オーディションで親友なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のオーディションで親友な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月14日の時点で一番のオーディションで親友なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.0 1 オーディションで親友なアニメランキング1位
少女☆歌劇 レヴュースタァライト(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (265)
961人が棚に入れました
『舞台少女』――それは未来の舞台女優を目指す、キラめきに溢れた少女たち。ある日彼女たちの元に1通のメールが届く。「お持ちなさい あなたの望んだその星を」。輝く星を掴むべく、オーディションに集まった9人の舞台少女。光を求める想いが、執着が、運命が――舞台の上で交錯する。今、レヴューの幕があがる。

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ブシロードに騙されている(かもしれない)(笑)!!→ 騙されててもいいや! でも人に勧めるとあかん奴かも…。

※あんまり作品内容の話はしてないです。それを知りたければ他の方のレビューをどうぞ。

原作は特にない、オリジナル作品。ただしTVアニメに先行して舞台公演があったという異色作。因みに舞台は観てないです。

本作ですが、テレビで深夜アニメを観ている層からすると舞台公演のCMも含めてかなり長い期間刷り込みがされてます。そういう点ではバンドリ!とかと似たような展開の仕方をしたコンテンツですね。

タイトルに「少女歌劇」と付くだけあって、作中の楽曲はそこそこ良いと思います。またキャストも「声優」としてよりは舞台公演(ミュージカル)を強く意識した選考になっている気がします。

キャッチコピー「アタシ、再生産」とかキービジュアルとかもなかなか良くて「面白そう」と思わせる出来になっていますね。

……とここまで書いておきながら実際に視聴者が「面白い」と感じられるかは今のところはかなり未知数な感じです。もしかしたら今この作品を観ている人は「良くわからないけど、きっと面白いはず!」と思って観ているんじゃないでしょうか(笑)。

かといって何故か「つまらない」と切り捨てられる感じもせずついつい観てしまうナゾの作品というのが現時点での評価ですね。

まあ、全部観終わったら本当に面白いかもしれないので私は一応、完走の予定です。元々ミュージカルっぽい物は好きですので……。

2018.8.31追記:
第8話: 神楽ひかり回。シリーズ構成的には前回の大場なな回とセットとも言えるかもしれません。この7、8話でグッと盛り上がってきた感じですね。

毎回変わるEDですが、背景でフィーチャーされるキャラと歌っている人が違っているのはもしかして今回が初パターン?

2018.9.28追記:
ブシロードの陰謀に乗せられ(?)、最終回まで視聴終了しました。

ストーリーはあってないような、ないように見えてあるような…。

シチュエーションとしてのリアリティーはゼロ(毎回のレヴューで舞台装置どうなってんだ?)なんですが、精神的な葛藤とかの面ではあるあるなのかなという感じでした。

舞台や衣装チェンジについてマジメにツッコんだらあかん、視聴者はきっと精神攻撃を受けてイリュージョンを見せられてる(笑)!

……というわけで、笑いながら観てたような場面もありましたが、多分真面目な作品です。ただ、誰も彼もにはお勧めできません!

<おまけ>
「FLY ME TO THE MOON」のタイトルをもじったと思われる、ED主題歌「FLY ME TO THE STAR」は好きでした。原曲の1小節分を2小節分に伸ばしつつ、原曲のコード進行の面影を絶妙に残してます。こんな作曲方法もあるのかあ、という感じでしたね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

バナナイス!

日常パートは総じて面白かった。
第4話の{netabare}アリバイ作り~翌朝の先生のヒトコト{/netabare}までのくだりは腹を抱えて笑えたし・・・。
うん、日常パートはそれなりに面白かった。

キリンさんオーディションパート(ミュージカルパート)は、当たり外れが大きかった。
正直、評価が難しいな。

7話の{netabare}タイムループ{/netabare}展開以降は、少し物語の様相が変わる。

バナナの声優さんの演技の酷さが・・・。
後半の重要人物なのに!

作画は綺麗だけど、静止画が異常に多かった気がする。
途中で何回、画面がフリーズしたと思ったことか(笑)。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

商業的、だけじゃない。

原作、というかアニメ以外の周辺コンテンツは見ていません。
TV放送のCMを見ると分かるのですが、
ミュージカルをメインにしたメディアミックスという
ちょっと変わった作品です。

私はラブライブを視聴していないので、
商業的な作品というのがあまり分かっていませんが、
本作はアニメ単体でも見どころがあったように感じました。
キャラ押しというよりは、雰囲気押しですが、
なんとなくやりたいことは伝わってきます。

ただ、全体としてはキャラが多いので、
それぞれのキャラパートの回になると、
ちょっとストーリーが薄いように感じました。
1話のワクワク感と、最終話の盛り上げを全体を通して出せれば、
もう少し評価が上がったかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

65.8 2 オーディションで親友なアニメランキング2位
それが声優!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (537)
2536人が棚に入れました
現役声優・あさのますみの体験に基づいた、声優のリアルな日常を描く人気同人誌をTVアニメ化した作品。新人声優・一之瀬双葉はある日「仏戦士ボサツオン」のアフレコスタジオで萌咲いちごと小花鈴と出会う。

声優・キャラクター
高橋李依、長久友紀、高野麻里佳、生天目仁美、三宅健太、小清水亜美、古木のぞみ、佐倉綾音
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

愛と感動の新人声優奮闘記。業界の真実をとくとご覧あれ。<追記;特別編>

何とはなしに観始めた「それが声優!」
こんなに感動するとは思いませんでした。
毎回、うるうる状態です。
原因はシンクロ的感情移入。
新人声優と自分の新人時代を重ねてしまった。
もちろん私の職種とは違うけど、そこは同じサービス業。
共通するものを感じました。

最初は慣れないながらも、ひとつひとつ経験を積み重ね成長する。
緊張でガチガチになることも。
もちろん、失敗することも。
叱られて泣き明かすことも。
その一方、周りから認められ、喜びに打ち震えたこともあるだろう。
そんなこんなの思いが打ち寄せ、とても他人事ではありませんでした。
客観的に考えると、こんな気持ちでこのアニメを観てる人はいないなあと思いつつ。

中堅・ベテラン声優さんがゲスト出演されてましたね。
様々な経験に裏打ちされた言葉や態度。
新人声優はどれほど勇気付けられたことでしょう。
どれほど、未来への希望を貰ったことでしょう。
人と人との触れ合い、これもまた人間を成長させる一つの原動力なのです。

笑いと感動とともに、私を明るい気持ちにさせてくれたアニメ。
それが声優!・・・なのだ!

