セブン・アークスおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのセブン・アークス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番のセブン・アークスおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.9 1 セブン・アークスアニメランキング1位
魔法少女リリカルなのはA’s-エース(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1016)
5475人が棚に入れました
次元世界を揺るがした「PT事件(プレシア・テスタロッサ事件)」からおよそ半年後の12月。高町なのはは戦いを通じて得た絆を胸に魔法の訓練を続けていた。

ある夜、そんな彼女の下に「所属不明の魔導師が急速接近中」との警告が響く。不穏なものを感じながらも、それを迎えるべく家を出るなのは。それが、後に「闇の書事件」と呼ばれる、ある冬の悲しくも優しい出来事の幕開けだった。

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、水橋かおり、桑谷夏子、高橋美佳子、久川綾、松岡由貴、釘宮理恵、清水愛、一条和矢、天野エリカ、緑川光、白石涼子、佐久間紅美、氷青、谷井あすか、小林沙苗、清水香里、真田アサミ、柚木涼香、鈴木菜穂子、長克巳、松来未祐、平井啓二、柿原徹也、Donna Burke、Kevin J England、Alexandra Haefelin、檜山修之

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(レビュー初投稿です)思いはどこまでも伝播する・・・

この作品は、「魔法少女リリカルなのは」の2期目に相当する作品です。
物語に繋がりあがるので、1期を見視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

1期では、なのはとフェイトはライバル関係でした。
でも、1期の騒動が収束し、これまで犯して来た罪を贖う事を決めたフェイト・・・
2期の物語は1期から半年後で、なのはとフェイトは親友同士になって登場します。
この二人・・・やっぱりいがみ合っているより、仲の良い姿を見ていた方が心情的に安心します^^

ようやく平穏を取り戻したなのは達でしたが、その平穏も長くは続きませんでした。
次々と魔道士が襲われる事件が発生したのです。襲われた魔道士は魔力の源である「リンカーコア」が抜き取られていました。
こうして通称「闇の書事件」と呼ばれる新たな物語が幕を上げるのです・・・

闇の書には、魔道書と主を守るプログラムとして4人の戦士が存在します。
剣の騎士・シグナム
鉄槌の騎士・ヴィータ
湖の騎士・シャマル
盾の守護獣・ザフィーラ
それぞれベルカ式と呼ばれる、なのは達とは違ったルーツの魔力の使い手で・・・これまで戦ってきた敵とは比べ物にならない位に強い4人です。

この4人が魔道士のリンカーコアを抜き出し魔道書に転写していたのですが・・・これには、深い理由が隠されていました。

闇の書の守護者達は、主を選ぶことができません。
彼らは書物として持ち合わせていた悲しい転生を繰り返しながらここまでやってきました。
主の中には相当ひどい仕打ちをする人もいたようです。例えひどい仕打ちはなくても主に共通して言えるのは「完成した魔道書の力に興味はあるものの、守護システムには興味なし」という人が大半だったそうです。
そう思う理由も何となく理解できます・・・
システムだから人間ではないのかもしれません・・・
それでも、今を生きて・・・感情を持った人を道具扱いするなんて人道的にどうかと思いますけれど・・・^^;

でも・・・今度の主は今までとはまるで真逆なんです・・・
闇の書の力より4人で一緒にいる時間を何よりも優先するんです・・・
これまでと全く違う処遇に戸惑う4人・・・だけど、皆んなで過ごす時間の大切さを身を持って理解していくのですが・・・事はそんなに単純ではありませんでした・・・
自分達が無意識のうちに禁忌を犯していたんです・・・
愕然とする4人が選択できる道は一つしかありませんでした・・・

だから、ヴォルケンリッターの4人は、自分達の願いを叶えるためなのはに・・・フェイトに・・・容赦無く襲いかかります・・・
1期の時より魔法の鍛錬も行い強さに磨きをかけた二人でしたが、二人のデバイスであるレイジングハートとバルディッシュ・・・
これまでずっと主を支えてきましたし、相手の攻撃にも耐え続けてきました・・・
きっと二つのデバイスの意志が、主の傍にいることを選択したのでしょう・・・
悲鳴一つ上げず主の傍に付き添い続けるのですが、デバイスの意志に反しボディが破壊されてしまい、主を負けに追い込んでしまうのです。

壊れたボディは直せばいい・・・
今回は負けたけど、次勝てばいい・・・

私もそう考えると思いますが、2つのデバイスは違いました。
彼らは元通りに治ったことを決して良しとはしないんです・・・
そして彼らの選択は機械としてはあまりにも非合理的・・・
高いリスクが伴いますし、彼らは壊れてしまうことを厭わないんです・・・
主(マスター)のために出来ることは全てやっておきたい・・・じゃないと悔いが残るから・・・
彼らの気概に私は今回も号泣でした(;_;)

こうして、生まれ変わったレイジングハートとバルディッシュ・・・
彼らがどの様に戦場で活躍するのか・・・気になる方は是非本編をご覧下さい^^
強さ、速さ、戦いにかける想い、そして切なさ・・・全てが1期を上回っています。

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「ETERNAL BLAZE」
エンディングテーマは、田村ゆかりさんの「Spiritual Garden」

1クール13話の作品です。今回の3巡目を視聴するまで、なのはシリーズで一番好きなのは
この2期でした。
誇り高いヴォルケンリッターの4人戦士に対し真っ向から挑むなのはとフェイト・・・
でも戦っているのは、二人の勝利を何より願っているのが一番身近で支えるデバイス達も一緒です。
この熱く切ない展開に何度涙したことか・・・^^;
引き続き3期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

優しさで出来ているバトルアニメ

1期のクライマックスから半年後のお話、第2期になります。
数々の辛苦の果てに信頼と友情を築いた、なのはとフェイト。
2人の魔法少女の前に現われる謎の敵(?)。
新たなロストロギアに纏わる戦いがまた、始まります。


正直、かなり贔屓目でレビュー書いてますw
1期の視聴ですっかりファンになったオッチャンとしては、もう健気なこの子達が可愛くて仕方ないんです、ハイ^^
なので、フェイトがなのはの横で微笑んでいるのを見るだけで、感慨で胸が熱くなってウルッと来ちゃいます。
両雄並び立つ。
魔法少女に対して”雄”という表現が適切かどうかはアレですが、まさしくそんな感じ。
2人が肩を並べているのを観られるだけでもう充分。
OPの映像を見ただけで、かなり満足しちゃいました。

まあ、個人的な嗜好は置いておいても、この2期は世間一般での評判も概ね良好。
贔屓抜きにして、1期に引き続きご満足頂ける良作だと思います。


リリカルなのはの最大の見所であるバトルも健在。
序盤からもう、ブイブイと跳ばしまくってきます。およそ人気のあるバトルものの”お約束”要素が満載です。
強力な敵の出現、ピンチと敗北、パワーアップ、互いを切磋するライバル関係、主要キャラ総出のラストバトル。
そんなのがまぁ、アツイことアツイこと。
意地悪な見方をすれば、予想どうりの予定調和なのですが、丁寧に定番を外さない骨太な構成は、わかっていても魅了されるものがあります。
ドキドキし、ハラハラし、ワクワクして、ホッとする。
エンターテイメントの基本がしっかりしている作品です。


そして何よりキャラクターが秀逸。
なのはやフェイトが良い子なのは語るまでもありませんが、登場人物がみんな優しさや何らかの想いで溢れているのが本作のとってもいい所。
悪意のある嫌なキャラが一人もいません。
それでいて、めいっぱい本気でぶつかり合う一進一退の熱の入った戦いには抜かりがなく、気持ちが込められているからこその真剣バトル。
それぞれの譲れない事情から争いや事件になっていくのが切なくもあり、爽やかでもあり。
やっぱりこのコらみんな大好きだ。と思わせる魅力に溢れています。

1期がフェイト・テスタロッサの物語だとするなら、
2期は八神はやてと守護騎士達の物語。
対抗勢力のキャラに感情移入して泣けてしまうのは、この作品の素敵なセールスポイントだと思います。
大事なのでもう一度いいますね。
悪意のある嫌なキャラが一人もいません、みんな大好き。


とまぁ、ベタ褒めしてますが不満がないわけではありません。

不満というか希望に近いのですが・・・2クールでもよかった。
13話で破綻なくきれいに構成されているので、1クール作品としてまとまってはいるし、そこが不出来というわけではありません。ですが、深堀して広げられるところが沢山あったのに勿体無い!というのが率直な感想。

