嫉妬で鬱展開なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの嫉妬で鬱展開な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の嫉妬で鬱展開なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.6 1 嫉妬で鬱展開なアニメランキング1位
selector infected WIXOSS(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (895)
4458人が棚に入れました
都会に引っ越してきてから、友人もなくただ日々を特に不満もなく過ごしていた女子中学生「小湊るう子」。そんなるう子を気遣う祖母をみかねて、兄がるう子に買い与えたものは、中高生の男女を中心に人気のWIXOSS(ウィクロス)というカードゲームであった。渡されたカードゲームを開け、中に入っていたある1枚のカードを見ると、カードの中に描かれた少女が突然動き出した。不思議に思うるう子をよそに、その少女はるう子にバトルがしたいと言い続ける。その少女の事をタマと名付けつつ、不思議な事態に困惑している彼女の前に、るう子の事をセレクターと呼ぶ、同級生の紅林遊月からカードバトルを挑まれる。タマは一体何者なのか?セレクターとは?希望、願望、欲望。それぞれの想いを胸に少女たちは危険なゲームの渦に飲み込まれていく──

声優・キャラクター
加隈亜衣、久野美咲、佐倉綾音、茅野愛衣、赤﨑千夏、瀬戸麻沙美、小林裕介、川澄綾子、釘宮理恵
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

止まらない止められない、ジェットコースター鬱ストーリー

2014年4月放送。(分割2クール放送の1クール目です。)
全12話。


【前置き】

[Selector infected WIXOSS](セレクター・インフェクテッド・ウィクロス)。

本作は、タカラトミーから発売された【WIXOSS(ウィクロス)】と呼ばれるトレーディングカードゲームの、販売促進の為に制作された商業目的の色濃いオリジナルアニメ。
………と、当初は誰もが誤解していたかもしれませんね。

しかし、その内容はおよそ低年齢向けの、カードのゲームメイクを取り入れたゲームセンスを競うシナリオとは全く違い、

『少女達がカードを通して、願いを代償に陰鬱なゲームに巻き込まれていく』

という、一度動き出したら止められないジェットコースターストーリーだったのでした。


方向性としては、「魔法少女まどか☆マギカ」に似ていますね。
はい、大好きです、こういうの。

シリーズ構成の岡田麿里さんは、「true tears」「あの花」「凪のあすから」等、どちらかと言えば恋愛要素が強いシナリオを描く印象の強い方ですが、本作はまた違ったテイストで存分に魅せてくれました。



【あらすじ】

女子中高生の間で人気のカードゲーム【WIXOSS(ウィクロス)】。

転校してきてまだ友人がいない主人公るう子は、友達付き合いのきっかけにと、兄からWIXOSSのスターターキットを貰うのですが、るう子がプレイヤーカードを手にした時、描かれたキャラが声を発し動き出したのでした。

実はWIXOSSでは、この特別なカードを持つ者は「セレクター」と呼ばれ、普通の人間には気付かれないフィールドでカードバトルを繰り広げていたのです。
そのバトルに勝ち続ければ、自身の願いを叶えることが出来る『無限少女』になれるという……。

るう子は「タマ」と名づけたカードとともに、その意志とは裏腹にセレクターとして、代償も知らされないままにゲームに巻き込まれていくのでした……。



【論じてみる】
(※作品の特色上、ネタバレ無しでいきます。本作を見ていない方もご興味があれば是非。)

願いという餌に釣られた少女達が、その代償を知らされぬまま、ドンドンと陰鬱な状況に立たされていく展開。
前置きでも述べましたが、方向性はとても「魔法少女まどか☆マギカ」と似ていますね。

ただ、まどマギのような壮大な騙し演出がされているワケではなく、「屍鬼」を彷彿させるようなオープニング最後の静止画や、終始全体的に黒みがかった作画は、先の展開を少なからず想定させます。
キャラクターデザインを務めた坂井久太さんの作品の中では、「ひぐらしのなく頃に」に近いデザインでしたね。
………だから余計かな?


カードゲームのルールに関してですが、デッキや戦術については尽く説明を排除した内容で、私は最後まで見てもルールはほとんど理解していませんでした。
これは、ヘビーユーザー向けという点を考慮し、ルールやプレイングを掘り下げた販促的なシナリオではなく、「WIXOSSというゲームを軸にどういうドラマを展開するか」という点を重視した結果だそうです。
(その補足として、ストーリー上で展開されたWIXOSSバトルの内容は、カード紹介も兼ねてタカラトミーの公式サイトのコラムに詳しく掲載されています。)

こういう点は、トレーディングカードゲームをしていない多くの人向けとしても、非常に好感が持てました。
私もカードゲームはしない人間ですが、しないまでも「一度カードを実際に手に持って見てみたい」という気持ちには、少なくともさせられましたね。



登場するセレクターの少女達は皆(主人公を除いて)、何かしらの願いを叶えたいと思っています。
それは、些細なものから……人には決して言えない願いも…。

セレクターそれぞれが持つカードキャラクターにも個性があるので、総じて登場キャラクターは多彩です。
ですが、大人しい子から活発な子…中にはピーキーな女の子まで、それぞれ役割がしっかり与えられているので、、オリジナルながら緻密に練られたキャラクター構成のように思えました。

声に関しても、茅野愛衣さんや佐倉綾音さん、大御所の釘宮理恵さんと、皆さん特徴を上手く捉えてられて好演をされておりましたね。
中でもタマ役の久野美咲さんは、この方でしかタマは成立し得ないとさえ思わせてくれました。
この方は、その声色故に演じられるキャラクターの幅がどうしても限定的になってしまうと思うのですが、毎回その声色に合ったキャラクターを演じられるので、いつも好印象です。



シナリオ展開にしても、情報を小出しにしてどんな展開と代償が待ち受けているのかと想像を掻き立てる見せ方なので、徐々にこのゲームの虜になっていく主人公を見て「やめとけ!!」と思う気持ちの反面、その先の展開を待ち望んでしまい退屈させません。
後半の衝撃展開の後は説明に尺をとり過ぎている節があって、少~し退屈に感じる面もありましたが、それでも最終話はキッチリと魅せてくれました。

次回は3ヶ月後となりますが、この作品は毎週少しずつ見るより、撮り溜めて一気見する方が精神衛生上も良い気がしますね。
でも…、まぁ我慢出来ずに毎週見てしまうんだろうなぁ…。



後、個人的に本作で推したいのは、オープニング曲の「killy killy JOKER」(分島花音さん)ですね。
メロディーラインや声色がダークファンタジーな本作に非常にマッチしており、キャラクターとカードキャラをそれぞれクローズアップした映像も見応え抜群です。

特にサビの部分への導入から、以降の盛り上がりが良いですね。
そこで挟まれるシーン、バトルフィールドでカードから飛び出したタマが飛び蹴りをかまし、可愛くもニヒルな微笑を見せるトコが、またメチャ格好良いんです。
今期1番のアニメソングでした。
iTunesを見たら、もう再生回数70回を越えてました…ハハハ。
{netabare}(最終話のオープニングは効果音付きになっていて鳥肌がたちました。見ながら勝手に音を想像していたのでww もぅ最っ高の演出でした。){/netabare}



さて、以降はネタバレありで、個人的に好きで魅入ってしまった1名のキャラクターについて、語りたいと思います。

【アキラッキー❤】
{netabare}
作中でも圧倒的なキャラ立ちをしていたと個人的に感じたのが、蒼井 晶(あおい あきら)ですね。

主人公がカードのルールを知ってきた頃に現れる、シナリオを大きく揺さぶるキャラクター。
まどマギで言うと「佐倉杏子」のポジションに近いかな。
もっとも、杏子っぽぃのは始めだけですけど……。。。

読者モデルであり、傍目にはフランクで且つ

「アキラ ラッキー アキラッキー❤」

「さぁバトルだよ、2人でアキランデブーだよ❤」

と、自分の名前をもじった圧倒的なワードセンスでも他の追随を許さない、まさにアイドル的雰囲気を見せる彼女。

しかしその実、自分より格下相手を執拗に狙いバトルを挑んだり、自身の目的の為に他者を平気で利用したりと、陰湿かつ偏狭的な内面を持っているキャラクターなのでした。
その性格は彼女のゲーム展開にも色濃く反映されており、他者の願いを見通し罵倒することで、冷静な判断力を乱す戦法?を得意としています。

オープニングでは、可愛らしくピョンピョン飛び跳ねながら登場しますが、最後に一瞬不敵な笑み見せ水たまりを弾くシーンは、彼女のキャラクター性を上手く捉えたワンシーンでしたね。


ただ、自我が非常に強い故に情緒不安定でもある為、逆境に脆くすぐにキレたり言葉遣いも乱暴になるので、彼女の一挙手一投足は毎度シナリオ展開を非常に盛り上げてくれました。

なんと申し上げますか……好きなんですよねぇ、こういうキャラクター。
特に主人公やその周囲は基本的に倫理を弁えて善悪に左右されますので、そういう要素で一切ブレーキがかからないキャラクターは映えますしね。


後半にかけては、作中の彼女の台詞を引用すると

「うへへ……、へへ……。。。

 …………ねぇ…、笑えよおおおおぉぉっ!!!!!!!!!!!

 超絶可愛いアキラッキーがさぁ、こんな最終フェイスになっちまったんだよぉ!!

 見ろよほら、哀れだろうがよぉ…!?」

という因果応報な展開になってしまい、以降は噛ませ犬だったかのように登場を減らしましたが、次回では彼女の再起を願わずにいられません。

ですが、幸せになってほしいとか、杏子みたいに良い所を見せてほしいとかは全く思いません。
ただただブレずに、このままの【アキラッキー】でいてほしいです。


そういえば、放送終了時の提供での一枚で、よく見るとモブキャラの背に、アキラッキーが心霊写真の如く写り込んでいるものがありましたね。
あのモブキャラは、きっとその日はアキランデブー❤だったんでしょうね。
{/netabare}


【総評】

オリジナルアニメながら、非常に惹きつけるシナリオ展開を見せる作品でした。

ただ、オマージュですらなく「魔法少女まどか☆マギカのパクリだ」という見方になる方も、少なからずいるかもしれないですね。
どこかで拝見しましたが、ホント「ボクとWIXOSSして、無限少女になってよ。」っていうお話なので。

ですが、そのキャラクターやシナリオ構成はとても緻密に練られており、カードゲームには全く興味が無くてもストーリーにドップリとハマってしまうように作られている点は高評価。
見始めたら先が気になって止まらない、この吸引力は見事なものです。

加えて私はこのような鬱展開が好みな人間ですので、総じて楽しませてもらえ3ヶ月後も楽しみも増え、総じて見て良かったと思える作品でした。
まどマギを、キャラクター性ではなくシナリオとして好きな人には、是非ともオススメしたい一作です。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『蒼井 晶』声 - 赤﨑千夏さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『タマ』声 - 久野美咲さん


以下、どーでもいい願望なので〆ます。
{netabare}
さて、カード内の可愛らしいキャラクターが実際に動いて喋り、触れられないまでも交流が出来るという設定。

作品の内容とは裏腹に、こういう要素は実に夢がありますね。


私も是非、セレクターとなり「タマ」のカードを手に入れて、お友達になりたいものです。


……まさか、卑猥なことなぞ私は致しませんよ。

万が一そのような気持ちになったとしても、そもそも触れられないのですから。


いやっ…、でも触れることは出来ないまでも、見せることは出来るワケで………。。。


ふっ、今夜も眠れないぜ。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 52
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

カードアニメですか?いいえ鬱アニメです!

あらすじ

巷ではカードゲーム「WIXOSS」が
女子中高生の間で人気となっていた。

しかし、実はその中でも特別な「ルリグカード」を持つ者は
「セレクター」と呼ばれ、普通の人間には気づかれないフィールドで
カードバトルを繰り広げている。
そのバトルに勝ち続ければその胸に秘めた願いを叶えることが出来る
「夢限少女」になれるという都市伝説が信じられていた。

転校して以降、なかなか友達ができなかった中学生・小湊るう子は
友達作りのきっかけにしようと
「WIXOSS」のカードデッキを兄からもらうが、
その中にあったカードの中のルリグが動き、
声を発したことに彼女は驚く。

直後、るう子は同期生の紅林遊月から
いきなりセレクターバトルを挑まれる。
るう子は「タマ」と名づけたルリグとともに、
セレクターとして戦いに身を投じることになる



感想

僕は最初友達にカードの方を
薦められて買って遊んでから
アニメを見始めました。

最初はカードアニメだと思い
見始めたんですが
どうやら違うようですw

カードでバトルするシーンは
ほぼカットでダイジェストでお送りされますしね


最初の方から
なんか怖い雰囲気出してましたが
途中から鬱展開来ましたね
どこか、まどマギみたいな雰囲気ですね

謎の核心に近づくにつれ
どんどん暗くなっていきますね・・・
ネタバレになるんで詳しく書きませんが
どんどん鬱になっていく・・・
しかし回を重ねる毎にシリアス展開になって面白い。
ストーリー展開は予想外の連続で、久しぶりに続きが気になる。

でもマジでこの戦いは
何の救いも無いですよね・・・
やるメリットが何も無いですし

そして可愛いキャラがどんどん
黒い方向へ進んでいくのも個人的には好み。
OPを見ればわかる通り、カードバトルの作画は悪くないし、
そこで行われる心理的な揺さぶりも楽しい。

今後半に入ってるが、
ラストに向けて期待は高まる一方。
分割2クールって聞きましたが
もう終わりそうだし
どうなるのか期待したいと思います

ストーリー・キャラ・作画・声優、どれも文句の付けようがない。
(特に敵役のイカれた女の子とか、佐倉綾音のキャラは良かった)
内容が内容だけにマイナー作品で終わりそうだが・・・
僕は個人的には好みですね!



そして最終話まで見ましたが
なんていう終わり方ですか!
ちょっと続きが気になりますよ!

分割2クールって聞いていたので
決着つかないかもと思ってたんですが
あんなことになるとは…

早く2期を見てみたいですね
予告ではあきらっきーも
映っていたみたいなので
出番に期待したいです
楽しみです

これからどうゆう風に
展開していくのか楽しみですね

でもこれは2期と
1セットっぽいですから
ちょっと評価しずらいですね・・・
まぁこれ単体でも充分面白かったので
良かったです




ここからは本編のアニメでは
まったく紹介されていない
WIXOSSのゲームルールを
説明してみようと思います

隠しておくので
見たい人だけ見てください

{netabare}
ルールを簡単にいうと
デュエルマスターズ7割と
ヴァンガード3割といった感じかな?
詳しくは下に記してあります

【WIXOSSの一番の特長】
カードの裏面が2種類!これが一番の特長ですね。


白い背面を持つのは【ルリグデッキ】
⇒ルリグ、またはアーツです。
 枠も白いです。

黒い背面を持つのは【メインデッキ】
⇒シグニ、またはスペルです。
 枠も黒いです。

 ルリグデッキは最大10枚で構築されます。
 デッキとは呼んでいますがこちらはドローをするものではなく、
「相手に見せず、自分だけがいつでも見ることができるカード」です。

メインデッキは丁度40枚
(うちライフバーストは必ず20枚)で
構築されます。
「ランダムでドローしていくデッキ」です。
ルリグデッキによる自由度と、メインデッキによる運要素を使いこなし、
勝利を目指しましょう。

【勝利条件】
相手のライフクロス7枚を削り、とどめをさせば勝利!

簡単に言うと、8回攻撃を通せば勝利ということですね。
ルリグやシグニで攻撃していく度に、ライフクロスは削られていきます。
無防備になったルリグに、直接攻撃を与えれば勝利となります。
削られた(クラッシュされた)ライフクロスのカードは
一度チェックゾーンでチェックし、
エナゾーンに置かれるのもポイントです。
チェックゾーンに置かれたカードにバーストマークがあれば、
その効果を発揮することができます。逆転要素がここに!