<追記;特別編>
{netabare}打ち上げと称して温泉旅館にプチ旅行。
おっ、温泉回と思ったら、それはあっという間に終了。
売店でのおふざけが従業員の目に止まり、リサイタルへ。
クライアントを幸せにする。
それが声優!
帰りのバスでもの想いにふける双葉。
この出来事がまたひとつ双葉を成長させたようです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 59

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

〜夢の途中〜

原作未読 全13話

原作者が声優さんということもあってリアルな声優の現実を伝えています。

新人声優3人をメインにして、声優というお仕事の楽しさや大変さを伝えるお話ですね。

色々な声のお仕事を紹介しながら3人の少しずつ成長していく過程を描いてます。

また、1話ごとにベテランの声優さんがゲストに出てきます。役が本人なので素の話し方になっているような感じがしました。

生存競争が激しい世界なので、トントン拍子にいくことがないところもリアルな感じでしたね。

声優というお仕事を色々と分かって勉強になりました。

3人の苦闘する姿を暖かく見守ってくださいね。

OP 作中でメインキャラ3人で組んでいるユニット名イヤホンズが歌ってます。 「HiHi!  道なき道を! Go!Go! どこまでも!」歌詞の内容が結構リアルですね~
ED こちらもイヤホンズが歌ってますが、ラジオ番組のようなやり取りがある曲です。間に毎回有名な曲が入ります。CDで全部聞くとそれぞれの個性が分かって結構面白いですね^^

最後に、メインの3人さんも新人声優さんで双葉役の高橋李依さんは他の作品に出てきていますね。(がっこうぐらし!の直樹美紀さんや乱歩奇譚のコバヤシなど)他の2人もこれから期待してます。頑張ってくださいね^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

高橋李依は天才だった。

主に新人声優の日常をテーマにしたアニメ。
ストーリーは視聴に耐えるくらいに充分に面白い。

2016.06.29追記:
声優あさのますみの原作、「ハヤテのごとく!」で知られる漫画家である畑健二郎の作画による同人コミック『それが声優!』が原作。アニメ化を機会に商業出版され、2016年6月現在で3巻まで刊行、8月に4巻目が出版予定。

原作未読で視聴を開始し、途中でアニメに追いついて既刊分を読了。

各話で実在の声優がゲスト的に登場し、声優としての心得や裏話などを語ってくれる。

メインキャスト3人の中でも「一ノ瀬双葉が主人公」と言って良いくらい明確に他の2人より扱いが良い。

作中での一ノ瀬双葉はパッとしない新人声優だが原作コミックにもある通り作中作に出てくるマスコットキャラ「コロリ」の人形に声をあてて一人芝居をするという器用さがあり、また作中でも声優として様々な役を演じる場面で声優: 高橋李依のある種の天才性みたいなものが垣間見える。

その後の人気作での活躍を見ても、この人は凄い人だと思う。

2016.06.29追記:
OP「それが声優!」、ED「あなたのお耳にプラグイン!」のどちらも良い曲だと思います。

特にEDはバックのアニメーションが作中の声優ネットラジオ放送のDJをやっている設定になっていて、フリートーク的な会話が入ったり、リスナーからのリクエストという体でアニソンとかがちょこっとだけかかったりします。これがあるので毎回とばせないEDでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

68.8 3 オーディションで親友なアニメランキング3位
夏色キセキ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1000)
4409人が棚に入れました
人気声優の4人組ユニット「スフィア」が、12年放送予定のオリジナルテレビアニメ「夏色キセキ」で主演を務めることが明らかになった。メンバー4人全員で主演を務めるのは初めてといい、監督は「機動戦士ガンダム00」の水島精二さんが務める。 スフィアは、寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遙さん、豊崎愛生さんの4人で09年2月に結成されたユニット。10年11月に日本武道館、今年4月に幕張メッセで単独ライブを行うなどパフォーマンスにも定評があり、7月には日本テレビで初の冠番組「スフィアクラブ」をスタートさせた。今回の「夏色キセキ」で、高垣さんは紗季(さき)役、寿さんが夏海(なつみ)役、戸松さんは優香(ゆか)役、豊崎さんは凛子(りんこ)役をそれぞれ演じる。

声優・キャラクター
高垣彩陽、寿美菜子、戸松遥、豊崎愛生、沢城みゆき、真堂圭、三木眞一郎、山崎和佳奈、長沢美樹、名塚佳織、子安武人、恒松あゆみ、宮野真守、鈴村健一、MAKO、斎藤千和、沼倉愛美、五十嵐裕美

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ひと夏のキセキ(*´▽`*)

幼馴染である4人の女子中学生が経験する
不可思議な一夏を描いたオリジナルアニメ。
全12話。


タイトルにもあるように彼女達に起こる
「奇跡」が主題となっているこのアニメ。
ただ、それだけではなく、彼女達が今まで歩できた
そして歩むであろう「軌跡」を想起させるような
側面を持つストーリーになっていると思います。
意外に深くてびっくりw

