2005年度の吸血鬼おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2005年度の吸血鬼成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の2005年度の吸血鬼おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.1 1 2005年度の吸血鬼アニメランキング1位
BLOOD+ ブラッドプラス(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (981)
6258人が棚に入れました
沖縄県沖縄市コザに住む高校生・音無小夜は一年以上前の記憶を持たないものの、家族である養父宮城ジョージや義兄弟宮城カイ・リク、そして友人に囲まれて平和な日々を過ごしていた。
しかしそんな小夜の日常は、生き血を喰らう獣・翼手に遭遇した事で終わりを告げる。襲い掛かってくる怪物に成す術もない小夜は、辛くもハジと名乗る美貌の青年に助けられる。そしてハジに口移しで彼の血を飲まされるや一変、刀を手にし、たちまち翼手を切り伏せてしまう。そんな自らの能力に困惑する小夜だが、全てを知るハジは多くを語ってはくれなかった…。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ベトナムで反米を叫んだ獣…改め《アカメの小夜(サ●)が斬る!》…何を!?

まず最初に一言。
「設定&シナリオ・ガバガバでも・・・なんくるないさ!」

※因みに本作のヒロイン(音無小夜)は「サヨ」ではなく「サヤ」と呼びます。念のため。


◆総評:黒髪ヒロイン《剣戟モノ》と思えば見れないこともない作品かも?

wikipediaの事前情報によれば、

<1> 本作の監督&シリーズ構成を務めた藤咲淳一氏は、『機動警察パトレイバー』『攻殻機動隊』などで有名な押井守氏の主催する押井塾の塾生だった方で(※因みに押井守氏自身も本作に企画協力として参加)、
<2> また本作の企画者・竹田青滋氏は本作の放送開始直後の某新聞インタビューで(「BLOOD+では家族の絆を描きたい」と述べた後)更に「世界中で戦争を起こし、殺人を行っているアメリカとは何かを問いたい」と述べたそうで、
(※参考ページ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E7%94%B0%E9%9D%92%E6%BB%8B)

序盤の舞台が沖縄とベトナムで、中盤のロシア・フランスを挟んで、終盤にはイギリス・アメリカが舞台となるらしい本作に関して、私は色んな意味で(良い意味でも悪い意味でも)期待を持って(※というより怖いもの見たさの好奇心から)見始めたのですが・・・

①設定ガバガバ、②キャラ・ブレまくり、③シナリオ・スカスカ過ぎて・・・真面目に考察する気が失せてしまいました。

(その一例)
・ヒロイン(音無小夜)は沖縄県コザ市(※現沖縄市)の高校に通う17歳(高2)の少女だが、1年以上前の記憶が欠落しており、時々過去の出来事の夢を見てしまう。

・実は彼女は、{netabare}30年周期で冬眠と活動を繰り返す超生物{/netabare}でした。(え?)
・彼女は、ベトナム戦争の最中の{netabare}1972年に、米軍沖縄基地からベトナムに派遣された海兵隊所属の宮城ジョージに密かに匿われ、沖縄の宮城家の墓(グスク)で長らく冬眠していたが、1年前(※本作放送時2005年の1年前なので西暦2004年頃か?)に冬眠から覚めて、晴れて宮城ジョージの義理の娘として同家に迎え入れられ、高校にも通う{/netabare}ことになった。(1年以上前の記憶が全くないのに適応力高いな笑)
・そして、彼女と同じく{netabare}宮城ジョージの義理の息子となっていた一般人で同級生の少年(宮城カイ)とは、たった1年間の付き合いにも拘わらず、互いに恋心に近い微妙な感情を抱き合う良い仲{/netabare}になっている。(スペック高すぎだろう笑)
・そのうえ、{netabare}彼女の恋心を応援してくれる同級生の親友(金城香里)や、彼女に激しい嫉妬心を抱きしばしばちょっかいを出す恋のライバル(謝花真央){/netabare}までいる。(おいおい設定盛りすぎだろう笑)

・・・と、ここまでヒロイン(小夜)の{netabare}義理の家族や親友&ライバル{/netabare}だけでも設定ガバガバで見てられないレベルだったのに、その後に登場してくる{netabare}「ヒロインの双子の妹」とか、その後に次第に明らかになってくる「ヒロインのシュバリエ(騎士)」との過去の繋がりとか、ヒロインやその妹を利用しようとする世界を裏で牛耳る大物たち{/netabare}とか・・・色々とカオス笑。

《まとめ》
上記の通り、設定&シナリオが余り練り込まれておらず、伏線回収/謎解き明かしの楽しみが非常に薄い作品です。
「沖縄編」「ベトナム編」「アメリカ編」がある、ということで、ある程度見応えのある米軍批判・アメリカ批判の入っている作品なのか?と期待して、私みたいに序盤から真面目に設定&シナリオを追っていくと、途中で見続けるのが馬鹿らしくなってしまう恐れがあるので注意しましょう。

