スタジオ六花でSFなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスタジオ六花でSFな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月28日の時点で一番のスタジオ六花でSFなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.0 1 スタジオ六花でSFなアニメランキング1位
イヴの時間(OVA)

2008年8月1日
★★★★☆ 3.9 (918)
5028人が棚に入れました
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しづつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。

MmmM さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タンパク質は金属です。

日本人の歌手"KOKIA"さんの「ありがとう」という歌を若干想起させる内容でした。


舞台が明確に日本というのがこの作品が訴えかけるものに対して、一つの強力なバックアップになっていると思われます。
アンドロイドという"機械"に対して、必要以上の思い入れを持つ・あるいは周囲がそう捉える=「ドリ系」という明確なラベリングで済まされる。
貼られたラベルが違えば「自分と違う」「自分には理解できない」ものに対しての畏れを安易に誤魔化せる。
ラベルの下にはあまりにも多種多様のタグがぶら下がっていても、覆い隠せる。

お店にキープしたボトルのようなものでしょうか。
コニャック、スコッチ、色々なお酒の瓶が並んでいるが、どれにも違うタグがぶら下げられている。同じメーカーの同じ銘柄でも、全てのボトルは別のもの。
タグの名前欄に書かれた名前。山田さん、田中さん、一条院さん・・・
最後にお店に来た日。
瓶に書かれた落書き。
落書きが気に入ったのか、同じボトルに何枚もぶら下がる最終来店日タグ。
ボトルにぶら下げられているタグは「個性」なのです。
それらを全て「ウイスキー」「それ以外」というどちらかのラベルが覆い隠している。

そんなラベルを少しずつ剥がして、下に埋もれていたタグを見つけていくきっかけになるのが『イヴの時間』。


ボトル=人間と例えていましたが、これをボトル=ハウスロイドとするとどうでしょう。

機械に個性。
極端に言えば人間なんかタンパク質の塊なのに個性がある。
タンパク質の塊ごときが個性を持てるのなら、あまりに高度なテクノロジーに支えられた金属の塊が個性を持つのはさして不思議でもない話。
普段は機械を装っていなければならない、ハウスロイドというラベルに覆われたタグ付きの金属。
窮屈なラベルを外し、気兼ねなくタグを見せられる。褒められたら隠さずに喜べる場所が『イヴの時間』。


デフォルメされ過ぎない人物と写実っぽい背景を組み合わせた色彩豊かな絵柄+中途半端にSFっぽさを感じさせる音楽でボトル達の触れ合いが描かれている、素晴らしい作品でした。
何気に各話の区切り方も絶妙で、オープニング・エンディングの映像が、音楽でいうなれば盛り上がる直前に入れられる無音部分のように感じられ、これはこれで必要な要素と思えるので劇場版の方のレビューを書くのがためらわれます。

演者の方々に関しては、世界観を阻害されることは全くなかったのでこの評価です。
構成に関しては合間に匂わされる背後関係をもっと掘り下げて欲しかったという贅沢な不満が残ります。
キャラクターに関しても同様です。


血液型にまで及ぶラベリングの大好きな日本人がこの作品を見ると、そうでない人よりもさらに思うところが多くなるかと。

少なくとも自分の血液型を知らない私にはそう思えました。



スッキリしない長文な上になんかレビューっぽくないですね。すみません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ロボットの心理

この話は深いなァ・・・・とツクズク思わされました。
本当に短い話ですが、これほどまでに温かい気持ちになるとは思いませんでした。

ストーリー的には過激なシーンやグロぃシーンなどは無く普通の生活やカフェなどでほのぼの過ごすと言う普通のアニメなのですが・・・
見て見ると奥が深く見入ってしまうと思います。

ロボットの掟や関係、人間との繋がり考えるだけでパニックになってしまいそうな内容ですが・・・
上手くまとまっていて!人間の心理、まだ実現していないロボットの心理を良く理解していると思います。
ロボットの心理に関しては分からないのですが。自分的には怖いなと思う反面、そぅあって欲しいなという気持ちもあり、そう書かせて頂きました。
なんというか自分を思っている、気にしてくれる気持ちを感じるのはいいことだと思います。
ロボットとかそういうの関係なしで。

そしてキャラがカナリ自分好みで見ていて癒されました。
何と言うかやはり絵で見方や感じ方が色々と違いますよね^^

あまり書き方が下手で申し訳ないのですが・・・
かなりの良作だと思います。見ていただければ分かると思います^^
参考になれば幸いでございます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

