契約者で契約なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの契約者で契約な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月09日の時点で一番の契約者で契約なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.5 1 契約者で契約なアニメランキング1位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3651)
19720人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感動は余りしないが、第1シリーズの退屈さを耐えたら外伝・第2シリーズと倍増しで面白くなった異色作

※第1シリーズ(黒の契約者)、外伝、第2シリーズ(流星の双子)、総て含めた感想です。

全42話と長いのでこれまで敬遠していましたが、「アニメ総合得点ランキング」52位・「お気に入り登録者数ランキング」67位という高順位の作品はやはり一度チェックしておきたい、と考えて一気観してみました。

◆内容

{netabare}男エレクトロマスター?が主人公の能力バトルものだが、組織や国家機関の陰謀・謀略が複雑に絡んでくるセカイ系?{/netabare}


◆シリーズ別評価

第1シリーズ(黒の契約者)  ☆ 可 3.6 (72点相当)
黒の契約者-外伝-        ☆ 可 3.8 (76点相当)
第2シリーズ(流星の双子)  ★ 良 4.1 (82点相当)
-----------------------------------------------
総合                ☆ 可 3.9 (78点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- (2007年4-9月) ==

{netabare}- - - - - - - OP「HOWLING」、ED「ツキアカリ」 - - - - - - -
第1話 契約の星は流れた… (前編) ☆ 第1シリーズの作品舞台は東京
第2話 契約の星は流れた… (後編) ☆
第3話 新星は東雲の空に煌く… (前編) ☆
第4話 新星は東雲の空に煌く… (後編) ★
第5話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (前編) ☆
第6話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (後編) ☆ 
第7話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (前編) ☆
第8話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (後編) ☆
第9話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (前編) ☆
第10話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (後編) ☆
第11話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (前編) ★ 黒(ヘイ)の過去話
第12話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (後編) ☆ 続き
第13話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (前編) ☆ 銀(イン、キルシー)回
第14話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (後編) ★ 続き

- - - - - - - OP「覚醒ヒロイズム」、ED「Dreams」 - - - - - - -
第15話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (前編) ★ 星見様「終わりの始まり」、EPR登場
第16話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (後編) ★
第17話 掃きだめでラブソングを歌う… (前編) ☆
第18話 掃きだめでラブソングを歌う… (後編) ☆
第19話 あさき夢見し、酔いもせず… (前編) ☆
第20話 あさき夢見し、酔いもせず… (後編) ★
第21話 粛正の街は涙に濡れて… (前編) ☆
第22話 粛正の街は涙に濡れて… (後編) ☆
第23話 神は天にいまし… ★ ここでようやく「終わりの始まり」開幕
第24話 流星雨 ☆
第25話 死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か? ★ 第1シリーズの最終回
第26話 桜の花の満開の下 ☆ 円盤収録の特別編{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝 (2009年12月) ===

{netabare}※-黒の契約者-と、-流星の双子-をつなぐサイドストーリー

第1話 ★ 沖縄編
第2話 ★ 香港編
第3話 ☆ 銀(イン)イザナミ化
第4話 × 続き、銀の冷凍保存が唐突で説得力がないのは残念{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)- (2009年10-12月) ===

{netabare}- - - - OP「ツキアカリのミチシルベ」、ED「From Dusk Till Dawn」 - - - -
第1話 黒猫は星の夢を見ない… ☆ 極東ロシア編
第2話 堕ちた流星… ★
第3話 氷原に消える… ★
第4話 方舟は湖水に揺蕩う… ☆ 札幌編
第5話 硝煙は流れ、命は流れ… ☆
第6話 香りは甘く、心は苦く… ☆
第7話 風花に人形は唄う… ★ 函館~仙台
第8話 夏の日、太陽はゆれて… ☆ 仙台~大宮
第9話 出会いはある日突然に… ★ 東京(とくに池袋)
第10話 偽りの街角に君の微笑みを… ★ ※但しシナリオの強引さは×
第11話 水底は乾き、月は満ちる… ★ 同上
第12話 星の方舟 ★ 同上{/netabare}


◆総評

視聴時の率直な感想として、第1シリーズ(黒の契約者)はかなり退屈でした。
何度か視聴を打ち切ろうか?と考えましたが、それでも、本作を高評価する方々は一体どこを良いと思っているのか確かめたい、という気持ちが僅かに勝って何とか視聴を続けることが出来ました。

続けて観た外伝で、やっと少し面白く感じ始めて、その後見始めた第2シリーズ(流星の双子)が、意外にも目を離せない面白さ。
結果的に、頑張って観続けて良かったと思える作品となりました。


なぜ自分がそのように感じたのか?の確りした分析は、後日・・・出来れば良いな(たぶん無理)。


取り敢えず、第1シリーズと第2シリーズでは主人公が実質的に違う(「黒の契約者」「流星の双子」というサブタイトルがそれを明示)、ということで、第1シリーズの方の主人公にはほとんど感情移入できなかったが、第2シリーズの方の主人公には最初からそこそこ感情移入できたことが大きかったのかも知れません。

