天体観測おすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの天体観測成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月27日の時点で一番の天体観測おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.6 1 天体観測アニメランキング1位
宙のまにまに(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1341)
7773人が棚に入れました
主人公・大八木朔は、かつて暮らしていた町に引っ越してきた高校生。朔は読書好きで、静かで平凡な学園生活を望んでいた。\\nしかし、そんな朔の前に現れたのは、過去にこの町に住んでいた時の幼なじみ、明野美星。朔にとって美星との過去はトラウマになっていた。\\nそんな中、美星が作った天文部に入ることになった朔。そして、天文部を舞台にしたドタバタラブコメディが、いま始まる。

声優・キャラクター
前野智昭、伊藤かな恵、戸松遥、小清水亜美、早見沙織、高木礼子、間島淳司、チャン・リーメイ、松風雅也

チャーリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

星、好きですかー!?

星空を通して子供の頃の好奇心を思い出させてくれたこのストーリー好きです。天文学の知識がなくても十分楽しめました。

一番は美星ちゃんの純粋でまっすぐなところが可愛いいなって思ったのもあるんですけど、星空のようにキラキラ輝いてる天文部のキャラもとても魅力的で良かったですね。

いい終わり方ではあったけど、その後の恋愛模様も気になって仕方ない。 原作購入するけど、2期もやってくれないかな~。




※今回はみなさんの投稿のおかげでいい作品に巡り合えたので感謝してます。 ありがとうございました。

たくさんの人がこうやって感動をつなげて、今がある。自分もまだ見てない人につなげていけたらいいな。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 48

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

忘れ物を思い出させてくれるような素敵な作品です(-ω☆)キラリ☆彡

■「宙のまにまに」ってこんなアニメなんです☆彡
月刊アフタヌーンで連載していた柏原麻実さんの漫画をアニメ化した作品なのです☆
この作品のテーマはずばり『星』なんですよ☆彡
 
主人公の大八木 朔[ooyagi saku]くんは読書好きで目立たない・・・いや、目立ちたくない高校生活を送ろうとしていたのですけど、そんな彼の平穏な日常を見事に打ち破ってくれる存在がいたのですw
その存在とは・・・明野 美星[akeno mihoshi]ちゃんなのです!
実は朔くんの1つ先輩で幼馴染なのですけど、星空を見られないと衰弱してしまうほどの「星」大好きっ子でもあるのですよ♪
美星ちゃんはかなりの暴走列車っぷり&トラブルメーカーなので、朔くんの理想だった平穏な日常は彼女に振り回されてサヨーナラー(_´Д`)ノ~~.。・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★* なのでしたw
そんな2人が所属している天文部を通して、繰り広げられるほのぼの青春ラブコメディーなのです♪
しかも、星の魅力をたっぷり堪能できちゃう『癒し』のおまけ付きなので、アタシσ(゚-^*)の大好物な作品であることは間違いありませんでした(o^∇^o)ノ
 
 
■総評
この作品は見る人の感性によって評価が分かれるんじゃないかなって思ってます!
評価目線が萌えとか、ラブストーリーとかだとちょっと物足りなく感じるかもしれませんね♪
でもこの作品の最大の魅力は、普段忘れがちな「星」という素敵な存在を思い出させてくれた事なんじゃないかなってかってに思っちゃってるのです(´- `)フッ(´ー `)フフッ(´ー+`)キラッ
 
古今東西、四季折々に変わらない表情を見せてくれる夜空に輝く満点の星達☆彡
街の明かりにその美しい表情をみる事が出来なくなってきている今日この頃でですけど、きっと誰もが星空をながめてその美しさに酔ったことがあるんじゃないかな?って思うのです♪
忙しない日常が、そんな綺麗な星空を眺める事さえ忘れさせてしまってるんですよね・・・!!
そんな忘れてた感動や感情を思い出させてくれたのがこの「宙のまにまに」でした♪
 
ラブコメ主体のストーリーの方もとっても爽やかで好印象でした!
特にお気に入りのキャラは姫ちゃんですね(*^o^*)
くせっ毛で湿気が天敵でドライヤーにこだわりを持っている姫ちゃんには共感しまくりですw
アタシσ(゚-^*)もちょっとくせっ毛なのでマイナスイオン発生装置付きじゃないと・・・とかのこだわりがあるんですよ(*'ー'*)ふふっ♪
美空ちゃんと朔くんがまだ付き合ってないって事だけで前向きにがんばっている姿や好きな人に少しでも可愛く見られたいって言う気持ちや表情がとっても良く描かれていてとっても可愛かったです♪
 
それと、後半登場のキャラが近江 あゆみ[oumi -]ちゃんの存在は爽やかな印象を与えてくれました♪
積極的なお嬢様キャラなんですけど、嫌味がなくってそれでいて一途な彼女のサイドストーリーは見ていて清々しさを感じました!まだ見てない人は必見です♪
 
お笑い担当の江戸川君も大好きなキャラの一人です♪
ちょっとエッチな写真部の男子なんですけど、朔くんよりも頼りになるし天文部には欠かせない存在になってて何故もてないのかなぁ・・・身長低いとか・・・エロイとか・・・暴走するとか・・・w
 
この作品はもっとたくさんの人に見てもらいたいなって思います♪
天文学なんか全然わからなくっても楽しめるし、今度星空でも見に行ってみようかなって思ったり、星座からギリシャ神話を覚えてみようかなって思ってもらえたらいいなって思います♪
美星ちゃんも言ってたように、たくさんの人達と星の魅力を「共有」できたら素敵ですよね☆彡
 
 
2011.11.05・第一の手記

投稿 : 2024/04/27
♥ : 52

レイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

爽やかなBGMとかなりのレベルの星空の描写に感涙!

天文部の日常を描いたすごくほのぼの系物語で癒されます。
美星の声優の伊藤さんは個人的に好きな声優さんで、声を聞いてるだけで落ち着くし…美星っていうキャラクターの明るい性格上、見ててスゴく楽しい気分で心地いいです。
さらに、沢城みゆきさんも出てるんだからも〜グッジョブ!

恋愛要素はそこまで期待しない方がいいですが…
星空の描写は鳥肌物です。かなりうるっとしました。
これだけでも見る価値アリです!

