戦いで空中戦なアニメOVAランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番の戦いで空中戦なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.2 1 戦いで空中戦なアニメランキング1位
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(OVA)

2005年12月29日
★★★★☆ 4.0 (323)
1820人が棚に入れました
『蒼穹のファフナー』から一年前、人類軍とフェストゥムの両方から追われ、身を隠してきた竜宮島は、フェストゥムに探知される危機を迎えていた。未だ戦闘準備の整わない竜宮島は、ついに「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。その計画とは、島の一部・アルヴィス左翼部L区画を切り離して囮とし,本島へのフェストゥムによる探知をかわすという作戦だった。将陵僚・生駒裕未ら8人の少年少女達は、対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして、過酷な戦いに身を投じる事となる──…

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「去り行く者達(LEFT)の権利(RIGHT) 」

この作品は、蒼穹のファフナーの前日談…一年前の物語です。
時間軸は本編より前ですが、馴染みのキャラも登場するので、本編を見てからこちらの作品を視聴した方が、物語に入り込みやすいと思います。
もし、本編を未視聴の場合は、そちらからの視聴をお勧めいたします。

本編視聴後の余韻がとても気持ちよく、この作品の世界観にもう少し浸っていたかったので、本編に引き続き本作品を視聴しました。

今回のレビューのタイトルは、「RIGHT OF LEFT」がとても意味深い意味であることを教えてくれたwikiを引用させて貰っています。

本編ではファフナーが整備され、竜宮島の持つ戦闘力がある程度高いレベルであるところから物語は始まります。
一年前と比べると、格段に戦闘力が増しているのを感じることができます…
でも、これって一年前の戦闘力はまだ発展途上であったことの裏返しですよね^^;

普段は身を隠しながら軍事力を増強する…そんなヨチヨチ歩きの竜宮島でしたが、ある日フェストゥムに探知される寸前まで追い込まれてしまいました。

竜宮島にはたくさんの一般住民と明日を担うパイロット養成コースに通うみんながいて…島そのものが島民にとっての希望だったのです。

そんな中、この危機を回避すべくL計画が立案~実行に移され…物語が動いていきます。

このL計画…希望を捨てないというみんなの意思が結集されて実行に結び付いたのだと思いますが…この計画の内容は身を切られような痛みを伴う切ないものでした^^;

L計画に使用できる軍備は必要最小限…
ファフナーの技術レベルは向上の余地を大きく残した状態のため、パイロットへの負担が半端ありません…
何よりパイロットの絶対数もほんの一握り…

この絶望的な状況にも関わらず、パイロットのみんなは希望に満ち溢れています…

でも…度重なる…幾度となく度重ねられた戦闘による疲弊…
ファフナー搭乗の副作用の厳しさに蝕まれるパイロットの苦痛…
状況が変わるのは当たり前です…
気持ちの全部が泣き言で埋め尽くされる…そんなときがあっても仕方ないと思えるくらい容赦ない計画だったのですが…
それでも、みんなは計画の完遂を目指して必死に歯を食いしばるんです…

それは計画完遂の先にある一人一人が胸に抱いている初めから決して変わることのない夢のため…

この冷血非道なL計画の行方はどうだったのか…
それはぜひ本作品でお楽しみ頂ければと思います…^^;

物語の終盤…パイロットにとって所期の夢を叶える千載一遇のチャンスが訪れます…
でも、それは同時に所期の希望を壊すリスクを抱えたものでもありました。

そこでパイロットたちが導き出した答えは…
きっと…いえ、私には絶対に出せない答えでした(/_;)
そしてパイロットの願いと待つものの祈り…物語の結末と合わせて本作を楽しんで頂けたら…と思います。

OVA1話の作品でしたが、引き込まれました^^;
引き続き劇場版を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時系列ではこっちが先ですが

本編より1年前の悲しい物語
L計画と称する犠牲を経て本編に行きますが、本編を先に見た方が
いいかと思います

ラスト、わんこに泣けました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

尊い犠牲

このアニメは、蒼穹のファフナー一期の前日談
として制作された作品である。
話の流れが、蒼穹のファフナーへ続くように構成されているが、
どちらを先に見るかこだわらなくても特に問題はないだろう。
まあ、時系列を重視したいか、放送順で行きたいかによるので
そこは好みの問題だと思われる。