多分、本作は下記のように「黒髪少女&剣戟モノ」として余り期待せずにダラダラと見ていくのが正解でしょう。


◆(参考)日本刀を振り回す黒髪少女の物語(個人評価)

(1) 灼眼のシャナ  ★★ 4.6 (2005/7/11) ※全78話
(2) アカメが斬る! ★ 4.1 (2014) ※全26話
(3) 喰霊-零-    ☆ 3.6 (2008) ※全12話
(4) BLOOD-C    × 3.4 (2011) ※全12話
(5) BLOOD+    × 3.2 (2005) ※全50話

・本作と同じBLOODシリーズの「BLOOD-C」も酷い設定&シナリオだと思ったけれども、本作は全50話と長い分、さらに酷い気がしました(※従って個人評価もBLOOD-Cよりさらに2段階落とします)。
・それにしても、《日本刀を振り回すヒロイン》って、何でみんな、

①高校生で(※アカメは除く)、
②長髪(黒髪)で(※小夜も本来は長髪です)、
③戦闘時にアカメになる(※シャナは灼眼になる)
  
・・・のでしょう?(一種の様式美か?)


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
在日米軍基地(嘉手納飛行場)のある沖縄県沖縄市(※旧コザ市と旧美里村が1974年に合併して発足)が舞台らしい。
・第6話視聴終了時点
米軍がベトナム戦争中に翼手を研究・・・出たよ。アメリカ悪者説。
・第17話視聴終了時点
それまでの回とのシナリオの繋がりがよく分からないけど、ロシアの寒村の雰囲気がよく描かれている気がするので初の★(優秀回)。
・第23話視聴終了時点
カールから小夜に彼女の真実が告げられる回だが、設定ガバガバ過ぎてかえって笑える。
またカイは小夜とたった1年しか家族生活をしていないのに、なぜそこまで小夜に執着できるのかも、少し考えればオカシイことに気づくハズ。
・第30話視聴終了時点
第1話冒頭のアカメの少女狂乱や小夜がたびたび見る鍵の夢など、小夜まわりの種明かしが入る注目回だけど、ここまで引っぱっておいて中身がショーもなさすぎ(※これで更に一段と視聴意欲が薄れる)。
・第41話視聴終了時点
ディーヴァがマルセイユ沖の輸送船で一度だけ接触したリクの子供を妊娠って、何そのトンデモ設定は笑。
・第50話(最終話)視聴終了時点
小夜が高校生活を再開してるけど、作中で2年経過してたはず(第41話の真央の言葉より)。
加えて小夜は、身体の成長が17歳程度で停止したまま数百年生き続けている(※但し30年周期で眠りに入る)キャラという設定なので、ここで高校に復帰されても・・。
Cパート(※EDが流れた後に短く入る宮城家の墓参シーン)で、カイがディーヴァの双子たちに「お父さん」と呼ばせようとしている点、さらに、ピンク色の薔薇が義父ジョージの墓に添えられている点(※小夜の復活を暗示←双子たちの背格好から見てせいぜい2~3年後で小夜の30年周期冬眠設定と矛盾)からも、本作の設定&シナリオのいい加減さ・練り込み不足がよく見て取れる。{/netabare}

◆制作情報
{netabare}
原作          Production I.G、Aniplex
企画          竹田靑滋、押井守(企画協力)
監督・シリーズ構成   藤咲淳一
脚本          藤咲淳一、大松裕、櫻井圭記、菅正太郎、後藤みどり、森田繁、吉田玲子、砂山蔵澄、横手美智子
キャラクターデザイン  箸井地図、石井明治(アニメーション)
メカニックデザイン   寺岡賢司
音楽          マーク・マンシーナ
アニメーション制作   Production I.G{/netabare}


◆パート別評価

Ⅰ. 沖縄編(1) ☆ 3.5 (7話)
Ⅱ. ベトナム編  × 3.0 (6話) 
Ⅲ. 沖縄編(2) ☆ 3.5 (2話)
Ⅳ. ロシア編   ☆ 3.5 (4話)
Ⅴ. フランス編  ☆ 3.5 (13話)
Ⅵ. イギリス編  ☆ 3.5 (8話)
Ⅶ. アメリカ編  × 3.1 (10話)
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   総合     × 3.2 (全50話)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================= BLOOD+ (2005年10月-2006年9月) ===============

