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「無能なナナ(TVアニメ動画)」

総合得点
76.9
感想・評価
540
棚に入れた
1709
ランキング
650
★★★★☆ 3.7 (540)
物語
3.9
作画
3.4
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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無能なナナの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ぽんこつなナナ

どんな話なのか書くと何を書いてもネタバレになりそうなので詳しく書けないですが、能力者と敵が頭を使った駆け引きをしながら戦うのがとても面白いです。
特に最初のつかみがバッチリでしたね、驚かされました

残念なところは、かけひきに雑な部分がかなり多いところです

盛り上げ方が上手いと思うし、最後のほうの展開は好き
まだまだ続きそうな終わり方だったので、2期の制作が楽しみ
細かいことは気にしないほうが楽しめると思います。

【このアニメの変なトコなど】
{netabare}
【予想】
1話で崖から転落した中島くん、たぶん生きてるでしょうね。
漫画で崖から転落した人が本当に死んでるのはあまり見たことない。

【このアニメの変なトコ】
・暗殺したいって言うのにあんなメチャクチャな能力者達を集めるのは危険だとおもう。チームになられたらどうしようもできなくなりそう
・なんで敵の詳細もわからないのに一人に暗殺をやらせるの?協力者もっと必要でしょう
・推定殺害人数。能力と殺害人数の関係が適当すぎるような
幽体離脱や瞬間移動は本人次第でいくらでも殺害できそう、舌で舐めて治療や人の能力無効はどうやったら十万人以上も殺せるの?
暗殺者を騙すならもっともらしい嘘を入れないと暗殺者がギモンを持っちゃうんじゃ?
ナナは何も不思議に思っていないみたいだけど、それで頭がキレる?
・みんな自分の能力をペラペラと喋り過ぎ。せめて敵にまで話すのはやめたほうが
・強い能力持ってるのにみんな都合良い時だけ頭わるくなる
・人類の敵の姿を知らないのに、敵が人の姿をしていることもあるかも?って誰も考えないのはなんで?
・ナナは姿が見えないってみんなに言ってたけど、姿が見えない謎の敵がいるのにみんなのんきすぎない?
・行方不明と死者がいっぱい出ているのにみんな恐怖とか危機感とか全然なさそう

【ナナは無能力者だけじゃなくて、ぽんこつ?】
・最初に中島をターゲットに選んだのはミスじゃない?
能力のアンケートにみんなが正直に答えるかわかんないけど、先に全員の能力がわかってから一番厄介な人が警戒していないうちに不意打ちするのが一番安全じゃないかな?一人でも死人が出たら警戒されてやりづらくなると思う
能力者が自分の能力を隠そうとするならともかく、ペラペラしゃべってくれる人ばかりだから、聴いてから動けばいいのにって
中島くんはナナにとってはただの人と一緒だから後回しで良かったんじゃ?

ナナの行動も見落としが多くてご都合主義で助かってるだけだから、タイトル通りの無能な暗殺者だなーって思う
能力者は警戒はしてるみたいだけど、力をずるく使えばもっと確実に勝てるのにそうしないのも不思議

・渋沢は過去に飛んだ時にナナの記憶が書き換わったって言っていたけど、過去のナナが気配に気づいたならその後のナナの行動もまったく同じにはならないので未来である現在はもっと変わると思う。でも変わってない、ナナぽんこつすぎじゃない?
過去の自分は渋沢の気配に気づくだろうって言ってたけど、ナナはこの時よりも近くに人がいても気づかないことが何度かある
ナナは犯行時に周りを全然気にしてないから・・・

・キョウヤはナナの思考を読む能力が嘘じゃないか?って疑問持ってたから、どこまで心が読めるか試せばいいのに、そうしないでずっと心読まれるのを警戒し続けてるのもなんで?って思うし、ナナに能力を疑っていることを言わないほうがいいんじゃない?

ナナもキョウヤが疑ってますって言ってるのにカマかけられるかも?とか思ったりしない

・最初の崖突き落しはその日にツネキチに見破られています。ツネキチは未来念写の結果が変えられないことを知っていて、事前に自分の死を予知しています
ちゃんとナナを警戒しているけど、それなら襲われた後の結末が確定するまではナナに力を明かすのは危険だと思わない?
寝ている間に能力が発動するならなんで、ナナを同室に置いておくのでしょうか?
そんな命かけてまで脅してナナに要求したのは、住み込みで指圧マッサージ

おじいちゃんか!

・ミチルに中島殺害現場の写真を見られて、ミチルが疑うことなく差し出したから殺害を保留。
さっさと殺したほうがいいんじゃ?
ナナちゃんは何回、能力者に裏をかかれてピンチになれば学習するの?

・ネクロマンシー、死体の言葉が聞けるのなら人類の敵の手がかりは得られるとおもうけど、何人も行方不明になって死者も出ていてもそうしない
倫理観壊れてそうな人いっぱいいるのに、みんな自分の命よりも死体の気持ちを尊重する常識人、ふしぎ

・ユウカは入れ替わって待ち伏せして確かめるほど慎重なのに、誰かにナナのことをしゃべらないし、ナナもヒミツを誰かに喋られたかも?とか思ってなさそうだし、次の日の晩になんでユウカは死人の目を使って小屋の中の様子を見ないのかな?
ナナのほうも翌朝ユウカを背後から押し倒したなら、真っ先に針奪ってとどめさせばよかったのに
唯一の殺害道具を奪われただけでも致命的だし、キョウヤがいつ邪魔してくるかもわからないのに、ドヤ顔でユウカに種明かしして勝ち誇っている場合じゃなくない?
ネタバラシはモノローグでやればいいでしょう

・瞬間移動の子が死亡した時のスマホの処分のときに、こんなぽんこつなナナにはキョウヤの動きをあんなに的確に予測できるとは思えないです

・ナナが動機という防波堤って言って自分は大丈夫だと確信しているのがよくわからないです、幽体離脱の人のときも動機がわかんないから決め手がないって言ってるけど、そんなに動機大事?
幽体離脱しちゃえば殺し放題だから動機判明するまで泳がせておく余裕なんてないとおもう
非常識な能力があふれかえっていて、いつ殺されるかわからない危険な場所で、動機が絶対的な真理っていうのはどうなのでしょうか?

