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「劇場版 フリクリ プログレ(アニメ映画)」

総合得点
66.0
感想・評価
53
棚に入れた
249
ランキング
2990
★★★★☆ 3.6 (53)
物語
3.2
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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劇場版 フリクリ プログレの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

相対性理論

一作目同様にテンポの良いアニメ。
カッコいい女が二人いるので四倍カッコいい。かわいい女もいるので256倍魅力的。
このフリクリが一番好きかも。

三作目となる今作では、ハル子の出会う青春ガールズ&ボーイズだけでなく、ハル子の青春も描かれているのがよい。

{netabare}
個人的に感じたのは、一作目のハルハラハル子は「小学生から見た大人のお姉さん」だった。ということ。
大きくてかっこいい。

二作目では、「中学生から見た大人のお姉さん」だった。
口出ししてくるウザい相手。

三作目では、「高校生から見た大人のお姉さん」になっていた。
大人も、自分たちと同じ人間であることに気がつく。
{/netabare}

まあそういうテーマとかはメインじゃない。
プログレは見ていて楽しい。
女の子も男の子も一生懸命やっている、
一生懸命なのが一人じゃないのがいい。
みんな一生懸命。
みんな必死なんだ、そうなんだ。

投稿 : 2023/06/06
閲覧 : 39
サンキュー:

1

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

セカイはテキトーに

アニメーションをやりたいように、
やりたいだけフルスイングする。
クリエイターのおもちゃ箱なのだ。
これがフリクリの本来の良さだろう。
劇場版「オルタナ」は寂しい印象を残しましたが、
こちらは楽しいフリクリの待ちに待った帰還。

その日暮らしの説得力ゼロの少年たちと、
ネコ耳少女ヒドミの日常系ファンタジー。

ポップでキュートなデザインが素晴らしい。
スクラップした毎日を蹴り飛ばす、
the pillowsのオルタナロックも健在です。

物語はあってないようなものだ。
クリエイターが結集した6篇の連作ですが、
そもそも説明など不要かも知れない。

{netabare}10代の無感情な倦怠感、閉塞感、
いやここは「時代」のと呼ぶべきか、
やりたいことなんてない気怠い毎日を、
軽快に吹っ飛ばす、それがフリクリなのでしょう。{/netabare}

考えるよりも先に笑え、考えるよりも先に泣け。

人生が笑った数で決まるのなら、
がむしゃらに笑って日々を過ごせってことだろう。

投稿 : 2022/07/23
閲覧 : 551
サンキュー:

31

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

新谷さんじゃなくなったのは残念だけど

山ちゃんほどではないにしても、林原さんも七色声だな。

投稿 : 2020/11/28
閲覧 : 177
サンキュー:

0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

フリクリらしいフリクリ

フリクリ劇場版2作目。
海外ではなぜか本作の方が先に公開されていたそうです。
オルタナ同様、劇場版作品ですが、内容は普通に6話分のアニメをOP\EDチョッパって連続して再生しているような感じになっています。
オルタナとは内容的に繋がっておらず、オルタナはオルタナで、プログレはプログレで別のストーリーとなります。

最初から最後まで真面目にみていたのですが、全く流れが理解できませんでした。
オルタナは4人の女子高生が笑いあり涙ありで成長する青春ドラマでしたが、本作は恋愛モノで家族ドラマ的なものが始まったと思ったら、ゾンビだったりロボだったりでギターを武器にバトルをしたり、しっちゃかめっちゃかで、「ふんふんなるほどほー、いやさっぱりわからん」という内容でした。

主人公は無口で猫耳ヘッドフォンを常時つけている女子高生「ヒドミ」。
彼女がジンユと名乗る自称宇宙捜査官に轢き殺されそうになるところからストーリーは始まります。
それとは別に学校の教師が顔の皮をベリベリ向いたら下からもう1人の自称宇宙捜査官ラハルが現れて、生徒たちをハーメルンの笛吹き男のように先導します。
そんな折にヒドミは、同級生の「井出交」を意識し始めるのですが、そしたらN.Oが発動してジンユとラハルがバトルを始めてピロウズのメロディが鳴り響くという展開です。

うーん、わからん。

ググるとフリクリの有識者がOVAとの関連を含めて教えてくれる解説サイトがいくつかあるので、ストーリーについてはそちらを参照するのが近道ですが、私的にはフリクリは"Don't think feel"なので、なんだかよく分からないけどたーのしー作品だと思いました。
なお、OVAもですが、見終えたら内容はだいたい忘れてしまいました。それでいいのだ。いいのか?