【ターンの進行でのポイント】
詳しいターンの流れは、クイックスタートガイドをぜひ見てください!
ここではポイントを絞ってご紹介いたします!

<アップフェイズ>
カードをすべて縦にします!WIXOSSではカードの縦をアップ、
横をダウンと呼びます。

<エナフェイズ>
カードを表向きにして、“手札”か“場に居るシグニ”をエナゾーンに置きます。 スキップすることも出来ます。



<グロウフェイズ>
このフェイズが、WIXOSSならではのフェイズです!
自分のルリグデッキから、次のレベルのルリグに重ねることが出来ます。
ただし、レベルが大きくなるにつれ、
グロウにはグロウコストと呼ばれるコストが必要になってきます。
ここで必要なのが先ほど置いたエナですね!
コストは対応する色のカードをエナから
トラッシュに置くことで支払えます。
現状ルリグはレベル4までを用意しています。


<メインフェイズ>
いろんなことが出来ます!特殊な動作を除けば基本は、
「シグニの配置(いわゆる召喚)」「スペル使用」「アーツ使用」です。

■シグニの配置
シグニ配置にはコストは要りません。
ルリグのレベル以下であれば色も関係なく3体まで場に出せます。
ただし、場のレベル上限がルリグのレベル下に書かれている
”リミット“以下でなくてはいけません!

レベル4のルリグでも、リミットは11なので、
最大4、4、3という出し方しか出来ないということですね。
ルリグ自身の能力が強いほど、リミットが低くなっています。

■スペル使用
手札からスペルを唱えられます。スペルは使い切りの呪文で、
書いてある通りの効果を実行できます。
コストは左上に記されており、払い方はグロウと同じです。

■アーツ使用
ルリグデッキから“メインフェイズ”と
書かれたアーツを使用することができます。
こちらも使いきりで、コストの支払い方もスペルと同様です。
アーツには現状3種のタイミング“メインフェイズ”と
“アタックフェイズ”と、“スペルカットイン”があります。
メインフェイズは自分のメインフェイズのみ、
アタックフェイズ、スペルカットインは
相手のターンにも使えるタイミングがあります。

ルリグとアーツが合計最大10枚なので、
グロウ先とアーツの組み合わせが重要となってきますね。
戦略によっては、ルリグはレベル2までにし、
アーツを7枚入れるなども可能です!


<アタックフェイズ>
このフェイズはシグニ、ルリグのアタックができます。
順番はシグニ(最大3体)、その後ルリグです。
なので、4回のアタックが基本可能ということです!
WIXOSSにおいて、アタックに損はありません!
(※プレイングによります!)

■シグニのアタック
シグニのアタックはルリグに対して行います。
目の前に相手のシグニが居なければ、
ダメージを与えられます(クラッシュ)。

相手のシグニがいた場合、そのシグニにアタックをします。
その際、パワーが相手以上なら勝利し、
相手をバニッシュ(エナゾーンに送る)できます。
パワーが低くても、自身がバニッシュされることはありません。
破壊じゃないですよ、バニッシュ(エナゾーンに送る)です!


■ルリグのアタック
ルリグのアタックは、相手のシグニの有無にかかわらず通ります。
ただし、その際アタックされた側が手札から“ガード”と書かれたカードをトラッシュにおけば、そのアタックを無効化されます。
シグニのアタックはガードで無効化できないので注意です!



■クラッシュについて(ライフクロスへのダメージ)
シグニの直接アタックや、ルリグからのアタックが
ガードが出来なかったらライフクロスがクラッシュされますが、
それらはチェックゾーンを経てエナゾーンに置かれます。

チェックゾーンに置いたときに先ほど説明していた
“ライフバースト”があれば、
そのバーストのテキストを使うことが出来ます!


エナゾーンに山札から1枚置く効果や
カードを引いたり、相手シグニをダウンしたり、
手札に戻させたりするものもあります!逆転要素もたっぷりです。
バニッシュされたシグニや、クラッシュされたライフクロスによって、
エナがどんどんたまっていきます!

<ターンエンド>
アタックフェイズで勝利条件である、
ライフクロス0の状態でのアタックを通すことがなければ、
相手のターンに移ります。

以上がWIXOSSのルールの概要です!
どのグロウ先を用意すればよいのか、アーツの使い方や、
どんなライフバーストを入れるのか、何枚ガードを入れればよいのか。
多色にするならどんな構築がよいのか。
 
WIXOSSには無限のデッキの組み方とプレイングが存在しますが、
まだ始まったばかりでカードもそこまで出ていない
(というか基本人気で売ってないです)のでこれから
是非、自分のお気に入りのルリグやシグニを見つけて
楽しんでもらえれば幸いです!
~ {/netabare}

どうですか?
これを読んでWIXOSSに
興味を持ってくれる人が
増えてくれると嬉しいのですが

僕はカードの方を先に知り
アニメを見始めましたが
カードもアニメもどちらも面白いと思います♪

片方しか知らないとしたら
もう片方にも興味を持っていただきたいですね!
カードもアニメもどちらも
もっと有名になってほしいですね~!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 98
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「さぁ、闇のゲームの始まりだぜ!」+「女の子を曇らせる話」についての雑感

岡田磨里シリーズ構成、願いと破滅を天秤にかける暗黒カードバトルアニメ。
10月から2期が始まるので、今更ながら。
未完なので物語評価はつけてませんが、なんだかんだ好きでした。


【良い点】
①陰鬱な雰囲気
②キャラデザ
③OP
④アキラッキー赤崎

【少し残念な点】
①カードゲームのルール説明完全省略

【悪い点】
①設定の杜撰な扱い方


■本作の感想

設定の自己放棄を気にしさえしなければ、ダークファンタジーとしては比較的良くできていると思います。
特に、陰鬱な雰囲気の演出にかけては、同じ系統のまどマギよりも上手じゃないかと。

まず、マリー脚本の十八番、女の子のドロドロ描写。
香月の女友達連中の遊月への態度とか、膿んだ傷口のじくじく感みたいな陰湿さは、やっぱうまいなと感じます。
小説などで悪意の描写を中心にされるとストレス溜まって、だから湊かなえとか苦手なんですが、なぜか岡田さんのこういう路線はtrue tearsの頃から好きなんですよね……。
2次元だから生々しさが減衰するのか、それとも書き込みが甘いor意図的に甘くしてるのか、ぎりぎり耐えられてゾクゾクさせてくれる感じ。

続いて、作画の効果や背景、BGMによる雰囲気作り。
画面にノイズを乗せたり、劇伴とも言いづらいような重低音を流したりと、徹底して重苦しい方向に作品を持っていきます。
バトル空間が暗いのはもちろん、現実世界の行動範囲も高架下とか路地裏とか廃ビルとか、青空が見えた記憶がほとんどない……。
不協和音を派手に重ねたりはしないけど、終始どんより暗い、質量すら感じる陰鬱さでした。

そして何より、展開の救いのなさ。
自力では叶えづらい願い(遊月)はもちろんですが、ちょっとした妬み(晶)や努力すれば何とかなる願望(一衣)といった、些細な欲もゲームへの入り口になっているのが、とてもダークです。
まどマギみたいに大上段に構えた願いじゃないんですけどね。
日々のふとした情動のすぐ横に破滅が口を開けて待ってるというのは、なかなかのスリルと皮肉。
しかもキャラはアクが強いし、情報を小出しにして視聴意欲を繋いでくる。
結果、どんどん少女たちが負のスパイラルに取り込まれていく様を、こちらもハラハラしながら追い続ける羽目に。
その決着としての1期の最終回は、サイコサスペンス的な驚きもあり個人的には楽しめました。
最終的な評価は2クール目の結末によりますが、不合理と不条理が行き過ぎなければ、娯楽としては結構「あり」だという感想に落ち着きそう。
ただ、やっぱりハッピーエンドが好きなので、救いがあってほしいなぁ。


あとは細かいところをいくつか。
キャラデザ、非常に好みです。
るう子には、その消極的な性格もあって、情けない表情を見せられるたびに嗜虐的な劣情を掻き立てられました。
正直めっちゃ虐めてみたい←
新垣あやせ教信者にここまで言わせるのだからすごいよ!

OPもとてもかっこよく、久々にカラオケで歌いたい衝動に駆られました。
実際は難しいし高いしで歌えなかったんですけど……。
チェロの響き、歌声の震え、焦燥感を醸すメロディーと、OP映像・本編のシンクロも素晴らしい。

最後に、本作のアイドル?、アキラッキーの存在。
タッパー赤﨑、もとい、赤﨑千夏さんの熱演により、見事なゲスカワキャラになっていました。
終盤若干間延びしたのもアイドル不在のせいじゃないのかな。
提供でスタッフのおもちゃになるのもいいですが、2期は作中でも大暴れしてほしいものです。
さもなければ私のオモチャになってもらいまs(自主検閲)


■「女の子を曇らせる話」についての雑感
(まどマギ系?の作風についての、ほぼ個人的なメモ)

{netabare}
以下、はてブ界隈にかぶれた小賢しさがする上、長いくせに結論なんて出るはずない話です。
基本的には妄想乙で済まされるやつ。
それでもよくてお時間が余ってる方は、読んで感想など頂けると個人的にとても楽しいです。

{netabare}
作品自体の評価は別として、まどマギがここ数年を代表する作品であることは確実。
で、主観的には、WIXOSSはかなりまどマギっぽい。
WIXOSSはまどマギのパクリだとか言う気はないです、まどマギもきっと何かの「パクリ」だし。
けれど、まどマギ熱の残る2014年に世に出たことについては、少なくともその共時性、同時代性的なものは認められるべきだと思う。
「女の子を曇らせる話」が、エヴァ後のセカイ系みたいなムーブメントになっていくのか、アニメ史(なんてものが存在していいなら)的にもホットトピックたりうるかも。

といってもまどマギっぽいアニメって、WIXOSSと幻影ヲ駆ケル太陽ぐらいしか思いつかない。
しかもWIXOSS終わってないし、ヲケルは3話切りしてろくに覚えてすらないという。
やっぱ資料がそもそも足りない、チラ裏未満の自己満メモで終わりますねコレ。
まぁでもとりあえず、まどかとWIXOSSの共通点をてきとうに列挙。
 ①不幸の連続
 ②不幸に襲われるのが美少女
 ③不幸の原因は、外部的・潜在的なシステム
 ④でも原因との接触段階において、美少女側にも「自己責任」あり
 ⑤主人公が求めるのはシステムの刷新(WIXOSSについては、1期段階でのはなし)
 ⑥願いの獲得=自己の確立
あとアニメの作り方として、
 ⑦中盤で明かされる驚愕の真実
 ⑧考察の出来る作り
 ⑨ただし設定は意外とゆるゆる、もしくは勢いで乗り越えるタイプ

①鬱展開となるとリヴァイアス、そこ僕、ぼくらのとかあるし、エヴァなんかキャラを追い詰める展開の筆頭だし、不幸の連続自体が革新的なわけじゃない。
ただ、次々に新たな試練が降りかかるというよりは、最初にシステムに組み込まれてしまった時点から芋づる式に不幸が連鎖するという、アリジゴク的な容赦のなさは先達との違いではあると思う。
印象論としては、「負のご都合主義」と呼ばれかねないくらい主人公たちへの攻撃性が設定に備わっているように感じる。

②登場人物が美少女ってのは、解釈しづらい。
美少女動物園とか百合ものが増えてる流れの上にあるのか?
美少女を傷つけると喜ぶ、(主に)男性の嗜虐性を刺激するため?
そもそも魔法少女ジャンルの派生形だから?

③ディストピアもの的な発想、なのでしょうか?
構造主義とか脱構築とかポストモダンな匂いもするんだけど、詳しくないからわからない。
でもこういうの、アニメだと発祥はどこなんだろう?

④「自己責任」はキーワードだと思ってます。
鬱アニメの先駆者たちは、不幸に陥るキャラへの共感とか同情を引き起こして、そこから救われるカタルシスを狙いにしてる部分がある。
でもQBさんとか、言ってることは合理的で、契約内容を確かめなかった魔法少女たちにも責任はある。
夢限少女たちも、暗い感情とか自己の努力不足を発端とした願いでもあって、なおかつ契約書読まずにホイホイ契約しちゃってるし。
悲劇のヒロインに感情移入したくても理性が邪魔をして、客観的にその行く末を見守るしかない、みたいな焦燥感も、ある種の魅力かもしれません。
自己責任論=個人主義のイメージなので、ワンピース的マイルドヤンキー的な仲間意識と対極をなしてるように思えて、かなり興味深い。

⑤不条理なシステムの破壊はSF的にはもはや古典だし、そもそも抵抗権の発想。
ただまどマギの場合、自己犠牲でシステム自体は存続するけど、その性質を変えるというのは若干異質だったのかも(元ネタの有無は知らない)。
そこにセンスオブワンダーを感じるか否か、自己犠牲を良しとするか否かで、作品の好みも左右されそう。
一旦はそれがキャンセルされたWIXOSSの着地点はどこなのか、私気になります。
キャンセルの要因が個人間の不信ってのも、考察のネタとしては面白いかも。

⑥エヴァ的なアイデンティティ論はやり尽されてるとは思うけど、やっぱり願いの獲得が自己の確立に思えてしょうがないです。

⑦は、アニメとか漫画のヒットの必要条件として確立されてきた感がある。
キャラを記号的にして掘り下げを薄くしてでも、ショッキングな展開を優先して視聴者を確保する方法論。
⑧も、ついたお客を離さないために必要な要素。
両方とも、2chとかtwitterとかニコ動の出現で重要性を増した面はあるはず。

⑨各話のインパクト重視、引きが重要なタイプなので、設定や整合性重視の人には粗が目立つ作りに見える。
勢いと緻密さはトレードオフではない気もするけど、そこまで求めるのは野暮なのかもしれません。
WIXOSSに関してはマリーさんのせいという説も濃厚。
あの人、かなり行き当たりばったりで設定考えてるんじゃ……?
{/netabare}

長々牽強付会に書いたけど、やはり結論なんてものはないです。
勝手にラベリングした「女の子を曇らせる話」、要はまどマギフォロワー的な作品が今後増えるのか消えるのか、そのあたりも含めて、WIXOSSの二期を楽しみにしています、ということで。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

83.0 2 嫉妬で鬱展開なアニメランキング2位
Re:ゼロから始める異世界生活(第2期)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (690)
3176人が棚に入れました
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。​

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、赤﨑千夏、中村悠一、井口裕香、堀江由衣、堀内賢雄、植田佳奈、江口拓也、田村ゆかり、藤原啓治、能登麻美子、松岡禎丞、天﨑滉平
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「観終わった」でいいのか?

