スパイでバトルなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスパイでバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月27日の時点で一番のスパイでバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.5 1 スパイでバトルなアニメランキング1位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3651)
19715人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

契約者か、面倒だ

能力バトル+オサレ系です
めがっさ楽しい分、余韻が長引き、しばらく他のアニメが見れなくなる
かも知れません、オサレアニメ症候群とでも言いましょうか
私の友人も何人かかかってました・・・
冗談は置いといて


制作はボンズ、監督は岡村天斎氏
あぁ、良い・・・
本当なら良いのただ一言で済ませたりはせず、如何に良いか、どのように良いかをボキャブラリーの限りを尽くして表現せねばならないところ
良い物を見てただ良いとしか言えないようじゃ、美味しい物を食べてただ美味しいとしか言えない三流四流のグルメレポーターと同じ
でも他に言葉が出ない、良い・・・

銀ちゃんの指笑顔に釣られ、舐めてかかってしまったら最後
痛い目を見ます
その世界観、かなり難解です
毎回新事実が発覚していくくらいの目まぐるしさで
人物の台詞をリピートしまくって、それでも理解に足りないくらいです、体験談
あらぬところで重要ワードが飛び交いますので、相当神経を使って見てましたね

オムニバス形式で、契約者同士の戦闘がふんだんに盛り込まれてます
この能力を駆使した迫力ある戦闘シーンは、今作の醍醐味と言えましょう
まず、対価を支払って能力を使うという契約能力システム
そして、オーソドックスなものから一風変わったものまで多種に渡るその契約能力
内に眠る厨二心をくすぐられます

志保子とかアンバーとかベルタとかハヴォックとか
チート級の契約者が惜しげなく出て来ます
他方、対価が重いのはネックですよね、ルイとか、まさしく骨折り損
個人的ベストバウンドはやっぱりヘイVSウェイの対決でしょうか
何回も戦ってますが、どのシーンもかっこいい
最終章にて、EPRの契約者バーゲンセールは、その登場時間の少なさに嘆きつつも、様々な契約能力が見えて満足でした
地面に穴開ける奴や、空間を圧縮する奴は強かったですね

声優さんは、黒に木内秀信、銀に福圓美里他、かなり豪華です
木内秀信さんの声は、それまであまり接点がなかったのですが、この一役で惚れました
全体的にキャスチングは良好ですね、ホァンとかピッタリ過ぎス
アンバー役の川上とも子さんとか、改めて演技力の高さを実感させられます

      \  さいごのガラスをぶち破れ~   /
        \ 見慣れた景色を蹴散らして~  /
   ( \/ /_∧   <./|   /|       /\___
   ヽ/ /Д`/⌒ヽ  / .| / /     /    //
    / /\/ ,ヘ  i   ̄ > \_/   /____//
    し' \_/    i  />      ̄ ̄ ̄ ̄
       i⌒ヽ  ./   ̄>__         .|| |::
   /⌒ヽ i  i  \(    .|/  / /\    .|| |::
   i    | /ヽ   ヽ  ∠__/   ̄       .|| |::

OPEDどちらも前期の方が好きです
「HOWLING/abingdon boys school」「ツキアカリ/Rie fu」
OPはこれから始まるというワクテカ感を増幅
EDはこれで終わりという寂寥の感を増幅
DTBの世界を増して楽しめる仕様になっております

・・・C.C.がいるんだk(ry
ヘイさんには惚れるだろ・・・合理的に考えて・・
主人公がカッコイイアニメは強味です
ジト目って、好きなんですよねー私
黒ら契約者といい銀ちゃんらドールといいといい、ジト目キャラ沢山出てきて嬉しい限り
未咲?丁重にお断りしますwww


見た後は確実に目を細めて契約者のマネをやっちゃいます、体験談
ランセルノプト放射光・・・契約者か・・・

投稿 : 2024/04/27
♥ : 35

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

死神の仮面の下は…。願いを抱いて星は堕ちる。

本作は「メダロット」などの岡村天斎監督の作品だが、作風は全く異なる。


2クールで短いエピソードと本筋を追う構成は「攻殼機動隊」と同じで、その味わいも近い。大人の渋さと切なさが作品の底をしっかり支えており、その上にキャラの魅力という甘味が花を添えている。


本作は異能の持ち主が多数登場するが、ジョジョの二番煎じどころが三番煎じにもなってない粗製乱造気味な異能バトル作品とは一線を画する。


組織の命により暗殺やスパイに手を染める契約者たち。彼等と彼等に関わった人々の運命は安易な結末など許されない。その人々のドラマとして非常に胸をうつ物がある。


一見すると本作は地味である。キャラデザ的にも、舞台も下町の安アパートだったり、絶滅危惧種なタバコ屋だったりする。


しかし、2クールという長い時間の中で彼等の悲しみと矛盾を抱えながらも生きていく姿を追っていくうちに、軽薄な派手さや予定調和の世界で生きているキャラクターとは違う、生きた人間のように彼等を感じられるようになる。


