当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
1578
棚に入れた
7087
ランキング
80
★★★★★ 4.3 (1578)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

しの さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:----

タイトルなし

まずはじめに、京都、京都というわりには標準語だったのがとても気になりました。感想としては、女子学生の特有な悩みとかドロドロ感とかが妙にリアリティーがあってこんなコいたよな。とノスタルジックな気持ちになったりもしました。

投稿 : 2017/01/04
閲覧 : 141
サンキュー:

9

kooota..* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1期に引き続きなかなか内容の深い物語でした。

吹奏楽部の中でいろいろな悩みや事件などを解決していき全国大会出場を目標に活動している部活ストーリーです。ラブコメなどは入っていない物語でしたが1話1話の内容が次も見たいという風に思えさせてくれるストーリーだったので飽きずに見ることができました。時間があってまだ見ていないという人はぜひ見てみてください(1期から見るかとを強くお勧めします)

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 134
サンキュー:

8

ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春時代の一期一会

2015年春クール、一期全13話を
リアルタイムで観て、話に惹き込まれた。

ひと言で言えば
「面白い作品」と言うより
「心に響く作品」と言った方が的を射ている。
そう考えると「響け!ユーフォニアム」は、
物理的なものでなく
「心に響かせろ!~」と言う意味合いが強く、
言い得て妙なタイトルだ。

<噛めば噛むほど味がでるスルメのよう>

この作品には、魔法がかかってる。
1話1話を何度も観たくなる。

制作者が日本人ならでは。
やさしさと、言葉少なくとも伝わる
繊細な台本、演出、演技が心地よい。
人情の機微を非常に良く心得ている。

顔、動作、仕草…表情豊かで含みが多い。
背景、アングルなども拘り強く
いろんな含みが感じられることもある。

そんな様々なヒントが転がり
いかようにも考察し、解釈ができるから、
その日の気分や体調で味わいも変わる。

<やはり今作は傑作!>

2期の第4話を観終った時点で既にそう思えた。
1期で気になった伏線は、ゆっくり丁寧に回収。
4話目にして一つの区切りもついてすっきりして心地よい。
まだまだある伏線もきっと無事回収されそうな安心感が得られた。
まだ半分も終らぬこの時点で、
演出と脚本に迷いなしで最後まで魅せてくれそうと直観した。

以降、石原立也監督と脚本・シリーズ構成の花田十輝氏を
中心とする制作チームを信用して
5話視聴後、オール5の作品評価に。
それは、結果的に最後まで観ても変わることはなかった。

<アニメ第一期について>
{netabare}
思えば一期の6話目くらいまでは、
キャラの漫画チックな作画や演出、
いかにもアニメなコミカルな動作も混在していた。

しかしそんな手探りな状況も、
徐々に演出の方向性が定まり、
6話のルビー&プラチナダイヤモンド川島や
被り物チューバ君のネタを最後に
露骨なコミカル描写は激減した。

7話目の葵の話の頃からシリアス感が強くなった。
以降、リアル寄り演出&作画が増えた印象。
キャラの自然な表情から喜怒哀楽を表現し、
より深い人間ドラマの方向性に定まっていった。

また8話の最後の大吉山での二重奏以降は
音楽の力をより取り込んで、抒情性が倍増。
胸が締め付けられるような切なさや
深い感動を得られる回も多くなった。

二期でもその方向性にブレなし。
非常に安定してポイントを外さない作風は一貫。
グッとくる脚本と演出で
毎回次回が非常に楽しみなのは一期以上。
リアルな心理描写で感情移入も深い。

<郷土愛がもたらしたもの>

作画、色彩設計も京アニならではの独壇場。
風情があって時に感動するほどの画に出会える。
またキャラクターの作画は、
水気たっぷり含んだ瞳で表情も豊か。
時に台詞以上に感情を表現する。

原作者は、京都府宇治市出身。

ある日、川の氾濫で、幼いころから慣れ親しんだ
故郷の美しい風景もあっけなく壊されてしまう
という現実と出会う。

そこで、自らの作品に、
ずっと変わらぬ宇治の原風景を
残しておきたいという動機から
宇治を舞台にしたこの作品が
生み出されることになったそうだ。

そこに同じ地元の京アニがアニメ化。

当然、作画や音響、演出にと
自然と力が入るのも道理。

そのおかげか、
多くの日本人の心の琴線に触れる作品が生まれた。

作者と制作者の拠点が同郷ということが
いい化学反応を生み出したのかもしれない。
{/netabare}

<失言マスターは今日も行く>
{netabare}
主人公、おっとり久美子は
天然さと残念さが二期でさらに磨きかかってる。

タコが頭に被さってるような髪型と相まって
一期では他のキャラと比べると存在感が微妙だったが
二期目ともなるといい味が出るようになった。
ほどほどの熱量の脱力系で愛嬌も感じられて可愛い。

久美子は思ったことを無意識で声に出す悪い癖がある。
しかし、時折閃きのその発言は、
話し相手に響く鋭い発言をする。
実はそれが彼女が今作の主人公たらしめてたんだと
気付いたのは二期の9話目だった。

彼女は只者ではなかった。

きっと最後まで
周りに巻き込まれてばかりなんだろうけど、
これからも関わる人すべてに
タコ頭に相応しく、ご多幸を振りまいて欲しいものだ。
{/netabare}

<吹奏楽部員、皆味わい豊か>
{netabare}
一期からのファンなのでキャラクターに愛着が強い。
二期も新キャラ含め、すべてのキャラに命宿る。

4話目にして、
一期ではどちらかと言えば「困ったちゃん」だった
デカリボン吉川優子もとても魅力あるキャラになった。
久美子は、なぜか遠慮少なく優子とは話しやすそう。
意外と相性良さそうで微笑ましい。

優子の中の人、山岡ゆり氏は
実際に中高の6年間、吹部で一貫してトランペット担当で
なんと高3時、全国コンクールに出場で金賞を受賞した経験がある。

上下関係に体育会系の厳しさがたっぷりで
北宇治以上にハードだったようだ。

山岡氏曰く、体験上、トランペットは自己主張の強い女子、
フルートは可愛い女子、ホルンはしっかり者、
チューバはどっしりした女子が多いのだそう。
(電波ラボラトリー、ゲスト出演時のコメント)

中学時、トランペット選んだきっかけは
香織先輩のような綺麗で憧れる先輩に誘われたから。

吉川優子、山岡ゆり、どちらもイニシャルY.Y.

そんな彼女は、今作中キャラとのシンクロ率が
一番高かったかもしれない。
デカリボンの気持ちが痛いほど解ったんじゃないだろうか。
思えば、一期での感情むき出しの台詞も、
演技を超えた説得力があった気がする。


ほかのメンバーも
その個性に相応しい描かれ方で安心できる。

確立された、
節度があり無駄のない演出、挟まれる適度なユーモア。

二期では、3秒ルール、「北宇治~っ、ファイトぉ~」再び、
高坂麗奈の死んだ目、さふぁいあみどりの和み溢れる言動など…
基本シリアスな物語なのに時折頬が緩む。
{/netabare}

wikipediaで思いっきりネタバレされてる。
原作未読で話の行方を
アニメだけで楽しみたい方は閲覧要注意。

でも原作上の今後の展開を知ってても
アニメはアニメとして
オリジナル要素もあって十分楽しめると思う。
(例えば一期では、
「チームもなか」の存在など)

ただ、物語が非常に丁寧に描かれる故
二期からだとキャラにまだ魅力感じられず
あまり話に惹き込まれないかもしれない。

一期から観た方が絶対いい。

★ 第五回「きせきのハーモニー」
{netabare}
全国までの道のりはまだ続くが、
北宇治高校吹奏楽部のメンバー全員は、
全身全霊の音楽を達成し、
それに相応しい評価が与えられたこの日を
決して一生忘れないだろう。

一期含め、丁寧な物語の積み重ねの集大成となった
最上の演出に満ちた感動回だった。

二期としては1クールの半分近くの段階にも関わらず
最終回のようなクライマックス。
しかし、一期からの通算だと
第19話(番外編含む)に相当するので感慨深い。

この時点で評価はオール5献上で更新。

演出、構成、演技、作画、音楽…
すべてが神がかり、これこそまさに神回。

「きせきのハーモニー」という
奇跡と軌跡を掛けたサブタイトルが見事に当てはまる。

アニメならではの現実の美化表現と
写実的な世界観の調和がすごい。

<Aパート、関西大会直前>

描写が絶妙で、6分ほどの短かさにかかわらず
キャラと一緒にハラハラドキドキ。

<Bパート、関西大会当日>

たっぷり尺を取り本番までの緊張感と闘志を丁寧に演出。
コンクール―での各校の持ち時間12分の内、
課題曲はほとんど省略されたものの、約7分にも及ぶ
ノーカット完全版の自由曲「三日月の舞」の演奏が圧巻。
魂を浄化してくれるような全体演奏だった。

音楽の神にささげるが如く、
ひたすらに一途に指揮者と部員は一体となって音を奏でる。
楽譜の書き込み、貼られたスナップ、回想シーン、
皆の思いを深く共有できた。

部員を信頼しきったマエストロ滝の表情もいい。

演奏に参加できない、見守ることしかできない、
バックステージのサポーターは、思いが念いとなって
ひたすらそれぞれの神なる存在に北宇治の勝利を祈る。

臨場感が半端無い。
自分もすっかりサポーターの一員になってしまった。

映画でもドラマでもアニメでも、
一生忘れられずふとした機会に思い出してしまう
一瞬のシーンがいくつかある。

今回のエンディング後のCパートのラストシーン、
鎧塚みぞれの笑顔がまさにそれにあたるだろう。

感情表現が苦手だったキャラが成長し、
本番で豊かな情感に溢れた優しい音色を奏でた。
そんな彼女の笑顔には神々しさまで感じられた。

今回で、映像作品としてとうとう原作を超えてしまった感。

部長のお約束の掛け声と両手上げのさふぁいあも可愛かった。
{/netabare}

★ 第九回「ひびけ!ユーフォニアム」
{netabare}
一期から一番知りたかった謎が見事に氷解した
とてもいい余韻の残る優秀回だった。

今作効果で各学校の吹奏楽部入部希望者は
増えそうだけど、さらに今回のおかげで
新入部員のユーフォ希望者も
爆増するんじゃないかと思えた。

少なくとも今作を視聴中の
全国のユーフォニアム奏者は
ユーフォやってて良かったと
皆思ったんじゃなかろうか。

特殊エンディングの、
あすかのユーフォニアムの音色が、
まどろむ猫しかいないような
あたかも無人の夕方の街並みに
沁みこむシーンにジーンときた。

背景の街に人影を描かなかったのは、
あすかが孤独に今まで生きてきたという
象徴なんだろうか?

