会話劇で恋愛なおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月03日の時点で一番の会話劇で恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

92.1 1 会話劇で恋愛なアニメランキング1位
化物語(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★★ 4.3 (13385)
47387人が棚に入れました
高校3年生の少年 阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、3年間ろくに話したことのないクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。ひたぎは体育の時間には全く参加せず、病院通いを続けているのだが、実は彼女には体重と呼べるものが殆ど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さをそっくり持っていかれたのだと言う。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、喜多村英梨、井口裕香
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

今更ですが、思いっきり化物語を語ってみる。

2009年放送。
全15話(TV放送12話+web配信3話)


【前置き】

後に『偽物語』『猫物語』『物語シリーズセカンドシーズン』へと続いていく、深夜帯アニメの超人気作品。
原作は「刀語」でも有名な西尾維新さん。
元々は、その特色故にメディアミックス不可能と題された原作でしたが、癖の強いシャフト演出が見事にマッチし、アニメ界に一大ブームを巻き起こしました。

Blu-ray&DVDの売上枚数で見ても、一巻5000枚以上を売り上げてある程度の成功と言える深夜アニメの中で、一巻で80000枚を売り上げたわけですから、その凄まじい人気は疑いようもありません。
(参考までに、「けいおん!」で約50000枚。)

ただ、やはり人それぞれ好みはあるわけで、このクセにハマる人もいればそうでない人も。
かくいう私も、当初はこの作品の雰囲気に馴染めず、本作が大きく取り上げられるようになっても、少々首を傾げたものです。

私が本作を本気で好きになったのは、2度目の視聴以降でした。
見れば見るほど色んな味が出てくると言えばいいのでしょうか…、いや…ただ単に私が良さに気付くのが遅かっただけなのか…。

シナリオやその特徴的演出よりも個々のキャラクターにハマった私としては、日常系とはまた違ったタイプですが、その系統と同じように見れば見るほどに愛着の湧く作品となっていったのでした。

そんな長年愛着のある作品を改めてレビューするのは、何か少しこっ恥ずかしいものがありますが、この際思う存分語ってみたいと思います。



【あらすじ】

高校3年生の青年『阿良々木 暦(あららぎ こよみ)』は、ある日2年間ロクに会話すらしたことがないクラスメイト『戦場ヶ原(せんじょうがはら) ひたぎ』に、およそ体重と呼べるものがほとんど無いことを偶然知ってしまいます。

自身の経験則から「怪異」の仕業ではないかと睨んだ阿良々木君は放課後、ひたぎから(秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けながらも)、めげず彼女の秘密に対する協力を申し出るのです。

彼らの向かった先は、学習塾跡の廃墟ビル。
そこを住処にしている、阿良々木君の知人の中年男「忍野 (おしの)メメ」から話を聞くに、ひたぎの症状の原因は「重し蟹(おもしかに)」という怪異の仕業だそうなのですが……。



【紙芝居で繰り広げられる、無駄の多い会話劇を楽しもう】
{netabare}
シャフト制作の演出では、本作に限らず紙芝居的な一枚絵を連続で見せる描写が多いのですが、この「物語シリーズ」では特にそれが顕著ですね。
何より、ストーリー以上に何気ないキャラクター同士の会話劇を楽しむのが本作なので、動きの描写はそれほど多くありませんしね。

加えて本作は、旧字体による心情描写や小説内容を一部抜粋した文章の羅列などが頻繁に、しかも一瞬毎に挟まれていきます。
これはもう、一回の視聴で作品を全て把握するのは不可能に近いでしょう。
だからといって全体像を掴めないような内容ではないので、まさに見れば見るほど作品の深みが増す印象を持ちましたね。
勿論、この演出に好感を持って、何度も見たいと思えばの話ですが。


さてこの「化物語」は、各章毎に主人公である阿良々木君と一人のヒロインが、一匹?の怪異と出会うストーリー構成で話が進んでいきます。
タイトルも全て、ヒロインとその怪異を表したもので統一されており、これは後のシリーズでも継承されていきました。
(例外も出てきますけどね。)

そして、この各章毎にヒロインが歌うオープニングが一新されるのも大きな特徴ですが、これがまたどれもキャラクターを上手く捉えた曲でクオリティーが高いんですよね。
この仕様も後のシリーズに継承されていきますが、本作を含めた(花物語を除く)全てのシリーズのオープニングは、作詞「meg rock」作曲「神前暁」で制作されています。
いやはや…、ホント引き出しの多い方々ですね。

名曲と名高いエンディング曲「君の知らない物語」も含めて、人気作品と呼ばれるタイトルには、やはり名曲がつきものですね。
{/netabare}


では、これより各章毎にシナリオとキャラクターについて、順にレビューしていきます。
全部読むと長くなりますので、お時間の取りづらい方は好きな章だけでも見て下さると嬉しいです。


【ひたぎクラブ】(全2話)
{netabare}
冒頭から、メガネ女子高生のスカートが翻るシーンから始まる本作。
パンチラが好きか嫌いかと問われたら、私は一呼吸置いて「大好きです」と答えます。
我儘を言えば好みの柄ではなかったですが、何にしろ本当にありがとうございました。

……スミマセン、真面目に行きます。(まだココは。)

ここから最初の1分半は、本作の前日譚であり全ての始まりである「傷物語」のエピソードがダイジェストで描かれております。
ただ、本作の視聴にあたっては、「へぇ…こんなことがあったのか…」的に、ぼんやりと記憶に残す程度で調度良いでしょう。
原作においても、本作「化物語」の後に発行されている作品ですから。


この「ひたぎクラブ」では、2話完結という短い構成であり、スポットも必然的に『戦場ヶ原 ひたぎ』に一点しています。
ただ、それ故に冒頭にもかかわらず主人公である阿良々木君に関して語られる描写があまりないので、初見では少し話に入り込みにくいと感じた人もいるかもしれないですね。
(あっ、私はそうでした。)
ミステリアスだと好意的にも捉える方もいるかと思うのですが。

ただ、たった2話でまぁ見事に分かりやすく描かれたツンドラ系(阿良々木君談)ヒロインの「戦場ヶ原ひたぎ」は、やはりとても魅力的です。
私的には、見ていく内にドンドンと好きになっていったタイプのキャラクターでしたので、初見ではあまりピンとこなかったのですが、今見ると行動や言動の一つ一つに魅力というか、一種のカリスマ性すら感じました。
声を担当した斎藤千和さんは、このキャラクターを好演したからこそ、同製作「魔法少女まどか☆マギカ」の「暁美ほむら」への抜擢を成し遂げたように思います。


本章の彼女が際立つシーンとしては、まず攻撃性を象徴する「ホッチキス」の場面が上げられるでしょう。
ここでは、その人間性からも(一部の嗜好の人以外は)好感が持ちにくいキャラクターのように感じるのですが…。
第2話の、阿良々木君の前で服を着替えたり抜いだりを繰り返すどこか間の抜けた人間性を見て、私は彼女に魅力を感じ始めましたね。
(決して、「生着替えキャッホー!!」とかではなく。)

阿良々木君「オマエ、ひょっとしてただの馬鹿なんじゃないか?」

戦場ヶ原さん「失礼なことを言わないでくれるかしら、私が傷付いたら大変じゃないの。」

前述の通り、良い意味で無駄の多い会話劇が本作最大の特徴ですが、やはりこの会話劇は個々のキャラクター性が色々と垣間見えてきて良いですね。
(まぁその分、尺を非常に食うのですけど。)
それでいて、この戦場ヶ原さんは、この後に

「服を着るのは得意じゃないの…、重たいのよ…。」

なんて、すかさずズキンときてしまう台詞を吐いてくるのが、また憎らしい程に良いんですよね。
まぁ、そこからまたすかさず

「けれど意外と学があるのね阿良々木君…ビックリしたわ、

 ひょっとしたら頭の中に脳味噌が入っているのかもしれないわね。」

とか、軽快な毒を吐いちゃう人なんですけどね。
この台詞には思わず笑ってしまいました。


終盤、彼女は「重し蟹」から体重と一緒に持っていかれた(正確には、持っていってくれた)「辛い記憶」と、正面から向き合います。
詐欺まがいの宗教にハマってしまった母親と、その宗教の幹部が彼女に手をかけようとした事実。
そして、それを黙って見過ごし続けた母親の真意と……。

ここのシーンは、その胸糞の悪いエピソードは勿論のこと、紙芝居の中に時折挟まれる実写表現が、より一層気持ち悪さを引き立たせていたように感じましたね。

母親が戻ってくるわけでも、崩壊した家庭が再生するわけでもない。
それでも戦場ヶ原さんが返して欲しがった母親との大切な思い出は、彼女自身の強さによって、物理的…そして精神的な重さも含め、彼女の心に無事に返ってくるのでした。
新しく出来た友達と、新しく芽生えた感情というオマケが付いて。

彼女が最後に見せた、あの屈託の無い最高の笑み。
ここは、まさにその時の阿良々木君のように、多くの視聴者を赤面させ…鼻の穴を大きくした間抜けな表情にさせたことでしょうね。

戦場ヶ原さんとは僕もいつかゆっくり、彼女の好きな「鋼の錬金術師」についてででも、熱くトークをしてみたいものです。
{/netabare}



【まよいマイマイ】(全3話)
{netabare}
母の日。
公園で一人佇む阿良々木君が

「あらあらこれはこれは…、犬の死体が捨てられていると思ったら、なんだ…阿良々木君じゃないの。」

と挨拶をしてきた戦場ヶ原さんとの一幕から始まる物語。


冒頭、先日の一件から阿良々木君に好意を持った戦場ヶ原さんは、「先日の一件でのお礼」を名目に、彼女なりに阿良々木君に対し露骨(無骨?)なアピールを見せるのですが、それがまぁ彼女らしくて非常にキャラ立ちしていましたね。

「どんな願いでも一つだけ叶えてあげる。

 世界征服でも、永遠の命でも、これから地球にやってくるサイヤ人を倒してほしいでも。」

こう、ちょぃちょぃ漫画ネタを挟む彼女の言動が私は大好きです。
ただ、それでも阿良々木君は、彼女に対し彼女自身の促しにも応じず、どんな見返りも要求しませんでした。
一呼吸置き提示された、本音である「彼女」という見返りに対しても、それは変わることは無く…。
紳士的オープンスケベの童貞野郎である阿良々木君ですが、こういう一貫した姿勢はやはり格好良いですね。

「本当に器が大きいわ…。」

こうポツリと吐いた戦場ヶ原さんも、きっと同じ気持ちだったのではないでしょうか。


さて本作のヒロイン、大きなリュックを背負った小学生『八九寺 真宵(はちくじ まよい)』について。

中盤までのミスリードで、彼女の存在に対して間違った解釈を視聴者に与えるシナリオ構成は見事でしたね。
最初は何の変哲も無い台詞に思えた戦場ヶ原さんの

「はぁ? 見えないわよ…そんなの。」

は、全てを分かって上で改めて見ると、少しピリッと胸が痛むシーンとなりました。


「信号は、確かに青色だったのに…。」

迷子であり続ける八九寺から語られた、生前の回想。
ここでは「魔法少女まどか☆マギカ」でも定番の劇団イヌカレーさんが一部作画を担当しておりますが、これまた良い意味で背筋に嫌な悪寒を与えてくれました。

それから幾年も、誰かを巻き込まないように、たまに行き会った人には憎まれ口を叩きながら、ずっと迷い続けた彼女。
阿良々木君と戦場ヶ原さん、そして忍野の助言により今回初めて彼女は、迷いの先へと足を運びます。
それは、必ずしも望んだ通りの結果ではなかったのかもしれませんが、彼女がそれで初めて迷いから開放されたのも、また事実でした。
第2章にして、早くもしんみりとさせてくれた良エピソードでしたね。

ただ、この「まよいマイマイ」。
エピソード単体としてだけでなく、この阿良々木君と八九寺の年齢差のある会話劇が物語シリーズの中でも特に人気が高く、後にドンドンと阿良々木君のハッチャケぶりがエスカレートしていく事も想定すれば、その初陣作としても非常に楽しませてくれます。
そうそう、一番最初の「失礼、噛みました。」からの八九寺の笑顔も、やっぱり可愛かったですね。
「違う、わざとだ。」「噛みまみた。」「わざとじゃない!?」も、後の定番となりましたので、最初のやりとりを改めて見ると、なんだか嬉しく思えてきました。
ちなみに、私のイチオシのやりとりは

「ラララギさん」

「八九寺、僕の名前をミュージカルみたいに歌い上げるな、僕の名前は阿良々木だ」

です。


さて、この回の終盤、戦場ヶ原さんのドストレートな「I LOVE YOU」から、付き合うことになった2人。

「流行るといいな、戦場ヶ原…蕩(と)れ…。」

実際に流行ることはありませんでしたが、エンディングの挿入と共に入る阿良々木君のこの返しと、その言葉を受けた戦場ヶ原さんの笑顔のシーンは、なんとも気持ちの良い終わり方でした。

勿論最後に「地縛霊」から「幽霊」へと2階級特進?して再登場してくれた八九寺にも、一部の趣味を持つ方々は特に歓喜したのではないでしょうか。

私も彼女と出会うことがあれば阿良々木君のように、「小学生女子を相手に、本気で喧嘩をして、本気の一本背負いを決めた末に、本気で勝ち誇って」みたいものです。
いやはや…、夢が広がりますね。
{/netabare}



【するがモンキー】(全3話)
{netabare}
ストーカーの如く軽快な走りで阿良々木君を追いかけた末に、遂には彼を追い抜いた上で眼前に立ちはだかり

「やぁ、阿良々木先輩、奇遇だな!」

と言い放つ、これまた珍妙なヒロイン『神原 駿河(かんばる するが)』を主体としたエピソード。

さて、彼女を説明するに辺って、まず始めに…この彼女と阿良々木君との会話を提示するのが正しい選択だと私は思いました。


『私は、レズなのだ。

 ……阿良々木先輩は男だから、今のでは少し言葉が露骨だったか…。

 言い直そう、私は百合なのd「一緒だーーーー!!! そんなもん!!!」』


「レズ」に加え、「露出狂」「BL好きの腐女子」「ロリコン」「マゾヒスト」それでいて「欲求不満」等々……。
更には、このような性癖に対し、ある種の誇りすら持ち合わせている。
戦場ヶ原さんとはまた違ったカタチの、型の外れた非常に個性的なキャラクター。
それが、この「神原 駿河」なのです。

見た目だけで言えば、スパッツの似合うボーイッシュな、ごく普通のスポーツ少女なんですけどね。
………その包帯が巻かれた左腕以外は…。


そう…この神原は、このようなコミカルな性格とは裏腹に、憧れの先輩であった戦場ヶ原先輩と恋人同士になった阿良々木君に対し、殺意にも似た…いや…殺意そのものを内に抱いていたのです。

「笑うねぇ、阿良々木君は本当に優しいね、優しくて胸がムカつくね…本当にもう。

 側にいたいだけだなんて、そんな甘ったるい言葉をそのまま信じたのかい?」

忍野メメから、こう皮肉気味に言葉を吐かれた阿良々木君。
でもやっぱり、さっきまで楽しくやりとりをしていた相手の本心が「殺意」だとは、とても受け入れ難いですよね。
神原の左腕に毛むくじゃらに宿った怪異『猿の手』(レイニーデビル)は、(無意識を含めた)この願いを、魂という代償と引き換えに叶える悪魔だったのでした。