基本的には女子中学生の青春もの。
日常、夢、あこがれ、悩み、恋といった
この年代の等身大の姿をしっかりと描いており
懐かしむと共に共感できる点が多かったですw

しかし、この作品の最大の特徴は「スフィア」
「スフィアによるスフィアのためのスフィアアニメ」
であるというところ。 間違いなくコレw

寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生の4人で
結成さられた声優ユニット「スフィア」
皆さんそれぞれに朝から深夜まで沢山の作品で
活躍されている人気声優ですね(・∀・)/″
おいらも決して嫌いではありませんw

ただ、声優ユニットありきの作品に些か抵抗感を
感じながらの視聴に……
が、途中から全然ヘーキw 普通に楽しんでましたw
内容さえしっかりしてればOKって事ですかねww


まぁ、良くも悪くも「スフィア」のための作品。
彼女達のファンにとっては見逃せないアニメかと。
当然、その逆も然りだと思いますが(;´∀`)

トータルは無難にまとまった作品という評価です。
声優なんて気にしないという方には
彼女達の成長を青春物語を楽しんで頂ければと。




《キャスト》
逢沢 夏海(CV.寿美菜子)
水越 紗季(CV.高垣彩陽)
花木 優香(CV.戸松遥)
環 凛子(CV.豊崎愛生)



《主題歌》
OP
『Non stop road』/スフィア
ED
『明日への帰り道』/スフィア

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

無邪気な世代

7話まで観たところでしばらく放置していたので、
最終話が終了したところで一気に最後まで観てみた。
{netabare}
他力本願だった彼女達にも、具体的な希望ができたおかげで
少し変化があり、案の定・・オーディションを受けることに。
オーディションの光景、けっこう時間割いて細かく描かれており
{/netabare}

大昔、自分も似たような緊張感を味わったことがあっただけに
リアルに彼女達のドキドキと不安が伝わってきて、不覚にも涙がじわり。
懐かしいというよりは、あぁ青春だよなぁ~ってその若さと
目標に向かってひたむきにダンスの練習をするあたりとか、
素直に感動できる部分ではあった。

がしかし、なかなか盛り上がりに欠けてしまったのは
こちらの期待が大きすぎたからなんだろうか?
いやいや、スフィアのファンでもないし、それほどでは・・

ただ、幼い頃よく旅行に行った伊豆急下田の風景が見れた事や
彼女達のはじけるような明るいOP曲が、とても良かったし
観るたびに毎回、なんだかんだ元気をもらっていた気がする。

(以下はこれまでの感想)
------------------------------------------
<7話まで視聴>

これまで、何度か途中で断念しかかったが、
なんとかまだ視聴を続けている。
暗黙の了解で、スフィアを売り出すための作品であることは
重々承知の上でいるわけだけれど、
4人の女の子それぞれはけっこうかわいいと思うし、
くだらないことでワーワーキャーキャー騒いだり、
つまらないことでケンカしたり、意地張ったりしてるのを観て
そういえば中学女子ってこんな感じだったなって思いながら、
個人的にあたたかい想い出のある伊豆下田の風景を眺めるのも
悪くはないなと。

しかし、どうもねぇ・・あのお石様頼りにしすぎるのが、
なんとも思春期らしいっちゃらしいのだけど、
何でもかんでも石にお願いしてるのが共感できず・・

だって夢は、運とかチャンスも影響するだろうけれど、
基本的には自分の努力で叶えていくものだろう?
そうでなければ、叶った時のありがたみも、喜びも半減するし
果ては将来・・自分の半生を振り返った時や、子供が出来た時
胸を張っていられないよ?きっとね。
少なくとも、いざ何かあったとき、自力で乗り越えていくスキルは
他力本願だけだと全然育たないから。

ついつい、そんなことを思って、彼女達を心配しつつ
なんとか自分達の努力だけで夢を叶えて欲しいなと
見届けたい想いだけで、視聴を続けている。たぶん今後もね。


(以下は第1回視聴後の感想)
==========================================

静岡県下田市を舞台にしたオリジナルアニメで、
今のところ2話まで視聴済みだが、どうやら女子中学生4人の
友情と夢の実現を日常風味で描いていくストーリーのようだ。

声優ユニット・スフィアの4人がメインキャストを務めているので
オチはだいたい見えているものの、どう見せてくれるかで
人気の度合いは決まってきそう・・

ただ、今まで幾度となく旅行した下田での記憶が
懐かしくよみがえってくる街並みの風景は、ちょっと嬉しい。

彼女達の、ケンカなんかを見ていると、中学生らしさ満載で
家族との距離感、接し方なんかもリアルだなと。

大きな起伏も今のところなく、遠い目で眺めている感じだけど
今後、大きなキセキが舞い降りるらしいことは必至。

女の子たちのキャラデザは、いろんなアニメで登場してきたような
わかりやすい雰囲気で、素直にかわいい。
彼女達が歌うOP、EDも、なかなか良い感じ。
でも、スフィアのファンだったりする人のほうが
いろんな部分で、もっとずっと深く楽しめるのだろうなぁ。

そういう意味では、スフィアファンのための作品かなと。
4人の女子でご当地アニメとくると、『たまゆら』を思い出すけれど、
この『夏色キセキ』は、まだ幼さの残る中学生らしい友情と、
ほのぼのとは違う、適度に躍動感のある感じがポイントかも。


ちなみに声の出演は・・

逢沢夏海=寿美菜子
水越紗季=高垣彩陽
花木優香=戸松遥
環凛子=豊崎愛生

そのほか、沢城みゆき、三木眞一郎、名塚佳織、
子安武人、宮野真守、斉藤千和など。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女子中学生が真昼間から裸で街中をうろついてはいけません。