自分がスゴく田舎育ちなもんで…トイレが一回外に出ないと行けれなくて小さい頃毎晩外に出てた時、夜空を目が慣れてもずーっと綺麗で眺めてたのを思いだしました(感涙)
で、これみたら…また外に駆け出しで星を眺めたいなーとか思っちゃいました。

それと、OPは結構…どなたも神だとか最高だとか書いてたけど、個人的にはあんまり好きでは無かったです。
歌ってるのスフィアで好きだけど、この曲は普通って感じで…汗
でも、EDやBGMはどれも透明感があって爽やかでとても個人的には好きですね♪

最後に8話の後半…銀魂のエリザベスがいたーーーーー(爆笑
中の人ネタらしいですが、これはウケました。。。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

71.8 2 天体観測アニメランキング2位
君は放課後インソムニア(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (187)
573人が棚に入れました
「曲がいると、学校に行きたいと思う。これってどんな関係なんだろう。」 不眠症に悩む高校生・中身丸太は、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で同じく不眠症の曲伊咲と出会う。二人は秘密の場所を共有することになり...? 青春漫画の旗手・オジロマコトの原作を、若手スタッフ陣がアニメ化。 <あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある――>
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

星空を眺めたくなります★彡

[見終わって・・]※各話の感想は下にあります
こういう硬派で真面目な感じのアニメって意外とあんまりないですよね。
健全なイチャイチャも微笑ましかったし、二人の心情も丁寧に描かれてて、静かにココロに沁みてきました。
白丸先輩や顧問の倉敷先生、友人の受川、蟹川、穴水、野々さんなど、まわりの人たちもキャラがいい感じに立ってて、みんなでイベントを頑張ったり、わいわい楽しく打ち合わせをしてたりしてるシーンも良かったです。
先日、原作に手を出して、最新刊の13巻まで読みました。
アニメは6巻くらいまでなんですけど、終盤の展開が{netabare}アニオリになってて、最後思い出の映像ダイジェストでまとめてたりしてるので、{/netabare}もしかするとこれで完結なのかも。。
とはいえ、この後の展開も個人的にはすごく良かったので、2期やってくれると嬉しいです!!

[初回感想]
石川県の七尾高校の生徒で不眠症に悩む中見丸太(なかみがんた)と曲伊咲(まがりいさき)が出合う青春ドラマ。

原作はビッグコミックスピリッツ連載中みたいですが未読です。

私自身は寝つきが良いほうだし睡眠時間は最低6時間は寝ないとダメな人なので、眠れない人の大変さや悩みはよくわからないかもですけど、PV見たときから雰囲気が良さげで気になっていた作品でした。

なんとなく雰囲気はNHKドラマっぽい硬派な感じ。キャラ絵もかな。
劇中に流れてる曲も静かだけど場面に寄り添ってるような。
この雰囲気好きかもです♡

同じクラスってだけで全然接点のなかった二人が、共通の悩みをきっかけに知り合う展開。
二人だけの秘密の隠れ家、秘密の夜のお楽しみ会・・
そこでは素直な気持ちになれて、なんでも話せるような気がして・・
そんな、素敵な青春ドラマになるような気がします。

隠れ家が天文部ってとこも素敵。
3話で新キャラも登場して、今後の天文部の活動も楽しみです♪

aikoのOP「いつ逢えたら」めっちゃいいです♬
この作品の雰囲気にぴったりですね。

2話「猫の目星」
{netabare}おにぎりキャラ、仙台ゆるキャラのむすび丸みたい。
二人だけの共通の秘密があって、同じ目的を持ってたりしたら、中見と曲が仲良くなるのも自然のなりゆきですよね。
でもこのままバレずにいけるはずもなく・・
見つかったのが優しくて理解のある先生で良かった。
二人が今後どんな関係になっていくかわからないけど、どちらにしても二人にとってとても素敵な忘れられない思い出になるんでしょうね。。{/netabare}

3話「一つ星さん」
{netabare}隠れ家の天文部を続けるためにちゃんと活動することを求められた二人。
昔天文部にいた卒業生の白丸結(しろまるゆい)にアドバイスをもらいに訪ねていくことに・・
眠れない二人の秘密の世界が続くのかなと思ってたので、白丸さんが入ることで今までの空気感が変わったらどうしよう・・ってちょっぴり心配してました。
白丸さん、なかなかお茶目で好きになれそうだし、彼女がバイクで出かけてお料理しながら天体撮影してるマイペースな感じが、ゆるキャン△のしまりんみたいだなぁーって思ったり。
なにより、星空の写真がとても綺麗で、ちょっと写真やってみたくなりました♪
今回のお気に入りは、白丸さんが綺麗に撮れた写真を誰かに見せたくなって、思い切って深夜に二人に送信しちゃうんだけど、嬉しい反応が返ってきて思わず笑顔になるシーン★彡
天文部で独りぼっちで活動してた白丸さんの気持ちを考えるとじんわりします。{/netabare}

4話「天津甕星」
{netabare}曲も中見もそれぞれ他の友達と絡むシーンがちゃんと描かれてるバランスの良さもいい!
白丸先輩の「のわっ!」好き。照れて部屋に入れないシーンも。。
今期青春ものがいくつかあるけど、この二人みたいな淡ーい感じも良きです♡{/netabare}

5話「飛び上がり星」
{netabare}千里浜の臨海学校。
普通だったら楽しいはずなんだけど、不眠症の中見にとってはそれどころじゃないみたいで・・
気持ちを表わしてるみたいに降り続ける雨。
やっと晴れて、夜の浜辺で待ち合わせる二人。
浜辺ではしゃぐシーン、見たことある?って思ったらOPのシーンかな。
海に向かって二人で叫んで笑いあうとか、青春してるなぁ。
シートに二人で寝そべってるシーンはもう恋人でしょこれ♡{/netabare}

6話「走り星」
{netabare}白丸先輩、お茶目でピュアで後輩思いだし、結構好きかも(^^♪
流星群観測会を開くために他の生徒たちに協力を頼みこんだり、1話の頃と比べると中見が何かに一生懸命になって、話せる知り合いが増えて、みんなでお好み焼きを食べてるところ、なんかじわっときました。
これも曲との出会いがきっかけなんですよね。
いつまでも二人が良き友達でいれたらいいな。。{/netabare}

7話「花火星」
{netabare}みんなで見た花火の後、天文部での二人のシーン。
二つの気持ちがつながる瞬間。
自分の中の思いを相手に伝えたくなる気持ち。
そして相手の気持ちが自分の中に沁みてくる。
不安な夜、二人だけのラジオですぐそばにいてくれる気がして。
今回の話、すごく良かったです☆
見終わった後、余韻に浸ってしまいました。{/netabare}

8話「集まり星」
{netabare}中見と曲のふたりで始めた天文部の活動。
いつの間にか流星観測会の準備を一緒にしてくれる仲間が増えて
みんなで買い物行ったりお弁当食べたり。。
私も、観測会盛り上がればいいなって楽しみにしながら見てました。