クロノの父親のこと。
ロストロギア「闇の書」の過去。
フェイトとリンディのこと。
はやての生い立ちのこと。
レイジングハートとバルディッシュの復活劇。
なのはとフェイトの特訓。
ユーノの恋バナ。

バトルやドラマに厚みを持たせるために思いつくエピソードは枚挙に暇がありません。
ラストにしても、もっと尺をたっぷり使って盛り上げて欲しかった。
全体としてはフェイトの活躍が目立ちますが、主人公のなのはを中心にしたエピソードが少なく、その点でも物足りなさは否めません。
まぁ、番組枠などは大人の事情も絡むので仕方ないと飲み込むしかないのは理解してますが・・・・やっぱり勿体無いなぁ。
贅沢を言えばキリがないのは承知のうえで、「もっと観ていたい」という願望からのささやかな苦言です^^


ともかく、アツくて善良な魔法バトルアニメ。
当然、お子さまに見せても全然おKな良質&高品質の深夜アニメです。
自信を持って、オススメ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「大人になっても忘れない。めぐり会えた日を。」

魔法少女リリカルなのは、2期になります。

1期をまだ観ていない人はそちらから観てくださいね^^

1期もそれなりに楽しめたけど、今回はさらに見ごたえのある展開で大満足でしたよ。

ただのロリ魔法少女作品と侮るべからず!

全13話です。


● ストーリー
1期の最終回から、半年後。

今回のキーアイテムは、ロストロギア”闇の書”。

闇の書の主のために魔力を集める魔導士たちと、なのは&フェイトの戦い。

それぞれの想いと願いがぶつかる戦いが再び始まる…。


1期は、なのはと敵対するフェイト、この2人がメインキャラでした。

2期はなのはとフェイトが同サイドに立ち、新たに敵対するキャラたちと対立します。

なのはファンもフェイトファンも楽しめる続編となっています。笑

1期もそうでしたが、なのはシリーズは、敵対するキャラも魅力的なのがいいところだなあと感じていました。

相変わらずストーリーは見ごたえがあります。

やるせない展開が続くけれども、それを乗り越えようともがく姿には感動もさせられました。


ストーリーも先が気になる展開で楽しめたのですが、

それに加えて変身シーン、バトルシーンなど、スピード感のある作画がさらにこちらの興奮を掻き立てる!

それぞれの必殺技をじっくり描くところは贅沢だなあーと思いながらも、画面に食い入るように観ていましたよ。笑

この作画にあっぱれ!です♪


終わり方も今後を期待させる展開。これは続編に期待が高まりますね!

1期と違うところ(個人的な感想)は、クロノの今後に期待が持てなくなったところかなww

かわいいままのクロノがよかったよー。ぶーぶー。


● キャラクター
2期からの新キャラ・八神はやて(やがみ はやて)。

なのはもフェイトも、優しくてまっすぐで、いい子です。

そしてはやても、それに負けず劣らずものすごくいい子。

だけど、初めははやてがあまり好きになれませんでした。

なんでも受け入れて、ものわかりがよくて、いつでも笑っている。

自分のことよりも、人のことを1番に考える。

つらいことは人にもらさず、自分の中に抱え、他人に決して悟らせない。

そんなはやては、いい子を通り越して気持ち悪いとさえ思っていたのです。

だけれど、リインフォースとのやりとりを通して、すっかりはやてのことが好きになってしまいました。

というかあれはもう好きにならざるをえないよ。笑

はやてのことを好きになれたことで、2期がさらに楽しめたように感じます。


●音楽
【 OP「ETERNAL BLAZE」/水樹奈々(作中ではフェイト役) 】

相変わらずOPはいい♪

曲もいいけど、歌声もさすが♪

ストーリーのどこかやるせない雰囲気にもぴったりです。


【 ED「Spiritual Garden/田村ゆかり(作中ではなのは役)」 】

普通だなーと思って、実はあまり気に入ってなかった曲でした。

だけどその印象は最終話で見事にひっくり返されました。

ストーリーの展開を見越したEDだったのですね!

今ではすっかりお気に入りの1曲です。


【 挿入歌「Snow Rain」/植田佳奈(作中でははやて役)
     「BRAVE PHOENIX」/水樹奈々 】

挿入歌も素晴らしかった♪

まさにシーンを最高に盛り上げるための挿入歌。

どちらもじっくり聴きなおしたいと思っています。


● まとめ
1期も楽しめましたが、2期もまた十分満足できる作品でした♪

3期はちょっとテイストが違うみたいなのでどうかな?と不安にも思ってますが、

近いうちに視聴したいと思っています^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

72.3 2 セブン・アークスアニメランキング2位
魔法少女リリカルなのはStrikerS [ストライカーズ](TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (796)
4553人が棚に入れました
空港火災の現場…命の危機にさらされた幼いスバルを救ったのは、純白の衣装に身を包んだ、時空管理局のエース魔導師・なのはだった。我が身を省みず災害や困難と戦うその姿に心打たれた幼いスバル。彼女に憧れたスバルは、満天の星空の下、管理局の魔導師になることを決意する。4年後、晴れて管理局の新人魔導師となったスバルは、訓練校時代からのパートナー、ティアナ・ランスターと共に魔導師の昇格試験に挑んでいた。それを見つめるのは機動六課の有望な人材として二人に目をつけたはやてとフェイト、そしてなのは。試験開始を告げるシグナルとともに「StrikerS」の物語が幕をあける。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

(レビュー全面改訂です)思いは繋がる・・・

この作品は、「魔法少女リリカルなのは」の3期目に相当する作品です。
物語に繋がりあがるので、1,2期を見視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

1,2期で熱い死闘を繰り広げてきたなのはとフェイト・・・
2期のラストで「闇の書」事件から6年後の皆んなの姿が描かれていたので、きっと時空管理局での熱い戦いが繰り広げられるんだろうなぁ・・・と勝手に思っていましたが、蓋を開けたらビックリでした^^;

機動六課・・・は良いとして、展開的に闇の書事件のベルカの戦士4人も仲間になる気はしていたので良いんですが、前線フォワード部隊のスバル・・・? ティアナ・・・?
えっ、なのはとフェイトが主人公じゃないの・・・?

3期の舞台設定は2期から10年後・・・という事はなのは、フェイトは19歳・・・バリバリの現役だと思っていましたが違っていました^^;
確かにハードな職務だとは思いますが、19歳で後進に道を譲るってスポーツの世界でもこんなに短い寿命の競技は聞いたことがありません^^;

・・・という先入観を持って1巡目を視聴したので、設定に対するインパクトは感じましたがこの作品をキチンと評価する事には繋がらなかったのだと思います。

という訳で雑念を払って2巡目の視聴を始めました^^;
物語は、前線フォワード部隊として二等陸士のスバルとティアナ、三等陸士のエリオとキャロの4人が、若いながらも持っている天性の素質を見込まれて、新設された八神部隊長率いる「古代遺物管理部 機動六課」に入隊するところから物語が始まります。

この機動六課・・・ロストロギア関連の危険な任務を行う実行部隊である事から、メンバーも優秀な人材が揃っています。

部隊長である八神はやてを筆頭に、スターズ分隊になのはとベルカの戦士ヴィータ、ライトニング分隊にフェイトと同じくベルカの戦士シグナム、そして後方支援部隊にロングアーチとスター級の魔道士が顔を並べるこの部隊・・・将来を見込まれ、声を掛けられただけでも十分に凄い事だと思います。

こうして戦技教導官になのはを据え前線フォワード部隊の本格的な教育が始まるのですが、日々繰り返されるのは徹底した基本動作の繰り返しばかり・・・
新人教育は期間限定である上、敵はこちらの状況を汲んでくれる訳もなく次々に現れてきます。
敵との遭遇で感じるのは先輩の圧倒的な強さと、一生かけても追いつけないと思ってしまう自分への劣等感・・・

「この中で、私だけ・・・何も無い」

きっと普段はこんな事考えないのだと思います。
でも自分に劣等感を感じている時、自分の持っているモノが見えなくなることがあります。
自分の心の奥底に眠るダメダメな部分に支配されてしまいそうで怖い・・・

そこで、難しいのが立ち直るための踏み出し方・・・だと思います。
なのはさんの教えをきっちり守っていれば・・・という気持ちは根底に流れています。
ですが、自分が出来る事を繰り返して強くなれるのか・・・実践で活かせるのか・・・
そもそも強くなるって、これまで出来なかった事に挑戦しないといけないんじゃ・・・

