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「今、そこにいる僕(TVアニメ動画)」

総合得点
68.7
感想・評価
283
棚に入れた
1450
ランキング
1951
★★★★☆ 3.6 (283)
物語
3.8
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

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今、そこにいる僕の感想・評価はどうでしたか?

pppp さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

心にくる

とにかく心を抉られるようなシーンの多い作品だった。
辱めを受けた少女が可哀想。

投稿 : 2024/04/19
閲覧 : 16
サンキュー:

0

kana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

鬱・シリアスジャンルだが、余韻を残す名作

最強の鬱アニメ。結構鬱アニメは観てきたがトップレベルで救いがなく、虐殺・拷問・レイプなどの描写が多くある。自分は鬱アニメは好きなので全然問題ないが、耐性がない人はマジでキツいと思う。シナリオは終始筋は通っていて、そうはならんやろ的な所もあまりなかったし、終わり方もそれなりに綺麗な終わり方だと思うのでアニメとしての全体の完成度はかなり高い。

【まとめ】戦争や人の命について深く考えさせられる余韻を残す名作だと思います。鬱シリアスが好きな人やアニメ上級者におすすめ。

投稿 : 2023/09/10
閲覧 : 106
サンキュー:

0

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

せんそうはよくないなあとおもいました。

昭和っぽい熱血少年が主人公のジュブナイルアニメかと思ったら、拷問・少女強姦・虐殺・略奪・誘拐・暴君・仲間割れと、戦争の狂気を描き放題でした。
2022年3月、今まさにロシアによる侵略戦争が行われている只中、平和ボケしている日本人には一見の価値がある作品ではないでしょうか。
主人公は無鉄砲な直情径行型なので、少々その言動がウザいと思うことがあります。特にサラ絡みでは。まあ、物語を動かすにはこれぐらい真っ直ぐな行動力が必要だということでしょう。
ストーリーとは別に私が気に入ったのは、オープニングとエンディングです。
OPは、ちょっと暗めのラテンっぽいインストゥルメンタルで、暗さと明るさが同居したなんとも不思議な印象で本作に合っています。
そしてED。ヒーリング音楽のような音色をバックに、語りかけるような抑揚のない歌詞が乗っています。で、特筆すべきはその画面。何ということのないありふれた昭和の町並みが、夕暮れの淡い光りに包まれ、胸を締め付けるほどのノスタルジーを誘います。このEDだけで本作の評価がぐっと上がっている、と言っても過言ではないかも。正直、主人公がタイムスリップする意味はあまりないのですが、このEDがやりたかったということなのかも?
さて、本作の大きな欠点は、一つには敵のボスをあまりにも愚劣な小人物として描いてしまったこと。
視聴者に「こいつさえ殺せば全部OKじゃね?」と思わせてしまうのはいかがでしょうか。現実はそんなに単純ではないでしょう。ここまで重たいストーリーでありながら、敵ボスだけ戦隊物の悪の首領みたいでは、そこだけ子供向けで浮いてしまっています。
敵ボスが信念のある強いキャラだったら、本作の完成度ももっと上がったのでは。
もう一つ、結局最後は不思議な力を開放して敵軍を壊滅させてハッピーエンドですが、それでいいんでしょうか?主人公は不殺を主張しているのに、やっていることは核ミサイルで敵を殲滅するのと変わらないじゃないですか。自分の手を汚さなければOK?
ラピュタとかでも思いましたが、不思議な力を発動させてケリをつけるのは止めてもらえないでしょうか。デウス・エクス・マキナ?

投稿 : 2022/03/08
閲覧 : 307
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2

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

救いはないのか...

魔法などの非科学的要素がない前時代的な世界観で、飲み水を巡って争いが絶ず、鮮血飛び散るグロテスクな描写が多いです。
見終えたとき、生き抜く強さについて考えずにはいられない。

投稿 : 2022/01/03
閲覧 : 244
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1

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その後が観てみたかった

本当におじゃる丸の監督なのかってくらいどシリアスなアニメです。
鬱アニメと言われていますが、他の方もレビューで言われてますとおり教訓になるし、感動しました。
本当に最後まで観て良かったと思えるアニメでした。

ですが、鬱アニメと言われてるだけあり精神的にダメージを受ける描写は数々あります。キャラもダメージを受けて、視聴者もダメージを受けると…
私も途中余りにもハムド様がクソなので胃が痛くなってきました(笑)
とくにこのアニメ最大の被害者サラの話はかなり観ていて辛かったです。
でも、最後はよかった…本当にサラは子供達と幸せに暮らしてほしいと切に願っています…!!

しかし、少し残念だと思ったのはラスト。シュウが帰った後どう数日過ごしていたのか等とくにないので、できればあって欲しかったです。
帰った後は放置した荷物をとって、空を見上げるだけ。
あの過酷で壮絶な日々を送ったシュウが、平和な現実(日本)に戻り、どう感じ、過ごしていたのか気になったのですが…ちょっと残念に思いました。

投稿 : 2021/11/02
閲覧 : 313
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3

ネタバレ

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

余韻を残す名作だが主人公の名前のせいで大ダメージ

 現代(といっても多分昭和)の明朗単純な剣道少年が、ヒロインと出会ったことにより、50億年後の世界に拉致されてしまうお話です。ジャンルは異世界アドベンチャーですが、反戦メッセージが強くこめられた作品ですね。
 巨大ロボが出てきてSFっぽいですが、設定はファンタジーそのものです。 {netabare}メインヒロインが少女の姿をした超常現象であったり、50億年ものタイムトラベルができるのに銃とナイフを使った暗殺者に苦労していたり、50億年後の人間と言葉が通じ妊娠もできたり等々{/netabare}
 ただ滅亡直前の地球であっても相変わらずあちこちで戦争をやっていて、その犠牲になるのが女性と子供たち、という構図は今と変わっておらず、色々なシーンで嫌というほどリアルに視聴者に訴えかけてきます。
 そんな中主人公は「人を殺さないために戦う」という信念を負けずに貫きます。もちろん戦争中なので様々な矛盾に直面するのですが、とうとう最後まで曲げなかったので、人間の持つある種の強さを表現できていて良かったと思いました。

