まつもと泉おすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのまつもと泉成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年12月07日の時点で一番のまつもと泉おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.6 1 まつもと泉アニメランキング1位
新きまぐれオレンジ☆ロード capricious orange road そして、あの夏のはじまり(アニメ映画)

1996年11月2日
★★★★☆ 3.5 (20)
97人が棚に入れました
1994年22歳になった恭介は戦場カメラマンとしてボスニアに行っていた。そこで事故に遭ってしまう。同じ時、3年前の19歳の恭介が交通事故に遭ってしまいその衝撃で19歳の恭介の魂が22歳の恭介を時の無い空間へと飛ばしてしまい、19歳の恭介も3年後の世界へタイムワープしてしまう。その3年後の世界で20歳になったひかると再会。まどか、恭介、ひかるの三角関係が再び…。
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

前作「あの日にかえりたい」のその後が気になる方なら・・・どうぞ どうぞ (ダチョウ倶楽部)

原作 - まつもと泉 寺田憲史
脚本 - 寺田憲史

本編 95分

88年に公開された劇場版第1作「あの日にかえりたい」から8年後 96年ロードショー


前作の 劇場版~あの日にかえりたい~の続編です。

あらすじ
1991年、恭介とまどかは大学生となり、二人はそれぞれカメラマン、音楽家への道を歩もうとしていた。
そんなある日、恭介が車に跳ねられたショックで、3年後の世界にタイムスリップしてしまう。
そこでは、一つ年上の20歳のひかると、三つ年上の22歳のまどかと出会い・・・


感想
{netabare}
本作は、前作「あの日にかえりたい」で、ひかると最悪の別れ方をし、気まずくなった3人の関係が和解する内容。
これって・・・
「 あの日にかえりたい 」 に失望したファンの為に、8年後、ようやく作った作品とも考えられますが・・・
それでも、やっぱりシナリオには不満でした。


前作が、あまりにも原作と別人だった 鮎川と恭介でしたが、本作は少し原作に戻した感じでした。

20歳のひかるとの恭介の弱気で物腰低い態度の会話や、
鮎川の「おかえり」の一言に泣き崩れるひかるちゃんのシーンは、原作のままのキャラでした。
(*´ー`)
ただ、大人になった鮎川が、かつて程の魅力が無くなったような気がします。


いくつか嫌なシーンがあったんですが

1)22歳の鮎川が、煙草を吸ってた所
 22歳の恭介が、戦場カメラマンとして現地で行方不明になり、寂しさと不安から煙草にまた手を出すのは、分からなくも無いけど、ちょっとショックでした。
 中学3年で初めて恭介と出会い、「丈夫なあかちゃん産めないぞ」の言葉から 一切止めてたのに。。。残念

2)終盤での、22歳と19歳の二人の恭介との会話。
 22歳の恭介が、  鮎川と・・・「最高」とか、
 「俺ならひかるちゃんとやってた」とか・・・下衆い事 言うなよ!
 19歳の自分に大人ぶるとか、子供過ぎ!
 成長してないな~ ┐(-。ー;)┌


前作を見てしまい、残念に思った自分としては、ひかるちゃんと和解できた分、ちょっとスッキリ。
でも、ひかるちゃん自身はまだ報われていなくて、やっぱり残念でした。(悲劇のヒロインっぽい感じなので) (-ω-) 
個人的には、ひかるちゃんを一途に想ってた勇作と上手くいって欲しかったな・・・
(強気のひかるちゃんがSで、勇作がMでね! ^^)


あと、鮎川と初めて結ばれたシーンは・・・
原作読んでた当時から見たかったような・・・見たくなかったような・・・
複雑な気持ちでした。。。 うーん・・(〃 ̄ω ̄〃


まとめれば、「あの日にかえりたい」を見てしまったのなら、この作品見れて良かったのかな・・・っと。
(。-`ω´-)
{/netabare}


前作の衝撃とガッカリ感に比べれば、キャラが修正されてる分、好感もてますが・・・
原作好きな自分には、やっぱりシナリオに不満ありでした。

個人的には、原作ファンならTVシリーズとOVAだけ見ればいいかな?っと・・・

ひかるちゃんの扱いには、まだまだ不満はありますが
前作「あの日にかえりたい」を見てしまった人には、オススメはしないけど、見てもいいんじゃないかな!的 作品です。
(´ー`*)

