刑務所でロボットなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの刑務所でロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番の刑務所でロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

60.8 1 刑務所でロボットなアニメランキング1位
ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (607)
2804人が棚に入れました
2018年、東京
人間と魔術使いが共存する世界。
社会秩序を守るのは警察。
魔術使いの被告を弁護するのは、弁魔士。

これは、最年少弁魔士・須藤セシルと、彼女を取り巻く仲間達の物語である。

声優・キャラクター
田辺留依、真堂圭、東地宏樹、竹達彩奈、荒川美穂、大久保瑠美、恒松あゆみ、高木渉、諏訪部順一、井上麻里奈、若本規夫
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

護られ続けたたセシル

弁魔士セシルが法と魔法で依頼人を救うお話。

繊細な作画と抜群の掴みで普通なら飛び付くのですが、
前期ガリレイドンナが納得行かない萎み方で裏切られましたので懐疑的になっています。
風呂敷広げるのが上手くても畳むの下手では何にもなりませんからね…。

1クールものだとしたら一話目から欲張り過ぎな気がします。
まず登場人物が多過ぎます。弁護士事務所四人位で良いんじゃないでしょうか?
キャラ持て余すこと必至。
あと解決法が「銃」「法」「魔法」と分散していて
広く浅いシナリオ展開になりそうな予感がします。
特に弁護士ものですから「弁」の部分に魂が籠もっていなければ
素晴らしい魔法やアクションがあってもにチープに感じる作品になってしまいます。
この監督さんと声優さんが私が期待する以上の
「弁」を持って来れるかが評価の鍵になりそうです。
この作品では良い意味で裏切って欲しいものです。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※2話感想{netabare}
まずまず期待を裏切らず頑張った2話だと思うけど、ちょっと強引過ぎる気もします。
この監督さん、自分が描きたい作画に合わせてストーリー作ってないですかね。

ここで描かれる魔法使い(ウド)と一般人が共存する世界観が危う過ぎます。
冷静に判断したらこのケース無罪は当然でしょう。危うく死刑って…。
有罪だったとしても検察の死刑求刑は行き過ぎだと思うのですが。
それに事件全容も見えてないし犯人グループも捕まっていない事件で
公判~刑執行が早計過ぎます。
犯人も何バカ正直に召喚されて喋っちゃてるのでしょうか?
あれだけ恨んでたら相手が不利(死刑)になる事を喋っても良い気がするんですがね。

あと上司の弁魔士の「新人の初陣だから勝たせてあげたい」ってノリで
助け船出したのもちょっと軽い気がします。
依頼人の状況を考えたら負けたけど残念では済まないんですけど…。

派手なアクションも良いですけど
心理描写がどうも下手というかズレているというか…もうちょっと頑張って欲しいです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
前回この危うい世界観に一言物申しましたが、思っていた以上に
魔法使い(ウド)にとっては偏見もあり世知辛い世の中に成っている様です。
人権も軽んじられ不公平な裁判に重い求刑がまかり通る世界観や設定の様です。
ここで引っかかると楽しめそうもないのでこの辺りは飲んで上げる事にします。

今回の裁判に関しては情状があってもあれだけ暴れちゃうと銃殺もやむなしでしょうね…。
「復讐とは虚しいもの」と言う事を序盤で意図的に見せて置いたではないでしょうか。

そして、どうやらセシルは魔導書365の予言とやらに深く関わっている様子。
予言が何なのか謎ですが物語全体に関わってきそうで
ヘッドハントの背景なんかもこの点が関わっていそうです。
ハチミツさんが目指す正義の行方も気になりますし少し楽しめる要素が増してきました。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
どう見ても怪しい弟、当てにならない精神鑑定、単独行動が過ぎるセシル、
ウドの人権を守ると言いつつ仕事を選ぶ事務所
「勝ち目のない裁判はしない主義」とか言い出す始末。
(1話では音尾の弁護を引き受け「損得でこの仕事やってない」と言っていたのに…)他
今回もツッコミ所が多かったです。
物語全体としては伏線が撒かれ風呂敷が広がり面白くなってきましたが
設定が統一されて居らず綻びがちらついてますし畳む方の信頼性が低いので心配です…
ほんと頑張って欲しい。
【予想】{netabare}
どうもセシルを泳がせ育てている組織があるようです。
刑事の静夢はこの組織の者で実はウドっぽいです。
バタフライではもよがセシルを監視するスパイで
記憶系の術か何かで紛れ込んでいるいっぽいです。
組織の目的は多分セシルを教祖・象徴としたウドによる人間支配。
一般人>ウドの立場をウド>一般人に転覆させたいのだと思います。
方法は…セシルの力を暴走させて金属だけでなく文明ごと消し去るとかかな?
うーん、強引か。まだ予想しきれないです。母の事件とも絡んでくるはずですし…。
もう少し観進めたらまた予想したいと思います。
{/netabare}{/netabare}

