2021年度のメディアミックスおすすめアニメランキング 13

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2021年度のメディアミックス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番の2021年度のメディアミックスおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.3 1 2021年度のメディアミックスアニメランキング1位
takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (321)
908人が棚に入れました
「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」音楽は人の心を照らす光――突如として、その『光』が世界から奪われる。空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。だが、その怪物に抗う者達が現れる。音楽を力とする少女達――『ムジカート』彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』D2の殲滅を望むムジカート『運命』二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

途上のポリフォニー

「音楽の危機」と「危機の音楽」。
本作の設定、いわゆる世界観をまずはこんな風に要約できるだろうか。
侵略者により危機に瀕した世界と音楽。そこに出現した
兵器となって闘う音楽、ムジカート。―そのそれぞれが
主人公タクトの物語、ヒロイン運命の物語として展開される。

ところで、本作で「音楽」が指し示す意味は単一ではない。
例えば「音楽は人の心を照らす光」のような、
主語化されたフレーズだけで捉えようとすると逆に不明瞭になる。

本作ではすべてが「音楽」を介して物語られている。
その多様な現れを「―としての音楽」というかたちで析出し、
それらがポリフォニーのように有機的に連関し、ストーリーの展開を推進する
力学的な構造を想定しつつ、物語の意外な厚みを掘り下げてみよう。


{netabare}喪失としての音楽。
タクトの弾くピアノはそう呼べるだろう。

父の非業の死。禁忌となった愛する音楽。やり場のない怒りと無力感。
失われた音楽に執着するタクトは、ピアノとともに世界から孤立する。
そこにまた、新たに生々しい傷を加える、コゼットの喪失。

一途に音楽を愛するだけの青年が成り行きで戦闘に巻き込まれ、
しかもそれが音楽の名のもとに行われる事態は、皮肉と言うほかないだろう。
だから当然、物語のはじまる時点では、彼自身に戦う意志などありはしない。
だが、コンダクターとなり、旅と戦いの中で危機の世界を経験してゆくことで、
やがて闘う目的と、自らの音楽の新たなかたちを見出してゆく。
その内面の変化は音楽に仮託され、物語の中心軸を形成するのである。

タクトの決定的な転機は第6話で描かれる。
旅の途次に立ち寄ったニューオーリンズとおぼしき街で
自らの演奏をとおして人々の中に今も生き続ける音楽への渇望を実感し、
この経験をきっかけとして作曲が開始される。

 今回は戦闘がなかったのですが、お休み回では決してありません。
 むしろ今後につながる非常に重要な回でした。
 人々の過去と現在を丁寧に描くことで、
 何を代表して戦うのかがはっきりと印象付けされました。

福松さんのレビューでもこのように指摘されているように、これは決して
単なるエピソード回ではなく、物語に転回を画す最重要のポイントである。
なぜなら、戦う動機につながっていく彼自身の音楽の発見、すなわち
「希望」というテーマの、最初の兆しがここに印されるからだ。

それはあたかも分光器のように、彼の音楽を三つの位相に分節する。
あるいはここに、弁証法のプロセスを想定するのは大げさに過ぎるだろうか?
ピアノが象徴する失われた平和な過去。ムジカートとともに戦う彼の闘争は
未来の平和を勝ち取るために経過しなければならないアンチテーゼとしての現在。
だとすれば、その先にある、止揚された平和を自身意味する未来の音楽こそは、
やがて生み出されるタクト自身の曲に他ならないだろう。

死の間際のレニーに、タクトは最後にこう告げる、
「これまで出会ったすべてを曲に込めるつもりだ」と。
旅で出会った様々な人生。音楽をとおして回復された世界とのつながり。
おそらく王道の成長ストーリーと呼んでも差し支えない内実がここにはある。
そして、この作品の本質を最も的確に表現する言葉として自分は
「途上の物語」、―このように呼んでみたい想いに駆られる。


闘争としての音楽。
すなわち、ムジカート。

侵略者と戦う力を有した音楽であるそれは、まさしく危機の音楽である。
タクトと運命との絆の深まりもまた、音楽の媒介によって表現される。
そこに、タクトと同様、運命が戦う意味に目覚めてゆく過程が重ねられる。
戦うこと自体が存在意義であるムジカートは、固有の動機をもたないからだ。

彼女の転機は第8話で語られる。
すでに人間的な心が芽生えていた彼女の中に、未知の感情が現れる。
傷を負い倒れたタクトを見て不安と恐れに駆られ、戦いを放棄する。
物質的な存在ではない彼女は死というものを知らない。だからその時訪れたのは、
タクトと一緒にいられなくなる、彼のピアノを二度と聴けなくなる、
そのような生々しい予感だった。

二人の心の接近が描写不足だと、批判する向きもありそうだが、
音楽とは本来言葉によらず、直接心から心へ真実を伝える力を持つものである。
彼女がタクトのピアノを愛している事実は第6話ではっきり表明されている。
音楽の化身である運命ならば、タクトの音楽の中に流れている
純粋で一途な情熱を直接理解し、愛するようになるのは自然である。

そしてここにドラマが生まれる。運命の中に生じた葛藤である。
タクトが愛する音楽と、ムジカートである自分が具現する闘争の音楽との相克。
平和の中でこそ奏でられるべき彼の音楽は、自らの存在理由とは背反する。
タクトと自分の存在がすでに、相容れないものだと彼女は悟る。
タクトを残して単身、地獄に対して無謀な戦いを挑んだ彼女の言葉には
この苦悩と覚悟とが同時に表れている。

―マエストロは本来なら、こんな戦場に立つべき人じゃなかった・・・
 ただ音楽が好きで、ピアノを弾いているだけで良かったんです。
―音を力とするのがコンダクターとムジカートよ。むしろ戦いに相応しいと思うけど。
―あなたにはわからないでしょう・・・

運命が自らを投げ出してまでも彼を守り抜こうと決意した理由は何か?
そして、この葛藤が乗り越えられるべき契機はどこに求められるか?
・・・ここに、この物語の核心はある。
この前夜、逃げ込んだ洞窟で二人は心の内を明かしあっていた。
コゼットを失ったことで、作曲を続ける意欲を喪失したタクトに、運命は
彼の音楽に寄せる真実な気持ちをありのままに打ち明ける。

「それでもマエストロは曲を作るべきだと思います。
 その音を待っている人が、必要としている人がいます、この世界には。」

この時、彼女の言葉がタクトの曲に新しい意味を与えたのだ、―希望である。


希望としての音楽。
新たに見出されたタクトの、いや、タクトと運命の音楽のかたち。

この世界から希望を絶やしてはならない。希望の音楽を未来につなぎたい。
ムジカートにアプリオリに備わった闘争本能ではなく、
彼女の目覚めた心が獲得した、戦うべき新たな目的がここにあった。
一足早く新しい地平に到達した運命に、タクトがあらためて問いかける。

―この世界には僕の曲を必要としてる人がいる、お前はそう言ったな。
 なら、お前はどうなんだ?
―私も・・・いえ、私は、マエストロの曲が聴きたいです。
―遠慮なく僕の命を使え。僕とお前の二人でやるんだ。・・・

タクトの曲。希望としての音楽。それをいま、二人は共有する。
未来へ希望をつなぐために戦う、この同じ動機の中で二人の心が一つになる。
葛藤を乗り越えて生まれた絆。ここにもまた、弁証法的な過程が認められそうだ。
平和の音楽(タクト)と闘争の音楽(運命)が、希望の音楽として止揚される。
本作の音楽がさらなる高みへの志向を内在させているのだとすれば、
間違いなく、ここがその頂点である。そして同時に、
タクトと運命がたどってきた心の旅の終着点でもあるのだろう。

ここに本作の最終的なテーマを認めて間違いはないだろう。
最終話のザーガンとの闘いに決着をつける、一対一での対峙の場面、
絶望と犠牲による痛みの音楽を讃えるザーガンに、タクトが決然と言い放つ言葉、
そこにはタクトが獲得した信念がさらに強められ、揺るぎなく表明されている。

「だって、この世界には音楽があるじゃないか。
 D2だって僕たちの音楽の力があるから倒せるんじゃないか。
 どこに絶望する必要がある?・・・」

微妙なニュアンスを読み取っていきたい。この言葉はまず「音楽の力」、
すなわち闘争の音楽であるムジカートの存在を肯定するものだ。
同時に、この「力」の中に、新たな意味を読み取ることができるのではないか。
戦闘のための物理的な力であることを越えて、すべての人間にとっての
「絶望と闘う力」、すなわち希望の力へとそれは昇華されているのである。

「音楽はいつだって人を救ってる。
 僕も音楽があったから今ここに立っている。
 いつだって僕は音楽に救われてきた。
 音楽がつないでいく希望と歓びを、二度と誰にも止めさせはしない。」

この「音楽」にもまた、倍音のようにもう一つのニュアンスが響く。
おそらくそれは、今この瞬間、自分と並んで立っている運命を指しているのだ。
並び立つ二人を正面から収めたカットは、互いの存在を受け容れ合い、
ついに同じ地平に到達したタクトと運命の現在を端的に表しているようだ。

「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ。」 ベートーヴェン


最後に、愛としての音楽。

哀切な訣別の時は確実に二人に訪れる。
なぜなら、本作は「途上の物語」だからだ。

全ての生命力を枯渇させたタクトは永い眠りにつき、彼の作曲は途絶える。
だが眠る直前、完成した曲の旋律だけを口ずさんで運命に聴かせる。
その彼の、運命との契約によって失われた右腕・・・
自分とタクトをつなぐ絆だったその存在しない右手を最後まで握り続け、
眠っているタクトに愛を告白し、運命は消えてゆく。このとき初めて彼女は
マエストロではなく、「タクト」と呼んでいたようだ。・・・

さて、タクトの隣には運命に代わって、今度はコゼットがいる。
彼の復活した右手に、彼女がドックタグのようなものを握らせる。
このラストシーンが暗示する意味はほぼ想像できるが、それよりも明瞭に、
すでに第2話で、コゼット自身が予告していることに気づかれただろうか?

ベートーヴェンのピアノソナタに託して、
コゼットがタクトに語ったこんな言葉があった―、

「悲愴の第一楽章は絶望の今。
 かすかな希望の明日を見いだす、第三楽章。
 その間をつなぐ第二楽章は・・・愛なの。」

このフレーズに、物語のすべてが集約されているのは明らかだろう。
本作の本質はやはり、絶望から希望へと至る「途上の物語」なのである。
そして、そこには確かに、ひそやかな「愛の音楽」も鳴り響いている。
なぜなら、絶望の今、すなわち音楽が失われかけた危機の世界の只中で、
自ら戦いに身を投じる音楽とは、「愛」そのものだとは言えないだろうか?

それはまた、「かすかな希望の明日を見出す、第三楽章」へと、
音楽の未来を託されたタクトを導き、ともに戦い、守り抜き、
絶望を希望へとつなぐ使命を果たして、消えていった運命とコゼットの
ひたむきな愛の物語でもあった。
彼らの想いを未来につなぐために、アンナもまた戦いに身を投じてゆく。
闘う音楽、ムジカートとは、希望への途上にある音楽の現在に他ならないのだ。

「途上の物語」―。彼らの旅はまだ終わっていない。{/netabare}


毎期の終わりに、デジャヴのように繰り返される、
ソシャゲ原作アニメへの定番化した評価は本作にも及んでいる。
曰く、作画凄い、キャラ可愛い、ストーリーは薄っぺら・・・等々。
勿論、出色のバトルシーンこそが本作の華であることは言うまでもないが、
バトルに十分な尺を割けば、しわ寄せがストーリーにいくのは当然で、
ドラマメインの場合とは異なった描出法が必要になってくるだろう。
音楽。闘争。愛。主要なモチーフを巧みに組み合わせた緊密な構成と、
細部まで緻密に練られたシナリオによって、そこはクリアされていたように思う。

{netabare}例えば、アンナが死んだ娘と混同されるエピソードは、
彼女自身がコゼットの死を受け容れ、運命と向き合う決心につなげられていく。
また、割り振られた僅かな尺の中でもザーガンの人間像は定着できていた。
戦場で兵士を鼓舞するザーガンの言葉にすでに自己犠牲への賛美が見られ、
歪んだヒロイズムの暴走に至る心理に一貫した整合性が付与されている。
世界を救う使命感と現実との狭間で、重圧に押しつぶされていく彼の苦悩も
二人のムジカートの視点を介して効果的に表出されていたと思う。{/netabare}

ただ、惜しいことには、通常の説明的な描写に慣れた耳には繊細過ぎ、
十分に聴き取れずに終わるかも知れない。自分もそうだったのだが、
再視聴してみるとかなり印象が変わる作品である。

(2022.1.1 初投稿)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いい意味で裏切られました。話の畳み方はかなり秀逸だと思います。

 え、何ですかこれは?いいじゃないですか。7話以降尻上がりに良くなって行って、10話~12話はかなりいい出来だったと思います。

 どうせ話が畳めないで続きはゲームで…かなあ、と思っていたのが思いっきりいい意味で裏切られました。
 謎は残りました。敵の正体とムジカ―トとは何ぞや?ですね。ただ、この辺は昔の世界系と同じと割り切ればいいでしょう。

 初めの数話の話が弱い感じなのが欠点といえば欠点なのですが、2回目視聴したら印象が変わるかも、という可能性を感じます。再視聴の機会があれば追記するかもしれません。

 使命のための命がけの戦いという話に、消えた人格の中に新しく生まれた愛情というなかなか良く練られたストーリーでした。過去の因縁もありましたし。それに主要登場人物のキャラの造形がきちんと表現されていたのも物語が楽しめた要素だと思います。

{netabare} タクトが次第に心を開いて運命への気持ちを自覚し、また音楽への情熱が作曲に向かわせたのはとても良かったです。ここから音楽へ殉ずる覚悟へと向かうプロセスで運命の命を天秤にかける苦悩があればもっと良かったと思うのですが、そこが無かったですね。

 ラブストーリーとして非常に良くできていましたし、エンタメとして綺麗だし面白いしきちんと完結していたので良かったと思うのですが、エンタメ極振りか、といえば何かテーマがあるような無いような歯がゆさがありました。

 なぜ「音楽」だったか、ですよね。もちろん「音楽」をモチーフにしたのは演出というか世界観としていいのですが、例えば表現の自由みたいな「言いたい事」があるか、でしょうね。ここの主張が弱かったからテーマ性が見えなかったですね。

 ひょっとしたら、クリエータの中にはどこか表現の不自由みたいな閉塞感があるのでしょうか。逆転電池少女が同時期にあるのは偶然のような気がしません。法規制にポリコレ…そういった暗い影を創作に携わる人は感じてこういう話が増えてきているのでしょうか。
 それをテーマにしているかと言われると、最終話の敵の思想やタクトを守ったレニーの動機なんかがぴったりと重なる感じではないですね。

 最後の薔薇の花びらになって散るシーン、良かったですね。握っていた手が消えて…涙が流れて…あれはコゼットに戻った?それとも運命の中に生まれた人間性?後者なんでしょう…と私はとりましたが、区別する必要はないかもしれません。
 いろいろ言いましたがひょっとしたら、このシーンから逆算して物語を作ったの?というくらいタクト-運命の関係についての話は素晴らしかったと思います。{/netabare}

 アニメは綺麗だったし、バトルシーン、3Dの出来、華やかさ、音楽がとても良かったです。
 あの2Dだと横顔のとき口の位置が歪む不自然な作画じゃなかったので横顔の時の唇の動きが楽しめました。



以下視聴時のレビューです。

7話{netabare}  7話それ自体は運命の成長とか、描かれていなかったコゼットに対する気持ちとか、タクト自身やニューヨーク側の展開があって面白かったと思います。
 ただ、運命の成長要因って今までの話で見せてましたっけ?人格を失ったコゼットが運命の内面のどこかにいるという展開でもいいと思います。ただ、いままでそういう描写が弱かったですよね。

 今回、望んでいたストーリー性がより出てきましたので、いいと思うんですけど、ちょっと唐突感がありました。{/netabare}

6話{netabare} ニューオリンズなんでしょうね。なんで地名を出さないんでしょう?ちょっと不思議でした。

 で、今回はラプソディーインブルーでした。キャラ紹介ではなかったのが良かったですね。やっと父が音楽家であったことが話に結びついてきました。それに、音楽にまつわる話と高齢化でさびれてゆく街の話がミックスされていて、なかなか味がある話でした。
 
 ラプソディインブルーはのだめのEDだった曲ですね。アレンジが違うしピアノだけなので雰囲気は随分違いますが。

 バトルがないのも息抜きで良い構成だと思います。今回は素直に面白かったです。 {/netabare}


5話 {netabare}ストーリーどんどん面白くなってくるし、ワルキューレちゃん、いいですね。是非ワルキューレの騎行(GATE1期で街をヘリで攻撃したときの曲です)をバックに戦ってほしいところです。

 それにしても、なぜセリフとか演出とかが陳腐なんでしょう。「僕の名前はキサマではない…」とか「気に入ったわ…」とか手プルプルして「その名前、覚えたぞ…」とか…いやいや…ワザと?ギャグ?こういうところをちゃんと作り込めばもっと評価高くなると思うんですけど。
 ワルキューレちゃんも、エライさんも、地獄もなんかキャラとしてはテンプレですし…

 マンガの記号論というのもありますから、記号論をアニメに応用して、受け手側が話を理解しやすい様に、ベタなキャラや演出セリフは記号的なパーツの組み合わせにしていると割り切ればいいのでしょうか。

 それにしてもなあ…話にも興味持てるし、絵が奇麗だし、音楽も良くなってきてるので、勿体ないなあと思います。

 ちなみに地獄ってダンテの神曲の地獄編?{/netabare}

4話 見ました。
{netabare}  来ましたね。運命。第4楽章の序盤と中盤の盛り上がるところをつないだんですね。やっぱりクラッシックをバックに戦うとカッコイイですね。なるほど調和が取れてくると、音楽が響くという演出ですね。これでこそコゼットの衣装の美しさが映えます。
 段々面白くなってきました。期待してなかった分、素直にうれしいです。もう少し本質的な謎に近づいてくれると、さらに興味がもてます。

 ところで、アマプラの時間でですが11分29秒くらいのコゼット。膝から下の長さとそれより上の作画のバランスがおかしくなかったですか?短足すぎません?3DCGじゃあ?{/netabare}

3話見ました。
{netabare} タイタンって、マーラーの巨人ですよね?で、ベートーベンの運命と。クラッシックをモチーフにしているのに曲がかからないのはどういう意図なんでしょうか?

 いや、批判ではなくて、普通の感覚ではないので何か設定があるのかなあと。
 マーラーの巨人の第4楽章とかをバックに戦ったらものすごくカッコイイ絵になると思うのですが、なぜそれをやらない?シリアスシーン用にとってあるのでしょうか。ものすごく不思議です。

 手順…というのが気になるところです。ただ、2話で2人の連弾って、シングシングシングとかだったですよね?コゼットは悲愴だし…運命は主人公が主題をワンフレーズ弾いていましたが…

 タクトはそのまま指揮棒ですから、クラッシックに注目していそうで…コゼットって、レ・ミゼラブルの印象しかないのですが他にありましたっけ?

 とにかく「意味」をばらまいているような、ギミックだけのような…良くわかりません。

 なお、ちょっと面白くなってきました。感情または人格は取り戻せるのでしょうか。ベタでもいいのでハッピーエンドだといいですね。{/netabare}


2話見ました。EDの絵の雰囲気が良かったですね。

{netabare}  さて、音楽がストーリーに入ってきました。音楽と戦うこととの関連とか、なぜ敵が音楽を目の敵にするのかみたいなテーマ性に行き着いていないので、そこにどうやってたどり着くかがちょっと楽しみです。
 疑問に思ったのが人ってそんなに簡単に音楽を捨てるだろうか?防音室とかじゃ駄目なのかなあ、ヘッドホンでは?とか思ってしまいました。


1話見ました。CGはいいですね。非常に自然な仕上がりでした。ここ数ヶ月でまたレベルが上がった気がします。今後はこういう絵が増えて行くのでしょう。

 ただ、魅力および肉感、現実感、個性という意味では全然だめです。キャラ萌えができる3DCGがモデリングできるかはこれからのアニメ業界の課題でしょう。日本のアニメ、コミックという2次元コンテンツを支えてきた大きな要素はキャラ萌えです。
 が、すくなくとも今の3DCGレベルではキャラ萌えからの2次創作は厳しいでしょうね。このレベルの3DCGが続くとアニメの衰退期に入る気がします。近い未来に無くなるのは音楽じゃなくてアニメでした、というオチにならなければ良いのですが。

 テーマの音楽。マンガがこの世から消えるというマンガもありましたが、こっちは音楽ですね。そのテーマ自体は面白い試みだと思います。
 ただ、クラッシックがやりたいのか、独自曲を売り込みたいのか、良くわかりませんでした。戦闘と音楽が全然リンクしてませんし。音楽が盛り上がってくると能力が上がるとか、強力な技が出せるとかなかったですね。戦闘のきっかけにしか見えません。
 2回目以降で何か作品を象徴する音楽は出てくるのでしょうか。Supercellがクレジットされていましたが、どうせ3DCGでやるならボーカロイドでやればいいのにと思うのですが、声優優先なんでしょうね。

 ストーリーはこれからなので何とも言えませんが、コミカル感がちょっと痛い感じです。
 また、勢いだけの雰囲気もします。トレーラーの映像とか初期設定は興味もてるんですけど、なんか設定をやり散らかして好きなように話を進めるアニメが多いですね。なんか今期はこういうアニメが多いのでしょうか。本作もそうなるような予感がしてならないので、いい意味で裏切って欲しいです。

 もちろん、荒唐無稽でも設定に矛盾があっても、話が面白くて感情移入できればいいのですが、感情移入が3DCGでつらい以上は良い評価になるためにはよほど頑張らないと厳しいでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

to end the "all" , to begin the "you"

またまた中二病タイトル。くー!イタイ!!!

この話は音楽を自粛した世界での話

主人公は内山昂輝さんです!!!よろしくお願いいたします!!!!
ということで神作品確定演出がきたので帰ります。

Q 面白かったんですか
A 面白かったです。だが惜しい!!!

要素としては本作はかなり良い出来だと思いますが、全体として繋げた時の違和感、そして細かい所に対する疑問(ツッコミ?)の存在、が本作を手放しに褒めることが出来ない理由です。

{netabare}初めて意識した異性の事実上の死に加え、その体は実在している状況{/netabare}に{netabare}「あなたが悲しい時、アタシが笑うわ」{/netabare}に{netabare}「あなたが救いたいのは世界じゃないんでしょ?」{/netabare}!!本来ならばかなり私の好みにぶっ刺さっている作品なはずです。しかし、いざ繋げてみると不自然。おそらく{netabare}ラストに詰め込み過ぎた結果{/netabare}ですかね。
そして疑問の存在。{netabare}あの火の精霊(仮称)はタクトとコゼットちゃんの契約によってどういうメリットで生まれたのか。そもそも火の精霊は何者なのか。レニーはなぜ直接ニューヨークでザーガンと相対しなかったのか。準備があったのだとしても彼らの行く先は組織内の腐敗した人だったのか。勝算がない状態で挑んで負けたら余計タクトが危ないというのは嫌でも理解してたはずなのになぜ勝負をしかけたのか。黒夜隕鉄とは結局なんであり、ムジカートとは結局なんなのか。{/netabare}まぁ答えがない、というのがオチでしょう。あ、私が見逃してるという可能性もあるのか…ワンチャン…ゲームですべてわかる系…?