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅰ. 沖縄編(1) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  - - - - - - - - - OP「青空のナミダ」、ED「語り継ぐこと」 - - - - - - - -
{netabare}
第1話 ファーストキス ☆ 一年以上前の記憶のない少女(音無小夜)、血を喰らう獣(翼手)、謎の男(ハジ)との接触
第2話 魔法の言葉 ☆ 小夜変貌(翼手斬撃)、小夜の義理の親(宮城ジョージ)・義兄(宮城カイ)・義弟(宮城リク)、二匹目のマウス(翼手)
第3話 はじまりの場所 ☆ 隠蔽工作進行、宮城グスク家の墓参、「赤い盾」、フォレスト翼化・ジョージ重傷
第4話 アブない少年 ☆ リクの翼手討滅の決意、小夜の決意(ハジへの依頼)、二匹目の翼手漸撃
第5話 暗い森の向こうへ ☆ 米軍のジョージ連れ去り、
第6話 おとうさんの手 ☆ ジョージ救出へ(ヤンバル研究施設、大量の翼手との戦い)、ジョージ死亡
第7話 私がやらなきゃ ☆ ジョージの思い出と託された思い{/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅱ. ベトナム編 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
{netabare}
第8話 ファントム・オブ・ザ・スクール ☆ 小夜ベトナムへ(全寮制女子校リセ転入)
第9話 それぞれの虹 ☆ リク&カイのベトナムでの出遭い(左足のない少女ムイ)
第10話 あなたに会いたい ☆ 地下室の謎、呼び覚まされる記憶、ファントムの正体
第11話 ダンスのあとで ☆ ソロモンとのダンス
第12話 白い霧にさそわれて ☆ ディーヴァとシュヴァリエ、ベトナム戦争の再演
第13話 ジャングル・パラダイス × 小夜変貌、駆け付けたカイ、カール翼手化・撃退{/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅲ. 沖縄編(2) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  - - - - - - - OP「SEASON'S CALL」、ED「CRY NO MORE」 - - - - - -
{netabare}
第14話 さいごの日曜日 ☆ 小夜の普通の少女とのお別れ
第15話 おいかけたいの! ☆ 30年前の写真の謎、謝花真央(ヤクザ組長娘)&岡村昭宏(新聞記者)の小夜追跡開始{/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅳ. ロシア編 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
{netabare}
第16話 シベリアン・エクスプレス ☆ ウラジオ上陸・エリザベータ(愛称リーザ)との出遭い(小夜・カイ・リク他)、列車への翼手来襲、リク転落、小夜&ハジ離脱
第17話 約束おぼえてる? ★ 寒村の出来事(小夜の一時的記憶回復、アナスタシア捜し、ソーニャとの出遭い、人を作り出す実験、翼手化ソーニャ撃滅、ハジとの約束、リクとの再会)
第18話 エカテリンブルクの月 ☆ ディビッド&カイの真相捜し(フィリップとの対話)
第19話 折れたココロ × エリザベータの問いかけ、小夜の妹(ディーヴァ)の存在、小夜離脱 ※伏線が薄すぎ{/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅴ. フランス編 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
{netabare}
第20話 シュヴァリエ ☆ シフのソロモン襲撃失敗
第21話 すっぱいブドウ ☆ 真央のブドウ園探索、シフの小夜接触
第22話 動物園 ☆ 小夜の生まれた場所、小夜とハジの過去(小夜の断片的な記憶回復)、ジョエルの誕生日の記憶、ソロモンとの再会
第23話 ふたりのシュヴァリエ ☆ ソロモンの告げる小夜の真実、噛みつかれたリク(ディーヴァとの再会)、ディヴィッドからカイへ告げられる小夜の過去
第24話 軽やかなる歌声 ☆ 小夜とディーヴァの過去、ディヴィッド&カイ到着、リクのシュヴァリエ化{/netabare}

  - - - - - - - - OP「Colore of the Heart」、ED「This Love」 - - - - - - -
{netabare}
第25話 赤い盾 ☆ 「赤い盾」の設立事情、ジョージの結晶を埋め込んだ刀(小夜の決意)
第26話 サヤに従うもの ☆ リクの変貌、リク&カイとシフの交戦
第27話 パリ・ジュテーム ☆ カイとイレーヌの出遭い(シフの秘密)
第28話 限りあるもの ☆
第29話 呪われた血 ☆
第30話 ジョエルの日記 ☆ ※小夜&ディーヴァの出生の秘密etc.開示回
第31話 壊れゆく盾 ☆ リク死亡・結晶化
第32話 ボーイ・ミーツ・ガール ☆{/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅵ. イギリス編 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
{netabare}
第33話 信じるチカラ ☆ マルセイユ沖の輸送船放棄から1年後
第34話 俺たちのいる世界 ☆
第35話 希望のない明日 ☆
第36話 すれちがう想い ☆
第37話 狂おしいまでに ☆
第38話 決戦の島 ☆
第39話 魔法の言葉をもう一度 ☆ アンシェル・ゴールドスミス主催パーティ(当代ジョエル・ゴルドシュミットとの対面)、アンシェル&ソロモン兄弟とディーヴァの過去、ソロモン離脱{/netabare}