※5話感想{netabare}
おいおい…。何だいこの違和感だらけの事件。

<クジラ>
店長にマナー違反を咎められ殴られ怒るが同僚に止められ一旦矛を収める。
だが後々腹が収まらずレストランで食事後
単身ボーリング場に乗り込み魔術で裸踊りをさせ大笑いして再度レストランに戻る。
ボーリング場を出た直後に店長が殺害される。
<店長>
マナーの悪い客とトラブルになり殴りつける。
踊らされた後、我に返りクジラを追いかけるが殺害される。
<犯人>
ボーリング場のトイレでナイフを使いメッタ刺しにして店長を殺害。

これで起訴した訳で
何処もかしこもオカシイのですけど根本的に事件として成立してないです。
何で外に出たクジラを追った店長が場内のトイレで殺されてるの?
せめてボーリング場とレストランの間の裏路地とか公衆便所にしないとダメでしょ。
それに注目され人を集めたであろう裸踊りの直後、
誰にも目撃されず返り血を浴びる様な殺害方法での犯行にも大きな矛盾があります。
もっと普通にトラブル発生の数日後に惨殺されて
疑われる形で良かったんじゃないのかと思いますけど。

さらに細かく言うと
客に手(っか肘って!)を挙げる店長、時が経ちメシ食っても落ち着かないクジラ、
乗り込むクジラを止めない鮫岡、凶器を捨てるタイミングが悪く動機まで口走る犯人、
仮病でごまかせる裁判、実は二人は強盗犯だった。等々
まだまだ無数にツッコミ所が存在するむちゃくちゃさでした。

相変わらずキャラがどういう心理でどう行動するはずだとか考えない作品ですね。
キャラの設定や思考をキッチリ作り込んで命を与えていれば作品の中で自然に動き発言するので
作り手はそれを感じ取り導くことで物語を紡いだり感情移入させられる筈なのですが、
この作品の作り手は全くそれが出来ていないように思います。
この作品で生まれてしまったキャラが気の毒にすら感じています。

もう既に破綻していて半分バカにしつつ観ている気もしていますが
最後までやんや言いながら観るつもりです。

一応もう少し【予想】{netabare}
今回再登場の最高裁長官麻楠が多分セシルの本当の父親。
雰囲気が似ているので静夢と麻楠は兄弟かも。
セシルの母の事件と絡めてこの世界を恨む立ち位置なのかなと推測しています。
あとセシルは25才過ぎた辺りから急に太り出すタイプ。…って本当にどうでも良いか。
{/netabare}{/netabare}

※6話感想{netabare}
緊張感のない人質事件(裏に目的あったみたいだけどセシル撃っちゃうし)、
コスプレノープラン突入(もうアホとしか)、
殺されても子供たちにスルーされる先生(哀れすぎ)、
静夢の苦しい射殺の言い訳(突入部隊で倒せぬ相手を秒殺)…
辺りが主なツッコミ所でした。(小さいのだと携帯を家に忘れんなよ!とかもあるけど)

ただ静夢に関してはこれでクインが内々に疑う展開になると思われるので
後々に繋がりそうです。
…これでクインが感付いていなければ本当にどうしようもないシナリオです。
静夢に続き、やはりもよの雲行きも怪しくなってきて物語が大きくうねり出しそうです。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
ボストン行ったついでにカナダに帰るってなかなかアグレシッシブとは思うけど
今までセシルの事を快く思っていなかった夏菜と腹を割って話す機会となりました。
秘密を一つ打ち明けセシルが弁魔士になる動機を聞いた夏菜の心の変化は
今後注目なのですがこの作品の心理描写に一抹の不安も…。

また夏菜の想い人、楓の父、セシルの父といった中年男性の陰は
どうも重なって物語に絡んで来そうで気になっています。

それとウドの裁判は一審制で即刑執行な筈なのに
なぜセシルの母は死刑囚として生きているのが疑問のままなので説明が欲しいです。
このままだと矛盾点として残ってしまいます。
(それとも私が誤解していて1話目冒頭の音尾も死刑囚として生きているのでしょうか?)