焦りは不安と苦しさを呼びます・・・
自分では良かれ・・・と思ったことも道の先を辿ると全然別の答えに行き着いてしまう事も・・・
きっとスポーツだったら・・・新しい技を取り入れたと思います。
でも皆んなが向かう先は戦場・・・ややもすると生命を落とす場所でもあるんです。
そんな場所に中途半端なモノなんて絶対持って行かせない・・・
これは戦技競技官であるなのはの思惑のほんの一部・・・残りは是非本編で確認頂ければ、と思います。
沢山の厳しさの中に溢れる優しさ・・・愛おしさを感じる事ができると思います。
私の中で何度見ても泣けるシーンです^^;

そして物語の後半・・・これまでの成果を発揮できる場面とも言える大規模侵攻に襲われます・・・
前線フォワード部隊もかつてない危機を迎えることになります・・・
その危機は切り抜けられるのか・・・切り抜けるならどの様にするのか・・・
この辺りは後半の見どころの目玉と言えると思います。

でも、私の中の後半のヒーローは、間違いなく「紅の鉄騎 鉄槌の騎士ヴィータ」でした。
2期では色々ありましたが、3期では前線フォワード部隊を・・・スターズ分隊を・・・何よりなのは自身を守ろうとする気概が半端ないんです・・・
そして彼女の気概は・・・行動を伴った実践シーンも描かれているのですが彼女の格好良さ・・・もう反則級です^^

絶体絶命のピンチ・・・そこでヴィータを取り囲んだのは、大切な人を傷付けた憎っくき敵・・・
身体もデバイスである鉄(くろがね)の伯爵「グラーフアイゼン」もボロボロなのですが、その敵だけは絶対に許さない・・・という気力だけで沢山の敵の中に単身切り込んでいくんです・・・

でも、ヴィータにしかできない役目はこれだけじゃありませんでした。
振り下ろす鉄槌は自分自身のためではなく、大切な仲間を守るため・・・
そして、今は自分の限界なんて言っていられない時・・・
「アイゼン・・・うおぉぉ、ぶち抜けェ・・・」
鉄槌の騎士ヴィータとグラーフアイゼンの渾身の一撃・・・
もう涙無しでは見れません(;_;)

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「SECRET AMBITION」と「MASSIVE WONDERS」
エンディングテーマは、田村ゆかりさんの「星空のSpica」と「Beautiful Amulet」

2クール26話の作品でした。1巡目は余計な雑念でしっかり評価する事ができなかったので、今回2巡目を視聴して本当に良かったと思いました。現時点でお気に入りの棚行き決定です^^

4期が始まるという事で1期から見直しましたが、新たな発見もあり、なのはとヴィヴィオの関係もしっかり思い出す事ができたのは収穫でした。
引き続き4期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

色々広げすぎて、色んなとこが薄くなっちゃった

もう少女じゃなくなった、魔法少女リリカルなのは。
2期の最後で高校生ぐらいに成長した彼女達の姿が紹介されてたので、次があるのなら女子高生編かと勝手に想像していましたが、そうじゃなかった。
正直、ちょっぴり残念(´・ω・`) と、思ったり思わなかったり。
まあ、それはともかくとして。
いっぱしの魔法少女(少女?)として成長を遂げた、なのは、フェイト、はやては19歳。時空管理局のエージェントとして、彼女達が重責を担うまでになった時代まで時系列は進みます。
はやてを部隊長にした新部署、”機動六課”の物語。
新人の魔導師達を加えて団結した我らがなのはファミリーが、大きな事件の解決に活躍するお話です。


内容を一言で現すなら、なのは先生と可愛い教え子達の魔法バトルもの。
原作者さんが自身で語っているように、なのはが主人公というよりは登場人物がみんな主役というコンセプトです。
2クールの前半は、新人魔導師の4人を中心に描き、上司であり教官ありで憧れの存在であり恩人でもある、なのは&フェイトがヒヨッコを一人前へと導くお話。
伏線を張りつつ、機動六課が追っている事件の全容が顕わになっていきます。
後半は事件の進展と結末を中心に、魔導師達それぞれが、それぞれの対峙するべき相手に対して決着をつける形式をとっており、バトルものの王道的なパターン。
リリカルなのはシリーズらしく、強くも優しい想いがぶつかり合う熱血バトルとなっています。

全体のストーリー構成や設定は、本シリーズらしくいかにもな出来。
キャラクターも、予想どうりというか期待どうりというか、主要な味方キャラはみんな基本的に善良で裏のない好感度の高い人物ばかりです。
そこに不満はありません。
大好きなリリカルなのは。
不満はない、不満はない、と自分に言い聞かせてみていたのですが・・・・総合的に贔屓目なしでみると、やっぱり不満を洩らさずには居られない部分がポロポロでてきます。


敵側の事情説明が足りていない。
「一方の正義の反対には同じだけの正義」なんて理屈はいいませんが、1期のフェイト、2期の守護騎士達のように、己の想いのために凛と意思を貫く相手がいてこそのリリカルなのは。
主人公側でない方への感情移入ができるのがこのシリーズの魅力です。
なのに、今回はその描写が明らかに不足しています。そういう素振りをみせるキャラもいますが、ただの敵役、ただのやられ役となってしまっている感が否めない。
たぶん、全員にそいうった事情があるっぽいのですが、そんな部分は片鱗しかみえません。これじゃ感情移入しにくい。

キャラへの集中力が足りていない。
序盤での訓練モードのときは面白かったのに、さあ、そこで成長したぞ!これから大活躍だ~・・・な筈の4人の新人魔導師の描写が後半に行くほど窮屈になってきます。
理由は明白。途中参入の”重要キャラ”と、なのは&フェイトが前に出てきているので、新人達の出番とエピソードがその分割りを食った形になっています。
なのは達がたくさん観られるのは嬉しい反面、やっぱり中心人物に一貫性がないのは違和感。
前半で散々「今回の主役はこの新人4人」という雰囲気で進めていたのに、後半になって、やっぱり前作の主人公の方がでてくる展開って。
ん?この主人公回帰のパターン、どっかで見憶えが・・・・
ガ○ダ○SEED DESTINYかよ! と、軽く突っ込みたくなりますねw

描き込みと動画が足りていない。
リリカルなのはといえば、そこらのロボットアニメに引けをとらない迫力とスピード感のバトル。・・・だったのに、それはどこに行ったのやら?
もうね、こればっかりは、どう妥協してみてもダメ。バトルの作画と演出の質低下は言い訳のしようがありません。
戦闘シーンをみてワクワクできたのはOPの映像だけでした。
キャラも増え、それに伴って戦闘のスタイルや魅せ方もバリエーションが増えて、より一層見映えがするバトルを創っていく材料は揃っていた筈なのに、まったく活きていない。
崩壊と呼ぶ程酷くもないですが、やはり前作までの質が高かっただけに、凡庸な平均点以下の出来では満足できません。


結局は、尺と予算が足りていない。
上記の不満点は、つまるところこれに尽きると思います。
2クールでやるには登場人物が多すぎでした。
キャラの魅力を追いきれず、ストーリーを破綻なく消化するのが精一杯といった感じ。
倍の4クール、そのうえで作画にかけられるお金の時間があれば、もっともっと名作になったのにー、と歯痒い思いで”たられば”を言ってみたくなる作品でした。

嫌いじゃない。
嫌いじゃないだけに、苦言も呈したくなります。

シリーズ続編も決まっているので、次は濃厚で良質な感動を期待したいと思います。






以下、とーーーっても、どうでもいいボヤキ。
(読み飛ばし推奨)
成長しても相変わらず善良でとっても主人公らしいなのはさん。
気がきいて戦闘力も高く皆から信頼を集めている完璧超人になっちゃってますが、一言苦言を呈したい。

変身バンクで愕然としたよ、ボカァヽ(゚Д゚)ノ

ダサいデザインもさることながら色がベージュってアンタ・・・
ベージュはダメでしょ。いくらなんでも主人公がベージュは。
相方のフェイトは、ちゃんとキャラのイメージカラーの黒でデザインも相応なのに、ですよ!
あ、いや、デザインはフェイトも同じか。
でも、黒のレースとべージュのレースでは雲泥の差があるのは世界の常識。
君のイメージカラーは白っしょ、白。白のレース!

