反乱軍で冒険なおすすめアニメランキング 1

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60.8 1 反乱軍で冒険なアニメランキング1位
グイン・サーガ - GUIN SAGA(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (128)
741人が棚に入れました
古く雅な王国パロは、辺境の武の国モンゴールの奇襲を受ける。
パロの国王と王妃は殺害され、首都クリスタルは陥落。王女リンダとその双子の弟、王子レムスは王宮に隠された古代機械によって、モンゴール軍の手を辛くも逃れたが、そこに待ち受けていたのは鬱蒼と広がる深いルードの森。さらに追っ手に阻まれた二人の目の前に現れたのが、豹の頭をしたひとりの超戦士の姿であった…。
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

お願いです。私にナレーションと地図をください!

まず注意して頂きたいのは、本作品の原作は本編130巻、外伝21巻からなる長編小説であるということ。
さらに、執筆途中で作者が逝去したため、未完であるということだ。

アニメはこの原作の16巻までの内容を描いている。
言ってみれば、全編のほんの入り口の辺りだけがアニメ化された格好である。

つまり、これから視聴される方は、このアニメは観終わっても完結しないということと、気になったら続きを小説で追いかけてみるのもいいかもしれないが、それも完結していない…ということを念頭に置いてほしい。

このアニメ、これだけの超大作が原作となっているため、とにかく世界観が壮大で、登場人物も回を増すごとに増えていく。
様々な国とその同盟国だの属国だのも多数存在し、陣営も多いため、アニメだけでその辺りの勢力関係を掴むのは、かなり困難だと思う。

作中でキャラクターが解説じみた台詞をほとんど吐かないため、これはナレーションが入らないと、状況を把握するのは難しい。

あとは、国の勢力関係・同盟関係や、戦争が勃発した時の軍隊の動きが、口で説明されても、地理がさっぱりわからないため、今主人公たちがどこに向かって現在どの辺りにいるのか、そしてその敵がどこで待ち構えているのか、追っ手を差し向けているのかが分からないので、ハラハラドキドキもしようがない。これは地図を出して説明して欲しかった。

ストーリーは壮大なファンタジー大河ドラマ、といった感じで至極真面目でシリアスな展開なのだが、私個人的には結構笑ってしまったツッコミどころもあって、それなりに楽しめた。

まずは、{netabare} 逃亡・潜伏のためにやむなしとはいえ、やたら女装する美青年大公ナリス。女装するだけならばまだしも、がっつりメイクをし、女言葉まで話すあたりの徹底ぶりが、これ実は趣味でやってない?と思うほど堂に入っている。

次に主人公グイン。豹頭の謎の戦士でべらぼうに強い…のだけど、初登場時はほぼパンツ一丁+ブーツのような姿で現れ、しばらくはその姿で筋肉モリモリの姿で戦い続ける。頭も豹なので、まるでどこかのプロレスラーのよう。
別にガタイのいい人が好みというわけではないが、グインが鎧を与えられた時は、少し寂しささえ感じてしまった(笑)

最後に、最もツッコミを入れたかったのが、吟遊詩人・マリウス。こう言っては可哀そうかもしれないが、中の人の歌唱力がからっきしなので、全然吟遊詩人らしく見えない。
さらに、何度か歌を歌う場面があるものの、全てメロディーは同じ、歌詞だけ変えている…という状態なので、「冷やし中華始めました」で一時期よくTVに出ていたシンガーソングライター芸人・AMEMIYAを彷彿とさせてしまう。
マリウスが画面に出るたび、「お、AMEMIYAのターン★」と思ってしまう自分がいた… {/netabare}

…ま、まぁ結果色々と楽しめた作品ではありました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

リッキー@あにこれ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オペラに通じるものがある

元々神話系のファンタジーが好きで、現在ワーグナーのニーベルングの指輪など個人的に研究しています。
アニメ鑑賞に関しては素人ですが、頻繁にする映画鑑賞やオペラ鑑賞の経験に基づいて評価したいと思います。