終盤の強盗犯との遭遇は最早お約束。
ボストンから遠く離れても逃れられません。
散弾で「掠っただけ大丈夫」って台詞はレアですね。
鮫岡さん達との出会いは偶然にしては出来すぎていますから何か裏がありそうです。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
色々と考えていましたがセシルの父親はカナダで普通に暮らしてましたね。
旅行したりお気楽な写真家家業なら日本に行って一緒に住んでも良さそうなんだけど…。

楓は親を信じてるなら立派な弁魔士に成って
出所した時に暖かく迎えてあげればいいのに方向間違ってます…。
親子共々犯罪に走ってしまう血なのかな?余り同情出来ませんでした。
それにカナダで故意にヒッチハイクして知り合いになってから襲うってのも不自然。
偶然セシルの内情を知るか
知った上で正体を隠さず堂々と襲うシナリオに出来なかったものですかね。

(命令を受けたと思われる)ダイアナがバタフライの面々を襲う意義が不明です。
邪魔?何が?? セシルの覚醒にも繋がらないし、何かを知られて口封じでも無し。
寧ろセシルがこのまま弁魔士として過ごした方が覚醒に繋がります。
まだ動く時ではないでしょうに…もし倒しちゃってたら困ったんじゃない!?
もうアクションシーンねじ込みたかっただけとしか思えません。

ここに来てなお風呂敷が広がり物語として楽しくもありますが
緻密さに欠けているの所が見えて気になります。

余り材料無いけど、ここらで【予想】{netabare}
箇条書きで細かい理由は省きますが、
・セシルの父親、お気楽写真家に見えるけど麻楠や魔導書関連の事を探っていそう。
・シャークナイトはセシルを付けてますね。父親が護衛の依頼をしているのかも。
・六年前の事件、魔力を使ったのはセシルで母親は庇って死刑囚になっていそう。
・セシルの初恋相手は亡くなっていてもよの弟または本人。
{/netabare}{/netabare}

※9話感想{netabare}
判決後に即刑執行だと思っていたのは勘違いでした。(^_^;)
判決時の映像の派手さと一話目の犯人・音尾のリアクションに
引っかかっちゃいました…お恥ずかしい。
でも、この紛らわしい表現にも改めてツッコみたいですけどね。

物語の方は本格的に現在と六年前の事件が重なってきました。
麻楠の方はもうやる気満々で動き出しましたが
静夢には迷いが生まれている様です。
セシルの護石の渡し方は伏線になっていて
ルシフェルを選ぶのかミカエルを選ぶのかに注目という感じでしょうか。

そしてついに夏菜がデレましたね。
まだ素直になった訳ではないですけど良き理解者になってくれた様子。
7話感想で心理描写への不安を口にしましたが
これに関してはなかなか良かったかなと思います。
{/netabare}

※10,11話感想{netabare}
麻楠&静夢がセシルを拉致しルシフェル召還を行うが既に現世に降臨していた為に失敗。
麻楠は捕まり静夢は死亡。

もよ=ルシフェルだったとは。正確には乗り移ってるのかな?
詳細は次回へ持ち越し。
しかし人間界で弁魔士やったりしてある意味、働く魔王様?
かなり戯れていた様ですね。(^_^;

