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「NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!(TVアニメ動画)」

総合得点
80.5
感想・評価
1532
棚に入れた
7881
ランキング
447
★★★★☆ 3.8 (1532)
物語
4.0
作画
3.5
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.0

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NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

リアルっぽそうでリアルじゃない作品

世界観:5
ストーリー:7
リアリティ:5
キャラクター:4
情感:5
合計:26

大学中退以来、外出するのはコンビニに行く時だけ。友人の数はゼロ。
睡眠時間 一日十六時間。そんな生活が四年目に突入する佐藤達広 22歳。
彼は気づいてしまった。大学を中退したのも、無職なのも。
六畳一間のアパートから出る事ができないのも。
すべて巨大な悪の組織、N・H・K(日本ひ○こ○り協会)の仕業なのだと!
そんな佐藤くんの前に、突如、現れた美少女中原 岬。
「あなたは、私のプロジェクトに選ばれました」
そう言いながら岬ちゃんが差し出したのは・・・。今の生活から脱出し、社会復帰するためにサポートしてくれるという、信じられない契約書だった!
果たして、佐藤くんは先の見えない現状を打破できるのか?
そして、岬ちゃんの正体とその目的は?
これもまた、N・H・Kの陰謀なのか!?
(公式HPより)

アニメの大先輩よりおすすめを受けた作品です。曰くまどマギよりも上ということで、期待しないようにと思いつつもどんな物語が展開されるのか楽しみに視聴開始しました。

主人公はひきこもりのニート君で、彼に対し、世の現実が波風を立てながら辛く冷たく当たっていきます。{netabare}エロゲ制作、ネトゲ、自殺の集会、マルチ商法など、{/netabare}様々な話題でストーリーが進められて面白かったです。

一方、主人公の佐藤達広を好きになれなかったです。自分は引きこもり経験がないので彼の考えを理解できないところも大きいのだと思うのですが、煮え切らない、やる気を出してほしいところで出さない、都合の良く甘い考え・妄想をする、そういったところで彼の身を案じて見ることができなかったです。

また、ヒロインの岬ちゃんにも、自分は可愛いという思いよりも主人公への病的な依存を感じて気味が悪かったです。{netabare}これは、最後のほうで説明がされるのですが、夜の公園に一人で待ちぼうけしているというのはリアリティが感じられず。それを良いことだと思っている父親にも共感できませんでした。

最終話くらいに主人公が身投げをしようとするシーンがありますが、あのセーフティネット、更に先に行って(もしくは網がない所から)飛び降りれば良いんじゃないの? とも思ってしまいました。{/netabare}

上記の点での粗も目立っていつつ、物語としては最後にうまくまとめたと思いますが、私の評価ではまどマギとは比較にならないですね。

あにこれやキャッチさせて頂いている方々の評価のほうが自分の参考になりそうな印象です。

<2019.1.12追記>
現実世界+αのない世界観であり、6点は高いと思いましたので微調整します。

投稿 : 2019/01/13
閲覧 : 413
サンキュー:

24

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヒキコモリ君の妄想話とナメていたら、意外と確りとした《BMG/青春もの》でした!

※レビュータイトルでネタバレ防止のため、変な略語になってますが、BMG={netabare}Boy Meets Girl{/netabare}のことです。
もっとも、18歳のヒロインはともかく、主人公の方は22歳の青年なので、この表現にはちょっと語弊があると思いますが、一応、物語のスタイルとしては、そう要約するのが一番適当なのではないかと。

◆「もどかしい世界の上で」が流れ出す第13話が転換点なので、初見者はそこまで我慢してね!!

歌手で声優の牧野由依さんのアルバム『天球の音楽』(2006年12月リリース)には、『ARIA』で使われた「ウンディーネ」「ユーフォリア」「シンフォニー」、それから『ツバサ・クロニクル』で使われた「アムリタ」「ジャスミン」「夢のツバサ」といった私の好きな曲が沢山収められているので、そのCDを流しっぱなしにして度々ドライブをしていた時期が以前ありました。

そしてそのアルバムの4番目の曲は、最初は馴染みがなかったのでSKIPすることが多かったのですが、慣れてくると何だかこれも良い曲だなぁ・・・と思い始めて、そのうちその曲がくるとそこだけリピートすることが屡々ありました。

・・・そうやって、別段曲名を調べることもなく何となく曲調と歌詞はだいたい覚え込んでいたのですが、たまたま本作の第13話を見ていたら、そのエンディングに突然、この馴染みのある曲が流れてきて、驚いてようやく曲名を調べたら、これが本作2クール目ED「もどかしい世界の上で」だったんですね。

本作自体も、その第13話が、丁度全24話の折り返し点でありシナリオの転換点になっていて、それまで本作のことを、「情けないヒキコモリ君の妄想まみれの下らないコメディだろう・・・」とナメていた私の心が、第13話での意外な展開と、そこでEDとして初めて流れた本曲によって、一気に揺さぶられてしまい、あとは最終回までガッツリ作品世界に惹き込まれてしまいました。

ラスト2話では、それまで謎だった{netabare}ヒロインの真意と目的{/netabare}が過不足なくきっちり開示され、それに対する{netabare}主人公のリアクションと変化{/netabare}も中途半端ではなく納得できる結末まで確りと描き出され、視聴前には思ってもみなかった《感動》まで味わうことが出来、その直後から1周目の時は早々に「ながら見」になってしまっていた序盤からもう一度確り見直そう、という気持ちになりました。


◆本作は、ヒロインの《ulterior motive(アルテリア・モウティヴ 隠された動機)》に見どころがある優秀作

私がこれまで視聴した作品で、同系列(隠された動機系)の名作/優秀作/人気作としては

(1) 『アイドル・マスター』 (2011年)(25話+劇場版) ※個人評価 ★★ 4.7
(2) 『俺の妹がこんなに可愛いはずがない』 (2009,13年)(31話) ※個人評価 ★★ 4.6
(3) 『四月は君の嘘』 (2014年)(24話) ※個人評価 ☆ 3.9