  - - - - - - - - - - OP「雷音」、ED「Brand New Map」 - - - - - - - - -
{netabare}
第40話 シュヴァリエの見る夢 ☆ {/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Ⅶ. アメリカ編 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
{netabare}
第41話 私の居場所 ☆ 真央来訪、翼手繁殖の可能性、小夜30年の眠りの惧れ
第42話 響く、歌声 × カイとディーヴァの対面、ディーヴァ野外ステージ、ソロモンの小夜略奪 ※シナリオ適当&キャラブレ過ぎ
第43話 こころ乱れて ☆ ソロモン求婚、ソロモンvs.ハジ ※ソロモンが小夜を好きになる経緯が不明×
第44話 光の中に ★ 残り3人のシフ達の心模様
第45話 手のひらを太陽に ★ モーゼスのカイ襲撃、カルマの制止・死亡
第46話 あした天気になあれ ☆ 翼手化事件発生、デーヴァの子供の繭、人類2憶発症の危機、近づく最終決戦 ※アメリカの陰謀とか笑。それを抜いてもシナリオ間延びし過ぎ×
第47話 全ての血を超えて ☆ 翼手化ジェイムズ来襲・死亡、ソロモン死亡
第48話 摩天楼オペラ ☆ 同時多発的翼手化(アンシュの計画進行)
第49話 二人の女王 ☆ 最終決戦(小夜vs.ディーヴァ、アンシュvs.ハジ)、アンシュ撃退、ディーヴァ死亡、ネイサン(ミイラのシュヴァリエ)死亡、双子誕生
第50話 ナンクルナイサ ☆ ハジの真意、オプションD発動、ハジ&アンシュ死亡、沖縄の高校生活再会(小夜)、小夜の眠り ※ED後に小夜の寝覚めを暗示する描写あり{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)44、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2


※最後にひとこと

コレ、もしかしたら『エルフェンリート』や『極黒のブリュンヒルデ』に近い設定の作品なのかも?という気がしてきました(それらの作品が好きな方は一度お試し視聴してみると良いかも)。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

ばけー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

語り継ぐこと

ごく普通の女子高生・音無小夜は沖縄で平凡な日常を送っていたが、突如出現した<翼手>と呼ばれる化物に襲われ、謎の男・ハジによって窮地を救われる。ハジに血を飲まされ謎の覚醒を遂げた小夜は翼手を斬殺、平凡な日常は終わりを告げる。
自らが翼手を殺せる唯一の存在だと知らされる小夜は、組織<赤い盾>の戦いに巻き込まれ、否応なく翼手との戦闘を強いられていく。やがて彼女は戦いに臨む決意を固めていくが、自らの過去、そして世界中を暗躍する黒幕<ディーヴァ>と対峙する。様々な陰謀を孕み壮絶な死闘を繰り広げる中で、小夜は大切なものたちを失っていく・・・。


この作品はリアルタイムでは本編は見てませんでした。けれど主題歌はめっっちゃ聞いてましたね。内容知らないのにアルバムは持ってたw
くらい歌だけは大好きだったけどBLOODシリーズはコレが見るの最後になってしまいましたwだって50話って長いんだもん。

ストーリーは50話という長いスパンながら一貫した展開でしたね。全話でひとつのストーリーとして完結してる。
序盤~中盤は確かに退屈だったけどシフが出てきたくらいからだんだんエンジンかかって面白くなっていきました。
登場人物の思いや目的がはっきりしていく中盤。
終わりに向かって一気に収束していく終盤。
一年ものは長いけど4クール目突入くらいから(ああ、終わりにむかってるな・・・)ってものすごく感じますね~。
そして物語は静けさと共に幕を閉じる。シメ方は好きです。

一応主人公は小夜なんだけど、個人的にはカイの物語だなぁって思いますね。序盤のなんでもつっかかる足手まといからの後半は頼れる男具合はすごかったです。そりゃモテるわ。
イレーヌの話は悲しかった。小夜もほんとかわいそうなんだよね。 終始過酷な展開を強いられますorz
{netabare}人ではないって分かってからもうハッピーエンドはないからね。回を重ねるごとにどんどん疲弊していく。悲しい。最終回はカイの背中で静かに眠りにつく・・・ほんと切なかったです。{/netabare}
ハジは印象薄かったけど最後の台詞で泣きそうになりましたわ。

古いんで作画は正直期待はずれですねwww戦闘シーンとかほとんど動きがねえ。これから見る方はアクションではなくストーリーを楽しんでほしい。

個人的にこの作品の評価を上げたくなる一番の要素は、
主題歌!!!!・・・・・マジでガチの神曲しかありません(^▽^)/
青空のナミダ
アツイですね!本編見る前はかなり好きでした。
語り継ぐこと
名バラードですね。最終回これ持ってくるとかGJ。
SEASON'S CALL
正直本編みるまであんま聞いてなかったけど、めちゃくちゃかっこええ!映像込みならOPん中で一番好き!最近カラオケで歌いまくってる。
CRY NO MORE
中島美嘉ですよ~。これはフルで聞いてほしい。
Colors of the Heart
説明不要の神曲。いやほんとwこの曲でアルバム知ったもん。
This Love
これもあんま聞いてなかったけど切ない。ラスサビの悲壮感。
雷音
これはスルメ曲。何度も聞いてると好きになりましたね。
Brand New Map
ラストEDだったので物語が終わっていく感じにめっちゃシンクロするんです。