この作品ロボットアクション必要なんですかね?
魔法バトルで十分な気がするので蛇足な感じがします。
今回のバトルは上空の冷気で瓦解してましたが
こんな決着ではロボットアクション好きな人でも満足するとは思えないのですけど…。
それなら魔法アクション増やしたり凝ったり、
シナリオ補完に尺使った方が有効なのでは?と思ってしまいます。
まぁ、描きたかったのでしょうから栓なき事かな。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
麻楠の弁魔士を引き受けたセシル。
罠とはいえ弁魔士と検事の役割があべこべになってしまっているし
この裁判長も何時も何時もスグに流され過ぎだしもう勝手で無茶苦茶な審理。
証拠の魔導書も何故か石に隠されていたりと(静夢も複数魔術使えてるのか?)
流石に無理がありすぎに感じてしまいました。
証拠のこと細かく言うと怪しい服装で儀式をしていた信者の生き残りとか死体とかその経歴とか
あれだけ大がかりにやってたら叩けば幾らでもありそうなんですけどね。

ラストで事件解決に役立たさせると思っていたクインも不発で何の為に生き返らせたか不明だし
六年前の事件も何があったのか断片的でちゃんと語られていないし
初恋の男の子が何だったのかとかもよの正体も不明etcで中途半端な終わりで不完全燃焼。
いつも皆に護られているセシルがお母さんを守りきる所まで描いて欲しかったのですけど残念です。
死刑確定してるんだからいつ執行されても知らないよ!
2期やるんでしょうかね?予定無さそうなんですけど…。
{/netabare}

【総評】
やはりストーリーが畳みきれなかった様です。
広げ方や引きつけ方は良いんですけど
綻びや矛盾を強引に押し切ってしまっているので大味でした。
裁判シーンも見応えのある質疑応答もなくストーリーを成立させる為に
強引な結論が用意されていただけの様に映りました。
設定自体もしっかり作り込んでいない感じでブレているキャラもチラホラ。(この辺りの詳細は4話感想他読んでいただければ…。)
作品を通してセシルの成長が観たかったのですが最後まで変わらず護られた存在。
お母さんを守りきる所まで描かないから締まりが悪く感じてしまいました。

自慢の作画は序盤だけなら満点でも良かったんですが徐々に質の低下が見られ最終話は
うーむ…っと首を傾げる場面も。
作画に関してはOPが一番の見所なのかも。これに関しては曲も素晴らしく何度でも観たくなります。

キャラはやはり1クールにしては多すぎた印象。
個人的にはクインがもう少し活躍すると思っていたんですが影が薄かったです。

一話目だけ観ると期待が高まりそうですがまさに竜頭蛇尾に感じた作品。
オススメできる内容ではなかったです。
2期があって色々回収&解決するのなら再評価しますけど…無いだろうな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47

いおりょぎ  さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

みなさんごめんなさいm(_ _)m 悪い気配がしてきました--;(4話まで感想というか酷評)まだ好きな人は見ないで(> <)

まず、このレビューを見て視聴を決めて頂いた皆様にお詫びします。

あと、まだ楽しみにされたいる方がいたら見ないでください。

本当は全話視聴してから、再レビューしようと思っていたんですが、4話時点で梅津氏の悪い傾向が顕著に現れたので、いてもたってもいられず、途中再レビューします。

期待が高かったため、レビューも厳しくなっています。

悪い傾向は、以下大きく2点あります。

①キャラの心情やストーリーの背景描写が浅すぎて、物語が軽く見える。

②法律を題材にしているにも関わらず、無知すぎる脚本である。

4話時点で、明らかにこの2点がはっきりしました。
この後、どんな凄い展開や、結末があっても少なくとも「すごい」作品には成り得ないと判断しました。

まず、3話(⇒2話でした)での超展開の解決方法には、呆れたというか、悪い意味でビックリしました--;
こんなのありなら、弁魔士いらないじゃんって感じです…。


そして、4話で主人公の放った台詞が決定的でした。
この台詞は、本作の設定土台を揺るがす、大きな矛盾と感じました。
この台詞を言わせるなら、もっと事前のエピソードや、心情の描写があってしかるべきと思いました。
この時点で、ガリレイドンナで感じた違和感が戻って来て、1話での期待がみるみる萎んでしまいました…。

作画も1話の勢いは失われています。
2話までは、なんとかセーフかなと思ってましたが3話以降は、かなり崩れてきましたね。
「攻殻機動隊」と比較してしまって恥ずかしくなりました。
1話で全ての精魂を使い切ってしまったんですかね…。

もうこうなると、「ガリレイドンナ」の二の舞になることが濃厚であろうと思われます。
ガリドンにA1-Pcturesの責任は、全くなかったんでしょう。本当にごめんなさい。