幽体離脱の人もナナが心を読める能力持ってるって言ってるのに「殺意がばれるから口封じしなきゃ」って思わなかったのかな?
私がこの人だったら真っ先にナナをどうやって排除するか考えるけど・・・

・先輩は姿かたちと能力までコピーできるのなら、正体を明かすメリットあるの?あれだけ万能な能力持っていたらもっとうまく立ち回れるとおもう


【遺作】
このアニメの放送の半年前にお亡くなりになったクレヨンしんちゃんのお父さんでお馴染みの藤原 啓治さんが一回だけCVとして出てきました
声優の収録ってかなり前に済ませるのですねー

これが遺作になるのでしょうか?
長い間お疲れ様でした、ご冥福をお祈りいたします。

{/netabare}

投稿 : 2024/02/04
閲覧 : 487
サンキュー:

43

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人の心は移ろいやすく

元旦に大久保瑠美さんが作者さんの画像ポストを
リプライしていたので見ようと思い視聴

この作品クライムサスペンスなんだけど
全体的に逆張りしているのが特徴

人類の敵と戦うべく能力者の生徒を
集めた孤島の学校

本来の目的は能力者を隔離し
人類の敵となる存在を抹消するという狙いがあった

そして機関から一人の少女が送り込まれる
主人公である柊ナナ

人当たり良く誰とでも気兼ねなく付き合うが
裏は能力者を殺害する為に取り繕ったフェイク

表向きは心が読めると言っているが
無能力者であり相手の行動と能力を把握して
殺害できる状況に誘導していくというのが
大まかな流れ

ナナの行動に疑いを持っていくのが
妹を探すために同じ日に転入した小野寺キョウヤ
不老不死の能力者のため殺害できず

ナナの工作からほころびが出た矛盾点を
じわじわと指摘して追い詰めようとしている

ナナが能力者を殺す過程とキョウヤの追及を
どうやって交わしていくか交差されているので

人の心が聞こえたり聞こえなかったりと言う
ガバガバ設定なのに話に引き込まれた

5年前の生き残りで機関の正体を探ろうとする榊
変身スキルプラス能力者のコピーも使えるチートレベル
ナナを引き入れようとしているのがポイントなのかな

ナナは子供の頃夜更かしで買い物をして
戸締りを閉め忘れたことで両親が惨殺され
トラウマの記憶があると言う流れになっていたが

同級生のみちるが推察して最終回でナナの戸締りが
直接の原因じゃないという話になっており

機関そのものの目的も歪められているのかなと
思わせる仕掛けがうまくちりばめられている

だから逆にみちるの純粋でナナを信用していた
シーンが強調されていて最後はカタルシスが大きい

私は「るみるみさんゴールされちゃってますわ」
というクラナドボケが頭に浮かんでしまって涙出なかったがw

ナナは常に気を張って周囲を見回していたが
最終回に「ミチルトモダチ」と言う
一歩間違うとキマった(ダブルミーニング)
顔していたことで作品全体の謎が深まったよね

一番いいところで1クール終わったので
2期あれば見たいと思うけれども
3年空いちゃってるから厳しいかなぁ~

投稿 : 2024/01/27
閲覧 : 56
サンキュー:

4

ネタバレ

challia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリーはめちゃ面白い

最近のアニメにしては絵が綺麗ではないというか、丁寧ではないです。ですが、ストーリーは面白いと思います。アニメを見てから、続きが知りたくて漫画も読むようになりました。超能力者が集まる学校で、何の能力の無い一般人が超能力者を装って入学し、片っ端から超能力者を消し去る話です。相手の能力を探って、裏をかき、自分にも超能力があるように偽りながら相手を葬り去る。死んだら24時間前にタイムリープして生き返る能力者など、相手は強敵揃いです

投稿 : 2024/01/20
閲覧 : 31
サンキュー:

3

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ナナしゃぁぁぁぁぁああんっ!

『無能なナナ』(むのうなナナ)は、原作:るーすぼーい、作画:古屋庵による日本の漫画作品。スクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』にて、2016年6月号から連載中。2020年10月から12月まで全13話のテレビアニメ版が放送された(wikipedia)

一話冒頭から出てきた如何にも主人公気質の気だるげないじめられっ子中島ナナオはミスリード。彼はあくまで「無能」を装っているだけのナナ(オ)であり真実の主人公は彼に構うヒロインのような立ち位置だった実際の無(異)能の柊ナナの方。とはいえまあ、オープニングだったり冒頭の登場の仕方だったり見ればわかる話ではあるのですが。

正直途中までは全員生存エンドになると思ってました。ナナオも渋沢ヨウヘイも死因をボカされており葉多平ツネキチも復活するようなシーンを入れていたのでどうにかしてハッピーエンドの流れになるんだろうなあと思ってましたが、さすがに風間シンジの末路でその線は無いなと軌道修正せざるを得ませんでした。いくらなんでも最初から死体の奴なんてどうしようもないですよね……ただエピソード的には彼と佐々木ユウカの話が一番面白かったです。とはいえ死体化したシンジが島に渡るまでどうやって日常生活送れてたのか疑問ではありますがw(彼は実家に帰らずずっとユウカと一緒にいたん?)

全体を通して知的バトルものといった様相ではありますが、正直ご都合主義が過ぎるきらいはあります。第一にナナの正体に実質迫っていたツネキチがあんなキャラのお陰で言いふらされずに済む上に、死を間近にした彼がそんな彼女をわざわざ自室にまで招いておきながらな~んにも手を出さないどころかご丁寧に自分の能力を発揮するシーンを目撃させるとか、アホの所業です。

他にも毒を持った黒ギャルの羽生キララを殺す手段がやっぱり毒とか、ナナは何を考えてるんでしょうか。常識的に考えて毒自体に耐性がある可能性を考慮しなければならない能力でしょうよ。にもかかわらず普通にいつもの毒を使って殺す、一歩間違えたら自分の正体がバレるだけのリスクですよ。

