対価で漫画原作なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの対価で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の対価で漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.3 1 対価で漫画原作なアニメランキング1位
xxxHOLiC ホリック(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (726)
4716人が棚に入れました
アヤカシに好かれてしまう高校生・四月一日君尋は、願いを叶えるミセの女主人・壱原侑子と出会う。アヤカシが寄り付かない体にしてもらう為、その対価として彼女の下で半ば強制的にバイトをしている間に、悩みを抱えた人間や人でない者等の不思議な客と出会い、奇怪な出来事に遭遇していく。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

《物語シリーズ》より、個人的にはこっちの方が好き・・・

原作マンガは今も少年誌に続編が断続的ながら連載中で、2年前には実写TV番組も作られた人気作。
そしてアニメの方は、2005年夏に公開された劇場版を皮切りに、2006年/2008年とTV版が制作され、その後も2009-2010-2011年とOVAが制作されています。

で、その劇場版・TVアニメ・OVAが全て、監督(水島努氏)+制作(Production I.G)の組み合わせで、劇場版を除いて、シナリオ構成および脚本に原作者CLAMPの大川七瀬氏が深く関わっており、原作マンガとアニメの世界観が揃っていて、『ツバサ』の時のような違和感を余り持たずに楽しめました。

※但し、一番最初に作られた劇場版『真夏ノ夜ノ夢』だけは、原作マンガやTVアニメと全く繋がりのないオリジナル・シナリオ(担当スタッフを確認すると、CLAMP大川氏が全く関わっていないようです)で、他のシリーズ作品とは異質な内容なので要注意です(この劇場版はOVAまで見終わったあとに、ついでに見とけば十分と思います)。


◆シリーズ別評価

劇場版(真夏ノ夜ノ夢) ☆   並 3.5 (70点相当)
第1期         ☆  並 3.8 (76点相当)
第2期(継)      ★  良 4.2 (84点相当)
OVA(春夢記)     ★  良 4.3 (86点相当)
OVA(籠)       ★★ 優 4.5 (90点相当)
OVA(籠 あだゆめ)   ★  良 4.2 (84点相当)
---------------------------------------------
総合         ★  良 4.2 (84点相当)

※因みに 原作マンガ ★★  優 4.7 (94点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


=============== 劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢 (2005年8月) ==============

{netabare}全1話 ☆ コレクター達への招待状、xxxHOLiCの意味(=何々中毒者){/netabare}

主題歌 「サナギ 〜theme from xxxHOLiC the movie〜」

※同時上映された『ツバサクロニクル鳥かごの国の姫君』と内容がリンクしていますが、xxxHOLiCの他作品とは余り繋がりがなく浮いた作品(脚本担当がCLAMPではなく、只のドタバタ喜劇に終わってしまっている印象)


====================== xxxHOLiC (2006年4-10月) ======================

{netabare}- - - - - - - OP 「19才」、ED 「Reason」 - - - - - - -

第1話 ヒツゼン ★ アヤカシを引き寄せる性(さが)、願いの叶う店
第2話 キョゲン ★ 幸運の女神?それとも・・・(九軒(くのぎ)ひまわり)、小指の呪い
第3話 エンゼル ★ 百目鬼(ドウメキ)との相性、コックリさん
第4話 ウラナイ ★ 偽者占い師、本物占い師
第5話 シリトリ ★ 狐のおでん屋  
第6話 タンデキ ☆ ネット中毒
第7話 アジサイ ☆ 雨童女(アメワラシ)、彼の岸と此の岸の境
第8話 ケイヤク ☆ サルの手
第9話 ユビキリ ☆ クダ狐、運命の赤い糸
第10話 トモシビ ☆ 百目鬼(ドウメキ)の寺での百物語(怪談)
第11話 コクハク ★ 座敷童(ザシキワラシ)、烏天狗(カラステング)
第12話 ナツカゲ ☆ 避暑先の幽霊
第13話 ヘンボウ ☆ 背中に羽根の生えた少女、餌(エ)

- - - - - OP 「19才」、ED 「蜉蝣 -かげろう-」 - - - - -

第14話 フウイン ☆ 双子姉妹、※初の2話続きもの
第15話 カイホウ ★ (続き)、言霊(ことだま)、言葉の縛り
第16話 サイカイ ★ クダ狐、座敷童へのお返し
第17話 ジショウ ☆ 幸せを受けとらない人
第18話 ホオズキ ★★ 百鬼夜行、座敷童、おでん屋の子狐、甘露、「全ては必然」
第19話 リフジン ☆ 年の瀬、雪合戦、願ったものが出てくる箱 
第20話 アガナイ ☆ 過去を映し出す写真、※脚本がやや安直
第21話 ツメキリ ★ 迷信・言い伝え、四月一日(ワタヌキ)の回想
第22話 ユウワク ★ 四月一日の心に忍び寄る婦人、※2話続きもの
第23話 センタク ☆ (続き)
外伝   ツイオク ★ 四月一日(ワタヌキ)の小学生時代の話、神隠し、誕生日{/netabare}
------------------------------------------------------------------
★★★(神回)、★★(優秀回)1、★(良回)11、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8