全体的にも今回は、
学校内でも登場人物はかなり削られ、
モブキャラもいないほど。

主要キャラなはずの、
葉月は「どうなっちゃうんだろうね」、
緑輝は「ですよね」の
一言のみで一瞬だけの登場。

今回、あすかが一番、
麗奈は二番目のメイン。

その他にまともな久美子との絡みが見られたのは、
夏紀、香織。

皆、久美子と関わることにより
過去にいろいろ吹っ切れたことのあるキャラばかり。
(香織は、間に麗奈が入り、
久美子と直接関わった訳でははないが)

同じく久美子には恩がある
希美、みぞれも久美子にあすか問題の希望を託しに
ちょっとだけ顔を見せる。

彼女たちは皆、久美子の問題解決運を買ってるようだ。
意図した交渉力、説得力はないけど、
妙に久美子は問題の渦中に嵌り周りを変えてしまう。
そうした運も実力の内なのだ。
もはや吹部の福の神。

香織は、一期では芋好き描写もあったから
食べ物に拘るのが相変わらずだし、
おいしい食べ物こそ人を説得できる的な
発想が香織らしくて実に微笑ましい。

「あすか先輩を連れ戻すぞ!大作戦」
というストレートな命名も香織らしくていい。

夏紀は、大局を見通せる賢い娘。
私情を挟まず部にとって一番を考えていた。
人柄の良さが伝わりまた魅力アップ。

そして、久美子と目を合わせられない夏紀が可愛い。

<顔と手足のドアップが盛り沢山>

特に足画の拘りがすごい。
あえて顔の上部を映さなかったりと
不自然で意外なアングルも多く、
他回とは異彩を放つ印象的な演出回だった。

顔、特に目元が見えなくなると
その人物の考えも見えなくなり
不安感が増すので緊張感漂う雰囲気が濃厚となる。
おかげでシリアス感が今までで最高だった。

また、顔アップは、言葉以上の表情の豊かさが求められる
作画力はさすがの京アニでその課題は楽々クリア。

そして今回は、目と手足が口以上に雄弁に語る。
久美子、麗奈、あすかの心の繊細な動きが伝わった。

<Aパート高坂麗奈、Bパート田中あすかで魅せる>

特にAパートの麗奈、
滝先生に鍵を手渡しする時の作画が素晴らしい。
瞳うるうる状態の恋する乙女、麗奈。
鍵を受け取る先生の指先が彼女の掌に触れる。

そこで、もっと触れていたいという想いの伝わる彼女の両手、
思わぬスキンシップの動揺で思わず浮いてしまうつま先。

その後、滝先生と亡くなった奥様の写真を見てしまった後の
心の動きも台詞なくても瞳だけで伝わってくるようだった。

そして、帰りの電車の中で無言で上の空の久美子と麗奈。
全く別な思いで心揺れるさまが伝わり奥深い。

Bパートはあすか宅にて

あすかは旧家の令嬢だったのか?
殺風景で女子の部屋らしからぬ彼女の部屋。
一期の7話でもちょっとだけ登場して印象深かったのだが、
まさかあんな家に住んでいたとはびっくり。

さらに六法全書があったのは驚いた。
高校生の部屋とはとても思えない。
彼女は法律家を目指してるんだろうか?

<やはり久美子が主人公>

久美子が「ユーフォっぽい」ってなんだろう?
Aパートの麗奈の台詞はヒントになるが、
具体的な説明は一切ない。

でも感覚的に腑に落ちるのは
今までの丁寧な人物描写あればこそ。
漠然とだけどもなんか解った気になる。

あすかが久美子を自宅に招いたのは
久美子に話を聞いてもらいたかったから、らしい。

長年、ユーフォに真剣に向き合っていたあすかにとって
ユーフォっぽい久美子を本音を話せる相手として選んだのは
当然なのだろう。

あすかの話は重いけど、
久美子の不器用さとお間抜け具合が
ほどよく緊張を緩和してくれる。

<あすか、仮面を剥いで一人の悩める乙女になる>

さすが切り込み隊長!久美子

麗奈も買ってる、
どっか見透かされてるような鋭い発言と
感極まった素直な想いで相手をリード。
あすかから多くの話を引き出す。

あすかは、アップになると
黒髪の中に3本の白髪らしきものが見え、
彼女の、人には言えない心労が垣間見えた。
(ただし、その3本は幼少時にもあったので単に
黒髪の単調な色彩を回避するためのアクセントで、
作画に白髪の意図はないかも)

同期の晴香や香織にも見せない表情を見せ
本音を久美子の前で吐露するあすか。
そして、あすかにユーフォを吹きたくさせる。

<穏やかで平和なラスト>

母親を説得したわけでも
具体的解決策を提示したわけでもないのに
なんとかなりそうな雰囲気が心地よい。

そして今回で、
今までのあすかのすべての行動原理が解り
とてもすっきり。
ようやく感情移入しやすいキャラになった。

後、あすかの自室では
天井から見下ろす形のアングルで
あすかと久美子の会話が描かれたのが印象的だったが
「神様は見てるってことだよね」のあすかの台詞で
その意図を汲みとれた。

また観直して気付いたことだが
あすかの部屋にて、午後4時半、秒針のない壁掛け時計。
長針がリアルにちゃんと動いたのも作画への驚きだった。

普通なら、秒針がない壁掛け時計で
こんな細かいことに気付く視聴者は少ないだろうから
わざわざ動かす必要もないだろう。
この拘りは劇場映画並みの拘り。
二作目の劇場版があっても対応できるよう作りこんだのか?
細部に抜かりない製作者に脱帽である。
{/netabare}

★ 第十回「ほうかごオブリガート」
{netabare}
ネットの反応で一部、
あっけないように解決してしまった
あすかの部活の進退問題に対し
拍子抜けして前回のやりとりさえ
無意味に感じた視聴者もいたようだ。

私は、そんなことはないと思う。
むしろ無駄のない、
無理もない有機的な構成が
実に見事と思えたし感動も深かった。

ただ今回、若干物足りないと感じたのは
自宅であったであろう
あすかと母のガチバトルの描写を省略したこと。

娘の初めての、
親に歯向かう自発的な行動に、
娘の成長を感じ
寂しさとうれしさ両方を感じられた、
なんて描写があったら最高だった。

今までが非常に丁寧に描かれただけに少し残念。
あと5分でも尺にゆとりあれば描けたかもしれない。

でも、このシーンがなくても
作品評価を下げるほどのこともない。

一期での14話のように
今回の補足が含まれた番外編が
生れること、ぜひ希望したい。

<久美子、あすかの本気スイッチ押す、の巻>

今回、久美子とあすかの真っ向勝負の
舞台となった渡り廊下の屋根と柱に、
意味深に張り巡らされた蜘蛛の巣があった。

蜘蛛の糸に捉えられた蝶が
「あすかは、母の呪縛にがんじがらめ」
というメッセージと受け取れる。

その呪縛の糸を、久美子は見事に断ち切った。

今回、最も描きたかったポイントは
そこかもしれない。

久美子は普段は
積極的に相手の懐に飛び込むことはない。

前回のあすかとの絡みと今回の姉との絡み。

久美子が彼女らしくもなく
相手の懐に飛び込んで
子供のように思いの丈を
他者にぶつけさせるためには
必要不可欠な体験だった。

そんな久美子のストレートな想いが
大人ぶって、自分の本心を押し殺して
親の言いなりをよしとする
優等生あすかの
凝り固まって柔軟性を失っていた心を溶きほぐし、
活力を与えてくれた。

それで十分。

今回、久美子が、後悔しない人生のヒントと
自分を必要としてくれる後輩の存在、
と言う大義名分を与えてくれたからこそ
あすか自身が母を説得できたんだと思う。

<ありきたりでない、深い人間描写がすごい>

ドラマでもアニメでもありがちな、
主人公が当事者の間に入って
家族の問題を解決する
嘘くさい展開じゃなくて新鮮だった。
因果関係が明確。
現実的、自然な解決の流れがあった。

あすかと母の問題は田中家の問題であって
本来、部外者の久美子が口を挟むものではない。

大事なのは当事者であるあすかが
本気を直接母に伝えて説得することである。

今までのあすか問題の
理想的解決の流れがここにあった。

<案ずるより産むが易し>

大切なのは当事者が、
真剣に腹くくって問題に自ら飛び込むこと。

あっさり解決というのがむしろリアル。
現実なんて本人さえやる気になれば
意外とこんな形で決着することも多い。

<黄前久美子は勇者である>

親を説得することを諦め
問題解決への意欲を失っていたあすかを
やる気にさせた久美子の功績は大きい。

今回、久美子を、
初めて主人公として頼もしいと思えた。

高校入学時から半年くらいか…。
彼女の成長は凄まじい速さだ。

次から次へとやっかいごとが降りかかり
鍛えられる久美子。
次回だって、麗奈様の御冠(おかんむり)
に向きあわないと…。

この調子なら、彼女が3年になる頃は、
部長か副部長も務まりそうである。

<あすかの才能>

あすかの母の登場は7話だった。
ちょっと娘に執着しすぎて危ない風だった。
しかし、感情の行き過ぎを
素直に娘に詫びる描写もあった。

ゆえに、DV親とか
救いようがないわけでなく、
娘となら冷静に話し合えれば
解りあうこともできると思った。
ただ、部外者に対しては
譲れない壁は厚そうとも思えた。

交渉力はあすかの十八番。
理路整然と母を説得。
相手の弱点を見逃さず、
反論許さず強引に捻じ伏せたことだろう。
麗奈のごとくに・・・。

言論で久美子を追い詰める様がさすが。

そこから察するに、
今回は、たまたま模試の結果と言う切り札が得られたが
仮にそんなものなくても頭のいいあすかのことだ。
本気にさえなれば、痛いところをついて
母親を攻略できたように思う。

あすかの家にあった
六法全書や法律の入門書などから察するに
弁護士、検察官、裁判官…
彼女は、司法の世界に進むつもりかもしれない。

それならそれで確実に大成しそうである。

<サブタイトルが洒落てる>

「ごめん、遅れた…」
すっきりした表情で部活に復帰するあすか。

久美子とのやり取り後、
おそらく数日以内の時間経過があり
自ら為すべきことをして母を説得できたようだ。

『ほうかごオブリガート』

このタイトルから、
あすかはこの放課後を一生忘れず、
久美子に感謝し続けると暗示してるように思えた。

オブリガートobbligatoは、
イタリア語の音楽用語で「助奏」を意味するが
ここでは「ありがとう」の意味のポルトガル語の
オブリガードobrigadoに掛けてるように思える。

だた、男性用の言葉で
女性が「ありがとう」というときは
「オブリガーダ(obrigada)」になる。

でも、そんじょそこらの男よりも頼もしい
あすかならオブリガードでも違和感ない。

ネット上のピクシブ百科事典によると、
あすかは、元宝塚でテレビでもよく見かける
主演女優、天海祐希と同じ身長の171cmの設定らしいし、
髪型変えれば男装の麗人も見事に嵌りそうである。

後、ついでに同上によると、
あすかの血液型は、AB型という設定。

今までの彼女の言動は、
当にAB型の気質(性格ではない)っぽいと思う。

・趣味に生きたがる人が多い。
・多才で有能な人が多いが、
意外と執着心が少ないので器用貧乏で終わる可能性がある。
・公私のスイッチの切り替えが自在で
あまりの切り替えの素早さからギャップ大きく
二重人格のように見える時がある。
・分析力が鋭く人の裏表を憎む。
・所属する家庭や職場の自分の立ち位置に忠実で
約束や契約などに縛られやすい。
・身びいきせず中立公平を得意とし仲介能力に優れる。
・社交的に見えても、趣味を同じくする仲間以外は
一定の距離を置きたがる。
・自分の縄張りに許可なく踏み込むことを極端に嫌う。
・スキンシップはあまり得意でない。
・博愛主義的で頼まれると嫌とは言えない etc...。

そんなAB型は私の周りにも多い。
{/netabare}

★ 第十一回「はつこいトランペット」
{netabare}
今回も、落ち着いた、
切なくも温かい、
味わいと抒情性が豊かな話だった。

すっかり定着した
相変わらずの非常に丁寧な描写で
麗奈と久美子の絆の深さも感じられた。

ネット上には、
麗奈は今回で、滝先生への恋に、
終止符を打とうと決めたという意見もある。

私は、奥様への未練を
今だ断ち切れない先生を
むしろより深く愛し、
久美子には言わなかったが、墓前で
奥様に恋のライバル宣言したんじゃないかと
勝手に思ってる。

簡単には諦めない。
そっちの方が麗奈らしい。

<さふぁいあが可愛い>

まるでコントラバスに運ばれてるかの
ような、さふぁいあ。

見た目も中の人の演技も絶妙なので
彼女が物語に絡むと非常に和み
ちょっとした台詞もツボに入る。

中年になったらご近所で有名な
世話焼き(おせっかい)おばさんになりそう。

この様子では最終的に、
一番好きなキャラになるかもしれない。

最近ご無沙汰の
白地に黒縁の久美子のアニメ目も
一発芸として上手く馴染んでて和んだ。

<天ヶ瀬ダムとその近隣の霊園>

ネットの反応のおかげでロケ地解明は早い。
関東圏に住む私でも放映の翌朝には
新しい聖地を知る。

天ヶ瀬ダムの写真が
一期のサントラCDのジャケットに
使われてるという情報もあった。

一期制作中から既に
滝先生の奥様の墓所は
この近辺と決まってたんだろうか。

興味深かったのでGoogleマップで検索。
久美子と麗奈の待ち合わせ場所の
宇治神社前からダムの正面に位置する
麗奈がトランペット吹いた橋まで
ルート検索したら1.9㎞あった。