・・・え?・・なんで・・

中見あんなに頑張ってたから、がっかりする気持ちわかる。
私もがっかり。
バス亭でのラジオアプリを使ったふたりの気持ちのキャッチボール。
なんか、これ見ててたまこラブストーリーの糸電話思い出しました。
中見はわたしの特別なんだよ!
今期スキローも僕ヤバもいいけど、この静かに沁みてくる感じも好きだな。
白丸先輩のスケコマシで一転、笑いになるとこも好き♪エビのお見合いとかw{/netabare}

9話「星合」
{netabare}いい星空写真を撮るために合宿旅行を計画するけどお金が無くてバイトを探すけど・・
白丸先輩のとこで雇ってくれないかな・・って思いながら見てたらそんな展開になってちょっと嬉しい♪
海からまっすぐ中見の様子を見に来たり、ナンパされたって嘘ついて反応見たり・・曲って中見のことほんとに好きなんだなって。
泊まれるところも確保できて二人で踊ってる姿を炊飯器の上からじーっと見てるネコに笑った。。{/netabare}

10話「姉はん星」
{netabare}合宿旅行のはじまり。
イサキのお姉さんが運転手兼付き添いで同行することになって。
小さい頃から病気のために普通の子とは違う扱いをされてた妹に対してイジったりケンカしたり自然体で接してくれるお姉さん、イサキのことが好きなんだなって感じます。
心臓のことを中見に話したことに驚いて、イサキをかっこよくて眩しいって言ってくれた、そんな彼に自分の妹への思いを伝えて託して。
見てて北陸もいいなぁ行ってみたいなって思いました。{/netabare}

11話「夜明けの一番星」
{netabare}撮影スポットをまわる二人。
見附島行ってみたい!・・普通の観光客だと夜のライトアップは綺麗でいいけど、星空写真撮るには障害なんですね。
今は防犯の意味もあってどこでもライトアップされてる感じなのでスポット探しも大変なのかな。
二人だけのつかの間の共同生活。
一緒にスーパーで買い物して一緒に料理作って一緒に楽しく食べて・・
わくわくしてドキドキしてとても楽しくて。。わかるよその気持ち。
子供の頃朝目覚めたときに起きていた出来事が中見のトラウマ。
でも今は朝起きるとイサキがいてくれる・・
中見の自分の奥底にある気持ちを聞いて思わずキスをするイサキ。
僕ヤバ見ててキュンキュンするのとはまた違う、じわじわーっと心に沁みる感じ、すごくいいです。{/netabare}

12話「迷い星」
{netabare}降り続く雨。
前回に引き続いての二人のわくわくドキドキな共同生活。
足の指が触れてお互いにぴくっとなって照れるところ、二人の空気感でてていいな。
みんなが訪ねてきてくれて急に賑やかになる感じも好き。
曲はどんなおばあさんになる?って聞かれたイサキの憂いを含んだ笑顔。
急に不安な気持ちになってイサキの手を握る中見。
ココロの微妙な動きがよく描かれてると思います。
二人きりの事実を親バレしてしまい連れ戻されそうになるけど・・
若いっていいなぁ。。
次回、二人の旅の終着点を見届けたいです。{/netabare}

13話「最古の星」
{netabare}「言い出した僕が叱られるよ」じゃなくて「一緒に叱られよう」ってとこがいいな。
そう、これは二人の旅なんだから。
星空の真脇遺跡の中、中見の告白を聞いて嬉しくて顔を隠してうずくまるイサキ。
すごく素敵な写真が撮れてハイタッチして。。
・・あれ?原作と展開違う・・
最後はEDとOPと今までの映像ダイジェストでまとめてたけど・・もしかしてこれで完結で2期なし?{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 36
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ストーリ-ではない。思春期純愛ポエムであり生々しいリビドーの表出でもある。

 23年11月再評価です。23年春に見たときは、評価は4.1にしながらヒロインの○○設定が気に入らず、それでドラマを作るのは安易だろう?と思い一応全部みてましたが「断念」としていました。
 また、天文や天体観測に対する造形の浅さで単にギミック・モチーフにしてしまっているのが奥行としてどうよ?というのにも反発がありました。

 ただ、23年のラブコメをもう一度振り返っているのですが、この原作者って「富士山さん」の人だったんですね。なるほど…と思いました。何が言いたいかというと、この人は「ポエム」の人です。つまり思春期の恋愛を心情を映像で表したいという感じの人です。

 そうなると「インソムニア」は、天文というより「天体観測」「夜空」なにより「2人だけの夜の空間」そして重要なことですが「純愛・プラトニック」という要素…というより気持ちを、描きたい衝動のまま表現した作品なのかもしれません。
 つまり、ストーリーどころかエピソードすら比較的どうでもよく、そういう気分や雰囲気を絵にした結果出来上がっている作品なのでしょう。

 この原作者はアダルトコミックも書いているし、ミヒロさんというAV女優の自伝のような作画もしています。気が付くのは確かに線や造形を見ると同一人物の痕跡はあるのですが、絵柄はガラリと違います。
 それでも「富士山さん」にも「インソムニア」の原作にも特にヒロインの肉体には生々しい質感があります。そう…絵柄が写実的でなくなった分より生々しくなっています。

 この人のもともとのモチベーションは、女子の肉体または場面を描きたい人なのかなと思います。冬の場面も結構長いしので身体そのものより女子をいろんな形で切り取りたいだけなのかもしれません。視線の人ですね。
「富士山さん」もそんな感じでした。原作者はどうやら女性のようですので、その女子を描く原動力にどんなリビドーがあるのかはわかりません。
 つまり、女子の内面にある女子に対する歪んだリビドー…それが憧れなのか劣等感なのか願望なのか、しかしそういう性的な内面を昇華した、あるいはよりエロくしたものを形にしたのが本作なのかな、と思います。

 そこに生命…タナトス問題が入って来て、宇宙ですから生命そのものに内在するドロドロした欲望がこういうポエムになったのかな?という気がします。

 その点で「明日ちゃんのセーラー服」と似ていますが、あちらは男の欲望、視線が露骨な分、本作の正反対とも言えます。

 ちょっとネットで話題になったようですが、設定の天文部の2人のストーリーって借り物らしいですね。なるほど、そこに何かこの作者は純愛とそこから先の何かを見たんでしょう。ヒロインの○○設定はそうなると重い話というより設定だけの気もします。

 まあ、アニメとしてはラブコメだと思いますので、その点でこのレビューはどうかとも思いましたが、作画の良さとヒロインの肉感は表現していたと思いますので、このレビューでいいと思います。

