スピンオフで続編なアニメOVAランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのスピンオフで続編な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番のスピンオフで続編なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.7 1 スピンオフで続編なアニメランキング1位
ひぐらしのなく頃に煌(OVA)

2011年7月21日
★★★★☆ 3.6 (640)
3053人が棚に入れました
原作シリーズの発表から2012年で10周年を迎えることを記念し、新シリーズがいよいよ始動!完全オリジナルエピソードを中心に「喜(き)・努(ど)・愛(あい)・楽(らく)」に分かれたキラびやかなエピソードで贈る新シリーズ。従来からの原作ファンは勿論、10周年で初めて「ひぐらし」を知った方でも問題なくお楽しみ頂ける、想像の“斜め上”を突っ走る衝撃映像をご覧あれ!!
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

完全にファン向け。でもこれもありなんだよなぁ

「ひぐらし礼」に引き続きのOVAです。

ファン向けのアニメ。
サービスシーンも多めです。
全4話。

1.罰恋し編~喜~(ばつこいしへん):エロ
2.妖戦し編~努~(あやかしせんしへん):魔法少女
3.結縁し編~愛~(むすびえにしへん):恋愛
4.夢現し編~楽~(ゆめうつしへん):しんみり

相変わらず読めないタイトルですね。
よく見ると、ネガティブな「怒」と「哀」を使用していません。
ポジティブな「努」と「愛」を使っているのがいいですね。
内容も前向きです。

最初の3本は頭を使わずにながめられました。
1話目は、妄想が爆発。けっこうエロいです。
2話目は、黒いキャラたちが見られます。
3話目は、ハーレムと見せかけて、それをひっくり返す笑えるオチ!

最後の1本はやや特殊です。
4話目は、世界観を生かしたシナリオで、他より内容が濃いです。

ただし、テーマ性は見あたりません。
ストーリーもお遊びが多いです。
あくまでキャラクターとおかしな世界を楽しむファンディスクです。

なお、今までの作品に比べて、絵がだいぶキレイになっています。
特に1期と比べるとその差は歴然。
どうやら監督が代わったようです。
前監督かわいそうに(´;ω;`)

いやー、それにしても面白いですねー。
何が面白いって、{netabare}どのシナリオも本編のパラレルワールドと考えればありえる{/netabare}ってこと。
↑ひぐらし解まで見た方はネタバレ部分をあけても大丈夫です。

あらためてひぐらしシリーズの力を思い知った作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ひぐらし十周年記念作品

始めに申し上げておきますが、私この「ひぐらしのなく頃に」というアニメが凄く好きでございます。
私がアニメに本格的にハマった作品だと思っております。
なので評価の方は甘めに付けているのでご了承下さい。

◆この作品の内容は・・・
OVAで4話構成。
それぞれ「喜・努・愛・楽」に準じた内容となっております。
「喜・怒・哀・楽」ではありませんのでお間違えないように^^;

◆作画が・・・
第1話冒頭を見たときは、ひぐらしが帰ってきた~と心躍りました。
しかし、前原圭一を見た時に・・・あれ?
こんな顔だっけ?
キャラによりけりですがデザインが少し変わって違和感がありました。
制作会社は同じですが、作画監督が違います。
前のキャラデザの方が良かったですね。

◆第1話、罰恋し編・・・
このエピソードは「喜」に準じた内容です。
さて、もう言いたい事はたくさんあるのですが、この1話はひどすぎる!!!
ひぐらしファンでなければ見るに堪えない内容とも思えました。
いやひぐらしファンでも・・・。
もうただの妄想アニメ化となっております。
オヤシロ様、タタリを起こして下さい・・・と、思っておりましたがラストの展開はひぐらしらしく?なんとか持ち直したなという感じでした。
ラストの展開がなければストーリーの評価は★1でしたよ。
とりあえず2話以降に期待ですね。

◆第2話、妖戦し編・・・
このエピソードは「努」に準じた内容はにゅ。
これはもうひどいはにゅ。
見るに堪えないはにゅ。
このエピソードは「努」に準じたエピソードで梨花と沙都子がパラレルワールドの世界に迷い込み魔法少女になって戦うお話はにゅ。
「まどマギ」を冒涜してるはにゅ。
良かったところは、魔法少女となった梨花が可愛かったくらいで、あとはメチャクチャだはにゅ。