古今東西のありとあらゆるSF設定をぶち込んだ萌アニメ。
すなわち、四人の女子中学生によるひと夏の友情不思議体験ツアーといったところでしょうか。

願い事がお石様に届いたとき、思いがけずいろいろな超常現象が発生し、しばらくするともとにもどるというライトなドタバタ劇です。

私の好きなストーリーはタイプスリップ物語。
この手の話が苦手な私ですが、なるほどと納得してしまいました。

スフィアのプロモーションアニメと言われようとも、ローソンのコマーシャルアニメと言われようとも、好きなものは好きなんです。
夏のまぶしい風景の中での個性豊かな四人組をさわやかに満喫できました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

65.9 4 オーディションで親友なアニメランキング4位
青のオーケストラ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (148)
423人が棚に入れました
バイオリニストの父の影響で中1まではコンクールで活躍していた青野一(あおの・はじめ)。父親が家を出たことでバイオリンから離れ、無気力になってしまう。しかし、中3の秋に秋音律子(あきね・りつこ)と出会い、初心者の彼女にバイオリンを教えることで再び音楽と向き合っていく。 音楽の楽しさを再確認した青野は、秋音とともに強豪オーケストラ部のある海幕(うみまく)高校に入学。ライバルや仲間たちと切磋琢磨し、自分自身や過去と対峙し才能に磨きをかけていく。青野だけでなく、家族や才能をめぐるさまざまな悩みを抱える部員たち。それぞれに乗り越えながら、定期演奏会に向けて自分たちの演奏をともに作り上げていく。音楽で心を通わせていく、青春群像劇。

声優・キャラクター
青野 一:千葉翔也
秋音 律子:加隈亜衣
佐伯 直:土屋神葉
小桜 ハル:佐藤未奈子
山田 一郎:古川慎
立花 静:Lynn
羽鳥 葉:浅沼晋太郎
原田 蒼:榎木淳弥
青野 龍仁:置鮎龍太郎
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

追憶の追奏曲

吹奏楽部の練習の厳しさもしっかり描写されていたし、とても面白かった!
青野君と佐伯君の関係性が好き
そして音がとても心地よく、クライマックスシーンの演奏がとても心に響きました

この作品は女子部員目線で文化系男子主人公を描いているのでぎこちなさを感じる人は多そうです
男子はやたら草食系寄りでやりとりが女性的だし、女子同士のやり取りが自然だから女性作者かな?と思ったらやっぱり女性でした
途中、主人公を放置して律子が主役みたいになっていて、青野君の物語よりもリアリティがありましたね
スポットライトを当てるキャラクターが多く、一人一人の掘り下げが足りてないのが惜しいかな?
この尺で物語を描くならもう少し目立つキャラクター減らしても良かったかも?

【ネタバレあり】
{netabare}
・青野君の父親のエピソード
これはいらないかな? 
父親の名前出てくるたびに青野君がトラウマ思い出して話の進行止まるし、話も感じ悪いだけで面白くないし、作品全体のテンポと雰囲気を悪くしていると思う、佐伯君との関係はびっくりしたけど、これを描くためにやってきたのかって思うと微妙に感じた
特に仮入部の時に青野君目の前にしてみんなでスキャンダルの話を始めたときは嫌な気持ちになりました

・律子とハルへのいじめ
さすが女性作者・・・女子の陰湿な集団イジメがよく描かれてますねー
学校は何やってるの?

・立花さん
この子と性格そっくりな子が知り合いにいて、最初はすごく苦手だった
立花さんの態度も悪いけど、律子たちが悪口言っていじめるのも感じ悪いですね
あれだけ態度最悪だった立花さんが律子達の頑張りを認めて急に態度が柔らかくなったのも
こういう素直になると急に変わる女いるよねーって思いながら見てました
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青臭い心の振動が響いてくる

一度はバイオリンを辞めた元・天才少年は、高校でオーケストラ部で再び演奏し始める。
そこで心を通わせる中で生じる様々な葛藤や成長を描く同名青春群像コミック(未読)のNHK Eテレ連続テレビアニメ化作品の1期目(全24話)


【物語 3.5点】
シナリオのバランスとしては音楽作品で青春しているというより、
青春している少年少女が音楽やってる。
そこを割り切れた視聴者などとだけキャッチボールが成立する、ハマるゾーンが狭い青春アニメ。
私は割り切れたので、また岸 誠二監督、構成・柿原 優子氏の『月がきれい』タッグは波長が合うのか、結構、満足度は高め。


序盤から主人公・青野一(はじめ)の中学時代から掘り下げ、海幕高校オケ部のエピソードが始まるのは3話から。
深掘りすると決めたキャラ回では主人公以外でも例えば{netabare} 律子やハルが経験した中学時代のイジメとトラウマ{/netabare} など、
演奏は二の次にして思春期の心の揺れ動きにフォーカスし続ける。

音楽アニメとして期待したら青春エピソードが重た過ぎて入り込めない可能性大ですし、
部活アニメとして期待しても、キャラ掘り下げに尺を使い過ぎて2クールかけて、3年生最後のとは言え定期演奏会1回終えるが精一杯。
コンクールはどうしたwとなりかねません。

大体、青野や佐伯の昼ドラ並みにドロドロな過去なんて、音楽アニメに必要なの?
と問われたら、必須ではないですよねと答えるしかないです(苦笑)

ただ必須じゃないんだけど、様々な青春を生きる少年たちが、
言葉にならない想いをぶつけられるのが音楽。
性格が違う者同士でも合奏すれば一つになれる。
だからクラシックは時代を越えて何度も奏でられる価値がある。

