しかし、フローネはじめロビンソン一家の人々はお互いに助け合い励まし合い、この苦難に逞しく立ち向かっていくのです。


では、そのロビンソン一家の紹介です。
{netabare}
まず一家の大黒柱であり父親のエルンスト。

彼は世界中どこを探し回っても見つからない位に頼もしい父親です。

医者として彼より腕の立つ人間はいても、彼より精神力が強くこのような過酷な場所で生き抜いていける人間は存在しないでしょう。

彼の判断力と行動力、そして家族を支えぬく家主としての責任感の強さは驚嘆に値します。


次は子供達の支えである母親のアンナ。

最初こそ現実を悲観して頼りないものでしたが、次第に元来持つ芯の強さが表れはじめ肝っ玉母さんとして活躍していきます。

子供達のため・家族のためを思うと無類の強さを発揮する、頼もしい女性だと思います。

気品に満ちた人柄で、どんな環境でも身辺の整理や子供達の教育そして自尊心道徳心を忘れない、大人の鏡です。


そしてしっかり者で一家を助ける長男のフランツ。

母のアンナと同じく最初は挫けそうなほど気弱だった彼は、何度も挫折を繰り返すことで頼もしく成長していきます。

島での生活の中で長男として、また男手としての自覚を持ち一家を支えていきました。

下の姉弟の面倒見もよく、両親に強く信頼されていたことと思います。


主人公であり元気いっぱいに笑顔を振りまく次女のフローネ。

彼女はタイトルでも主題歌でも強調され、あたかも彼女を中心に物語が進むのかと思えば意外とそうでもありません。

彼女の天真爛漫さが一家を絶望の淵から救った、そういう意味での主人公であると言えます。

なんだか美少女じゃないとやたら喧伝されていますが、彼女が常に頭に挿している赤いハイビスカスの花言葉は「繊細な美」。そういった奥ゆかしい美しさを彼女は持っていると思います。


最後に純真無垢な三男のジャック。

彼はまだ幼く他の家族に比べ現実を直視できていない面もあると思いますが、それ故に彼の無邪気な行動は癒しを与えてくれます。

幼いため島での生活への順応も早く、愚図ったりして家族を困らせるようなことも少なかったと思います。

マイペースで時々家族をハッとさせるような行動を見せる彼のこれからの成長が楽しみです。
{/netabare}



こんな一家の生活は、残酷な現実に反して非常に生き生きしています。
ただ毎日を生き抜いていくばかりか、チェスや音楽を楽しみ、島中を探検し、まるで自然と戯れているようです。

だから見ていてとても胸が温かくなります。サバイバルだからといって殺伐とした雰囲気ではなく、常に人情味あふれる優しさに包まれているよう。ある種非日常的な空間での日常を描いた作品といってもいいでしょう。

長男のフランツと長女のフローネの年齢設定が絶妙です。(フランツ:15歳 フローネ:10歳) これフランツとフローネの年齢が逆だともっと複雑になってしまいますね。お年頃の女の子が主人公だと色々大変ですし・・・これで良かったのだと思います。

フローネが些細なことで傷ついてしまったときはフランツが兄らしく落ち着いたフォローを、逆にフランツが繊細さゆえに塞ぎこんでしまったときはフローネが元気一杯励まします。

この二人がとても兄妹らしい関係で微笑ましく、たとえ非情な出来事が起こっても、一家で力を合わせて乗り越えていく強い絆がそこにはあります。


そういった過酷な環境を生きる人間達の強い姿や、今や失われた家族の共同体としての形がこのアニメには息づいていると感じました。



作画、特に人物や小物の作画に関しては今見るには厳しいかもしれません。

対して背景・風景の作画は淡い水彩画のようなタッチで、美しい出来栄えです。
だから人・物における作画の粗を考慮してもこれ以上の低評価は付けられません。


また作中の音楽は主題歌をはじめとして、今なおクオリティの高さを感じられるほど完成されています。
南国系とでも言えばいいのか・・・明るさと静けさが同居した不思議な感じです。アニメのサントラの域を超えた普遍的な音楽だと思えます。

総じて風景画および楽曲の美しさは芸術的とさえ思えるものでした。


そして感じたのは、1話1話の起承転結の展開の巧みさと、登場人物の交わす台詞一つ一つの人情深さ。
特に後者は、制作者が相当に気を使って言葉を選んでいたんだろうと想像できます。世界名作劇場の名に恥じない丁寧さ。
台詞から温かみを感じたことで、聞き入るだけでなんだか心が満たされます。


全50話という尺の長さ、人物作画の粗さ等を許容できる人には是非オススメしたい名作アニメです。




あとは個人的名エピソードのメモです。
{netabare}
まず第12話「おかあさんの活躍」。
ロビンソン一家が住んでいた住処が野犬に襲われ、母のアンナが一晩の間死力を尽くして守り抜くという壮絶な回。