もしかしたら第2シリーズの主人公の声優が花澤さんだったのが良かったのかも?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

雰囲気に酔えるオサレアニメ

制作はボンズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSF・スパイバトルアクション・ヒューマンドラマです。


10年前、東京に突如「地獄門」(ヘルズ・ゲート)と呼ばれる領域が生まれ、「契約者」と呼ばれる特殊能力を持った者たちが現れ始める。
彼らは感情を失い、「対価」と引き換えに強力な能力を用いるので、各国諜報機関が彼らをエージェントとし、「地獄門」の調査をさせている。
主人公の黒(ヘイ)も「契約者」かつ“機関”の一員であり、銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)とともに諜報活動を行う。
彼は「黒の死神」と呼ばれ、最強のエージェントの一人として恐れられていた。


私にとっての鬼門である異能力バトル系。
そもそも少年漫画系バトルもの・ラノベ系ファンタジーが好みでないのもありますが、この手の作品は設定・キャラ過多で覚えていられなくなるのがキツイのですw
本作は割と大人向けに作ってあると風のうわさで聞いたので、ちょっと見てみました。


見始めは「ん?」って思いました。
確かに萌え絵でもないし、おっさん多いし。
でもラノベ原作ではないですが、全体的な設定は完全にラノベw
“契約者”“対価”“組織”“エージェント”“パンドラ”、“天国門”に“地獄門”。
これは尋常じゃないほどの厨二ですよw
私の知る限りではぶっちぎり。


でも本作の本質は設定ではない。
契約者とそれを取り巻く人たちの人間ドラマが主眼。
それとおおよそ二話構成のため、テンポが非常に良いのも特徴です。
しかし一貫したストーリーラインもあり、終盤は物語が繋がりだします。

全体的に二項対立で描かれているのが目立ちました。
契約者と一般人、能力と対価、理性と感情、日常と非日常、正義と悪、敵と味方、チームプレーとスタンドプレー、組織と個人みたいな感じです。
このため人間ドラマは分かりやすく、結構感情移入もしやすくなっています。
二話構成なのにゲストキャラが立っているのはこのためでしょう。

その中でも主人公の黒とノーベンバー11が格好良すぎる。
黒はナチュラルたらしだよねw
ノーベンバー11は{netabare}信念を貫き、死んでいった姿{/netabare}が印象的。


彼らの特殊能力や対価も独特で面白いものが多いです。
{netabare}一番最初に出てきた能力者の“指の骨を折る”っていう対価は重すぎるでしょw
あとアルマの「変身」とアンバーの「時間操作」も能力自体は強力ですが、対価が“年齢変化”に関する者できついものがありますね。
そう考えると私が一番欲しい能力は汎用性の高そうな黒の「物質変換」かノーべンバー11の「凍結」、あと名前忘れたけど“臭いを嗅ぐ”対価の「憑依」のどれかになるよねw{/netabare}


各ストーリーは二話構成で分かりやすい反面、本筋となるストーリーラインはなかなかに難解。
一つ一つの事件が最後に繋がっているのですが、最初に通してみても分かりづらいと思います。
全体的に説明が少なく、伏線を放っておくことが多いのが原因です。
もう一度見てみると終盤の展開を知っているため、いろいろと新しい発見があるかも。

以下核心的なネタバレ。
{netabare}結局、“組織”は契約者を消すために契約者を使って情報を集めていたっていうね。
“組織”の規模は随分でかいらしく、警察組織をも巻き込んでいるようです。
黒は最終話で一般人と契約者の共存を望み、“サターンリング”のみを破壊しました。
これにより“EPR”と“組織”の計画はどちらも失敗に終わったわけです。
そういえば、作中で生き残った契約者がほとんどいないですねw{/netabare}


個人的にずっと気になっていたのは黒についての設定です。
主人公補正なのかなと思っていましたが、どうも違ったようです。
{netabare}彼の対価は何か?
なぜ彼は合理的思考に支配されないのか?
それはとても簡単なことで、“彼が契約者ではないから”。
ハヴォックの話で妹うんぬん言っていましたが、そういうことだったんだなあと。
でも、納得のいく理論は全く提示されていないのがこの作品の難点w{/netabare}


総括して、抜群の雰囲気を醸し出す作品でした。
ちょいグロ描写、明らかにされない設定も数多くありますが、雰囲気アニメを見たい人にはもってこいかと。
ストーリー構成も相まって、硬派な割には結構見やすい作品かなと思いました。
でも、契約者みたいに合理的すぎる人には向かないですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 50
ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

周回したときにこそある魅力がここにある。むしろ周回しないとただの1クール無駄遣いアニメ!