 この作品に登場するキャラクターは物語が進行しても主人公を始めほとんど変化がありません。感情移入できる主人公、可愛いヒロイン、魅力的な悪役、といった要素があまりないのでキャラ重視の人には向かない作品かもしれません。声優もやたら滑舌の悪い人がいたりしてレベル低かったです。

 作画は古めかしいです。やたら巨大な太陽と月(月は離れていくはずでは?)が特徴的に描かれています。夕陽のシーンなどは印象的です。

 音楽は重苦しい物語の雰囲気にあっていて良かったです。ただOPは昔のゲームソフトのようなチープな作りでした。

 古い作品でありながら、視聴後に大きな余韻を残す良作だと思います。1クールなのでまとまった時間がある時に一気に見ることができます。大人におすすめの作品です。 
 

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 459
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2

Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

信念を貫くこと

大地丙太郎監督が「AX」の誌面で
「シリアスな作品を作る」と発言したのが今作

ビデオで見ていたが重すぎて途中で断念w
改めて1話からサブスクで見直してみた

これはWOWWOWだったから規制緩かったかもだが
今じゃ結構アウトなシーン多いよな
自分史上最も報われないヒロイン1位のサラちゃんとかw

大地監督はこの当時だと「こどものおもちゃ」や
アニメージュに連載していた「まかせてイルか」など
女の子が多い作品を手掛けていたし

脚本の倉田英之氏も「ROD」や「バンブーブレイド」
が代表作の人なので

ここまでどシリアスかつ死人が大量に出る作品になるとは・・・・・・

初見の時から思っていたけれど
いきなり異世界に飛ばされたら移動要塞ヘリウッドの中で
しかもアドルフに告げちゃいそうなハムドさんの独裁国家

ナプカのように妥協したり
タヴールのように感化されてしまう事が多い中で

主人公シュウは最後まで自分の正義を貫いている所が
救いのない世界に一筋の光を差し続けていた

ララルゥも信念のキャラであることが後半にわかるけど
基本セリフが聞き取りにくくて苦労するw

ザリバース編から登場するシズさんも
最期まで親の目で見た視線を貫いていたし

例えラピュタっぽいと言われたって
自信を持って良作だと言える

スタッフロール見たらのちに監督になられている方が
数人原画で入っているし

あのシャフトが各話下請けをやっていた時代なんだね
そらあこの時生まれた子が成人する訳だ

投稿 : 2021/05/10
閲覧 : 317
サンキュー:

2

ネタバレ

お粥 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

辛すぎて涙も出なくなります

絶対こんな世界に行きたくないと思うアニメでした。
後先考えずに自分の正義だけで騒動を起こす主人公は、半分居ないものとして世界観だけを観てました。じゃないとイライラして断念してしまいます。
後半はばこばこ人が死にます。子供が好きなかたは観ない方が良いです。
サラは可哀想すぎて見ていられないし、本当に酷い状況です。唯一ハムドのヤバイサイコパスぶりが見所でしたね。
これ以上無い鬱展開を味わえます
回を増すごとに、理不尽な展開しかありませんが、自分が鬱な気分の時に観たので、ある意味元気を貰えました。
ストーリーはちゃんと完結するので、最後まで観る価値があります。

投稿 : 2020/09/27
閲覧 : 500
サンキュー:

2

ネタバレ

うさぎ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

容赦なく人が死んでいき、残酷でリアリティのある描写が多かったが、主人公の周りに関してだけ、ご都合主義を感じてしまった。いくらなんでも無傷で助かりすぎ…。脱走兵は死刑って設定なんだから、ザリバースで捕まった時点で殺されるべきでは?
ララルゥと間違えられて連れて来られて、捕虜として複数の軍人に強姦されたサラに対して、「生きてれば良いことあるって!大丈夫だ!」と何度も言う主人公、サイコパスなんじゃないかと思った。サラの子供は自ら石で腹殴ったり、入水自殺未遂してたから健常者として産まれてこれなそう。

まあ、鬱展開のアニメ好きなので、個人的には面白かったです。

投稿 : 2020/09/17
閲覧 : 341
サンキュー:

1

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シリアスとトラウマ系

作品はそうした緊迫感でやりとりされます
好きな人はハマりますが、嫌いな人は最後まで嫌いな作品でしょうね

こうした鬱系は面白いです

投稿 : 2020/09/14
閲覧 : 361
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

戦争をただひたすらに描いた良作(409)

物語  267/300点
萌えやアクションのカッコよさではない。本作はただぎたすらに、戦争についてを描いた作品である。さらわれた少女が慰み者にされることや、弱小な村からの略奪、殺戮行為などを非常に現実味のあるものとして描いている。特に12話で「負の連鎖」が上手く描かれていると感じた。ナブカもブゥもスーンも、誰も間違っていない。それなのに相いれないのは、戦争の持つ悲惨さだと改めて感じた。

キャラ 29/50点
主人公が絶望的にウザい。善行が必ず正しく、悪行は必ず間違いと言う思想を持っており、その持論を誰に対しても振りかざす。特にサラが入水するシーンでの主人公の熱弁はうんざりした。そして全く成長がない。最後まで自分が正しいと思っており、ある意味ハムドより危ないかもしれない。
正直、主人公の存在がかなりマイナスである。この作品を受け付けない人の大半は主人公の性格によると思う。

