2013年度の友情アニメ映画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の2013年度の友情成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月29日の時点で一番の2013年度の友情アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.5 1 2013年度の友情アニメランキング1位
宇宙海賊キャプテンハーロックSPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK(アニメ映画)

2013年9月7日
★★★★☆ 3.5 (35)
157人が棚に入れました
はるかな未来、もしくは遠い過去かもしれない。 銀河の果てまで進出した時代、残されたフロンティアのなくなった人類は、戻るべき場所=地球への居住権をめぐり紛争を引き起こした。この紛争の切札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦。その四番艦・艦長の名前をハーロックといった。 しかし、英雄と呼ばれたハーロックは終戦とともに姿を消した。そして次に姿を現した時、彼は艦首に巨大なドクロを刻んだ海賊船を駆る、呪われた宇宙海賊となって政府に叛旗を翻した。 なぜハーロックは姿を消し、海賊となって現れたのか?彼の目的は? そして今…、ハーロック暗殺計画が発令された!!

声優・キャラクター
小栗旬、三浦春馬、蒼井優、古田新太、福田彩乃、森川智之、坂本真綾、沢城みゆき、小林清志、大塚周夫

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

福井晴敏が描く宇宙海賊の世界「さあ、ハーロックの時間だ!」

一連の松本零士作品においてメーテルと並ぶ重要人物、「キャプテン・ハーロック」をリブートさせた新作3DCG映画


日本のCGアニメーション映画の最前線に立つ荒牧伸志が監督
『亡国のイージス』や『ガンダムUC』等で知られる福井晴敏が脚本
実制作はセガのゲームムービーや初音ミクのライブパフォーマンスに携わったマーザ・アニメーションプラネットが担当
主演のハーロック、ヤマ、ミーメには俳優の小栗旬、三浦春馬、蒼井優を起用
脇役は沢城みゆき、森川智之など豪華声優陣が固めます


舞台は星間移動が可能となった時代
宇宙開拓の目処が立たず、地球への帰還を余儀なくされた人類だったが既に宇宙で溢れかえった人口を許容できるはずも無く、地球への居住権を求めた人々の争い「カム・ホーム戦争」によって地球圏は疲弊していました
これを収めるべく結成された「ガイア・サンクション」は地球は何人たりとも犯してはならない「聖地」だとして地球圏を永久に封印することを決めた
時は経ち、戦争終結と地球圏封印から100年
戦争の遺産、デスシャドウ級宇宙戦艦4番艦「アルカディア号」は宇宙海賊を名乗る不死身の男、キャプテン・ハーロックの手で蘇る・・・


原作や過去のアニメシリーズとは設定が異なり無関係
純粋に【海賊の生き様】、【アクションエンターティメント】として楽しんで欲しい一作になっています


とにかく注目したいのは美麗なCGで表現される魅力的なキャラクター
不死身の男、ハーロック
かつてのテレビアニメシリーズの「台羽正」をオマージュしたと見れる41人目のアルカディア号乗組員、新主人公「ヤマ」
ハーロックと行動を共にする女性、ケイ


そして、ざっくり賛否が分かれそうなのがアルカディア号の秘密を握る異星人「ミーメ」
ミーメといえば登場する作品によってその容姿や設定がまちまちなことで有名
今作では青白い肌と緑の髪、瞳の無い大きな目と尖った耳
とまあ、思いっきり異形の人として描かれます
(これはオイラ的には正解だと感じてます
下手に媚びた松本美女っぽくならず、『美しい異星人』に仕上がったと思いますし蒼井優の声の演技もミステリアスな魅力を醸し出してます)


ゲスト俳優の演技は良くも悪くも中途半端
決して悪いとは思いませんでしたが物語の後半ではキャラクター達の心情が大きく揺れ動いていくのでその辺りもっと熱の入った声が欲しいとも感じます
かつてのシリーズに思い入れのある人には少し肩透かしを喰らってしまうかもしれませんね
ちなみにモーションキャプチャーを担当しているのは東映特撮ドラマなんかでお馴染みの若手の方々だったりします、こっちの方々は頑張ってますよw


お話の方は二転、三転と展開がスピーディーに切り替わっていくスペクタクル巨編ですが、オイラには少しのめり込める要素が薄かったです
映像は素晴らしいのでCG作品に興味がおありの方にはオススメしたい作品ですね
それとオープニングの酒場で加藤登紀子さん歌声が流れるのはなんかズルイw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

アトランティス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フルCG映画。ハーロックが異常に格好いい♪

親が行きたいと言っていたので
家族で見に行きました。

主人公が三浦春馬、ハーロックが小栗旬
をモチーフにCGでキャラが作られているのですが
このハーロックが格好いいのなんの!
冷酷な感じな所とか皆を束ねる所とかが
見ていて本当に格好良かったです。