本章「するがモンキー」では、阿良々木君が以前起こった出来事により半吸血鬼化したその能力を、戦闘において初めて垣間見せる回でもあります。
と言っても、レイニーデビル化した神原に対し阿良々木君は、不死身に近いその特性をもかなぐり捨てた、一種の自殺行為のような手にしか出ることが出来ませんでした。

ただ、それを見越して忍野がその場に呼んだ相手「戦場ヶ原ひたぎ」が、全てを持っていくカタチで解決したんですよね。


『阿良々木君、どうせ貴方の事だから、自分が死ねば全部解決するとか、間の抜けたことを思っていたんじゃないかしら。

 冗談じゃないわよ、阿良々木君が死んだら、私はどんな手を使ってでも神原を殺すに決まっているじゃない。

 阿良々木君、私を殺人犯にするつもり?』


台詞だけ並べると、なんと目茶苦茶な言い分でしょうか…。
しかしそれは、神原の手に宿る悪魔が「戦場ヶ原と仲良くなりたい」という彼女の願いを叶えるに辺って、とてつもない不都合を与えたワケでした。
もぅこの時の戦場ヶ原さんは、まさに遅れてやってきたヒーローの如き活躍ぶりでしたね。

結果として、悪魔は去っても…神原のその毛むくじゃらの左腕は元に戻ることはありませんでした。
ですがエンドロールでの、戦場ヶ原さんの計らいにより阿良々木君を出迎えた神原の、あの舌をペロッと出した表情からも、これがあの時の最善の手だったと思わせてくれる終わり方でした。
仲の良い変態の後輩が出来て良かったね、阿良々木君。
{/netabare}



【なでこスネイク】(全2話)
(※本内容を率直に述べるに辺り、致し方無く変態発言を含みます。)
{netabare}

「せーの!」から始まる本章のOP曲『恋愛サーキュレーション』に骨抜きにされた人は、その場で挙手してみて下さい。
はい……、はい…、えぇ皆さん満場一致のようで。
喜ばしい限りです。

本章のメインヒロイン『千石 撫子(せんごく なでこ)』。
作中のキャラクター達が明言する通り、物語シリーズ内でも特に整った顔立ちの美少女です。

それだけでなく、「暦お兄ちゃん」と呼ぶ妹属性は勿論のこと、極度の恥ずかしがり屋な反面で防御するところを間違えたヘンテコな無防備さや、1980年代のマニアックな漫画の趣味等…。
かなり通をくすぐるポイントを抑えた子で、阿良々木君との絡みも、他キャラとはまた一味違った面白み(旨味?)がありました。

ただ、それでも前章の神原や戦場ヶ原さんの立ち振る舞いは、既に常軌を逸しているレベルなので、どことなく印象が薄い面も然り。
そういう意味では、作中最も「可愛さ」に拘ったキャラではあるのですが、中身の面白さを重んじる方にとっては作中最も心象に欠けるキャラクターに感じるかもしれません。
(最も、「セカンドシーズン」まで見た方にとっては、「いやいや、撫子が印象の薄いキャラなワケが無いでしょ!!」と言う方も多いかと思いますが。)


ちなみに私は初見から大好きで、主題歌共々このキャラクターの可愛さに非常にハマッてしまいました。
見た目や性格は勿論のこと、今や超売れっ子声優「花澤香菜さん」の好演に、初めて卒倒させられたキャラクターでもありましたので。
彼女が中盤で言った台詞

「暦お兄ちゃんはもう大人だから、撫子の裸を見ていやらしい気持ちになったりはしないんだよね?」

においても、もし自分が問われたらどう返答しよう…と考えた不毛な夜が、今も記憶に新しいです。
……やっぱり自分も、ストレートに言う派かな…。


シナリオとしては、撫子がクラスメイトから受けた『蛇切縄(じゃぎりなわ)』の呪いを解く為、蛇を使った凄惨な儀式を行っていたところから始まり、その呪いを解くまでの過程が描かれています。
ただ、忍野メメが「呪いを解くのは、呪いをかけるより難しいんだ。」と言う通り、それは一筋縄でいくものでは無かったのです…、縄だけに。

本章では「阿良々木君」「撫子」「神原」がメインで登場しますが、メインヒロインである撫子以上に印象的な立ち振る舞いを見せたのが神原だった気がします。
阿良々木君の部屋に入った時の、ストレートなまでのエロ本(家畜人ヤプー含む)探索のやりとりは勿論のこと。
撫子の呪いを解いた際に、阿良々木君に言い放った


「阿良々木先輩、頼むから!!

 助けるべき相手をっ、間違えないでくれ………。」


には、胸が熱く…そして少し痛くなりました。
決して、人に対し情けの無い子じゃない…、むしろ作中でもかなり情の熱い子である神原。
それでも、状況に対し的確な取捨選択の判断を、この時彼女はとったのでした…。

「人を呪わば穴二つ」の言葉通り、作中において、この「なでこスネイク」は一番後味の悪いシナリオとなりました。
ですが、この時の神原は羽川さんとはまた違ったとても頭の良いキャラクターに感じ、非常に好感を持ちましたね。


ただそんな後味も、この儀式で撫子が触手……じゃなくて蛇にキツく巻き付かれるシーンの後では、既に「賢者」のような精神状態となっていて頭に残らなかった人も多かったかもしれませんね…。
前述でも述べた通り、この「化物語」は凄まじい売り上げを誇った超人気作ですが、中でも一番売れた巻が…この「なでこスネイク」なワケなので……。

作中一番の美少女中学生が、作中一番エロティックに『手ブラ&ブルマー』や『蛇に巻きつかれた旧スクール水着』で舞う様を収めた本作。
それを少なくとも全国80000の人間が、未来永劫大切に保管すべきと判断した結果でしたね。

通常、最初の第一巻が一番売れるのがアニメタイトルの法則ですが、本作はそれをブチ破って中抜きが一番売れたワケです。
いやはや、数字は本当に正直です…グヘヘ。
まぁ、そもそも撫子が儀式の際、

『ちゃんと見ててね…。撫子のこと、ちゃんと見ててね…。』

なんて言うものですから、紳士が真摯に受け止めただけなのかもしれませんが。
(※大事なことなので2回言ってますしね。)

ちなみに、この『手ブラ&ブルマー』では、左おしりのブルマーの裾から、一瞬だけ…ほんっの少しだけ白い神秘が覗くシーンがあり、モロとはまた一味違うフェチズムを我々に提起させました。
このような世界観を生み出した日本に生を受けことを、私は心から誇りに思いたいです。


ただ実際、この「なでこスネイク」の魅力は、そのエロさだけでなく…。
この「物語シリーズ」のBlu-ray&DVDは各話毎の副音声(オーディオコメンタリー)で、声優さんがキャラクターを演じた状態でストーリー解説をするという面白い試みがあるのですが、本作に至っては「撫子」と「忍野メメ」という異色のコンビ。
この会話劇がまた非常に面白かったのも、勝因の一つだったのかもしれません。

そういえば撫子が、そのオーディコメンタリーでこう言っていましたしね。

「DVDやBlu-rayを購入してくれるような大人の人達が、

 撫子みたいな中学生の裸やブルマーを見て、いやらしい気持ちなったりするわけがないもん。

 撫子でいやらしい気持ちなったら、変態さんだよ?」

いや、ごもっとも。
もう一枚買って反応を見てやろうかコノヤロー。

ちなみに、このキャラクターの会話は全て、原作者の西尾維新さん書き下ろし。
速筆の方とはいえ、多大な労力だったのは容易に推察出来る文章量です。
そしてその会話を、場面に合うように25分ずっと喋り続ける声優さん達も…。
本当にお疲れ様でした、どの巻の会話もメチャクチャ面白かったです。
売上の貢献度も、恐らく半端では無かったでしょう。
{/netabare}



【今夜、星を見に行こう】(第12話について)
{netabare}
最終章である『つばさキャット』の本筋に入る前に、TV放送の最終回にあたる第12話について少し語りましょう。


戦場ヶ原さんから『デートをします。』との偏屈な物言いからスタートした、2人の初デート。
しかし蓋を開けてみれば、阿良々木君は戦場ヶ原さんと「その父親」との3人で車に乗っていたワケです。

娘からは「そういえばゴミ…、いえっ阿良々木君。」と…、その父親からは「娘をよろしく頼む………なんちゃって。」等の波状攻撃を食らいながらの初デート。
夢が叶ったくらいの気持ちでいた阿良々木君は大ショック…そりゃそうですよね…。

ただその車の行き先は、戦場ヶ原さんから阿良々木くんへの、満天の星空へ誘うサプライズでした。


『勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぼうなお父さん。

 それに――この星空。私が持っているのは、これくらいのもの。

 私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。

 これくらいで、全部…。』


彼女は彼女なりに…恋人として、阿良々木くんに色んな大切なモノを渡したいと願っていたんですね…。
普段の暴言とは裏腹に、こういう献身的なこともしっかりしちゃうんだから…もうホント憎いほど良いキャラです。

ただ、以前に下衆な男から乱暴されそうになった戦場ヶ原さんは、阿良々木君とそういう関係になるのは今はまだ正直恐いともここで打ち明けました。
そうなることで阿良々木君を嫌いになってしまうかもしれない…、阿良々木君を失うことに対しての恐怖を…。
その言葉の後、咄嗟に彼女の手を握った阿良々木君が最高に格好良かったですね。

お互いに恋人を作るのは初めてで…、右も左も分からない者同士。
それでも、不器用ながら互いに気持ちをしっかりと確かめ合い、星を見て手を繋ぎ合うこの2人。
アニメ史上でも、こんなに微笑ましく応援したくなる恋人関係は中々無いと、私は思いましたね。

最後に、冒頭のような言い回しで「キスをします。」と言った戦場ヶ原さん。
草むらに寝そべる2人が笑顔で見つめ合ったところで、「今夜、星を見に行こう」とエンディング曲が流れ始めるこのシーンは、人気作の最後に相応しい最高のエンディングでしたね。
{/netabare}



【つばさキャット】(全5話)
{netabare}
『なんでもは知らないわよ、知ってることだけ。』が口癖の、作中でも度々登場した優等生『羽川 翼(はねかわ つばさ)』をメインとしたストーリー。

この羽川さんは、作中でも群を抜いた人格者であり、品行方正で成績優秀、まさに絵に書いたような良識人なワケですが…。
過去に家庭での不和が原因で、多大なストレスを抱えていたところを『触り猫』に憑かれその気持ちが暴発し、両親をはじめ町中の人間を襲った経緯がありました。
(詳細は、後に放送された猫物語(白)にて語られます。)

その時は、成れの果てとはいえ怪異の王である吸血鬼、『忍野 忍』の特性「エナジードレイン」により彼女を鎮めることに成功した阿良々木君達でしたが、今回その触り猫…忍野メメ曰く『ブラック羽川』が、再び羽川さんの内面から出てきたのでした。
原因が分からずも、その解決策である忍野忍に再び活躍してもらうことを考えた一行でしたが、その忍が忍野メメといた学習塾跡から忽然と姿を消してたことから、物語は予期せぬ展開へと進みます…。


再びブラック羽川が登場した原因について、真っ先に彼女の家庭を考えた阿良々木君でしたが、忍野メメはこう提示していましたね。

「17年間自分を律してきたストレス、それが解消されたばかりだというのに…

 こんなに早く同じレベルのストレスが溜まるもんなのかい?」

彼の言動は、いつも物語の核心をズバリと引き当てます。
飄々とした物言いから現実を見た冷徹な姿勢までこなせる忍野メメ、作中でも取り分けミステリアスで魅力を感じますね。
ただ、怪異の専門家として毎回(不器用ながら)阿良々木君の助けを受け入れてくれていた彼ですが、今回はこの台詞を最後に全てを阿良々木君に任せることになります…。
阿良々木君を、友達とし信頼して…。

その忍野の助言の真意は、本人でもある「ブラック羽川」より直接、阿良々木君に伝わることとなりました。


『いやにゃ人間、俺のご主人…オマエのことが好きなんだにゃ…。

 だからオマエがご主人と恋にゃか(仲)ににゃってくれりゃあ、俺は引っ込むことが出来ると思うんだが…。』


恋をしたのも束の間…それを伝える間もなくその相手に恋人が出来…、それでも「いつもの羽川」として演じなければならなかった彼女。
おくびにも出すわけがない…略奪愛など出来る筈もない、こんな状況ですらそんな「いつもの羽川」を演じられてしまう…。
それこそが彼女に多大なストレスを与えていたんですね。
それは、たった数ヶ月で17年間抱えた家庭の不和と同レベルとなる程に…。

その内面が描かれた泣きじゃくる彼女のシーンは、視覚で感じる以上にその惨たらしさが伝わってきましたね。
作中のどの血みどろのグロいシーンよりも、私はここが一番目を覆いたくなります。

しかし阿良々木君は、そんな羽川さん…以前(傷物語)の出来事から命をかけてもいいとさえ思える恩人の彼女にでさえ…、その気持ちに応えることは出来ませんでした。


『僕はあの性格を含めて、戦場ヶ原のことが好きなんだ。』

ソウ、全部好キダ。好キヂヤナイトコロハナイ。


数日前、2人で星を見に行ったあの夜に言った台詞でしたね。
生まれて初めて、真剣に人を好きになった阿良々木君の出した結論でした…。

その固い意思を察したブラック羽川は、失踪している忍の心中も察した上で、わざと阿良々木君を影の出るところに誘導し、阿良々木君が忍を故意的に呼び出させるようにすることで、自身を喰らわせるのでした…。
このブラック羽川も、ただ闇雲に人を襲うことを楽しんでいたわけではなく(いやまぁそういう節も十分ありますが)、何よりご主人を想って行動していたことが窺えましたね。
自己犠牲も一切厭わずに……。

しかしここの忍の登場シーンからの、強烈な回し蹴りは圧巻でしたね。
ここを読んで下さっている方々は勿論、あの回し蹴りの際に一瞬見える『絆創膏』に、夢を抱いたことだと思います。


さて、この最後の物語のエピローグとして語られたのは、伏線にもあった忍野メメの失踪でしたね。

『ある日突然挨拶もナシで姿を消したりはしないさ、僕も大人だからね、そこらへんは弁えてる。』

という名の、最後の挨拶。
阿良々木くんはもう既にソレを受け取っていたんだと、この時に気付きました。
あの不器用な「お人好し」のオッサンらしいですね。
彼が何故去ったか…何処に行ったのか…、それはアニメではまだ明らかになってはおりません。
ただ…どこで何をしてようと、あの立ち振舞だけは変わらないんでしょうね。
あぁ、勿論あのアロハシャツも着てることでしょう…。

阿良々木君の最後の語り通り、彼らは今後も怪異と出会うことになります…。
忍野メメというジョーカーのいない彼らが、一体どうその状況をくぐり抜けていくのか…。
その上で欠かせなくなるのは、本章の最後で阿良々木君を助けてくれた…あの彼女の力となるのですが…、それはまた次回のお話に☆彡



さて、ここまで長々と語りにお付き合い下さりありがとうございました。

……と言いたいところなのですが最後にココだけ!
本章イチオシの、阿良々木君とブラック羽川の1シーンについて語らせて下さい。


「猫…、僕が今から言う文章を復唱しろ。

 斜め77度の並びで、泣く泣く嘶くナナハン7台、難なく並べて長眺め。」


『にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびで、にゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだい、にゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ♡』


(せーの!)

かぁわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!


羽川さんの豊満なボデゥェイを包んだパジャマ姿に加え、猫耳に更にはこのニャンコ語…。
「エナジードレイン」されようが、この彼女の身体に抱きつかれ昇天出来るのなら私は本望です。

はい、これでスッキリしました。
最後の最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
{/netabare}



【総評】

シナリオとしては、一定のまとまりはあるにしても前日譚や後日譚があることが前提の構成なので、本作だけを見てもしっくりくることはないでしょう。
ただ、キャラクター達の言葉のかけ合いが最大の魅力の本作においては、それは大きな問題では無いのかもしれません。
本作は、勿論物語も魅力ではありますが、何よりキャラクターが大好きになれてこそ本当に楽しめる作品ですから。

これが合うか合わないかは、ホント人それぞれですね。
本作のこの異様な売上は、当時まだ全く確立されていなかった、副音声をキャラクターが演じてストーリーを客観的に話していくという演出が、本作が好きな人の購買意欲を大いに刺激した側面も大きいので、この会話劇自体が合わない人には「なんじゃこの売上は?」って気持ちになるでしょう。

ただ、噛めば噛むほど旨味が出る作品なのは、間違いないと思います。
私としては当初、この個人的に取っ付きにくかった本作をシリーズ化する前に噛みしめる機会を得て、作品に没入することが出来て本当に良かったと思っています。

このサイトで、このレビューに辿り着く方々は、恐らく本作を視聴した方が多いかと思いますが、このレビューを機に、また本作を改めて噛みしめる一助になれば、とても嬉しいです。

ではでは、長々と読んでいららぎありがとうございました。

………失礼、噛みました。


◆化物語における、好きなキャラクター BEST3◆
『阿良々木 暦』声 - 神谷浩史さん
『戦場ヶ原 ひたぎ』声 - 斎藤千和さん
『忍野 メメ』声 - 櫻井孝宏さん


◇化物語における、可愛いキャラクター BEST3◇
『千石 撫子』声 - 花澤香菜さん
『忍野 忍』声 - 今作ではナシ
『八九寺 真宵』声 - 加藤英美里さん

投稿 : 2024/06/01
♥ : 88
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さっぱりとした油ギトギトのラーメン

ジャンル分けするとよくある萌え、エロ、ロリを主軸にしたハーレム
もので、油分(エロ、ロリ、萌えの要素)は他作品の比にならない程
に異様に濃く、超ギトギトな訳だが、それをさっぱり風味に仕上げる
事に成功した類い稀な作品。

大昔に3行レビュー書いて放置してたけど、売り上げが尋常じゃない
のを最近知り、更にはここの評価もいつの間にか1位になってたんで、
話題のキャラクターコメンタリーを含め、全話再度視聴してみたけど、
雑談とエロ、ロリ、萌えに特化してる事以外は特に評価されるような
作品でもねーような・・。

最近ハーレムものを沢山視聴した中でも、萌えシーンの数はぶっち
切りで多いから、萌え専に売れるのは十分分かるけど、、。

そんな訳で、色々と調べつつ売れた理由を考えてみる事にした。


ただの感想 {netabare}

キャラ濃くて雑談が面白くて、までは良いんだけど原作者影、癖の
ようなものが全キャラに強く反映されてて、純粋にキャラとしては
見れないのがキツい。

横で流して画面チラチラ見てる分には気にならないものの、アニメ
だけ見るって状態での視聴だとかなり気になる。なんつーか、色々と
料理が出て来ても、全部にマヨネーズがかかってるような感覚。

キャラクターコメンタリーの方は今回初めて聞いたけど、そのマヨ
ネーズが大盛りなんで、かなりもたれる。とはいえ、声優が素で話す
タイプのよりは全然良い。


各キャラについて

・ロリリ木君
ハーレムもの主人公の中では非常に上手くバランスを取ったと思う。
どの女性キャラと絡んでも夫婦漫才が成り立つのはすげぇ。

・ひたぎ
最初見た時は衝撃的だったが、試聴する度に嫌な部分にばかり目が
いくようになる。いや、怖ぇよ、目への攻撃とか。

・八九寺
最初のお約束以外は微妙。ロリの事はよく分からんけど、こいつ別
に可愛く無くね・・?ACの方はテンションが高過ぎてキツい。

・神原
ひたぎとは逆に試聴する度に好感度が上がる。ACの方になるともう
変態過ぎて意味が分からない。

・撫子
花澤無双、ACの方は台詞が多くて凶悪極まりない。花澤はどれだけ
マヨネーズかかってても、いくらあざとくても、苦にならない。

・羽川
ただの堀江。頭良い設定なのに、あまり頭が良さそうには見えない。
15話のACでようやく本領発揮。

{/netabare}

売り上げ、あにこれ順位 {netabare}

---
アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki
TVアニメ 先発累計平均5000超作品一覧 除外方式 2000年以降
(一部除外、●は更新中、右側に2013年6月のあにこれの順位)

(2009) *78,671 化物語 (1位)
(2011) *71,056 魔法少女まどか☆マギカ (17位)
(2004) *68,732 機動戦士ガンダムSEED DESTINY (248位) 
(2012) *60,580 偽物語 (23位)
(2002) *58,589 機動戦士ガンダムSEED (81位)
(2011) *52,133 Fate/Zero (41位)
(2008) *46,147 マクロスF (28位)
(2012) *45,804 Fate/Zero 2ndシーズン (127位) 
(2006) *45,367 コードギアス 反逆のルルーシュ (10位)
(2009) *43,883 けいおん! (21位)
(2008) *42,690 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 (7位)
(2006) *42,525 涼宮ハルヒの憂鬱 (24位)
(2010) *39,385 けいおん!! (15位)
(2013) *38,109●宇宙戦艦ヤマト2199 (1633位) 
(2003) *36,511 鋼の錬金術師 (34位)
(2012) *36,475●ソードアート・オンライン (21位)
(2008) *34,601 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン (246位) 
(2010) *34,108 Angel Beats! (11位)
(2011) *33,813 IS <インフィニット・ストラトス> (57位)
(2012) *33,642●ガールズ&パンツァー (448位)
(2007) *33,481 機動戦士ガンダム00 (165位)
(2011) *31,524 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (4位)
(2011) *31,019 Persona 4 the ANIMATION (304位)
(2007) *29,146 らき☆すた (51位)
(2004) *28,537 頭文字D Fourth Stage (77位)
(2011) *27,829 TIGER & BUNNY (99位)
(2006) *26,047 Fate/stay night (102位)
(2002) *25,644 あずまんが大王 (385位)
---

このうち、売り上げに違和感があるのが化(偽)物語とPersona 4。

あの日、けいおん、AngelBeats、らきすた、あずまんがとかは価値が
全く分からないので、「勝手に売れてろ、どうでも良い」という感覚
なのだが、化(偽)物語とPersona 4は割と好きで何度か見てる上で、
「なんでこんな売れたんだろう・・」という。

18000 化物語
3500  ペルソナ4

イメージはこんなとこ。これの1.5倍位なら随分売れたなー、程度で
済むんだけど。つまり、ペルソナ4の方がより違和感がある訳だけど、
ここでその話はやめておこう。

このサイトの順位と、売り上げが近いものだけをピックアップ

化物語、まどマギ、偽物語、マクロスF、ギアス、ギアスR2、ハルヒ、
けいおん!、けいおん!!、ハガレン、SAO、Angel Beats!、あの日。

どちらかと言えば若い世代にウケが良いタイプなのかなと。ネタ自体
は相当古いものが多いけど、そういうのは知らない人が好いてる気が。


---
あにこれの第一回アニメ感想ランキングの成績
実施期間:2010年09月01日~2011年02月28日

みんなが萌えたアニメランキング
1位 とらドラ! 193人
2位 化物語 162人
3位 俺妹 97人

笑えたアニメランキング
1位 Angel Beats! 203人
2位 とらドラ 202人
3位 化物語 173人

癒されたアニメランキング
1位 とらドラ 147人
2位 化物語 94人
3位 ARIA 73人

(゚Д゚)「ハァ?全部違う」アニメランキング
1位 School Days 99人
2位 化物語 33人
3位 とらドラ 32人

感動したアニメランキング
5位 化物語 147人

みんなが泣いたアニメランキング
9位 化物語 36人
---


とらドラ!、CLANNAD、CLANNAD AF、Angel Beats!あたりと同様に、
どのランキングにも顔を出す類。若い人、かつ案外ライトな層にウケて
いる感じがする。

{/netabare}

2cスレまとめサイト、個人サイト {netabare}

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検索 化物語が売れた理由って結局なんなの?
検索 化物語ポータブルの売上w
検索 化物語のBD売れすぎワロタw
検索 化物語のヒットと初めてこれしたあのアニメはそれからどうなった
検索 化物語と刀物語どうして差がついたのか
検索 刀語って化物語の10分の1くらいしか売れてないんだな
検索 めだかボックス大爆死
検索 めだかボックスのブルーレイが売れていないと言われているけれど
検索 化物語ってなんであんなに売れたの?
検索 化物語のBD+DVDが初動4万5千枚ほど売れた理由
検索 テレビアニメ史上最高の初動売上を記録した「化物語」ブルーレイ第2巻
検索 「化物語」ブルーレイ第3巻は初動売上4万枚越え、またも史上最高記録
検索 化物語:BD4巻 約4万8000枚でテレビアニメ史上最高
検索 「化物語」BD第6巻が初動5万枚を突破、テレビアニメのBDとして史上最高
検索 アニメは売上がイコール面白さなのか
検索 気になってるアニメを誰かが批評してくれるスレまとめ@ウィキ
検索 売りスレ民ちょっと来て! なんで化物語はあんなに売れたの?
検索 化物語、IS、AB、俺妹→花澤さんのおかげで売れた
検索 嫌儲ってあんまり化物語の話しないね
検索 化物語1話見たけどなんなんこれ?
検索 阿良々木暦について語るスレ
検索 化物語がつまらないとか言ってる奴がマジでなんなの?
検索 化物語ほど過大評価なアニメって存在しないだろ
検索 アニメ「化物語」について不満をだらだらと書いた
検索 化物語がバカ売れした理由が分からない
検索 【化物語】なぜ新房作品は爆売れするのか【まどか】
検索 化物語、まどか、何故あれほど売れたの?
検索 偽物語ってどこが面白いの?
検索 化物語のDVDの売り方が巧みである件
検索 日本アニメにおけるオーディオコメンタリーとキャラクターコメンタリー
検索 キャラクターコメンタリーの創始は2006年のテニプリOVA
検索 キャラクターオーディオコメンタリー ニコニコ大百科
検索 キャラクターコメンタリーは同人誌のようなもの
検索 「オーディオコメンタリーが面白いアニメは売れる」ってことに製作者は気付いてない
検索 アニメの円盤特典のオーディオコメンタリーって
検索 アニメのオーディオコメンタリー
検索 アニメの特典でオーディオコメンタリーってあるけど
検索 【僕は友達が少ない】BD/DVD毎回特典にキャストコメンタリー&キャラクターコメンタリー
検索 アニメソフトのキャラクターコメンタリー収録状況まとめ
検索 「化物語」は何故売れたのか?―情報量という観点から―
検索 めだかボックスと化物語・刀語,どうして差がついたのか
検索 化物語が種やギアスより売れた理由をまだ誰も説明できてない件
検索 アニメ「化物語」が爆発的に売れた理由
---

上の中で、個人的に特に引っかかった書き込みは

円盤は80点の評価する奴が多いアニメより
50点の評価の人もいるけど90点の評価する人が多いアニメの方が売れるからな

アニサロとかでもギャアギャア騒がれてたけど
肝心のアニメ板の化物語スレ住民はしれっとしたモンだった
何て言うか、自己主張の薄いサイレントマジョリティー
ってこう言う奴等の集まりなんだろうなぁと思った

エロと声優目的だが文学とかアートとか言い訳できる
萌えエロハーレムアニメが嫌いな人が安心して見れる萌えエロハーレムアニメ

あとは ↓が一番上手くまとまってる気がした

検索 アニメ「化物語」の感想とヒットの理由

↑の記事を発見した時点で、わざわざ自分で考察する意味は無い気が
して来たけど、手を出してしまった以上は一応自分なりの結論を。。


見当はずれだと思ったのは

・西尾維新だから
めだかボックスと刀語の売上的に、あまり関係無い。原作者が有名&
原作がいくら売れていてもコケてるアニメは大量にあるし、そもそも
あにこれ評価が1位(原作者信者がこのサイトに集中してるはずがない)
だし。

・オサレアニメだから
多分関係ない、岩窟王あたりが売れてれば納得するけど。監督 新房
制作 シャフトで ささみさん@がんばらない って作品が化物語と声優
含め結構被るけど爆死してる。

刀語を5話まで、ささみさんを8話まで見たけど化物語は運が良かった。
ACに泥とワインの樽の話があったけど、一歩間違えば、何か一つが欠
けてたら、一気に微妙な作品、泥になっていたと思う。

{/netabare}

人気キャラ  {netabare}

---
とらのあな秋葉原店B 人気投票

1位 千石撫子 173票
2位 戦場ヶ原ひたぎ 101票
3位 八九寺真宵 67票
4位 神原駿河 54票
5位 忍野忍 29票

雑誌ダ・ヴィンチ キャラ人気投票

1位 戦場ヶ原 ひたぎ 218票
2位 阿良々木 暦 176票 ♂
3位 羽川 翼 98票
4位 忍野 メメ 67票 ♂
5位 八九寺 真宵 51票

化物語・偽物語 人気キャラ投票所 (個人サイト)

1位 千石撫子 52票
2位 神原駿河 39票
3位 羽川翼 36票
4位 八九寺真宵 33票
5位 阿良々木月火 30票

化物語人気投票 2009/10/02 ~ 2009/11/01 (個人サイト)

1位 千石撫子 147票
2位 戦場ヶ原ひたぎ 113票
3位 忍野忍 62票
4位 八九寺真宵 54票
5位 神原駿河 33票

化物語キャラクター人気ランキング (ニコ動)
(mixiのキャラクターコミュ人数らしい。いつの時点かは不明)

1位 戦場ヶ原ひたぎ 5196
2位 千石撫子 4918
3位 八九寺真宵 1758
4位 忍野忍 1430
5位 阿良々木暦 1181 ♂
6位 神原駿河 1129
7位 忍野メメ 781 ♂
8位 羽川翼 605
9位 阿良々木月火 257 
10位 阿良々木火憐 252

化物語・偽物語人気キャラランキング(アニメワン 締切日: 2012/08/12)

1位 戦場ヶ原ひたぎ 137票
2位 千石撫子 130票
3位 八九寺真宵 118票
4位 忍野忍 117票
5位 阿良々木月火 116票

アニメ最萌トーナメント2010予選

戦場ヶ原ひたぎ 461票
八九寺真宵   448票
千石撫子    337票
神原駿河    277票
忍野忍     268票
阿良々木火憐  226票
阿良々木月火  230票
羽川翼     194票