作画  45/50点
今となっては古さも感じられるが、非常に安定している。

声優  34/50点

音楽  31/50点


総評  409/500点
戦争を全面的に否定した作品であり、その恐ろしさを全面に映している。そのため、左派寄りのアニメだとか言われ批判されることもあるが、そもそもアニメと言う作品は何らかのテーマ性を持っており、人によって思想の齟齬が生じるのは当然のことであるから、ここで左右派について議論する意味は全くない。重要なのはこのアニメが面白いか、否か。無駄な感情を持ってアニメを見るもんじゃない。
結論として、このアニメは良く出来ていると感じた。1クールである以上深く掘り下げられない箇所も散見されるが、特に気になるほどの欠落では無い。「戦争の残酷さ」は十分に伝えられている。

投稿 : 2020/06/05
閲覧 : 355

87丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主人公名前「松○修造」ってオイ!w

巷で鬱アニメと言われている通り、鬱要素あるけど
キャラデザで軽減されているというか
リアルな人物作画ではないのであまり鬱っぽさを感じなかったが…

見終えてみると、なんだか遣る瀬無い気持ちになりました。

このアニメは戦争がテーマな物語で
それは「おじゃる丸」の監督と思えない。
明るく楽しい話ではなく
暗く息が詰まるものだった

普段コメディ作品を作っている人が
シリアスな戦争アニメを作ると
こんな尖ったものになるのかってギャップを凄く感じた。
一言でいえば「狂気」ッスね…

それとエンディング曲で癒された後に次回予告まで聞いてほしい
予告の脚本書いたのが高橋良輔さんと知った時はむせそうになった

投稿 : 2020/05/18
閲覧 : 296
サンキュー:

0

ネタバレ

水天楼 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

切なく 苦しい

ごく普通の少年が数十億年先の荒廃した未来の世界に突然連れていかれるお話。
数十億年って物凄い先だな…

舞台となるヘリウッドでの主人公シュウや少年兵たちの生活がメインで描かれていて、外部の状況(他の国の様子など)はほとんど描かれてない。
ヘリウッドで暮らす人たちは故郷から離れて戦うことを強いられて、ただ理不尽な目に遭う。

このアニメは閉鎖的で、笑えるシーンは殆ど無く、見てて息が苦しかった。
特にサラが凄く可哀想だった。
こういう場所だからサラみたいな子が他にも何人か居そうだけど、どうなんだろう。
最終話でサラは元居た世界には帰らず、兵士との間に出来た子とシスが預かってた子供達と一緒に生きていく選択をしたけど、これで良かったの?
その選択しか出来なかったとしても、悲しすぎる。
私は元の世界に帰って、元の平穏な生活に戻って欲しかった。
まだ若くて、沢山やりたいこともあったと思うのに。


主人公のシュウは、元気でやんちゃで感情任せなタイプで、自分の正義感を貫こうとするけど、どんどん悪い方向に行ってしまう…
ことが多かったような。
何かを変えようと動くのは良いんだけどね。
良くも悪くも、最後まで成長しなかった。
最後は元の世界に帰れたけど、なんかモヤモヤする。

ヘリウッドのリーダーのハムドは変態狂気系で気持ち悪かったし、最後まで改心することは無かった…。
何者なのかもよく分からなかった。

そしてララルゥ…(泣)
消滅してしまっても心は救われたと思うしかない。

いつ何処が舞台なのかとか、ハムドの過去とか、ララルゥの能力の説明とかその辺の掘り下げは必要なかったから敢えてしなかったって感じかな。


見てて色々と考えたし、見て良かったと思うけど、よく考えりゃ最後は誰もハッピーになってない。
元の世界にめでたく帰って来れたシュウはこれから何を思って生きていくんだろう?
何年かしたら、またこの作品が見たくなると思います。

因みに1番好きなキャラはナブカでした。

投稿 : 2020/05/11
閲覧 : 226
サンキュー:

5

ネタバレ

あやたむたむ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 3.0 作画 : 1.0 声優 : 2.0 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

ナブカしか好きじゃない

6話で断念。
酷評します。正直クソアニメかなとも思いました。
以下に断念した理由を書きます。

まず主人公が死ぬほど嫌いですwwwこの手の熱血主人公大嫌いだし自分を犠牲にしてでも他人守る、人は殺しちゃいけないんだー!ってところに本当にイライラしますwwwお前こんな戦時中に綺麗事ばっか言ってんじゃねーぞ、綺麗事で生きていけるような世界じゃないんだよってまじでぶっ殺したくなりますねwwwまあこれはわたしの心がひねくれてるせいでしょう。生きてくためには汚い事も必要だし他人を貶めることも必要では?そして一々ララァルウ…ララァルウってうっさいわwww考えもなしに脱走しようとしてララァルウ逃してそのあとは?置いてかれた兵隊のみんなは????一人助けるなら全員助ける気でいけよ、中途半端すぎる。あと何回も撃たれて死なないのおかしくね?怪我治るの早すぎじゃね?

そしてアベリア、声優下手すぎでしょ。棒読みが気になった。あとなんでハムドをそこまで崇拝してするのかがさっぱりわからない。あんなん頭おかしいきもいおかっぱおじさんやん。その辺は自分で考えろってスタンス?うーん微妙。

あとララァルウ……目こっっっわ!!!ほんとこわいやめて……何が一番鬱かってこいつの目が一番トラウマだったわ!あとペンダントでそんなすげーこと出来るなら自分で幾らでも逃げられそうやん。よくわからんめんどくさいメンヘラ彼女みたいで終始萎え萎えでしたー。