まず物語ですが、上記のニーベルングやトールキンの指環物語の様に長編です。原作も100巻を超えて未完のままですが、アニメ化の際にとりあえず物語上区切りが悪くない所を選んだじゃないでしょうか。是非原作を読み始めたいと思いました。
物語初期は反乱軍に追われた王家子供達と不思議な豹の戦士とのアクション満載の逃亡劇でしたが、そのうち三国志のような国家同士の敵対関係を描いた頭脳中心の政治劇になり、楽しみにしてた子供達の出番が激減します。また後になって子供達も冒険中成長の過程を経て徐々に大人のように冷めきります。
簡単に言えば応援したくなる熱い(?)物語が最終的には憂鬱になるのです。

今作の世界観はかなり評価します。欧州言語を基にしたネーミングセンスもいいです。
また、いろんなテーマ(例・運命、闇と光、兄弟間の劣等感、実らない恋愛)などありますが、これらはオペラに通じるものがあって説明が無くてもある程度ブランクを埋める事ができます。未完の物語の処理もこれらのテーマに任せた感じです。

アニメを評価できるほど熱狂的に鑑賞した事無いので、作画に関してはあまり言えないと思います。指摘するとすれば、天野喜孝の画風がこのファンタジーの世界観に合ったかもしれませんが、天野さんの絵が動くのを想像しても現実味を感じません。

音楽は尊敬する植松伸夫作曲なので好きです。ファイナルファンタジーの音楽を手かげた植松さんはやっぱりファンタジーの世界観に合います。一部以前作曲されたメロディーに似ていた所もありましたが、まぁ仕方ないでしょう。しかし最終回で式の場面で流れたファンファーレはさすがにすぎやまこういち先生がドラクエ3に書いた「そして伝説へ」に危うく似てしまっている気がします。

書くのに疲れましたのでここら辺でまとめますが、たとえ未完の物語でもやはり最終回は見守ったキャラクター達とお別れという事で寂しかったです。通常の物語はきれいに閉じる事が多いですが、哲学者ショーペンハウアーが語ったようにやはり物語は延々と続くはずじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

サムネに騙されちゃダメよ!w 主役は渋いお声でマッチョのたいがーますく 未完の超大作、7話までなら超名作!

栗本薫が実に130巻まで発表した大長編ファンタジー小説が原作
アニメ自体は全26話で原作の16巻ぐらいまでしかアニメ化出来てませんwww


アニメ化の直後に栗本先生が逝去されてしまったため原作もアニメも未完のままとなってしまいました
マジで中途半端感酷いんでw続きやるのか否かは気になるところ;


自分の素性が全く謎で、なぜかタイガーマスクを被せられている記憶喪失の大男
(ホントは豹らしいけどね^q^)
唯一分かるのは自分の名前が『グイン』、ということだけ・・・


そんな主人公の声を演じるは堀内賢雄さん
仮面を外すことも出来ず、【木に向かって放り投げた敵の兜が摩擦を起こして森林火災が起きたり】【パンチ一発で人間を地中に埋没させてしまったり】と、ありえない強さを誇るグイン
各地で暴挙と猛威を振るうモンゴールという軍勢を相手にしながらも、自分の過去を取り戻すための旅をするのであった・・・


グインをとりまく架空の世界の戦争の行方と、様々な人々の思惑の交錯を描いた、いわゆるヒロイックファンタジー作品


サムネのイケメンは第2の主役ともいうべき、傭兵から王の座を狙う成り上がり野郎の『イシュトヴァーン』
声は浅沼晋太郎さん
このようにイケメンもイパーイ^q^


一応のことヒロイン(笑)で亡国の王女な強気っ子、『リンダ』とイシュトヴァーンの恋仲とかも描かれたりもしますが“全てが未完で謎は謎のまま放置”されますんでご注意をwww


物語の最初の見せ場となる『ノスフェラス戦』が描かれる1~7話までは本当に面白くて、ここだけ抜きだせば名作だ!って断言できますw
ただその後はドンドン失速、そして打ち切りのような最終回へw
ってわけで全体には悪い印象が残ってます><


アニメタの若林厚史が初監督
なんと全話の絵コンテを一人で切ってます;
早ぇよw
シリーズ構成と全話脚本はフィギュア17とかサヴァイブとかスマプリの米村正二
音楽はFF(ゲーム)でお馴染みの植松伸夫
OPテーマとか超カッケーっすよ!


監督がこだわったという『馬の作画』にも注目したいですね^q^
馬を描く作品が減っているため、特に若手を中心に馬作画の機会を積極的に活かしたかった、とか

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
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