当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「サマータイムレンダ(TVアニメ動画)」

総合得点
83.3
感想・評価
573
棚に入れた
1888
ランキング
325
★★★★☆ 3.9 (573)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

サマータイムレンダの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

Lilac さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

幾度ものタイムリープの果ての感動の再会

島の伝承にある風土病や影の存在がミステリアスな雰囲気を醸し出して仕上がっていてとても面白かった。また、主人公や敵の能力、物語の設定も細かいところまで考えられていて作品に没入しながら見ることができ、作画もとても繊細で綺麗で見やすかった。終わり方もハッピーエンドでスッキリとした気持ちで見終われた。

投稿 : 2023/01/02
閲覧 : 116
サンキュー:

9

ネタバレ

きたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

予想外に面白かった

ノーマークだったので年末年始に一気見しました。
キャラデザが好みかつ一貫して作画が良かったです。とくにアクションシーンが素晴らしいです。とにかく見応えがあり引き込まれました。
ループものですが、ループに関してはあまり難しく考えなくても分かるので全体とストーリー進行と比較してもいいバランスだと思いました。
ループに関してあまり念入りに考えてしまうと穴がありそうな気もするのでそこはフワッととらえた方がいいと思います。

最近のアニメ特有の「喋りすぎ」感が強いアニメだなと感じました。いくら原作に忠実であってもパートに寄ってはノイズのように耳障りです。また個人的な好みですが最終話不要だなと思ってしまいました。24話が最後でも良かったと感じてしまうほどに。
なので物語の評価があまり乗せられませんでした。

ただ本当に満足感のあるアニメだと思いますし、人にも進めたいアニメです。キャラ付けも凄く好きです。
歯列をリアルに描くアニメは面白いという個人的観測法を持っているのですが、気持ち悪さの描き方もとても気持ち悪くてよかったです。

投稿 : 2023/01/02
閲覧 : 85
サンキュー:

3

ネタバレ

カミリス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作品自体がデジャブ

シュタゲとか東リベとかリゼロとかユーニードイズキルとか似たような作品はいろいろあるので、これらの作品を知っている人にとっては物足りないかもしれません。少なくともシュタゲよりも先に世に出ていれば神アニメと言われていたかもしれない作品でした。世に出る時期が遅すぎたというか、似たような作品が複数存在しているので、どうしても○○みたいなアニメどまりになってしまったと感じる作品です。

個人的にはループはおまけ要素で、どちらかというと何をもってその人がその人であるかを証明するのかという一種のシュレディンガーの猫的な問いかけがメインなのかなと。

投稿 : 2022/12/28
閲覧 : 118
サンキュー:

4

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

繰り返す中で掴んだ未来は

ジャンプラの月曜黄金期の3作品の中で、一番最初に脱落してしまった作品と記憶している
確か、番外編みたいな手記だか日記だかの考察が多くて、基本サラ読みが多いジャンプラ作品では少し複雑過ぎて振り落とされてしまった。その時読んでいたのは洞窟辺りだったかな
まぁそれでも、結構面白いサスペンス作品でありながらアクション系も含んだ好みな設定もりもり作品で、改めてアニメ化に際して分かりやすくなっているだろうし、2クール走り抜け完結と発表されているから、最後まで追おうと決意して視聴

内容は『バイオハザード』や『サイレントヒル』なんかのサバイバルアドベンチャーホラーを漫画として作ったみたいな作品で、孤島というクローズド空間内で発生する事象に対して時には戦い、探索をして謎を解いたり、過去に発生した事から現在への影響など結構作り込まれている。特に探索で謎に迫っていく部分は自分がプレイしているかのように感じられて、世界に入り込めた

ループ物だから安易な行動を取りガチみたいなことを言われてたが、その一人での行動に意味がなく、無駄に一回のループを無碍にしたならまだしも、今後の展開のための偵察や淡い希望を抱いての事実確認の為の行動という心情が1から100まで示されていないと不満なのかな。主人公という“人間”は常に慎重で超知的で、常に合理的な判断が出来きて全く苦戦せずに最高の選択を取り続けなければならないという何の人間味も無ければ物語性も生まない主人公を望んでいるらしいです

ちなみにここで述べられていたのは前半の祭当日までの話で、後半の行動については自分も少し疑問も生じたというのは予め述べておく

あと、アニメの演出に所々「?」が生じる所がある
読んでないので憶測ではあるが、原作の漫画の静止画だけだとわかりにくい部分をセリフで説明する手法が取られている部分も、アニメ化する際にアニメで分かりやすくするのではなくそのまんま同じようにセリフで説明させてるから、テンポ的に一旦止まるという事が生じてしまうのが気になる


途中までの潮との出会いから影とはなんぞやと調べていき、その黒幕の正体からループする者同士の二転三転する戦いのテンポがめちゃくちゃ良く、それでいて毎話に伏線や衝撃展開を入れてるから全く飽きない構成になってるのは凄い。複雑になっていくからアニメで毎週ちゃんとやってくれるから理解がし易い

複雑になっていく過程での設定の追加やチート気味の能力、キャラ心情の描写不足には結構なご都合要素を感じた。特にシデと慎平の対面の際に慎平は火傷痕がないという事を気付いているのに倒したと油断して潮がやられる展開は、今までの慎平の慎重さ、特にその後に南雲先生が言った「気になった事は徹底的に気になる」という慎平の性格と合わないのが、それがかなり重要な展開でのご都合要素に思えた
バトル展開ももう少しリアル志向なバトルかと思ったけれど、人外に対抗するために人外の能力を手に入れて、そこに様々な思惑を含ませた頭脳戦の要素もあって盛り沢山なのはよかった。もう少し民俗ホラーサスペンス的なのはあって欲しかったけれど
本当の最終話は24話で、正直25話の展開はおまけ的な感じでいいかなーって思う。こういう世界もあったよね的な。でもタイトルから掴んだ未来を描く事が重要っぽいので、このラストの展開に大きな意図を作者は込めてそうだけどね

「ジャンプ+」連載で、アニポケのOLM制作ながら一つのラインで集中制作しているからクオリティは申し分なかったけれど、ディズニー+独占配信でかなり話題が絞られてしまったのはマジで勿体ない。でも配信解禁しているので是非見てほしい
繰り返していく中で、変化していく状況や少しずつ敵に迫っていき、しっかりと組まれたプロットでしっかりと展開していくストーリーはとても面白く、良いループ物ながらサスペンス要素も含んだ作品だった

さいごに
2クール目のキービジュの慎平がデコに血がついているのも合わさってめっちゃ炭治郎に見えた

投稿 : 2022/12/19
閲覧 : 163
サンキュー:

14

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

予想もつかなかった複雑なタイムリープもの

ジャンプでの連載作品が原作なようですが、そちらは未読です。この作品はいわゆるタイムリープものだと思いますが、それが単純なものではなくて、時間軸を移動するたびに移動先の時間もどんどん流れていくという、時間の概念的に現実的な物理法則に基づいて構成されています。従いまして、この主人公はやり直すために何度もタイムリープを繰り返すのですが、回数が増えるにつれ、移動先が破局点の時間に近くなっていくというデスゲームの仕様になっています。そのあたりが手に汗を握る展開になっているという趣向です。

お話はそういった構造をしているのですが、ひなびた離島の町、私の住む関西近辺の和歌山県の友ヶ島がモデルの舞台となっており、登場人物も和歌山弁をしゃべるあたりが非常に親近感がありました。またごく普通の家庭が主要人物の家庭環境なのもわかりやすかったです。全体的に高橋留美子先生のホラーものっぽくて、また小さな病院が舞台なあたりは仁木悦子先生の推理小説「猫は知っていた」を思い出しました。戦時中から戦後にかけての事物が関係しているのも、「猫」的だったです。しかし作画的にはかなり良かったと思います。キャラのアップの顔や表情が丁寧だったです。特にリアル風の変顔の顔には独特な味がありました。またアクションシーンにはキレがあり、ジャンプ漫画らしかったと思います。

全25話とやや長い作品ですが、途中中だるみもなく、山場も数多くあり、最後まで楽しく拝見できました。ただ血糊に免疫がない方には、視聴はやや困難かと思います。ゲームでよくあるホラーものだということです。それに、子供の遊びの「影踏み鬼」の伝承要素が加わった作品です。

投稿 : 2022/12/18
閲覧 : 149
サンキュー:

11

ネタバレ

botch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

安定して面白いが…

ラスボスのバトルシーンでバックに曲が流れるとか、最後のタイトル回収とかはかなり安っぽいというか古い、ダサい演出だなぁと。終わり良ければ…の逆で少しマイナス。

{netabare}ストーリーなどはオリジナリティはそこまで無いが(ちょっとSIRENに似てる)楽しく観進められた。
ただ、歴史改変のラストにしてはご都合主義が過ぎるハッピーエンドだなという印象。{/netabare}

投稿 : 2022/12/14
閲覧 : 95
サンキュー:

2

ネタバレ

さすらいの批評家 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

全体的に中途半端かつ微妙

良かった点
・キャラデザが良い
・序盤の盛り上げ方
・アクションシーンの作画

キャラデザに関しては普通にいいと思いました。
個性的なキャラが多数登場しているので、好きなキャラも見つかりやすいかと思います。
序盤の盛り上げも面白く、謎が謎を呼び新たな展開を繰り広げていく形で引き込まれました。
アクションシーンも躍動感がしっかりあって見てて面白かったです。

悪かった点
・何のジャンルで売り出しているのかイマイチ分からない
・終わり方が雑

今回最も不満だったこの二点に絞りました。
まずジャンルですが、アクションなのかサスペンスなのかラブストーリーなのか全く分かりません。
正確には、この全ての要素が入っているのですが全部中途半端でどれが売りなのか分かりません。
例えば、デスノートなら頭脳戦、ドラゴンボールならアクション、銀魂ならギャグ、ニセコイならラブストーリー等、何かしら作品の強みや特徴となるものがあるはずですが、この作品からは中途半端さしか感じませんでした。
序盤はサスペンスにタイムリープ要素で始まり、時を巻き戻しながら謎を解いていくのかとワクワクしてましたが中盤から影との戦いでアクション強めに…謎解き要素はどこへやら。
その戦いにおいても何だか中途半端、頭脳戦っぽいことやってる割には頭脳キャラ感出てる人いないし、味方側の戦力差がかなり激しいし…

終盤はラブストーリー要素持って来るも終わり方が雑のなんの。
記憶を無くした主人公及び仲間達が平和に暮らす様子が流れ、最終的に主人公&ヒロインがささいな事で思い出し感動的な感じも無く普通にハグして終了、さすがにはぁ?って思いました。
ラブストーリー要素を終盤に持ってきた割に涙の再開も無し、ロマンチックなキスシーンも無し、挙げ句付き合ったのかどうかすらも分からない。
適当に綺麗な花火上げてそれっぽいセリフ言っときゃ丸く収まると思うなよってのが正直な感想です。