主人公はあっち側についたりこっち側についたり
忙しい存在でした。
見ているとハーロック側の正義と議会側の正義は相反するものであってどちらとも甲乙がつけ難い。

ハーロック側の真実を皆に分からせる正義、
議会側の真実を隠すことで民を安定させる正義、
皆さんはどちら側につくでしょうか。

それにしてもハーロックの宇宙船は強すぎますね。
普通ならフルボッコのはずなのにあの戦闘力(゜ロ゜;
この映画の紹介映像にある船を貫通するシーンはスクリーンでの一見物ですよ

あと声優で言うと
女主要キャラに沢城みゆきさんが起用されていたのが良かったなあと思います。
優しくも強いキャラでした。


まだ劇場で公開されているので
見に行くなら今がチャンスですね♪

投稿 : 2024/04/27
♥ : 21

KEIMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【 キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 】

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=59iIpApJScA

アニメからOPやEDを聴いてサウンドが好きなる事が殆どであるに対して、
その逆は、殆ど皆無だろう。

しかし、俺にはまさにその逆のパターンで好きになったアニメがある。
それが、「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」だ。

俺がもっとも好きなバンドのひとつ「ONE OK ROCK」が東日本大震災を
想って歌った「Be the light」がテーマソングになっている。
俺は「Be the light」が好きだったので、ハーロックのPVにあっという間に
引き込まれてしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=5T4zV1pOhK4&feature=player_embedded

未曾有の被害をもたらした大津波も福島の原発問題も、
テレビの液晶画面の中の事としてしか見てなくて、
九州ではあまり身近な問題として感じられなかったが、
この曲を聴いて涙がこぼれたのを覚えている。

そしてこの曲は、ハーロックのイメージにもぴったりだと感じた。
ハーロックは非常に困難な状況にあっても、
目的の為にただ前を向いて前進する。そんな男だ。
昨今、ビジネスにおいても、理想的なリーダーとは?といった、
小難しい教育を散々受けるが、どれもありきたりの言葉で、
正直、心に突き刺さらない。

人間がそんな理屈や数値だけではかれるものか。。
そもそも、リーダー自身に好き嫌いがあってはダメだなんて嘘くさい。。
逆に、そんな機械のようなリーダーに人が集まるのだろうか。甚だ疑問だ。。
そんな教育を受けるぐらいなら、俺は、その時間を使って、
キャプテンハーロックを観た方が100倍マシだと、マジでそう思う。。

「この船に乗っている限り、お前は俺の部下だ。」
ハーロックがヤマに対して言った言葉だ。

部下の目をまっすぐに見て、想いをぶつける。。
部下の為に、時間や金を惜しまない。
部下の事をもっと知りたい。
そんな純粋な気持ちがないのに、面談して半期の目標設定などして何になるのだ。
そんな形だけの目標設定に数字(利益)が伴う筈がない。。

「空前の出来、もはやこれは伝説だ。」と、
ジェームズ・キャメロンが絶賛したというこのアニメを観て、
男の中の男、キャプテンハーロックについて、沢山の男に知って貰いたい。。
ハーロックはそんな男だよ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

67.2 2 2013年度の友情アニメランキング2位
リトルウィッチアカデミア(アニメ映画)

2013年3月2日
★★★★☆ 3.9 (285)
1444人が棚に入れました
幼い頃に見た魔法ショーで魔法の魅力に取り憑かれ、ヨーロッパの魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。大きな期待とは裏腹に日々の授業は意外と退屈。保守的な魔法界の雰囲気を打ち破り、魔法に夢を取り戻そうと張り切るアッコだが、周囲の目は冷ややかで授業でも空回りの連続。唯一の味方はルームメイトで親友のロッテとスーシィの2人だけ。 そんなある日、学校でとんでもないハプニングが発生。思いがけず事件解決の鍵を握ってしまったアッコは、ロッテ、スーシィ達と共に学校崩壊の危機に立ち向かう!

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シャイニィィィ!ーーアルク!!!

『子供の頃に「魔女シャイニィ・シャリオ」のShowを観て憧れを抱いた日本人の「篝 敦子(カガリ アツコ)・通称アッコ」が、魔女育成学校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学し、憧れのシャリオのような魔女になることを目指す』という物語。


日本でも海外でもかなり評判の良い「TV版 リトルウィッチアカデミア」が観たくて、この度リトアカシリーズに遅ればせながら参戦。という事で、まず予備知識として、2013年にアニメミライ(*1)で発表されたこの25分間の作品を観てみました。内容は、「古代の迷宮の上に建てられた塔を上階から階段で下って行き、各フロアにある宝物を取ってくる。ただし、各フロアには野生のモンスターがいて、塔を下れば下るほど野生のモンスターが強くなる一方、宝物もレアになっていく」という実践訓練の模様です。


評判通りの面白さでした。ホウキに乗っての滑空するシーンやバトルなどは、疾走感や迫力があって圧巻でした。背中がゾクゾクしましたよ。そうなると私も疾走モードで止まりません。この作品を観終わった後、2015年に発表された約55分の劇場版「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」を観て、そしてTV版という一気の流れでした。