星屑のように人の命は儚く脆くそして欲望は危うい。


初見の時は絶対周回しねぇ!こんな時間を無駄にする作品なんて!と思ってたのだがとあるきっかけで再視聴。
この作品の魅力はたくさんある・・・はず。世界観、色々な物やキャラクターのデザイン。知識がある人が語れば恐らく文学的な深さも見出だせるだろう。初見のときにはク○つまらなかった前半の物語が不思議と深みを増し面白味が色濃くなる。星のようにあるのか無いのか分からない簡単に死んじゃうサブキャラクターがとても映える不思議な感覚。かなり時間が必要だが是非2周してみてください。


さすがに年代を感じる絵柄だがとても丁寧に描かれた描写は終始破綻しない。何より今でも通用するものだろう。アンバーがCCに寄ったのがとてもとても残念だけど。第二原画に色んな大手が絡んでるのにあらためて驚いたけど。ボンズすげー!

インちゃんマジでかわいいっすよ!中の人がガルパンの生徒会長とか分からんかった!そして何よりのハマり役は水樹さん演じるミサキですね。この人歌なんて変な詞だらけなんだから演技だけ売りにすれば良いのに。

大分脱線したがキーキャラクターがCCに見えるが作品のイメージや全体像が被って見える事はない。コードギアスのようなデザインの壊れが無く単純に「イカしてる」。装備や能力、性質全てに納得できる設定があり物語の流れからも妥当で不思議を感じない。これ神作ですわ。


前期OPは西川貴教だったんですね。癖が強いわ~。そして後期OPは私のオススメの覚醒ヒロイズム。OPムービーと相まって臭くてカッコいい!後期EDは・・・。


初見と周回評価がここまで大きく変わる作品はそうない。作品のストーリーをうろ覚えしちゃってるから「飽き」がくるためであるが良い方にここまで覆るのは初めてです。えぇ、もう色メガネですねこれ。
分かりにくいレビューでしょ?見ないと分からないし色メガネレビューに魅力を的確に書けるほどの語彙力が無いので仕方ない。


再視聴の動機はパチンコでこの作品を見かけたから。本当にユニバーサル系のパチンコ台はつまらない。スペックも演出も大体がゴ○。藤商事から出し直さんかなぁ。

満足度評価は色眼鏡補正バリバリです!


【以下過去レビュー】
{netabare}
12話までひたすらモブが殺されちゃう物語。

一言でチョー不親切アニメですね。12話まで謎だらけ。何もスッキリしないし何も新しい物が降ってこない超平坦路。ぶつ切りストーリーの印象しかなくエロゲールートがもとなのか漫画原作でいつでも打ち切りされる恐怖と戦っているのかと思いきやオリジナルなんだね。1クール無駄遣いしてんじゃん。インちゃんチョーカワイイ!
ただし13話からガラリと変わるストーリーの色。ダークヒーローとしての魅力を活かしたものとなり最終話までだれることはありませんでした。序盤は蛇足以外に表現しようがない。もっとちゃんと物語を作れば良作だったでしょうね。さすがに12話の長丁場でダルい展開は鬼畜だわ。
最終話の結末は良かったですがその選択する際のセカイ描写はいただけなかった。ダークヒーローなんだならもっと別の表現が良かったかなぁ。安っぽい。インちゃん女神様!

それでも私としてはダークな世界観は嫌いじゃないが作画が残念なんで周回厳しいよ!バトルものとしても能力の描写しょっぱ過ぎて凄さ感じねぇぇぇ!ってのは12話まで。13話からはバトルものとしてもそれなりでした!と言ってもバトルシーンは短いけど!インちゃんマジ天使!

終盤のOPマジ神なんですけど!T.M.Rが歌ったらおっさんチビるぜ!ドライビングシーンもちゃんと描写してればお漏らし確定っすね!土屋圭一が監修してくれないか。マジしびれました!インちゃんカワイイのに出番少なすぎるし!でも神!

この作品は本当にもったいない。序盤にストーリー作った人が悪すぎるなのか?まるで作風が変わった13話以降。12話まではスマホでエ○ゲーしながら流しても良いってレベルだよ。
そして猫!お前は本当に役にたたないな!インちゃんに抱っこされとけ!されたいぞぉぉぉ!

地獄に始まり天国に終わったこの作品。絶対2周はしないな!やっと花澤様のもとへ逝ける!
インちゃんマジチョー大天使様!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

82.0 2 契約者で契約なアニメランキング2位
DARKER THAN BLACK-ダーカーザンブラック 流星の双子[ジェミニ](TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1735)
10286人が棚に入れました
突如東京に出現した謎の不可侵領域『地獄門(ヘルズ・ゲート)』。それに呼応するかの様に世界中で『契約者』と呼ばれる特別な能力を持つ者たちが現れた。ゲートの秘密を得ようとする各国の諜報機関は『契約者』を利用し、エージェントとして東京に送り込まれた彼らは異能の戦いを繰り広げる。その果てに起きた未知の災厄『トーキョー・エクスプロージョン』より2年、冬のロシアを舞台に新たな物語が始まる。
ネタバレ

mikura さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

衝撃のラスト(へのつっこみと解釈)

