サイキックでロボットなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのサイキックでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番のサイキックでロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.3 1 サイキックでロボットなアニメランキング1位
プラネット・ウィズ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (272)
971人が棚に入れました
「おれは、おれが味方したい人達の味方だ。そんだけだ!」
過去の記憶を失いながらも、平穏に暮らしていた高校生・黒井宗矢。だがある日、
世界は謎の巨大兵器「ネビュラウェポン」に突如襲われる。
猫のような姿をした「先生」とゴスロリ姿の銀子と共に、宗矢は戦いに巻き込まれる
ことになったが_________なんと相手は人類を護る7人のヒーローの方だった!
宗矢の記憶に隠された戦う理由とは?

気鋭の漫画家・水上悟志が贈るオリジナルアニメーション、ここに開幕!

声優・キャラクター
阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

目覚めよ、サイオニクス戦士たち

1話感想{netabare}
ロボットいづなよしつねっぽいなぁって思ってたらいづなよしつねだった。
ちっしゃーねーなぁ、最後まで見るか(ツンデレ)。
ダリフラもいずなよしつねだったら違和感あそこまでは…いや言うまい。
内容は一話段階では可もなく不可もなく…戦闘は昼間にやって欲しいくらいか。
あ、それと銀子がヘボットで居た猫メイドっぽいなぁって思ってたら声がヘボット(井澤詩織)だった、いやそんだけ。{/netabare}

2話感想{netabare}
おおっ、これは…。
ちと自分語りしないで説明できそうもないので自分語りを挟んでの感想になるのでご注意を。
と前もって断ったうえで──
作品を見て「〇〇な部分が足りないなー」って思うことって誰でもあると思うし、それに合致するのはこれだけ作品数に溢れてる現代なら探せばいくらでも見付かるとは思うのだけど…。
そうはいっても探すの面倒だし、結局放送されるアニメを順に見てくだけの受け身な状態に甘んじてる自分も悪いんだろうけど。
とはいえやっぱ作る側…特に作家と呼ばれる人ならそこら辺の空気をくみ取って…っていうより本人が「いや、そこはこうだろ」ってのを入れたがる人種だろうなーとも思ってて。
一時期流行ったラノベテンプレ系アニメなんかそこら辺の拘りっていうか、「前の似た作品のダメだった部分を改正して出してくる(その代わり別の部分でダメな部分が発生するが)」感がしてそこを見るのが結構面白くて。
一例挙げると“劣等生”で主人公が学校で評価されないことに納得のいく理由を感じず「んなワケねーだろ」と思ってたところ、“落第”で似たような展開やって「それは黒幕が意図的に評価基準を歪めてたのだ」って理由を提示してみたり。
とはいっても「ダメな部分≒尖ってる部分≒ウケてる部分」って側面もあって、全部が全部突っ込み所を無くすと今度は箸にも棒にもかからない平坦でつまらないものにしかならない、ってのも分かってて。
「いやぁ面白い作品って難しいっすねぇ」としみじみ思ったり。

と、なんか自分でもうまく言葉にまとめられなくて取り留めのないことを書いてしまったけど、このプラネットウィズ、2話見たら個人的にはアレを思い出してしまいまして。
ストライクウィッチーズ(以下ストパン)。
1期で人型ネウロイってのが出て、どうにもそれがネウロイ内の穏健派っぽくて、一方で人類はネウロイを総じて敵対視してて。
また軍上層部が密かに開発してたウォーロック(コアコントロールユニット)がオーバーテクノロジー過ぎて、ひょっとしてネウロイの生け捕りに成功したか裏切り者が居る?って考える方がよっぽど自然で。
と、1期終わった段階では色々と考察のし甲斐のある展開だったのだけど…だったのだけど、2期でそれらを全部“おじゃん”にしてくれまして、その時の落胆ぶりは今でもよく覚えてる。
なんかその時の悔しい気持ちを晴らすかの如き内容に見えまして、プラネットウィズが。
構造だけで見たら似てなーい?
ネビュラ=ネウロイ、穏健派=ネウ娘、グランドパラディン=軍上層部、パラディン側ロボ=ウォーロック、謎の砂=(コアコントロール下の)コア
似た構図の作品は探せばあるとは思うんだけど、どうにも自分には“ストパン1期見終わった後に妄想した設定”に思えてしまって…同じように考えて同じようにガッカリしたクリエイター居てもおかしくない…かも?
期待して良いのかな、ストパン2期の無念を晴らすっての、やってくれんかのう?{/netabare}