魔法学校の生徒達は、それぞれ3人でチームを組まされて寮で寝食を共します。主人公のアッコは場合は、「アッコ・ロッテ・スーシィ」の3人です。この設定のおかけで、アッコの行動の大部分はチーム行動で占められ、ほぼ誰かと会話をしている状態が保たれます。ですから会話が楽しくてずっと観ていても飽きないんですよね。なかなかどうして素晴らしい設定だと思いました。


観てもらうと直感的に分かると思いますが、演出としてキャラクターの動きがちょっとだけディズニーっぽい動きをします。予備動作や誇張動作などですが、作品の内容が「魔女」ですから、これらの演出は作品的にはマッチしているのではないかと思いました。当然、製作サイドも意図してやっているのでしょうね。アニメーターが楽しんで作ってる感じが伝わってきました。


ちなみに劇場版の内容は、「アッコ・ロッテ・スーシィの3人が学校で問題を起こし、「学校の近くの街で毎年開催される魔女パレードを成功させよ」という罰が言い渡される。そして3人は、魔女の素晴らしさを街の人に知ってもうために自分達で計画を立てて奔走。そしていよいよパレード当日を迎えるのだが・・・」という物語です。


この作品や劇場版を観なくても、いきなりTV版から観ても大丈夫です。TV版は完全新作ですから十分楽しめます。観始めるには敷居は低い方だと思います。あっ それから、どこにレビューを書こうか迷ったのですが、一番最初にこのシリーズの作品が発表されたここにしました。という事で、私は劇場版の方にもTV版の方にもレビューは書きませんが、どちらも面白いのでお勧めですよ。是非、そちらにレビューを書いている方の意見も参考にしてみて下さい。


(*1)アニメミライとは、2010年~2014年まで行われた若手アニメ―ター育成のプロジェクト。現在は、「あにめたまご」と名称を変更。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 37

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『魔法使い』でも『魔法少女』でもなく10割が『魔女っ子』で出来ています(キリッ 最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ

今年度のアニメミライはヲタ向けに振っていると散々言ってきましたが、今作はまさにそれの典型であり本当の意味でコアなヲタが狂喜乱舞しそうな内容の全く持って偏った作品であることを先にお詫びしておきましょうw
つまりオイラ向けです!w


最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ
これだけでも十分じゃないかなってくらい軽快な作品ですw


幼い頃に魔法ショーで見た魔法界のヒロイン『シャイニィ・シャリオ』
その魔女にそぐわぬ派手な外見と大袈裟な魔法の数々に「いつか自分もシャリオのように」と憧れた少女『アッコ』
やがて月日は経ち、理想と現実のギャップに四苦八苦し、劣等生とからかわれながらも仲間達との魔法学校での日々を一生懸命に過ごすアッコ
ある日のこと、ダンジョン探求の実地授業で危険なドラゴンが暴れ出す事件が起きる
ドラゴンの暴走から学校を守るべく、アッコと仲間達は奮闘する・・・


まずこまけぇことを言ってもしょうがない
ようつべで“公式に無料配信されてます”のでまずご自分の目でお確かめ下さい


https://www.youtube.com/watch?v=RBlqxEIJ_Cg


アニメミライ関連作品はほとんどの場合は限られたカタチでしか公開されないが、プロジェクト終了後に作品の権利は制作会社に返却されるはず
にも関わらず、これまでプロジェクトの作品はほんのわずかな数量しかソフト化されず現在では入手困難なものばかり;
今作のように無料配信されるのは大変に喜ばしいことです
今のうちに目に焼き付けておかねば、次はいつ観れるのかワカラン!w


さて、今作の監督についたのは天才アニメタ、吉成兄弟の弟である吉成曜
作ヲタならその名を知らぬであろう名アニメタでありまして、古くはテレビシリーズ『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンの大半を
特に12話で陸上競技のように疾走する三機のエヴァは有名
近年だとやはり『グレンラガン』とか『パンスト』が記憶に残りますね
そんなスーパーアニメタの氏が遂に監督を務めることとなり、業界各所や作ヲタは歓喜に湧きました


『パンスト』でも氏が愛するカートゥーンアニメーションの要素が持ち込まれていましたが、今作は自身の監督ということで自らキャラクターをデザイン
やはりどこか70~80年代の海外アニメ作品の雰囲気を匂わせるモノで、ダークグレイッシュな色調、陰影のハッキリしたベタ塗りな色使い、大きな白目など
『フリクリ』や『トップ2』に似た要素ですよねw
これらは昨今の美少女系作品の傾向とは真逆のベクトルを向いてるのが面白いところです



そんな氏の可愛らしいキャラが、とにかく所狭しと動きまくる
細かい芝居はモチロン、魔法を使うってことで光や炎などエフェクト類もホンマ丁寧
魔法バトルの迫力はむしろスクリーンで観た方が痛感しますかな?
作画に関しちゃ言うこと無しの100点満点
メチャクチャすげぇっすよ!