血みどろの戦いの果てに、生き残ったものたちは、何を語り継ぐのだろうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

長い長い歴史の中を旅する2人

2005年から2006年にかけて4クールで放送された全50話。
2000年に劇場公開された『BLOOD THE LAST VAMPIRE』での
「少女が刀を使って翼手(怪物)を斬る」というコンセプトを継続しつつ、
キャラクターもストーリーも一新して製作された作品。

主人公は一年以上前の記憶がないという高校生の女の子・小夜(さや)。
養父や義兄弟とともに沖縄で平和な日々を送っていたところ、
人間の血を栄養源にする翼手という怪物が引き起こす事件に巻き込まれ、
その際に出逢った謎の青年ハジとともに翼手と戦いつつ、
やがては小夜の壮大な背景を含む出生の謎やハジの秘密を追いながら、
世界各国をまわっていくというロードムービー要素もある物語。

沖縄に始まり、ベトナム、ロシア、フランス、イギリス、アメリカと、
長い長い旅の中、史実なども交えたスケールの物語になっている上、
次々現れる登場人物のキャラもそれぞれ立っていて、
リアルタイムで視聴していた当時、毎回グイグイ惹き込まれていた。
子どもの頃からヴァンパイアものは好きでよく観ていたくせに、
ハジが小夜と出逢う回はなかなか強烈で、時間帯的に子どもも観る時間だし
大丈夫なのか?なんて大人になってしまった自分が思っていたのが可笑しかった(笑)

旅の最中では、謎の歌姫ディーヴァを守るシュヴァリエ達や、
太陽の下に出られないシフなど、怪物スタイル以外にも、
美しい人間の姿をした吸血鬼モチーフの魅力あるキャラが登場。
圧倒的な力で戦いを挑む小夜も、その度に大切な諸々を失い疲れ果てていく姿や、
ディーヴァとの因果関係にも、切なさや哀しみなどの心情が細かく描かれ、
単純なバトルものとは違う奥深さがあった。
そして家族や家族愛というものもいろいろ考えさせられた。

また、4回に渡って改変されたOPやEDもさることながら、
ディーヴァの唄う歌が素晴らしく、ハジの弾くチェロも含め、
音楽面でも楽しめた作品だった。がしかし、リアルタイムで観ていても
中盤少々ダレ気味になったので、一気に観ようとするとさらに飽きる恐れはある。

でも、チェロ、オペラ、執事、ゴシック、ヴァンパイアアクションなどの
キーワードがお好きな方にはオススメ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 66

62.8 2 2005年度の吸血鬼アニメランキング2位
かりん(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (168)
1279人が棚に入れました
椎八場市に住む女子高生・真紅果林には人に言えない秘密があった。それは、自分が吸血鬼一家に生まれた事だ。幼い時から吸血鬼の何たるかを教えられて育ったが、なぜか血が増える増血鬼として覚醒してしまう。
吸血鬼の弱点全てが通用しない代わりに特殊能力が全く使えない為、「落ちこぼれ」として兄や妹に馬鹿にされる憂鬱な日々を送っていた。ある日、彼女が通う学校に雨水健太という少年が転校してきた。彼を一目見た途端、果林の胸が大きく脈打った…。

声優・キャラクター
矢作紗友里、小西克幸、いのくちゆか、諏訪部順一、松本大、篠原恵美、野島裕史、高橋美佳子、久川綾

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

貴方の不幸吸います♥

2005年11月-2006年5月迄TV放送されたアニメ。全24話。

2003年5月号-連載された影崎由那の漫画が原作。全14巻。

男性主人公が残念!というアニメは普通ですが、この当時
女性主人公が残念!というアニメは少なかった気がします。

知る人ぞ知る?!”鼻血ブー”です。

"坂町 近次郎"より鼻血で、瞬間出血量は"宮前かなこ"並
過激な”鼻血っぷり”で放送当時は話題になったアニメ?