ついでに、ほとんど1本道なので
ストリートビューでルート辿ってみた。

ゆるやかな勾配がずっと続き
変速機のないママチャリでは
帰りは楽チン、行きは結構大変そう。

さらにその橋から奥様眠る霊園候補は
割と固まって3か所くらいあるが、
私は、芝生があって墓石の独特さから
ロケ地は、京都天が瀬メモリアル公園が
怪しいと勝手に踏んだ。

さらにその橋から
仮にそこまででは1.3㎞。
でもヒルクライム向きの急こう配で笑った。

変速機ないと相当大変でヤバイ。
ママチャリ登坂と言えば
「弱虫ペダル」思い出す。

往路上り坂ありの総移動距離3.2km。
途中、自転車押して歩いたとしても
汗一つ搔かず、涼しい顔して霊園到着とは
麗奈と久美子の体力おそるべし!w
{/netabare}

★ 第十二回「さいごのコンクール」
{netabare}
今回は、京アニ取締役の一人でもある
木上益治(名義は三好一郎)氏が
絵コンテと演出を担当。
来年(2017年)には還暦を迎えられる、
石原監督より9歳年長の超ベテラン。

wikiによれば、
「何か厳しいことを言われる訳では無いが、
仕事に対する姿勢を見て衝撃を受ける。」(武本康弘氏談)
と言わしめるほど後進から尊敬される人望厚い方のようだ。

一期では、5話と12話、そして今期も5話と12話の
絵コンテと演出を担当されている。

今期5話の演奏シーンの説得力は三好氏の貢献が大きかった。

どちらも、クール折り返し半ばの6話と最終話の直前回。
単なる偶然かもしれないが、狙った人事にも思える。
石原監督にどのような意図があるのか、興味深い。

そして、今期に関して絵コンテは、
5話では石原監督、今回は山田尚子氏も参加している。
お二人とも、大先輩からいろいろ学び、
技を盗むつもりで担当させてもらったのかもしれない。

そのおかげか、今回の演出も見所多く
何回も観てしまいたくなるほど素晴らしかった。

もちろん、脚本が優れてるのが大前提。

特に何気ないのに印象深く、頭から離れないのは、
1年生の宿泊部屋でメガネっ娘が一人、
器用にお手玉してたシーン。

彼女は、3年生の加瀬まいな。
同じくクラリネット担当の
1年のメカクレキャラの高久ちえりとはいつも一緒。

設定では、吹部で意気投合した二人は、学年違えど
「いつも部屋の隅で変なオーラを出してお手玉しながら
ひそひそ話して二人の世界で盛り上がる」そうだ。
だから久美子たち1年生部屋の赤ジャージの中に
一人だけ3年生の証の緑ジャージ。
まいな先輩、1年部屋にちゃっかり、
ちえりと一緒に寝てる姿が可愛い。

二人とも瞳が見えないので作中で怪しく異様な雰囲気。
吹部よりオカルト研あたりが相応しそうなタイプ。

そんな、まいなとちえりだが、
結果発表のシーンでそれぞれ一言だけ台詞も与えられ、
さらなる存在感を残した。

まいなは3年生だから、
続編あったとしてももう登場出来ない。
ここに、モブにもスポットライトあてて上げようという
母性の親心を感じた。
故にこれは、山田氏が絵コンテ描いたかな、
と推測するのも面白い。

<人間が主であり、音楽は従である>

5話の関西大会で、コンクールの演奏描写は、
妥協なき演出で最上のピークを迎えた。

今回、全国大会の演奏シーンはバッサリカットして
各キャラの成長と因果関係の集大成にしたことは
非常に納得だったし、想定内でもあった。

この作品は、
結果として、人間としての成長を描くことはあっても、
どちらかと言えば、コンクールなどの
勝負の世界で繰り広げられる個々人の技量の上達や
勝ち負けで魅せる物語ではないと思ってる。

私は、部活と言う日常の集団生活の中での、
等身大のキャラたちの化学反応で起こる
深みのある群像劇を主にしているからこそ魅せられた。
だから、コンクールはそんな彼らの一場面に過ぎない。

皆、実在してそうなキャラばかり。
まだこれからも続くであろう
彼らの青春時代のページを眺めていたくなる。

<あすか、麗奈、久美子の物語の本当の区切り>

1期の第1話からだと番外編込みで今回が第26話。
1話は60分枠2話分なので実質は第27話。
集大成に大感動、とても素晴らしい!
1期で提示された課題はすべて無事解決された。

・あすかの今までの試練と努力が、
今回でようやく晴れて報われた。
直接会って会話せずとも、
音楽で繋がる父娘の描き方が見事。

・まさか黄前姉妹で涙腺崩壊するとは思ってもみなかった。

・猪突猛進さと乙女の恥らいが同居してる麗奈に
この期に及んで、初めて萌える。

そんな彼女たちを見守るギャラリーも素敵。

<秀一と久美子の自販機前のシーンも秀逸>

そこでも、相変わらず焦れったい秀一だったが、
お互い解り過ぎるからこその距離感だと伝わった。
もはや長年寄り添った夫婦関係にも等しく感じる。

コンクール本番の久美子の譜面台に、
しっかり秀一からのプレゼント乗ってることから
伝わるものは明るい未来しかなかった。

また、姉を追いかける久美子をやさしく見守る秀一。
頼もしく見えるし、男前でいいじゃないか。

仮に最終話で二人の恋愛関係を描かなくても満足だ。

<部活抜きで仲良く喫茶店へGO!>

引退する3年の主要キャラたちの描き方も最高!
あすか、晴香、香織の友人関係。
今までは、あすかだけ浮いていたが、
これからが、あすか込の
本当の友情がスタートしそうな予感があった。

<その他いろいろ>

台詞ほとんどないのに
グータッチみぞれは、今までで一番可愛い。

そして、さふぁいあの、周りを振り回す
マイペースぶりは、当に血液B型流。
彼女に付いていけなくなってきて
持て余し気味の葉月や久美子はA型。

AとBが交わるとき、
リアルにあるあるな人間関係も
なんだか微笑ましい。

ところで、描くべきテーマは描き切ったのに
次週、どうやって幕を閉じるんだろう。
今までが良すぎて期待値MAX。
期待と不安が五分五分になって困ってしまった。
{/netabare}

★ 最終回「はるさきエピローグ」
{netabare}
さすがとしか言いようがない。
有終の美を飾るに相応しい最上の演出だった。

1話のアバンの謎が明かされた。
最後に明かされる作品タイトルの意味。

さらに1期1話、久美子があすかと初めて
邂逅した場でのあすかとの別れ。

エンディングも
メモリアルバージョンの楽曲と共に
描かれるノートと楽器。
そこには人物はいない。
いつまでも余韻に浸っていたくなる。

<ザ・世代交代>

まさか卒業生27名と在校生35名以上の
2組の演奏が聴けるとは。

希美は、在校生組の指揮者だったが、
南中では部長だっただけに堂々と頼もしい。
ブランクなければ部長候補筆頭だっただろう。
来期は、かなり頼もしい先輩として
吹部を盛り立ててくれそう。

来期の編成の課題も見えてきて興味深い。

例えばファゴットの
モデルのような美女二人は両方卒業生。
そのため在校生組はファゴット不在。

これでは、経験者20名以上の
新部員ゲットの目標立てないと
人材不足でコンクール出場すらおぼつかない。

逆に、この状況は新入生勧誘編だけでもドラマが生れる。
希美と共に部を辞めた彼女の同期生も呼び戻さないと。
原作者と連携してOVAでも何でもいいから作って欲しい。

新部長&副部長、優子と夏紀の
お笑いコンビの芸もピークに。
いじリ方が容赦ないので夏紀の前では
テンパらざるを得なくなる優子。
キレる優子の変顔は、いつの間にかシリーズ化。
6話、学園祭時のイチゴプレープ攻めの時より
顔崩れて本格的に。

今までの彼女の、そして1期での久美子や葉月も抜いて
ザ・ベスト・オブ変顔だった。

お多福顔とは実に縁起がいい。
北宇治に福が来たようだ。

<ザ・卒業>

卒部、卒業の描き方が非常にベタだったが
それが実に効果的だった。

自身の思い出の扉が開かれ心に沁みる。
こんな美しい思い出なんかじゃなかったけど。

制作者は、アニメ化に当たり、
原作では81名の部員を64名に絞り
部員全員に名前を与えた。
交友関係、趣味や嗜好の設定も抜かりなかったらしい。
その成果が滲み出てたように思う。

ちえり「先輩いなくなったら、私どうすれば…」
まいな「何をお言いで」

主要キャラの別れのシーンはもちろん素晴らしかったが
一番印象に残ったのは、
前回から存在感が倍増した加瀬まいなと高久ちえりの
一瞬の別れのシーン。

吹部になぜかお手玉道を持ち込む不思議な二人だったが…
ちえりは、新入生からお仲間見つけて
来期もその道を継承できるんだろうか。

<一期一会>

2期では、あまり活躍できなかったさふぁいあや葉月。

でも彼女たちとのとの出会いがなければ
久美子は吹部に入らなかったかもしれない。

そう考えると出番少なくてなっても
全話通じて変わらぬ最重要キャラと思える。

そして、久美子にとっては、

あすかとの出会いがあったから
ユーフォニアム奏者として大きな脱皮があった。

麗奈との交友関係があればこそ
特別で孤高な存在の価値と魅力を知った。

滝昇という素晴らしい指導者に出会えて
吹奏楽の醍醐味を味わうことができた。

高校1年生…一番輝ける青春の瞬間に
出会った人々は、あすかが教えてくれた楽曲と共に
一生忘れられない存在になったに違いない。

<久美子先輩と呼ばれる日は近い>

「さよなら」“Goodbye”
じゃなく「またね」“See you again”

きっと、久美子たちにまた会える。
そんな暗示が心地よい。

いつの間にか、
あすかと間違えられるほどの
奏者の技量を身につけていた彼女。

上級生となる久美子。
彼女の今後の活躍に思いを馳せる。
今度会うときには、
他者から感化される以上に
他者を感化する側に成長を遂げていそうだ。

以下は、原作者の武田綾乃氏の
アニメ最終回視聴後に寄せられた
2016年12月28日付のツイッターのメッセージの一部。

「努力は報われる、
ただしそれは本人が望む形とは限らない。
というのがユーフォシリーズを書く上で
一貫して決めているルールです。
北宇治高校以外の学校にもドラマがあり、
全ての部員たちが努力している。
その結果がどんな形であれ、
きっと一生大切にできる何かを
得られるんじゃないかなと思います。」

これに非常に共感。そして、

「久美子たちが二年生、三年生になり、
北宇治はどうなるのか……。
続きを読みたいと言ってくださる方に
良い報告ができるよう、
執筆活動を頑張りたいと思います。」

と続編への非常に前向きなメッセージを頂いた。

TVアニメの3期もずっと待ってます!!