わかりやすい反面フリクリらしさが削がれたオルタナと違い、わかりやすさを捨ててフリクリらしさを取ったような内容でした。
ネットの評価はプログレに軍杯が上がっているように感じますが、人によって評価は分かれると思います。
まあOVAから劇場版公開まで現役でアニメを見続けてるというのは、結構拗らせている層な気がしますし、OVAの潮流をくんだプログレが好まれるのもわかる気がします。
なお、私的には両方ともそれぞれの良さがあると感じました。
OVAの先行視聴は必須では無いです。
OVAはまた別のストーリーという感じですね。
ただ、見ておいた方がより楽しめると思うので、劇場版より前にOVAをみておくのがおすすめです。

投稿 : 2020/08/29
閲覧 : 256
サンキュー:

1

ネタバレ

Ryo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ストーリー性が薄い、ただの「雰囲気アニメ」

小さい頃、かじるようにテレビで見ていたウルトラマンを思い出した。
よくわかんないけど、なんだかワクワクしながら見ていたな。

今思うとなんで怪獣を倒す動画が面白いのか不思議だけど、
当時は心のそこから楽しんでいたんだと思う。

フリクリを見終わったら何だがウルトラマンを見ていたあの頃の気持ちを思い出した。何かわからないものが心のそこからワクワクしてきて。でもそれが何かは分からなくて。

そんな大人になって忘れていたものを思い出させてくれたアニメ。

投稿 : 2020/07/16
閲覧 : 237
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1

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大豆ラブストーリー

2000年に制作された『フリクリ』の正統派続編。
6人の監督たちが1話ずつを担当し、
自分たちの個性を押し出しながら
1本の映画としてまとめた画期的な作品。
6人それぞれが制作を同時進行させていたこともあるのか、
作画はかなりバラつきがあるが、
(もちろん、ワザとという部分もある)
それがこの作品の面白さでもあった。

猫耳ヘッドフォンを付けて、
外部をほぼシャットアウトする少女。
貧しさのなかに身を置きながら、
スクラップ工場で働く少年。
ふたりの少年少女が出会い、
ふたりの宇宙人が現れることで、物語は大きく動いていく。

アトムスクを追うラハル、それと止めようとするジンユ、
父の帰りを待つ雲雀弄(ひばじり)ヒナエとヒドミ、
ヒドミのことが気になる井出交とふたりの友人、
OVA登場のアマラオの息子マスラオ、その娘アイコなど、
それぞれの登場人物たちが、心に何かを抱えたまま
世界的な危機に翻弄されていく。

キャラの動きや豊かな表情、挑戦的な作風が
とても楽しいのは、OVA版に近いものがある。
特に4話の「ラリルレ」と5話の「フルプラ」の回の
はっちゃけぶりは、これぞフリクリだという
斬新で見ごたえのある映像を楽しませてくれた。
末澤慧監督が担当した5話は作画の表現も
かなり意表を突いたものだ。
漫画の誌面を表現した部分では、
『ホットロード』を意識しているという。
末澤慧監督は次回作があるなら観てみたい。
そして、主人公の林原めぐみ、水瀬いのりを中心とした
声優陣も存分に上手さを見せてくれていた。

ただ、今回の作品は6名のアニメーターたちが監督となって
できることをやったという形になっていたことが原因なのか、
ストーリーの落とし込みや全体のアイデアという部分では、
カタルシスを感じることができなかった。
最終的には4組の男女が織りなす
ラブストーリーになってしまっているというか、
まぁ、そもそもが東京ラブストーリーだと思えば、
それほど違和感もないのかもしれないが…
物語の根幹のようなものがもう少しはっきりしていれば、
OVA版を超えるだけのポテンシャルがあったと思う。

観る者の心に訴えかけてくる表現が
散りばめられている意欲作だとはいえるだろう。
(2018年11月2日初投稿)

投稿 : 2020/05/02
閲覧 : 657
サンキュー:

38

シワーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これはこれで

まったく前知識のないまま観ました。

開始してすぐに、この世界の枠組が、ドタバタした何でもありのぶっ飛んだ設定であることが提示されます。

猫耳ヘッドフォンの少女ヒドミは、ロボットらしきものに変身する夢を見ます。彼女の住む街の丘には、アイロンのような建物があり、担任の「女教師」は型破りで、空飛ぶ車に乗った女に「ベスパに乗った女に気をつけろ」と忠告され... 同級生のイデは貧困街に住んでおり、ひょんなことからヒドミを助けることになり...