結局、このアニメに何を求めるかで評価が大きく変わると思いました。

投稿 : 2022/12/12
閲覧 : 103
サンキュー:

3

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後はやはりハッピーに。

一言で面白い。一気見がオススメ。
「影」という概念にタイムリープものを合わせたストーリーに引き込まれます。
まず主人公の頭の良さと物語の展開のはやさに引き込まれます。
主人公が有利になったと思ったら急にピンチになる。そんな急展開に胸を熱くされました。

プラスで恋愛の甘酸っぱさもある。潮も可愛いんだけれども、澪が可愛いんだわぁ〜。恋する乙女、シンペイにまっすぐなのがいいですよね♪


{netabare}

主人公のシンペイは一言でかっこいい。頭がいいのも魅力だが、諦めない心がみんなに希望を与える。

ヒロインの潮。明るい性格とシンペイと同じく諦めない心、それが後にみんなを救う。

澪。かわいい。恋愛好きには、シンペイに恋する澪ちゃんはたまらないです。

ひづる&りゅうのすけ。

窓。かっこいい親友。澪助かるとこは必見。

トキコ。正直、裏切られた時は一番絶望感が半端なかった。味方になって心強さはパナい。
あとは影澪との戦闘の時の指立ててる時の可愛さも異常。

その他はまた記述したい。

{/netabare}

投稿 : 2022/12/06
閲覧 : 95
サンキュー:

8

ネタバレ

llil さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

うん

若干、設定が崩れていたけど。
面白いから。
うん。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 89
サンキュー:

2

ネタバレ

あや さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

少し難しい

現実であったことを最後夢オチにするのは、ちょっとご都合主義だけど…、ハッピーエンドで良かった

潮がカワイイ

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 234
サンキュー:

1

ネタバレ

nobody さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

序盤から引き込まれる

 序盤の緊張感が好きで続きが気になり、25話ですがマンネリ感が比較的少なく視聴できました。ジャンルとしてはタイムリープを主軸にしていて好みのの作風ではありましたが、段々とバトル要素が濃くなっていき、グロが結構な頻度であるので、頭脳戦だったり、グロが大丈夫な方は楽しめるのかなと思います。
 
 個人的なマイナス点を挙げるのであれば、主人公の声が他の作品のキャラと重なってしまったこと、「俯瞰」という言葉が多用されたこと、方言慣れができなかったことです。まあこれは良さと考えられますし些細なことです。

 話の終わり方はしっかりとまとまっていて満足でした。キャラは南雲先生がスタイルがよく頭もさえているで好みでした。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 107
サンキュー:

7

ネタバレ

のびのびこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一気見したくなるアニメ

久しぶりに一気見の衝動を抑えられない作品に出会えて幸せ。
一話見て、先の展開が気になってしまった。
画もキャラも綺麗。
ループのくだりでややついていけない時もあるけど、テンポの良さがよい。
どうやって敵に勝つのか予想つかなかったけれど、最後気持ちよく倒せた。
後日談に一話使い丁寧な終わり方でスッキリ。

投稿 : 2022/12/03
閲覧 : 87
サンキュー:

4

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 タイムリープといったSF的要素と土着系伝奇ホラー要素を合わせ持った作品ということで、
「ひぐらしのなく頃に」のような系統の作品だと思っていたが、終わってみるとそれほど
おどろおどろしい感じはなく、ホラー要素よりSFサスペンスの要素が強かった。
 このサスペンスという部分においては日都ヶ島という隔離された舞台というのも、
サスペンスものとして色々と効果的な役割を果たしていたように思える。

 タイムリープものの多くは主人公にとって望まない未来を回避するのが目的のうえ、
タイムリープ事情を知るのは主人公及びその周辺の一部。
 そのため明確な敵が存在する作品もあるが、むしろその望まない未来を運んでくる「運命」と
いった無形の存在がラスボス的な印象になっている作品が多い。
 その点、本作はハイネやシデを中心とする影という明確な敵がありつつ、影側もタイムリープ
事情を分かっているため、主人公である網代 慎平を中心とするグループと影の2陣営の抗争と
いう図式が主になっており、この戦いがシーソーゲームのような頭脳戦の応酬になっていて、
なかなか見応えがある。
 この頭脳戦だがタイムリープ自体の周回が相当あり、この作品を味わいつくすなら、
「周回ごとのキャラの行動を記録していくぐらいしないといけないだろうな」という感じ。
自分はそこまではしなかったけど。
 ラストの周回は誰も死んでおらず、更に慎平と小舟 潮の純然たるラブロマンスものに
なっていて、これまで頑張った慎平と潮に対するご褒美といった感じのなかなか良い締め。
まあ作中で頑張っていた潮は影の方だけどw。

 キャラに関しては潮と澪の姉妹が印象深い。姉と妹それぞれに異なった魅力があり、加えて
慎平を挟んだちょっとした三角関係にもなっていることで、3人の関係性の描写も面白い。
 更に澪は同時に影の澪も登場することもあって、本物と影の差異も興味深いところ。
 差異と言えば、一人の体に姉と弟の人格が同居する南方 ひづると竜之介もキャラ自体の
魅力もさることながら、慎平サイドの戦力としても頼もしい存在だった。
 影側のハイネとシデもなかなか印象に残るキャラで、共に中の人である久野 美咲と
小西 克幸の演技がより悪役として魅力的な存在になっている。

 日都ヶ島が和歌山県という設定で、ほとんどのキャラが和歌山弁を使う。
 和歌山弁に詳しくないので、和歌山弁として正しいのかは分からないが、少なくとも雰囲気は
良かった。

2022/11/27

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 233
サンキュー:

3

ネタバレ

maki3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:----

よく練られたタイムリープ物作品

リゼロの最大の難点

どうせ何回でもループしてそのうち解決するんだろ?
というタイムループ物でおなじみ無限にループを繰り返してごり押ししてくる設定をしなかった作品



制限のあるタイムリープやタイムリープを利用した敵の立ち回りが非常によく練られていて一気に見てしまうほど引き込まれた(多少ガバなところもあったが


ヒロインである潮の明るいキャラが良く、暗い話なのだがいい感じのスパイスとなって最後まで完走できた


久々に面白く当たりの作品


グリーンソフトが食べたくなる作品
抹茶アイスが好きなら和歌山に行ったら是非食べよう

投稿 : 2022/11/23
閲覧 : 449
サンキュー:

4

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

足しすぎた

お話しの筋はとても面白いです。
入りからすごい引き込まれました、初めてリゼロ見たときの感覚に似てます。見れば言ってることわかるとおもいます笑

しかし徐々に雲行きが怪しくなり要らぬ要素で萎えて感情移入していたところに脱水をかけられた気分になってしまいます
その原因がバトル。スク水で命かけて戦ってシリアスな雰囲気だそうとすんな?笑
いやこれがそう言う話の筋のアニメで世界観が統一されているならなにも文句はないのですがこの作品でそれやります?って感じで
諸々突っ込みたい所が満載、統一感というか作品を通しての雰囲気から逸脱してるのがバトルシーン
飛躍しすぎてしまってわけがわからなくなる。そうじゃない感

もっと現実的な内容に纏められたら全く評価も変わっていました。
そこはリゼロよりじゃなくてシュタゲ寄りにしてほしかった笑
どうにか違う形に出来なかったものか、、、

有明小説家の巨乳メガネ姉さんがシャーマンキングでハンマーやら散弾やら薙刀ぶん回して激強!!!作品知らない人がこれだけ見たら開いた口が塞がらないでしょう

リゼロ、ひぐらし、シュタゲを綺麗に混ぜきれずにバトルというスパイスを入れて見たら効きすぎて崩壊してしまった感じ
混ぜるな危険

もっと引き算してほしかった、、作画もキャストも豪華なだけに脚本もっとなんとかなっただろーと思ってしまうそんな作品

ただ舞台とかテーマはとても良かったと思います
和歌山行きたくなりました

投稿 : 2022/11/23
閲覧 : 242
サンキュー:

2

ネタバレ

Puny さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サスペンス・ホラーの皮をかぶったチートヒロイン物?

溺れる女の子を助けようとして死亡した
ヒロインの葬式に参列するために、
島に帰省した主人公の話。

死ぬたびに、記憶を保持して過去に戻る
タイムリープものだが「ひぐらしの鳴く頃に」に激似。
ヒグラシが鳴くシーンが何度も挿入されているので
意識している模様。

違いは、
タイムリープが明確に描かれていることと
対象が、村人全体に広がったことと、
ドッペンゲンガーに変わったことくらい。

主人公だけしか、記憶を保持してタイムリープできず
なぜ、できるか分からないのは、毎度のこと。

良いと思った点

{netabare}
・徐々に、始点が遅れ、変えられない過去が増えるという設定
・タイムリープがテンポよく、予想を裏切るタイミングで起きる
・愛があれば、どんな設定も乗り越えられる!というメッセージ
・ヒロインが魅力的
・絵が奇麗
・ハッピーエンド
{/netabare}

良いと思わなかった点

{netabare}
・ムダに、エロい。 ムダに、照れる。

 読者サービスのためか、ムダにエロいシーンが多く、
 好意のある、家族同然のヒロインが殺されているのに、
 主人公や、脇役の赤面シーンが多く、緊張感に欠け、白ける。
 かなりグロいのも、好みが分かれる所。

・結局は、始点を潰して、すべてを無かったことにするだけ。

 ドッペンゲンガーの起源にまつわる言い伝えを聞いた時点で、
 鯨を消して、すべてが無かった事にして、ハッピーエンドが見える。
 その為に、何か苦労する訳でもなく、ラスボスを倒せば、
 受動的に、過去に飛び、過去には触れられないだの、
 今まで「できない」とされてきた常識を無視してしまう。

・繰り返される、ご都合主義的な展開

 ラストだけではなく、それまでは、できないとされていたことが、
 急に、可能になることが多く、ご都合主義的だと感じる。
 敵や味方の能力に関しても、後出しジャンケンのような感じで、
 しかも、原因不明で、能力が強大化して、前提が崩れるため、
 ピンチになっても、どうせ、反転するのだろうな。と思っていると
 その通りの展開が繰り返されて、見ていてイライラする。

・ラスボスが、強くなる理由が分からない

 ラスボスをただの人間にしたかったのだろうが、
 純粋な影より、鎧化した影の方が強靭で、かつ、
 ただの人間が、影を上回る身体能力を発揮できる理由が分からない。
 これも、作者のご都合としか、感じられない。

・頭脳戦になっていない

 主人公に、知的さを感じられない。
 頭脳戦にしたかったようだが、結局は、ヒロインのチート頼み。
 誰かに、殺してもらわないと、死ねない、死に戻りヒーロー。
 
・両親は?