挙句の果てが鶴見川レンタロウ。彼はわざわざナナの目の前で幽体離脱の能力を発現し、トイレのレバーを引き水を流します。
何が言いたいってこのシーンって完全にナナにレンタロウの能力を見せるためだけのシーンなんですよ。序盤からレンタロウがトイレに行きまくるシーンを入れていれば別ですよ?ひょっとしたら原作ではそんなシーンがあるかもしれませんが、少なくともアニメでは唐突にあんなシーンを入れるわけです。しかも彼は初めからナナのことを疑っているわけなんです。これがご都合主義でないとしたら何だと言うのでしょう。結果的に、あれでナナに能力の特性を知られ窮地を脱されるわけなんですからねえ。

とはいえまあ、作品自体としてはそれなりに面白かったです。犬飼ミチルが重要なキャラであるということはOPでわかってましたが、彼女の最期は結構感動的っでした。あれだけ死亡フラグビンビンに立てまくってたのに案外感動しちゃうもんなんだなあと思っちゃうほどにはw

小野寺キョウヤは不老不死ということで、また最近の事情をよく知らないということでかなり過去の人間なのだろうということが伺えます。教師に対しても目上の人間という接し方でない点もそういう伏線なのかもしれません。場合によっては彼が気にしている妹自身がナナの母親か何か関係者である可能性も。

二期があるとすれば飯島モグオや郡セイヤがもうちょっと目立ってくるのでしょうか。特にセイヤに関しては彼女がいるという無駄設定も利いてくるのかも。
微妙に気になってるのがモブと思わしき登場人物の中でやけに描写に力が入ってるキャラがいるんですよね。これも後々大きな役割のあるキャラとして描かれるのかもしれません。

投稿 : 2023/12/27
閲覧 : 80
サンキュー:

20

ネタバレ

はちごー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1期の終わり方中途半端過ぎんか...?

学園異能バトルに見せ掛けた推理物。

投稿 : 2023/12/22
閲覧 : 65
サンキュー:

3

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 2.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ギャグ漫画系かと思いきや

特殊能力を持った子供たちが集められた島。
そんな島では無能でいじめられっ子の少年視点から始まる。(本当は向けられた能力を無効化出来る能力)
そこに人の心が読めるけど空気が読めないナナ(本当は能力はなくて、能力者の子供達を排除するために送り込まれた子)と、能力が分からない男の子が転校してきた。
1話からナナオがいなくなって…と次々と消えていく。

新たな最強能力者的なの出てきたり、絵と1話の前半の感じからは想像できないくらいのシリアス的展開。
ミチルちゃんがいい子過ぎて辛かった…。
2期はある感じだね。

投稿 : 2023/11/06
閲覧 : 36
サンキュー:

2

オンルリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最高に面白い、犯人視点の神推理アニメ

炎や氷を発生するなど、様々な能力を持ったクラスメートたちをとある理由で無能力の主人公が暗殺する異色アニメ。

主人公はクラスメートの殺人がバレないように、証拠を隠滅したり、敢えて分かりやすい証拠でミスリードしたりと犯人視点が物語が展開され、非常に斬新な設定である。

そのうえで、このアニメの特徴は「とにかく主人公が追い詰められるところ」だ。ほとんどのクラスメートが特殊な能力を持つなか、主人公は能力を持たないため、証拠を残さず暗殺するだけでも非常に苦労をする。

さらにはクラスメートのなかに「不死身」の能力を持つキャラがおり、絶対に暗殺できない+推理力も高く状況証拠だけで主人公が犯人であることを突き止めるなど徹底的に主人公を追い詰める。

しかし、そんな劣勢な状況のなか、主人公は持ち前の頭脳や読心術だけでピンチを乗り切ったり、より複雑なトリックを用いて殺人をかく乱するなどピンチを切り抜ける痛快さがとても面白い。

この犯人視点の推理アニメは、数ある頭脳戦アニメのなかで最も緊張感があり、強烈にストーリーに引き込まれるため、一晩で一気に見たくなるような文句なしの神アニメである。

【総評】
緊張感が半端ない、最高の頭脳アニメ。

投稿 : 2023/10/09
閲覧 : 66
サンキュー:

3

くまさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何があっても、味方です、友達です。

コミックも11巻、ネタも貯まってきたところだし、
監督も「FAIRY TAIL」「ログ・ホライズン」の石平信司さんだし、
2期が来ないかな~と期待している作品です。

でも、まだ完結していないし、特に制作発表もないので、
今のところは可能性が低いかな。

もし、この作品について何も知らない場合は、
そのまま第1話の視聴をおすすめします。

本作は主人公ナナのトラウマ解消や、
人間らしい感情の芽生えといった成長を感じる作品でもあります。
感動できます。

私は、ナナの成長のきっかけにもなる犬飼ミチルが好きですね~
よく懐く、従順な子犬みたいです。いい意味で。

アニメオリジナルとか、不確かな謎のにおわせとかしていない、
原作に忠実な制作で好感が持てます。

4巻ラストまでアニメ化されているので、
視聴後、2期が待てずに続きが気になったら5巻から読みましょう。

能力者たちの能力を読み合う駆け引きがあるので、
知的バトルものが好きな人にはおすすめできます。

投稿 : 2023/07/27
閲覧 : 140
サンキュー:

10

ネタバレ

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

レビューしづらいんだけども

「人類の敵」に対抗するため、能力者を纏めて訓練する為に集められた高校の生徒たち。
そこでいわゆるバトルロワイアル勃発?…か!?

と言うつもりで観て下さいまし。
ここから頭脳戦バトルが展開されます。


ハイあとはネタバレね。

{netabare}
「がっこうぐらし」みたいにミスリードさせる作りになってるのでその意思を尊重すると閉じないと何も語れません。

極秘機関のJKエージェント はい出ましたあ!
でも今回は潜入先が高校なのでまぁ良いでしょう。
そもそものツッコミはそこじゃないです。

全員始末するつもりなんですよね?いや途中でバレるだろ絶対(笑)

「一網打尽」って言葉知ってますか?
敵を一ヶ所に集める事が出来たらあとは簡単なんです。
手強い能力者たちも何故かアホになってノコノコ集まっちゃってる訳だから、もう既にご自慢の頭脳を使う必要なんてそもそも無いんですわ。
何故わざわざ潜入して一人ずつヤる必要が?