7話までの感想{netabare}
↑でストパンっぽい…っていうより「本来ストパンでやりたかった展開があったけど、下手にウケてしまい長期コンテンツへと方針転換することになって無かったことにされた展開(A)」っていうのがあって、それに近い気がするって書いたけど、やっぱそれっぽい。
それどころか…(A)については高村監督も“ビビッドレッドオペレーション”(以下ビビオペ)で晴らそうとしてたキライもあって、結局そっちも失敗に終わったワケだけど、その「やりたがってたこと」をプラネットウィズは実現していってるような気がする。
自分のビビオペの感想でも書いたけど、構造が“グランセイザー”っぽいような?
グランセイザーに限らず似た設定の作品っていくらでもあるだろうけど…竜の残滓=ボスキート疑惑で、これで兄貴の幻影(楽園の民)=ネビュラ評議会より上位のアストラルボディだとしたらウオフマナフ(ビビオペでは絶対の存在)に該当するけど、果たして…。
いやぁ、この作品に高村監督はどう感想抱くのか非常に気になる。
とはいえアプローチはビビオペとは全く違ってて、あっちだったらサイキックに目覚めるのは女の子限定になってたことだろうw

銀子が実はシリウスから侵略を受けてた他惑星のお姫様だったってのも特撮っぽい(偏見)。
二日酔いでのたうち回るシーン見たかったなぁ、オレもなぁ。
先生はソウヤをシリウス人にも愛の進化種族に成り得たことを証明するために育てると言ったが、同様に異星人?と思われる竜造寺隆は地球で育った末にあんなんなっちゃったワケで。
竜造寺隆が一体何者だったのかが問題になるけど、ひょっとしてネビュラが地球人を試した様に、楽園の民がネビュラを試してる?
ソウヤとしてはシリウス軍が悪いだけでトンだとばっちりなんだろうけど…裁定下すのはまだしも断罪するのは行き過ぎってのがテーマなんかね?{/netabare}

10話までの感想{netabare}
月の裏側に龍が潜んでる→龍自体は破壊・侵略を旨とする悪的存在ではなく、あくまで地球人がシリウス人と同じような過ちを犯す可能性がある場合姿を現す?→封印派勝利で地球人を封印できたら龍はどこかに姿をくらましてしまう?
ってことで、龍退治するためにはまずは封印派を挫かないとならないってことだったのかな?
当然主人公が地球人へ感情移入しかけてるってこともあるだろうけど、それも含めての楽園の民の思惑かなぁ、と。

しっかしまぁ先生が近年稀に見るイケメンで、こりゃあ英雄呼びされても仕方ない。
封印派にしても、リエル人「(侵略されて)シリウス人許せねぇ」→シリウス人「(制裁されて)龍許せねぇ」→龍「処刑されました」
って感じで、起きちゃったことに対しては被害者?の溜飲を下げることを旨とし、根本原因となりうるものを徹底排除って感じか。
気を張ってひたすら断罪断罪で、それはそれで精神を摩耗することで、「ちったぁ許してやるって余裕持てよ」ってのが先生の言い分だったのかな。
んで、銀子から「誰も恨んでない」って言われたら閣下ももう引き下がるしかない。
ってか肉も食わん温厚な種族のリエル人からしたら、いくら侵略してきたシリウス人とて星ごと滅亡って聞いたらドン引きなんじゃねーかなぁ。
しかも銀子はテレパスで滅亡する瞬間の悲鳴まで聞いてるワケで。
ところで復活したネズヤ先輩の喋りって若本規夫を意識してないか?ご本人目の前に居るぞw
白石クンの衣装がエイトロン思い出して仕方ない。