とりあえず。今こうして振り返ると要素要素がピックアップされ「ああ。あのシーン超好きだなぁ」とはなりますが、決して「ああ。この作品超好きだなぁ」とはならないということです。いやなる人もいるでしょうけど。

{netabare}
名指揮者の息子である主人公(タクト)は幼馴染み(コゼット)を失ったと同時にムジカートという謎の生物型兵器(運命)を得る。旅をする中で、オカマ(レニー)とショットガン(タイタン)の二人組と知り合い、指導をしてもらう。途中分かれ、いざこざが合ったが、ニューヨークにて大企業のCEO(ザーガン)がやばいことを実行しようとしている所をレニーとタイタンが阻止しようとするもレニー死亡。主人公の父を殺したザーガンの目論見を叩くためにザーガンのムジカート(『天国』と『地獄』が合わさった『地獄のオルフェ』)と戦闘し勝利するも発動を中止するために主人公超瀕死故に冷凍睡眠。主人公のエネルギーに頼っていた運命はコゼットの姉(アンナ)と一体化(?まじで謎)

融合したのか二面性になったのか非常にわからない

今回の内山昂輝さんは「全てを達観し諦めたフリをする」タイプでしたね。個人的には「ラッキースケベで赤面し愚直に正義を信じる」タイプの内山さんより好きなので、安心しました。
まぁゲームでも主人公ということでぜひとも私が内山昂輝となり、運命ちゃんや月光ちゃんと仲良くなりたいものですね。

そしてなんと言ってもレニーの最後。ずっと笑っていろ!どんなときでも君は笑え!てものすごく「境界線上のホライゾン」の里見義頼を思い出して泣きそう。
それに対するタイタンちゃんも超好き。ずっと泣きながら笑ってほしい。
あとタクトくんが死にそうになっていたときの運命ちゃんも好き。目の前の死と自身の喪失が同意義なのに、なぜか嫌ではないという感覚。かなり好き。他にも名シーンはあるのですが、特に好きなのはここらへんですのでぜひとも三回ぐらい見てください(体験談)
{/netabare}

監督は伊藤祐毅さん。グラブルの方ですね
シリーズ構成は吉村清子さん。ヴァンガードの方ですね
キャラデザは長澤礼子さん。
劇伴は池頼広さん。SDガンダムの方ですね
アニメ制作はMAPPAさんとMADHOUSEさん。呪術廻戦の所とオーバーロードの所ですね。

作画は良く戦闘シーンも含め丁寧に描かれていたと思います。キャラ原案も良く、非常に満足できる作画でした。
声優さんはとても豪華で非常に素晴らしい演技でした。

何を得たのだろう。何を失ったのだろう。
ということで

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

66.2 2 2021年度のメディアミックスアニメランキング2位
IDOLY PRIDE(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (168)
477人が棚に入れました
関東郊外にある星見市。「年に一度やってくる流星群の観測に最も適した町」であることからこの名前が付けられた。そんな星見市にある小さな芸能事務所、星見プロダクション。そこから華々しいデビューを飾ったアイドル・長瀬麻奈は、ライブバトルで連戦連勝を果たし、またたく間にアイドルランキング・VENUSプログラムを駆け上がった。数年後、星見プロダクションは新たなアイドルを見出すオーディションを開催。そこへ現れたのが、麻奈を姉に持つ長瀬琴乃と麻奈そっくりの歌声を持つ川咲さくらだった。ふたりをはじめ、続々とアイドル志望者が集まり、活気づく星見プロダクション。集まった10人は、寮での共同生活を始める。加えて、麻奈を超えんとするTRINITYAiLEや、麻奈に並々ならぬライバル心を抱くLizNoirが彼女たちの前に立ちふさがり、プライドを胸に競い合う。麻奈を取り巻く様々な思いが錯綜する中、アイドルたちは最高峰を目指していく。

声優・キャラクター
神田沙也加、橘美來、菅野真衣、結城萌子、夏目ここな、佐々木奈緒、宮沢小春、高尾奏音、相川奏多、日向もか、首藤志奈、雨宮天、麻倉もも、夏川椎菜、戸松遥、高垣彩陽、寿美菜子、豊崎愛生
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

6年に一度の超新星

サイバーエージェントグループ×ミュージックレイン×ストレートエッジ
アイドルを題材にした合同メディアミックス企画のアニメ展開作。

【物語 3.5点】
内容は正統派の新人アイドル成長物語。

いきなり、{netabare}かつてマネージャー少年が関わったソロアイドルが幽体になる。{/netabare}
という突飛な展開があり、それがメインストーリーの根幹を成す。
変化球ではあるが、これも、偉大なアイドルの影に対して自分たちは、ライバルはどう向き合うのか?
という王道の補強や、新人とライバルの実力差を覆す下剋上の一因として活用される。

舞台はアイドル物によくある近未来。
トーナメントの勝敗をAIが決する設定。
公平な判定により、弱小事務所でもアイドル活動に集中できる世界の黒子に徹する。

あと、{netabare}医学の進歩{/netabare}も偉大です。現代では不可能な展開もドンドン行けますw


デビューライブが折り返し地点と、やや遅め。
前半、新人たちは、そつなくこなしているけど何かが足りない。
そこを、追加メンバー加入により、人間関係の空気を変化させる。
繊細な心情描写により、アイドルマネジメントを体現した、
長い舞台裏の日々が、私は印象に残りました。

いや……でもアイドルはやっぱりライブでしょ?
という方は後半「VENUSグランプリ」再始動までは、やや退屈でしょうか?
そういう方は、思い切って、公式配信の前半総集編→後半話というルートもあり。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・Lerche

日常シーンは手描き、ライブシーンはCGも交えて。共にソース量は並。
天体やステージ演出に組み込んだ心情比喩などセンスは光るだけに、
ここで動かせばグッと来る!というシーンで止まるのは惜しい。

ライバルとなる先輩たちに、振り付けの手本を示されるシーンでは、
実力差が分るよう、モーションも奮闘。

キャラクター原案はQP:flapper。
このイラストレーターユニットが関わる美少女はカワイイ。衣装、制服含めて凄くカワイイ。
でも作品は今ひとつヒットしないw報われて欲しい……。


【キャラ 3.5点】
メインの星見プロダクションの新人アイドルは総勢10名。他、ライバル等。
1クールで個別回一巡は不可能と割り切り、グループの関係性描写に注力。

伝説のアイドル・長瀬麻奈。
彼女の影を追う妹・長瀬琴乃。受け継いだ物と向き合う川咲さくら。
辺りは物語を追っていれば把握できるが、
他は、私も結構、意識して覚えようとして、
終盤でようやく顔と名前が一致して来たくらい。

アイドル物なのに、もっとキャラを売り込まなくて良いのでしょうかw


推し……というより、そろそろソロアイドルに時代を変えて欲しい
との願望を持った私にとっては、
長瀬麻奈は待望のキャラだったのですが……。
彼女については外伝コミック展開もあり。


【声優 4.0点】
本プロジェクトの一角、ミュージックレイン。
およそ6年に一度「スーパー声優オーディション」を実施し、
多彩な活躍が見込める人材を選りすぐり、
ミッチリ育て上げて、世に送り出している(以下、敬称略)

第1回(2005年)寿 美菜子、高垣 彩陽、戸松 遥、豊崎 愛生
(スフィアとしても活動。本プロジェクトではLizNoirとして登場)

第2回(2011年)麻倉 もも、雨宮 天、夏川 椎菜
(TrySailとしても活動。本プロジェクトではTRINITYAiLEとして登場)

第3回(2017年)相川 奏多、橘 美來、夏目 ここな、日向 もか、宮沢 小春
(本プロジェクトでは星見プロにてユニットを結成)


ミュージックレイン3期生お披露目&3世代集結作でもある本作。
(※アニメでは寿 美菜子さんと、豊崎 愛生さんは{netabare}キャラがデビュー前{/netabare}のため出番少ないですがw)
レビュタイにも掲げた通り、私の視聴動機はほぼ声優目当て。

新人声優さんも、そつなく声を当て、歌える辺り凄い原石ですが、
プラス、オーラーをまとった演技を繰り出して来る先輩声優は格が違います。
特に第10話の{netabare}悔しさと嬉しさで感極まったCV.雨宮 天さんの{/netabare}演技は流石の貫禄。

他の事務所からも、歌って踊れる、売り込みたい若手が
星見プロの中の人として出演。

そんな中、目を引いたのは白石千紗(妹)役の高尾 奏音さん。
彼女もオーディションを勝ち抜きデビューしながら、
所属事務所に撤退されたりと苦労多きお方。
しぶとく活動し続けているのを見ると、嬉しくなります。


【音楽 4.0点】
清 竜人氏、大石 昌良氏らがアイドル曲を提供。
インパクトはさほどでもないが、クオリティは水準以上で、徐々にハマる感じ。

ロックチューンで発破をかけられる、LizNoir
お洒落ポップスで元気を補給できる、TRINITYAiLE
往年のアイドル路線を思わせる、月のテンペスト
動画見るとかわええ~~と萌えるwサニーピース

とユニットごとの音楽性も明快で、気分に応じて使い分け可能。

ただ、本作の一押しは何と言っても「song for you」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

ゲリオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アイドルアニメ量産時代に終焉か

正統派アイドルアニメ。
既存のアイドル作と異なる部分、勿論それは「幽霊がいること」だ。
ところがその幽霊さん(長瀬麻奈)が、2話以降とにかく何もしなかったのは首をかしげた。
せっかくの独自性が全く機能しなかったのである。

このまま幽霊設定に意義をもたないままアニメ終了を迎えるのかと思ったら、最後の最後、最終回でお涙頂戴の展開が訪れる。
しかもメインヒロインである妹(長瀬琴乃)関連ではなく、まさかの牧野マネージャーとの感動の別れ。
最後までほとんど感情の起伏を見せなかった牧野が、ここにきて号泣するのは反則。
ってか、主役のアイドルたちそっちのけで、裏方と幽霊がクライマックスを全部持ってくとか有りなのかよとも感じたが、申し訳ない。正直良かったです、最終回のシーン。単純な男です。俺わ。
つまりは1話と12話だけ見ればオッケー。そんな作品だった。
2話〜11話は何の変哲もない凡作って感じだけど、最終回のワンシーンだけでポイントちょいUP出来た形。

せっかく正統派アイドルアニメなので、メインヒロインたちにも触れておきたいが、う〜ん…「薄かった」としか表現の仕様がないんだけど…
10人いても半分以上が"キャラ立ち"があまり出来ていなかったんじゃないかと。
さすがに見分けが付かないとか覚えられないとかいう程ではないものの、そもそもこんな人数要るか?って話。まぁ、そこはソシャゲを控えた作品の宿命ということで仕方がないかもしれない。
主人公2人を除いて印象に残ったのは、佐伯遙子さんとかいうオバ…お姉さんだね。
過去編だった第1話から事務所に所属として唯一登場してて気になっていたことも大きいが、一人だけ年が離れた遅咲きアイドルって設定が良かった。
…と思ったら20歳だった件にはガッカリ。牧野や麻奈より年下かよ。
いっそのこと28歳とかにした方が視聴する身としては面白かったのに。発案担当者は冒険心が足りない。

4話から加入の早坂芽衣は、幽霊を認識できることから作中キーパーソンになりそな感じで登場。
見た目ビッチっぽいのに声が東山奈央(の劣化Ver笑)っぽいとか、キャラ的にも圧倒的に他より目立っていた。
ただし、前述したように肝心の幽霊が積極的にストーリーに絡んでこないもんだから大した役割は得られなかったけど。
まぁ、牧野だけが麻奈の幻を見てる頭のおかしい説を打ち消しただけでも、霊能力設定の意味はあったのかもしれんが。

作画については、特段大きな崩れはなく無難な仕上がり。
ただし見せ場であるライブシーンで静止画が多様されていたことに苦言を呈されていたことがネット上に散見された。
もちろん自分もそれは思ったが、よくよく考えれば本作にコストをかけた高品質なライブシーンって必要だろうかという疑念も生じる。
"ラブライブ"のような人気シリーズにおいては、当然そこに力を入れるのが必須とされるが、"アイプラ"という誰も知らない始まってもないコンテンツのライブ動画、みんなそんなに見たいだろうか?
そんなことを考えたら、ある程度止め絵で誤魔化すのは制作側にしてみれば仕方がないことかもしれない。

まとめ。ストーリーに関しては上述した通り1話と最終話だけ良かったが、正統派アイドルの部分は正直もう見飽きた。
コメディを全面に打ち出してる"ゾンビランドサガ"みたいな変化球でもない限り、これ以上アイドル物は業界に不要なのかもしれない。
自分の中でも、日常系作品が食傷状態になって見なくなったと同様に、量産アイドル作品も終焉の時代が訪れてしまった気がする。
これからアイプラのソシャゲがリリースされる予定だけど、どう?
半年後にサ終とか悲しい未来の可能性ない!?
アニメの出来も悪くはなかったし、作画崩壊しまくった"WUG"より全然マシ。若手声優さんも頑張ってたし、楽曲もなかなか良い。
ただ!ただしかし!アイドル物はもう入る余地がないのだ!…そう考えてしまうのは自分だけだろうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その人は、私に夢をくれた。

この作品はメディアミックスの一環として制作されたみたいですね。
この作品の登場する星見プロダクションの「月のテンペスト」と「サニーピース」は実在するグループなんでしょうか。
アニメ化より先行してライブが配信されたようですので…

「月のテンペスト」と「サニーピース」に起用された声優さんは新人さんが多かったのでしょうか。
殆ど知らない声優さんでした。
知っていたのは「放課後ていぼう日誌」で主人公の陽渚を演じていた高尾奏音ちゃんくらい…

ですが2つのグループを取り巻くライバルや先輩は大物揃いです。
ソロアイドルである長瀬麻奈役を演じるのは神田沙也加さん。
3人組のTRINITYAiLEは「TrySail」の天ちゃん、もちょに夏川さん…
4人組のLizNoirは「スフィア」のハルカス、彩陽、みなちゃんにあきちゃん…
大先輩に囲まれてのアフレコはさぞかし緊張したことでしょう。


青春全部かけてアイドルの最高峰へ。

アイドルという「空間」をつくっていく喜び。
その過程では、誰しも汗を、涙を、時には血を流している。

それでもアイドルを続ける。
輝きたい。
稼ぎたい。
一番になりたい。
笑顔にしたい。
夢を叶えたい。
見返したい。
認められたい。
見つけてほしい。
乗り越えたい。

そんな、たったひとつの、プライドを胸に――。

最初からスポットライトを浴びる人なんていない。
誰しもみんな、弱かった。
屈しない者だけがアイドルの最高峰へ辿りつく――。

これは、大きな夢と、過酷な現実を前に青春を駆ける、
切なくも熱い、アイドルたちの物語。


メディアミックスのサイトのTOPページの記載を引用させて頂きました。

Twitterなどで本作のスマホゲームの事前登録の情報が流れてきていましたが、その背景には汗まみれになりながら歯を食いしばってレッスンしているアイドルが映っていました。
アニメの中では過酷な部分は殆ど描かれませんでしたが、これが実際のアイドルの在り方なんでしょう。
思いで手に入る程生易しい世界ではありません。
そして彼女たちを突き動かすのは様々な想い…

こういうアツさ…個人的には大好物です。
ですが、アニメの方はもう一捻り加えられていました。
ソロアイドルである「星降る奇跡」と呼ばれるようになった長瀬麻奈を取り巻く物語です。

後悔が無かった訳じゃないと思います。
誰よりも…彼女が一番悔しかった筈です。
手が届くはずだったのに届かなかったから…
目標が達成できなかったから…

でも最終話で見せてくれた彼女の思いはもっと繊細で複雑でした。
だけど、お互いの持ち場立場が足枷になっていて、一番伝えたいことがおざなりになってしまった…
これが悔しくない訳…ありませんよね。

だから「月のテンペスト」と「サニーピース」が輝きのてっぺんを目指すサスセスストーリーも悪くありませんでしたが、個人的には長瀬麻奈を取り巻く物語の方が印象に残りました。

「舞台裏のドラマが、ステージを輝かせる。」
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「IDOLY PRIDE」
エンディングテーマは、「The Sun, Moon and Stars」
どちらも星見プロダクションの皆さんが歌っています。

1クール全12話の物語でした。
近ごろのアイドル系の作品の中では、上位に食い込む作品だったと個人的には思っています。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.4 3 2021年度のメディアミックスアニメランキング3位
SELECTION PROJECT(セレプロ)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (132)
280人が棚に入れました
ずっとずっと憧れたあの場所へ毎年夏に開催される、アイドルを目指す少女たちにとっての最大の登竜門「SELECTION PROJECT」それはアイドルを目指して努力する全ての少女にとっての憧れの舞台。そして、伝説のアイドル「天沢 灯」が生まれた場所。美山鈴音もそんな夢のステージに憧れたひとり。幼い頃から病弱だった彼女は、病室のベッドの中で何度も灯の歌を聴いた。たくさんの笑顔と勇気をくれた彼女の歌声。誰かの支えになれるような、誰かを笑顔にできるような、誰かに幸せを届けられるような……「灯ちゃんみたいなアイドルになりたい」中学校最後の夏、鈴音は夢を叶えるために、第7回「SELECTION PROJECT」への挑戦を決める。SELECTIONに挑む少女たちは、誰にも負けない強い気持ち、積み重ねた努力、人並外れた魅力を持っている子ばかり。それでも、何千人の候補者のなかから選ばれるスターはたったの数名。いま、夢を叶えるために、少女たちの熱く過酷な戦いがはじまる――。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

掴め。夢を叶えるために。

この作品はオリジナルアニメで、「アイドル×オーディション×リアリティーショー」をテーマとしたメディアミックスプロジェクトなんだそうです。

ということは、実際にセレプロからアイドルが誕生するということなのでしょうか。
と思いながら公式サイトをググってみると、SELECTION PROJECT 1st Live ~Cheer for you!~が22年の1月に開催されるそうです。

そのライブは、TVアニメ「SELECTION PROJECT」メインキャスト9名による
ユニット「9-tie」初の単独ライブなんだとか…
何でもTVアニメで描かれた少女たちの軌跡をライブパフォーマンスで辿ってゆく趣向らしいですよ。

今回のメインキャストが応募した「SELECTION PROJECT」は第7回目といっていたので、先輩や後輩のアイドルもいるのかな…と思いましたが、どうやら「9-tie」が一番最初のアイドルユニットになるようです。


毎年、夏に開催され、アイドルを志す少女たちにとって
夢を掴むための最大の登竜門と言われる全国アイドルオーディションリアリティショー

「SELECTION PROJECT」

今年で第7回目を迎えるこのオーディションを勝ち抜いた少女たちは、
皆等しく華々しいデビューを飾り、国内外を問わず人気を博している。

全国アイドルオーディションリアリティショーでは、
北海道、東北、北関東、南関東、近畿、中部、中国、四国、九州・沖縄の
全国9つの地区予選を勝ち抜いた少女たちが、本選オーディションに挑む姿を
ドキュメンタリー映像やLIVE配信で追いかけていく。

そして少女たちの勝敗を決めるのは、
リアリティショーを視聴しているユーザーからの投票のみ。
数多くの投票を受けて、オーディションを勝ち抜き、
アイドルとしてデビューする栄冠を手にするのはいったい誰なのか!?

同じ夢を目指す戦友であり、ライバルでもある少女たちの
青春熱血オーディションバトルが今、幕を開ける!


こちらが公式HPのINTRODUCTIONです。


毎年夏に開催される、アイドルを目指す少女たちにとっての最大の登竜門

「SELECTION PROJECT」

それはアイドルを目指して努力する全ての少女にとっての憧れの舞台。
そして、伝説のアイドル「天沢灯」が生まれた場所。

美山鈴音もそんな夢のステージに憧れたひとり。
幼い頃から病弱だった彼女は、病室のベッドの中で何度も灯の歌を聴いた。
たくさんの笑顔と勇気をくれた彼女の歌声。

誰かの支えになれるような、誰かを笑顔にできるような、
誰かに幸せを届けられるような……

「灯ちゃんみたいなアイドルになりたい」

中学校最後の夏、
鈴音は夢を叶えるために、第7回「SELECTION PROJECT」への挑戦を決める。

SELECTIONに挑む少女たちは、誰にも負けない強い気持ち、積み重ねた努力、
人並み外れた魅力を持っている子ばかり。

それでも、何千人の候補者のなかから選ばれるスターはたったの数名。
いま、夢を叶えるために、少女たちの熱く過酷な戦いがはじまる――。


そしてこちらが公式HPのSTORYになります。

INTRODUCTIONは、このセレプロの概要の説明になっていて、STORYはこの作品に寄り添った内容になっています。

アニメーション制作は動画工房で、キャラデザも可愛らしい…ときたら、私にとって視聴しない理由は見当たりません。

一応キャラクターを紹介しておきます。
日本を9つのブロックに分けて地区予選が開催され、各地区での優勝者1名が本選に進めるというシステムです。
公式サイトの各キャラクターのプロフィールを見ると、体重や3サイズまで記載されています。
これって、もしかするとハラスメントかなにか…^^;?

北関東ブロック代表:美山 鈴音(CV:矢野妃菜喜さん)「私、歌うことが大好き!」
南関東ブロック代表:花野井 玲那(CV:水野朔さん)「仲間じゃない。私たちはライバルなのよ」
近畿ブロック代表:濱栗 広海(CV:南雲希美さん)「自分、なんのためにここにおるん?」
四国ブロック代表:今鵜 凪咲(CV:荒井瑠里さん)「やばーい! それってすごくない?」
北海道ブロック代表:八木 野土香(CV:羊宮妃那さん)「あの、その、みんな落ち着いて!」
中国ブロック代表:淀川 逢生(CV:岩橋由佳さん)「後悔のないように目一杯楽しむしかないですよね」
東北ブロック代表:小泉 詩(CV:白河みずなさん)「まぁ…プロなんで」
中部ブロック代表:山鹿 栞(CV:花井美春さん)「ありえませんわ! このわたくしを差し置いて!」
九州・沖縄ブロック代表:当麻まこ(CV:下地紫野さん)「自分のために…だけじゃ前には進めない」

書き出してみて気付いたこと…
今回出演している声優さんの半分も知らないという事実でした^^;

どんどん新人声優さんが参入しているんですね。
でもあまり新人っぽさを感じる演技ではありませんでしたけれど…

一方、物語の方はセレプロ地区予選を経て本選出場者が決まり、本選出場者が1か所に集められて様々なパフォーマンスを披露しながら、皆さんから貰った応援(エール)の数が合否を左右するシステムになっています。
あとは概ねINTRODUCTIONに記載された通りです。

そして、センターの美山 鈴音には正直既視感を強く感じる設定が盛られていました。
この設定がどの様に評価されるかで、この作品の良し悪しが決まってしまうかもしれません。
設定が分かりやすく、展開として物語に織り込むのも比較的容易であるのは、素人の私にでも理解できます。
それ故、安直感とご都合主義が常につき纏ってしまうのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「Glorious Days」
エンディングテーマは、「Only one yell」
どちらも、本作品で誕生したユニットである9-tieが歌っています。

1クール全13話の物語でした。
公式サイトのTOPページに9-tieの皆さんが掲載されているのですが、そこから「ナナニジ」感を感じているのは、きっと私だけじゃないと思います。
違いはスカートの丈くらいでしょうか^^;

今後、どの様にこの作品は進化していくんでしょうか…?
9-tieが「ラブライブ」のμ's的な伝説の存在となり、後進が9-tieを目指して奮闘する展開になったりして…^^;
それとも、とことん9-tieを推していくのでしょうか。
設定と展開はありきたりでしたが、私は結構楽しませて貰ったので今後の展開にも期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

アイプラ二期

動画工房制作のアイドルアニメということで少しは期待してたが...。

{netabare}
正直一話段階でつまらなかった。
一話から見知らぬキャラ同士のライブ対決とか見せられても全く面白くない。
主人公の紹介すらされてない状態で。

それで回を増すごとにアイプラ感が出てきて最終的にはほぼアイプラと設定丸被りと言う...。
ただ、心臓の下りとかをアイプラよりも丁寧にやっていた印象があるので、アイプラの上位互換ではある。(面白いとは言っていない)

メインストーリーとしては、セレクションプロジェクトというアイドルを選定する企画に9人が参加し蹴落とし合うというものなのだが、まあこういうアニメの性質上当然全員で合格したいという流れになる。
ただ、企画の内容が毎回おかしくてかなり気になった。
プライベートを監視して配信するとかいう気持ち悪い内容もあったり、(しかもアイドル達はなぜか配信してるのに喧嘩するという)
最後の選定方法もアイドルがそれぞれ落としたい誰かひとりに投票するという、気が狂っているとしか言いようがない選定方法。
予想通り全員に1票入って同点と言うオチなのだが、なぜかそこで全員失格になると言う。こんなことしたらネットで炎上するだろって言いたくなる。

そこからセレプロはダメだから独立しようという流れはかなり良かったんだと思うんだが、独立して人気が出るとセレプロ側からもう一度プロジェクトに参加しないかという誘いが来る。
こんなの、独立して人気が出たから金儲けに使えるってわかって誘ってるだけじゃん。何でまた入るの?って思った。

最終回付近もさらに酷かった。主人公が急に倒れライブに参加できるか危うくなることに。
そんな状況でなぜか他のメンバーは主人公の心配をするのではなく、主人公がライブに来る前提でライブの時間稼ぎをするという。
脚本が色々と頭おかしい。

こういう系のアイドルアニメはどうしてこうなっちゃうのか。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆1
アイプラ臭がする。もう駄目そう、キャラが多すぎる。
何ブロックもいきなり出されてもなぁ。
キャラ覚える気すらなくなる人数。
マジでアイプラか?w
動画工房なだけあってかわいいキャラは多いんだがほんとにそれだけ。
一番かわいい子が勝った。 最悪な1話。
出てきたばかりのキャラの予選を一話かけてやられても何も面白くない。こんな内容せめて10分以内に終わらせてくれ。

2話 ☆4
英語発音が。
これここから主人公だけの成長物語になるのかな?
一話微妙だったけどアイプラよりは普通に面白くなりそうだな。
元ライバルに励まされて主人公が再度アイドルを目指す過程が丁寧に描かれていていい。
おい、前半良かったのに後半駄目そうな雰囲気。
あくまで主人公に焦点を当てればいいのになんでこういっぱいキャラを同時に描こうとするのかなあ。
いや、辞退するにしては動機が薄すぎない?
審査的には勝ったんだら勝ちでしょああ、台無し。
やっぱりアイプラと同レベル。クマ寒い
なんで私生活を配信するんだよ、変態しか喜ばんだろ、意味わからん。

3話 ☆4
デスゲーム始まりそう。
プライベート撮影とか気持ち悪いわ。幽霊まだ出てこないの?
君たちアイプラにいなかった?
自分から姉の曲選ぶのは違うくないか、結局姉利用してるじゃん。
チームだけどソロってバラバラじゃんw

4話 ☆4
撮影されてるのに喧嘩すんなよ。こいつら誰だよ。
自分らしさってなんだ? 次回はもう一つのチームやるのか?
どこもギスギスだな。

5話 ☆2
何でカメラの前でどのチームもギスってるの?
ほんとこいつらあほな何でカメラの前でこんなに喧嘩してるの?
評価下がるでしょ。
撮影されてる設定が邪魔すぎて...気にしてしまうわ。
いや衣装だっさw 曲の雰囲気と声があってない。
会話さっむ。

6話 ☆3
アイプラみたいな最後まで同点オチはやめてくれよ...。
水着回きらい。黒髪は意識高い。
プラオレと混ざるわ。え 心臓移植!?w
くっそwww 
まあ心臓の傷での葛藤描写はいいんだけどアイプラとかぶりすぎてて笑わずにはいられない。

7話 ☆6
アイプラ二期。このマスコットきもいわ。
草、落ち込んどるやん。アイプラよりは丁寧。
主人公を全員で励ます展開とか普通に良かった。
これアイプラより前にやってたら割と評価してたと思う。
は?何でそんな意味不明な方法でで落とす人決めるんだよ。

8話 ☆8
意味不明な選定法。ア イ ド リ ー プ ラ イ ド
まあ見せ方がアイプラとは違っていいんだけどさw 

9話 ☆7
やっぱり結構丁寧にやってるから感情移入できていいな。
全員自分に入れてるって言うパターンだよね。
それでパンダが全員を試してたんだっていうオチ。

10話 ☆4
全員通過オチだろうけど予想出来て面白く無いなぁ。
知ってた。まあだろうな。は??
全員失格ってなんだよw うっそだろww
奇を衒ったゴミ展開やめろ。
あほくさ、別の事務所行け。これネット炎上するだろw
SELECTIONとは。
糞みたいな事務所からのその後の展開は悪くないって言うね。