最後に全体の作画だよね……
1999年にしては色々古めかしすぎる気が。OPどうしたの?予算なかったの???どうみても90年代前半のノリでしょ……。


サラは可愛かった、兵隊ぶっ殺すシーンはスカッとしたなぁ。
あと6話のナブカが見逃すシーンは音楽もあってたしとても良かった、ここだけ名作だった。

鬱アニメ大好きなので拷問やらレイプシーンだのなんだのの序盤の鬱度は好きな感じでした。でも主人公暑苦しすぎて視聴続けるのは辛いかな。

個人的に90年代後半のアニメってやっぱり暗いよね、陰鬱なんだよな。わたしは無限のリヴァイアスの方が好きです。

投稿 : 2020/04/11
閲覧 : 501
サンキュー:

2

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「帰れる」僕と、「置き去り」にされる彼ら

「幼児虐待」や「少年兵」、「社会的ヒエラルキー」問題に踏み込んでいるという意味では20年前のアニメでありながら実に社会派で、主にギャグアニメ担当だった大地丙太郎監督が振り切って作った傑作だと思う。作画は今見ると古いと感じるか、もしくは非常にリアルで奥行のある演出とみるかは人それぞれだが、一度見るとずっしりとした鈍痛と言える傷を心に与えるので、「アート」アニメだといえる。脚本を含めて高レベルです。



イドリス・エルバ主演「Beasts of No Nation(邦訳:国境なき獣達)」2015年を観て「少年兵」が主題だったので真っ先に思いだした。

「Beasts of No Nation」はアフリカの内戦で、大人に交わって銃を持たされて戦争に駆り出される黒人の子供たちの話だったがまあグロイし内容もひどい。

わずか10歳にも満たさない子どもが、銃で相手の頭を打ち抜いたり、ナタで頭をかち割ったり(ここのシーンは強烈なので観るときには最深の注意を払ったほうが良い)レイプしたりと。。惨たらしい現実が描かれている。

アフリカでエイズが万延しているのも、実は幼少時期にレイプや屍姦、乱交を教育なしに欲望のまま行っているかららしく、アフリカの内戦の根深い闇が恐ろしい。

この監督、日系4世のキャリー・ジョージ・フクナガ監督が今度の007シリーズを監督すると聞いて観たんですが、いやあ腹にずっしりきました。少年たちを統括し指導する独裁コマンダー役のイドリスエルバもすごい。今までマイティーソーとかダークタワーみたいなヒーロー作品しか知らなかったので余計に驚きました。

投稿 : 2020/03/11
閲覧 : 694
サンキュー:

16

ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夕日。

偶々このアニメの鬱シーン?の切り取りを見て興味を持ったので視聴。
1999年のアニメだそうだが、どこかその年代以上の古さを感じる。

私はこの年代のアニメについては基本的に時系列に疎いので、すこしこのへんの時系列を追ってみる。
1984年:風の谷のナウシカ
1990年:不思議の海のナディア
1995年:MEMORIES
1995年:エヴァンゲリオン
1996年:魔法使いTai!
1998年:カウボーイビバップ
1998年:カードキャプターさくら
1998年:ネオランガ
1999年秋:今、そこにいる僕
1999年秋:無限のリヴァイアス
1999年冬:星界の紋章
2000年:フリクリ
....

こうやって見ると、このアニメの時代にそぐわない垢抜けていなさが浮き彫りになる。OPなんて見るとびっくりするだろう。それに、昭和の少年漫画みたいな、気恥ずかしくなるような素朴な、純朴なものがこのアニメの核にはある。

でも良いアニメだ。ジブリ的だ、というのは褒め言葉にならないかもしれないが、本当にナウシカだとかで見つめていたものを、ずっと追い続けたんだ。それに純朴なものを丁寧に料理している。
(より具体的にはナウシカと大砲の町とナディアあたりを混ぜた感じか)

ストーリーは率直なものだが、良く展開して、1クールきれいに使い切ったという印象を与える。ある種むしろ映画的にも感じるところがあるかもしれない。
幾ばくか寓話的すぎる嫌いもあるし、大好きなタイプの作品ではないが、見終えてみるとなかなか感慨深い。それは世界観に手を抜いていないせいだろう。

あとララルゥの内包する諸々が大好き。
夕日が美しい。


【まだ見ていない人のための紹介】
ディストピア的な城ヘリウッドとそれを取り囲む広大たる異世界に転移した少年シュウと、狙われる謎の少女ララルゥ、気の狂った小心者の為政者ハムド、ヘリウッドの少年兵たち、そして世界のお話。反戦的な寓意を含んでいる。主人公のキャラデザや一話の雰囲気などは児童向けアニメ、といった感じで、実際おじさんが作った児童向けアニメ、という色もあるのだと思う。
演出や、キャラクタ設定や諸々はその時代以上に純朴さがあり、人によっては現代、その純真さを直視するのに耐えられないかもしれない。が、素朴な演出に味を感じられる人はこの作品を愛することができるだろう。また、全体としては穏やかな希望に溢れた作品だが暗めのトーンも強調されるため、そういったカラーが合うかどうか、というのもポイント。
一話で見える夕日を美しいと素直に関心できるかが、案外分かれ目かもしれない。

【反戦的な色彩に関して】
{netabare}
これは絶対極左アニメだ、というレッテル張りがされるだろうな、と思ったらやっぱりされていた。より具体的には「憲法第九条改正反対キャンペーンアニメ」と言われてしまっても仕方ないかもしれない。この作品では「戦争完全反対者=正しい、善人」、「戦争肯定・妥協者=愚か、悪人」と言わんばかりなのだ。それに下手をしたら「少年兵」だとか、「戦争犯罪」だとかそういった問題と、「戦争の是非」という問題を混同させてしまう。ここで思想的に食い違いの大きい人間は見ていて腹が立つだろう。ただ「戦争が人を殺す」という描写は使い古されたものの真実だろう。
まあただ正直このアニメを作っている世代も、見ている世代も、今、これからの世代も基本的に戦争を知らないのだ。何を言っても絵空事である。これはこのアニメに限った話ではないが、一度も人を殺したことのない人間が、「この状況では殺した方が道理にかなっている」だとか言うのはちょっと気持ちの悪いことだ。まあ戦争反対者も現実をわかっていない点では変わらないのだけど。