青春の中で音楽をどう位置づけるかの整理はできている作品だと思います。

終盤21話、{netabare} 野の父・龍仁{/netabare} によるバイオリンは振動が共鳴し音を出す楽器。
心にも振れ幅があればあるほどよりいっそう音は豊かになる。
この音楽観は作品のあり方やテーマも代弁していると言えるでしょう。

あの回は青野が部活の青春を通じて心を開いて来た成果が、
過去の捉え直しを通じて感じられる。
本作らしい主人公覚醒回として印象に残っています。


21話までは物語4.0点だったのですが、ラスト2回に亘る定演回が思ったよりグッと来なかったので3.5点に。

演奏会自体はタップリ尺が取られているのですが、合奏は群像回想劇等のBGMに使われる構成。
本作を青春アニメとして割り切っている私にとっては音楽を脇に回す構成そのものには不満はないです。

ただ、その回想等の内容がサイドストーリー感があるシーン多めで、感動が脇に分散した感じ。
{netabare} コンマス原田先輩に、お前自分に甘いだろ?と喝破された羽鳥{/netabare} の件など、中々の良シーンもあるにはありましたが。

せっかく尺を費やして衝突も繰り返して青春して来たのなら、
多少重複しても良いので、メインエピソードの熱量をダイレクトに伝える回想シーンをピックアップして欲しかったです。


私の心に一番響いた演奏シーンは、定演ではなく意外と8話のバッハ「G線上のアリア」だったり。
{netabare} 律子とハル。{/netabare} 心の傷を共有する者同士が、2話分の尺と言葉を尽くしてもなお言い表せない想いを月夜に向けて音色に乗せて響かせた。
青春作品で音楽をやる意義を感じたワンカットでした。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・日本アニメーション

物議を醸した演奏シーンでのCG。
CG自体のクオリティは悪くはない。
むしろ大人数による息が合ったオーケストラの迫力を演出できる利点もありますし、
表情描写まで対応して好感できる部分もあります。

ただ途中まで手描きで演奏する人物を描いておいて、唐突にCGに変わるのには違和感を覚えます。
CGに切り替わる度に、視聴の集中が切れる。
それだったら、いっそ楽器持ってる人間は全部CGにしてと何度も思いました。

日常シーンでの作画カロリーの著しい低減具合から見るに演奏シーンまで手描きで行けるだけの作画兵力は恐らくない。
だからと言って、フルCGアニメにするだけの技術力があるとも思えない。
全体的に制作体制が脆弱だったのではと言わざるを得ません。


このままだと作画基準点割れは必至ですが、どうにか3.0点キープしたのは、
ブルーを強調した画面作りが、私の好物だったから。
校舎から、制服から、主題歌アニメーション、主人公の髪色、名字まで青尽くしの多幸感。
ブルーがCGへの切り替えで切れかけた私の集中力を繋いだ命綱でした。


【キャラ 4.0点】
天才バイオリニストの父との愛憎を抱える主人公・青野一。
ドイツからやって来た宿命のライバル・佐伯直。
多少言葉をぶつけ合っただけでは解決しない。本気で喧嘩しないと分かり合えない。
2人を筆頭に、1話分のキャラ回では処理しきれない豊富な設定量で
(一部視聴者を胃もたれさせつつw)
心で響かせる音楽を表現。

その設定量が、脇に至るまで敷き詰められている辺り、
本作が心を重視していることが伝わって来ます。
終盤、{netabare} 武田先生の柔道部時代からオケ部での青野父との青春{/netabare} まで掘り下げられたのには舌を巻きました。

私が地味に好きなのは秋音律子と立花静の関係性。
初心者に苛立つ経験者というよくあるギスギスの構図なのですが、
{netabare} 初心者・律子が中学時代に相容れない他者と衝突するばかりだった苦い経験を経て、
同じ轍を踏むまいと懐の深さと成長を見せる辺りが、{/netabare}
コクが深いカップリングだなと思います。


【声優 4.0点】
主人公・青野一役の千葉 翔也さん。
本作では時に声を荒らげて本音をぶつける熱い演技も交えて、
貧弱な作画ではカバーし切れない心の葛藤も好表現。

岸 誠二氏が共同監督を務めた『よう実』でも主演したチバショーならば観るというのが、私の主たる視聴動機に。

チバショーの相手になった佐伯直役の土屋 神葉さん。
序盤は繊細な美少年ボイス中心でしたが、以前主演した『ボールルーム~』でも熱情をぶつけて来た土屋さんとなら、
ライバル舌戦もヒートアップするに違いないとの期待も私の視聴を後押し。
そして、2人は期待通りの掛け合いで魅せてくれました。


【音楽 4.5点】
作中クラシック曲は洗足学園フィルハーモニー管弦楽団を基軸に、
キーキャラクターの演奏にはプロのバイオリン奏者も当てて再現。
その演奏で主人公や周囲の人生を翻弄した青野父の奏者には、米国の世界的奏者・ヒラリー・ハーン氏を招くなど、
奏者とキャラの格もグローバル規模で調整。

個人的にMVPだったのが初心者・秋音 律子の演奏を担当した山田 友里恵さん。
下手くそなんだけど、何か心を動かされる。青野も思わずまたバイオリン弾きたくなっちゃう。
このさじ加減が絶妙でした。


クラシックにはそれほど詳しくない私でも聞いたことある曲ばかりだったのが親しみやすかったです。
特にライバルとの決着を付ける曲などとしても頻出したドヴォルザーク「交響曲第9番『新世界より』」第3楽章は、
この夏の私の作業用BGMとしても重宝しました。