なのはさんには、洒落っ気が足りてないッス

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「魔法少女リリカルなのはViVid」2015年4月スタート 成長する公式サイトに次々キャラクターが

人気のアニメシリーズ『魔法少女リリカルなのは』の最新作テレビシリーズ『魔法少女リリカルなのはViVid』の製作発表がされたのは、2014年8月だった。熱いファンが多い作品だけに、そのニュースは大歓迎を受けた。

それからおよそ5ヵ月、『魔法少女リリカルなのはViVid』の放送時期が遂に発表となった。2015年4月から放送を開始する。放送局や放送時間は今後の告知となるが、ファンにとっては待望の決定だ。

これまでにティザーサイトであった公式サイトも大幅リニュールした。放送時期を告知するだけでなく、最新ムービーやキャストからのメッセージも公開している。本作のヒロインであるヴィヴィオの新ビジュアルはファン必見だ。
さらに公式サイトにはさらなる楽しい仕掛けもある。サイトでは今回のヴィヴィオをスタートに、1月24日頃までの間に少しずつキャラクターが増えていくという。どんなキャラクターが登場するのか注目される。

そのキャラクターには、ヴィヴィオ役に水橋かおりさんがすでに決定している。さらに能登麻美子さん(アインハルト・ストラトス役、喜多村英梨さん(リオ役)、福圓美里さん(コロナ役)、田村ゆかりさん(高町なのは役)、水樹奈々さん(フェイト・T・ハラオウン役)と、これまでと同様に豪華人気声優が並ぶ。
原作は都築真紀さん、原作漫画は藤真拓哉さんが務める。伊藤祐毅監督とメインライターの小林成朗さん、キャラクターデザインの山野雅明さんと安定のスタッフだ。制作はA-1 Picturesが担当する。

『魔法少女リリカルなのは』は、2004年10月にまずテレビシリーズとして始まった。作品は瞬く間に人気を博し、テレビシリーズは3作品、劇場アニメは2作品が作られている。さらにマンガ、ゲーム、ドラマCDなどとその世界は大きく広がる。
そして2015年春に、新たな魔法少女の物語がはじまる。シリーズは今後もまだまだ大きく展開しそうだ。

『魔法少女リリカルなのはViVid』TVアニメ化決定!
現在『月刊コンプエース』で連載中の都築真紀さん原作のマンガ『魔法少女リリカルなのはViVid』が、待望のTVアニメ化を果たすことが発表された。

『魔法少女リリカルなのはViVid』は、2009年より上述の『月刊コンプエース』で連載されている、同シリーズの第4期として発表されたマンガ。
主人公・高町ヴィヴィオとアインハルト・ストラトスを中心に物語が展開され、次世代型文系格闘魔法少女マンガとして人気を獲得している。
これまでアニメーションにドラマCD、マンガ、ライトノベルなど、様々なメディアで展開されている「魔法少女リリカルなのは」シリーズだが、本作のアニメ化はファン待望の発表だと言えるだろう。
アニメ化の詳細は、随時告知されていく。

独立UHF系各局およびファミリー劇場で2007年4月から9月にかけて全26話が放送されたテレビアニメ作品で、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』の第3期作品。略称は『StrikerS』(ストライカーズ)。
キャッチコピーは「魔法少女、育てます。」

本作は、前々作の第1期『魔法少女リリカルなのは』と、前作の第2期『魔法少女リリカルなのはA's』とは色々な点で大きく異なる作品になっている。
前2作の10年後の話であるため、なのはやフェイトなどの主要キャラクターの容姿や立場などが前2作とは大きく変わっている。主な舞台も、前2作は日本の海鳴市(原作の『とらいあんぐるハートシリーズ』の舞台でもある)だったが、本作では魔法文明の中心地のミッドチルダに変わっている。
新しいキャラクターが多数登場し、「機動六課」に配属された4人の新人フォワード(スバル達)の成長なども描かれている。登場キャラクターが多いため、1人で複数役を担当する声優も多かった。魔法では前2作とは違い、(高速高々度の)飛行魔法が高ランク扱いとなり、「飛べない」魔道士が数多く登場する。第2期『A's』ではなのはやフェイトの敵であったヴォルケンリッター(シグナム達)が、本作では良き仲間となっている。前2作まではよく登場していたが、本作では全く登場しなかったり、少ししか登場しなかったというキャラクターもいる(なのはの家族・アリサ・すずか・ユーノ・アルフ・エイミィなど)。
スピンオフ元である『とらいあんぐるハート3』に由来する設定の影はほとんどなくなっている。また、本作から『とらいあんぐるハートシリーズ』の製作元である「ivory」の表記が原作欄からなくなった。
前2作はそれぞれ1クール全13話で構成された4:3サイズでの制作・放送だったが、本作は2クール全26話で構成された16:9サイズでの制作となっている。

オープニングテーマ
「SECRET AMBITION」(第1 - 17話)
「MASSIVE WONDERS」(第18 - 26話)

エンディングテーマ
「星空のSpica」(第1 - 14話)
「Beautiful Amulet」(第15 - 26話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

62.2 3 セブン・アークスアニメランキング3位
アスラクライン(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (369)
2432人が棚に入れました
高校1年生を期に一人暮らしを始めることにした主人公・夏目智春。彼は3年前から自称守護霊で幼馴染の美少女水無神操緒に取り憑かれていた。
智春の兄、夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷・鳴桜邸(めいおうてい)に引越した日、鳴桜邸に二人の美女が来た。兄、直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女・黒崎朱理、そしてその晩、トランクを奪いに鳴桜邸へ忍び込んだ巫女装束の美少女・嵩月奏。この銀色のトランク「イクストラクタ」を手にした事を契機に、智春は世界の隠された真実と向かい合う。(

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、野中藍、田中理恵、森久保祥太郎、佐藤聡美、矢作紗友里、下野紘、豊崎愛生、こやまきみこ、石住昭彦、日笠陽子、甲斐田裕子、間島淳司、喜多村英梨、中井和哉、大原さやか、石塚さより、高木礼子、織田圭祐

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

中途半端な描写・・

2005年7月から電撃文庫で出版されていた、三雲岳斗による
同タイトルのラノベ(※ジャンルはハイスクールパンク)を
元にした、あきづきりょうの作画による漫画のアニメ作品。

2009年4月から6月まで放送。全13話。
2009年10月から12月まで第2期が放送された。全13話。

飛行機事故がきっかけで同じ飛行機に搭乗していた幼馴染
の「操緒」に自称守護霊として取り憑かれた「智春」の物語。

物語の語り部として、基本的に「智春」の一人称視点で物語
は進んでいく。1話目から諄くてハーレム満開な危険な薫りがするので・・そこから先に辿り着くまでがネックかな?

世界観の捕捉より厨二の知ったか風の小賢しい理屈が先行
するので・・原作を知らない人には設定の専門用語が多く
てドン引きか・・3話目でも意味不明のまま登場人物が増え
続けて重々しく派手な超展開の連続で・・シリアスものと
思えばナンセンスで巫山戯た描写が多く苛々する展開。

シリアスの中に巫山戯て余裕打った台詞を入れるのが大物
の余裕の証みたいな・・滑稽で稚拙な描写が多い・・
メカっぽいファンタスティックな機巧魔神が出て更に方向
が見えにくく説明不足だらけで大変・・最近の理不尽もの
のアニメの世界に本当に入り込んでしまい・・作画の微妙
な臨場感なので・・説明台詞だけ押し付けられた感じ・・

ただ・・映像自体はラキスケとイチャラブとにやにや系。
両極端にバトルの連続・・色とバトルの二点突貫型・・

正直に言う・・OP/EDを聴く限り期待して視てしまうだけ。
この音楽の世界観の拡がりに期待して見続けた・・
OP「Spiral」歌 - angela/ED「Link」歌 - angela

難しそうなこのアニメ専門用語で誤魔化してるが・・
大雑把で緻密さも何もない厨二無双設定ばかり・・wiki
視る限り原作の良い所は全てカットされている模様・・
解釈の違いというよりセンスが無い。演出センスも酷い。