比較用資料:けいおん!&Angel Beats!の上位

平沢唯 572票 秋山澪 564票 琴吹紬 555票
ゆり  474票 天使  588票


ニコ、マイリスト数

<化物語>
千石撫子  38000 千石撫子も吹っ切れた
千石撫子  27300 恋愛サーキュレーション
八九寺真宵 23800 阿良々々々々木さん!
八九寺真宵 16300 真宵が音楽に合わせて
千石撫子  16100 ふわふわバージョン
八九寺真宵 15600 阿良々あららあらら
八九寺真宵 15400 ロマンティックラッパー

<偽物語>
火憐    19700 歯磨きプレイまとめ
八九寺真宵 15600 失礼かみまみた 音MAD
八九寺真宵 15000 八九寺にQBを混ぜる勇気
火憐、月火 12300 ファイヤーシュート
忍野忍   10300 忍野忍の詰め合わせ
八九寺真宵  9300 ・・・失礼、かみまみた
月火     6600 第10話、阿良々木月火~
忍野忍    5900 第10話、忍野忍 ぱないの
忍野忍    5300 しのぶドーナツ

化、偽通して戦場ヶ原ひたぎ絡みの最上位が、
ひたぎ    2300 ひたぎのツンドラカルタ

比較用資料

ガルパン 
秋山由香里  4300 秋山優花里 全セリフ 完全版
秋山由香里  800 (U^ω^)にしずみどのー

IS
シャル    6500 シャルループ
シャル    2700 セリフまとめ
シャル    2600 オクラホマシャルル
シャル    1700 シャルぶひいいい
ラウラ    1200 ラウラちゃん
リン     1300 凰鈴音ソロver
セシリア   1000 セシリアソver

GO!GO!RAILGUN 57000 ほむらちゃほむほむ 59000
---

人気投票がどの時点かによっても変わって来るだろうけど、基本的に
はロリ2人とひたぎ人気で引っ張ってる感じ。ニコは完全にロリ王国。

なぜ売れたのか?系のスレでも せーのっ という書き込みが異様に
多かったし、撫子が一つ抜けてる感じ。(原作だと八九寺が一番人気
らしい)

{/netabare}

化物語が売れた理由 {netabare}

検索でよく引っかかる内容と同じ事を書いてもしゃーないので、なる
べくオリジナルな感じで、理由を挙げる。

・油ギトギトのラーメン
元になってる話は、

---
円盤は80点の評価する奴が多いアニメより
50点の評価の人もいるけど90点の評価する人が多いアニメの方が売れる
---

油ギトギトラーメンはウケるかウケないかがはっきりするし、ハマる
人は思いっきりハマる。萌えシーンの量と言い、お約束のしつこさと
いい、他に類を見ない程に超ギトギト。まずはそのギトギトがウケた
んだと思う。


・雑談の路線

普通のアニメっぽくない、ニコの一部や2ch系。メジャーどころで、

検索 やべぇwww最強の傘考えたwwwww
検索 「一番厨ニ臭いホトトギス詠んだ奴優勝」 を全力で読み上げる動画
検索 ずいぶんと遅い出勤だな。←全力でかっこよく言い訳する動画
検索 1番すごい逆さ言葉書いた奴優勝
検索 一番いい遅刻の言い訳した奴が優勝な
検索 ことわざの一部を「死ぬ」に変えると一気に殺伐とする

どうでも良い事を掘り下げ、面白い部分はかぶせて、しつこく、ACの
方は特にしつこく、こういうネタの良いところってテーマ自体はほぼ
誰でも理解できるから置いていかれない。あとは元ネタが分からなく
ても勢いで面白い(化物語だとボララ木君が説明かねて突っ込む)。

腹筋まで到達するのはツボにもよるだろうけど、1番上と2番目。特に
2番目は初見だとヤバイはず。化物語はそんなに面白くはない、3~6
番目位の質。

とはいえ、一気に腹筋持っていく類のネタは疲れるし、何度も見ると
飽きるんで「そんなに面白くはない」ってのも結構重要だと思う。


・無機質的な背景、モブキャラ不要論

無機質的、殺伐とした背景の中、メインのキャラばかりが目立つ。
画面には常に2人(たまに3~4人)で、とにかく喋ってばかりだけど、
主要キャラに一定以上の魅力があればこの手法は映えると思う。

個人的にアニメはキャラ見ながら会話聞いてるだけ(流し見してる時
は特に)なので、ぶっちゃけ他はどうでも良い、強いて言うなら音楽
には頑張って欲しい、位。= 化物語系は歓迎

検索 新房シャフト的な演出や世界観描写を突き詰めればキルミーベイベーになる

○キルミーベイベー 【全6巻】
巻数   初動    発売日
     BD(DVD)
01巻 *,686(*,***) 12.03.07
02巻 *,671(*,***) 12.04.04

個人的にはキルミーもアリだけど、当たればでかい、外すと超痛い系
なんだと思う。


・なんでもは知らないわよ、血生臭い事だけ

ホラーやグロ系のショッキングな味付けは、アホみたいに売れた作品
の特徴の一つで、今期多分とんでも無い事になる進撃、古くはエヴァ、
あとは路線違うと思って資料から外したウサビッチとかもだけど、

みんな、血生臭い事が、実は大好き。ありゃりゃぎ君が血みどろ担当
な事は割と重要なのかも。


・にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃく
いにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃ
がにゃがめ

こういう台詞を女キャラに言わせようとして「不自然ではない」主人公
は希少。特にハーレムものの主人公は、この手の分野が非常に苦手
な訳で、その点で修羅々木君は実に器用。

この台詞までならバカテスの吉井あたりならあり得そうだが、八九寺
への変態行為になると、ちゅららぎ君以外じゃまず無理。なんというか、
「笑いの為ならやりたい放題」的な存在。

検索 アニメ『化物語』『偽物語』でパロディやメタ発言が許容されるのは
検索 狭義のおけるメタフィクション 2011/05/25

作品全体、特にラララ木君の突っ込み台詞から「視聴者、ギャラリー
前提の会話」な感じが滲み出ている故に可能な事も結構あるけど・・

もう、ホント、舞台俳優っぽさが無い男主人公が巷に溢れかえってる
せいで、キキララ君が妙に良い主人公に見える。


・絶妙なテンプレ外し

女同士に距離があって「この女なんなのよ~!」「あなたこそ~!」
系とか「全員でベタベタ」って展開も無い。ハーレムものでありなが
ら、ハーレムものっぽくは無い。

余計な事に時間を使ってないというか、ハーレムものとしての骨格は
残しつつも、テンプレをかなり外して来てる。その分、通常の作品に
あまり無い要素に膨大な時間を使ってる訳だけど、それが多くの視聴
者が求めるものと一致、

あくまですっとぼけて、ACの方の撫子の「ノートや筆箱を見て、いや
らしい気持ちに~そんな変な人はいないよ!」的な。

ギトギトなのにさっぱりしてるのは、雰囲気はハーレムものっぽくは
ない、受け身の寒い設定(キスでパワーアップとか)にもしていない、
直球エロはヒロイン、もしくはムララ木君の意思で、ネタっ気を出し
つつ正々堂々。


・あざといより超あざとい方が、逆にあざとくない

うまく説明はできないが、この点を原作者、制作共によく理解してる
気がする。高純度の萌えやエロを利用したコントというか、あざとさ
自体を上手くネタにしている感じ。

普通は薄くして一般ウケを良くするところを、濃いままで、むしろ更
に濃くする事で対処した、よーな。


あにこれで評価が高い理由

売れた事よりもここで評価高い事の方が謎。キャラとか声優とか萌え
でアニメを見る人は少ない印象だったけど、案外そうでもないのかも。

物語 : 4.3  作画 : 4.3  声優 : 4.3  音楽 : 4.3  キャラ : 4.5

ここ恋愛絡み、ラブコメ系が妙に評価される気がするんで、物語の
評価が高いのはそういう理由なのか・・なと。正直、萌えエロ以外は
とってつけたような、、、。いや、なんでもない。

何が良いのか分からないとか、ただのハーレムアニメ、みたいな感想
も結構多いけど、萌えが嫌いだったり(あるいはキャラがツボらない)
シュールなノリが合わないと、そういうタイプの代物だと思う。

あとは音楽について触れてる人が多く、長文レビューだとACについて
触れてる人が結構いた。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37
ネタバレ

kuroos さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

感想と説明とコメンタリー感想

初めに化物語は名前からホラーと思っている人が多いのかと
自分も最初ホラーと思い長くスルーしていた
自分の意見ですが、化物語はホラーではないと思います。
ホラーという人もいますが、ホラーの第一要素は恐怖じゃないかと?
この話に恐怖という要素はほぼない
ホラーという人は恐らくグロイシーンが出てくるので
言っていると思うが、基本恐怖の要素は無いので
ホラーと思って毛嫌いしている人は是非とも見てほしい
面白いからww



さらにDVDのコメンタリーが面白すぎるので
話しの感想に加えて、コメンタリーの出演者と
簡単な感想を記載してみた。
ちなみにコメンタリーの台本は、原作者が書いているとか
どうりでおもろいはずだw


{netabare}第1巻 ひたぎクラブ 全2話
コメンタリー 羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ(コメンタリーとはDVDでの副音声の事です。)

感想

全く知らない人が見ると、最初の入りが分かりづらい
一番分かるのは、傷物語を読む事なんだがw

ダイジェストでサラッと流れるけど
何が何やらw

要するに、阿良々木暦が吸血鬼になって、一応人間に戻ったって
事がダイジェストで言いたい事w

んで、まあ不死身の元吸血鬼なので、その名残りで怪我の治りが早く
そのイベント?のおかげで怪異も怪異の専門家も知っている。

ちなみに怪異ってのはようするに、化け物、妖怪変化 お化けの類

で、物語が始まるw

戦場ヶ原が階段から落ちてくる

原作では絶対、ただの階段w
この事から、アニメでは、過剰に演出している

今後も、この過剰演出が続くので、そこもあまり深く考えずに
スルーでw

そして、突然一瞬だけ入る説明の様な文章

これも、原作の補填として、原作の文章が書いてあるんだが
まあ、これも最初はスルーして構わないw

気になるようなら、後でストップして見るか
原作を読んでくださいww

そして登場人物が極端に少ない

基本モブキャラはほとんど居ません。

町の住人も、学校の生徒もほぼ居ない

これは、原作が会話劇の方法で書かれているので

そのせい?

声優3人だけとか普通w


てなわけで、ひたぎクラブは主に化物語の入りと説明

物語自体は、カニの怪異を祓うだけの話

ただ、カニの怪異と出会うきっかけは、母親が宗教にハマり
さらに母親が団体幹部を引き連れ、その幹部に犯されそうになった
のが原因と重い内容

その重さを無くす為に、カニ
なんでカニなのかは見てくださいw
ダジャレっぽいけどね~

そして、自分がはまった一つのシーン
ホラー映画の様なシーンww

実は文房具で最強?w
戦場ヶ原のホッチキスこえーww

ちなみに廃墟に居る幼女が

キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード
怪異の王
吸血鬼のなれの果て

なぜそうなったのかは傷物語でwww


コメンタリー感想

羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ

まあ、戦場ヶ原がボケて羽川が突っ込む
物語自体にも適当に突っ込んで、まあ安定の面白さ

羽川、コメンタリーも完璧すぎw


2巻
まよいマイマイ 全3話

コメンタリー 羽川翼 八九寺真宵

感想
化物語のギャグ担当
八九寺P登場

話は、1巻も重かったが
これも重いw

離婚した母親に会いに行く途中に事故で亡くなり
幽霊になった八九寺

蝸牛(カタツムリ)の幽霊なので、迷い牛

しかし、重い内容に逆らう様に
八九寺が明るい明るいww

そして、ここから始まる、阿良々木暦と八九寺真宵のどつき漫才w
この二人の会話が楽しめない方は、このアニメはオスすすメできませんww

失礼噛みましたw

そして、阿良々木と戦場ヶ原が付き合う事に
最後に阿良々木が言った言葉は

{netabare}戦場ヶ原蕩れです。途中に見蕩れるの蕩れは萌えの一段上の使い方でいいんじゃね?って会話の返しですなw{/netabare}

もうひたぎのでれっぷりが最高w

コメンタリー感想

羽川翼と八九寺真宵 バサネーハッチーのDJコメント?w
めっさ明るい八九寺を抑えようと必死の羽川

抑え過ぎて、八九寺Pの逆鱗に触れ?
5巻つばさキャットでとんでも無い事にw


3巻
するがモンキー 全3話

コメンタリー 戦場ヶ原ひたぎ 神原駿河

感想
さらっと説明されているが
神原駿河は、スーパースターです。

女子高校生でおそらく唯一であろう、ダンクが打てるw
その神原に突然ストーキングされる

なぜストーキングされたのか

戦場ヶ原が絡んでいます。

ここでは、神原が変態という事と
猿の腕の怪異を持つって事ですな。

最終的には、解決しません
中途半端に終わるって感じ

腕に関しては、花物語(時系列では阿良々木とかが卒業した後まで残る)
まで、解決せずに続きます。

コメンタリー感想

戦場ヶ原ひたぎ 神原駿河

二人が中学の時に同じ中学で、バルハラコンビと名乗っていた(名付けたのは神原)
神原の神と戦場ヶ原の原でバルハラてか、神原でもう一人でバルハラじゃんとツッコミ不要w

神々の神殿って意味らしい?
この二人バルハラコンビのコメンタリー

もう全然コメンタリーじゃねえしw
二人して、好き勝手に喋ってますw

しかし、一番面白かったかもw


4巻
なでこスネイク 全2話

コメンタリー 忍野メメ 千石撫子

神原と阿良々木君二人のデート?で始まるw
この辺りから、阿良々木ハーレムが存在し始めたのかもww

内容は、おそらく唯一怪異の被害者と言っていいらしい
(自分からでは無く、人から呪われて怪異に取りつかれたから)

蛇の怪異に取り憑かれたから撫子を開放する話
まあ、実は後にこの子が{netabare}ラスボス{/netabare}になるんだがw

大人しい子が実は、ってのの振りかな?