そして、OPに一瞬映る大学時代の
滝先生、滝奥様、橋本先生、新山先生の4人。

櫻井孝宏、中村悠一、桑島法子各氏、
せっかくいい声優にめぐまれたことだし、
粘着イケメン、うっかりお調子者、おっとりしっかり、と
キャラも立っててこのままでは非常にもったいない。

スピンオフとして大学時代の滝先生を中心とした
4人を描くだけでもいい物語になりそう。

滝家の家庭事情、
滝昇の交友関係や奥様との馴れ初め、
トロンボーン奏者としての活躍などネタはたっぷり。

出来れば、小学生の麗奈や麗奈の父、滝昇の父も登場で
強豪だったころの北宇治描写も織り込んで。

滝昇が指導者となる決意を固めるまでを丁寧に描く物語。

企画されたら非常にうれしいですね。
{/netabare}

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 634
サンキュー:

69

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この想い、響け!!

高校の吹奏楽部を舞台にしたアニメの続編。

現在の3年生が卒業するまでを描く。

大会や合宿、久美子の周りで起こることがメインなので

1期で主人公格が4人いたけど今回葉月ちゃんはほぼストーリーに関わらず・・・

友人関係、親子関係、、姉妹関係、教師生徒関係と人間関係が物語の中心になってましたね

1期からポニテ先輩が好きだったけど2期を経てポニテ&リボンのコンビが好きになりましたw

大会の演奏作画は映画レベル。アニメファンは必見。

続きも見たいけど綺麗に終わった感じもするからなぁ~・・・

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 163
サンキュー:

14

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

京アニの本気。

原作未読です。
前評判のオッズは間違いなく一番であったであろう本作は、かなりのファンの期待に応えてくれたのだと思います。だって、みなさんのレビューが他の作品に比べて熱いですw

原作がある作品なので、京アニらしさを出すためには、まず作画が飛び抜けている必要があります。
この点に関しては、みなさんがおっしゃるとおり演奏シーンがある5話は、アニメ好きであれば見て損はないです。吹奏楽は詳しくないですが、あのBパートはただただ圧巻です。たぶん5回は見ましたw

加えて、テーマが吹奏楽なので音楽も評価を大きく左右する要素です。劇中曲である「三日月の舞」は、これまた吹奏楽に詳しくない私でも覚えてしまうほど良い曲でした。たぶん、実際に演奏するのは大変なんでしょうが。

肝心の物語については、原作があるので好みが分かれそうです。ラストについては、私は感動はしませんでしたが、リアリティのある青春のありそうな終わり方として、好印象をもって受け止めています。

むしろ、この原作に手を出した京アニに「あっぱれ」を勝手ながらあげたいと思いますw
何故かと言うと、物語は暗めでドラマ的だし、楽器の作画なんて考えるだけでも大変だし、吹奏楽が万人に受け入れられるか分からないからです。

でも、この原作をアニメ化したというのは、「聲の形」もそうですが、京アニがアニメ業界の1つ先を目指しているというメッセージなのだと思います。そして、賛否両論はあれど、アニメファンの期待に沿うことができる京アニというスタジオは、まさしく今の業界のトップランナーであると私は信じて疑いません。

(追記)
ということで、私も多分にもれず熱っぽいレビューになりましたw
評価について、今までの作品でつけたことのない★5のダブル評価、作画と音楽に対して★5とさせていただきます。

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 562
サンキュー:

67

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

文句の付けようがありません…

ストーリーや作画をはじめ、作品のクオリティが群を抜いています。

京アニの作品は毎回本当に素晴らしいです。

見て損することはありません。

文句なしの星5です。

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 141
ネタバレ

ちーぴん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

高品質・高演出・高音質(80点)

小説原作 京都アニメーション制作

高品質・高演出・高音質。どのサイトで聞いてみても上位にランクインする優等生アニメ。好みとしては、心から好きって訳ではないのでお勧めするかはさておき、見る人を止める人はいないでしょう。1期の時点で「こんなハイクオリティーなアニメがあるのか…」という印象で雲の上の存在だったユーフォ。2期でも相変わらずのクオリティーだけど中盤、久美子姉の言動が幼稚で、崇高なユーフォに傷が入った印象を受けました。それでも先述の通りさすがの出来で、全てが片付いてすっきりした(多分)手抜きのない締め方でした。

しかし、こんだけ巻き込まれに行って巻き込まれた主人公。こんな濃い高校生活を送ったんだ、将来は大物になる。気がする。

http://o-463ki3ki.hatenablog.com/entry/2016/12/31/225901

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 169
サンキュー:

7

-?- さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春系 良作!なんだけど…んー

原作ラノベからのアニメ化
1期からの続き
良いです内容が非常に良いのです、ただ…


物語:吹奏楽部の話、今期はみぞれ先輩とあすか先輩の話

声優:やべーよ、黒沢ともよ役者じゃないか

キャラ:久美子が成長するよ!あれ?葉月や緑輝の影が薄くなってるな…

作画:安定と信頼の京アニクオリティー

音楽:良い演出をしてくれます


良いです、非常に良い作品です
(どちらかという女性受けがいいと思う、内容的に)
ドラマ系が好きな人にとってはたまらない内容だと思います
(リアリティー重視して作ってると思う、感情移入する人はする)
なんだけど、実写でもできるんじゃない?と思ってしまった私は腐ってるんでしょう
(1期のように目新しい作画もなかったですし、コスト的にはアニメの方が安いのかな?)
それでも、良いです、自分は2期の方が好きです

青春系・ドラマ系でしっかりとした内容の作品が見たい方にお勧めの一本です

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 155
サンキュー:

13

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もはやアニメじゃなくて、アニメドラマだよ

原作既読。

1期から劇場版を挟んでの2期。1期よりさらにレベルアップした作画や演出・演奏をはじめとした音楽面。1期の大吉山神回を担当した藤田さんも今期ED等で参加されています。主演の黒沢さんをはじめ、声優さんの熱演も健在。もはやアニメではなく実写のドラマを見ているかのような圧倒的なクオリティーにひたすら圧倒される1クールでした。

とはいえ気になった点もあり。基本的に原作に忠実なものの、久美子と麗奈以外の1年生組の出番が著しく減ってしまったり。久美子と秀一の恋愛模様がごっそりカットされていたり。みぞれとあすか問題も、筋立てはわかりますが引っ張ったわりにオチがあっけないかなと感じたり。色々言い出すと仕方ないんですけど、多分この作品が大好きだからついつい口を出してしまうのでしょう。

でも最終話を見た後、ああこれでよかったんだろうなとすっと腑に落ちてしまいました。同時に久美子たちとともに1年を駆け抜けてきた心地よい疲労感、なんともいえない達成感と寂寥感で胸が一杯になったからでしょう。みんなで紡いできた音楽は、まさに青春。いいまとめ方だったと思います。本当に素晴らしい作品でした。

いわゆる名作と呼ばれるアニメーションは物語・作画・演出・音楽面など全ての要素が高い次元で調和した作品だと個人的に考えています。その点で本作は演出や音楽面のクオリティーがあまりにも高すぎた結果、物語・構成の部分に感じた小さな違和感が最後まで気になってしまったのかもしれません。純粋に小説として見れば十分に面白いですし、作家さんは若く将来性があります。決して原作を否定するものではありません。
ただこれからの京都アニメーションが選ぶ原作題材は、ますます京アニのアニメ化に耐えうるクオリティーを実現しなければならないのかと思うと、期待感と同時に一抹の不安も感じずにはいられません。

何気なく、いとも簡単にアニメーションの限界を超えるものだから、本当に京都アニメーションは末恐ろしい。

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 204
サンキュー:

28

シャンゼリゼN゜5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春マインドトーン

2期は、部内における人間模様や個々の抱える問題やトラブル的なことがメインだったかな。

何かと繊細で難しいお年頃の女の子たちの様が、ある程度確立されたキャラ感のメリハリもあって、上手い具合に表現されていたと思います。
喜怒哀楽だけで留まらない様々な感情の中間的な心情の表現が、カットや間、光や風景、火照りや質感といった、動作や表情だけではとどまらない手法で描かれてます。
演奏シーンが減ったものの、こういった細かなところは1期よりもさらに進化していたように見えます。
そして、暗くなりすぎず、深刻になりすぎなかったのもよかった。
現実、女の子たちのいざこざは、もっとドロドロして陰険だとは思いますけど(笑)


主人公の黄前ちゃん。なんか性格的に成長??変革??したように感じました。
よい意味で図太くなりましたし、感情に突っ走る様も実に魅力的。
真っ直ぐで情熱的な素敵な女の子になってきましたね。
彼女がどういう先輩になるのか、見てみたい気がします。

3期あったら嬉しいです。

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 181
サンキュー:

21

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

演奏シーン少なめ 人間ドラマの期待に応えすぎたか

吹奏楽部のスポ魂です。
弱小校に新任顧問がやってきて、新入部員もやってきて強豪校に挑み全国を目指すお話、の続きです。

「けいおん」にて完成された楽しいフワフワの日常部活物全盛にあって、苦労苦労の連続リアルなスポ魂が1周回って新鮮な作品として一躍注目を集めました。
本作はそのヤイノヤイノの期待の只中に放送された2期と言う事になります。

普通の基準で言えばまずは見ごたえあって面白かったです。
が、なんだかファンの期待を意識し過ぎた様な印象です。
実際には1期終了時には殆ど決まっていた事なのかもしれませんが、演出煽るわ煽るわだし、ピンチエピソードも煽るわ煽るわですが、冷静に考えると大したストーリーは無かったり…

私が残念だったのはその代わりに演奏のシーンが減っちゃった事です。
この様なスポ魂を描くために部活は何でも良いのですが、音楽物である事の強みは何しろ演奏にこそあるのではないでしょうか。
1期でグっと掴んだのは二人のあの演奏シーンではなかったですか。マーチングの本番シーンではなかったですか。
1期で要所要所にあった演奏シーンが2期ではなく、最後の引退式でありますが、なんかこうストーリー上ガツんと来る意味がある演奏でもなく今一グっと来なかったのが少し残念でした。

繰り返しますが普通の基準で言えばとても面白い作品ですよ。
観て損は無いです。いや観ないと損です。

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 293
サンキュー:

34

ネタバレ

コラッタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

こだわりにこだわってる!

一期も観ていたので、視聴!ストーリーは個人的には普通でした。でもやっぱり京アニぬかりないですね。本当に細部までこだわってて脱帽です。今回もゆり要素が結構あってまた一期とは違う雰囲気でしたー。このアニメ観ると毎回吹奏楽部に入ってればよかったなーって思います笑

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 196
サンキュー:

7

ネタバレ

kagamimono さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

力作

京アニさんの地元が舞台の作品ということで、かなり力が入っているように感じた。原作の面白さに加え、アニメとしても各項目でクオリティの高さを感じた。

好みはあるかもしれないが、自分は主人公にかなり感情移入できたため、とても面白いと感じたし、感動させられた。ここまで心をさらわれた作品は久々だった。

原作が完結しているので続編が期待できないのは大変寂しいですが、綺麗に終わって良かったと思う。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 158
サンキュー:

9

てーお さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私・・・先輩が大好きです!!

いぁ、1期も良かったが2期は見事な出来でした。
まず、作画、美術が綺麗
キャラ、カワイイ
声優さんも結構、弩ストライク
最終回もジ~~~ン

吹奏楽に掛ける少女の物語
1期=主人公の変化(起)
2期=そしてどーなった・・・が、しかし!!(承・転)
って感じだが・・・

吹奏楽部の各々のキャラ達がそれなりに立っていて、一々そこに
絡む主人公

3期は、主人公達が2年生の話?ww
いぇいぇ十分、腹いっぱいになりました^^

お勧め度 7+/10

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 184
サンキュー:

17

ネタバレ

はちくじまよいちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

次の曲は始まるんだよね?