でもって竜造寺隆だけど、やっぱり龍の化身(一部)だったのか?
時系列が合わないのが問題だったけど、龍が時空跳躍までしてたってことでそれが解消してしまいました。
何話だったかジジイが「空から落ちて来た赤ん坊を拾った」と明かし、その後「なんちゃって全部ウソ、テイクミーファラーウェイ」とはぐらかしたけど、嘘ではなかった?
(因みに同じ回の中で、ソーヤは自分が宇宙人だとメガネに明かし、その後「なんちゃって全部ウソ」と言うも「うん、そういうことにしておく」と見抜かれてまして。
秘密を打ち明けてその後に「ウソです」と言われて、打ち明けられた側がどこまで見抜けるかの対比を狙っただけで、打ち明けた内容自体は両者とも本当だったんじゃないかなぁ、と)
死んだあと粉になってたしね。
そもそもネビュラの処刑を逃れたり月に隠れて見付からずに居たり、龍に関してはただ倒したり改心させて終わりって事ではなくもうひと悶着ありそう(願望)。
楽園の民がな~んか手引きしてんじゃないかなぁ?{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
今期トップ3に入る勢いで面白かった。
なにより↑で指摘したように、某作品が「やりたくても大人の事情でできなかったこと(妄想)」をやってくれた感じで、先帝の無念を晴らすというか江戸の敵を長崎で討ってくれた気分。
いやぁ爽快だ、これを見たかったと言っても過言ではない。
かなり考えたんじゃないかな、毎週見せ場と引きもしっかりできていて「なんだちゃんと作れる人居るんじゃん」とホっとする部分もあったり。
元パラディンメンバーもパラディン所属の頃はそれ専業(消防士辞めたと言ってるし)で立派なビルに本部構えてたのに、ネビュラの一員になってからは副業(世を忍ぶ仮の姿?)しつつ地上はプレハブ小屋って対比も愉快で。
バックは日本政府や企業なんかよりよっぽどデカいけど秘密組織としてはこうなっちゃうよねーというか、ネビュラとしては現地でマトモな生活できん奴は所詮マトモじゃないってことなんじゃないかなーと思ったり。
そういったことも含め、設定的にはこれ、1年放送でも耐えられる内容だったんじゃないかな?時代が時代だったら一年枠で夕方6時にやってても差し支えない。
もしそうだったら銀子の二日酔いや白石クンの無理のある高校生プレイとか見れたんだろうなぁ、ってかそういう想像を掻き立てる作品ってのはやっぱり良作かと。
先生の「見た目はああだけど行動は超イケメン」ってのもポイント高い。

けどなー、そうはいうけどなー…やや古臭い感じは否めない。
ここら辺は感想書いてる自分にとってもジレンマで、「ちゃんと完結してる」のを評価ポイントにしたいところだけど、大抵そういうのは「こじんまりしてる」。
メッセージ性?テーマ?も普遍的なモノになればなるほどありきたりになってしまう。
こればっかりはなぁ…どうなんだろう、他の方の感想がとても気になる。

余談・園芸ネタ
最後シリウス星に咲いてた花はイチリンソウかな?
もし違ってたとしてもキンポウゲ科(の何かがモデル)なのは間違いない。
ああいう場所でああいう感じで咲いてる花ってキンポウゲ科が鉄板よね。
“アスタリスク”だっけか(落第~と勘違いしてるかも)、あれもそうだったなぁとふと思い出した。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

第10話~最終話&総評 設定が生かされなかった

オリジナルらしいので見ると思うけど、第一印象はなんか物足りない。
朝や夕方に放送してそうな、健全なロボアニメかな。


第1話 予想はタイムリープ
{netabare}
高天原のぞみの長いスカートを見た瞬間、タイムリープだと思った。ヒロインがあんな長いスカート穿かないだろ。現代から30~50年前の設定と思ったけど、スマホがあったので却下。
でも、映画(ドラマもある)の"12モンキーズ"のような気がした。

この映画に当てはめると、冒頭の二人はどちらも主人公の黒井宗矢。大人のほうは過去に行った宗矢が成長した姿。子供のほうはこれから過去に行く。本来、宗矢は(10年くらい)未来にいたんだけど、世界を救うために過去に戻ることになった。

12モンキーズに該当するのが、7人のヒーローで、本人たちは世界を救うために戦っているのだが、結果的に滅ぼす原因にもなっている。それがわかっているのが宗矢で、まだ起きていないことに対して怒っている。

戦っているうちにヒーローたちの事情(たぶん泣ける話)を聞かされて、倒すことに躊躇する。そして、本当に倒すべきラスボスがわかって、(大人の)宗矢が突っ込んでいく冒頭のシーンに戻る。

