polpol さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
初音ミクを思い出した今日この頃
その昔、一世風靡した初音ミクという古の流行りを思い出してしまいました。
私は結構好きだったなーっと思い出にふけってみたり。
名曲って何を持って名曲というのでしょうか。
そもそも歌や音楽に「心を込める」というものは必要なのでしょうか。
何と言いますか、技術と歌詞と曲が自分の琴線に触れれば、それは名曲というのではないだろうか…。
音楽を題材としたアニメとかで、演者さんの心象風景を音に乗せている描写をよく見ます。
楽しそうだったり、恋焦がれた告白だったり、悲しかったり等等。
芸術面に疎い私からすると、あーアニメ表現だなと感じます。
そういうのが理解できる方で、演者さんの気持ちが本当に伝わっている方には申し訳無いですけど、私には分からないのです。
歌を聞いて感動しないとは言いません。
ただ、私の場合、技術等に感動すると思います。
最近、とある動画(歌)で泣きましたけど、それは英語のヤツで歌詞全く分からなかったっすからね…
うーん 心を込めるってどういうことなんだろう…ってなことを妄想してしまった作品でした。
物語の方は、未来で起こる戦争を回避するためにvivyとマツモトが頑張る展開で目が離せませんでした。
使命という名の一つの最上位命令で動くAI。
その一つの命令を果たすため、色々な事が必要になるって感じで大変面白かったです。
例えば、主人公のViVyは歌で人を幸せにするという使命を持って生まれます。
歌で人を幸せにする。ってことはそもそも人が生存してなければいけません。
だから、今回の計画に乗らなくてはいけないんだろう。
一つの事柄を達成する為には、様々な道を経ないといけないんだなーっと。
機械の目を通して見たあの世界はどんな世界だったんでしょうね。
映像面に関しては、時折見せる人形みたいな無機質な表情が大変印象に残ってます。
これはどういう事を表現してるんだろう、と妄想するのが大変ワクワクしちゃいました。
基本的にキレイな絵で最後まで観やすかったと感じます。
総じて、最後まで一気に駆け抜けられる良い作品でした。
物語も飽きさせず、先が気になる展開目白推しで、大変満足。
個人的には結構おススメな作品でした。
最後に、コレ系の話でよく見るのが、AIとかアンドロイドが暴走して人類に牙をむくみたいな話。
でも、最初に暴走してるのって人間側じゃね?とか思ってみたり。
AIに恋しちゃったり、感情移入しちゃったり。
あくまで「道具」ってことを忘れちゃってるんじゃないかと。
そも、道具に知性を与え、かつ人の形にするってのがダメだろうと。
意志疎通が出来てしまったら。
人としてそんなん感情移入するだろうっと妄想してしまいます。
AIみたく、生きる為の命題が無い人類。
あやふやなんだから、そりゃAIだって暴走しますわなって思います。
最終的に完璧に平和で平穏な世界にするためには、感情が全く無いモノが支配する世界じゃないとダメなんだろうなと感じてしまいました。