主題歌
『DAY DREAM〜そばにいるよ』歌:Agua


PS:恭介の一大事に春日家集合のシーンがありますが、恭介の父が出ていませんでした。
何故か気になり調べたら・・・
父親役の声優 富山敬さんが1995年9月25日 56歳で亡くなっていたんですね。。。
知りませんでした
初代「宇宙戦艦ヤマト」の古代進だったんですよね・・・
残念です。
今更ですが・・・ご冥福をお祈りします。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 30

らすきき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

きまぐれオレンジロード

映画 きまぐれオレンジロード―あの日にかえりたい― の続編映画。

前作は超能力設定皆無の映画でしたが、今作は超能力も出てきたりします。
過去から未来に飛ぶ感じですね。  
前作はひかりが話の主役的な感じでしたが、今作はちゃんと恭介とまどかの話になっています。 まぁこれ結局恭介とまどかが初〇〇〇するまでの話・・ですね笑 ひかるの成長もしっかり描かれていて、ひかりが以前の明るさを取り戻してたのも見ていて嬉しかったです。 まどかとひかりの友情も良かったですし。
作画がアニメ版とも漫画版とも前作の映画版ともかなり異なってるので違和感はありますが、これはこれで自分的には好きな作画でした。
内容的にもけっこう好きです。  が、やはり元となる原作を知ってるからこそ楽しめる映画って感じなので、これ単体では特におすすめできません!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4

ストン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本編の1年後の話

これは、本編の1年後の話で、
恭介と鮎川が19際で大学生になった時の話です。

簡単にいえば、本編のアフターストーリー。
エロゲで言うと、ファンディスクに入ってるアフターのようなもの。

あらすじは、
19歳の恭介が、交通事故で3年後の世界にタイムスリップして、
22歳の鮎川と21歳のひかると出会い、
元の世界に戻って19歳の鮎川と結ばれる。

という話で、
内容的にはそれほどの盛り上がりもなく、
淡々と話が進み、そして終わる、という感じです。

観た後の感想は、ファンの想像を大きく外れるものではない、
という点では良いのですが、
もう少し話に起伏を付けても良かったのではないかと思われます。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

69.0 2 まつもと泉アニメランキング2位
きまぐれオレンジ☆ロード(TVアニメ動画)

1987年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (137)
788人が棚に入れました
超能力一家の長男に生まれた春日恭介は、父の隆、双子の妹まなみとくるみの4人家族。超能力が使えるのは家族だけの秘密なので、正体がバレるたびに転校を繰り返していた。ついこの間、くるみが100メートルを3秒で走るという騒ぎを起こしてしまったため、恭介は7度目の転校を余儀なくされてしまった。7度目の転校で引っ越してきた街で、恭介は赤い麦藁帽子をかぶった少女、鮎川まどかに出会い、ひと目惚れする。だが、まどかは学園一のスケバン少女で、男子からも恐れられていた。最初の頃、まどかは恭介のことをあまり相手にしていなかったが、恭介の優しさに触れていくうちに、まどかも恭介に次第に惹かれていく(いわゆるツンデレ状態)。ところが、まどかの妹分である檜山ひかるも、ひょんな事で恭介を好きになってしまう。まどかは、姉という立場で2人を応援するが、3人の関係は奇妙な三角関係に発展してしまうのだった…。
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

80年代の青春を追体験しているような感覚

アニメ版のキャラクターデザインを手掛けている『高田明美』さんの画集を所有しています。画集を見て、私なりに感じた事ですが、高田さんにとって『鮎川まどか』はやはり特別な存在であった事は明白で、原作者のまつもと泉さんが描くまどかと高田さんが描くまどかは全く違います。まつもとさんはどちらかといえば、性的に訴える、云わば男にとっての美しい女性という側面が強いのですが、高田さんの描くまどかは、どちらかと言えば母性に溢れた、女性としての美しさを極限まで追求した表現で描かれた絵が実はほとんどです。描き手が男性・女性という違いはあるのでしょうが、これだけで、鮎川まどかというヒロインがいかに魅力的だったのか伺えますね。ただまどか以外のヒロインに魅力がないかと言われると、そういうわけでもなくて、ひかるちゃんやまなみ・くるみの姉妹もそれぞれ個性的で非常に可愛らしいキャラクターはちゃんといます。

{netabare}三角関係をテーマにしていますが、そこまでドロドロしたものではなく、恭介・ひかる・まどかの3人がつるんでいる展開が大半を占めます。途中シリアスもありますが、基本的にはすぐに問題は解決するんですよね。この味気ないともあっさりとも取れる、恋愛作品としては無難すぎる展開がきまオレの良い所でもあり悪い所でもあります。