いろいろな事が起きるのですが、結局どういうことだったのか理解できませんでした。

目まぐるしくいろいろな出来事が起きるので退屈ではないです。

アニメ表現の趣向を楽しむという点に徹すれば、なかなか面白かった。デフォルメの効いたアクションは楽しかったし、会話自体には面白い点も多かった。

最後まで見れば話に納得という類のものではないです。自分はストーリーを重視するほうだと思うのですが、この作品は最後まで意味が解らなかったのに、楽しんで視聴できてしまった。

投稿 : 2019/06/24
閲覧 : 279
サンキュー:

2

けいP さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハル子じゃなくてラハル

なんでラハルの声は
新谷さんじゃなくて
林原めぐみさんだったのだろう?
ハル子じゃなくてラハルだから?
まあ林原さんも良かったですけどね。

オルタナよりハチャメチャ感あって
フリクリらしかったのだが
ジンユのすましたキャラが
あまり気に入らなかった。

投稿 : 2019/05/11
閲覧 : 236
サンキュー:

5

順順 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

理解不能

正直ほとんど意味が分からない話だった。
フリクリってブランド名が無ければ、
他の人の評価も低いと思う。

展開がぶっ飛んでる。

投稿 : 2019/03/19
閲覧 : 274
サンキュー:

1

gm560 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

18年ぶりの後継作品

日本ではカルト的な人気を誇る(アメリカではカートゥーンで普通に
放送してたので割とメジャーらしいですが)
フリクリの18年ぶりの劇場版続編の片方です。

前作のテイストが薄いもう片方のオルタナと違って、
本作のプログレははちゃめちゃ感があって、
ストーリーを追いかけるより感覚的な部分で見れる、
そんなフリクリ感のある作品に仕上がっています。

まあ良い意味でそんなに真面目に見る事もないような、
とにかく見て楽しめる人は楽しんでというアニメです。

投稿 : 2019/02/16
閲覧 : 252
サンキュー:

3

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

フリクリの同人誌

と、思えば合点がいく
オルタナにくらべるとOVAのよくわからないがすごそうな動きや戦闘があるけど
なにをしているのか、何のために戦ってるのか、キャラの性格や目的などもなんだかよくわからないのでなんだかなぁでした
フリクリの設定のお題で同人誌のオムニバスと思うとまぁなんとか観れたかも
よくわからないけどなんかあって新谷さんから林原めぐみさんになったみたいですね
あそこまでキャラを損なわずこなした林原さんはすごいけど。
オルタナ、プログレ
ボロクソ書きましたが
よかったことはよりOVAがすごいなと再認識できたこと
新作2つはそっと押入れの奥に。。

投稿 : 2019/02/15
閲覧 : 589
サンキュー:

2

snn1123 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

超大作だった❗

新作の後編かと思ったら、完全新作で二時間以上で描ききった超大作だった❗
ぜいたくな作品で、大満足❗
I.Gさん、そんな大盤振る舞いして大丈夫

投稿 : 2018/11/25
閲覧 : 202
サンキュー:

2

esso-neo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

駄々っ子かよ

間違えちった
さて、プログレ。面白い方とか言われる今作。凡庸な光景、日々をシャットアウトして感覚を殺した少女が、だんだんと手を伸ばしていく姿が描かれる。まだ林原めぐみ起用の意味がわかってないんだよね。ジンユ分裂だから?
ファンサービスとか考える人もいたけどこだわらねばならないものは多分、激烈巨大ハードルだったから気がつかなかったのかのっぴきならない理由でくぐらざるを得なかったのだろう。
アクションシーンという快感極まる場面で何かオリジナルな瞬間があればすっげえ印象として残る。ヴァンパイアハンターDの斬撃や、ゴッドマーズのように。フリクリと言えば?打撃の瞬間のギターの音だ。
そう、これは紛れもなくフリクリだ。フリクリは何かという疑問を持てば言語ならざる場所に答えは出たと思うんだけどプロダクションIGのつかう効果音って聞き慣れたものばっかりで、まぁそこになにか歴史があるんならしょうがないけど、フリクリ徹底するならそこをそれまでにないものを作らないといけなかったんじゃあなかろうか。他が真似しないような事を。ノノの真似してる場合じゃねーぜ。