OP主題歌はNovelbright「Cantabile」
鬱屈から立ち上がる歌詞世界に合わせて、ストリングスもアレンジしながら高揚感を表現した良作青春ソング。

ED主題歌は「夕さりのカノン feat.『ユイカ』」
お笑いコンビ・霜降り明星の粗品さんが作詞・作曲を担当。
痛切さもあるOPとは対称的に楽しげなムードのED。
例え本編が修羅場でも、EDで音を楽しむと書いて音楽を感じられる貴重なひと時を提供。

ネタ作りに作曲と創作に貪欲なお笑い芸人のバイタリティーには圧倒されます。


【付記】
放送終了後、2期制作も発表。

メインキャラの過去の問題には概ね解決の道筋がついたと思われるので、続編はもう少し音楽、部活アニメ寄りにシフトするのでしょうか?
もっとも青野、律子、ハルのトライアングルに引火などしたらまた別でしょうがw
いずれにせよ続編視聴の機会があれば方向性を示すサインは見逃さないようにしたいです。

あとは作画兵力をもう少し増強していただければw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

NHKの目利きが一番の戦犯?!個人的には今年ワースト2かな/2023/11/23追記

【レビューNo.89】(初回登録:2023/10/9)
コミック原作で2023年作品。全24話。
「クソアニメのレビューを書く」という体験を1回しましたが、負のエネルギー
が体を突き動かすというか・・・
個人的にはクソアニメのレビューを書くのは、時間のムダだし腰を上げるのにそ
こそこエネルギーがいるので、基本「レビュー止めとこ」ってなるわけですが、
それでもレビューを書きたいと思うのは、相当なクソアニメってことなのかw

(ストーリー)
かつてはヴァイオリンのコンクールで数々の成績を収めていた少年・青野一。
しかし著名なヴァイオリニストの父親は不倫から家族を捨て離婚。そのため一
は父親を憎み、ヴァイオリンを止めていた。
しかし中学3年時、担任の武田先生の依頼から秋音律子にヴァイオリンを教える
ことになり、自身も自分と向き合い再び弾き始めることになる。
そして武田先生が指し示したのは、オーケストラ部の名門「海幕高校」へ入り、
音楽を続ける道だった。
秋音とともに海幕高校に進学した青野は、そこでコンクールでトップの成績を収
めていた佐伯直と出会い、ヴァイオリンの腕を競うことになる。

(評 価)
音楽モノってあんまり観ないのですが(特にバンドモノとか)それでも「のだめ」
をはじめ、「この音止まれ!」「ユーフォニアム」など「音楽モノに外れなし」
というのが今までの私の認識だったのですが、それを見事に覆してくれましたねw

・絶望的に魅力のない主人公
 ・陰キャっぽいビジュアルの悪さもあるんですが、なんか主人公に絶望的に魅
  力がないんですよね。
  一番の原因が、何をやりたいのかが分からず共感できない点ですね。
  まあ「メジャー:茂野吾郎」のようにギラギラしてればいいのかということ
  でもないのですが、まず最初の「海幕高校」もオーケストラ部入部も動機が
  曖昧なんですよね。
  「漠然とヴァイオリンが上手くなりたく、なんか流れのままに」
  って感じで。
 ・その後佐伯や先輩との出会いにより
  ・もっとヴァイオリンが上手くなたいという強い思い
  ・オーケストラ部のコンマスを目指すという大きな目標etc
  輪郭は強化されるのですが、見せ方が悪いのかこちらに熱く伝わるものがなく
  「ストーリー都合だけで、青野が本当にそういう思いを抱いているの?!」
  という感じで、何故か共感できないんですよ。
  ざっくりいうと、結局
  「青野一という『人間』をどう描きたいのか」
  をしっかり定めず、「設定」だけで見切り発車してるなっていう印象ですね。  
 ・あと何かにつけ「(不幸自慢の)親父が悪い」的な後ろ向きな点も。
  (この部分は、終盤で「自分の音楽の源流には父親がいる」と感じる描写が
   増え「原作者がやりたかったのはこれなんかなあ」って感じる部分はあり、
   改善の見込みはありそうですが)
 
・上っ面をなぞったようなストーリー
 ・ストーリーもなんというか、音楽モノや青春モノの外れのないテンプレ的な
  レールを集めてきて、その線路上で物語を走らせているという感じで、
  「『青のオーケストラ』という作品を観てワクワクする」
  といった満足感が皆無なんですよね。
  (以前レビューした「僕ヤバ」とは真逆だなっとw)
  王道展開というより、上っ面をなぞったようなストーリー展開って感じ?!
 ・あとストーリー構成のチグハグさも。
  主人公をろくに描いていないのに、高校入学早々秋音と(もう一人のヒロイ
  ン?)小桜ハルの中学時代の重いエピソードが展開され、そっちのキャラの
  深掘りが始まっちゃうので、なんじゃそりゃ?Iって感じで。
  それでいて青野の方は「いつ魅力的になるんや」って期待してたら、上述の
  通りでアニメ終わっちゃったよとw
  そして秋音の方も中学時代は魅力的なキャラに映ったのに、高校に入り上述
  エピソードが終わると、なんとなく埋没しちゃったなっと。 
 ・それに「名門:海幕高校」という設定も、まるで活かせていないのも致命的。
  原田や羽鳥がもっと魅力的に描かれていれば作品の見え方も違っただろうに、
  この辺も描写が甘く「ただのいい先輩やん」って。
  また顧問の鮎川先生も厳しく怖いらしいが、作品を観る限りいうほどかと?
  部の方針なのか分からんが、「ユーフォニアム」と比べてもなんか緊張感が
  足りず緩くないかと。空気にメリハリ感がなく、作品的には「名門校たる所
  以はどこにあるのか」よくわからんレベルだなっと。
  (時々それっぽいセリフや描写は入るが、作品としての一貫性が確立されて
   いないから「点」で終わり、そもそもアニメとしての演出も出来が悪いの
   で説得力がないんだよね。)
  高校では部活のシーンが大きなウエイトを占めるのに、ここに独自の面白さ
  がないとか、一体どういうことやねんとw