内容的には、それほど盛り上がりも無く
まあ、見所は、スク水に手ぶらブルマーくらい?wwww

コメンタリー感想

忍野メメ 千石撫子
凄い組み合わせだわな、忍野メメのフリートーク?が聞けるとはw

撫子がまあ、大人しいキャラなのでこの組み合わせなんだが
2期では一切出ない忍野メメなので、その辺は、貴重なコメンタリーでしたね。ごめんなさいw

5巻
つばさキャット(上) 全3話

コメンタリー 羽川翼 千石撫子
       羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ
 羽川翼 八九寺真宵

感想

つばさキャットなのに、あんまり羽川が出ないw
この辺りから、タイトル名のキャラがあんまり出ないの法則が始まるのかもw
ほぼ半分が撫子とあと半分がゴールデンウイークの説明でほぼ終わるw

しかも、ゴールデンウイークは猫物語(黒)での話しなんだがこれも微妙に違くない?ww

二話目は、なんと羽川全くが出ないww

戦場ヶ原と阿良々木のデート

まあ、半分ギャグだけど落ちで感動w

どうもテレビ放送のラストらしいのでこの展開みたいなんだが

つばさキャットかんけーねーなw

三話目でようやく羽川の話と思いきや
八九寺真宵からスタートw

まあ、そしてその後ようやく羽川バージョンスタート
猫耳羽川で終了~ww

コメンタリー感想

羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ

1話毎に変わるコメンタリー 最初はこの二人
まあ、第1話のひたぎクラブでの二人なのでそれなりにw

羽川翼 千石撫子

ごめんなさいw
阿良々木君を使ってのギャグ満載w
撫子のボケが結構おもしろい ごめんなさいw

羽川翼 八九寺真宵

オープニング映像が無いってのが八九寺Pの圧力突っ込みから始まるw
もうすこし、真宵ちゃんが暴走してくれても良かったが
普通のコメンタリーでしたねw


6巻
つばさキャット(下) 全2話

コメンタリー 羽川翼 神原駿河
       羽川翼 阿良々木暦

感想
つばさキャットなんだが
話の内容的には、実は忍野忍と阿良々木暦の話なんだろうね

ブラック羽川に殺されそうになったその時
助けを求める阿良々木君

忍助けて

忍が阿良々木の影から浮き上がり

クルクルっとタンブリング

回し蹴りでブラック羽川を阿良々木から引き離す


かっこえええええええええええええw

忍かっこ良すぎる 

そしてなんだが泣けるんだよなこのシーンw

一言も喋らないんだが、二人の関係が始まる瞬間

傷物語を読むと、更に分かるシーンなのが勿体無いな~w

殺し合いまでした二人のわだかまりを知ってると泣ける

傷物語はよ公開しろやw

ちなみに、タンブリングの後の回し蹴りの所で

絶対にコマ送りしないでくださいw

カッコいいのが台無しになりますw。


コメンタリー感想

羽川翼 神原駿河

まあ、神原が暴走w それを押さえる羽川って構図
暴走てか、人の話を聞かない神原w
神原はこの方が面白いな~
2期ではツッコミコメンタリーもあるんだが
つっこみよりもボケの神原が好きw

羽川翼 阿良々木暦

まあ、ノロケ?w

もう羽川のやりたい放題ですw
ずっと、抑えてたのねw
てか、ブラック羽川で解消できなかったのかな?w
コメンタリーのストレスはw
     
総評

最初は訳が分からず、会話の面白さだけで見ていたが
気になったので、原作を読んでこのアニメの面白さが分かったかも~

自分も最初見たときは、良くわからなかった。


一度見ただけでは恐らく面白さがわからない人が多いいと思う。


アニメ、コメンタリー、原作
の3点で楽しむ作品です。

ちなみにー、原作者は、この物語を世に出すつもりがない

趣味で書いたらしい

色々なしがらみとかを無視して書いて見たかったとの事。

まあ、なので連載する気もなかった為か

この後の作品でつじつま合わせに苦労しているのがわかるw

忍の力やアララギとのリンクがちょい言い訳がましかったりするのは

ご愛敬ってところかねw



最後にあの早口言葉?を書いておきますw


斜め七十七度の

並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺めーw

せーの

にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃにゃにゃにゃーw{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34

79.7 2 会話劇で恋愛なアニメランキング2位
荒ぶる季節の乙女どもよ。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (603)
2246人が棚に入れました
あなたの“はじめて"を、わたしにください――。高校の文芸部に所属する小野寺和紗たち女子5人。「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じたある一言……。その瞬間から、彼女たちは“性"に振り回され始める。

声優・キャラクター
河野ひより、安済知佳、麻倉もも、黒沢ともよ、上坂すみれ、土屋神葉、福山潤、広瀬裕也、咲野俊介、戸松遥、花江夏樹
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

荒ぶれ、乙女よ

【視聴完了して追記】


性に振り回される思春期少年のコメディは、マンガやアニメだけでなく、小説や映画でも数多く制作されてきた。

本作では、少女の振り回されぶりをコメディとして物語るものだが、主に誰に向けて描こうとしているのかという不安要素が、無いでもない。


かつて少女マンガに吉田秋生の『河よりも長くゆるやかに』が登場したとき、理想化されたヒーローとしての男子を脱皮して、「等身大」の「リアル」な少年が少女マンガで描かれるようになったと評判になった事があった。
が、男子の一人として読んでみると、「リアル」=現実的というよりも、少女に提供される「見世物」であるように感じられた。
少女の興味に奉仕するため、男子の(女子には)知られざる面を見せてみました、という「見世物としての少年」であって、現実の少年が読んで肯けるような「リアル」さは無いと(少年読者には)思えたものだ。

もちろん、少女マンガなのだから、「現実」を描くよりも、少女の興味本位の欲望に奉仕することを優先するのは、悪いことは少しもない。
(付け加えれば、同時代の少女マンガに「現実的」な少年が描かれることは皆無ではなく、私見では、川原由美子の『前略・ミルクハウス』のヒーロー、女装少年の『涼音』くんが、それまでの少女マンガで初めて描かれた現実的に「リアル」な少年と感じられた)

TV放送されるアニメの本作であれば、男子に向けた「女子の実態」といった単なる覗き趣味の提供は越えてくるだろうと期待したくなる。


未経験の性に対する恍惚と不安は、少年も少女も同じく持つことだろう。
ドタバタと、あるいはアタフタとあがきまわる少女たちと共に、男子の方も微笑ましいバカさ加減や、鼻持ちならない下劣さが描写され、両性にとっての「思春期」がうまく描かれているようだ。

ラブコメとしての本作の「コメディ」は、「ラブ」=恋愛の向こうへ「性」を意識するようになった思春期が駆動する。
恋愛の向こうに垣間見える「性」は、官能の予感で挑発するとともに、不安を喚起するものでもある。
それぞれの個性に応じて、「不安」に対処する行動がナナメにずれていく面白さが、本作のコメディのキモだ。

が、「不安」は、「性」が呼び寄せる固有のものではなく、広く「未知のモノ」全てが等しく喚起するものでもあるだろう。

ハイデガーであれば不安の根源は死の可能性というところだが、もっと一般的には「傷つく」かもしれない可能性が、未知への不安を呼び起こすと言える。
少年も少女も、共に慄く「未知の」性への不安は、そこで「傷つけられる」かもしれない可能性への不安なのだろう。

だが、「傷つけられる」ものは、少女と少年では同じものなのだろうか。

少女を主人公とする以上、少年とは異なる、少女に固有の「傷つく」ものを対象化できるかが問われるだろう。

「見世物」としての少女の生態を越えた、固有の不安の根源の摘出を期待してしまう。



{netabare}一般的に言って、「初めて」を前に男子が最も関心をもっているのは、いかに上手にコトを進めるか/スマートに振る舞うことができるか、という情報であるように思える。
要するに、性行為において男子が最も怖れる=「傷つく」のは、うまく振る舞えずに「笑われる」ことだ。

一方、少女においては「男からどう見えるか」という情報が、もっとも関心度が高いように(オッサンには)見える。
言い換えれば、少女が怖れる=「傷つく」のは、相手から受け入れてもらえない=がっかりされる=「拒絶される」ことであるようだ。

少年の「笑われる」怖れ、少女の「拒絶される」怖れは、さらに抽象化すれば「自尊心が傷つけられる」怖れで、両者は同根源だといえるだろう。

最終話で、出来立ての駆け出しカップルたちが、互いの中に自分と同じためらいと同じ悩みを見出して「分かり合う」描写は、この同根源性を表現している。
要するに、男も女も同じことを悩んでいるのだと。

こうした「自尊心の傷つけあい」を乗り越えて、全面的に相手を受け入れあう多幸感こそが、性の官能の秘密であるのだと、このとき少女と少年は気付くのだろう。


だが、自尊心が傷つく恐れ/受け入れあう喜びは、性にかかわる領域に限らない。
人間関係全般について同じことが言えるはずだ。

男女の性行為に限定するならば、そこに固有のものは「肉体」だろう。
そう、少女の「傷つく」怖れは、人格的=精神的な領域においてと、即物的な肉体においてと重層的なものだ。
性行為の現場においては、男がまず勃起しなければ行為が発生しない=成立しない。それゆえ、男=少年が肉体性について「傷つく」、あるいは反省的に改めて意識化されることは無い。

最終話で、幼馴染の少年が少女二人に、それぞれ「精神的」と「肉体的」と別々の志向性を告白する場面は、男子が日常的に二要素を意識していない無自覚ぶりの表現であるだけではない。
それは、女子においては常に(怖れの対象として)「精神性」と「肉体性」がともに対象化されているのだという事と裏表でもある。
「肉体」を志向された少女が、それでも悪い気がしないと語るのは、まさに肉体性において拒絶される=「傷つけられる」怖れを解消された安堵であり、少女において「肉体性」が常に緊張をはらむ固有の「不安」要素であることを、裏側から示している。


肉体が「傷つく」怖れは、何も相手の男から乱暴に扱われるとか、嗜虐的な趣味を押し付けられるとか、あるいはレイプされるといった、即物的で具体的なケースを想定しているわけではないだろう。
未経験の少女であっても、具体的な想像などしないまま、漠然と怖れ=不安を感じているはずだ。

おそらく、この肉体への漠然とした「不安」は、女性とは「妊娠」する性(別)であることに由来するのではないか。

終幕で、文芸部部長の同級生が妊娠を理由に退学したことが明かされたとき、ガヤで生徒たちのざわめきが入れられるシーンで、一言「怖い」というセリフがハッキリと強調されていた。

自立した女性が計画的に妊娠するのは別として、妊娠すれば女性の生活や人生設計は根本的に変わる。悪い言い方をすれば、「捻じ曲げられ」る。
社会的な影響だけではない。
生物としてみるとき、妊娠とは母体とのエネルギーの奪い合いで、生命力や寿命において、個体としての母体に対して完全に敵対的な現象でもある。
医療や栄養供給の発達で、人間に限っては表面化していないだけに過ぎない。

少女が漠然とした怖れを抱く「肉体」が「傷つく」不安は、深層に妊娠の存在があるからではないか。

そんな感想を持ってしまうのは、遠い遠い昔に、初めて女の子と思いがけずに一夜を過ごすことになり、「今日は危ない日なの」と言われて、慌てて避妊具を求めて街を走り回ったカッコ悪い思い出のせいだ。

女の子というのは、常に自分の身体の状態を把握しているものなのかと強力に印象付けられたのだが、同時に、望まない妊娠は「危ない」=「怖い」という怖れが、常に自分の身体をモニターしなければならないと強迫しているのだと、そのとき腹の底まで思い知った気がする。

それ以来、望まない妊娠を回避するのは男の義務と、常に「防具」の用意を怠らないよう心がけてきた。
時には用意が良すぎて「アンタはいつもコレしか考えてないのか」と誤解されたりもしたが、紳士としては眼前の恋人の中に「怖れ」があるものならば、取り除こうと務めるのは当たり前だろう。
いい年した政治家が、アナウンサーとしてキャリアのある女性と「できちゃった結婚しました」とヘラヘラ笑いながら記者会見しているニュースを見ると、お前に紳士の義務感はないのかと複雑な気分にもなるが。

アメリカでは、妊娠した高校生は学業からドロップアウトするだけでなく、社会的経済的にもドロップアウトすることが統計的に圧倒的に多く、一部の女子学生たちの間で、進学し、学業を終了するまでバージンを守ろうとする「純潔の誓い」をかわす運動が広まっているらしい。

作中では、女子生徒の妊娠と退学は「愛を貫く」という肯定性として描かれ、ラストでハッピーな後日談も挿入して後味よく見せてはいるが、作劇上の要請で例外的なケースを描写していることは意識しておきたい。

上記のような事どもを真剣に描写すればいくらでも重苦しく陰鬱なドラマとなるだろうが、視聴者に拒否反応を出さないよう、コメディとして明るく描ける程度にマイルド化しているところは、バランス感覚というものか。

コメディの範疇に収まるようにライト化しつつも、それでも「傷つく」ものとしての少女の「肉体」、その根源としての「妊娠」といった要素を、匂わせる程度であれ挿入してきたことは、少女に固有の「荒ぶる季節」を真剣にとらえている証として、好感できる。


「荒ぶる」季節の表象として、ラストのバリケード立てこもりと団交に重ね合わせてくる描写は、オジサンにはグッとくるものがある。
ストレートに描けば若い世代には拒絶感が出るだろうが、真剣な局面に入りそうになるたびに脱臼させてコメディにしてしまう作劇は、拒絶感の回避のためには避けられないのだろう。
コメディとしての脱臼のために、校長や教頭がリアルではありえない性格設定や描写をされているのは、欠陥ではなく作劇上の要請として認めるべきだ。

この校長たちに限らず、少年少女が「荒ぶる」思春期の物語のために、周囲の大人たちの描写も慎重に配慮されている。

主人公の少女と幼馴染の少年の両親たちは、子供たちの視点からいかにも能天気で、悩みなく描写されている。
が、彼ら親たちもまた、確実に「思春期」を通過してきている。
平和に、楽しく日常を送っているように見える両親たちは、まさに「疾風怒濤」の思春期のさなかで不安にさいなまれる少年や少女が、いずれ平穏に「生活」へと適応していくであろう一つのモデルであるのだ。

この、ある種理想的な大人ぶりが、児童劇団の演出家の気色悪さを、逆の意味で浮かび上がらせる。

「ロリコン」と誹謗される演出家は、社会的には別に非難されるところは1つもない。
自分の性癖を把握し、少女と性的な接触をするわけでもないし、成人女性と欺瞞的な関係を結ぼうとするわけでもない。
「大人」としてしっかりと社会性を保っているように見える。

気色悪さは、子供と性的関係を結ぶわけではないという「大人」の良識を持つと見せながら、少女=子供同士の関係にかかわろうとするところにある。

主人公の両親たちが、思春期のさなかにある子供たちの「荒ぶれ」ぶりにまるで気づかずに、子供の「不安」や「悩み」にまるで配慮しない能天気ぶりで接するのは、親たちは「子供」とは位相の異なる「大人」という、ある意味で別種の存在へと変化を遂げ終えているからだ。
「子供」ではいられない、すでに「大人」となってしまったものには、子供に合わせた発想はできない。

彼ら親たちに比べ、「大人」を演じながら、子供に関わり=同化し=仲間のように振る舞うことが、演出家の気色悪さを感じさせる根源だ。
大人面しながら、子供の「一員」になろうとするなど、まともな大人とは到底言えないだろう。「ロリコン」がどうこうという問題ではない。

その点で、教育者という社会的役割を負う文芸部顧問は、子供との接触と交流において、(半ば振り回されつつも)大人の見識と教育者の役割の間で、うまくバランスの取れた行動をとり続ける。

こうした「大人」たちを慎重に設定し描写した環境に囲まれるからこそ、「荒ぶる」思春期少女たちは物語世界を存分に駆け回れたのだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人生で最もへたくそな時期に捧ぐ

岡田麿里氏が原作から絡んで脚本やって、な作品。原作は未読です。

タイトルからして生々しく、しかも思春期男女(特に女)の心理描写には定評のある岡田氏の作品。

「岡田作品は苦手だけど荒乙は面白い」との推薦を複数いただいてて、楽しみにしてました。


作品自体は思春期の“性”をテーマに、右往左往する文芸部の女子高生5名が各々の答えらしきものを見つけるまでを追った青春群像劇です。

 吾輩は○○である 名前はまだない

整理しきれぬ名付けもできぬ感情は存在し、その多くは経験の蓄積によって落とし所が見つかるもの。

青春群像劇では私たちがかつて通過してきたであろう感情や衝動なりを作品の中に見つけて、自分の思考パターンや嗜好のルーツとなった立ち位置を確認する作業でもあります。
高校を卒業すれば進路はバラバラ。得られる経験も分岐して汎用性に乏しいことが、高校卒業以降を追った作品が少ない理由なのかもしれません。

そして汎用性があるようなないような題材が今回のテーマ。
“性”に対する考え方は個人によって差が相当あるもの。

そんな本人にしかわかり得ぬ感情。いや本人でさえわからない感情について同じようにバラバラだろう相手の感情とを擦り合わせる難儀なことを人生で初めてする作業が思春期世代の恋なんだと思います。

個人差があるのは当然で、ひとつの事象とっても男女で考え方も捉え方も違うことを想像できなかったり、違いはあると自覚しても何がなんなのか袋小路に迷い込んだり。
例えばこの連載は別冊マガジンですが『別マ』と言われて男子は『マガジン』を女子は『マーガレット』を想像し、お互いの前提がずれてる中言葉のキャッチボールを交わしてるうちに悶々としてしまう。
ほんの少し先になれば『マガジン』も『マーガレット』もあるって気づくものです。それがなかなかそうはならないもどかしさを作品で表現することは難儀なことでしょう。


前置き長くなりましたが、つまり、

 これまで数多語られてきたけどまとめられんのかいな?