・・・の3本が挙げられると思います。
要するに、この手の作品は、

<1> 1周目では、我々視聴者は、「視点人物」たる「仮・主人公」の少年(ないし青年(*1))のモノの見え方や心情に沿って、謎めいたヒロインの行動動機や心情を訝(いぶか)しがりながら物語を追っていくしかないのですが、
<2> それらが開示されたあとの2周目では、今度は「真・主人公」たる「ヒロイン」の心情が、各々のシーンでどのように描き出されているのか?を読み取り/確認しながら、物語を再度追いかけていく、

・・・という二重の楽しみ方を出来ることになります。

(*1)『アイマス』の場合は、プロデューサーの視点。

一応、ここで私の意見を率直に述べると、上記の3作品の中で本サイトの総合評点が一番高い『四月は君の嘘』の場合は、該当レビューの方にも少し書きましたが、2周目視聴時点で気づくヒロインの描かれ方が、やはりどこかいい加減で中途半端(※肝心のシーンで急にギャグ調の作画に切り替わって何だか胡麻化された気分になってしまう点が特に・・・)であり、“泣ける”作品としては非常に需要にマッチして良く出来ているのだろう、とは思うけれども、私などが好む“心情描写系”作品としては、いまいち粗雑な出来なのでは?と思ってしまいます(※そのため私の個人評点もそこそこに留まる)。

一方、本作の場合は、いざ2周してみると存外にヒロインの側の《心情描写》が確りしている、というか、気合を入れて見ていなかった1周目では見過ごしてしまっていた彼女の心の動きが、実に細かくキチンと描き出されていることを、あちこちのシーンで確認できて、視聴時の満足度が跳ね上がってしまいました。

⇒ということで、本作の個人評価を、『君嘘』よりはだいぶ高いけど、『俺妹』よりはやや低い、★ 4.4 とします。

※ヒロインには大きく感情移入できたけど、ヒキコモリの主人公の方は色々とマイナス点が多くて、『俺妹』ほどには評価が高くなりませんでした(←それでも最後は{netabare}主人公も頑張ってくれた{/netabare}ので、完走後の後味は悪くないはず)。

《まとめ》
本作は、序盤の主人公のネガティブさに閉口してしまう方が多いと思いますが、そこを何とか我慢して切り抜ければ、中盤過ぎから急に面白くなり、最後は感動も出来てしまって、さらにもう一周したくなる、1粒で2度美味しい《感情描写系》の優秀作と思います。
とくに、『俺妹』や『アイマス』を、途中で飽きてきて断念したくなりながらも、頑張って視聴を続けたところ、途中から急に楽しくなって最後は確り感動できた人には、割と同様の視聴経験が出来る作品として、お薦めしたくなりました。


◆視聴メモ(2周目)

※上記のとおり本作の1周目の半ばまで、「ながら視聴」して視聴メモは全く取っていませんでした(従って以下のメモは2周目時点のものです)。
{netabare}
・第1話視聴終了時点
冒頭のシーンだけでも色々と気づくことが多くて・・・2周目に色々と発見がある作品はやはり名作なのかも?
そして、Aパートの終わりで早くもヒロイン登場←今考えると、本作ってこの第1話から最終話まで《引きこもり青年×動機を秘めた少女》の初対面からの《感情推移》を描いた作品として、実は全然ブレてなかったんだね(1周目視聴時は全然そうゆう展開になるとは想像できませんでした)。
・・・とゆーか、N・H・Kの陰謀って「Nihon・Hikikomori・Kyokai(日本ひきこもり協会)」ではなくて「Naka・Hara・misaKi(中原岬)」の陰謀だよね笑。
1周目は専ら主人公(※正確には視点人物)の側から、そして2周目になるとヒロイン目線をプラスしてより重層的に物語を追える作品と確定!
やっぱりそういう2度美味しい作品は良い!!!
・第2話視聴終了時点
引きこもりがよくSOHOなんて単語知っているな笑。
・第5話視聴終了時点
岬のカウンセリング第1回・・・八百万の神やフロイトの夢分析について岬より詳しい佐藤(←大学中退の22歳と18歳だとそうなるな普通。)
・第6-12話視聴終了時点
何気ないエピソードが淡々と続くが、後から考えると第13話までつなげていくこの一連の展開はなかなか良く出来ていると思う。
・第13話視聴終了時点
岬の意外な本心が噴出してしまう注目回であり、初めて流れる2番目ED「もどかしい世界の上で」も◎(初の★★(優秀回))。
・第15-19話視聴終了時点時点
佐藤がネトゲとマルチ商法に巻き込まれる話。
ここはシナリオの本筋には余りないマンネリ気味の展開で、ちょっと残念(個々のエピソード自体は面白いけど)。
・第23話視聴終了時点
特殊EDは多分ここだけ。流石にドラマチックな展開で2度目の★★。
・第24(最終)話視聴終了時点
佐藤がオカリンに見える!・・・というか、こっちの方が早かったんだね。
第1話冒頭の主人公の夢落ちと重なる内容は◎、ラストはあっさり展開でここも好感を持てました(3回目の★★)。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作小説        滝本竜彦(WEBサイト「Boiled Eggs Online」2001年1-4月連載)
監督           山本裕介
シリーズ構成・脚本  西園悟
キャラクターデザイン 右湊具央、吉田隆彦
音楽           パール兄弟
アニメーション制作  GONZO{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================== N・H・Kにようこそ! (2006年7-12月) ================

