Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
たとえ人の心を失ったとしても、オレはお前を取り戻す…。
こちらは、劇場版第1弾 「トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-」に続く、劇場版第2弾の作品となります。
劇場版一作ずつでも物語の起承転結は成立していましたが、登場人物の心模様や立ち位置に対するいきさつなど、相応の予備知識が無いとこの作品を堪能し尽くせないと思います。
まぁ、魔王候補は7人の美少女魔導士を侍らせていて、徐々にその7人を侵食していくハーレム展開作品なので、現状に至る過程は物凄く大切な位置付けです。
そのため、劇場版を含め前作未視聴の方は、そちらからの視聴をお勧めします。
この作品を視聴して気付いたこと…
まず1点目…作品のサブタイトルですが、一切の捻りがなく混じりっ気無しのストレートであること…
「天空図書館と真紅の魔王」って「何処で、誰と、どうする」が分かってしまうではありませんか!
この手の作品は物語を積み重ねる度にラスボスが強くなっていくのは常套なので、もちろんアラタが勝利するかはラストまで視聴しないと分かりません。
だけど、原作の連載が続いている作品の単発映画で主人公が消え去ってしまうとも思えません。
だから、この作品が重きを置いているのはラストに至るまでのプロセスです。
トリニティセブンの皆さまが、アラタ思いの春日聖がピンチに陥った彼にどの様な手を差し延べるのか…
結論ではなく、過程を楽しもうと頭を切り替えて視聴すると、実はメチャクチャ面白かったり…^^
そして2点目…本編を視聴するまで公式HPの、特にSTORYの視聴は避けた方が良いと思います。
私は完走後に公式HPを拝見しましたが、「こんなネタバレ載せて大丈夫なの!?」と思えるくらい重要事項が満載でしたから…
ヒロインの数が多いので、この作品ではそれぞれのヒロインの立ち位置を明確にした上で、均等、均一という概念をバッサリ切り捨てています。
物語の展開に応じてスクリーンに映し出される割合に軽重を付けているので、特定のヒロイン目当てで視聴して、軽めだったらすこしガッカリ感があるかもしれませんが、60分という尺を考えると、この構成は正解だったと思います。
それに、しっかりアピールすべきキャラは、然るべきタイミングでしっかり持ち上げられているので、違和感はありませんでした。
あやねる演じるレヴィや、奈央ぼう演じるリーゼロッテなんかは、見惚れることしかできませんでしたし、リリスも物語の展開に一役買っていましたから…
でも今回何気に美味しいところを持っていったのは、春日聖と行動を共にしているルーグだったと思います。
彼女の1人称である「当機」を何度も耳にしましたし、何より彼女には様々な立ち位置でのミッションが課せられていましたから…(^o^)
まぁ、彼女の天然な一面が功を奏したと言えるのではないでしょうか。
実際ミッション中の彼女は格好良くもあり可愛らしくもあり…
結構ポイントの高い見どころだと思います。
アラタが仲間と一緒に真紅の魔王とどの様に対峙するのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
主題歌は、ZAQさんの「Against The Abyss」
上映時間が約1時間程度の作品でした。
今回の一連の騒動を経て、アラタのハーレム指数はまた一段と上昇したと思います。
今でも相当良い感じなんですけど、きっとまだこんなモノじゃないんでしょうね。
アラタの築くハーレムは…
その行き末を含め、今後の展開を楽しみにしています。