ファンタジーでミュージカルなおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのファンタジーでミュージカルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番のファンタジーでミュージカルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.7 1 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング1位
アナと雪の女王(アニメ映画)

2014年3月14日
★★★★☆ 3.9 (400)
2277人が棚に入れました
運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹、エルサとアナ──触れるものを凍らせる“秘密の力"を持つ姉エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまう。妹のアナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま"のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出る。アナの思いは凍った世界を溶かすことができるのか? すべての鍵を握るのは、“真実の愛"…。

声優・キャラクター
イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョシュ・ギャッド、サンティノ・フォンタナ、ジョナサン・グロフ
ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

人気が出たから好きなわけではないです。低評価の人にありがちな誤解。

2016.12.23加筆

好き嫌いは人それぞれなので個人の評価をどうこう言うつもりはないですが、アナ雪は単純なストーリーなのに意外と理解されていないと思うことがあります。
批評するなら最低限以下のことは理解しておいて欲しいです。(伝わらないから駄目と言うのも評価のうちですが)

1.姉妹愛の物語
2.主人公はアナ
3.エルサの魔法を解いたのもアナ

{netabare}レリゴーがヒットし過ぎたせいか、そこに社会的な意義を見出そうとする人が多く、女性の自立だとか、マイノリティーからの脱却とかさらにはレズビアンまでorz。考察するのは自由ですが、間違った視点に拘っていると、メインのテーマが見えなくなってしまいます。この映画は最初から最後まで『姉妹愛』がテーマです。男女の恋愛でもなく姉妹愛。単純なテーマのようで、とても深い話だと思います。ディズニーで『真実の愛』とか言っちゃうと「王子様からのキスね!」と安易に考えてしまいがちですが、この作品は既成観念を覆しました。それは姉妹だからということではなくて、愛は求めるものではなく与えるものであるというメッセージを物語中に込めたのてす。
物語の前半では、愛情に飢えたアナがそれを求め、でも大好きな姉には受け入れて貰えず(舞踏会のシーン)、代わりに会ったばかりのハンスに愛情を求めます。自分が幸せになりたかったから。(自己愛)でも、終盤のエルサが殺されそうになるシーンでは、自らの命を投げ打って彼女を助けます。(無償の愛)例え姉が自分を見てくれなくても、自分の命や幸せよりも姉を守りたかった。見返りを求めず、エルサを守ったその姿こそ真実の愛でした。魔法を解いたのは、エルサではなくアナ自身です。
あえて男女の恋愛を選ばなかったのは、普遍的なものとして愛を描くためだと思います。(恋愛と愛は似ているようで大きく異なるので、男女だとこの違いが見えにくい気はします。)
{/netabare}

4.ハンスは心を映す鏡(説)
5.オラフは姉妹の幼い頃の思い出

{netabare}アナ雪はスタッフが皆でアイデアを出し合って、そこから不要なものを削ぎ落とし出来上がった作品だそうです。物語に深みがない?私は細部までよく練られた作品だと思っています。
意味のない描写がほとんどないのです。大半の描写は姉妹の関係に繋がります。

ハンスとの恋愛も姉妹の関係に繋がる話です。アナはエルサと仲良くしたいのにそれが叶わず愛情に飢えていた。エルサの代わりに自分を愛してくれる存在を求めたのです。だからハンスとは最初から本当の愛ではなかった。
ハンスとのやり取りは一見ただのラブコメに見えますが、ハンスが鏡の役割だと考えると、アナの孤独や積年の思いが見えてきます。

オラフは姉妹の幼い頃の思い出です。そして、それを作ったエルサの思いがオラフに宿っていると考えると、オラフがアナを大好きなのも、夏に憧れているのも納得がいきます。
オラフは言います。「愛とは自分より相手のためを思うこと。」その台詞はまさにこの物語のテーマであり、彼がただの愛玩キャラクターでないことが分かります。

トロールの歌も、一見アナとクリストフの歌に見えますが、実際はアナとエルサの関係を示唆する歌になっています。(アナの表情を見ていると、トロールの言葉に真剣に聞き入っているのが分かります)

ラブコメがないわけではないですが、メインテーマではないので。ラブコメを期待していた層(若年層が多い?)は姉妹愛の結末にガッカリしたようです。
一応ラストはディズニーらしいラブコメハッピーエンドでしたが、アナ自身はまだ恋愛のことよく分かっていなさそうです。クリストフのことは好きだと思いますが、これからかな。まあ、彼が誠実な人なので、アナを大事にしてくれるでしょう。

男キャラが活躍してないと不満に思う人もいるようです。
キスしてお姫様を助けた方が格好良かったでしょうか?見せ場がないからつまらない?

でも、アナのために吹雪の中駆け付けたクリストフは勇敢だったし、抱き合う姉妹をそっと見守り心から喜んでいた姿はとても誠実に見えました。
{/netabare}



以下は2016.06.19のレビュー内容

アナ雪は人気が出過ぎた反動か、過度に拒絶反応を示す人も多く、従来のディズニーアニメではありえないほど叩かれていたと思います。
否定派の人は、歌が良いだけでストーリーがスカスカだとか、ブームに乗せられてるだけだとか、言いたい放題で自分の考えが全てみたいな論調ですが、それこそブームに踊らされてニュートラルな見方が出来なくなっているのではないでしょうか?

好みは人それぞれなので、この作品が肌に合わないと言うなら納得しますが、こんなに持ち上げられているのはおかしい、○○の方が面白いのに!という論点でのレビューは意味がないと思います。

私は、アナ雪はブームになる前にCMでエルサが歌うシーンを見て、このシーンが観たい!という思いで劇場に足を運びました。実際、そのシーンだけでも観に行く価値はあると思っています。なので、歌が大きな魅力であることは否定しませんが、それだけではありません。ストーリー含めて予想以上に良かったので、生まれて初めてリピートしてしまいました。近くの劇場で3D上映がなかったことだけが悔やまれます。

というわけで、今更のアナ雪レビューです。
書きたいことが沢山ありすぎて、上手くまとめられそうにないので箇条書きで。
尚、今更ネタバレ気にすることもない気がしますが、長いので所々ネタバレタグを付けました。



1.主人公はアナかエルサか?

レリゴーのイメージが強いのと、序盤は自分の力に苦悩するエルサに共感しやすいので勘違いされがちですが、『アナと雪の女王』なんですよね。主人公はアナの方です。

{netabare}エルサだけに感情移入してアナを見ると、何も知らないくせに!と腹が立つでしょうし、ただの自分本位な尻軽女にしか見えないかもしれません。
主人公はこうあるべき!みたいな理想が強い人ほどアナというキャラクターを受け付けないのかもしれませんが、アナの心情を理解しないと物語の真意は汲み取れないと思います。

私はわりと駄目な子の行動を追うのが好きなのですが、何故彼女が間違ってしまったのか?を考えながら物語を眺めると色々なことが見えてきたりします。すごくリアルなんですよね。(ファンタジーなのにリアルはおかしいと言われるかもしれませんが)心の動きにリアリティを感じました。もちろん、私自身同じ経験をしたわけではないので、実際にそうなのかはわかりません。でも、十二分に心に響くものがありました。

アナ雪はアナに共感出来るかどうかで評価が変わってくると思います。ストーリー自体は単純な作りなので(むしろいらないものを省けるだけ省いて重要な要素だけ残した)、入り組んだ難解なストーリーを好む人には物足りないかもしれません。
あと、歌もストーリーの一部であり、キャラクターの心情や物語の真意が隠されていたりするので、そこを見逃してしまうと肝心なものが見えなくなってしまうと思います。(日本語訳は若干誤解されやすい表現になっています)
この作品はキャラクターの心情の掘り下げと演出が素晴らしいので、物語の表面だけでなくキャラクターの心情をしっかり追って見て欲しいと思います。
{/netabare}


2.『ありのままで』の意味するところ

日本語版の歌詞がポジティブで希望に満ちたイメージを持っているせいか、マイノリティの自立とか抑圧からの解放みたいなニュアンスで解釈する人が多い気がします。確かに、あの時のエルサにはそういう思いもあると思うので決して間違いではないでしょうし、私自身もエルサの悲しみ苦しみには共感しました。
でも、

{netabare}原語の方はもっと投げ遣りな歌詞で、最後の扉の演出が示唆するように、引き篭もってしまっただけなんですよね。エルサ自身はありのままに生きる!と思っていても、結局は現実(社会)から逃げているだけ。(あくまでも物語の意図として)本当の幸せはそこにはない。エルサ自身が乗り越えていかなければならない壁なんです。
{/netabare}


3.何故アナは間違ってしまったのか

アナはディズニー主人公らしく明るく元気な性格なので、心に抱える闇の部分が分かりにくいかもしれません。

{netabare}仲の良かった姉に突然避けられ、閉ざされた城の中で13年間。両親は姉に掛かりっきりだったでしょうし、話し相手もいなかったように思います。リアルに考えたら、もっと暗く歪んだ性格になってもおかしくありません。流石にそこまで鬱々した物語にはしませんでしたが。
アナはエルサが何故自分を避けているかも知らないんです。でも、幼い頃優しかった姉のことをずっと思っていました。(この心の闇は相当深いはずです。)

そんなある日両親が不慮の事故で亡くなり(この辺はかなり端折られています)、姉と二人きり。でも、相変わらず姉は引き篭もっていて…

戴冠式の日、久しぶりに城の門が開き、アナは希望に胸を躍らせます。恋に恋する乙女にも見えますし、エルサの苦悩を知らない能天気な妹に見えるかもしれません。
この映画では所々で扉の演出が効果的に使われています。エルサが心を閉ざす演出だったり、鬱屈した日々の終わりを告げる演出だったり。そこにも注目して欲しいところ。

この時は、アナは一人ぼっちの日々が終わると信じていたんですよね。また姉と一緒に暮らせると。でも、久しぶりに姉と交わした会話で彼女の期待は打ち砕かれました。(ここも日本語訳は若干伝わりにくいです)
エルサはアナの結婚を反対しました。当然です。でも、アナから見れば、姉には避けられるし結婚には反対される、自分が孤独から抜け出す道も閉ざされてしまう。挙句の果てに出て行けと言われる。アナにはエルサが自分を拒絶する本当の理由も分かりません。アナは姉に受け入れて貰えない悲しみと失意のまま広間を飛び出します。本当は姉と一緒にいたいだけなのに。

そこに現れたのがハンスです。ハンスとのデュエットシーンや後の台詞でも分かりますが、アナは愛情に飢えていました。姉と仲良くしたいのに受け入れてもらえない。そして、戴冠式が終わればまた一人ぼっちになってしまう。そんなのは嫌だと。だからハンスに愛情を求めたのだと思います。ハンスもアナと似たような境遇の持ち主でした。互いに傷を舐め合う相手として意気投合したのだと思います。(実際はこの時点でハンスには腹積りがあったようです)

アナの選択は浅はかですが、彼女の心情を思うと同情せずにはいられません。ハンスとの結婚については作中でも散々否定的に描かれていました。(それでも期待していた人は多いようですが)
{/netabare}


4.ハンスの役割と心変わり

以前どこかのサイトで、ハンスは心を映し出す鏡としての役割があるという考察を読みました。

{netabare}デュエットシーンはまさにそれですよね。姉と仲良くしたいのに自分を見てくれない。誰かに愛されたい。寂しい二つの心は瓜二つ。ハンスの存在はアナの寂しい心そのものを映し出していました。

一方では一人のキャラクターとしてのハンスの心情が分かり辛かったというのはあります。本人の台詞から察すると、最初から王位に就きたくてアナに近付いたようです。具体策はないものの、いつかエルサから王位継承権を奪おうと機を伺うつもりだったのだと思います。
エルサが城を出た後、アナの代わりに城を守っていました。この時の彼はアナの伴侶として国を守るつもりでいたと思います。(彼にとっても利害一致しているので)人々を守ろうとする彼の姿は誠実で、家臣達も信頼のおける人物だと思ったことでしょう。
でも、エルサを確保し、凍り付きかけたアナが戻って来た時に転機が訪れました。家臣に「もしもアナ王女に何かあったらあなただけが頼りだ」と言われ、ハンスの心に悪魔が宿ります。
ハンスが王位を得るためにアナはそこまで邪魔ではなかったと思いますが、エルサがいる限りハンスの思惑通りに事を進めるのは難しそうです。エルサを殺すにしても、アナにその事実を知られるわけにはいきません。姉妹のどちらか一人を殺すよりも、二人とも死んでもらう方が確実ですし、アナが死に掛けているこの機を逃すまいと思ったのでしょう。
{/netabare}


5.オラフは良キャラか?