この状況なら、まずは全員の能力を把握する事が何より最優先でしょ。
殺す必要は無いです。把握出来ればあとはどうとでも出来るでしょうに。

組織目線としてもわざわざJKエージェント送り込んで順番に殺す必要なんかないのです。
もっとも、組織には更にその裏がありそうなのでそれはまあ良いとして、
ナナちゃん自身がそれを疑問に思わない事が問題なんです。


これ原作あるのか知りませんが、アニメとしてはナナちゃん目線の狩りにするより、冒頭書いた通り疑心暗鬼のバトルロワイアルにしてもうグッチャグチャの頭脳戦にした方が面白かったのでは?
と言うかこの状況ならそうなるのが自然では?
中途半端にはそうなってますけども。
{/netabare}

と根本のツッコミが拭えず入り込めませんでした。
あわよくば続きやるつもりの作りになってますが、世間ウケ的にどうなんでしょうね。
ご都合主義度では「リコリコ」の方が酷いんですけどあそこまで媚びてない分評価され難いかと。

まぁ少なくとも暇つぶしにはなりますからお暇ならどうぞ。
これで感動できるかは人に拠りますが一応感動させに来てますから試してみては。

投稿 : 2023/05/17
閲覧 : 146
サンキュー:

3

-Cha sMIN- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もっと評価されても良いような...

棚に入れている方が少ないようですが
視聴を始めたら やめられなくなりました
評価は 賛否あるようですが
よくできていると思っています

ただ、キャラデザは
ストーリーにそぐわないような
もう少しシリアスタッチであって
欲しかったかな

ここで こんなふうに終わってしまうのかと
残念ではありましたが

もっと評価されても良いのではと思いました

投稿 : 2023/05/05
閲覧 : 132
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もやもやする。対象は昔のコナンかゼロ年代のギャルゲが好きな人向け。

物語は推理の先の友情や愛情だからこそ設定面に突っ込まなければよく練られていてキャラの魅せ方も上手で、最後は感情に流されてしまって悔しくて涙が出そうになりました。るーすぼーい氏は車輪の国、向日葵の少女から知っているのですが、さすが構成が巧みで二次作品好きを惹き付ける力が強いです。しかも、声優がキャラと合っていて配役もバッチリでした。しかし、なぜだろう…視聴後、釈然としない気持ちで気に入らないとまで思ってしまいました。楽しく観られているはずが心の中はもやもやしっぱなしでした。人に勧めることができる作品であることには間違いありませんが、個人的にこれを好きだと認めてしまうと未来はまだ分からないのにも関わらず、ディストピアな世界を現実でも密かに渇望しているかのように感じてしまって…。理屈っぽい話を受動的に聞きたがる人には面白いかもしれませんね、勝手な偏見ですが。最終的にミチルちゃんが報われないのもその影響でしょうか、それともななしゃんのために自分が役に立てて嬉しいと思わせているのでしょうか。流れ的に恐らく後者を引き立てるためでしょう。他にもキョウヤという変人雑用係は空回りもしますが、作品内では有能過ぎてもはやこいつがいなきゃお先真っ暗ですよ。主人公がナナだからあのまま亡くなったら終わってしまうというのは分かります、分かりますが…正直、二次作品だとしてもここまで支配している者にとって都合の良い展開が緊迫とした状況をもすり抜けて続いてしまうと人を道具だと本気で思っている人ほど面白いと感じるような内容と思わざるを得ないです。
それにこのナナちゃんは客観的に見て可愛いですが、相手が能力者だからこそ裏の性格は腹黒い、信念が強く全然ボロを出さない、先を考え過ぎているが故に純粋な優しさや疑問にはめっぽう弱く脆い実は普通の女の子という様々なギャップも相俟って面白さを演出しているだけのようにも思えます。試しにナナの立場をコナン君に置き換えてみてください。それで違和感を抱かなければこの作品を楽しめる事間違いなしです。このやり方は世間的に人気は出やすいですが、私は気に入りません。騙されていたナナ(の精神)もその被害者もまだ生きている能力者も全員犠牲者という。あまりにも意外性を追求し過ぎると不自然な点が浮き彫りになり矛盾点が出てきますし、ナナをあのキャラに仕立てた以上考察面が重要な本作にはよろしくありません。タイトルの付け方に関してはセンスを感じました。要はアニメの出来はしっかり特徴をアピールできていたので良かったのですが、この作品はアニメ向きではなく、元の原作漫画や小説、ゲーム内だけで表現すべきだと思いました。もちろん、他の評価されている方々の価値観はごもっともですし、二期が制作決定になれば嬉しいですね。

投稿 : 2023/05/05
閲覧 : 163
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見事に騙された!! 1話途中切り厳禁アニメ/2023/4/8追記

【レビューNo.18】(初回登録:2023/1/10)
コミック原作で2020年の作品。全13話。
原作の方は現時点(2023/1)も連載が続いていますね。

実はこの作品2回切っちゃったんですよね。
・1回目:タイトルとキービジュアルを見ての0話切り
・2回目:その後一応視聴したが「思った通りのハズレ」→1話途中切り
・3回目:ABEMAでたまたま1話を配信してたので最後まで視聴→「!!!!!!!!」
今まで切っていたことを深く後悔しました!!
まずは1話を最後まで観るべし!途中切り厳禁です。
できるだけ情報なしで観てもらいたいので、レビューは控えさせていただきます。

・実は大物?!原作者「るーすぼーい」
 調べてみると、この方は「泣ゲーのシナリオライター」としてはかなり有名な方みたいですね。
 だから本作も「るーすぼーい原作で面白くないわけがない!」と力説されてた方もおられたようで。

 アニメのラストは綺麗に終わるので、絶対アニオリか一番ふさわしいラストをもってきたものと
 思っていたのですが、確認すると原作通りだったんですね。
 「あの完璧なラストのあとじゃ・・・」と不安を覚えつつ読み進めたのですが、
  ・その後の話も面白い 
  {netabare}
  ・さらに「第2部」ともいえる新展開も始まるがこれも面白い
{/netabare}