確かに俺も思想的に根底から相反するアニメは腹立つからまあそういうことはあるだろーな、と思う。
でも単なるプロパガンダアニメ、と言っちゃうのはかわいそうだよ。
{/netabare}

【なぜ謀反が起きないか】
{netabare}
なぜヘリウッドで謀反が起きないか。一応この辺は、「兵士たちは少年からそのように教育されてきたから」だとか、ミルグラム実験的な人間の心理的弱さで説明できます。がその辺の、「謀反を起こさない人々」を十二国記のようにもう少し扱っても面白かったろうと、個人的には思う。ヘリウッドの人々はみんな矛盾の塊でそこはもっとほじくれると思う。まあそこをこっちで想像するのも楽しいか?
{/netabare}

投稿 : 2020/01/31
閲覧 : 278
サンキュー:

4

▲猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どこまでもリアルでシリアスな骨太の転生もの

 導入部ののほほんとした日常に騙されてはいけません。強烈です!!
 ほのぼの生きる主人公に、突如突き付けられる「異世界」という刃。
 すべてが違う壮絶に厳しい世界。
 戸惑いあがき、それでも生きる主人公。
 まぎれもない必見の怪作です。

投稿 : 2020/01/13
閲覧 : 339
サンキュー:

8

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

典型的ボーイミーツガール

主人公がある日、ララ・ルゥという少女と出会ってしまい、前触れなしに異世界に転送される。

基本的にララ・ルゥを巡って争いが起きている話。{netabare}ペンダントを用いて自らの命を削って水を生み出すことが出来るためヘリウッドに狙われる。かつては人間の為に水を出したことがあったが、初めは感謝しながらも次第に出すのが当たり前になって横暴な態度を取り、争い始める人間に辟易。実際、水は生きる上で最も欠かせないからね。ハムドというヘリウッドの王が自己中心的でクズの鑑。死に様も鑑だった。アベリアが嫌になるのも頷ける。{/netabare}
少年兵とか復讐とか結構辛かった。

サラが凄く可哀想やった。{netabare}ララ・ルゥと勘違いされて連れてこられた上、慰安婦にさせられて妊娠までさせられて{/netabare}

主人公のフルネームが松谷修造でなんだかなあ。

投稿 : 2019/04/14
閲覧 : 310
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

重い話だが

未来の戦争に巻き込まれてしまった少年少女の話でとにかく重い。
現代から未来に拐われて来たサラが大人兵士の慰安婦にされたりとか、露骨な表現はないが、演出の巧さでガンガン伝わってくる。
主人公のシュウはザ・昭和って感じのまっすぐな主人公だ。
出会って間もないララ・ルゥを命がけで助けたいと思うのだから。
実力は伴っていないが…
そういう無鉄砲な主人公は昔は多かったな!
独裁者はいつも何かに怯えていて、クーデター起こせば簡単に現状打破出来るだろうと思ってしまうが…
今観るとキャラデザは時代を感じてしまうが、スタッフの技量は素晴らしい。
背景画とかさ!
俺はこの作品で倉田英之信者になったと言ってもいいほどだ。

投稿 : 2019/04/07
閲覧 : 347

ザカマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今、そこにいる僕 改め

今、ここ(地球)で起きている殺し合い

ハート強めの大人向けアニメです

投稿 : 2019/03/05
閲覧 : 357
サンキュー:

2

ネタバレ

Assassin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

争いの残酷さがよく描かれています。少年兵や慰みものにされる少女など現実のどこかで起きていてもおかしくないようなものばかりでした。個人的には12話の最後が一番きつかった

投稿 : 2018/10/15
閲覧 : 306
サンキュー:

1

ひよりん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ある意味リアル

理不尽なことばかりですが、戦時下ではきっとこういう風になるんだろう、現時点でも世界のどこかで実際起きている出来事なのだろう…と思いました。

ただ、独裁者のハムドが小物で魅力もないのに、なぜ誰も逆らわないのか?…そこだけが疑問でしたが。

あれだけボコボコにされたら、普通はかなりの精神的ダメージも受けるはずですが、どこまでも気持ちがぶれない主人公のシュウ。本人は楽観的で、無責任な言動も多く、かかわった人たちを不幸にすることもありますが、心の深い所での支えにもなっているので、救いにはなっているのではないかと。

自分がそれぞれの立場だったらどうするか?いろいろ考えさせられるアニメでした。

投稿 : 2018/06/10
閲覧 : 324
サンキュー:

1

kabaj31 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

物語として割り切れそうにない

5話まで視聴。
人が人を殺すということ。
「今、そこにいる僕」というタイトルが
重くのしかかり
この先を見る覚悟が足りないので、一旦断念。

投稿 : 2018/04/14
閲覧 : 344
サンキュー:

1

darko2806 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

分かりやすい

分かりやすく非武装非戦闘を語る作品

生きてさえいれば、話し合えば

そうすればなんとかなる
良いことがある
殺し合うことは間違いだ

まぁ、物事が全て上手くいく世界ならそうでしょう

これはこのアニメに限らずですが、おおよそほぼ全ての作品には正義と悪がいる
最後に正義は勝ち、悪は滅びる
ではそこにおける正義とは?悪とは?