否定派の中でもオラフだけは良キャラだと言う人がいます。マスコット的な場を和ますためのキャラと言うこと?でも、私はもっと重要な意味を持つキャラクターだと思っています。

{netabare}オラフは幼い頃の仲良し姉妹の象徴であり、エルサの心そのものだと思います。「ぎゅっと抱き締めて!」と言ったのも、夏に憧れているのも、アナが大好きなのも、エルサ自身が作ったものだからと思うと見方が変わってきませんか?
{/netabare}


6.愛か恋か

以前、別件で考察したことがあるのですが、恋愛は自己愛に近いものだと思います。相手への欲求(相手から愛されたい)を満たすことが最大の目的になっている。それに対して、愛は与えるもの。(無償の愛)

{netabare}オラフが言うように、「愛とは自分より相手のためを思うこと。」簡単なようでいて難しいことです。
恋愛も美しいのですが、より尊いのが愛だと思っています。そして、愛というのは性別や年齢関係なく誰にでも向けられるものです。

物語の前半アナはずっと姉の愛情が欲しくて、でもそれが叶わず寂しさを埋めるためにハンスに愛情を求めます。(自己愛)でも、やっぱり城を飛び出した姉が放っておけなくて追い掛けます。山を登りながら、「言ってくれれば良かったのに。本当嫌になっちゃう。」と苦笑いします。愚痴のような台詞ですが、自分の行為が姉を追い詰めてしまったこと、そして一人でずっと苦しんでいた姉の辛さを知り、もっと早く教えてくれれば一緒に問題を解決出来たかもしれないのにという後悔の念を感じました。
人々はエルサの力を怖れますが、アナだけは違いました。怖れるものは何もない。だって姉なのだから。エルサの力になりたい、また一緒に仲良く暮らしたいという思いに突き動かされて彼女の後を追います。
でも、アナが思っていた以上に事態は深刻で、エルサの力を止めることは出来ませんでした。

傷付き城に戻ったアナはハンスにまで裏切られ、自分の考えが甘かったことを思い知らされます。彼の愛は真実の愛などではなかった。
「愛が何なのかもわからないのに。」とつぶやくアナにオラフが言います。「愛とは自分より相手のためを思うこと。」それは溶けても良いからアナのそばにいたいと言うオラフの行動であり、アナの望みを優先してハンスのところに行かせたクリストフの選択でした。
仮に、ハンスとキスしたとしてもアナは助からなかったでしょう。アナ自身の中にハンスへの愛がないのだから。

アナは死の瀬戸際で姉の危機を知り、自分の命と姉を天秤にかけます。それまで自己愛でしかなかったアナがエルサのために自分の身を捧げた、その行為こそが真実の愛であり、自らを救う結果となりました。(勘違いしている人もいるようですが、エルサの魔法を解いたのはアナ自身の行動です。)
たとえエルサが振り向いてくれなくても彼女を守りたい。エルサのことが大好きだから。その思いはとても尊く見えました。
{/netabare}


7.王子役不在

ここまでの考察で分かると思いますが、この作品は姉妹愛がテーマになっています。男女の恋愛ではありません。(ましてや同性愛とか論外)

{netabare}一応恋の話もありますが、ハンスとの恋は姉への欲求が歪んだものでした。
この作品ではアナが従来の王子のような役回りをしています。白馬に跨りエルサのところに向かうアナはまるで王子のように勇敢でした。
{/netabare}


8.クリストフは損な役回りなのか

{netabare}終盤の城のシーン、クリストフはアナのために危険を顧みず駆け付けたのに、美味しい場面は姉妹に持っていかれてしまいました。従来のディズニーアニメならここは二人のキスでハッピーエンドの場面かもしれません。でも、この物語はそれでは駄目なのでしょう。アナ自身の愛の変化(自己愛→無償の愛)がキーになっていますから。

クリストフは抱き合う姉妹を見て一瞬困ったように笑みを向けます。でも、アナのことを思うからこそ心から喜んでいたと思います。美味しいところで活躍出来なくても、彼の誠実さはしっかり描かれていますし、キャラクターの格好良さは華々しいシーンがあったかどうかだけで決まるものではないと思います。クリストフはとても勇敢で格好良かったと思います。

ラストのキスは彼にとってはご褒美でしょうか。いつものディズニーっぽさの演出(大団円)だと思います。
でも、アナはまだ恋愛についてはよく分かっていないんじゃないかと思ったりもします。好意は持っていると思いますが。ても、クリストフが誠実な人なので上手くリードしてくれることでしょう。
{/netabare}


9.トロールの歌

トロールの歌もクリストフとアナではなくて、物語的にはアナとエルサに掛かっていました。

{netabare}孤独に暮らしているのは愛されたいから、とか、怯えていると道見失う、でも愛さえあれば最高の道選べる。誰もが完璧じゃない。それを補うために必要なのが真実の愛だと。アナの表情をよく見ていると、この歌の持つ意味が分かります。
{/netabare}


10.余談

一時期のテレビでの持ち上げっぷりには流石に私もうんざりしていました。それこそ人気作に便乗して視聴率を取りたいだけ。面白くもない芸人のネタもうんざり。作品に対するリスペクトなんて一切感じられませんでした。

それはともかく、アナ雪は良くも悪くも色々な方面に影響を与えました。アニメにもアナ雪の影響は波及しています。実は私の一押しアニメの『レディジュエルペット』がアナ雪精神を踏襲しています。演出も似た部分があり(おそらく意図的)、私自身最初は嫌悪感を抱いたのですが、いつの間にかのめり込んでいました。アナ雪の愛の考え方を踏まえつつその遥か先へ行ってしまった印象です。アナ雪ではあまり描かれなかった男女の愛はもちろん、様々な形の愛がこれでもかと描かれていたので、アナ雪絶賛する自分がはまるのは当然の結果かも。是非こちらも観て欲しいです。(ステマ失礼しました)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

True Love is ...

2D字幕版で観ました。
予想外に良かったです!素晴らしい!すっごい泣いてしまったよ!
いや、泣いたっていってもアレだよ?涙がぼろぼろこぼれただけだから!!!

宣伝などでもお分かりになる通り本作ではキャラクターがよく動き、よく歌います。
走ったり、跳んだり!顔の表情だけを観ていても目が追いつきません。
非常に立体的な映像です。奥行きがあり、遠近感がはっきりと表れています。
まるで実際にアニメーションの世界の中にカメラを持っていって撮ってきたもののように思えます。

映像美で言えば短編映画を3Dで観たら声が出るくらい感動したんじゃないかなと思います。
もちろん本編も良かったのだけれどこっちもこっちで虚を突かれます。

歌はとにかくすごい!実際にミュージカルを観ているような気さえしてきます。
台詞からちょっとずつ歌に入っていく感じが上手で、台詞を言うように歌を歌い、歌うように高らかに台詞を言う。
そんな演技の良さが全面にスクリーンいっぱいに広がっています。
どうしてもこればかりは素晴らしいの一言に尽きてしまうのが歯がゆい!実際に観てほしい!

ストーリーの方もよく考えられています。骨組みがしっかりしていて文句の付けどころがありません。
安易でなく、逃げもなく、堂々たる出来でした。ラストに向かえば向かうほどそれがより実感できます。

この作品は歌がたくさん挿入されているせいか、僕は観ていて時間感覚を失いましたw
今ストーリーのどの辺だろうとか、あとどんくらいだろうなど思いつかないほどにこの世界に夢中でした。
でも決して時間が早く経つわけでもないのです。たった100分なのにすごおく引き伸ばされた時間の瓶の中にいたようでした。
それが僕は不思議でした(笑)

{netabare}

物語はとても良い出来でした。それは映像にもはっきりと見てとれました。
雪山に入ったアナとクリストフ、スヴェン、オラフの息が白くありませんでした。
町の人間たちは息が白いのです。彼らは雪山に登っても白いままです。

姉妹の決別を視覚的に、または比喩的にも示したのはエルサが川を渡ったところでした。
これが今回の物語の、非現実への「入り口」となりました。
アリスは穴へ落ちて薬を飲みました。千尋はトンネルを抜けました。漫画でのナウシカは心の中の風景をそれとしました。
今回の「入り口」は地を隔てる川でした。そこを越えると山は言わば、エルサの心の中なのです。
ここはエルサの思い通りになる世界です。
空中に階段を作ることも、雪だるまが動くことも、雪の巨人が人を襲うことが起こっても不思議ではありません。
そして正式な招待を受けることができたのは、アナ、クリストフ、スヴェン、オラフの4人です。
エルサにコミットできるのは初めからこの4人だけだったのです。
他の人たちの息が白く、彼らの息が白くなかったのはそこをはっきりとさせるためにあったと思います。

では「出口」は?
出口の無い物語ほど悲惨なものはありません。救いがないし、無意味だ。
あえて言うならば「True Love」です。

エルサがアナと別れ、山に城を築く際に求めたのは
"No right, no wrong, no rules for me, I'm free!"
「善悪なんて私にとっては意味を持たない。私は自由なんだから。」意訳ですがこういうことでした。
こどもの頃はそれをアナと遊びにも使っていた魔法がそのときでさえその制御することのできませんでした。
その力は守りたいものまで意志にそぐわず傷つけてしまいました。
そういった自責の念はなぜか城の内部から内側に向かって生えるつららにも見られました。
こうした経緯から、また「王女」でありながら民衆に恐れられ挙句の果てに「モンスター」と罵られたエルサは
自分の力が、また同時に自分の存在すらそれらに板挟みにされ分からなくなってしまいました。
しかし、それを救ったのが「True Love」でした。
ひとりの人から愛し愛され、そして支配できるようになった魔法の力は人々に笑顔を与えました。
善悪なんて関係ない?違うわよ、エルサ。あなただってみんなと同じように愛される権利を持っているの。
だからもう大丈夫。あなたは大丈夫よ。

素晴らしい愛の形です。True Loveなんて良い響きでしょう(笑)
そしてひとつの物語としても丁寧に作り上げた本作は評価に値します。


このお話はアンデルセンの『雪の女王~七つのお話からできている物語~』をモデルにしたものらしいですね。
タイトルに少し注目したいです。
本場アメリカでは『Frozen』。こちらはマクロな視点で付けられたのではないかと思います。
大地のことも言えるし、エルサにも関わっているし、包括的です。
日本では『アナと雪の女王』でした。
これはただ単に”雪の女王”という言葉を入れたかったのでしょうか。
僕はアナの1人主人公として分かりやすくはっきりとアナとエルサを対比させ、分けていたように思えます。
物語の一部の構成から、そしてタイトルに名前を出すことから
ブロンドのエルサより、赤毛でそばかすのついた活発なアナに感情移入させることが狙いでしょう。
しかし実際映画を観てみると、どちらのキャラも非常によく立っていましたし、それぞれに物語がありました。
僕はこの映画の二人の主人公で同時進行していく面白さを評価したいです。
決してアナがエルサを助けにいくという一元的で平面な構造ではなかったと僕は思います。

{/netabare}

アニメなんてのはそのほとんどが泡のようなものだと僕は思っています。
自分の体の中で何処と言うには探れなければ、元を辿ることもできないような場所から生まれては消えていく。
僕は自分の視聴形態をその連続に例えることができます。
しかし、湧き出てくる泡の中に、稀に、ほんの一部だけが形を崩さずに自分の中に残ります。
それは靴の中に入った石ころのように気持ちを落ち着かせないこともあれば、
急になにかを思い出したかのようにせわしなく僕のドアを叩くこともあります。
僕はそんなふうにして残った泡を長い時間をかけてゆっくりと眺めます。
近くから見たり、遠くから見たり、いろんな角度からも見てみる。座って見ることもあれば、立って見ることもあります。
急な呼び出しにも雑な返答はせずに落ち着いて応えます。
そうしているとだんだんと見えてくるものがあります。
不確かではあるけれど鍵を手にしたという実感が生まれます。すると泡から薄っすらと白く光る糸が見えるようになります。
僕はそれを繭から糸を引くのと似た要領で優しく優しく引いていきます。切れないように、決してほどき過ぎないように。
そうやって僕はたくさんの物語と関わっているつもりです。まだ完全にほどかれたものはないけれど。

それとは逆に本作のような巨人が山に大槍を突き刺すようなインパクトを持ち、
ファンタジーの可能性を限りないものにしてくれる、極めて単純な感動と希望のようなものを与えてくれる作品です。
音、映像など感覚的なものに結び付き焼きついた記憶は生きるための熱源の一部となり、
自分がすり減ってしまった際には少しの元気とわずかばかりの勇気を与えてくれます。

「俗的かい?酔狂かい?いいや、違うね。これはひとつの作品との極個人的な尊い繋がりなのさ。」

本作は本当に素晴らしい作品でありました。ぜひ一度観てほしいです!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

歴代史上最大ヒットするわけだ、全世界がコレを待っていた~そして古典の中に織り込む『Wヒロイン&Wヴィラン』という新たな挑戦の意欲作でもある

生まれつき雪や氷を作り出す事が出来る魔法を身に着けていたアレンデール王国の王女エルサ
しかし上手く魔法をコントロール出来なかった彼女を不憫に思った両親は彼女を人目から隠すように育ててきた
一方、好奇心旺盛で破天荒な妹のアナは幼い頃から閉ざされきっていた城の門や自分と顔も合わせようとしない姉との生活に退屈し、外の世界へ憧れを抱いていた
やがてエルサは成人し、女王となるための戴冠式の日を迎えたがアナの軽はずみな行動から言い争いになった矢先、力を抑えきれずに魔法を暴発させてしまう
秘密だった魔法を知られてパニックに陥ったエルサは王国を捨てノースマウンテンに作り上げた氷の城に引き篭もるのだが、エルサの魔法の影響で夏季であったはずのアレンデール王国全体が極寒の世界となってしまった
エルサを追い詰める原因を作ったアナは責任を感じ、姉との“仲直り”を望み独り身で旅立つ・・・


まず昨今のディズニー映画・・・というかディズニー作品とピクサー作品で作風が2極化してるようにオイラは感じてます
インパクトあるキャラクターを重視して物語自体は比較的子供向け、寓話的な構成が目立ち奥底に抱える「アニメタ魂を隠し切れないピクサー」
(あくまでオイラの主観です、『トイ・ストーリー』のようにシリーズ化してよりキャラを掘り下げに入る場合もあります)
主人公に強過ぎる個性を求めず、感応的、情緒的、ロマンティシズムある物語を重視する「あくまで映画屋なディズニー」
『ニモ』にしろ『カーズ』にしろ、キャラは立ってるけど話しはダルいんですわ、正直
今作はディズニー制作ということで例の通り後者、キャラよりお話が先に立った作品だと感じてます


アンデルセンの童話『雪の女王』をベースとしながらもカイやゲルダが主人公ではありません
独自のキャラクター、全く新しい解釈、21世紀の今日らしいストーリーの中に力強いメッセージの作品に仕上がっており、やはりディズニーというチームはこういった元ネタをアレンジしていくのが上手いんだな!と再確認


実際視聴してみるとエルサが氷の城に引き篭もった事で大寒波に襲われるアレンデール王国の様はなんか「天岩戸伝説」っぽい
ハンスに初めて会った時のアナのたどたどしい喋りと後退りは隠し事をする「トイ・ストーリーのウッディ」に見えなくもない
アナとハンスがパーティーの夜に語り合う中、船のマストの向こうに見える二人の影はどことなく「ミッシェル・オスロ監督作品」に思えたのはオイラだけ?
クライマックスはどう見ても『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』ですね!わかります!