4話までの感想{netabare}
これ面白い?
1期の王都編、特に王候補を相手にした1度目の交渉が失敗に終わったのは、スバルが自分のことばかりで周囲に無関心だったせいだと解釈してるのだが。
それを反省して周囲に気を配るようになって「成長したなぁ」ってのが1期の話だと思ったら、今期3話エキドナ相手に再び無関心な対応をして「あれ?」。
そして4話、とっくに吹っ切れたことだと思ったらまだそんなところなの?とビックリ。
元の世界に帰りたいとか今まで一言も言ってないのにこんなん見せられてもちょっと…。
同期の“ムヒョとロージー二期”と似たような展開・成長したと思ったら前に戻っちゃった感じの展開で正直困惑。
主人公がクズなのは構わないんだ、“鉄のラインバレル”や“リヴィジョンズ”だって平気で観れる。
けど、成長したと思わせて成長してないのはどうにも…。{/netabare}

5話感想{netabare}
目的って何だっけ?
エミリアを王様にする?魔女教を撃退する?グゼのトモガラに存在を食われた(“灼眼のシャナ”ネタ)レムを取り戻す?
「聖域からの脱出」がこれらのどれにも繋がってない感じ、ゲームでいえば寄り道イベントみたい、どうでもいいことにグダグダ時間を割いてるだけのような…。
そのうちどうせ繋がるんだろうけど、意図して勝ち得たのではなく偶然舞い込んできただけにしかならなそうでなんか全然ワクワクしない。
まぁ死亡ルートをどう回避するかがこの作品のウリだろうし、現段階は死亡ルートの説明シーンってことなのかな?{/netabare}

6話感想{netabare}
えええ、そんなん?
死に戻りがウリの作品だし5話までは一周目の話で2周目以降違った側面を見せるのだろう、ということで気にしてなかったんだけど…あれ?
具体的には4話のスバルが両親と対面する話。
1周目は薄ら寒い「よかった話」の体だったけど、2周目以降はガラっと態度が変わってスバルは知りたくもない両親の真実を叩きつけられるんだろう、と思ってたんだけど…。
セーブポイントがそれより後ろになってやんのw
あっれー?
さ、作者やスタッフはあれをよかった話だと思ってるってこと?
まぁ、うん、確かSAO2期のマザーズロザリオ編だかその前になるんだか、アスナが母親と和解するシーンも「それでいいの?」と思ったモンで、そういうものなんですかね。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
多分私が見方を把握してないんだと思うけど…。
今後「解決編」があるんだろうという前提で、解決編が始まれば面白いんじゃね?と耐えてる状態。
現段階はは解決編に向けての前フリ・ヒント出しなのだろう、と思って見ていて、「早く解決編始まらないかなぁ」って気持ちが先走ってあんまり面白くない。

ロードマップが見えないというか、主人公がなにがしたいのか分からない。
問題Aがあってそれを解決しようと行動すると別の問題Bが発生して、じゃあ問題Bを解決しようと行動すると問題Cが発生して、じゃあ問題Cを解決しようとすると…というのが繰り返され、そもそも問題Aはどうなったん?がおざなりになってる印象。
途中の問題が何も解決してないのがこれまた辛い。
桶屋を儲けさせようと思ったらネズミが居ない、ネズミを増やそうと思ったらネコが邪魔、ネコを狩る三味線屋を増やそうと思ったら風が吹かない、よし風を吹かそう、みたいな。
「で、桶屋はどうなったん?」とか「桶屋がネズミ対策するんじゃね?」とか「目を患った人が増えた段階でネコを繁殖する業者が現れるんじゃね?(減るどころか増えるんじゃね?)」とか、色々気になって物語に入っていけない。
また、次から次に「問題」が発生するせいで試せることが多すぎる、そのせいで行き詰まり感・手詰まり感が無い。
「やれることは全てやった、なのに解決できない、一体どうしたら…」ってトコまで追い込まれたところで「たった一つの冴えたやり方」を閃く系の話ではない?
そうでなくてはならないとは言わないが、やっぱり盛り上がりに欠ける様な?
あと個々の問題ごとの因果関係も希薄で、問題解決に向けたカズマの行動も目先のことばかり。
顕著なのはキーパーソンに対する質問の内容で「え、今そこ?もっと聞くことあるんじゃ?」というのばかり。
具体的にはロズワールへの質問にはベアトリスのことだけ、エキドナを通して折角会えたダフネへの質問は大兎のことだけで、本来の目的って何だっけ?と話の筋を忘れかける。
ぶっちゃけウサギが発生するのは絶対確実なの?まずそこから分からないw

まぁ解決編では個々の問題が一本の線に繋がってピタゴラスイッチ的にポンポンと片付くんだろう、きっとそう。
但しそれでもイヤ~な予感がして…ガーフをどうやって味方につけるのか?は「解決すべき問題」だと思ったら、最新話で都合よく協力することに「なってくれた」。
あくまで魔女(ないし魔女教)を嫌ってるだけでソイツとは敵対関係であると示せばいいってのは理屈では分かるけど、結局それは都合よく魔女が現れてくれたお陰なだけでカズマの閃きや行動の結果ではない。
向こうから答えを摺り合せて来てくれたというか棚ボタというか…世界が勝手に正解を用意してくれた感じ。
これが続くようだとちとキツいかも。

一方で、前回オットーが死んだ時点で「くそう、また死に戻りしなきゃなんねーじゃねーか」と怒ればいいのにそうではなく、ウサギに食われてギャーギャー。
見せるトコロ違うんじゃね?そんなにヒッチコックの“鳥”が好きなの?と思ったら、最新話で残機数を気にしてる描写があって納得、そういや前期も死に戻りの回数気にしてたっけか。
後付け臭いけどねー、それでもいいのでこんな感じで納得のできる顛末にして欲しいトコロ、頼むよマジで…。


それはそうとキャラデザに坂Q使ったのかよ~く分かる最新話でした。
前からソレっぽい気は感じてたけど、3人中2人ねぇ…ふーん。
因みにこの作品を面白くない人はなにが面白いのか教えて欲しいという意見があったので、同じ坂Q繋がりで“ゾイドジェネシス”なんてどうでしょ?
意地悪とか腹が立ったとかじゃなくてね。
主人公に一番果たしたい目的があって、それとは別の目的が発生して、さぁどうしよう?と逡巡する話とかあるよ。
但しそれ見るんだったらその前に“機甲界ガリアン”を見ておくともっと面白いんだけど…ハードル高いかな?{/netabare}

11話までの感想{netabare}
ネームドキャラの誰かが死ぬたび「あーハイハイ死に戻り確定ね」と思ってしまうし、レムの件からセーブポイントが変わったらヤバいので「早く死なないとアカンちゃうん?」と主人公のモタモタっぷりに違和感。
更にはいちいち激高するのがウザいなぁと思ってたら11話でロズから「驚きはある、義憤はある。けど悲しみは無い」って…いや、そこが描けてないなぁって思ってたのだけど…。
セリフで「そういうこと」だと強引に説き伏せようとしてるみたいで、う~ん。
ってか数話前までは「死に戻りの回数を気にしてた」として納得してたのに「エキドナに残機数無限だと教えてもらった」ことから何も変わってない。
死ぬ時いつも酷い目に遭わせることで「時の歌奏でるのとは訳が違うんだぜ、死に戻りも楽じゃないんだぜ」というのを強調してるキライは感じるが、如何せんウザい。
ってかこれ続けられると「痛い思いをして死ぬのはこりごりでゴザルよニンニン」ってことで怒ってるみたい。
ってかそれこそ主人公に言わせればいいじゃない、「あーまた戻んなきゃいけなくなった、面倒くせぇ」とかさ。
なんか…描写が押し付けがましい。{/netabare}

評価は後半へ持ち越し{netabare}
一応ここまでの感想としては、何ができて何ができなくて、何が解決すべき問題なのか分からない。
全体が「わからない」ものを何処が分からないのか説明するのって難しいのだけど、例えば大ウサギは退治する必要性はあるの?それともいつの間にか解決してる?それすら分からない、そんな感じ。
よく「絶望が絶望が」と聞くけど、やれることがまだ沢山あって(可能性がありすぎて「○○すればいいじゃん」とさえ言えない)手詰まりを感じないので絶望を感じない。
もし絶望感があるとすればサレンダーできないになるけど、そのためには「エミリアなんてどうでもいい」って心境に至らなければならず、果たしてそれは選択できるかね??作者が。
これ言うと自己啓発本みたいでアレなんだけど、壮大な目標あったとしてもそれに向かう実現しやすい小目標を立てて一歩一歩達成をしてくようにしないと途中で挫ける。
前進した感じがしない、と言ってもいいだろう。
これは正にそれ、いやぁ参ったね。
更に危惧するのは目標に含まれてなかったのに、他の目標を達成してるウチに都合よく解決できちゃう「瓢箪から駒」系。
それ自体は上手く描けば“はめふら”みたいに面白くなるけど、「都合の良さ加減」は一歩間違えるとご都合主義がキツくなるので塩梅が難しい。
なんかこれにはそれを踏み外してしまいような危なっかしさを感じる、実際どうなるかは続きをやってくれないことにはナンともだけど。
とりあえず魔女のお茶会?あれは“イセスマ”の神様の茶の間と同じであんまやらん方がいいと思う。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

残機99のバルスと七人の魔女。

スバルが少しずつ手がかりを集めながらああでもないこうでもないと試行錯誤するところは相変わらず。

ラムもレムも好きだけど、エミリア推し
パックとレムがいないとこの作品の癒し成分がだいぶ失われますね。

分割2クールの前半が終わっただけなので、まだまだこれから
回を追うごとに真相が解明されるどころか、謎がどんどん増えていくばかりで前半を見終えても謎だらけのままだけどとても面白かった

{netabare}
まるでアドベンチャーゲームだ
ゲームオーバーになったから違う選択肢を選んでみたら
今度は新たな事実の判明とともに新たな脅威が発覚する。
その新たな事実を頼りに違う行動を起こしたらまた違う問題が判明する。
こうやって視聴者はスバルの目を通して、実は一歩間違えばいつでもゲームオーバーになるような火薬庫の中に放り込まれているということに気づく
一期から続く面白いポイントだと思う。

1クールつかってフラグ埋めだけ進んで実は何も解決していない、
実際には何も進んでいなくても、確実に解決には向かっているのだとは思いますが
登場人物も七つの大罪の魔女が一気に出てきてそれぞれ思惑が違って、頭ぐちゃぐちゃ
それぞれのキャラクターには隠し持った力とか事情とか色々あって、それがスバルを通して断片的に、少しずつしか開示されていかないから疑問点はどんどん増えていく。
それを面白いととらえるか、モヤモヤしてストレスととらえるかで評価分かれそう。

スバルは今までの事件を解決する過程で、自分が死ぬことを前提とした動きをすることが何度かありました。
しかし、エキドナに会い、死に戻りの回数制限が恐らくないことを知ったスバルはその傾向がさらに顕著になりました。
そんなスバルに対し、スバルが死んだあとも世界は続く。
残された人たちがスバルの死をどう思うのか考えてという色欲の魔女からのメッセージはマンネリ打破という意味でもいいスパイスになったと思う。

ロズワールはスバルの様子を見て「ラムが死んだのにそんなに悲しんでいないように見える」というコメント。
スバルはやり直し前提でも仲間の死を避けようと奮闘していますが、やはりどこかに「どうせやり直すのだから」という気持ちがあるのでしょうね。
後半では恐らく「死に戻り前提からの脱却」が一つの鍵になると思われます。

よくウザいウザい言われるスバルですが、確かにウザいところは結構ありますね。
大事な人を助けるために一生懸命なのは好感が持てますが、スバルの悪いところは、大事な人を助けることに一生懸命になりだすと、周りが見えなくなるところ。
結構無関係な人にも当たり散らすので、そこがスバルの残念なところです。

「うるさいバルス、少し黙ってろよ」って私なら絶対そう言って喧嘩になるだろうな
でもラムが私のかわりにバルスを罵倒してくれるのでかなりスカッとします。
いいぞ、もっとやれ!
※私は別にスバルが嫌いなわけではありません

{/netabare}

重要そうなことの自分用メモ、まとめ
※2期は新キャラ多すぎて後半戦が始まる頃に忘れていそうなので、自分用のまとめと勝手に印象や考察を書いてます。

{netabare}
ベアトリス エキドナによって作られた精霊。書庫を守っている。開放されたい。もしくは殺してくれる人を待っている。待ち人が誰なのかは定められてない?
ガーフィール 死に戻りするたびにスバルへの友好度や行動が大きく変化する沸点低い獣人。フレデリカの弟。
スバルの指摘通り、何か怒るには条件があるのでしょうね。

スバルが聖域の開放のために積極的に動いている時は敵対的になり、聖域の開放がうまくいってない状況では友好的なようです。
それ以外にもあるかもしれませんが。
ということは、聖域を開放させようとしているのはフェイクで、実は開放を阻止したいという事です。
外に出たいというのは嘘ということでしょうか?
中に留まりたい理由があるのか、それとも外に出るのが嫌なのか。
外に出るつもりがないのなら、どうして聖域の開放をさせようとするフリをする必要があるのでしょうか?
そのへんは後半で明らかになるのでしょう

ロズワール 死に戻りのことを知ってる。スバルを覚醒させるため?エルザに屋敷を襲撃するよう依頼。こちらは自分がこの世界線で犠牲になろうが、別の世界線の自分が野望を果たせれば良いというかなりイカレた思想を持っていることが判明。
どうせやり直すなら終わった世界線は捨て駒のような動きをするスバルとはある意味似たもの同士。
この立ち位置はいかにも最終的に対立するポジションだけど、どうなることやら。

リューズ 大量にクローンがいる。なんかの魔女と関係がある(詳細忘れた)スバルの命令にも従う。
クローン最初の4体は特別な存在だと思われます。
「明日以降に同じ質問をもう一度わしにしてくれ」というリューズのセリフの意味するところは、
たぶん、自分ではない別の最初の4体のうちの誰かに同じ質問をすれば何か重要な手がかりが得られるという暗示。
ということは、その4体はそれぞれ別の自我を持っているということになるのではないでしょうか?
たぶん、この聖域編の特別な鍵の一つなんでしょう

魔女因子 ベテルギウスを殺したことでスバルに怠惰の魔女因子が移動?そもそも魔女因子ってなに? たぶん最重要ワード

クルシュとレム 記憶喪失状態。 レムはさらにスバル以外の全員から存在を忘れられている。スバルにだけきかない理由は魔女因子のせいかな?

ペトラ 新人メイド。たぶんこの先も何度も何度も犠牲になりそうなかわいそうなポジションの子。

フレデリカ 先輩メイド。ガーフィールの姉。一人で味方守るために戦いそうなイメージのキャラ

パック 何故か聖域に来る前から姿を消す。貴重な癒し枠。早く戻ってきて。

魔女の皆さん。
とりあえず現時点では人知を超えた存在なので戦うとかなさそうだけど
シリーズが続けばいずれ戦うこともあるのでしょうか?