とりあえず、現時点ではこんな感じかな。物足りないところは妄想で補えるのがオリジナルのいいところ。
{/netabare}

第2話 名前について考察してみた
{netabare}
素直に解釈すると、地球にやってきた異星人の監視かな。封印派や穏健派はミスリードっぽいが、思わぬ方向へ物語が進む起点ともとれる。
気になった点について考察してみる。


・宗矢の言う「世界」について

1.世界=未来
これは前回考察した。宗矢は未来からやってきた。のぞみの息子でも面白いかも。恋愛にはならないけど。

2.世界=星
缶コーヒーのCMで「この惑星の住民は……」と言っているように、宗矢が別の星からきたなら、星や惑星と言うはず。異星人にスカウトされた地球人の可能性が高い。

3.世界=異世界
多次元世界、仮想空間……etc。ウィズが魔法なら魔法の世界か。現時点では推測しにくい。


・キャラの名前について

キャラの名前を七つの大罪(該当する動物がある)と関連付けてみると、

竜造寺隆→ドラゴン→憤怒、虎居英雄→トラ→暴食、因幡美羽→ウサギ?→色欲、熊代晴海→クマ→怠惰、鷹取紅華→グリフォン?→傲慢、羊谷葉介→ヒツジ→色欲、先生→ネコ→強欲、閣下→イヌ→嫉妬(以上、Wikipedia参照)となる。

虎居が袋いっぱいに肉まんを持っていたところから暴食と言える?
それなりにキャラに当てはまるけど、因幡美羽の色欲は微妙。
7人はもっと罪深いことをしていて、根津屋正義は中二病ではなく、彼らをジャッジする存在?

黒井銀子と白石こがねは、正反対……でもないか。
高天原のぞみは、天上界からきた? 高天原に対するのが根の国。この二つの間にあるのが日本。のぞみと根津屋、因幡美羽を考慮すると、古事記に関係している気もしてきた。


・肉について

あんまんオチはすぐにわかった。"肉"は、ほとんどの視聴者からなにかあると思われている。だから、伏線というより前フリだろう。肉を食べると元の世界に戻るとか。
フィギュアのほうが伏線っぽい。ぬいぐるみ(?)の巨大物体と関連があるような……。
{/netabare}

【予想・考察】日本神話と関係があるのか
{netabare}
高天原や因幡が出てきたら、日本神話を疑いたくなる。

高天原のぞみ→高天原→アマテラス
因幡美羽→白兎→ツクヨミ
根津屋正義→根の国→スサノオ

強引に当てはめてみた。根津で調べてみると、大国主の神使とあったりする。天津神と国津神のような二つの勢力があるのか。宗矢が肉を食べられないことや仮面をつけるところは、神事や祭事を思わせる?

因幡と根津屋を除いて、猫(宗矢?)と犬を追加すると、重複せず七つの大罪は一応揃う。
日本神話と七つの大罪を混ぜたところでどんなストーリーになるかはわからないけど。

アマテラスと言えば"岩戸隠れ"。その原因になったのが、スサノオ。
のぞみが神様か微妙だが、人間の姿が岩戸隠れとすると、巨大物体がそこから出る(本来の姿に戻る)ための手段とか。根津屋側のヒーローたちがそれをじゃまするという構図にもなるが……。
"平和"はわからないが、"smile"は、笑い声でアマテラスを誘い出したことと近い?

難解なのが、小瓶の星砂。神話と関係あるなら、なにかが降臨しているかも。
{/netabare}

第3話 銀子のセリフについての考察
{netabare}
「シリウス人と地球人は……」のあとを普通に考えれば、もともとは同じ種族とか、そんな感じだろう。プラネットウィズがPlanet Withなら、地球とシリウスは同じ星とか、連動しているとか、パラレルワールドも考えられる……?