いえいえ;
この作品をコケにしたいわけでなく、いい意味で既視感のあるお話と映像だったな、と
よくもまあこれらと『雪の女王』を結合したと、オイラはその辺り心の底から拍手を送りたいのです


歴代作品と比較すると毒々しさはかなり薄めで、そういった部分は昨年の『シュガーラッシュ』の方が風刺が効いていましたね
ディズニー作品に悪役の醸し出すオドロオドロしさや狂気染みた冒険のスリルを求める方には少しパンチが弱めな作品と言えます
伊集院光が毒舌で批評したように、ハッキリと好みは分かれます
ちなみにオイラは泣きませんでした


今作やはり一番讃えたいのは音楽、そして歌
もうホント、なんで今の今まで歌わなかったのか!?
ディズニーといえばやはりミュージカルなのです
2013年夏に主題歌が公開された時点から今作がミュージカル映画になると察していたオイラにとっては日本公開までの間そのハードルは上がる一方・・・
しかし、本編を見終えてみてオイラの想定を遥かに超越した圧倒的ネ申曲達のラッシュ!
途切れない!!歌が途切れないんですよ!!!
音楽に5.0評価あげてますが気持ち的には7.0ぐらいあげてやりたいんです!
「Let it go」だと?
今作の最大の見どころはどう考えても
「Na~na~na~heyana♪
Hahiyaha naha~♪
Naheya heya na~yanuwa~♪
Hanahe yunuwana~♪」
だろーがぁ(@д@


お話重視でキャラ立ってないというわけでもなく、今作でキャラクター性成分を補っているのがエルサに命を与えられた雪だるま、オラフ
彼の今作への貢献度は大き過ぎます
彼の存在で適度にコミカルな場面展開が計られ、鑑賞者(特に子供)を飽きさせない工夫がなされています


各所で話題になっているのが「原語で観るべきか?」「吹き替えで観るべきか?」
これに関しては甲乙付け難い、つまりどっちでもいいと思います
特に既に監督自身が賞賛している様にアナの吹き替えを担当した神田沙也加が素晴らしい
が、オイラとしては何よりも褒め称えたいのが前述したオラフを担当したピエール瀧でしょう、面白いw面白すぎるw
松たか子ももちろん悪くない
が、演技は別として歌声となるとやはり本家ブロードウェイミュージカルで活躍していたイディナ・メンゼルの足元には遠く及ばない
ってことで歌を楽しむつもりなら原語で、そこに拘らなければ吹き替えで、という選択をオススメしたいです
(まあMay.Jの“アレ”はいらんかったと思うが・・・)
ああそれと、「雪だるま作ぅろ~♪」は諸星すみれちゃんですねb
【すみれちゃんマジ天使】


ちなみに公開当初「2D吹き替え」「2D字幕」「3D字幕」という3つの選択肢しか無くなぜか「3D吹き替え」だけが後出しで約1ヶ月半ほど遅れて公開されました
よくわからんがこれが新しい商法?らしい
上映館数や1日の上映本数が東京ですら1/3になるというかなりレアな限定公開です、観れたアナタはラッキー
「3Dで観る価値は?」と聞かれたら「同時上映の『ミッキーのミニー救出大作戦』の面白さが全然違うよ」と真顔で答えます


昔ながらの“ミュージカル”に回帰しつつも、ディズニー史上初の“Wヒロイン”という新たな試みに挑んだ今作
流石、アナもエルサも両方魅力的ですb
しかし今作、これもディズニー初じゃないかと思われる“Wヴィラン”作品でもあったんですよね
そう、今作には悪役が2人おるんです
問題はこれ、試みとしては面白かったんですが正直一切何の含みも持たせていない所謂「超展開」でして・・・
昨今のディズニーは如何にもソレっぽい悪役を配することをせず、黒幕をサプライズ的に隠す傾向にあるんですが、、、やっぱ超展開は映画としてやっちゃダメよね・・・;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 49

73.4 2 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング2位
プリンセスチュチュ(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (196)
1045人が棚に入れました
金冠町という町の金冠学園バレエ科の落ちこぼれ生徒・あひるは、憧れのみゅうと先輩といっしょにパ・ド・ドゥ(男女がペアを組んで踊ること)を踊るのが夢。
人の心を持たず、いつもさみしげなみゅうとの役に立てればと願うあひるに、謎の老人ドロッセルマイヤーが力を授け、あひるはプリンセスチュチュに変身して、みゅうとに失った心のかけらを返してあげることができるようになった。

声優・キャラクター
加藤奈々絵、矢薙直樹、櫻井孝宏、水樹奈々、松本さち、白鳥由里、松本保典、岸田今日子

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦わない、愛の魔法バレエ少女の正体はアヒル??とってもシュールな珍傑作☆

単純に魔法少女モノと、カテゴライズできないアニメです。
まず、魔法少女なのに基本バトルはナシ。
向かってくる敵(の様な対象)と共に踊るだけです。
そしてその正体は、実は少女ですらありません。
その正体はアヒル、あのお風呂にプカプカ浮いてる、愛らしくも吹き出してしまいそうな黄色いヤツ。
なんとそれが正義のヒロインなのです。

10年の構想を経て制作されたという、サトジュン監督の本作。
お風呂に浮いているアヒルが活躍してもおかしくないような、きっついデフォルメのキャラデザは、私の好みではありませんが、作画には気合いが入っていると思います。
クラシックバレエを基調とした音楽もイイです♪
全編26話で、前半「卵の章」と後半「雛の章」では全然テイストが違います。
前半では物語のシュールさに首をかしげつつ、まだかろうじてお子様も楽しめる感じですが、後半にいたってはもはや、子供は置いてけぼりの暴走シュールぶりなのです;

前半「卵の章」は1話から13話です。
安全な少女向けファンタジーを楽しみたい方は、13話で終了しても良いでしょう。
実際、この13話で完結してもおかしくはない大円団です。
みゅうと、カワユイです。
前述の通り、私はこのアニメのキャラデザがあまり好きではないのですが、みゅうとの愛らしさだけは認めます(^ ^);
原案&キャラデザの女性は美少年趣味なのでしょうか?
ヨーロッパ風の寮生活、親友ふぁきあのゲイっぽい横暴独占ぶり、長い白シャツをパジャマにしたみゅうと。。狙ってるよ♪と言わんばかりに気合いが入っています=33
それにしても「みゅうと」とか「ふぁきあ」とか、日本人ばなれしたヘンな名前ですね~3
猫がバレエ教師な時点でヘンですが。。この「猫先生」、擬人化されてはいますが、リアルに猫なのです。
猫先生に限らず、本作には擬人化された動物達が、町の生活の中に溶け込むように登場します。
割合的には20~30%といったところでしょうか。
それに違和感を持つ人間は一人もいません。
かの名作「十二国記」の半獣のような存在、とも思われます。
そしてこの動物たち、かなりきっついデォルメの人間たちに対して、ピーターラビットのごとく、やたらリアルに描かれているのです。
でもピーターラビットと同様、可愛らしいのでご安心を。
アリクイのバレリーナの回は大爆笑(^ ^)!
。。「卵の章」の解説(なってねーよ;)はこの辺りで。

後半「雛の章」は14話からです。
シュールさは暴走し、愛の形を問うテーマはシリアスで重く、作品の雰囲気も暗く怖ろしいものになっていきます。
これではもはや、お子ちゃまは置いてけぼりでしょう。。
前半ではあんなに愛らしかったみゅうと、後半ではダークサイドに入り、私を魅了した愛らしさが消滅してしまいます;
ダークでも魅力的な黒王子に変化したのなら良いのですが、混乱して頭がおかしくなってしまうのです;
作画的にはますます気合いが入ってカワユイのですが、混乱して言動がどんどん気持ち悪くなっていきます。。そんな彼を、どうしてこれ以上愛せるでしょう;;
こんな風になるなら、自分の意思がまるでなく、ぽわんと白シャツ一枚でプラプラしているバカ王子に戻ってもらいたい位です。。むしろ我々アニヲタは、そーゆー知性や意思を感じない美少年少女の方が、時に激しく萌ゆるのではないでしょうか?
代わりにヒーローとして台頭してくるのが、みゅうとの親友、ツンツン(ツンの方が多)デレのふぁきあです。
残念ながら、作画的には全く私の好みではありません。
でも、ヲタの女性の中には、萌える方もおられると思います。
ドラゴン〇ールだったら悟空よりベジータ様が好き!という女性なら、ぴったりと好みに合うでしょう。
うん、彼はベジータ顔です。。
前半ではヘッポコ騎士どまりだったふぁきあ、後半ではとんでもない伏線が用意されていて、物語における最重要人物と化していきます。
ツンツンデレな性格も、ツンデレデレ(デレの方が多)と変化していき、性格上の魅力が消滅していく狂王子みゅうとに対し、(腐)女子心にガンガン魅力をアピールしていくのです。。ベジータ好きの人が羨ましい、画的に萌えられない私;

そんなこんなで物語は終焉へと向かいます。
シュールさが暴走し、重い雰囲気の「雛の章」に疲れ気味だった私ですが、そのラストには落涙寸前;
前半章のラストは作画音楽ともバランスが取れて美しいものでしたが、安定パイレベルの感動ともいえました。
それに比べ、後半の真のラストは、シュールが暴走しつつ、観る者の心を打つようなものだったのです。
だってさぁ、お風呂にぷかぷか浮いてるよーなアヒルが、傷つけられても懸命にバレエを踊るのよ?真面目な顔で。
画的には超シュールで、物語を知らない人が観たら、プッと吹き出すと思う!
。。でも、全話を追ってきた者にとっては違うんですよね。
だって、懸命に踊っている黄色いおもちゃみたいなアヒルが、どんなにけなげで報われない想いのもとに、小さな命を懸けているのか、そのいじらしい愛を理解しているから。。
詳しくはネタバレになるから書きませんが、おもちゃみたいなアヒルの小さな恋も、ふぁきあの淡い想いも結ばれることはありません。
でも、たとえ思い通りにならない、報われない想いだとしても、様々な形の愛を表現した登場人物の中で、不幸な結果に終わった者は一人もいないように思います。
たぶん(腐)女子制作陣の暴走はあれども、やっぱりサトジュンは乙女の味方、ハッピーエンドの巨匠なんですね♪♪

ちなみに本作、海外の方が人気を博しているようで、北米では放映中にクリスマス特番等の特番が制作され、DVDの売れ行きも好評、数年に一度全シリーズが再販されるそうです!
原産国日本では、単巻が一度っきり発売されただけみたい;
たしかに本作のきっついデフォルメは、ディズニーアニメに通じるものがあって、アメリカ人の方が馴染みやすいカモ。
愛の形をテーマにしたダークでヘビィな後半も、おませなアメリカ人少女たちにはウケたのでしょうか。
北米版OP『Hold Me Now』は、カッコイイ~!!
水滴とピアノの音で始まる、日本のオリジナルOPのやさしい調べとは正反対、パンチの利いたロックな曲です。
日本版OPは癒し系メロディの名曲だと思いますが、ロックの本場アメリカの少女たちにしてみれば、そんなぬるいOPでは観る気も起こらないのでしょう。
本編中のクライマックスシーンを、パンチの利いた音楽に合わせ、登場人物達が激しく踊るように組み合わせた、北米版OP『Hold Me Now』、めちゃくちゃカッコイイ名曲なので是非ご鑑賞下さい♪♪
「プリンセスチュチュ 英語」でググると出てきますよ~
プリンセスチュチュの英語版や、アニメ好きの「アリゾナのじいさん」のインタビュー等、英語リスニングの勉強がてら楽しめマス(^ ^)V

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

バレエ

おジャ魔女どれみと作画や絵風は似てるのに
内容が大人向け・・いえ、大人でも楽しめる内容でした。

以前からずっと観たかったので、
通勤時間を利用してタブレットで加入してるアニメパスで視聴しました。

よく、宣伝のためか有名アーティストを使用するアニメが多いですが
このアニメはOPで世界観を壊すことなく、むしろ引き立てているので毎回飛ばせませんでした。
フルバのOPを歌った岡崎律子さんの優しい歌声が心に染みます。
間奏で「くるみ割り人形」の曲のフレーズが聞こえるので懐かしい気持ちになりました。
世界観もキャラクターも個性的で大好きです。

<気になったことや色々> ネタバレです
{netabare}あひるのお友達があひるの失敗を見る事が大好きで彼女の成功は好まない所とか
凄いドSで本当に友達なのか・・と思いましたが、仲は良さげでした。
猫先生は女の子たちを喜ばせるために言ってるのか本気で言ってるのかよくわからないです。
他のエピソードで猫先生が好きな子とデートしてお断りする描写から
現実でも「誰でも良い」という人程「理想が高い」と思いました。