 この人凄い方だったんだなあと脱帽しました。
 個人的には「綺麗に終わった1期で十分」(晩年を汚すな的な)と思っていましたが、これ是非2期
 作るべきですね。

(2023/4/8追記)
「お気に入り」に格上げするために、ちょっと追記。
本作については、わざわざ能力者を集めて、いかにも事件を起こしてくれ的な初期設定だったり、
(本当に能力者を始末したいなら、暗殺者でちまちまやらず、他の方法があるだろうっとw)
トリックが意外とアバウトだったりと、見る人から見るとガバガバな粗の目立つ作品かと思います。
でも、るーすぼーい先生の凄いところは、そういう点も併せ吞んだ上で、自分の得意分野をしっか
り理解し、その土俵で最高の面白さを魅せてくれている点にあるのかなっと。
・緊張感溢れる会話劇による心理戦(そのセリフ回しなど)
・「泣ゲーのシナリオライター」で培ってきた「どんでん返し」等の構成力
まあ確かにここまで原作を読んできて、「ん?!」というところもあるのですが、それを遥かに上回
る「!!」でしっかり作品に引き込んでくる点が心に響くいう感じですね。
(自分が魅せたいものを明確にして、それをきっちり作品にブチ込んで「原作者の顔が見える」もの
 に仕上がっている点が魅力かなっと)

投稿 : 2023/04/09
閲覧 : 522
サンキュー:

22

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

無能じゃない無能者

 原作は未読。
 タイトルの「無能」だが、特殊能力を持たないという意味の無能みたいだが、一般に「無能」と
言うと、「仕事ができない」とか、「使えないやつ」的な意で使われることが多く、最初は
そっちかと思っていた。
 むしろ主人公の柊 ナナはそういう点では有能な存在。

 初回が予想外の展開で掴みはいい。
 最初に殺された中島 ナナオだが、その名前と言い、能力と言い、下野 紘氏という
キャスティングと言い、主役はこちらと思わせるようなミスリード感満載のキャラだった。
 1話の序盤でミスリードを誘い、その1話の終盤で意外性を感じさせる手法は「喰霊-零-」、
「がっこうぐらし!」辺りに近いものを感じるが、この手の演出は初回で掴みやすい反面、以後は
それ以上のインパクトが得られずに尻すぼみになる可能性もあるが、本作は以後もナナと能力者の
頭脳戦中心に話を進み、最後まで楽しませてくれたと思う。

 基本的には能力者ばかり集められた島で異能力を持たない少女であるナナが能力者を
暗殺していく話で、相手の能力が他作品だとラスボス、幹部級のチートなものが多々。
 暗殺とはいえ、この図式はモビルスーツ的リアル系ロボットでチート能力を持つ
スーパーロボットを知略で倒していく、「アルドノア・ゼロ」を思い出した。
 正直、細かいプロットは強引な展開を感じたりする部分もあったが、設定やキャラの魅力で
なかなか飽きさせない。

 サスペンス要素、バトル要素とは別にキャラクタードラマとして大きな存在だったのが
犬飼 ミチル。
 途中までは単なるマスコットキャラ的な印象だったが、能力者を人類の敵と捉えてきたナナに
とって徹底した善性で接してくるミチルという存在は、ナナの心に大きな変化を及ぼした模様。
 終盤はサスペンス要素よりヒューマンドラマの方を重視したような作りで、島全体の行方、
直近の事件である鶴見川 レンタロウの殺人、登場を予期させる鶴岡 タツミなどは放りっぱなしで
終わってしまったが、ナナとミチルという二人の少女の物語としては妥当な締めかなと。

 鶴岡役に藤原 啓治氏が出てきたのはびっくり。藤原氏が亡くなられたのは
2020年4月12日だったから、だいぶ前に収録は終わっていたみたい。
 少しとはいえ、また声が聴けて嬉しかった。

2021/01/20
2023/02/26 加筆・修正

投稿 : 2023/02/26
閲覧 : 363
サンキュー:

9

名誉東京都民 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ネタバレ無しで見れた事に感謝、だがそこまで好きではない

まどマギ、学校ぐらし、ゆゆゆ・・・序盤でタイトルやキャラクターデザからのイメージと実際の内容がかけ離れていて、衝撃を受けるアニメは数多く存在する

しかしその手の作品の多くは、大量のネタバレがSNSを通じて、誰もが知る一般常識となっており、いざその作品を見る時には何となく作風を理解してから視聴することになるので、その作品の真の面白さを感じることは難しい・・・もちろん私も例外ではなく、まどマギを初めて見た時三話まではその後の展開が全て知っており、その後も完結まで、何となく内容を知った上で視聴していた。

しかし私は今回この無能なナナを見た時一切のネタバレを見ていなかったので、一話の最後で度肝を抜かれた。ここでは具体的なネタバレは伏せるがほんわか学園異能作品かと思っていた作品が、急にDEATH NOTE風サスペンス推理戦アニメへと変貌したのだ。そして同時に感動した「あぁ、これがネタバレ無しでタイトル詐欺アニメを見る感覚か・・・素晴らしい!」と・・・しかしそれを差し引いても、ネタバレになるので具合的なことは言わないが矛盾点が多い上に作りも甘い、あとは個人的な感想だがヒイラギ以外のキャラの掘り下げがアニメ時点では少なすぎてキョウヤやミチルに感情移が入できないし、あまり魅力も感じることができない。

シンプルに衝撃を受けたので印象には残ったが、私が頭脳戦アニメをあまり見ないのもありそこまで楽しめなかった、私の個人的感想としては星2.9だがポテンシャル的にはもっとあってもおかしくないと思う。

投稿 : 2022/12/28
閲覧 : 120
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3

ネタバレ

Puny さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

孤島ものの倒叙ミステリーとしても面白い

人類の敵から、人類を救うため、超能力を持つ少年少女たちが
孤島に集められ、訓練していることになっているが、
実は、超能力者こそが、人類の敵であり、殲滅するために
本当は無能だが、心が読めると偽って、政府から送り込まれた
ナナが、クラスメートを連続殺人するという話。

孤島ものの倒叙ミステリー的な側面もあり、
謎解きが面白いので、ミステリー好きにはオススメですが、
作者が表現したいことは、別にあるのかな。とも感じる。

主人公のナナは、洞察力や推理力が高く、頭がいい。
だからこそ、心など読めないのに、心を読めるフリができるのだが、

{netabare}
ナナは洗脳され、誰かに利用されている。

どう考えても悪人には見えない、犬飼ミチルちゃんを疑い続け、
ミチルちゃんの件で、今後、徐々に洗脳が解けてゆくのだろうが、
悪い人間には見えないと、薄々、気づいているのに
「それは私が決めることではない」と、一番、大切なことを
自分で考え、判断することを放棄している、セリフが散見される
ことからも、洗脳の怖さを感じられる。
自分は良いことをしていると信じ込んでいる人間こそが怖い。

頭の良さが描かれるほど、
超能力者こそが人類の敵だと思い込めるのか?
ナナが、橘ジンやミチルちゃんに仄めかした、ナナの過去が
マインドコントロールの原因なら、ちょっと弱すぎるし
政府が仕組んだことだと疑わないのか?が、疑問だが
いくら頭が良くても、洗脳されるという恐怖がテーマなのか?