個人的に推したいポイントは主人公の友人スーシィやライバル役となるダイアナさんといった濃ゅいサブキャラクターの可愛さが異常なところw
微グロな場面もあるので決して子供向けではないのですが、そこだけ割り切れば、、、というか前述の通り「ヲタ向け」に振り切ってる作品なのでご視聴の際は覚悟を決める必要アリです^q^

投稿 : 2024/04/27
♥ : 32

変態ほむらさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

久々に純粋に楽しめるアニメ作品

最近のアニメの傾向は萌え要素が強いアニメや、鬱ぽい展開のアニメが多く昔のアニメのようにワクワクするような作品は少ないように思える。しかし、「リトル・ウィッチ・アカデミア」をスクリーンで観た時久々に胸が高鳴るようなワクワクする展開に目がスクリーンに釘付けになった。また同時に上映された他のアニメミライの作品もどれもクオリティーが高く来年のアニメミライにも期待したい。

ちょっと残念なのはアニメミライのBlu-rayがACEと通販でしか販売しなかったため、入手しにくかったが、リトル・ウィッチ・アカデミアは単品でクッスマの通販で現在買えるため、未視聴の方はぜひ観て欲しい1作です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

60.2 3 2013年度の友情アニメランキング3位
HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(アニメ映画)

2013年1月12日
★★★★☆ 3.4 (258)
1328人が棚に入れました
ゴン=フリークスと共に旅をしていたキルア=ゾルディックは兄のイルミ=ゾルディックに「お前には友達はできない」と迫られる夢にうなされていた。
しばらくして二人はマリオネットを操って路上ライブにいそしみ、ライブ終了後に投げ銭を受け取る人形師に出会う。人形師の名はレツといった。
一方、クラピカはレオリオとの道中、竪琴を弾く少年と出会う。少年は、かつて試験官が引き連れてきた者から同伴者を一人選んで行う試験で、競争相手であるはずの隣相手を選び、共に合格した程の仲である目の見えない少年、パイロだった。クラピカはレオリオに先を促して二人の時間を作った。
再会も束の間、クラピカはパイロに両の目を奪われてしまう。クラピカが病室で静養している中を幻影旅団No.4のヒソカが現れ、奪った相手が以前の幻影旅団No.4だった男である者だと語った。その男の名は……。

ぴっころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

主人公補正はありつつも良作!

ヒソカや旅団員達の戦いは力がある程度拮抗してる分手に汗握るものがありましたが、ゴンやキルアが互角に戦えてることに若干の違和感がありました。

ただ劇場版、一つの作品としてみる上では原作の細かいパワーバランスなどはあまり気にしないほうがいいのかもしれませんね、十分楽しかったです。

そしてヒソカのポジションがピンチに駆けつけてくれるお助けキャラ化していてもはや危険な敵キャラじゃないですねw

なによりノブナガ!TVアニメでは何かとかっこ悪いシーンが多かっただけに見直しました!かっこよかった!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

69.7 4 2013年度の友情アニメランキング4位
シュガー・ラッシュ(アニメ映画)

2013年3月23日
★★★★★ 4.1 (129)
845人が棚に入れました
アクション・ゲームの悪役キャラクターのラルフの願いは、みんなに愛されるヒーロー・キャラになること。ある日、ついにラルフは我慢ができなくなり、自分のゲームを飛び出してしまう。迷い込んだのは、お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”。そこでラルフが出会ったのは、不良プログラムであるためにレースに出場できない少女ヴァネロペだった。嫌われ者のラルフと、仲間はずれのヴァネロペ──孤独な2人は次第に友情の絆で結ばれていく。だが、ラルフの脱走はゲームの掟に反し、このままではゲームの世界全体に災いをもたらすことになってしまうのだ。ゲーム・キャラクターたちがパニック状態に陥る中、ラルフは“シュガー・ラッシュ”とヴァネロペに隠された恐るべき秘密を知ってしまう。はたしてラルフはヴァネロペを救い、ゲーム界の運命を変えることができるのだろうか? そして彼は、“本当のヒーロー”になることができるのだろうか…?

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【美女と野獣】全米のロリコンが泣いて喜んだというコレ【幼女とおっさん】(つまりオイラも泣いたわけだが)

ゲームの世界を舞台にしたディズニー映画
任天堂、セガ、カプコン等、実在のゲームのキャラクターもカメオ出演しているのでそれ目当てで観ても十分おもしろいですb


レトロゲーム『Fix it Felix』の悪役、ラルフは30年という稼働時間の中で悪役として働くことに既に疲れ果てていました
他のゲームに介入することは「ターボする」という合言葉の元、ゲームの世界最大の禁忌であったが、ある日その掟を破ったラルフは他のゲームの世界を往来し悪役の自分でもヒーローになれる世界を探し始めました
彼が辿り着いた先、レースゲーム『Sugar Rush』ではゲームのバグとみなされ他のキャラクター達から爪弾きモノにされていた少女、ヴァネロペがそれでもレースで1位になりたいと孤軍奮闘していました
ヴァネロペとラルフは紆余曲折ありながらも友達として互いを支え合い、協力してレースで1位を取ることを誓い合う
しかし『Sugar Rush』の王、キャンディ大王からバグであるヴァネロペの勝利はゲームの世界の崩壊を示すことになると告げられたラルフはヴァネロペを裏切る形で別れてしまう
そんな矢先、ラルフが連れ込んでしまったFPSゲームのモンスター、サイ・バグが『Sugar Rush』で大暴走をしてしまい・・・


レースシーンやアクションシーンの迫力もさることながら、まず目に止まるのが前半でラルフが訪れる「悪役セラピー」
これが面白いですね
ザンギエフ、ベガ、クッパ、ドクターエッグマン・・・
ゲーム界の名立たる悪役達が輪のように並べた椅子に向かい合って座り、お互いの悩みを赤裸々に喋る・・・
あまりにもシュールすぎるw
流石のリッチ・ムーア監督、この時点で既にディズニー映画としてはアウトロー過ぎることをやってのける!そこにしびれるっ!!あこがれるぅぅぅ!!!