 鯨を消滅させ、影の起源を潰したあとの世界は、
 恐らくは、主人公の理想?
 ヒロインは殺されず、葬式ではなく、夏祭りのために帰省する
 ことに変化しており、主要キャラも、全員、生存の大団円。

 だが、主人公の両親は、影に殺されているはずなのに、
 復活している風はなく、ヒロイン一家の元へ、戻る主人公。
 両親が生きていては、ヒロイン一家との親密な関係がなくなるから?
 一番、ホラーに感じた。
{/netabare}

生きるか死ぬの、一大事でも、
巨胸や、パンツの柄、告白を、ドキドキ満載ととらえ、
物語に感情移入できるなら、面白いと思える、良作。

ヒロインのチート能力が、理由もなく、どんどん増大し、
強大な敵も、ちょちょいと寝返らせ、
昨日の敵も、今日は味方を繰り返す展開に、
ハラハラ・ドキドキできるなら、楽しめる。

サスペンス・ホラーの皮をかぶった、なろう系、チートヒロイン物

投稿 : 2022/11/22
閲覧 : 112
サンキュー:

4

ネタバレ

chikuwa さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

登場人物のほとんどが賢い、見ててイライラしない良質なループ系作品

【感想(最終回までのネタバレあり)】
原作は未読
{netabare}
・ループものは手垢がついているため、ちょっと面白い程度では「これは面白い!続きが気になって仕方ない!」とはならないのだが、本作はそうなる回が多かった
・その一番の理由はテンポの良さと敵味方戦力のバランスの良さ
・ループものは往々にして登場人物(特に主人公)がバカで、現状把握や問題解決の遅さや遠回りにイライラさせられるが、本作は主人公を筆頭にほとんどのキャラが賢いため非常にテンポよく進む
・また、{netabare}敵にも記憶引継ぎ能力を付与することで、タイムリープという超強力なスキルをもつ{/netabare}主人公との戦力バランスを取り、駆け引きを面白くさせている
・どの回も見どころがあり面白かったが、それまでテンポよく進んでいたのと15話が良すぎたこともあって16話以降がやや冗長に感じた
・最後は無難にキレイにまとめてて○

・数年後、記憶が薄れた頃にまた見たいと思う良作だった
{/netabare}

【各話評価】
{netabare}
基本は○、良いと○→☆→☆☆と星が増える、悪いと○→△→×となる

1話 さよなら夏の日 ○
2話 影 ○
3話 漂着 ☆
4話 未視感 ☆
5話 渦 ○
6話 軌道共鳴 ☆
7話 仇敵 ☆
8話 メメント ☆
9話 流れよ我が涙 ○
10話 闇の中へ ☆
11話 食餌の時間 ○
12話 血の夜 ○
13話 トモダチ ☆
14話 to be/not to be ☆
15話 ライツ カメラ アクション ☆☆
16話 オリジナル ○
17話 決断 ○
18話 対面 ☆
19話 メイドインブラック ○
20話 All is (not) lost.  ○
21話 網代慎平の一番長い日 ○
22話 帰還 ☆
23話 常夜 ○
24話 Summertime re-rendering ○
25話 「ただいま」 ☆
_______________________________________________________________________________
☆☆☆☆ 超神回:1年に1回あるかないか  ☆☆☆ 神回:1クールに1回あるかないか
☆☆ 優秀回:何度も見るくらい面白い    ☆ 良回:非常に面白い
○ 並回:普通に面白い  △ イマイチ:一部面白いところもある  ×:つまらない/視聴断念
{/netabare}

【全体評価】
{netabare}
基本は各話評価の平均点、突出して良かった回悪かった回や最終回の良し悪しで多少変動

上の下:非常に面白い  各話評価平均点 0.52(13/25)
_______________________________________________________________________________
☆:1つにつき1点 ○:0点 △:-1点 ×:-2点 視聴断念:-100点
上の上(あにこれ評価 5.0)1.3点以上:数年に1つあるかないか
上の中(あにこれ評価 4.8~4.9)1 ~ 1.3点:1クールに1つあるかないか
上の下(あにこれ評価 4.5~4.7)0.5 ~ 1点:非常に面白い
中の上(あにこれ評価 4.0~4.4)-0.2 ~ 0.5点:普通に面白い
中の中(あにこれ評価 3.5~3.9)-0.4 ~ 0点:普通
中の下(あにこれ評価 3.1~3.4)-0.4 ~ -1点:イマイチ
下(あにこれ評価 3.0)-1点以下:つまらないor視聴断念
{/netabare}

投稿 : 2022/11/11
閲覧 : 386
サンキュー:

6

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なかなか 見ごたえあった

なかなか 見ごたえあった
ただ 最後の世界線は 主役の男の子の理想通りになりすぎてるのが 
少し 納得できないけど・・・ 苦労は報われるってことなのかな?

投稿 : 2022/11/09
閲覧 : 164
サンキュー:

2

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ゲームの電源を切るラスボス

「影」と呼ばれる怪物が暗躍する和歌山の離島を舞台に、
タイムリープ能力を有した主人公少年らが謎に挑む同名コミック(未読)の2クールアニメ化作品。

【物語 4.0点】
いわゆるループ物ですが、厄介なのはタイムリープして状況を繰り返し、俯瞰できるのが主人公の専売特許ではなく、
黒幕のラスボスも同等以上の異能を有し、主人公たちをじっくり観察した上で手を打ってくること。
主人公・網代 慎平の死んで戻る能力には、{netabare}タイムリープする度に、開始時点が遅くなり、
死亡時点と同一になったら限界を迎えるという{/netabare}回数制限がありますが、
敵はそこもネチネチと突いて来ます。強敵というより難敵でした。
{netabare}ゲームの電源を切るみたいに世界を終わらせたいという動機もイカれていますが、
長寿過ぎる故のエラーと受け止めればあり得るかなとは思いました。{/netabare}

チート能力者同士の駆け引きは、先が読めないスリルもあり、もはや何でもアリだなという諦観もあり(苦笑)
ただループ6周目にて敵陣営が、{netabare}計画を実行に移そうとした慎平を狙撃して出鼻をくじいた{/netabare}件は、興奮させられました。


世界は情報により成り立っているという視点が刺激的でした。
“食事”と称してコピーする人間の情報を求め彷徨う「影」たちは、
今や人間の三大欲求に匹敵する情報欲のおぞましさを想起。

情報は同一でもコピーは命に取って代われない。
が、例え、命が抜け落ちていても、意志のこもった情報には奇跡をもたらす力がある。
情報について哲学できた有意義なひと夏でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・オー・エル・エム(TEAM KOJIMA)

舞台のモデルとなった和歌山市・友ヶ島にロケハンを敢行。
実写を取り入れた前期ED映像は成果の一端。
取材によりスタッフが実感したというのが、歩いて一周できてしまう程の島の狭さ。
クライマックスになるにつれ、時間との戦いも激化しますが、
離島内だからって移動が強行スケジュール過ぎない?となる部分も、根拠があって映像化しています。
あと、閉鎖空間であるこの島では、立地的にも作画の見せ場的にもスナイパー最強です。


同スタジオの中でも作画を追求してくるチームが、
光と影、生と死の強烈なコントラスト。
容赦ないグロによる凄惨な戦闘シーンと、描き込まれた花火などの夏の風物詩。
繰り返される、ひずるさんの巨乳へのダイブwなど作品世界を好表現。

コピーした人間と入れ替わった「影」はキャラデザが同一ですが、
画像が乱れたようなエフェクトと、表情の不自然さで、違和感を伝える誘導も丁寧。


【キャラ 4.0点】
・主人公・網代 慎平

・小舟 潮……方言喋るフランス系・金髪少女。{netabare}死んで「影」と入れ替わった主人公の幼馴染。「影」でありながら敵陣営の支配を受けずに、コピー能力や戦闘スキルを駆使して戦況打破のキーマンに。
(コピー元と同一の方が維持が容易だからとスクール水着姿を貫くのも高ポイントw){/netabare}

・小舟 澪……方言喋る日焼け少女。{netabare}取って代わろうとする「影」に抹殺されそうになる。
が、病んだ私は段々と“影”澪の方に惹かれて行きましたw虫も殺さぬ顔で包丁刺して回るクセに、乙女心もコピーできていて、“本体”に慎平へのアタックをけしかける件がジワジワ来ますw{/netabare}

血みどろの中でも、メイン3人のひと夏の三角関係(菱形の澪・特攻も忘れてはいけません)という青春ドラマを忘れない。
これがラストの余韻の良さをもたらしています。
{netabare}平行世界を股に掛けたループと歴史改変の果てに、もたらされたのは主人公とヒロインとの間にあったチョットしたわだかまりの解消。
この青春の過大評価も定番ですが好感できます。{/netabare}


亡き弟・竜之介の人格データに身体を貸し与えている姉・南方 ひづる。
他、サブキャラに至るまで、死者のコピー情報への未練が内包され、波乱要素に。


【声優 4.0点】
主人公・慎平役の花江 夏樹さん。「俯瞰しろ」と自分に言い聞かせる状況説明は、視聴者の私にとっても作品理解の命綱。

ヒロイン・潮役の永瀬 アンナさん。清楚な方言娘と思いきや、凶暴な口調の戦闘員というパワーも求められる役に対応。

澪役の白砂 沙帆さんは和歌山県出身で方言への対応もスムーズ。
多くのキャラが「影」にコピーされ、キャストに実質一人二役が求められる中、
彼女もまた慎平に片想いする純情な妹から、慎平に刃を向ける“影”澪の怪演まで奮闘。

「影」たちを束ね、情報を貪食するハイネ役の久野 美咲さん。
ここでもまたノリノリで狂気のロリをこなす好調ぶり。


【音楽 4.0点】
劇伴は音楽制作集団・MONACA所属の3人が担当。
定番のアレンジに、スパイスされた木琴などの打楽器の音色。
優しい打音で、のどかな離島の夏を演出してみたり、
不気味な打音で、影が忍び寄る不穏なムードを醸してみたり。

OP主題歌……前期・マカロニえんぴつ「星が泳ぐ」/後期・亜咲花「夏夢ノイジー」
ED主題歌……前期・cadode「回夏」/後期・りりあ。「失恋ソング沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。」