 まず一番いいたいのは、オープニングの曲がとても良かった。
 ステレオポニーの「ツキアカリのミチシルベ」。
 曲も最高ですけど、歌詞もモラトリアム世代にとって切なくて苦しく、聴いていると心を抉られて魂を抽出されそうな素晴らしい言葉があふれています。

 肝心の本編。
 契約者同士のバトルはジョジョのスタンド対決、あるいは甲賀忍法帖の秘術対決のようで、見応えがあって楽しめます。
 1話で009ばりの加速能力を持つゴランが、ちんたらと雨粒を降らせたエイプリルの前にあっさり自滅したのには笑いました。
 
 しかし、CIAとかFSBとかMI6とか三号機関とか「組織」とか、誰がどの集団に属していて、それぞれの集団は最終的に何を目的としていて、なぜ敵対しているのかなど、物語の背景がわかりずらいです。
 それでもwikipediaで補完しながらなんとかついて行ったのは、「ゲート」をはじめとしたこの世界の秘密がいつかすっきり明かされるのではないかという期待感からでした。

 で、最終話まで見たのですけど、以下ネタバレ。
{netabare}

結局今作でも「ゲート」と契約者、そしてドールが誰によって作られ、なぜ現れたのかは分からず。
紫苑(イザナギ)は契約者になってしまった者たちが普通の幸せな暮らしを営む世界を望み、自身の「ものをコピーする能力」を使って地球を丸ごとコピーする計画を立てる。
契約者を自殺させてその魂を集める銀(イザナミ)と協力して、コピーした地球に契約者たちの魂と記憶を送り込み、楽園ともいうべきもうひとつの地球を作ろうとする。

主人公の蘇芳は実は5才の時に死んでおり、現在の13歳の彼女は2年前に紫苑自身のコピーとして作られ、ME技術によって記憶を創造して与えられた存在だった。
 性別が違っているのは紫苑のコピーする能力が「本物と一つだけ違う点がある」という性質のため。
 
 なんかもうまさに古事記の序盤で、イザナギとイザナミがオノゴロ島を作った場面ですね。
 古事記は過去の神話じゃない、未来の予言書だったんだよ!
 しかしまってくれい。
 銀って、前作では単なるドールだったじゃん。
 人間の時はキルシーって言って、ピアノが好きなかわいい子だったじゃん。
 感情を表せないドールになっても、指先で笑顔を作ろうとするけなげな子だったじゃん。
 それが「契約者の魂を抽出して集めて、もうひとつの地球に送りだす」なんて巳真兎季子もはるかに凌ぐ能力をいつ授かったのでしょうか。
 まあそれはいいとして。

 地球を丸ごとコピーするということ。
「あれは月じゃない。もうひとつの…(地球よ)」とオレイユさんは言ってましたけど、万有引力って最近になってなくなったんですか。
 コピーして隣に作ったら、すぐ衝突するだろ物理学的に考えて。いや衝突の前に潮汐力で崩壊するな。
 
 それともイスカンダルとガミラスのごとく、二重惑星になるように、二つの地球の中間地点を重心として、ロシュ限界の外側でお互い公転しあうように、もうひとつの地球を作ったのでしょうか。
 普通に考えるとそれしかありえない。
 でも最後にこのコピーの地球は、本来の地球から離れていくんですよ。
 その莫大な推進力はどこから来たんだよぅ。そしてどこにいくんですかい。 

 コピー地球では蘇芳がパパやママ、そして人間のジュライたちと平凡で幸せそうな生活を送っています。
 あれっ?
 契約者やドールであった蘇芳やジュライはいいとして、パパやママ、その他一般人の魂までは、銀は集めてなかったんじゃないの?
 これはつまり、もとの地球で死んだ契約者たちの魂は意識と記憶、自我とともにコピー地球に行ったが、他の一般人たちは単なるコピーってことですかね。
 
 蘇芳のママは、もとの地球でも死んではいないから、コピー地球の方と合わせて二人同時に存在することになるからね。もちろんコピーされた一般人たちも、それぞれ記憶と自我はあるんでしょうけど、地球のオリジナルの魂が乗り移ったわけではない。

 つっこみどころと謎が多すぎますが、すべてを解決する答えはある。
そう、この作品は唯識の世界を描いた作品だったんだよ。
つまりバーチャルリアリティの世界。「13F」みたいな。
 だから物理法則を無視して地球のコピーができても、それが動いても何の不思議もないんだ。
 これを言っちゃあおしまいだぁ。
 結局こんな解釈しかできず申し訳ない。
 
 しかし私はとても面白かったんです。
「世界の秘密が明かされる」系の話は大好きです。
 続編はなさそうですが、出たとしても、もう頭がついていけないでしょう。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