1度目の視聴は3話途中・・2度めは8話くらい・・3度めで
完走・・可也のスロースタートで中々面白くはならない。

露出エロバカ演出ハーレムアニメ同様のキャラと演出で
同じ事をやってるけど矢継ぎ早の濃いバトルと登場人物
の怒涛の連続投入というくらいが多少の違いかな・・

メカデザとか結構いいので・・これだけバトル中心なら
もう少しマトモな動きとか臨場感とか出して欲しかった。



夏目智春(入野自由)洛芦和高校1年7組の生徒。
至って平凡だが幽霊憑きにしてつくづく運の無い不幸体質。
幽霊憑きと噂され、周囲から敬遠されたため友人が少ない。
誰にも優しい優柔不断な性格故、「ヘタレ童貞」扱いされる。

水無神操緒(戸松遥)智春の幼馴染で美少女の幽霊。
喜怒哀楽がはっきりしていて、ズケズケと物を言う性格。
智春の言動に対し常にツッコミを入れる。かなり嫉妬深い。

嵩月奏(野中藍)
智春が鳴桜邸に引越した日の晩、彼を襲撃して来た美少女。
容姿端麗成績優秀で頭の回転も早いが、喋りはトロく天然。


科學部・第三生徒会・王立科学狂会関連
黒崎朱浬(田中理恵)洛芦和高校2年4組。科學部部長代理。
夏目直貴の知人として智春に銀色のトランクを押し付けた。
可也傍若無人な性格。智春と同じ事故で重傷を負ってる。


第一生徒会・神聖防衛隊
佐伯玲士郎(森久保祥太郎)洛芦和高校2年4組。
洛高第一生徒会会長で機巧魔神「翡翠」の演操者。
誇り高く自信家で気品のある微笑みの眉目秀麗な二枚目。

志津間哀音(佐藤聡美)
「翡翠」の副葬処女。佐伯兄妹の従姉妹で、幼馴染。

アニア・フォルチュナ(矢作紗友里)洛芦和高校1年7組。
ルーマニア出身で運命確率を操作する「運喰らい」の悪魔。

樋口琢磨(下野紘)洛芦和高校1年7組。科學部
基本的に女好きのお調子者。重度のオカルトマニア。

大原杏(豊崎愛生)洛芦和高校1年7組。陸上部。
智春のバイト先大原酒店の一人娘。明るく社交的な性格。

佐伯玲子(こやまきみこ)洛芦和高校1年7組。
典型的な「委員長」で規律に厳しい。兄同様プライドも高い。

倉澤六夏(喜多村英梨)洛高3年生。第二生徒会会長。
自己中心的でキレやすく性格に少なからぬ問題がある。
悪人面ではあるが美人の部類。重度の守銭奴。

真日和秀(間島淳司)洛高1年9組。第二生徒会会計。
智春を襲撃したり共闘したり、飄々とつかみどころのない。

橘高冬琉(甲斐田裕子)洛高の3年生。現第三生徒会会長。
常識的な理由で非常識な人間を圧する、通称「人斬り橘高」。
常に帯刀している点を除けば穏和な常識人。

潮泉老人(石住昭彦)奏の母方の祖父。鳴桜邸の大家。
潮泉律都(日笠陽子)奏の従姉妹。黒科學に精通。
加賀篝隆也(中井和哉)有名なギタリスト。
クルスティナ・フォルチュナ(大原さやか)アニアの姉。
雪原瑤(石塚さより)関東学生連盟の武装生徒指導員。
千代原はる奈(高木礼子)GDの一員。「亜鉛華」の演操者。
里見恭武(藤田圭宣)GDの一員。「蒼鉛」の演操者。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界の隠された真実と向き合う物語・・・登場人物の心意気に感動した作品でした^^;

この作品は、分割2クールの前半に相当するものです。
この作品の主人公は、この春高校に入学する夏目智春(なつめ ともはる)。彼は所謂普通の学生なのですが、3年前の飛行機事故で、同乗していた幼馴染の水無神 操緒(みなかみ みさお)を亡くしてしまい・・・それ以来、彼女は守護霊と称して智春に取り憑き、色々とツッコミを入れる明るい性格の幽霊と一緒に暮らしています。

高校入学直前、突然一人暮らしを余儀無くされた彼がオンボロ屋敷に引っ越してくると、智春の兄から預かったという銀色のトランクを、大切な物だから・・・と言って渡されるのです。
しかし、そのトランクには蓋がなく開け方が分からなかったので取り敢えず片付けておくのですが、その夜、巫女装束の侵入者が奪いに押し入ってきたのです。
ですが、トランクを奪いに来たのは巫女装束の彼女だけではありませんでした・・・
こうして銀色のトランクをめぐり物語が動いていきます。

そのトランクは機巧魔神(アスラ・マキーナ)と呼ばれるもので、動かすためには副葬処女(ベリアル・ドール)という生贄が必要となります。副葬処女は実体を持たない射影体・・・智春の場合は操緒ちゃんになるので、「生贄」という表現は適切じゃありませんけど・・・^^;
副葬処女は、演操者(ハンドラー)と呼ばれる機巧魔神を召喚できる人間の願いを叶え続けるのですが、機巧魔神を動かす対価として支払わなければならないのは、決して無くしも減らしもしたくないモノでした・・・
だから、機巧魔神は決して容易く動かせるモノではないのです・・・

もう一つ、この世界には悪魔が存在します。決して人間に害を与える存在ではなく、魔力が使える存在・・・という言い方の方が合っているような気がします。
悪魔は魔力を使えるのですが、こちらにも使用に伴う代償を支払う必要があるのです・・・
契約者と契約している場合は、魔力の使用によって契約者が契約悪魔への愛情を徐々に失ってしまいます・・・
そして、誰とも契約せずに魔力を使い続けると、非在化という現象が発生します。
軽度な非在化はそれほどでもないのですが、重度に進行すると身体が硝子の結晶のように変化してしまい、やがて消滅・・・死亡に至ってしまいます。
この魔力も出来れば使いたくない力です・・・^^;

強い力があります・・・でも、その力を使うには対価が必要です・・・
それじゃ、そこまでして本当に強い力を使わなければいけないのでしょうか・・・

主人公で機巧魔神の演操者である夏目智春には、副葬処女として水無神 操緒が、そして悪魔である嵩月 奏(たかつき かなで)が、智春のために自らを顧みることなく身体を張る姿を沢山見る事ができるのですが・・・
頑張っている分だけ、対価が彼女達から削り取られていると思うと、正直だいぶ心が痛みました^^;

心が痛む原因として2人のヒロインが良すぎた事・・・があったと思います。
操緒ちゃんのCVは戸松遥さんでした。操緒ちゃんのキャラの立ち位置はSAOのアスカ・・・キリトと仲の良い時のアスナによく似ていると思いました・・・戸松さんがこの立ち位置のキャラを演じたら完璧だと思っていましたが、まさに期待以上でした^^
流石戸松さんです♪
そして、奏ちゃんのCVは野中藍さんでした。奏ちゃんのキャラは人見知りで話しが苦手な性格の持ち主なのですが、一本筋の通った性格の彼女がうまく表現されていたと思いました。

でも、心が痛むのは主人公に対してだけじゃありません。
物語の中には、機巧魔神も悪魔もたくさん出てきます・・・それぞれが、それぞれの想いを胸に秘めて闘いが繰り広げられたり、仲間を助けようとします・・・
本当に失いたくないモノに対する後悔にならない後悔・・・大切なモノが掌からこぼれ落ちる様・・・そして2度と戻ってこない過去・・・
振り返ってみると、悲しみに満ち溢れた作品だったように思います。

それでも、「守りたいから・・・」という理由で自分の身に何が起こるかを知っていながらも頑張る彼女達の姿は、もう涙無しでは見れませんでした^^;

この作品は1期13話でしたが、分割2クールの後半が楽しみで仕方ありません。
もし、後半も面白かったら「お気に入りの棚」に是非入れたい作品になると思います^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ギャルゲーの主人公みたいな主人公がちょっとむかつきますね。うらやましいな。

ストーリー

この作品の主人公、夏目 智春は高校入学を機に一人暮らしを始めることにしました。その一人暮らしを始めた所は智春の兄の夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷の鳴桜邸っと言う所です。しかし、智春が引っ越してきたその日にある二人の少女がやって着ました。直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女の黒崎朱浬とそのスーツを狙う巫女装束の美少女の嵩月奏でした。はたして、そのトランクになにが入っているのだか・・・

私の感想。

この作品は結構おもしろかったですね。はじめはどうかと思いましたが見ていくうちに少しずつおもしろくなっていきました。はじめこの作品がなぜあまり気に入らなかったと言いますと、やっぱりキャラクターデザインですかね。なんていいますか、今まで見た事が無いキャラクターデザインだったのですが、そのキャラクターデザインは最後にはかなり気に入りました。