何だかんだコミカルに展開しつつ謎に迫ったり・・結果的
に不幸な人を救ってしまったり・・学園ラブコメというか
ギャグだったり?陰謀と戦ったり・・恋をしたりする物語。

案外OP/ED良かったりBGM他音関係良い雰囲気でした。
キャラデザは少し癖があるけどコメディやギャグ系の中で
は見易いほうかな。若干崩れる事も多いけど気にならない。



真紅果林:声-矢作紗友里:
椎八場第一高校の1年D組。恥ずかしがり屋でドジっ子。
吸血鬼一族の娘。生活費の為ファミレスでバイトしてる。
吸血界の"落ちこぼれ"という"コンプレックス"がある。
吸血鬼なのに増血して限界に達すると多量の鼻血を噴く。

雨水健太:小西克幸:
果林のクラスに編入してきた少年。母親と暮している。
ファミレス「ジュリアン」宅配便「黒犬ダミアン」でバイト。
三白眼で目つきが悪い為、恐れられるが優しい性格。
果林の供血行為を目撃して、援助交際と勘違いしてる。
成績は優秀。「存在を否定される事」にトラウマが有る。

時任麻希:高橋美佳子:
果林の小学校時代からの親友。果林の正体等は知らない。
実家は商店街で本屋「Toki-Books」を経営。時々手伝う。

内藤福美:儀武ゆう子:
果林・麻希の友人で、1-Dの学級委員。愛称「福ちゃん」
眼鏡をかけたクールな少女。暴走気味の1-D女子を諌める。

ヘンリー・マーカー:松本大
果林の父親。普段は妻・カレラの尻に敷かれている
一見威厳ある風貌だが、実はセンシティブな平和主義者。
果林の事になると性格が急変する可也の子煩悩で心配性。

カレラ・マーカー:篠原恵美
果林の母親。グラマーな美人だが凶暴で、可也嫉妬深い。
ヘンリーとは見合い結婚。血の嗜好は辛味な「嘘つき」
旧姓はアルマーシュ。スリッパによる打撃は真紅家最強。

真紅煉:諏訪部順一
果林の兄。杏樹に甘く果林に嚴しい。趣味はナンパ。
血の嗜好は「ストレス」で女性からしか吸血しない女好き。
モラルが低く「ストレスのキャッチ&リリース」が得意。

真紅杏樹:いのくちゆか
果林の妹。無口な大人しい美少女。天才的な能力を持つ。
多少毒舌家だが非常に姉思いで果林の敵を無条件で嫌う
黒基調のゴスロリ系の服を愛着し、外出には日傘を常用。

ブギーくん:野島裕史
杏樹がいつも抱いている人形。杏樹には非常に従順。
中には包丁で13人殺した連続殺人鬼・・の霊が入っている。
他人(特に果林)に良く(容赦無い)攻撃的なツッコミをする。

エルダ・マーカー:白鳥由里
果林の祖母(ヘンリーの実母)。胸が残念果林に瓜二。
同世代最強とも「手の付けられない凶暴な鷹」称される。

雨水文緒:久川綾
健太の母。30代前半。果林に噛まれて以降脳天気な性格。
高校生の息子がいるとは思えないほどに見た目が若い。
フェロモン体質が原因で仕事が続かない究極の不幸体質。

ウィナー・シンクレア:宮田幸季
果林のクラスに転入してきた美少年。
自称「吸血鬼ハンター」でライセンスらしき物も持っている。
「運命の女性」こと果林に積極的にアタックを仕掛ける。
言葉遣いが変で四字熟語を連呼するが用法は殆ど間違い。

ヴィクター・シンクレア 長克巳
ウィナーの祖父にして吸血鬼ハンター。かなりの実力者。
戦闘時には剣や銃などさまざまな武器を使用。

ナレーション:滝口順平

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

Asuca さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

恋の起承転結

 まず初めに、評価の割には楽しめた作品だった。

 第一にこの作品を評価するならば、まるでラブコメのバイブルを見ているかのような心地がした。恋が叶うことが、物語当初はその立場ゆえに困難で、それぞれに、現実設定ではありそうで、ないようなファンタジー的設定であり要素。(吸血鬼況や増血鬼はもちろんあり得ないわけだが)
 初めての事件を通じて、互いの中が深まっていく物語の進行性。
 お互いの中が通じ合いそうになったころに再び思い出される、物語当初の両者の立場の違い。違いから生じる誤解と一時の分裂。
 そして、気づくお互いの気持ち。というより、ありがちの、お互いが素直になる最終回。

 なんというか、ベタベタの、これこそ、王道ラブコメ。といって、差支えがないのではないかと思う。

 この作品の独自性としては、主人公たちの境遇をヒロインの祖母を通じて回想させることであり、登場人物を極力抑えつつ、その中で、コンパクトにかつ、重層感のある物語性になった。その点、むやみやたらに、主人公の過去を引っ張ってくる最近の作品より、物語としての完成度は高く、評価も同様に高い。

 ただ、どうしても作画と関係してしまうのだが、作画及びそれゆえに生じてしまう、登場キャラクターのなんというか、ラブコメらしからぬ、暗い感じが、吸血鬼設定でより一層際立ってしまっているのが、ラブコメとしては致命的だと言える。

 評価が、なかなか高くなれない要素はこの辺にあるとは思うが、最近のただ学園ものに、美少女に、なかなか踏ん切りがつかない、或いは、一方的にぐいぐい(そういえば、この辺もしっかりこの作品は押さえているが(笑))いくだけの、作品よりかは、ましだろう。

