「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)」

総合得点
84.1
感想・評価
430
棚に入れた
1966
ランキング
295
★★★★★ 4.2 (430)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

アスク さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エヴァンゲリオン。完結

点数は無限大にしたいんですが使用上無理で残念です
シン・エヴァンゲリオン、本当に終わったんだなと感じがする神作でした。
農業編などかなりエヴァってことを忘れるようなものもあり、シリーズの中でも異形なものだったと思います。(エヴァって普通のアニメでは異形なものが普通になってるから農業編なんで驚くよね)
では神作ガタリズしていきます。これは感想じゃなくて独り言ですので、文脈文法は乱雑で適当ですw
ストーリー☆5.0
2時間40分近い上映時間。それはアニメ映画ではかなり長い部類でもちろん、エヴァシリーズでも最長の映画でした。そこにすごい不安を感じていたのは”謎の解決”や”展開”に重きを置いて、なにが起きてるのか全部視聴者を置いてきぼりにしてしまうぐらいのカチカチな密度になってしまう(わからない!って人もいるかも知れないけど、Qやおめでとうとは違う)って思っていたのですが、実際見てみると密度はそこまで高くないんですよね。あくまで”シンジが立ち直る””レイが村の人と仲良くなる””ゲンドウが本当の思いを伝える”みたいに、人の心の変化を丁寧に描いてそこに時間をかけてるんですよね。カヲル君の正体はこうこうこーいうものでねみたいなことはあえてそこまで触れずに農業編などでたっぷり心情の変化を描いてくれたので大満足です。
ここから強ネタバレあり
僕がよかったセリフを3つ紹介しようと思います。1つ目はアスカ「なんで怒ってるかわかる?」シンジ「生かすか殺すか、その判断の責任を取りたくなくて戦いを放棄したから」何がいいってシンジくんがここまで自分と向き合ってかつ具体的に自分の生き方に答えを出したシーンは新世紀含めてこれが初めてなんですよね。(おめでとうは例外)そういった意味でこのシーンはすごく良かったです。逃げることがいいことなのか悪いことなのかっていう話は前提になくて、逃げないことが正しいこと!っていうのをきっちり決めているのでぶれない!そんな中で出された結論ってのはファンとしても感慨が深いものがありましたね。2つ目はミサトさんの「シンジくんが戦わなければ第10の使徒に全員殺されていた」もうこれ言って欲しかったんだよ!!ランキングNo1なセリフですね。破で話題になった「誰かの為じゃなく!あなた自身の願いのために!」ってセリフとQの行動は矛盾してるんじゃないかっていうのが結構ネタにされますがそういったことにも決着をつけてくれました。庵野監督のインタビューでエヴァに出てくるワードってのは自分の中で全部どういう仕組みなのかってことが自然に理解出来てて完璧に自分の中に世界観ができているというまさにエヴァンゲリオンは庵野監督の投影であることを言っているようなことがあるんですがこのミサトさんのセリフでしっかり視聴者目線でも物語ってのが見れててかゆいとこをしっかりかいてくれるなぁって思いました。
そして3つ目ゲンドウの「ユイ!そこにいたのか!」って気づくセリフもう感動ものでしたね。主題歌one last kissでも「私だけのモナリザ もうとっくに出会ってたから」ってセリフがありましたがそれがまさかシンジだったとは。Airまごころを君にのラストシーンでも「シンジのちかくにいると俺は傷つけてしまうだけだ」と言ったセリフもあったようにゲンドウにとってただ1つユイに残されたものであってどうコミュニケーションを取ればいいのかわからず自分に対する"罰"と感じていた。そんなシンジと精神世界での対話を通じて、最初っからユイはそばにいたんだと気づく。それは長い長いゲンドウの計画の終わりであって、最後に13号機が初号機と心中するときのお父さんが本当に望んでいたことをシンジが気づくとこもふくめて本当に互いがわかり会えた感じがしてとても素晴らしかったです。
総評 泣ける、笑える、ほっこりする、可愛い、熱いもう全てがそなわった最後にふさわしいエヴァンゲリオンだったと思います。さようなら すべてのエヴァンゲリオン

作画☆5.0 まぁいうまでもなく、規模がビッグすぎました。船vs船という、本来だったら筐体がでかいので動きのトロさで地味になりそうだなぁとか思っちゃうと思うんですが、いうなれば数の暴力でそんなの全部吹き飛ばしてくれました。マイナス宇宙で量子テレポートしたり本当ドラゴンボールの世界でした。一体マグマに入るためにくっそダサいふくを着てた時代や空中から落下する使徒を地上で受け止めてた時代は何処へwまぁそんな感じで戦闘シーンのCG作画はすべて最高級でした。ここでいろいろわかってなかったことが判明するってことは庵野監督が新世紀エヴァンゲリオンをやってたときにはどこまで想定してたのかわかりませんが、こんなやばいことになるなんて誰も想像できなかったでしょう。もうアニメの域を超えて本当に大変なことになってました。パンフレットではイメージボードが一番時間かかったと書いてたので、1、2年でこんな映像書いたのかぁって思って本当にたくさんの人に愛されているからこそエンドロールにもありましたがいろんな制作会社や人が協力して、お金が集まってこんな素晴らしいものができたんだなぁと思いました。

キャラ☆5.0 トウジくんやケンスケの「元気のないときは放っておく、時間の流れに任せる、シンジを信じる」とかそういう関わりすぎないっていう点でも感心しましたし、農業のときにはシンジくんの「なんでみんなこんなに優しいんだよ!」っていう嘆きとかも人間の心理の変化とかそれぞれの考え方ってのが段階的に描かれていて、素敵だと思いました。シンジくんの声優の緒方恵美が度々、インタビューなどでも言ったらっしゃいましたが、シンジくんならどうする?と監督自らがキャラを演じてる声優さんに聞いて、丁寧にキャラ作りをしていったんですよね。長いシリーズ作品だからこそのこういう試みってのは良かった。

アフレコ☆5.0 相変わらずアフレコは素晴らしくてエヴァ恒例の叫び声とかメンヘラな人たちの葛藤とかすごい良かったですよ。なかでも、ゲンドウの「ユイ!ユイ!」ってセリフは何回も取り直したらしくてゲンドウの様々な思いが乗っていてとても素晴らしかったと思います。神木隆之介さんもまぁ意図はよくわからないし、芸能人を声優にする、ましてや主人公にするとかちょっとあれですが別に下手ではなかったのでいいと思います。一応君の名はとかやってますからね

音楽☆5.0  エンドロールでは宇多田ヒカルさんの「one last kiss」そしてサプライズの「beautiful world」の2曲が流れましたが、もう半端なかったw「もしも願い一つだけ叶うなら 君のそばで眠らせてどんな場所でもいいよ」などの歌詞が終わって余韻でポカーンってしてるのにさらに追い打ちをかけてゲンドウゥゥゥ!ってさせてくるからもうやばかったです。あと別にエヴァの曲じゃ全然無いんですが、ここまでのエヴァで序破Qの回想が上映前にバット流れますがそこに使われていたオーケストラがエヴァにマッチしすぎてやばかったですね。

さようならすべてのエヴァンゲリオン ってことで良すぎたので明日また見に行こうと思います〜、またあったなすべてのエヴァンゲリオン

投稿 : 2021/04/02
閲覧 : 228
サンキュー:

9

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