・最大の隠し玉も不発?!
 ・この作品最大の隠し玉は(以下重要ネタバレ)
  {netabare}「佐伯は青野の父親の不倫相手の子供だった!!」
  たしかにネタとしてはセンセーショナルなのですが、作品を観る限りなんか
  これも不発に終わったなっと。
  それによりどんでん返しがあった訳でもなく、作品の面白さに大きく貢献し
  た訳でもなく、「一体何だったんだ?!」って感じでwww
  (一応2人が完全に分かり合えたとか、青野が一皮むけた扱いになってるが、
   その辺の描写もアニメとしては・・・って出来なんだよなw)
  これなら、この設定がなくても大局には支障なかったのでは?
  (まあ原作者的には、最大のオリジナリティだから「なし」にはできないで
   しょうが。穿った見方をすれば、原作者もこの設定を思いついたところで
   満足してしまい、そこで思考停止しちゃったのかなっと。){/netabare}
 ・この作品も全体的にイベント頼みで、それに沿って人物を動かしてるだけで、
  結局「人間」をしっかり描いていないんですよね。
  個人的に魅力的だったのは、中学時代の秋音だけでしたね。
  (あとは武田先生位で、思えば中学時代がこの作品のピークだったかなっとw)

総評としては
・音楽モノをやってる割には、そこに特筆すべきエッジがある訳でもなく
・では青春群像的なものを見せたいのかといえば、「人間」をしっかり描いてい
 ないから、主人公以下主要キャラが魅力的に見えず
「『青のオーケストラ』という作品は何をやりたいのかよく分からない」
まま終わってしまったという印象ですね。
そもそも「著名なヴァイオリニストの父親」以外は「音楽モノ」である必要性が
あったのかという、根幹から疑いたくなるレベルで
「『音楽モノ』の作品として、『音楽』とどう向き合っていくのか」
という観点を軽視しすぎでは、という印象を受けました。
(それっぽい曲の解釈を入れたから、『音楽』と真摯に向き合った作品というの
 はちょっと違うだろうっと。それじゃこちらに響くものがない訳で、この辺り
 も『主人公の魅力のなさ』に大きく影響してるように感じる)
それに全般的にアニメとしての演出も弱く、センスが感じられなかったかな。
  
NHKで放送する作品って、どこか1本芯が通っていて「さすが」って感じが強かっ
たのですが、この原作のどこが琴線に触れたのか?
単純に出来の悪さなら「なろう系の量産型異世界モノ」など下はいくらでもある
でしょうが、この辺とはそもそも予算をはじめ土俵が違いますからね。
NHKがバックでこの出来とか正直救いようがねーなとw
そういう意味では、個人的には今年ワースト2の作品だといえるかも。
個人的な見解ですが、一番の戦犯は
「NHK、なんでこんな作品選んじゃったの?!」
目利きが曇ったのか、こんな上っ面だけの作品に騙されるんじゃねーよと。
(クラシック音楽という題材と「小学館漫画賞」少年向け部門受賞という看板だ
 けで選んだんじゃねーのかと)
2期決定らしいですが、なんだかなあって感じですね。
それよりも「アオアシ2期」をさっさと制作しようよとw

(訂 正)
・今年ワーストワン → ワースト2
 「Buddy Daddies」が今年のアニメってことが抜け落ちてました。
 個人的にはこの作品が断トツのワーストワンですね。
 でもそれに次ぐ印象の悪い作品かなっとw

(2023/11/23追記)
{netabare}個人的には「101匹足利尊さん」の「青臭い心の振動が響いてくる」というレビュー
が興味深く「なるほど、そういう見方もあるのか」と。

ただ個人的には「やっぱり評価できない作品かな」っていう点は変わらずで、その
辺を補足。

>一番の原因が、何をやりたいのかが分からず共感できない点ですね。
レビューを書いている時に感じたのは、逆に、
「自分がまだ未成熟で何者かわからないから、それを探していく物語」
として進めていく路線もアリじゃないかと。
でも本編をみる限りでは、そういうのをメインに置くわけでもなく
・父親の離婚という不幸自慢
・オーケストラ部の名門校
・佐伯の衝撃告白 etc
原作者は「青野という人間をどう描くか」よりも、いろいろキャッチ―なパーツは
集めたもののそこに深みはなく「どうストーリーが見映えするか」という表面的な
描写にご執心なのかなっと。
>「人間」をしっかり描いていないから、主人公以下主要キャラが魅力的に見えず
結局この原作者がやってることは「人物描写」ではなく、「彼はこういうタイプの
人間です」という「レッテル張り」レベルにしか見えなかったんですよね。

>オーケストラ部の名門校
> 原田や羽鳥がもっと魅力的に描かれていれば作品の見え方も違っただろうに、
ここも追加で書くと
・ずっとヴァイオリンを続けていた佐伯より、ブランクのあった青野の方が評価が上
 (一応青野の努力している描写もあるが、表面的でなんか軽い)
・2年のトップがダンス部と兼部のチャラい羽鳥(しかも1年に簡単に負ける)
で、名門校の威厳や演奏家の厳しさがまるで感じられないんですよね。
そして原田も凄いコンマスらしいのですが、人物描写が甘いので説明セリフメイン
で無理やり持ち上げている感じで、コンマスなんて知らなった私に一発でコンマス
の価値を理解させた「のだめ:カイ・ドゥーン」の描写とは雲泥の差だったなと。