そして、この作品の戦闘シーンが結構迫力が合って面白かったです。とくに機巧魔神を使った戦闘がかっこよかったです。普通の人間の戦いと違って迫力が違いました。

そして、何よりこの作品がおもしろかった所は主人公の夏目 智春の性格でしょうか、なんであれほどいろいろな女性から行為を向けられるのでしょうか・・ 作品としてはかなりおもしろいですが、(そして、私好みの作品ですが、)なんだか超うらやましくてむかつきます。私も人生の中で一度はああいう出来事は無いでしょうか・・・

私がこの作品の中で一番気に入っているキャラクターは嵩月 奏です。なぜなら、彼女のオッドアイな所がかなり萌えポイントだと思います。ってかかなり萌えました。オッドアイ可愛いですね~ 萌えですね~ 

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品はかなり結構世界観がはじめは世界観がまったく意味が分かりませんががんばってある程度まで見てください。おもしろいので、是非見て下さい。噂ですともう2期があるっという事なのでそのほうもかなり楽しみです。

オープニング

「Spiral」
なんだか渋いっていうか、なんだか女性ボーカルな曲なのですがかっこいい曲です。キャラクターデザインもかっこいいですし、ネタバレもほどほどでいいですが、曲がかっこいいです。全体的にかっこいいです。

エンディング

「Link」
オープニングと比べて静かで穏やかな曲です。しかも結構かわいい曲です。ヒロインたちが可愛いです。そして、バックに移した画像がかなりかっこいいです。この作品の曲は何でこんなにかっこよくしているのでしょうか・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

65.6 4 セブン・アークスアニメランキング4位
WHITE ALBUM-ホワイトアルバム 前半(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (392)
2267人が棚に入れました
平凡な大学生・藤井冬弥はアイドル・タレントとして活躍する森川由綺と交際していた。仕事や学業の合間を縫ってお互いの愛を確かめ合っていたふたりだったが、由綺の人気が高まり、仕事が増えるとともに徐々にすれ違っていくようになる……。浮気をテーマにした、切ない系の青春ラブストーリー。

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

意味深な場面多数で見応え十分。【21.6/25.0】

物語:4.8 作画:3.8 声優:4.2 音楽:4.6 キャラ:4.2 【合計:21.6】                          (87.5)

ジャンル       :恋愛
話数         :13話(前半)
原作         :PC版アダルトゲーム
アニメーション製作:セブン・アークス
監督         :吉村明(前半)
脚本         :佐藤博暉
キャラデザイン   :吉成鋼
音楽         :Elements Garden
主人公声優     :前野智昭
メインヒロイン声優 :平野綾
OP          :「深愛」作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲 - 上松範康(Elements Garden) / 編曲 - 藤間仁(Elements Garden)
ED          :「舞い落ちる雪のように」作詞 - 須谷尚子 / 作曲・編曲 - 衣笠道雄 / 歌 - Suara

参照元       :Wikipedia「WHITE ALBUM」

【概略】
時代設定が1986年の携帯電話が一般層へ普及する前の「忙しい恋人とのすれ違い」をメインテーマとした「浮気」を扱った恋愛物語。

【特徴】
①重めのストーリー
②意味深長なセリフと場面多数
③前回のあらまし無し
④複数ヒロイン
⑤印象付けるシーンでクレヨンで描いたような作画タッチとなる演出がある
⑥思った言葉が頭の周りに文字で浮かび上がる演出がある
⑦心理描写における間は短めで衝撃展開を次々に突きつける作り

【長所】
①登場人物の思惑が分かり難く、明らかにしないまま次回に続く為、次回への引きが強い
②複数のヒロインと同時進行でストーリーが進む為、こちらを立てればあちらが立たずで刻々と変化する状況に飽きが来にくい
③心理描写における間が短めな事とあらまし無しの作りにより、1話の密度は濃い
④ヒロインがアイドルという設定から歌うシーン有り

【短所】
①情報量が多いにも関わらず、前回のあらましが無い為、
伏線を回収したことに気付きにくい(意図的に分かり辛く作られている為、人によっては長所)
②密度が濃い為に、1度見ただけでは理解しにくい(人によっては長所)
③顔のアップで作画が乱れる事は無いが、それ以外で頻繁に作画が崩壊する

【観終えて】
恋愛物にしては随分と難しかったです。
兎に角意味深な描写が多すぎてどんな意味があるのか考えていると次のシーンになっていて何度も巻き戻る事になりました。
しかし、個人的にはそういった視聴者に考えさせる脚本が観ていて楽しかったし見応え有りました。
一応ジャンルは恋愛ですが、ドロドロ系だと思うので苦手な方は注意が必要です。
 
上ではキャラについて触れてませんが、ストーリーに重要な意味を持ったキャラが多く、キャラ立ちはそこそこ良かったと思います。
ただ、登場ヒロインが多いので誰か一人に肩入れして観るより、キャラ毎にどんな影響を及ぼすのか等、物語の繋がりを楽しんだ方が良いかもしれません。 
 
それから、80年代半ばという時代設定だけあって随所に80年代ネタが仕込まれてるように感じました。
見つける事が出来れば懐かしむ事も出来るでしょう。
また、80年代以降に生まれた方は違和感を楽しめるでしょう。
 
【思った事、及び蛇足】
OP曲の「深愛」とてもメロディアスで好きです。
歌唱力の有る歌声で誰が歌っているんだろうと最初思ったのですが、案の定水樹奈々さんでした。
やっぱり凄いですね。この歌声は。 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「1986年……俺達のモラトリアム」

本文は前半、後半通しての感想。

原作ゲームはオリジナル、リメイク共に未プレイ。

元々オリジナルの恋愛シミュレーションゲームでは、時代も何となく90年代くらい。
そこで携帯普及以前、固定電話が低性能である故の、すれ違う恋を描く……。
といった設定だったそうです。

一方、本作の原作となったリメイクでは、舞台をバブル前夜の1986年と明確化。
より時代の空気を取り込んだ内容に生まれ変わったとのこと。
そして、それが私の鑑賞動機となりました。

期待通り、心情が雰囲気に影響する様まで気遣いができている、
私好みの作品でした。

特に音楽面がお気に入り。主題歌もさることながら、ジャズ風のBGMが、
嫉妬や疑念でささくれ立つ男女の心理を捉えていて好感できます。

アナログレコードとコンパクトディスク(※正式名称。普通はCDと略すw)の交代期。
おしゃれなアナログ盤音楽が流れるサテン(※喫茶店の略語。死語w)に
出入りする男女の恋愛模様と共に、時代も表現して、いい味出してます。

表現が繊細故に、主人公並びにその他の面倒くさい男たちの痛さも際立ちますw
特に主人公の背信は十回地獄に落ちても足りないと私も思いますw

大体、主人公が語る各話タイトルからして優柔不断。

タイトル文が長いw結局何が言いたいのかはっきりしないw
どの娘が好きなのかもはっきりしないw
句読点が多いwお前の区切りは?けじめは一体どこにあるw

といった感じで、主人公爆発を願う怨嗟の声が
親父や各方面から聞こえてきそうですw

ただ、私はそれでも本作のまとめ方には不思議と納得しています。
{netabare}不倫を描いた作品には、不倫は文化だと開き直る物語も多いのですが、
本作の場合は、中途半端に他の女にお手つきする主人公の性癖を、
克服すべき病として描いている点が好感できます。

ラストについても、{netabare} 結局、誰を愛するかの選択は視聴者に丸投げw
との不評も聞こえてきそうな結末ですが、
私は幾多の逡巡と修羅場を乗り越えて、ようやく誰かを愛することができるようになった、
主人公の心情変化を描けていたので、
割とすっきりした気持ちで受け止めることができました。

……まぁ、その前に主人公には、あと十回ほど地獄に落ちてもらいたいな、
との歪んだ感情も、私の中には残ってはいますが(苦笑)

個人的には、不倫と裏切りの果てに心中して、周りに散々迷惑をかけておいて、
純文学を気取る諸作品よりは、遙かに誠意のある恋愛劇だったと思います。 {/netabare}{/netabare}


余談、、、
ヒロインの一人を演じ、OP主題歌も歌った水樹奈々さんは、
2009年、本作の「深愛」で、紅白初出場を果たしました。

その時はNHKもアニソンを取り込んで、視聴率維持を画策している……。
くらいにしか感じませんでしたが、そこから今年で途切れるまで、
奈々さんが6年連続紅白出場を果たすとは、思いも寄りませんでした。