11話 ☆1
注目度あったらいけるやろ。
あんな大規模な選定やって糞みたいな落とし方したら話題になるにだろ。
どう考えても運営が頭おかしいのになんでこいつら参加者を攻めてるの? 
いや、なんで参加者が悪いみたいな風潮になってるんだ。
一話の奴か。いや結局売れるから利用したいだけじゃん。
参加しねえよな? ?????? 
独立して人気上がったからそれを横取りしようとしているようなところに再参加するのは本気で理解できない。 

12話 ☆2
謎に倒れるの草。
200万稼いだらって結局稼げるなら利用したいってことね。
これ起き上がったとしても安静にしとかないとだめだろw
だから何で来る前提なんだよw
普通来ない前提で考えるだろ、リアリティがない。

13話 ☆4
百合 アイプラ要素www
何この最終回w
最後まで印象に残らなかったキャラ何人かいるな。
セレクションとはなんだったのか
最後はGlorious Daysなのね。CGなのか。

曲評価(好み)
OP「Glorious Days」☆6.5
3話挿入曲「B.B.」☆6
4話挿入曲「SPARKRASH」☆6
5話挿入曲「NOiSY MONSTER」☆4
11話挿入曲「いつか かなう 夢」☆8
ED「Only One Yell」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アイドルは趣味の範囲外

オリジナルアニメ


 「ステージの上だけ輝いたらいいと思ったら大間違いよ」

と叱咤激励されながらステージに立つまでのオーディションに臨む少女たちを描いた動画工房さんのオリジナルアニメ。
アイドリー○○とかアイドリッシュ○○みたいな系譜なんだと思います。
世代的には『ASAYAN』を思い出しますが最近だと『Nizi Project』みたいなもんでしょうか。デビューまで密着するリアリティショーなノリは悪くありません。キャラデザインも動画も悪くありません。
ご都合なストーリーに目を瞑れば楽しめるでしょうが当方6話で撤退します。
…レビュー終了



それなのにわざわざこうして書いてるのは、作品の良し悪しよりもアイドルアニメにイマイチ乗り切れない理由が見えてきたので整理がてらに残したいから。基本自分語りで以下

■ここがダメだよアイドルアニメ

(1)前提なり背景

アニメを観るようになって、せっかくだからヲタさんが好きそうなものを経験してみよう!と好奇心で走り抜けた初期フェイズ。
リアタイではないものの『ラブライブ』『バンドリ』は楽しめました。これでエンジンがかかって沼にハマるわけでもなく前者はサンシャインで卒業、後者は3期までは見届けました。賞味期限が切れたことを実感してます。


(2)そんでもって結論

もちろんステージで輝くことが彼女らの活動目的全てではないとお断りしての話ではありますが

 {netabare}成果物に魅力がない{/netabare}

ステージパフォーマンスや楽曲そのものに魅力を感じるからこそバックストーリーに興味がわくものという意味合いで自身納得しました。
アニソンはストーリーやキャラに寄り添って初めて輝きます。神曲と言われるものでも未視聴作品の楽曲に心震えることはほんとに稀。アニメに限らずドラマ主題歌/CMタイアップなんかも同じ向きありますね。昨今は地上波が退潮気味だったりでタイアップものでのヒットが減った分、画と音のシンクロを手軽に楽しめるアニメは貴重です。
本題に戻りましてそれでもさすがに主題歌は力入れててもキャラに歌わせる挿入歌は残念ながらほぼ印象に残りません。ライブ映えとか狙ってるのか良くも悪くも単調なリズムと音の運びだったりしますがまだギリセーフで、詞に目を移すと壊滅的なことがわかります。コール&レスポンスに特化したいのかもしれません。
そんな曲を頑張って唄う少女(少年)たちの構図。素敵な歌い手には素敵な曲を望むところであります。

そして実際に素敵な歌い手さんかどうか。中の人=歌う人であります。ダメさでいえば曲よりもこちらが決定的かもしれません。声優さんはあくまで声のプロであって歌はちょっとと思ってます。技術でそこそこできちゃうんですよ。カラオケ上手い人止まりで“歌”に昇華できてる方がどれだけいるのかしら。
それに特徴的な“声”が排除される構造にもなってます。リアルでのライブ想定なので最低限のビジュアルが求められることになり選択肢が限られてくるのです。特徴あるからといって野沢○子御大に声がかかることはもちろんありません。いわゆるアニメ声に抵抗有る無しも関係ありましょうがそもそも画一的で面白みがないのだと思います。たぶん中の人が一人二人変わっても気づかないです。

あくまで私見です。楽曲に力があり歌い手の実力があると見ることができれば、その裏のストーリーも

 もっと知りたい!

と思えるのだということです。なおパフォーマンスの一翼部分“画”はやる気と予算で制御可能。
“作画”と“曲”と“歌”の3点セットの掛け算はとてつもない魅力となってリターンすることはあります。だがしかし“曲”“歌”どちらかがマイナスを叩き出せば演算結果もマイナスになっちゃう感じ。
※どっちもマイナスだとプラスに転じるかもww


 {netabare}「ステージの上でまず輝いてから!話はそれからだ」{/netabare}

と遠吠えしたところでこれはこれでビジネスモデルが確立しちゃってます。ニーズを掘り起こしてペイさせたことは素直に称賛するに値しますよ。
本作はオーディションものでした。よって“成果物”の発表は最終盤になることでしょう。キャストに新人さんも多いので頑張ってほしいです。



視聴時期:2021年10月~12月 地上波リアタイ

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2021.11.20 初稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

58.7 4 2021年度のメディアミックスアニメランキング4位
BLUE REFLECTION RAY/澪(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (75)
234人が棚に入れました
これは煌(きら)めく<想い>を繋ぐ物語――喜び、悲しみ、怒り―。人の想いは、誰もが持っている、しかし目には見えない力。その力は時として、世界さえも変えてしまうかもしれない。常に前向きで、困っている人がいれば放っておけない平原陽桜莉(ひらはらひおり)と、人と仲良くなろうとしても付き合い方が分からず、不器用な羽成瑠夏(はなりるか)。対照的ともいえる2人の少女の出会いは、彼女たち自身を、そして世界をどのように変えていくのか―。

声優・キャラクター
石見舞菜香、千菅春香
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エクスプローラーウーマンとは関係無い

13話までの感想{netabare}
コーエーが“ウィクロス”(DIVAじゃないやつ)や“ブラックロックシューター”みたいなのを目指したのかな?というのが第一印象。
悪いってことじゃなく、最近“聖女の魔力は万能です”や“破滅フラグ~”等、アンジェリーク世界を土台にしたような作品が出てきて、いっそ本家が直々にアンジェリーク世界パロをやったら良いんじゃね?と思いつつも、逆に本家のプライドでできないのかなー?とも思ったり。
そんな中、原作ゲームを全く知らなかった私としては「へーこんなことにも挑戦してたのねー」って感じで好意的に受け取ってるんだけど…。

見てみると結構面白い。
面白いのだ・け・ど…作画が…作画ががが。
けどこれはこれで良いのかも知れない。
作画の段階でかなり人を篩にかけたんじゃないかな、もし多くの人に見られたら…な、なんか叩かれそう。
話が進むと予想以上に“まどマギ”で、「滅亡まであと3日」と出た時はまーたムジュラかよと突っ込まずにはいられなかったw
謎空間内の小動物もイヌカレーを意識したのかなぁ、最初の内は気にならなかったんだけどね。
私はまどマギに思い入れが無いので「こっちの方が“まぎレコ”より続編orスピンオフっぽいw」と平気で言えるけど、思い入れの強い人には不快に映りそう。
もしこれが“アサルトリリィ”や“グランベルム”の作画だったらまどマギのパクりだと言われて叩かれてたんじゃね?
更にこれはかなーり個人的なこと(園芸ネタ)になるので畳んでおきますが{netabare}

OP最初の方にハスが写るんだけど、葉っぱがハスじゃなくてスイレン。
この違和感が私にはかなり効く。
1話の最後に初めて流れて「ん?」と思って、翌週OPになって再び見てみたらいやぁ~違和感が凄い。
ハスとスイレンは全く別の植物で…そりゃ混同されてるのはよく見るけど、一回こっきりの本編じゃなくてOPですよ?オープニング。
更にOP後半ではハスの花が散る描写があるんだけど、散り方がこれまた大間違い、ガクが残るってなんぞ??
また、もしスイレンのつもりだったらそもそもスイレンは花が散らない(閉じて水中に潜る)し、実はあんな形はしない。

まぁその…あんま口うるさく言っても、ね、弓道警察みたいになりたくはないので「何度も見てりゃそのうち慣れるのかな」と願って毎週OPチャレンジしてたのだけど、全然慣れない。
むしろ違和感が募って気持ち悪くて仕方無いw
けどねー、この「OPチャレンジ」のために1話切りや3話切りせずに見続けた側面もあったり無かったり。
視聴継続させるためのフックとして意図的にヘンテコなハスにして違和感を演出してたんだとしたら大したモン。
ないかなー、さすがに…けど何度も見るOPだよ?ちょいと調べりゃ分かる程度だぞ?

で、ね、2クール作品とのことで2クール目に入ったらOP変わってマシになるだろう、と思ってここまでじっと黙って感想書かずに見守ってたんですよ。
そして13話で待望の新OPになって…。
ぎゃああ、気持ち悪さに磨きがかかったwww
葉の質感をハスっぽくしようと頑張ってはいるんだけど、根本的に間違ってるので旧OPより余計酷いことに。
ハスの葉っぱは水面に浮くんじゃなくて水面から飛び出るんだよ。
何度も流すOPじゃなくて一回こっきりの本編でやった“少女終末旅行”のハスのモニュメントの方が正確に描かれてるやん!
それともあれかなぁ、水没した世界をイメージした?

これが意図的ではなくポカだとしたらやらかした部署は…美術だか背景になるのか?セル塗り丸出しだったらまだ笑って流せた気がする。
先述の“聖女の魔力は~”も背景がヘボいのでは?という結論に至ったのだけど、実際そんなことってあるの?
原画よりずっと「職人」が手掛けてるモンだと思ってたのだが…。

但しこれは私が園芸ヲタだから気になるだけで、作品的に致命的というワケではない。
むしろこの違和感=気持ちの悪さがクセになってくるというか…。
皮肉にも本編作画とバランスが取れてるのでこんな風に感じるのかも?これでキャラは良作画だったら目も当てられなかったと思う。{/netabare}

と、作画は確かに悪いけど、それに救われてる部分もあるんじゃないかなー?と思ったり。

でもって内容ですが、設定や台詞が結構辛辣なのが注目かな。
話自体、過去に問題を抱える少女が云々ってことなので家庭にワケありな連中ばかりなのだけど、ウィクロスのあきらっきーみたいなキャラ付けが過ぎてこっちの理解がついていけないってことは無い、今のところ。
モモは2留でミヤコに元ヤン呼ばわりされるわ、ウタはニナからありきたりのメンヘラ女呼びされるわ。
言いたいことをハッキリ言う連中ばっかりで「言いたいのに言えない」「大事なことを作り手の都合で言わない」みたいなじれったさを感じない、サバサバしてて子気味いい。
・ヒオリ→如何にも主人公なグイグイ引っ張る系で遠慮が無い
・ルカ→コミュ障でなにが失礼に当たるのか分からない
・ミヤコ→お嬢様系でやや高飛車
・モモ、ニナ→ヤンキー系で言葉遣いが荒い
・ウタ→ポストあきらっきー
こう並べるとホントみんな言いたいことをずけずけ言うw、押し黙るタイプはMIOだけで、そりゃ病むってw
それでいてそんなにギスギスはせず、そこらの仲良しごっこをしてる作品よりよっぽどリアルに感じることもあったり。
某所で山田を野良JKと呼んでてちょっと笑ったが、よく考えたらニナって義務教育受けてないんだよなぁ。
なによりモモがえっらいイケメン、ワンダーエッグのモモよりイケンw
女にしとくのが惜しいくらいで、2クール目からは退場状態になっちゃうのかな?それはちと惜しいなぁ。
序盤の敵の目的「フラグメントを取り去る」だけど、要は悩みの元をキレイサッパリ忘れさせる…で、ああ、これって「誰にも言えない秘密」を賭けて戦って負けたら忘れる“永久アリス輪舞曲”(個人的に妙に評価が高い)と共通するのか。
だからこの作品を面白いと感じるのか?そうなのか?

ほんでもって気になる謎。
一周目、何故原種に勝てなかった?モモが変身してないことも気になる。
二週目のワルプルギスの夜は回避したんじゃなくて先送りになったってことでいいのかな?
また一周目はヒオリとルカは出会ってない?
二週目はモモが相棒の居ないせいで余らせてた指輪をルカが拾ってセレクターじゃなくてリフレクターになれた…ってことで良いのかな?
けど、じゃあヒオリがユズとライムを知ってたのはどうして?
つまりは一周目は本当に蚊帳の外だったのかどうか気になる。
ヒオリとルカが共鳴した時のビジョン&ルカの待ち受け画面のゼフィランサスは何か意味があるのか?と思ったが現在のところ掘り下げは無し。
新OPに時かけっぽいカットがあるせいかな、ひょっとしてリセットは1回だけじゃなくて何度もやってたりして?…あ、益々まどマギになってまう。
ニナが居候してた先の元ノゾミは殺された?ドナーにされた?そこも含めてMIOの計略(芝居)だった?

2クール目入って新キャラ投入され、謎の解明を引き伸ばされるんじゃないかというのが目下の懸念材料。
1クール目が子気味の良いキャラばかりだったので、ここで面倒臭い(情報をもったいぶる)キャラ追加されたらヤダなぁ、とついつい警戒してしまう。{/netabare}

16話までの感想{netabare}
2クール目に入って登場した新キャラが変に勿体ぶる──視聴者の知らない情報を視聴者に教えないでダラダラと引っ張る──だったらイヤだなぁと危惧してたけど、そうではなくて良かった良かった。
「キャラの知らないこと=視聴者の知らないこと」になってて、やっぱこういう方のが「一体何があったんだろう」と興味を抱き易い。
アミルの失った想いは「リョウカと今より一歩進んだ関係になりたい」で、だけど相手はそれを望んでないので抜いて貰ったって感じか。
確か似たようなの最近あったような…あ、“アサルトリリィ”のユユの前スールか、禁断の恋で起きる悩みとしては定番なのかの?
そして唯一はっきりモノを言わないタイプのMIO(シノは黒幕っぽいのでこいつはさすがに隠し事をしてても構わない)と意識共有して過去を知る山田を通してかつて何があったのか覗きに行く…ってところで16話終了。
いや~面白い、純粋に次回が楽しみ。
PSO2(オラクルの方)で「10年前に何があったんだ?」を時間遡行して知るのも17話だったし、ペース的にも妥当?

2クールあるという余裕なのかキャラの描写もよく出来ていて、山田を仲間に引き入れようと提案したらミヤコが反対して、「まぁミヤコの性格ならそうだよな」ととても納得できる展開。
これが1クールや雑なシナリオだと二つ返事でOKを出して「え、そんな物分りのいいキャラだっけ?」となってたんじゃないかな。
それでいて1年モノほど反目を長く引っ張ることなく、早い段階で妥協点を見つけて渋々ながら承服してくれるのも子気味がいい。

難点を言えば、この子気味の良さを出しすぎたせいなのか…よく見てないと分からない描写がちょっと多いかも?
14話、山田が歩道橋を上がろうとしてキャリーケースでモタついたのは取っ手が壊れてて収納できなかったせい。
16話、ウタが山田に怒ったのはミヤコを庇って戦闘をしてたから。
今ぱっと思い出せたのはこんなもんだけど、TV作品でよくある「いちいち言葉で説明する」が若干少ない。
それと「その場に居ないキャラ」の話をする時、そのキャラの顔を映してくれないw
「~って斉木さんが言ってた」とか「このままじゃ高岡ユキコみたいになる」とか、誰だっけ?と一瞬戸惑う。
16話山田のキャリーケースが家だと言ってた回想が入り、全部に同じ演出をやるワケには行かないのは分かるけど、ちょっと不親切かなぁ?
(ってかケースの中はプリュシュカが入って…って冗談は置いといて、胎児のミイラが入ってたらどうしようと思ったが、さすがにそんなことは無くてひと安心)

一番不親切なのはユズとライムだけどねー。
モモがミオから聞かされて、ヒオリはモモから聞かされて、ヒオリはかつて聞いた声(蝶とトンボ)がその2人だと特定して、ここまでヒヨリは姿を知らないハズで、12話で初めて姿を認識…のハズ。
1周目で見知ってないのなら。
それにしちゃあ16話ではよく知ってる様な体で、なんか不思議さを感じる。
ここら辺の説明は今後次第かなぁ?


…というか、その…ゴメンなさい、実はアニメが面白いのでつい原作ゲーム“BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣”のプレイ動画を見てしまいました。
「買わんのかい!」と責められたらホントごめんと謝るしかない。
こんなことやったのは“P5”以来、なんせその…パッケージ売りなので「物語がちゃんと完結する」んよ、これがデカい。
視聴意欲的にネトゲやスマホゲーと大きく異なる、正直投げっ放しで終わるそこらのアニメよりも面白い。
あくまで大半「音声有りムービー」を繋げただけの動画なのでこれで詳しくなった気にはならない様に気をつけたいトコロだけど、見てみたらアニメのみの状態で抱いてた感想が若干変わりまして…まぁそりゃそうか。

ってことで以下“BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣”を踏まえての感想、超ネタバレになるので注意。{netabare}
原種と言ってるけど実質神様、インド神話的な。
5柱居る神様が10万年ごとに戦いをしてて、ディフェンディングチャンピオンは次の試合で自分に有利となるホームグランドを用意していい優遇措置がある。
で10万年前、つまりひとつ前の戦いで勝利したダアトは「人間の意志を力に変えるフィールド(ついでに人間を代理に立てて戦わせる)」が勝負を有利に進められるとして今の世界を構築した。
もし負けると他の原種は自分に有利だと思う世界に作り直してしまう→今ある世界の崩壊、ということで主人公は懸命に戦う──ってのがゲーム版の設定。
「ダアトって悪い奴じゃないじゃん」ってのが私の感想で、他の原種も人間はあくまでダアトの用意した試合会場の設備で、勝てば撤去するだろうが試合中にこっそり壊そうとかいう狡いことはしない、結構紳士的。

アニメはてっきり1話で出た原種(ネツァク)が何かしてリセットがかかった→悪いのは侵略者のネツァクだと思ってたんだけど、ひょっとして…勝負に物言いが付いた?
MIO・ユズ・ライムの3人を同時に相手にしないと試合として認められないとか。
ネツァクは紳士的に仕切り直しに応じた…ってことかなぁ?
もしくは一度は勝利したが後で反則が発覚して優勝取り消しになったとか?w
さもなくばもう勝負はついてて、一から作り直しまではしないで一部修正(ちょいとリセットするだけ)に留めた…とか?
シノ次第ではあるけどアニメはクライマックスで原種と戦うモンだと予想してたが、ひょっとしたらそうじゃないのかも??

あくまで“BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣”の設定を踏襲してる前提ですけどね、“帝-TIE-”がどんなんだかは全く知らない。{/netabare}{/netabare}

17話感想{netabare}
1周目でそれぞれのキャラがどんな経緯を歩んでたのか描写されたけど…ウタはブレないなぁwこいつ最強じゃね?
シノは2周目になったら突如出現したキャラだと睨んでたが、1周目は普通の少女として存在してたのね。
じゃあどうして2周目ではあんなことに?というのが作り手の用意した謎ポイントになるのかな。
ユズとライムがちゃん付けで呼んでたので見知った間柄だと思うのだが…ってかユズライムはMIOと一緒に戦闘してないのか。
モモが私服姿のままなのもカラクリがありそうな気がするが、そもそも現実世界・コモン・リープレンジ・ハザマと空間が色々あって紛らわしくはある。
シノに受け取りを拒否られた指輪(赤)をMIOはオルゴール箱にしまって(※)それをヒオリが手に入れて…ってハズなんだが2周目のヒオリの持つ指輪は色が違う。
これが1周目と2周目の分岐ポイントかなぁ?
まぁそれ言ったら2周目モモは誰から指輪を手に入れた?になって、それはAASAで斉木有理で…そっちまで話が膨らむとアニメ本編中でタネ明かししてくれるかどうか怪しい予感。


オルゴール箱に入れておいたのはMIOからの何かのメッセージだと睨んでたんだが、単に収納しといただけなのか?


2周目、MIOは山田を引き込むために周到な根回しをしててどこまでがその範囲かが謎だったんだけど、どうやら家出少女ビジネスにはMIOの干渉は関係無かったらしい。
詩集だけになるのか?
MIOの戦意消失と闇墜ちの理由は別モンだと漠然と思ってたら、同じだったのねw
今まで沢山の人を救って来たのに一番大切に思ってる人を救えてなくて茫然自失──相手を気遣って良かれと思ってやったことが裏目に出た──ってことだが、ヒオリが予想以上に心が弱かったというか、今までそういう素振りを見せてなかったので意外。
2周目も密かに折れかけた危うい状況があったりして?…ルカの方が剣折れてるが。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
1周目でMIOに指輪を渡したのがユズライムだったのが、2周目ではシノ(赤)と斉木(青)に改変。
そもそもモモが感謝の正拳突きをした後に心の暴走を起こし、それをMIOが目撃することがリフレクター界隈に足を踏み入れるキッカケだったハズで、2周目はモモが暴走せずにすれ違ってるということは──
2周目って、本来心の暴走が起こらない世界線だったのでは?原種も襲ってこないんだし。
それをリーディングシュタイナー持ちのシノがなんやかんやしてる?

ヒオリがすっかり気弱になってフラグメントが暴走しかけたのはシノMIOにとっては「計画通り」だったらしいが、山田が過去を見せなけりゃああはならなかったと思うので、それも計画の内?
山田ももうちょい悔いろw
あー、けどもし2周目が暴走を起こさない世界線だったとしても、MIOの干渉が無ければ山田が殺人犯になるのは避けられないのか。

ウタは1周目からして何度フラグメントの固定を図っても暴走を起こす、リフレクターの力では直せないレベルで「元から壊れてる」キャラなので、コイツはほんとど~にもならんw
周囲の状況が変わっても変わる事のない、ある意味一番マイペース…壊れた状態で安定って感じか?


──なんてことを思いつつ、ふと公式のSPECIAL→用語集を見てしまったんです、ついうっかり。
そしたらなんとまぁ…

ネタバレ食らったああああ!!!

普通に楽しんで“BLUE REFLECTION澪”を見てる方は公式は見ちゃダメだ。
別に楽しんでなくて「何なんだかワッカンネー」って方は見ても平気だろうけど…うわああなんてこったー。
「リセットされた世界」の解説、いつ追加されたんだ?
ご丁寧に画像まで付けて。
謎として引っ張ってるのかと思ったらハッキリと{netabare}「日菜子の活躍により原種は倒され──」と書かれてて…いやいやアニメではヒナコのヒの字も出てないやんw
“幻に舞う少女の剣”と地続きの世界かどうかも不明だったのに、こんな形で明かされるなんて…ああもう!
ってことは…ユズライムは成仏してないのか、ヒナコに会ってやれよ、泣いて喜ぶぞ。
1周目、MIOと一緒に戦わなかったのはヒナコの方が忙しかったからか?あっちはエトワールで特別だった??
ヒナコの願いを受け入れたダアトの改変が不完全だったということだろうか、それとも他の原種が罠を残して行った?
澪では原種がやって来ない理由を登場人物達は理解してないが、それを知って終わり…だったりして?{/netabare}
いずれにせよ「どうなってるのかなー?」と想像を膨らませるのを潰された感じ…というか、ここで明かしてるということはアニメ本編では明かされないことを示唆してる?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

よくある百合美少女戦闘モノ

PSVitaのゲームが原作となっているアニメ。
まあ、いかにもゲーム原作という感じで説明不足で、ストーリーもアニメとして見たら全然面白くなかった。

{netabare}
最初はまどマギやWIXOSSに近い作品かと思ったけど、意外と理不尽に戦わされている感はなく、上記の作品とは結構違う感じ。

ただ、正直言って最初から最後まで全く面白くない。
まず、わけのわからない用語や設定、キャラが一期に沢山出てきて原作未プレイ勢は大半置いて行かれると思う。
自分も置いて行かれた。
終盤になるとある程度理解はできてくるんだが、前半は謎に戦ってるアニメぐらいにしか思えない。
原種や1回目の世界、AASAについては明らかに説明不足。
最後まで完走しても未だによくわかってない。

それでいて、理解できてもあまり面白くない。
展開、キャラ、戦闘とどこを取っても酷かった。
まず面白くない展開としては唐突な裏切りや謎の仲直りかな。
ゲームだと裏切り展開はあまり違和感がないんだがアニメ化されるとすごく違和感がある。
特にアミルとリョウカが急に敵の言うことを信じて裏切るのはなんか急に頭が悪くなったなと言う印象を受けた。
それで裏切ったかと思えばすぐに味方に戻ってきて、えぇと言う感じ。
それらの行動に至るまでの理由に全く説得力がないせいで全くキャラに感情移入ができない。
姉と主人公の和解もそう。
そもそも姉があそこまで敵対している理由も説得力がないし、あんな理由で敵対する狂った姉となぜか最終回付近の説得だと和解に成功する理由もわからない。
唯一仁菜が味方になるのは少し説得力があったかな。
他で言えば仁菜の過去回も文句なしで面白かった。

そもそも、敵の目的がしょうもないのもあって面白くなかったというのもある。
敵のやろうとしていることに全く共感できない。

こういうのもあって不快なキャラが多い。
その不快な行動を取るだけの理由が大してないから。
詩は最後まで不快で改心する展開もなかったが、なんだったんだ?
それと、最後まで空気なキャラが多い。
何なら主人公のペアの瑠夏ですら空気。
もう少しこの辺のキャラの掘り下げが欲しかった。
瑠夏に関する話とか一切なかったし。
そのせいで百合展開が適当に感じた。
なんというか、女の子をこうやって戦わせて適当に百合しとけばいいんでしょ?感。
百合は決して嫌いじゃないしむしろ好きなんだが、キャラに愛着がないせいで寒く感じた。

戦闘も微妙。
まあこれは作画のせいもあるのだが、ひたすら同じ相手とグダグダ戦ってるだけだから面白みがない。
人それぞれ独自の武器を使うとかぐらいしてくれないと面白くない。
実際は使ってたのかもしれないけど、アニメだけだとその部分が強調されてないから全然面白くなかったかな。

作画、というかキャラデザは何でこんなふうにしたのか。
ゲームに近づけるよりもアニメ向けのキャラデザを作った方が良かったと思う。
キャラデザじゃなくて作画も悪いけど...。

これ言っちゃ悪いかもしれないけど典型的なでんでん現象アニメという印象...
OPとEDは外れ無し。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話
まどマギ意識されてそう。キャラデザが見にくい。
とりあえずよくわからないから様子見。
冒頭にあのシーン挟む必要性を感じない。
ループものじゃなさそうだし。

2話
なんか内容が頭に入ってきづらい。
リフレクターになって戦うアニメ?この独特な作画がこのアニメの致命的欠点になってる。
設定が多すぎて内容が頭にまるで入ってこない。
演出もダサい。なんというか、まどマギとかいろいろ足した感...