 最終的なことを言うならば、視聴したいなら、すればいいが、少々2クールこの作品に付き合うのは、よほどの暇人だよねぇ。ということに尽きる。けれども、後味はかなりすっきりかな。

 目の保養にも、ならないわけだし…(失)
PS:最終回は、本当にコメディーですね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

流血!でもまったくグロくないよ

パンパイアが主役で毎回多量の血飛沫がとびます。
でもホラーでも猟奇でもありません。・・・鼻血ですからw

至極真っ当な普通のラブコメです。
設定がちょっと変わっていて面白いですが、実に可愛らしい恋愛。心あたたまるラブストーリー。
期待してみたわけではありませんが、なかなかの掘り出しものでした。


作画はJ.C.STAFFということで、可愛く安定しています。
何故かOPの映像が異様にエロいですが、中身にエロ要素は全然ありませんよ。
秘密を共有し仲良くしている二人が、ごく自然に惹かれあって、種族を超えた恋に悩む・・・という、まぁ、あらすじを読めば予想できるようなお話です。
ありふれてはいますが、結構飽きずに見ることができました。
前半は、吸血鬼の秘密に関わる話
中盤は、キャラの深堀と親密を深める物語
後半は、恋と将来について悩むストーリー
という具合に、きっち構成されています。
特別にグワーっと盛り上がるわけではないですが、ちゃんと毎回面白くて何故か続きが見たくなる。

キャラクターも可愛らしく魅力的です。
これも特別に強烈なキャラはいませんが、みんな個性と役割がハッキリしていて、ちゃんと全員ドラマに絡んでます。
普通によくできてます。


うむむむむむ、
ほんと、特別絶賛するようなところがなくてレビュー書くのが難しいんですが、私には面白いんです、コレ。

なんかねー、アニメばっか見てて、色んなものにケチつける悪い癖がつくと、こういう普通の作品を普通に面白く思うのを悔しく感じるのかもしれません。
まったく、しょうがないですね、オタクの脳ってやつはw


というわけで、オタクじゃない普通な方。
きっと面白いラブコメだと思いますから、ごらんになってみてください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

61.1 3 2005年度の吸血鬼アニメランキング3位
トリニティ・ブラッド(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (97)
756人が棚に入れました
世界すべてを巻き込み核兵器、細菌兵器などが飛び交った大災厄(アルマゲドン)の後、人類の文明はほぼ破壊され、人類の生存圏はヨーロッパ周辺にまで狭められ、文化・生活水準は中世まで後退した。更に追い討ちを掛けるように現れた吸血鬼(ヴァンパイア)との戦いに人類は教皇庁を中心として辛うじて勝利した。しかし、彼らを完全に滅ぼした訳ではなく、ヴァンパイア達は真人類帝国を築き小競り合いを続けていた。そして長い時の後、教皇庁と帝国の境、イシュトヴァーンに一人の巡回神父が降り立った時、時流は再び流れ出した。人類の遥か未来を描く遠未来黙示録。

声優・キャラクター
東地宏樹、能登麻美子、中井和哉、本田貴子、大川透、生天目仁美、松岡由貴

柚稀 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

我願う…汝、異なる者たちを繋ぐ“星”とならんことを…

-これは遠い未来の話だけど、僕達以上の文明の進化はみられない。

-ただ僕がいる世界と違うのは、人類と(どこからやって来たのかは知らないけど)吸血鬼が同じ地球上、
それもなんでか知らんがヨーロッパ付近でなにやらいがみ合っている、ということ…

-そしてさらには“吸血鬼の血を吸う吸血鬼”の存在。

-種族間の争いの果てとは…?


吸血鬼たちは自分たちを【メトセラ】と呼ぶ。
どう間違っても“ヴァンパイア”とは言わない。差別的意味合いになるそう。
ちなみにヴァンパイア退治でお馴染みのニンニクとか十字架は彼らを退治する道具とはならないので注意w
日光は苦手のようだけど…

そんな吸血鬼たちは人類を【テラン】と呼ぶ(やはり差別的意味を含む)

そして吸血鬼の血を吸う吸血鬼は【クルースニク】と呼ばれ、今作の主人公【アベル・ナイトロード】はここに属する

人類と吸血鬼はそれぞれ独自の国家を築いており、
【アベル・ナイトロード】は表向きは“神父”だが、【教皇庁:人類側】の派遣執行官として国家間の裏のお仕事をしている。

そして、普段はちょっとお間抜けさんでお人よしな彼ですが、秘めた力【クルースニク】の状態になると、
恐ろしや…恐ろしや…(`・д´・;)

そんな彼が神父として各地を巡回する任務についていて、出会ったのが今作のヒロイン、シスターの【エステル・ブランシェ】

そして見た目によらず、なかなか強情で、気の強いしっかり者エステル嬢に心奪われたのが、【真人類帝国:ヴァンパイア側】の伯爵さま、【イオン・フォルトゥナ】
伯爵さまといってもパッと見はなんとも可愛い少年。

柚稀はこのイオン×エステルの恋模様が気になっちゃったのですがwイオンが可愛すぎる(*゚∀゚)=3ハァハァ
もう、血が欲しいのなら思う存分吸ってくれ、の領域ww
種族を超えた恋は成就するのか!?┣¨キ(*´ェ`*)┣¨キ

ただ、ヴァンパイアは人類よりも遥かに長生き・・・・・
彼は老いるまでにウン百年かかるから、いつまで経ってもピチピチなのに、
自分だけシワッシワのおばあちゃんになるなんて・・・、
乙女としては耐えられないわ!ギャァ────(艸Д<ll)────ァァ!!