後は愚痴になってしまいますが、梅津氏には監督・脚本をするには早かったか、才能が無いのかもしれません。

本作はもちろんガリレイドンナでも、法律に纏わる題材を扱っていますが、素人目で見ても法律に詳しいとは到底思えません。何故、法律を題材や素材にして原作を構想しているのか、理解に苦しみます。

また、お話を魅せるのが弩下手です--;
作画の力は持っているのに、何故面白く作ることができないんでしょうか…。2話以降、ワクワク感がどんどん萎んできました。こんなにワクワクさせないって、ある意味すごいです…。

梅津氏には、原点に帰って、アニメの面白さを伝える勉強をしてもらいたいです。

当初レビューで大風呂敷を拡げてしまった手前、責任があるので、最後まで視聴して、またレビューするつもりです。

期待させてしまった皆さん、本当にスミマセンでした(> <)

そして、せめて普通に楽しめる作品に落ち着いてくれることを祈ります!!


以下前回までのレビューです。


《おおおおお こ・・・、これはすごいかも!!(1話感想)(追記:期待する理由をガリレイドンナとの違いから)》


ガリレイドンナで心配されている方に期待の理由を追記します。

皆さんもレビューで心配されていますが、私も「ガリレイドンナ」で梅津泰臣監督を酷っています。
それでも期待する理由について、もう他の方がレビューされてるかもしれませんが、「ガリレイドンナ」との違いから本作のウィキペディア記事を参照に以下に簡単に追記します。

理由その①
そもそも企画自体は本作が先行していて「ガリレイドンナ」は後追いの作品だった。
制作はほぼ並行して進められたが、結果的に「ガリレイドンナ」が先行して放送されたが。
本作に注力したため放送が後になったのではないか。
(一部推測^^;)

理由その②
「ガリレイドンナ」では、キャラデザインを足立慎吾氏、制作をA1-picturesに一任し梅津泰臣氏は原案・監督に専念されていたが、本作では原作・監督・シリーズ構成・キャラデザインなど殆んど全てを担っており、本来の梅津泰臣氏の制作スタイルである。(多分^^;)

理由その③
なんと言っても両作品の1話を見れば、気合いの入り方が一目瞭然!!(これははっきりですね^^)

同時期の作品でこれだけ評価が分かれるのもどうかと思いますが、1話を見た限り本作が梅津泰臣氏の本命かと思われます。

後は、本当に「ガリレイドンナ」のような展開にならないよう祈ります。

以上

以下最初のレビューです。

1話感想です。

ガリレイドンナの梅津泰臣さんが原作・監督・キャラデザイン全て手がけています。

まず画の描きこみ具合が、半端ないです(驚)!!

キャラはもちろん、動くもの全てから背景まで劇場版アニメかと思うくらい緻密でキレイ!!
冒頭の雰囲気は「攻殻機動隊」を想像させましたが、それと同等、いやそれ以上かもしれません。
また色彩設定も素晴らしく、アニメとは思えないくらい鮮明な描写が目を惹きます。

また1話で、これでもかというくらい話の密度が高く、本当にこのままで行けるのかと心配になるくらいでした(汗;)

キャラデザインも特徴ありますが、自分的にはおおありでした。

メカも超緻密で圧倒されます。

ストーリーは魔術が使える世界での、法律を題材(説明が難しいです…スミマセン)にしていますが、魔術とかメカとかアニメならではのいいとこ取りで凄いものを創るという梅津泰臣さんの強烈な意志が伝わる1話でした!!