投稿 : 2018/11/09
閲覧 : 262
サンキュー:

5

ネタバレ

石ころ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

求めていた実験的演出

オルタナではがっかりしましたが、プログレはOVAの伝統を受け継ぐ作品だと思いました。監督が6人各エピソードについているだけあって各エピソード見どころも多いし小ネタもあって面白い。フリクリOVAに比べれば見劣りしますが、シナリオ、キャラがよく練られていると感じました。

何よりオルタナではハル子は女子高校生にちょっかい出してばかりで本来のNOを探す目的が全く描かれていなかったのに対し、プログレではラハルのアトムスクを手に入れるためならどのような犠牲も目的達成のためなら厭わない必死の姿勢を軸に描かれていてOVAの正統な続編であることを明確に示せた良い作品に仕上がっていると思います。

投稿 : 2018/10/15
閲覧 : 243
サンキュー:

5

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

猫耳ヘッドホン

 「フリクリ オルタナ」の数年後??の世界みたいだったです。

 主人公?ヒドミの滅ぶような光景から始まって、気が付くとな始まりだったです。母親のヒナエは、陽気なお母さんです。
 突然現れたジンユ、とんでもない登場だったです。ヒドミを気にする井出くんと、突然正体を現す、ラハルと唐突な展開の多い「フリクリ オルタナ」より、分かりにくかった展開だったです。さらにクラスメイト他2名や、後に登場するアイコも物語に絡み??ます。

 ヒドミと井出くん、ジンユとラハル、ヒナエとヒドミとジンユ、何がどう進んでいくのか?、どういう方向なのか?物語の意図が、私にはよくわかりづらかったです。
{netabare} ヒドミの性格が、急変したりもしたし、元に戻ったり。{/netabare}

 ジンユ、ラハルがハル子同様、ギターを武器に戦っていたのは印象的だったです。

 最後はめでたしという感じはしたです。

投稿 : 2018/10/08
閲覧 : 452
サンキュー:

9

ネタバレ

きつねりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えすぎず、身を任せて楽しめばOK

「分からないから面白くない」という感想で片付けたくないので、色々と考えながら個人的な感想を。
まず見終わって思ったのは「どういうことなんだ!」ということ。時間が進むにつれてガーっとスピードは上がっていくけど、受け手として追いついていけてないな、という感じ。結末としては{netabare}ヒドミと井出くんがそれぞれの思いに正直になるというところで{/netabare}シンプルなものなのだけれど、そこに行きつくまでの過程が絡まりあっていたりして、「ここでこのキャラが繋がってるわけね!」という部分もあれば「このキャラはここで出てくる必要があるのか?」と思う部分もありました。でもとにかく終盤は怒涛の展開が続くのでこれの処理が追い付かない。映画館を出てパンフレットを見ながら考えをまとめようとしてみても、インタビューで声優さんが「内容はわからない」的発言をしている(笑)。演じている人でさえそうなのだから、見た人が同じゴールに入っていく必要はないのかな、と思うと自分の正直な感性で楽しめばいいんだ、という気持ちになり何か急にスッとしました。水瀬いのりさんの言葉に救われた。

まず言わせてもらいたいのは、ピロウズの音楽がこれまでで一番ハマっていたということ。6話分それぞれに監督が就いていて、大筋の流れや設定は決まっていたとはいえ、それぞれに画面の使い方や描写の方法、キャラの躍動感などの個性があり、まさにアンソロジー的形式ではあります。そんな多様性が感じられる中、どの担当回でもピロウズの音楽が刺さりました。「フリクリを見ていた側」としての立場から「フリクリを作る側」の立場に立った時に、やっぱりこの物語に根付くロック・ミュージック=the pillowsという構図がそれぞれの監督さんの中にしっかりとあったのだろうと感じさせる愛のようなものを感じました。予告編でも流れていた「Thank you,my twilight」、主題歌「Spiky Seeds」、OVA版でもバトルシーンで使われていた「LAST DINOSAUR」といった3曲は特に良かったです。このシーンではやっぱりこの曲だよね!という共感、この世界観ではドンピシャな音楽だなという発見など、今作は音楽面は非常に満足しました。アルバム買います。