 ということで、うーん。ストーリーは過大評価でした。4を3.5にします。その代わりキャラ、特にヒロインと主人公の関係性はなんとなく納得がいったので4を4.5に変更。トータルで4.1のままにしておきます。



以下、1回目視聴時のレビューです。


12話 インソムニアと天文で話を作って欲しかった。

{netabare}  9話の水着回の胸の傷跡と、1話の病気云々の話で、病気が絡んでくるんだろうな、と思って休止中…と言いつつ結局見てます。つまり、気になるし、出来が悪い訳でないです。

 ただ「4月は君の嘘」のトラウマがあって、病気で感動を作る話に反発を覚えます。「ヴァイオレットエバーガーデン」の劇場版も同様です。「君膵」は始めから病気だと題名で言っているので覚悟して見ているし、その結末を相対化する仕掛けがあったので、非常に評価が高いです。
 が、本作の行く末が、たとえ死という結末じゃないにせよ、ちょっとヒロインを病気にした時点で見たくないという気分になりました。

 ヒロインの性格が奔放なのは「死への達観」なのかもしれませんが、やはり男の側に立った時の気持ちを考えると、病気を持ち出されるとどうしても辛くて見てられなくなります。ヒロイン側にその点で葛藤がなく、素直に愛情を表現できるとやはり反発を覚えます。
(とはいえ「4月は君の嘘で」ヒロインが結局告白しないのがイラつきましたけど)

 姉の回想によると他人との距離感を保つようになったのに、主人公にだけは特別…みたいなことなのかわかりませんけどね。ラブストーリーに関しては上手くできているので、ヒロインの病気でいつ死ぬかわからないという葛藤とかその辺はさすがに表現されてますし、今後何かがあるんでしょうけど…うーん。

 作品それ自体は、インソムニアという症状と天文部という隠れ家に、2人で潜んで昼寝をする。という「共犯」関係から、恋愛に発展するというのは悪くないと思いし、そういう設定の部分をとっぱらって考えると、ラブストーリーとして自然で悪くはないと思います。

 天文について恐らく原作者は興味ないだろうな、というのが透けて見える部分に反発は覚えますが、舞台づくりとしては機能したのかなあと思います。

 作画、画づくりは素晴らしいですね。非常に丁寧で奇麗に作られています。キャラデザも押しつけがましい萌えじゃなくて、好感がもてます。

 それだけに、天文部室と眠れない病気という設定を組み合わせて、そこだけで物語が作れなかったかなあ、と思う次第ですがどうでしょうか。

 12話まで見ているクセに何言ってるの感はありますが、気分的に「断念した」にしておきます。{/netabare}





1話 女性原作らしいキャラと展開と恋愛…胸キュンします。

{netabare}1話 見た瞬間に女性原作だとわかるキャラデザと雰囲気ですね。調べるとやはり女性みたいです。前情報はゼロです。このマンガの存在すらしりませんでした。あらすじの天文部という言葉に惹かれて視聴しました。

 ヒロインが可愛いくて悶えてしまいます。ボーイミーツガールとしては不自然な展開なのに、ちょっと強引なヒロインの魅力でグイグイきます。そして天文部。いいですね。夜と相性がいい部活です。浪漫を感じます。胸がキュンキュンしてしまいます。

 とにかくキャラ造形から舞台設定、展開が素晴らしいです。アニメも奇麗に作ってあるし、これはいいですね。入院という不穏な言葉が話に絡まなければいいのですが、どうでしょう。女性作家はその辺容赦ない場合がありますので、心配です。

 やっぱり恋愛ものは女性作家ですね。超期待枠です。

 なお「よふかしのうた」との類似性を感じますが、3ヶ月差でこちらの方が早いです。そして、普通3ヶ月で新連載が用意できるとも思えないので、シンクロニシティでしょうか。ビックリするくらいの相似ですが、時代の気分として昼の学校では心を閉ざす本当の自分は夜…みたいな感覚が共通なのかもしれません。{/netabare}


8話 作者は天文に多分興味はなく、雰囲気だけな気がします。また、不眠症設定が活かせてるでしょうか?そこはこれからでしょうけど。

{netabare} なるほど、ヒロインの不眠の原因はわかりました。1話で不穏な感じが嫌でしたがどうなんでしょう。セリフでは大したこと無いような感じですが…女性作家って時々突然なんちゃって病でやっちゃいますからね。アニメの範囲であるかわかりませんけど、やっぱり不穏な感じが嫌な作品ではあります。

 2人の距離感が徐々に接近して行きながら、ちょっとしたエピソードを重ねてのは面白くはあります。が、思ってたほどインソムニアというか夜の世界の物語が活きている感じがありません。

 また、天文活動も多分素人っぽいですね。星にもギリシア神話等にも興味があるような描き方ではなく、単に雰囲気でしかない感じです。
 天文好きが天体観測に行って料理をするとも思えませんし、なにより臨海学校の天文写真です。2時間露光でああいう写真をとるなら、自動追尾の赤道儀がないと撮れません。2時間露光していれば、30度分星が動くので星の光が線になります(手動ならづっとカメラのそばにいないと駄目だし)。

 花火と天文を絡めるのも天文好きからすると???ですし。

 そういうところを見るとインソムニア設定や天文部設定が活かしきれておらず、単なる青春ラブコメの設定でしかない感じで期待外れはありました。

 それと1話の後半のヒロインのちょっと大胆な服装もキャラ付けとして結局意味がわかりませんでした。病気の人間の何か生きるとこと、死へ恐怖みたいなものがヒロインの言動に見えてくれば、もっと深く入れるのに、と思います。

 ということで、思っていたよりも普通なラブコメでした。期待値マックスだった1話に対して、その後がどうも…今後はヒロインの病気設定と主人公の原因が絡んで、どこまで魅せられるか、ですね。

ただし、病気を人質にして、感動を作ろうと思うならあまり期待できません。本音を言えば病気とは関係ないところの感動を産み出してほしいなあ。{/netabare}


9話 ヒロインの水着の着替えのシーンから言って、展開はまあそういうことかあ…それだけは避けて欲しかった。

 水着の着替えのシーンの傷跡と、ずっとTシャツ着てますもんね。要するに手術痕ですよね?クリエータがこれだけ分かりやすく描いているということは、そこが今後のテーマなんでしょう。

 面白くないわけではないですが、病気で感動を作るのは、もういいです。同じ病気ならインソムニアを出した意味と夜の世界、つまり天文での感動が欲しかったです。ただ、作者はそこに興味ないみたいです。