内容を一行で言い表すと、フェストゥムの探知から逃れるため
の企画、「L計画」という危機回避プランに身を投じた8人の
少年少女たちがパイロットとして最後まで戦った歴史である。

見終わった感想としては、想像以上にクオリティの高い作品であった。
実は、私自身一期からRIGHT OF LEFTという流れで視聴したのだが
序盤はそこまで乗り気ではなかった。中盤に入ったあたりから
徐々に面白みが増していったという印象が強かったので、少し不安
な気持ちで挑んだがそれは杞憂だったようだ。

焦点を当てる主要人物を少なくし、感情移入がしやすい
作りになっている。基本的には、将陵僚と生駒祐未の二人に
徹底的にスポットが当てられている。
彼らの関係性や、ファフナーに乗る動機等を見て自然と
応援したくなる自分がいた。
今作において、一期で活躍するキャラクターも数人いるのだが
必要以上に話に割り込んでこないので過度なストレスを
感じることはなかった。

一期では、結構な数の登場人物に焦点が当てられているのだが
一部のキャラに関しては登場シーンが少ない上、あからさまにフラグが
立っていたことも相まって感情移入がしにくいと感じてしまったのだ。
今作では、そこに気を使ったのだろう。非常に魅力的なキャラクターを
生み出すことに成功している。

また、前日談という設定を上手く活かしている。
この時は敵フェストゥムに関する情報が少ない上、ファフナーに
至ってはほぼ試作段階の状態。それ故に同化と呼ばれる現象が
パイロットたちに恐怖を植え付けてくるのだ。
しかも、一期の時よりも進行速度が速い上に結晶化するという有様。

それを見て全く動じないパイロットは相当強靭な精神力
を持っていると推察される。
私が、実際にその光景を目にしたら泣き叫ぶような気がする。
そこまでの精神力は持ち合わせていないからね。

鬱要素も、一期よりは確実に高い故に慣れていないと
引きずりやすい様に感じる。只、希望も含まれる形で
終わるので、絶対に耐えられないという訳でもない。
まあ、それなりに場数を踏んでいることが前提だが。

蒼穹のファフナーの一期がそこまで好きではない方にも、
この作品には是非とも挑戦していただきたいと感じる。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

67.4 2 戦いで空中戦なアニメランキング2位
デビルマン 妖鳥死麗濡編(OVA)

1990年2月25日
★★★★☆ 3.7 (34)
105人が棚に入れました
 TVアニメ版と同時に連載されていた、コミック版『デビルマン』の導入部を元にして制作されたOVA。
妖鳥シレーヌ及び魔獣ジンメンとの戦いを描いた『妖鳥死麗濡編』がこちら!

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

これから起こる悲劇の序章 B

原作 一部読んだことがあるようです(記憶があやふや)

前作で誕生したデビルマンに刺客が送り込まれてきます。第一の刺客は「シレーヌ」。Wikiではセイレーンをモチーフにしたとありますが、見た目ではむしろハーピーに近い悪魔です。内容的にはかなりバトルに比重を置いています。そして、前作よりもかなりグロいシーンがでてきます。

他には見るべきものは余りないのですが、戦闘中に、悪魔でも人間のような感情を持っているのだ思わせるシーンが出てきます。原作でも同じようなシーンがあるのか分かりませんが、人間とは全く違った存在であったとしても、どうしても人間を投影してしまったのだろうと感じました。最後のシーンでは、悪魔であっても美しさすら感じさせる終わり方となっております。

原作の方ではこの後もかなり続いていくようです。OVA2本を費やして、本当に序章しか見せてくれませんでした。完結編も企画されたようなのですが、実現には至らなかったようです。ただし、残りの物語はOVA1本では到底収まりきらないような内容のようです。このOVAを見てみたいと思ったとしても、漫画も読まないと消化不良を起こすことがほぼ確実なので、ご留意いただきたいと思います。