旅の終わりに待ち受ける運命

制作はボンズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSF・スパイバトルアクション・ヒューマンドラマです。
精神衛生上良くないシーンもありますので注意です。


前作「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」のレビュー。
http://www.anikore.jp/review/839168/


まず精神衛生上良くない例のシーンが3話、加えて8話にも若干あります。
私には本当に気持ち悪かったので二度の注意。
人によってはマジモンのトラウマになりますw(私がなりかけた)
{netabare}Gはあかんでしょ…
Gに蝕まれて死ぬなんて絶対嫌だ…{/netabare}


舞台は前作の二年後のロシアから。
黒もとりあえず主人公ですが、実質的な主人公は13歳の少女、蘇芳(すおう)・パブリチェンコ。
彼女と黒の逃避行を中心に描かれます。
よくよく考えれば、花澤さんがヒロインではなく主人公の作品を多分初めて見ました。


悪くはないです。
というか、途中まではむしろ素晴らしい出来。
でも、典型的な「ストーリー自体は面白いんだけど尺が足りねええええええええええ」という作品ですw

内容自体は前作以上にダークでシリアス。
正直、8話終了時点で「これは傑作来たか?」とか勝手に思ってしまったw
でも収拾がつかなくなり、最後に駆け込んでゴールした感は否めません。
ホントのホントにもったいない作品。


蘇芳の幼馴染たちの話も悲しくて切なくなったし、黒との逃避行も私は結構好きでした。
事前に「外伝」を見ていたから黒がいろいろ変ってしまった設定は問題なし。
ストーリーラインも考えられているし、降りかかる残酷な運命に立ち向かう蘇芳の姿も良かった。
前作に引き続いて登場する霧原美咲、ジュライ、そして{netabare}猫{/netabare}なども良い味を出していたし、新キャラのターニャの存在感がいろんな意味で凄かった。


では、気になってしまった点。
まず、ゲストキャラの扱いが雑な点でしょうか?
前作はここが売りだったのですがね。
蘇芳が主人公というのは分かりますが、ゲストキャラで良キャラが一人もいないw

次に、ストーリー的には重要なキャラのはずなのに、掘り下げがほとんどない点。
蘇芳の弟である紫苑と父であるミハエル、情報屋のマダム・オレイユ。
彼らは超重要人物なのですが、作中での描写は数えるほど。
これでは最終回に納得いかないという諸兄がいてもおかしくないw

最後に、伏線の張り方と設定の説明。
伏線の張り方がエグいため、多分ちゃんと見ても最終回で納得いかなくなること必至。
それに加えて、前作同様に設定の説明が不親切なのでやっぱり訳が分からなくなってしまいます。


これで完結したようですが、ちょっと不完全なようなそうでもないようなw
誰を主人公として見ていたかでこれは変わりそうです。

以下詳しいネタバレ。
{netabare}蘇芳は紫苑の能力で作られたクローン。
彼の能力は一か所だけ不完全になってしまうみたいですが、性別が変わってしまったようです。
だから僕っ娘だったのね。
最後の最後に登場した銀の男の子バージョンは、蘇芳とジュライを“もう一つの地球”へと転生させる取引で紫苑が作り出したものでしょう。
続編作ったら面白くなりそうだけど、もうないらしいw

このストーリーの核は、紫苑によるゲートや契約者のいない平和な“もう一つの地球”複製計画にマダム・オレイユが協力していたこと。
マダム・オレイユは人類の歩みを保存するために協力していたこと。(人類補完計画?)
蘇芳の旅は、“流星核”を用いてクローンである彼女が記憶を定着させられるかという実験だったこと。

これらのことを分かっていると、ストーリー展開に納得がいくはず。
蘇芳とジュライの最期はちょっとしんみりしちゃった。
でも、基本的に一回見て分からないストーリーはダメだと思いますけどw
紫苑の言動が全体的に分かりにく過ぎる。
鎮目の唐突な裏切りや、銀と黒のその後、オーガスト7の謎の登場など、よく分からんところも相変わらず多いです。

“もう一つの地球”に転生した蘇芳からしたら幕引き、黒と美咲からしたら「俺たちの戦いはこれからだ!」ですねw{/netabare}


総括して、残念ながら傑作になり損ねた大作という感じですw
引き込まれて一気見した立場からすると、まとめ方には納得いかないかな?
前作のハードボイルドな雰囲気や黒が好きな人は視聴を考えた方が良いかもしれません。
どうでもいいですが、OPが良曲でドハマりしました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43
ネタバレ