 - - - - - - - - OP「パズル」、ED「踊る赤ちゃん人間」 - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 プロジェクトにようこそ! ★ 佐藤達広(22歳、大学中退ニート、ヒキコモリ歴まもなく4年)、N・H・K(日本ひきこもり協会)の陰謀?、中原岬(18歳)との出遭い、公園呼出し(岬のプロジェクト開始)
第2話 クリエイターにようこそ! ★ ヒキコモリ脱出サポート契約の提案、隣人アニヲタ(山崎薫、高校時代の文芸部の1年後輩)、岬との約束(制作ゲームを見せる)
第3話 美少女にようこそ! ★ ギャルゲー事始め、校門前取材(盗撮未遂と岬の意味不明な態度)
第4話 新世界にようこそ! ☆ 山崎との聖地・秋葉原巡礼(ヒロインのキャラ作り取材)、柏先輩との再会
第5話 カウンセリングにようこそ! ★ 続き、中原との契約成立、引きこもり脱出講義開始、ゲームシナリオ作り
第6話 クラスルームにようこそ! ★ 続き、山崎の彼女疑惑、伐々木デザイナー学院見学
第7話 モラトリアムにようこそ! ★ 母親からの上京連絡、岬の恋人役引き受け、初デート
第8話 中華街にようこそ! ★ 母親上京、3人のお食事会(横浜中華街)、芝居からのはみだしデート
第9話 夏の日にようこそ! ★ ゲーム作りの期限、山崎の初恋の思い出、夏祭り(岬との花火鑑賞)
第10話 ダークサイドにようこそ! ★ 岬に惹かれる気持ちと募る疑念、岬尾行、岬への捨てゼリフ(カウンセリング放棄)
第11話 陰謀にようこそ! ★ 柏先輩からの連絡・突然の来訪、先輩との思い出、「天国に一番近い島」オフ会へ
第12話 オフ会にようこそ! ★ 陰気な集団との無人島行き、オフ会の目的判明{/netabare}

 - - - OP「パズル -extra hot mix-」、ED「もどかしい世界の上で」 - - -
{netabare}
第13話 天国にようこそ! ★★ 山崎の岬問い詰め、集団自殺一歩手前、岬の引き留め(本心吐露)
第14話 現実(リアル)にようこそ! ★ 城ケ崎のオフ会メンバー暑海温泉招待、岬の置き手紙、カウンセリング再開、夏コミ失敗、母親からの電話
第15話 ファンタジーにようこそ! ☆ 仕送り半額に、RMT(リアルマネートレード)参戦(ミアとの出遭い)、カウンセリングすっぽかし
第16話 ゲームオーバーにようこそ! ☆ 岬の佐藤リアル引き戻し作戦、ミアの正体・ネトゲの現実(山崎の忠告)、高校の同級生(小林)からの電話
第17話 はぴねすにようこそ! ☆ マルチ商法(ねずみ講)サークル、小林のなき脅し
第18話 ノーフューチャーにようこそ! ☆ クーリングオフ交渉大失敗、委員長宅訪問(トロトロの中の人)
第19話 青い鳥にようこそ! ★ 小林の兄・友一(トロトロ)との決別会話、岬の手料理、マウスロード強制捜査、友一のヒキコモリ脱出
第20話 冬の日にようこそ! ★ 冬コミ間近の追い込み、山崎の個人事情(帰郷決定、七菜子との決別)
第21話 リセットにようこそ! ★ ギャルゲー完成(冬コミ)、山崎との別れ(北海道帰郷)、カウンセリング年末試験(初詣デート、岬とはぐれて)
第22話 神様にようこそ! ★ 続き(柏先輩との別れ、岬の誤解と動揺)、猫の埋葬、意地悪な神様、岬のプロジェクト進行
第23話 岬にようこそ! ★★ 岬のトラウマ、カウンセリング卒業試験合格、新しい契約拒否、仕送り途絶・警備員バイト開始、岬のリストカット・、岬の家庭事情、遺書と失踪
第24話 N・H・Kにようこそ! ★★ 雪の石濱岬の一幕、岬の生家(廃屋)、後日譚(桜の季節){/netabare}
------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)15、☆(並回)6、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


最後に一言。
本作には、確率1%の「N・H・Kの陰謀」が確実に存在する!
そう、それは「{netabare}N(aka)・H(ara)・(misa)K(i){/netabare}の陰謀」なのだ!!!
←この陰謀はアリだと思った(※『俺妹』の桐乃よりもずっとリアリティありそう)

投稿 : 2018/12/07
閲覧 : 902
サンキュー:

25

ネタバレ

observe さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白い

佐藤くんが人生を変えようと努力しても、生まれつきの性格は絶対に変わらない。

投稿 : 2018/11/04
閲覧 : 224
サンキュー:

2

ザカマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

話は面白いんだけどね

引きこもりニートの人を救うみたいなイメージのタイトルだけど、逆に引きこもりニートの人は見ないほうがいいかも

あと、ところどころエロい妄想が出てくるし

結局何も解決してない気がするwww

投稿 : 2018/10/24
閲覧 : 342
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恵まれてる

引きこもりの主人公佐藤くん。
君は恵まれてる。

後輩の山崎に岬ちゃんと…

引きこもりにうつ病経験者の自分からすると、小林兄と瞳先輩には共感出来た。

あ〜あ…
村濱章司がいる頃のGONZOは良かったなぁ…

投稿 : 2018/10/20
閲覧 : 235

目付きの悪い猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

NHK!!

観るとこっちまで影響されて病んできたことがあります。程ほどに面白いと思います。中でもNHKの本当の意味を知った時は笑えました!そんな頭文字の取り方して上手いなと思いました!今では、内容よりもその意味だけ覚えています。

投稿 : 2018/10/17
閲覧 : 220
サンキュー:

3

ネタバレ

R子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

独特な世界観。

なんだろう。

しっかり掴まっていないと振り落とされそうな、古びた遊園地の不安定なメリーゴーランドに乗っているかのような感覚になるアニメ。

視聴者の精神状態によって感想が変わってくるのではないかとかんじる。

私はこのアニメの登場人物の誰一人に対しても共感することができなかった。
しかし、だからこそ客観的な視点で単純に物語を楽しむことができたのかもれない。

多分、このアニメのテーマとするところの大きい問題は白か黒かで結論づけられるものではなく、奥深いところでのモヤっとしたものなのだと思う。
主人公を取り巻く人々の状況(結末)はきちんと描かれるのでムカつくほど清々しいのだが、逆に主人公&ヒロインはモヤモヤする。(記号めいた結論で暗に語ってはいるのだが)

このアニメにおける世界観を最後まで崩していないところが良かった。
続きが気になって見てしまう辺りは、ありがちな内容ではないといえる。

投稿 : 2018/08/30
閲覧 : 285
サンキュー:

9

まなっぱ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ニートが人と関わり成長していく過程を描いた作品

点数78点

原作はマンガのみ済。
とても面白く、よく考えられてるなと感じた。
まず1話の衝撃ね。「NHK」=「日本引きこもり協会」という謎のことを思いついたニートが主人公という想定外の始まり方。正直僕自身もこれほんとに面白いのかなぁと思っていた。
ただ実際はめちゃくちゃ面白かった。
主人公は本当にダメ人間で、周りの人間に縋りっぱなしの人間で、その主人公がヒロインと出会ってから1歩ずつ成長していく姿が、とても醜く、でもしっかりと描かれている。
まあほんとに主人公ダメ人間なんだけどね。

でもめちゃくちゃ面白いから個人的にはほんとにおすすめの作品です。
気になった人は是非見てください!!!!!