この回は今までの回とは毛色が異なり、本気の恐怖を突き付けてきました。アンナの強さに感服です。


次に第13話「フランツの目」。
フランツが虫が放った毒を目に浴び、危うく失明しかける話。

二週連続で息がつまるような回が続き、こっちまで参ってしまいそうでした。


あと第21話「亀の赤ちゃん」。
ある日浜辺で海亀を見かけたロビンソン一家。その海亀が産卵期であることを知り、産卵の様子を見届ける回。

親子揃って生命が誕生する瞬間を見ることは現実滅多に叶わないと思います。そうした貴重な体験を通じて、親子の絆が深まる感動的なエピソードです。


最も好きな回が第27話「無人島の音楽会」。
父エルンストと母アンナの結婚20周年を子供達が祝福する回。

別荘を作って夫婦を二人きりにしてあげたり、そこでささやかな音楽会を開いてお祝いする子供達の愛は素晴らしいものでした。

そうした子供の成長を喜んで涙する母の姿も感動的でした。


続いて第28話「ジャックの病気」。
ジャックがマラリアのような病気に罹り高熱を出して寝込んでしまう回。

生死をさまようジャックを救うために、家族で必死に助け合う姿に心打たれます。


そして第31話「わたしはのけもの?」。
フローネの11歳の誕生日を祝うために、フローネに内緒でプレゼントを用意するべく奮闘する回。

ちょっとフローネちゃんが可哀想ですが、それだけに最後の真心の籠ったパーティーとプレゼントの感動はひとしお。


ラストにかけた第45話「死なないでロバさん」第46話「ヤギをすてないで」第47話「続ヤギをすてないで」第48話「さようなら無人島」。
島自身と、今まで関わってきた生物への別れを体験する回。

長い生活の中で愛着が湧いてきたものたちへの別れの感情を強く体現した名エピソードの数々。

ここまで見てきた感慨深さもありますが、親しい者との別れの辛さがフローネを通して感じられる、名作と呼ぶにふさわしい幕引きです。(まだちょっと続きますが)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

大人になって見てもおもしろかった

子供の頃見たけど、ほとんど覚えておらず大人になってまた見ました。

漂流前の一家は長男の進路についてなどガヤガヤしており、こんなヤワそうな一家が漂流して大丈夫なのかと心配に。

ややあって島についてしまうわけですが、このややある部分もとても丁寧です。船が完全に沈むまで段階が踏まれており、まず何を持って行くべきかを一家は選択する。この提案と話し合い、折り合いをつける作業がいい。自ら考えて感じて選び、決めることをここから徹底して体験して行きます。

野犬との攻防、ヤシの実とり、森林探索と家作り、植物からロウソクを作る、こんなとこでも兄妹喧嘩、小さな友達との出会い、田畑作りの苦戦、やはり苦戦の船作り、自分の手に出来る美しいものでプレゼントを作る兄妹、植物で編みもの、生存者との遭遇…無人島での日常が創意工夫を凝らして描かれます。

心理的葛藤を受け持つ兄さんの成長や、それを受け止め希望を失わない父さん、基本インドア派なのに危機の際には勇気と知恵を振り絞った母さん。そして楽観担当フローネ。

{netabare}
この子はソコソコかわいいんだけど凡庸で、うつくしかったり萌えキャラだったりでなくてよかった。(戦時ドラマなのに色艶のいい身綺麗な俳優とか…)

島を去る際の日常感がまたよかった。
もう来ることもない畑の草むしりを、ついしてしまう母さん。
つい、家の補修をしてしまう父さん。
非日常が日常に馴染んでしまった姿が微笑ましかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

ねねねねの さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

父親SSR母親SR・モートンSSR

スイス医者一家がオーストラリア移住を決意し
船出するも途中嵐にあい難破、無人島漂流するというお話。

無人島サバイバルアニメ好きにはいいぞ!

タイトル通り、まず医者の父親がSSRな人物過ぎる。
母親も序盤は頼りなくも狼と対時してからは頼もしくもあり農業知識豊富なSR人物に進化する。
モートン氏の登場は物語後半だが、まあベテラン水夫SSR。

能力の高い人物に囲まれた安心感
ご都合展開やとんでも展開もありますが、最後まで観るとなかなかに楽しめた作品でした。

ただ、ただフローネが序盤問題児過ぎてストレスマッハでしたので
いい年齢の方でいま観る方はわりとイライラするんじゃないだろうかw
ガキんちょフローネはエピソード30までの我慢です。

それ以降のフローネは成長し元来の明るさが良い方向へ働いているので安心。
そこにモートンというおっさんが登場するのだけど良いキャラ過ぎて。控えめに言って好き。
タムタムも良いよな~。

他の方もあったがエピローグ欲しいね~尺あと十五分でも欲しかった。

言うのもあれですが、名作劇場でもキャラ作画は終わってる方。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0
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