 病気展開でがっかりするくらいなら辞めておきます。一旦休止で。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不眠と青春の苛立ちと救済に繊細さを感じる良作

石川県七尾市“九曜高校”。不眠症に悩む高校生男子・中見 丸太(がんた)が、
天文台にて同じく不眠症の同級生少女・曲伊咲(まがりいさき)と出逢い、
秘密と天文部活動などを共有する内に徐々に惹かれ合っていく。
同名コミックのアニメ化作品(全13話)

TVアニメ完走→聖地巡礼→実写映画鑑賞→原作コミック10巻まで購読中の順でコンテンツを満喫中。


【物語 4.0点】
OPアニメでお察しの通り{netabare} 心臓に大病を抱えた病弱ヒロイン物。{/netabare}
ですがTVアニメ版では、あまり設定由来の悲劇性を強調せず。
不眠症を抱えた主人公少年らの青春の悩みを理解してくれない苦しさ、
それをヒロインたちと分かち合えるかけがえの無さ。
等身大の青春劇として多くの視聴者と共有できる要素に絞って構成。

とかく悲劇を煽れば“感動ポルノ”などと批判される昨今のアニメ界隈においては、
この良い意味での感動成分の淡さは心地良かったのでしょうか。
私も特に終盤、{netabare} キスに告白{/netabare} と“糖度”を増す甘々な恋愛要素も相まって、幸せな気分で完走することができました。

原作もまた悲劇で感動を煽らない作品を志向してはいますが、
アニメ化部分以後には、現実を突きつける局面もあり。

この点については、TVアニメ版でも、終盤、エピソードを詰め込めば悲劇性をピックアップすることもできたはず。
ですが本作では敢えて急がず、現実にもあまり深入りせず、最終回に向けてペースはむしろ鈍化。
丸太と伊咲。少年少女の恋愛模様をジックリ描くことで心地よい余韻が残りました。


もし一般的な感動作の濃度で悲劇性を取り扱ったらどんな風に凡作化するのか?
確かめたい方は実写映画版をご覧下さいw
実写版も恋愛“糖度”が半減しているとは言え、家族問題と向き合うなど青春ドラマとしては悪くはなく、
能登の景観には見るべき点はあったのですが……。

実写映画で私が何より許し難いのは、丸太たちの“眠りの師匠”であらせられる猫たちの出番を丸ごと切り捨てたこと。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ライデンフィルム

作画カロリーが潤沢とは言えない同スタジオ。
しばしばキャパを越える無茶をして作品を台無しにするイメージがあります。

ですが本作ではリッチさを求められる星空も含めた景観再現については背景美術提供の草薙(KUSANAGI)に一任。
ライデン自体は少年少女の好いた惚れたの表情描写に注力する割り切った役割分担で作品を維持していた印象。
割り切りと言えば、EDでのカメラ機器の実写画像導入も思い切った判断でした。


背景については{netabare} 千里浜、見附島、真脇遺跡{/netabare} などの映える能登の観光スポットは言うに及ばず、
川や橋を軸とした七尾市内の街並み描写が素敵でした。
私は石川県出身者ですが、七尾ってこんなに美しい街だったけ?とふるさと再発見した気分になり、
思わず聖地巡礼の模様を掲示板にアップしてしまう程。

その他、五郎島金時、のどぐろビーバーなど、
小物設定もダンボールでちょいちょいご当地成分を挿入して石川県人のハートをくすぐってきます。


表情描写については、人物だけでなく猫も印象的。
天文台に居座るツーちゃん(名称不定)にもふてぶてしさがありましたが、
ゲームセンターベティのロロちゃんにも“ヌシ”としての貫禄がありました。

あと個人的に高ポイントだったのはソフト部・穴水さんの日焼け跡。


【キャラ 4.5点】
私自身も高校時代は不眠気味。
寝ようと思って力む。交感神経上位になりますます眠れなくなり苛立つ。
怒ってアドレナリンが分泌されると、さらに神経が昂ぶって眠れなる悪循環。
朝が近づく恐怖を体感したインソムニア経験者として、主人公・中見丸太の心理には非常に共感できるものがありました。

加えて、丸太は、{netabare} 夜寝たけりゃ昼間身体を動かせばええとマウント取ってくる体育会系教師にブチギレたり。
さらにはネガティブ思考で、自分を雨男だと思い込み、肝心な所で自分のせいで全部駄目にしてしまうという過剰な自己嫌悪。{/netabare}
いちいち私と重なる部分が多すぎて、主人公に関しては客観評価が困難なレベルで感情移入してしまいます。

ついでに言うと、もう一人の不眠症、ヒロイン・曲伊咲についても、
{netabare} 私は高校時代、自律神経が不安定だったからか、睡眠導入の際、入眠する身体に覚醒した脳が取り残されることにより、動悸が起きる症状に悩まされておりまして。
重病の伊咲とは深刻度が違うとはいえ、眠ってしまって朝起きたら心臓が動いていないかも?という恐怖心にも{/netabare} 頷ける点がありました。


但し、私の一推しキャラは白丸先輩でして。
私も先輩と“スケコマシ”な関係になりたいとは思いませんがw
白丸先輩を褒めておだてて照れさせたいという願望はとてもありますw


あと一点、ヒロインに関して毒を吐きます。
運動会。徒競走。みんなで手をつないでゴールイン。
あれは日本教育史上に残る汚点です。


【声優 4.0点】
主人公・丸太役の佐藤 元さん。
ラジオ等ではゲラゲラと良く笑う明るい青年といった印象の男性声優さん。
作中ではウジウジと理屈と自己嫌悪を並べる面倒くさい少年を好演。

そんなジメジメした少年が恋をして一皮むけた末にヒロインに向け放つ
{netabare} 「俺にさらわれてほしい。」{/netabare} とのキラー発言。悶えます。

ヒロイン・伊咲役の田村 好さんはメインどころは初出演の新人女性声優。
臆せず主人公少年を照らす光源を全うし、潜在能力の一端を発揮。


奥能登関連作の『スキップとローファー』でも出演されていた石川県人・能登 麻美子さんが本作でも出没。
ただ『スキロー』と異なり石川弁は控えめな本作。
能登さんも養護教諭役として標準語で生徒と{netabare} 扇風機{/netabare} を奪い合うw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林 ゆうき氏。
アクションアニメやサスペンスドラマなどパワーで押す印象が強い同氏。
本作ではピアノなど静かな心情曲を中心に癒やしも与える新境地。