そして、エデルさん・・・泣
自分の身体を焚き火にするなんて粋な計らいと優しさを忘れられません。
彼女を見ているとバレエの「コッペリア」を思い出します。
エデルが燃えた後の残り木から生まれたうずらがエデルの記憶を取り戻すシーンが鳥肌でした。

ドロッセルマイヤーがなんとなく不気味で、
一話一話のあらすじのナレーションさんも「昔々、一人の男が・・」(あーもう怖くて口にしたくないw)
と、初めから物騒で私がもしも小さい頃に観たら大泣きレベルです。
ふぁきあが物語を本当にする能力に目覚めた辺りから出てくる斧を持った人たちがめちゃ怖いし、
るぅちゃんの何とも言えない色気と後半のみゅうとの変貌はちょっとお子様には早い気がします(笑)

お気に入りキャラはふぁきあ。
彼、最初はすごーい感じ悪いんですよ。
でも、みゅうとを守りたい気持ちが強くて実は不器用で心優しい一面を見たらすごく、ふぁきあに惹かれました。
あひるに対して最初はよそ者のように思ってたのがいつしか友情に変わりそれが恋心に変わっていく過程が良いです。
あひるが人間に戻った後、服を着ていなくて素っ裸の姿を見て
赤面して目をそらすところに萌えてしまいました(笑)

前半ではあひる×みゅうとのEDでしたが、
後半の最後、あひるが語るはずの「愛」をるぅが語って王子がるぅを選んだ時は驚きました。
てっきりあひると結ばれるかと思っていたら20話からの怒涛の展開に「その線」はいつしか感じなくなってしまい、
独特の世界観とストーリーに酔いしれて後半は一気観しました。{/netabare}

<バレエエピソード>
ほんの少しの経験談なので飛ばして構いません。
{netabare}私は生まれつき右足の骨が多少曲がっていたので(バレエを習い治った)
母が治るようにと親心でバレエを3歳の時に習い始めました。

オープンしたてのバレエ教室は、
宝塚娘役の元トップスターの先生が開いた所で初めは私ともう一人の生徒でしたが、
後に各教室が勢揃いして大ホールで発表会を開けるほどに生徒が増え、
レッスンはとても厳しく、周りについて行けず挫折を味わいました。
作中のあひるの気持ちがなんだか凄くよくわかります。

5歳の時に自分から一度辞めて、バレエで歩き方を覚えたためか
辞めて暫くたったある日、父に手を引かれて歩いてたら突然立ち止まり
「歩き方が・・・わからないの・・」と泣き出したことがあり、結局習いに戻りました。

小学生1年生からはバスを2つ乗り継いで隣町まで一人で習いに行って
夜遅くに帰ってきたのも記憶に懐かしいです。

クラシックの基礎を覚えて周りがトウシューズを履く中
私だけトウシューズを履くことを許されず、何度も先生に怒られ
足先でポーズを直され、神経が、筋肉がプチプチ切れるような音と痛みを忘れられません。

周りの同期や友達が履いているトウシューズが羨ましく思う半面、
外反母趾になり血豆が出来て「爪の色が変になったから、ペディキュア塗ったんだ」
と、見せてくる友達の姿は胸が痛かったです。
彼女のトウシューズはうっすらと血が滲んで染み付いていました。

今、大人になって思いますが、トウシューズを履くということは、
バランス感覚と基礎がしっかり出来てないと捻挫や怪我の元となることと
先生の配慮だった気がします。

それから10歳でバレエを辞めることになりますが、
その後たくさん色んな習い事を経験した結果、今のベリーダンスと出会いました。
(書きたいけど長くなるのでまたいつか・・) {/netabare}

プリンセスチュチュとなったあひるの一人のパ・ド・ドゥの足の震え具合
(あのバランス感覚と痛みはどれくらいだろう)
OPのアヒルの姿、作中のマイム。
アラベスク、グラン・フェッテ。どれも懐かしいです。

プリンセスチュチュを見た後、つい昔みたいに踊りたくなって
自室でピルエット(片足軸で回転する技)してしまいました。
一つ後悔は、柔軟性を保つために辞めた後もストレッチをサボらなければ良かったということだけ。
もう今は体が硬い・・(震え声)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「物語の物語(meta-fiction)」を目指した作品

沢山の人が感動した名作アニメで特にまどマギ好きな人にお薦め作品ということなので、これは見とかないといけないかな、と思って視聴開始しました。

とりあえず前半13話(卵の章)を2巡完了。
前半だけでも中々見どころ豊富と思いました。
確かに2002年の作品ということで、最近のアニメに慣れた目から見ると作画は古いし演出も余り効果的とはいえないけど、特に前半のラストとなる13話に向けての流れはとても良いと思います。
でも、このアニメが本当に面白くなるのは後半らしいので、前半のストーリーをしっかり押さえるために敢えて13話見終わったあとで第1話に戻ってもう一度全話視聴し直してみました。
多分これで登場人物たちの心の動きにも見落としはないはず。

さて、ここから後半13話(雛の章)を細かくレヴューしていくことにしよう。

{netabare}
★第14話(大鴉)
むむ。。。かなり意外な展開に。。。
前半とずいぶん雰囲気違ってきました。。。。
まさに波乱含みで、やはりこれは期待できそう???

※今回の作中に猫先生の片手を差し出して空嗤いするポーズがあるんですけど、これって「またまたご冗談を・・・」って有名なコピペの元ネタだったんですね。知らなかったなぁ。。。

http://dic.pixiv.net/a/%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%94%E5%86%97%E8%AB%87%E3%82%92
.......、._    _ /:/l!
 :~""''.>゙' "~ ,、、''‐'、|         _    またまたご冗談を
゙、'、::::::ノ:::::::_,.-=.  _~:、         /_.}'':,
 ``、/:::::::::__....,._ `゙'Y' _.ェ-、....._ /_゙''i゙ノ、ノ
 ,.--l‐''"~..-_'.x-='"゙ー 、`'-、 ,:'  ノ゙ノブ
"   .!-'",/  `'-‐'') /\ `/ でノ-〈
 .-''~ >'゙::    ‐'"゙./  ヽ.,'   ~ /
   //:::::       ',    /    ,:'゙

★第15話(コッペリア)
前回に続いて違和感の非常に高い展開。
前半13話までのストーリーから完全に逸脱し始めているが、しかし興醒めするような逸脱ではなく、むしろゾクゾクするような逸脱である。

★第16話(乙女の祈り)
ちょっと中弛み回?エデルの代わりの新キャラ登場。

★第17話(罪と罰)
コメディ回だが、微妙にシリアスな場面を挟んでいる。

★第18話(彷徨える騎士)
ようやく前半最終話とつながった感じ。ここから盛り上がるのか?

★第19話(真夏の夜の夢)
デレッセルマイヤーの書いた小説のストーリーからズレてきてるんだね。ふうむ。先が読めない・・・てのは本当だったんだ。これから急上昇していくのかな。

★第20話(忘れられた物語)
ちょっと追加設定があったんだけど、まあこのくらいで程ほどにしておいて欲しいと思った。
レイツェル(レイチェル)は確か葬送を意味する不吉な名前(メルヴィル『白鯨』の最終章手前の章)。カロンも地獄の渡し舟の漕ぎ手みたいな不吉な名前だったような気がする(要確認)。

★第21話(紡ぐ者たち)
急展開。あおとあ正式参加回。それから得体の知れない集団登場。
そして何よりもみゅうととるうの心理的関係の激変。代わってあひるとふぁきあの心理的関係の変化。
今のところ、100点満点でせいぜい75点の出来だと見ているが残り5話でどれだけ盛り上げれるかに注目したい。

★第22話(石の冠)
急展開の続き。得体の知れない集団は「図書の者達」か。これまでもチラチラと登場してたんだね。
このアニメって「物語の物語(meta-fiction)」つまり1960年代~のフランス文学で切り開かれたというヌーヴォーロマンをアニメの世界で表現することを狙った作品ということなのだろうか。
まあたぶん、日本の文学作品でいえば金井美恵子『森のメリュジーヌ』『アカシア騎士団』あたりの直接の影響があった感じがするんだが(何の証拠もないけど)、
しかし、そうしたモチーフは良いとしても、これから綺麗にストーリーを紡いでいけるのだろうか?
相当な不安を感じつつ、しかし密かに期待したい。。。

★第23話(マリオネット)
るうの秘密が明かされると同時に王子がほぼ完全に変貌。
期待している方向に物語が動き出したようだ。

★第24話(王子とカラス)
あひるのペンダントの秘密が明かされる。
ようやくクライマックスに近づく。

★第25話(瀕死の白鳥)
色々と演出の下手くそなところはあるけど、でも全体としてみれば十分に満足できるくらいに綺麗にまとめてきている。
ただ、物語の当初に予告されていたあひるが王子に告白して光の粒になってしまう・・・という設定はどうなったのだろうか?それだけがちょっと気になるんだが。

★第26話(フィナーレ)
この回だけの特殊endingが良かった。「物語の物語」を目指したアニメとして独特の味わいがありました。
まあ改善の余地は多々あると思うけど、実験アニメとして非常に貴重な作品だったんだろうな。
今の技術で、こうしたモチーフをもったアニメをどんどん作ってくれたら真っ先に視聴しちゃうんだけど。
{/netabare}

見れて良かった。。。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

72.5 3 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング3位
魔入りました!入間くん(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (200)
836人が棚に入れました
ようこそ、楽しい魔界へ!!頼み事を断れない、お人好しの少年・鈴木入間は、ひょんなことから魔界の大悪魔・サリバンの孫になってしまう!溺愛される入間は、彼が理事長を務める悪魔学校に通うことに…。人間の正体を隠しつつ、平和な学園生活を送りたいと願うも、なぜか入間はいつも注目の的。エリート悪魔にケンカを売られ、珍獣系(?)女子悪魔になつかれ、さらに厳格な生徒会長に目をつけられてしまう!次々に起こるトラブルを入間は持ち前の優しさで乗り越えていく!

声優・キャラクター
村瀬歩、木村良平、朝井彩加、早見沙織、小野大輔、佐藤拓也、黒田崇矢、斎賀みつき、東山奈央
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪魔世界の学園コメディ

不幸な毎日を送っていた入間くんがふとしたきっかけで悪魔の孫になって学園生活を送るコメディアニメ。
全然期待しないでなんとなく見たんですが、これ意外と面白いかもです!
すごく弱そうな入間くんが悪魔の世界で成り上がっていく話になるんでしょうか?
設定は変わってて面白そうなので、今後の話の展開に期待したいです。
最終話まで見ました。こういう肩の力を抜いて見れる作品はいいですね。
途中ちょっと中だるみも感じましたが、全体的に気軽に見れるコメディって感じで面白く最後まで見ることができました。
来春の2期が楽しみです♬
以下、各話のレビューです。