マスターがいい味出してます。

久々の掘り出し物♪
すごくよかったです。

内容はある特殊店内ルールがある喫茶店で展開される
人間とアンドロイドのヒューマンドラマです。

OVAで1話15分×5話+最終話30分
なのでサクサク見れます。

でも、見終わったときにはもっとこの空気を
味わっていたいなと思う心温まる作品になってます。

非常によく話がまとまっていて感動しました。
また、色々考えさせられる作品でした。

こんな雰囲気の喫茶店あったらいいのにな。
きっと足繁く通うだろうな。

良作でしたのでぜひ見て頂きたい作品です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 29

69.9 2 スタジオ六花でSFなアニメランキング2位
サカサマのパテマ(アニメ映画)

2013年11月9日
★★★★☆ 3.8 (661)
3136人が棚に入れました
どこまでも、どこまでも坑道が続く地下世界。狭く暗い空間であっても、人々は防護服を身にまとい、慎ましくも明るく楽しい日々を送っている。地下集落のお姫様であるパテマは、まだ見ぬ世界の先に想いを馳せて、今日も坑道を探検する。お気に入りの場所は、集落の「掟」で立ち入りが禁止されている『危険区域』。これまでに見たこともない広大な空間には、幻想的な光景が広がる。世話役のジィに怒られながらも、好奇心は抑えられない。いつものように『危険区域』に向かったパテマは、そこで、予期せぬ出来事に遭遇する。何が『危険』であるのか、誰も彼女に教えてはくれなかったから。隠された“秘密”に触れる時、物語は動き出す――

声優・キャラクター
藤井ゆきよ、岡本信彦、大畑伸太郎、ふくまつ進紗、加藤将之、安元洋貴、内田真礼、土師孝也

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

王道にして未だかつて誰も観たことの無いボーイミーツガール&ディストピアSF超大作!

正直全く想像力が追いつかなかった;
今年、色々と驚かせてくれる仕掛けを持った映画はいくつもあったんです
ところが今作は冒頭からラストシーンに至るまで全てが衝撃的過ぎてしばらく頭ポカーンになってしまいました;
凄すぎる、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』
或いはクリストファー・ノーランの『インセプション』を初めて観た時に近い
「感動」ではなく「ショック」










薄暗く狭い地下世界で探究心を抑えきれず駆け回るお姫様、パテマ
自由の無い地上の管理社会で人々が禁忌とする空を飛ぶことに憧れる少年、エイジ
ある日の探検中に地下道の奥底、果てしない暗闇へと落下してしまったパテマ
辿り着いた先はエイジのいる地上だったのだが彼女は空に吸い込まれるように浮き上がって空に向かって「落ちる」と言う
そうそれはつまり、「エイジとエイジのいる世界」「パテマとパテマのいる世界」それぞれの重力の向かう方向が上下真逆だということを意味していた
地上では地に足を付けることが出来ず、「空に落ちる」ことを恐怖するパテマを庇ってやることにするエイジだったが、やがてサカサマ人の秘密を探ろうとする地上の君主によって二人は引き裂かれてしまう・・・









上下サカサマの少女との出会いから始まる物語、ということで劇中では度々に視点が上下逆転します
見慣れたはずの景色が上下逆転するだけで異化効果をもたらすとは、これぞアイデアの勝利


さらに地に足の着かない不安感、恐怖感
いつも身近にある空に吸い込まれていくという未体験の感覚
これらの設定の斬新さ、新鮮な画面構成


そして、手を離せば空に吸い込まれてしまうという相手を必至に抱きかかえ続ける、心をくすぐる様な密着した距離感が魅せるときめき、ドキドキ感


最後の最後まで目が離せない、息も吐かせぬスペクタクルな展開のストーリー


特に素晴らしいのがこの少しややこしい世界観をgdgdと説明するシークエンスがほとんど無いことにあると思う
これは繰り返し視聴に耐えうるモノなんだと、そう実感する瞬間ですね


ぱるたんのレビューにも書いてあるけど、宮崎駿にいま最も近いのは細田守でも新海誠でもなく、吉浦康裕なんだろうかと思う今日この頃
ちなみにファンタジーってよかディストピアSFですね、これ


個人的に一つだけ気に入らないところは音楽が大島ミチルってことで正直五月蝿いことでしょうか(爆
まあそれを逆手に取った演出もあったりで実に楽しませてくれます(本編を観た方はすぐに気付くと思いますw)


アニメが好きで、冒険が好きなら、この大作をスルーすることはできないはず

投稿 : 2024/04/27
♥ : 38

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

どちらがサカサマなんだろう

約99分

地下に住む人々と地上に住む人々がいる世界、地下に住んでいるヒロインのパテマは地上に憧れて、禁を犯して地上に行きました。そこで出会った少年 エイジとこの世界の謎に迫るファンタジー作品です。