投稿 : 2018/08/16
閲覧 : 231
サンキュー:

9

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

思った以上の名作でした

あにこれで評判が良かったので、視聴しました。
期待以上の物語で、とても面白かったです。
監督も、ヤマノススメの山本監督なんですね。

さすがに2006年の作品なので、作画は古いですが、それを差し引いても魅力的な作品でした。

大学を中退してひきこもる主人公の佐藤に社会復帰をもちかける謎の少女 中原岬。
周りには、ネットゲーム中毒、薬物依存、自殺志願、マルチ商法、新興宗教など、色々な落とし穴が待ち受けています。
一方、岬ちゃんは背景が開かされず、佐藤を支えるには少し頼りなくて、という展開です。

そして、最後には。。。

心に傷を持つヒロインの岬が印象的な作品でした。

投稿 : 2018/08/07
閲覧 : 1240
サンキュー:

18

みぃも さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

色々詰め込まれたアニメ

原作未読です。

大学に入ってからニートで引きこもりになった主人公が、周りの人を巻き込んで成長していくお話です。

全体的なニュアンスは冴えない彼女の育て方に似ている様に思いました。特にメインヒロインの雰囲気が似てる気がします。冴えカノの方は全体的にややポップなイメージですが、こちらは鬱やギャグ表現等も沢山盛り込まれています。

ネタバレしない様に書くのが難しいのですが、ネタ系のシーンは普通に笑えて、感動的なシーンは泣いてしまいそうになりました。特にBGMが秀逸で、物語の世界観をより深くしてくれています。

声優陣は若手が多く技量に関しては足りない部分もあるのかも知れませんが、不思議とこのアニメとマッチしていて寧ろそれが良かった気がします。

無駄な(退屈と感じる)シーンも少なかったので、毎日数話ペースで見ましたが飽きてしまう事がありませんでした。1話見たらまた次に、、、を繰り返して、気付けば最終話。

とてもおすすめです。

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 323
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

遠回りして得たもの。

主人公・達広はニートの引きこもりで、徹底的にダメ人間として描かれてます。
そして彼を取り巻くキャラクター達も、何かしらの問題を抱えている…。

リアルに引きこもりの人が見たら、自分と達広を重ねてイヤな気分になるかもしれない。
ネットでよく鬱アニメとして挙げられてるし。

…でも、自分は全くイヤな気分になりませんでした。
プチ引きこもり&ニート経験はあるけど。
なんでだろう、このアニメを見てると気持ちが楽になる。
鬱アニメどころか、心がスーッと軽くなる。

達広には共感できる部分が結構ありましたね。
こんなダメな自分を変えたい、けれど出来ない。周りと比べてしまう、焦ってしまう、劣等感まみれ。わかっちゃいるけど抜け出せない、この負のスパイラルから…。
あ~、これわかるわ、自分にも達広みたいな時期あったなって。

{netabare}達広は悪徳商法に引っ掛かったり、オフ会で命の危険にさらされたり、結構周りの人間に振り回されちゃってましたね。
希望からの絶望に突き落とされるような展開の連続でした。
岬ちゃんや先輩の何気ない言葉に喜んだり、些細な出来事に失望したり、彼って本当はピュアなんだろうな。{/netabare}
そんな彼が、ちょっとずつ、何度も遠回りしながら成長していく。
キラキラしてない青春アニメみたいな感じ。


ニートや引きこもりがテーマという事から、もう少し暗いアニメなのかと思ってたけど、実際そうでも無かった。
くだらない事の繰り返しだけど、登場人物たちから目が離せない。
なんだか居心地の良いアニメ。
主人公が強くてカッコイイ作品より、こういう作品の方が自分は好き。

このアニメを最後まで見て思ったこと…
引きこもり経験も無駄じゃないな、寧ろ意味のあるものだなって思える。
こうやって遠回りするのも、まぁ良いんじゃないか?って。


あと、このアニメのED2「もどかしい世界の上で」は凄い自分の心に響きました。
こりゃ名曲だ。涙がホロリ…しそうになった。
歌ってるのが牧野さん(岬ちゃん)だしね。

逃げ道を造ってたはずなのに 気づいたら迷路を造ってた…この歌詞が特に好き。

この曲以外にも良い曲が沢山あった。
OP、EDのアニメーションはなんかセンスを感じます。

それ以外でこのアニメで気になった点は、ちょくちょく見られる作画崩壊。
でも、それすら可愛いものだと思えてしまう不思議。
あと、達広がキャラの割にイケメンだってこと。

投稿 : 2018/05/08
閲覧 : 314

ゆきちん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

反面教師

だらだらしたい、仕事したくない、人間関係なんてどうでもいい そんな人間の誰にでもあるようなことをやり続けたらダメになり 今の日本においてどれだけ回復が難しいかを考えさせられる作品。
さ、仕事とに学校に生活に頑張りましょー

投稿 : 2018/04/07
閲覧 : 253
サンキュー:

5

ネタバレ

saiha さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日本引きこもり協会推奨アニメ

カルト・ネトゲ廃人・マルチ商法etc.一人暮らしを襲う罠に嵌っていく主人公が描かれます。
自分も半引きこもりみたいな生活を送っていた時期があったので大いに共感できました。
主人公佐藤君と同じような生活を送ったことのある人にはお勧めできるアニメです。

EDが有名ですがOPも名曲だと思いますよ。

投稿 : 2018/03/28
閲覧 : 228
サンキュー:

4

たけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

もっと評価されるべき作品。

毎日のやりきれない気持ちとか、劣等感が強くて笑われてる気がしたり、希望のない毎日を過ごしまくった末の考え方とか、自分も引きこもってたから超共感できる。
見てて、笑ったり、恥ずかしかったり、怒りが湧いて来たり、悲しくて泣いたり、感動した。
久しぶりにこんなにいい作品を見た気がする。これからは最近のアニメばっかりじゃなくて、アニメ全盛期の名作アニメをもっと漁って見てこうと思う。
生涯見たアニメの中でもベスト3に入れるくらい面白いから見てみるべき!
迷ってるのなら見るべき!
是非見て!