消防士や柔道から、七人のヒーローは地球人。宗矢の怒りを買ったトラブルは地球で起きたはず。
つまり、シリウスで起きたことと七人は、現時点では無関係。
星の砂の小瓶を七つ集めると竜の力が得られるとか……さすがにないと思う。


疑いもせずに観た場合、宗矢の行動はこうなる。

竜の力でシリウスが滅びるのを目撃→シリウスを去り、(宇宙船に乗って?)地球へ→七人と接触、宗矢の怒りを買う(侵略者と勘違いされ攻撃された?)→記憶をなくして銀子に救われ、黒井宗矢と名乗る(銀子が命名?)→小瓶を奪ったあと七人の顔を思い出す(竜造寺隆は含まれていない)

疑って観た場合も考えてみる予定。
{/netabare}

【予想・考察】きっと裏があると疑った場合の考察
{netabare}
1.宗矢に関する疑問

・本当にシリウス人で、地球にやってきのたか?
・記憶を改ざんされたのでは?
・竜の力でシリウスを滅ぼしたのは宗矢で、肉を食べると思い出すとか?
・地球人と似た体格で、地球と似たものを着ているのはおかしくないか?
・封印派と穏健派を教えてもらいながら、夢の中では詳しく知っている

宗矢=シリウス人はかなりあやしいと見ている。いまのところ、異星人っぽいのは、竜造寺隆だけだと思う。
シリウスに関する説明のほとんどは宗矢の夢にすぎない。疑っているが、銀子が話す内容と矛盾点がない。


2.銀子に関する疑問

・地球を監視していたなら、宗矢がシリウス人と、なぜ知ったのか?
・星の砂が力の源だと、どうやって知ったのか?
・宗矢が七人に怒っている理由を知らないのではないか?


3.謎の部分についての予想

・封印派はサイキックの封印で、穏健派は小瓶(星の砂)集め
・七人の力の源は心の傷で、封印派はその傷をいやすために巨大物体を送り出している
・こがねは封印派で、七人のヒーローを騙して戦わせている
・穏健派が推進する方法によって、竜の力を持った者が生まれることがある
{/netabare}

第4話 ぬるいなあ……
{netabare}
制作側が竜の力をどのように考えているかわかるような回だった。
町を破壊したヒーローたちが責められたら、竜の力の脅威を印象付けられた。だけど、ぬるい結末だった。

シリウスを破滅させたと言いながらこのようなぬるい感じにすると、アニメ全体のバランスが崩れると思う。だから、宗矢の夢物語にすぎないのだろう。もしくは都合よくシリウスの住民が全員移民船に乗って地球にやってきて、いまの地球人になった、とか。

竜の力は大したものではない気がする。もっと裏になにかあるのか、それともただのコメディ作品なのか。
{/netabare}

第5話~第9話 見続けてはいるけれど……
{netabare}
たまにはレビューしようと思って書いてみた。
猫の宇宙船が出てきたころから、あまり熱心に見ていない。
だっておかしいだろ。
猫は地球の生物なのに、ほかの星からやってきたって。
地球とシリウスは同じ星というオチはありそうだけど……。

ほかにも疑問がある。
第1話で、宗矢はヒーローたちを知っていたけど、出会いのシーンがまったくない。

こういう疑問点を解消するには、宗矢の夢オチしかないと思う。
{/netabare}

第10話~最終話&総評 設定が生かされなかった
{netabare}
最初に思ったような健全なアニメだった。
ストーリーにひねりがないのはいいとしても、練りこまれていない印象がする。
とくに第1話の設定がほとんど生かされていない。

1.宗矢の記憶喪失
すぐに記憶を戻して、その記憶に含みもない。
第1話で思い出すなら、記憶を失っている必要があったのだろうか。

2.星の砂
星の砂を見て激怒した理由がわからない。
出処は竜だと思うんだけど、宗矢がそれを過去に見たというシーンがない。
そもそも激怒するのもおかしい。宗矢の兄もサイキックなら、星の砂を持っている可能性もある。

3.宗矢と七人のヒーローの対立
宗矢が激怒したとき、七人のヒーローの顔を思い出している。だけど、対立したというエピソードがまったくない。

これらの設定を生かすなら、宗矢=竜にしたほうがよかった。
星の砂を持っているのも、七人のヒーローとの対立も生かせる。
記憶がないのも、竜だったときの記憶を封印しているとか。
あとは、人間の宗矢は、サイキックの力を持った者だけが見えるとすればいい。なんとかの民みたいな感じで。

もう少し面白い話ができた、というのが全体的な感想。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

つまりは、「刀狩り」の是非

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
前期に完結した「ダーリン・イン・ザ・フランキス」に続き、本格的なロボットモノ、セカイ系のアニオリ作品が続くというのも珍しいね。

哲学的な内容を含みながらも、ユルさやエンタメもあり、総じてレベルの高い作品でした。1期の尺で、よくぞここまでまとめた(やはりプロット段階でちゃんと完結してるんでしょう)!