いつも観ている世界が逆になっているってどんな感じがよく分かるお話です。空がこんなに怖いと思ったのは初めてですね〜

タイトルにも書いたようにどちらの世界がサカサマになっているのか錯覚する場面がたくさんあってグルグルしますねw

ドキドキハラハラするシーンがたくさんあります。観ているとあっと言う間にですね〜 ちょっとジブリ作品を思い出すような作品です。

目が離せないほど面白かったです。是非、サカサマの世界を観てくださいね。オススメです^^

最後に、パテマとエイジが徐々にお互いの信頼度がアップしていくところが素敵でした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 56

CountZero さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いやぁ、SFってほんっとうにいいもんですね~(水野晴朗風に)

吉浦監督率いるスタジオ六花の長編映画です。
映画館での上映を逃して、もんもんとしてましたがようやく観ました!

おもしろかった〜。
改めて思いましたが、SFはいつの時代もアイデアが勝負ですね。
その点で本作は大成功だったと言えると思います。

タイトルからも分かるように、上下がサカサマな二つの世界とそこに生きる好奇心旺盛な少年エイジと少女パテマのボーイミーツガール。
現在30代半ばの監督がばっちりジブリ世代だからかは分かりませんが(でも好きだと思います)、「天空の城ラピュタ」に似たワクワクやドキドキはたっぷり含まれています。
…が、スタジオ六花の「イヴの時間」や「ペイルコクーン」といった他の作品ほどSF濃度は濃くないので、ガチガチのSFオタクにはちょっと物足りないかもしれません。
理由は、ハードSFに不可欠なSF的ロジック(論理、理由付け)の解説がほぼないからです。
上下サカサマな世界が誕生した納得のゆくリアルでそれっぽい(あくまでそれっぽいのがサイエンスフィクションですね)論理がしっかりあれば最高でしたが、それでもその不足を補うサカサマ世界のアイデアは良かったです。
新しかったです。

本作でも取り入れられている全体主義や管理社会を特徴としたディストピア的な世界や、そこからの脱出や抵抗活動はSFではよく使われる設定ですが、本作ではこのサカサマ世界の設定があるおかげで、ありきたりのお話で終わる事はありませんでした。
物語の後半では、十分な驚きを与えられました。
SFオタクを自称している私も、観ながら不覚にも「Σp(`□´)q ナニィィイイイ!!そうきたかっっ!」って叫んでしまいました(笑)ってゆうか好きなタイプの展開だったのでうれしくって〜三ヾ(*´ω`)ノ゙ ウッヒョヒョ♪
原作脚本は吉浦監督なので、よく考えれば監督らしい展開なんですけれど、見せ方がほんとお上手でした。
だからSFはおもしろいんですよね。
読者や視聴者の予想を越える、壮大で斬新な驚きを提供するSFはやめられません(笑)

それにサカサマゆえに描く事ができた、浮遊感や不安定な恐怖感は秀逸でした。
観ながらも結構ゾクゾクしちゃいました(笑)
これは観てみないと分からないかも!
なのですぐに観る事をお勧めします(笑)
SFの巨匠アイザック・アシモフをこよなく愛読するわたし的には、吉浦監督のアシモフ好き(と思うのだけれども)をかいま見れる描写にも、ゾクゾクしましたが(笑)

もちろんSFが苦手な方でも、ジブリがOKな方ならきっと楽しむ事のできる作品なので、やっぱりお勧めです。
みんなに観てもらいたい作品です。

では、最後に…

いやぁ、SFってほんっとうにいいもんですね~(笑)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 44

61.0 3 スタジオ六花でSFなアニメランキング3位
ペイル・コクーン(OVA)

2006年1月18日
★★★★☆ 3.5 (187)
833人が棚に入れました
アニメーション監督吉浦康裕の個人制作作品。舞台は遙か未来の地球で、世界は姿を大きく変えていた。どこまでも続く廃墟の世界。海や大地はすでになく、風景は廃墟から発掘される記録の中で見られるだけだった。それら記録を発掘・復元し、過去の世界を分析する""記録発掘局""。そこで働く主人公のウラはあるとき奇妙な映像記録を復元するのだった……。個人制作のレベルを超えたクオリティ、SF的な世界観などよく作り込まれている。膨大な記録をブラウジングするインターフェイスなど、見るべきところはストーリー以外にも豊富。また、背景を手書きと3DCGの混合で行うおもしろい手法から生まれた独特のタッチにも吉浦康裕の味が出ている。

にゃんた さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

~復元~

吉浦康裕監督が「イヴの時間」の3年前(2005年)に発表した23分の個人制作作品。


人が住めない環境になってしまった地球。その過去に想いをはせる、未来に生きる主人公のお話。
環境破壊された地球と未来に生きる人類をテーマとしたストーリーは、決して新しいものではないかもしれない。
しかし、その表現方法は素晴らしかった。