OP主題歌はaiko「いつ逢えたら」
ファンの方には申し訳ありませんが、個人的にaikoさんは長らく、ずっと活躍されているけど、
自分には良さがよく分からなかったアーティストの一人。
本作でも当初はEDの方が良いかなといった印象。

ですが作品を深く反映したこの良作バラードを咀嚼する内に、
私自身初めてaikoさんの楽曲がお気に入りになりました。
きっと私は今までaikoをよく噛んで消化できていなかったのでしょうね。
本作視聴は七尾だけでなくaikoも再発見した貴重な体験でした。


ED主題歌はHomecomings「ラプス」
こちらも眠れない夜を題材にした作品にマッチした歌詞世界。
挿入歌「ヘルツ」もラジオ放送にどストライクな佳作。
この両曲やヒット曲「アルペジオ」や「i care」も収録されたアルバム『New Neighbors』は、
本作の余韻に浸ったり、睡眠導入剤としても適した一枚です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 33

69.6 3 天体観測アニメランキング3位
天体のメソッド(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (963)
4735人が棚に入れました
「この町の空には、いつも円盤が共にあった――」
「願いをかなえるために、ここにいる――」

霧弥湖上空に現れた謎の円盤。
出現当時は世界中を大混乱に陥れたが、そこに留まるだけの円盤への恐怖心は消え、次第に観光地となり、徐々に人々の興味も薄れて行った・・・

二人の少女が出会うとき、それは止まっていた時間が動き出す兆し。
想いが人を変えて行き新しい物語を刻む。

中学校生活最後の年。それは一生忘れられない時間(とき)。

声優・キャラクター
夏川椎菜、豊崎愛生、佳村はるか、小松未可子、水瀬いのり、石川界人

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの日見た円盤の名前を僕達はまだ知らない

上空に謎の円盤が浮かんでいる霧弥湖。
父親の転勤によって霧弥湖町に戻ってきた古宮乃々香(こみや ののか)と友人だった水坂柚季(みずさか ゆずき)・水坂湊太(みずさか そうた)・椎原こはる(しいはら こはる)・戸川汐音(とがわ しおね)が登場する。
バラバラだった登場人物が仲良くなるために様々な活動をしていく物語。

バラバラになった友達が再び仲良くなるといえば『あの花』を思い出します。
舞台設定は北海道なので場所は違いますが、ストーリーとしては似たものを感じる事があると思います。

自分が本作品で好きなところは、底抜けに明るいノエルの存在。
ノエルのような人物がいるだけで周りが明るくなり楽しくなるでしょう。
この作品の鍵となる重要な存在ですが、ノエルの楽しそうな姿を見るだけで視聴者側も自然と明るい雰囲気となります。

円盤のある世界と円盤の無い世界。
どちらが重要なのかという事ではないです。
ただ円盤のある世界にはノエルが存在するので、個人的には こちらの方が好きですね。

円盤の存在は不思議に感じられますが、そこに注目するよりもノエルの明るさや友達の大切さを重視したほうがいいように思えます。
ラストの色鉛筆を使ったような色彩も印象的。
ノエルの明るさに癒される作品でした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 51

はわわ軍師 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

自分の中では今期の覇権アニメ

まさかごちうさ難民を受け入れてくれる作品が出てきてくれるとは・・・
チノとノエルの中の人つながりもあり新たなキャンプ地とすることができました笑


話としてはまずまずまとまった内容であり(まあ途中プロ市民のところは辛かったですが・・・)、それよりも田舎を舞台にした雰囲気最高の聖地巡礼向けな部分がとても評価できます。

OPのI'veサウンドが最高にその衝動を引き立たせてくれました。Bメロのあたりとかやばすぎです。EDも良い歌で一般的にはそちらのほうが評価されてますが、自分的にはOPの圧倒的勝利ですね(LSP1人になっちゃったけど頑張って!)。


あと絵がカワイイのもいいですね。気になって調べたら原案はガールフレンドとかのキャラも書いているQP:flapperっていう人達なんですね。自分の中でまた新たな要注目株が増えました笑


製作が今作品がデビュー作になる新しい会社ということでしたが、次回も良作を作っていただけるよう頑張ってほしいなあと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

ふの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後はみんなで「にっこり」

辛かった…、そしてあきらめなくて良かった…。
こんなにもじっくり攻めてくる作品というのは
なかなか厳しい目で見られることが多いような気もしますが、
最後は本当に見続けてよかったなぁと感じました。

中盤にかけてかなり長い間、キャラクター同士が上手く交わらない
かなりギスギスとした展開にはかなり見ているこちらとしては
ハラハラ、そしてげんなりとさせられてしまいました。

しかし柚季が円盤を心から嫌悪していた理由が明かされた後は
「物事の始点にはワケがある」事を再認識することができたので
単純にそのキャラクターを嫌悪するという思いもなくなり、
逆になぜその行動に至ったのかに重きを置いて作品を見ることが出来ました。

良くも悪くも中学生という、子供と大人のハイブリッドみたいな
実に不安定な心身を持ったキャラクター達なので、
子供の頃の事件を引きづりつつ大人びた行動を真似してしまう柚季には
そんな年頃のキャラクター像がよく反映されているように感じました。

戸川汐音というキャラにも、作中では随分と振り回された印象でした。
ノエルの暖かさでせっかく心を再び開くことができたのに、
その力となってくれたノエルが円盤と共に消えてしまう事を阻止するため
自らの犠牲を選ぶあたり、誰よりも一番乃々香の事を気にかけていた人物で
かつ一番辛い思いを抱き続けてきた人物だったのではないでしょうか。

後で振り返ってみると、ただの嫌な奴なのではと思っていた頃が嘘のような結末でした。

円盤が消えた後のストーリーは、まさにノエルがみんなの願いを叶えた結果で
5人の仲間+1人の全員が「にっこり」になるという最高の結末でした。

はじめから円盤が来なければここまでの悲劇は起きなかったじゃないかという
話も出てしまいますが、これまでの円盤があるルートを経由しなければ、
汐音とノエルが出会っておらず、さらに汐音は乃々香の事を7年前待つことなく
引っ越してしまうため「5人がいつまでも仲良く一緒に」という願いは叶わない世界になってしまいます。

そこで円盤によって汐音と乃々香をつなぎ合わせておくことで、
最終的には5人が全て揃うという流れを生み出そうとノエルは考えていたのでないでしょうか。

正直なところこの作品には考察するべき個所と、着地させる個所があまりにも多く
自分の力不足もあってか、ストーリーに決着をつける事が全くできませんでした。
でも最終的には5人とノエルが一緒になって「にっこり」することができたのであれば、
ここまで続けてきたすべてのストーリーが美しく印象に残ったのでした。