天啓 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タイトルなし

ダーカーザンブラック 二期

一期より二年後の話
全12話(1クール)作品
一期及び二期の完全続編

物語
銀を失い 失意の黒
髪は伸び無精髭を生やし、生気を失ったような風体
しかし、生きる為 CIAに雇われ 相変わらず危ない橋を渡る

今回の舞台は、ロシアと日本
ゲートとMEと呼ばれる記憶操作の研究者の双子の姉弟を中心に
物語は展開する

銀の居場所やその他の情報を掴むためと生活のため
一期であれだけ雇い主である組織に裏切られた黒なのに
CIAや、他の組織に雇われる黒


この科学者が殺害され、双子の弟(シオン)は行方不明、姉(スオウ)もロシアの諜報部に
シオンと間違え拉致されそうになる
CIAより シオンを探し、シオンの持つ流星核なるアイテムを奪取する様指示された黒

ロシアや日本の機関と争奪戦を繰り広げ
シオンの拉致に成功と思いきや・・・これがスオウだった。
スオウもシオンの行方を知りたい、黒も当然しりたいと利害関係が一致

各国機関に追われながらも、シオンが日本に居るという情報を掴み、彼女と共に日本へ旅をする

シオンの方が実は物語のキーとなる人物

双子の姉(スオウ)も兄と間違われ、各国諜報部より追われる(人違いなのに)
それを救いながら真実に迫ってゆく黒

本作のメインヒロインはスオウ(CV:花澤香奈) サブヒロイン 霧原美咲 改め一之瀬弥生(CV:水樹奈々)
とイン(銀)(CV:福圓美里)

感想
一期は二話毎のストーリー構成だったので、ストーリーが細切れな感じしたんだけど
本作は 12話を全てを通してのストーリー構成となっている
内容もとても濃く、毎回続きが気になる作りになっていて、ほぼ一気見してしまった。
(かなり引き込まれた)
後半10話以降に あ!と驚く展開も用意されていて、とても面白かった。

黒と銀の恋愛要素もほんのりあり
スオウも世話してくれた黒に惚れる(まあ主人公補正でお決まりではあるが)
特に銀が第三機関の生命維持装置みたいな箱の中で目覚め
黒の元へ観測霊を飛ばす(銀の観測霊は人型をしている)
{netabare}銀の観測霊が黒に寄り添うのを見たスオウが嫉妬から観測霊の現れた電柱を蹴飛ばすシーン{/netabare}が
印象的だった。(マオから銀は黒の特別な女だと聞いていたため余計に腹立たしかったのだろう)
そういうところの演出も上手く出来て居る
黒は銀を救出できるのか?と外伝レビューで書いたが 
その結果もきちんと最終話でやってくれた。(望む形では無かったけど)

2009年の作品なのだが、作画もかなりいい
声優に関しては、スオウ役の花澤さんの演技も大変良かった

ただ、桐原美咲役の水樹さんが・・・・
一期は良かったんだけど
クールな役なんだけど 役作り意識し過ぎた感があってちょっと違和感だった
(演技に自然さが無く、かなり無理してる感じ)
ただラストのナレーションはとっても良かった。
(流石にNHKの番組でナレーション数多くこなしてるだけの事はある)

あと本作(1,2期通して)
脚本がかなりエヴァの影響受けてるように感じた
ヘブンズゲート、ヘルズゲート出現=ファーストインパクト
三鷹文書という予言書=死海文書
銀のイザナミ化=綾波のリリス化
イザナギとイザナミの出会いによる災厄=セカンドインパクト
等など かなり共通しているところがある様に思えた

払拭されない疑問点
アンバーは何故美咲に三鷹文書の秘密を教え、未来を託したのか?
どうして美咲だったのか?
(個人的には、今回も登場する、あの間抜けな探偵 倉沢だったら、相当面白かったと思うのだが)

最後まで結局 ヘブンズゲート、ヘルズゲートとは何か?は明かされないままだったのが少し残念だった(どんな願いも叶う場所って言うだけで納得できる人はいない)

OP ツキアカリノミチシルベ  一話目では ん??ちょっと世界観にあってないな?と思ったのだが
二話、三話と聞くたびに癖になってきて かなり中毒性ありです。

バトルアクション好きなら1期、恋愛好きなら外伝、ストーリーを楽しむ2期って感じでどれも良くできている

結構ストーリーも練りこまれていて かなり満足できる作品でした。
お気に入りがまたひとつ増えました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

59.8 3 契約者で契約なアニメランキング3位
ネギま!?(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (187)
1297人が棚に入れました
「サウザンド・マスター(千の呪文を操る魔法使い)」の異名を持つ英雄だった父親を持つ10歳の少年、ネギ・スプリングフィールド。
英ウェールズの魔法学校を卒業した彼が、「マギステル・マギ(立派な魔法使い)」になるための修行として与えられた課題は、「日本の学校で先生をすること」であった。
ひとり異国に渡り麻帆良学園都市にやって来たネギは、いきなり女子中等部2-A(後に進級して3-A)の担任を任されることとなる。31人の年上の女生徒相手に最初は戸惑いながらも、着任初日に魔法のバレた神楽坂明日菜をはじめ、様々なイベントや事件を通して女生徒達と強い信頼で結ばれていく。
ネギは彼女たちに支えられながら、父・ナギの足跡を追って成長していく。
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