 毎週先の読めない展開が楽しみでとても面白かった。でも、吹奏楽部はこのあとどうなるの?とか、黄前ちゃんと麗奈は「特別」になれるの?とか、滝先生は奥さんの夢を叶えることができるのか?とか、麗奈の愛は成就するのかとか、黄前ちゃんの恋愛は?とか、黄前姉の行く末は?とか、卒業生たちのその後とか気になることがたくさん残りました。

 ストーリー的には、大筋はわかったけど細かいところが・・・。各キャラが感情を表に出すことが少なかったこともあり、正直何回か見ないとわからないと思います。主人公の黄前ちゃんにしても、その場面場面での心理はわかるけど、それを線でつなげた時黄前ちゃんがどういう人なのかイマイチわからなかったりしています。

 二期ではあすか先輩が美しく魅力的だった。相変わらずテンション高いのにミステリアスだったし、一瞬見せる表情の変化に目が離せなかった。黄前ちゃんにもあすか先輩とは違ったミステリアスさがあって引き込まれた。他にもまっすぐな麗奈や泣き虫の部長、無表情なみぞれ先輩、面倒見の良い夏紀先輩、超ポジティブサファイアちゃんなどなど好きなキャラたちがいっぱいでした。色々なシーンが印象的だったけれども、黄前ちゃんがみぞれ先輩にまだコンクールが嫌いかと聞くシーンと黄前ちゃんがひとり教室で涙を浮かべながらユーフォを吹くシーンがお気に入りです。
 作画はとても綺麗で、特にちょっとした表情の変化の表現が秀逸でした。

ということでもう一回最初から視聴したいと思いますが、一時期は不作の冬クールと言われていたのにこの異様に多い放映本数は・・・

では最後に 北宇治ファイト~ オー! ←これ大好き

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 157
サンキュー:

20

えくいてぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんだかドラマを見てるみたいw

1期も感じましたけど、この2期もドラマを見ているような感覚になりました。

学園もの、音楽、部活、どうしても「けいおん!」思い出しちゃうけど、
スリリングなドキドキ感がちょっと大人な感じで良かったと思います。

いろんな問題が発生しますが、すべてすっきりと
最後はすごくきれいな終わり方だなぁ~って思います。

絵はさすが京都アニメーション!
曲はどれもきれいな音色で落ち着いて聞くことができました。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 195
サンキュー:

17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「ここで終わりじゃありません…私たちが目指しているのは全国です…!」

言わずもがなですが、この作品は「響け!ユーフォニアム」の2期に相当する作品です。
物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

1期では、京都府大会を勝ち抜いて関西大会出場の切符を手にした北宇治高校吹奏楽部…
京都府大会までの道のりは決して平坦ではありませんでした。
全国大会出場を目標に厳しい練習に耐え、演奏メンバーのオーディションでは実力のある者以外を振り落とし、徹底的に勝つ事に拘ってきました。
みんなで一緒に辛い練習を頑張ってきたのに、こんな結果になるなんて…
でも一方で全国を目標にするという事は、特に非情にならなければ決して手が届かないことも部員のみんなは身を以て知ったと思います。
だから、関西大会は目標ではなく通過点…
振り返ってみると、ここまででも十分熱い物語だったと思います。

この作品はその続編なんです…
だから思い切り期待させて貰っていましたが、完走して振り返ってみると期待以上の作品を見せて貰ったと思っています。

夏休みに入ると講師陣も増強され、練習は厳しさの一途を辿っていきました。
そしてこの作品を見て思ったのは、上を目指すなら膿を残していてはいけない…という事でした。
今の2年生と3年生の間に起こったイザコザ…実はずっと引きずっていたんです。

事の始まりは去年退部した傘木希美が部に復帰したいと申し出があった事でした。
部活動なので本来であれば入るのも辞めるのも本人の意思が尊重されて然るべきだと思います。
けれど、3年生から許可が下りなかったんです。

何故許可が下りなかったのか…その答えは物語の進展に伴って明らかになるのですが、色んな意味で胸の痛む話だったと思います。

優しさって色んな形があると思います。
そして人は些細な勘違いからその優しさに気付けない時だってあります。
だって人は間違える生き物なんですから…

でも些細な勘違いが生んだ傷は、時に致命傷にだって成り得ると思うんです。
それが特別であればあるほど…大切であればあるほど傷は容赦なく心を抉るから…
そんな彼女を周りからそっと支えるのも優しさ…
でも周りができるのは傷を癒すことだけ…治す事はできないんです。
だから怖くても勇気を振り絞って向き合う必要があった…

でも、一歩踏み出して本当に良かったと思います。
だって学校に響き渡る音色は涙が出るほど綺麗でしたから…
それに…笑顔が戻ってきました。
リードを咥えながらちょっと首を傾げた真正面の笑顔…大好きです。

一時は騒然としたイザコザをすり抜けた先で待っていたのは関西大会でした。
ここから一層部が引き締まっていくのが肌で感じられます。

そして舞台裏…
これまで厳しい練習を乗り越えてきて先生からは太鼓判を貰った…
だから絶対に大丈夫…
でも吹奏楽は集団ですから、心が揺らぐ人がいてもおかしくありません。
ましてや3年生はここで負けたら後がない崖っ淵…

励ましとも自分の心に言い聞かせたおまじないとも取れる言葉のやり取りの後のたった1動作…
私の涙腺ポイントはここにありました。
舞台裏だって決して狭い訳ではありませんし、部員だって点在しているんです…
それに前の組が演奏しているから声だって絶対届かない…
けれど、その1動作は部員全員にあっという間に伝染していくんです。
しっかり気持ちが繋がっている何よりの証拠…
自分はこういう演出にトコトン弱いようです…

関西大会決戦…北宇治高校吹奏楽部の結果は如何に…!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
アニメ流行語大賞2016年金賞に輝いた台詞が待っていてくれていますよ…
心にグッとくる一言だったと思います。

でも物語はここで終わりじゃありません。
ユーフォニアム担当の3年生、田中あすかの話
久美子の家庭内での…お姉ちゃんの話
麗奈の話
これらを全部ひっくるめて久美子が何を感じて…何に気付いて…どんな言動をとるのか…
もう見どころが満載です。
言っておきたいのは一つだけ…主人公の黄前久美子役を演じた黒沢ともよさんの演技が鬼懸かっている事です。
私は涙無しには見られませんでした。

オープニングテーマは、TRUEさんの「サウンドスケープ」
エンディングテーマは、北宇治カルテットの「ヴィヴァーチェ!」
エンディングの楽曲はZAQさんがが提供されています。
どちらも甲乙付け難い良曲ですが、強いてあげれば1期同様エンディングでしょうか。

1クール13話の物語でした。
涙腺ポイントがあちこちにありましたし、気持ちもだいぶ熱くさせて貰いました。
今期のBEST10では間違いなく上位に入る作品だと思います。
そして…お気に入りの棚がまた賑やかになりそうです。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 492
サンキュー:

64

ゲイリー・ビアッジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最終的にはいい人だらけ

第2期。次々と起こるトラブルと同時に登場人物達の関係やキャラが分かって面白かった。1期からと変わらず作画、脚本、音楽すべてのレベルが高いアニメ。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 151
サンキュー:

6

だめし さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

安定

人気作品の2期目です。
私自身1期目を視聴していたので見る前から期待値はかなり高い作品でした。

1期の続きではあるのですが1期目に比べてストーリーが進む中で個々のキャラを掘下げていて前作よりもキャラクターの魅力が増したように感じました。
前作から出ているキャラクターはもちろんのこと今回から出てくるキャラクターも掘下げており見ごたえがある作品でした。
キャラクターのバックボーンを描くことで物語にも深みが増したように感じました。
またキャラクターにスポットを当てつつもしっかりストーリーは進んでおり全編を通して話がしっかりしています。
そして1話1話でも起承転結がしっかりしているので30分だけでも充分楽しめました。

高い期待値をしっかり超えてくれた作品でした。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 116
サンキュー:

11

marutomo さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神回の連続

今期1。
神回の連続。本気の作画。素晴らしい演奏。

この間吹奏楽見に(聴きに)行って来ました。
もともと音楽大好きだけど。

そして完璧すぎる最終回

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 159
サンキュー:

11

ネタバレ

パムルガ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全てが響いた訳ではないが、それでも今年NO1の作品。

1期をリアルタイム視聴後、原作小説3巻プラス番外短編集を揃え2期決定大いに嬉しかったですし1期同様当然2巻目まるまる1クールと踏んでいましたが…

まぁ要らない所だけ削いでくれてるので大筋は変わりませんが3〜4話の流れは少し飛ばしすぎ。優子パイセンのシーン一部削られたのは痛かったです。また関西大会の大阪代表秀大附属のシーンは北宇治全国出場の要になったので多少は欲しかったかな。


しかしながらここまで全ての項目においてほとんど不満は無く三日月の舞フルverは小説では味わえない所です。映画聲の形でも話題になった最高水準の作画も相まり今後とも期待するばかり。音楽面も1期上回る勢い、サウンドスケープはフャンならフル試聴必須です。

6話より原作小説3巻突入ですがこの3巻目はそれまでの1巻、2巻が前座と思う程の最高のシナリオ(フィナーレ)です。ここの魅せ方によっては自分の中でまどマギに並ぶ最高傑作になり得るので最終話まで楽しみにしています。



12話まで視聴 こんなもんですかね。
5話までのクオリティはどこに行ったのか6話〜8話まではもどかしい展開、9話はかなり良かったが10話の過剰演出も少し…6話からの小説3巻目は自分の中でかなりの物だったが残念ながら良さが余り反映されておらず今週の12話はガッカリでしたね。演奏シーンも全くなく(まあここは想定内だが)表彰式もその後も淡々と、いつからこんなダイジェスト風になったんだろう。原作では銅賞で言葉も出ない久美子達とゴールド金賞の清良女子との対比が良い描かれ方をしてましたがこれでどうやって感情移入すれば良いのか。この話が良ければ4.8くらいはキープ出来ましたが非常に残念です。


12話はBパート以降惰性の視聴になったので冷静に再度視聴。やはり表彰式のシーンは納得いかず。ここだけは欲しかった。とういか原作を見てこの形になれば最高というのを描いておりそうはならなかったから残念という個人的な話ですね。この辺りについてはかなり読み返してるので余計に残念の思いが強くなった所です。いわゆる良くない原作厨ですね。

ただ視点を変えればアニオリ麻美子との下りはちゃんと終いを付けたなと感じましたし、最終話予告見ましたが隙のない、この物語を締めるのに相応しい最終話になるだろうと感じました。期待しています!


視聴を終えて。
見終わってから2時間程は大きな余韻がありましたが今は余り覚えていません。まぁ忘年会シーズンのせいですが。
ほとんどアニオリの展開でしたが期待通りの出来で演奏回想シーンは泣いてしまいました。トランペットソロ時の香織先輩がアップが特に印象的でずるいな、泣かせ所をわかっているなと感じました。演奏シーンも卒業生→在校生→卒業生へと長い尺を取ってくれて12話のモヤモヤも多少払拭されました。その他卒業別れシーンでの少ないながらも各部員に焦点を当てるなど実に丁寧な作り、特にこの13話は丁寧さがより出ていたかと思います。ラストは大体予想通りでした。


結局大きすぎる期待値を超える事は出来ませんでしたが京アニがしてくれて、また武田綾乃という無名に近い作家を見つけてくれてありがとうという気持ちです。BD購入は控えますがまた振り返るだろうと思える作品でした。


1期は未レビューですが星評価とお気に入り登録。

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 342
サンキュー:

49

オヤジですがなにか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

健在!「そして、次の曲が始まるのです!」

ということで、前期視聴が前提なので1期からどうぞ。
1話視聴。
いきなり特番1時間だったのね。
期待して待ってた人多いだろうしね。
初回から今後が楽しみな展開。
キープ一択。期待してます!