奈々さんだけでなく、深夜アニメのアニソン枠は、紅白の定番になりつつありますね。
これも音楽配信、定額制の時代になっても、
律儀にかさばるコンパクトじゃないディスクを購入し続ける、
ファンの熱意の賜物でもあるのでしょうかw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

1986年という時代だからこその物語

全26話のうち13話までを前編、14話から最終話までを後編としており
前編だけ観た段階の今は、総評できないものの、
シナリオがけっこう重厚なので、覚えているうちに感じたことのみ
ここに記しておこうと思う。

観始めてすぐ気になったのは、BGM。
メロディーは悪くないのだが、音量が大きくやたら前面に出てくるので
台詞に集中しづらかったし、雰囲気を盛り上げすぎてる音楽の挿入の仕方に
自分は少々しらけてしまった。

でもそれ以外の演出は、きめ細かくてなかなか良かった。
例えば会話が続かない間の悪さを、自販機の微弱な低音や時計の秒針の音で表現し
意味のある音響になっていたと思う。
作画も作品のサムネのようなタッチではなく、比較的万人受けする雰囲気だったし
キャスティングの配置も、純情可憐な同級生、冷淡でセクシーな大人の女性、
ボーイッシュな幼馴染、お姉さんタイプの先輩、ツンデレな女子高生。
また男性陣は主人公のほか、一途な同級生、嫉妬深くて嫌味な同級生、
小心者の大人、寡黙なダンディー、公私共にやり手の大人、
厳しく冷徹に見せている父親などなどわかりやすく、
また1980年代後半のファッションやTV番組などきっちり考証してあったのも好印象。

さて・・物語に関しては、まずテーマが「浮気」とのことだが、
前編は「浮気」よりも「すれ違い」のほうを強調していたと思うし
主人公が彼女を想う気持ちや、接し方は他の女性に対してと
違うものがあったから、好感までいかなくとも腹立たしさはなかった。

時代設定は、まだ携帯電話はおろか、ポケベルさえ持つ人が少なかった1986年の冬。
TVでは歌番組がまだ多く、アイドルもどんどん売れていたが
レンタルレコード店やCDの進出で、従来のレコード店が次々に閉店していた時代。
デートの待ち合わせに遅れそうになっても、携帯がないから
せいぜい公衆電話から自宅に電話するしかなかった頃。
すれ違いから誤解が生じてしまう関係は、今現在よりずっとずっと多かった。

メアドならぬ電話番号を書いたメモを渡すとか、
テレカを使った公衆電話で、残り数字を気にしながら話すとか
個人的にはなんとも懐かしかった。
しかし結論から先に言ってしまうと観る前の予想通り、
やっぱり主人公の大学生・藤井冬弥には少々イラっときた。
でも同時に、すごくリアルではあったと思う。
社会人ではない、大学生という時期の青年だからこその判断であり
苦悩や戸惑いであり、決して八方美人なお調子者ではなく
うそつき上手な遊び人というわけでもないからだ。
浮気する気満々で実行に移す男性もいるが、
彼の場合は{netabare}その場に流されてしまうタイプ。{/netabare}

自分の彼女が芸能界入りし、しかもアイドル。
それだけでも充分にすれ違いは目に見えているのだが
この作品では、次々といろいろなことが起き、登場人物たちは
あや織りのようにリンクしあいながら主人公を振り回していく。
そのあたりもメロドラマ、昼ドラ的と評される所以なんだろう。
ただ、後編はもっともっと泥沼になっていくらしい。
気になるところで終わってるので、間を置かず引き続き後編も観るつもり。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

62.8 5 セブン・アークスアニメランキング5位
アスラクライン2(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (278)
1779人が棚に入れました
高校1年生を期に一人暮らしを始めることにした主人公・夏目智春。彼は3年前から自称守護霊で幼馴染の美少女水無神操緒に取り憑かれていた。
智春の兄、夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷・鳴桜邸(めいおうてい)に引越した日、鳴桜邸に二人の美女が来た。兄、直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女・黒崎朱理、そしてその晩、トランクを奪いに鳴桜邸へ忍び込んだ巫女装束の美少女・嵩月奏。この銀色のトランク「イクストラクタ」を手にした事を契機に、智春は世界の隠された真実と向かい合う。

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、野中藍、田中理恵、森久保祥太郎、佐藤聡美、矢作紗友里、下野紘、豊崎愛生、こやまきみこ、石住昭彦、日笠陽子、甲斐田裕子、間島淳司、喜多村英梨、中井和哉、大原さやか、石塚さより、高木礼子、織田圭祐、川田紳司、高梁碧
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

厨二病と見るか 陰鬱なSFと見るか 20話以降から目が離せない

「2」ということは「1」があるんです
これはいわゆる分割2クール作品でして、「2」とは14話~26話までのことを指します


厨二病的ファンタジーラノベの典型で熟語に無理矢理ルビをふった専門用語の暗記だけでも時間がかかる上、そもそもアニメでは言葉の音だけを聞かされどのような当て字をするのかいまいちピンとこないのでこれがかなりの曲者


さらに原作をだいぶ端折ってるせいでちゃんと1話から見たとしても、世界観の全容を把握するには情報が少なすぎます
wikiや原作を読んでやっと理解ができる、というほど複雑で難解
ってか単に説明不足;
その割には前半はあまり見所がなく、斉藤良成(最近だとバカテス2のED)を筆頭にしたセブンアークス系作画陣の荒唐無稽な戦闘シーンとCGで描かれたロボットとの絡みも作ヲタ以外には誰得でしかないかもしれないw


後半になるとこの作品の特徴たる
「既に世界は滅んでいる、今ある現実は再構築された二巡目の世界」
というキーワードがやっと生かされてきます
クオリティも若干ですが上がるw
“20話まで見ないと元を取れない”というのも酷い話なのかもしれないですが、以降の陰鬱な展開の連続とオイラの興奮は確かなものだったと記憶に焼きついてます


だけどもやっぱし尺とかギチギチで、演出も一杯一杯ですよーって感じなのでお世辞にも一流の作品とは言えないってことをご承知願いたい


でもてー、ここからはオイラのヨガリレビューである









{netabare}☆時空を超越した世界観がアツイ
21話で所謂「一巡目の世界」に飛ばされる主人公だが、そもそも二巡目の世界の彼にとってはそこが「異世界」であるかどうかなど認識ができるはずもなく、
自分がいた世界との共通点や差異に混乱を起こし、「見慣れた知らない世界」に迷い込む恐怖感が出ていた


☆立夏会長がアツイ
普段はもぱっらヤラレ役であった六夏会長の左目が24話で失明していたことが発覚するのはあまりにショキング
本人は「別にどうもしない、見えないだけ」と返しいつもの楽天家ぶりではぐらかすも、今作が命を懸けた戦いであることを再認識させられる


☆姫笹の生き様がアツイ
重病のため死を回避する方法として立夏会長のベリアルドール(ロボットの中核をなす存在、元の人間に戻る方法を最終回で発見する)となった姫笹
最終回では「人として生きる」ことを選び、ベリアルドールの翠昌から解放され、自分の死と向き合う


☆朱浬さんがアツイ
彼女はそもそも双子の姉であり、妹はベリアルドールになったはずだった
が、精神だけが入れ替わり本物の姉はベリアルドールに、妹は女優としての演技力だけで姉を演じて生きてきた
本当の姉は20話で肉体、精神共に死亡してしまう
主人公に後押しされた彼女は姉である朱浬として生きていくことを決意する


☆塔貴也がアツイ
今作の黒幕となったトキヤだが、彼の目的は愛する人と暮らす世界、三巡目の世界を作り出すこと
そのために何度も時空を飛び越えてはその度に愛する人が死に行く様を目撃し、失意と絶望と無力感で狂気に駆られていく様は恐怖を感じさせる


☆操緒がアツイ
幽霊ヒロインの操緒と悪魔ヒロインの奏のどちらかを選択しろ、という問い
これに対し二人とも取り込んでしまうという所謂「二股」が選択肢にあったにも関わらず、力を使い続けたことで存在が消滅しかけていた奏を選択する主人公
自分が選ばれなかったことに対し
「トモはいつか操緒のところに帰ってくるから」
と一言で返す操緒がカッコ良過ぎる