◆第3話、結縁し編 ・・・
「愛」に準じたエピソードです。
恋に悩む魅音を中心に、その周りではドタバタしたラブコメ展開。
このお話では、やっぱりレナは可愛いな~とあらためて実感(〃 ̄ω ̄〃ゞデヘヘ
シナリオも第1話・2話よりも全然楽しめて、物語星評価ここでアップです♪

◆第4話 夢現し編・・・
「楽」に準じたエピソードです。
4歳の頃の梨花が現代にタイムスリップしてきます。
その梨花を元の時代に変えそうとするお話。
4歳の梨花、この時の梨花にはまだ何も起きていなかった。
だから元の世界に返せば、その後この子に待っているものは・・・。
その事を考えるとやりきれない気持ちになります。
この小さな梨花はこの先に起きる自分の運命を知らない・・・でもこの子の無邪気で強い意思は光っていました。
第1話~3話と違ってこの4話目は本編に合った内容で、きわめて単純な展開なのですが、この作品のラストを飾るのにとても良いお話でした。
ただキャラデザ、特に顔の輪郭が相当変に描かれているのが残念。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

風来坊 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

10周年記念シリーズ!(暫定黒歴史)

file.1~4までの4部構成。

file.1は同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』のファンディスクで
ある『ひぐらしのなく頃に礼』に再収録された『罰恋し編』を
アニメ用に再構築したOVA作品。
 
なぜ「再収録」なのかというと、本編のおまけとして収録
されていたものの、本編にそぐわない内容で削除されたから
らしい。そのいわくつき通りのハイテンションコメディで「ひぐらし」
本編を観た人が「おまけ」として観るための作品。
 
file2は完全にオチャラケタ内容でまるで授業中に描いた
マンガ。もはや完成度とかそーゆー問題ではなく、何故社会に
発信しようと思ったのか理解に苦しむレベル。もはやどこが
どうとか言う気にもならない…。

file3はラブコメ調の作品。それなりに楽しめるものにはなって
いるが、「ひぐらし」が好きだった人がこーゆーの求めている
とは思えない。まぁ、これも「ひぐらし」なんだけどさ。

file.4は比較的ひぐらしっぽい雰囲気を纏った作品。
あくまで「ぽい雰囲気」であって比べるべくもない…。
梨花ちゃんに焦点が当たる話なので、まんまる(?)になって
すっかり以前の作画における面影を無くした梨花ちゃんを見て
嘆き悲しむこと間違いないでしょう。

総評
この作品を観て良かったと思える人がどれほどいるものか…。
一気に評判を落としてしまったのではないかと危惧するばかり。できればあまり観ないでもらいたい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

63.6 2 スピンオフで続編なアニメランキング2位
ひぐらしのなく頃に拡~アウトブレイク~(OVA)

2013年11月22日
★★★★☆ 3.7 (236)
1256人が棚に入れました
昭和58年初夏。
鶴見沢の平和な日常は突如として不穏な空気に包まれる。
県境に張り巡らされた封鎖線。
防護服に身を包んだ男たち。
道路には物々しい車両が並び、
上空にはヘリが轟音を立てて飛び回ってる。
鶴見沢から未知のウイルスが検出されたというのだ・・・。

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

誰かを信じるのはとても簡単だが、難しい。この物語は真実心を描いた物語。そして、進化した悲劇を描いた運命を「お互いを真実心」で乗り越える物語。

この作品の世界観

舞台は昭和58年人口2000人も満たさない田舎の町、雛見沢村は村にまつわる古い因習「綿流し」が毎年行われていました。現在は村人全員は争いごともあまりない平和な町ですが、5年前に政府が近くにある川にダムを建設するために町の住民を移動させようとしましたが、町が団結しダム建設を中止まで追い込みました。
そんな雛見沢村に引越してきたのはこの作品の主人公、前原圭一でした。雛見沢は学校はもちろん全学年を足しても一クラス満たさないくらいしか子供もいない豊かな町でした。圭一は仲間の竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花と部活を作り毎日幸せに暮らしていました。

ストーリー

圭一が雛見沢村に引っ越してきて何も問題が起こらず日々を過ごしていましたが、初夏になった途端、雛見沢村が不愉快な空気が漂っていました。

そんなある日、圭一の父がテレビをつけましたら、未知のウイルスが雛見沢村に漂っていると言うニュースがやっていました。

上空には謎のヘリが。

路上には軍が使うような装甲車が。

雛見沢村で何が起こっているのか・・・

この物語は新たに起こオヤシロさまの祟りを描いた物語です。

私の感想。

この作品のPVを見ていると「ひぐらしのなく頃に解」でオヤシロさまの祟りを乗り越えた後の話か、新しい祟りの話かと思いましたが、見始めましたらまったく違いました。私が思っていた作品と120度くらい違いました。