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
銃が悪いのか、銃を使う人間が悪いのか。

ある人は言う。「悪人なら、ハサミでも人は殺せる。銃そのものが悪いのではない。人を殺そうという心が悪いのだ」

また、ある人は言う。「根っからの悪人でなくとも、銃を持つことで心に悪魔が宿ることもある。少なくとも、ハサミでは数十人を一気に殺すことは出来ない」

どちらにも真実はあるような気がする。だから、こういう議論に結論が出ていないのだろう。

「銃」とは「武力」でもある。

本作には、「穏健派」「封印派」「グランドパラディン(龍)」という勢力が登場する。この中で、「穏健派」が前者のような哲学をもち、「封印派」と「グランドパラディン」が後者のような哲学をもっていると思う。

前者(銃が悪ではない)の意見は、なにも銃(武力)の存在を容認したり、ましてや拡散を推奨する為の詭弁とは限らない。ポジティブに考えるのなら、「人の心を信じる」というスタンスでもある。これは、「穏健派」の理念であり、「ヒトは武力をも正しく使いこなし、あるいは勇気をもって廃棄し、愛の種族に進化すること」を信じ、待つという姿勢。清濁併せ飲む覚悟。ただ、その過程でたくさんの命が失われたり、結果としてただただ武力が拡散し、悪の種族へと進化?してしまうリスクは孕んでいる。

一方、後者は、戦う力や意思を奪うという考え方でもある。「グランドパラディン(竜造寺隆)」は人類から「戦う力」を奪い、自らが「世界の警察」として人類を管理しようというもの(龍は更に直接的に、自身が悪と思うものを滅ぼそうとした)。「封印派」は人類から「戦う意思」を奪い、自らが「管理者」として人類を見守ろうというもの。「命」というものが「絶対的なもの」であると考えた時、とりあえず「命」は(両者共に)守れるものの、「人権」や「自由」を奪われてしまうものでもある。

「銀河英雄伝説」の「ヤン・ウェンリー」はこんなことを言った。

「人類の社会には思想の潮流の2つあるんだ。人の命以上の価値がある説と、命に勝るものはないという説とだ。人は戦いを始める時、前者を口実にし、止める時、後者を理由にする。それを何百年何千年と続けてきた」

この言葉は、面白いほど本作の構造に当てはまると思う。

結局、本作の軸足は穏健派にあり、人類を信じるという方向に進む。結局、命よりも大切なもの(人権や生きる自由意志)のために、人々は争う危険性を許容するわけだが(とりあえずの小康状態。人類の未来は我々、視聴者自身に任されているというメッセージかな)。

また、本作で面白いのが、「刀狩りの是非」を問うにも関わらず、ネビュラ自身が「刀」となり、その振るい方を他者(黒井や白石)に委ねているという点だ。ここに、「ネビュラ」という種族の在り方というか、理念が示されていると思う。

封印派にしろ穏健派にしろ、他者に対する興味が強く、自分事のように思うんだろうね、ベクトルは違うけど。それが、「愛の種族」ってことかな。

1~10話までは、このような哲学的な内容が多いが、11、12話は、単純なエンタメ作品としてしっかり成立していたと思う。普通、エンタメからシリアスに流れると思うんだけど、本作のように、シリアスからエンタメに流していく構成は面白い。なんてったって、視聴後に気分が良い♪

好きなキャラは、ジイサンこと竜造寺岳蔵。ラスト、竜の回想はウルッときたし、素敵な親だった。ジジイが格好良い作品は名作!
{/netabare}


【余談~ なぜアメリカが銃社会になり、日本はならなかったか ~】
{netabare}
以前、テレビで見て、なるほどな~と思いました。

アメリカは開拓の歴史をもつ国。開拓とは、原住民にとってはイコール侵略。アメリカは広大な国であり、開拓民は原住民からの反抗を自力で防がなければならなかった(警察などに頼るには、距離があり過ぎるため)。その為、一般家庭に銃があることが普通になる。一般人が銃を手にするということは、その中から銃を持つ犯罪者が出てくるわけで。銃から身を守る為には、銃をもつ必要があり、、、そんな感じで銃が普及し、自分の身は自分で守るという社会構造が出来上がってきた。