☆主人公がアツイ
一巡目の世界で力を使い果たし、とうとう死んでしまった奏
奏と契約を交わした主人公は二巡目の世界に戻る間際に同級生の告白を受ける
彼女が本来告白すべき相手は一巡目の主人公なのだが、、、その会話がクール過ぎる
「嵩月さん?トモが選んだ人って?」
「ごめん・・・」
「変なトモ、謝ってばっかだね」
「・・・・・・・ごめん」
「こら!最後ぐらいハッキリ振る!」
「うん・・・(実質死んでいる嵩月奏の亡骸を抱えながら)これが、僕の彼女だよ」


☆主題歌がアツイ
angelaは作品の世界観を理解した素晴らしい主題歌を提供してくれた
特にこの後半の「オルタナティブ」の歌詞は作品世界を見事に表現してみせた

生き抜くために君が必要 貫くたびに胸が高揚
(操緒や奏は主人公の力として必要不可欠)
Dive 失いたくないと
いつの間にか投げ出された戦場の据えた匂いにも
Field 慣れた
(事象に巻き込まれるだけだった主人公の成長、2期であることと絡めて)
完全に二者択一のジレンマにキスをされた
Sign (決断しなければいけない嵩月奏との契約、と同時にパートナーとしてもいずれ二人のヒロインのうち一人を選ばなくてはいけない恋愛事情とも絡めて) 時が満ちた日
来い!僕は逃げない
(クライマックスに向けての主人公の決意){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

パンクですね・・

2009年10月~12月迄続編(2期)として放送された。全13話
原作は同タイトルラノベを元にしたあきづきりょうの漫画。

ありとあらゆるパターンのハーレムモストキャラが増殖・・
基本的にシリアスのサスペンス風バトルアクションの緩急に
ありとあらゆるラキスケにやにや描写で華を添える第一期の
続編で・・あまりの掘り下げの少なさに泣けるエピソードが
軽かったり急展開の派手なバトルが描画力不足や演出の軽さ
でチャンバラの様で引いてしまうかも?という超微妙大作。

1期は3度挫折・・2期は一度挫折してる・・壮大な散播設定
の行方や最終的な結末は気になる・・どう収集付けるのか。

結論・・プロットだけは最高!

音楽は上々。メカデザは良好。

それ以外は全て酷評の対象に感じた。センスが無い・・

脚本・構成・演出・作画・全て酷評対象。無意味にキャラ
弄り過ぎで掘り下げ無しのうえ作画が酷い。キャラの魅力
どころか個性すら感じない。見た目と声の違いだけ・・

バトルが多いのに作画は手抜き・・構図は素人・・演出?
素人以下・・声優が浮く浮く・・気の毒だ・・画像に声優
の声がハマらない・・声優が個性的な演技を加熱させる程
に・・実際の映像とかけ離れ・・作中の音もチープ・・

声優が豪華なだけに気の毒・・路線にブレがあるのに強引
に萌系アニメ声でシリアスな台詞や中途半端なお馬鹿台詞
をシリアス声で・・とか可也ふらふらしてる・・可哀想。

梃入れの色物描写が増えて余計ぐちゃぐちゃで収集不可能。
結果的に視聴層が不明の中途半端感が半端ない・・


スクールパンクというより「スタッフパンク」てかカオス・・

そう難しくない話を敢えてカオスにした感じ。諄い。

解釈というよりセンスがないの・・絵が酷いの・・

ドラマCD並なの・・


一応御浚い。

1期でも度々出る3年前の飛行機事故や「一巡目」「二巡目」等
神は人間を見放し、この世界は1度滅び、「悪魔」の力を借り
ることでやり直した「二巡目の世界」等が視聴ポイントかな?

私立洛芦和(la Croix)高校「超教派」のミッション系の高校。
三つの公認生徒会以外に、非公認生徒会がいくつもある。
性格破綻者や屈強な生徒が闊歩する「ハイスクールパンク」

第一生徒会・神聖防衛隊(ローマカトリック系)
治安維持を主務としつつ、運動部を管轄している。
悪魔の力が世界を滅ぼすとし殲滅を法王庁に許可されてる。

第二生徒会・巡礼者商連合(プロテスタント系)
学校内の委員会を管轄している。黒科學の解明を目指す。
悪魔や機巧魔神の抗争に中立で報酬次第で双方に手を貸す。

第三生徒会・王立科学狂会(聖公会系キリスト教)
文化系クラブや学業を管轄。悪魔の力が世界を救う鍵。
英国女王の許可を得て校内の悪魔の保護を許可されている。

関東学生連盟・武装指導教員(ガーディアン・ドラグーン)
洛高を含めた関東圏の学区における演操者達の上部機関。
学校外の生徒の監視・保護の権利と強力な機巧魔神を持つ。

魔神相剋者(アスラ・クライン)
演操者であり契約者でもあるイレギュラーで危険な存在。

並行宇宙関連/超弦重力炉=巨大ブラックホール生成装置。

中央渦界領域=超弦重力炉により人工的に作る異次元。

次元潜行チェンバー“うずしお”
中央渦界領域の深淵にて待機する、機巧魔神の母艦。
時間や空間が9,999秒の間にループし0秒の状態に巻き戻る。



夏目智春 入野自由
水無神操緒 戸松遥
嵩月奏     野中藍
黒崎朱浬 田中理恵
佐伯玲士郎 森久保祥太郎
志津間哀音 佐藤聡美
アニア     矢作紗友里
樋口琢磨 下野紘
大原杏     豊崎愛生
佐伯玲子 こやまきみこ
潮泉老人 石住昭彦
潮泉律都 日笠陽子
橘高冬琉 甲斐田裕子
真日和秀 間島淳司
倉澤六夏 喜多村英梨
加賀篝隆也 中井和哉
クルスティナ  大原さやか
雪原瑤     石塚さより
千代原はる奈 高木礼子
里見恭武 藤田圭宣
炫塔貴也 川田紳司
鳳鳥氷羽子 高梁碧

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界の隠された真実と向き合う物語・・・壊れゆくモノ、救われるモノの中で様々な想いが交錯しながら核心に迫ります^^

本作品は、分割2クールの後半に相当するものです。
前半は、この物語の複雑な設定が1クールかけてしっかり描かれていました。
この物語の主人公である夏目智春が手に入れた銀色のトランクが何だったのか・・・
飛行機事故以来、守護霊として智晴に取り付いていた操緒の位置付け・・・
悪魔の存在・・・
巨大な力を行使するために支払わなければいけない代償・・・

そのような中でも、演奏者の思いに応えたいから・・・自分で決めた事だからと自らを顧みることなく突き進んでいく彼女達・・・
そして、払うべき代償が全て擦り切れて空っぽになってしまった時、何が起こるのか・・・

思い返すだけでも目頭が熱くなりますが、いよいよ世界の隠された真実の核心に迫ります^^

ストーリーはネタバレになるので割愛しますが、私にとってラストには感動する展開が待っていました^^
そして、この後半も智春の周りにいるヒロイン・・・操緒ちゃんと奏ちゃんの健気さは前半に引き続き、後半でも健在・・・いえ、輪をかけてパワーアップしています。人を想う気持ちが、行動・・・時には自分に言い聞かせて頭で理解しようとする彼女達・・・それは強く、儚いものでした^^;

好きな人とはずっと一緒にいたい・・・
だけど、不慮の事故でその大切な人を失ってしまうとします・・・
でも、もしその場にその人自身を見て感じる事のできる道具があった場合・・・
大切な人に対してその道具を使うでしょうか・・・それとも使わないでしょうか・・・?

非人道的である事は分かっています。
それでも一緒にいたいと思える人だったら・・・私はきっとその道具を使うと思います。

でも、その道具を使うのは代償を支払って強い力を得たいからじゃない。ただ一緒に居たいだけ・・・
きっと最初は力のためなんかじゃなく、大切な人を感じていたい・・・それだけなんだと思います。
でも、どこでボタンを掛け違えたのか・・・と考えると、私にとってこの作品は、やはり心の痛む作品でした

第2期のOP、EDはどちらもangelaさんの曲です。
オープニングテーマ「オルタナティヴ」
エンディングテーマ「彼方のdelight」
どちらも作品のイメージに合っていて格好良い曲でした♪

この作品は後半1クール分で13話のものでした。
作風が嫌いじゃなければ、一気に視聴できる作品だと思います。
私は欝展開の作品が嫌いじゃないので、一気に視聴してしまいました^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
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