3話
WIXOSS感もある。
公式サイト見ながらメモを取って視聴しないと全然キャラもストーリーもわからん。
戦闘も酷い、剣と剣をぶつけ合ってるとこ全然立体感も重量感もないし、効果音もダサいw

4話
風呂当たりの会話がきつい。
ストーリー全然進展ないなぁ

5話
敵キャラが気持ち悪すぎる。
ウタがこの話の黒幕?

6話
話が分かりにくいなあ。
にいなの話わけわからん。
???1話のシーン??モモがなんかおかしくなった?
理解できない。
1話の冒頭は主人公の姉(みお)とももで、昔は一緒に戦っていた。
今はみおがにいなと組むと決めた、そういうこと?
中盤の過去回想はみおとみおの母の過去。 
ひおりがいなかったのはなんでだろう。
のぞみは誰だろう。
みおがループしてるもしくはももが記憶喪失だった?
見直してやっと理解。

7話
杉浦かなって誰だ。
記憶にないのに戦ってたという実感があるってことはやっぱりリープか?
共鳴もしたらしい。
てかルカが偉そうすぎて鬱陶しい。
主人公のせいで姉が何かあったっぽい?
あの薔薇って抜かれたらどうなるんだ?
敵は苦しい思いを抜いてるのか。
これ敵が正しかったオチありそうだなぁ。

8話
思いを抜いたらなんかデメリットってあったっけ。
AASAってなんだ。
思いを抜くと自分(自我的な何か)が消える?
手が結晶化してる人がw
セブンナイツか?w

9話
まあまあ面白くなってきた。
まどマギが好きすぎるせいか真似事に見える。
三日後死ぬ?にいなVSもも面白かったな。
ここまであんまりおもしろかった戦闘とかなかったけど。

10話
今期ループ系多いね。よくわからん。
やっぱひよりVSみおか。
しのがとりあえずの黒幕?
全く理解できない、AASAってほんと何。
要するにこの世の悩みを全部なくそうとしてるってこと?
あほくさ。
なんかとりあえず百合やっとけ感。
? ルカつかまったままなのに何で指輪結局回収するんだ。
もう何もかもわからん。
ここでこの定番の姉妹の仲の話されても全く盛り上がらない。
ここまで全然展開がなかったし目的も不鮮明だから。
モモみおペアも全然掘り下げがなかったから何も感情動かねえ。
魔女化かな?w
見直したけど、要するにこれループではなくて一話の原種のせいで世界がおかしくなったってことか?
あの黒髪はみお達の敵でみお達が世界のひずみを広げてる?
これみお達の目的はやっぱりこの世から負の感情ををなくすこと?
しょうもないな。

11話
OPの入りがいい。視聴者置いてけぼり作品。
とりあえず適当に百合やっとけ感がなぁ。
何もかも薄っぺらいからセリフが寒く感じる。

12話
意味わからん。

13話 1/10
これ何がどうなったんだ?意味わかんねぇ...。 

14話 3/10

結局何かが起こるって言ってた日、何も起こらずそのままじゃん。

15話 5/10
百合展開が悉く滑ってる。会話がつまらない。
思い抜かれても全然変わってないな。
ほんとにそんなデメリットなさそう。

16話 1/10
もうほんとにわけわからない。
そんな普通に行き来するのかよ。滅茶苦茶展開。
見せ方が下手で裏切りにも一切意外性がないし、裏切りの理由も全く理解できない。
予想外の展開をしたいだけに見える。
はぁ...急に頭が悪くなる涼楓
てか、アミル想いを抜かれたんじゃないの?どういうことだ?
やっといろいろ明かされるのか。

17話 6/10
ひおり高校生なのに母が帰ってくるって信じてるの?w
結局黒幕的存在もいるのか?
みおは誰に誘われたの?
これ結局まどマギでは?
ところでなんで山田はこんな記憶をひおりに見せることができるの?
これ要は願いをかなえて2周目してるってこと?

18話 0/10
ウタとかいう一生不快なキャラ。
ほんとしょーもない百合作品。
何が原因かはわからないけどほんと寒く感じる。
なんでこいつらいきなりここまで敵対してんだよw
こいつらIQ100ぐらい下がってそうだな。
バディでも姉とのことに関係はないじゃんw
百合するのはいいけどしてる理由が一切理解できない。
ほんとにどうしてこんなことになってんだよw
もうギャグだろ。 キャラがブレすぎだし、性格の変化が極端すぎる。
唐突に変な行動取りすぎ。
あーもう滅茶苦茶だよ。

19話 3/10
姉、ラスボス(ほんとはシノだろうけど)がただの狂人という一番嫌いなパターン。
この二人味方に戻ってんのかよw
意味不明な敵対させる意味あった?
あの1話前の狂いっぷりからは想像できない真面目っぷりだな。
ほんとキャラブレすぎ。
まあ姉の過去話はちょっと良かった。

20話 1/10
とりあえず百合しとけばいいってのが透けて見えるのがな。
ルカの影薄いなぁ。どうなってんだこれ。

21話 3/10
ブルーリフレクションってなんだよ。
姉こんなに冷静になってるのかよ。
結局AASAとは。こいつどの面してここにいるんだ。

22話 10/10
これ今世界やばい状況になってるのか?
そういうのもっとちゃんと表現してほしい。
シノが宗教指導者的なのをやらされてるってことか?
時が来たわよってw 
こんな狂った母なら子も狂うはずなのにな、いや狂ってるか。
てかなんでこんな意味不明な過去なんだw今の日本で。
なんで飛び降りしたのにシノは生きてるんだ?
このフラグメントはカノってオチ?
今回初めてこのアニメをちゃんと面白いと思えた。

23話 1/10
正直詩を引っ張りすぎな割にあまりライバルという印象もないんだよな。
おい作画、というか見せ方w
いや、指輪何の意味があるのかわからん。
やっぱり駄目か。22話見てワンチャンこの先面白くなってくれると思ったんだけどなぁ。
草、そんな理由だけで姉打つなや。
おい、本物姉のこと気にしなくていいの?
前回面白かったのが奇跡か。

24話 2/10
久々の主人公ルカコンビ。百合の花w
詩はどこに行った。
なんか色々と分からないアニメだったな
見なければよかった。
{/netabare}

曲20段階評価
OP1「DiViNE」9.5/10
ED1「最深」9.0/10
OP2「アトック」 9.5/10
ED2「fluoresce」8.5/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

少女の最深部……共鳴、乱反射。

“リフレクター”と呼ばれる変身ヒロインたちが、同世代の少女たちや自分自身の深層心理と関連した世界の異変に立ち向かっていく青春&バトルRPG『BLUE REFLECTION』シリーズ(一作目のPS4版中盤過ぎで挫折)
4年ぶりの新作ゲーム『~帝』、アプリ『~燦』の新展開に合わせ、
メディアミックスの一環として制作された連続アニメ化作品(全24話)

【物語 3.5点】
原作ゲームと関連はあるが、また違った世界の話。予備知識はそこまで必須でもない。
ただ、後半の種明かしで多用される設定用語。例えば深層心理世界“コモン”などについてはゲーム版を知っていれば理解の一助にはなる。


注意すべきは唐突に繰り出される鬱展開。
平時は、きらら系とはまた風味が異なる、微百合、“姉妹”成分配合の、ゆるふわしたヒロインたちの掛け合いが繰り広げられる。

で、まったりと萌えれば良いのかと油断していると、
思春期少女たち鋭利な心のささくれにブスリ!とやられる。
こんなに悩み多く苦しい現世なら、いっそ心など捧げて空っぽになった方が良いという虚無の沼に引きずりこまれる。
極端なシナリオバランスはゲーム版同様。

むしろ昨今の子供の貧困や虐待、自己責任論と魔合体したカルト宗教など、現実社会で可視化された社会問題をも取り込み、闇はゲーム版より深くなっている印象。
取り敢えず、第{netabare} 6{/netabare} 話と第{netabare} 22{/netabare} 話はガチガチにガードを固めて挑むよう警告しておきます。
いきなりバイロン詩集を吟じ、居場所はないのかと鬱々し始めた時は、私もこの世は地獄と絶望しましたw

えぐり出された深層心理の肝を、まとめきれず生煮えのままぶつけるのもゲーム版同様。
佳境になるほど、セリフがポエムの応酬の様相を呈するのが、やや勿体ないです。
ただ、立ち向かったテーマの重たさを考えれば、簡単に答えを出すのも無粋でしょうか。


【作画 2.5点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

乱調。
メディアミックスの予算配分が柱のゲーム重視だったからなのか、
カロリー不足によるものと思われる顔面、等身などのキャラデザ不一致が目に余ります。

剣をメイン武器にする変身ヒロインという希少性も見どころですが、
総じて剣戟も迫力不足。

何よりゲーム版キャラデザ・岸田 メル氏が生み出した美少女たちの造形の良さが全く失われてしまっています。


ただ、シナリオが掘り下げた心情を作画で汲もうとする意志は感じられるのが評価に困る所。
顔面福笑い状態になりながらも、眼だけは死んでいない。

背景に草花のフィルターをかぶせて演出した異能バトル空間なども万華鏡みたいで個性的。
戦力不足でも、コンテは諦めていない印象。
基準点は付けられないけど、そこまで底割れした評点でもないかなと。


尚、やたら雨天、曇天が多いですが、これは鬱だからではなく仕様。
ゲーム版のウリの一つに、JK変身ヒロインの雨で濡れ透けた制服姿をリアルに表現するというフェチズムがありましてw
ですがこのアニメでは制服を透けさせるだけの作画カロリーすらもなかった模様。
そこも残念無念?でしたw


【キャラ 3.5点】
主人公・平原 陽桜莉(ひおり)の明るいキャラに潜むシスコンの深さ。
敵方として対峙する姉・美弦(みお)。
姉妹の依存、愛憎がメインストーリーの一つの軸。

そんな陽桜莉の人懐っこさにツンツンしたりデレたりするクールな羽成 瑠夏(はなり るか)が定番の凸凹バトルヒロインコンビを形成。

あとは主人公コンビを目の敵にするライバルコンビ。
過ちは繰り返すまいと世話を焼く先輩コンビ。
と一式揃えて少女たちの想いの結晶“フラグメント”を巡って乱戦させる。
人物相関自体は、ヒロインバトル物では割りと無難。


この種の鬱ヒロインバトルで必ず出没する、もっと叩いて虐めて欲しい系のキャラ。
本作の駒川 詩(うた)は責められる機会を待つのではなく、挑発的言動で暴言暴行を自らに向けさせる積極的なMw
心の闇が深いヒロインズの中では、Mな言動がコメディーリリーフにすらなるw
ただ、こんなに苦しい世の中じゃ、痛みこそが実存とか強弁されると笑って否定することなど出来ないんですよね……。


“リフレクター”たちには対象の少女の想いと“共鳴”する能力設定があります。
言葉にできない想いを拾う。言葉にできない鬱も拾うw
悩める少女たち最深部に潜り共鳴するには相応の覚悟が必要なのです。


【声優 4.0点】
キャスト陣には若手も目立ちますが、外面と深層心理の振れ幅が大きいメインどころには数年のキャリアを積んだ声優を配して心情をカバー。

ヒロインの姉・平原 美弦(みお)役の上田 麗奈さん。
水崎 紫乃(しの)役の井澤 詩織さん。
特に、世界を呪いたくなる程の運命を背負う要所には実力者を起用。
特に井澤さんは紫乃だけでなく{netabare} 双子の姉・加乃{/netabare} もフォローする難役でしたが好対応。


“毒親の見本市”との異名も誇る本作。
狂気を提供したCV.石井 未紗さんは映画吹き替えも経験。
鬱よりヤバい躁も提供したCV.森なな子さんは元・宝塚歌劇団の男役。
アニメ声優一筋とは異なる畑も知ったご両人が、
湿度高めの病んだ演技で泥沼の深度アップに貢献。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は篠田 大介氏。やはり心情深部で鳴り響く重たいストリングスが耳に残ります。
日常シーンではゲーム版のピアノ曲も使用。懐かしく軽やかな旋律が本作の数少ない救い。


主題歌は前後期とも、しんどくても前を向かせる風味の力強い女性ボーカル曲。
特筆したいのが前期OP・EXiNA「DiViNE」

EXiNAとは、アニメ版『艦これ』のOP「吹雪」のヒット等で知られる西沢 幸奏さんのソロ・プロジェクト。
中低音ボーカル、ハードなエレクトロロックと、デビュー時とは曲調が一変しているので気が付かない方もいるかもしれません。
ビジュアルも闇落ちしたネーヤ(※『無限のリヴァイアス』のキャラ。古くてスンマセンw)みたいに変わり果ててしまってw

EXiNAで世間に迎合せず、自分の音楽を追求して闇に潜伏していたからか、
アニメタイアップとは縁がない日々が続きましたが、最近また戻って来ましたね。
アーティストとして我を通す生き様。結構好きです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

68.5 5 2021年度のメディアミックスアニメランキング5位
ラブライブ!スーパースター!!(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (269)
545人が棚に入れました
私立結ヶ丘女子高等学校、
表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。

歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、
澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは"スクールアイドル"と出会う。

私、やっぱり歌が好き! 歌でなにかを……叶えたい!!

まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。

全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの「みんなで叶える物語スクールアイドルプロジェクト」。
はばたけ!私たちのラブライブ!

声優・キャラクター
伊達さゆり、Liyuu、岬なこ、ペイトン尚未、青山なぎさ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

結構好きだった

NHK Eテレで放送

今作ではLiella!というグループのようだ。
人数は今までのシリーズより少ない5人。
このくらいの人数も良い
若手声優さんの登竜門的な役割もあるのだろうか?

シンプルで見やすかったと思う

主人公の澁谷かのんは伊達さゆり
極度のあがり症で音楽科落ちるし、人前で歌えないのを見事に克服していく姿は素敵。
唐可可はLiyuu。以前何かで名前を見かけた気がする
タン クゥクゥと読むらしい
スクールアイドル活動発起人。体力ないけど睡眠学習できる凄い子。{netabare}結果を出せなければ帰国をするらしい{/netabare}
すみれとは水と油と見せかけて仲良し
嵐千砂都は岬なこ
かのんの幼馴染
ダンス優勝して悔いなく普通科へと転科してアイドルに専念
平安名すみれはペイトン尚未
ショービジネス笑。神社の娘がスカウト待ちでうろつくの不思議な気持ちギャラクシーが口癖 グソクムシや!!
実際にセンターにされると逃げようとするのは分からんでもない。応援したくなるキャラ
あえての生徒会長もありだと思うのだが
葉月恋は青山なぎさ
結ヶ丘創設者の娘。
広い一軒家で暮らし。家族は亡くなった母を除いて父がいるが、海外に住んでいる。メイドと大型犬のチビと暮らしている。
亡き母の一件で母はスクールアイドル活動に後悔しているとの考えからめスクールアイドルには否定的だった。母が残した手紙を見て真意を知り、わだかまりは解ける。

すみれちゃんのキャラクターが若干、善子と被る気がするんだよなあ。もしかして意識している?

ライバルのサニーパッションは東京の離島・神津島のようだ。行ってみたいなあ。より遠い小笠原諸島には行ったことあるけど。あそこは良いところだけど、住むのは大変そう。神津島のほうが少し近いから良いかも?


OP
START!! True dreams Liella!
ED
未来は風のように 毎回キャラクター変えて
挿入歌
未来予報ハレルヤ! Liella!
Tiny Stars 澁谷かのん(伊達さゆり)、唐可可(Liyuu)
常夏☆サンシャイン 澁谷かのん(伊達さゆり)、唐可可(Liyuu)、嵐千砂都(岬なこ)、平安名すみれ(ペイトン尚未)
Wish Song Liella!
Dreaming Energy Liella!
ノンフィクション!! Liella!
私のSymphony〜澁谷かのんVer.〜 澁谷かのん(伊達さゆり)
Starlight Prologue Liella!
畑亜貴作詞じゃない!!という驚きあり。宮嶋淳子さん


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
私立結ヶ丘女子高等学校、表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは“スクールアイドル”と出会う。 私、やっぱり歌が好き! 歌でなにかを……叶えたい!! まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく--。全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの「みんなで叶える物語」(スクールアイドルプロジェクト)。はばたけ! 私たちのラブライブ!


第1話 まだ名もないキモチ
東京の表参道・原宿・青山、3つの街の狭間に設立された新設校、「結ヶ丘女子高等学校」の音楽科を受験した、澁谷かのん。だが歌唱の実技試験で失敗。同学校の普通科に入学した。そんなかのんの目の前に突然、上海から来た少女、唐可可が現れる。かのんと同じく結ヶ丘の普通科に入学した彼女は、かのんと一緒にスクールアイドルを始めたいという。断るかのんだが、可可の情熱を前に部員集めを手伝うことになった。

第2話 スクールアイドル禁止!?
やっぱり歌が好きだ!という自分の気持ちに気付いたかのんは、スクールアイドルになることを決心する。しかし音楽科の葉月恋は、スクールアイドルは結ヶ丘に必要ないと、部の申請書すら受け取ってくれない。かのんは恋の弱点を握ろうと、音楽科の生徒であり幼馴染の嵐千砂都に協力してもらい情報を集める。しかし弱点どころか、恋を頼りにしている生徒は多い。そんな時、かのん達は急遽、理事長に呼び出され--。

第3話 クーカー
スクールアイドル活動を続けるには、地元の代々木スクールアイドルフェスで1位を取らなければならない。千砂都と可可は、人前で歌えないかのんが歌えるようになるよう、あれこれ試すが、結果は出ない。落ち込むかのんに可可は、今回のライブは自分一人で歌うから、一緒にステージに立ってと、笑顔で励ます。そんな中、かのんたちが出るイベントに、全国屈指の強豪グループ「サニーパッション」が参戦する知らせが入ったのだった。

第4話 街角ギャラクシー☆彡
代々木スクールアイドルフェスで、惜しくも1位を逃した「クーカー」。しかし、新人特別賞を受賞してSNSのフォロワーも増え、理事長からスクールアイドル活動の継続を許可される。しかし、恋の表情は不満げだ。一方、クーカーをきっかけにスクールアイドルに興味を持った平安名すみれは、今度こそショウビジネス界で主役を飾るべく、スクールアイドル同好会に加入する。しかし、センターを誰にするかという話になり--。

第5話 パッションアイランド
新たにすみれをメンバーに加え、3人になった結ヶ丘スクールアイドル同好会。季節は夏。猛暑でバテバテになってしまい、かのんの家で休憩しているみんなの元に、訪問者が訪れる。それはなんと、サニーパッションの柊摩央と聖澤悠奈だった。二人はかのんたちを、サニーパッションの地元、神津島で行うスクールアイドルライブのゲストに呼びたいと誘う。喜ぶ3人だったが、ダンス大会を控えている千砂都は、どこか複雑な様子で--。

第6話 夢見ていた
神津島でのライブに向けて、サニーパッションの二人とトレーニングに励むかのんたち。時を同じくして、結ヶ丘のレッスン室では、千砂都がダンス大会に向けて猛特訓中だ。その様子を恋が伺う。が、恋は、ふと目にした千砂都の鞄から覗く退学届を見つけてしまう。その夜、電話で話すかのんと千砂都。しかし、二人の会話はどこか、よそよそしく--。

第7話 決戦!生徒会長選
神津島でのライブを無事に終え、千砂都を入れて4人になったスクールアイドル同好会。気持ちを新たに新学期を迎える一同だったが、生徒会の発足に伴い、生徒会長選挙が行われることを知る。もし恋が生徒会長になってしまったら、スクールアイドル活動に影響が出るかもしれない。みんなは恋の対抗馬として、かのんを立候補させようとする。一方かのんは、恋がなぜスクールアイドルを嫌うのか気になっていた--。

第8話 結ばれる想い
亡き母親の残した結ヶ丘を一人で背負っていた恋。このことは口外しないようにと、恋はかのんたちに口止めする。しかし、学校のみんなはそんな事情を知る由もなく、学園祭を音楽科だけで行うと宣言した恋に猛反発している。かのんは恋に、全校集会でみんなで一緒に学園祭を行うと訂正しよう、と提案するが、恋にはまだ悩みがあるようだった。その理由は--。

第9話 君たちの名は?
恋を入れて5人になったスクールアイドル部。音楽科と普通科の垣根もなくなり、学校のみんなは仲良く過ごしていた。そんな中、ついにラブライブ!の開催が発表される。決勝の会場は神宮競技場という大舞台だ。予選突破すら狭き門だと理解した上で、ラブライブ!のエントリーを決める結ヶ丘スクールアイドル部。しかし、そのエントリー画面には、グループ名の入力欄があって--。

第10話 チェケラッ!!
グループ名が「Liella!」に決まり、ラブライブ!にエントリーした5人。地区予選の説明会では、各地区ごとに設けられた課題を盛り込んで、パフォーマンスを行うルールが発表される。結ヶ丘の地区の課題は、ラップだった。ラップにいまいちピンとこないLiella!だったが、すみれは即興でラップを披露する。これならいけるかもと、かのんはすみれをセンターにするのだが--。

第11話 もう一度、あの場所で
ラブライブ!地区予選のステージで、その存在感を見せつけたLiella!は、無事予選を突破した。そんな時、かのんと千砂都の母校の小学校から、ぜひ「Liella!」に歌ってほしいという依頼がくる。承諾するも、気が重いかのん。その小学校のステージは、かつて、かのんが人前で歌えなくなるきっかけとなった最初の事件が起きたステージだったのだ。当時のかのんを知る千砂都は、改めてそのことをみんなに伝える--。

第12話 ラブライブ!スーパースター!!
2位でも十分頑張った
まだ1年生だからな
みんな協力してくれて町の人も場所を貸してくれて

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

🏅星結いのスクールアイドル⭐

【物語 4.0点】
『ラブライブ!』シリーズでは初めて、企画当初からアニメ化が決まっていた『スーパースター!!』
従来作では先行する雑誌連載企画、ライブイベント、ゲーム等にアニメが規定される形だったのでどうしても窮屈さがありました。

9人を1期目で総出演させて押し込む。
『ニジガク』を除けば「ラブライブ!」出場ありきで、
大会スケジュールにシナリオが追われる。

加えて3年生メンバーにはあと1年で卒業してしまうという制約があり、
過去作では先輩いなくなる前に結果を!という圧力にも追われ、
年に二度「ラブライブ!」が開催されたり、
劇場版では卒業間際の3年生をどこまで引っ張れるか限界チャレンジで構成に苦慮したり。

『スーパースター!!』では舞台を新設の結ヶ丘女子高等学校に置き、
1期では新1年生5人を登場させ、上海での過去等が持ち越された唐可可(タンクゥクゥ)を除けば、各人個別エピソードでじっくりと掘り下げる。
この設定なら、1期メンバー卒業まで、作品内時間で3年間のシナリオ展開が可能。
無印、『サンシャイン!!』以来の構成・花田 十輝氏も束縛されずに脚本できます。
大会、学校の危機、{netabare}ダイオウグソクムシw{/netabare}といった要素にも圧迫されることなく、足場を固めた上で、しっかりと迎えに行ける。
1年目で挫折しても来年の糧にすれば良いという青春アニメの当たり前を使えるのは本当に大きいです。


物語は各々メンバーのスタートダッシュ回がメイン。
展開には時折、強引さというより、こんなに凄い才能持ってるんだから、あとは自信を持って踏み出すだけなのに、何でこんなこじれちゃってるの?
という疑問は感じました。
折り合うには、強すぎる想いやトラウマは、過去や現状の認識をも歪めてしまう。
という着想が必要なのだとは思います。
ただ、この辺りは視聴者自身の人生経験も影響するかと思います。
実際、かのん、すみれ回については、私も認識が歪むくらい自己嫌悪したことはあるので共感、感動しましたが、
恋、千砂都については、私は認識が歪むほど人を想ったことはないので、最初見た時はちょっと戸惑いました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・サンライズ

キャラクターデザイン・斎藤 敦史氏。
以前、アニメ映画版『BLACKFOX』にて、動くと楽しそうなデザインをされる方だなぁ~と惹き付けられました。
今回は総作画監督の一人として作画にも参加。
動かす所は動かして楽しませるアニメーションの醍醐味を、
氏のデザインで、『ラブライブ!』で堪能できたのが、
まず、とても嬉しかったです。


CGとアニメーションの融合という『ラブライブ!』の基本コンセプトもさらに追求。
特にスカートは、一体ボーン何個入れてるんだ?ってくらい滑らかな動き。
“交差点 はしゃぐ風スカートひらり踊る”
スカートは乙女の武器なのであります。


【キャラ 4.5点】
オレンジ髪の主人公が圧倒的な陽性、突破力でメンバーを引っ張る『ラブライブ!』
が、今回の澁谷かのんは、人前で歌えなくなるトラウマを抱え、好きな歌を皆に届ける夢への挑戦もしぶりがち。