嫉妬の魔女サテラ 魔女教徒が信奉している魔女とは彼女のこと。他の魔女たちを滅ぼした。エミリアに外見が似てる?スバルに死に戻りの能力を与えた?なんかやばい影をばら撒く。スバルを溺愛している?
エミリアとなんらかの関係はあるとおもう

強欲の魔女エキドナ 知識欲の権化。白髪で黒ずくめの美少女。
ベアトリスの生みの親。 ロズワールはエキドナと深い関係があるみたい
知識欲を満たすためにはどんな犠牲でもいとわない。嘘はつかないけど、あえて言わずに隠す。
たぶんスバルを何かと利用してくるだろうけど、敵対はしなさそう。

憤怒の魔女ミネルヴァ 金髪サイドポニテ 癒しの力を持ち、傷ついた人を見つけると治療する。争いや痛みをなくしたい。
何をそんなにイライラしているのか不明。ツンデレ?
暴走して失敗した後、優しくされて味方になっちゃう感じのキャラ

暴食の魔女ダフネ アイアンメイデンのような状態になってるかなりヤバそうな魔女。 常に猛烈な飢餓状態であり、食欲を満たすため??、白鯨や多兎?や黒蛇の三大魔獣を生み出す。スバルには一応協力的?
エキドナは、触れるな、拘束を解くな、目を見るなと警告していた。
どうみてもそのうち誰かが拘束を解いてえらいことになるフラグが立ってる。

傲慢の魔女テュフォン ロリ。純粋無垢な少女だけど、悪人を断罪することがすべてで、良心の呵責とかなさそう。こういうのが一番ヤバいやつ。
悪人だと痛みを感じる。罪の意識があると身体をバラバラにされる。
こういう人は大抵ラスボスのちょっと前に出てくる四天王。
敵に回るフラグが立ちまくってますね

怠惰の魔女セクメト いつもけだるげに寝転がっている人。ペテルギウスは彼女の魔女因子を持っていた? 
こういう人は、不真面目そうに見えて実はまとも。
スバルの協力者になるかも。暴走とかしなさそう。

色欲の魔女カーミラ ピンクの髪で純白の巫女様のような衣装。
彼女の姿は相手が見たいと思っている者の姿に見える能力がある。
さらに、見とれると呼吸も忘れて死んでしまうのだとか。
いかにも魔女って感じの能力。スバルも一回くらい死ぬパターンあるかも。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 35
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

前半は話がほんとに進まない

魔女たち(主にエキドナ)やガーフィールとその姉フレデリカが登場して、エミリアやスバルが聖域で試練をしている間に策略がっていうのをずっと繰り返しているだけでちっとも話が進まない。

凄くモヤモヤして続きが気になる終わり方をしたのみ。

{netabare}ロズワールは本当に胸糞悪い奴っていうとだけはわかる。死んだと思われていたけど、死んでいなかったエルザを屋敷に送り込む。次どう対処していくのか。そして、ベアトリスが実は死にたがり。{/netabare}


OP
Realize 鈴木このみ
ED
Memento nonoc

今期も鈴木このみのOPでテンション爆上げ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第26話 それぞれの誓い
幾多の死を繰り返しながら、ついに白鯨の討伐を成功に導き、暗躍する魔女教大罪司教「怠惰」担当ペテルギウス・ロマネコンティを打ち破ったスバル。辛い決別を乗り越え、ようやく最愛の少女・エミリアとの再会を果たしたのも束の間、スバルはこの世界からレムの存在が消え去ってしまっていることを知る。死のループの中で白鯨に襲われたときに起きた《存在の消失》。白鯨を倒した今、起こり得るはずのない事態がスバルたちを襲う。

第27話 次なる場所
クルシュとの話し合いを終え、ロズワールに事態の報告と相談を行うため、アーラム村へと帰ってきたスバルたち。しかし、アーラム村に人影はなく、どうやら魔女教徒の襲撃に備えて、ラムと共に「聖域」へと避難した村人たちがまだ戻ってきていないらしい。「聖域」の情報を集めるため、ロズワールの屋敷にやってきたスバルたちを出迎えたのは、過去にロズワールの屋敷でメイドとして働いていたフレデリカという女性だった。

第28話 待ちかねた再会
「聖域」へと向かう途中、意図せずして魔女の茶会に招かれてしまったスバルは、自らを「強欲の魔女」と名乗る少女・エキドナと出会う。警戒するスバルに対して、エキドナはお茶が冷める前に早く席について欲しいと告げる。エキドナとの会話を終え、どうにか外に出ることができたスバルが目にしたものは、ぼろぼろになって地面に倒れているオットーの姿だった。事態を飲み込む暇もなく、スバルは何者かの襲撃を受ける。

第29話 親子
それは見慣れたはずのいつもの部屋のはずだった。しかし、ずっと暮らしてきたはずの自室にも関わらず、どこかつきまとう違和感。言いようのない焦燥感に駆られるスバルだったが、そんな不安は父親である菜月賢一の腕挫十字固めによって吹き飛ばれてしまう。悶絶するスバルだったが、負けじと反撃し、プロレス技の応酬が繰り返される中、母親の菜月菜穂子がそろそろお腹が空いたから、朝ご飯が食べたいとやって来る。

第30話 踏み出した一歩
もう戻ることのできない場所。どれだけたくさんのものを与えられていたのかを改めて知ったスバルだったが、もう何も返すことはできない。やらなければならないことを全て思い出したスバルは、賢一、そして菜穂子と別れ、学校へと向かう。意を決して教室の扉を開けると、そこには制服姿のエキドナがスバルを待っていた。思ったよりずいぶんと早く着いたと話すエキドナに対して、スバルは制服姿がよく似合っていると返す。

第31話 少女の福音
ロズワールの屋敷でスバルを襲ったエルザの凶刃。命を奪われてしまったスバルは墓所の中で目を覚ます。過去と向き合うという一つ目の試練を突破した直後へと戻ったスバルは、最初に目覚めたときと同じように横たわるエミリアを抱き起こし、リューズたちの元へ戻る。そこでスバルは自分が試練を突破したことを話し、エミリアの代わって残りの試練に挑んではどうかと提案するが、その提案はガーフィールによって反対されてしまう。

第32話 ユージン
例え終わる世界であってもレムだけは傷つけさせないとドアに手をかけたスバル。しかし目の前に広がったのはベアトリスがいる禁書庫だった。エルザの襲撃に対して沈黙を貫いていたベアトリスに間一髪というところで命を救われたスバル。しかしスバルはベアトリスになぜ皆が殺されてしまう前に助けてくれなかったのかと叫ぶ。口論しながら揉み合いになるスバルとベアトリス。そんな中、見覚えのある一冊の本がスバルの視界に入る。

第33話 命の価値
ガーフィールに捕まり、監禁されていたスバルを救い出したオットー。エミリアが試練に挑んでいる間、ガーフィールは墓所を離れることができない。今こそ結界の外に逃げるチャンスだと言うオットーに対して否定的なスバル。しかし、ラムが協力者として力を貸してくれることを知り、さらにラムのスバルへの手助けがロズワールからの指示だったことを聞かされたスバルは、逃げることを一旦止めて、ロズワールの元へ向かう。

第34話 らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー
兎の姿をした得体の知れない何かの群れに食い殺されてしまったスバル。半狂乱で目を覚まし、横たわるエミリアの傍で硬い石の床に額を何度も打ちつけるうちに、スバルは再び魔女の茶会へと招かれる。そこでスバルはエキドナに今まで口にしたくとも決して話すことの出来なかった死に戻りの能力を語る。スバルの話を聞き終えたエキドナは、スバルに力を与え、苦難を歩ませた存在である嫉妬の魔女について話し始める。

第35話 地獄なら知っている
墓所から外に出たスバルが目にしたものは、辺り一面を覆い尽くす黒い影だった。突如として現れた嫉妬の魔女によって、何もかもが黒く飲み込まれていく。スバルは駆けつけたガーフィールによってどうにか難を逃れるが、嫉妬の魔女は執拗にスバルたちの後を追う。自らを囮に使えと言うスバルを遮って、追いかけてきた嫉妬の魔女を迎え撃つガーフィール。しかし、嫉妬の魔女が相手では為す術もなく、黒い影は全てを飲み込んでしまう。

第36話 死の味
ロズワールの屋敷でいったい何が起きているのか。事態を見極め、対処法を見つけるため、ロズワールの屋敷へと戻ったスバル。エルザの襲撃に備えて、フレデリカたちをアーラム村に避難させたスバルは、ベアトリスのいる禁書庫へ向かう。スバルはベアトリスを禁書庫から連れ出そうとするが、ベアトリスの願いはスバルの思惑とは別にところにあり、会話は平行線を辿る。そして入れるはずのない禁書庫にエルザが姿を現す。

第37話 魔女たちの茶会
墓所で目を覚ましたスバルは横たわるエミリアを見て、エミリアだけでなく、聖域やロズワールの屋敷を襲う脅威の全てを退け、誰も彼も皆を救ってみせると決意を新たにする。ロズワールは、自らの目的を果たすためなら、スバルの力を使って無理やりにでもやり直しをする覚悟を持って行動している。果たして何がロズワールにそこまでさせるのか。様々な謎への答えを求めて、スバルは再びエキドナの元へと向かう。

第38話 泣きたくなる音
二つ目の試練の中で様々な出来事を垣間見たスバル。擦り切れてしまいそうになったスバルを動かしたのは、スバルのことを誰よりも愛してくれて、そして誰よりも厳しい人だった。目を覚ましたスバルは、力を貸そうと手を差し伸べるエキドナに、その手を取ることはないと告げる。そのとき闇のヴェールを纏った嫉妬の魔女が姿を現し、彼女もまたスバルに手を差し伸べる。その手を拒絶したスバルは誰の手も借りず自らの力だけで全てを解決すると叫ぶ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

67.0 3 嫉妬で鬱展開なアニメランキング3位
遊戯王デュエルモンスターズGX(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (198)
929人が棚に入れました
主人公・遊城十代(ゆうき・じゅうだい)は、デュエル・アカデミア実技試験会場に向かう途中で伝説のデュエリスト・武藤遊戯と出会う。
彼から「ハネクリボー」のカードを譲り受けたことから強い憧れを抱いていく。彼の様なデュエリストになるために、E・HERO(エレメンタルヒーロー)を駆使しながらデュエルを繰り広げる。

声優・キャラクター
KENN、小林沙苗、鈴木真仁、松野太紀、石田彰、下崎紘史、清水宏、龍田直樹
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

GX楽しかったなあ

アニメ遊戯王シリーズ2作目。
2004年10月から2008年3月まで放送。全180話。
ハネクリボーが可愛すぎたw

リアルタイムで一部視聴しており、何年か経ってから全話視聴しました。それももうだいぶ前になってしまいますが。

1年だけの予定で始まったためか最初の設定もかなりシンプルで、予算もそれほど潤沢でないことも作画からわかります。でも私は好き。
遊戯王シリーズらしく、個性の強いキャラクターたち、デュエルありきのストーリー、熱血かつカオスな展開がある意味見物で、良い話もあればシュールな話もあって、良くも悪くもバラエティに富んでいます。
そういうのを突っ込みながら見るのが好きな人にはオススメできるかもw

1話完結が多く毎回のデュエルもスピーディーに展開し、カードゲームに詳しくない私にも見やすい構成でした。

{netabare}
まあね、いきなり3期で鬱展開に突入したり、スペースザウルスとか、俺とユベルの魂を融合とか、なんかもう色々訳がわからないし突っ込み出したらキリないしw
一年目でメインにいたはずのキャラクターが一時期本当に消えていたりとか、異世界で行方不明になったキャラ放置とか、良いのかこれ…?みたいな所も多いんですけどもw

あんなハチャメチャな展開や鬱を挟んで、それを糧にしたキャラクターの高校三年間の「成長」と、「それでもやっぱりデュエルは楽しい」というテーマが一貫していたと感じられるのが凄いなと。

「デュエルが誰とでも楽しいわけじゃないことを知った。時に重大な責任が伴うことも知った。それを引き受ける覚悟を持つのが大人になるということで、でも忘れちゃいけないことがある」
十代のこの言葉は本作で一貫したことを端的に捉えています。

エドが割と早くからこの視点を持ってプロやってた気がする。エドは基本大人として描写されていて、4期で万丈目にプロのなんたるかを教えたのもエド。「デュエルの力を信じないのならデュエル番組なんかやめろ!」「今はお前を支えてくれた人たちに応えてやれ」とか、名台詞でした。製作側の考えとして「大人はどうあるべきか」はきっと変わってないんですね。

1年目から全部好きですが、印象的なのはそれまでの展開を総括して纏め上げた4年目でした。
1期メンバーはリアルの視聴者の目線に近く、社会へ出て行くことの不安や恐怖は共感しやすい部分でした。ラスボスのダークネスをその不安感の象徴として描いたのは、学園ものの幕を閉じるのに相応しい展開だったと思います。

今回、遊戯とのラストデュエルを見直してみたのですが、クロス要素として本当によくできていますね。尊敬する先達からの激励ってイイよね!
遊戯も十代も株を落とすような描写は皆無。デュエルでも二人の象徴的なカードはほぼ登場したんじゃないかな。モンスターだけでなく魔法・罠も記憶に鮮明なものは出揃っていたと思います。個人的には超融合が燃えました。
決着をつけなかったのは製作側の配慮でもあったと思いますが、何よりも勝敗が決まらないからこそのロマンだなあと思ってますw
そして最後の「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ」が最高でした。


余談ですけど、個人的には作画班の成長ぶりも結構楽しかったですね。
何かと批判されがちな韓国作画なんですけど、三年半の放映で順調に上手くなっていって、三年目頃には手の早いスタッフと上手いスタッフで安定した4班くらいのローテーションを組んでいたのを良く覚えています。
欲を言えば日本作画で見たいと思ったこともあるのですが、ここで育った作画スタッフにはそれ以降のシリーズで活躍している人もいて、それも結果としては良いことだったのかなと。
本当に余談なんですけどw
{/netabare}(2017.5.29)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

前作よりも明るい雰囲気でこっちの方が好きかな?

アニメ作品『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の世界観を継承した『遊☆戯☆王』の新シリーズですね
原作漫画『遊☆戯☆王』の連載終了後に
制作された完全オリジナル作品である

主人公は原作の武藤遊戯から遊城十代に変更、
基本設定も一新された。
ただし舞台は『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』と
同世界であり、前作の登場人物も数名登場している。

あらすじ
主人公・遊城十代(ゆうき・じゅうだい)は、
デュエル・アカデミア実技試験会場に向かう途中で
伝説のデュエリスト・武藤遊戯と出会う。
彼から「ハネクリボー」のカードを譲り受けたことから
強い憧れを抱いていく。
彼の様なデュエリストになるために、
E・HERO(エレメンタルヒーロー)を駆使しながら
デュエルを繰り広げる。

本作は、孤島に設立された寄宿制のデュエリスト養成学校デュエル・アカデミアという学園を舞台に、
学生達が一流のデュエリスト目指して
切磋琢磨していく物語である。



前作の遊戯王に比べ
前半はコメディ要素が強めで明るい感じですね
後半になってくると結構重い展開が増えますけど

あと実際の遊戯王の環境じゃ弱く見えるカードでも
このアニメはそんな弱カードでも強く魅せてくれるような
シチュエーションが多々あるので
デュエルを見るのが楽しかった

前作は一戦一戦、プレイヤーが互いの主義主張を
デュエルを通して訴える為、
話数が結構かかっていたのですが、
今回はそういったケースがボス級相手の時のみで、
大体が普通にデュエルをするだけ(敵役が相手でもそう)
なので基本的に一話完結か前後編しかありません。

なので、様々なデッキを観ることができ、
これはカード初心者、そうでない人にとっても
嬉しいものだと思います。
初心者にとっては、凄いコンボよりも、
単純に凄いカードの方が胸躍るものなので

主人公『遊城十代』は、
最初は純真に遊びを楽しむ子供として描かれていたが、
多くのライバルと出会い、責任を知り、絶望しながらも、
最後には立ち直り、最後は忘れた純真を取り戻す・・・。
というまさに成長物語の王道を行くような
ストーリーで好きだったな

キャラも前作に負けず劣らず個性的ですね
もちろん前作のキャラも好きですが
今作の方が好きかな
特に女性キャラが好きだった

前作よりも声優も豪華になったな
個人的には前作の遊戯王も好きなんだが
こっちの方が思い入れが強くて好きだな

まだ遊戯王のシリーズは続いてるんですが
僕が全話見た遊戯王はGXまでなので
遊戯王シリーズのレビューもここで
一旦終わらせておこうかと思う

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

やる気梨 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

遊戯王シリーズで1番好きかも

あらすじ

主人公・遊城十代(ゆうき・じゅうだい)は、
デュエル・アカデミア実技試験会場に向かう途中で
伝説のデュエリスト・武藤遊戯と出会う。

彼から「ハネクリボー」のカードを
譲り受けたことから
強い憧れを抱いていく。

彼の様なデュエリストになるために、
E・HERO(エレメンタルヒーロー)を
駆使しながらデュエルを繰り広げる。

本作は、孤島に設立された
寄宿制のデュエリスト養成学校
デュエル・アカデミアという学園を舞台に、
学生達が一流のデュエリスト目指して
切磋琢磨していく物語である。


※wiki引用



感想


前作の遊戯王に比べると、
前半はコメディ要素が強めで明るい感じ。
後半になってくると結構重い展開が
増えるんだけどね…。
そこの落差が評価の分かれるところ
なのかなぁ?って思う。

GXは主人公の遊城十代は、
E・HERO(エレメンタルヒーロー)というものを
メインで使ってるわけだが、
現実で十代のデッキ再現して戦うと分かるが
めちゃくちゃ弱い…。

(今だと強いの色々出てるけど、
当時の初期は弱かった。)

でも、そんな弱いカードでも、
強く魅せてくれるような
演出が多く見ててワクワクする。


あと前作と違うのは、
基本1話完結のデュエルが多く見やすい点だろうか。

前作は数話掛かる戦いが多く、
そういうのが苦手な人は
こっちのが合ってるのかなとは思う。

でも、一回のデュエルの内容が薄いということもなく、
様々なデッキや、戦い方を見ることが出来て楽しい。


ストーリーも、
思ったより深くて良かったかと思う。

純粋に楽しむ少年から、
挫折や、苦悩を乗り越え
最終的に成長していく姿なんかは
王道で良いと思ったね。


キャラも前作に負けず劣らず
個性的なのも良い!