わたしは武力行使をはなから悪とするような描写を正しいとは思いません
人を殺すことが悪であると決めつけるような描写を正しいとは思いません
それは殺人を正当化するという事でも、戦争を仕方のない事と諦める事でもない
何が正しくて何が間違っているか
それを判断するのは、それを判断出来るのは、その時その場にいるその人間でしかない
それを偏った視点で語るのは卑怯だと思う

そういった意味ではこの作品はあまり良いものとは思えません
ですが、教訓にはなるでしょう
そこから学ぶ事はあると思います

あ、あとなんだか鬱作品のような評価が散見されますが、決してそんな事はありません
それどころか人の強さや希望を持つ事の大切さ、それが生きる強さに繋がるということを語る作品だと思います

投稿 : 2018/04/08
閲覧 : 254
サンキュー:

4

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ただ、そこにいるだけの僕。

アニメーション制作:AIC
1999年10月14日 - 2000年1月20日に放映された全13話のオリジナルテレビアニメ作品。
監督は大地丙太郎。

【概要/あらすじ】

現代日本に暮らす普通の中学生・松谷修造(通称・シュウ)という、
如何にも暑苦しそうな名前の少年がいた。元気で明るい性格の腕白坊主である。
シュウは修造という名前に反して道場に通いテニスではなく剣道を習っている。
だが、シュウの動きは体力任せに突っこんで面に向かって竹刀を叩きつけるだけであり話にならず、
対戦相手の少年からも剣道と呼ぶには、お粗末な代物であると蔑みの目で見られる。

そして道場帰りにシュウは、夕暮れの工場の煙突の上にじっと座ってる青い髪の少女を修造は見掛ける。
話しかけても、少女は寡黙で何を言ってるのか視聴者には聞こえない。シュウには聞こえているのだが。
少女にずっと話しかけ、沈む夕日を一緒に見ていたシュウだが、妙な機械に載った連中が現れて少女を攫う。
シュウは少女を回収して去る者たちの時空ワープに巻き込まれて、見知らぬ建物の中に転移した。
そして、少女の手を引いて兵士たちから逃げるシュウ。
だが少女は捉えられ、はぐれたシュウは外部に飛びてて建物から落下しそうになる。
そこでシュウの目に映ったのは明らかに日本とは異なる、大地が乾いて荒廃しきった見知らぬ世界だった。

建物は「ヘリウッド」という今は飛べない塔の形をした機動要塞であり、主である狂王ハムドは、
要塞と軍隊の力を背景に侵略戦争で略奪や破壊と虐殺で散々に人々を苦しめていた。

「ヘリウッド」を再稼働して世界征服に再び乗り出すには動力に用いる大量の水が必要であり、
水が極端に少ない、この世界では少女ララ・ルゥが持つ水を生む力が無くては必要な量が確保出来ない。
だから、ララ・ルゥを執拗に狙っていたのだ。

狂気の独裁者によって人の心も生命も蹂躙されていく不毛な世界で、      
シュウは過酷な現実に巻き込まれて様々な不条理を経験していく。

【感想】

「未来少年コナン」風の世界での物語なのだけど、50億年後の滅びに向かっている未来の地球らしい。
んで今の人類は既に滅んでいて、未来の地球にいるのは別個に進化した新しい人類だとかなんとか。
設定が沢山あるんだけど、作中で明示されている部分は僅かで説明不足が目立つアニメ。

軍隊が陰惨な組織として扱われ反戦思想を連想させる台詞や展開が多いアニメであり、
兵士は家族や故郷を守るために戦うわけでもなし、独裁者ハムドの野望の使い捨ての駒でしか無い。

ハムドは愚劣な権力者で自分可愛さに敵の生命も部下の生命も平等に磨り潰す外道。
んで、仲間の兵たちがハムドの命令で犬死しまくっても無批判に従う大人の兵士たち。
そんなダメな大人の下でハムドの下で考えることをやめて、殺戮に手を貸す少年兵たち。

ハムドの軍隊に攻められた土地は虐殺され爆破されて廃墟となり、
生き残った者は男は兵隊にされて女はハムドに忠実な兵隊に育てる子供を無理矢理に孕まされるっと。

拉致・略奪・暴行・殺戮・陵辱・破壊・拷問など軍隊の悪辣さが、
これでもか!と描かれていて反戦プロパガンダのような恣意的な作風。

大地監督や脚本の倉田英之の描く、軍隊のイメージが作為的過ぎる気がしないでもない。
作中の描写をもって軍隊や戦争の原罪とするには、暴君ハムド個人の意向の部分が強すぎるのだが。

描写のモデルはアフリカの少年兵であったり、ライタイハン問題を連想させるのもあったりで、
現実の戦争の負の部分の集合体というのが、このアニメでの軍隊の扱いかな?
こんな酷いことが出来るハムドが立派な人物では物語が成り立たないだろうってことで、
小物のマジキチにされたのかもしれない。オカッパでちょびヒゲで甲高い声で泣くし。

世界中の戦争に存在している悲惨な要素を参考にしてると思えば、
右とか左とか言った視点から一概に否定できるものでもないかもしれない。
日本的な美徳や常識が通用しない世界が、今の地球に数多く存在しているのだ。

殊更にハムド率いるヘリウッドの外道さが、この上なく強調されてはいる。
ゲームやアニメのパターンとしてフィクションの世界では体制側が圧倒的な悪として扱われ、
それを打倒するレジスタンスに大義があるような描かれ方が多いのを想起させることが多い。

だが、現実の歴史を見ると“反権力”“革命”を唱える組織はテロリズムに走り、
暴力や粛清や見せしめの公開処刑など流血に彩られている。
それを命令する他罰的な“革命の英雄”が権力を握ると、密告を奨励して逆らうものは処刑するなど、
前の体制とは比較しても陰惨な独裁者の時代になることが珍しくもない。
フランス革命の残酷さは周知であり、貴種の血の上に建国された共産主義や社会主義の国家がどうなったか?
今の時代も先人たちと比較するとマイルドではあるが、いざ権力を握ると私物化しようとする動きがある。
無論、武力紛争が続いている国では人の生命が軽々しく失われ続けているのだが。