代わってシナリオに火を付けるのは、上海からスクールアイドルやるために来日した唐可可。
ちょっとウザい位のテンションで、かのんをスクールアイドルに引きずり込む敢闘賞。

かのんの幼馴染でダンス属性の嵐千沙都こと、ちーちゃん。
結ヶ丘が百合ヶ丘になったんじゃないか?って位の嵐が巻き起こるw

ショウビジネス(※発音はショーではない)の世界で活動経験がある平安名すみれ。
頑張っても、脇役続きだったトラウマを虚勢を張って誤魔化す。
彼女の覚醒回がマイベスト、かつ私の推し。

スクールアイドルなんて認められない系の理事長の娘・葉月 恋。
おかたく見えて、接近するとポンコツなのも定番。
{netabare}会長、それはラップではなく俳句ですw{/netabare}

5人じゃ寂しくない?と思うかもしれませんが、その分、可可が3倍騒ぐので問題ありませんw
さらに可可←→すみれの犬猿のカップリング成立後はさらにやかましさが倍増するので、実質9人分の賑やかさですw


【声優 3.5点】
澁谷かのん役・伊達 さゆりさん……一般公募枠で抜擢された、スバラシイコエノヒト。ライブではサプライズでギター弾き語りを披露するなど才能豊かな逸材。生放送等でも進行役を務めることが多いが、かのん同様、自己肯定感低めなのでハラハラすることも。

唐可可(タンクゥクゥ)役・Liyuuさん……可可と同じく騒々しい上海人で人気コスプレイヤー。実は「〇〇あるよ~」とはそんなに言わない中国人の日本語も中国語もネイティブに再現。μ'sのライブのために来日したりする筋金入りのラブライバーでもある。

平安名すみれ役・ペイトン 尚未さん……すみれ同様、芸能活動で挫折経験もある日米ハーフ。中の人とキャラの半生の一致率が特に高い。自己肯定感低めなのもキャラ同様で、生放送等でも突然自信を無くしたりして焦ります。

葉月恋役・青山 なぎささん……一般公募オーディションのもう一人の合格者。素晴らしい裏声の持ち主。『めざましテレビ』の「イマドキガール」に選出される程の美人さんではあるが、生放送等では全体的にノリがおかしい“お笑いマシーン”w

嵐千沙都役・岬 なこ……ちーちゃん同様、まん丸い顔立ちが特徴で、ダンスも得意な関西人。生放送等ではツッコミ担当で、ボケる中国人やお笑いマシーンから、さゆりんを守る役。


以上のメインキャスト5人でシンクロ率も上々。
が、{netabare}スクールアイドル取締警察の寸劇{/netabare}など、
声優スキルの有無を問わず、リアクション千本ノックを浴びせる音響方針。
それに、たどたどしいボイスで食らい付く新人という図式も『ラブライブ!』の伝統。
完結したら1期に戻って初々しい演技を再見して、キャストの成長を確認するのも『ラブライブ!』の醍醐味です。


一方で、動物声優・麦穂 あんなさんは勝手知ったる大型犬に加え、
ふくろうも演じるチャレンジ精神で、貫禄のシリーズ皆勤継続。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は藤澤 慶昌氏。
金管とストリングスで始まりのトキメキを後押しする『ラブライブ!』伝統の明快なサウンド。
かのんが弾き語りもするからなのか、メインテーマの「Main Thema of LoveLive! Superstar!!」では、アコースティックギターもアレンジして高揚感を演出する。

OP主題歌はLiella!「START!! True dreams」
ピアノ→ギターの二段ロケット式の間奏で、夢の始まりを告げる典型的な『ラブライブ!』OP。

ED主題歌は「未来は風のように」
各キャラ回のソロ歌唱にも対応し、夢を諦めない決意を語る、こちらも典型的な『ラブライブ!』EDバラード。


挿入歌で光るのは宮嶋 淳子氏の歌詞。
深いシナリオ理解に基づき練り上げられたフレーズがジワジワと心に喰い込んで来ます。
それを特に感じたのは「Wish Song」や「ノンフィクション!!」
「ノンフィクション!!」はラップ曲でもありMV共々、新境地を感じます。

とは言え、メンバー5人だからなのか、音楽の力で突き抜けるにはパワー不足も感じていた1期。
これについては2期を前に、新メンバー4人追加が発表され、パンチ力アップに期待がかかります。
(ラブライバー界隈では3年目で12人に増殖する十二星座説が有力視されてるようで。
キャラ誕生日が星座別にバラけているから云々とかよく見つけるなと感心しますw)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

平均値ならラブライブ史上最高傑作

2期ありきのシリーズに総評書くか迷ったけど、程々にレビューすることあるので書きます。
先ずもって、上記タイトルの通り"スーパースター"、非常に良かったと思います。
良いところ悪いところありますけど、全部引っくるめた平均点なら、無印・サンシャインと比較してもベストだったのではないでしょうか。
もちろん当時のハマリ度や第一作というアドバンテージを考えるなら無印ですけど、仮に同時期に同じ感性で見たとするならば本作を上位に位置づけると思います。

最初に良かったのはやっぱりメンバーが5人だったことですね。
少数精鋭という言葉もありますけど、あれだけハマった無印1期に関しても、実は一番おもしろかった瞬間は序盤、穂乃果・海未・ことりの3人でスタートダッシュ(だっけ?)を歌ったシーンだった気がするんですよ。
とは言え、さすがに3人だと少なすぎるので、5人というのは丁度良かったです。
9人もいると魅力が分散されてしまうし、メンバー集めにシナリオの大半を使うというデメリットが生じてしまいますから。

さて、そのメンバー5人についてですが、性格のみ考慮するなら、旧作に比べ全員やや普通の女の子です。
この点を没個性と感じてしまった視聴者も中にはいたかと思いますが、個人的にはむしろ肯定的に受け取れました。
中二病キャラだったり、語尾に「ずら」や「ですわ」を言わせたりする闇雲なキャラ付けは余計なことで、少女たちの青春や王道アイドル物を表現するなら普通の子を題材にした方が絶対輝くと思うんです。

特に主人公について、無印・サンシャインはどちらも明るく無鉄砲な性格で、はっきり言ってしまえば名前が違うだけでほぼ同じキャラでした。
しかし本作の 澁谷かのん という主人公は、暗いとまでは言わないけれど、どちらかと言えば内気で大人びている性格です。
最初から挫折を経験してるだけあって、今までのような無鉄砲な側面は皆無であり、最初から最後まで慎重派の人間味あふれる少女でした。
これはラブライブでありながら過去作との差別化を図れる点で大きな意義がありました。
また、彼女は内気な性格ながら、友達思いで人の気持ちになって物事を考えられる一面もあり、主人公としての素養もバッチリでした。

そして特筆しなければならないのは、唐 可可(タン・クゥクゥ)ちゃんというシリーズ初の、いや国内アイドルアニメとして初!?の中国人設定です。
声優さんは本当に中国出身の方が演じてるので、「カノンサン!ククとイショにスクルアイドルやりまショウ!」みたいな独特な雰囲気がある喋り方。
しかも全然棒読みではなく日本語もお上手、なおかつ外国人特有の味のある発音が表現出来ていて文句なし。興奮すると中国語で喋ってしまうところも可愛らしいです。
クゥクゥちゃんというキャラクターを生み出せたことについては、もう素晴らしいとしか言いようがなく、飽きはじめていたラブライブシリーズを第1話で引戻してくれるインパクトがありました。

ここまでキャラクターについてだけでパーフェクトなレビューになってしまいましたが、残念な点がなかったわけではありません。
たとえば第8話の恋が加入する回のストーリーに関し、あまりに納得できない部分が多々あったことです。
恋の母親がなぜスクールアイドルの思い出を封印していたのか、そしてそれだけで恋がスクールアイドルを敵視し、文化祭を音楽科中心で行う決意に至ったのかの過程があまりに不十分でした。
また、とりあえず母親を故人にしとけば感動ストーリーになるという浅はかな脚本に不快感を感じました。

あとは平安名すみれの扱いです。
「ギャラクシー」や「ショウビジネス」という口癖から5人の中ではもっとも性格が特異だったとはいえ、周囲から異常なほどダメキャラ(グソクムシ)に扱われるには説得力がなかったです。
なんだかんだで常識人だし、勉強も料理も出来る器用さも持ち、幼い頃から芸能界にも足を踏み入れている、これで理由もなく低スペ扱いはあまりに不当に感じました。
「あの子がセンターじゃちょっと…」なんて陰口を言われたのは可哀想だったし、他4人がセンター交代を本人不在の場で議論する会話もどうかと。
まぁ、そこからクゥクゥ×ギャラクシーのカップリングが完成する展開は最高でしたけどね。

以上。これはもう今作というよりラブライブシリーズ全体に言えることですが、シナリオが大雑把で説得力に欠ける部分が見受けられることが少しだけ残念でした。
また、自分が利点として挙げた「少数精鋭」「普通の女の子たち」のキャラクター部分も、人によっては物足りなさを感じてしまったかもしれません。

レビューが予想以上に長くなったので、そろそろ打ち切りますけど、最終回はまだまだ序章という形で終了してしまったことから必ずや続編はあるでしょう。
今作の評価を付けるにはまだ時期尚早なのかもしれません。
曲については、正直ラブライブシリーズは個人的な旬は過ぎており、楽曲をちゃんと聞いてるわけではありませんが、OPとED、最終回の挿入歌を聞く限りLiellaの歌唱レベルは高いと思います。
NHKゴールデンタイムでの放送だけあって作画もライブ演出含め歴代随一でした。
てなわけで、トータルでシリーズ最高傑作であるということを最後にもう一度述べてレビューを締めます。


PS.もしかして2期、後輩入ってメンバー増えたりするんかな?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

59.4 6 2021年度のメディアミックスアニメランキング6位
Deep Insanity THE LOST CHILD(ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (92)
230人が棚に入れました
狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。そして、ここにひとり。とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

死に至る病

【紹介】
INSANITYとは英語で「狂気」っていう意味ですね。DEEP INSANITYだから、直訳すると深い狂気です。

シナリオは特に狂気って感じはしないですが、ただの民間人だった新人兵士をいきなり化け物との戦闘に投入するのは狂気ですね。新種の処刑ですか?
こんなつまらないアニメを世に送り出したことが一番の狂気ですけどね。

これは漫画版の未来で、ゲーム版の過去の話のようです。
人類はランドルフ症候群という謎の奇病で絶滅の危機に瀕しており、
南極に出現した巨大な地下世界には未知の病気の原因?と化け物と未知の資源があった。
金のため、組織のため、または自分の夢のために命をかけて謎の地下世界で戦う人たちの話。

【キャラクター】
キャラクターの個性が弱い。掘り下げの時間はあるけど、薄い。
なんか、生きてる感じがしないんですよ。
あと主人公が戦う動機が軽すぎる。
仲間なのに仲間同士の絆とか信頼関係が薄すぎるし連携も取れてない。

人類存亡の危機が迫っていて、それぞれ目的は違っても怪物がうごめく未知の巨大空間に身を投じているという過酷な状況の割にキャラクター達に悲壮感や危機感が足りない。
いつ化け物に襲われて命を落とすかわからない状況なのになんか他人事みたい。
これだけ危機的な状況なのにそんなことにこだわっている場合なの?っていつも思う。

【声優】
特に金髪童顔の人の顔の印象と声の印象が合ってない。
でも声優が悪いんじゃなくてキャラデザが悪い。
キャラクターの設定を考えればあの声のトーンは別に悪くないと思う。問題なのは童顔すぎる見た目。

【作画】
色使いが悪いのか、とにかく暗くて沈んでいる感じがします。
作画は全体的に低質で引いた場面の絵は特に酷い
カメラアングルが悪い
戦闘シーンの動きが悪くてもたもたしている。
化け物のデザインが微妙

【シナリオ】
シナリオ自体はそこまでつまらなくはないですが、雰囲気の暗さと演出の安っぽさとキャラの魅力のなさのせいで、それなりの話がつまらなく感じる。
やっぱり演出とかビジュアルって大事だなーって思いますね。

【1話が酷い】
{netabare}
なんかふわっとした感覚で軍に入って、ただの民間人なのにいきなり実戦に投入されて、敵が目の前にいるのに長々とまるでゲームのチュートリアルみたいな説明を始めて、戦い方なんてわからなくて戸惑う主人公にロクなアドバイスもせずやたら辛辣な言葉をかける仲間たち。
仲間がやられたのにケガを心配することもなく、なんか淡々とオネエ言葉で皮肉言う副隊長。
この連帯感の無さはなんなんでしょうか?
そして何故か覚醒して急に強くなった主人公。

{/netabare}

問答無用で一話切りされるやつですね。

【2話も酷い】
{netabare}
スミレが過去に枕営業?みたいなことさせられてそれがトラウマなのに、露出の多い服を着ているのはどういうことなの?
トラウマ抱えてて触れて欲しくないのに、男性の目は引きたいの?
トラウマが重いのに薄っぺらいので、共感ができない。

{/netabare}

2話以降も常にみんな淡々としていて、熱が感じられない。
キャラクターみんなやる気ないのかな?

【総評】
世界観の設定は面白いけど、演出等残念なところが目立つので台無し。

何もいいところなくて、見ているのが苦行。
さらにほとんどBGMがなく静かなので、暗い世界観やキャラクターとの相乗効果でとても眠くなる。

個人的にはこれが今期のワーストかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ソシャゲ枠にしては面白かった。

{netabare}
ソシャゲ枠にしては面白いと言ってもダメな点もかなり多い気がするアニメだけど、とりあえずキャラが少なくてしっかりと掘り下げもできていたという点と、ストーリーのわかりやすさから悪い作品ではなかったと思う。

キャラも不快なキャラは一切いなかったし、ヴェーラ隊長や主人公は結構好印象だった。
最後のエルシ―に関する話もそうきたかという感じで意表を突かれて結構展開として面白かった。
エルシー暗殺回も面白かったし、ソシャゲ枠にしては珍しくキャラの死亡もあって盛り上がりも作れていたと思う。

一方で残念だったのは一話で提示された"スリーパー"らしいことをほぼ全くと言っていいほどしていなかったことと、ランドルフ症候群がなんなのかとかが全然描かれなかったことかな。

全体としては面白いかと言われると微妙だけどそんなに悪くはない作品だったと思う。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
モブ厳。監督大沼心か。ゲーム原作かこれ?
メイドインアビスかな。説明してあげろやw
面白くないな。
けどゲーム原作にしてはキャラは覚えられる。
OP無駄にかっこいいな

2話 ☆3
OPかっこいい。地下アイドル... そりゃ地雷だろw
知ってた。これ何アニメだよ。この子かわいいな。

3話 ☆7
クスリ スリーパー結構悪事にも手を染めるのな。
なんとか症候群で眠った人がここにいるというオチかな?
ホモ展開でも始まりそうなセリフだなw
あのオカマのセリフ良かったな。これ言うほどひどくないね。
この歌い手も歌手になったのか。

4話 ☆4
何だよそのウサギ処理の仕方w 

5話 ☆4
がってんじょうちのすけw
ニンジンでおびき寄せられるのかw
てかそろそろスリーパーらしいことやってほしいなこのアニメ。
主人公俺か?w 電池少女みたいだな。

6話 ☆7
VS銃持ちの戦闘普通に面白いんだよなw
作画あんまりだけど。主人公平気でエルシー殺す気なのな。
こっちの方が見ていてストレスたまらん。
ちゃんと人撃つのいいっすね。どっかのプラチナエンドとは違う。
レギオンか? 作画w いやマジか。普通に人死ぬのかこのアニメ。
いや生きてそうだけど。これ普通に面白くね?

7話 ☆4
死んだんかよ。お通夜ムード CG 
隊長かっこいいし可愛すぎんか。奇襲しろやあほ。

8話 ☆6
16進数 めっちゃCG タイムリープ要素も足しちゃったのか。
少し話し広げすぎ感が否めない。

9話 ☆4
あいつもループしてる? 隊長可愛い。バーベキューしろ

10話 ☆5
理不尽 OPで見た。部外者が入れるんだなw 
死亡あっさり
てかスリーパーがどうのとかランドルフ症候群とかそっちのけだな。

11話 ☆4
目に良くなったOP 急にループするじゃん。
前回死亡するところまで計算済みだったってことか。
はよ殺せ リゼロ感あるなw は? 急な謎理論
なにやってんだよ、隊長! 盛り上がるはずの回だけど微妙だったな。

12話 ☆6
ほんとに単純なこと過ぎる。
エルシーの正体については意外性があって良かった。
実質親殺しのパラドックス 
ちょ、効果音がうるさすぎてバックグラウンドのOPの意味がないw
お前消えるのか...? ええ、主人公何で殺した。
結局敵の目的何だったの? 

曲評価(好み)
OP「命の灯火」☆8.5
ED「真珠色の革命」☆4
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

求めるのはシンソウか、それともキョウキか。

この作品の原作は未読ですが、メディアミックス作品となっており、漫画→アニメ→ゲームの順に時系列が並んでいるんだとか…

アニメを視聴しただけでは漫画やゲームとの繋がりは分かりませんが、完走後にwikiをチラ見すると、ほんの少しだけゲームとの繋がりは描かれていました。


狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。
この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。

原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。
そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。

巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、
人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。

そして、ここにひとり。
とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そういえば、「ランドルフ症候群」という設定がありましたね^^;
物語の序盤で、主人公のシグレがアサイラムの最前線について調査しているヴェーラ小隊に入ったばかりの頃、その症状に関する説明がありましたが、出てきたのは序盤だけだったので、すっかり忘れていましたよ^^;

ですが、導入はとても丁寧だったと思います。
主人公のシグレを軸にヴェーラ小隊の隊員一人ひとりが深掘りされているんです。
それに、このヴェーラ小隊の隊員は皆さんどこかしらに傷を負っていましたから、皆さんガードが堅いのは仕方ありません。

最初は、ヒーローを目指して入隊した前代未聞の変人扱いを受けていきましたが、この深掘りの中でしっかりとお互いの人となりを知り、絆を深めていくんです。

最前線では常に命のやり取りをしているので、絆を深め合う必要がありました。
気付いたら、シグレはすっかり小隊に溶け込んでいましたので…

ですが、物語が中盤に差し掛かると、展開に違和感が感じられるようになります。
その違和感の全容も物語の展開に伴って明らかになりますが、途方もない痛みの連鎖が私たちを待ち受けていたんです。
決してヒーローを目指して入隊した主人公のチャラい物語なんかではありませんでした。

物語も佳境に入ると、これまでの伏線を回収するように次々と真実が明るみになるのですが、時折、「これ知ったらゲームのネタバレになるのでは…!?」的な伏線も回収されるので、少なくてもアニメで描かれた物語はキチンと収束しています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木このみさんによる「命の灯火」
エンディングテーマは、伊東歌詞太郎さんによる「真珠色の革命」
兎に角、このみさんの楽曲が格好良すぎです。
それが物語終盤のバトルシーンでこの曲が流れてくるんですよ。
もう鳥肌モノでした…^^

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

60.7 7 2021年度のメディアミックスアニメランキング7位
D_CIDE TRAUMEREI(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (79)
224人が棚に入れました
舞台は渋谷。小学生の頃、優しく憧れの存在だった兄。その謎の死を目撃した龍平は、今や周囲にはその悪夢を感じさせない快活な高校生になっていた。キックボクシングに明け暮れる或る日、不思議な生物トリスに噛まれた夜、いつもとは違う夢を見る。巷で噂のドロップが闇を飛び交う中、歪んだ欲望と対峙する。彼がその先に見るものとは——
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

X-FLAGがモタモタしてるから…

1話感想{netabare}
お、モンストアニメの新作か。
異世界に居た2人ってデトラビで、主人公を噛んだネコだかタヌキはオラゴンでしょ??
と思ったら違ったらしい、うっそーん。
ま、まぁモンストアニメを切らせてたところなので助かる。
と思ったら…あれ?ここ(あにこれ)ではモンスト系、フル3Dで人外アクションものって不人気なんだったっけ?
それが良い悪いってことではなく、私は好きみたい。
好きっていうか平気って感じか、内容がつまらなかったらどうにもならんし。

で内容だけど、1話段階ではなんとも…とりあえず切る理由は無いってトコロ。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
一通り仲間が揃うまで急ぎ足なんだろう、ってことで雑に感じても気にしない様にはしてたけど…。
ちょw伊吹咲の普段着ソレかよ、ってかそれで登校してんのかよw
なんだろう、ペルソナでは「そうならないように物凄く気を配ってた部分」を、こっちでは思い切り踏み抜いちゃった感。
パレスを攻略して憑き物が落ちるのはまだしも、だからといって前後での変化が大きすぎると視聴者が戸惑うというか…。
「前の方が良い」と「今の方が良い」で意見が割れちゃうというか、どうせメメントスに入ったら過激な格好になるんだから普段はお堅い格好の方が良かったんじゃないかなー?と思ったり。

なんて思ってたら3話最後、“スカーレットネクサス”のキャラが出張して来た!?
立場的にはPSO2(これもシリ構大野木だ)のペルソナを予想するが、あんまり込み入った話にはならない気がするので、違うかなぁ?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
な、なんだこれ…雑っ。
5話まではキャラ紹介パートなんだろう、として雑な部分は気にしない様にしてたのに、6話、ストーリーパートに入ったと思ったらキャラ紹介パートより雑じゃねーかw
これまで登場したキャラがチーム加入or救われる展開が続いたので、「ハイハイ今回もそういう流れねー」と思わせてといて違うというサプライズを狙ったのかも知れないが、それでも雑。

まず、トリスってただの人に見えるの?
今まで認識できるかどうかを試すため見込みありそうな奴に「噛む」行為をしてたんだと思ったんだが…噛んだことにより力を付与してるとかじゃないよね?
カズハにトリスが見えるか探る、またはカズハがトリスを見て驚くってシーンは、無いとアレじゃね?
そしてカズハと接触して教団に両親が囚われてると聞いて救出することに…って、待てい!

教団について他に聞くことあるだろ?

せめて、せめて、カズハはまだ主人公達を信じられなくて、両親を救ってくれたら知ってる事は全部話すという取引を結んだのならまだ分かるんだが、そういう描写は無し。
でもって次にやった行動が派手な囮作戦…。
えっ?
「カズハの両親が人質になってるので教団にはこちら側の動きを悟られてはいけない」って前提じゃないの?
逃げた奴が教団に戻って両親に何するか分からないって不安に思わないの?
ってか逃げた奴を尾行すりゃいいじゃん、カズハに変装して捕まったフリして潜入すりゃいいじゃん。
「現段階では教団についてそこまで(視聴者に)教えられない」って意図が見え見えで…なんだこりゃ?

そして悪手取りまくったせいで両親死亡、そりゃそうなるわw
ただ、だったらそこでカズハに「お前達のせいだ、こんなんだったら素直に教団に戻ってれば良かった!」と…責めさせろよ。
「アンタ達のせいで!」「オレ達がバッフクランと一緒だというのか!?」くらいやれよー。
対物ライフルでヘッドショットしたんだたら頭吹き飛べよ、木っ端微塵になれよ。
龍平達にゲロ吐かせろよ(トリスだけ平然)、ヤベー奴を敵にしてたんだと恐怖させろよ。
ショッキング展開にしたいんならね。

作戦の幼稚さと以後の展開がかみ合ってないというか、中途半端でショッキング展開にしたいんだかマイルドに進めたいんだかよくワカンネー。{/netabare}

7話感想{netabare}
囮作戦なんてアホアホ計画を実行してしまったこと、逆に囮とされたカズハの両親にまんまと釣られてホイホイとスナイパーの射線上にカズハを連れて行ってしまったこと。
あるいはいつ自分もスナイパーに狙われてるか分からない等…めっちゃ後悔とビビりでコソコソ活動するモンだと思ってたら──
なにのうのうと寿司食ってんの?
ナンだこいつら、人の心は無いの?
組んだストーリーを展開させるのに手一杯でキャラが生きてない、同期似た系統として結構比較して見てる“スカーレットネクサス”といい勝負。

なんだろう、大野木のせい?
PSO2も同じような部分はあって、だけどあっちは一般人ではなくダーカー退治しか能の無いアークスだったり、ルーサーやシオンがウラで手を回してる・フォローしてるんだろうってことで、そこまで違和感は無かった。
こっちで同じ様に受け取るには…トリスが何か企んでるでもなきゃ難しくないか?
えっそうなの?ならいいけど…いいのか?{/netabare}

8話感想{netabare}
スタッフいちいち調べてないんだけど、この回の脚本はメインの人と別?
龍平の性格が大きく変わってて戸惑った。
古い作品…1年モノの作品だと回によってキャラの性格が違うことはちょいちょいあるしある程度は許容できるけど、1クール(だよね?)の作品でこれってどうなんだろう。
というか、カズハが両親共々殺されたのは龍平のせいだと思ってる私としては慙愧の念に苛まれてるのが妥当で、気落ちするどころかオラついてるのは恐怖すら覚えた。

しかもエレベーター内であれだけ暴れといて最後蘭堂と仲良くなれたのは、あくまで蘭堂がこれまた腹立つくらいお人好しで我慢強く友好的に接してくれただけに過ぎない。
「こんな態度してるけど実はいいヤツ」って素振り、いわゆる「見直した」ってシーン、無かったよね?
ってか東京生まれの東京育ちって地方出身者は慣れたモンで、そこまで突っかかることは無いと思うんだがなぁ。
島と東京を比較して悪く言われたとしても…そうだなぁ、“お前はまだグンマを知らない”で群馬県民がガチ怒りしてるとでも思ってるんだろうか。

というか何であんな表現をしてしまったんだろう?
早く屋上へ行きたくて焦ってる姿を書きたかったんだろうけど、オロオロするタイプでもないし、能筋キャラとして暴れさせるのが相応しいと思ったのだろうか。
他にやり方無かったのかなぁ…?