投稿 : 2018/03/15
閲覧 : 236
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

やっぱしニートは最強だと思う
冗談でなくまじで
佐藤くんには不労収入と有り余る時間という
好条件が備わってる
彼に行動力と好奇心と度胸と自信なんかが備われば、
無敵でしょう(笑)
ニートはゲンダイ日本を生きる人間のなかでは、
フリーダムに最も近い存在じゃないでしょうかね
条件だけ見たら、かなり有利な立場にいますよ
無敵なんですよ本当に
冗談でなくマジで

本作はそういったニートの条件的な意味での強みを
活かした物語になっていたなと思います
普通に仕事したり学校いったりしてる人が
容易に経験できないよう出来事に
佐藤くんは首を突っ込みまくって
かなり濃密でエキサイティングな人生を
送ったりしています

佐藤くんはニート期間中、
めちゃめちゃ充実してんですよ実際
実に様々なことを経験する
それが、ニート期間終了と同時に
平凡な人生になっちゃったわけで、
そうなると、物語も終わるしかない
というね

良いシミュレーションだと思いますよ
ニート期間中なら、本人次第で佐藤くん並みに
充実したライフを送ることも不可能ではない
みたいな

ただ佐藤くんの場合は、
というか本作の物語の場合は、
主人公の佐藤くんの主体性って、
ほぼゼロなんですよね
受け身の姿勢でなにもせずにいたら
周りが勝手にイベント運んできてくれるという
で、最後に自分から行動起こしたら
平凡な人生になったという、
なんか変な構造の作品でしたね(笑)

いやー、濃い作品でしたよ全く
ずいぶんまえに一回しか見てないんですけど、
けっこう覚えてますよ内容
またみたいですね
海外版のDVD持ってるんで、
見ようと思えばいつでも見れるんですけど、
最近のアニメも面白いんでね、
見てる暇ないんですよね過去作品

でもまたみたいです
おそらく、今見たらまた違った感想になることでしょう
そういうのも楽しかったりしますよね
他の方が書いた本作のレビュー読んで
いい感じに影響されました

なんかダラダラとなげー文になっちまったなー
読み返したら消したくなるだろうから
このまま投稿しますわ
たぶん誰も読まねーだろ(笑)
ズギャハハハハハハハハハハハ‼

投稿 : 2018/03/03
閲覧 : 236

ゆい さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

鬱な感じしなかった

鬱、シリアスと聞いていたが、鬱な感じしませんでした!
すぐ早い段階から仲間できるし。ちゃんと周りに人いるじゃん!
内容はあまり心に残らなかった

投稿 : 2018/02/27
閲覧 : 233
サンキュー:

1

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今見ると懐かしい

なんというか、主人公の佐藤君の部屋や近くにある公園は、自分にはなじみのない場所だけど、どこか安心できる居場所のようなイメージを抱いていました。

個人的に、佐藤君と夏の公園の組み合わせが好きですね。
昼いても夜いても落ち着ける場所。そんな雰囲気が好きです。

再評価

こんなこと書いてたんだなあ。
懐かしくなって、再考してみることにしました。

私がこの作品を好きになったのは、
当時憧れていた、「オタク文化」に触れるためでした。

FLASH動画の時代が終わりを迎え、
ネットゲームが全盛期。もしかしたらニコニコも全盛期だったかも。その時、ネットをやらないと決めていたから、よく知らなかったんです。

そんな環境化で出会った漫画がこれ。
NHKにようこそ!

あの時代に、私はまだ見ぬオタク文化の情報ソースとして、この作品を愛読していたものでした。



出会ってから数年後、私はアニメを見るようになりました。
そんな私に懐かしいタイトルが。
それがこの作品。

私は多分、アニメーションと漫画で別の魅力を感じていました。
それが、私が最初にこの作品のレビューで書いた「雰囲気」

オタク文化や、やばいキノコ、やばいカルト、やばいネズミ講。
そう言った刺激的な話題を拾うことよりも、
どこかこの作品の、夏の匂いだったりとか、
変えがきかないどうしょうもない同士の友達関係だったりとか。

そう言った曖昧なことの方が印象に残っている。曖昧なことの方の魅力を伝えたい。

この作品の夏の匂い。
窓から見える、蒸気を発したアスファルト
日照りの中、傘をさす少女
ガンガンに聞かせたクーラー
夜になって少し暑さがやわらいで、公園のベンチでぼんやりする男

そこには何か夏を焦がれるような感情が湧き上がってきます。
多分。雰囲気づくりがうまいよねって言葉に当てはめれば、そうだけど、それだけかな。
あの煩雑な夏の雰囲気の中で、煩雑な日常生活を描いたからこそ、静けさと涼しさが夏の夜に強調されたのかも。


どうしようもなく社会から追われているような感覚。
人から見られている、馬鹿にされている、監視されている、
自意識過剰とも取れる、佐藤くんの感情。
他人に見栄を貼る、嘘をつく、閉じこもる、疑う。
そこにある、恐怖や自尊心。

そういった感情が、多分佐藤くんの中で喧嘩してる。佐藤くんの人を信じるって感情と。
いつも負けると、岬ちゃんにもう騙されないぞと言わんばかりに引きこもり、近くの人を遠ざけ、遠くの優しくしてくれる人に引っかかる。
そして戻ってきて、心を入れ替えたりとか、また引きこもったりとか。