やはり絡んで来たのが「夏夢ノイジー」作詞・作曲・志倉 千代丸氏。
アドベンチャーゲームの興隆もライフワークとする氏。こういう企画への嗅覚は鋭いです。
他の三曲が青春サマーソング風味なのに対して、
この曲は“神のアルゴリズム”がどうのと運命の選択を迫る
科学アドベンチャー始まった~って感じでエッジが効いた厳し目のナンバー。
『ゆるキャン△』で癒やしを提供している亜咲花さんのボーカルもここでは切れ味重視です。

来冬には志倉会長のMAGES.から同じく亜咲花さんの主題歌で、ゲーム版『サマータイムレンダ』も出すそうで。
この貪欲さ。ハイネ級ですw


【付記】
Disney+独占配信作だった本作ですが、
ゲーム化の宣伝もかねてか11/15(火)にアマプラでの配信開始。
他サイトにも配信解禁の流れが波及すれば良いのですが。
見逃していた方も、視聴機会があれば、挑んでみて下さい。


【1話感想】TVer・1週間限定見逃し配信で辛うじて視聴できていますw

{netabare}
夏の孤島で超常ミステリー要素?という舞台設定から醸される
既視のアドベンチャーゲーム風シナリオ再提供の予感に私は中々腰が上がりませんでした。
が、スク水・金髪碧眼フランス系美少女&褐色日焼け妹属性+方言
というフェチ要素への渇望が上回り視聴開始w
{netabare}いきなり潮の葬儀からスタートして悲しかったです。{/netabare}

ラッキースケベ体質だが、自分を俯瞰するメンタルコントロールができる主人公少年。
→脚本の破綻をエログロやパニックで誤魔化す懸念は少なそうだ。

草薙による夏の背景美術の美しさだけに頼らない。
水滴の描写に心情を溶かし込む作画表現。
撮影のフィルター切り替えも交えて伏線を示唆する映像編集。
あとは「洋食コフネ」の"飯テロ"兵器・エビフライとかw
→隅々まで考察する視聴にもちゃんと答えを返してくれそうだ。

こうした作風に求めたい私的視聴継続チェックポイントをクリアしてくれたので、
2クール完走に向けて、まずは順調な滑り出しといった所です。


【余談】
地上波放送局少なめ。あとはBSなどのため、私の環境では録画できず。
見放題配信はDisney+独占。
→関西テレビによるTVerの1週間無料見逃し配信の救済措置で
何とか首の皮一枚繋がっている視聴状況。

サブスク最後の黒船Disney+と、
公共電波を格安利用する特権(いわゆる電波利権)にあぐらをかいてきた民放各局による
進まない改革の象徴たるTVer。
NHK受信料払わなくてよいサブスク専用テレビも登場する時代を背景に、
両者を俯瞰する本作のON AIR体制は中々興味深い構図w

高解像度&各種立体音響に対応するサブスクのトレンドに乗り遅れたTVerの貧弱なサーバー&UI。
これじゃ開国&明治維新というよりアヘン戦争&洋務運動だなw
と視聴環境に文句を垂れつつw夏の終わりまで毎週視聴頑張って行こうと思います♪{/netabare}

投稿 : 2022/11/04
閲覧 : 396
サンキュー:

33

ネタバレ

ノエル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった

タイムリープの回数も多く、複雑だったので、前の周回を観返す事も多かったですが、良く練られてるストーリーで、単純に面白かったです。
異能バトルっぽかったり、何でもあり的な感はありますが、キャラも良かったし、とても良い結末でした。

投稿 : 2022/10/23
閲覧 : 140
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ループ回数多すぎ

まず、アニメ化する時点で全25話というのは
事前に知っていたし個人的には幸せなエンドを
迎えられたと思っているから
終わりよければ全て良しなんだが

主人公が終盤で、ループ回数が無限ではないこと
自分が死ぬことでループし
前の世界線では、死ななくてすんだキャラが
死んでしまったこと。
逆に、死なずにすんだキャラが死んでしまう
事が多く見てて痛々しかった。
7周目あたりで、登場人物味方と結託し
キーパーソンとも話せてヒントを手に入れるが
次でループが最後かもしれないから
次死んだらジエンドみたいな空気なのに
ウシオの協力もあり連れて行ってもらえたから
8周目も普通に次もってのが曖昧だった。
最終的に10〜11周して
途中で活躍したキャラもみんな生き延びてて
影が存在しない世界線になったので
よかった。そして、何年前に死んだであろう
キャラも生きててハイネが子供になっていた時は感動した。
気がかりなのは、しんぺい自身記憶を失ってしまい
微かに覚えてはいるものの
影に対する記憶、闘ったこと全て
はっきり覚えてるのは
まさかのヒロイン、ウシオのみ
他みんなも記憶を失ってるがリュウノスケは
ちょっとしんぺいが
戻った最後の世界線でリュウノスケに
ヒヅルのファンだってことを覚えてるから
リュウノスケは記憶を引き継いでる可能性がある。
中学生の時に、亡くなったリュウノスケが
成長しハイネが娘になっているのは嬉しい
そして、サマータイムレンダは
ヒヅルが原作として新しく描いてタイトルという
ことに胸熱。

投稿 : 2022/10/19
閲覧 : 194
サンキュー:

5

ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私も俯瞰してみるフリをしてみたところ・・・。

これはミステリというには少々キビシイかも・・・。

たしかにアイデアとしてはユニークなポイントがいくつもあります。
しかし、過去にいくつもの同じニュアンスを含む作品を観てきた者として、それこそ俯瞰してみた場合の話です。

曰く、
ひぐらしシリーズ
うみねこ、
シュタインズシリーズ、
そして、
死に戻りで言うならRe.ゼロ・・・。

特に、Re.ゼロで「死に戻り」というシステムで若干の不快感(痛そうな思い、苦しそうな思い)を感じていた私としては、死に戻りのシステムは少し苦しかったですね。


さらに、もう一言だけ加えさせていただければ「影」という存在との争いにおいて、ファンタジー色というか敵の何でもアリ感というか、敵方の説得力が薄れ、そういう相手なら何でもありでいけるな≒ミステリにおける制限が外れてしまっている感が出てしまっていましたね。

まあ、そもそもミステリを謳っているわけではないので、ここにケチをつけるのはいちゃもんかもしれませんが・・・。
行きつ戻りつ、解決法を試行し続ける系の物語としては水準以上のつくりをしていると思いました。

「ああそういう事か!」とか「こういうトンチを使って前回の窮地をクリアしていくのか」的な部分では、いくつか「ほ~っ、そう来たか!?」と思わせられる部分もありましたので、物語として成立していないとまでは言えませんでしたので、そこまで評価を下げる必要もないとは思いました。


ただ、繰り返しになりますが、この新しい気づきや、物語の進捗の起点が「死(に戻り)」なのですよねぇ。
これは仕方のないことなのですが、見るたびに、少しモヤります。
常識的には、絶対にできない、ありえない事ですからね。
キビシイ言い方をしてしまえば、それだけで説得力を失っても仕方のない話なのです。
それを、物語の中で、いかに忘れさせることが出来るか、説得力を持ったものにできるか、という点では少しだけ力不足だったのかもしれません。

また、物語が進むにつれて人物の様々な関連性、繋がり、そしてループではないものの、ある意味での「繰り返し」の演出、エピソードも登場します。
これは、物語としての面白み、深みを増幅させる意味で大きな要素となってきます。

総合力としては「最後が気になる・・・」という意味においては、力のある作品ともいえると思います。



そして、私は潮が消えてしまうエピソードでは、またあの言葉を思い出してしまうのです。

「撃たれる前に撃て・・・」

そう言えば、根津銀次郎はどことなくアンタレスに似ていますな・・・、余談でしたw




作画については、大変きれいな部類であったと思います。
特にキャラクタの描写はシャープで緻密な点も感じられ、好印象でした。
特にミーハーなオタク目線かもしれませんが、女性キャラは魅力的に見えました(私の目線では、です)


声優さんも特に問題は無かったと思います。
私個人としては主人公の網代慎平は某炭治郎の声に聞こえてしまって、なかなかに苦労してしまいましたが、これは相性の問題でしょうw。


音楽も特に気になるところは無かったかなぁ。
私的には後半になってからのアクティブなOPが好きだったかなぁ。
ところで、この後半のOP、そこはかとなくシュタゲを思わせるつくりになっているのでは?というのは私の気のせいでしょうかね。


さて、キャラクターとしては、前述したように、
女性キャラで観ていて楽しいキャラが何人かいました。
楽しいだけではなく、物語を動かす上では、大変重要なポジションを演じていました。


・小船潮:金髪で、大変アクティブなキャラクタでした。物語の起点としても、主人公の相棒的な意味でも、大変重要なキャラクタです。
なんか、勢いのある性格と主人公とのカラミが観ていて好きなキャラでした。

・小船澪:こちらも潮とは別のカラーを持った(外見じゃないよ)性格で、かわいらしく観ていました。
方言交じりのおしゃべりのイントネーションが楽しかったですね。
なんか自然な感じがしました。
声優さんが上手だったのかな?

・南方ひづる(南雲先生):そして、一番のお気に入りはこのキャラクタでした。
独特の言い回しと、クールで皮肉めいた口調が大変気に入ってしまい
ました。
分析力を伴って、物語を進めていく感じも良かったです。
そして、いくつかの秘密も抱えていましたし、ある意味では、本当の意味での今回の物語の起点となった人物の一人かもしれません。


さてと、しばし余談を挟んだ上でですが、終わりが気になる物語としての総合力はある、と評価したこの作品の「終わり」についてです。

最終的にはこのタイプの物語をハッピーエンドで終わらせるためには「この手の終わらせ方」しかないのですかねぇ、と思いました。
ちょっとイヤな言い方をしてしまいましたが、悪気とか悪意があってのものでは無いです。

まるっと清算して大団円となるこの形が一番無難で、現時点では満足度が高めな終わり方であるというのは間違いないと思います。


曰く、{netabare}今回の今作がそうだとは言いませんが、夢オチ的なパターンとか、繰り返し繰り返しアタックしてたどり着いたただ一つの正解とか、やっと見つけた理想のカケラ系・・・。
{/netabare}


もしかすると、このタイプの物語で、この手以外のエンディングを見つけることが出来るとしたら、また、一皮むけた味わいのある作品が出来上がるかもしれませんね。


そして、現時点では満足度の高い終わり方(ある意味では、似たタイプの作品でも選択されてきたようなエンディング)を選択するという事であれば、そのエンディングでのカタルシスの差は、各キャラクタが挑んできた「過程」と「そのキャラの魅力(思い入れ度、感情移入度)」に比例、または等比級数的に高まるのでしょう。

小難しい分析のフリをしてしまいましたが、要は・・・です。

私的には、そういう意味では、この作品は結構な満足度でした。
主人公キャラはフツウな感じだったのですが、周りを固めるサブキャラに魅力を感じるタイプのキャラが多かったので。