またアニメオリジナルがこの作品の場合強く表に出てしまい、原作との違いは未だ評価が分かれるところです。ただ私は爽やかな青春作品として普通に楽しめるので、その点だけ損なわれていないという箇所で見れば、アニメはそれはそれで良いんじゃない?というスタンスで落ち着いていますね。無難すぎる展開に彩りを添える要素として、超能力という設定があったりしますが、それでもやはり恋愛作品としては落ち着いた雰囲気になっていますね。全体的に。

アニメ版のOPはどれも凝っているのが特徴でもあって、1stOPではカット200枚以上を使っていると言われる程、スピード感のある演出をしていますが、3rdOPでは逆にワンカットで長回しをする演出を試み、非常にゆったりとした雰囲気で構成されています。OPに対するこだわりはアニメの中でも随一といっても良いかもしれません。{/netabare}

私はこの作品リアルタイムで体験していないので、当時の青春が一般的にどのようなものだったのかは結局想像しか出来ません。実際はどうだったかは分かりませんが、この作品の影響で当時の学生は今より大人びていたんだろうなあとそういう風に感じています。勿論鮎川まどかの印象がそうさせるのですけどもね。80年代の青春を追体験しているような感覚というのはそこに由来しています。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 9

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【アニメキャラの魅力】ミステリアスな雰囲気の美少女!きまぐれヒロイン「鮎川まどか」の魅力

『きまぐれオレンジ☆ロード』の「鮎川まどか」。物語のヒロインの1人で、大人っぽくミステリアスな雰囲気を漂わせる美少女です。主人公「春日恭介」と出会った日はにこやかに話をしていましたが、学校で会った時には無視するなど、“ツンデレの先駆け”ともいえる存在です。彼女は恭介の事が好きなのですが、親友でもあり妹のように可愛がっている「檜山ひかる」も恭介の事が好き・・・。今回は、そんな2つの思いに悩まされるヒロイン「鮎川まどか」についてご紹介したいと思います。

■大人っぽいミステリアスな少女
「鮎川まどか」は、黒のロングでスタイルも良く大人っぽいミステリアスな雰囲気を持った美少女です。しかも頭脳明晰で、両親から音楽的才能も受け継ぎ、非の打ちどころのない存在ですが、少し人付き合いが苦手な一面があり、そのためか「春日恭介」と初めて出会った時には、不良と呼ばれ周りから恐れられていました・・・。しかし、「春日恭介」と出会ってからはおとなしくなり、次第に不良というレッテルも剥がれていきます。

■その性格、まさに「きまぐれ」
この作品のタイトル「きまぐれオレンジ☆ロード」の“きまぐれ”は、鮎川まどかの性格からきたものではないでしょうか。「鮎川まどか」は「春日恭介」と二人きりの時は、親しげに話し、笑顔も見せ、時に恭介をからかったり、すねたりと、かなり親しい関係性になります。しかし「檜山ひかる」がいる時は一変。普通の知り合いと話すような雰囲気で笑顔もあまりなく、二人きりの時とは、雰囲気がガラッと変わるのです。恭介から見たら、時と場合で態度がころころと変わる「鮎川まどか」は、「きまぐれ」そのものに感じることでしょう。

■二つの思いに悩む日々
「鮎川まどか」も本心では恭介の事が好きなのですが、それを表に出せない理由があります。「檜山ひかる」から春日恭介が好きだと打ち明けられ、それを「応援する」と言ってしまったためです。「檜山ひかる」は、小さい頃から「鮎川まどか」と共に行動してきたかわいい妹分で親友でもあります。そんなひかるが恭介を好きな以上、その恋路を邪魔する事はできません・・・。何かに付けてアドバイスしたり励ましたりしてしまいます。

しかし、やはり彼女も恭介が好きなのです。実は恭介は、過去にタイムスリップして小学生のころの「鮎川まどか」に会ったのですが、その時も彼女は恭介に好意を寄せ、ファーストキスまで・・・。引っ越してきた恭介を見た時にその事は思い出しませんでしたが、一目で好意を持ちました。それほど彼女は「春日恭介」に惹かれているのです。

そして、ひかるに対する思い。恭介に対する思い。「鮎川まどか」は、この2つの思いに長く悩み苦しむ事になります。

その容姿とツンデレな性格が人気を呼び、80年代を代表する美少女キャラクターの1人となった「鮎川まどか」。もし、今この時代に『きまぐれオレンジ☆ロード』が連載されていたとしても、やはり時代を代表する美少女キャラクターになっていた事でしょう。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 16