もちろん今後の展開次第ですが、すごい作品になるかもです!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

plm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

超絶作画・盛り上がる音楽演出、一話は最高の出来

うおおおおおお作画すっげえ!!!
文句なしの作画、音楽の盛り上げ方も最高でぶっちぎりの掴み。
お話も面白そうで期待感が膨らむ。これは切にガリドンのようにはならないでほしい。
 ↓
はい、やっぱりガリドンの二の舞でした。
二話時点で片鱗は見えはじめていて、だんだん気勢がそがれるのを感じつつも見続けてました。

いやでもほんと、アクションの作画は壮絶クオリティの大迫力。
ふとチャンネル回して、話の流れとか何も知らない人がこのアニメのアクションシーン観たとしたら、
アニメってすげー! って虜にするぐらいにはパワーはあると思います。


ではなにが足りないのか……ありていに言えば「説得力」でしょう。
ファンタジー(現実にないもの)を描くにあたって大事なのは、
その世界がそこにあるんだと感じられるようなリアリティ、つまりお話の説得力ではないでしょうか。
創作のお話なんだから都合良くなんでも有りだよね、と思わせたらだめなわけです。

お話の説得力というのは、舞台設定やキャラの心情に筋道を感じられるかが関わってきます。
そういった点で、この作品は"設定だけ"になってしまっているのではないかと思います。
肩書きばっかりで、背景(過去の出来事)と今の振る舞い(現状のあり方)に一貫性を感じられないのです。

例えばウドは魔禁法によって抑圧されてきた、というような設定があるにも関わらず、
誰も魔法の行使をためらう様子もなく、行き当たりばったりで乱用するところ。
これでは魔術禁制によって虐げられてきたウドの立場や生い立ちといったイメージが湧いてこない。
そもそも法に携わる人間がルールを破るのを良しとするのも主人公サイドとしてどうなのかという問題も。

セシルには弁魔士になった理由、主人公らしい成すべき目的はちゃんとあるのですが、
それに対する真剣さが感じられにくいのも残念なところ。
目的を叶えるために辛酸を嘗めてでも立ち向かうということがなく、服装に始まり、
他者の指摘を受け入れようとはせず、思うがままに行動して我を通す側面が強かったです。
そこにリーダーシップや責任感が感じられるならまだしも、子供の身勝手状態なのは支持しにくい。

裁判描写、敵の描写もわかりやすい悪の作為性を把握させようとするためだとは思うのですが、
小悪党みたいなやつらばかりなので、浅い内容になってしまっています。
そういった点から、この作品自体深い話を描く気はなくて、エンタメ性で押したいんだろうことは
薄々わかるんですが、せっかくの作画でチープな話を描くのはやはり勿体なく感じてしまうところ。

見どころであるアクション作画も、巨大化してロボになると大振りで動きにキレが損なわれるので、
一番の見せ場であるはずのロボット戦が、個人的にはあまり好きになれなかったです。

まぁOPと1話は文句なしの期待感を抱かせる出来なので、これだけ観ても損はないでしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

66.7 2 刑務所でロボットなアニメランキング2位
星方武侠アウトロースター(TVアニメ動画)

1998年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (82)
445人が棚に入れました
到星歴と呼ばれる時代、人類が宇宙を、星々の間を、広く駆け巡る世界。辺境の惑星センチネル3にて、トラクターから人間関係まで、何でも引き受ける便利屋のジーン・スターウィンドとジム・ホーキンスは、ある美女からの依頼を引き受ける。しかしその依頼には裏があり、ジーンたちはアウトロー・ヒルダと宇宙海賊との危険な諍いに巻き込まれる。

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

個人的にもの凄く好きなアニメの一つ

5月18日 加筆、修正

もう4週ぐらいは見ている、個人的に大好きなアニメのひとつ。
もう好きすぎて逆に、読んだ方にはっきり魅力が伝わる感想書ける気がしないけど書く。
書きたいから(笑) 


本作は 1998年に深夜帯で24話(+映像ソフトで未放送2話分追加)放送された
大宇宙冒険活劇(スペースオペラ)アニメである。


本作の魅力として、
・特徴的な台詞回し
・大げさでインパクトの強い音楽、そして効果音
・たくさんの星が散らばる美しい宇宙、その宇宙空間のなかにある惑星の中華的な都市、街並み。
・人物は やや不安定だが、その一方で物凄いクオリティのメカのバトル、作画
などが挙げられる。



えっと、
まず本作には「全26話を通しての作画監督(総作画監督)」がいない。
これは このアウトロースターだけではなく 、このあたり或いは
これ以前の年代のアニメ作品では割と普通のことである。
「全話を通しての作画監督」が居ないだけであり 、1話1話に対してはいる。
それによって 毎回毎回微妙にキャラクターの顔 あるいは髪の書き方などが違う。
こういった部分はいわゆる作画崩壊ではないのだが 近年のアニメに慣れた方には少し辛い部分であろう。