特に、嫌な指令を伝える奴だと思っていた黄のエピソードは本作の白眉と言いたい。「対価」という設定が一番活きた回だろう。


ただ、辛いだけじゃなく、渋い声で喋る猫のマオや、感情を持たないキャラの王道をゆく銀、黒と水樹さん演じる刑事の交流など心暖まる要素が甘さを添えてくれているから対比の効果をあげている。


そして、本作のラスボス的な存在アンバーが川上ともこさんのほぼ最期の大きな役というのが大きい(CCに似すぎてる気がするが)。


彼女が戦い続けた意味と、黒の仮面の下にあったものが明らかになる最終回は、物語を完全に閉めないで道が続くことを暗示して終わるトゥルーエンドなラストとして心に残り続ける。



最期に、2期なんてなかった!いいね?(天斎監督が心配になった…)。 

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

しょうすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全部、観てみたら…!

ゲートの出現により契約者と呼ばれる超能力者達が生まれ CIAやMI6等様々な機関の手先となって暗殺や情報収集や略奪等任務をしていくバトル系のストーリーなんだが…
設定は悪くないんだけど、2話のブツ切りな小編構成のせいか展開が暗いせいか どうもイマイチ乗りきれなかったが15話くらいにしてやっと飲み込めてきて面白くなっていって20話くらいにしてストーリーが動き出し22話くらいからオイラ的には入り込めてハマれたかなw
って!もうそれ1期のラスト辺りじゃ!?w
15話くらいまでは謎が多すぎてストーリーが淡々と流れていくので設定を掴みきれなかったらプロローグだと思ってじっくりと修業と思い頑張って下さい…w
まぁ1期26話 OVA4話 2期12話もあるんだしノンビリ楽しむのがいいかなw

2期はキャラも絵も歌もガラっと変わってバトルシーンなんかも格好良くなったし 展開もポンポン進む様になるので すぐ楽しめるかと思います^^2期は1話見だしたら止まらなくなって一気に見てしまいました♪

※ちなみに1期→OVA→2期と観るのが良いかと思います^^
じゃないとまた2期で迷子になるやも(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

てか!対価を払って超能力を使える様になる筈なんだが最後の方は意味が無いと気づいてか殆ど払うシーンをカットされてるんだけどwww

2期のラストの方はチョットは感動シーンもあったし なかなか良かったと思います(o^-')b グッ!
エピローグ的にはこれで完結なのかな^^
まぁあれでラストのが良いとは思うけどw
3期がまた出るなら面白いと思いますので期待して待ってよっと♪

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

59.4 2 スパイでバトルなアニメランキング2位
009-1[ゼロゼロナイン ワン](TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (33)
189人が棚に入れました
ミレーヌ・ホフマンこと009ノ1は身体をサイボーグ化した近未来のスパイである。胸に仕込まれたマシンガンや強化された跳躍力、マヒ光線を仕込んだ指輪などを駆使し、00機関のボスの指令を遂行していく。

めかぶ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

完全に大人向け

個人的には大好きな作品です
東西冷戦構造をベースにしたスパイ物
まさに石ノ森章太郎の真骨頂と言ったところでしょうか

内容としては完全に観る者を突き放すかのような
ガッチガチのハードボイルドでズゥゥ~ンと重いお話が多いです
基本的に一話完結型

009-1ことミレーヌ・ホフマンは女の武器を使ったりしても
決してプライドを捨てることなく完璧かつ冷徹にプロフェッショナルを貫いています
敵もしっかりキャラ立ちしていて魅力的

ただ、鬱になるような暗いお話もありますので
(というか全体的に暗い)
前述したように観る人を選ぶ物語で好き嫌いがはっきり分かれる作品

一言で言えば
「やるせない」
これにつきます

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

強者であり弱者でもあるミレーヌの気品

2006年10月より放送のTVアニメ。全12話+1話(Mission.Extra)。
石ノ森章太郎の漫画作品が原作。未読です。
放送枠の関係で映像ソフトにしか収録されなかったMission.Extraも視聴済みです。

2001年サイボーグ009からメインスタッフを引き継いでいます。違うのは監督とBGM作曲者くらいでしょうかね。
かなり力の入った作品と感じるのですが、監督を務めた紺野直幸さんが初監督であることに驚きました。監督・総作画監督・キャラクターデザイン・コンテ演出と八面六臂。
物語は原作のエピソードが大部分ですが、ラストを飾るのはオリジナルエピソードなのかな?シリーズ構成・大西信介さんの個性が色濃く出ているのかもしれない。