何度も、バレるが、誰もバラそうとせず、
返り討ちに合うという事の繰り返しなのも、
能力者は傲慢だという偏見があるようにも。

個人的に、主人公のナナのように
人あたりがよいのに、二面性のある人間は嫌いなので
ナナには、罪悪感でもだえ苦しんで欲しいし
もっと許せないのは、マインドコントロールしている?
ツルオカという輩が、黒幕だろうから
ぜひ、罪に見合った最期を期待したい。
{/netabare}

しかし、同じ「超能力」を扱った作品である
「僕のヒーローアカデミア」とは、真逆に感じるが
こちらの方が、圧倒的にリアリティはあるが、不快感は高い。

投稿 : 2022/11/21
閲覧 : 90
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4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

能力者狩りの暗殺少女。矛盾はあるけど、面白いです。

能力者が集められたクラスで無能力者のナナが暗殺する話。かなり良いレベルで話をまとめている推理系アニメ。かなり面白いからこそ、小さい矛盾やご都合主義が気になってしまう。

ナナは能力者のフリとして、心が読めると公言しているが相当な無理がある。画面越しのメンタリスト(笑)ならいざ知らず、深く突っ込まれたら確実にボロが出る設定。

未来予知や過去に戻れる能力者の暗殺も、ご都合的にターゲットがポンコツ過ぎただけで、ほんの少し警戒レベルがあれば恐らくナナ側が普通に負けていたと思う。

まあ面白いからこそ、辛口になってしまうので深く考えずに能力者狩りする少女というテイストで見れば充分楽しめる作品。

特に一話の主人公と思わせて、実は女の子の方が主役で暗殺者って言うのはとても刺さった。

6話辺りにいよいよ死者復活の能力者とか出てきましたね。もう終わりだよ、この矛盾だらけの世界。被害者は殺される直前で、IQが低下するのが作風なのかも。。。

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 136
ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

異能力者たちの島で無能力者の暗殺少女が話術と頭脳戦で能力者たちを始末していくサスペンス

※作品データベース様より転載
【良い点】
異能デスゲーム系としての意外性や捻りの効き具合が抜群。
また設定や状況のハッタリが、一見雑に見えて完璧に計算されていた。
絵も話も一見B級に見えて、いつ破綻するか危うい綱渡りしつつも、ラストまで持ち味を維持し続けた稀有なバランス感覚。

単に無能力者少女が能力者たちを陥れるだけでは早々に限界が来そうなもの、本作は終始化けの皮が剥がれそうで剥がれず完走。
一見ガバガバに思える雑な展開すらも、実は色々と伏線になっていたり?と侮れない。
終始緊迫感が途切れず、ワンパターンと思いきや常に想定を外してくる。
個別の能力者を陥れる、探偵役の疑念を紙一重で躱していく、そして優しい少女とのユウジョウ…
最初から最後まで非常に面白かった。
また、原作の時系列弄る余計なマネをせず、そのまま放映したのも英断。
終わり方は消化不良ではあるが、ヒロインのドラマとしてターニングポイントまで描けており、
本当の物語はこれからエンドでも許容範囲というか、本作に限ればアニオリで纏めなくてむしろ良かった。

状況設定やハッタリの利かせ方が極めて巧妙。
とことん非現実的な異能でハッタリかまし、狭いコミュニティーで短期間に殺人繰り返すのに綱渡りながら全然バレない。
普通ならば早々に破綻しそうだが、破綻しない。実はしてるけれど、作中人物と視聴者に破綻してないと誤認させる巧みさが光る。
「人類の敵」や「能力者の驕り、固定観念」を提示、普通ならば破綻する状況を極自然に破綻させなかった。
キャラクターが「無能」である事が本作の肝であり、無能である事に巧みに説得力を持たせていた。
タイトルの「無能」とは、ダブルミーニングなのだろう。
ナナの無能力だけでなく、クラスメートの無知や無思慮、ナナのウカツさや心の迷いなどなど、全てが無能である事で
危うい綱渡りを成立させていた。よって、普通の作品ではキャラが無能な事は欠陥となるが、本作は抜群の長所なのが凄い。
本作はまさに「フィクションの嘘」が素晴らしく上手かった。

虚々実々の駆け引きがエキサイティングな一方で、割とウカツなナナしゃん可愛い。
裏表が凄まじいどちらの顔も可愛い、ウカツさを泥縄で誤魔化そうと必死な様は、シリアスな喜劇めいた可笑しみも楽しめた。

物語のハイライト、心優しいミチルちゃんとのユウジョウで非情なナナしゃんの心境が変化していく交流ドラマが素晴らしい。
その前の死霊使いの歪んではいるが切ないドラマも良かった上で、視聴者に優しすぎるミチルちゃんも怪しい!?
と視聴者とナナしゃんに疑念持たせた上での(ここで視聴者とキャラの思考共感させてるのも上手い)、直球でお涙頂戴に持っていく。
ミチルちゃんの純粋な優しさと悲劇的結末は圧巻!2020年TVアニメで1番泣けた感動の名場面だった。ほんと久々に涙腺崩壊した…
(劇場含めればヴァイオレットエヴァーガーデンも)
この尊いユウジョウ劇を見せられては高評価以外あり得ない。

キャラデザは令和アニメにしては古く垢抜けないが、十分可愛いので問題なし。
大久保瑠美氏、中原麻衣氏の熱演も光った。
強烈な存在感故か、後続のニコ動アニメでは暫く大久保氏演じるキャラに「ナナしゃん」コメが…
キャラクターに命吹き込めていた。