もちろん前作のキャラも好きですが
今作の方が好きかな。
特に女性キャラが可愛い娘多くて好きだった。
嫉妬した明日香さん可愛いです…。


個人的には、
当時も見てたことや、
カード買ってたから、
思い出補正かかってると思うけど、
前作より思い入れ強くてこっちの方が好きですね。


まだ、遊戯王のシリーズは続いてるんですが
僕が全話見た遊戯王は現在GXまでなので、
いずれ5D'sなんかも見たいですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

61.4 4 嫉妬で鬱展開なアニメランキング4位
ブラック★ロックシューター [BLACK ROCK SHOOTER]-OVA-(OVA)

2010年12月17日
★★★★☆ 3.4 (418)
2091人が棚に入れました
中学校へ進学した黒衣マトは、同じクラスの小鳥遊ヨミと親しくなる。1年間を通じて友情を深めあった2人だったが、2年生になって違うクラスに分かれ、マトに友人が増え始めた頃から、2人は少しずつすれ違うようになっていく。ある日、ヨミが学校を欠席していることを気にかけたマトはメールや電話をしてみるが、一向に通じない。落ち込むマトの携帯に一通のメールが入るが、それはヨミからではなく母からのものだった。「小鳥遊さんが行方不明になり、警察が事情を聞きに来ている。すぐ帰ってきなさい」と…。 同じ頃。この世界とは違うどこかの世界で、左目に青い炎を灯し、大型の砲を左腕に装着した謎の少女が、何者かと戦いを繰り広げていた。

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感想、そして雑談(言語)

まぁ、端的に言うと謎な展開ではありましたが、細かいところを省けばそれなりに楽しめる「作画で魅せるエンターテイメント性」重視の作品とでも言いましょうか。

内容は見て貰えば一番判ると思うので記述しません。

ここでは簡単な感想だけを。なんせ、本編はまだ未視聴なもんでして、何とも今作品だけでは評価しがたい。
本編の方を見たら、更新するかも?

え~っと、まぁ気に入らなかった、というより受け入れがたかったのはキャラですね・・・汗
どうも、こういうドロドロした人間関係を生生しく描くストーリー展開は苦手なもんで。
こうした展開は面白いと思うし、動機の理由としては十分だと思います。ただ、もうちょっと別に動機でも良かったかな~・・・なんて思ったりしてる自分がいるんですよねw

別世界での戦闘シーンは軽視できない作画レベルであるのと同時に、互いに喋らないという暗黙のルールが戦闘と物語の内容を繋ぎきれていない感が否めなかったです。
どうして喋らないんでしょうね。これは単なる無口なキャラとか言う次元の問題では無くて、何かしらの意味があると思うんですが、今の私には理解しかねます。
言語を通じて意思や感情を共有するというのが人間の情報交換方法であり、限界でもあるのですが、それを敢えて使わない理由として挙げられるのは
・戦闘の強調
・視聴者に想像させる
・戦闘内容に言語を含ませることから得られる利益は限りなく少ない
みたいなものですかね。まぁどれも当てはまるっちゃ当てはまるんでしょうが、私としてはやはり戦闘中に少しでも「あの時あんたが・・・・!」「私は・・・・の様に感じてたのに!」みたいなセリフがあっても良かった様な気はするんですけどね。
まぁ人に寄るのかな?

※ちなみに言語での情報交換が人間の限界である、というのは人間一人の世界観をまったく変えるものである大変面白い思考なので、皆さんも考えてみては如何でしょうか。

簡単な説明↓

人は使う言語がなんであろうが、言語を使って情報を共有します。これは、言語=文字ではなく、あるルールで決められた表現方法に則って情報を交換するという意味です。手話もそういう定義内では言語です。例外は笑顔とかの表情でしょうが、それはここでは省きます。
言語での情報交換は一見完璧に思われるかもしれませんが、案外人間の可能性を縛っているのかもしれません。
例えば、我々は他者の言葉を聞いて、その言葉を脳内で処理し、それを言語という拡張子で理解、保存します。
逆に言えば知らない言語で話されても、それは雑音以外の何物でも無く、理解は愚か、聞き続けることさを億劫になります。

そして、その言語とは口から発せられた音でしか無く、そこに意思は介在しないという点を良く理解しなければいけません。
私がタイプしているこの文章も「言語」の事について書いていますが、私の頭の中では「女」の事を意識しているかもしれない。また、「ありがとう」と感謝の言葉を言ってくれる相手が本当に感謝の気持ちでいるのかなんて実際に理解することは不可能です。

つまり、我々は「言語を使って互いを理解したつもりになっている」といっても過言では無いのではないでしょうか。

人を信頼する。この行為は明らかにその人が発する言語、言葉という一要素から判断するには危険という訳です。人を信頼するには複数要素(外見、表情、話し方)を考慮するべきですね。

結論↓
今回の私の書いた文章から学ぶべき教訓は、私を信用すべきでないという事・・・・・ってあれ?w
いや、私のことは信用して貰って構いませんよ~~wwって言っても無駄ですねw

実質上、言語での情報交換で個人単位での意思を相手に伝えることはある程度可能だとしても、完全には無理です。それこそまったく同じ経験して、同じ思想を持っている人間、または人間の脳に直接リンクして言語では無く記憶、感情(五感で感じ取った言語で表せない色の様なもの)を実体感すること事をしないことには・・・。

つまりは、言語を介しての情報交換しか出来ないから嘘だったり建前みたいなものが生まれる訳ですね。
そういう裏の面も常に考慮しながら実生活をエンジョイしましょう!(ちなみに、アニメは言語を介しながらも確定された情報しか発信していない点から裏があるとは言えない。隠された点や記述されていない情報は、事実上存在しないと判断され、そこに建て前や嘘といった項目が該当するとは思えない。)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これは始まりの物語…!?

2022年春アニメで、「ブラック★★ロックシューター DAWN FALL」が現在進行形で放送されています。
一方、このシリーズは2010年にOVAが制作され、2012年冬アニメではTVアニメが放送されました。

過去作を先に視聴しないと世界観や設定が分からないケースは多々あります。
このシリーズも過去作を見逃すことによって、しっかり堪能できなくなるのは余りに勿体ありません。
そこで、新作の視聴前にこのOVAから視聴することにしました。


中学校へ進学した黒衣マトは、同じクラスになった小鳥遊ヨミと親しくなる。
1年間を通じて友情を深めあった2人だったが、2年生になって違うクラスに分かれ、
マトに友人が増え始めた頃から、2人は少しずつすれ違うようになっていく。

~中略~

同じ頃。この世界とは違うどこかの世界で、左目に青い炎を灯し、
大型の砲を左腕に装着した謎の少女が、何者かと戦いを繰り広げていた。


wiki先生のあらすじの一部を引用させて頂きました。

流石に10年以上前のOVAに関するネットの情報は少ないですね。
公式サイトでも、2009年9月に「OVA「BLACK★ROCK SHOOTER -PILOT Edition-」発売」というコメントしか見つけることはできませんでした。

視聴を始めて直ぐに気付いたこと…
主人公の黒衣 マト役が香菜ちゃんで、マトの親友である小鳥遊 ヨミ役がみゆきちである、ということ。
お二人とも現在の雰囲気とは少し違いますが、その違いが逆に新鮮に感じたり…^^

それだけじゃありません…
あすみんや、くのちゃんも出演していたんです。
くのちゃんにとっては、声優としてほぼ初めてに近い頃の仕事だったようです。
もちろん、違和感は感じませんでしたよ^^

一方、物語の方はサイレントの部分がちょい多めの作品という印象を受けました。
でも一番謎だったのは、2つの世界で並行的に進んでいる物語が同時に描かれているのですが、接点がどこにも見いだせなかったことです。
まぁ、ラストでは繋がってくれたので一応の納得感は得られましたが、色々と謎を残した状態で終わってしまったという印象です。

もしかすると、OVAの謎はこの後のTVアニメ版で回収されるとか…?
それなら良いんですけどね。

作画は日常パートでやや乱れを感じましたが、ほぼ気にすることの無いレベル…
寧ろ、戦闘シーンの迫力が思わず見入ってしまうほど半端無いので、多少の作画の乱れなど些細なことにしか思えないくらいです。

でも、この作品の世界観を感じる、と言う点においては申し分無い出来映えだったのではないでしょうか。

全1話50分程度の作品でした。
これから2012年の冬アニメで放送された過去作を視聴しますが、その視聴が待ち遠しくなる作品だったと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

-刹那- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

衝撃のラストだった。

約55分のOVA。

物語のラスト以外は全体的に本編より良くなっていました。

---物語---
前半は明るく楽しい展開で、
本編で嫌という程だった鬱展開に対して
「お、OVAは鬱展開ないのか!?」
と期待しましたが、やはり来ました鬱展開。
後半一気にきて、ラストなんて怒涛でしたね。

相変わらずの鬱展開でしたが
物語自体が本編程長くないので本編よりは見やすかったです。
ラストは考えられない終わり方でしたけどね・・・

ED流れたとき「え!!!?」と驚きましたが、
EDの後にも少しですが続きがあるのでお見逃しなく。
(EDの後観てさらに「えーー」となりましたが。笑)


---キャラ,作画---
マトが可愛くなってました!
ユウは明るいキャラに加えて可愛さが増してました!

ヨミは、、、嫉妬しすぎだよ・・・
{netabare}(まさかのユウもだったけど。){/netabare}
OVAのヨミならマト以外にも友達つくれるだろうに。
それにマト,ユウ,ヨミの3人で仲良くできたんじゃないかな。
友達同士でもあんなに嫉妬するものなのかと思いました。

ヨミの髪型に違和感を感じたり、
たまにキャラクターが残念に感じます(目とか)。
しかしB★RSの作画は独特で、特に裏世界の作画は気に入っているので評価UPで4.0です。


---音楽---
OPはないですが、逆にそこが良かったですb
途中に挿入歌みたいのがあって、EDがあります。


---要らないけどツッコミ所---
・最初のマトの眉毛がなんとも。

・マトですが
 朝起きる→パンをトースターに入れて、歯磨く→パン食べる→省略してるのかもしれないが歯磨く場面なしに登校。
 歯磨きシーン入れるタイミング・・・。
 朝食の前に歯磨くのって普通なんですか!?誰か教えて下さい。笑

・中1で携帯持っているのはまだあるとしても、中学校に携帯を持っていくとは。


------

裏世界あってのB★RSですが、
裏世界,鬱展開のないB★RSがあったら観てみたいなと思いました。

------
本編を観た人は本編の評価がどうであれ
このOVAも観てみましょう!
決しておすすめとは言えない驚きのラストが待っています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

67.9 5 嫉妬で鬱展開なアニメランキング5位
小公女プリンセスセーラ(TVアニメ動画)

1985年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (108)
444人が棚に入れました
バーネットの『小公女』が原作の「世界名作劇場」シリーズ第16作。“いじめ”が問題となる世相を反映し、本作では大富豪の令嬢から使用人へと転落した主人公セーラの受難の日々を描いた。ロンドンのミンチン女学院に入学した資産家の娘セーラ。だが突然の父の死のため身寄りも財産も無くなった彼女に対し学院側は今までの態度を一変させて、セーラを使用人として扱うのだった。使用人仲間のベッキーたち一部の人々に支えられつつ、セーラは必死に生きる。

声優・キャラクター
島本須美、山田栄子、一龍斎貞友、中西妙子、八百坂万紀
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

胸の奥にこの花あるかぎり…その6 (完)

観てたなぁ。子供の頃。
〜お金持ちのお嬢さんが没落して、陰鬱な目にあいながらも健気に耐えて、最後は逆転倍返しハッピーエンド〜 だったよなぁ確か、と、何回目かの再放送をしているのを見かけたので見た。

暗い話だから、色彩設定だけは明るくしたかったのか、すっとんきょうなビビッドカラーがあちらこちらに。目が痛いよセーラ。
こちらも今回は顔文字多めでお送りします。ネタバレ開くとそれぞれ長いです。


*召使いなるかそるかのお話
{netabare} すでに没落化しているセーラ。
寄宿舎でお手伝いさんになっている、元特別室の生徒、セーラ。
お手伝いさん仲間は優しい。かつて親しかった友達や、町で出会うなじみの子達やお店屋さんの大人達も、セーラの行く末を心配げに見守り、応援している。

高飛車なお嬢様キャラが、セーラを目の敵に。かつてのみんなの憧れの的がこき使われるだけでなく、彼女が持っていたもの全てを自分のものにしなくちゃ、気が済まない!!幸い、セーラんとこと違ってお父様のお仕事は順風満帆。アタシの時代がきたんだわ!攻めていくわ!o(`ω´ )o

ある休日、特別なお客様のための準備や掃除にセーラは奔走する。「特別室に入る生徒」がやってくるらしい。かつて自分の過ごした優雅な特別室に、自らの足で買いに出たお花を美しく飾るセーラ。
やがて、例のお嬢様とそのお父様、スネ夫のママンみたいな「ざあます」お母様もノリノリでやって来た。

(`ω´ )「今日からわたくし、ここで暮らすことになりましたの。それでね、お父様、お願いがありますの。わたくし専用のメイドを付けてくれませんこと?そこにいる…セーラがいいわ。」

宿舎のセンセイ
(゚o゚;「そ、それは…その…、モゴモゴ、聞いてみませんと…」
頼りにならないセンセーイ( ;´Д`)
(゚o゚;;「セーラ、あなたの、気持ち次第なんですよ。嫌なら、断わっても構わないんですよ…」

お嬢様のパパ
(^ω^)「そうだな!本人に聞かなくてはな。どうかな?うちの娘のメイドになってはくれないかな?」
そんな〜目の前で迫られたら断わりづらいよ〜ヽ(´o`;

ああ、憐れセーラ、こうして芋づる式に、苛烈な奉公が始まるんだ…あんな事やこんな事を…(/ _ ; )


ときっと誰もが思った時。セーラの放った言葉は。
さあ、あなたなら何と答える?!

(´-`)「 {netabare} お引き受けします。


もしも、もしもお嬢様が…
かつての級友を召し使いにと、そうお望みと、仰られるのならば…。 {/netabare} 」

ハッと言葉に窮したパパ。
身を翻すと、お嬢様のもとへツカツカ…パッシーン!!

えーーーΣ(・□・;)

( *`ω´)「知らなかったとはいえ、なんと恥知らずなことをする所だったんだ。おまえに召し使いはまだ早い‼」
「そんなァ、おとーさま〜(つД`)」

あれ?いじめ一直線じゃないの?
なんという機転のきく堂々とした回避でしょう。セーラの誇り高さに軍配が上がった!