好きだ惚れたから一層も二層も踏み込んで、本来同じカテゴリーなのにあえて切り離すことで物語を作りやすくしていた“性”なるものに焦点を当てちゃった本作。
個人差が激しいネタについて、きっとそんな時期を通過したであろう私たちにリアルな質感をもって届けてくれるかに着目したわけであります。

結果、文芸部員5名それぞれに異なる立ち位置を与え、かつそれぞれに対となるパートナーをあてがい、パズルのピースをはめていくようなストーリーに仕上がっていました。男はあくまで彼女たちを輝かせるための舞台装置。主役はあくまで乙女たちです。
よくパズル組めたな~。率直な感想です。一覧は以下。当然1対1とは限らないのですが詳細は本編参照。


【文芸部員】
小野寺和紗(CV河野ひより)
菅原新菜(CV安済知佳)
曾根崎り香(CV上坂すみれ)
須藤百々子(CV麻倉もも)
本郷ひと葉(CV黒沢ともよ)

【パートナー(仮)】
典元泉(CV土屋神葉):{netabare}対和沙要員{/netabare}
天城駿(CV広瀬裕也):{netabare}対曾根崎先輩要員{/netabare}
山岸知明(CV福山潤):{netabare}対本郷先輩要員{/netabare}
三枝久(CV 咲野俊介):{netabare}対菅原氏要員{/netabare}
杉本悟(CV花江夏樹):{netabare}対もーちん要員{/netabare}


実のところパズルが組み立てられた時点でおおむね満足しています。いいもの見せてもらいました。
リアルな質感があったかどうかは個人差によるものはあるでしょう。具体的にはこんなところが良かったなぁと私が思ったところは以下、


■OPを飛ばしちゃダメ

曲中に文芸部員たちの独白みたいな合いの手が入るわけですが、全OP一定ではなく変わっていきます。
作品世界をよく表したOPなので飛ばすのももったいないのもありーの、その回冒頭から集中を促す効果がありました。


■結局全員荒ぶる

キャラの掘り下げが全員できてたという意味ではなく、5名ともきちんと荒ぶってました。


■ざわつく

岡田脚本の特色なのか、円満にしときゃいーのにそれ要るかな?ってネタを挟んでおり、またそれがリアルな質感がありました。
安心安全なピュアピュアな恋愛を期待するのも野暮というほどさらりと毒を盛り込んできます。

{netabare}・部長の彼氏がちゃっかり前カノのおっぱい揉んでる事実
 ⇒経験者じゃないと曾根崎先輩を攻略する前に心が折れてたかもしれないという仮説
・あの杉本が女を連れている(最終話ED)
 ⇒地獄へ落ちろ!との視聴者の期待を嘲笑うかのようにしっかりキープ。なんだかんだ動く奴は強い
・本郷ちゃんが報われない
 ⇒いい子なのにね{/netabare}



最初はインパクトのある下ネタという飛び道具を織り交ぜながら、「おいおい大丈夫かよ」とくぎ付けになり、適度に乙女たちが荒ぶりながら最後の最後でぶつかり合ってという青春ど真ん中をいく良作でした。
端的に言えば序盤から終盤{netabare}10話{/netabare}までのわりと緻密な展開と打って変わっての後半の勢い。
慌てて畳んだ感が無くもないと言えますが、ここは『荒ぶる』感が出ていたと好意的に解釈してます。
{netabare}もう2話時点で和沙が自分の気持ちに気づくとか、5話で最も縁遠そうな部長がくっつくとか、その後どうするの?を長めに取る構成は良かったです。{/netabare}

個人差ありまくりの“性”の捉え方に関して、本作でのそれについてはノーコメント。
ただしきっと、登場キャラのうちに「あ、これ私だ!僕だ!」な子だったり言動行動が見つかるのではないか?と思えるほど網羅性は高いように見えますね。
現在進行形の方はがっつり共感して。はるか彼方の御仁は軽くキュン死しながら悶え狂いましょう。私も悶えました。おすすめです。




※ネタバレ所感

■パズルのピースについて
ほうぼう荒ぶっておきながらしっかり着地できたのって、主演女優5名と対になった野郎どもとが似たもの同士だったからではないかと思います。

・和沙VS泉
 {netabare}上半身と下半身が別の生き物同士

最終回でお互い似たもの同士だよねと分かり易く描かれてました。典型的な思春期のアンバランスさを体現した二人で主役にふさわしかったと思います。

{netabare}「泉。私ね。これからも不安になると思う。でも泉と同じ気持ちと同じ言葉、私はちゃんと持ってるんだって!分かったから…不安になっても、それを思い出せば…きっと大丈夫」{/netabare}
このセリフを言えたからこその主役でしょう。不安になると言葉に出せた時に大きな成長を感じました。{/netabare}


・曾根崎先輩VS天城
 {netabare}素直な者同士

お互い耐性ないので基本ちょろいです。考えてるようで実はそうではありません。よく言えば真面目で一途といったところでしょうか。浮気は絶対許しません。{/netabare}


・本郷ちゃんVSミロ
 {netabare}言葉先行で行動に移れない者同士

若さゆえに本郷ちゃん頑張りますが失敗重ねてるうちにそのうち諦観しそう。ミロ(三枝先生)がそのなれの果てかしら。言い訳先行でまたそれがもっともらしく聞こえるタイプ。
そんな本郷ちゃんが最も荒ぶってるように見えるというのが“荒ぶる季節”のアンバランスさを表わしてるようで心地よいです。{/netabare}


・菅原氏VS三枝
 {netabare}持てる者かつ特殊フェチ同士

周囲から羨ましがられてます。周囲からの見られ方と自身の嗜好にギャップがあるのが悩みどころ。医者や高級官僚がSMにハマるみたいな倒錯性を感じます。ちがう?{/netabare}


・もーちんVS杉本
 {netabare}相手が見えてないもの同士

自己中とも言います。杉本は言うに及ばず、もーちんもなかなかの猛者です。「なんで自分の思うとおり動いてくれないんだろう?」が先にあると恨みつらみが積み重なっちゃいますよね。{/netabare}



合ってるかどうかは知りませぬ。それは違うさーというのも笑いながらツッコんでみてください。



最後に、、、
なんだかんだ本郷先輩の今後が気になるところです。

{netabare}「止まらない電車に乗っちゃったんですよ我々は!」
ブルーハーツの伏線回収お疲れ様でした。{/netabare}

{netabare}あと真っ白になったと言い残して燃え尽きてましたが息してますよね?
自分で蒔いて自ら回収とはさすがです。

ぜったい素敵な女性になっておくれよー(^_^)/~{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.28 初稿
2020.04.10 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 72
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

栞は、気がついたら勝手に挟まってるんだ。

[2019/09/09 v1]
[2019/09/11 v2 10話まで]
[2019/09/15 v3 11話まで]
[2019/09/21 v4 最終話+ちょいちょい追記]
[2019/09/23 v5 多分最終 *部分追記もしくは修正・構成微修正]

原作知らず。

いわゆる「海外の反応」系のYouTuberで、僕が良く見る方々が矢鱈と誉めていたので試しに視聴。六話まで一気にみてしまった(台風の音で寝られんかったのもあるが)。

この作品に対する好き嫌いや印象は、視聴する方の性別や年齢、異性との交際(あるなし、その仕方、もろもろ)や家族構成等に大きく依存すると思います。多分、僕に娘がいたらこの作品はみられなかったかも、と思います。

* 誰が観ても楽しめる作品ではないと思います。なにより、性と恋愛を扱う作品には、暗黙のうちに自らの物差し=上記のいろいろが合わさってできあがる自分自身の価値基準があてがわれるものだと思います。本作を楽しめるから良い、悪いではなく、もっと根本的なところで「合う・合わない」≒「観たい・観たくない」が発生するテーマだと思います。

僕としては、全体として大変に満足しました。
面白かったとか、楽しめたとかとももちろんそうなのですが、それらとはまた違う、観て良かったと思える作品になりました。*お話し全体を通して、非常に良く作り込まれた印象を受けます。
上述の通り、人によっては躊躇われる可能性がありますが、そうでないなら是非ご覧いただきたい作品です。

====Opening
開幕オープニング曲。
本作のために書かれた曲のように思いますが、曲も歌詞も映像も素晴らしい。オープニングの語りが変わるのもよいですね。

OP曲の歌詞はそのまま本作のサマリー、あらすじとなっています。もーちん{netabare}の視線。そういうことだったのね{/netabare}。

出だしの一節に曰、「親の愛のあいだに生まれた娘は、そろそろ恋のページを綴る頃(主観的意訳)」。そして、荒ぶり、抗う乙女たち。

結びの一節、「栞はいらない」が僕にはぐっさりと刺さりました。立ち止まらない、戻らない、振り返らない。ただただ走り抜けるんだという力強い言葉。15~20ページは、それでいいよね、きっと。

僕という本は栞で一杯です。参考書につけられた付箋紙のごとくです。戻れるものなら、やり直せるものならの栞が。

エンディングもかわいいお曽根さんになってます。台本(なんでしょうかね?)を映しながらの台詞抜粋で構成する次回予告も楽しいです。

==== 第一話:I'm hooked!
第一話のhookは見事でした。舞台・世界観のセットアップから展開まで。完璧だったのではないでしょうか。
{netabare}
TRAIN-TRAINに押し出されるように駆け出すかずさ。嫌らしさも、汚ならしさも剥き出しの世界に。そして曰く「聖者になんてなれないよ」。
{/netabare}
彼女達の全力疾走、純潔の行方を見届けたいと思います。



====11話まで
{netabare}

====10話までみちゃいました
困惑。
なんなのこのお話(ほめてるけど喜べないけどほめてるんだけど・・・・)

====11話まで
いやもう、、、どうまとめるんだか分からないけど、いろいろ荒ぶってます。
いろいろ有り過ぎて僕の頭の中がまとまらないのですが、いきなり11話冒頭で「純潔」が落ちちゃったのには血の気が少し引きました(笑)


*全体を通して、ミロ先生だけはちょっと違和感を感じます。いろいろ都合良すぎな立ち位置と性質かな、と。でも、必要な舞台装置と考えれば、まぁよし、かな。

{/netabare}。


====最終話:It landed!
ぉぉ・・・絶対まとめきれないと思っていたのに、、、
まとめやがった。しかも想像の上のラインで。


=冒頭:校長・教頭・教職員
{netabare} 職務放棄は確かにその通りだが、笑いとともにスムーズに闘いの構図を生徒v.s.学校(教員)から文芸部および各部員自身へと転換した{/netabare}。うまいと思う。

=中盤:文芸部員+泉+天城+ミロ
ま、ここは定石通りかもしれない。互いに伏せられていたいろいろなものの蓋を外し、全員に共有。

=そこからの
==色オニ==
{netabare}正直なところ最初はよく分からなかった。分からなかったと言うより、この最終話で僕が感じた唯一の違和感とともにこの色オニが呈示されてしまったため、呑み込めなかったのだと思う。
違和感=唐突に感じた和紗の「闘いませんか」+それを受けてのやはり唐突かつ強引に感じたミロ先生による方向転換。さらに言えば、なかなか立派にアレな縛られ方をされたミロ先生が格好いいことを言うという状況に虚を突かれてました(ツボってた)。

* ただ、少し落ち着いてから考えると、そもそも「色」を持ってくること自体が唐突にも思います。どこかで引っかけているような気がするのですが、残念ながらどこかは分からず。直前の「色情に駆られる」がリードだ、と言うことはないと思うのですが・・・(ここだけ浅すぎることになる)。分かる方は教えていただけるとありがたいです。

でも、この色オニは実に文芸部員らしい、言葉に魅入られた・捕らわれた彼女たちにしか出来ない自己開示、互いの理解(理解するためのもがき)、そして、自分自身を知る術だった。なかなかに練られた舞台設定だったと思う。

本郷の呈示した「色」はおそらく彼女の心境そのものなんだろう。直後のミロ先生との対話を経て、少し吹っ切れたあとの彼女が呈示する色はどんな色だったのか。是非聴きたい。

モモの桃色を必死に探す菅原氏の描写は良かった。

* 色オニの最後の場面には下地がありました。5話で曾根崎部長が朗読していた本の一節でしたね。「同じものを見て、同じ言葉を紡いだ」和紗と泉、そして、そうなれていたかもしれない菅原氏。この状況を作るための舞台装置として、主観のさらけ出しあいとなる色オニは最適だったのかもしれません。


{/netabare}


====フィナーレ:Ah... so, it fit...