主題歌もテーマに則っていて非常に良い。
特にEDはクライマックスのお涙頂戴をあざとく演出した。

【悪い点】
殆ど見いだせず。
一見雑に見える諸要素も計算ずくに思えるので、意外な程欠点が少ない。
強いて挙げれば、細かい点で雑さはある。誤魔化されるけれど。

物語途上で終了、おそらく続編が見込めない。

【総合評価】9点
B級の皮を被った傑作。
2020秋最優秀作品、2020年度で見ても4位(自分的ランキングで)
評価は最高にしたいけれど、未完成作品に最高は付けないマイルールで「とても良い」
実質最高。

余談、藤原啓治氏の最後の遺作。
もし続編があればナナが倒すべき重要な敵ポジション。

投稿 : 2022/08/20
閲覧 : 195
サンキュー:

13

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

事前情報なしならほぼ確実に騙される

「人類の敵」と呼ばれる怪物に唯一抗える存在-「能力」を宿した
学生たちは、怪物の棲む孤島で隔離・訓練を受けることになっている。
人の心が読める能力をもつ転校生の柊ナナは、ただ一人
能力をもたない中島ナナオを気にかけてるようだが……


世界観の開示、それに伴う展開の変え方が非常に上手い。
着地点が予想できないワクワク感と毎話の引きの上手さから
一気見してしまうタイプの作品。

{netabare}
本作は設定に関して、進撃の巨人とよく似ている。

外界と隔絶された空間、内部の人間のみが宿す能力、外部からの刺客。
人類の敵と戦う(と思ってる)者たちこそが世界にとっての脅威である現実。
刺客自身が任務への迷い・自身の存在意義に葛藤する展開。

ここまで構成要素が被っていながら、あちらとは違う
本作特有の面白さがしっかりあるため最後まで飽きずに見られる。

ナナの能力差を埋めるアイデア、読心能力を盾にした立ち回り、
ハイリスクの賭け全てを強気に通すことで能力者狩りと
逃げのサスペンスが絶妙に成立している。
一見無茶苦茶なようで実はちゃんとギリギリの綱渡りが
成功している、この独特のテンポや緊張感は自分が
今まで見てきた作品にあまりなかった良さである。

橘ジン登場以降は、能力者vsナナの二分構造以外の情報が分かり、
徐々に世界の全体像が見えていく進撃っぽい面白さもある。

終盤でミチルがナナの理解者になる展開は作中で数少ない
心温まる要素であり、物語の軸がナナの内面にシフトするため
ただのサスペンスや設定の面白さで終わらない所がいい。
「無能なナナ」というタイトルは、無能力である他、
両親・ミチルのような大切な存在を守れない弱さをも
含意しているように感じる。

ラストのカタルシスもあり1期だけで満足度が高い反面、
続編ありきの終わり方なので2期が来ないと非常に勿体無い。
実際、原作で続きを読んだが、アニメ最終話以降が本番と言っていい
面白さなので、原作ストックが溜まり次第早急に映像化していただきたい。
{/netabare}

投稿 : 2022/08/19
閲覧 : 189

れい78 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4
物語 : 1.5 作画 : 1.0 声優 : 2.5 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

最後まで観たら泣いた。

4話あたりで、もう無理だおもんないアニメだわぁとやめたら「やめないで最後まで見て」と助言をいただき。もう一回頑張って最後まで観ました。思ってたのと違いました。ちゃんとストーリーがありました。最後は知らず知らずに涙が出てました。正直めっちゃ面白くはないけど、あそこでアニメ終わるのはもったいない感じがします。2期があるならちゃんと観ようと思います。

投稿 : 2022/08/12
閲覧 : 374
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4

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何も知らなきゃ予想外です。

まず私は原作もあらすじも全く知らずに観ました。そうしたら1話からまぁびっくりwそして予想外のびっくり展開は続くのです。んー続きあるんだろうけど制作は難しいみたいだね〜。そんな最終回だっただけに続き気になるな〜。

投稿 : 2022/08/12
閲覧 : 137
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5

タイガー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

私は猫が好きだ。犬は2匹もいらない

能力を利用して人類の敵を殺すサスペンス?かな

とりあえず1話ラストゎ衝撃

1話見ておもしろそう!と思ったけど、途中んー。あーね。となってしまった

頭脳戦と心理ゲームみたいな感じで面白いけどちょっと雑で無茶苦茶な所多かった

みんな本当に死んだ?みたいな気持ち

途中から予想できるラストでゎあったけど良かった!

続編があるのなら謎を回収してほしい作品

投稿 : 2022/07/21
閲覧 : 166
サンキュー:

5

ネタバレ

めう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

衝撃展開あり

一話ラストの展開は衝撃だった。

投稿 : 2022/07/10
閲覧 : 131
サンキュー:

1

ネタバレ

スイキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

サスペンス心理戦

サスペンスミステリー
人類の敵を狩る内容

腹の読み合い心理戦
デスノートを思い出した...

良作

投稿 : 2022/06/26
閲覧 : 99
サンキュー:

2

ネタバレ

sukesuke さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

登場人物全員バカ。

登場人物が全員バカで面白くない。
キョウヤは天才肌だが、肝心なところでバカになってしまう。それが毎話あるので流石についていけない。
加えて前提の設定が崩れている。なぜ政府がヒイラギ一人で島に行かせたのか。全員殺すのであれば他に簡単な方法が腐るほどあるわけだし、その理由説明が弱すぎて腑に落ちない。

そんなわけで、そんなバカな!? という茶番だった。
久々に途中放棄してしまった。それほど私にとってはつまらなかったのだけど、どういうわけか面白いという感想が散見している。どうしてなのだろう。ここにも腑に落ちない。一応……。一応、サスペンスや推理物だと思うのだけど、それなのにここまでのバカさ加減を見せられてこの評価。
そんなバカな。。。

投稿 : 2022/04/23
閲覧 : 296
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1

コラッタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

続きが気になる

続きが気になる系のアニメでは、かなり上位にくるのでは
ないでしょうか・・・結構いい意味で裏切ってくる感じ
2期はあるのかなあ・・・2期絶対観たいと思う作品の一つです。

投稿 : 2022/01/22
閲覧 : 216
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2

ゆこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

頭脳戦と心理戦

ナナの先手をいく作戦に対しキョウヤのえぐるような鋭い推理にただただ脱帽。
相手の反応を見ながら繰り広げられる会話といつ仕掛けるかわからないトリックに目が離せませんでした。

投稿 : 2022/01/04
閲覧 : 180
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3

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想!