一方、日本がそうならなかったのは、刀狩りの影響が大きいらしい。あそこで一度、一般人は武器を奪われ、武器(刀)は特権階級(武士)の持ち物となる。江戸時代は平和の時代であり、農民や商人が武器を持つ必要性は少なく、廃刀令などもあり、武器自体の数が減っていった。また、基本的に、日本は国土が狭く、密集して暮らす生活様式もあり、無力な庶民を特権階級(現在なら警察)が守るという社会構造が出来上がってきた。

「ナッシュ均衡」というものがある。簡単にいうと、「最初はどちらに転がっても良かったが、一度、そうなってしまうとなかなか変わらない」という、社会構造の出来方を説明したものだ。

例えば、車が右車線を走行するか左車線を走行するかということは、ぶっちゃけ、社会全体で統一されていればどちらでも良いこと。右側を走る人が増えれば、自分も右側を走った方が安全だし、左側が多ければ、左側が安全。最初はどちらに転がっても良い話なのに、それが一度定着されてしまえば、覆すのは難しくなる。社会全体が右側を走っているのに、「俺は左側の方が良いと思う!」と言って、左側を走っていれば、交通事故をおこしてしまう。

アメリカ人だって、その多くは銃がない社会を望んでいる。しかし、もし法規制で銃を規正すると、善良な人ほど法に従って銃を廃棄し、悪人ほど法を無視して銃を所持し続ける。結果、悪人ばかりが得をするという、意味の分からない結果になる可能性が高い。これは、「ナッシュ均衡」による悲劇。

本作のテーマの1つは、「武力をもつことの是非」。

日本がこれだけ平和な社会を築けたのも、偶然の積み重ねなんだなと思えるし、歴史を学ぶことって大切だなと思う。

竜造寺隆がやろうとしたことも、封印派のやろうとしていることも、いわば刀狩り。違いは、竜造寺隆は物理的に刀狩りを行い、封印派は精神的に刀狩りを行おうとしていること。

さあ、皆さんはどう考えますか?
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
あえての古臭さね。なんか面白い。セカイ系だけど、疲れすぎないように上手く外している感じ。

2話目
引っ張って引っ張って、アンマン(笑)

3話目
根津屋センパイ、ナイスキャラ(笑)

4話目
やっぱ、こうでなくちゃな。二日酔いになると、二度と酒は呑まないって思うけど、翌日には呑むんだよなw

5話目
ほら、呑んだ(笑) なかなか熱くなってきたね。

6話目○
このやりとりはいいね。幼子から銃をとりあげる。何が傲慢か。武力と暴力。なかなか哲学的な会話だな。理不尽に耐え、なお優しい。子供に耐えろという親は嫌いだ。うん。ん?

7話目
ヤキモチ委員長、可愛いなw 地球人じゃないってのも、ミソだね。

8話目
いちゃついてる(笑) 全米ライフル協会に怒られるぞ(笑) どうした? おっぱいについて解説して(笑)

9話目
死ぬ順番は間違えちゃダメだよな、と、最近思う。封印完了。この惑星の皆は間違えないでほしい。人間の、前に進む意思ね。ここで紅花の復活は、上手いね。

10話目
人間の力、人間の意志。ジイサン、格好良いな。ジジイが格好良い作品は、名作♪ 正解するはずのカド、かな(笑) 8割。良いとこだな。わずかながら、ほんの少し。ここから、エンタメかな?

11話目
根津谷先輩、「家事手伝わない」(笑) 百万年前って、意外と最近だな。建前と本音の大切さ。なるほど、戦争に馴れた人類やシリウスだから出来ること。あら、ジイサン、死んでしまったか。。。ヒマラヤ山脈と戦うのは、キツいな(笑) 素敵な家族愛。

12話目
内定(笑) まあ、亜空間に閉じ込められるとか、定番だわな。許しと感謝。配慮もあって素敵。好きな角度で見れば良い、視聴者への言葉だな。めっちゃ尻尾振ってる(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

58.4 2 サイキックでロボットなアニメランキング2位
蒼い海のトリスティア(OVA)