僕の中では、屈指の「まとめ」となりました。ベスト10、あとで変更しなきゃ。

ミロ先生による「荒ぶってますね」は、最初観たときにはコレジャナイ感を持ったのですが、まぁ、、、、これしかなかったかなとも思います。

部室で寝こける文芸部員たちについたいろいろな色。純潔にして純白の存在は、いろいろな色に染められ汚れていくのか、あるいは、色づいていくのか、それとも、自身が持っている色が白の光に照らされることで露わになるのか。きっとどれも正解なんだろう(加法混色とか減法混色とかは脇に追いやり)。

このシーンの彼女たちの寝顔は、作品全体の中で最も愛らしく見えました。
ただし、本郷を除いて。
本郷さん、あんたそれ、燃え尽きて真っ白になったあのボクサーだろ。
偉い男前の顔しやがって・・・(左右反対だし、違うのかもだけど)
半分涙目で吹き出しちゃったよ。なんだかんだ本郷さん推しだな、僕は。

よくよく観るとなんかいろいろみんないる改札前。
ダメンズワイプ。
*車内に本郷の担当編集までいたのね。。。

そして最後の一言。




=====================
例によって、「海外の反応」とあわせて観ていました。

この作品の場合はギャグアニメに対する「反応」のようにリアクション芸を観て楽しむという形にはなりづらいのですが、そこそこの数、本作に対するAnime Reactionが出ています。その中にかなり厚くコメンタリを入れる方が居るのですが、僕の本作に対する感想も少なからず影響されていると思います。

「it fit」は第一話と最後の最後での「はいった」の英訳です。


* 多分、まだ書き足りないことがたくさんあると思いますが、今の時点で言葉にまとめられるのはこれくらい。しばらく間を置いて、もう一度観直そうと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 48

78.1 3 会話劇で恋愛なアニメランキング3位
終物語(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1397)
8379人が棚に入れました
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。
放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。時計が止まり、扉も窓も接着剤で張り付けられたように動かない。窓や扉を破壊しようにも机も椅子も跳ね返されてしまう。まるで、時が止まったかのように。
扇は何らかの怪異現象では無いかと言いだし、暦は二年前のある事件を思い出す。犯人が分かるまで決して出られない教室で、暦は自分が孤立した原因となった「物語」を扇に語る。

声優・キャラクター
神谷浩史、水橋かおり、井上麻里奈、斎藤千和、堀江由衣、沢城みゆき、花澤香菜、坂本真綾、早見沙織、ゆきのさつき、加藤英美里

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!
まだ単なるアニメ好きだったころ……どれくらい作品自体に惹かれるかで視聴を決定していた若者も多いだろう。しかし、アニメ好き→アニオタへと大人の階段をのぼったとき、気になるのがアニメーション制作会社。今期の「(会社名)の作品はコレか……視聴してみよう!」となっているファンも多いはず。

ひと昔は少々コアなアニオタたちが決める手法ではあったのだが、どうやら最近ではライトなアニメファンにも広がっている様子。筆者の周りのライトなアニメ好きの口から「来期のシャフトは~」といった話が出たときには驚いた。

思い返してみれば2006年あたり、「涼宮ハルヒの憂鬱」を京都アニメーション(通称:京アニ)が制作したあたりから、ライト層にも制作会社で視聴を決定する傾向が強まったように感じられる。

【シャフト】
今期放送中:終物語
過去の作品(例):ニセコイシリーズ、物語シリーズ、ひだまりスケッチシリーズ、魔法少女まどか☆マギカ(2011)

独自の「シャフト演出」など、アニメファンの中では何かと話題になるアニメ制作会社。とりあえずシャフトだから観てみるか~といった人も多いだろう。

『化物語』副音声キャラクターコメンタリー付きで年始に再放送
2016年1月2日(土)より、TVアニメ『化物語』のオリジナルマスターバージョンが、TOKYO MXほか各局にて再放送されることが発表された。

本放送では、全話副音声でキャラクターコメンタリーを楽しむことができる。初回は第1話と第2話を同時放送する1時間スペシャルとなる。

『化物語』は、西尾維新さんの人気小説〈物語〉シリーズのファーストシーズン第1作を原作として、2009年に放送されたアニメ。

「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」の5つのストーリーからなり、吸血鬼と化した主人公・阿良々木暦が、「怪異」と呼ばれる怪奇現象に苦しむヒロインたちを救うべく、奔走する姿が描かれる。

Blu-rayやDVDパッケージに収録されている、副音声で聴けるキャラクターコメンタリーは、すべて西尾維新さん書き下ろしの台本によるもの。

毎回2人のキャラクターによりストーリーとは全く関係のないトークが繰り広げられ、キャラの意外な一面も垣間見えたりと、ファンからは本編にも負けない人気を集めている。

年明けからの再放送とあって、多くのファンから歓喜の声が上がっている。

秋アニメ注目作品
西尾維新の<物語>シリーズ、そのファイナルシーズン3部作のトリを飾るのが、本作「終物語」(オワリモノガタリ)。シリーズの総決算として、本シリーズの主人公である阿良々木暦は何者なのか、これまで語られなかった物語が明らかになっていく。原作小説は推理小説の体裁をとっており、犯人捜しのミステリー色が濃くなっているのが特徴。
総監督が新房昭之さん、アニメーション制作がシャフトというおなじみの制作陣がそろう。キャストも、阿良々木暦役の神谷浩史さん、忍野 扇役の水橋かおりさん、老倉 育役の井上麻里奈さんをはじめ、そうそうたるメンバーが最終幕を飾る。

【2015秋アニメ】今期はどれ見る?
西尾維新による<物語>シリーズの主人公・阿良々木暦が『「何」でできているかを知る物語』とされており、彼ら一同が通う直江津高校に転入してきた「忍野扇」というキャラクターによって、過去に展開されてきたシリーズにおける“残された謎”が解消される……はず。

上中下巻で構成される本作の中巻で描かれていた「初代怪異殺し」にまつわるエピソードにどれくらいの尺を確保しているのか、どこまで映像されるかが気になっています。あとは戦場ヶ原ひたぎさんが可愛ければオールオッケーです。

アニメ映画『傷物語』三部作公開決定にちなみ『化物語』を振り返る
10月4日、アニメ映画『傷物語』の公式サイトが更新され、西尾維新による原作小説『傷物語』を全三部作『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』として劇場公開することが発表されました。

第一部『I 鉄血篇』は2016年1月8日(金)に全国公開を予定しており、オリジナルクリアファイル付き全国共通特別前売券が10月9日(金)から劇場で販売されます。

本稿では、これを機にアニメ物語シリーズの1作目『化物語』を振り返ってみたいと思います。
『化物語』は2007年7月~9月に12話がテレビ放送されました。製作委員会はアニプレックス、講談社、シャフト。

シャフトは視聴者の度肝を抜く映像表現で知られており(例、『ef-a tale of memories.』第7話の携帯電話、『夏のあらし!』第6話の横浜大空襲)、『化物語』でも第1話『ひたぎクラブ 其ノ壹』の時点で恐ろしい文房具の嵐や不気味さ漂う字幕など、映像面でのインパクトは絶大でした。

印象深いのが第8話『するがモンキー 其ノ參』です。この回は人間の心の奥底に潜む無意識の願望を描き、直截的な暴力表現も怖かったんですが、それは表面的な恐ろしさであって、むしろ無意識のうちに他人を憎み、そねみ、ねたむ人間の本能を暴いた描写こそ、じわじわ来る恐ろしさを放っていました。
この回の終盤では、メインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎ(声・斎藤千和)が乱入し、物語を大団円へと導きます。ひたぎは毒舌家ですが、人情家でもありました。途中にあれほどの暴力描写を含みながら、番組の後味は良かったです。これも作り手と沢城みゆきら出演者の手腕によるものでしょう。

アニメ『化物語』はテレビでは12話まで放送されましたが、実は全15話でした。残りの3話はインターネット配信されたからです。

第12話(テレビ版最終回)の題名は『つばさキャット 其ノ貮』ですが、羽川翼(声・堀江由衣)の出番は全くなく、全篇に亘って戦場ヶ原ひたぎのエピソードが描かれました。
因みにテレビ放送ではインターネット配信の予告がされなかったので、テレビだけ見ている人にとっては今回が本当に本当の最終回となってしまいました。
この回のラストは、主人公・阿良々木暦(声・神谷浩史)と戦場ヶ原が星空を眺める場面で締め括られました。本作の主題歌『君の知らない物語』は星空を眺める様子を描いたものであり、劇中においても歌詞と同様に戦場ヶ原が「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」と言って夏の大三角を指差していました。クライマックスに天体観測を持ってきて盛り上げる手法は同時期のテレビアニメ『宙のまにまに』でも毎回見られ、『化物語』最終回で夏の大三角を眺めていたのに対し『宙のまにまに』最終回で冬の大三角を眺めていたのは興味深い。
しかし『化物語』の場合、主題歌の歌詞と劇中の描写をリンクさせたことで感動が倍増しました。普段流れる「君の知らない物語」はイントロ前の歌詞がカットされていましたが、最終回のバージョンではイントロ前の歌詞もちゃんと流れました。戦場ヶ原が阿良々木を連れ出した場面と、イントロ前の歌詞を対応させているのでしょう。

その後、11月に13話、2010年2月に14話、2010年6月に15話(オープニングは暫定版)、7月に15話(オープニングは完全版)がインターネット配信されました。
アニプレックスは当時アニメのテレビ未放送話をインターネット配信することを得意としており、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ではテレビ版のパラレルワールドをインターネット配信し、『閃光のナイトレイド』では歴史上の事件を描いた回をインターネット配信しました。

さて、第13話『つばさキャット 其ノ參』については、インターネット配信という媒体の特性を考慮に入れながら観てみたいと思います。
私が注目したのはコマーシャルの存在です。ネット配信の場合は番組の合間にコマーシャルを挟む必要がないと考えられますが、本作はネット配信においても合間にコマーシャルを挟んでいます。
コマーシャルを流す理由は商品の売り上げを伸ばすためですが、もう1つの理由があると考えてよいでしょう。
『化物語』第13話の場合、羽川翼が帽子を脱いで視聴者が「あっ!?」と思った次の瞬間にコマーシャルに移行しました。テレビ番組においてはよくある手法ですが、同じことをインターネット配信でもやって視聴者の注意を惹きつけているところを見ると、コマーシャルは作り手にとって作品を盛り上げる手段の1つになっているようです。

そして全体を通じた最終回である第15話『つばさキャット 其ノ伍』もテレビ放送上の最終回となった12話と同様、主人公・阿良々木暦とメインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎの交流を描いて大団円となりました。
今後も物語シリーズの行方に注目しようではありませんか。

3部作『傷物語』は“薄めたカルピス”なのか…!? 5年も待たされたファンの怒りが爆発中!
10月4日、『傷物語』の劇場公開日が決定、さらにビジュアルも解禁された。2010年のアニメ化決定から5年が経過しており、さぞかしファンも大喜びかと思いきや、“全3部作で展開される”という発表に不満が続出している。

作家・西尾維新氏による青春怪異小説『傷物語』は、<物語>シリーズの1作目『化物語』の前日譚。高校生の阿良々木暦が伝説の吸血鬼である“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと衝撃的な出会いを果たすことからストーリーが始まる、そしてすべての<物語>へと繋がるシリーズの原点だ。

『傷物語』のアニメ化が初めて発表されたのが10年。翌11年に「12年公開予定」と伝えられ、トレーラーまで公開された。その後、『偽物語』『猫物語』『憑物語』など他の<物語>シリーズは放送されるも、『傷物語』は音沙汰なし。今月3日からは『化物語』のその後を描いた、シリーズのファイナルシーズン第3弾『終物語』(TOKYO MXほか)の放送が開始となり、『終物語』にすら先を越されてしまった。

ただ、今月に入り『傷物語』公式サイトが謎のカウントダウンをスタート。ファンの期待を煽る中、「今回のED曲はいいな」「初回は毎度のことながら面白くない」「来週が楽しみ」など、さまざまな声が上がった『終物語』の第1話放送後、遂に『傷物語』の劇場公開が発表された。ただ、公開は来年1月。さらに、『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』の全3部作で展開されるという。

散々待たされた挙句、まさかの3部作。これには「3部作とかありえねえだろ」「公開遅いし、3部作ってどんだけ?」「そういうの本当にやめろ」「なめ腐ってるな」など、ファンの不満が爆発した。中には、「刻んで金を搾取する気か」「俺は3部作を金払って観るほど、アニメ好きじゃない」といった“金銭目的のための3部作”を睨むファンや、「カルピス薄めるみたいなことやめてほしい」「わけるほどあるか?」と、『傷物語』の中身の長さを疑問視するファンも。

また、「平野に戻すなら観に行くわ」「平野に戻したら3部作でもいいし、円盤も買ってやる」「平野が降板してからクソになった」など、平野綾を求める声も多数上がっている。これは西尾氏自らが脚本を務めた、<物語>シリーズの番外編となるオリジナルCDドラマ『佰物語』の忍野忍役として平野が出演し、好評を博したにも関わらず、『偽物語』では外されていたことに起因する。なお、『偽物語』からは坂本真綾に変更され、『傷物語』のキスショットも坂本となっている。ただ、「まあやで正解」「平野じゃなくって良かった」「俺は俄然、真綾派」というファンも見られ、平野から坂本への変更は一概にミスキャストでもないようだ。

遂に劇場公開が発表された『傷物語』だが、5年を待った末の3部作公開というファンへの仕打ちなのか、それとも待ちに待った作品を3度も楽しめると思えばよいのか。監督には傑作『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の原画を担当した尾石達也氏が決定しているし、期待と不満に包まれながらも公開を待ちわびたい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シャフトの言葉遊び、ラスト 椅子机が吹っ飛ぶのはニセコイと同じ

言葉は人を惑わすもの
それを教えてくれた
アララギ君は言葉の果てに何を垣間見るのだろうか

おうぎフォーミュラ
扇(黒いマミさん)のターン
ED:さよならのゆくえ
{netabare}勉強会があったのか?
その議題からラストの幕が上がる
第三者の名前が個性的すぎる
犯人を特定するまで帰さない
まあこれは学校ルールもとい、クラスルールみたいなもの
しかし別クラスに犯人がいたら意味がない
でも絶望する意味もないんじゃないの?
2時間も続ければ精神的に参ってくるんだから

ならば多数決で決めようか、18時になったら強制下校だからね
老倉育(ラウラ)という少女しか手を挙げなかった。それがきっかけで彼女は学校に来なくなったし、アララギ君も休みがちになった。罪悪感も抱いた
正しさなんていくらでも量産できる
つまり正義と悪は「作られている」ようなもんだ。
消えればまた生成されるんだから
しかし、この教室自体もおかしいし、ペルソナみたいだ

数学の担任であるテツジョウが犯人か?
勉強の内容に合わせて試験問題を作っていたのか?
でも時間がないから一部しか修正できないし、偏差値も下がる可能性もある教師が不正行為するなんてご法度なのに...

先生は産休に入り、この事件も多数決で終結した
しかし翌日、ブーメランが帰ってきた
羽川が言うには老倉が帰ってきたんだって...{/netabare}

そだちリドル
アララギ君が育のことを嫌いになれないことを数学的に証明せよ
ただし扇のことは考えないでよい
OP:mathemagics
鏡文字だ、すっげえ斬新

{netabare}アララギ君がいた中学へ、そこで下駄箱に手紙が...