1話
{netabare}なぜいきなり中学生がまぐろ漁船で働いてるの(・_・;)
で、なぜか悪魔に魔界に連れてこられた入間くん。
いきなり悪魔サリバンの孫になってくれと言われて。。なんか超展開すぎる(-_-;)
断れない入間くんは孫になって悪魔の学校に通うことに。
サリバンは学校の理事長で、その権力を使って生徒代表の挨拶を強引にさせられることに!
禁忌の呪文を言わされる入間くん。なぜかみんな大喝采。なんか面白いなこれ。
これを面白く思わないアスモデウスと決闘することになるけど、なぜか入間くんがジャーマン技で勝利!
今期のコメディ枠はジャーマンネタが多いな(-_-)で、心服して入間くんを認めるアスモデウス。{/netabare}
2話
{netabare}なぜ入間くんが悪魔サリバンにこんなに可愛がられるのか謎だ。
アスモデウス、すっかり入間くんの下僕になっちゃってる(-_-)
今日は使い魔召喚の儀式があるみたい。
入間くんを嫌うカルエゴ先生が担当みたいだけど、大丈夫かな?
アスモデウスが龍みたいなすごい使い魔を召喚して、次の入間くんのハードルあげてるしw
入間くんが召喚したのは・・え?なぜにカルエゴ先生が召喚?(゜o゜)あはは笑った(^○^)
で、モフモフ鳥みたいなのになった先生。1年は契約解除できないみたい。
緑髪の子も含めて今後色々新キャラ登場しそうな気配。うん。やっぱりこれ面白いな。{/netabare}
3話
{netabare}クララ、不思議ちゃん枠?でも何でもポッケから出せるからパシリにされてるみたい。
そんなクララに入間くんは何もいらないと言って懐かれて友達に。
入間くんすごい大食漢(・_・;)
クラス分け会議で入間くんたちは問題児を集めたクラスにされたみたいだけど。。次回から問題児クラスの面々との話になるのかな?{/netabare}
4話
{netabare}クラス発表の日。入間くんたちの問題児クラスは普通の教室じゃなくて洞窟の地下にあるし(・_・;)
クラスのメンバーも癖のありそうな人たちばかり。
そして担任がカルエゴ先生。。なんとなくそうかなと思ってた(-_-)
最初の授業でいきなり始まったランク決めテスト。レースみたいだけど、飛べない入間くんどうするんだろ。
いきなりカルエゴに崖から突き落とされてしまうけど鳥に運ばれて峠の主の巣に落ちる入間くん。
峠の主の子供の傷を治して懐かれて、またどこかへ運ばれるけど・・・
入間くんて不思議な力があるみたいだし、サリバンもそれを知ってて孫にしたような気がするんだけど・・{/netabare}
5話
{netabare}峠の主と戦うサブノック。必殺技とか使うけど、強すぎて全然敵わなくて。
サブノックは子供の頃から魔王になれと言われ続けてきて、それが自分の夢になってるんだね。
死ぬ!と思った時、入間くんが助けに来てくれて、峠の主たちを大人しくさせたのを見て入間くんを自分と同じ魔王を目指すライバルと認めるサブノック。
結局ビリで到着してしまったけど、ランクフクロウから変な指輪をもらう入間くん。。
中には凄いのが住み着いてるみたいだけど、大丈夫?
結局ランクは最低の1に。でも入間くんってランクとか関係なく凄い奴と周りから思われてるから意味ないかも。{/netabare}
6話
{netabare}人間の入間くんには魔力が無いけど、前回もらった指輪の力で魔法が使えるように。
植物の芽を大きくする授業で入間くんの芽は桜の大木に(゜o゜)
それを見ていた生徒会長のアメリは、以前から入間くんが人間ではないかと疑っていて。。
悪魔って人間を食べるとかいってたけど、普通の悪魔たちは人間って見たことないんだね。
アメリも見たことなくて、家に伝わる書物で人間のことを知ろうとするけど・・これって少女漫画だよね?
入間くんと偶然廊下でぶつかったシチュエーションが漫画とそっくりで動揺してしまうアメリ。
次回もアメリとの話が続きそうだけど、アメリに好かれちゃうのかな?{/netabare}
7-8話
{netabare} 初恋メモリーって300巻もあるんだね(-_-;)どんな長い初恋なのか気になる・・
アメリは入間くんに初恋メモリーを読ませたくて度々会ってるみたい。
アスモデウスとクララは入間くんがどこに行くのか気になって尾行することに。
この二人っていいコンビだね(*^_^*)で、アメリと会ってるのをクララは面白くなくて。
入間くんをメロメロにさせようと色々と頑張るけど、色気2%判定はちょっとかわいそう。。
クララがうざいなーと思うか、面白いキャラと思うかでこの作品の評価が変わるような気がする。。
私はちょっとうるさいと思うけど、面白いキャラとも思ったりしてます。意外と家族思いだし。
アメリの言葉がきっかけで、自分のランクをあげようとする入間くん。{/netabare}
9-10話
{netabare}入間くんはランクを上げるために昇級試験を受けることにしたんだけど
これってどう見てもドッヂボール(>_<)
よけるのは得意だけど、キャッチして相手に投げられるように特訓する入間くん。
試験が始まった・・けど、なんかだらだらした試合運びだね(-_-;)
結局、アスモデウスと入間くんの二人が残って、対決することになって。
全力で投げたアスモデウスの球を受け取って投げ返して、勝利!
おかげでランクが1つ上がった入間くん。{/netabare}
11話
{netabare} 使い魔授業の新任教師バルスがみんなの使い魔を召喚させて心の交流をさせようとするんだけど・・
入間くんの使い魔がカルエゴ先生だと知らないバルスは召喚させてしまい・・
カルエゴ先生の普段の性格とモフモフ使い魔のギャップが面白いです♪
バトラという部活みたいなものに次回は入ったりするんでしょうか?{/netabare}
12話
{netabare}上級生によるバトラのルーキーハント。
自分たちのランクを上げるために必死に勧誘してるんだね。
悪魔たちにとってランクの持つ意味は思ったよりも大きいみたい。
入間くんの指輪が突然何かに引き寄せられて・・そこにいたのは魔具研究会の人で・・
この流れは入間くんは魔具研究会に入るのかな?{/netabare}
13話
{netabare}偶然、魔具研究バトラを見学することになった入間くん。
部長のキリオは体が弱くて魔力も弱いので、魔具開発をするようになったみたい。
魔力が少なくてもハイレベルの悪魔と渡り合えるようにしたいとのキリオの想いに共感する入間くん。
アスモデウスとクララと一緒に魔具研究バトラに入ることに。
一生懸命に飾付けして入間くんを待ってたアメリ会長かわいい(*^_^*)
悪魔界の幹部たちの会合が始まって、誰を魔王にするのかでもめてるけど・・
精霊主パイモンのずーずー弁に萌えた(*^_^*)
人間界へ渡航した疑いで捕まるサリバン!入間くんが人間だってバレる?{/netabare}
14-18話
{netabare}後半に入りました!OP・EDとも変わりませんが、これでいいのかも。
次回予告前のスキ魔が何気に楽しいです。
魔具研究バトラに入った入間くんたちが、バトラパーティーで特賞を狙って
花火を打ち上げる計画をするんだけど・・
何話もひっぱるし、キリオ部長もいまひとつ魅力を感じず、中だるみかなぁと思ってたんですが・・
18話でキリオ部長の本性が明らかになって、それに対する入間くんがかっこいい!って思いました。
うん、いい話でした。最後でうまく話をまとめましたね。ラストの隕石がちょっと気になったけど・・{/netabare}
21-22話
{netabare}やっとEDの子が登場しましたね!
名前はクロム。正体はあの子。だから悔しがってたんですね。
入間くんたちが寝込んでしまったクロムの代わりにアクドルになって歌って踊るシーンは笑いました(^O^)
やっぱ入間くんは面白いな。肩の力を抜いて見れる良コメディだと思います。{/netabare}
23話
{netabare}最終話っぽい雰囲気だなーと思ったらホントに最終話でした(゜o゜)
アズアズとクララのコンビの料理対決が楽しかったですね。ほんといいコンビ。
ラストどうまとめるんだろって思ったら、入間くんが悪い子に変容?え?と思ったら・・
来春2期確定の告知が!さすがNHK。来年が楽しみです♪{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ようこそ、楽しい魔界へ!!

この作品の原作は未読ですが、第1話を視聴した際、主人公である入間の境遇に「ハヤテのごとく」のハヤテが重なったのが、結果的に視聴のきっかけになりました。
「ハヤテのごとく」といえば、やはり三千院ナギですよね…あの釘宮病における三大臨床病型の一つであるN型の元凶なのですから…
視聴していた当時、私も釘宮病に罹患していたんだと思います^^;
だから私はこの作品にもてっきり三千院ナギの様なキャラが登場するものと思い込んでいたんです。
残念ながら現時点でナギの立ち位置に相当するキャラは未だ登場してきていませんが、奈央ぼう、はやみんに本渡さんが演じているので結果オーライといったところでしょうか。


頼み事を断れない、お人よしの少年・鈴木入間は、ひょんなことから
魔界の大悪魔・サリバンの孫になってしまう!
溺愛される入間は、彼が理事長を務める悪魔学校に通うことに…。

人間の正体を隠しつつ、平和な学園生活を送りたいと願うも、なぜか入間はいつも注目の的。
エリート悪魔にケンカを売られ、珍獣系(?)女子悪魔になつかれ、
さらに厳格な生徒会長に目をつけられてしまう!

次々に起こるトラブルを入間は持ち前の優しさで乗り越えていく!


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

NHKの夕方枠の作品だけあって全体的に平和そのものという感じで、小さいお子さんが見ても何の問題の無い作品だったと思います。

深夜アニメのような作画へのこだわり、ミスリードな展開や超推理などはきたいできませんが、こういう人畜無害な作品は、何も考えずに視聴できるので箸休めにはちょうど良い作品でした。

ですが、入間を取り巻くアスモデウスとクララが兎に角元気一杯なので、視覚的な箸休めにはなりませんでしたけれど…

でもそれもはやみん演じるアメリが出てくるまでです。
「はやみん、キター!」
っという感じで心が躍ったのを覚えています。

はやみんが演じるアメリは普段は凜とした生徒会長なのですが、密かに人間界の少女漫画ファンで、時折入間に朗読して貰っている時のアメリの可愛いのなんのって…
ハヤミンパワー全開の心地良さが堪りません。
奈央ぼうの美声も堪能できますし…
本当に結果オーライの作品だったと思います。

オープニングテーマは、DA PUMPさんの「Magical Babyrinth」
エンディングテーマは、芹澤優さんの「デビきゅー」

2クール全23話の物語でした。
入間は人間であることを隠しながら魔界での生活を送ってきましたが、本当にすっかり魔界の生活に馴染んだようです。
人間界にいるときと待遇が真逆なので、馴染むのも分かる気がしますけれど。

そして本作は2021年の春に第2シリーズが放送されるとのこと…
ですが、入間の様子が明らかにおかしい状況で1期が終了したので、そのモヤモヤが残った状態で2期を迎えることになりました。
入間の身に何が起こったのか…来年の春が待ち遠しいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Eテレの隠し玉? 今期の大穴?

土曜日の夕方というとても恵まれた時間帯で放送されている、採算度外視みなさまのNHKがお送りする少年向けマンガ原作のアニメです。第4話まで視聴時点でこのレビューを書いています。

原作は読んでいないのですが、ここまで観たところでのストーリーの方向性としてはファンタジー風味の学園コメディーということになるでしょうか。

なお、11/2(土)の昼間に1~4話の再放送があるので、興味を持たれた向きはご覧になってみると良いかも。

お話としては、主人公のことを一切気に留めないクズ両親のせいで魂を悪魔に売り渡され魔界で暮らすことになったという入間くんのお話です。

入間くんが魂を売り渡された悪魔サリバンは魔界の貴族であり、入間を気に入って自身の孫として育てようという荒唐無稽なことを考えます。

入間はサリバンが理事長を務める魔界の学校に入学しますが、人間であることがバレてしまうと悪魔に食べられてしまうかも?

そんな危機と隣り合わせな学園生活を入間は知力・体力・時の運で乗り切れるのか…(笑)?

最弱系主人公が有能な仲間に出会いつつのし上がってくギャグ・コメディー作品というのは漫画だと『とっても!ラッキーマン』とか『カメレオン』とかいくつかありますが、私にとっては何気なく観始めてなんとなく目が離せない作品になっています。

作画面でも決して「超絶作画」とかではないですが作風には合っていると思うので、私は観ていて特に気にはならないです。ただ、こういう感じが苦手な人というのもいるとは思いますけれども…。

2020.3.9追記:
最終話まで視聴終了。それほど嫌味でない範囲で軽くハーレムラブコメなどを交えつつ、終始安定して面白かったと思います。けど、良くこの原作を見つけてアニメ化しようと思ったな(笑)。

最終話Cパートで何やら不穏かつ尋常でない雰囲気を漂わせつつ、しっかり続編制作のアナウンスもあったのでこれはこれでアリですね。続きを楽しみに待っています!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

58.4 4 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング4位
Dance with Devils(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (141)
727人が棚に入れました
人間の少女とアクマのドラマを描いたミュージカルアニメ。
四皇學園に通う高校2年生の立華リツカは皆の憧れである生徒会長・鉤貫レムから呼び出しを受け、生徒会の面々と不思議な出会いを果たす。

声優・キャラクター
茜屋日海夏、斉藤壮馬、羽多野渉、近藤隆、木村昴、平川大輔、松田利冴、山本和臣、鈴木裕斗、鈴木達央

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これ、女性向けの作品だったんですね^^;

この作品はオリジナルアニメ作品です。10月より漫画の連載が始まっているようですが、今後ゲームソフトや舞台などに展開していくようです(wikiより)

この物語の主人公は高校2年生の立華リツカ・・・普通の真面目な女子高生です。
ですが、ある日校則違反の疑いで生徒会に呼び出せれた事を皮切りにし、リツカに突如目の前が真っ暗になるような出来事・・・母が何者かによって連れ去られてしまう事件が起こってしまうのです。
何故突然リツカの身の回りで不審な出来事が起こるのか・・・その謎に迫るように物語が動き出します。

そうでしたか・・・これは女性向け作品だったんですか^^;
視聴している時には個人的に別の課題があったので、そっちに気を取られていて気付きませんでした^^;
そう言われてみると、主人公以外の搭乗人物は殆どが男性でしかもイケメンばかりだったと思います。

主人公のリツカちゃん・・・見た目は繊細で折れてしまいそうなのですが、探求心と芯の強さを併せ持った女の子です。
彼女の身の回りで不審な出来事が起こる理由は本編で確認して頂きたいと思うのですが、どうやらリツカが持っている何かを狙っているよう・・・
でもそれはリツカ自身が身に覚えのない事だったんです^^;

そうなると・・・捕捉の対象は自然と本人へと移っていく事になるのですが、この物語の本番はここからでした^^;
次々とリツカの前に現れるイケメンである生徒会の執行部のみなさん・・・
執行部の皆さんはそれぞれの個性を活かしてリツカを自分のモノにしようと試みるのですが、その中に必ずミュージカルが出てくるんです。

私は、恥ずかしながらリアルでもミュージカルの良さが分からないです^^;
何故突然歌になるのか・・・歌いだすのかが理解できないんです。
そんな私がアニメのミュージカルを楽しむ事ができるのか・・・これが冒頭に書いた私の課題だったのですが・・・

結論から言うとこの作品も完走しているので問題はありませんでした。
でもこの作品のミュージカルは全体の1〜2割程度で、ミュージカルパート以外にも見どころがあったのから大丈夫だったのだと思います。
はじめから最後までフルにミュージカルあったら・・・正直未だ分からないです^^;

皆んなの狙いは・・・そして狙われたリツカは・・・気になる方は本編でご確認下さい^^

オープニングテーマは、羽多野渉さんの「覚醒のAir」
エンディングテーマは、PENTACLE★さんの「マドモ★アゼル」
物語の点ミュージカルが描かれていたので、ミュージカルに伴う挿入歌はたくさんありました^^;

1クール全12話の作品でした。女性が主人公ですしリツカ以外にも女性は出てくるので女性向けと言いながら華が無いわけではありません。
でも完走して振り返ってみると「男性でも視聴できる女性向け作品」という感じなんだと思います。
今アニメショップに行くと男性より女性の方が多いのでは・・・?
と思える位女性の姿を見かけます。そして彼女達は結構大量にグッズを購入していくんですよね^^
間違いなく貴重な支持層なんだと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

おみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

急に歌うよぉ~~~

だってミュージカルですもの。w

この作品、完全に女子向けです。(と言いながら楽しめたおっさんが
ここにいる訳なんですけどね、、、。)

立華(たちばな)リツカは高校2年生。ある日校則違反で生徒会
から呼び出しを受けたのを皮切りにストーリーが展開していきます。

違反なんぞしてないわ!と、学園を出て自宅へ戻りますがなんと
そこにはあやしい輩が、、、。自宅内は荒らされ、ふと気付けば母親が
危険な状態に。母親と目が合い、こっち来ちゃダメのサイン。

リツカはイギリスに留学している兄のリンドに助けを求めます。
キーパーソンです。(後々何を学んでいたのかも、、、)
結局母親はどこかへ連れ去られてしまいます。

リツカも危ない目に逢いますが、生徒会長の鉤貫(かぎぬき)レム
に助けられます。彼もキーパーソンですね。

で、何でこんなことになったのか?なんですがその理由が、世界を
支配できる魔道書「禁断のグリモワール」の存在だったのです。

そしてこの魔道書にリツカが大きく関わっているという事を知ります。
しかしながら自分では何も知らない。どうしたらいいの?