と考えてたらふと思った。
いやね、最近某アニメで「中国で配信の再生数が多い(≒だからこの作品は素晴らしい)」みたいな評価をどこかで聞いて、それに違和感を覚えてまして…。
今回の龍平のエレベーター内での行動、個人的には不快で仕方なかったけど、中国人なら何とも思わないのかも知れない。
あんま言うと差別だヘイトだ言われそうだけど、「海外でウケるのは良いこと」に疑問を持ってた私としては、その答えの一部を得たようなそうでないような。
この作品が中国ウケ狙ってるかどうかは知らんけどね。{/netabare}

12話までの感想{netabare}
10話、ラブレターを他人に見せびらかすとか、龍平のキチガイっぷりは健在。
というかそれを咎めない周囲の連中もどうなんだ?
本来は「隠そうとしたがバレてしまう」というシーンがあったんだけど、尺の都合でカットされた…と考えるのが精一杯の好意的解釈だろうか(そこまでしないといけないの?)。


そんなことより11話ですよ。
余りにも突っ込みどころが多すぎて整理し切れない、放送の順番ごとに列挙してきます。

ダークファルスペルソナが龍平にトドメを刺す余裕はいくらでもあったのにそれをしなかったことに対しゼシカは「我々はいい様に踊らされてるだけかも知れない」と推測したが…えっ、今更!?
言ったじゃん、カズハを狙撃されて以降「いつ自分も狙撃されるか分からないと怯えて暮らすハズ」なところを、そうじゃなくてのうのうと寿司食ってるのが変だって。
で、そういうところに気の回らないアホキャラ共なんだったらアホキャラで一貫しろよと。
今更軌道修正してマトモそうなことを言ったって変テコさが増すだけ…下手に言い訳して傷口広げてる。
更にはレナが龍平のことをよく分かってるじゃんと冷やかされて「ただの幼馴染だから」と照れるが…いやいや、これも今更!?
10話のラブレターの件で嫉妬めいた態度が一切無くて「ああそういう間柄なんだ」と解釈してたこちらとしては寝耳に水、何なんだ?情緒不安定じゃね?

そして兄の書斎からトロイメライのスケッチを発見して「これは…トロイメライじゃねーか」って…えええ、その位の絵だったらゴマンとありそうじゃね?
もうちょい特徴的な絵には出来なかったのか?
伊吹咲が警視庁システムの顔認証パスをちょろまかして来たのも、“P5”で新島真が葛藤なども含め結構な尺使ってやったことをサクっと端折っちゃって、ナンなんだかなぁ。
と思ってたらレナが村瀬に裏切られたことに突如涙を流して悔しがる、だからなんで今更なんだよ!それやるんだったらもっと前に済ませとけよ。

と、Aパートだけでこの通り。
キャラが情緒不安定すぎて見てるこっちまで情緒不安定になりそう、頭おかしゅうなるで。
ひょっとして11話シナリオ担当の方は前の回までの内容を聞かされてなかった?
そうであっても調整役にシリ構や監督が居るワケで、なーんともヘンな感じ。
これでシリ構が鈴木雅詞だったら「仕方無いなぁ」で済む(文句は言うが)が、そうじゃないところが恐ろしい、マトモな人材居ないの?
Bパートはストーリーモードというか次回とセットって感じなので11話段階では何も言わない。


という中での12話、こ、これは…ロードオブヴァーミリオン!?妙な殺戮始めちゃう辺りね。
「捧げる」の瞬間、レナが割り込んたせいでそっちがウィアードになってしまったって状況だけは分かるが、それ以外の部分はようワカラン。
特に兄の死んだ時期とカズハが逃げ出して「焦った」時期が全く違う気がするんだがどういうことだろう。
ま、まぁ次回次第?
というか村瀬の口車にまんまと乗せられてベルベットルームに一人で行ってしまった龍平が一番悪いとしか思えないのだが、一切悪びれることなく仲間に噛み付くのが…やっぱキチガイ。

最後の腹刺しは、目的と手段がアベコベになってる(自然保護を叫びながら太陽光パネル設置のために山を切り開くみたいなの)ってことだろうが、この構図、覚えがあるぞ…?
と思ってたらこの回のシナリオが大野木で思い出した。
PSO2のナベリウスでエルダーにそそのかされたゲッテムとメルフォンシーナ(メルランディア)じゃねーかw
トチ狂った身内に腹刺されるネタ好きだねぇw

とりあえず次回、龍平が後悔と絶望の中息絶えるオチだったらいいなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ゲーム原作はやはりつまらない

ゲーム原作、CG、THE ANIMATIONの時点で見る気が起きなかったけど暇だったので視聴。
スカーレットネクサスの方がまだ面白かった。

{netabare}
やはりゲーム原作らしくわけのわからない用語が頻出。
公式サイトを見ながらでも理解できない部分が多い。
あのぬいぐるみみたいなやつの存在とか結局何だったのかいまいちつかみきれてない。
まあそれでも大筋のストーリーがつかめる分まだその点で言えばソシャゲ原作にしてはマシか。
ただ、普通に話も面白くない。

脚本が酷い。
操られて明らかにやばくなってる味方を主人公が庇おうとして前に立ちふさがって普通に刺される展開、敵を目の前にして喧嘩、なぜか人がスナイプされて死んだのに警戒も救命活動もしない主人公達、実は敵でしたオチ(つまらない)の友人とすぐに協力し合う展開...など色んなとこ滅茶苦茶。
ゲーム原作っていっつも実はこの人が黒幕でした!とか、友人の裏切りみたいな展開やってるイメージあるけど、そういうのが面白いのはゲームだけで、伏線も過程も何もなしにアニメでそれをやられると滅茶苦茶に感じるだけだし、そもそもあの友人に全く印象ないしで意外性も全くない。
一話完結の話もエンドレスエイトみたいなやつを除いて面白くない。
大抵不快なキャラ、バカなキャラばかりが出てきてつまらない。
主人公たちの解決方法も説得も納得いかない。
3話は特に酷かった。
社会問題を雑に扱うアニメだという印象。
そして、最終回は結局何もかもぶん投げて何も解決せずに終わり。
何だったんだこのアニメ。
そもそもセリフがきついからキャラも好感持てないんだよね。

それと戦闘シーンはエフェクトはいいから面白いんだが、キャラデザがアルペジオの頃より劣化してないか?
いや、普通のアニメに近づけるのではなく、CGはCGとしての道を目指しただけか?

EDが良かったです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 2/10
OP微妙。CG...なんのアニメだこれ。
??? 視聴者置いてけぼりにもほどがある。
ちょっとホラーテイスト。
主人公ボクサー? デザリアが敵?
轢かれたw ホント何言ってんだ。
何で最初は寝てる間に夢としてつながったの?
謎覚醒主人公。ノッカーアップ=覚醒?
これ一般人にも見えてんのかよw 記憶からも消えるのか
ノッカーアップはデザリアと戦う人のこと? 

2話 2/10
ほんと意味不明系ゲーム原作クソアニメ増えたなぁ。
しょーもな。ただただ不快なしょーもない演出。
トロイメライってこの状態のことを言うのか。
え?あの状態から助かるの?
警察呼んどけよ。こんな父説得できんだろ。
EDめっちゃいいな。

3話 0/10
いやあのレベルの捏造は無理だろw
は? あほくっさい展開。なんだこいつ。
これだから友達出来ないんだろ。
ほんとなんだこいつ。つまらない会話、展開。

4話 5/10
てか意味わからん動物みたいなキャラが急に増えてるし。
社会問題を雑に扱うアニメ。
お母さんの声優下手すぎる。まあまだマシ。

5話 6/10
ウィアードってなんだっけ?
落ちてる怪しい飴食べんなよ
犯人余裕だな。スカネク<D_CIDEになってきた。

6話 2/10
こういう子供が大人をからかう展開寒いって。
まず救命処置しろや。
親が死んでる場で何でこんな冷静、何でこんな普通に話せる。
何でそんな都合よくスナイパー構えてんだよw
しかもカメラ映像で正確に射撃ってw 

7話 4/10
こいつらと仲良かったんじゃないのかよ。
ナイフって。カズハがまだ生きてて実は敵だったとかいうしょーもない展開じゃないよね。

8話 4/10
地方を馬鹿にして正論を言われるks主人公。
普通おとぎ話との一致は偶然だと思うだろw
何で根拠なしに絡めて考えてるんだよw
そんな勘は鋭いのに兄が口封じで殺されたことは想像できないんだな

9話 7/10
淫夢 エンドレスエイトか?
3回で終わってくれてよかった
 記憶は普通に引き告げるのかよ。
戦闘はあっさりなんだな。

10話 3/10
てか、何でここにきて普通の話っぽいのが続いてるんだ、あの八話から。ほんとゲームってこういうしょーもない裏切り展開好きだな。
意外性のある展開作りたいだけじゃん。
話が滅茶苦茶になってるだけだし

11話 4/10
兄が実は生きてて敵のボスとかはないよね。
謎ハッキング草
バールとかリベンジャーズか?
情報統制ガバガバかよ
なんで主人公そう簡単に裏切者の言うこと信じる。
また同じように信じるバカがいるw
草、予想的中、ほんとに奇を衒いたいだけのよくあるダメアニメ。

12話 0/10
こういう展開しょうもな。
草、血出すぎやろ。レナ普通に敵を倒そうとしてるけど敵対してんの?
いや主人公自己中かよ、世界を守れよ。
なんでここで内輪もめしてるんだよww
ギャグアニメ。
この眼鏡も結局説得で来てないのかよww
もういいわこの茶番アニメ

13話 1/10
急に意味不明展開 アストラル体とは。
これまとめきれなそう、最終話だよね? 俺たたかよ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「獣の理」4/10
ED「BLACK LOTSU」 9/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この泪は 現実か 夢物語か

この作品の原作はゲームだったみたいですね。
wikiによるこの作品のジャンルは「ホラー」だそうですが、ホラー要素ってありましたっけ…^^;?
もしかすると原作ゲームにホラー的要素が盛り込まれているのかもしれませんね。


舞台は渋谷。

小学生の頃、優しく憧れの存在だった兄。
その謎の死を目撃した龍平は、
今や周囲にはその悪夢を感じさせない
快活な高校生になっていた。

キックボクシングに明け暮れる或る日、
不思議な生物トリスに噛まれた夜、
いつもとは違う夢を見る。

巷で噂のドロップが闇を飛び交う中、歪んだ欲望と対峙する。

彼がその先に見るものとは—


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

アニメーション制作はサンジゲンさんなので、3DCGアニメーションだと思うのですが、最初に感じるのは3DCGアニメーションのクオリティが向上している点です。

3DCGアニメーションのキャラデザって、細やかな表情や個性の表現が難しかったと思うのですが、この点がどんどんレベルアップしていると思うんです。

CPUの処理速度が上がったり、記憶媒体の容量が大きくなるなどインフラ面も拡充の一途を辿っているので、もしかすると近い将来、2次元と遜色ない高いまで昇り詰めるのかもしれません。
個人的には味のある2次元が大好きなんですけどね…
でも、圧倒的情報量を持つ3DCGアニメーションも十分魅力的だと思っています。

一方物語の方は、願いと負の感情を題材にした物語となっています。
誰もが心に抱く「願い」は、往々にして叶わないことを知りながらも、人は強く願ってしまいます。
願いは十人十色で大小様々であることから、叶えられる願いと叶わない願いの2つに分けることができます。

叶えられる願いはそこでサイクルを回し続ければ良いと思いますが、問題なのは叶わない願いの方…
叶えるだけに見合った努力と研鑽を積んでいれば別ですが、大抵は、これをすっ飛ばして結果だけを求めようとしてしまいます。
だから、結果を得るのに代償が必要になるのだと思います。

甘く都合の良い言葉を耳元で囁かれたら、それしか縋るモノがなかったら絶対に手を出してしまうと思うんです。
これが人間が一番陥りやすいワナの一つなのではないでしょうか。

この作品でもこの人間の弱い部分を巧妙に突いてくるんです。
そして傍から見ているのと当の本人とでは見え方が違うのがやっかいなところ…
そりゃ、願っている本人と第3者とでは当事者意識に段違いの差があるので、当然と言えば当然なのですが、当の本人には気付けないんですよね。

こういうことって、私たちの身の回りでも良くあることだと思います。
だって、これも一つの選択なのですから…

キャラデザは総じて良かったと思います。
個人的には伊吹咲 愛莉みたいな感じが好みなのですが、今回はギャルの毛利 玲菜一択で。
ギャル…のことはは良く分かりませんが、彼女の真っ直ぐさには好感が持てたので。

オープニグテーマは、東京事変さんによる「獣の理」
エンディングテーマは、燐舞曲による「BLACK LOTUS」
東京事変は、椎名林檎さんの結成されたバンドであることを今回初めて知りました。
燐舞曲は「D4DJ」からの派生ですね。

1クール全13話の物語でした。
3DCGアニメーションのクオリティって、どこまで上がるんでしょうね。
いつかは、実写の様にあらゆる物体が動き出すのかもしれません。
こうなったら「アニメ最強時代」が到来するんでしょうね。
2次元の作品も愛すべき存在ですが、そんな未来も見てみたい気がします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

65.9 8 2021年度のメディアミックスアニメランキング8位
かぎなど KeyミニキャラTVアニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (83)
288人が棚に入れました
Key初のクロスオーバーワールド作品、ミニキャラTVアニメ「かぎなど」

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

言われてみればKey作品が一堂に会するのってないよなあ

これまでのKey作品の感動的な内容をテーマごとにまとめてそこにギャグテイストの横やりを突っ込む作品としてスタート。


それ以降はよくある等身が小さいキャラクターによるパロディ。
Kanon、AIR、CLANNAD、智代アフター、リトルバスターズ!、Rewrite、planetarian、Angel Beats!から
ほしのゆめみが俯瞰している感じ。


1話が短いからよく分からんで見ても特に支障はないかと。
実際、僕もKeyの全作品を全くもって網羅できていないし、見ても忘れている作品もあるし。
なんかよく分からない終わり方。


主題歌
ちいさなキセキ Lia
変わらず透き通るええ声。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
『私立かぎなど学園』。 そこは、20年以上に渡って世界中のkeyファンより琵琶湖の総水量(推定)を上回るほどの涙を搾り取ってきたという、伝説の猛者たちが集いし魔境……もとい、理想郷である。 ファンの涙腺だけでは飽き足らずついには世界の壁すら破壊して集結した綺羅星たちの目的--それは新たな世界で新たな学園生活を謳歌すること。 どこまでも自由で。 どこまでも楽しく。 どこまでも幸福な。 夢のような物語、始まります。


1. クライマックスなど
『プラネタリウムへようこそ! 当館解説員のほしのゆめみと申します』。 どこにあるのか誰も知らないプラネタリウム。可愛いお客様が訪れて、投影されるのは今なお色あせることのない懐かしい記憶。小さな奇跡の物語はここから始まる。

2. タイトルなど
『テロリストとか来ねえかな……』。 若者とは、時に平凡な日常を覆す非日常に憧れる。もしかしたら同じクラスのあの子たちも、そっち側の住人だったりして? そしてそんな希望に応えるように、非日常は文字通り教室に飛び込んでくる。

3. 部活など
『良い物を見せてもらいました……』。 部活動と言えば、学園生活の華。文化系の部活も悪くないけれど、やはり体育会系の部活が熱い。ぶつかりあう、若者たちの青臭い理想と矜持。これこそ、まさに青春の1ページ。

4. 水着など
『わふーっ、冷たいですーっ!』。 今日は待ちに待ってた水泳の授業。男子たちにしてみれば同級生女子の水着姿というレアな光景は、消毒槽やシャワーで唇が青紫になったとしても見逃せない。そして女子は女子で、色々思うところがあり……。

5. 休日など
『俺が大道芸ってやつを見せてやる』。 学園の外にも、もちろん世界は広がっている。マーテル会主催のフリーマーケットが開催され、そこで夢のラーメンセットを目指して人形芸にいそしむ一人の男。しかし、そこには男を超える真の『最高』がいた。

6. 妹など
『妹が可愛くないなんて思考の持ち主いるのかしら?』。 妹を愛することに理由はいらないが、それはそれとして妹への愛は語りたい。そういう兄や姉が集まって、ただですむわけもなく……?仁義なき妹トーク、開幕!

7. 茶番など
『妹こそが人生の宝物……』。 まさかの妹回後編。それほど、兄や姉による妹への愛は深いのだ。ところで肝心の妹は、兄や姉のことをどう思っているのだろう? 妹への幻想のその先、明らかになるのは妹の現実で……。

8. ソウルメイトなど
『シャカシャカヘイッ!』。 人は誰もが大切の者とのつながりを求める。自分は一人ではない、そして、あなたも一人ではない--と。人と人と結びつけるもの……それは、血? それとも、恋? もしや、魂? あるいは--声?

9. 主人公など
『『『ギルティ』』』。 --かぎなど学園のとある教室。ひとけのない放課後、そこに五人の覆面の男たちが集う。はたして、そこで交わされる会話とは? そして、男たちは何者なのか? 五人に共通するのはヒロインたちへの深い想い。果たしてその正体とは?

10. 学園祭の準備など
『了承』。 修学旅行に並ぶ学校行事の一大イベント、学園祭。こういうのは本番も楽しいけれど、準備もまた醍醐味である。それは、様々な世界の生徒たちが通うかぎなど学園であればなおさら。さあ、テンションあげていってみよう!

11. 学園祭本番など
『私、大恐竜ミスズゴン』。 かぎなど学園学園祭開幕! 通っている生徒が生徒だけに、楽しいけど何が起きるかわからない。そう、本当に何が起きるかわからないから、本来ならばありえなかったような奇跡なんかも起きたりして?

12. 学園祭終了、そして--など
『だから私たちはぶち壊す!』。 学園祭の大トリを飾るイベントは、定番のミスコン。多くのギャラリーを前に、うら若き生徒たちは己の美を競いあう。そして、学園祭も『かぎなど』もクライマックス! --と、思われたその時!?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Keyの20周年メディアミックスプロジェクト作品

この作品の…というより、この作品の元ネタになっている作品は全て視聴済です。
今回改めてチェックしてみると、視聴済なのはTVアニメ作品で、劇場版のAIR 、CLANNADやクドわふたーは未視聴でした。
こういう企画は、視聴しようと思いながら忘れている作品を思い出させてくれるので、個人的には嬉しい限りです。

この作品は『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Rewrite』『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』
そして『Angel Beats!』に登場したキャラが一同に介してコメディを繰り広げるクロスオーバー作品です。
つまり「Charlotte」と「神様になった日」以外の全ての作品が対象になっているということ…
これだけの作品の登場人物が一同に介するって凄いことだと思いませんか?


――これは、小さな奇跡の物語。

本来ならば決して出会うことのなかった、違う世界、違う時間に生きる数多の綺羅星たち。
はたしてどんな運命のイタズラか、そんな星々が集うことになった空の名は、『私立かぎなど学園』。

そこで待っていたのは、毎日がお祭りのような、愛と夢と希望がいっぱいの学園生活。
不思議な出会いと交流は、星々に新たな輝きをもたらします。
そして、その輝きの果てにあるものは……?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思うこと…
相当難易度の高い作品だったのではないでしょうか。

まず、元ネタの作品を視聴していないと、何がなんだかさっぱり分からないと思います。
そして例え視聴していたとしても、ブランクで内容やキャラを忘れている場合も然り…

ですが、記憶に強く刻まれているシーンや楽曲のフレーズの一部には激しく反応することができます。
例えば、AIRに登場した国崎往人や神尾観鈴、或いはCLANNADの岡崎朋也や古河渚らの事はどうやっても忘れることなんてできません。
だから、私にとってこの作品は第1話のクライマックスが一番テンションが上がった気がします。

それと、思わず期待しちゃう…というのもあったと思います。
例えば、CLANNADの登場した岡崎朋也の友人である春原陽平には、往年の名台詞がありました。
今回いつ出るのかというワクワク感を感じていたのは、きっと私だけじゃないと思います。

ただ、あまりにも登場人物が多すぎるのと、キャラデザが似通っているので
「あれ、誰だっけ…^^;!?」というキャラがいたのも事実です。

本来なら元ネタの作品を復習してから視聴に臨むのがベストだと分かってはいるのですが、なかなかその時間の捻出が難しいんですよね。
思い返してみると、第1話のクライマックスが導入編だったのかもしれません。

そんなことないか…最終話のラストで流れた楽曲とゆりっぺの一言…
これも次に繋がる布石だったみたいです。

主題歌は、Liaさんの「ちいさなキセキ」

1クール全12話の物語でした。5分枠のショート作品なのでサクッと視聴することができます。
4月からは「シーズン2」の放送と配信が始まるそうです。

公式サイトのTOPページは早くもシーズン2一色です。
中央にゆりっぺ、天使は新キャラでしょうか、渚、あゆ、観鈴、そして篝も絶妙なポジションをキープしているのではないでしょうか。
元ネタをどこまで思い出せるかは記憶との勝負になりますが、シーズン2を楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

世界ふしkey再発見

※ショートものは一律3.5点評価してます

おおむね10年くらい前のアニメ界で一世を風靡したkeyブランドの数々の作品をパロった5分一本勝負。20周年のメディアミックスプロジェクトの一環でとのこと。
知らなきゃ知らないでデフォルメキャラがわちゃわちゃしてるのを楽しむこともできましょうが、往年の名作群に触れている方ならより楽しめる仕様となってます。

元ネタはこちら↓
「Kanon」「AIR」「CLANNAD」「リトルバスターズ!」「Rewrite」「智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜」「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」「Angel Beats!」

私の視聴済み作品は半分くらい。「Kanon」「AIR」「CLANNAD」「Angel Beats!」です。



■おすすめポイント

1.あのネタ再び↑
 名シーンに事欠かない作品群ですので感慨もひとしおとなるかもしれません。
 シーンを彩る曲も思い当たるフシありありでやってることはパロディというギャップも味がある。

2.同窓会
 新陳代謝の激しい声優業界ですので最近お目にかかれないあの人この人に再会できます。 
 {netabare}AIR神尾観鈴役の後任は真田アサミさん。以下記事からの引用。
 Keyは「神尾観鈴について議論を重ねた結果、『AIR』を表現するのに欠かせないキャラクターの一人であることから、キャスト変更の上登場するという決定をいたしました」「後任についてはオーディションを開催し、ゲーム版『AIR』開発スタッフも交えた検討の結果、真田アサミ様に演じていただくことになりました」とキャスティングの経緯を語った。また真田は「オーディションを受けさせていただくことになり、ラジオやアニメでご一緒した時の川上さんを思い出しました。どんな役でも伸び伸びとキャラクターを演じ、現場を明るくまとめていく姿にとても憧れました!」と川上との思い出を振り返り、「私が大切にしたいと感じたものをもう一度しっかり抱え、川上さんが大切に紡いだ観鈴を、しっかりと受け継いでいきます!」と意気込みを話している。

 様々なご意見もありましょうが、こうして再び故川上さんのGREAT WORKSに光をあてる意義はあったと思います。{/netabare}

3.主題歌といえばこの方
 Liaさんありがとう!


■こりゃどうかしら?なポイント

1.あのネタ再び↓
 名シーンほぼ感動的な場面ですのでパロディは諸刃の剣ですね。各個人の思い入れ度合いによる。

2.key作品の一長一短
 突飛なキャラが多いとインパクト強めで覚えてる部分もありますが、一方で突飛なキャラが多いことは物語進行とキャラのアクの強さが喧嘩したりで作品を離れると忘れがちに。一般的な作品より短期記憶で勝負!みたいなところあると思ってます。インパクト重視で賞味期限が早い。
 加えて登場人物が多く、さらに一世を風靡したのは10年以上前です。パロディも元ネタおさえてないと十二分には楽しめないでしょう。


楽しめたというより「そういえばあったな~これ」と懐かしさ喚起の側面が強いです。5分ですし腰据えての鑑賞よりも流す感じでどうぞ!
アフレコ終わって「久しぶりに飲みに行こうよ!」なんてやりとりがあったかもしれませんね。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.11 初稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

62.2 9 2021年度のメディアミックスアニメランキング9位
プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (132)
263人が棚に入れました
日光市に本拠を置くアイスホッケーチーム、ドリームモンキーズ。そのドリームモンキーズが開催する体験教室の門を叩いたのは、地元に住む中学生、愛佳と彼女に強引誘われた妹の彩佳、幼馴染みの薫子と真美。同じ参加者には梨子と尚美の姿もあった。練習後、皆、すっかりアイスホッケーに魅せられてしまい。「来週も参加しようよ」と言うまでになっていた。やがて監督の羊子から誘われて、愛佳、彩佳、薫子、そして梨子と尚美はドリームモンキーズに正式に所属することになる。そんな中、強豪チーム釧路スノウホワイトに所属していた有名選手、優がチームを辞めるだけでなくアイスホッケーさえも辞める決意を固め祖母の住む日光へとやってくる。「もう二度とリンクに立つことはない」そう思っていた優を再びリンクに引き戻したのは、羊子と愛佳達だった。こうして優を迎えた愛佳達ドリームモンキーズ新人チーム。練習試合、合宿などを経て、皆、それぞれ成長していき、またチームも一丸となっていく。「心の絆でパックをつなげっ!」を合言葉に、大会に臨む愛佳達ドリームモンキーズ。果たして、その結果は!?これは少女達の、汗と涙の成長物語なのである。

声優・キャラクター
増田里紅、本郷里実、相良茉優、北守さいか、汐入あすか、森山由梨佳、青山吉能

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

心の絆でパックを繋げ!

この作品は、オリジナルアニメ先行のメディアミックス作品だそうです。
TVアニメのラストで愛佳が「アニメの続きはゲームで!」と言っていたように、来年の3月にゲームが発売されるんだとか(wikiより)。


日光市に本拠を置くアイスホッケーチーム、ドリームモンキーズ。

そのドリームモンキーズが開催する体験教室の門を叩いたのは、
地元に住む中学生、愛佳と彼女に強引誘われた妹の彩佳、幼馴染みの薫子と真美。
同じ参加者には梨子と尚実の姿もあった。

練習後、皆、すっかりアイスホッケーに魅せられてしまい
「来週も参加しようよ」と言うまでになっていた。

やがて監督の羊子から誘われて、愛佳、彩佳、薫子、そして梨子と尚実は
ドリームモンキーズに正式に所属することになる。

そんな中、強豪チーム釧路スノウホワイトに所属していた有名選手、
優がチームを辞めるだけでなくアイスホッケーさえも辞める決意を固め祖母の住む日光へとやってくる。

「もう二度とリンクに立つことはない」

そう思っていた優を再びリンクに引き戻したのは、羊子と愛佳達だった。

こうして優を迎えた愛佳達ドリームモンキーズ新人チーム。練習試合、合宿などを経て、皆、それぞれ成長していき、またチームも一丸となっていく。
「心の絆でパックをつなげっ!」を合言葉に、大会に臨む愛佳達ドリームモンキーズ。

果たして、その結果は!?