シャフトの、ネギま用いたオリジナルアニメ。原作の先入観抜きにしても微妙。

週刊少年マガジンの人気漫画「魔法先生ネギま!」…を元にした、シャフト・新房監督による全26話。2期に当たります。
同じシャフト・新房作品の「ぱにぽに」に近い作風、深夜ではなく夕方アニメ。
終盤や一部以外は原作に忠実な1期に対し、2期はほぼ別物です。
(アイドルマスターとゼノグラシア…よりはまだ原作寄り)

…私は原作ファンの拘りはないので、完全オリジナルは良くも悪くも思わんのですが、どちらにせよ微妙でした。

{netabare}『物語』
女の子だけの中学生31人のクラスに、イギリスからやってきた10歳の子供先生ネギ・スプリングフィールドが担任に!実はネギ先生は魔法使いで魔法の修行の為云々…
は1期同様。
麦人さんのナレーション解説多用でコミカルに設定説明しつつ、魔法絡みのドタバタコメディーが主流でした。

コメディーの雰囲気は「ぱにぽに」っぽいのですが、全員満遍なく出番作る構成が、コメディーの面白味よりもキャラ紹介に注力。
キャラの可愛さや魅力に依存する作風で、各キャラの印象が広く薄い。
定番ネタの、いいんちょがまき絵に「あなたは佐々木まき絵失格です!」連呼はゆるふわ的に面白くない。
明日菜のチュパカブラへの執念はまぁまぁ面白いような。

中途半端にシリアスバトル多いのも難。
本作独自の「ネオ・パクティオーカード」(生徒それぞれがネギ先生と契約、3種類の変身できる)はバトル的にもコメディー的にも悪くはないギミックでした。
ランダムでスカを引くと戦力外、これにより、その回でスポット当たる子以外を戦力外にするご都合主義と、シリアス緩和するコメディーを両立。
コメディー寄りな作風ならば上手いです。ただ、シリアス路線だと、中途半端。
…大勢と落下中に契約キスするシーンは名場面ではありました。

中盤以降、クラス全員が異世界に閉じ込められる展開に。
それでも呑気に日常系コメディーな雰囲気は悪くは無いです。
ネタも、まき絵失格以外はまぁまぁ。タカミチとエヴァ主従のラーメン茶道とかは好きでした。
…終盤シリアスに、なんとなく解決して終わり。

総じて、コメディーの雰囲気はまぁまぁ良かったものの、まぁまぁ止まりでした。
シリアスは原作設定知っている人向け、予備知識が無い人には入り辛いのでは。
さりとて原作ファンだとキャラ設定の食い違いが目に付くと、どちらにせよ苦しい。
この路線ならいっそ、完全お気楽な魔法日常系でワイワイ楽しくやってくれていい。
あるいは、バトルを真面目にやるか。
…2クールという尺もマイナス。
異世界編が冗長過ぎる。ギャグにキレのあるタイプではない(それ自体は作風の持ち味なので悪い面ばかりではない)ので、2クールは飽きます。
本作のOVA短編は結構面白いのを見るに、続き物ではない短編連続の方が合っていた気がします。


『作画』
シャフト特有の演出多用でそこそこの面白味はありました。
作画は1期後半>2期>>>1期前半
ゆるいコメディーとしては十分ありなんですが、萌えは乏しい。
事あるごとにキャラ名表示するのは分かり易くてグッド。

『声優』
1期同様で豪華。麦人さんの解説が光った。
満遍なく出番ある構成上、好演された方も多いです。
ネギ父は子安さんの方が良かったなぁ。

『音楽』
良曲っぽいけれど作風に合っていないのは「みなみけ2期」と似ている。
特にマイナスは無し。


『キャラ』
…原作の先入観をなるべく抜いての所感。キャラ崩壊は別に良くも悪くも思わんです。
ネギ先生は魔法使いだけど、子供相応に頼りなかった印象。
コメディー面では可もなく不可もなく、シリアス面では微妙。

少女たちは満遍なく描かれる為、近年よくある「美少女たくさんで時々異能バトル」する系統(バトルガールハイスクール、ひなろじ等)…と思いきや「ハイスクール・フリート」の方に近い感じ、ただし個性的で尖ったキャラ多い反面、萌え的には微妙。
ぽっちゃり系の料理少女・四葉五月が地味に印象的でした。
吸血鬼主従、おっとりお嬢様と百合剣士、ネットアイドル辺りも。
この他満遍なく見せ場と個性はあるも、よく覚えてないです。
…いや、原作知っているので、主力キャラ全員かわいいのですけど。
1期で強い魅力を感じた宮崎のどか辺りは、2期では多少可愛い少女Aな感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オープニングの「1000%SPARKING!」が最高過ぎるんですけど…