しかしこういった所もまた一つの味であり魅力だと理解していただきたい。



・メカバトル、回数は少ないけどすごい。
メカバトルといっても、本作は人型ロボットではなく宇宙船で戦う。

本作最大の特色とされる「 グラップラー戦闘」である。

戦闘方法はいたってシンプル。ハイスピードで移動する宇宙船そのものに腕がついており、その腕でそのまま殴りあったり、銃を持って発射したりする。

下手をすると非常に嘘臭く、ギャグっぽく見えそうなこのバトルだが、
人物の作画クオリティからは考えられないほどのハイクオリティな作画で、
丁寧に、大胆に、熱く魅せる。

そしてグラップラー戦闘中常に流れる大げさな音楽が、このバトルをよりカッコよく、荒々しく演出してくれる。

ただ やはりクオリティを保ち続けた上で、何回もやるのは難しかったのだろう。
この「グラップラー戦闘」が行われる回数は少ない。
ちなみに最初にこのグラップラー戦闘が見られるのは 第 8 話(のBパート)である。
メカバトルに興味を持った方はここから見てみてもいいかもしれない。

申し訳ない、思い返すと 第1話のアバンタイトルで、グラップラー戦闘がちょっとだけ見られる。
なんとなく雰囲気を掴みたいだけだったら 、第1話のアバンタイトルだけでも分かるかなと思います。
でもがっつりグラップラー戦闘を観てみたいなら
やはり第8話Bパートをご覧になって頂きたい。

 

主人公ジーンをはじめとする様々なキャラクターが繰り広げる会話、の特徴的な台詞回しも魅力の一つ。

第7話の
「空を見上げるのもいいけどさ、足元も見ようぜ」
とか
第16話の
「あのじーさんのあやしさ半端じゃねぇんだよなぁ」「でも俺達の懐事情もハンパじゃないぜ?」
とかね。

ぱっと思い浮かんだ二つを書いただけなので、一字一句あってはいないと思うけど、こんな感じ。
例に挙げた回でも、他の回でも、こういったちょっと、センスのある台詞を連発してくる。

他にもこんな感じのセリフを聞いてみたい。
そう思ったあなた!「アウトロースター」、是非。

あ、セリフといえば1話1話のアバンタイトル、
どうも98年の本放送当初にはなかったようですが、
アバンタイトルでのキャラクターや設定の軽い説明も、
土師孝也氏のナレーションも相まってかイイものになってます。必聴です。



オープニング、エンディング
オープニング曲:有待雅彦「Through the night 」
凄くアウトロースターらしいロックな曲だと思います。
何が良いって歌詞ですよ歌詞!特にサビのとこ!
良曲だと思います。

エンディング曲1:新居昭乃「昼の月」
最初に聞いたというか見た時 イラストのおかげで不気味な印象しかなかった。今では不気味とは思わないけども…どっちかっていうとエンディング曲2の方が好きかな、私は

エンディング曲2:新居昭乃「月の家」
エンディング曲は、どちらかというとこっちの方が好きです。イラストは同じ方が書かれていますが、こちらは不気味というより神秘的に見えました。

ところでエンディングイラストの女性、誰なんでしょうか?メルフィナ?これはちょっと分かりませんね…。



星方武侠アウトロースター 全26話中、
私個人が最も好きな話は 第15話 「七人衆現わる」 という回です。

主人公と「暗天七人衆」と呼ばれる宇宙海賊(敵)の刺客の一人と決闘する回です。
主人公と刺客の人間同士の
銃やナイフ、ミサイル、シールドなどを用いたバトルのテンポの良さもさることながら、
この決闘、そしてこの回そのものの構成や締め方の素晴らしさがとても気に入っています。

ちなみにこの回では前述の「グラップラー戦闘」は出てきません。



冒険活劇モノが好きな方!
クオリティの高いメカバトルが見たい方!
或いは、この感想を読んで興味を持ってくれた方!