エネルギッシュな権力憎悪が革命のエネルギーの源であり、革命成功の暁には成り代わった者が権力強化に逸る。
ので戦争をテーマに作品を作るには、『悪い奴を倒しました』『平和になりました』『メデタシメデタシ』
なんて単純な茶番が通用するわけでもなく、権力vs反権力と人道と平和主義だけでは不十分ではある。

この作品は、悪辣な権力者を倒す勧善懲悪の革命英雄物語ではない。
反権力で暴力を振るう者も、力の関係で立ち位置が弱者になっているだけであり、
戦わない理想主義者も滅びの道でしか無いことが作品の中で示されていて、
どの立ち位置も不完全なものであり、作中の台詞はあくまでも登場人物の個人的な主張や思想という扱いであり、
これが絶対に正しいと決めつけていないあたり、一応は考えてシナリオが作られているように思える。
それは、主人公であるシュウも同じであり、シュウの空気を読めない気休めの連呼は視聴者に違和感を与える。
シュウは荒涼とした世界にそぐわない異分子なのだ。

ただ、殺しにやってくる悪党に対して抵抗する力を持とうとすると、
悪党と同じになる!というメッセージは納得し難い。
何十年議論しても平行線で噛み合わない安全保障の話である。
泥棒がいても説得すれば解ってくれるから警察はいらないという主張に等しく、
性善説や精神論に依存した、思考停止気味の主張ではある。

平和主義者の唱える話し合いによる解決が出来れば、それは素晴らしいことなのだが、
残念なことに、敵対行動をしてくる異国を相手に話し合いが可能だと主張する人たちが、
国内で政治的スタンスが違う人達相手の話し合いを拒んでいる実例がある。
主義や思想や利害関係の対立によって他者を蹴落とそうと必死な者たちを見るにつけて、
人間は自己矛盾を抱えながら、武器があれば銃を手に取り、
無ければ暴力の代わりに言論で工作を仕掛けるのである。
人が集まるところに必ず争いが起き、教条的な理想主義は提唱者の言動が矛盾だらけだったりする。

このアニメでは空気を読まずに感情論を貫く主人公、
そして現実的な打開策を見いだせないままに理想論のみを口にする者の、
無力さと末路を見るに、実は確信犯的なシナリオにも思える。
主人公の根拠の無い無責任な楽観論が周囲に何をもたらしたかは、自分の目で確かめて欲しい。
教条主義に囚われて真剣に目の前のことに悩んで立ち向かうことをやめた結果として、
やるせない展開が続いて綺麗事が見事に打ちのめされていくことにこそ、この作品の意味があるのかもしれない。
{netabare}主人公のシュウは周りに何を言われようと鈍感であり自分の価値観の外側にあるものを絶対に認めない。
そして、シュウの根拠もなく現実を見てない言葉に心が動いた人物が尽く死んだり不幸な目に遭い、
シュウは傷の浅いままに何も変わらないままに元の世界に帰還して日常を再開するというラストに、
蒙昧な理想主義は口先だけの現実逃避であるし、何も良いことがないという強い皮肉を自分は感じた。{/netabare}

単純な反戦プロパガンダと断ずるには違和感をおぼえるのは、深読みし過ぎかもしれないが、
どういう意図で作られたのか知りたい作品ではあった。
作品によって世界観が異なるので一概に比較はできないが、
甘っちょろさが鼻につくアニメ版タイラーとは正反対の作りであるという点では、肯定的に見ることが出来た。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2018/03/18
閲覧 : 446
サンキュー:

33

ネタバレ

Marsa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

受け入れがたい作品でした。思想が根本的に違うというか。。。

1999年のオリジナルアニメ。全13話。

結局のところ、ファンタジーですが、反戦アニメって
ところでしょうか。要は、左の思想ですね。

話は {netabare} 主人公の少年が、謎の異能の力を持つ少女と
出会い、その子が連れ去られた異世界(百億年後の未来?)
について行く形となる。
連れ去ったのは異世界の狂気に満ちた独裁者で
その少女の力を欲しているからであり、主人公は
その少女を助けて逃げる。
少女は、数万年生きてきた経験から、人は自らの異能の力を
欲して争い合う、信用できない生き物と距離を置こうとするが
少年に徐々に心を開いて行く{/netabare}、ってところです。

主人公は、何があっても人を殺さない、命さえあればいいことが
ある、きっと大丈夫、など耳障りの良いことをいうのですが、
感情のままに、無責任発言を連発。異世界を散々引っ掻き回して
自分だけ何事もなかったかのように、従来の生活に戻る。
もう、何が何だかわかんない。。。

とにかく、思想についていけず、子供には見せたくないと
思った作品でした。

投稿 : 2018/03/16
閲覧 : 295
サンキュー:

12

ミミック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

鬱といえば鬱だけど・・・

決して、後味が悪いかといえばそうでもない。
むしろ現実味を帯びていて人間の「ずるい部分」
が生々しく描かれていた様に見えた。

暗いお話が好きな人には絶対にオススメな作品。

ファンタジー要素を取り込んで見易く作られて
いる点も素晴らしく、鬱展開を緩和してくれて
いる印象。

強いて言うなら、主人公が強くなった(大きくなった)
姿をもう少し観てみたい気もした。


*良かった所*
・鬱だけれども言うほど後味は悪くない。
・伝えたいテーマがしっかりとタイトルに表れている。

*不満だった所*
・ララルゥの物語上での立ち位置が少々物足りない。
・出て来る大半の登場キャラに感情移入が出来ない(完全に自分の主観。。。)

以上読んでいただきありがとうございます。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 395
サンキュー:

19

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

'90年代の一部偏向メディアの風潮に迎合した駄作

独善的なプロ市民予備軍みたいな中学生が主人公。
こういう作品を見て「メッセージ性がある」とか「考えさせられる」とかいう人は、小学校から中学校にかけて、よほど偏向した日教組の教師に可愛がられた人か何かだと思う。
今となっては、恥ずかしくてこんな作品なかなか作れないでしょう
そういう意味でも貴重な作品と思いました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第2話視聴終了時点
ララルゥのみ超能力者で人を超えた存在という設定に違和感。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
監督         大地丙太郎
助監督        宮崎なぎさ、則座誠
シリーズ構成・脚本  倉田英之
キャラクターデザイン 大泉あつし
音楽         岩崎琢
アニメーション制作  AIC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============ 今、そこにいる僕 (1999年10月-2000年1月) ============
{netabare}
第1話 黄昏を見つめる少女 ☆ 松谷修造(シュウ、中学生)とララ・ルゥの出遭い、異世界ヘリウッドへの召喚
第2話 少年と狂王と ☆ 水を操る少女、ショウと少年兵の格闘、狂王ハムドの尋問、牢獄のサラ 
第3話 闇の中の宴☆ ショウ拷問、ヘリウッドへの敵襲、撃退と狂王の宣言、サラ虐待  
第4話 不協和音 ☆ ペンダント捜し、少年兵への強制入隊
第5話 ひとごろし ☆ 戦闘訓練、ハムド暗殺未遂、犯人射殺
第6話 砂嵐に消える ☆ サラ逃亡 ※主人公ショウは特殊能力のないアムロか?(次話では未来少年コナンみたいな感じに)
第7話 逃れの夜 ☆ ペンダントの雫(しずく)、ララ・ルゥの水の奇跡、ナブカの逃亡拒否 ※ショウはプロ市民←
第8話 ひとりぼっちのふたり ★ 逃避行、巨大人喰い植物、ララ・ルゥの気持ち 
第9話 狭間にて ☆ ザリバースの村人
第10話 混沌への助走 ☆ 孤児スーン達との交流、ヘリウッド起動(ハムド軍のザリバース侵攻開始)、サラとの再会 ※ギガント起動か笑
第11話 崩壊前夜 × サラの妊娠発覚、自殺未遂 ※個々のキャラの心情の説得力が不足
第12話 殺戮の大地 × エランバンのシス虐待、水の奇跡(2度目)、ヘリウッド来襲 ※色々と都合が良過ぎる
第13話 今、そこにいる僕 × ヘリウッド轟沈 ※見ないほうが良かったかも・・・{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)9、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.1


OP 「今、そこにいる僕」
ED 「子守歌...」

投稿 : 2018/02/24
閲覧 : 795
サンキュー:

14

ぱくちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見るべき

このアニメは、現実の紛争をそのまま映し出しています。

舞台は50億年後の地球。海も川も枯れ、水が希少な資源となっています。更に悪いことに、兵器を動かす燃料が水。そして水を巡り人がたくさん死に、侵略戦争が繰り広げられています。罪のない村人を虐殺し、女はレイプされ、生き残った子供は拉致されたのち少年兵となり更に多くの人を殺す...。

現実でも天然資源(金,ダイヤ,象牙,石油,etc..)を求めてこのような事が実際に行われています。

具体例としてシエラレオネ内戦では、革命統一戦線(RUF)が村人を虐殺し四肢を切断したり、レイプしたり、子供を拉致して麻薬漬けにして少年兵にしたり、資金源のダイヤを掘らせるために強制労働させたり...

このアニメは決してフィクションなんかではないのです。鬱アニメではあるかもしれませんが、他の鬱アニメとは一線を画しています。

ぜひ皆さんに見て欲しいです。

投稿 : 2017/08/28
閲覧 : 246
サンキュー:

1

にしやまん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観なくてもいいかな…

鬱アニメの評判通り鬱アニメですが、いろんな謎がそのままで、伏線(でもないかも)の回収もなかったり、疑問が多く残りました。

投稿 : 2017/07/31
閲覧 : 299
サンキュー:

0

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今、そこにいる僕のストーリー・あらすじ

 50億年後の未来の戦争に巻き込まれてしまった平凡な少年のサバイバルを描く、少年冒険SF。「おじゃる丸」「こどものおもちゃ」の大地丙太郎が監督、助監督は宮崎なぎさ、則座誠。松谷修造(通称:シュウ)は、ある日、ララ・ルゥという水色の瞳を持つ少女と出会う。彼女は、地球の未来を左右する力を秘めたペンダントを持っており、それを狙うハムドという50億年後の未来の独裁者から逃れるため、現代にタイムトリップしてきていた。だが、すぐに追っ手に見つかり、ララ・ルゥと共にシュウも未来に連れ去られてしまう。そこは、海が干上がり、地表も9割が砂漠と化している、まさに死に瀕した地球だった。そのうえ、その少ない水と星の覇権をめぐって起こった戦争によって、殺戮と略奪が日常化していた。否応なく戦争に巻き込まれてしまったシュウは、同じくこの時代に連れてこられたサラとなんとか生き残る道を探るが…。(TVアニメ動画『今、そこにいる僕』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1999年秋アニメ
制作会社
AIC
主題歌
≪ED≫安原麗子『子守歌...』

声優・キャラクター

岡村明美、名塚佳織、仲尾あづさ、今井由香、小西寛子、陶山章央、石井康嗣、安原麗子

スタッフ

監督:大地丙太郎、助監督:宮崎なぎさ/則座誠、構成・脚本:倉田英之、コンセプトデザイン:山崎健志、キャラクターデザイン:大泉あつし、総作画監督:西野理恵、美術設定:佐藤正浩、美術監督:野村正信、色彩設計:秋山久美、撮影監督:斎藤秋男、編集:松村正宏、音響監督:田中一也、音響効果:山田稔、録音:名倉靖、音楽:岩崎琢

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