12月31日追記
少女たちの悩みや葛藤を軸に、丁寧な心情の描写が印象的。
なんだろう、ストーリーだけ見るとどうってことはないんですが、最終話では目頭が……。
先輩から後輩へと受け継がれる想いっていいなぁ。

青春の鮮やかさをちょっとだけ思い出したオヤジでした(笑

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 211
サンキュー:

27

ネタバレ

YAYU さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ユーフォ

最終回拝見させてもらいました
久々に終わり方がキレイだな。と思いました
濃い一年だなおい

2期ではあすか先輩の話が多く、心を開かなかったあすか先輩がついに
心を開いて笑った瞬間はグッときました・・
全国大会では銅という結果
次があってほしい・・という願望が

2年になった主人公と新1年生とのやりとりを妄想してしまう・・
主人公の成長がみれた最終回、いい最終回でした。


ちなみに彼女にしたいのはなつき先輩です

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 187
サンキュー:

21

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

姉の心妹知らず? その2

 テレビシリーズ全13話かな?
 相変わらず高い完成度を維持していますよね。でも、第1期よりはちょっとパワーダウンしているかも。
 第12話まで視聴済みです。第11話終了時に書いた内容をベースに、要所で加筆しました。

第2期の話:{netabare}
 第2期は人物間のトラブルが中心ですよね。順に挙げると、みぞれ先輩問題、お姉ちゃん問題、あすか先輩問題、レイナ問題が発生しました。この中でどれが一番大事かと言うと、あすか先輩問題ですよね。その理由は、第2期第1話のオープニングがあすか先輩問題だからです。

 第1話は、冬空の下で久美子がノートを抱えているところから始まっています。このノートについてはしばらくの間明かされませんでしたが、とうとう第9話で答えが出てきました。第9話はあすか先輩の家に行く回です。このノートは、あすか先輩があすかパパから貰ったものなんですね。中身はあの曲の楽譜です。
 第1話と第9話に基づく話なのでネタバレではないと思いますが、第2期の最終回は、あすか先輩の引退(卒業)と久美子があすか先輩からノートを受け取るシーンになりますよね。これがないと第1話のオープニングで描かれている「冬」と「ノート」につながりませんから。
 ということは、第2期は、お父さんから受け継いだものを久美子に託す、というあすか先輩から久美子へのバトンタッチのストーリーだ、と言えますよね。第1話のオープニングも、おそらく最終話のエンディングも、あすか先輩がらみのイベントなわけですから、第2期の中心はあすか先輩なんです。

 以上は全話の構成から考えたものですが、内容的にもあすか先輩が中心にいますよね。
 第2期の主題は、第1期で説明し続けてきた「特別」の修正です。第1期では孤立主義的「特別」を描いていましたが、第2期ではこれを修正して協調主義的「特別」へとシフトしました。これを簡単にですが検討してみます。

 第1話の花火大会で、レイナはのぞみ先輩を批判していますよね。周りを気にして逃げ出すような甘い考え方では「特別」にはなれない、と言っています。このとき久美子は、「レイナだね(=その考え方はレイナっぽい)」と返していました。このやや排他的で利己主義的な考え方が、第1期の中心にあった孤立主義的「特別」ですね。
 これを引き継いでいるのが第7話にあるあすか先輩のセリフ「相変わらず黄前ちゃんは黄前ちゃんだね」ですよね。「レイナだね」は、「相変わらずレイナはレイナだね」ということですから、二つのセリフはリンクされています。また、あすか先輩のセリフは、彼女の不在にも動じなかった久美子に宛てたもので、それについて「褒めているよ」と言っています。この時点でのあすか先輩はまだ孤立主義的「特別」を信奉していますから、他人の私情に動じなかった久美子を褒めているんですね。
 このセリフが第9話の川沿いのシーンに至って、「黄前ちゃんはユーフォっぽいね」に変化しました。このセリフの真意は伝わりにくいですが、おそらく、「黄前ちゃんだね」という個人のみを評したものから、「ユーフォっぽいね」という吹奏楽の中の役割を評したものに変わった、ということですよね。孤立的志向から離れて、人間関係を重視する協調的志向へと移ったってことです。

 第1期のあすか先輩は、孤立主義的「特別」の体現者ですよね。自分の個人練は絶対に他人に見せず、他人の私情を「どうでもいい」と言い切る。レイナよりも高いレベルで孤立主義的「特別」を実践していたんです。そして、久美子はレイナの影響を受けて、この孤立主義的「特別」を目指していました。これが第1期の話です。
 一方、第2期は、この最前線にいたあすか先輩が協調主義的「特別」に変わってしまう話なんです。第1期のテーマから逸脱して、新たなテーマを背負ったのがあすか先輩です。だから、あすか先輩が第2期の中心なんです。

 で、あすか先輩問題解決に至るステップとして、みぞれ先輩問題とお姉ちゃん問題が置かれています。
 以下、みぞれ先輩問題とお姉ちゃん問題とあすか先輩問題のそれぞれを見ていくんですが、その前に演出の話を。
{/netabare}

第2期の舞台演出:{netabare}
 ユーフォの特徴の一つに、主題と舞台演出がリンクしていることが挙げられますよね。

 第1期の舞台演出の中心は、高低差でした。
 揉め事のある学校を見下ろす高台とか、祭りの群衆から離れた山の上とか、空に近い練習場所とか。高みを目指すレイナを実際に高いところに配置して、そこへ一緒に向かう久美子やそこから下りてしまった香織先輩が描かれていました。
 この高低差は、実際の舞台(場所)によって演出されているので、舞台演出と言えます。この舞台演出が「より高いところへ」という第1期の主題、すなわち、孤立主義的「特別」とリンクしていました。

 ですが、第2期ではこの高低差演出がほとんどなくなってしまいました。そして、高低差演出の代わりに新たな舞台演出が登場しています。並列演出です。
 前述のとおり、第2期には様々な人間関係のトラブルが発生します。そして、個々の問題の解決シーンでは、トラブルの生じた二人を並列させる構図が作られているんですね。具体的には、お姉ちゃん問題のキッチン、あすか先輩問題の川の土手、レイナ問題のダム近くの橋の上などです。これらのシーンでは、久美子と対象者が横並びの状況を作っていますよね。

 高低差(上下)を作るのではなくて、並列(横並び)を作る。これが、孤立主義的「特別」から協調主義的「特別」へのシフト、第1期から第2期への舞台演出の変化だと考えています。
{/netabare}

おまけ①アニメにおける並列:{netabare}
 そもそも、今のアニメでは、具体的には被写界深度が浅めのアニメではということですが、人物間の共感を描くシーンでは並列させていますよね。並列させないと、どちらかがボケてしまうからです。
 例えば、画面の左下手前にAさんが、右上奥にBさんが映っているとしますよね。被写界深度が浅いと、Aさんにピントを合わせるとBさんがボケてしまい、Bさんにピントを合わせるとAさんがボケてしまいます。このボケ具合が、そのままAさんとBさんの心理的な距離感になっている、という話は他のレビューでも述べてきました。

 で、二人の人物が共感を得る山場のシーンでは、一方の満足顔がくっきりと映っていて他方の満足顔がボケてしまっている、とはやりたくないですよね。それだと「二人が共感を得たんだ!」というカタルシスが弱くなってしまいますから。ですから、クライマックスのシーンでは、両者の満足顔を同時に画面内に入れる構図が作られているんです。これは、両者をカメラから等距離の位置に配置すれば達成できます。カメラから等距離、すなわち、並列です。
 このピント演出にフレームの概念を入れて、具体的に確認してみます。第1期から。

 久美子とレイナの友人関係の進展は、電車を舞台として描かれていましたよね。電車と自転車という別の経路を採っていた二人が、隣の車両、近くの席、隣の席へと変化していきました。
 電車を使う久美子と自転車を使うレイナは、同一フレーム内には収められません。ピント以前のフレームの問題です。友人関係が全く構築できていない状況にあったということです。
 二人が電車を使うようになり、やっと同一フレーム内に収められるようになります。ですが、位置関係が隣の車両だと、一方にピントを合わせたら他方はかなりボケてしまいますよね。これがあまり仲良くない状況です。
 ここから近くの席に移ることでボケがかなり解消されて、隣の席に座ることでボケが一切なくなりました。隣の席に座っている二人を正面から撮ったのが並列です。ストーリー上は、ここで久美子とレイナの友人関係が成立していました。
 つまり、電車と自転車、隣の車両、近くの席、隣の席という関係性の進展は、フレーム外、ボケ強、ボケ弱、ボケなし、という流れに置き換えて考えることができるってことです。
 ここまでしっかりと作られていると、演出を見るだけでも人間関係を把握することができるんです。「フレーム外だから全然仲良くないな」から「ボケなしで並列されたからすごく仲がいいんだな」とカメラ演出だけで関係性を追えるんです。

 で、前述した舞台演出と言うのは、ただ並列される状況を言っているのではありません。並列せざるを得ない状況が、舞台によって作られている、という話です。
 一番わかりやすいのは、お姉ちゃん問題解決時のキッチンです。細長いキッチンでは、久美子とお姉ちゃんは並列せざるを得ません。第1期の高低差演出のように、舞台だけを見てもその状況が分かってしまう、という話です。
 では、フレーム・ピント・並列に注目して、それぞれの問題を見ていきます。
{/netabare}

みぞれ先輩問題:{netabare}
 みぞれ先輩問題の山場は第4話ですね。逃走したみぞれ先輩が、教卓に隠れるところからです。このみぞれ先輩問題では、フレーム演出が中心となっています。

 最初にみぞれ先輩を発見したのは久美子でした。でも、久美子とみぞれ先輩の会話のシーンでは、この二人の顔が同じフレームには一切入らないんですね。この二人の顔が同じフレームに入るためには、久美子がしゃがむか、みぞれ先輩が立たなきゃいけないんですが、久美子はしゃがまないし、みぞれ先輩を立たすこともできません。二人が会話をしている長い時間、みぞれ先輩の回想を挟みながら、ただ二人を交互に映しているだけです。これは、みぞれ先輩を説得できない久美子と、久美子に心を閉ざしているみぞれ先輩という互いに踏み込めない関係性が、演出に出ているのだと思われます。
 この隔離された二人のフレームをぶち壊してくれたのがリボンちゃんです。リボンちゃんは、登場するや否や久美子フレームに乱入し、そのまましゃがみ込んでみぞれフレームにも介入します。そして、ここから光と影の演出を経由して、最終的にはみぞれ先輩とのぞみ先輩が並列されることになりました。

 この一連のシーンは、みぞれ先輩問題における個々の役割がよく出ていますよね。最後まで蚊帳の外だった久美子、他人になかなか心を開かないみぞれ先輩、人間関係を仲介できるリボンちゃん、最後に共感を得たみぞれ先輩とのぞみ先輩。
 人物特性と演出がマッチした良いシーンだと思います。

 ちなみに、このみぞれ先輩問題における並列は、私は舞台演出としての並列演出には含めていません。広い教室を並列するための舞台と言うには、ちょっと弱すぎるからです。また、ここでの並列はみぞれ先輩とのぞみ先輩であって、久美子は関係ありません。ですから、演出上もワンランク落としているんじゃないのかな?と考えています。

 で、リアルタイムで見ているときは、このみぞれ先輩問題ってストーリー上必要なの?と訝しんでいました。
 このときはまだ孤立主義的「特別」から協調主義的「特別」へのシフトが行われていませんでしたから、ストーリー上浮いているように見えていたんですね。でも、あすか先輩問題が解決した今となっては、やっぱり必要だったのだと確信します。
 みぞれ先輩は、誰よりも早くに学校へ来て練習をしています。当初はこの姿勢がみぞれ先輩の孤立主義的「特別」につながるものと考えていたんですが、そうではありませんでした。みぞれ先輩が頑張っていたのは、音楽を続けることが友人関係の構築につながると考えていたからです。そして、友人関係を回復して、みぞれ先輩は「特別」な上手さを獲得しました。