それにストーリー構成のチグハグさも追記すると、通常2クールアニメなら
・1クール目は丁寧な下準備をして
・2クール目に入った辺りからメインテーマを解放して一気に面白くみせていく
という感じなのですが、
・1クール目で下準備ができていない
 → 中学編の導入部はよかったが、それ以降は秋音と小桜の掘り下げが始まった
   り(それが後の展開の面白さに繋がるなら理解できるが単発で終わった感じ)
   上述の通りいろいろサボってるって感じで、漠然と部活の様を見せられてい
   るだけ
・2クール目のここからというところで
 → 青野のお母さんが倒れた
 → 佐伯の衝撃の告白
 で、話の腰を折るという・・・
 しかも、佐伯の衝撃の告白はかなり重い話で、もっとここで深堀してもいいとこ
 ろだが、結局中途半端で終わり。
 これなら「部活の方針等で大喧嘩して本音をぶつけ合って分かり合えた」という
 展開とどう違うのって感じなんですよね。
 せっかく意味深な爆弾ぶち込んだなら、それをしっかりと活かせよと。
 なので、大事なタイミングでこんな話をぶち込んでくるから「この作品は一体何
 をやりたいんだ?」という評価になっちゃうんですよね。
・で、こんなことをしているから、物語的には「定期演奏会」までしか進まず
 → 定期演奏会前に長い原田らの思い出語り
   これで演奏会は演奏に集中するのかと思いきや
   演奏中にも更に思い出のフラッシュバックって、感動の押し売り演出がウザい
 しかもここに原田→羽鳥への厳しい言葉とか、ホンマ意味分からん。
 これどのタイミングで言ってたんや?!それにより物語の整合性が・・・

>上っ面をなぞったようなストーリー
こんな感じで個人的には褒められる部分がほとんどないって感じなんですよね。
しかも2クール使ってこれだと弁解の余地はないかなっと。
(エピソードは進むも、こちらに積み上がってくるものがないという・・・)
唯一評価できるとしたら
>終盤で「自分の音楽の源流には父親がいる」と感じる描写が増え
「人間としては最低だが、音楽家としては認めることができる」という流れが2期に
みられれば、青野の成長として本作の意義も少しは出てくるのかなっと。
それ以外は「『青のオーケストラ』という作品を観てワクワクする」が皆無って感じ
で、私には全く合わない作品だったかなっと。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

70.9 5 オーディションで親友なアニメランキング5位
スキップビート!(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (346)
1702人が棚に入れました
高校にも行かず日夜バイトに明け暮れる主人公・最上キョーコは幼馴染であるロックミュージシャン・不破尚と同居し、生活費を一人で賄っていた。歌手志望で家出同然に上京した尚に献身的に尽くす事が無上の喜びだったが、尚がデビューし超人気歌手となった後は次第に距離が開いてきていた。
そしてついにある日、自分が単なる家政婦代わりに上京させられたことを知り、あっさりと別れを告げられる。捨てられてしまったキョーコは失意の中で尚に復讐すべく、芸能界入りに挑戦する決意を燃やす。執念と根性で無理を通し、尚の所属するアカトキと並ぶ大手芸能プロダクションのLMEの新人発掘オーディションに参加し審査員の意表を突き、一次審査を通過する。しかし続く二次審査で愛する心と愛されたいと思う心が欠けている事を露呈してしまい、落選してしまう…。

声優・キャラクター
井上麻里奈、小西克幸、宮野真守、早水リサ、川中子雅人、石井康嗣、今野宏美

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

王道なシンデレラストーリーでかなり好きです♪

あらすじはヒロイン最上キョーコが
裏切られた男への復讐のため芸能界入りし
復讐を果たしつつも役者としてのし上がっていく
というサクセスストーリーである

少女マンガなので最初は抵抗ありましたが
今は漫画集めるくらいに好きです♪
それにこれは男性でも普通に楽しめます♪

主人公のキョーコが個性的で
めちゃくちゃ好きだったな♪
普段は金もなくメイクもしてないけど
メイクしたらめっちゃ可愛くなるとか
機転が効いてアドリブが上手いのとか
段々と周りにも実力が認められていく
こういうシンデレラストーリーが
王道ながらもかなり好きでした

基本ギャグアニメだが
笑いとシリアスが上手い具合に絡み合ってくれて
とても見やすかった
でもコメディ要素も多く面白くて良かった♪

終わり方がどうも中途半端というか
打ち切りみたいな感じになって残念
原作のストックも結構貯まっているので
そろそろ2期を希望したいが無理かなw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

逆上女のサクセスストーリー

少女漫画原作。
芸能界が舞台のスピーディーな愛憎コメディーです。
真面目で一途なトンデモ少女の大逆襲物語といったところ。

幼馴染の芸能人男に捨てられたキョウコ。
普通は意気消沈するのに、この子は違う。
復讐という負の感情をポジティブに変換。
スーパー行動力を発揮し、芸能界を登りつめます。

キョウコの言動がいちいち可笑しい。
爽快オーラを常に発散。
猪突猛進的な態度に好感が持てます。
井上麻里奈さんの声がまた爽やかでカッコイイ。

次が気になりついつい観ちゃう良質アニメ。
キャラデザが古いのでリニューアル希望。
原作完結後、4クール程度で製作すれば名作になるでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

風来坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最近、頭使い過ぎじゃないですか?

最近は鬱だったり深く考えさせたりっていうような観賞後に
ちょっと疲れちゃうなっていうアニメが人気ですが、
このアニメは「面白かった~♪」って終われる作品です!
 
少女漫画原作ですがラブコメ要素少なめなので男性でも
全然楽しめる!あまり浮上してこない作品のような気が
しますが埋もれるには惜しい。
小難しく考えずにアニメを楽しんでみては?って方に
オススメしたいです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19
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