話の本筋について。
{netabare}OVA版では「愛」、オルタナでは「友情」というところに最後のトリガーがあるとするなら、今回のプログレは「家族」かなと思いました。帰ってこない父親を待つ母親とこれからも一緒に暮らしていくという「居場所」ができたことによって最後の井出くんへの思いを伝えきれたのかな、と思います。ヒドミ自身はクールでいながら人間らしい感情的な部分も兼ね備えていて、徐々にその片鱗は内側から外側へと出ていくのですが、ヒドミの母親と心の内を交わし、「自分も成長していく」ということを受け入れて自分の思いを伝えられるようになったのかな、と思います。一度見ただけではちょっと追いきれなかったですが、大体そういう筋だと解釈しました。3章から出てくるアイコとマスラオの関係というのもやはり娘と父親という家族で、モチに捕らえられたマスラオが次の希望を娘に託すというのもひとつの家族の形なのかな、と思いました。(自分を買い取るとかそこらへんの描写がよく分かんなかったですが)
また、異性を思う気持ちというのももう一つのテーマだと思います。ハル子がアトムスクを追い求めて手に入れようと躍起になるのも、森がレンタル彼女という形で寄り添う相手を求めようとするのも、マルコが天真爛漫なヒドミに純粋な恋をするのも全部いろんな愛の形。報われなかったり、ちょっと報われたりと達成の程度はそれぞれながら、なかなか上手くもいかないってところまでひっくるめて青春は難しいんだぜ、と教えてくれる作品だな、と思います。中心にいるヒドミと井出くんの恋愛は成就したみたいですが、それぞれが思いに気付く瞬間や、その思いを持て余したりする光景、素直に向き合うシーンといった感情の部分を丁寧に描いてきて辿り着いたゴール、という感じで好感が持てました。見た目ややっていることはハチャメチャで、そこはフリクリらしいといえばらしいですね(笑)。{/netabare}

3つの作品をここ1ヵ月足らずで見てきて、勢いの中に若いゆえの心の葛藤や迷いを描いた作品なんだな、とつくづく思いました。全てを分かったような立場で主人公たちの世界に乗り込んでくる「ハル子」という異分子で日常がかき乱され、いい迷惑と思いながらも、自分の奥に眠っている感情を呼び起こされるという構図。しかし当のハル子自身も本当に追い求めるものにはまだ辿り着けていないという、人生あがいてナンボのもんじゃい!といった作風が大人になった世代にも若い人たちにも刺さるのかな、と思いました。それに加えて大人っぽいピロウズのロックとかギター、バイク、ロボットといった男心をくすぐるアイテムの数々。劇場に足を運んだときはお客さん全員男だったのでああ、納得、と。

これを見ているときは心は少年時代に戻って世界に浸れるっていう意味では、日々疲れた現実からの逃避行にはもってこいの作品だと思います。いい作品に巡り合えました!

投稿 : 2018/09/29
閲覧 : 376
サンキュー:

4

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シン・エヴァンゲリオンの前哨戦

2020年公開予定のシン・エヴァンゲリオンの劇場公開館数は500館(スクリーン数)以上と言われ、日本全国の映画館数をほぼ席巻することになる。

これは一つの映画が公開される規模では過去最大らしく、莫大な宣伝費が投入されるようだ。おそらくは「君の名は」越えを狙っているに違いない。

さて、「フリクリ オルタナ」の方は正直駄作だと批評したが、

「フリクリ プログレ」は予算の問題や若干の粗が見えるものの、映像技術面で言ったら、「シン・エヴァンゲリオン」の前哨戦といった出来栄えである。

まず貞本義行さんのキャラクターデザインが本当に素晴らしい。デフォルメとデッサンの両立を可能にした素晴らしいバランスであり、全く古臭さを感じないポップさがある。内容に関しては「オルタナ」とは違い正直過去作のまんま続編という感じだが、主演の林原めぐみを含めた声優陣は間違いなく次に来る「エヴァ」を意識したキャストなので非常に見ていてなによりも「エヴァっぽい」。