この物語はきちんと雛見沢村のオヤシロさまの祟りとしているベースはあるのですが、過去の祟りとまったく違います。この作品は祟りのスケールが今までとは桁違いで違いました。ですからグロ要素も奇跡を起こす努力の方法も違います。私は新しくなったひぐらしとしてかなり気に入っていますが、今までの作品のように何度も何度もパラレルワールドを乗り越えていきやっと運命の輪廻から逃れる作品が好きな人はそれほど楽しめないかと思います。

なにより一番見所のある所は画質です。「ひぐらしのなく頃に」が放送されたのは2006年4月。2期の「ひぐらしのなく頃に解」が放送されたのが2007年7月。結構古いので、キャラクターデザインがいまいちでしたり、血が不自然でしたり、前髪が無駄にぱっつんでイラっとしていましたが、本当に画質が進化しました。キャラクターの動きから、ヒロインの髪の動きまで所々決め細やかに動いていてはじめ見た時は画質だけで感動して泣いてしまいそうになりました。それほど画質が進化しました。10年後、まだひぐらしシリーズが続いていたら、どれだけ画質がよくなるのでしょう・・ 

エンディング

「you -Visionen im Spiegel」
くわしくは言えませんが、あの終わり方でこんなに感動的な曲を・・・
私の涙腺が持ちませんよ!! かなり感動しました。
もちろんこの作品にもですが、一番はこの曲にです。
この曲は本当に感動します。悲しさの表現がかなり良いです。実に運命を乗り越えているような曲です。
是非フルバージョンも聞いてみてください。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これぞ、ひぐらしのなく頃に

萌えアニメを装った、
別ジャンルアニメ!

それが、ひぐらしの最大の魅力だと思います。

本当に、よく練られた物語です。

次が楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

幻のシナリオが新作アニメ化!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期と第2期、そしてOVAの「礼」と「煌」は視聴済です。
全1話のこの作品ですが、シリーズの第5期に相当する作品のようです。


昭和58年夏 雛見沢の平和な日常は突如として不穏な空気に包まれる。
県境に張り巡らされた封鎖線。平穏な生活を失い、封鎖された雛見沢に疑心暗鬼の闇が渦巻く…


Amazonの商品説明の一部を抜粋して引用しました。
そう、これまで平和だった雛見沢に突然陸上自衛隊が現れたかと思うと、不穏な空気が一瞬で雛見沢を覆い尽くしたんです。

様々な憶測が飛び交う中、オヤシロさまの祟り…などという噂があっという間に広がったかと思ったら、凡そ考えうる上での最悪の事態に転がり落ちるまで、そう時間は必要ありませんでした。

猜疑心は人間だったら誰しもが持っている、人を疑ったり、妬んだりする気持ちを表す言葉です。
問題なのは、この気持ちが今起こっている事象に向くのではなく、人に対して向けられる点だと思います。

確かに雛見沢中に妙な噂が広まったかもしれない…
だけど、噂そのものを疑う声がかき消されてしまうのは何故なんだろう…
人を疑う方が楽だから?
噂には企みが含まれていないから?
でも、噂の発信元が何かを企んでいたとしたら?

そしてお約束の様に容赦なく部員めがけて火の粉が降り注ぐんです。
部員には園崎家の長女である魅音もいるのに、もっともらしい理由を並べて
好き勝手のやりたい放題…

そんな村の連中の仕打ちには心底辟易しましたが、物語の見せ場としては最高の場面を作ってくれたとも思っています。
だって、これが無かったら竜宮レナと前原圭一が繰り広げた決死の救出劇はきっと見れなかったでしょうから…
レナちゃん…今回もご自慢のナタが大変お似合いでしたよ^^
圭一の…実際には悟史のバットだって大活躍でしたし…
何より仲間を助けたいという気概が2人からビンビンに感じられて最高に格好良かったと思います。

「一定期間内に、ある限られた範囲内あるいは集団の中で、感染者が予想よりも多く発生すること」をアウトブレイクは意味していますが、雛見沢におけるアウトブレイクとは一体何なのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

