バケモノで女子高生なアニメ映画ランキング 2

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65.4 1 バケモノで女子高生なアニメランキング1位
BLOOD THE LAST VAMPIRE -ブラッドザ・ラスト・ヴァンパイア(アニメ映画)

2000年11月18日
★★★★☆ 3.6 (185)
846人が棚に入れました
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)は2000年から展開された、Production I.G制作のメディアミックス作品群。少女と怪物が繰り広げる戦いを描いたホラーアクション作品。
【ストーリー】1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハリウッド映画の監督たちに影響を与えた作品

セーラー服を着た少女が怪物相手に日本刀を振り回しぶった切る。
怪物は翼手と呼ばれるヴァンパイア、そして少女の正体は?
という2000年に公開されたホラーアクション作品。

企画協力に押井守氏 制作はProduction I.G。
パッケージジャケットを観ていただければおわかりのように、
主人公 小夜はものすごく筋肉質で、口元もへの字で表情も強張った感じ。
可愛いってキャラからは程遠いタフウーマン。

個人的にはこの作品の後 2005年に放送された『BLOOD+』の小夜のほうが好みだが
こちらの小夜のほうが好みという人もいるかもしれない。
その『BLOOD+』と話は繋がっていないものの、予習として観るのはおススメ。

とにもかくにも、彼女の強さは圧倒的な迫力。
無駄のない動きで、怪物たちを叩き斬る姿はなかなかのもの。
舞台となるのは1966年の日本。
ベトナム戦争の最中である横田基地内のアメリカンスクールに
転校してきた小夜が、謎の組織による監視のもと、怪物を倒すべく探索するという物語。

登場人物の多くがアメリカ人という設定なので、セリフは英語。
主人公である小夜の声は流暢な英語を話し、ハリウッド映画界でも活躍している
数少ない日本人女優の工藤夕貴。ちなみに英語のセリフは字幕つき。
そのせいもあるが、全体の雰囲気からアメリカ映画を観ているような錯覚をしかけた。

1話完結の映画スタイルなので、話の内容はシンプルそのもの。
若干物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれない。

が、ジェームス・キャメロン、クゥエンティン・タランティーノ、
ウォシャウスキー兄弟など、ハリウッドを代表する映画監督達に
多大な影響を与えた作品なので、観る価値はあると思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

BLOODシリーズの原点にして、最高にクールなこの劇場版は、押井カラーの暗さ残しつつ、神山健治脚本が、シンプルでスピーディで上出来なアクションホラーで、

本編自体が短いから、息つく暇もないぐらいの早さで、
ベトナム戦争当時の東京郊外の夜の闇の中、
異形のヴァンパイアと太刀もつ小夜の肉弾戦が、
リアルかつグロテスクに繰り広げられる。

日本刀を振り回す、決して美形でない女の子(?)が好きなら、
そして当然だけど、血が飛び散るのがOKなら、
これは一度は見ておかないと。

何しろ、私の場合、最初に大スクリーンでこれ見ちゃったせいで、
のちの、このシリーズの実写版もTVアニメ版も、
全然心に響かないぐらい、
強いインパクトをくれた傑作で、
最近では、意外と公開当時ほどには評価されていないのが残念。

特にTVアニメ版では、
{netabare}主人公にいろいろ伏線盛り過ぎたうえに、
TVスタイルに小奇麗なキャラデザになっちゃって、
さらには当然のように日本刀とか血とかに意味づけしたりで、
アニメ的お約束な中二設定しまくって、{/netabare}
まあ随分とシラけさせられた。

作品中では、日本刀を使う旨味が実によく描かれているのが秀逸で、
サーベルや銃の攻撃が点の殺傷力であるのに対して、
{netabare}日本刀の強みである、線または面の攻撃力、すなわち、
敵の急所を突けなくても、切り払うことで破断面積が多く稼げるならば、
結局失血死に至らしめられる、という、
戦国殺法=実際、日本刀での斬撃には、腿とか腕とかを狙って刃こぼれを抑えながら敵を出血で撃退する、というのがあって、
この殺法にのっとった、大量出血をさせることによって敵を殲滅する殺し方が、
ヴァンパイア相手には有効だというところがきれいに描かれていて、
これが活劇としてもみごとに作画に反映されて、{/netabare}
画面を引き締めてくれるので余計に気持ちいい。

ほとんど唯一のギャグシーンである、
{netabare}「Fake!!」って小夜が叫ぶシーンも、
対敵中でのんびりしてる間もないんで、
見てるこっちも一緒になって前のめりになる始末で、{/netabare}
まあとにかく、オチも含めて、スタイリッシュでクールなんである。

実写版やTVシリーズ見た方には、
ぜひこの世界観を味わって頂きたい作品。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大好物です(^^♪

結論から言ってしまうと、
ダークファンタジーで、
ホラーな猟奇譚で、
吸血鬼の物語なので、
{netabare}もちろん、大好きな作品です!