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我が青春のバイブル

原作:漫画(週間少年ジャンプ) 既読

全48話  

放送時期:1987年~1988年

学園恋愛ファンタジー


簡単に説明すると、主人公が超能力を使える恋の3角関係ものです。

あらすじ
転校で引っ越した街を散策していた恭介は、赤い麦藁帽子をかぶった少女、鮎川まどかに出会い、一目惚れ。だが後日、まどかは学園一の不良少女で男子からも恐れられている同級生だった・・・



主人公 春日恭介
中学生3年生です。
容姿はごく普通。性格は優柔不断。
特徴は超能力が使えます。
物を動かす能力
テレポート能力
予知夢能力   など・・・

超能力が使えるのは、恭介の他に双子の妹と、2人のいとこと、母方のおじいさんおばあさんです。
恭介の父親は使えません。母親は能力者でしたが、既に亡くなっています。


鮎川まどか
恭介のクラスメート。
黒髪ロングな美少女で、綺麗なお姉さん系。
大人っぽくて落ち着いた性格。
クーデレ(元祖クーデレだと思う)です。
不良していたが、恭介の影響でだんだん普通の女の子になって行きます。

檜山ひかる
2歳年下の中1
まどかと一緒に不良していました。
右目下にある泣きボクロとボーイッシュな栗色ショートヘア。外見は可愛い系で、恭介の前では可愛く振舞います。
まどかの幼馴染で、お姉さんの様に慕っています。
明るく、嘘はつけない性格。

3角関係の恋愛ものです。

当時ジャンプ読んでました。

アニメは中学時代、リアルタイムで観てました。

当時、同年代の恋愛アニメが少なかったせいもあり、リアルでもまどかはクラスの男子の憧れ的存在キャラでした。
自分もその一人で、よくノートにまどかの絵を書いてました。(ウイングマンも) (^^;

ストーリーは、今思うとベタだな~って思います。
映像も、今のアニメと比べたら全然です。^^;

でも、まどかを見るだけでも嬉しくて、ニヤニヤしてしまいます。^^

恭介は、超能力を使って二人の間をフラフラしてて、優柔不断です。
ちょっとイラっとしますが、まどかとひかるの関係上、仕方がないかな~っと。
(-ω-) 


2012年、何年ぶりかにもう一度見ましたが、自分的には懐かしくて思い入れのある作品なので、楽しく観れました。



あなたは まどか派?orひかる派?

恋の3角関係と、魅力的な二人のキャラ 
そこに超能力と云うスパイスが良い感じに加わって
面白くて楽しめる作品になってます。

恋愛ものが好きな方にはオススメです!
映像は温かい目で見てくださいね。^^;

OP
 「ナイトオブサマーサイド 歌 - 池田政典
*「オレンジ・ミステリー」歌 - 長島秀幸
*「鏡の中のアクトレス」歌 - 中原めいこ

ED
*「夏の蜃気楼(ミラージュ)」歌 - 和田加奈子
*「悲しいハートは燃えている」歌 - 和田加奈子
*「Dance in the memories」歌 - 中原めいこ

挿入歌
 「サルビアの花のように」歌 - 和田加奈子
 「危険なトライアングル」歌 - 池田政典
*「ジェニーナ」歌 - 和田加奈子
 「ふり向いてマイ・ダーリン」歌- 藤代美奈子
 「アゲイン」歌 - 藤代美奈子
 「ブレイキングハート」歌 - 坪倉唯子
 「NIGHT & DAY」歌 - BLUEW

*印は好きな曲です。
アルバム 勿論購入してます。
オススメです。 (*´ー`)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 61

63.6 3 まつもと泉アニメランキング3位
きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかえりたい(アニメ映画)

1988年10月1日
★★★★☆ 3.6 (33)
133人が棚に入れました
 2月、春日恭介と鮎川まどかが二人で受験した大学の合格発表の日。 二人で会場に向かう途中、恭介はある言葉を聞きつけた。「私の出るお芝居、見に来てくださいね!」 それは去年の夏に、檜山ひかるが恭介に言った言葉と同じものだった。
 その言葉と共に、恭介の脳裏に去年の夏の光景が再び浮かび上がってきた。それは二度と戻らない夏の、そして苦い――まどかとひかると恭介たちの三角関係の終わりが来た夏の……。 ひかるは芝居の特別公演のオーディションに応募することを決め、一方恭介とまどかは大学受験の受験勉強の最中。 その間にもひかるは「恋人ぶり」を発揮してどんどん積極的になるし、まどかはその様子を見て恭介から離れて行こうとする。しかしある日、ひかるはまどかの恭介に対する気持ちに気付いてしまう。 その頃、恭介はある決意を決めていた。それから三人の関係はだんだん揺れていき……
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