制作はプロダクションIGで作られているものの、そもそも旧作の「劇場版エヴァンゲリオン」もIGが絡んでいるので、スタッフが共通しているはずであり、スーパーバイザーの鶴巻和哉さんも含めて旧「フリクリ」っぽさと「エヴァ」っぽさが融合している。監督は実写や「サイコパス」シリーズの本広克行監督だが、あまりにも作品の出来栄えがスタジオ「カラー」というか、「ガイナックス」色が強いので監督というよりプロデューサーという立場に近いかも知れない。

作画は「フリクリ」らしくよく動いて勢いがあるが、前述のとおり粗が目立つところもあるにはあるが、「ダーリンインザフランキス」よりは面白く、「シン・エヴァンゲリオン」に期待できる良作アニメである。

投稿 : 2018/09/29
閲覧 : 343
サンキュー:

9

ネタバレ

フェイルン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

フリクリ2?

公開初日に観に行きました。

先に観たフリクリ オルタナは、OVAのフリクリからするとまるでフリクリとは違う感じでしたが、フリクリ プログレの方はそれなりに攻めている感じがして結構フリクリ感があり、それなりに満足をしました。

話の内容はアトムスクをハルコが追いかけるOVAの後日談的な話になっている。

絵は貞本義行の絵をそのまま生かしたような絵。
演出面では既にOVAで使われているアレコレをオマージュな感じで使われていたり、それなりに独創性を感じさせるような部分もあった。

少なくとも、オルタナはまた観たいと思わせる要素は無かったが、プログレはまた観たいと思う要素はあった。

投稿 : 2018/09/29
閲覧 : 260
サンキュー:

3

コゼット さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/07
閲覧 : 276

たかし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/02/06
閲覧 : 10

ニノマエ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/19
閲覧 : 11

えふ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/09
閲覧 : 15

ゆにこん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/04/27
閲覧 : 19

プーチン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:----

投稿 : 2022/02/17
閲覧 : 28

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2021/04/02
閲覧 : 45

ぺい さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/03/01
閲覧 : 39

めぐゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/02/20
閲覧 : 26

3mei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/01/31
閲覧 : 42

caller さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/04/22
閲覧 : 56

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/02/22
閲覧 : 41
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劇場版 フリクリ プログレのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
劇場版 フリクリ プログレのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

劇場版 フリクリ プログレのストーリー・あらすじ

「すっごくさぁ。欲しいものがあるんだよ」 深紅の翼を追って〝女〟は空に消えた――。 時はめぐり、星々を盗み取るほどの力はいま、少女の夢のなかで目覚めようとしている。 「ベスパに乗った女に気をつけろ!」 アイロンの吐き出す煙たちこめる街――ヘッドフォンの少女・ヒドミが轢かれた夜、 クラスメイトの少年・井出の額から巨大ロボットが出現した! 〝特別なことなんてない日常〟が終わりを叫び、ついにあの女が帰ってくる!(アニメ映画『劇場版 フリクリ プログレ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年9月28日
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
flcl-anime.com/progre/
主題歌
the pillows『spiky seeds』

声優・キャラクター

林原めぐみ、沢城みゆき、水瀬いのり、福山潤、村中知、中澤まさとも、黒沢ともよ、井上喜久子、大倉孝二、菅生隆之、浦山迅、鈴木れい子

スタッフ

キャラクター原案:貞本義行、総監督:本広克行、監督:荒井和人/海谷敏久/小川優樹/井端義秀/末澤慧/博史池畠、脚本:岩井秀人、キャラクターデザイン:久保田誓、サブキャラクターデザイン:米山舞、メカニックデザイン:押山清高、プロップデザイン:村山章子/久原陽子、美術監督:荒井和浩、色彩設計:有澤法子、CGディレクター:高柳陽、撮影監督:田中宏侍、編集:濱宇津妙子、音楽監督・音楽:R・O・N、音響監督:なかのとおる、スーパーバイザー:鶴巻和哉、

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