しかも夜半に皿洗いしながら
(´-`).。oO「わたし、気が回らなくて、あんなきつい言い方しか考えられなかったの…ダメね…」と内省する素振りすら見せる。すごいよセーラ…。

記憶の中の小公女セーラって、かなり受け身な印象になってしまっていたけれど、結構やるもんだなあと見直した回でした。

しかししかし!
意地悪小娘ごときに運命の歯車は回させやしないとばかりの、怒涛の不運攻撃はこれからだったのだ…。 {/netabare}



*空腹の空想のお話
{netabare}

厨房にいるコックと下女が、顔つきもゴテっとしているんだが話し方も言う事も素っ気なく、セーラに対して優しくないんだ。
ある日のセーラ、お使いに行って帰ってきたらお小言を喰らう。

(♯`∧´)「どこで道草食ってたんだい!今から使ったんじゃ間にあいやしないよ!」

(._.)「ごめんなさい…あの、靴が壊れて歩けなくなってしまって、直してもらっていたものだから…」

(♯`∧´)「言い訳するじゃないよ!まったく、夕飯は抜きだよっ!」

メイド仲間(゚O゚)
「そ、そんな…セーラ様は、お昼ごはんも抜きだったんですよ…」飯抜きは日常茶飯事なんでしょうか。飯だけに。

コソッ(( (^_-)「セーラ様、残りパンがあります。紅茶に浸して食べてください。」(´-`)「ありがとう…」

地獄耳→(♯`∧´)「そこの残ったパン!始末しちまいなー!」

Σ(゚д゚lll)(´-`)「そんな…っ!」

夜半。皿洗いで夜は更けて。くたくたになって屋根裏部屋へと上るセーラには、暗い階段が長い長い急坂のよう。
やがて抜き足差し足、廊下を忍ぶメイド仲間の姿があった。
(^_-)ウフフ「セーラ様への差し入れのミートパイを作って差し上げたわ。きっと、お腹が空いて眠れないでいらっしゃるでしょう。コッソリお届けしよう…」

ガチャッ(`_´)ゞ院長
「何をやっているんです?それは何ですか!」

Σ(゚д゚lll)「はわわわ…これはソノ…アメリア先生が、いつもお夜食をと、今夜も頼まれているのですぅ〜。」

W(`0`)W「うそをおっしゃい!!アメリアは今夜は親戚の家で留守です!誰に頼まれてそんなもの作ったんです!さ、言うんです!」

(>_<)ヒィェー「あのっ、わたしが、食べようと。お腹がすいて…本当ですぅ〜」

W(`0`)W「んまーっあきれた!おまえのようないじきたない子は許す訳にはいきません!」

→ミートパイは寮長が没収、寝床で食べてむせる!ムゴッ(◎×◎;)

セーラの元へ来たメイド。
そこには、かつて仲良く過した級友2人もベッドを抜け出し、談笑しにきていた。
(´・_・`)ぶたれた頬をおさえ、何も差し入れられない非力さを謝るメイド。
級友は、セーラたちが腹ペコだと、彼らの無下な扱われ方を想像だにしてこなかったことに気づいた。その配慮の無さを詫び、クッキーを取りに部屋へと戻った。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( >人<)┘そーっと!
ここはミンチン学院伏魔殿。クッキーを手に再び部屋を後にした姿を見守る、禍々しい影 |-| があった…。

屋根裏部屋の女子会はじまる。
皆で食べるせっかくのクッキー♡
テーブルを飾って、心ばかりのお食事会を開きましょうよ。
セーラのテーブルセッティングにみんなもノッてきて、いろいろ工夫をほどこします。
(=´∀`)人(´∀`=)人(=´∀`)人(´∀`=)
ストールをひいて、華やかなナプキンの代わりに紙を並べて、ハンカチを織り込んでかざって、ほら花束のようじゃなくて?まぁ素敵ー!
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)''(*゚▽゚*)''(*゚▽゚*)''(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
おままごとしてないでさっさと食っちまえば良かったんだ。そんなことはみじんも考えず、ただこの親しい者たちと善意に満ちた夜を分かち合い、味わい尽くしたくて、終わってしまうなんて考えたくもなくて、セーラの楽しい妄想は暴走。

*・゜゚・*:.。..。.:*・(´-`).。oOよくって?ここはヴェルサイユ宮殿の大広間よ。間も無く招かれた貴族たちがやってくるわ。

(宮廷の侍女になりきろうと慣れない想像をするメイド友(~_~;)、プルプル具合に笑いがおこる。みんなすっかり宮廷気分、画面描写も宮廷風味に埋没。)

テーブルの上にはたくさんのお皿、温かなお料理が盛り沢山よ。
お料理を載せてあるお皿は、全て金でできてるの。床にはフカフカの絨毯。天井にはシャンデリア。私達は美しい侍女なのよ。さあ、大広間のほうへ。上は丸天井、吟遊詩人の歌う舞台があって〜、美しいろうそくのあかり…かしの木の燃えている大きな炉もある…
おつきのものたちが分厚い扉をひらくと、さあ、国王とマリーアントワネットが現れるわ…!
*・゜゚・*:.・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ギギギギギィ…

バターー[ \(♯`∧´)/ ]ーーン!!

「なーにをしているんです!!あなたたちィ!!」
強烈な後光とともに登場したのは、ある意味この宿舎の王女、ミンチン院長。

Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)Σ(´-`)光速でユメから醒める四人

ψ(`∇´)ψ背後でほくそ笑むのは、セーラを敵視するお嬢様。リークしてやったり!あたくし、寝たふり得意でしてよ!

阿鼻叫喚、言い訳も聞き入れられず、部屋へと連れ帰られる親友たち。全てはセーラのそそのかしと問答無用の判決。
(♯`∧´)「あなたへのお仕置きは追って考えます。今まで優しくし過ぎたようですね。いいですね、おまえは明日の朝も昼も夜も、食事抜きです!」
捨て台詞とともに全ては去った。クッキーの欠片も残さず片付けられ、一転していつもより暗さの増した屋根裏部屋に取り残されたセーラ。独り、ユメの残り火をすくいあげてみる。

_| ̄|○…ブツブツ…「炉は赤々と燃えていることにする…テーブルの上には…温かい、温かい、食事。美しい柔らかいベッド…触り心地のよいクッション…それから…それから…」
もう、眠りましょう…
眠ってしまえば…お腹がすいていることも、気にならないわ…ねえ、エミリー?

お人形を抱いて眠りにつくセーラ。
。・゜・(ノД`)・゜・。

妄想をこれでもかと華やかに盛りに盛り、バターン!!で落とす、オーソドックスとわかっていても、徹底してやられると清々しく逆に快感。ミンチン院長…。ミンチンて名前も怖い。 {/netabare}



*お人形をおよこし、のお話
{netabare} ある夜、途中から見たセーラは
どうも例のワガママお嬢様に
(¬_¬)「アンタの人形をよこしなさいよ。その人形、召使いにはもったいないわよ。アタイがかわいがってやんよ。」
と、カツアゲされそうになっていた。

このお人形、セーラにとって大切なパパママとの思い出。つらいとき、部屋に戻って誰にも言えない気持ちを打ち明けられる、たったひとりの家族。ジュモーのビスクドールだから高価でもある。

どうするの、セーラ。
メイド仲間にも心配され、しかし、人形を抱いて部屋から出るセーラ。
きゅっと結んだ口、沈んだ瞳、小さく固い背中。思いつめた表情で、ドアを開ける。
(´-`)
お人形をしっかりと、赤子のように抱きしめて廊下を進む。
階段を一段一段、降りる。

どこへ行くの?セーラ。
考え込んでいる。考えがあるの?
誰かに預けるとか…
隠すとか…
売ってしまうとか…
わーたしの かーわいい にーんぎょお〜♪
十二国記の祥瓊さんの歌声が頭の中で回るよ。

踊り場で、外を見やると、学院の少女たちが遊んでいる。
中心にいるのは、例のお嬢様。
でっかい車輪の自転車にまたがって、取り巻きにブイブイ言っている。じぃっと見下ろすセーラ。
(´-`)
なに考えてるの。

再び足を進めるセーラ。
お人形と一緒に体を固くしたまま、外へ出てきた。
めざとく目をつりあげるお嬢様。
o(`ω´ )o「あ〜ら、ついにソレをあたくしに渡す気になったってわけね。いいわよ。もらってあげるわよ。」≡3≡3
うつむいたまま、何も言わないセーラ。
(´-`)
イラつくお嬢様、お人形を取り上げる。o(`ω´ )o高々と、戦利品を手に。
まだ何も言わないセーラ。
(´-`)

その時、少女たちの中から、セーラを「ママ」と慕うちびっ子が猛烈な勢いで駆け寄って来る。

∑(゚Д゚)「ダメよーーーっ!!その子はセーラママの、たいせつなおともだちよぉーー!!」

o(`ω´ )o「なによアンタ。うるっさいわね。セーラがあたくしにどうしてもって、言ってるのよ?」

騒ぎに振り返る少女たち。

その中から、おとなしいセーラの親友も、勇気を出して身を乗り出した。

(´・Д・)」「うそよ!そんなはずないわ。セーラにとって、たったひとつの宝物のはずよ。それを取り上げるなんて、ひどいじゃないの!!やめなさいよ!!セーラに返してあげて!ひどいことしないで!!」

o(`ω´ )o「なっ…雑魚が…あんた、あたしにそんなこと言って、ただで済むと思ってんの…」


しかし、遠まきに聞いていた少女たちから、さざめきのように同調の声が上がり出していた。
「そうよそうよ!かわいそうよ!」(・Д・)ノ
「かえしなさいよ!」(・Д・)ノ
「かえしなさいよ!」(・Д・)ノ
「かわいそうよ!」(・Д・)ノ
「かえしなさいよ!」(・Д・)ノ
(・Д・)ノ(・Д・)ノ(・Д・)ノ(・Д・)ノ(・Д・)ノ(・Д・)ノ(・Д・)ノ

ウッ…Σ( ̄。 ̄;ノ)ノ
かわいそコールに、さすがにたじたじのお嬢様。うつむくセーラの前にちびっ子がかばい、お嬢様が人形を高くあげ、親友が止め、もう決定的に悪役の構図。

小公女「プリンセス」セーラ、大勢の目の前でこれを繰り広げたのがポイントね。民意を試して沙汰を待ったのか!!
公共の場でなければ、この結果にはならなかったはず。
すごいよ、セーラ…。

(`_´)ゞ「な、なによ!!こんなキッタナイ人形、そもそもそんなに欲しくなかったわよ!フンッ!!かえせばいーんでしょかえせば。ホラッ!」
ポイッと投げられた人形…ビスクドールだから割れちゃうよ〜(゚o゚;;

セーラとちびっ子がナイスキャッチ、最悪の事態は避けられた。

ササーっと逃げるお嬢様
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
追いかける数名の取り巻きヽ(´o`;ヽ(´o`;

ここで面白いのが、
「よかったねー」ってセーラに抱きついているちびっ子や親友の暖かいゾーンを、ゾロゾロと通り過ぎて院へと戻る、その他の小女たち。
もう何事もなかったかのように、別の談笑をしながら、セーラたちを気にもとめない。
民意のとりとめのなさを表しているのか、妙な真実味のある光景だった。

うん、途中からみてもこんなに面白いんですよ!
起承転結と間がとても劇的でわかりやすいし。 {/netabare}



*セーラも私も泣けた(ノ_<)のお話

{netabare} 第35話

嵐で屋根裏部屋の窓の掛け金が壊れ、枯葉と雨水の入り込んでくる中、濡れた床をふくセーラ。バタンバタンバタンバタン開く窓を、もう閉めることもせず、雨が降り注ぐ中、床を拭き続けるセーラ。どこか行動がおかしいような。大丈夫なの?服が濡れ、傍らのベッドも毛布もビショビショ。悪い夢みたい。
メイド仲間が「おはようございます」と入って来て、惨状に驚く。
朝なのコレ?寝てないのでは…セーラ。

しかも(´-`)「寒気がするの」
なのに働かなくてはならない。ゾッとする。

学院の外に石炭運びの馬車が止まって、業者の人が道路より地下になっている勝手口付近の通路に樋のようなものを下ろす。もう一本樋を下ろして継ぎ足す。これを滑り台のようにして、道路からガラガラ〜〜と石炭を流し込んでお届けする。「ほほー、そうやって運ぶのか!」と面白く見ていたのも束の間。
(゚Д゚)「早くしねぇと石炭がぬれちまうぞ!」調理場のコックが山盛りの石炭にスコップ投げて去る。
学院の石炭置き場へと、バケツとスコップで手動で運ぶのは、セーラひとりの仕事…斜めの雨風が吹きすさぶ中。
石炭なんかもう濡らしときなよ。板でも上に置いとくとか。風邪で雨なんだし休ませなよ。子供だぞ。

石炭で学院のストーブに火を入れておくように言われたセーラ。
少しは濡れそぼった身体を暖められるかな…?
心地よい炎を前に、猫とともにウトウトするセーラ…(_ _).。o○
悪いことに、このお部屋は意地悪お嬢様のお部屋。
案の定、やってきたよ奴さん。いつものお供を連れて。
眠りこけているセーラをみて(−_−#)
セーラが寄りかかっているバケツを力一杯蹴り上げる。衝撃に驚いて目を覚ましフラフラ謝るセーラを、罵倒しだす。
お嬢様よ…暖房つけるくらいの季節なのになんでひとりだけ半袖なんだよ!小学生か!「ママに買ってもらったパリ仕立ての新作」だとか。そしてコレが、今回のワンポイント☆アンラッキーアイテム☆

セーラと寝ていた猫にまで、お嬢様たちの虐待の手が伸びる。(ノ_<)ひどすぎる。追いかけ回しているうちに…猫の蹴り上げたインク壺がお嬢様にビシリ。
(♯`∧´)「〜〜〜!?セーラ‼あんたのせいよ‼」
さすがのセーラも(; ̄ェ ̄)みたいな顔でとばっちりを受け止める。「シミ抜いとけよコラ!元通りにしないと、許さないんだから!」とまたご無体な。え〜〜。インクシミって消しにくいよね…(´・_・`)

横風の雨の中、カゴをもって買い出しに出るセーラ。傘が役に立たない。また服も身体も濡れていく…歩きにくい。嵐だよ。そんな日は家にいたらいいんだよ。体調悪いんだし。みんな残り物でも食べてしのげばいいんだよ。
案の定、市場すらお休みで途方に暮れるセーラ。屋根のある商店街の通りに入って行くと…

(抗えない天候の激しさと身体的なキツさ辛さが伝わって来て、見ていてセーラの今までで一番つらかったよ。うう、自然と涙がでた…なんでこんなんで泣いてんだろ私(/ _ ; )
心理的な意地悪より、空腹ネタよりもくるのはなんでだろう。)

しかしここで今回のアンラッキーアイテムが★ラッキーアイテム★に変わる出来事があったんだ。そこでセーラは、つらさをつらいままに涙を流すことができている。学院で涙を見せた事はないのに。

裕福だった頃、お父様と買い物に入った洋服店。ショーウィンドウにうつるセーラの姿は、今や襟も裾もほつれ、着どおしの汚れた質素な服になってしまっているけれど…。
店のご主人は、セーラのことを覚えていた。セーラの様子を見ると、邪険にすることなく
(´・ω・`)「一口では言えない事が、起こったようですね?」
気をほぐすような優しい声かけ。
セーラが身なりを顧みず入って来た訳を…「お友達」の服の染み抜きについて相談すると、
(^ω^)「大丈夫、わたしが直してさしあげますよ」。安心して涙が流れるセーラ。(;_;)
やがて曇りなくきれいに直された服。(^ω^)「これで、文句なんか言われやしませんよ?」
状況を察し、これまでの事情を聞かれ、心配してくれる紳士を前にさらに涙が止まらないセーラ( i _ i )ドドドド

しかし院に戻らねばならないセーラ。紳士は直した服を丁寧に油紙で包み、せめて十字を切りながら小さな背中を見送ることしかできないのであった…。


戻った先ではお嬢様によるミンチン先生への告げ口。
( ̄Д ̄)ノ「セーラさんがぁ、ワタシに嫉妬してインクを投げつけたんですぅ。それで染み抜きさせて欲しいって、言い出したんですぅ。」
W(`0`)W…ワナワナ… ←ミンチン院長

「たっぷりお仕置きしておやんなさい!!」といつものセリフを吐きかけられ、下女に調理場へ投げ込まれるが…体調の悪かったセーラ、もう腰が立たない。ついに倒れる…? {/netabare}
つづく