この作品は、「魔法先生ネギま!」の続編に位置する作品です。
続編に位置する作品ではあるのですが、物語は1期と同じネギが麻帆良学園の先生に就任するところから始まります。
あれ、時間軸が1期と一緒…と思ったら、この作品は完全オリジナルストーリーなのだそうです。
そのため、この作品から視聴しても内容は通ると思いますが、より深くこの作品を堪能した方は前期からの視聴をお勧めします。

でも1期とは正直「似て非なるもの」という表現が一番しっくりくるような気がします。
登場人物は一緒なのですが、作風が完全に別物なんです。
1期のアニメーション制作会社はXEBECさんですが、今期はシャフトさんなんです。
なので、序盤からシャフトさんらしさで溢れています。

まずキャラ設定が1期とはだいぶ違っていました。
1期では、生徒たちが辛く苦しい十字架を背負っていましたが、今期ではその設定は殆どなかったと思います。

もちろん痛みや苦しみが伴わない訳ではありません。
ですが、内部から…というよりむしろ外部からの痛みの方が強かった気がします。

そして、今期の設定で面白かったのが敵と遭遇して仮契約者の能力をネギが開放する際、能力を決定付ける3枚のカードがランダムに引かれるのですが、そのカードの内容が特徴的…
選ばれるのは「アーマーカード」「コスプレカード」「スカカード」のうちどれか1枚です。

アーマーカードはレアカードとも呼ばれる最強のカードで、このカードを引くと仮契約者の能力が最大限発揮されるのです。
このアーマーカードの効力があまりに凄いので、戦闘時に能力を開放する時は当然このカードの出現を期待してしまいます。

それがコスプレカードなら…まだましかも。
キャラが変身しただけで仮契約者の能力がそのまま発揮されるから…

でもスカカードは面白いのですが戦闘には全くいただけません…
このカードを引くとカードに描かれたきぐるみの姿に変身するだけでなく、2頭身・能力の大幅ダウンに精神まで幼児退行してしまうのですから…

ピンチに陥った時、
「先生…私を使って…!」
「分かりました…我に示せ、秘められた力を…契約発動っ」
球体の魔法陣の様なモノが仮契約者の胸の前で回りだしたその中から1枚のカードを引き出します。
関係者の期待の表情も相まって相当格好良いシーンに仕上がっています。

場面は最高潮に…というところでいきなり2頭身が出てきたら誰だってガックリくると思います。
仮契約者とはいえまだ中学生…怖いという気持ちも多分にあると思います。

それでも先生のために…とありったけの勇気を振り絞った結果がスカだったら生徒の気持ちに対しても失礼だと思います。
実はこれが相当面白いのですけどね。

今度もネギはたくさんのピンチに晒されます。
ネギにとって精神的にはきっと今期の方が辛かったと思いますが、幾度となく訪れるピンチを乗り越えられたのはクラス全員のおかげ…
今期彼の前に立ち塞がった困難とは…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングはクラスメイトが歌う「1000%SPARKING!」
シャフトさんならではの遊び心と、物語シリーズなどに続いている源泉が感じられます。
そしてこのオープニングアニメの格好良さが半端ありませんでした。
こんな言葉では表現し尽くせないほどの良さがありました。

1クールが終わって第13話からオープニング曲が新しくなったのですが、放送されたのはたった2話だけ…第15話からはまた「1000%SPARKING!」に戻っていました。
どういう大人の事情があったかは分かりませんが、それだけ人気が高かったのだと思います。

2クール全26話の物語でした。
他にもOVAなどが制作されたようですが、ソースを持っていないのでようやく「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」のお視聴に漕ぎ着ける事できました。
公式HPをチラ見したところ、これまでの登場人物も出てくるみたいなので視聴が楽しみです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

ぼん@百合人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作画も、キャラも、OPもいい・・しかし物語はオススメできない。

タイトル通りです。
1期と比べると作画が飛躍的によくなり、また映像の表し方もシャフトっぽくて好きです。

また、キャラも多様でかわいく、OPの「1000%SPARKING!」もかっこいいですね。

ただし、物語は辛口でいわせてもらうと
あまり、何がしたかったのかよくわからないです。展開も読めていて、このアニメはネギまのキャラが大好きな人たちが見るもの、という感じでしょうか。

また、2期は
・仮契約のシステムが変更されていること
・戦闘シーンが少ないこと(しかも軽いです)
・各キャラの性格や趣味が改変されていること
・放送時間の都合上、お色気はほぼ全カット
等があげられます。

私的にですが、これらの変更点により一番残念だったのは、
アスナがただのオバカキャラになってしまったことです・・。原作や1期アニメでは見られたネギを支えるアスナの行動や心情がすっぽり抜けたように感じました。

とりあえず、原作好きはこれらの点に留意しておいてほしいです、がっかりしますよ。

ただし、作画は本当によくなったのでネギまキャラ達が動く姿を見たい方にはオススメします!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
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