ここから回想
教室に行ってみたら育がおった
すげえ嫌悪感を持って...
曖昧にまとめやがって...丸く収めようとしやがって...
でも彼女は咳き込んだ、体が弱いのか
私は「幸せの理由を知らない」奴が嫌いなのよ!
幸せかどうか考えないのも、沸騰した水も、巡ってくる季節も、自ら昇ってくる太陽も
全部嫌いなのよ!!
彼女を追い詰めたのは学級会か?それとも2年間か?
そうではない、アララギ君が何で構成されているかどうかだ

文房具で刺されたアララギ君
そこに戦場ヶ原が羽川と共にやってきた...刺していいのは私だけなのに...
大したことねーな、育...(魔法少女とプリキュアとの違いだと思う)
ビンタされたから殴り返したwww

えっとここまでが長い回想
手紙を開けてみよう
なにやら謎解きみたいなものが入っていた
これはクイズだ
プレイヤーは3つの扉のうち、一つを選択する
司会者ははずれの扉をオープンする
変更するか最初の選択を貫くかどうかを決める
って寸法
地図があったので示されていた廃墟へ
そこで育の言葉がよぎる
怖いねえ、怪しいねえ
相手の目的が分からないから怖いのかもしれない
とすると目的が分かれば怖くないのか?
そしてアララギ君は何でできているのかを知るための旅路だ{/netabare}

{netabare}ここで中学2年に遡る
彼は普通の人だった、でも数学はダメだった
手紙を受け取ったので育の所で解いてみた。家に訪れた
オイラーの公式についても教えてくれた。数学が好きになるために廃屋に訪れた
そして数学以外のことを要求していなかった。でも衝撃的なことがあった。夏休み最後の日にいなくなったからだ

待て、その時の廃屋の状態はどうだった?5年前と一緒だった?
そうさ、ここは育の家だったんだから...
それと家庭内暴力も受けていた...
まだ遡らなければならない事情があるはずだ{/netabare}

そだちロスト
扇について4文字以内でで答えよ
アララギ君について20字以内で答えよ、ただし「忍野扇」という言葉を使用せよ
{netabare}今日は羽川とどこかに出掛ける模様、扇が尾行していたりしてwww
片方は自動歩道なのに、羽川は歩く、何故
向かった場所は団地
そういえば夏休みに地獄を味わったアララギ君
本当の受難はこっからかもしれない

育の住居に到着した二人、会えるかな?
同時にガハラさんも学校に来てないようだ
恋人と仇敵、どっちを見舞う?
行く前に扇と出会っていた。また彼女と約束をしていた。
が、その約束を破ることに..これキレる?
いやちゃうねん、後輩に内輪揉めのことで関わらせるわけにはいかねえよ
アカン、羽川が入って修羅になってるwww
流石に男一人だけで女一人の家に行くわけには参らないよね
私と一緒に行くなら...{netabare}おっぱい触らせてもいいわよ{/netabare}⇒はい確定

尚、扇を選んだら、羽川はガハラさんの所でパジャマパーティをする予定だった(言い換えるとイチャイチャないし揉むだろうなwww確か猫物語白で...)
よし、部屋に入るぞ{/netabare}

そだちロスト2
{netabare}あれ?喉大丈夫!?一瞬奈々さんを思い出した
すげえ、羽川よ、何故投げかけられた紅茶を掴めるwwwww
アララギ君に媚びを売ってたのか
ケイオスドラゴンに引き続いてマーチさんの本気が見れる^^

もう私には家族がいない...
そして他人の家族を恨んでいた
幸せなんて平等に存在しない
そして和解できたアララギ君
そこでとんでもない依頼を受けることになった
「母さんを探して」{/netabare}

そだちロスト3
{netabare}やっぱり扇も羽川のあのポヨーンに嫉妬している模様だwww
栄養が全部胸にいくことはあり得るのだろうか?
へ?母さんどこに行ったかわかんの?扇?

羽川は白虎の呪いを受けているため、水を被ると髪が少し白くなる
それで頭が冴えるのである
育が母さんを殺して、自ら隠しているの?これも怪異の仕業か?
ヒントが10以上あるwwwうるせいよwww
違う、ゆっくりと餓死して、それを育が面倒を見ていたんだ
ならばその真実を育に話してくるわ

真実を素直に受け入れた育
それで転校することに、なんでわめなかったんだろう
それが育のケジメだったんだろうな
机の近くに封筒があった。何が書かれていただろうな{/netabare}

しのぶメイル
忍野忍のターン
op:mein schatz これ大河ドラマじゃねーかwwwシャフト進化してる^^
{netabare}今から終局に入ろう
ここは忍が転校してくる前に遡る
そこで神原の膝蹴りが襲ってきたwwww
そこで閑話休題を2つした後、鎧武者が...
神原が向かっていくが、弱っていく
エナジードレインだと!?{/netabare}

しのぶメイル2
{netabare}一戦後、余接に会った二人
あの鎧武者について何か知ってる?
おい、アララギ君を蹴るなwwwそして友達でもなんでもないから
神原をおぶって学習塾跡から移動、公園へ
アララギ君に対して
「召し上がれ!」⇒「止めろ!」wwwww
リボンを巻くなwwww

だが1時間歩いても到着しない...
っていうわけでガエンさんに電話をかける
貴女はこれまで我々が見た怪異を知っている...
当たってるぜ...蝸牛...

それと神原
貴女は忍者じゃなくてプリキュアだろwwww
公園のブランコにキスショットがおった
貴女は何を知っている?何故道路を通ると道に迷う?{/netabare}

しのぶメイル3
{netabare}開幕から怪異(化物語で遭遇したメドレー)が襲ってきた
おい、右と左を間違えるなwww
アララギ君はキスショットから妖刀を受け取った
次はなでこが白蛇の怪異に取りつかれたあの神社に向かう
何でブランコにガエンさんの写真wwww
へ?ガエンさんが忍の妹?嘘だっ!!www

え?これまでの怪異は偶然?
必然じゃなくて?
それとキスショットは400年前、初めての眷属を作った
それで妖刀を作り、ずーっとトライ&エラーを繰り返した
それでこの街に流れ着いたんだ。15年前から{/netabare}

しのぶメイル4
{netabare}へ?キスショットは導かれてこの街に来たのか?
それと15年前に神社はちゃんと建っていたのか?
先祖がいたことは分かった。でも灰の状態で壊したのか?

神がいない神社は意味をなさない
その掃除役として、余接が送られた。それが夏休みの出来事だ
つまり、やる仕事を纏めると、初代の眷属を探してきてほしいってこった
下手したら夜に始末される

探しに行く前に腹ごしらえだ
でも二人っきりにさせる訳には...
じゃあ俺が行くわってことで
い つ も の
BL本と共に熟女ものを購入
そして同時に少年と出会った...
話の都合よく一人目の眷属に...
皮肉にも声はアララギ君と同じ...{/netabare}

しのぶメイル5
{netabare}単刀直入に言われた
キスショットと別れてくれと...
別れてメリットがあるのか?
いや、彼は400年の時を経て輝きたいのか。アイドルみたいだなww
その時、十字架が投擲された。何だ?あの金髪?
彼はエピソードだったのか
と同時にガエンさん登場
交渉したかったが...
やっぱやるしかねえのか...

神社に帰ったら二人とも何してんの!?
話しかけようとしたが余接に止められた
おいキスショットよ、何故人が好きになることを拒む!?
どうして3人で主従関係を結ばない?
何故アララギ君だけを好む!?
誰かと出会わなければ
「物語」にならないだろうが!
奴と別れろ!主従関係なんざどうだっていいんだ!
DIYで行け!アララギ君!{/netabare}

しのぶメイル6
{netabare}ガハラさんに電話をかける
貴女もアララギ君や神原によって変わったようなもんだ

向かい合う、あの鎧武者と
忍の力は借りない、忍の力になりたいからだ
あの竹刀を一太刀浴びせたら勝ち
シンプルだ

30分の休憩でメールが
ベーしている羽川だった
だって白虎に会っているんだから
つまり猫物語白が同時進行していた
神原を行かせたアララギ君

そして8時
決闘の時間だ...
お前は俺じゃないし
俺はお前じゃない
どっちか一人だ

一太刀浴びせるんじゃねえ
1タッチ浴びせればいいんだ
ってことでお札を貼った
凄まじいほどの怪異が現れた
それをキスショットは喰らった
別れを惜しみながら...

後日、扇に報告
あれ?甲冑は?妖刀は?
結局の所
だれも幸せになれなった
それだけだ{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

ともゆき! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まだ途中です。

終わった話と向き合う。

1話 おうぎフォーミュラ
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
『…違うよ。僕が絶望したのは議論じゃなくて結論なんだ』
『正しさが捏造される現場を目の当たりにして僕はどうしようもなくなっちまったんだ』
『否 見失ったのではなく。失ったのだ』
『正しさなんて、いくらでも量産可能なのだと、僕は知った』
《…僕が絶望したのは》
《あのとき、クラスの連中に紛れて教師である鉄条もまた、ぴんとますぐ手を挙げていたからだ》

神様が作ったもの、世界は綺麗、数式はだから綺麗。
そして人間は作った多数決、人間が作った汚いものだと、正しくないものだと。人間は正しくないものだと。
まあ人間は自分的に正しいのであり、人から見たら正しくないことばかりしてるもんだよね。それを価値観と言う(笑){/netabare}


2話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『幸せな奴は好きよ。見ていて幸せな気持ちになるもの』
『私が嫌いなのは幸せの理由を知らない奴。自分がどうして幸せなのか考えようともしない奴』
『自分で沸騰したと思っている水が嫌い。自然に巡ってくると思っている季節がきらい。自ら昇ってきたと思っている太陽が嫌い』

自分が何でできているか、知らない。自力で沸騰してた思っている水が嫌いか。
誰かに影響され自分ができている。
親、友達、本、音楽。
阿良々木暦の過去に何が合ったったのか?
気になりますねー!{/netabare}

3話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木暦
『今の僕はとても恵まれているよ。確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいて、とてもとても幸せだ』
『だけどそんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ』

正義の儚さ、世界の美しさ。
正義とは結局自分の正しさ、自分とは人間であり、人間の価値観、感情が入ってくる。貪欲な、自分勝手な。
世界は、自然は、数学は美しい。人の手が入ってないから。
確かに一理ある話しだ(笑)まあでも美しいなんてまた価値観ですよね!

平等な世界はないのた確かだけど過去自分が助けられた人がいると思うと悲しくなるよね。結局人は気がついていないだけで生きているだけで色々なことに関わっているよね。 {/netabare}

4話 そだちリドル
印象に残ったセリフ

{netabare}扇忍野
『あなたが知っているんです、阿良々木先輩。羽川先輩の過去と現在、そして未来についてはね』

未来もか、今があるから未来がある、それを見ていれば未来もわかるだろうとそういうことなのかなw?ついに老倉の謎に明確に!{/netabare}

5話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『わかった?私がそんなに不幸じゃないってことが。これくらいのことなら誰の身にも起こり得ることでしょう?』
『だから同情なんてしなくていいって。謝らなくても、償わなくてもいいって阿良々木』
『どうせ全部昔の話だしね。お前が望む昔話は昔々のお話でしかないのよ』
『全部終わった物語』
『ねぇ阿良々木…お前の家に保護されたとき、私がどんな気分だったかわかる?』
『何をみせつけられているのかと思ったわよ』
『窓の割れていない、あんな小奇麗な家が、あんな穏やかな家庭があるだなんて信じられなかった』
『だけど逃げて来た私は逃げられなかった。もう逃げられなかった』

阿良々木
『ねぇよ。お前が潰れるほどの幸せなんてこの世にねぇ』
『幸せはまぶしくもなければ重くもない。幸せを過大評価するな。あらゆる幸せはお前にとってちょうどいいんだ』
『だからそんな風に幸せを嫌うな。世界を嫌うな、何もかもを嫌うな。自分を嫌うな』
『確かに僕は今とても幸せだ。だからこそあえて言うぞ』
『こんなもんはな、誰もが持ってて当たり前のもんなんだよ!』

幸せか、阿良々木に自分が言われているようだった。自分も過去に怠けていたお陰て、一時期悲惨だった。そこから這い上がろうと必死で頑張った、何年も必死で。最近やっとまともな幸せが手に入ったような気がしてきたが変な癖があることに気がついた。
うまく行き過ぎると壊したくなる、失敗したくなる。
心のどこかで自分がこんなにうまくいくはずがない、少しうまくいかないことが心地よくなっていたのだ。
自分も幸せを過大評価しすぎているのかもしれない。幸せになることを恐れないようにしようと思わされた。{/netabare}

6話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
《ほんの少しだけ先んじたその道の先輩として、あいつに幸せになる方法を教えてやろう》
《とはいえ、生徒はなにせあの優秀極まる老倉だ。幸せについてもちょっとコツさえ掴んでしまえばすぐに追い抜かされることになるのだろうけれど…》
《幸せは競争じゃあないしな》
《追い抜かされたなら、今度は僕があいつから教えてもらえばいいだけの話だ。そうしてお互い、学び合い、教え合い、高め合えばいい》
《勉強会を開こう。底抜けに愚かな僕達だけれど、一緒に、賢くなろう》
《ちゃんと、幸せになろう》

幸せか。幸せってなんだろうね。不幸ってなんだろうね。よくわかんない。でも人との出合いが人を救うのは確かな気がした。

止まっていたものが、なあなあで誤魔化していたものが、急に動き始めた。
おうぎは、過去に縛られて止まっていた、足に鎖をつけたままズルズルと、
未来に進むって過去との決別をするために、を糧にするためには、向き合うこと、きっぱりと決めることなのだと。
 過去と向き合うって苦しいことだし、今は過去になる。向き合わなかった今も過去になっていくし。いつか向き合わなければ行けないものなんだよね。結局人は自分で勝手に救われるんだなと思った反面、人との出合いが人を幸せにするのだと思つた。
 自分で自分を救う一歩をおうぎそだちは始めた。自分も歩かなければと、歩きたいと思ってしまったお話だった。{/netabare}

7-12話 しのぶメイル

印象に残ったセリフ
{netabare}斧乃木余接
『八九寺真宵の件といい、鬼いちゃんには覚悟が足りない』
『ねぇあなた、いつだって人生はやり直せるとか、思っちゃってるんじゃない?』
『失敗しても、うっかりしても、取り返しはつくって思っちゃってるんじゃない?』
『人生は最後にはプラスマイナスゼロになる、だって?』
『はっ そりゃ死んだらゼロになるのは当たり前だっつーの』
『ひょっとして鬼いちゃん、ひょっとしてあなた、不幸や不遇に甘んじていることを「頑張ってる」と思っちゃってるんじゃないの?』
『そういうのを世間では「何もしていない」って言うんだよ』
『…厳しいな斧乃木ちゃんは』
『不幸でい続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ』
『そんなんじゃ自殺した先駆者も報われまい』

神原駿河
『誰かが誰かを好きになる気持ちだって自然だろうが!』
『誰かがきみを好きな気持ちを否定するな!』
『もしも忍ちゃんが初代怪異殺しよりも阿良々木先輩を選ぶというのなら、それでいいんだ』
『それを相手に伝えるのは、忍ちゃんじゃなきゃならない。伊豆湖さんや阿良々木先輩に任せるべきじゃない』
『誰かと誰かが出会わなきゃ話にならないだろうが!』
『物語にならないだろうが!』
『きみは彼に会うことが阿良々木先輩に対する裏切りのように思うから彼と会わずにいるつもりらしいがそれは違うぞ』
『君が裏切っているのは自分自身だ』
『言えばいいだろう。四百年がかりで生き返ってくるような愛情は重いって』『阿良々木先輩と仲良くやっているところに今更生き返って来られても困るって』
『言えよ。それが言えないんだったら主人だの主だの口にするな。孤高でもなければ高潔でもない』
『きみには関係を築く権利がない』
『きみは一人目を捨てるようにいつか二人目を捨てる。一人目に向き合えないきみが二人目に向き合えるわけがない』
『三人目も四人目も五人目も、永遠に人と別れ続けろ』
『永遠に…』

戦場ヶ原
『絆が絶対なんてないことを私は知っている。両親を見て、学んでいる』
『戦場ヶ原、いやそれは』
『だから乗り換えられないよう努力しなさいという話でしょ』
『特別な人間にはなれなくとも誰かの特別にはなれるでしょ』
『安心しなさい阿良々木くん。あなたは十分、特別な人間よ』
『私にとっても、神原にとっても。忍ちゃんにとっても』
『私達はあなたを選んでいる』

過去と向き合う話。過去があり今があり、未来がある。
今は過去になるいつまでも今をしっかりと生きないといつまでも過去に引っ張られる、いつまでも。
幸せに生きるためには過去と向き合うこと。過去と向き合い、今を生き、未来に進んでいくことが大切なんだなと強く思わせられた。{/netabare}

最後にこのセリフがジワジワしみてきた。『私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです』、自分が自分の過去を知っている、それを見てみぬふりをするのは自分を裏切る、自分を不幸せにする行為だと。
昔から言う仏教で言う所の生き地獄ですね。悪いことをしたら生き地獄に落ちると。

投稿 : 2024/06/01
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