oxPGx85958 さんの感想・評価
4.0
小粒の佳作
大傑作の『斉木楠雄のΨ難』(2016年)と『まちカドまぞく』(2019年)の間に監督の桜井弘明が手掛けた作品ということで手を出してみました。5分枠の短編で全12話。
トラットリアでアルバイトをする女子高生を主人公にした、変な人々が出てくる職場ものというありふれた題材。話の中身は重要ではなく、ひたすら『斉木楠雄のΨ難』や『まちカドまぞく』にあった演出・演技とタイミングのセンスを楽しむべき作品でした。私としては大満足ですが、短編であることもあって万人には勧めにくい。
主人公を演じる千本木彩花はこれまで特にいい印象がなく、事務所に不自然に推されているなていどの感想を抱いていたのですが、本作を見て、たしかに地力があるということがわかりました。
トラットリアの他の男性スタッフたちは、私が普段見ないタイプの女性向けアニメに多く出ている新人らしく、本作の早口のセリフ回しをしっかりとこなしていて好印象。
これらの新人を、日笠陽子と五十嵐裕美という中堅がサポートするという構成が見事に機能していて、全体としてストレスなく見られる楽しいシリーズでした。
毎回歌詞と歌い手が変わるエンディング曲が面白かった。