ダラダラ続きそうなのであとは表面上のお話でも…。

劇伴回りはかなり評価が高い感じですが、特にEDに関しては
動画の美しさも相まってか実に素晴らしいチョイスだったのではと思います。
人物の動きから物の動きに至るまでが実にリズミカルかつ自然で、
やっとアニメーションでもここまで動かせるようになったかと感じました。

ただ、EDアニメーションという短い時間だからこそ生きた動画であって、
本編で同じことをやると、デフォルメに違和感を感じる人もいるかもしれませんが。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

56.3 4 天体観測アニメランキング4位
えびてん 公立海老栖川高校天悶部(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (397)
2096人が棚に入れました
野矢一樹は海老栖川高校に入学した新入生。彼は入学早々天文部への入部を希望し部室を探すが、なぜか部室は地下にあった。そこに足を踏み入れた彼を待っていたものは、天文部とは名ばかりの天悶部というオタクだらけの女子の集団であった……。

声優・キャラクター
伊瀬茉莉也、阿澄佳奈、野水伊織、西明日香、村井理沙子、佐藤聡美、月宮みどり、名塚佳織
ネタバレ

すばる☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

烏賊栖天国

1話~7話あたりまでは日常展開。

7話最後あたりから~最終話までは、シリアスかつギャグあり・・・恋愛ありの・・・野矢くんの・・・ {netabare}ラスボス化展開。{/netabare}

最初からぶっ飛んでる。BL本が出たり、下着が見えたり、裸になったり・・・。

パロディは、「セーラームーン」「北斗の拳」「レイズナー」等さまざま。

ネタが分かるとおもしろさが増すと思います。

ストーリー基軸はしっかりしていますので・・・ストーリーだけ追って行っても楽しめると思います。



キャストは・・・
・伊瀬茉莉也さん
・阿澄佳奈さん
・野水伊織さん
・西明日香さん
・村井理沙子さん

・佐藤聡美さん
・月宮みどりさん

・名塚佳織さん

・井上和彦さん

・西村知道さん

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

61.2 5 天体観測アニメランキング5位
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-(OVA)

2006年7月14日
★★★★☆ 3.5 (181)
1028人が棚に入れました
C.E.73年、ユニウスセブンの地球降下作戦を仕組んだザフト軍脱走兵達の部隊は、乱戦の中、ザフト軍ミネルバとジュール隊の活躍によって壊滅し、地球に向かっていたユニウスセブンも設置されたメテオブレイカーによって破砕された。しかし、砕かれた破片は地球に向かって次々と落下し、地球に残されたのは落下片による多くの人々の死、そして平和を奪われた者達の止め処なく溢れる憎悪と怒りだけであった。地球が再び混迷の戦場となった中、D.S.S.D技術開発センターは、1機のMSを宇宙へと打ち上げるプロジェクト「スターゲイザー計画」の準備を行っていた。静かに空を見上げ続ける純白の機体「スターゲイザー」。

アレックス・ディノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

主人公よりはスウェンが目立つな!!

【あらすじ】
後に「ブレイク・ザ・ワールド」と呼ばれることになるユニウスセブンの落下事件で地球が甚大な被害を受けていた。
混乱に乗じたザフト製MSによる連合軍基地や市街地へのテロも多発、連合軍上層部は第81独立機動軍「ファントムペイン」を鎮圧のために出撃させるのであった。
時を同じくして、D.S.S.Dはシャトルである計画の中心となるMSを宇宙へ上げようとしていた。

【作品解説】
"X" plosion GUNDAM SEEDの第1弾として登場したSEEDの外伝作品で、15分×3話という非常に短い構成となっている。
本編では殆ど描かれなかったブレイク・ザ・ワールドがもたらした被害とそれに乗じた事件。そしてD.S.S.D(Deep Space Survey and Development Organization…深宇宙探査開発機構)が開発中の外宇宙探査用無人MS「スターゲイザー」と本機による無人外宇宙探査計画「スターゲイザー計画」に関連する事件を描いた物語である。
本編の補完としてブレイク・ザ・ワールド以外にもデストロイの輸送とその最中に起こった戦闘やエクステンデッド以外のファントムペイン所属兵士達の過去の他、ベルリン襲撃前にデュランダルがデストロイのデータを手に入れていたという事実も明らかになっている。
何かと議論になりやすい本編と違い、短いながらも物語をしっかりと完結させた本作の評価は高い…が、やはり短すぎて各キャラを深く掘り下げることができなかったのは惜しいところ。


基本本編のキャラは登場しないのだが、SEEDからスウェンの回想でアズラエルが、Destinyからサトー、デュランダル、ネオ、ステラ、スティングが出演をしている。
本編キャラの声が付くのはテロ実行犯のサトー、そしてデュランダルが行った物語冒頭の演説の場面のみで、デュランダルは顔見せした場面ではしゃべらず、演説の場面では被害を受けた地球の様子を映している。

余談だが、本作の主役機はストライクノワールではなくスターゲイザーの方である。

(感想!!)
いやーなんでだか主人公のでれーねは目立たないんだよなーーというかスウェンの方が物語として合ってるし主人公とも仲いいし!!そしてスターゲイザのメインパイロットってソル・リューネ・ランジュだって!!
しかしスウェンはかっこいいしその機体であるストライクノワールいいね!!しかしスウェン死ぬ寸前になっていたね!!
元々地球連合好きでしたし、なによりスウェンが見たかったのでこれ好きになりました!!
曲も神ですね

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よくできている

この作品は機動戦士ガンダムseed destinyを
ベースとしたOVAである。

内容を一行で言い表すと、ガンダムseed destinyの
劇中に起こった「ユニウスセブン落下事件」
の裏側を全く違うテイストにアレンジして描いた作品だ。

自分としては、ガンダムシリーズを見たことがない人
にも比較的おすすめしやすい部類のアニメだと思った。

その理由は、seed destinyの派生作品であるが
seed destinyの主要人物はこの作品には大きく
関わっていないからだ。
一部のseed destinyキャラクターは確かに登場するものの
引き立て役の様なものとして描かれているだけ。

この作品が良いと感じたところをいくつか述べる。
seed本編では雑兵として扱われている
ジンが脅威として描かれていること。
seed本編と比較すると、さすがにアクションシーンも地味で派手な
ものでないため物足りないと思う人がいるだろうが
私としてはこちらのほうが引き込まれやすいと感じた。