そして、最後に各キャラがフツーにお祭りを過ごすシーンを観て、しみじみと「よかったねぇ~」と思いました。
そして、しっかりとメインキャラ二人がここに至る「過程、苦労、努力」が確かにあったことを確認する・・・。

ここに至って、私の満足度と充実度もしっかりと高めさせていただきました。

総合的に見て、終わりが気になる ⇒ 総合的に見て終わり方に満足した。

となったのですw。



適度なボリュームもありますし、物語、キャラクタの造形、作画もしっかりとしており、キャラクタ自身の魅力も感じられる良作だったと思いました。
ただ、作品中に苦手な方は、苦手な表現(主に痛い系、メンタル系)もありますのでご注意くださいませ。

私としては機会がありましたら、観ていただきたい作品だと思いました。

投稿 : 2022/10/18
閲覧 : 267
サンキュー:

31

ネタバレ

螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.5 状態:今観てる

バトルものとしてなら良作だが、ミステリとしては微妙。キャラも魅力に乏しい

良作が多いタイムリープサスペンスジャンルの新作アニメです。
わたしはその手のジャンルを結構観てきたクチですが、今作の場合は他と比べてなんか掴みが弱い感じですね。作画はかなり良いんですけど、話は今のところ妙に淡々としていて乗り切れないというか。どうにも一歩離れた視点から眺めてしまいますね。
何話かかけて謎を少しずつ散りばめていくのと相性の良いひぐらしみたいなホラー要素があるのとは裏腹に、どちらかというと1話時点ですぐに惨劇を見せて畳み掛けるリゼロに近い構成ですが、1話の出来はあちらに軍配が上がりますね。あっちは初回一時間でしたけど。

もう少し様子見します。もしかしたら一気見の方が観やすいタイプかもしれません。

良い点
作画がかなり良い。今期の中でも上位に位置するレベル。
海によって隔絶された島という舞台がホラー要素を引き立たせています。
キャラデザもなかなか良い。

悪い点
設定や展開に突っ込みどころがあり過ぎてサスペンスとして破綻しています。素人目にも分かるレベルであり、しっかりした設定であるという触れ込みは一体……。
主人公側がめちゃくちゃ弱いのに敵が無駄に強過ぎ。例えるならレベル1の勇者パーティが過程を無視してレベル99でカンストしている魔王(しかもそれが複数)に挑むレベル。この作品はバビロン第2期ですか?
全体的にキャラに魅力が無い。メインヒロインの一人のはずが、中盤ろくな出番が無い澪が顕著。窓や朱鷺子も家の事情の解説が唐突で薄いのもあってこの二人も魅力を感じられない。特に慎平が守るべき存在である澪は南雲先生以上に目立つべきだと思いました。
14話は作画崩壊が酷い。

3話
いくらなんでも展開が読みやす過ぎて考察する価値がほとんど無いですね。大体そうやろなあのオンパレード。それに展開編とはいえその展開自体がかなり地味で考察したい気持ちを根こそぎ吹き飛ばしてくる。一応主人公が理詰めで死に至る展開を潰していき、未曾有の危機を乗り越えようと努力しているのは伝わって来ますが……
登場人物の考え方も引っかかる。秘密を共有するもの同士付かず離れずでいた方が良いのでは?
そもそも影がベースとなる人物の記憶をコピーするのを前回の世界線で主人公は見ていますよね。どこまでコピーしているのかは不明瞭ですが、その質によってはあんな暗号とか無意味な気が……。

4話まで観ました。
みなさん絶賛している中ですみませんが、正直に酷いと言っても良いでしょうか。影がオリジナルの人間より身体能力に優れているという設定が出て来ましたが、これがバランスをぶち壊しています。
祭りに来た客を普通に皆殺しにできてる時点で、前の話でありましたが、影が澪の家の前でコソコソやる必要が無いですよね。銃だと音が出るんだって言うなら持ってる包丁と身体能力を使い、堂々と家に侵入してやればいいでしょうに。誰かに逃げられるリスクはあらかじめ増殖させておくこともできるだろう他の影で出入口を封鎖することで潰せますし、澪をコピーしている以上、彼女の家の構造なども把握済みだと断定できます。澪のコピーが祭りの場で慎平を拘束した際に、慎平のコピーとは別に島民を殺す影を用意していると発言している描写があります。慎平をコピーしたことでタイムリープ能力まで看破し、あえて慎平を殺さない手段をとったりすることから、コピーした記憶を活かすことも容易にできる高い知能はあるはずです。
影一体で大人含めた人間がいくら束になろうが皆殺しにできる戦闘能力があり、完全に遺体を消すという形で証拠隠滅までできる。今のところ主人公サイドが平凡なのに敵にこんなチート能力盛りまくってたら話が成り立たないと思うんですが。
誰が敵か味方か分からないみたいな触れ込みがありますが、上記の欠陥のせいでそういった駆け引き要素が破綻していると言わざるを得ません。せめて影の能力を人並みにするべきでした。記憶コピーと増殖能力だけでも普通にまともなストーリーにできたでしょうに。

この調子だと主人公側もタイムリープ以外に敵に直接対抗できる超能力に目覚めそうですが、そんな異能バトルはファンタジー要素のあるリゼロで十分なので、現実世界に則した舞台であるこの作品にはちょっと求めてないんですよね。

元から期待はしていませんでしたが、これは予想の斜め下ですね……

5話
敵が世界を終わらせるレベルで強そうなんですが。
それに慎平の目の前に現れた黒いカイリキーやばない?カイリキーが本来覚えないはずのかげうちがチート威力過ぎて島民皆殺しです。
しかも空からはお母様と呼ばれる羽入みたいなのが高みの見物を決め込んでいます。シュークリームあげるんで帰ってください。

話としてはこれまでの事件の糸を裏で引いていた黒幕の顔見せ、慎平のタイムリープのルール整備といったところでしょうか。アニメとしては慎平の目的がより明確化したので見やすくなったと思います。
でもやっぱ敵の規模おかしいですよね。銃とか影を見破る能力ごときでどうにかなるレベル超えてます。
この破滅的なバランスをどうするのか、気になりますね。

6話
この作品、ひぐらしやシュタゲ、まどマギなどが該当するサスペンスというよりは彼岸島のようなバトル漫画の趣が強い気がします。サスペンス要素は今のところそれっぽいだけで中身はそんなに複雑怪奇でもありませんし、多分最終的には頼れる仲間を集めて影をやっつけてやるぜ!みたいな少年漫画的なノリになりそうです。

12話まで観て
うーん……ポテンシャルはある作品ですが、何か物足りない。窓や朱鷺子の母親が死にかけだったとかもっと前から伏線張れましたよね。今更ポンと出されても困ります。もしかしたら見逃してるだけかもしれないけど、思い返した分では彼女の描写多分無いですし。話運び自体は丁寧な部類なんですが、細かいところが甘いんですよね。あとカイリキーがしょうもない強さなのは相変わらずで出て来ると萎える。12話辺りなんてカイリキーがチート能力でコピーした銃火器を撃ちまくるだけでキャラがころころ死んだり致命傷を負うオチだから絵面的にめちゃくちゃつまらないです。だからバビロンかって言いたくなりますね。アレも一般人をチート能力者が蹂躙していましたし。
叩くばかりだと流石にアレなので良いところを挙げると12話で慎平が死ぬ場面は良かったです。あそこまでの窮地で淡々と死ぬ道筋を立てられるのは他作品のタイムリープ作品には無い病的なまでの冷静さの持ち主と言っても過言ではありません。そこら辺は見ていて熱くなりました。

15話まで観て
まあ予想通り異能バトル路線になりましたね。朱鷺子の影召喚や南雲先生の先読みなど、異能バトルであるあるの力がほんとに馴染んでいないです。東京リベンジャーズ同様、タイムリープ要素はあくまで舞台装置であり、ライブ感重視で観た方が良さそうですね。ただあちらと違って本作は登場人物に魅力とか積み重ねがほとんど無いからそういう楽しみ方をするにもちょっと厳しいかもしれません。
これまで観てダメだと思った要素を箇条書きにしておきます。

・シデに引き続き潮もチート過ぎ
慎平たちが勝利する上で打ち破らなければならない最大の壁として立ちはだかっているシデ(わたしはこれまでは名前が分からないからカイリキーと呼んでいた四つ腕の化け物)がチートで1クール目では全く手の打ちようが無かったのですが、彼に対抗する策として作劇上一番違和感が無い方法であろう、これまでのループで戦い方を学んで新しい能力を開拓してきた潮を軸に、15話ではシデ、ハイネと互角以上の戦いを繰り広げていました。ただ、前から語っているようにシデの能力が慎平たちの小細工程度ではどうにもならないくらい強過ぎるのが潮の能力を肉付ける上で裏目に出ており、シデたちに拮抗するためには設定的に潮にも相応のチート能力を与えざるを得なくなったのは容易に想像がつきます。
潮の能力でこれまで判明しているのは敵対している他の影と同じ能力、慎平がこれまで世界を観測して得た記憶を他人に共有する力、他の影のコントロール権をハイネの支配から奪取する力(12話で潮がハイネに抵抗し、侵食し返したやつの応用だと考えられる)、大まかに分けてこの三つです。
この中で特に問題だと思うのはループ記憶共有ですね。他二つの能力はシデとの戦いを盛り上げる上で良い要素になるのですが、この記憶共有はシデのチートな強さ以上に便利で今やっているギリギリの駆け引きに組み込むにはリスクが全く無くやり過ぎ。この能力は正直なところ、作者がキャラクターの深堀りを怠けるために用意したものに過ぎないと思います。これのせいで慎平が自分の力で仲間との信頼を築く機会が無くなり、1クールやった今でも影が薄い澪、窓、朱鷺子の掘り下げに支障が出るという問題が出て来ています。この能力のせいで南雲先生の時みたいな協力関係を築いていく過程が無くなったので、彼らにいきなり信頼できる仲間みたいになって出て来られても全然感動も感情移入もできませんでした。