2004年4月23日
★★★★☆ 3.3 (16)
85人が棚に入れました
人気PCゲームのオリジナル・アニメーション。
かつて海上の一大交易拠点として繁栄を誇り「海の宝石」と讃えられていた海上移動都市トリスティアは、11年前に発生したドラゴンの襲撃を転機にさびれる一方であった。
街の人々はかつての繁栄を取り戻すべく、伝説の古代文明であるパシアテ文明の技術「Eテクノロジー」を復活させた稀代の天才発明家(工房士)であるプロスペロ・フランカに街の再建を依頼するが、トリスティアへ派遣されたのはプロスペロの孫娘であるナノカ・フランカであった。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

爽やかな雰囲気の少女奮闘記

一般向けPCゲーム‘Deep-Blueシリーズ’の内の一つをOVA化したもの。一般向けということで露骨なエロもグロもなく安心して見られる作品でした。

あらすじ
{netabare}
かつては繁栄していた海上移動都市「トリスティア」だったが、今は見るも寂しい廃れようであった。
街の人々はこの現状を打破すべく、稀代の天才工房士プロスペロ・フランカに街の再興を依頼するが、やってきたのはプロスぺロの孫娘ナノカ・フランカであった。
天才の血を継ぐだけの才能をもつがまだまだ半人前なナノカは、幾度も失敗で街を騒がせながらも復興のため発明に精を出す。
{/netabare}


原作のゲームの方はけっこうなボリュームがありそうですが、このOVAは全2話1時間ほどのものでストーリーのバッググラウンドを理解するのは難しいです。そもそもファンディスク的なもの・・・?


ギャルゲー(男性向けPCゲーム)という割には、主人公はナノカという女の子で周りを囲むキャラクターも女の子ばかり。恋愛が絡むような男性キャラクターは出てこなかったのでイメージと異なっていました。

他の工房士(発明家のようなもの)と発明コンテストで競い合ったり、ピンチのときには助け合ったり、成長をテーマにした物語のように思えます。


海に囲まれた海上都市が舞台だけあって、とても綺麗な世界が広がっています。作画も綺麗でおだやかな雰囲気漂うトリスティアは癒しの空間。

途中シリアスな展開も入ってきますが、それでも暗くはならずむしろ熱い気持ちにさせてくれるので不快なものではありませんでした。


肝心のナノカちゃんの発明品ですが、ゴーレムと言いつつ完全にロボットだったのは驚きましたね(笑)
ゴーレムって泥人形のようなものかと思ったら機械仕掛けで空まで飛ぶので、端から見れば完全にロボットアニメでした。
そしてナノカちゃんのゴーレムであるテンザンはさながらジャイアントロボのような従順さ、寡黙さ。
○○ダムのような地上戦や空中戦のクオリティは意外にも高く、ロボット好きにも満足できる代物かもしれません。


ほぼ女の子しか出てこないので萌える目的で見ても楽しめると思います。
ただちょっと懐かしい感じの美少女で、10年前の作品だということを考慮すればの話ですが。
すっごく可愛い!ってほど気合いの入ったキャラクターではないけれど、ゆるい素朴な可愛さに癒される程度の萌えではあります。


EDテーマもまさに素朴な可愛さで良かったです。
制作会社は「まなびストレート!」「ニニンがシノブ伝」などのユーフォ―テーブルで、この頃の同社のEDはクレイアニメを使ったユニークな映像が多かったんですね。
見ていてとても癒されます。手作り感に溢れていて優しい感じがします。



短いのでストーリー的な満足度は低くなりますが、キャラクターの外面だけで売らずに作品の魅力を伝えていこうとする気概は感じられました。
粗製乱造のOVAの中では丁寧な一品だと思います。
爽やかな気分を感じたい方にお勧めです。



蛇足
{netabare}
今では「フェイト」で凄いかっこいいキャラを演じている川澄綾子さんの気の抜けるような演技が聴けるのはある意味貴重・・・いやでも「かのこん」とかあるのでそう珍しくもなかったですね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ゲームの蒼いシリーズ

原作 都市経営型シミュレーションゲームの蒼いシリーズ。
かつて繁栄していたのに災害、戦争などで荒廃してしまった街を再生する内容でしたが、このOVAは天才発明家のナノカに挑んでくる帝都のバナビアとのゴーレム対決。

もうゴーレムではなく、スーパーロボットじゃん!でかっこいいし、バトルも最高です。

この異世界ファンタジー、ロボット、魔法少女要素もありつつ、萌え満載の内容は、たった2話だけというのは物足りなくて、TVシリーズでがっつりと観たかった作品である。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
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