戦争の残酷さが本編よりも映えていること。
特にきついなと感じた場面は、2話の虐殺シーンだろうか。
視点をきちんと切り替えた上で物語が進んでいくため
destinyよりは気分が落ち込みやすい(?)ように感じた。
後は、ミューディーが戦死する場面。あそこまで行くと
もはや虐殺だが。しかも彼女が戦死したことで
シャムスにも悪い影響を及ぼしてしまうという結果に。
こういった場面をdestinyはもう少し増やすべき
だったのではないだろうか。

気になる点もあった。
主人公であるセレーネやソルについてあまり触れられていないのだ。
エドモンドは早い段階で退場するものの、見せ場は作られているため
必要な人物であるということは伝わるし、連合の指揮官は外道っぷりが
きちんと描かれているのでこいつもいないと困るなと感じる。

そういった点があるのにもかかわらず、なぜかあの二人は
説明が省かれているので少ししか関係性が分からない。
終盤のやりとりは凄く好きなシーンなのだが、もっと
彼らに時間を割いて欲しかった。勿体ない。

反対に、もう一人の主人公、スウェンの方はばっちり
焦点があてられる。その上回想が入って来る有様。
いっその事、こっちをメイン主人公にすべきだったのではないだろうか。

そして、なんといっても時間が60分以内に終わってしまうこと。
もう少し尺を長くしてほしかった。そうすれば、もっと
この作品の良さを伝えられるのに。本当に勿体ない。

こういった部分は確かにあったものの、seed destinyよりは
遥かに良かった。地味な作品ではあるが、私は楽しめた。
このアニメで使われている曲「STARGAZER ~星の扉」は名曲。
ぜひ聴いてほしい。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

山田エル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「コズミック・イラ」が生み出した秀作

ガンダムSEEDシリーズの外伝作品。時系列的には、Destinyの30話~33話の所くらいといったところか。
本編の方はエンターテイメント性を追い求めたが、こちらでは戦死者が出る、強化人間の育成など戦争の過酷さなどがより強烈に描かれている。
Destiny本編との繋がりも多少あるが、あまり強烈につながっているとは言えない。しかし見るならやはり本編を見てからの方がより楽しめるだろう。コズミック・イラの設定の優秀さを証明した秀作

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

70.6 6 天体観測アニメランキング6位
ROAD TO YOU -星降る丘の約束- (その他)

2018年10月3日
★★★★☆ 3.8 (28)
187人が棚に入れました
「ねぇ、わたしのことも見えていますか。」

舞台は、とある雪国。20年に1度、地球に接近する彗星の輝きが、家族の絆を映し出す。この冬、あなたもきっと、大切なひとに会いたくなる――。

監督:松尾衡/キャラクター原案:やぼみ/音楽:須田景凪(バルーン)/声の出演:悠木碧、斎藤千和、岡本信彦 『ROAD TO YOU -星降る丘の約束-』

特設サイト
http://tyre.dunlop.co.jp/roadtoyou/

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ありったけの愛を込めて

いつか君に見せたいものがあったんだ
一緒には歩めないけど
ありったけの愛を込めて
君に届きますように

いつか君に贈りたいものがあったんだ
時間をかけて時を超えて
愛されてたと思い出して
君が笑顔になれますように

君と歩きたい道があったんだ
星空の中の
ほうき星ひとつ
愛していたと今でもずっと
思ってもらえたらいいなって

伝わればいいな
ありったけの愛を込めて
君と一緒に歩けますように

いやね、子供がもしできたら
その年の酒を買って成人式に一緒に飲みたいなとか
生まれた年に星を買おうとか色々思ってたんですがねぇ、、

親欲しいな
割とまじで。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 28
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キービジュアル

車のCGがあまりにも懲りすぎていて笑ってしまったので、書いてみようかな。

皆さん、作品のキービジュアル、いつも気にしていますか?
キービジュアルの中には、物語の根幹になるような要素が含まれていたりします。

この作品のキービジュアル、HPの背景になっているこのイラストも、中々に面白い。

その理由を説明する前に、少し作品の内容について触れましょう。
{netabare}

ダンロップのスタッドレスタイヤが物語の安全を支える、ハートフルアニメーション。
主人公であるゆいは誕生日に母に誘われ、星を見に行くことにする。
運転はもちろん、ダンロップのスタッドレスタイヤを履いた車をゆいが運転していく。
そして、話が進むと、ゆいが子供の時に両親と星を見に行った場所である事が分かります。
父親の望遠鏡の座標番号とかつての父の顔を思い出すゆい(岡本さんの優しいパパボイス最高・・・)。
座標を打ち込むと、そこにはある星が見える。
母親から父からの手紙を手渡され、20年周期で地球に現われる彗星を父が見つけ、その彗星に家族三人の名前をつけて、それを20歳になったゆいの誕生日プレゼントにしたかったことが明かされる。
時期はわからないが、父親が死別してしまったことから、十数年越しの父からの誕生日プレゼント、久しく忘れていた父親の優しさや愛情に、ゆいは思わず泣いてしまう。

ゆい視点でみれば、時を越えたプレゼントに久しく忘れていた大切な父の存在を思いだし、
ゆいの父親の視点からみれば、ゆいは大切な人であり、子供のためを思ったの誕生日プレゼント、という事であるのでしょう。

「大切な人を想う気持ち」、そういったものを表現したいための作品であるというのは、公式サイトをみていただければわかるかと想います。

前作「ROAD TO YOU -君へと続く道- 」は、今作と登場人物に関連はありませんが、
「愛」であったり「家族」、「大切な人への想い」を肯定する作品であり、
心地よいものを感じます。

さて、キービジュアルの話に戻りましょう。
この作品は20歳になったゆいと母親が星を見に行くお話なのですが、
キービジュアルでは、三人になっていますよね。
すでになくなった父が並んで星を見る成長した子と妻の後ろに立って三人で星を見上げている。

「ずっと見守っているからね」という父親の言葉に似合うポジションで、
死別したとしても、十数年経ったあとも家族が一緒にいることを表現したこのキービジュアル、
とっても素敵じゃありませんか?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 20

49.1 7 天体観測アニメランキング7位
星空キセキ(OVA)

2006年7月10日
★★★☆☆ 2.7 (59)
185人が棚に入れました
恋と星空に憧れる天文部員こずえ。夏休み、ひとり天体観測の旅に出る。「誰かに呼ばれている・・・」 そんな不思議な気持ちと、光り輝く隕石のカケラが、こずえの旅を後押ししていた。答えは、きっと星が教えてくれる…旅先の天文館で、こずえは寂しい目をした少年と出会う。こずえはその少年に惹かれていくが、彼の生まれ持った使命が、容赦なく二人を隔絶してしまう。
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