少年期の終わり

【2016/08/26 追記】


夏の終わりごろになると、ふと思い出されて見返したくなる。

思春期の終わりと一つの恋の終焉とが、夏の終わりと周到に重ねられて印象的だ。

三角関係の破綻と清算を丁寧に描く、というよりも、大仕掛けな物語を排してそれだけを追い続ける本作が、問答無用で二股恋愛への嫌悪をむき出しにする多くのアニメファンの感性にも関わらずあまり評判が高くないように見えるのは、原作やTVシリーズの世界観と断絶して感じられるからだろうか。

確かに、独立した映画作品であるという事を考えあわせても、同じタイトルを冠した「シリーズ」との不連続性はいささか行き過ぎている。
シリーズの締めくくりというよりも、「あり得たかもしれない物語」といったところだろうか。
しかし、この不整合は、製作者が原作やTVを蔑ろにして暴走したというよりも、主人公の春日恭介という「少年」に、むしろ深く愛着を覚えていたからではないか、と感じられる。


{netabare}原作を含めた「シリーズ」の世界観の中で「三角関係」を清算するとしたならば、おそらく「ひかる『が』恭介を振り、まどかを祝福する」といったあたりが落としどころとして妥当だろう。

これならば、少年マンガ的な、少年の自己愛的ユートピアを傷つけることはないからだ。

「罰」は、「罪」に対するペナルティであると同時に、それを受けることによって「罪」が贖われて「赦し」が与えられた、という事でもある。
少年のユートピアとして展開された「楽しい」三角関係は、少年の「罪」が「振られる」という「罰」を受けることで帳消しにされ、贖罪の済んだ安全なものとして解消されて、ユートピア性は少年の中に無傷で温存されるだろう。

だが、この「赦し」の先の未来に想像されるのは、自己愛的ユートピアを無傷で通過した、歳を重ね身長が伸びただけの「少年」に過ぎない。

少年マンガには相応しい「落としどころ」だが、製作者の恭介への過剰な愛着が、それを選ばせなかったのではないか。
「青年」として恋愛の官能を色鮮やかに生きる青春の黄金期を、恭介に与えてやりたいという思いが、本作の「逸脱」を決定づけているように思われる。


本作内で、仮想の「落としどころ」とは裏腹に、恭介には「罰」が与えられることはない。
製作者は「罰」という「赦し」を与えることなく、ただ自分の「罪」を噛みしめることしか恭介には出来ない。

自分が、言い訳も解消もしようのない「罪」を抱えているのだと骨の髄まで自覚し、もはや無垢の、「赦し」に浄化された「キレイな」少年ではないと思い知ること。
思春期の夢想的な恋を脱し、恋愛の恍惚を生きる青年へと至るための不可避の通過儀礼として、恭介の苦悩は描かれなければならなかった。
眼を背けたくなるほど無様に足掻く『ひかる』の失恋は、彼女にとっての通過儀礼であると同時に、何よりも恭介の「罪」を具体化するために、周到に配置されている。

製作者がここまで過酷にキャラクターを揺さぶる描写は、単に三角関係にオチを付けるだけにとどまらない意思を持っていたのだと思わされる。
三角関係は「いけないもの」だから解消させるという安直な規範意識では、一編の映画の半分以上も使って延々と恋の破綻を描写し続ける説明にはならない気が、どうしてもする。

そもそも近代的な情熱恋愛の観点からは、三角関係だろうが不倫だろうが否定されるものではない。
あらゆる規範や倫理に反していてもなお、とどめようもなく囚えられるのが近代的な恋愛というものだ。

だが、恋愛のプレイヤーとして恍惚と官能を生きる近代的恋愛の主体は、やはり大人でなければならないだろう。
たとえ三角関係であろうが、自らの選び取ったものだと倫理に背を向けて恋愛を生きるには、「自ら」を持つ成熟した内面が不可欠だ。
規範を知り「罪」を知ってなお、自らの恋愛を生きるためには。

少年マンガ的な自己愛のユートピアの住人には、それは不可能だ。
なし崩しに出来上がったユートピアに遊んでいる子供には。

「シリーズ」の整合性を超えて「ユートピア」の破壊とリセットを企図してしまったのは、製作者がキャラクターに、とりわけ恭介に接近して、子供の世界から先へ進ませたいと思うほどに愛着を抱いてしまった現れに思える。

あるいは、やはり本作はTVシリーズの影響下に構想された現れでもあるのか。

対象年齢の関係だろうか、アニメ作品の中の恋物語は、理念的な愛については語るが、恋愛の官能性にはまるで無関心であることが殆どだ。
(官能性は、単に性行為が描写されるかどうかという即物的なことではない)