もう10年近くも前のこと、酒の席でデビルマンの最後を熱く語ってくれた方がいたのですが、なにぶんかなりの量の酒が入っていたので、余りよく覚えていません^^; 非常に断片的ですが、かなりひどい悲劇となり、さらにその悲劇の後に話が繰り広げられていたと記憶しています。

可能ならばテレビアニメとして制作してもらって、じっくりと見てみたい作品です。ドロロンえん魔くんがリメイクされるくらいなのですから、デビルマンもできないことはないですよね?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まさかコレでova終わっちゃうとは思わなかった

前半がジンメン、後半がカイムとシレーヌの話ですね。
TV版しか知らない方でもすんなり受け入れられる対デーモンとの戦いの話です。
ジンメンは{netabare} 食った相手の顔が意識を持ったまま甲羅の一部となる {/netabare}残忍なデーモンで、ここでデーモンとは悪逆非道なバケモノとアピールしつつの後半の対シレーヌ戦な訳ですが、今度は{netabare}デーモン達にも愛が有り、ボロクソにやられたシレーヌを応援に来たカイムが愛を告白し「シレーヌ、君は血まみれでも美しい」と告げ自らの首を落としてシレーヌに体をささげて合体しアモンを追い詰めるという {/netabare}何だか美しいんだか悲しいんだか気の毒な展開なんです。デーモンも生き物の一勢力であり単純な悪では無いと、この時点で話が大きく転がり始めるんです。
漫画版はここからエライ展開になる訳ですけど。


なのにココで終わっちゃうってw
酷いです。あんまりだ。視聴者生殺しかよ ってもんです。
このOVAシリーズ、絵が丁寧綺麗でホント良かっただけに残念です。
永井豪の野趣あふれる線ではなく、どちらかというと柔らかい線とキャラだったんですよね。ホント残念。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人間を殺さない悪魔と美しく気高い悪魔

このアニメはOVAとして1988年に販売されました。
この作品も、原作者の永井豪さんが総指揮を務めています。
そして、この『妖鳥死麗濡編』は2話に分かれています。

■ジンメン
人間は弱い動物を自分の趣味や気まぐれで殺しますが、ジンメンは決して人間を趣味や気まぐれで殺しません。

人間は牛や豚を食べるために殺しますが、ジンメンは決して人間を食べるために殺しません。
ジンメンは人間を殺さずに食べます。

だからジンメンは言います。「私は優しい」と…

確かにジンメンのいうことは一理あります。
人間は実に多くの動物を趣味や気まぐれで殺します。死骸を食べるわけでもなく、弱い動物を殺すことで自分が強いと勘違いします。

ですが、これは人間と悪魔との生存権をかけた戦いです。
そしてジンメンのように殺さないで食べることが本当に良いことかどうか、視聴して確かめていただければと思います。

■シレーヌ
シレーヌは白い翼をもった女性の悪魔です。
とても美しく、とても強く、とても気高い悪魔です。

シレーヌはデビルマンとの戦いで傷つきます。死の寸前に追い詰められます。
シレーヌは恐怖にかられて逃げますが、デビルマンはとどめを刺そうと追いかけてきます。このときのデビルマンの表情は悪魔そのものでした。

ですがそのとき、弱い悪魔たちが盾になり、デビルマンの追跡を阻止します。シレーヌを守ろうとします。
そしてシレーヌを慕っているカイムが、シレーヌのためならばと、命を差し出すのです。

悪魔の中にも友情や愛情がありました。
それは人間と何ら変わりません。

カイムの力を得たシレーヌは、とても強く、デビルマンは死を覚悟します。

朝日が輝くなかで勝利を確信したシレーヌは、とても美しい顔をしていました。


※余談
この後のデビルマンの物語こそが永井豪さんの鬼才ぶりを発揮した内容なのですが、
残念ながら、製作費の都合でアニメ化されませんでした。
しかし、2018年に湯浅政明監督により『DEVILMAN crybaby』が原作に近い形で作成されました。
くれぐれも視聴の際は、ご注意願います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6
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