これは少女達の、汗と涙の成長物語なのである。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品の視聴を初めて気付いたこと…
これって、「Wake Up, Girls!」と「ウマ娘 プリティーダービー」を足して2で割った様な作品という印象でした。

みかこし演じるドリームモンキーズの松永監督と、「Wake Up, Girls!」の丹下社長の雰囲気が一緒である上、試合に勝利するとウマ娘の様にビクトリーダンスがあるというじゃありませんか…

まぁ、この設定に感じる二番煎じ感は止む無しとしても、アイスホッケーに打ち込む姿勢や試合のプレイスタイルには作り手の気合がしっかり感じられました。

それと、アニメの聖地となる地元に愛着のある作品だとも思いました。
エンドカードには、日光市内の名所が登場していましたし、地元のイベントとも積極的にコラボしている感じはとても好印象です。
印象は見ていてとても気持ち良いものでした。

それだけじゃありません。
公式サイトでは、日光だけじゃなく、釧路とのコラボキャンペーン情報も記載されていました。

実はそれだけでもないんです。
公式サイトには「プラオレ!は日本のアイスホッケーを応援しています」というコーナーがあり、日本代表を応援したりしているんです。

更に実際の試合には、日光ドリームモンキーズに出演した声優さんが応援に駆けつけて、イベントや試合の解説などもやってくれるんだとか…

氷上の格闘技であるアイスホッケーの競技人口は、全世界で約180万人もいるそうですが、日本の競技人口は約2万人しかいないそうです。
マイナー競技ですが、業界全体で盛り上げようとする姿勢は嫌いじゃありません。

この作品で描かれていたのは、主に女子高生のプレイが中心でした、男子のプロともなると迫力も全然違うんでしょうけれど、それでもこの作品から氷上の格闘技であるスポーツの片鱗は感じられました。
まぁ、あれ以上女子高生にやらせたら危ないでしょうからね。
そのギリギリの線でアイスホッケーのプレイが描かれていたのがこの作品の特徴であり、見どころだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、メインキャストの増田里紅、本郷里実、相良茉優、北守さいか、汐入あすか、森山由梨佳、青山吉能から成るユニット「SMILE PRINCESS」による「ファイオー・ファイト!」
エンディングテーマは、May'nさんによる「オレンジ」

1クール全12話の物語でした。
アイスホッケーと真摯に向き合っている点や試合の熱量などしっかり堪能させて貰いました。
個人的には総じて楽しませて貰えた作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

色々ずれてる気がする作品

アイスホッケーが題材の萌えアニメ

{netabare}
アイスホッケーをもっとちゃんとやってくれたら高評価だったんだが...
最初の方から刺繍をやっててなんか違くね?感があり、ホッケーをやり始める動機も雑...
で、刺繍ぐらいならまだよかったけどアイスホッケーの試合の後に謎にライブが始まって、とよくわからない。
露骨にゲームだったかな?で儲けるための要素を入れてきた感。
ウマ娘の影響でこういうのが今後も増えるんだろうか...

そのほかにもキャラの成長を描くのが、アイスホッケーではなくビーチバレーを通じてだったり、謎の取材が着たりととにかく脱線しまくってた感。

そのせいで当然キャラの掘り下げも十分にできてるわけがなく...
3話で誰かとの別れを描いてたけど全く印象がなかったし何とも思わなかった。
最終回もなぜか味方ではなく、ほぼ掘り下げのされてない相手チームに焦点を合わせてたりと色々おかしい。

まあ、何話かホッケーの練習をしっかりと描いている回やキャラの掘り下げをしてる回があり、その回は良かったけど...。

キャラデザはハンコ絵とは言えかわいいから好きだった。

{netabare}
1話 ☆6
まさかのアイスホッケー。
えぇ..謎ライブ。ウマ娘か?
キャラデザ可愛い。ホッケーしろよ。これ前日譚か。
体験教室というか特訓だな。うーん悪くはないんだが。

2話 ☆5
いやほんとに何アニメ。一個に絞ってくれ。
何でこの子らにそう取材がめっちゃ来るんだ。
地域紹介が露骨だなぁ。
いや、地域じゃなくてもうこの子たちの取材じゃんw
この取材陣いる?
キャラの掘り下げも今後される気配なさそうだな。
ほんとキャラデザは今期一レベルで好きなんだが。
いやめっちゃハンコ絵だけどw 

3話 ☆5
まだ二回やっただけのホッケーに何でそこまでのめり込んでるんだw
今回は練習シーン結構描いてくれていい。絶対無理だろw
お通夜ムード。何も思い入れない子。
最終回かな?w 
こんなキャラの多いアニメで3話目で退場させても感動できるわけがない。
最終回でライバルとして出てきたりするのかな

4話 ☆6
唐突なギスギス。体でルール覚えるってなんだよ。
よくこれで先週一点取れたな。何で番号知ってんだ。

5話 ☆5
普通の女の子ってなんだw
背景作画すごい。ギスギスちゃん。
リメインで見た。こういう場面で気が抜けてる主人公嫌い。
自分の意思でホッケーを辞めた子をこうやって半無理やり的にチームに加える展開好きじゃないなぁ。

6話 ☆6
展開早いな。結局ギスギス。協力しろ
リメインとかと比べると話が軽いなぁ。ダンスいる?
セレプロより曲いいじゃんw

7話 ☆1
水着回いらな。ホッケーしろよ。また沖縄か。
小学生並みの感想。合宿なのに何で遊んでるんだよ。
ガマガマ水族館かな。
新キャラもこんなに馴染んでるのかよ。
こういうキャラの成長を描くならホッケーでやれよ、何でビーチバレーなんだよ。

8話 ☆7
今回はしっかりとホッケーをやってくれているようで。
キャラの掘り下げもちゃんとされてていい回。
最後ちょっとあっさりかな。

9話 ☆5
意外と曇らせ展開あんまりないんだな。
意識高い系キャラ。3話でどっか行ったキャラか。

10話 ☆5
最終回で戦いそう。キービジュアル
意識高い。マミいる?

11話 ☆5
つまらなくはないがどこか物足りないアニメ。
ビクトリーダンスいる?w
この移ってきた子そんな心境の変化描写あったっけ。

12話 ☆4
敵キャラが正直どうでもいいっていう。
敵じゃなくて味方に着目してほしいな。
ダンスいる? どこか色々ずれてる気がするアニメ
ここに作画使うなよ。EDなげえよ 5分ぐらい流れてない?

曲評価(好み)
OP「ファイオー・ファイト」☆6.5
ED「オレンジ」☆8.5
1話挿入曲「ハレ、のちドリーミンぐっ!〇」☆9
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

商業的な成功を意識しすぎてコンセプトを見失った作品

【紹介】
ウマ娘をアイスホッケー題材に変えてキャラデザをラブライブに変えたアニメ。
スマホゲームと日光市のPRの意味合いも強く、大人の事情が見え隠れしますね。

【コンセプト】
紹介文読んでもらえばわかるように、欲張って色々な要素を詰め込みすぎて何がしたいのかわからない作品になっています。
日光市の町おこしと女子高生とアイスホッケーで十分いいアニメ作れるのに。
確実にいえるのは、アイドルライブいらないでしょ。
ゲームアプリでやるのは好きにすればいいけど、アニメでもやる必要はないと思う。

【作画】
スポーツ部分の描写がとてもよく、動きがあっていいですね。やっぱりスポーツアニメはこうでないと。
キャラデザがみんな似ていて、顔が似たキャラが多いので試合中特に見分けがつかない。

【音楽】
主題歌、劇中歌ともにいい感じで力入ってます。
May'nさんのED「オレンジ」が好きです。

【声優】
人気声優が多いですが、主人公の演技力に少し難ありますね。

【キャラクター】
キャラデザはほぼラブライブやバンドリなので、デザインそのものはいいですが、スポ魂アニメに適したデザインではないと思う。
見た目が可愛すぎて、本人たちは真剣でも見た目の印象のせいか
「美少女アイドルグループがちょっとアイスホッケーやってみた」って感じがすごくする。
可愛いのは良いことだけど、少しはラブライブと顔変える努力して欲しい。

チームの先輩とかいっぱいいるはずなのに、まるでいないかのように全然登場せず、忘れたころにちらっと出てくる。
スポットライト当てる気ないなら、最初から出さなきゃいいのに・・・。

【アイスホッケー部分】
試合の描写はいいけど、ルール説明ほとんどないし、戦術的な話もないし、先輩存在感ないし、初心者だった子たちが急成長していくのもご都合主義すぎるし、試合作画以外は結構適当で残念。


【シナリオ】
第一話の冒頭でアイドルライブやっているのを見て嫌な予感しかしなかったけど、普段はまともに練習やっていたので安心しました。
ただ、ゲームの宣伝とかアイドルライブとか商業的な都合なのか知らないですが、アイスホッケーと関係ない要素がたびたび邪魔をしていて不自然なシナリオになっていると感じました。

{netabare}
ゆうが優勝したのにチームメイトにダメ出ししてこのままじゃ世界に通用しないって意識高いこと言いながらスノーホワイト抜けてアイスホッケーも辞めるのが意味わからなかった。日本に見切りつけて留学でもするならわかるけど。
それでたまたま主人公の住んでいる日光市に引っ越してきてたまたま主人公と同じ高校になってチームに入るなんて、そんな都合のいい話ないでしょ
不自然で強引なシナリオしか書けないなら無意味にネガティブエピソード入れるのやめてほしい。
{/netabare}

不自然さに目を瞑れば悪くない無難なシナリオだと思いますが、思い切ったことができず小さくまとまってしまった感じ。
練習やキャラ掘り下げがメインでなかなか試合しないのもかなり残念だった。

【総評】
見た目はバンドリそのまま、勝ったらアイドルライブという構想はウマ娘そのままでさすがに創意工夫が足りなすぎるような。
シナリオもキャラデザも目新しさがなくて、アイスホッケー部分も薄い。
色々な要素詰め込み過ぎてコンセプトがない作品に。

でも、みんなで楽しそうにアイスホッケーやっているので、雰囲気が良くてストレスなく見れて良かったです。
既視感を気にしなければ良いアニメだと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

74.6 10 2021年度のメディアミックスアニメランキング10位
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(アニメ映画)

2021年6月4日
★★★★★ 4.1 (63)
226人が棚に入れました
「スタァライト」――それは遠い星の、ずっと昔の、遙か未来のお話。この戯曲で舞台のキラめきを浴びた二人の少女は、運命を交換しました。「二人でスタァに」「舞台で待ってる」普通の楽しみ、喜びを焼き尽くして、運命を果たすために。わずか5歳で運命を溶鉱炉に。――危険、ですねぇ。やがて二人は再会します。一人は悲劇の舞台に立ち続け、もう一人は飛び入り、引き離され、飛び入り、二人の運命を書き換えて……キラめきに満ちた新章を生みだしたのでした。もう目を焼かれて塔から落ちた少女も、幽閉されていた少女もいません。ならば……その新章の結末は?「スタァライト」は作者不詳の物語。キラめきはどこから来て、どこに向かうのか。そして、この物語の『主演』は誰か。私は、それが観たいのです。ねぇ――聖翔音楽学園三年生、愛城華恋さん?

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

凄惨なる青春の滅却処分

【物語 4.0点】
心情説明を非日常的な口上、台詞で表現する様式が確立された歌劇の延長線上にある
“舞台少女”たちが剣戟等も交えて演じる“レヴュー”
その特性を生かして並の青春物では斟酌しきれない思春期心理まですくい上げて、
荒々しいけど、何か見逃せない独特のムードを提供してきた『レヴュースタァライト』

完結編となる本劇場版が題材とするのは卒業前、進路決定に悩む乙女心。
ただでさえ波乱が巻き起こる青春のターニングポイント。
これをレヴューの論理で表現となれば火力は最大化。

卒業までに決着を付けたい、アイツとの心のわだかまりがある。
舞台少女の輝きをもたらした、あの娘との親愛でさえも、
舞台人として次のステージに進むには捨てねばならない枷となる。

構成は前半は各種青春の葛藤の燻り。
愛城華恋と神楽ひかり。メイン二人の幼少期の馴れ初めから運命を再提示し場を暖めた上で、
後半は“ワイルドスクリーンバロック”と称したレヴューの連戦により、
各カップリングのぶちまけられた本音が、熱戦と化す怒涛の展開。

舞台も舞台少女も、
嫉妬も、羨望も、依存も、執心も、
熟れた青春の果実たるトマトも、
約束と運命の象徴たる東京タワーも、

爆  発  だ  !!

精算対象は舞台少女を観劇し続編を欲求する鑑賞者のメタファーたるキリンにまで及ぶ。
もはや鑑賞者も傍観者ではいられず、燃え盛る舞台上に引きずり出される。

そして完全燃焼の先にある新生。

圧巻の青春エネルギーに焼き尽くされる至福。

わかります。

【作画 4.5点】
アニメーション制作はキネマシトラスでシリーズ完投。

延焼する青春パワーはもはや学園地下に潜むレヴューの舞台空間に収まらず市中にまで漏出。
“場外乱闘”となった開幕レヴューでは、{netabare}電車上の激闘で、苛烈な殺戮表現に踏み込むだけでなく、
「私たちはもう 舞台の上」「舞台少女の生と死」「列車は必ず次の駅へ では舞台は」{/netabare}
といったキーワードを舞台演出で暗喩する映像で刻みつける強烈な先制パンチ。

後半のレヴュー連戦では、各カップリングの心象世界が突き抜け、
{netabare}清水の舞台から飛び降りるデコトラ伝説だわ、オリンピックが開幕するわ、{/netabare}
まさに百花繚乱。デザインは複雑化し、作画も高カロリー化するが、
{netabare}10年破られないデコトラを!{/netabare}と意気込む3DCGスタッフなど謎の執念wにより全受け。

盤石な土台の上に“メイン興行”たる華恋VSひかりの王道レヴューが、
{netabare}ぶった切られた東京タワー上部が頭からポジションゼロに突き刺さる{/netabare}
エネルギー有り過ぎな映像で浴びせられる力強い構成。


インパクト大なのは{netabare}アルチンボルド風の静物{/netabare}と化したキリンの風貌。
舞台少女たちが次のステージへ進む糧となる覚悟を作画でも表現し、
燃焼する舞台にさらに薪をくべる。


【キャラ 4.5点】
舞台の夢を追いかける優等生の心理を改めて掘り下げる。

中学時代の華恋に向けられた同級生の評判が象徴的。
舞台少女たちの経歴を表層だけ字面にすれば、
大抵の同年代が進学先すら決められない中、
若くして目標に向けて励む彼女たちは眩しすぎるスタァ。
が、その深層には、ひかりちゃんとの約束だけを支えに舞台に上がり続ける華恋など、
案外子供じみた脆さが混在していたりする。

冒頭、{netabare}ひかりと離別した寂しさが溢れた華恋の演技が、
クラスメイトの胸を打つ{/netabare}場面も、
舞台少女としての輝きの喪失が、新たな舞台人としての輝きを生むという意味で皮肉かつ示唆的。

この青春心理の表層深層がより高解像度で描き分けられたキャラクター造形が、
華恋&ひかりだけでなく、各舞台少女、カップリングまで徹底している。


各レヴューは互いに死力を出し尽くしたシーソーゲーム後に決着する王道バトル。
連れて舞台少女が心の奥底に残った澱(おり)まで出し尽くし、
これが得も言えぬ清々しさに繋がっている。


私の推し・星見純那も、より尊くなり嬉しいです。
有名作家の引用という表層がレヴューで指弾され吹き飛ばされた後に口にした
{netabare}「殺してみせろよ 大場なな」{/netabare}
全く知性も理性もあったもんじゃありませんがw
心の底から吐き出された自分の言葉にはどんな名言よりもゾクゾクさせられます。

【声優 4.0点】
TVアニメ版では、一部キャストらに日常会話の固さ等が散見されましたが、
本作では大分馴染んで来たのか、歌や口上と会話劇(痴話喧嘩?)との往復もスムーズで、
レヴューの完成度向上に貢献。

そんな中、ひかる役の最年長声優・三森 すずこさんの若々しさには返す返す驚かされます。
本作では、華恋役の小山 百代さんとの幼稚園時代の掛け合いも上々。
みもりん、幼女役、あと10年はいけます♪

【音楽 4.5点】
複数の作曲者が劇伴にて舞台を金管で砲撃しつつ、大作揃いのレヴュー曲も構築。
レヴュー曲はシンフォニック・ロックを軸に、
民族音楽風、人情(任侠)歌謡曲まで幅広くカバー。
曲中でも転調、緩急を交え、二転三転するレヴュー展開に好対応。
一応、加藤 達也氏は“爆発”、藤澤 慶昌氏は“燃やし”と分担された感じだったそうですが、
いずれにせよ可燃性危険物であることに変わりはありませんw

ED主題歌はスタァライト九九組「私たちはもう舞台の上」
ドロドロが除去された後に、舞台少女の未来を高らかに歌い上げる千秋楽・卒業ソング。
しかし、EDアニメ担当めばちさん。『虹ヶ咲~』でもそうですが、
素朴なイラストで波乱の青春を締め括るストッパー能力には安定感があります。

あと、音楽とは少し違いますが、
華恋&ひかりの馴れ初めで、{netabare}園児たちがカスタネットで同じリズムを取る遊戯をきっかけに、
二人も友情のリズムを掴んでいく。{/netabare}
こんな演出よく思いつくなと感心しつつ、幼女も堪能したw思い出のシーンです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

もやし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

異彩を放つメディアミックスコンテンツの最終章と新たな物語の行方

今やアニメコンテンツはアニメ単体ではなく「ゲーム」・「ライブ」・「舞台」など、メディアミックスと呼ばれるコンテンツは当たり前となっている。

ただ、このタイプ作品のアニメは良い意味でも悪い意味でも平凡な作品に終わってしまうことが多い。どこかで見たような当たり障りのないアニメ。メディアミックスのアニメと聞くとそんな印象を持って第1話を見る機会が多い。

だが、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」はそんなメディアミックスコンテンツの中でも異彩を放つ作品という事はTVアニメ1話を見れば誰もが知ることだろう。本作の監督の古川知宏さんは「輪るピングドラム」や「ユリ熊嵐」など、幾原さんの作品に携わる機会が多かった事もあってか、スタァライトは幾原節を感じる壮大なスケールで描かれるバトルシーンだ。キービジュアルだけ見て軽い気持ちで見たら度肝を抜かすことになるだろう。制作会社は「メイドインアビス」なども手がけたキネマシトラスだ。

先程も言ったが、メディアミックスの話は比較的平凡な物になりがちだと私は偏見で思っている。それはスタァライトも同じだ。本作の舞台はトップスタァを目指す高校を舞台にしており、劇場版では3年生となったメインキャラクター9人が卒業に向けて足を踏み出すという内容だ。

どんな未来に進めばいいか?悩むという設定は100万回見てきたかもしれない。ただ、この平凡な物語でもアクション・背景・演出を壮大にするだけでここまで見応えのあるものになり、圧倒されてしまう。劇場版という事もあってか、バトルシーンのスケールはTVアニメの頃よりも格段に上がっていた。

バトルシーン以外にもキャラクター同士の魂を込めた掛け合いや、それを彩る挿入歌の出来も素晴らしい。声優陣はTVアニメの頃と比べると見違えるほどに成長している。そんな所が垣間見えるはメディアミックスという形態の良い所かもしれない。

非常に情報量が多く、見終わった後は頭がパンクしそうになるかもしれない。家に帰り落ち着いてパンフレットを読むと頭の整理されるだろう。

恐らくスタァライト…少なくともアニメはこれで終わりだ。メディアミックスという形態の中でここまで力の入った作品は稀有な例であり、私はスタァライトはもっと評価しても良いと思うのだ。時代は変わりメディアミックス作品は今後も沢山出てくるだろう、こんな意欲的な作品がまた見れる事を私は願っている。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」 TVアニメに続いて、劇場版も大変素晴らしい作品だった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

出てきたキリンの役割は!

 舞台少女の織りなす数々の演技??、剣術をえがいていたです。一番の見所は、舞台と思えない風景の数々や面食らう演出だったです。

 音翔音楽学園三年生の進路決定やその経緯で、進められると思いきやです。
 愛城華恋、神楽ひかりの思い出が現在や舞台につながる設定だったり、別の舞台少女の剣の戦いや歌、語りが突然唐突に起こるです。

 私には、その様々な演技か?舞台か?現実か?分かりづらくなっていくようだったです。
 数多くそれが行われる中で、広範囲な舞台?セットが現実離れなすごい迫力で、爆発的に崩れたり、場面が切り替わっていく所が凄かったことは、認識できたです。

 スタァライトしきったと言われたけど、仮想現実と現実の区別がつきにくく、私にはよく意味がわからなかったです。
 ただ、キャラそれぞれが一つひとつの行動に、全力を傾けていたようには、感じたです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

59.8 11 2021年度のメディアミックスアニメランキング11位
WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (20)
87人が棚に入れました
海の上なら僕たちは自由になれる!

文字通り一年中大きな波が海岸を洗い続ける、
茨城県の大洗海岸で生まれ育ったマサキは、王子様のような転校生ショウと出会い、一枚の板を挟んで地球と対峙する究極のスポーツ・サーフィンを知る。

それは、波乗りの魅力に憑りつかれた少年たちの、終わらない物語の始まりだった。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Show must go on!!

このアニメもメディアミックス作品だったんですね。
TV放送に先んじて劇場版全3章が2020年に公開されていたみたいです。


「WAVE!!」とは…
サーフィンにすべてを賭ける若者たちの青春を描く、メディアミックスプロジェクト。

主人公陽岡(ひなおか)マサキが転校生秋月ショウと出会い、
サーフィンにのめり込んでいく、
イケメン男子たちの群像ドラマ。

キャラクターデザインは、女性から圧倒的な支持を集める、さらちよみ。
2018年よりCDドラマ、キャラクターソングをはじめ、
ラジオ、イベント、アプリと、あらゆるメディアへ展開。


海の上なら僕たちは自由になれる!

文字通り一年中大きな波が海岸を洗い続ける、
茨城県の大洗海岸で生まれ育ったマサキは、
王子様のような転校生ショウと出会い、
一枚の板を挟んで地球と対峙する究極のスポーツ・サーフィンを知る。

それは、波乗りの魅力に憑りつかれた少年たちの、終わらない物語の始まりだった。


公式HPのINTRODUCTIONとSTORYを引用させて頂きました。

この作品に心惹かれた理由…
それは物語の舞台が大洗町であることにほかなりません。

大洗と言えば、言わずと知れたガルパンの聖地…
そこに大洗を舞台とした新たな名作が誕生するなら、その瞬間は絶対に見逃せません。
こんなことを考えながら視聴に臨みました。

この作品の原作はMAGES.さんなんだそうです。
MAGES.さんと聞いて頭に浮かぶのは、やっぱり「STEINS;GATE」です。
シュタゲから見ると随分路線が変わったような気がするのは、私だけでしょうか。

キャラクター原案は、さらちよみさん。
これまでSTEINS;GATEの連載や、Lostorage incited WIXOSSのキャラクター原案なども手掛けられてこられた方の様です。
公式HPのINTRODUCTIONには女性から圧倒的な支持を集める…と記載されていましたが、シュタゲやWIXOSSのキャラクターを見る限り、女性向けだけでは無い気がします。

一方、物語の方ですが、生まれも育ちも大洗である主人公のマサキが、友人のサーフィンに魅せられ、これまで泳ぐこともできなかったマサキがサーフィンにのめり込んでいく、という感じです。

泳げないのをあっさり克服してサーフィン漬けの日々を送る点には流石に違和感を感じましたが、そのほかの「サーフィン大好き」を前面に押し出した感じは悪くなかったのではないでしょうか。
私はサーフィン未経験者なので、サーフィンのことは1mmも分かりませんが、始めて直ぐにあんなにも上達するスポーツなんでしょうか。

海辺を車で走っていると、時折サーフィンやっている人を見かけますが、あんなアクロバティックな動きは正直見たことがありません。
ですが、この作品を見てサーファーの皆さんはこんな波乗りを目標にしているんだ、というのは分かりました。

それにしても一生懸命な高校生って、やっぱり輝いていますね。
目標に向かって猪突猛進している感じに若さを感じます。

人間って成長(加齢?)に伴い、色んなモノを背負い込み冒険できなくなりますからね。
今しかできないことを全力全開で取り組むのは良いことだと思いますし、それが自身の将来の自信にきっと繋がると思います。

サーフィンが大好きなみんなですが、楽しいことばかりじゃありません。
一生懸命だからこそ、壁にぶつかり藻掻き苦しむことは日常茶飯事です。
壁は乗り越えるためにあるモノです。
そして乗り越えられない壁は無いんだと思います。
乗り越えられないのは、きっと乗り越え方を知らないから…
いつか夢見た高みを目指して頑張って欲しいモノです。

オープニングテーマは、「刺激サーファーボーイ!」
エンディングテーマは、「One more chance, One Ocean」
どちらも登場人物で組んだユニット「波乗りボーイズ」が歌っています。
オープニングテーマの楽曲を提供したのは志倉千代丸さんなんだそうです。
この辺りにはMAGES.さんらしさを感じますね。

1クール全12話の物語でした。
物語に合わせて舞台があちこちに移ったので、大洗が聖地という感じはガルパンよりも薄かったと思いますが、マリンタワーなど大洗ならではの建物などが見れたのは個人的に良かったと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ねるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

キャラビジュだけは評価できるサーフィンアニメ

劇場版未視聴。ゲーム未プレイ。アニメ版のみ視聴。

〜あらすじ〜
茨城県の大洗海岸で生まれ育った主人公"マサキ"は、王子様のような転校生"ショウ"と出会いサーフィンの魅力に没頭していく。同じくサーフィンを愛する仲間たちと共に、プロの世界を目指して波乗りしていく物語。

サーフィン自体の説明がほぼなく、最初からサーフィンセンスのある主人公なので、努力する姿や成長過程を楽しむアニメではありませんでした。
青春ものとしてみるにも、キャラの深堀が少ないので感情移入ができませんでした。
また、モノローグがやたらと多いので、淡々と場面展開が進んでいく印象を受けました。

主人公のとってつけたかのような、「だっペ」も正直違和感だし、可愛いビジュアルの割に声が固く低いのも何だか違和感でした。正直まえぬが演じるには幼すぎるキャラだと思う。出身地が茨城だからキャスティングしたのか…って思ってしまいました。
なにより主人公が憧れたショウの扱いが謎すぎました。説明もなく急にフェードアウトするし、最後の展開も?だし、扱いがよく分からなかった。

ワンパターンなBGMも良くなかった。特徴的な音だからまたこれかって、何回も思ったしその度になんだかガッカリした気分になりました。

声優は新人から人気のベテラン声優まで起用して、気合いが入っていたけど、キャラの魅力が低いから声優の良さが半減してました。キャラビジュはいいのにとても残念です。

ちょっとBLを感じるところもありました。ほぼ無いに等しいけど、主人公の犬っぽい性格と見た目が尚更それを助長させていました。

サーフィンという物珍しい題材と、海の波のシーンはそれなりに気合いを感じたし綺麗だったけど、肝心のストーリーとキャラクターがイマイチだったので、面白くはない作品でした。キャラのビジュアルは良いので、物語気にしない人なら見れると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

今季見たアニメの中でワースト

サーフィンを題材にしたアニメ。
{netabare}
良かった点はほぼありませんでした。

サーフィンアニメなのに悪天候の中でサーフィンをするとかいうサーフィン未経験者が見ても明らかにやばいことをして、主人公が死にかけるし、主人公が尊敬していたショウというキャラはそれで死ぬし。で、そうかと思いきや、最終回のラストで実はショウは生きてましたオチ。何で生きていたことを隠してたの?といった疑問も当然解決されない。最初はショウが死ぬ脚本だったけどやっぱり生きてたことにするか、程度の考えで生きてたオチにしたようにしか見えない。

ストーリーも盛り上がりが全然ない。主人公は回を増すごとにサーフィンは上手くなるけど、それで何か結果を残すわけでもない。
CGも雑いし、サーフィンで波から飛ぶシーンが全部同じにしか見えない。
終盤に大会があって、ここで主人公が活躍するのかと思いきや、一瞬で負ける。
この大会自体初登場キャラを見せるためだけのものだったという。
序盤ならともかく9話でこれは...
せめて主人公とその新キャラが接戦して主人公が負けるとかでよかったのでは?
あと実況も棒読みでした。
大会もこれ以降なくて、主人公が活躍する場は一切ないという。

キャラも魅力がない。基本女向けで男キャラしかいない似たようなアニメでも、今季のSK∞のキャラは全員よかったので、自分が男だからとか関係なく単純に脚本がダメ。キャラ数は別に多くないのに、掘り下げが浅すぎた。
ただ、ハヤミチからの主人公へのアドバイスは良かったかな。
あと温泉シーンがやたら多かったし下品だったけど、女の人は喜ぶのかな?