そしてなにより今作の魅力はカップリングですよw
男勝りなカルホーン軍曹に対する3頭身フェリックス、これはまだ序の口
極め付けはやはり乱暴者の大男ラルフに対する小悪魔的幼女ヴァネロペ
爪弾き者同士、肩身狭き者同士身を寄せ合う二人
やがて芽生える友情、それを超えた何か・・・
これは凄いw
ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』、或いはリュック・ベッソンの『レオン』を思い出す胸が締め付けられるような組み合わせw
おっさんと少女というこのフェティシズム溢れるカップリングをディズニーがおkしてくれるとは、よか時代になったもんすねぇw


ラルフの吹き替えは山寺宏一、ヴァネロペは諸星すみれちゃんということで、リアルおじさん、リアル幼女のベストキャスティングも素晴らしい
こんなにも満足のいった吹き替えキャスティングは初めてです、凄い


近年、ディズニーも少しアウトローな方に寄った作品が増えてきていますが、今作はかつてのセオリーを逸脱しています
まさにディズニー映画の最左翼
特に手放しのハッピーエンド、ではない独特の結末には拍手です


いやぁいい映画、ディズニーを見直した1作でしたb

投稿 : 2024/04/27
♥ : 29
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今年観た作品で一番でした。

結論を先に言っちゃいます
…めちゃくちゃ好みでした♡
うん。約2年ぶりにお気に入りの棚に収納しようと思える1作に出会えたので、この思いの丈を書き綴っておきたくてレビューを書きました。

※ストーリーには触れていますがネタバレしないように書いている紹介&感想レビューになります。

舞台はとあるゲームセンター 私たちの知らない裏側 感情があるゲームキャラクターたちの世界。
実はゲーム内のキャラクターは人間を楽しませるために自分の役を演じるというお仕事をしていたのです。

誰だって一度は憧れのヒーローやヒロインになりたいと思った時があるかと思います。

悪役だって皆に感謝されたいし!
悪役だって皆に愛されたいのです!!

ゲーム世界でずっと嫌われ者の悪役を演じてきた男が
『自分だって皆に愛されるヒーローになりたい!!』
という夢を叶えるために他のゲームへと冒険に旅立ちます。そんな男の運命…は?
また悪役がいなくなってしまったゲームに待っている運命…は?

ディズニーらしい愛と夢にあふれたファンタジーの中に現代に通じる悩みを抱えたキャラクター達がおりなすストーリー。
深みがあるシナリオは私の心に届きました。

カラフル、ゴージャス、ファンタジック等の言葉で表現されるディズニー映画の世界を象徴するような映像と多彩なキャラクターに思わず笑顔になるほど
色とりどりの世界 どこを見てもワクワクがいっぱいなんです。
とくにシュガーラッシュという お菓子の国のレースゲームでは「うわぁ♡」と嬉しい声をあげたくなるような驚きの甘くてかわいい(?)セカイが広がっていました。
ここで開催されるレースゲームがまるで任天堂のゲーム マリオカートみたいなんです。
カートのパーツがお菓子だなんてどうカスタマイズしたら速いカートになれるのかな?

私だったらクッキーのフレームにオレオのハンドル、オレンジを輪切りにしてチョコをディップしたタイヤを装備して、仕上げにはポップでカラフルなカラーのシュガーをたっぷり振りかけておめかし
はい、これで私のオリジナルカートの完成!
そしてシートクッションにはふわふわマシュマロを使いたいんだけど…美味しそうなカート。速いかな?♬*

ゲームキャラクターも可愛くて可愛くて、現実のゲーム世界のキャラクターに、そこらじゅうで出会えます
(お気に入りはスーパーマリオのクッパさん)
観ているうちにあの重要なマル秘キャラ{netabare}(アクションゲームの美人な大佐){/netabare}にゲームでお会いしたくなってしまいました。

音楽とセットになっている挿入歌も頭の中でずっと流れています
『Shut Up And Drive』はリアーナさんの中で好きな曲の一つだったのですがここで使われていたのですね。

冒険の中での心の苦しみや葛藤がとても丁寧に描かれていました。
言葉以上に物語るキャラの表情がとっても繊細で、ついついつられて画面の前で私も同じような表情になってしまっていたかも…
{netabare}
主人公を初めて見た時は好きになれそうもないゴリラさんみたいなキャラクター?(ゴメンナサイ!)と思っていたのですが
観終わった今は筋骨隆々な体型もビルを壊すためのショベルカーみたいな大きな手も、そして笑顔も本当に可愛くて仕方ないのです。