*セーラ流魔法の受け取り方。セーラの秘密を暴け!のお話
{netabare}第38話
ややあって隣人からの「魔法」の差し入れが始まる。
35話から病に倒れ、生死の境をさまよった間、姿の見えない「屋根裏の少女」を隣のお屋敷の主人と召使いたちが気にかけていたのだ。そして密かに贈り物をすることに。夜明け前が一番暗かったのだ。
いまや、夜半に疲れ果てた少女達が屋根裏部屋へ帰ると、暖かくしつらえられた食卓が待っており、美しいマクラや毛布も用意してあるのだ。空腹の時にセーラが夢想したみたいに。
(背景素材の都合上なのか、食後の皿の上のチキンが毎回ぜんぜん減っていないのが気になる…いじきたないアタイであった。)
これが朝になると仕事にでている間に、お隣の有能なインド人ハウスキーパー達がテキパキお片付けしておいてくれる。おかげで昼間のミンチン院長の抜き打ち検査にも【魔法 : 非検出】で事なきを得た。

魔法に慣れたようなセーラと、まだソワソワ感が止まらないメイド仲間。
(≧∇≦)「ああ〜、私達がこんなにありがたがっていることを、魔法使いさんにお伝えしたいですぅっ!!」
と興奮やまないメイド仲間に対し
(^ν^)「大丈夫よ。私達がどれだけ感謝しているかは、きっとわかってくれているはずよ。だってそれが魔法使いさんですもの?」
さすが、プリンセスセーラ。与えられた幸運を享受する時も優雅に動じない。

しかし滲み出る幸せオーラ。「あの娘なんだか綺麗になったみたい。恋してる…?!」的な鋭さで、セーラの異常を感知する院の魔物たち。

(¬_¬)( ̄3 ̄)「いやに血色がいい。きっと盗み食いでもしてるんだよ」と残り物チェックをする下女とコック。

(*`へ´*)「あんなに顔色がよく元気だなんて、おかしい。」
と訝しむミンチン院長…子供がはつらつとしてたら怪しむ学院って、教育機関として相当終わっています。

どこまでもセーラの屈強な面の皮を引っぺがしたいと夢欲する鬼どもの追っ手は止まらない。
プリンセスセーラ。アイドルとは人に夢を魅せるもの。汚れた奴らの見たい歪んだ夢すら映してしまうのか…。
いじめられても、(´-`)「はい、ミンチン先生」(´-`)「おはようございます、○○さん」(´-`)「わかりました。○○さん」と、爽やかな挨拶の後ろに名前をつけることを忘れないねセーラは。コレちょっとイライラする。

しかしついに、魔法発動中の夜間のガサイレが入ってしまうのだ…
魔法が暴かれた時も、食卓でセーラお得意の「こんな時こそ余裕で夢想享受」が披露されていた。ナプキンとフォークで人形を作ってダンスさせ( ´ ▽ ` )ノ「ランランランランランラーン♪」
そこへバターン!悪鬼どもの蹂躙…

メイド仲間の土下座も虚しく(´Д` )
ミンチン院長は(◎_◎;)「オトコ(街の少年ピーターのこと)に盗みをさせて貢がせたんですね!」とあさってな勘違いにワナワナ震え、
コックはしつらえを横取りに片しながらご馳走の匂いを(@ ̄ρ ̄@)クンカクンカ嗅ぎ、
下女は(♯`∧´)(´-`)セーラを引っつかんで馬小屋へ連れて行く。

こうしてセーラの馬小屋生活が幕を開けた…(´-`){/netabare}


*馬小屋生活始まる、のお話
{netabare}
ここは小公女だった時代に、セーラのお馬さんが繋がれてた小屋。今はからっぽの、藁だけが残る隙間風ふく小屋。そこに主人が暮らすとは。そしてその事をいじわるお嬢様にグリグリいじられる。本当に十二国記の姫様並にトコトンいくよどこまでも。
そして、一番暗い夜が明けたあともまだ次が。甘ーいもの食べさせた後でしょっぱいのがくるよ〜。
展開が早くて激しいので、文章にしても何だか伝わらない。こんないかがわしいまとめよりも観ていただきたいものだ。

学院でハロウィンパーティが開かれる。アメリア先生が子供達と色んな遊びをするんですが、この様子が楽しい。遊びの中で一手間かけてまでセーラを陥れようと頑張ってた、いじわるお嬢様( *`ω´)。しかしちょっとしたラッキーがセーラのもとへ。あらっ(^ν^)☆彡って感じに対して、キリキリキリ…( *`ω´)
アメリア先生は生徒達にも自然に親しまれてるし、この前の話あたりでセーラに申し訳ない心中を吐露してたし、妹さんのポスト院長色がひたひた濃くなってますぜ、ミンチン姉さん。そうとは知らなミンチン先生は基本コドモキライなので自室でくつろいでいた。( ´Д`)y旦~~

やがて夜が更け、パーティ気分が終わらない少女たちのちょっとしたイタズラが、馬小屋で火をおこしてしまう。燃え上がる小屋の中で人形を抱いて立ちすくむセーラ。
助かったものの、勿論とばっちりはセーラに…。

\(♯`Д´)/=3=3=3「おまえという子は…!身よりも家もないおまえを親切心からここへ置いてやったものをつけあがって…」云々のミンチン先生のお小言に、今回ばかりは毅然として言い切るセーラがいた。
(´-`)「ミンチン先生は、私に親切だったことはありません。そして、私はこの学院を家だと思ったことはありません。」
ミン(;゜0゜)チーン
「ンナッ、おまっ……でておいきー!!」 {/netabare}


*逆転倍返しはじまる、のお話
{netabare} すんなり意に従い出て行く訳ですが、ここから見ていられないのはセーラよりもミンチン先生。
出て行ったセーラを、(本当は心配なのか?院の評判が落ちるのを懸念しただけなのか?)呼び戻すよう妹に言いつけたり。
セーラに贈り物が届いたことで、実は金持ちのパトロンが居るのでは?という臆測に今度はすがりついて、o(;`ω´ )o「セーラさんっ」と丁寧に呼び出したり。
セーラの姿が見えずお隣へ行ったと聞いたときのムカッ腹から、学院にいる猫を生徒達の目の前で足で蹴り上げたり。(>_<)

そしてやっと、「おお、この子だ!」の回。隣の屋敷の主人が探していた「友人のダイヤモンド鉱山の遺産を相続する娘」が実はセーラだと判明した時の、ミンチン先生の脱力錯乱ぶりはもう穏やかじゃないね。
((((;゚Д゚)))))))は…はわ…はわわわ…っ
胸にダイヤモンドを飾り、厳かに階段上に登場した小公女セーラに、
( ゚д゚)「セーラ…さん…」
(´-`)「はい、ミンチン先生。」
膝叩いちゃうね。こんな時までセーラは丁寧な応答+名前呼びの「はい、○○さん」徹底してる。むしろこの時のためだったのかとさえ。

昔のモノクロ映画だったらここで失意の先生はミンチン学院じゃないナントカ院にドナドナ送られちゃうんじゃないのかという不穏さが漂う。妹アメリアから鬱屈されていた怒りにまかせて責められるだけで済んだのだけども、子供むけアニメにしてはかなり怖いと思う。しかしそれだけの事はしてきた、ミンチン院長。それだけの事を面白く見てきた私も、彼女が腰も立たず雪の中這いずって院に戻る姿を見届けるしかない。 {/netabare}


*最終話 小公女ラビニアに関する考察
{netabare}
いじわるお嬢様ラビニアとの握手が見もの。
セーラとお隣のご主人が弁護士を連れて学院へ乗り込んでくる。
意気消沈していた院長、更に訴えられるのかとガタガタ震えながら((((;゚Д゚)))))))出迎える。
一体何事かと見守る少女らに、ラビニアが( *`ω´)「たぶんこの院を買占めにやってきたのよ。ありあまるダイヤモンドで復讐のために、ね?」
こんな混乱も面白くてたまらないって端的な口調。

やがて学院への寄付にミンチン院長の声色は高く弾んで復活。セーラは懇意にしていたメイド仲間を自分に召し上げるとも公表し、涙の再会。
これを見守るラビニアの瞳がどこか寂しそうに見える。
小公女復帰を祝う少女たちに取り巻かれるセーラを、真っ直ぐな瞳でぐっと遠巻きに見守るラビニア。
鋭く小賢しく若々しい顔つき、シュッと通ったまつげ。見ていると似顔絵描きたくなる。嫌な子なのに、なんとも美しいんですよね。よく「性格の悪さは顔に出る」っていうけど…どこか魅力があるのは何ででしょう。ミンチンにはない、高い気位があり、劇的な面白さ(残酷であっても)を見抜く貪欲なところがあるからでしょうか。物事や人間同士の表面のみは見ていない。
胸の握り拳にどんな感情を押し殺したのか、やがてセーラへと踏み出し、友情締結を申し出る。

( ̄+ー ̄)「おめでとうセーラ。私、あなたさえよければ仲良しになってもよくってよ?」
(´-`)「ありがとう。私、本当を言うと、この学院にきたときから、あなたと仲良しになりたいと思っていたのよ。」←この子本心よーめーなーいーわー~_~;

この時ラビニアが何を飲み込んだのかは謎だけど、セーラの幸運大逆転の姿を見て「今はこれはセーラのターンだ」と悟ったのかもしれない。これまで何度か、好機はお互いの間を行ったり来たりしてきた。人生なんてこの先知れないのは誰も同じ。「だとしたら今は私は私の役を演じ切る。ミンチン先生のような醜態を晒したりしない!ぶれない!」という決意で踏み出したのかもしれない。オープニングで唄われる「胸の奥にこの花あるかぎり」の花の矜持は、ラビニアの中にも咲いていた…のかも?!

やがてセーラはインドへ、このお嬢様もアメリカへ旅立つことになる。
( *`ω´)「もう二度と会えないわね。」
(´-`)「きっといつかまた、会えるわ?」
( *`ω´)「フフン。何十年後かには会えるかもね…その頃あなたはダイヤモンドプリンセスからダイヤモンドクィーンになっているんでしょうけど?そしたら私は…、アメリカ大統領夫人になっているかもしれないわよ!」
同じ土俵では戦えなくなるけれど、この娘が私のライヴァルであることには変わらない。セーラが掴み取った幸せと競いあえるくらい、自分もきっと輝いてみせる、そういう「面白くなってきたわ。」っていう諦めの悪さがお嬢様の心の中では根強く育っていて、それを育てたのは、天性もあるだろうけど、打っても打ってもちっとも懲りた顔を見せなかったセーラのおかげではないかな。うらやましい、この2人の懲りなさ。もー自分、競うとか耐えるとかあらゆる面において面倒に生きてるので、どんな土俵にもチンとしとられんのでうらやましい。
セーラの言うとおり、お互い影響を与えあえる(セーラは影響受け取ってるのか微妙だが)関係になれるのかもしれない。

ミンチン先生は反面教師過ぎたね。ミンチンの中には花は咲いていなかったのだろうか。かつては咲いていたけれど、いつの間にかなくなっていたのだろうか。あんな大人になりたくないって、子供たち皆心に刻んだことでしょう。妹さんがいいアドバイス訳として腕を振るうようになるのかな。 {/netabare}

あなたの心の中に花は咲いていますか?

(¬_¬)( ̄3 ̄) (´・Д・)」(♯`∧´) ( *`ω´)(´-`)(´・_・`)
悪ノリな長文に、お付き合いいただきありがとうございました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルなし

下成佐登子さんの曲が作品の雰囲気とマッチしていてよかった。なんかOPから切なさが漂っている。

父親の死から始まる急激に鬱展開に突入して、感情移入しすぎたため、結構辛かったのですが、回りにいる優しい人に助けられ、最後は院長ざまあみろと思いました。救いは必要です。

閉鎖社会の恐ろしさがありありと分かる。
お山の大将にならないように注意が必要。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
勉学のため、インドからイギリスの寄宿学校にやってきたセーラ。ミンチン女子学院では特別待遇される大金持ちでありながら、誰とでもわけ隔てなく接し、優しく想像力にあふれたセーラは学院一の人気者です。ところが11歳の誕生日に、思いがけない父の死と破産を告げられ彼女の生活は一変します。屋根裏部屋住まいの下働きとなり酷使される毎日。しかしセーラは同じ下働きのベッキーと励ましあいながら、貧しさの中でも気高さや優しさを失いません。


1. ミンチン女子学院
ロンドンでも厳格な事で知られる寄宿学校・ミンチン女子学院に、一人の少女がやって来た。インドで莫大な富を築いたクルー家の一人娘、セーラである。セーラが彼女の専用馬車の御者に少年・ピーターを雇った事で、ミンチン院長の心中は複雑になる。

2. エミリー人形
セーラがいつの日か出会えると信じている "エミリー"。それは、心を許し合える人形の事だった。セーラは父と一緒にエミリーを探してロンドン中の人形店を訪ねてまわった。そしてついに、夢にまでみたエミリーを洋服屋のウインドーの中に見つける。

3. はじめての授業
最初の授業はフランス語の授業だった。セーラは教科書を見て困ってしまった。ミンチン院長は、セーラがフランス語を話せないと思い慰めてくれるが、セーラはフランス語がぺらぺらで、教科書が簡単すぎるので困っていたのだった。

4. 親友アーメンガード
セーラと同じクラスの少女・アーメンガード。セーラは、勉強が苦手で、いつもラビニアたちにからかわれている彼女の味方になる。セーラは落ち込む彼女を自分の部屋へ招待した。すっかり打ち解ける二人だった。

5. 泣き虫ロッティ
学院でいちばん小さい4才の女の子・ロッティ。なかなかみんなに行動を合わせられないロッティは、ラビニアやミンチン院長から毎日のように怒られて泣いてばかりいた。そんなロッティに、セーラは優しく接するのだった。

6. 灰かぶりベッキー
ある日、ミンチン女子学院に新しく雇われたメイドの少女・ベッキーがやって来た。彼女は、次々にたくさんの雑用を言い付けられて働き続けていた。セーラは自分と年が幾つも違わないベッキーがこき使われるのが可哀想でならなかった。

7. 代表生徒
日曜日、生徒たちは礼拝堂へと出かける。セーラにミンチン院長は列の先頭に立つよう命じる。市長夫人の前で、気品に満ちたセーラを表に出し、学院の株を上げようと考えていたのだ。学院の代表をセーラと交替させられたラビニアは我慢ならなかった。

8. 親切なお嬢様
セーラは、いつも働き通しのベッキーの事が気がかりでならない。ある日、セーラの部屋を掃除していたベッキーは、飾られていたエミリーの可愛さに見とれるうちに眠ってしまった。セーラは、ベッキーをお客様として丁寧にもてなすのだった。

9. インドからの手紙
ラビニアの態度は日に日に頑になっていった。ロッティにまで辛く当たる彼女に、セーラは怒りを感じながらも毅然とした態度でのぞんだ。そんなセーラに、周りの生徒たちはますます信頼を寄せる。そんなとき、セーラにお父さんからの手紙が届く。

10. 二つのプレゼント
セーラの11歳の誕生日。ミンチン院長は高級な服をセーラにプレゼントした。ベッキーは考えあぐねた末、肩掛けの目立たないところを切り取ってセーラの為に針刺しを作った。セーラはベッキーの気持ちが嬉しくてベッキーに抱きついて泣いてしまう。

11. プリンセスの誕生日
その日はセーラの誕生パーティーが開かれる事になっていた。生徒も準備に大忙しだ。ところが、パーティーが盛り上がってきた時、信じられない知らせが飛び込んできた。セーラのお父さんが事業に失敗して破産し、しかも病死したというのだ!