エンディングテーマは、癒月さんの「you -Visionen im Spiegel」
これまで「you」は何度か聴いたことがありますが、このバージョンは初めてでした。
少しググってみましたが見当たらなかったので、もしかするとこの作品の中でしか聴けないバージョンなのかもしれません。

全1話で50分強の物語でした。
これまでのみんなが日々励んできた部活の集大成が感じられた気がします。
やっぱり部員のみんなは、いつも一緒が一番良いですよね^^

時系列で見ると、この作品の次は「2020年版 ひぐらしのなく頃に」ということになります。
一体どのような物語が紡がれるのか全容は明らかになっていませんが、楽しみに待っていたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

62.7 3 スピンオフで続編なアニメランキング3位
ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて(OVA)

2002年8月3日
★★★★☆ 3.5 (89)
343人が棚に入れました
『The Soul Taker ~魂狩~』からのスピンオフ作品であり、DVD版映像特典として作られた短編連作「こむぎ大作戦」を原型としている。内容はいわゆる魔女っ子アニメのパロディ。
地球とは別次元にあるわくちん界で破壊ウイルスあんぐら~が脱走、次元を越えて地球へとやってきた。
それを追ってやってきたムギまるに地球の未来を託されたコスプレアイドル小麦ちゃん。アイドル生活と学校生活だけでも忙しいのに、それに加えて魔法少女としての活動もやらねばならず大変なことに…。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

邪道魔法少女3部作の一角を成す作品・・・これはこれで有りだと思います♪

2016年の冬アニメで放送される「ナースウィッチ小麦ちゃんR」の視聴に向けた下準備として本作品を視聴しました。
その下準備として、本編である「The Soul Taker 〜魂狩〜」も視聴しましたが、視聴して正解だったと思います。
本編のキャラの立ち位置を知ってこの作品を見ると、それだけでもニヤリとしてしまいそうな設定が盛り込まれています^^

このレビューの視聴に先立ちwikiをチラ見しましたが、この作品は「邪道魔法少女」の1作目として位置付けられているそうです。
既存の魔法少女アニメのパロディ化とハチャメチャな展開が特徴との事ですが、この愛称で親しまれたのはアニメの放送当時・・・という事なのでしょうか^^;?
例えばミルキィホームズなど今ではありそうなジャンルだと思うのですが・・・^^;

タイトルにもなっている通り、この作品の主人公は小麦ちゃん・・・高校生とアイドルと魔法少女の3役をこなす事を目標としつつ、実際にはグダグダ・・・という感じです^^;
そして周囲を固めているのは「ソウルテイカー」の登場人物達なのですが・・・この作品では本編の敵味方が入り乱れているので、それだけでも一見の価値があると思います。

そして物語の方ですが・・・小麦ちゃんは魔法少女として、悪と闘うシーンがたくさん描かれているのですが、アニメーション制作がタツノコプロである事を最大限に活かしたパロによる闘いの方にどうしても目を奪われてしまいました^^;

「あれ・・・この紐でぐるぐる巻きに縛られて変身するのってあれだよね^^」
「小麦ちゃん・・・「バード ゴー!」ってまんまじゃん^^」
登場する往年の懐かしいキャラはこれだけではありません^^
何回目の再放送かわ分かりませんが、小さい頃に胸を躍らせてくれたキャラの登場は懐かしさと嬉しさで胸が一杯になりました^^

それと本編からある意味大きく変わっているのが、「ソウルテイカー」の主人公だった伊達京介です。
小麦ちゃんの視点が相当盛られているのが理由かもしれませんが、やたら爽やかなんですよね^^
決して格好悪いキャラではありませんでしたが、本編ではもう少し闇の部分が前面に出ていたと思います。でもそんなのは綺麗さっぱり無くなって爽やか2枚目アイドルとして本作品に登場するのです。
お約束ですが、相当格好良いのでモテモテです・・・
あ、そういう意味からすると、京介が本編より劣化した点は色々と鈍くなった・・・というところでしょうか^^;
見方を変えればそれはそれで王道なのが少し癪ですけれど・・・^^;

それと、年頃の女の子が多く登場するせいか、「胸の大きさ」に関する話題には事欠きませんでしたね^^;
小麦ちゃん・・・この話題になると直ぐにブチ切れてしまいますが、大きさだけが問題じゃ無く似合っていれば良いと思いますよ♪