視聴を始めてから数分間で、世界設定や登場人物達の状況を感じ取れた。
短いセリフと看板やエレベーターのカット、現在と過去の色使いの対比から、それらを容易に想像することができたからだ。


「ペイル・コクーン」=「青白い繭(まゆ)」。
この題名の意味と、作中で何度か繰り返される「復元中」と「復元完」。
映像記録内の螺旋階段。主人公がのぼる階段と落とす所持品。
そしてラストシーンでは・・・。


23分の短編作品だが、映画1本分を視聴した後のような余韻が残った。
もちろん、しっかりしたメッセージが込められている。
2回視聴したが、まだまだ全部拾いきれていない気がする・・・。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「イヴの時間」の吉浦監督が手がけた切ないミライ

「イヴの時間」でおなじみの吉浦康裕監督、脚本、制作。
2005年に公開された約23分のアニメーション作品。

歴史という名の記憶が、どこかで途絶えた・・
そんな言葉から始まるこの作品。
舞台は今現在よりずっとずっと遥か未来で。

色合いは限りなくモノクロに近い、極力彩度を抑えたセピア調。
エコノミー症候群になりそうな窮屈さを感じさせる仕事場で、
主人公がみつめているのは、2000年の頃の地球上の風景。
周囲の色彩が沈んでいるせいもあり、その風景の色は眩しく、哀しいほどに鮮やか。

記録発掘局 復元課。
これらの画像から復元するのが彼の仕事。
記録の残骸、過去をさかのぼる唯一の手がかり。
そこにあるのは、太陽光がまださえぎられていない頃の記録。

記憶や記録を探りつつ下層へと行く彼の姿や
最下層には海と呼ばれ多くの人間達がしがみついているエリアが
あるということに、海と人間との因果を感じずにはいられない。

変わらないで欲しいと思うから記録を残すのだとしたら、
変わってしまった今、それはあまりにむなしくて。
たとえそれが遥か太古の風景だったとしても、
写し撮った時の、人の想いは真実そのもの。

緑色の世界があったこと。 青い地球があったこと。
それを壊してしまった人間の愚かさを、これ以上見たくない。

そんなむなしさに、復元課の人間がどんどん減ったという事実。
その事実は、今現在の人間である自分からすると嬉しくもあり、
そんな未来がこの先あるとしたら・・なんて考えると
やはり彼らと同じように虚しくて。

後半で流れる歌 『蒼い繭』(あおいたまご)
とても穏やかで素敵なメロディなのだけれど、
蒼い地球を詠ったその歌詞は、とてもせつなかった。
もし、地球が繭になるようなことがあったら、
ぜひいつかまた、再生して欲しいものだ。

余韻の残るラストも、とても考えさせられ、
きっと何度か繰り返し観ると、さらにいろんなことに気づけそうな作品です

投稿 : 2024/04/27
♥ : 48
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

皆さんはなぜレビューを書いていますか?

23分ほどのショートアニメです。

…歴史が途絶えるほどの未来。
人間は機械に囲まれた無機質で寂しげな世界に住んでいた。

漫画家の弐瓶勉を彷彿とさせる世界観ですね。
こういう超未来的な雰囲気は大好きです。

CGで作られた美麗なグラフィックや、人の目線を通したようなカメラワークが光ります。


ストーリー展開も素晴らしい。

記録発掘局に所属する主人公の「ウラ」
過去の記録を解析するのが仕事。
しかし、わかるのは、歴史の断片のみ。

昔は、多くの人が過去の記録を解析しようとしていたが、今ではほとんどいなくなっていた。
それでも記録の分析にこだわり続けるウラ。

人はなぜ記録を取るのか、人はなぜ記録を見ようとするのか…。
{netabare}「"人は、変わらないで欲しいって思うことがあるから、それを記録に残す"んだって」{/netabare}

果たしてそうなのか?
今こうして、「レビューという記録」を書いている自分に対しても問いかけたくなりました。

そして、ウラがたどり着いた真実とは…。
タイトルにこめられた意味が明かされたときには、鳥肌が立ちました。
{netabare}
同僚が言った「場所なんてどうでもいいんじゃないか?」というセリフから、とっくにストーリーは動き出していたんですね。
{/netabare}
視聴者を一気に引き込む世界観。
美しいグラフィックや、意味のある演出。
考え出すと止まらなくなる、哲学的なテーマ性。
伏線やミスリードもしっかり盛り込んだ、無駄のないストーリー。

私の好みにジャストミートです。
本当に充実した23分間でした。

さて、「皆さんはなぜレビューを書いていますか?」

投稿 : 2024/04/27
♥ : 31
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