無能なナナ

 最近の少年漫画だったらダントツでこれですね。これを選びます。
 このアニメの何がすごいかっていって、無能力の少女が、次から次に敵を倒していくっていう展開がやばいほど勢いがあるんですよ。
 心理戦が絶妙に上手くて、思わず一気見しちゃいました。

 自分の感覚ではこれを見てた時はワクワクが止まらなかったです。
 まあただ、主人公が女の子なのでオタク向けですね、一般向けではないです。

 はっきり言って僕にはこんな心理描写や心理ゲームは書けないです汗

 ・万人受けはしない分、マニア向けではある
 ただバトル漫画ではなく、犯罪をどう上手くするかを考えているので、大衆受けはしないです
 なのでコアな人しか入り込めないのがダメかもしれないですねえ。

 ・よくそんな殺し方が思いつくもんだな

 デスノートやコードギアスに似てますが、かわいい女の子が主人公なので自分は騙されました。
 作者は犯罪のやり方に詳しいんでしょうか。とてもテクニックが上手いかもしれないです。

・俺TUEEではなく駆け引きがある

 主人公のナナが強いのではなくて、ナナを含めたキャラクターに負けることもある


・総評
 この作品は思ったよりも面白かったので評点を上げておきます

投稿 : 2021/12/30
閲覧 : 208
サンキュー:

7

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

二話で脱落しました→四話途中→

第一話冒頭の不穏な始まり方をすっかり忘れて、ナナとナナオの「無能コンビ」が人類の敵をやっつける爽快アクションなんだと思い込んでいました。
ところが、第一話ラストで我が目を疑い、勢いで第二話を視聴してそこでギブアップしてしまいました。

人が死ぬアニメは普通に観てきましたので、この作品だけなぜ観れなくなったのかはっきりとはわかりません。
ナナは真に国を憂いているのか、洗脳されているのか、家族を人質に取られているのか、ナナの動機は二話程度ではもちろん判りませんし、本質的ではないと思いました。しばらく頭の中がグルグル状態でした。
たぶん、制作陣の演出が完璧で、それに完全にコロリとやられちゃったのだと思います。

あにこれの諸レヴューを、ネタバレを見ないように拝見しました。どうやら、超展開が待っているみたいです。でも、それを待てませんでした。もっと修行して出直します。

2021-1218追記、タイトル追加
気力を振り絞って(大袈裟。偶然アベマで見かけたので)第三話から視聴再開、衝撃的だったので第二話までの話をだいたい覚えていたのは驚きです。ナナ、有能ややん。今回のターゲット、キョウヤも有能。かなり真相に迫ってますやん。ん、いいミステリー? なぜ忌避してたんだろう。ナナの推理、凄いなー。キョウヤも凄い。このパターンで丁々発止のやり取りが1クール続くのだろうか。

そのまま第四話へ。舌ヒーリングのミチルをまず狙うナナ。相変わらず凄いせめぎ合いです。

ここで視聴を止めて家事をしていたところ、視聴期限が切れてしまいました。ミチルがナナをリーダーに推薦した瞬間です。詳しくはプロフィールの自由帳に書きます。いつか絶対に続きを観るぞー♪

投稿 : 2021/12/18
閲覧 : 384
サンキュー:

16

ネタバレ

クソアニメの魔女 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作画以外は高評価。2020年秋アニメダークホースと言われるだけはある。

能力者を騙って超能力者を隔離している学校へ潜入した無能力者柊ナナは、所属する組織上層部が人類の敵と判断した彼らを暗殺するために暗躍する。

異能+心理戦という、デスノートに近いアニメ。デスノートにおけるメインキャラのスペックを入れ替えた作品だと考えるとしっくりきます。

この作品の醍醐味は主人公ナナが持ち前のフィジカルや、冷静な性格に由来する巧みなハッタリを用いて格上の能力者を暗殺していく点にあります。
苦労した末に強敵を倒す。王道作品では定番のそうしたカタルシスの表現方法に、一風変わったアプローチをかけているのが無二の魅力でしょう。

ナナがミチルの件や上層部への疑念で年相応に揺らいだりするのも、とても人間臭くて面白い。
キャラクターの個性に直結する異能も上手く個性付けができています。

悪い点は作画ですかね。100万の命や質の酷い部類のなろうアニメばりに劣悪で、2020年アニメにしては古臭い印象が強いです。
最後の終わり方も少し中途半端。2期へ繋ぐためにそうしているのでしょうか。

総評して、作画が気にならない人なら楽しめる優秀な作品です。ダークホースと言われているのも頷けました。

投稿 : 2021/12/12
閲覧 : 280
サンキュー:

6

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無能なナナのストーリー・あらすじ

「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者――。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!(TVアニメ動画『無能なナナ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年秋アニメ
制作会社
ブリッジ
公式サイト
munounanana.com/
主題歌
《OP》富田美憂『Broken Sky』《ED》藤川千愛『バケモノと呼ばれて』

声優・キャラクター

大久保瑠美、下野紘、中村悠一、中原麻衣、増田俊樹、中島卓也、井上雄貴、大塚剛央、山谷祥生、手塚ヒロミチ、堤雪菜、小坂井祐莉絵、田丸篤志、富田美憂、二ノ宮愛子、大野智敬、鎌倉有那、髙坂篤志、遊佐浩二

スタッフ

原作:るーすぼーい、古屋庵(掲載 月刊『少年ガンガン』スクウェア・エニックス刊)
監督:石平信司、シリーズ構成:志茂文彦、キャラクターデザイン:佐野聡彦、プロップデザイン:柴田ユウジ、美術監督:川口正明、美術設定:川井憲、色彩設計:有尾由紀子、撮影監督:川瀬輝之、編集:邊見俊夫、音響監督:森下広人、音響効果:出雲範子、音楽:高梨康治、音楽制作:日本コロムビア

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