 あすか先輩問題から振り返ってみると、このエピソードは孤立主義的「特別」の否定のためのエピソードなんですよね。みぞれ先輩は、友人関係だけをひたすらに願い、それだけであんなに上手くなった。つまり、別に孤立主義じゃなくても上手くなれるよね、という話なんです。これが第1期の「特別」を否定し、また、あすか先輩の孤立主義の否定にもつながるんです。
 あすか先輩問題解決のために不可欠な最初のステップ、それがみぞれ先輩問題でした。
{/netabare}

お姉ちゃん問題:{netabare}
 私の第1期のレビューは、人物の相対的評価が中心でした。その中で受験を理由に部活を辞めたあおいちゃんとお姉ちゃんを取り上げ、久美子が両者に見せる態度の違いからお姉ちゃん問題が勃発するだろう、と書きました。
 つまり、久美子とお姉ちゃんのすれ違いは、第1期のころからずっとなんですね。第2期でもこのすれ違いが構図に表れています。立っているところとベッドに寝ているところとか、廊下ですれ違うところとか、ダイニングとリビングとか。この二人は同じ家という狭い空間にいるのに、全く並列しないんですね。ピントが合わないまま時間だけが過ぎていました。

 このお姉ちゃん問題が解決されるのが第10話のキッチンシーンです。このキッチンシーンでは、久美子とお姉ちゃんが横並びで作業を続けています。ここへ来て、やっと並列されたんです。このキッチンシーン自体が、第1期から続いてきた久美子とお姉ちゃんのすれ違いを解消する舞台になっていた、というのは前述のとおりです。そして、この解決をもたらしてくれたのは、もちろんお姉ちゃんの方からですね。久美子と並べる舞台に来てくれた、というお姉ちゃんからの歩み寄りです。お姉ちゃんは「両親と仲直りするため」と言っていますが、久美子とも仲直りしようとしていたんです。これは、全国大会にわざわざ足を運んでくれていることからも分かります。

 で、お姉ちゃん問題とあすか先輩問題は、非常に関連性が高いですよね。
 この二つの問題はほぼ同時期に発生し、お姉ちゃん問題がちょっと進むとあすか先輩問題もちょっと進み、お姉ちゃん問題が解決するとあすか先輩問題も解決する、というように、同時進行していくんです。
 そして、より注目しなければいけないのはその中身です。お姉ちゃん問題は、第1期と第2期に共通するテーマ、「特別」とは全く関係がありませんよね。あくまでも、久美子が見る人間関係という視点に終始しているんです。
 お姉ちゃんは久美子のあこがれの人です。その憧れの人が親の意向によって夢をあきらめてしまった。これがお姉ちゃん問題の中心ですよね。また、あすか先輩は久美子のあこがれの人です。その憧れの人が親の意向によって夢をあきらめそうだ。この二つの親和性によって、久美子はあすか先輩とお姉ちゃんを重ねて見る様になっていきます。このレビューで細かなストーリー考察はやりませんが、この二つの問題はワンセットですよね。

 そして、このお姉ちゃん問題の解決が、久美子にあすか先輩問題を解決する示唆を与えてくれました。
 あすか先輩は、同級生からも「特別」と言われるほど「特別」でした。そして、あすか先輩もその「特別」を演じ切ろうとしていました。でも、久美子は、そんなあすか先輩にお姉ちゃんを投影したんです。まるでお姉ちゃんを見るかのように、あすか先輩を「特別」視するのはやめたんです。
 あすか先輩問題解決のために不可欠な第二のステップ、それがお姉ちゃん問題でした。
{/netabare}

あすか先輩問題:{netabare}
 あすか先輩問題には、二つの山場がありますよね。一つ目が第9話の川沿いのシーンで、二つ目が第10話の渡り廊下のシーンです。第9話のシーンが最初に並列されるところなんですが、ここでは省略します。

 第10話の渡り廊下のシーンなんですけど、ここではフレームとピントの両方の演出を使っていますよね。基本的には久美子とあすか先輩の立ち位置がズレているためピントが合わず、二人が並列したときにも顔だけは同じフレーム内に入りません。
 このシーンであすか先輩が責めている「久美子はみぞれ先輩問題のときにも踏み込まなかった」というのは、みぞれ先輩のフレームに介入しなかった久美子のことですよね。ストーリー上は久美子はずいぶん頑張っていたようにも見えますから、「踏み込まなかった」と言い切るのは少し乱暴なようにも思えます。でも、みぞれ先輩問題の演出から考えれば、やはり久美子は「踏み込めていなかった」んです。
 そして、痛いところを突かれてしまった久美子を助けてくれたのが、お姉ちゃん問題ですね。ここで久美子は思いの丈をぶちまけて、「踏み込み」ます。参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=o_m5HqbAMjg>

 │←久美子     │ 24秒の「先輩こそなんで大人ぶるんですか!」のところ。踏み込んで左寄りになる久美子。
 │     あすか→│ これがその次の「自分だけが特別だと思い込んで!」のところ。極端に右寄りなあすか先輩。
 この二つのカットはワンセットですから、併せるとこうなります。
 │←久美子 あすか→│ これが、あすか先輩に対して思いっきり「踏み込んだ」久美子の図です。

 その後、「ただの高校生なのに!」とあすか先輩を「特別」扱いしなかった久美子は、歩み寄ってくれたあすか先輩と並列します(1分38秒から。並列は1分42秒。これより前では並列シーンなし)。これは、久美子が踏み込んでくれたから、あすか先輩が歩み寄れた、ということですね。そして、最後には二人そろって顔に光が当たることになりました(動画内最終カットの直後。なぜ省いたし)。
 みぞれ先輩問題とお姉ちゃん問題をステップにして、やっとあすか先輩問題が解決したのです。

 で、私が思うあすか先輩問題のハイライトは、第3話です。合宿の朝、久美子があすか先輩の個人練を見るところです。
 第1期のレビューから散々述べてきたように、あすか先輩は個人練を全く見せてくれなかったんですね。これは、個人のことを周りに見せないあすか先輩の孤立主義の説明でもあったし、この孤立主義が生むあすか先輩の「特別」感でもあったんです。
 でも、第2期第3話に来てやっと、あすか先輩が個人練の様子を久美子に見せてくれたんです。この意義は大きいですよね。これによって、あすか先輩問題が始まることが分かったし、その解決に久美子が寄与することも伝わってきました。
 そして、この第3話のシーンが第11話の廊下のシーンに紐づいていましたよね。

 なつき先輩「うれしいです。先輩のかっこ悪いところ、ほとんど見たことがなかったから」
 あすか先輩「なつき、よく見ておきなよ。明日からもうこんな姿見られないから」

 合宿朝のあすか先輩の個人練は、久美子がうっかり見てしまっただけなんですよね。でも、第10話のあすか先輩問題の解消をもって、あすか先輩はみんなに個人練を見せるようになったんです。もちろん、ここでのなつき先輩とあすか先輩は並列されています。あすか先輩の孤立主義が消滅したってことです。これがあすか先輩の成長と言わず、何と言えるのか。
 あすか先輩問題は、第1期が丸ごとフラグで、第2期第3話がスタートの合図です。だから、第3話がとても大事。あすか先輩問題のハイライトなんですから、もちろん第2期のハイライトにも入ると思います。
{/netabare}

おまけ②ワンマンストーリーテラーみどりちゃんその2:{netabare}
 第1期のレビューで「ワンマンストーリーテラーみどりちゃん」というのを書いているんですけど、みどりちゃんはこの作品の中では別格の扱いなんですね。第1期の屋台骨感はやや薄まりましたが、第2期では役割がちょっと多すぎました。

 例えば、合宿中の食事ではしゃぐシーンが2回出てきます。このとき久美子はみぞれ先輩問題に振り回されていましたから、合宿を楽しんでいるシーンが出て来ないんですね。でも、みどりちゃんを見ていれば、みんなが合宿を楽しんでいるのは伝わってきます。みどりちゃんは周りの雰囲気を代弁する役割を負っていました。
 他には、第1話でアイスを落とし、葉月ちゃんの「3秒ルール!」を引き出す手腕です。レイナも、久美子がかき氷を落としたときに「3秒ルール!」と言ってましたよね。これは、レイナがみどりちゃんや葉月ちゃんが作る仲良し感(普通の友達)にあこがれているからですよね。つまり、友人関係のベース作りをやっているのがみどりちゃん(と葉月ちゃん)なんです。
 また、他校の名前や花言葉が出たときです。がっつり解説してくれるみどりちゃん。
 さらには、みどりちゃんの演奏の実力です。第1話で、滝先生は「香織先輩やあすか先輩の実力は強豪校に劣らず、そこへレイナやみどりちゃんが入ってきてくれた」と勝因を語っています。滝先生をして、レイナに並ぶと言わしめているのがみどりちゃんなんですね。
 果ては、久美子と秀一の恋の後押しまでやっています。

 全体の雰囲気を代弁し、友人関係のベースを作り、解説役もこなし、演奏の実力はハンパなくて、他人の恋の手助けまでしてしまう。他の等身大のキャラたちに比べて、みどりちゃんだけは万能感がすごいです。完全無欠と言ってもいいくらいです。ワンマン「ストーリーテラー」ではなくなりましたけど、やっぱり「ワンマン」ではあったように思えます。この辺がちょっとやりすぎに見えました。
 とはいえ、かわいいは正義!なので、すべて許されるんですけどね。
{/netabare}

おわりに:{netabare}
 現在第11話が終わったところですから、あと2話ですかね。
 残されているのは、全国大会でのレイナ&滝先生のイベントとあすか先輩&あすかパパのイベント、全国大会が終わってからのあすか先輩の卒業&ノート渡しくらいかな。あと2話ならこれでぴったりな気がしますね。
 と書いていたら、第12話が来てしまいました。レイナ&滝先生のイベントは思っていたより強烈で、あすか先輩&あすかパパのイベントは思っていたよりもあっさりでした。個人的なハイライトは、久美子フレームに自分から入っていったみぞれ先輩ですかね。成長が見て取れてうれしかったです。
 これで残されたイベントは、卒業&ノート渡しだけになってしまいました。

 レビュー冒頭で書いた「ちょっとパワーダウンしている」っていうのは、ストーリーと演出のバランスですね。第1期よりもややストーリーの進行が速く感じるんですよね。その分演出が割を食ってしまったような気がします。
 並列演出についても、やや持ち上げすぎてしまったかもしれません。上で述べたように、ピントを合わせるために並列させるというのは、今のアニメスタイルでは基本中の基本ですよね。別にユーフォ独自のものではありません。私は、第1期に舞台演出が使われていたので、これも舞台演出なのかな?という安易な考えで同一視しましたが、これを定番のピント合わせだと捉えれば演出が減っているようにも見えますからね。
 あと、光と並列のパターンが多すぎました。並列されてから顔に光が当たる、顔に光が当たってから並列される。山場のシーンはほぼこのパターンなんですよね。第12話の久美子とお姉ちゃんのシーンもこれです。マンネリと言われても仕方ないかもしれません。

 全体的な完成度は他作品と比べても高いほうですから、文句があるわけではないんですけどね。
 最終回が楽しみです。{/netabare}

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 401
サンキュー:

27

ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

音楽×青春×クオリティーが産み出す無限大の魅力

カスタネットとトライアングル。恥ずかしながら私、それくらいしか学生時代の合奏で担当したことありません。なのに楽しかった~♪
皆さんも音楽の授業で楽しく嬉しい気持ちになった事がありませんか♪
そう、音楽ってそれだけで楽しいのに、熱い青春ストーリーを掛け合わせば面白くないはずがない!