私の胸に響いた一番 大好きなセリフがあります。
『ヒーローになるのにメダルはいらなかった、あの子が俺を好きでいてくれるなら悪役も悪くない!』

大切な女の子のたった一人のヒーローになったことで悪役の居場所に戻っても今の自分を受け入れ毎日の時間を心豊かに過ごす様子には本当に心が温かくなりました。
気がついたらゲームをこえて皆を惹きつける存在になっているんですもの!
{/netabare}
こんなにも優しい気持ちになれる作品 なかなか出会えないかも…
お気に入りの棚へと収納しました。

12月になりどんどん寒くなってきましたが
是非シュガーラッシュを観て
…心を温めてください*❁*⋆ฺ。*

投稿 : 2024/04/27
♥ : 65

アイコン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ターボタスティック!

ディズニー製作の
オリジナルCGアニメーション。
好きな作品なので贔屓が入るかも(--;)

ディズニー映画は結構見てますが、
大人向けな作品も多い中、
これはかなり大人向けな作品。
というか、ネタが大人じゃなきゃ
分からなかったり(笑)

これ、かなり凄い作品だと思います。
繊細に作り込まれた世界観、
無駄のない話の進み、
予想以上の伏せんの多さ。
テンポは人によっては早すぎる方もいるかもですが、
自分はこれぐらいで大丈夫でした。

これだけネタを散りばめ、詰め込んだ作品で
話がごちゃごちゃにならないのも珍しい。
更に予想を上回るラスト。
正直、綺麗すぎて感動を覚えました(笑)
現代だから余計に良さが出るのかなと思います。
話の内容的にも。

話の進み方はどこにでもありそうな感じの
王道を貫いていて、でも少しシュールな
描写もあって。
この作品の伝えたいメッセージもよく伝わって
くるし、キャラの心理描写も本当に素晴らしい。
ちょっと残念だったのがフェリックスの
心理描写が足りなかったかなと。
あれじゃただの単純な奴です(笑)
モブのビックジーンももう少しどうにか
ならなかったのかな?と言う感じ。
あと、規制がひどい。
英語版と日本語版の言ってることが違いすぎる。
うんちとかオナラとかの程度なら別にいーだろ(笑)

でも本当にそれぐらいで、
これ、もっと評価されてもいいんじゃないんでしょうか?

無駄な描写がないし、
ゲームごとのBGMもなかなか良いです。
最後のドット映像も素晴らしい!

声優さんも豪華で、
皆さんとてもいい演技をしてくれていました。
特にキャンディー大王、うぜぇ(笑)

諸星すみれさんは何となく棒読みのイメージが
あったのですが、だいぶ演技上手くなってましたね。
山ちゃんは相変わらず安定してます。
そしてなぜか友近と森三中とハリセンボンの出演(笑)
まぁ、合ってたので良かったですけどね(^^;
なぜAKB?と思いましたが
シュガーラッシュの主題歌はとても
合ってたと思います。

そんな感じで、私は好きな作品でした。
他ゲーム作品のキャラがかなり登場していて、
ゲーム好きにはたまらないのでは?
分かりやすいところだと、ストリートファイターとか、
ダンレボとか、パックマンとか……。
これ以外にもマイナー作品のキャラやアイテムが
ところどころにいたりあったりします。
それを探すのも楽しいかも。
娯楽作品にはもってこいの作品です。
ディズニー作品が苦手な方にも、
是非おすすめします。

ヴァネロペも可愛かったけれど、
気になったのがスノワナ レインボーという
モブキャラ。一言もしゃべらないのですが
見た目がすごい好みでした(笑)

あと、悪役の会に出ていた青い髪の女性。
すごく気になりましたが、なんのキャラでしょうか?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

61.4 5 2013年度の友情アニメランキング5位
聖☆おにいさん(アニメ映画)

2013年5月10日
★★★★☆ 3.5 (137)
731人が棚に入れました
ブッダとイエスが、下界のバカンスを満喫しようと、日本の東京都立川の安アパート(風呂なし・ペット禁止)の一室で「聖」(せい)という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。

声優・キャラクター
森山未來、星野源、鈴木れい子、来宮良子

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ブッダとイエスが立川で暮らす日常コメディ

ブッダとイエスが立川でアパートで暮らしているというぶっ飛んだ設定の漫画が原作のアニメです。作者は「荒川アンダーザブリッジ」でも人気の中村光先生です。「荒川アンダーザブリッジ」も2度もアニメ化されており有名ですね。

このアニメの見どころはやはりイエスとブッダならではの聖人でありながら立川という街で庶民的に暮らしているというギャップですかね。
舞台となっている立川の描写も良く描けていたと思います。

主題歌はブッダ役でも声を担当している星野源さんです。星野源さんは「夜は短し歩けよ乙女」でも声優してますね。今作でのブッダの芝居も良かったですね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