・影が火に弱いという設定の扱い方
1クール目では影も形も無かったこの設定は、15話になって唐突に出て来ました。ハイネを含めた他の影と違い、影を攻撃しても効果が全く無いシデにも火による攻撃は効果があり、慎平はガソリンによる引火、延焼と組み合わせてハイネとシデに手痛い傷を負わせ、撤退させることに成功しました。
この設定の問題点はやはり唐突に生えてきたの一点に尽きます。5話の夏祭りの惨劇の際、シデたちの側にはキャンプファイヤーがありましたが、それに怯えたり影をそこから露骨に離したりなどの伏線らしき描写はありませんでした。仮にわたしが何らかの描写を見落としていたとしても、俯瞰に優れることが散々強調されている慎平がこれに気付かないのは不自然です。彼はどんな状況でも冷静にある程度の情報を得ることは分かっていますし、さらには猛毒を躊躇いなく飲むイカれっぷりなので、多少追い詰められたからといって勝敗に直結する重大な情報を見逃す阿呆とは思えませんでした。
また、火が即死するレベルの弱点なら影は火を恐れ、普通ボロを出しまくるでしょう。人の心があるという描写があるので、死に繋がるものは本能的に拒絶するはず。潮の葬式の際の線香から出る火とか料理で取り扱う火とかに怯えると思うのですが。影の戦闘力ならそのせいで目撃者が出てしまう度に口封じしてるとかが好意的な解釈になるでしょうが、こう考えるとなんか間抜けな感じが凄いです。あとわたしの考察を前提にすると、14話の小早川家の一幕でシデが火を使わないで作られた冷や飯を食わされていると考えたりもできますね。不味いに決まっている冷や飯を食わされているとしたら、おかわりを所望していたシデはしおりちゃんたちに何か弱みを握られているのかもしれません。

・ひぐらしのなく頃にからオマージュしたと思われる要素をことごとく使いこなせていない。
夏祭りが惨劇のターニングポイント(こっちは皆殺しが起こる終着点、ひぐらしはどの世界でも同日に必ず富竹ジロウが謎の変死を遂げることで、圭一たちの疑心暗鬼に繋がる土壌が出来上がる)、ループ記憶の共有からの澪の懺悔(ややこじ付けだが罪滅し編における圭一のレナ、魅音への懺悔シーンを想起させる)、周囲から隔絶された閉鎖的な舞台(ひぐらしの舞台である雛見沢は村人の結束が強い反面、余所者や村が敵と定めた人間を敵視、排除しようとする排他的な土壌となっている)、医療機関が黒幕と繋がりがある(ひぐらしだと入江機関がこれに該当)、ヒルコ様の伝説(ひぐらしは舞台となる雛見沢にて、オヤシロ様と呼ばれる存在への異様なまでの土着信仰がある)など、ひぐらしから持ってきたと思われる要素が目白押しです。本作はひぐらしとは根本的にシナリオが違うので、そこにおける類似性はありませんが、作品を作り上げる設定群に着目すると、オマージュがあると思われても仕方ないくらいに様々な部分がひぐらしに似ています。わたしにおける決め手はひぐらしの鳴き声と澪たちに話し掛けてきた胡散臭い刑事でしたね。胡散臭い刑事は後に活躍すること無く死んでハイネの餌になりましたし、ひぐらしの鳴き声も一回きりで以降は出て来ません。
夏祭りがタイムリミットという設定以外、その他の要素も今のところシナリオに活かされた形跡はあまり無く、死んでいる設定が大半を占めています。
多分シナリオが全く違うひぐらしから無理に引っ張ってきたせいで設定があまり馴染まなかったんだと思います。7話の脈絡の無い顔芸連打もそうですが、この作品は良質な作画で誤魔化しているものの、貪欲に色んなところから引っ張ってきたネタを使っては、使いこなせないパターンがかなり多いんですよね。

想像通りだったとはいえ、後は異能バトルみたいなことをズルズルやって終わるんじゃないでしょうか。ホラー要素は無いし、サスペンス要素や日常要素も薄い、バトルシーンは良質なものの、ぱっと見サスペンスやミステリーの色が目立つこの作品に求めるものとは違うし、悪い意味で王道展開の目玉であるライブ感特化のバトルシーンに繋げたがるジャンプ系原作の要素が表れていました。

21話まで
ウシオがやられるところから復活までのギミックは最序盤の伏線回収を合わせて良くできていたと思います。ただ、謎とかはやはり薄味でバトル重視なのはいつも通りです。キャラクターも一部を除き台詞での背景説明がほとんどなのでかなり感情移入し難い。物語にあまり関与していない凸村はともかく、澪、窓、朱鷺子辺りはもう少し良い魅せ方があったと思う。主人公の慎平に関しても彼が影と戦う大きな動機の一つになろう両親の死の話が台詞だけで片付けられるのは味気無さ過ぎる。南雲先生の描写の強さに主人公が負けてるんですよね。それこそ南雲先生の方が主人公に見えてしまうくらい。潮との過去話もちょっと断片的でいまいち乗り切れるものではありませんし。
東京リベンジャーズみたいにタイムリープものとしてはアレでもキャラクターが良いって作品もあるにはあるので、こんなに謎解き要素を薄味にするならキャラクターにもう少し振った方がドラマ性も出てもっと盛り上がったでしょう。

全話観て
14話を除いて作画はかなり良いです。特に戦闘描写。シデ、ハイネとの駆け引きは序盤こそ戦力的に理不尽に差がありすぎて張り合いが無かったけど、中盤後半から終盤は悪くは無かったです。
謎解きとしてはなんでもありな影や異能の設定が足引っ張り過ぎで微妙。影にろくな弱点が無いのもあってウシオが覚醒するまでは実りが無いことを延々とやっているようにしか見えなかったです。
ラスボスの目的も他作品と比べてめちゃくちゃしょうもなかったかな。もう長く生きられないから世界と心中してやるって……人間からかけ離れた化け物をボスにしたことによる弊害だと思う。
自分にとってはまあ普通の作品、くらいの評価ですね。

投稿 : 2022/10/18
閲覧 : 928
サンキュー:

9

ネタバレ

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ホラー苦手なんだけど続きが気になって…

本当はホラー系とか人がバタバタ死んでいくシーンは苦手なんだけど、とにかく続きが気になる~っていうのが大きくて2クールをほぼ一気に見終わった。

見終わったらすべてが切なかったな~って思った。
結局不死を求めた雁切だったけど、回想?のシーンに大人ハイネと一緒に写ってる男性が雁切なのかな?もしかしてハイネとずっといたいっていうのが最初の思いだったのかも…って思ったら雁切さんすら切なかった

っていうか、雁切のCV小西さんだ~好きになる~(基本中の人が主体でキャラ好きになるタイプ)って思ったけど途中で「でもぜえったいこの人アヤシイ」ってなってだから余計に絶対的悪って思えなかったのかもなぁ私。

龍ちゃんもハイネも落ち着くとこに落ち着いてくれた気がするし、ミオちゃんと窓くんきっと付き合うよね~と幸せな気持ちになった最終話。


タイムリープものは途中で置いてけぼりくらって話がわからなくなることも多々あるんだけど、この話は結構分かりやすかった。

あと何周か、リープしたいと思った。面白かった

投稿 : 2022/10/17
閲覧 : 104
サンキュー:

5

ネタバレ

めう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ループものは面白いものが多い

伏線回収のレベルの高さやタイムリープする部分がシュタゲに似ている上に内容も面白く、シュタゲが好きな人には是非イチオシしたいアニメ。
これ以上はないであろう最高のハッピーエンドに、大満足でした。

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 128
サンキュー:

5

ネタバレ

Jeanne さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

引き込まれる良作

全25話

1クール目から毎話楽しく視聴できました。
最後もハッピーエンドで綺麗に終わって良かったです。

序盤はホラーサスペンスタイムリープ物といった感じでしたが影が登場してからはアクション系に変わります。
特に2クール目からはホラー要素はほとんどありません。
最初は思っていたのと違ったので微妙になるかと思いましたが、戦闘作画もしっかりしており影を絡めたホラーサスペンスも健在だったので失速することなく最後まで楽しく視聴できました。

個人的にはひづるが好きでした。
タイムリープというある種最強の力を持っているのにそれを敵に対策された絶望的な状況で、ひづるだったら何とかしてくれるんじゃないかという安心感のあるキャラでした。
潮も澪も可愛かったですし、特に潮はひづると同じ理由で好きでした。
むしろ一番頼りになったのは潮かもしれませんが。

タイムリープ系なので細かい部分を見ていけば矛盾や粗は出てくると思いますが、私は細かい部分はあまり気にならないタイプなので毎話楽しく見ることのできた良作だと思います。

投稿 : 2022/10/11
閲覧 : 75
サンキュー:

6

ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絶望からの生還

▩作画  4.0点→4.5点
 キャラ 4.0点→4.5点(最終)
 
ジャンルは死とタイムリープが複雑に絡み合うSFサスペンス。

原作者がSF映画の影響を強く受けていることから、過去に戻る能力を持った主人公が自殺した初恋の人を救うため、何度も過去に戻ってやり直すが選択行動のジレンマを抱える、SF映画の『バタフライ・エフェクト』 が基本設定(こちらは5週目で目的を果たすが、サマータイムレンダは10週目。倍にしているのは対抗意識かもしれない...)だと推測ができ、自らの精神と過去の記憶を繋ぐところは『レミニセンス』 の影響も強く受けていると思われ、第19話のタイトルの「メイドインブラック」から人間に成り済まして日常生活を送る宇宙人設定は『メン・イン・ブラック』、オリジナルをコピーするシーンや影を物質変換して銃や剣にしているところは、やはり『ターミネーター2』のT-1000の影響を受けているということが分かり、 『シックスセンス』のようなミステリーものというよりはサスペンス寄りの作品と言え、このことを考慮した上で科学的根拠に基づくSFと非科学的なミステリー、相反するものに整合性が図られていました。
過去に列挙した作品に加え、影を銃で倒す設定は『Angel Beats!』、クローンを作って人格を移し不老の肉体を手に入れるのは『彼方のアストラ』など、有名作品からの引用が多かった印象で、類似しないようにオリジナル色は出せていたので、大幅な減点対象にはしませんでした。
もっと基礎的な部分から構想を練りあげていればもう一段上の評価ができた作品。

考察ポイントはたくさんある(あまりにも長くなってしまうので書ききれないし、読みづらくなるから書きません)のですが、ご都合展開はなくしっかりと設定がなさていて、物語はとてもよく出来ていました。
ポイントとなったのは、それぞれの登場人物の目的と利害関係の一致、不一致だと思います。
シデ・四手(死を悟ることで世界の終焉観測を諦めるのではなく、世界を終わらせようとする狂信型のサイコパス的人格の持ち主)の目的は観測者となって世界の終わりを見届けることで、ハイネの目的は家族(影)を連れて現実世界から隔離された「常夜」と呼ばれる場所に戻ること。
シデはハイネを復活させて利用し、世界を終わらせようとしていたことから、ハイネが人間を食べて復活するという思惑と一致する。しかし、ハイネはシデの真の目的を知り利害関係が崩れる。
そこでウシオが第23話の常夜の世界で自分の自我の中に存在する「波稲」をコピーし、波稲が慎平達の味方となる(シデとは同じ目的を持たないためシデを倒すための共闘関係を築く)。ハイネではなく幼い時の良心的な感情を持つ「波稲」。