そういった忙しない日常に休息を与えてくれるのがあの夏の夜、山崎の部屋、夜の公園

戻ってきた場所に、山崎がいて、馬鹿な話ができて。
岬ちゃんがいて、不思議な講釈を聞かされて。
時間にしてみれば一瞬の中に、関係の尊さを感じれた。帰ってくる場所であり、懐かしさを向ける郷愁の場所。

日常の中で、忙しなく感情が揺れ動いて、人を疑ったりするけれども、どこか、ぼんやりと感情が停滞することができる時間、感情に偽りのない時間、あの夏の夜の休息を描いたこの作品が、
なんとなく好きなんでしょうね。


本当はこの作品、夏が終わり冬が来て、佐藤くん達の界隈が疲弊していくような流れなので
夏って感じはごく一部なのですが、
私の中に作品で強く残っているのは夏への憧れなんですよね。
冬になると先輩がいなくなり、山崎くんがいなくなり、岬ちゃんもいなくなり、
今までの当たり前のようにあったものの喪失感が、
印象深い季節を作ってました。

投稿 : 2018/02/13
閲覧 : 517
サンキュー:

39

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

灰色の青春にようこそ!

【概要】
佐藤達弘は大学を中退して働きもせず毎日を自宅で無為に過ごす22歳。
親の仕送りで生活し、外出は週に一度コンビニで食料とタバコを買うときだけ。
そんな日々を四年続ける自称"引きこもりのプロフェッショナル"。
このままでは駄目だと思いつつも打開できず自堕落な暮らしを送る佐藤の元にある日、
謎の美少女・中原岬が訪ねてくる。
岬は佐藤に契約書を渡す。「あなたは私の引きこもり更生プロジェクトに大抜擢されました」のだという。
果たして佐藤は引きこもりから脱却できるのか?

【感想】
現代の若者の悲哀を描く異色の青春ストーリー「N・H・Kにようこそ」。
本作のN・H・Kとは日本放送協会ではなく「日本・ひきこもり・協会」の略称です。
原作は滝本竜彦の小説ですが、
作者自身も引きこもり経験者で自らの黒歴史を告白するやや自伝的な内容になっています。
本作の執筆にあたり本人もかなりの精神的ダメージを受けたらしいです。

漫画版もあり、各メディアで少しずつ設定やストーリーが異なります。
原作は非常に読みやすく、安定して面白いのですが主役以外のキャラ描写がやや薄く、
アニメ・漫画に比べてボリュームに欠けます。あとドラッグにはまりすぎ。
漫画版はコメディとして充実した内容になっていますが小説・アニメとは異なる結末になっていて、
それがあまり評判良くないんですね。

というわけでアニメ版が一番お勧めです。
作画は完全に崩壊している回があってあまり良くありませんがストーリーと音楽は秀逸。
名曲揃いのアニメで特に人恋しさを感じさせる後期のED
「もどかしい世界の上で」はアニソンでベスト10に入るくらい好きです。

NHKの登場人物は引きこもりの佐藤をはじめ、ゲームクリエーターを目指すオタクの山崎、
クスリを常用するメンヘラ女の柏先輩など揃いも揃ってダメ人間ばかり。
彼らの暴走、妄想、何をやっても空回りする様を笑い飛ばす内容になっています。
客観的に観れているうちは良いのですが、自殺オフ、マルチ商法、ネトゲ廃人など当時の社会問題を題材として
彷徨える若者たちの対人恐怖、葛藤、悲壮感、孤独といった負の感情を時に鋭く描いているため
そのうちに笑ってばかりはいられなくなるかもしれません。

上から目線で語ってくる周囲の人間が嫌い。でも自分はもっと嫌い。そんなどうしようもない自己嫌悪。
サブカルチャーに手を出しても一時的に心が満たされるだけで、やがて現実に戻され空しさが込み上げてくる。
いっそ何もかも忘れるくらい夢中になれたらいいのに…という切ない願い。
こういった「分かる人には分かってしまう」悲しい感情が物語のあちこちに散らばっています。
人によっては身につまされるような感覚があるのではないかと思います。

さて、そんなハートフルボッコ・コメディは終盤によりシリアスな展開となります。
{netabare}
佐藤を取り巻くドタバタ劇も次第に収束していき、それぞれがあるべき場所へと還っていきます。
祭りの後の静けさといいますか、特に山崎が地元に帰った後の喪失感は半端ないです。
―――まるで「自分の時間だけが止まっている」よう。
こんな寂しさも分かる人には痛い程に分かってしまう感覚でしょう。

そして岬は引きこもりを更生させる善意のボランティアではなく、ましてや天使でもなく
父親から虐待を受けた結果、心に病を抱える不登校児だったことが判明します。
どこまでも悲観的な彼女は自分がまるで疫病神であるかのように感じ、
「他人から必要とされたい」という切実な思いは歪んでいき、
自分よりダメ人間の佐藤をカウンセリングという名目で取り込み、
彼を見下すことで心の安寧を保とうとしていたのです。

最終回、自分は誰からも必要とされていないと絶望してしまった岬を佐藤が助けにいく展開になります。
佐藤が食費を稼ぐためという後ろ向きな理由ながらも働き始めることで
助ける側と助けられる側が入れ替わるという構成が見事です。
実際のところこの救出劇は全然格好良くない。命が掛かっている場面なのに、むしろ滑稽ですらあります。
でも本作に限ってはこれこそがベストの演出であり、社会病理の本質をついていると思います。
引きこもりやニートの問題だって傍から見れば「何やってんだ外に出ろ!働け!」と感じるでしょう。
しかし当人たちにとってはひどく切実な問題で、上から目線で見てもなかなか理解できないものなのです。
他人から見てどれだけ格好悪くても無様でも関係ない。
佐藤が岬にとってのヒーローであることに意味があり、
彼女と同じ目線(それはとても低い)で世の中を見る彼だから岬を救うことができたのでしょう。