水咲 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

TV放送もして欲しい

原作は2巻まで読んだはずですが、あまりにゆるゆる過ぎてほとんど内容を覚えていませんでした。
完結したらまとめて買おうとずっと待っています。

そして映画の方もゆるゆるです。
最初は何でプロの声優を使ってくれなかったんだ…って思ったくらいのなかなかの棒っぷりでしたが、えらくゆっくり時間が進む感じが、「まぁ、これでもいいんじゃないかな」と納得していまいました。
悪い風に言えば、「テンポが悪い」なのかもしれませんが、それがこの作品の醍醐味だと勝手に思ってます。
主人公はこの聖☆おにいさん方、ブッタとイエスなのですが、言葉遣いがナヨナヨしてるので今流行り(なのか知りませんが)のホモだのなんだの言われそうな感じです。
しかし聖人をそんな風に見てはいけない!
あと熱心な宗教家の方からお叱りを受けそうな感じかなーと思いますが、個人的には面白ければ何でもいいので知ったこっちゃありません。
で、そのナヨナヨした喋り方が結構笑えます。
プールでの台詞、「もういい、歩いちゃう!」とか結構ツボりました。
お祭りのエピソードは近所の子供達に視点が当てられてて、そこは正直ちょっと退屈でした。
原作はどうなっているんでしょうか。
1巻か2巻に収録されてるのに忘れてるのか、3巻以降のエピソードなのかよく分かりませんが、全体的に見てすごく良かったです。
声やゆっくりしたテンポで観る人を選ぶかもしれませんが、観れると思った人は頭すっからかんにしてお茶をすすってせんべいを食べながら、是非観て欲しいです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

60.9 6 2013年度の友情アニメランキング6位
映画 クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!(アニメ映画)

2013年4月20日
★★★★☆ 3.6 (78)
363人が棚に入れました
日本のB級グルメを守る“伝説のソース”を運ぶことを任された、しんのすけたちカスカベ防衛隊。しかし、そのソースは…A級グルメの魔の手からB級グルメを救える唯一のソースだった!はたしてしんのすけたちは、無事にソースを届け、庶民の“ささやかな幸せ”を守ることができるのか?

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、渡辺直美、コロッケ、川越達也、神谷浩史、中村悠一、早見沙織

たにぐー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クレヨンしんちゃんっておもしろいよね

さっき何気なくテレビつけたらやってたから、何気なく観てた。

内容は、B級グルメにとって大切な伝説のソースを、カスカベ防衛隊がA級グルメの魔の手から守る、、、みたいな?

久しぶりにクレヨンしんちゃんを観たけど普通に見いっちゃいました。
これ、1年前ぐらいの映画らしいけどなんか懐かしいなって思いました。
クレヨンしんちゃんのノリは、たぶん何歳になっても笑えると思います。

それにお腹が減りました。
見る前にご飯を食べたはずなのに、見終わった頃にはもうペコペコ。
俺もあのB級グルメ食べてみてぇ~。

あと、驚いたことがあって、声優さんがすごいです!
声聞いてて、あれぇ?なんか聞いたことある声だなって思ったらなんと神谷さんだったんですねぇー。他にも中村悠一さんや早見さんと、個人的に好きな声優さんが3人も出ておられたので、嬉しくなりました。

EDはせかいのおわりで、歌ってるのは知ってましたが、やっぱりいい曲ですねー。

クレヨンしんちゃん、テレビアニメのほうは最近というか半年ぐらい見てなかったけど、これからはちょっと見ようかなって思いました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

ふぁれのぷしす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

TAIRTARIの監督らしい、言葉の掛け合いが面白かったです

私の好きな「TARITARI」を作った監督が、この映画でも監督をしていると言うことで
レンタルで出ていたのもあり、観ました。

もちろん対象年齢が子供なので、子供だましで、大雑把なところも沢山ありますので、
大人がそういうのに一々つっこむのはナンセンスです。


橋本監督は、言葉の掛け合いが本当に上手いですね
しんちゃんをはじめとする5人組の言葉のキャッチボールが、テンポよく、時には変化もつけ面白いです。
あと、TARITARIの教頭でも思いましたが、ライバル側の回想や伏線の入れ方がかなり丁寧で上手いと思いました。

また深夜アニメやってくれないかなーと思っております。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑った。食わず嫌いはいけないわ!