加えて、地上波放映のアニメとしては、全てにおいて現行の最高水準のクオリティーで作られてるんだから超絶の見応えです。

私が観た今までの1期2期合わせた2クール物で、心震えるシーン最多作品となりました。
もし私が、年齢性別問わず、コアなアニメファンでない方に、オススメのアニメドラマを尋ねられたら、この作品を一番に挙げます。(前置きに、萌え萌えしたキャラ画と、百合的な演出がややある点は伝えますが。もちろん私にはご馳走さまです♪)

見事なストーリー構成(以下ネタバレに抵触の可能性があるので伏せます)
{netabare}
原作は未読ですが、悔いのない青春を送って欲しいというメッセージが込められた秀作ではないでしょうか。(原作者の武田綾乃先生に年が近い主人公の姉の思いから強く感じました)
それをアニメドラマに仕立てた花田十輝氏のシナリオ構成も見事と言うしかありません。(全話観てから1話から観直すと、何気に見てたワンシーンの周到さやモノローグの深さに気づかされ舌を巻きました。この驚きは、あにこれで人気の同氏の「シュタインズゲート」以来)

まず主人公、黄前久美子の、この年頃ならではの劇的な心の成長が活き活きと描かれています。1期終盤で見せた彼女の渇望には、すっかりハートを掴まれました♪
その久美子の立ち位置を絶妙に置く事で、周囲の人物たちの葛藤や成長も、彼女の目線で見せていき、彼女のモノローグで語られていく・・・感情移入のさせ方が巧い!
1期2期通して、他の部員や先生、家族達の抱える悩みをちらつかせて、興味をどんどん増していく・・・続きが気になって仕方がない!
シリアスなストーリーでも心地よい演奏を組み込む事でメリハリが効いている・・・余韻が半端ない!

圧倒的な作画力

映画なみの労力をかけていると思いますが京都アニメーションさんは予算と人員のやりくりは大丈夫なのかと心配になります~(なら、円盤買えって怒られそう^^;)

もはや実写を越える臨場感!コンクールの演奏シーン

一人一人の演奏に観入ると、視覚に入る指先や口元の動きと聴覚からの音が脳内で見事に重なりあって、2次元の画面を見ているのにVR変換されてキャラクターが浮き上がってくる感覚を覚えるほど!
これは、奏者たちの遠近感を出す後方のピントのぼかしや、楽器や舞台の光の投影等、あらゆる視覚効果を取り入れた日本の誇る2Dアニメの最高技術の結晶によるものでしょう。
また、50人もの緊迫感あふれる熱のこもった表情や動きを、見事なカメラワークで映し出し、迫真の演奏に震えました!(自分勝手な悔しさですが、私、楽器に詳しくないので、アップで映ってる子の音が、合奏音の中で特定できないのが歯がゆかった~あっ、タンバリンや鉄琴ぐらいは分かりましたよ^^;)

3次元より美しいキャラ画

「君の名は。」の新海監督の風景画は現実より美しいと言われますが、ユーフォのキャラ画は3次元の人物より美しいと言えるのでは。
こんな事いうと、アニメ好きだから2次オタだからリアル女性より萌えれるだけでしょって言われそうですが、私、3次元アイドルのライブや写真集の鑑賞でも萌えれるのでさにあらず。(どっちにしてもオタクやん^^;)
その理由は、肌の瑞々しさや上気した頬の色艶感、指先や脚線の女の子らしいキュートで上品な動き、汗や涙のしずくの表面張力を強調したプルプルの弾力感までを、実写やCGで出来ない、アニメ画ならではの表現でデフォルメして魅せてくれたから。
瞳の描き込みはアニメ絵の最たるものですが、アップ時の潤いの中の映り込み等、色とりどりの宝石が水面に浮かぶようで美麗につきます!
そうして描く美しく繊細な表情や仕草は、心の機微を伝えるのにセリフを不要にする程でした。(同時期の「聲の形」同様、山田尚子さんの演出力も大きいでしょうね)

背景美術に関しても新海作品と遜色ないレベル

生物から現象までの自然や、街並みから室内の器物等の人工物まで随所に盛り込まれた描写は、美しさと心情を引き立てるセンスが抜群でした!(情感とは無関係ですがコップのお茶まで美味そう~ありゃ間違いなく高級宇治茶やね♪)

この作品の凄み

アニメなんだから上辺だけ楽しめたらいいってのもありです。今作は1期の音楽と部員間のドラマだけで人気作確定だったでしょう。なのに、重くて鬱な家族の関わりまで、1期から着々と積み上げ、2期で一気に踏み込んで描いています。
古今東西、後々まで心に残る名作は、人物を形作った過去や家族などの背景がしっかり掘り下げられているものです。(友達関係でも長く付き合える親友は、お互いの家族を含めた悩みまで分かり合えてたりしませんか・・少なくとも私は、2期中盤以降、ユーフォ担当の2人に自分の娘を見てる思いになり、何度も胸熱になりました・・)
本作も、見せ方を誤ると視聴感を下げかねない家族問題を、逃げる事なく丁寧に描く事で、登場人物に視聴者が寄り添う事ができ、心に響く名作に昇華させられました。
キャラクター同様、監督以下製作陣の、遥かな高みを目指す情熱が伝わり感服です!
{/netabare}
1期から2期まで好きなシーンをつらつらと(以下は完全ネタバレです)
{netabare}
1期5話。それまでマーチング曲目を伏せておいて本番で鳴り響いたライディーン。
初見時、思わず乗り出しましたよ!クラシックに詳しくない私にとって、学生時代にハマったYMOの代表曲を演奏してくれるなんて!
選定された原作者?アニメスタッフ?に感謝、感激。
この時点でお気に入り作品確定♪

1期8話。久美子と麗奈の幻想的なセッション。あの映像センスはまさしく神ってました!
さらにラスト、それまで気丈に振る舞ってた葉月が緑に会って泣いちゃうワンシーン。短くセリフもない失恋描写なのに、こちらまで泣けるとは(TT) あの短い尺に、よくもこれだけの繊細で濃密な演出を詰め込んだものだと感嘆!

1期11話。演奏シーン以上に、麗奈、香織先輩、優子先輩、三者三様の想いと優しさが堪らない。
ソロ対決はアップされてた比較動画を見ると、麗奈の方が時間をとって演奏してるのはズッコイ気もしましたが、それも聴かせるテクニックを使っての事。
麗奈は「特別」目指してるもんね。

1期12話。「上手くなりたい!」主体性の無かった久美子から初めてわき上がった熱情が、驚愕の作画と声優さんの熱演で伝わりました。
「悔しくて死にそう」中学時代の麗奈の気持ちを理解した久美子の表情が印象的です。
懸命な努力が報われなかったり、真摯な想いが伝わらなかったり、人って挫折や失恋などを経験して、他人の気持ちがわかるようになるもの。
だから久美子がこの後、希美先輩をほっとけなくなるのも自然な流れになるんですね。

2期からは毎話、どこかで感情が昂ってしまい涙ぐむほど。
特に後半からの、作品タイトルを背負う2人の心奥の響鳴が素晴らしい!

9話。あすかにとって久美子は、初めて身近に現れたユーフォ大好きな「ユーフォっぽい」子。
更に、希美とみぞれの為に動く姿を見て、人の切実さが理解でき、物怖じせず自分に思いを伝える事ができる子だと認めたのでしょう。
だから打ち明けた本心。
願わくば久美子から、自分勝手に吹いてきただけだと、今までの自分のユーフォを否定されたら、父親に対する未練を断ち切れると思ったのかもしれない。
しかし久美子は、あすかのユーフォを大好きだと心の底から返します。
「先輩がいつもと違うんです」
「そっか」
あらためて自分の執着の強さを思い知らされると同時に、でもそれは責められる事ではないんだと逆に救われる。
河原でもう一度
「本当に聴きたいの?」
「はい!」
あの間髪入れずの声と表情で、久美子の「ユーフォ」があすかに響き、ありのままの素直な笑顔を出せたんでしょうね。
ラストの曇りのないユーフォの音色が私の心にも深く響きました(*^^*)

そして最終話。久美子にとってあすかは再び憧れと尊敬を持てたもう一人の姉のような存在。
卒業式の中、やっと見つけたあすかにありったけの慕う気持ちをぶつけます。
「先輩のようなユーフォが吹きたい!」
その思いにあすかは10年間の想いの詰まったノートを託す事で応えました。
あすかにとっても久美子は、かわいい後輩以上の大切な妹のような存在なんでしょうね。
久美子の純粋で熱い想いとあすかの暖かい気持ちが、冷たい雪の舞う中で一層引き立ち、言葉に尽くせぬ感動がありました!
「響け!ユーフォニアム」エンディングの美しい調べの余韻の心地良さに、いつまでも浸っていたかったです・・・

声優さん

今作では、沢山の出演者さんが熱演されていて作品を盛り上げてくれました!
その中でもやはり主人公、久美子役の黒沢ともよさんには、その労をねぎらいたい。
この凄い熱量の作品で演じ続けるのは、とてつもないプレッシャーが掛かっていたはず。
途中、鼻声で演じられたのも仕方なく感じました。(あの声の時、2週間後の風邪で寝込んだ回なら神演技だったのに~惜しい!^^;)

最後に

原作はどこまで進んでるのかわかりませんが、早く続きが観たい!
わざわざ優子部長(やったー!)が今後を心配するシーンを入れてたので期待しますよね♪
夏紀副部長(これも嬉しい!)や葉月がコンクールメンバーを目指す感動エピソードや、「たまこラブストーリー」のような久美子と秀一の恋の行方も観たくてワクワクします(^^)

もし、良ければどうぞ~

この作品のストーリーに感動されたなら、少女マンガですが「青空エール」オススメです。
葉月のような主人公が、全国金賞を目指す吹奏楽部で奮闘、成長するさまに、純愛をプラスした物語です。映画化されたのは観てませんが、ユーフォより以前に漫画を読み感動しました。アニメ化も切望してましたがそれは断念(>_<)アニメではユーフォのレベルで作れないでしょうから。
そういえば葉月が躍動する番外編も良かった~♪ {/netabare}

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 493
サンキュー:

53

トゥットゥルー☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2期です

1期よりも問題おきすぎ、音楽少なすぎでした。
内容詰め込みすぎでコンクールの場面がカットされてるのは残念です。

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 148
サンキュー:

2

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

文句なし

泣ける。一期よりさらに見ごたえがあった。

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 178
サンキュー:

11

ネタバレ

Yas さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 162
サンキュー:

1

渡辺探偵事務所の所長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まるでスラムダンクのよう

主人公が1年で2年になる前に終わるのも然り
全国で負けるところも
スラムダンクに似ていたね。

有名アニメだからあまり言葉は無粋なもんだろう。
とりあえず、続編とかは作らなくていいんだよ。

この作品を見て地域の文化センターなどで無料で催されている演奏会の空席が1つでも減ったり、警察や消防の音楽隊の女性人口が増加したりしたらいいな。


アニメ放映中に京アニショップに行ったらユーフォグッズほぼ売り切れでバッコリした。
京アニのマスコットキャラクターのネズミに殺意を覚えたね。
せっかく宇治にあるんだから京アニ抹茶サブレ的なお土産を製造した方がイイと思うんダナー

優子先輩が部長になったので、かおり先輩派の皆さんは一緒に応援しましょう。

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 265
サンキュー:

36

ネタバレ

アルクX さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

学園ならではのアニメだった。

1期の1話 賞もとれない吹奏楽部って感じだった。
1期の間に滝先生の指導のもともの凄くいい演奏ができるようになって2期から全国大会に行くって感じ。
正直、自分は今のキャラが好きだから、3年も卒業したし、2期で終わっても全然問題はないと思う。

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 148
サンキュー:

4

次の30件を表示

響け!ユーフォニアム2のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
響け!ユーフォニアム2のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

このアニメの類似作品

この頃(2016年秋アニメ)の他の作品

ページの先頭へ