やがて春が来て、二人は「日本人質交換会」なる新しい契約を結びます。
ぎこちないながらもそれまでの共依存の関係から脱却し、佐藤と岬は前を向いて歩き出す。
そう、弱くて頼りない人間ほど支え合って生きていかなければならない。
ぼくたちは独りでは社会と繋がれないほど弱い人間なのだから。

そうしてようやく、二人の止まっていた時間が動き出すのです。
{/netabare}

【まとめ】
「N・H・Kにようこそ」のキャラクターたちの行動や思考はネガティブな感情に満ちています。
だけども見終わった後、少しだけ頑張ってみようかとな思わせてくれる、そんなアニメです。
引きこもりやニートの経験者だけでなく、
人生で挫折して落ち込んだ時期がある人には共感できるものがあるのではないでしょうか。
人の心の弱さというものを見事に表現している傑作だと思います。

投稿 : 2018/02/04
閲覧 : 512
サンキュー:

41

繊細人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

物語の構成が斬新で素晴らしいです

1話から24話までの構成になっていて、僕は前半の1話から12話まではウィンドウ内で作業しながら見ていました。初めの内は作業しながら見ていても何ら問題ありません。といのも1話から12話までは登場人物の紹介くらいです。あまり内容の発展性はありません。

しかし、13話目くらいから少々話の展開が変わってきます。どのように話の展開が変わるかは見てのお楽しみです。

僕的にこのアニメのどこを評価できるかという物語の構成が素晴らしかったという部分です。というのも日常系アニメであり、バトルアニメのような話の流れとは違うので(例えばヒーローが単純に悪を倒す)、展開が予想出来なくて斬新なアニメだと感じました。特にアニメをたくさん見てきた方はまた違った面白さを感じると思います。

一人一人の物語があります。話の中でもかなり人の心情を表していて、その人間関係が複雑なので日常系アニメと言ってもかなり現実に沿ってあり、ちょこちょこギャグで話の流れを緩め、しかし僕たちの日常の生活に訴えてくるほどの重みがあります。

始めは一人一人のキャラクターのあくが強いので入り込めないと思いますが、途中から気にならないくらいに入り込めます。そこが辛抱になりそうです。

それと、基本は日常系なのでギャグが多いと感じると思います。ギャグがたまに話の構成の質を下げているようにも感じるので、そこも耐性がないと見ててきついと思います。

それと内容も普通の日常系ではないと言っておきます。なので見る場合は多少は調べて見たほうが自分に合うかどうかがわかるかと思います。結構人は選ぶと思います。

他のアニメに飽きた方や大人な方が見ると始めの印象と違って面白いと思うかもしれません。

投稿 : 2017/12/29
閲覧 : 197
サンキュー:

8

ネタバレ

kotone さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ひきこもりの現実ッッ!!

大学を中退してしまった主人公佐藤達広。

自堕落な生活を繰り返した結果ひきこもりになってしまう・・・

佐藤は自分のひきこもりを日本ひきこもり協会の陰謀だと
いう設定に・・・

そんななか岬という謎の少女が現れ、佐藤のひきこもりを
脱却させるべく目的不明な「プロジェクト」を遂行する





あらすじはこんな感じ

鬱アニメですね。ひきこもりのリアルな心情や状況をかなり
細かく描いています。

他人事ではないなぁと思いました
いや本当に現実的な問題を題材に
グサグサ心に刺さります・・・・


納得のできる最終回でした。
生き方の変わるアニメです


人生にいきずまった方にオススメです

投稿 : 2017/12/20
閲覧 : 345
サンキュー:

10

mkt03 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大好き!

お気に入りの1作です。
本作には、現実逃避ができるような
夢のような世界もストーリー展開もありません
(もちろん、岬ちゃんに出会えた佐藤君は羨ましい限りですが…)

登場するキャラクターも、
皆どこかに影を抱えた問題人物ばかりです。
主人公の佐藤君は、本当に散々な目に合っていくので、
人生ってこんなもんだよね、現実って辛いし
大変だよねって思わされます。

でも一方で、そんな悪いことばかりでもないし、
少しはいいこともあるよとも思わせてくれます。

ほろ苦さ8:甘酸っぱさ2…そんなアニメです。

そして、本作の後期のED「もどかしい世界の上で」が
本当にいい曲です。せつない歌詞と、
岬ちゃん役の牧野由依さんの歌声が素晴らしくハマってました。
また、このちょっと不思議なタイトルには
いろんな意味が込められていて、
ラストで本当の意味が明かされます。
ぜひ、観てみてください!

投稿 : 2017/12/09
閲覧 : 317
サンキュー:

16

Xtushi.N* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 4.5 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

内容は面白い

内容を一言で言えば「引きニートが社会復帰のため謎の女の子と試行錯誤する話」だが、ユーモアあふれる話から”死”について考えることもあり、幅の広いアニメだと感じた。

特別キャラが濃いわけでもなく、恋愛や友情といったよくあるアニメにある要素は比較的薄いが内容は面白かったと思う。万人受けはあまりしないと思うが、引きこもりの主人公に少しでも近いと感じる自分がいるなら良さがわかると思う。

鬱要素が強いと耳にするが、そんなことはない。自分も鬱展開は苦手だが、これはそのようなことは感じなかった。

もうちょっと作画を安定させて欲しかった感じはあるが、今までにないアニメだと思い、飽きずに見ることができた。

投稿 : 2017/11/30
閲覧 : 243
サンキュー:

3

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

差し伸べた両手 噛み合わないパズルを 置き去りにしてた 二人出会うまで

2006年放送のテレビアニメ 全24話

原作 滝本竜彦 監督 山本裕介 構成 西園悟 制作 GONZO

ウェブ小説の走りであり、2001年にネットで公開されている。
翌年、角川書店で刊行、2004年には大岩ケンヂの作画で漫画化。

NHKとは若者の引き籠りを増やそうとする陰謀組織「日本引き籠り協会」のこと。

佐藤達広 CV小泉豊 22歳 引きこもり歴4年
中原岬 CV牧野由依 18歳 自称カウンセラー
山崎薫 CV阪口大助 佐藤の隣室の美少女キャラオタク

北川勝利作曲の名曲「パズル」の印象が強い時代性を反映した引き籠り物語。

げんしけんと共にオタクアニメの元祖となった作品だと思われます。
学生用アパートで大学にもいかず引き籠る佐藤に隣室の友人が出来る。
夜々木デザイナー学園に通う美少女キャラオタクの山崎という学生で、
佐藤と共にエロゲーの制作に励む。