クレジット見るまで水島さんかと思った。
ノリや演出の傾向がヤキニクロードっぽいなと思ったから。

ギャグに徹していて、しんちゃん映画おなじみのミュージカル要素を取り込んでいたり、ヘンダーランドを彷彿とさせるようなテーマパークを出してきたり、A級大人 VS B級カスカベ防衛隊という構図がオトナ帝国を彷彿とさせたり、割とファンへのリップサービスの多い映画だったんじゃないかと思う。

ここの評価は芳しくないようだけど、私はかなり好きだな。
ただしんちゃん映画は幅が広すぎて、比較対象がオトナ帝国とかになっちゃうと何とも言えないのがね。

近年シリアスに傾倒しているしんちゃん映画の中で、初期のころのギャグっぽさが帰ってきた感じがするのが味わい深かった。

ティザーがあまりそそられる感じでは無くて、後回しにしてたのは勿体なかったな。

食わず嫌いはいけないね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

62.5 7 2013年度の友情アニメランキング7位
プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち(アニメ映画)

2013年3月16日
★★★★☆ 3.8 (26)
152人が棚に入れました
プリキュアの守護妖精になるために勉強する妖精が通う妖精学校。ある日そこからプリキュア達の元に「プリキュアパーティ」の招待状が届く。妖精学校ではプリキュアの人気をねたむグレルが心の影を映す「影水晶」から生まれた自分の影と共に行動、パーティに参加するため妖精学校を訪れたプリキュア達から変身アイテムを奪ってしまう。泣き虫の妖精、エンエンはグレルの行動を止めようとするが勇気が出せないままグレルに巻き込まれてしまう。そしていつしかグレルの影は巨大な力を身につけ暴走してしまう。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「ファミリー向け」のタブーと向き合う、シリーズでも稀に見る難問とぶつかるプリキュア 梅澤淳稔プロデュース作品集大成

前作、NS1では視聴者の子供達に一番近しい存在として『キュアエコー』というオリジナルキャラクターを見立て、それを軸に物語を作る試みをしていました
今作も同じく、視聴者層に親しみを感じてもらえるようなオリジナルキャラクターとして、舞台となる妖精学校の生徒『エンエン』『グレル』という二匹の妖精が登場します


プリキュアに変身する少女達も普段は普通の中学生ですから、当然日常生活や学校生活の中で起こる中学生らしいイベントのエピソードや悩みごとといったトラブルなんかがテレビシリーズでは絡められてくるわけです
しかし実際の視聴者層は小学生以下がメインターゲットになってますから、プリキュア達はお姉さん的存在になっちゃうわけですね
そこで、今回のエンエンとグレル
プリキュアのパートナーとなるべく妖精学校に通う幼い妖精ってことで、あえてプリキュアのようなスーパーパワーを持たない、かつ幼いキャラクターという、視聴者層とダブる存在を見立ててやったようです


まずグレル、この子は目立ちたがり屋で学校の皆がもてはやすプリキュアには少し妬みを感じています
「プリキュアなんて、ちっとも凄くねーじゃんか」と意固地になった彼は、学校の皆から厄介者の目で見られてしまいます
そこでプリキュア達を一泡吹かせてやろうと今作の黒幕である『影』の誘惑に乗っかってしまうのです


次にエンエン、この子は自己主張が苦手なため学校の輪の中にイマイチ打ち解けられず、グレル以外の友達がいません
また、グレルに対しても強気に話すことが出来ないため、影に唆されたグレルを諭してあげることも出来ない


この二匹、つまり集団の中に溶け込めない“KY”或いは“ぼっち”な二匹が今作の実質的主役なんです


プリキュア側のリーダーシップを握る『スマイルプリキュア』の面々と「新しい血」として参戦する『ドキドキプリキュア』の面々が初顔合わせをする、という恒例のファンサービスこそあるものの、あくまでプリキュア達は二匹の自律と活躍を手伝うための見守り役に徹している、というのが今作の特徴


今作のプロデューサーで第二期プリキュアシリーズ(フレッシュ~スマイル)の育ての親である梅澤淳稔Pは、昨今のニュースを騒がす「いじめ問題」を取り上げたかったらしいです
が、しかし直接「いじめた」or「いじめられた」と暗い話題を扱うのは視聴者層に未就学児が大半を占めていることもあって難しい
そこであえて“ぼっち”をいじめと置き換えてシリアス過ぎないように気を払ったようです


ただでさえ“ぼっち”だった二匹が、取り返しのつかない事件を起こして後戻りが出来なくなってしまう負のスパイラルに陥る今作
そこで生きてくるのが「キュアパッション」と「キュアビート」の存在
この二人のプリキュアこそ梅澤P作品を代表するキャラと言えるでしょうがそれもそのはず、この二人は初めプリキュア達と敵対していて、その後に芽生えた友情で仲間となったキャラなんです


「過ちを犯してもやり直すことは出来る」


一見して綺麗事を言っているだけのように聞こえますが、この台詞をパッションとビートが言うだけで凄く説得力が増します
この点は今作で最も評価したいところです


前作NS1ではキャラは登場すれど台詞は無し、というオールスターズ恒例のお祭り感を削ぐお話が残念でしたが今作でもやはり台詞があるキャラは限られてしまっているのが実際問題です
具体的にはブラック、ホワイト、ルミナス、パッション、ブロッサム、マリン、ビート、それにスマイルとドキドキの面々のみで残りはモブと同じ扱い


ただしグレルとエンエンの二匹こそが主役、プリキュアはあくまでキーパーソン
と割り切ったお話作りを感じられますので、前作からはかなり進歩したと思います


どちらにせよ胸にくるお話であることに変わらず、深夜の劇場で涙ボロボロ落とさせてもらった良い意味で期待を裏切ってくれた作品ですね

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3
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