そんな方でまだ見てない方がいればぜひ、ご覧になっていただきたい!
「星方武侠アウトロースター」隠れた大傑作だと思います。


下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

大滝政人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

冒険は中味だけじゃないかもね

何かを成そうとする時、
必要なのは熱意だ。
たとえ予定通りにいかなくても、
流した汗は無駄にはなりません。
その汗にこそ意味があるのです。
大切なのは熱意を失わない心…

そんなストレートな事を本作では、
スペースオペラのジャンルで楽しませてくれます。

私はSFは好きですけど乗り物が苦手でして…。
だから巨大ロボットや戦艦物とかって、
どうも構えてしまったりするのだが、
本作は人間(だけじゃないが)の戦闘が結構あるし、
グラップラーシップによる戦闘も好印象。

昔の作品ですが当時としても、
古き良きものを残しつつも、
古臭くならない趣向を心がけて作成されたかと。
結果、今でも普通に観れると思います。

物語は本来は3.5と評価しますが、
全体としてのストーリーはともかく、
一話ごとの、まとまりは良かったですし、
その前に書いた内容も踏まえ、
0.5プラスして4.0としました。

ここから先は私的に、
面白いけど違和感が…って事を書きます。

{netabare}
本作は本編のプロローグというのが私の解釈だ。
そして本編は作る気はなかったと。
これがアニメの企画当初から決まっていたとまでは言わないが、
遅くても中盤くらいまでには決まっていて、
そのまま細かい事は抜きで押し通したのかと。

なんだか普通にあるある事を言っているけど、
本作が本編ならば余裕で50話を超えてしまう事でしょう。
だからといって単に、さっぱりした作品に仕上げたのとは違って、
エピローグがプロローグなのではなく、
エピローグで本作はプロローグでしたと完璧に機能する為に、
徹底して多く語らず、それを最後まで曲げずに遂行したと。

年代的に大昔の作品ではないですし、
本作のボスがマクドゥーガル兄弟でもない。
なんて言えばよいんですかね…
キャラの掘り下げが薄い事もそうだが、
「出来るけどやらない」って感があり、
観ていくと作品的に不自然なんですよね。
やっぱり狙ってやった事の様に思えるのです。

やりたい事を可能な限り詰めこんだ上で、
大人の事情を逆手に取った作品。
それがこのレビューのお題にもなります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アウトロースター

カッコいい。とにかくカッコいい^^;
ただ、前半はその圧倒的なクオリティーで見せることができていたものの、後半はちょっと崩れましたね。
そこだけが本当に惜しいところです。
内容は、いわゆるアウトローがアウトロースター号に乗っていろんな宝探しをしつつ、物語の本筋であるもっとでかい謎を追い求めていくっていうSFの話です。
キャラクターの魅力という面では、もしかすると大したことないかもしれませんが、話の盛り上げ方は素晴らしいですね。
音楽もとてもいいと思います。
うーん。前半の素晴らしさが持ってくれれば最高にオススメできる作品だったんですがねー^^;
90年代末期とはいえ、この作画クオリティーと完成度はなかなか群を抜くものだと思います。まぁ前半の話ですが^^;
でも、個人的には結構好きな作品ですね。ビバップとかもそうですが、ワイルドな感じのオシャレなアニメはそれだけでなんとなく好感持てますね。
まぁ要はカッコいいってことですが^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

59.5 3 刑務所でロボットなアニメランキング3位
エックスメン[X-MEN](TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (15)
92人が棚に入れました
人類とミュータントの両方を守る為に結成されたX-MENだったが、1年前の「インナーサークル」との戦闘中にメンバーのジーン・グレイが死亡し、それ以来、活動休止になっていた。その中で東北に住むミュータントの中学生が行方不明になり、その両親からX-MENの創始者であるプロフェッサーXのもとへ助けを求める連絡が入った。この失踪事件に大きな事件を予兆したプロフェッサーは、X-MENを再結成させるべく各地に散らばっていたメンバーを招集させた。ただ1人、恋人であったジーンを失ったリーダーのサイクロプスだけが復帰を拒んでいた。

声優・キャラクター
森川智之、小山力也、堀勝之祐、久川綾、山像かおり、榊原良子、日野由利加、田村ゆかり、田中秀幸

nk225 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

B

放送期間 :2011年04月~2011年06月に見た
OTM 放送日前期待度OTM
放送期間中IV若干低下
放送終了後ロングPUT

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
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