その佐藤の前に現れる献身的な謎の美少女岬ちゃん。
どうも宗教団体の一員らしい。
情けなさすぎる佐藤と、カウンセラー気取りながら悩める少女岬の、
超絶オタクラブコメディ。
現代の感覚ではスローモーな展開ですが、
どうにも満たされなかった学生時代の経験を持つ人にとっては、
甘酸っぱく、リアルで、夢の中をさまようような不思議な物語です。

ネット世代の最初期の作品として、若い人にお勧めするのは気が引けますが、
2000年前後に大学生活を送った世代にとっては、
大切なものを思い出させてくれる貴重な作品ではと思ったりしています。

GONZO最盛期最後の名作との呼び声も当時はありました。
なかなかの良作だと思っていますが、皆さんの感想はどうだったでしょうか?
双方向アニメの発端でもあると思います。

投稿 : 2017/11/29
閲覧 : 437
サンキュー:

36

春原最高! さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観て欲しい

自分は初めからネタバレ食らってて、岬ちゃんのことを大体知ってから観たのであまり衝撃なく完走しました。
それでも中盤からはかなり面白くなって、ラストもまあ満足です。佐藤はこんなに色々あったのに進歩それだけかよ!と言ってやりたい気持ちにはなりましたが、精神的にはかなり成長したでしょう。
1番好きな回は無人島から帰ってきた回。医者の両親が泣いている姿を見て、久々にアニメで涙腺にダメージ食らいました。

人生に疲れた人は絶対に観るべきです!あと岬ちゃん可愛い。それと、便座カバー。

投稿 : 2017/10/29
閲覧 : 256
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

ダラダラしてた

なんか、最初は面白そうだったけど、あとはダラダラしてきたな。。。

投稿 : 2017/10/28
閲覧 : 216

レモリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これを見たら自信を持てるかも!!!

正直
見始めは妄想や幻覚のアニメなのかと考え我慢しながら見ていた。

ただいろいろと考えるところは多くあった。

最終的には主人公を見ていたら反面教師として参考になるかも知れない。

「自分はちゃんと生きている」と・・・

投稿 : 2017/08/27
閲覧 : 262
サンキュー:

2

ドイツの冷徹 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

引きこもりの美学

このアニメは引きこもりの心情を誰よりも繊細に表現しています。
萌えと引きこもりの絶妙な調和の描いたこの作品はとても素晴らしいなのですわ。

投稿 : 2017/08/06
閲覧 : 214
サンキュー:

5

けい さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

岬ちゃん可愛い

一気に視聴しましたが、岬ちゃんラブです。cv牧野由依だったんですね。(*^^*)

投稿 : 2017/07/16
閲覧 : 197
サンキュー:

5

ネタバレ

コラッタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

刺さる・・・

 この年代のアニメは盲点でした・・・ いまだかつてこんなに心に直球で来るアニメはなかった気がします。みんなにおすすめできるアニメかと言えばそうではないと思いますが、主人公と自分が重なる方、いわいるヒキコモリの経験がある方からすれば、本当に刺さるものがあります。私の場合主人公と重なるところが多々あったので、もう見ていて辛かったです汗 そしてなんと言っても特筆すべき点は、ヒロインの可愛さでしょう。人それぞれ好みはあるとは思いますが、私的に、これまで数多くのアニメを観て来ましたが、好きなキャラNo.3に入るくらいドストライクのキャラクターでした。言葉では上手く説明できないのですが、あえて言うなら、「天使」でしょうか・・・?
 ストーリーも良く出来ていてどんどん引き込まれていく印象でした。24話構成ですが、あっという間に見終わってしまいました。ラストも色々考えさせられる内容で、素晴らしいです。
 長々と書いてしまいましたが、この作品の良さは、わかる人にはわかる、わからない人にはわからないと思います。 最近レビューの更新をサボっておりましたが、ここ最近観たアニメで一番衝撃的だったので書かせていただきました。
 最後に、岬ちゃん・・・結婚してくれ・・・

投稿 : 2017/07/08
閲覧 : 279
サンキュー:

9

Marsa さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

このアニメはなんなんでしょう?

主人公のクズっぷりは病気レベル、この作品の何が面白いのかさっぱりでいいところなし。誰に向けての作品かも不明、誰が見てもためになる想像ができない。

投稿 : 2017/06/30
閲覧 : 269
サンキュー:

5

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NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!のストーリー・あらすじ

大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)。そんな折、中原岬と名乗る謎の美少女が佐藤の前に現れる。佐藤をひきこもりから脱却させるべく、岬は「プロジェクト」の遂行を宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。(TVアニメ動画『NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2006年夏アニメ
制作会社
GONZO
公式サイト
www.kadokawa.co.jp/hikky/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D!
主題歌
≪OP≫ROUND TABLE feat. Nino『パズル』≪ED≫大槻ケンヂと橘高文彦『踊る赤ちゃん人間』、牧野由依『もどかしい世界の上で』

声優・キャラクター

小泉豊、牧野由依、阪口大助、小林沙苗、早水リサ

スタッフ

原作:滝本竜彦×大岩ケンヂ(『月刊少年エース』連載、角川コミックス・エース刊)、 監督:山本裕介、監督補佐:園田雅裕、シリーズ構成・脚本:西園悟、キャラクターデザイン:右湊具央/吉田隆彦、総作画監督:吉田隆彦/下谷智之、音楽:パール兄弟、音楽プロデューサー:福田正夫、音楽制作:ビクターエンタテインメント、音響監督:塩屋翼、音響制作:オムニバスプロモーション、編集:三嶋章紀、美術:スタジオ・イースター、撮影監督:北村直樹、色彩設計:内林裕美

このアニメの類似作品

この頃(2006年夏アニメ)の他の作品

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