記憶にある限りでは、官能性に自覚的な描写を意識していたのは冨野由悠季作品くらいだが、例外的に「TVシリーズ」では、物語の先に官能性をうっすらと予感させることがあった。
使用された数々の楽曲のイメージに影響されているのかもしれないが、この恋の「先」、加齢したキャラクターたちには次のステップがあると予感させるところが。


いずれにせよ、青年化と恋愛の官能は、製作者の中では結びついているようだ。

だからこそ、単に三角関係を解消するのではなく、思春期の終わりとして、青年期の第一歩として「罪」に慄く苦悩をキャラクターたちに科したのだ、とは牽強付会な妄想だろうが、今でも忘れがたく印象に残り続ける理由だと思う。

本作で恋愛の官能の入り口に立ったキャラクターたちは、もしかすると、いずれ三人での恋愛関係を結び直すかもしれない。
だがその時には、これが自分たちの選択であると、倫理規範など歯牙にもかけずに恋愛のプレイヤーとして恍惚を生きることができるだろう。
「自ら」の恍惚を。
少年期という夏の季節の終わりの物語は、そんな想像を膨らませてくれる。{/netabare}




シリーズ性を離れて、単体の作品として本作を振り返ると、脚本に力の入っていることが印象に残る。
活劇もなく日常描写に終始する映像は現代のアニメ表現力と比べるとかなりつらいのだが、脚本の力でストーリーを最後まで追わせることができる。特に、三角関係の破局が不意に到来するのではなく、時限爆弾がカウントダウンするように最初から破綻を内包しているのだと周到に構成されていて見事だ。
ひかるに「わたし、知ってたもん」というセリフを言わせるのは、何度観ても背筋を寒くさせる。


それにしても、メールもLINEもなく、公衆電話と親が取り次ぐ固定電話の距離感は、現代ではどう伝わるだろうか。
30年前の若者も、一生懸命恋愛していたのだ。


【追記】

上記の感想は、本作のテーマが原作およびTVシリーズよりも優れているという「評価」ではない。

原作の、大人になる直前に許された一瞬の「ユートピア」を切り取って作品世界として固定するというモチーフは別に悪いものではないし、劣っていると言われなければならないものでもない。
もしかすると、少年は社会規範の網の目に組み込まれた大人に「成長」しなければならない、という制度性への批判が「ユートピア」のモチーフを要請したのかもしれない。

本作と「シリーズ」と、一つのモチーフへの異なる方向からの愛着が、異なる物語を生み出したという事で、どちらが優れている/劣っているという話ではない。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ドラマのような3角関係の終止符に 原作ファンは納得できない・・・これはパラレルワールドです。(苦笑)

1988年10月1日に東宝系で公開された劇場版アニメ

DVD化されていない作品です。

原作ともテレビアニメとも異なる、恭介、まどかの大学受験の時期を中心に描かれた もう一つのストーリー

原作とは異なる もう一つのストーリーです!
(注 大事な事なので2度言います!笑)

TVシリーズで決着を見なかった三角関係の終焉がテーマ。


この作品は、今までの軽いラブコメ風とは異なり、
超能力が一切出てこない、真面目で重くシリアスな三角関係が描かれてます。


感想

酷評につき、この作品が好きな方はスルーして下さい。
{netabare}
当時見た感想は、「こんなのオレンジ☆ロードじゃない!」でした。
歳を重ね、今になって観た感想も・・・・・やっぱり同上でした。

自分は、この原作が好きでコミックもまだ持ってますが、
気まぐれ☆オレンジロードって、
まどかも恭介もひかるを大切に想っている訳で・・・
自分的には「ハッピートライアングル」(ギスギスしない3角関係)が、「きまオレ」ワールドだと思ってます。


この作品のまどかは、原作のまどかとは別人です!

まどかの「私達もう、3人では居られないんだね・・・」のセリフがありますが、原作のまどかはこんな事、絶対に言わないはず!