OVA全6作で構成された作品でした。
最初の2話までは京アニさんも制作に加わっていたようですが・・・どうしちゃったんでしょうね^^;?
でも小麦ちゃんの底抜けの明るさには元気を分けて貰える気がします。
引き続き「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルてZ」を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

大体2002年頃の地下オタク世界を徘徊した〝邪道魔法少女″

派生元の『ソウルテイカー』は未見。

某巨大掲示板、コミケ、
制作陣の一角・タツノコの過去作のパロディ……。

深夜アニメ以上の無礼講。OVAの闇世界にて、
21世紀初頭の東京オタク社会を活写した魔法少女アニメ。

〝邪道魔法少女″を自称していますが、
道と側溝の区別も曖昧な落武者である尊氏には、
邪道だの正道だの、よく分かりませんw

とはいえ、私の知っている魔法少女物は、
{netabare} 巨大合体ロボで特攻{/netabare}したり、{netabare}テックセッター{/netabare}したりはしないので、
本作はやはり、邪道を突き進んでいるのでしょうw


これが単なるネタアニメに留まっていれば、
敢えて語り継ぐ必要もありませんw

ですが、その深い闇に惹かれたのか、本作には、
タツノコの他に、ゲストとして京都アニメーションなど業界の雄が次々と悪乗りw
それが原因なのか、このアニメ、作画など妙にレベルが高い(苦笑)

内容もアニメ業界の本音、潜在意識が投影されたのか、
やたら予言書めいており不気味ですw

例えば{netabare} アイドル、アニメ業界の裏側、パロディ……。{/netabare}
いずれもその後、ヒットアニメとして具現化しており、
本作は業界のその後を示唆していると、
強引に解釈できないこともありませんw


KARTE2.5では、{netabare} アニメーション音楽PV乱発で露骨な尺稼ぎw
京アニが後に音楽アニメでホームランを放つための素振りも万全ですw

さらにProductionI.G などに至っては勢い余って、
ハイクオリティなAMVを、なんとフルで制作w
……放課後ティータイムだってフルでMV作ってもらったことないのにw{/netabare}


制作に関わった東芝系列会社を反映した世界のTOSHIBAのロゴ。
移転間もないフジテレビのお台場新社屋。
など邪道の中でも、多少は良心が光ることもあります。

ですが、東芝やフジのその後の凋落を受けた上で観ると、
それすらもカオスですw


もしも本作が、カンブリア爆発の只中にある今の深夜アニメに降臨したら、
どんなオタク世界の闇を暴き出すのだろう……。
毒をぶちまけるのは、掲示板より今の時代だとむしろSNS辺りなのでしょうかw

それとも『なのは』『まどマギ』など、後の魔法少女たちの奮戦に便乗し、
素知らぬ顔で王道を歩むのでしょうかw

本作の貧乳萌え文化に頭を侵食されながら、
そんな妄想に耽り、首を回していたら、
なんと2016年冬に本シリーズの新作TVアニメ放送のお知らせがw

な……なんだってぇぇぇぇ~~(((((((( ;゚Д゚))))))))

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タツノコ公式パロディーアニメ B

ソウルテイカー(スピンオフ元)未視聴

AT-Xで番宣やっているのが目に付いたので、スピンオフ作品だということも良く知らないまま見ました。

何と言っていいのか、ストーリーはあってないようなもの、まあとにかく滅茶苦茶です。
その無茶苦茶の中で、タツノコプロの過去作のメカやらマシンやらが登場してくるという訳です。
古い作品からの登場が多いので、若い人にはちょっと辛いかもしれません。
しかし、詳しくなくても、見れば何となくパロディだってのは掴めると思います。

主人公の小麦ちゃんは、一応(コスプレ)アイドルなのですが、表情がアイドルとは言えないような変化をさせられますし、それどころか死んじゃったりもして、相応の扱いをしてもらっていません。
はちゃめちゃな作風からして妥当なのかもしれませんが、まあ、よくこんな扱いで耐えているなというような不憫な主人公です。

まあでも、可愛らしいというのは得だなとは思います。
貧乳キャラなので、その属性がある方にはお勧めです。

全体的に見て、ある程度歳をとった人向けの作品だと思います。
そんなに笑えたという訳ではありませんでしたが、小麦ちゃんが次はどんな展開に巻き込まれていくのかが気になる作品ではありました。
続編は録画に失敗したのでレンタルで借りて見ることにします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
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