OPはかなり好きな部類です。
{/netabare}
間違えて映画の方にレビュー書いていたのでそのままコピペ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

63.2 12 2021年度のメディアミックスアニメランキング12位
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (98)
260人が棚に入れました
時は、明治64年。舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。国家は、独自のエネルギー源、"龍脈"を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。

声優・キャラクター
三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

何がしたかったの?

江戸幕府が存続した世界線の日本が舞台。
最初の方はリアル基調の諜報員や特殊部隊系かと思って面白いなと思ってたが、途中から異能バトル、ファンタジーになって微妙になった。
{netabare}
世界観も良くわからない。
江戸幕府といっても龍脈という存在のおかげで現代以上に科学が進んでいるように見える世界。
それなのに町はいかにも江戸時代。
武器も、銃が主流になってるのかと思いきやなぜか剣で戦う盗賊がいたり...
色々と中途半端だった。
龍脈設定も科学進んでる設定も別に要らなかったのでは?
なんなら徳川幕府という存在もこの物語において必要ない。

最初にも言ったけど、途中から完全にファンタジーになってしまったのもガッカリ。
主人公は最初から覚醒できてたしいいとして、唐突に他のキャラまで薬飲んで変身とかしだして何でもありになった。
体から金属みたいなの出す意味の分からない人も出てきたし。

序盤の目標であった蛇の目の撃破もあっさりで拍子抜け。
キャラも良くわからない理由でを裏切りしまくって、行動原理がわけわからないし感情移入もできない。
特に月白はあさひと主人公が平穏に暮らせるように色々と画策してたのに、唐突に隠れ家がある村を襲ったりあさひを殺したり(生き返るが)意味が分からなかった。
戦闘から遠ざけるために色々してたのに、主人公が戦闘に興味がなくなったという理由で襲うという...。
死んだと思ったキャラが実は生きてました、蘇生できましたっていう展開も2回ぐらいあって意味が分からないし盛り上がりに欠ける。

後半からあさひと主人公との関係を描く話にシフトチェンジしてしまったのも微妙。
あさひとの、もう戦わないという約束もあんまり意味をなしてなかった。

あと、序盤から終盤にかけてかなり引っ張られてたあの金庫番が握ってた秘密ってなんだったんだ。
月白がめっちゃ探してた奴。
見逃してただけなら申し訳ないけど回収されてないはず。


まあこういう雰囲気のアニメはやっぱり地雷だなと。

↓一話毎メモ
{netabare}
一話
江戸幕府が存続した状態で産業革命が起きた世界線の日本舞台?
暗殺を生業としてる雪村と真琴が主人公?とりあえず一話は完璧。
怪獣っぽいのもいる世界観かな?。主人公もなんか変身?した。

2話
現実的な設定なのに、傘で縦断防いだり漫画的な意味不明戦闘。現代よりも技術が進んでる世界か

3話
こういうリアル基調の暗殺系のアニメ面白くて好き。

4話
なんかいきなり話がよくわからなくなった。相手は蛇の目のボスなのか?四話なのに
リアル基調じゃなくてファンタジーっぽくなって微妙。一貫性がない中途半端な作品。復讐の目標達成したけどこの後はどうなるんだ。

5話
英語下手すぎる。金髪が死亡フラグ立てたと思えばやはり死んだ。

6話
薬は死を偽装できるものだった、なんだその薬。
待っとけって言われたのに逃げたら怪しまれて墓掘り返されるのでは。

7話
月白の目的は雪村を自由にすることなのか。だから徳川政権を潰そうとしてる?
月白が変身して豹変した。アサヒ退場させるのか...。いや月白何がしたかったの?結局主人公もまた戦うし。
月白は戦争から離すために主人公を辺鄙な場所に行かせたのに、戦争を嫌がってるのが主人公っぽくないって理由であさひを殺すっていう。

8話
あさひ殺す意味あった? 殺すならあの薬で主人公を眠らせる展開とかなんだったんだよ。 
月白何がしたかったんだ。もう何もかも茶番に見えてくる。Blood C見てた時と同じ感覚。たまにああほらしくなってくるアニメ。
エレーナは生きてたみたい。主人公と同じで脱退するためかな。

9話
サラリーマンみたいな服の奴いんぞ
手からめっちゃ長い金属の出てくるキャラ。もう何がしたいんだか。能力バトルものかよ。

10話
裏切りばっかだなこのアニメ。

11話
効果音付きOP この男は拷問には屈しないってなんだよ。ほんとにただの異能バトルものになってしまった。龍脈の影も薄いな。
実は生きてましたオチう酷すぎる。しかも後付け設定かのような感じで復活。これじゃあ結局理由なしにアサヒとの約束破って戦うことになるじゃん。
なぞの出産シーン...。出産したばかりなのに髪の毛めっちゃ生えてて笑った。 

12話
何でみんな薬飲むんだよw 謎変身するし。行動原理が意味不明だな。うーん微妙。大人の二人可愛い。結局この物語は何が軸だったんだ。
この終わり方だとアサヒとの関係が軸だったように見えるけど序盤そんな感じじゃなかったし
結局月白が手に入れたものってなんだったの?途中まで物語の核になってた気がするが...。徳川の秘密が書かれた書類みたいなやつ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ…

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
みもりん、Raychell、そして『BanG Dream!』の「Poppin' Party」のメンバーとしてキーボードを担当している市ヶ谷有咲を演じている伊藤彩沙さんが出演されていると知り視聴を決めた作品です。

伊藤彩沙さんのプロフィールを見ると、2013年に放送された「ふたりはミルキィホームズ」の主人公・明神川アリス役で声優デビューされたと記載されていました。
もう8年も前になるんですね…懐かしさを感じます。
そして少しビックリしたのが、明神川アリスと一緒に「ミルキィホームズ フェザーズ」を結成したもう一人の主人公常盤 カズミのCVがあいみんだったこと…

今でこそ二人とも「Poppin' Party」のメンバーとしてブレイクしていますが、お二人の接点がまさか「ミルキィホームズ」あるとは想像していなかったので…
お二人はもう随分と長い付き合いになるんですね。


時は、明治64年。

舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。

国家は、独自のエネルギー源、”龍脈”を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。

しかし、そんな華やかな都市の裏で、
革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。

その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。

幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

擾乱…初めて目にする単語でしたが、ググってみるとwiki先生に記載されていました。
レビューのタイトルにも記載しましたが、「大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ」のことを擾乱と言うんだそうです。

擾乱とは気象上の用語というより、私たちの人生そのもの、と言っても過言ではないと思いました。
私たちは常に大きな流れの上で生活しています。
数日前より始まった東京オリンピックも一つの大きな流れだと思いますし、社会や経済の在り方についても同様のことが言えると思います。

一方、自身の身の回りの生活を見てみると、大きな流れに乗ってはいるものの、各個人や家庭環境の差によって、日々の生活は千差万別です。
日々の生活を積み重ねる上で発生する微かなうねりが、正に擾乱と言えるのではないかと思いました。
時に流され…時に抗って…そしてこれこそが「生きている証」なのではないでしょうか。

そう考えると、主人公である雪村 咲羽(CV:みもりん)の思考と行動は常に一貫していました。
生まれながらにして特殊な能力を持つ一族に生まれたが故に翻弄されましたが、目標を持って、物事に筋道やケジメを付けながら進めようとしている様は、規模や結果こそ異なりますが、まるで私たちの仕事と同じじゃありませんか…

完走して振り返って思うこと…
雪村 咲羽や中村 浅陽の生き方にもしっかりと擾乱が感じられたように思います。
最終話で葛原 仁の在り方に一抹の疑問を感じましたが、それがラストの浅陽への布石と思えば納得でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「EXIST」
エンディングテーマは、「Embrace of light」
どちらもRAISE A SUILENさんの楽曲です。

最近、『BanG Dream!』の皆さん、大活躍なのではないでしょうか。
RAISE A SUILENさんは、2020年秋アニメとして放送された「‎アサルトリリィbouquet」のオープニングも歌っていましたし、21年夏アニメでも「Poppin'Party」の楽曲が主題歌に採用されていますよね。
元々アニメの作品の中だけじゃ勿体ないと思っていたので個人的には喜ばしい傾向です。

1クール全12話の物語でした。
処刑人を題材とした作品なので、華やかさこそありませんでしたが、じっくり腰を据えて視聴できる作品だと思いました。
個人的にはもっと咲羽と浅陽の仲睦まじい姿を見たかったですけどね…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ストーリーで持っていく感じ(キャラデザは最近のはやりのそれではありません)

== [下記は第3話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

とりあえずここまでの3話では毎話誰かしら死んでますね。流血場面もけっこうあるので、その意味ではバイオレンス作品です。

舞台となる時代とかまったく違うんですけど、キャラクターデザインとか世界観とかはちょっと「バジリスク」シリーズを彷彿とさせるものがあります。キャラデザは個人的な好みからは離れているので当初視聴意欲は低めだったのですが、別に作画がダメということもなくストーリーもけっこう面白く感じたので観続けている状況です。

バジリスクは「忍術」の名の下に「そんなハズあるかい!」と突っ込みどころ多数な様々な技や謎のオーバーテクノロジーが披露されていましたが、本作では「龍脈」と「青い血」がそれを担っている感じです。明治維新を迎えずに徳川慶喜の治世が続いているらしいですが、そこは概ねの時代感覚の目安ぐらいに思ってあまり真面目に考えない方が良いかもしれないです。

とりあえず徳川慶喜の世をひっくり返そうとする反体制派組織「クチナワ」があって、逆に体制維持のために暗躍する「鵺」という秘密組織があります。主人公の雪村咲羽(ゆきむら さわ)は「青い血の一族」の者で、ある目的を果たすために「鵺」に所属して処刑人として働いているといった感じのお話です。

話の柱は「青い血の一族」に関する謎と、徳川幕府の行く末といったところでしょうか。またストーリーのあちらこちらで「敵討ち」的な構図もできています。そんなわけで、今後の話も楽しみになってきました。
== [第3話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.26追記:
最終話まで視聴終了してましたが、更新が遅れていました。地味な話だったなあ。私はわりと好きですけど、人気はたぶん出ません。

終盤で出てきた竹道凛子さんが一番ヤバい人でした。
History repeats itself.(歴史は繰り返す)

余談その1:
雪村咲羽(ゆきむら さわ)
月城真琴(つきしろ まこと)
花風エレーナ(はなかぜ えれーな)

鵺(ぬえ)の処刑人の三人で雪月花。きっとみんな本名じゃないんでしょうね。

余談その2:
密かにブシロード関連情報会社所属の声優が多くキャスティングされていて、主題歌はRAS(RAISE A SUILEN)が歌っていました。

とはいえ、WEISS SCHWARTZ「擾乱ブースターパック」とかが出ることはたぶんありません(笑)。いや、絶対にない!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

62.2 13 2021年度のメディアミックスアニメランキング13位
装甲娘戦機(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (95)
259人が棚に入れました
今日から私はスナイパー……!?日常を奪われ、その肢体に〝LBXユニット〟と呼ばれる戦術兵器を纏う5人の少女――〝装甲娘〟たち。選ばれし転移者である少女たちの使命は、多元世界をまたいで蝕み増殖し続ける金属生命体・ミメシスの掃討と殲滅。時空を超えて強いられた傭兵暮らし、それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る命がけの修学旅行だった!

声優・キャラクター
逢田梨香子、村川梨衣、大西沙織、福原綾香、宮下早紀
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
装甲娘ってPOPがデザインしてたやつだっけ?…って位しか知らない程度での視聴。
まずのっけから「あれ?」という違和感。
本作の売りだと思われるLBXについて、私は「MS少女」自体あんま好きじゃないながらも、その目線で考えると女の子とメカが別パーツ過ぎる。
面倒くさいメカ部分は背中に背負わせればいいってだけの雑なデザインで、公式に「戦術兵器を纏う5人の少女」と書かれてるが全然纏ってるように見えない。
原作はゲーム?キット屋は絡んでない?
キット屋がデザインに口出しできるくらいに出資してたらこんなデザインにはならないんじゃないかなー?
これじゃあ単独で背中のメカだけ作ったほうが面白い(ダンボール戦機のままでいい)とかになっちゃうよ、と思ったり。
まぁつまり、デザインからしてやっつけ感を覚えてしまって…。

でもって監督は元永慶太郎。
コンセプション→デートアライブ3→超可動ガール1/6、とTVシリーズの監督を立て続けに3期連続でやって「大丈夫か?」と思ったことがあるけど、作品一つ一つに対する入れ込みって浅いのかな?
実際1話の出撃シーン、バンクなのかね?それを機械的に連続でダラダラと続けた様は、やっぱり元永が監督を務めた“デジアドtry”と同じポカをやらかしたとしか…はっ、あれはポカだったと思ってない?
右から左へ作業をこなすだけで反省する暇なんて無い、であるなら仕事のし過ぎも良くないなぁと余計なことまで考えてしまったり。
ってか“超可動ガール1/6”をやったんだから「MS少女とはナンぞや?」みたいな拘りがあってもいいと思うのだが、先に書いたようにそんな物は持って無さそうで…あれー?

更に2話、各LBXがどんな属性か紹介するシーンをまだやってないのに、それより先に温泉シーン。
えっ、まだ誰が誰なのか分かってないのにそっち優先!?
「大変だ進行方向に巨大な岩が→オレニマカセロ」でパワー系のLBX(多分キョウカ)が出動するとか、無いのん?
精一杯譲歩して、プロポーションで個性を出す狙いならこのタイミングでの温泉シーンもギリギリ納得できなくもないが、そうでもなさそう。
攻めてるんだか日和ってるんだか…あっれー?

と文句めいたことを先に書いてしまったけど、前期やってた某作品で不満に思った部分がこっちでは解消されてるみたいでそこには期待。
って隠してもしょーがねーか、某作品ってのは“シグルドリーヴァ”ね。
こっちとスタッフが一部被ってるらしいが「シグルリは館山に忖度するって縛りのせいでヘンテコになってしまったのでは?」と睨んでる私としては、崩壊した街が描写されてるだけでホッとしてしまいまして。
更には通貨も崩壊してるみたいで、人類が追い詰められてる感はこっちのが良く描けてる…気がする、今んトコ。
こっちはこっちでサンポー食品とコラボしてるみたいでそれが作品にどう影響するか注視するのも一興かも、ゾンサガみたいに上手くマッチすれば良いですねぇ。
それとじゃんけんのシーンで掛け声がそれぞれ違ったことから、主要メンバーは全員別々の世界出身ってことでいいのかな?
あんま時空震時空震言うと「リコが特異点なんじゃね?」「オルソンまだー?」と思ってしまうが、ちゃんとオチは用意してあるのだろうか。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
3話、「男キャラのCGモデルなんて作ってやるもんか」という強い意志を感じるw
回想シーンの装甲娘よりよっぽど登場シーン多かったよね?
…っていや待った、ひょっとしてCGと手描きの明確な使い分けラインを設けてたりする?LBXを装着するとCGになるとか。
というか…同期放送の“キングスレイド”を見てたせいもあるのかな?
CGと手描きの混在するアニメってメカ(武器や防具などの金属部分)をCGにすることが多いワケだけど、そこで手描きにする時はCGに合わせてなのかブラシで塗ることが多い。
メガネがLBX装着してる時のLBXもブラシで…なんか浮いてるというか、キングスレイドみたいにはできなかったのかなー?とは思ってしまう。
で、その装備、接収しないのか。
旅すがら装備を追加して増強していく展開をほんのりと期待してたのだけど、その可能性は消えた?

そんなことより4話ですよ4話。
戦闘シーン無し。
しかも3話の後、何度も戦闘を切り抜けてきたってところからのスタート。
ええ…。
2話感想でも触れた、どの機体がとんな性能でどんな活躍(戦い方)ができるかをまだ見せてないと思うのだが、一番見たかった部分がカットされちゃった気分。
一応各キャラの性質を口で説明してたけど、まさかこれで紹介を果たしたと思って…ま、まさかぁ?
玩具メーカーがスポンサーなら毎回ロボットプロレスを入れろというお達しがあるもんで(最近そうでもないのもあるけど)、そうじゃないからって自由過ぎるというか、代わりとばかりにサンポー食品を義務的に画面に入れるのは…そういうネタなのかなぁ?
でもって2話に引き続き温泉シーン。
優先順位が滅茶苦茶というか…ある意味ハッキリしてはいるんだけど、何をそんなに生き急いでるんだ?と思わずにいられない。
アドバイスを受けてパワーアップ(成長)したみたいなノリで、どう強くなったのかは次回以降…やってくれる?大丈夫か??
まぁやったところで強くなる前の不便っぷりが描写されてないのでピンと来ない予感がバリバリするけど…どうなんかなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ダンボール戦機…!?

本編完走後にwikiを見ようとググったら、「ダンボール戦機」が出てきました…
元々はダンボール戦機というゲームがあって、そこからプラモデル、カードゲームなどを経て、今回のアニメ化とメディアミックス展開された作品なんだそうです。

因みにダンボール戦機は過去に第1期から第3期までアニメ化されているそうです。
こちらの作品は未視聴ですけれど…^^;


今日から私はスナイパー……!?

日常を奪われ、その肢体に〝LBXユニット〟と呼ばれる
戦術兵器を纏う5人の少女――〝装甲娘〟たち。

選ばれし転移者である少女たちの使命は、多元世界をまたいで蝕み増殖し続ける
金属生命体・ミメシスの掃討と殲滅。

時空を超えて強いられた傭兵暮らし、それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る
命がけの修学旅行だった!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

このアニメはダンボール戦機に登場する「LBX」というロボットを擬人化したモノなんだそうです。
だからスピンオフ的な位置付けなんだと思いますが、何せダンボール戦機を知らないので、設定の意味合い含めて完走後に色々知りました。
タイトルを見た時、「フレームアームズ・ガール」の様な作品なのかな…と思っていましたが、全然違っていましたね^^;

別世界から飛ばされてきた少女たちが「装甲娘としてLBXユニットを身に纏い、謎の存在「ミメシス」と戦うという設定は、ありきたりだとは思いますが全般的にゆるっとした感じは悪くなかったと思います。

戦闘時なんかは緊迫していますよ。
全力全開で戦っている彼女たちの雄姿は何度も見ましたし…
でも、銃で弾丸を打っても当たらなかったり、食べ過ぎで体形が変わると装甲娘に変身できなくなったりするので、ゆるっとした印象を受けたんだと思います。

全然違う世界から飛ばされてきた5人の少女たち…
物語的には、最後の一人としてリコが仲間に加わるところから描かれていますが、よくもまぁ「装甲娘」として戦う気になったなぁ、と思います。
リコの事例しかありませんが、飛ばされた先で強制的に戦闘に巻き込まれるたら、普通はそこで終わってしまうと思います。

ましてや、戦いとは縁もゆかりも無い生活を送ってきた女の子なら、謎の敵と戦うとい発想すら無いと思うんです。
それが、しっかり連携しながら戦っているんです。
そこに辿り着くまでは相当紆余曲折あったと思います。
ましてや、異世界での生活は常に死と隣り合わせ…
実際に命を落とす装甲娘も一人や二人じゃありませんでしたから…

だからパニックになってもおかしくないと思うんですが…
皆さん、結構平然としているんですよね^^;
もう順応性が高いというレベルでは無いと思うんですけれど…
こういう点もゆるっとした印象を受けた理由なんだと思います。

だから私にとって気を張らずに視聴できた作品でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、リコ役を演じていた逢田梨香子さんの「Dream hopper」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「コンパスソング」

1クール全12話の物語でした。
何だかんだ言いながら毎回楽しみながら視聴できた作品でした。
物語の纏め方は個人的には大好物でした。
謎は全て回収された訳ではありませんが、総じて堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

西武池袋線の冷房は、めっちゃ強いです(関係ない)w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界にとばされたJK達が、なにやらスゴい重火器装備を纏って、正体不明の敵と戦い世界を救う話。

と、設定だけ観ればクソアニメっぽいのですが、意外や意外、結構楽しめました(笑) 雰囲気は終始明るく、シナリオも及第点かなと。

なにやらお金の匂いはするアニメでしたが(笑)、悪くないアニメです(というか、ダンボール戦機のスピンオフみたいなヤツ?なんですね)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、池袋から異世界行くこと。うん、あるよ~。週2回くらいあるよね~。

、、、いや、ねぇよ(笑) 

でも最近、池袋のアニメ率高いよね。異世界に行ったり、裏世界にピクニックしにいったり(笑)

さて、本作は設定、キャラデザ、見るからにイロモノ、B級感が漂うのですが、、、いや、それはそうなんだけど(笑)、何気に普通に楽しめたのは、なぜだろう?

わりとシリアスなストーリーや心理描写を、お気楽な雰囲気の中で破綻なくやりきった感じですね。

キャラクターとしては、ネイトが良かったですね。心あるAI。良いボケキャラでしたが、10話でネイトの本心というか、狙いみたいなのが出てよかった。

ガンダムなんかそうでしたが、急遽戦場に身をおくことを強要された少年達の心情を丁寧にさらっていました。まあ、本作はやや優しすぎるきらいはありますが、JKだからしょうがない。流石のブライトさんも、JKは殴らないでしょうし(笑)

ラストは、ちょっと尻すぼみ。きっと、皆がそれぞれの世界に戻れたってことなんでしょうが、分かりにくい。

本作に関しては、余韻を残す終わり方より、Cパートでそれぞれの装甲娘の笑顔と、共に戦った(オタクロスとかがいた)世界の結末を、短くで良いからちゃんと描く、分かりやすいハッピーエンドの方が似合った気はしますね。

(あと途中で「剣道で両足首を捻挫した」とか言ってましたが、そんな話、1度も聞いたことないw 多分、池袋から異世界に行ける確率の方が高いw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
所沢から池袋、、、西武池袋線(笑) 池袋から異世界転生、うん、あるある(笑) 変身シーン、この尺で4連発はキツいな。

2話目 ☆3
謎の西武線推し(笑) 3倍赤く塗るて、この世界でもガンダムは放送されてたんだな(笑) それそれの世界が、少しだけずれてる。

3話目 ☆3
色々、問題を抱えている世界なんだね。

4話目 ☆3
なんかドタバタしてきたな。シリアスには行かず、ギャグ、日常系?

5話目 ☆3
修学旅行行けてない縛り? みんな、ボッチ? 剣道で両足首捻挫、って聞いたことないな(笑) 

6話目 ☆4
装甲ババア(笑) 分かりあって、ねぇ(笑)

7話目 ☆


8話目 ☆4
デカブツとの戦いとしては、まずまずかな。

9話目 ☆


10話目 ☆4
ネイト、良いよな~。少年兵の立場や心情にまできちんと迫るのは、ガンダムっぽい。修学旅行、甘いけど、なんか好きな話だった。

11話目 ☆


12話目 ☆3
最後、う~ん、感動的ではあるけど、ちょっとアッサリ終わったかな~。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
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