妹想いのまどかなら、自分の気持ちを押し殺してでもひかるに恭介をゆずるくらいの女性ですから。

恭介も、ひかるに対して酷い振り方していてビックリ。
ひかるの
「もう 私のこと 好きじゃないんですか?」
「先輩にとって私は一体何だったんですか?」
「答えてよーーー!」><
ひかるが可哀想過ぎます。

原作の恭介なら、泣きじゃくるひかるに対し、あんな「離せよ!」なんて冷たい言動はしないです。


脚本が 寺田憲史氏で、まつもと泉氏は手掛けていな事からこうなったのは仕方ないのか・・・
ε-(ーдー)ハァ
てか、寺田憲史氏って、ちゃんと原作読んだ事ないんじゃないの?って疑ってしまいます。
ε- (´ー`*) フッ


原作コミックのラストを気に入ってる自分には、
ファンにとって原作をぶち壊す残念な作品としか思えないです。
(`へ´;) 

これなら、「きまオレ」としてじゃなく、別のシリアスな作品として出せよ!っと。。。
それならば、普通によくある3角関係に終止符を打った恋愛作品として、アリだな・・・って思えるけど。

ともかく、こんなの「オレンジ☆ロード」じゃない!でした。

自分にとってこの作品は
原作でも何回かあった、恭介がパラレルワールドへ迷い込んだ別の世界の話だと思い込みますw(苦笑)

{/netabare}

この作品は、原作ファンにはオススメできません。
気になる方は・・・ どうぞ~的なw です。 ^^;

ってか、DVD化されてないから
VHSのビデオテープじゃ、今だと観たくても見れないよね・・・^^;



TV版(48話)を観て、3人の恋の結末が気になる方は、この作品より原作コミックを読む方をオススメします。
(=^・ω・^)キリ




余談で・・・
まつもと泉氏 自身も 酷評している事から、DVD化されない理由の1つかもしれない・・・(-ω-) 

投稿 : 2019/12/07
♥ : 36

らすきき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

きまぐれオレンジロード

久しぶりに原作読み返したらまた見たくなって再視聴。
1時間半ぐらいの映画作品。 原作知らないでこれだけで見るのはだいぶ厳しいかな。。

前に見たのは大学生だった頃だったと思うので、それから自分も年を重ね20代後半に・・前にみた時とは感じ方もまた違うものとなりました。
原作は週刊少年ジャンプで1987年まで連載された学園ラブコメ漫画。
ジャンプのラブコメではアイズの次に好きかな。 あ、いちご100%もけっこう好きですよ(´ー`)
古い作品ですがラブコメとか三角関係もの好きならおすすめです。
TVアニメもあり漫画の最後とアニメの最後では結末が少々異なる様です。ちなみに自分はアニメは見ていませんが、アニメの方の続き的感じらしいです。まぁアニメ見てなくても原作知ってれば問題なく見れます。
話的には三角関係に決着をつける話で終始重く暗い。 ジャンプ掲載作品とは思えない、ってかもはやラブコメではないです! 原作の明るく楽しい感じが全然ないのは寂しいですが、こういう昼ドラ的ドロドロの三角関係も好きなので個人的にはOK。
決着を着けるためひかるを突き放す恭介の心の痛みもよく伝わってきましたし、それを乗り越え成長したひかるを最後に見れたのもよかったです。
主役はひかるって感じでした。 自分はひかるより断然まどか派なのですが、さすがの自分でもひかるに同情してしまったほど可哀想でした。。が、少年漫画ではこんなのは描けないでしょうから、映画でやるからにはこういう感じなのもありだなーと思いました。
また、こういう昔の作品を見ると、連絡手段が公衆電話だったり、時代の移り変わりというものを感じるといいますか、そういうのもなんとも感慨深く面白いですね。
ちなみに一番印象深いのが恭介とまどかが見てた映画がタッチの映画作品背番号のないエースだったこと・・そんなんありなのか笑

続編的なものとして映画新きまぐれオレンジロード そして、その夏の始まり へと 続きます。 大学生・社会人になった恭介とまどかの話メインです。本作以上に大人向けな作品になってます。 続けて見たいところだが明日仕事だしどうしよっかな。。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

計測不能 4 まつもと泉アニメランキング4位
きまぐれオレンジ☆ロード 第2期(OVA)

1989年12月27日
★★★★☆ 3.3 (8)
67人が棚に入れました
東京近郊の静かな街に引っ越してきた超能力一家の長男・春日恭介と、転校先で知り合った二人の美少女・鮎川まどかと檜山ひかるの三角関係を中心に描いた、まつもと泉のラブコメコミック『きまぐれオレンジ☆ロード』のOVAシリーズ。

64.4 5 まつもと泉アニメランキング5位
きまぐれオレンジ☆ロード 白い恋人たち(OVA)