・・・と、どーでもいいであろう心配をしてしまったのでしたww

まだまだ続きがありそうな本作-。
しかしながら、作者がもうこの世にはいないそうで、
続きはあの世に逝ってから直接教えてもらうしかなさそうです…。
てか、あの世で会えるでしょうか??(`・д´・;)
執筆していてくれるのを願って-。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

color さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ヴァンパイアこわ~い

それより神父とシスターの方がよっぽど怖い
ヴァンパイア真っ二つですもん(´∀`*)ウフフ

人間とヴァンパイアのスプラッターバトルもありますが政治的駆け引きもみどころ
仲間を裏切るなんて朝飯前だぜ(`・ω・´)キリッ

世界を壊滅させたアルマゲドンの後
人類はヨーロッパでしか生きれなくなったらしく
なぜか文化も中世まで後退するというおいしい設定(笑)

雰囲気重視の世界観でそれはまぁいいんですけど、
重要なのは教皇庁と帝国の対立という構図
これはあからさまに、教皇庁(人間)=キリスト教 帝国(ヴァンパイア)=イスラム教
ヴァンパイアといっても外見は人間と同じで
吸血も絶対しないと生きれないってわけじゃない
そういう相手との対立なので冷静にみれば「なんで争ってるの?」という皮肉とも取れます

どちらの組織にもお互いの共存を望む穏健派と
自分たち以外の種族を殲滅させようとする強硬派があって
内部での権力抗争に辟易してる面も描かれます

そんなふたつの組織が数百年ひっきりなしに小競り合いをしていたところに
第三勢力が現れて戦局に変化が起き
それは教皇庁側の神父アベルの秘密とリンクし
世界の未来に影響を与える戦いへと変化していきます

いい材料が揃ってるわりに、各エピソードはそれほど戦略的なはなしがなくてちょっと残念
しかも困ったらけっこう単純にバトルしちゃいます(笑)
神の御心のままに殺しまくりなので
宗教観とかを深く考察するのはご法度です(ノ∀`*)ンフフ♪

帝国から教皇庁に来た勅使イオン(ヴァンパイア)が
本作のヒロイン、シスター・エステル(人間)に恋するはなしがすごくよかった
イオンが可愛すぎて困る(*´Д`)ハァハァ
だが男だ。
美少年!
だが男だ。
一瞬百合展開かと思ったわ~(・∀・)ニヤニヤ
べ、別に期待してなんかないんだからね!

脱線?してないよ(ヾノ・∀・`)ナイナイ

オープニングはBUCK-TICKの「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」
最初のつかみはバッチリです
この曲が気にいれば本編も好きになる素質ありだと思います

ちょっと暗い雰囲気でちょっと政治のはなしがあってちょっとグロいヴァンパイアものです
ちょっと中途半端なところもあるけど良い掘り出し物でした♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

りんのす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

中嶋敦子

原作は作者が亡くなってしまったので未完。
とても素敵な作品なので吉田直さんの書かれる最後が読みたかった…。

放送当時、中嶋敦子さんの絵が大好きで、原作もすきだったので迷わず視聴。

GONZO制作なのでメカの表現はさすがだったし、細部までこだわった美麗な絵だった。ただキャラの顔が回(作画担当)によってかなり変化してしまうのは残念な点。

原作を読んでいる身としてはアニメオリジナルストーリー、登場しないはずのキャラクターの登場や続投にはやはり違和感を覚えてしまった。
特にラストは仕方ないなという気持ちもあるがやはり納得できない未完ならではの残念な終わり方だった。

ラストへの展開も話数が圧倒的に足りていないのか、消化不順で見る側を置いていっている。原作者追悼の意も込めて制作されたアニメではあるが、原作未読者は見るなと言わんばかりの展開だったと言わざる終えない。

それ以外は素敵な作品だと思う。
絵が綺麗なこともさることながら、私がこの作品で一番評価しているのは音楽。OPは苦手だが、他、ED,BGMは大好きでOSTを聴くだけで盛り上がるし感動する。この作品のOSTは数あるOSTの中でも私の中では1、2を争う大好きな音楽がつまっている。

題材や、絵、声優、その他が苦手で見たくない人にはOSTだけでも聞いて欲しい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
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