一方で慎平達の目的は、災厄の元となったヒルコを消し去り影の存在を無くすことなので、ヒルコ(ハイネ)の全てを終わらせるという思惑の利害関係が一致し、第24話でヒルコが常夜の出口と300年前に流れ着いた浜をタイムリープ能力で繋ぎ、ヒルコの意志を汲み取ったウシオが"消去"の能力で元凶である鯨を消し去る。そしてウシオを含む影が消えることになる。

ウシオの目的は影のいない元の世界に戻す(上記によりヒルコが消去され目的を果たす)ためにハイネの右目を慎平に渡すことで、ウシオが覚醒したことにより慎平の右目が同様に赤くなったことから、同じハイネの右目だということが分かり、第1話冒頭と3週目のループでの右目の異変に気付いたシーンで、慎平がタイムリープしてきたウシオからハイネの"観測者"としての右目を受け取っていることが判断できる。
その後10週目のループでシデを倒しヒルコの存在が消え、ウシオが消える前に時を戻す能力(南方ひづるが言っていたタイムトラベラーの能力)で、慎平を2018年に戻すため、第24話のエンディングで「託されたこの力で、ループを飛び越えてあの夏を描きなおす! 」のウシオのセリフに繋がる。
そして1話冒頭の夢の中の話が出てきて、南方ひづるとの船内での会話シーンに繋がることになる。
元に戻った現世では影が存在しなかった世界なので、殺された登場人物は全員生存していることになり、第25話のエピローグで島民の平穏無事の様子が描かれていて、夏祭りで島民達が侵食された7月24日を無事に乗り切り、7月25日の潮の誕生日の話に繋がり全てが解決する。
ヒルコが消えたことにより1週目から10週目までの記憶は無かったことになるが、タイムリープにより元の世界線に戻っている事実は変わらないので、4週目の旧病棟の会話がきっかけで慎平と潮が記憶を取り戻したことにより、第25話のタイトルの「ただいま」につながるという一連の流れ。
よって全ての話が体系的に繋がっていることになる。

所々伏線を張って後の話に繋げるところもしっかりと描かれていて、ヒルコ像の先が常夜を模したヒルコ洞に繋がるところはヒルコを切り裂いた先の常夜に繋がる伏線で、通常の人間では生存できない、つまり最重要部分とも言えるハイネの能力を持った人物のみが戦うことができる、ラストステージに繋ぐための舞台装置として機能していました。
また、ウシオはハイネの右目が飛び散ってできたもので、ハイネの能力を使いハイネとのリンクを断ち切り、影のミオを味方にした時のいわゆる侵食(ハッキング)と呼ばれる能力を使ってシデの絶対的防御を誇っていた骸の鎧を銃弾で打ち破りシデを倒し、コピーの能力に加えて終盤辺りから出てくるこの能力が伏線となっていて、常夜での爆撃機はヒルコの記憶からシデがスキャンしプリントしたもので、これもハッキング能力で消している。
そして第1話目の冒頭でウシオが慎平にハイネの右目を渡しているシーン(10週目にループした時はこのシーンが無くなっている。つまりヒルコが居なくなり影の存在が消えているということ)が10週目の第24話でウシオの「ほなな。もう行くわ。辿りついてね。この結末に!最後の最後に、みんなが待ってるよ。私が、待ってるから!」のセリフに繋がり、伏線回収もよく出来ていました。
従って、結論を言えば綿密に練られた設定を理解できたかがこの作品の評価が分かれるところで、よく観ていないと理解することが困難ではあるが、パーツを複雑に組み合わせた原作者の二次創作意欲が伺えた作品内容と言える。

この作品の内容や類似作品から「選択、絶望そして希望」 といったものがテーマだと思われ、その部分が描かれているかを注意深く観ていましたが、イベントホライズンを設けることで、絶望感や異例の10回ループした後の達成感といったものが表現技術の高い作画で見事に演出されていて、物語の構成も前述した通り一貫性があり、全てにおいて表現力が高く優れていると言える作品でした。

因みに登場キャラクターはナディア(ふしぎの海の)がモデルの澪、プリキュアやったウシオ(潮)ちゃん、テヘペロの元ネタ日笠陽子CV.の南方ひづる(どうせなら南方先生にテヘペロやってもらいたかった)、俯瞰野郎の網代慎平君とキャラクターも個性豊かで、物語の邪魔にならないような設定で配慮されており申し分なし。


□以下過去レビュー

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

最新話の第16話まで観ましたが、ミステリー・ホラー要素にSF要素が同調して内容は面白いです。

今までの作品の傾向からすると科学的に証明できない怪奇現象で事件を片付けてしまうケースが多かったですが、古めかしい雰囲気漂う傾向のジャンルにSFの近代的構成要素を取り入れ、より先進的で前例のない作りに仕上がっていて、作品としては斬新さがあってとてもいいと思います。
原作者がSF映画の影響を強く受けているということもあり、温故知新を体現する形でジャンルの枠に囚われない挑戦的な試みは高い評価ができます。
ハイネの正体や目的が明らかになり、シデの中身の存在が明らかになるところで、原作勢の方は正体を知っていると思いますが、『BLOOD-C』で言うところの"あの人"に類似し、過去に登場した人物ということで作品の作りが興味を引かれるものとなっており今後の展開も楽しみです。

シデのモデルとなったのは複眼や四本腕、それから原作の方で槍を持っているので、おそらくロンギヌスの槍とカシウスの槍を持つ「エヴァ13号機」。
そう考えるともっとグロ要素は出てくる作品なのかなと思いますが、作画面では緊迫した表情やバトルシーンなど迫力がありますし、CGもハイネ、シデとの戦闘シーンでの燃え盛る炎や空気が急激に流れ込んでガラスが飛び散るシーンなどは非常にレベルの高い作画に仕上がっていて、グロ系の作画も期待ができそうです。

シデが4本腕を使って普通に食卓を囲んでご飯を食べていたり、登場人物が顔芸かましたりと遊び心のあるところも私は結構好きです。
登場キャラクターはハイネの能力が身体に流れ込んだ南方ひづるの超人的な強さや最近のウシオちゃんが可愛くていいですね。

現状での評価は結末に向けて期待が持てる作品。

{netabare}因みにアンチが湧いてきた時の対処方法は下手に刺激せずに、肯定的なレビューで埋めてやるのが一番いいんだそうです。参考までに。{/netabare}

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥
  
▩修正→あまりレビュー更新しないので少し加点しておきます。
・物語 3.5点→4.0点
第8話、原作の大幅カットがあったそうで、それを感じさせない内容と影を倒すまでの脚本の流れが良かったので、今後の期待の意味を込めて+0.5点
・キャラクター 3.5点→4.0点
主人公が顔芸かましてたけど、作風に全く合っていないがこういうノリは嫌いじゃないぞ。
あと影ウシオのテヘペロが可愛かったのでウシオちゃんポイント+0.5点(右テヘペロアピールが良かった)


レビューするつもり全くなかったけど、えらい言われようなので評価している人もいることだし色々と補足しておきます。

先ず作者の田中靖規先生ですが、ジョジョシリーズの荒木飛呂彦先生のアシスタントをやってた方で、第7部の『スティール・ボール・ラン』(後半失速していつのまにか掲載終了してたやつ)で技術を磨いたという経歴を持っています。作品はアシスタントを付けず全て一人で作業しているそうで、『レベルE』の作者の冨樫義博先生なんか思い出しますね。
創作意欲や技術力の高さが伺えます。

タイトルのサマータイムレンダはゲーム用語の「リアルタイムレンダリング」からきていて、オッドアイに隠された秘密、{netabare}「時を見る能力」{/netabare}で夏の時間を慎平が見ているという設定で名付けられたそうです。
元となる情報をコンピューターのプログラムを用いて可視化するコンピューター用語の「レンダリング」が情報ソース。

□以下は疑問点と個人的考察
・第6話、7話で南方ひづるのもう一人の人格が超人的能力を有していたことから、過去に何らかの形で影と接触していたことが判断できました。よって南方ひづるが影の弱点を知っていたことにも合点がいく。
また影の動きを止める方法が平面の3箇所を押さえるというのは、幅、奥行、高さの立体上の空間領域を指すものだと思われる。

・第5話で物語の進展があり冒頭見てもらえば分かる通り影の弱点が判明し、影を倒すにはハンマーなど殺傷能力があれば可能であることが第6話で証明されました。
つまり立体上の影を叩いても直ぐに回復してしまうが、影にダメージを与えることができれば銃以外の別の方法でも倒す手段があるということ。
それからオリジナルとコピーである影の身体的能力の差は、影の正体が人ならざる神のような存在 {netabare} 「蛭子命 :ヒルコノミコト」{オカアサンであるハイネ(第5話で宙に浮かんでテヘペロしてたやつ)はひぐらしで言うところの羽入みたいなもんでしょうか}{/netabare}であることからあって当然だということが言え、パワーバランスは影が抱えているリスクや弱点で取っているので、超人的能力がないと物語に緊迫感が出てこないし信憑性もない。外観はコピーできるけど内側の身体的能力は変わらないので、本編でも何度か出てきている"プリント"という能力を使うからと解釈すれば違和感はなし。
{netabare}更に慎平の能力は影のオカアサンであるハイネの能力なので、「神の力」と呼ばれる能力まではコピーできないということが推測できる 。
ハイネと慎平の右目、慎平の時を戻す能力と南方ひづる(南雲竜之介)の銃弾を避けた時の先を読む能力、ここら辺が繋がってくるというのは大体予想が付く。{/netabare}

・影のミオが力尽くで小舟澪を殺さなかったのは殺す必要はあったけど直ぐに殺す必要がなかったから。
7月24日に何をさせていたのか第5話まで観ればその理由が分かります。
キーワードは{netabare}「捕食 」{/netabare}。
陰自身オリジナルに逃げられた時のリスクを抱えているのも理由の一つだと思われる。
それと影は複製する能力に制限があるというのはよく見ていれば判断ができるので、オリジナルに逃げられる可能性はゼロではない。

・セーブポイントの位置が変わるのに気付くのが3週目ではなく4週目なのは、主人公の視点から客観的に自分を見ることができない心理状況を表現したかったものだと思われ、濡れている服を見てハッと我に返り気が付いたという設定の方が違和感がない。
セーブポイントの位置が変わるのはある意味この作品のセールスポイントと言えるところで、他作品とは違い時間軸が前にずれることでタイムリミットが発生し、より緊迫した状況を作り出したいというのが考えられる。