【あらすじ】
舞台はウエスト・ブロック、イースト・ブロックという二大勢力が冷戦状態にある近未来。
ウエスト・ブロックの女性秘密諜報機関員009ノ1(ゼロゼロナイン・ワン)の活躍を描く、ハードボイルド調のスパイアクション。

サイボーグ009と世界は別ですが、ネーミング等に共通した要素があります。

【作画・演出】
第一印象は、第1話アバンからOPへのつなぎが見事ということですね。

石ノ森先生の絵柄をよく噛み砕いて艶っぽい美しいキャラクターデザインにしています。
作画・演出にも安定感があり、アクションの躍動感を損なわずにわかりやすい画面作りもしっかりとされています。
デジタル作画がこなれてきた頃なので、背景にも一工夫があり独特の世界観を表現できていると感じました。

【音楽】
OPも良かったですし、劇伴とEDも素晴らしかったです。
キャストも良かった。どういった経緯でミレーヌ役に釈由美子さんが起用されたのかはわかりませんが、ミレーヌの落ち着きと時折り見せる可愛らしさによく合っていたと思います。勿体ないのは声量が足りないことですね。アニメ的な雰囲気のない素朴で素直な表現、私は好きだなあ。


【良かった点】
私は暴力表現が苦手なのでハードボイルド作品にあまり縁がないのですが、この作品には好感を持ちました。冷たくドライな世界観の中に、翻弄される人々の悲哀とかすかな希望を上手に描き出しています。
{netabare}
ミレーヌに感情移入させるフックを密かに、丹念に入れ込んでいるのも好印象。
全13話という短い物語の中で、主人公ミレーヌに常にスポットを当てています。
凡人には理解できない孤高のスパイではなく、美しく涼やかな貌の下に優しさと悲しみを隠し、苦難の道を行く一人の女性の姿。作風よりもジャンルよりも、ミレーヌの生き様を見届けるアニメという気がします。
OPの歌詞に「purple Rose」…紫のバラと入っているんですけど、「気品」「誇り」といった花言葉があってミレーヌにぴったりだなって思いました。
その意味で、ボスやスパイ仲間の女性達が必ずしも仕事上の関係のみではなさそうなのも好き。{/netabare}


【強者の悪意と、弱者という鏡】
{netabare}2話からずっと一貫されていたのが、弱者への悪意はその身に跳ね返ってくるということ。
2話「聖夜」3話「ハードボイルド」に顕著ですが、強者から弱者へと悪意が向くとき、様々な形でそれは強者の身に降りかかってくる。

目の前の弱者は自分を映す鏡です。
7話でビリーがミレーヌを含めた不誠実な大人達に絶望したように。8話で大人になったミレーヌが真実を話さなかったネルソンを射殺したように。悪意が無くとも、誠意を欠いて相手を傷つければ同じこと。
スパイであり女性であるミレーヌは、弱者に悪意を向ける側であり、強者から悪意を向けられる側でもあることを自覚しているのですね。

最終話のロキは世界を作り直しでもしない限り、自由は訪れないし弱者も幸せになれないと思っている。
けれども、それは世界のすべての弱者への悪意です。男であるロキは、大人になってから弱者の側に立ったこと、誰かの悪意の鏡になるような経験はあったのか。ロキは自分自身が強者であることを自覚しているでしょうか。
世界が壊れた時に出るやむを得ない犠牲は、まず女性や子供、老人から出るでしょう。ロキは幼い日の自分達をまた多数作ることになる。
幼く弱かったポールは悪意を映す鏡だったけれど、大人であるロキはすでにそうではないのです。

ミレーヌもまた同じ立場にありながら、鏡から跳ね返ってくる自分自身の悪意を受け止める覚悟は常に持っている。それこそが彼女の気品の本質なのでしょう。{/netabare}


【苦手だった点】
3話の「ハードボイルド」が個人的には苦手でしたね。
{netabare}脚本意図は理解できますし、エッグのポリシーに酔ったような所は私も嫌いです。ミレーヌと同衾するのも結局相手を舐めているから。寝首を搔かれることも罠に嵌められることも考えない、生殺与奪の権利を自分が手にしていると信じている。それは傲慢ですよ。

ただここまでミレーヌにキツい言葉を口にさせる意味は?
ミレーヌのエッグに対する怒りのセリフが露骨過ぎる上に品がなさ過ぎて、気分が悪くなってしまいました。

他の回では冷徹に振舞いつつも根はやさしいのが見て取れるので、私にはこの3話だけミレーヌがキャラ崩壊してるように感じるのですが…。
いっそミレーヌのセリフは最小限に控え、冷徹な表情を貫いた方がよほど「優しい人は怒らせると怖い」演出にもなって洗練されたのではないかなあ…?なんて思っています。{/netabare}

(2022.6.13)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7
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