12. 屋根裏の暗い部屋
セーラへの投資が全部水の泡となったミンチン院長は、セーラに学院からの追放を言い渡す。学院に対する世間の評判を気にした院長は、セーラが学院に留まる事は許すが、そのかわりベッキーと同じようにメイドとして働くように命じるのだった。

13. つらい仕事の日
セーラに与えられた学院の最上階の屋根裏部屋…そこは、暗く、汚いひどい場所だった。ベッキーはどこまでもセーラを慕い、セーラもそんな彼女の優しさをうれしく思うのだった。メイドとして働くセーラの生活が始まった。

14. 深夜のお客さま
再び代表生徒の座を取り戻して勝ち誇るラビニアは、これまで以上にセーラに辛く当たる。そんなある日の深夜、仕事が終って部屋に戻ったセーラをアーメンガードが待っていた。アーメンガードはセーラにもう一度お友達になってほしいとお願いする。

15. 街の子ピーター
心配するベッキーに見送られ、セーラは市場へと買い物に向かう。市場に着くや、セーラは不意に街の少年たちに突き飛ばされ、お金を盗られてしまった。困り果てるセーラ。しかし、そこへ偶然通りがかったピーターが、買い物を手伝ってくれる事に。

16. ロッティの冒険
ロッティにはなぜセーラが自分と口をきいてくれなくなったのか理解できなかった。寂しさ募るロッティは、とうとう深夜に寝床を抜け出し、屋根裏部屋を目指す。その夜ロッティはセーラと一緒に屋根裏部屋で眠るのだった。

17. 小さな友メルの家族
セーラは屋根裏部屋の壁の穴に住むネズミにメルと名前を付けて、仲良くなろうとしていた。夜遅く部屋を訪れたアーメンガードは、メルを見て震え上がるが、次第にその可愛さにすっかりネズミ嫌いが治ってしまう。

18. 悲しいメイポール祭
夜も明けないうちから、仕事を始めるセーラとベッキー。その日は生徒たちもなぜか早起きだった。それもそのはず、今日は魔法の朝露が降る日と言われ、それを浴びるとこれから一年美人でいられるという日だったのだ。

19. インドからの叫び声
生徒たちに家族からの手紙が届く。セーラに届く便りがあるはずもない。と思った矢先、セーラにも手紙があるという! だがそれは、宛先不明となって返ってきた父宛の手紙だった。父の最期を知りたいセーラは、インド警察に手紙をだすのだった。

20. 謎の特別室生徒
ラビニアに靴磨きのやり方をなじられ、すっかりしょげるベッキー。その日、ラビニアの両親が学院を訪れる事になっていた。ラビニアは代表生徒として特別室に入る事を院長から認められ、さらにセーラを専用のメイドにしたいと言い出すのだった。

21. 涙の中の悲しみ
特別室に移ったラビニアが、セーラを呼びつけて雑事を言い付ける。特別室の掃除に呼んだのもそれだった。掃除するそばから部屋を汚していくラビニアたちに、セーラは「掃除はあなたたちがいない時にします」と、きっぱりとはね付ける。

22. 屋根裏のパーティ
アーメンガードとロッティは深夜にセーラの部屋に遊びにきた。そしてベッキーも加えて、4人は、屋根裏部屋でパーティーを開く事になった。しかし、ラビニアがミンチンに告げ口したため、ミンチンにひどく怒られてパーティーは終わってしまったのだった。

23. 親切なパン屋さん
道の途中で銀貨を拾ったセーラは、目の前にあったパン屋に屈けるが、そこで自分よりももっとお腹を空かせている少女に出会う。パン屋でブドウパンを買うと袋から1つだけ取り出し、残りをすべて少女アンヌに渡して帰るのだった。

24. エミリーの運命
その日は学院の代表生徒・ラビニアの誕生日だった。ラビニアは、自分へのプ ゼントとしてセーラのエミリー人形を要求する。しかし他の生徒たちも口々にエミリーをセーラに返した方がいいと言い、ラビニアは怒ってエミリーを投げて返したのだった。

25. 一日だけのシンデレラ
ミンチン女子学院へ市長夫人が視察に来る日、夫人は視察に際して以前美しいフランス語会話を披露したセーラにまた会いたいと告げてきたのだ。デュファルジュ先生の勧めもあり、1日だけセーラに代表生徒の代役を務めるように命じるのだが…。

26. 年少組の小さな先生
市長夫人の要請を受けて、ミンチン院長は年少の生徒にフランス語を教える役目をセーラに命じた。ロッティたちと机を共に出来る事を喜ぶセーラ。ロッティはもちろん、年少組の授業に加わったアーメンガードもセーラの楽しい授業に夢中になる。

27. デュファルジュ先生の帰国
ラビニアたちからデュファルジュ先生が出したフランス語の宿題を押し付けられるセーラ。セーラは何とか宿題を終えたが、ラビニアたちにはその内容が理解できず、セーラの手を借りた事が先生に分かってしまう。この事を逆恨みしたラビニアは…。

28. 夏休みの大騒動
誰もが待ちこがれる夏休みが目前に迫っていた。両親の迎えを待ちわび、休み中の行動をあれこれ思い描いて楽しむ生徒たち。その生徒たちをただ見守るだけのセーラ、そして、その姿を同情のまなざしで見つめるベッキー。

29. ベッキーの里帰り
ベッキーも夏休みをもらい、田舎へ帰る事になった。広い学院にただ一人残される不安を隠して、笑顔でベッキーを送り出そうとするセーラ。外出の詐可を得、駅までベッキーの見送りに出たセーラの心は帰る場所のない寂しさでいっぱいになる。

30. インドからきた紳士
セーラにベッキーから手紙が届く。毎日の様子が細かに書いてあるベッキーの手紙。そんなある日、学院の隣の空き家に引っ越して来る人があった。セーラは、自分と友だちになれるような人であってほしいと願う。

31. 屋根裏にきた怪物
学院の隣にインドから越してきたという紳士は、車椅子に乗り、どこか体調が悪そうな人物だった。その様子を心配するセーラは、早く回復して欲しいと心から願うのだった。そこへ、田舎からベッキーが戻ってきた。再会を喜ぶ二人。ところが…。

32. 壁の向う側の秘密
隣の住人・クリスフォード氏が、インドで鉱山を手掛けていたと聞いたセーラ。父と似た境遇にあった紳士が病に伏していると思うだけで、セーラの心は痛んだ。その頃、クリスフォード氏は弁護士に苦しい胸のうちを打ち明けていた。

33. 新学期のいじわる
いよいよ新学期が始まる。セーラたちは生徒の受け入れ準備に大忙し。ラビニアは、石板が汚れていると難癖を付けてきた。その石板を使ったベッキーをかばったセーラだったが、思わず弾いた石板が窓ガラスへ飛んでいき、ガラスを割ってしまった!

34. 嵐の中のつぐない
その日は、強い嵐だった。こわれた窓から屋根裏部屋に雨が吹き込んでしまっていた。さらに外で石炭運びをしたセーラはすっかりびしょ濡れに。そのまま 特別室に石炭をくべに行ったセーラは、あたたかい暖炉の前でつい寝込んでしまう。

35. 消えそうないのち
セーラは熱を出して倒れてしまった。病気の感染を恐れた院長は仕方なく医者を呼ぶ事を許可する。医者の診断によると、セーラは恐ろしい重病で、命も危ないという。ベッキーやアーメンガードの懸命の看病が続く中、セーラはうわ言で父の名を呼ぶ。

36. 魔法のはじまり
隣家の召使い・ラムダスは屋根裏部屋の様子がおかしいのに気付き、クリスフォード氏の許可を得て密かに様子をうかがいに訪れた。彼はセーラが病に倒れた事を知る。報告を聞いたクリスフォード氏は、何とかセーラの病気を救おうと、思案を巡らす。

37. 屋根裏は大混乱
魔法の感激に酔った一夜が明けた。セーラの回復が早いので、院長たちはセーラが仮病だったのではないかと疑って部屋を調べに来た。ところが、部屋はさっぱりと片付けられて元通りになっている。密かに首をかしげるセーラとベッキー。

38. こわされた魔法
夜、部屋に戻ると待っている魔法。それを楽しみにするセーラとベッキー。セーラの買い物の後をつけたモーリーは、ピーターが何かとセーラの面倒を見ている事を知り、院長に報告する。セーラはピーターの援助を受けている、そう考えた院長は…。

39. 馬小屋の寒い夜
院長の怒りを買って、セーラは何と馬小屋で寝泊まりをする事になってしまった。それでも誰を恨む事なく、セーラは与えられた運命を生きようとする。外出も禁じられ、前にも増して働かされるセーラ。セーラの身の上を知ったピーターは…。

40. アメリア先生の涙
ある日曜日。アメリア先生は以前から生徒たちと公園へ散歩に行く約束をしていたので、礼拝の後、実行する事にした。公園に弁当を届けるよう言われたセーラとベッキーも、外出できる事を密かに喜んだ。二人が公園に着いたその時…。

41. 妖精たちのパーティ
今日はハロウィン。学院でもパーティーが開かれる事になり、早速セーラとベッキーは買い物へと出かける。生徒たちがパーティーの準備に忙しくする中、セーラたちは次々と雑用を言いつけられていた。

42. 雪の日の追放
ロッティが誤って落としたランタンのロウソク…それが元で馬小屋が火事になってしまった。エミリーを救おうと、炎に包まれている小屋に飛び込んだセーラ! 何とかエミリーを持って出たセーラだが、とうとう学院から追い出される事になる。

43. 幸せの素敵な小包
セーラは、ピーターの助けを得てマッチ売りの仕事を始めた。そこへ、ピーターが迎えに来た。ミンチン院長がセーラを呼んでいるという。学院にセーラ宛の大きな荷物が届いていたのだ。中には、服や帽子どれも特別あつらえの一級品が入っていた。

44. おお この子だ!
誰か自分を助けてくれる人がいる。セーラはまだ見ぬその人物宛に感謝の手紙を書く。手紙を読んだクリスフォード氏は、セーラの優しさに打たれていた。ちょうどそこへセーラが訪ねてきた。セーラのフルネームを聞いた氏は…!

45. ミンチン院長の後悔
セーラを連れ帰そうと、ミンチン院長はクリスフォード氏の屋敷へ向かう。だが、その院長に告げられたのは、驚くべき真実だった。セーラこそ、まさしくクリスフォード氏が探していた親友の娘で、今や世界有数のダイヤモンド鉱山の持ち主なのだ!

46. また逢う日まで
ダイヤモンド・プリンセスとなったセーラは、ミンチン学院で勉強を続ける事を希望し、学院へ生徒として戻ってきた。ベッキーも、正式にセーラ付きのメイドになった。そして、セーラはクリスフォード氏とともに父のお墓参りにインドへと旅立つ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

不朽の名作

長くなるので、最初にこれだけは伝えたい。
とにかく、YOUTUBEでOPの「花のささやき」を聴いて欲しい。
この曲を聴けば、本作が一体どういうものか、と言う事が理解できるだろう。
日本のアニメ史上最も悲しく美しいOPの一つである。


本作は自分が小学生の頃、リアルタイムで観ていたものの、
約30年という月日が流れても、トラウマのように心の片隅で忘れることが無かったほど、
印象深く記憶に残っている作品である。

念願叶って約30年ぶりに再鑑賞を終えたので、この機会に感想を書いてみようと。
結論から言うと、今観ても充分衝撃的な内容であり、また名作であると再確認した。

本作は世界名作劇場シリーズの中の1作品で、
他作品同様、主に子供向けで作られた作品ではあるものの、
(今思うと本当に子供向けかよ、と思える内容だが)
大人が観ても見応えのある、素晴らしい内容となっている。
当時は日曜日のゴールデンタイムに放送されていて、視聴率も高く、
家族揃って観ていた人が多かったように思う。

主にソフト路線で似たような雰囲気の同シリーズ作品と趣は大きく異なり、
全46話のうちの10話目くらいから、
主人公のセーラが執拗に虐げられるシリアスな描写が続き、悲惨さを極めた鬱展開に..
やはりこのアニメで目に付くのは、どうしてもその部分になってくるだろう。

そんななか、特筆すべきはセーラの「天使過ぎる」性格。
もはや現実にはあり得ないぐらいのレベルだが、
それが逆に周りの大人達や虐めているキャラの醜悪さを強調し、
(ミンチン院長はアニメ史上屈指のクソババアで間違いないだろう)
悲しみに暮れるセーラに深く感情移入してしまう要因にもなっており、
正直、視聴者はどうしようもなく切なく、また胸糞悪い思いをする事となる。
毎週毎週本当にいつまでこんな辛い展開が続くのか...と。

しかし、セーラの心の支えとなる、ベッキーやピーターの存在が非常に大きなものだったとはいえ、
どんなに酷く辛い目に遭っても、セーラは決して絶望しなかった..涙


それにしても今回再鑑賞で感じたのは、
やはり昨今のアニメ(視聴者を安易に喜ばせるような内容)を見慣れてるせいか、
この作品は何時間も続けて観るには、精神的に結構キツい。
昔は週に1回観るだけだから良かったものの、続けて観ると大人になった今でもしんどいレベル。

今のアニメなら、シリアスな内容のものでも、少しはギャグ要素なり、
萌えなどの一息つける場面があるものだが、
この作品にはそういった、ある意味視聴者に媚びるような演出は殆どない。

たとえセーラの味方になってくれる人物と一緒の時でも、
やはり根本にある悲惨な状況には変わりなく、徹底してシリアスを貫いている。
少しでも良い事があったら、倍以上に胸糞悪い展開が後に待っている。


もしこれから初めて観る、という人が居るなら、
鑑賞にはかなりの忍耐力や苦痛を伴うことと思う。
ハッキリ言って、観ていて楽しいという類のものでは決して無い。
このような内容は円盤を売るためのアニメでは、殆どあり得ないものだ。

でも一度観始めたなら、作中のセーラのように耐えぬいて、ぜひ最後まで見届けてほしい。
製作者側が視聴者に忍耐を強いるのにも、当然意味があるから。
そして、最後まで観たならば、これまでの悲しさを吹き飛ばすような展開が待っている。

ただ、自分はセーラほど出来た人間ではないので、
最後までラビニアの態度は気に食わないし、
院長も土下座して謝るくらいするべきなのでは(全然足りないが)、と思う。
罪を憎んで人を憎まず、とはよく言ったものだが...

人生は決して楽しいことばかりではなく、
むしろ嫌なこと、不幸、理不尽、不条理、差別や偏見に満ち溢れている。
この作品はそれら、様々な負の要素が含まれているが、
実際にそのような場面に遭遇した際に、いかに生きるべきなのか、
決して誰しもセーラのように振る舞うことは出来ないだろうが、
セーラの態度や行動に感銘し、多くのことを学べるのではないかと思う。
自分自身も、今回の鑑賞でまた勇気を貰い、頑張ろうという気持ちになった。


-ここからは作品の評価と余談-

シナリオは小学生が観ても理解できる単純なもので、途中でオチも予想できてしまうが、
やはりそれでもあれだけの日々が続いた後なので、心に響く。
しかし、演出があっさりしすぎているせいで、思ったほどは泣けないかも知れない。

声優はセーラ役に「風の谷のナウシカ」等で有名な島本須美さん。
もうこの役にはこの人以外考えられない、最高のキャスティングだと思う。

ミンチン院長とラビニア役の声優さんには、放送当時非難が殺到し、
カミソリの刃が送りつけられるという事件まであったらしく、
放送終了時には、「こんな役は二度とやりたくない」と言ってたらしい‥
裏を返せばそれだけこの二人の演技が上手くて、本当に憎たらしいということだろう。
アーメンガードだけ、ちょっと棒っぽい演技なのが気になったくらい。

作画は今のデジタル&CG技術など無かった前時代のもので、
単純に比べるべきものではない。
ただ逆に色使いに関しては、100年ほど前の時代を描くためであろうか、
くすんだ感じがより作品を悲しく、愁いを湛えているようにも思う。

音楽に関しては、本当に素晴らしい。
冒頭に書いた通り、OPの「花のささやき」は、セーラの悲しみと、
決して絶望しない強い心が嫌というほど伝わる、泣ける名曲だ。
挿入曲もバイオリンやピアノなど、アコースティックなものが多く、
現代のパソコンやシンセ等で作れるデジタル音楽と比べて非常に温かみがあり、
かつ、しっとりと聴かせる趣きのあるものとなっている。


このような内容の作品は、現在のアニメ業界を考えると、なかなか作ることが難しい。
永く後世に伝えていくべき作品だと思う。

投稿 : 2024/06/01
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