・影のウシオは映像シーンから慎平の時を戻す能力についてきているので、同じ能力を持っているということが考えられ、6話の最後で南方ひづるが言っていた{netabare}タイムトラベラー{/netabare}の可能性が高いと思われる。{netabare}ハイネと慎平の右目の繋がりからウシオもハイネと何らかの関係があることが推測できる。{/netabare}

・俯瞰俯瞰しつけーのは、作者が主人公を俯瞰野郎設定にしたかったそうで、 ジョジョで言うところの広瀬康一みたいな立ち位置のキャラクターを作りたかったとのこと。
この部分が主人公の目の能力に大きく関わっているので強調したいという考えが分かります。

このような感じで疑問点は徐々に解消されていくのだ。

じゃあこれ面白いのっていう疑問が出てくるけど正直設定が微妙かなと個人的には思っていたけど、それを感じさせない内容の面白さは持っていると思います。
世間では他作品に似ていると言われてるが、確かにそれは自分も思っていて例を挙げると、
初回メインヒロインらしきものが流血して死亡するシーン、タイムリープ要素、ドッペルゲンガー(同じ時間軸に同一人物が存在)、2クール長編作品→『シュタインズゲート』
死に戻り→『Re:ゼロ』又はやり直しの再上映(リバイバル)→『僕街』
舞台の背景や包丁のメッタ刺し、影の正体が{netabare}祟り神である蛭子命{/netabare}→『ひぐらし』
ここまでが世間で言われている内容でしょう。

以下は自分が観て付け加えて似ていると思った点。
ミステリーにホラー要素、頸動脈に包丁を突き刺し大量出血、オッドアイ→『Another』
ジャンルが同じで傷跡の類似性、似て非なるものが人を襲う設定→『屍鬼』
『寄生獣セイの格率』はあくまでも寄生だからちょっと違うかな...。

アニメに限らないノンジャンルだとトム・クルーズが主演するロボットスーツを装着して戦場で何度も死んでやり直す『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
それからSFジャンルの『ターミネーター2』。
影が地面から起き上がってオリジナルに変わるシーンはT-1000が床から起き上がって警備員を殺して入れ替わるシーンそのまんまですね。実際に作者はターミネーター2に影響を受けているそうです。

こんな感じでデジャブ感じるからつまらないという意見も分からなくはないけど、評価するのはそこだけではないだろうし設定が似過ぎているのは減点要素にはなるが、タイムリープ能力を絡めた伏線の張り方や主人公と影の設定上の繋がり、徐々に伏線回収していく惹きの強い脚本の流れなど良くできている作品だと思うので、直ちに1点、2点付けるようなものではないという判断で物語の点数は平均の3.5点(→4.0点)。もっと先の回を観て判断したい。
よって設定が駄目だと感じるならば早目に視聴断念した方がいいだろうし、割りきって気にせず観れる人は楽しめるだろうから内容重視の場合は視聴継続かな。

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 660
サンキュー:

15

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ひと夏の戦い

こちらの作品は結構好感触だったと思います。
最初の掴みとしては面白いのですが、直ぐに退屈な感じがしました。

理由としては……
主人公がループするのですが、最初は特に進展なくループを繰り返して、若干飽きが来ていました。
呆気なく殺害されるのが続いたりもありましたし……途中ダレてきます……

ただ、盛り返しが中盤以降くらいからありましたね。

学校での戦いあたりからは盛り上がりを取り戻してくれました。
多分、最初は殆ど影の事を調べ回ったり、一方的に人が影にやられすぎてしまっていたから退屈に見えたのかもしれませんね。

互角以上にやり合えるようになるのが中盤あたりからなので、こうした戦いを見たかったのですよw
後半クールからは面白さを吹き返した作品でした。

後はループの制限があるのはいいですね。
ループは無限じゃないってのも簡単に死ねない理由をつけてきたのもよかったですね。
ループものは私はあまり好きではないのです。
時間を戻せばとか死をトリガーにしてとかだと毎回そうすればマグレでも勝てるまでするんでしょ?ってなるので……

ただ、ループの制約や相手もループして記憶を維持しているから対等ってのもいいですね。
そうした制約がこの作品の設定を面白くしてる気がしました。

ただ、序盤の中〜後半あたり?くらいまでは少し退屈かな?
面白くはない訳ですが、1話や2話くらいで期待を持ちすぎたら、ダレてきます……
そのダレ期間を乗り越えるかが好き嫌いは別れそうかな?
こうした作品が好きですよ!って方は全話通しても面白いかな?

最後の海に打ち上げられたクジラの居た世界の風景はなんか力入ってる風景でした(*^^*)
凄く綺麗でしたw

最後は彼らが戦いの中で取り戻したものなんでしょうね。
でも、最後の最後はよく分からない……
結局、彼女はオリジナル?それとも……影?

後、2クール目のEDがなんか凄く心地よく聞こえますw

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 181
サンキュー:

21

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SF×ミステリー?いえ、これはきっと、ファンタジック・ホラー!

今期は全部観終わってから、感想書くつもりだったけど、
なんだかやっぱり、お気に入り3作品が、ぶっちぎりなので。。。
その中の、今のところ第2位が、これ。

タイトルに書いたとおりですけど、
SFだと思って観ると、いろいろ納得行かないかも知れません。
が、最初からファンタジーだと思っていれば、素直に楽しめます!!!
言ってみれば、{netabare}SF好きな方だと、タイムトラベルって聞いたら、
すぐに、タイムパラドックスとかバタフライエフェクトとか時間線とか連想してしまいそうだけど、
そういう理詰めなところは軽やかにスルーしてしまっていて、それでいて
「その方が自然だよね!」と思わせてくれる、独特で、情報の引き出し方が「上手い!」って感じられる、そんな{/netabare}魅力の詰まったお話なんです。

私自身は、ミステリーというジャンルは苦手なほうで、{netabare}ミステリーというと、いろいろ考えたり振り返ったりが必要な感じなんですけど、
この物語はエピソードの積み重ねがスピーディ&丁寧で、
そのひとつひとつに血がかよっている、というか、
単なる事件解決の手掛かりとしてヒントを配置するようなタイプのミステリーとは全然違うので、
先読みしたり、トリックを推察したりする必要のない展開で、
しかも「アッ!」と思わせられる場面が唐突に出てくるので、
眠くなったり見飽きたりするヒマがありませんし、理屈を整理したり手掛かりを検証したりも要らないので、{/netabare}理知的な見かたをすることもなく、楽しめています。、

ヒロインの、小舟潮が{netabare}ストーリー開始段階ですでに亡くなっているのですが、
「影」という潮のコピーが、自分をコピーではなくて本物の潮だと思い込んでいるのが、物語の本質に連なっていそうで、ゾクゾクして、いいです!
こんなの、どんなハッピーエンドになっても、潮と慎平にはラストでつらい別れしか考えられない!ってところ、どうなっちゃうんだろうって思うとウズウズしますね!
そしてその潮の「澪を守って!」というメッセージを、慎平がどの時点で聞いていたのか、気になります!

それと、「影」が島の住人をすべて入れ替えようとする緊迫感と、
慎平が、無自覚タイムトラベルで対抗するカタルシスの拮抗が、
壮麗かつ残酷でたまりません!

そしてもうひとつ、「影」・「タイムトラベル」と並んで、
実はすごく大きそうな、「ひづる←→龍之介」問題。
単なる二重人格という枠には収まりそうもない、大きな謎をはらんでいそうで、
この、久々に重要で、かつ難役のCVを担当する日笠さんが、
見事な演技でキャラクター像を作り上げているのも、
見どころとして{/netabare}大切なキーポイントだと思います。

1クール目は、オープニングもエンディングも含めて、
お話全体が、和歌山の離島の夏の感覚満載で描かれているのも素敵です。


気になるのは、全25話という長さ。
今のこのテンションを引っ張り続けられるのか、
話が複雑になりすぎて混乱してしまわないのか。
心配ではあるけど、今の処毎回毎回面白いので、
これからの展開にも、大いに期待しています!

だんだんSFバトルっぽくなってしまってるけど、後半クールになっても、
作品のビビッドなトーンは、キープされていて観やすくていいです。
ただ、だんだん気になって来たのが、{netabare}変顔作画を使い過ぎなところ。
最初はシリアスな展開の「箸休め」程度のギャグだと思っていたら、
結構シリアスなシーンでも使われていて。
それで気になってリピートしてみたら、1話目からガンガン、変顔シーン使われてる(> <){/netabare}
これはちょっと、作品のカラーとのマッチングとして、どうなんんだろう?って思ってしまいます。

あと、ひとつ、思いついちゃった。{netabare}慎平の右腕のマーキングが、
ハイネのタイムリープの追跡に使われているなら、右腕切り落としちゃえば?ってずっと思ってたんですけど、
実は、「影潮」に慎平の影をつくらせちゃって上手いこと使うって、
凄く面白いトリック展開じゃない?
どう使うのかは、わからないけどw {/netabare}なんかそういうの、ありそうかも!


たった今最終回の放送、観終えました。{netabare}
斜め上にも斜め下にも行かないで、予想の真横に来ちゃったw
もっとサマータイムレンダにふさわしい、最後に大きな仕掛け、欲しかったかも・・・
でも、4月からの6か月間、とくに15話までのスリリングな展開と、16話からのエグイ展開の色感の違いが、とても楽しかったので、素直に{/netabare}ありがとうと言いたいです。

{netabare}でももっとセツナイ終わり、期待してたんですけどねーww{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 428
サンキュー:

34

ネタバレ

セイギ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイムリープの概念を考えさせられた。和歌山弁が癖になる。

久々の大当たり作品。
2クール通してずっと面白かった。
予想できない展開で毎話ハラハラするし、影の設定やタイムリープの条件が非常に良かった。
特にタイムリープものにありがちな何回も戻ってればいいみたいな甘えたムーブを許さない時間制限の概念があるのは非常に良いと思った。
あと、作画がめっちゃ綺麗。
あえて、残念な点があるとすれば途中学校回までがピークで、その後が少し期待を超えなかったかなという印象だが、個人的には綺麗にハッピーエンドだったので満足した。
あとは、各キャラクターの掘り下げがもっとあれば良かったかなぁと(特に澪、影澪あたり。)
最初は、アランが黒幕かと思ってましたが、違いましたね笑 一部キャラにもっと役割があれば良かったなぁと
視聴後に和歌山弁は移ってしまいます笑

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 80
サンキュー:

7

次の30件を表示

サマータイムレンダのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
サマータイムレンダのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

サマータイムレンダのストーリー・あらすじ

「潮が死んだ―――。」幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――!」さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして......!?紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――!(TVアニメ動画『サマータイムレンダ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年春アニメ

このアニメの類似作品

この頃(2022年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