とはいっても「禁断のグリモワール」争奪戦に否応なしに巻き込まれて
いくことになります。
彼女の運命やいかに!


あらすじ書くのも(ネタバレしないように)頭使うのねぇ、、
最近サボってばっかりだからかしら?w

まあ、魔道書なんてものが出てくる訳ですからおわかりでしょうが
この作品では悪魔、ヴァンパイア、エクソシストが出てきます。
(それと悪魔では無い〇〇、ヴァンパイアではない〇〇も、、)

ミュージカルと書きましたが、音楽パートの部分は少なめだった
と思います。楽曲はなかなか良くできていたと思います。1クール
作品であれだけ力が入っていたのは好感が持てますね。しいて言えば
登場人物が男ばっかりなのでもう少し女性の歌を聞きたかったかな。

あと、ストーリーの構成は自分にはとてもわかり易かったです。
そしてエンディングも、、、、ああそうですか。いかにも女性が
好みそうな終わり方なんでしょうね。

ちょっとオススメできるのが限られますが、女性向けミュージカル
というキーワードで気になった方は是非!







おまけ
なぜか生徒会室にあるガラスの将棋盤(普通ならチェスとかだろうに、、、)
これはレムのものなんですが、作品内でちょこちょこ出てきます。

終盤でパチン!と駒を置いて「詰みだ!」なんてセリフがあるん
ですが、、、
いやいや、それ詰んでませんから。w(多分。私、一応初段ですので)

一人ツッコミ、失礼しました。ぺこり。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

とてもエンターテイメント性の高い作品

手にした者は世界を支配できるという「禁断のグリモワール」、その在り処の鍵を握るヒロイン・立華リツカを巡って、悪魔やヴァンパイア、エクソシストなどによる争奪戦が繰り広げられる、といったストーリーのミュージカル風アニメ。
これは面白かったです。非常に楽しめました。
基本的に、美男子の悪魔やヴァンパイアたちがヒロインを手に入れようと争う逆ハーレムのような構成なので、女性向けの作品ではあります。ただ、ストーリーは意外としっかりしていますし、ヒロインもかわいいので、男性でも楽しめる人は結構いるのではないでしょうか。
リツカは、美男子キャラに迫られるとすぐ流されるような弱いキャラではなく、自らの意思で行動するのは良いのですが、危ないからどこにも行くなよと言われているのに、それを守らずに危険な目に合うパターンは、お約束ギャグのようで笑えます。
リツカを巡る美男子たちは、それぞれ確かにルックスはかっこいいのに、どのキャラもかなりクセが強く、どこか気持ち悪かったりして好感が持てます。筆頭格の生徒会長の鉤貫レムは、趣味?が将棋なのか、ガラスの将棋盤に駒を打ち込んで「これで詰みだ」みたいな決め台詞を言ったりするのが、かっこいいのかどうか微妙です。個人的には、棗坂シキという堕天使が、いい感じに気持ち悪くて好きでした。
音楽シーンは、ときにはシュールで笑えたり、ときには普通に感動的だったりして、全体的に楽しめました。特に、第三図書館四皇学園生徒会の歌(正式なタイトルはわかりませんが)は、とても耳に残って、つい口ずさみそうになって困ります。また、最終回の最後の歌も印象的でした。
声は、リツカ役の声優さんはプリパラのらぁら役の人で、その他の作品では見たことがなかったですが、歌も含めて悪くなかったと思います。
全体を通して、歌や笑い、謎やバトル、それに恋愛要素もあって、いろいろな面でそれぞれ楽しめる、とてもエンターテイメント性の高い作品だったと思います。かなりクセの強い作風なので全く受け付けないという人も多いでしょうが、今期の中ではトップクラスに楽しめた作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

69.8 5 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング5位
アラジン(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★☆ 3.9 (83)
624人が棚に入れました
街で城から抜け出してきたジャスミン姫と出逢った貧しい青年アラジンは、ジャスミンの結婚相手に相応しい富を得るため、猿のアブーと共に魔法の洞窟に入る。煮えたぎる溶岩にまさに落ちんとする時、魔法のじゅうたんに救われる。アラジンが手に入れたランプからは魔人ジーニーが現れ、三つの願いを叶えるという。『アラビアン・ナイト』を下敷きにした、93年度、興収第一位の42億円に輝くラヴ・アドヴェンチャー。CGを多用しスピード感にあふれるアクションや魔人ジーニーの動きが魅力。作品の核を握る、お調子者の魔人ジーニーの声はロビン・ウィリアムズが熱演。アラジンとジャスミンの魔法のじゅうたんでのランデヴーに流れる『ア・ホール・ニュー・ワールド』(レジーナ・ベル&ピーボ・ブライソン)は、前年の「美女と野獣」に続きアカデミー主題歌賞に輝いた。続篇「Aladdin/ジャファーの逆襲」は(本国でも)ビデオ発売のみ。

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

ギャグコメディ・ラブロマンス・アクションアドベンチャーこの三つがめっちゃ良い配分でてんこ盛りなのに物語が破たんしてないってのが凄いです。

これほどの普及の名作、今更レビューなんて野暮でしょ。
にわかを晒すだけ…
じゃあなぜ書いたかって
久しぶりに観たらとっっっても面白かったからです!

しかし、そんな面白い作品だって、1年も経てばまた内容が思い出せなくなってしまうでしょう。そうならないために、思い出せるようのリンク集です。

◆キャラクター・声優(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9

なんと三木さんは2代目のアラジン。
初代は羽賀研二。
これは驚きました。変わる前も観たことあるはずなんですが、改めて聞き比べたら全然違いますね。羽賀版は声質が若者っぽいのがキャラに合っている一方で、喋り方がちょっとくさいです。そして三木さんはやっぱりカッコいいです。


◆物語・小ネタ(NEVER)
https://matome.naver.jp/odai/2142332053920575401?&page=1

パロディ系は知らないとやっぱり面白くないですよ。
半分も分からなかった…もっと勉強しないとね。


◆音楽(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%EF%BD%A5%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88/dp/B013K420UK

<アラビアン・ナイト>
アーラヴィアナァーーァァイッ アラヴィアナァーーァァイ
駄目だ、癖になってくる。

<フレンド・ライク・ミー>
TDLでよく聞く曲でした。
ジャズかと思えばクラシックのようなテイストもあるのに、ポップに仕上がっている曲がワクワクします。

<ホール・ニュー・ワールド>
アラジンどころかディズニーを代表する曲ですね。
ディズニーの三大デュエット曲なら
「美女と野獣」「輝く未来」「ホール・ニュー・ワールド」を推します。


◆その後…ジャファーの逆襲(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3_%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2
実質アラジンとジャファーのバトルの決着編です。
ジャファーのお母さんってどんな人なんでしょうね。


◆完結編(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3%E5%AE%8C%E7%B5%90%E7%B7%A8_%E7%9B%97%E8%B3%8A%E7%8E%8B%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

叶えたい最後のひとつのお願いは......

ディズニーが1992年に制作したアニメーション映画です。
意外と最近の作品だったんですね。ちょっと驚き。
お話は、盗みをしながら非常に貧しい生活をするアラジンと
宮殿から一度も出ることが叶わず、父から愛のない結婚を迫られるジャスミンの恋の物語。
2人は偶然の出会いから共通点もありお互いに惹かれあいました。
豪華絢爛で食べ物に不自由しない宮殿での生活にあこがれるアラジン。
一方で、自由が欲しかったジャスミン。彼らの悩みは違うようで本質はまったく同じ。「今の生活から抜け出したい」
互いを羨んだり、嫉妬することなくその気持ちを十二分に分かち合うことができました。
でもそこからが波乱の幕開けでした。
結婚は王族同士でないとできなかったり、国務大臣である魔法使いのジェファーに邪魔されたりといくつもの壁がありました。
アラジンはランプの魔神ジーニーと協力しながら奮闘します。
最後の結末はまさにHAPPY END!!とても良い物語の結びでした。

本作の目玉はやはりジーニーです。
ランプの魔神と聞いて浮かぶ僕のイメージは、
主人に呼ばれると煙と共ににゅるにゅると出てきて「ご主人様お呼びでしょうか?」なんて陰気くさい感じだったのですが、
ジーニーはランプの魔神と呼ばれながら、お呼びがかかるとびゅーんと出てきて、まるでパーティーの主催者みたいにガンガン喋ります。
気さくでとても人懐っこい性格で、喋り出したらしばらく止まりませんw
加えてジーニーはいろんな変身をしながら軽快にしゃべり続けます。とても愉快です。
彼は単に面白いだけでなく、アラジンと築いたその友情はとても輝いたものでした。
これは本作を観て頂ければお分かりになるかと思います。最も感動させられました。

{netabare}

アラジンがジャスミンを取るのではなく、ジーニーを取ったときの衝撃はすごかった。
そりゃあ見捨てるわけはないと思ったけれどジャスミンを蹴ることもできないだろうと思ってたからなあ。
「君がいてくれなきゃ寂しいよ。」と言って抱き合うシーンは涙ぼろぼろでしたw
でもジャスミンとの結婚が決まった後、すぐに旅行に行っちゃったのはなんでだろうw まあ笑えたけど。

ジェファーから魔法のランプを奪う際に、作戦とはいえジャスミンのキスはこっちも心をえぐられるような気持ちになりました。
あれは痛かった。すごく痛かった。
けれどアラジンとジャスミンが結ばれて本当に良かった。良い物語でした。

{/netabare}

本作はラストに向けての盛り上がりも非常に上手く、十分に楽しめる作品です。
もしまだ観たことがなかったらぜひ一度時間があるときに。きっと面白いですよ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

.:*゚..:。:ご主人様 さあ願いをどうぞ.:*゚..:。:.

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

旦那ってば

まだご自分の手に入れた物の価値を
ご存知でない

そこでごゆっくり お聞き下さい これがどういうことか

説明しましょう

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

アグラバーの街で貧乏暮しをする青年『アラジン』と相棒である猿のアブーは盗んだパンで生計を立てる程の極貧ぶり。
市場で出会ったジャスミン王女に身分違いの想いを抱くが王女誘拐の嫌疑をかけられ投獄されてしまう。

『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』の『アラジンと魔法のランプ』を元にしたディズニー制作のアニメ映画。

この作品で語られるのは二人の声優。アラジンの声優を務めた、羽賀研二の若々しくミュージカルを意識した演技と
ランプの精『ジーニー』の声優、山寺宏一が『Friend Like Me』ミュージカルシーンで“ロビン・ウィリアムズ”の
完璧な吹き替えをやってのけたこと。逸話としてミス無し一発撮りだったとの噂も。(アラジンの声優は後に変更)

作中で出てくる数々のミュージカルシーンは勿論、3Dでなく2Dのディズニーアニメーションは圧巻の表現力。
宮殿から抜け出し魔法の絨毯で空を駆け巡るシーンで、アラジンとジャスミンが歌う『A Whole New World』は
アカデミー歌曲賞他、数々の賞を獲得しました。


アラジンで一番すきなシーンはどこ、と問われるなら

自分の中では“冒頭”の一幕。露天商が月夜の砂漠をラクダに乗りながら語り部として登場し、物語がはじまるのです。

千夜一夜物語の通り、歌われる曲は『Arabian Nights』。

曲と映像の雰囲気がアラビアンナイトの世界観に引きこんでくれます。実は露天商には、ある“秘密”が。
この露天商、指が四本しかありません。作中で指が四本の人物といえば・・・ 続きは是非、砂漠の夜の、夢の中で。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

68.0 6 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング6位
ヒーラー・ガール(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (124)
313人が棚に入れました
――歌の『癒し(ヒーリング)』を信じてる。―

声優・キャラクター
藤井かな(ふじい かな):礒部花凜
五城玲美(いつしろ れいみ):堀内まり菜
森嶋 響(もりしま ひびき):熊田茜音
矢薙ソニア(やなぎ そにあ):吉武千颯
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヒーラー要素がなければ素直に面白いのに…→ヒーラー要素を無視するのが正解なのかも?