1989年2月15日
★★★★☆ 3.5 (11)
62人が棚に入れました
スキーを楽しむはずだった恭介とまどかに、白い恋人伝説が襲いかかる!恭介、まどか、ひかるの3人と仲間たちは恭介の祖父母の家にスキー・ツアーにやって来た。しかしその夜、恭介の祖父は「明日のスキーは恋人同士で絶対に滑っちゃいかんぞ!」と奇妙な事を言い出した。その山で滑った恋人たちは必ず遭難、しかも死体は全裸で発見されるというのだ。翌日、スキーを楽しむ恭介とまどかに不気味な怨霊が襲いかかった。雪の中に閉じ込められた恭介とまどか!ふたりの前に突然、闇の彼方から一筋の光が輝き、その中からおぞましき怨霊の正体が現れた・・・。

計測不能 6 まつもと泉アニメランキング6位
きまぐれオレンジ☆ロード 第3期(OVA)

1991年1月18日
★★★★☆ 3.4 (7)
50人が棚に入れました
原作ともテレビアニメとも異なる、恭介、まどかの大学受験の時期を中心に描かれたもう一つのストーリー。高校の卒業も迫り、恭介、まどかは受験勉強に、ひかるは、卒業イベントのための稽古に時がとられているころ、ふとしたきっかけで、恭介とひかるは、初めての事故ではないキスを交わす。そのときから、三人でいることが当たり前だった恭介、まどか、ひかるの間に変化が訪れていく。

計測不能 7 まつもと泉アニメランキング7位
きまぐれオレンジ★ロード 恋のステージ HEART ON FIRE!「春はアイドル」&「スター誕生」(アニメ映画)

1989年12月16日
★★★★☆ 3.5 (2)
18人が棚に入れました
恭介はまどかに呼び出され、彼女からいとこのバンドのキーボードとして参加することを告げられた。彼女たちが参加するのは、プレイボーイなアイドル歌手・早川ミツルがゲスト出演するスカウトキャラバン。恭介はまどかがミツルに惚れてしまうのではと大反対、喧嘩して街へと飛び出してしまう。と、ちょうどそこにファンに追いかけられていたミツルがいて、2人は接触してしまった。心と体が入れ替わってしまった恭介とミツル。スカウトキャラバンは? 恭介とまどかの関係はどうなる……? 恭介、まどか、ひかる、3人の中学生の三角関係を描いた、まつもと泉の大ヒットラブコメマンガ『きまぐれオレンジロード』のアニメ化作品。本作は「劇場版~もぎたてスペシャル~」として劇場公開もされた、1989年発売の第2期OVA『恋のステージ HEART ON FIRE!』の前後編をまとめたもの。

計測不能 8 まつもと泉アニメランキング8位
きまぐれオレンジ★ロード ハリケーン!変身少女あかね(アニメ映画)

1989年12月16日
★★★★☆ 3.5 (2)
18人が棚に入れました
まつもと泉の大人気SFラブコメ漫画を原作とした、新作OVAシリーズの一本。新作OVA4本を一挙上映の映画「もぎたてスペシャル」の一本として先行公開された。 春日恭介の従姉妹・あかねは女の子ながら、男性より可愛い女子が大好き。そんなあかねが、恭介のガールフレンド・鮎川まどかに一目惚れした。他人に、自分を別人の姿に視認させる超能力を持つあかね。彼女は恭介のもう一人のガールフレンド・檜山ひかるに化けて恭介に猛烈アタックし、まどかのジェラシーを誘発。イケナイ手段で、まどかと恭介の仲を裂こうとするが……!? 原作で人気キャラだったサブヒロイン・あかねのアニメ初登場編。先行TVシリーズでは、あかねの「女子が好き」という性格設定がちょっと問題となり、登場が見送られていたという。

計測不能 9 まつもと泉アニメランキング9位
きまぐれオレンジ★ロード 思いがけないシチュエーション(OVA)

1991年4月1日
★★★★☆ 3.4 (2)
16人が棚に入れました
TVシリーズ終了後も、映画とOVAで新展開を呼んだ大人気作品『きまぐれオレンジ★ロード』。そのOVA路線の一旦の最終作。 初夏のある日。春日恭介は従姉妹のあかねから、ニセの恋人になるよう頼まれた。あかねは友人のミチとチエの前で彼氏がいると見栄を張り、引っ込みがつかなくなっていたのだ。やむなく偽の恋人役に応じる恭介だが、ミチとチエの疑いの眼差しはきびしい。さらにそこにひかるが現れて、恭介に懐こうとしたためあかねは大ピンチ。あかねは超能力を使って恭介がひかるを冷たくふったように幻惑した。だがそんな目に合ったひかるの嘆きが、まどかにも届いてしまい……。 レンタル版のVHSは、セル版のVHSやLDに先がけてリリース。そのレンタル版のVHSでは、もう一つの最終エピソード「ルージュの伝言」と同時収録された。
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