そしてそれだけでなく、
ひと息つけるシーンも、ギャグも一切なしで、
陰鬱で凄惨な展開で押しまくるスタイル、
たまりません!!

本当は元々ホラーは苦手なんですけど、
吸血鬼を、強く脆く、哀れな生き物として描く感触が絶妙。
その吸血鬼を、駆逐し殲滅し殺戮するサヤの、
滅びゆく彼らに立ち会うときの表情と憐憫、
死に逝くモノへの哀悼と共鳴。

そして。
サヤはあっさりと、
謎の存在として表舞台からは消えてしまって、
でも
その生きて来た痕跡だけは残して。

たっぷりの余韻と、
不思議なカタルシス。

全部が、いいです。
緻密な演出も、
独特の世界観も、
暗くて激しい作画も、
美しく悲しいアクションも、
大好物なのでした。
それはもう、{/netabare}とてもとても。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

60.4 2 バケモノで女子高生なアニメランキング2位
いばらの王 King of Thorn(アニメ映画)

2010年5月1日
★★★★☆ 3.5 (179)
804人が棚に入れました
謎の奇病“メドゥーサ”が世界中にまん延し、人類は治療法を未来に求めることに。カスミ(花澤香菜)をはじめ選ばれた160人は、古城に作られた冷凍睡眠施設で眠りにつくが、目覚めるとそこは異様な空間に変わり果てていた。仲間たちが正体不明の奇獣に襲われ次々に命を落とし、何とか生き残ったカスミたち7 人の命懸けの脱出が始まる。

声優・キャラクター
花澤香菜、森川智之、仙台エリ、大原さやか、矢島晶子、乃村健次、三木眞一郎、磯部勉、廣田行生、川澄綾子、久野美咲、織田圭祐

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

どこかぼやけた印象がとても残念

岩原裕二氏による漫画作品を原作とした劇場アニメで、
原作の世界観を現実的に再現しつつ、童話『いばら姫』の要素を
加えたアレンジが為されているということと、
世界各地の映画祭に選出および出品され、日本国内での公開前より
海外では高い評価を得ているらしいとの評判があったので観てみたのだが
どこかぼやけた印象がとても残念。

作画はとても美しく、世界各地に実在する有名な建物や
景色はハッとするほど綺麗だった。
冒頭からしばらくの危機迫るムードの展開もリアルな感じで進み、
これはもしや期待できそう?と思っていたのだけれど、
途中から居眠りしたくなるほど焦点がぼやけてしまっていた。

個人的な感じ方なので、面白さを見出す人もいるかもしれないけれど、
とても残念な印象しか残らなかったのが正直な感想。

モンスターパニックは導入せずに、治療法のない謎の石化病、
通称『メドゥーサ』のほうだけにスポットを当てて突き詰めていったほうが、
きっと面白く観れた気がする。

でも、海外での評価が本当に高いなら
それも少し、わかるような気がする作品ではあった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

不思議の国のアリスは、だぁれ?

タイトルから連想するおとぎ話的なイメージと違い、内容はSFホラーでした。

・"夢"が関係するミステリー。
・"双子"が関係するミステリー。
・"集中監視型システム"が関係するミステリー。

これらの話に共通することは、オチがなんとなく予想できてしまうところです。
この作品は、その3つを掛け合わせてしまったから、ハードルを上げすぎています。
いかに視聴者を欺き、視聴者の"予測"を覆すかと言う腕の見せ所です。

この作品は、物語への引き込みが、とても上手です。
特に、序盤は、今、何が起きているのか、そしてこれから何が起きるのか。
パンデミックホラーの王道の展開です。
視聴者をいっきに釘付けにします。

中盤は、極限の状況下での脱出劇。
今度は、ハリウッド映画さながらの展開。
「CUBE」のようなスリラーでもあり、「エイリアン」のようなSFホラーでもあり。
先の読めない展開は、手に汗握り、とても面白いです。

そして、最後は、"夢"、"双子"、"集中監視型システム"、この3つの答え合わせ。
やはり、多少、予想通りだなと思う展開なのは否定できません。
それでも、ここまで積み上げてきた物がすごいので、それも許されてしまいます。
つまり、予想通りと言うより、それを期待していたと言うべき切ない結末。
それが、ラストで待っているのです。

この作品は、童話「いばら姫」と「不思議の国のアリス」をモチーフにしています。
「アリス」は、なぜ、この不思議ないばらの国に迷い込んでしまったのでしょうか?
眠れる「いばら姫」に、最後、「アリス」は、たどり着けるのでしょうか?
そして、「アリス」とは、そもそも、いったい誰のことなのでしょうか?

とても面白い作品でした。
一度は、観てほしいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ものすごいアクション多めのSFサバイバルアクション大作

ストーリーは、石化してしまう病気が流行している世界である会社が選んだ人たちだけをコールドスリープさせようとしたことから始まるSFサバイバルアクションです。
主人公の花澤香菜さんの芝居が良かった。
モンスターが怖かった。
世界観は好きでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14
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