歌で人を癒やす新たな医学が存在する世界で、医師見習い的な子たちが成長する感じのアニメ
話のベースに歌があることもあり、かなりミュージカルに寄せたような雰囲気
初っ端から歌ってるし歌の挿し込み方も微妙だし、多分かなり人を選ぶタイプ

{netabare}ただ、それ以上に人を選ぶのがなんとも言えない宗教臭さ
街なかで新宗教に出会ったときのような、無意識に身構えてしまう空気感が漂う
世界観がかなり現実に近いため、「歌を聞いて傷が癒える」という設定自体がかなり浮いている
制服の感じやらちょっと怖いくらい笑顔いっぱいで歌ってる感じやらが、「そういう宗教」で制作された映画を想起させる

「歌で人々を笑顔に」をわかりやすく視覚的に表現する方法として治療を組み込んだのかなってのは強く感じる
ただ、そういう医療をオマケとしてる薄味感と、歌えば心も体も癒えるっていう視覚的な強さが変にマッチしていて、
「既存の医学より歌の力を重視する集団」みたいな違和感に繋がっている

話の筋もその印象を後押ししていて、歌唱のトレーニングはしっかり描いているのに医療分野を学んでいる風景がない
仮にミュージカル自体を扱うような、舞台や劇団をテーマにした物語ならこの構成で正しいと思う
ただ、「歌唱+医療」という軸なのに片側に寄り過ぎているせいで、医療部分が謎の超自然パワーにしか見えない
そしてその超自然パワーに傾倒して揃いの制服を着込んで生活してる集団って背景を見てしまうと…

とは言え、研修の身の主人公が勝手に行った治療でキツく叱られるのは好き
後半で知り合いが倒れたときにそれを思い出して、研修の身でも出来る範囲のことをするっていうのもかなり良い展開
でも、その「出来る範囲のこと」っていうのが「歌で笑顔に」なせいで説得力が薄れてしまっているのが残念
というか治療行為と違うただの歌を歌ってるはずなのに、「イメージが進化した」とかなんとか言ってるのが…
なんかエフェクトが輝いて明らかに普通の歌と違う現象起きてる感じなのに、そこに対して肯定した風じゃ駄目でしょ

そもそも論になるけど医療に繋がる歌唱を学んでるのに、出来ることがソファに寝かせることだけってどうなの?
かなり地に足ついた舞台なのに、現代医療を蔑ろにした演出がかなり目立つ
連絡を入れた救急車より、電波届かず連絡つかない師匠のが早く到着するのも過度に既存医療を下にしてるようで、
なんか既存の医療をコケにして民間療法を賛美してるような薄ら寒さを感じてしまう

歌についてはちゃんとしたクオリティで歌える人を揃えた感じ
そのせいか声優としての演技はちょっと怪しいけど、話数を重ねたらマシになるといいかな
{/netabare}

大筋は悪くないし動きも良いし、テンポも良くて筋がシンプルで視聴しやすい
なのに見てるとゾワッとくるのが止まらない、ちょっと怖いアニメかもしれない…

3話まで視聴
{netabare}3話を視聴し、4話に入ったとこでちょっと一休み
当初感じていたゾワゾワ感は割と減退して素直に楽しめる部分が大きくなった
ただ、それはあくまでも「日常生活を描くミュージカル」として見ているから
つまりヒーラーという謎医療の要素が薄まったおかげ

2話に関しては正直ちょっとなーって感じだった
海外で飛び級して一足先にヒーラーになった子の初登場回
出会って話をしてアクシデントが起きたため歌って人助けってシンプルな筋
でも、変なライバル関係(しかも主人公に直接関係ない)を前に出してるせいでやっぱり医療は蔑ろ
オマケにここでも救急車は遅れて到着するため、単純に引き出しのなさまで感じる

歌唱シーンになると謎のイメージ映像が主体になるところや、
イメージが患者に向かったものではなく歌唱を中心にしているところも微妙な感じ
歌で癒しをって根幹に対して、癒やすことではなくヒーラー自身に描写が向きすぎている
話のテンポは良いし筋もシンプルだから全然見れるけど、
作品として描きたいことから焦点はズレてるよねって感じだった

それを終えての3話
仮免試験に向けての勉強の様子と、それを終えて燃え尽きた主人公達の様子
開幕からミュージカル調なのは個人的には全然問題ない
楽しげな歌に乗せて現状と課題、勉強会を開くとこまで綺麗に纏めていて退屈しなかった

勉強会の場面では主人公は薬学が苦手とか、緑の子が田舎に沢山の弟妹を持つことが語られる
この辺はまぁ日常パートなので特に言うことないし、普通の会話

それより気になったのは神楽舞を見てヒーリングについて解釈を語る部分
「解明されてないけどとにかく効果がある」「祈りの力」とか一気に疑似科学的な胡散臭さが…
そこの部分に理屈をつけられてないなら語らないほうが絶対にいいでしょ
「歌で癒やしを」を強調するために挿入した会話なのはわかるけど、そこに説得力があまりでていない

その後は燃え尽きた主人公達に気分転換をさせるための町内運動会
ここでまたライバルキャラがでてくるけど、やっぱ敵意を向ける必要はなくない?
ライバル関係を使って展開を盛り上げてるのは分かるし、実際に展開も盛り上がってはいる
でも、普通に競争するだけでいいのに無闇に相手を挑発するのは、
「癒やし」をテーマにしてる割に配役が雑かなと
普通に腑抜けた主人公達を叱咤する流れで良かっんじゃないかな

運動会の辺りで続く謎ミュージカル調モドキはかなり好き
燃え尽きて調子がでないせいで、ずっと練習してた歌唱から抜け出せてないって笑いになってる
周りは普通に会話しているのも、ライバルちゃんが途中から歌に乗っかるのも、
「コイツら今変なスイッチ入ってるんだなー」が一発で分かる良い演出
そして最後に全部持ってった緑の子をきっかけにスイッチが切れるのも面白い

ただ気になったのはここまでで感じた面白さって「ヒーラー」の部分以外だよなってこと
歌で癒やしを与えるヒーラーガールの活躍としては描き方が色々甘いし、
歌を生活の中心にしてる女の子の日常と思うとヒーラーより劇団員のタマゴのがよくない?ってなる
やりたいことは分かるのに、面白さの焦点がズレてしまっている
{/netabare}

ここまで見てきて、ベースになる日常ミュージカルのような空気感はすごく良く出来てると思う
少なくとも今後も視聴することにネガティブな感覚はない
ただ、ヒーラー要素の噛み合いが全然上手く行ってないので、ここが改善されるかがポイントかな



最終話視聴
結論から言うとかなり良かった
アニメの視聴中に聴ける音楽としてはかなり満足感の高い出来が揃ってる
シナリオも概ね好き……なんだけど、ちょっと気になる部分があってそこは「良い」とは言えない感じ

テンポの良さはすごく感じられて、各話のテーマも綺麗に纏まっている
{netabare}特に会話シーンは説明感がかなり薄く、小気味よく進むのが見ていて楽しい
大事な場面になると歌唱が始まるのも、メリハリがきいた見せ場に繋がっている

日常パートに近い場面はこのテンポ感が上手く作用していた印象
ベースのラインが高校生活の一年なので、季節や行事で時間経過が表現されている
その分場面説明に台詞を割く必要性が薄く、人間関係を感じさせる会話が濃く感じられた

反面、このテンポの良さは「ヒーラーの成長」を表すのにはちょっと向いてなかったかな
どんな作用で、どんな資格があって、どこをゴールにしてるかがかなり曖昧
歌唱のための舞台装置に留まっていて、主人公達が何を目指して努力しているかが弱かった
{/netabare}

「ヒーラーの設定の弱さ」は、最終話に思い切りしわ寄せがきた印象
{netabare}これまでは学校や季節に沿った物語だから違和感が無くなったのに、
最終話は時間経過がかなり分かりづらい

カナ達はどれだけの期間を外部で働いて、どうしてスカウトがきたのか、
そういう成長を示す部分が設定面にも時間経過の面にも薄い
そもそも最終話が駆け足ってのもあるけど、それ以前の積み上げがあれば説得力は増したはず


最終話はそれだけじゃなく、破門やら帰れなくなったやら無理な展開が目立つ
そんな強い言葉を使わないと視聴者を引き止められないと思ったの?
あるいは最終話には大きな展開がないと駄目って判断?
歌がかなり強力な武器なんだから、そこに自然に繋げる展開で十分なのに…
最終話は話の無理な進め方が目立ってしまい、個人的にはあまり好きじゃなかった
{/netabare}

ただ、最終話以前の話は好き
{netabare}特に好きなのは玲美の回
家族の代わりに支えてもらうことで夢に近づいた自分が、
夢を手放そうとする相手に恩を返す流れはとても良かった
歌とシナリオの噛み合いも強く、印象深い内容

文化祭の回はしっかりコミカルが成立していて楽しかった
C級試験前の合宿も、問題のシリアスさと画面のコミカルさのバランスが面白い
最終話に粗が目立っていたものの、そこに至るまでの毎話はしっかり楽しめた
{/netabare}

歌に関しては文句なしかな
{netabare}烏丸先生がマジで上手いから、教え子やソニアの歌が上手くてもなお師匠の貫禄を感じられる
ちゃんと歌を歌えるキャスティングで揃えたからこその説得力と満足感があった
{/netabare}

歌を毎話挿入するってノルマのためにヒーラーって設定を作ったけど、
そこに対する比重は実は制作陣にとって小さなものだったのかも
歌に繋げるためのフレーバーと割り切るのが視聴にあたっての正解なのかな?
区切りの良い最終話だから2期を作れるかわからないけど、
今後もこういうミュージカルに寄せたアニメが作られると嬉しいかな

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

歌の『癒し』を信じてる。

初め観るつもりはなかったのですが,キャラクターデザインがカラフルでポップだったので試しに観てみることにしました。

結論から言いますと,わたし的にどう評価すれば良いのか悩む作品でした。
あくまでわたしの主観・好みの範囲内ではありますが,良いところと悪いところが混在するのです。

まず,1番思うところとしてはこのアニメの世界です。
このアニメでは音声医学なるものが存在していて,西洋医学,東洋医学に続く第三の医学として浸透しているそう。
ファンタジーですよね。
それは分かっているのです。
けど有り体に申し上げますと“胡散臭い”です!!
実際にリアルでも代替医療とか民間療法とかありますし,ちゃんと科学的に効果があるってエビデンスがあるものもあるだろうけど,そういうのがはっきりしないまままことしやかに信じられているものもあるわけで…。
なんだかそういうものだったり,スピリチュアルなものだったり,怪しげな宗教み…みたいなのを感じちゃったんですよね。
(彼女たちの治療院の制服も宗教みを感じる。。)
{netabare}歌唱4の外科手術の執刀医を歌でサポートする件では特にそういう気持ちで観てしまっていました。{/netabare}
舞台が現代日本ではなくて,かつ西洋医学や東洋医学とかじゃなくて初めから歌で治療するのが当たり前の世界…つまりハイファンタジーにしてくれたらいわゆる魔法ということだから胡散臭さとか感じずにすんなり観れたと思います。
それが,このアニメで1番好きになれないなと思ったところです。

わたしがこのアニメを観ることにした1番の理由はキャラデザなわけなんですが,全体的には確かに可愛いです。
カラフルな髪の毛のキャラってアニメでは珍しくないけれど,こんなに鮮やかな色にインナーカラーまで入っているのがおしゃれだなって思いました☆
作画も丁寧で崩れたりとかはなかったと思います。
ただ,彼女たちのまつ毛がどうにも気持ち悪く感じちゃうんですよね。
ご覧になった方は分かると思いますが,あの丸いまつ毛。
わたしはだまになったガチガチのマスカラを連想してしまいました。
玲美ちゃんはぼてっとまつ毛じゃないのでわたしは彼女が1番好きなキャラかな♪
学校の制服も彼女のが1番可愛い♡

物語は特別面白いとは言えないんですが,出てくる人が基本良い人ばかりなのでストレスなく観れます。
「可愛い女の子たちが夢に向かって一生懸命頑張る」というストーリーなので,そういうのがお好きな方は楽しめると思います。
わたしは決して嫌いではないのですが,ちょっと退屈に感じちゃうのです。
一応,多少うまくいかなかったり手こずっちゃうことはありつつもなんだかんだで全てがスムーズにうまくいくし努力はちゃんと報われるんですよね。
そういう類のアニメだっていうのを分かって観てるのでハラハラドキドキしたり応援したりできず毎回まったりぼーっと観てる感じでした。
ただぐっときたシーンはあります。
それは歌唱2の公園でのシーンです。
{netabare}妊婦さんが陣痛に苦しんでいるところをソニアとサポートのかなが治療するんですがうまくいかないんですよね。
そこに理彩が現れて助けてくれるんです。
ま・じ・で頼もしくてうるっときてしまいました。
(感動したわけではなく理彩がかっこよくて!!)
このアニメに限らず主人公がピンチのときに助けにきてくれる先輩とか師匠とかそういう存在ってほんとにかっこいいですよね。
わたしが1番好きなシーンです。
ただ,良いところと悪いところが混在すると書きましたが,ここでもそうで…。
妊婦さんが苦しんでいる横で歌を高らかに歌っている姿がなんともシュールで失笑してしまいました。
笑うところじゃないって分かっているんですけどね(^▽^;){/netabare}

あと,突然ミュージカルになるシーンがちょいちょいあります。
あそこってネタで視聴者は突っ込むところなんでしょうか??
それとも大真面目にやってるの(。´・ω・)??
わたしはミュージカル映画とか好きなので,「なんかふざけてるのかな?どっち??」って思ってしまいました。

歌唱8は観たあとちょっと「時間を返せヽ(`Д´)ノ」ってなりました。
{netabare}葵さん結局元サヤのエピソードをアニメにしなくても…。
あとは歌唱11の言い合うシーン。
口調はケンカっぽいんだけど,ただお互い褒め合っているだけ…。{/netabare}
わたしは何を見せられているのだ!?って気持ちになりました。
全体的にぬるめの温度のアニメではあるんだけど,「もう勝手にやってくれ」って気になっちゃう(~_~;)

このアニメで1番好きなところは主題歌です。
オープニングテーマもエンディングテーマもどっちも良い曲!!
正直言うと良い曲ではあるもののあまり印象に残らない曲だなとずっと思ってたんです。
歌唱7でOPとEDの曲がチェンジされてましたけど,それにも最初気付かず「キャラの口と歌が合ってないな」なんてOP観ながら思っててEDでようやく気付いたくらいでした。
でも,最終話まで観てどちらの曲もとっても好きになりました☆
今はプレイリストにいれてよく聴いたり歌ったりしています♪
声優さん達は歌がとってもうまいですね!!
歌唱力でキャスティングされたのかなって思うくらい。
まぁミキサーさんが良い仕事してるってのはもちろんあるのだろうけど…。
なので,基本わたしは声優さんの評価あまりしない(★3のままが多い)のですが今回は0.5上げてあります。
(音楽の方を★5にしてるので基本はそっちで評価しております。)

以上,珍しく評価に悩んだレビューでした(; ・`д・´)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

挑戦的な作品

{netabare}
ヒーリング医療と言う架空の医療を扱ったアニメ。
ミュージカル要素をここまで多く取り入れたアニメと言うのも珍しいし、設定やミュージカル時の演出など、様々な要素において挑戦的だなと感じる。
ヒーリングと言う独特な設定を、日常の一部として描くのが異様に上手かった印象。その設定だけに焦点を当てた話を中心にせず、基本日常アニメな雰囲気なので、却ってこの世界ではヒーラーの存在はごく自然なものなのだと伝わってきて世界観に入り込みやすい。

歌には実際に身体作用、癒し効果があるものだし、ヒーリングと言う設定は恐らくそれの誇張、ヒーリング医療と言うのは恐らく患者へのケア的なものを誇張した設定で(そのため手術班も別にいる)、このアニメの設定は現実の延長だと捉えられたので、(人に依っては題材が噛み合ってないと感じるみたいだが)自分はむしろ題材がきれいに噛み合っていたと感じたかな。

手術時の演出も良かった。そのまま演出無しでやったらシュールになりかねない部分を、抽象的な表現を用いて神秘的な雰囲気にしたのは正解。
原画が一人の回も多かったみたいで、複数人ではなく一人でやっているからこそ、回ごとにそれぞれに個性が感じられるものになっていて映像面でも面白い作品だった。ミュージカル時の映像単体で見ても面白い。

それ以外の部分は基本的に朝アニメに近いノリで、常にハイテンションだったり、テンポのいい会話などもあって日常アニメとしても楽しい作品だった。
様々な医療現場を通じての各キャラたちの成長を見守るアニメとしても良かったと思う。特に最終回、主人公がヒーラーを目指すきっかけとなった出来事を今度は逆の立場から描くという見せ方は、過去の憧れに近づけたという達成感が感じられて良かった。

一個微妙だった点はキャラの掘り下げがあまりなかったことか。
キャラ一人一人の印象は結構薄い。
金髪の子の掘り下げ回も話が少し微妙な感じでした。
そういうのもあって神回と言うほどの回はなく、良回レベルで安定していた印象の作品でした。

声優としてはそこまでだなと感じる人もいたけど、曲のレベルはめっちゃ高かったです。

こういう意欲作は増えてほしい。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
なろうっぽくない雰囲気。主人公可愛いな。これなろうじゃないのかよw
オリアニか。何ともシュール、設定も見かけもw
これがDivaですかw 歌うめえな。なんやこのアニメ...。
狂気を感じる。実況向けアニメ? 好きだわこれw 何だこの修行。
何その走り方w 歌いいな。ミニキャラの目が怖すぎる。
現状今期一推しアニメw Cパートびびった。

2話 ☆8
面白い方のヒーラー。モブかわ。本好きかなw 謎の百合。
珍しい髪型だな。何で街に出とるねんw やっぱり謎アニメだ。
白髪の子好き。転調と妊婦を絡めたってことか。
 
3話 ☆1
謎曲。ヒーリングの起源とはw 謎のノリやめろ
今回ちょっと寒いわ。もう一つのヒーラーよりも寒い。
なんやこの回...。いや、挑戦的な回だし客観的に見るなら評価するべきなんだろうけどさすがにノリがきつかった。

4話 目が怖い。血見るのきつそうだなw ネタバレ。これは失敗しますね...。何でこんなみんなの前で手術をw ☆9

5話 ☆9
伸びにオブラートかけるな。水着回か。師匠落ちかな。
確かに目標消えてしまったな。謎曲。

6話 ☆8
ロシアとか言うタイムリー。薬を補完する感覚で楽譜をw
治療シーンぶっ飛んでて好き。医薬品的な。青い料理の下り寒いぞ。
料理で気分悪くなった人をヒールするのか。音楽要素は消えたw
クラスとは別でやるんか。

7話 ☆8
地面に落書きされてて草。EDとOP間違えてますよ。
2つもやってたら遊ぶ時間なさそうだな。作るの間に合わなそう。食あたり?
もしメロスが遅刻したらの方が気になる。あの眼鏡教師じゃないんかよ。
弟子だけに任せるいい師匠。サプライズ(サプライズとは言ってない)
曲いいな。

8話 ☆6
ミュージカル滑ってないかw バレバレじゃん
主人公も料理下手じゃなかったか? いい話だったな。
は? 成長物語として良かったのにCパートが蛇足すぎる。

9話 ☆9
怪しい薬。ホント映像作品って感じだな。
映像が見ていてすごく楽しい。3人の成長も感じられる。

10話 ☆8
ロシアの話題w 弟子を置いておいての鍋は美味いか?
ミュージカル今回は結構自然。
もう少しせっかくAパートで引っ張ったんだからお菓子がどうだったか見せて欲しかったな。

11話 ☆7
玲奈だけやっぱり声優が少しあれだな。茶番みたいな喧嘩だな。

12話 ☆9
なぜアメリカ。ランドw お客様の中にヒーラーは。
ここにかなの過去を一緒に描くのは上手いな。結構綺麗に纏まった。

曲評価(好み)
OP「Feel You, Heal You」☆9.5
ED「Believe like Singing.」☆8.5
その他省略
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.1 7 ファンタジーでミュージカルなアニメランキング7位
ムーラン(アニメ映画)

1998年9月1日
★★★★☆ 3.6 (27)
151人が棚に入れました
ディズニー・アニメの第36作目。2000年前から語り継がれてきた『木蘭辞』に登場するムーランの伝説をもとにアニメ化したアドベンチャー・ファンタジー。フン族の軍勢に苦しむ戦乱の中国。皇帝は各家から一人の兵士を出すように命じる。ムーランは、老いた父親に代わって軍に兵士として加わることを決意。髪を切り名前をビンと変え、勇猛な兵士に変装する。ムーランは過酷な訓練を経て、戦場で目をみはる大活躍を繰り広げる。

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女性が「女」を捨てるとき。

1998年に中国の伝説『花木簡』を題材に制作されたディズニーアニメーション作品。
主人公はファ・ムーラン。女性です。両親にお見合いを勧められ、結婚を願われますが本人にはまったく興味がありません。
その時代に求められる美しい女性像は彼女に当てはまらず、ついでに礼儀もなっていませんでした。
そんなことよりも、何も気にせず自由なままでいることの方が彼女の性分に合っていました。
ところがある日、フン族が攻めてきたことをきっかけに各家男子1人に対し徴兵がかかりました。
男は1人しかいないファ家の父は前の戦争で生活に支障が出るほどの傷を足に負っていましたが、
そんなことは聞いてはもらえず、戦争に出ざるを得なくなりました。父のことが大好きなムーランは見ていられませんでした。
自分は結婚もせず、父は苦しむばかりだ。ムーランは一大決心をします。
長く美しい髪をばっさりと切り落とし、体を鎧に包み、雨の降る明け方に父の代わりに出兵しました。
女が出兵したと知られれば大変です。さあムーランはばれずにやり遂げることができるのでしょうか。

すごく好きな作品です。
あなたはジャンヌ・ダルクを知っていますか?僕は大好きなので名前とほんのちょっとだけ詳しく知っています。
時は15世紀初頭。英仏百年戦争の後半。
「フランスは1人の女によって沈められ、1人の少女によって救われた。」と言います。
前者はイザボー・ドゥ・バヴィエールという淫乱女で数多くの貴族と肉体関係を持ち、国をめちゃくちゃにします。
そしてそれを戦いによって救ったのが後者であるジャンヌダルク。本名ジャンヌ・ド・ピュセル。
13歳で天命を受け、命を懸けてそれを実行し見事やり遂げますが、異端審問により(私怨もあり)19歳で火刑を宣告されます。
ジャンヌは天命を受けてから男装に身を包み、神を誰よりも深く信じ、ずっとそれだけを見つめてきました。
しかし19という若さで死刑に処されてしまいます。火刑で炎に体が焼かれる中、彼女は神の名前を叫び続けたと言います。
悲しいお話です。
僕はムーランにも似たものを感じます。彼女の場合はジャンヌのように悲しくはなく、むしろその頑張りが報われるお話です。
しかし、女性に生まれてきながらそうしては歩むことはできずに、なにかのために自分を捨てる姿はすごく悲しい。
ほんとうに悲しいけれど、どうしてかそういう姿に僕はとても惹かれてしまいます。

本作『ムーラン』でもムーランは決して女性であることを嫌がってたわけでも、また戦闘に長けていたわけでもありません。
ひ弱でちょっとわがままな可愛い女の子です。
そんな彼女が父のために戦地へ赴く姿を見ると身を切られるような冷たい感覚に襲われます。
しかし、訓練を重ねて愉快な仲間と立派な隊長の下で成長していく姿や、戦いで功績をあげたときには得も言われぬ感動がありました。
ひとりの少女の生活や戦いにおける苦しみがよく描かれ、またそれが報われるストーリーには救いがありました。

本作ではディズニーおなじみのお騒がせも出てきます。
その名はムーシュー。かつて守り神であったけれど失敗して1人死なせてしまい、ドラ叩きに降格した龍です。
そしてもう一匹。クリキーと言う名のコオロギです。それも「幸運のコオロギ」という嘘のコオロギ。
そういう役って大抵は1人なのですが、今回は2人。この2人でこそこそと色んな企みをしているのがなかなか笑えました。

女性が「女」を捨てるとき。
それは男がなにかを捨てるときとは違った切なさや苦味が口いっぱいに広がります。
なぜそんな運命を辿らなくてはならなかったのか。どうしようもない哀しみがとめどなく溢れ出てきます。
しかし、それでも凛として生きる彼女のたちの背筋の伸びたまっすぐな姿にはどこか惹かれます。
この作品でもそれは十分に感じられました。とても良い物語でした。
ラストの、娘であるムーランを迎えるシーンでの父の対応も素晴らしかったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男装の道化師

日本語版をTVで観たので
原曲がどんなだったのかわかりませんが、セリフを兼ねたミュージカルな歌の日本語版のリズムや歌詞がアイタタ タ…でした。声優さんがとっても歌いにくそう。歌についてはそれ以上あまり考えないようにして観ました。


主人公ムーランは不器用で情けなくも芯のある女性で。
いわば男装の麗人、なんだけど帳尻合わない感じでカッコ悪くて、一生懸命で。親近感が湧きました。
男装ならではのお風呂シーンの混乱も、ディズニーならではなのか?品の良さがありました。

紛れ込んだ軍隊のメンツ、凸凹おかしな奴らで楽しかったです。
(でっかい大らかなひょうたん顔の人が誰かに似てるな〜?と思っていたら、四畳半神話大系のお師匠でした。)

敵の強烈な邪悪さや、戦で焼かれた町に漂う無言の哀しみの表現など、言葉でなく絵の力で見せてくるシーンが印象強かったです。


家の面目を保つためには、一旗あげなければ帰れないと思っていたムーラン。
面目なんて考えると窮屈だろうけど、出来うる限りの柔軟さで挑んだ姿は、かっこよかったな。

働く女性を意識した現代的なテーマを絡めてたのかもしれないけど、そういうこと考えなくても子供の頃にディズニーの色気が苦手だった私にはサッパリ観やすくて良かったです。

これはディズニーの中でも好きな作品になりそうです。



一旗挙げたあとの皇帝による表彰のスピーディーさ(日を改めずその場で!)が面倒なくて良かったけど、速いね。エコだね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

スカルダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Who I am inside? 最悪から一転。

日本ではあまり人気が無い本作ですが、アメリカだとかなり人気の高い作品。
日本語に訳すと臭過ぎるセリフなので、出来れば字幕を切って見て欲しい。

さて、最初の10分の印象は最悪。
期待せずに見たけれど、期待を裏切るクソさ。
ここは、はっきり文句を言っておこう。

「登場人物が全員釣り目!!」

アメリカ人から見た中国人のステレオタイプに吐き気がする。
人種差別も甚だしい。ディズニーに対して激しく抗議したい!

が・・・主題歌のReflectionが流れてから一転。完全に涙腺が崩壊しました。

「本当の自分とは何か?」

というテーマが見えてからは、もう涙が止まりません。神曲多すぎっす!
泣きすぎて右の袖がびしょ濡れっすwww


大量の水分を奪われてしまったので、これから中華粥作ります!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
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