※ここまで視聴しただけだと「ちょっと物足りない人情噺」という感想になってしまうかも。


===================== xxxHOLiC◆継 (2008年4-6月) ====================

{netabare}第1話 蜘蛛 クモノス ★ 四月一日・百目鬼の失敗、※第2期は続きもの
第2話 左眸 ヒダリメ ★ 本の虫、猫娘、烏天狗の懇願
第3話 朋分 ハンブン ★★ 座敷童、女郎蜘蛛、片目の半分
第4話 夢買 ユメカイ ★ 夢の矢、異世(コトヨ)、夢カイ
第5話 由縁 コハネ ★ 霊能師の少女(五月七日小羽(つゆり・こはね))、桜の霊
第6話 平和 コノハナ ☆ 麻雀回、桜の霊の昇天
第7話 水猫 ミズクミ ★ 猫娘との井戸水汲み、指切り、小指の痛み
第8話 鈴音 ササヤキ ★ 増えていく鈴、その場に居てはいけない者
第9話 流噂 フウヒョウ ★ 小羽の家庭事情、霊能師のTV特番出演
第10話 不戻 キヅキ ★★ (続き)
第11話 秘事 ヒトリ ★★ 小指の悪化、怪我、ひまわりの秘密
第12話 真実 ホントウ ★★ (続き)
外伝  報恩 オカエシ ☆ 狐のおでん屋に主要キャラ集合{/netabare}
------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)7、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


OP 「NOBODY KNOWS」
ED 「Honey Honey feat. AYUSE KOZUE」

※第2期は、一話完結回がほとんどだった第1期とはガラっと変わった続き物になっており、見違えるほどの面白さでした。


================ xxxHOLiC 春夢記 (OVA) (2009年2-6月) ================

{netabare}前編 ★ 百目鬼(ドウメキ)の祖父(遥さん)の依頼、※小狼・サクラ初登場
後編 ★★ 夢の中の世界、夢の世界でのサクラとの出遭い、「侑子さんの願いは何ですか」{/netabare}
------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3


OP 「sofa」
ED 「CHERISH」

※前編はCLAMP原作OVA 『ツバサTOKYO REVELATIONS』、後編も同じく『ツバサ春雷記』とリンクした内容なので、両OVAを先に視聴しておくことをお勧めします。


==================== xxxHOLiC 籠 (OVA) (2010年4月) ==================

{netabare}全1話 ★★ 侑子との別れ、10年後、飯縄(イズナ)使いからの依頼と対価{/netabare}

ED 「風(かざ)なぎ」

※前OVA『春夢記』そして本OVA『籠』で、ようやく物語が大きく動くので、xxxHOLiCの視聴を開始した方は、何とかここまで頑張って視聴を続けて欲しいところです。


================ xxxHOLiC 籠 あだゆめ (OVA) (2011年3月) ==============

{netabare}全1話 ★ 夢違え(ゆめたがえ){/netabare}

OP 「あだゆめ」
ED 「「ごめんね。」」

※第1期の第1話以来の様々なエピソードが回想されるアニメ版の事実上の最終回らしい良い出来と思いました。


◆総評

CLAMP原作作品は、

(1)前半で一見しただけだと詰まらないと感じてしまうようなエピソードを小出しして、視聴者にしだい次第に主要キャラへの愛着を持たせていき、
(2)後半のどこかのタイミングで一気にストーリーを動かして、視聴者のその愛着を強い感情移入へと転化させてしまう、

という王道の感動パターンを踏襲した良作が多いと思いますが、本作も第2期そしてOVAまで確り視聴すれば、そうした期待にまたしても応えてくれる作品に仕上がっているのではないでしょうか。

同じアヤカシ(怪異)を扱ったアニメ作品でも、内容に余り一貫性のない西尾維新氏原作の《物語シリーズ》より、個人的にはこちらの方により好感を持ちました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

偶然じゃないわ~必然よ

おのれーどうめきの分際でー!
と言ったのは主人公の四月一日(わたぬき)君ですw
百目鬼(どうめき)、九軒(くのぎ)と最初はみんな名字が読めませんでしたw

原作未読 CLAMP作品 全23話+外伝1話
ミステリーホラーコメディ作品

お話は、主人公 四月一日君尋(わたぬき きみひろ)は、霊能力が強いために妖が嫌でも集まってくる体質です。ある日いつものように妖に追われていてなんとか撒いた主人公は、ある家に意志とは関係なく家に引き込まれ、その家の主人でもうひとりの主人公 壱原侑子(いちはら ゆうこ)に悩みを見透かされ、願いを叶えるために対価としてバイトすることになりました。その家を中心に色々な不思議なことや悩みを解決するお話です。

最初に感じたのが、キャラクターの体型です。みんな異常に手足が長くて胴体とアンバランスなので、すごい違和感がありました。慣れるまで2~3話かかりましたねw

でもキャラクターはすごい魅力的でした。ミステリアスでどこか浮世離れしてますが、大酒のみでちょっとお茶目なところがある侑子さんと、几帳面で料理が得意でいつも散々な目に合う四月一日との対比が面白いですねw{netabare}(通信機とか言ってちょびっツのちぃと同じ耳を付けたときは噴いてしまいましたw){/netabare}
他にもレギュラーで出ている、友人じゃないのにw友人の百目鬼静(どうめき しずか) 、主人公が恋い焦がれている九軒ひまわり(くのぎ ひまわり)さん、CLAMP作品と言えばよく出てくる黒モコナ、舘にいる可愛いお調子者のお手伝いさん2人マル&モロ(フルネームは書けませんw)、など中々面白い個性的な人々が集まっています。

日常を題材にしているお話が多く、結構身につまされますね~
{netabare}(嘘、占い、キューピットさん(こっくりさん)、しりとり、パソコン依存症などなど){/netabare}
ギャグ展開の話の中にもピリリと辛いスパイスの聞いた日常の不思議なお話となってます。メリハリが効いていていいですね。1話完結が多いので観やすいです。侑子の一言一言が胸に沁みました。
最後は少ししんみりしましたね。

侑子さん役の大原さやかさんの魅力的な声と四月一日役の福山潤さんのはじけぶりが見れる作品ですw
レンタルDVDで観たのですが、1枚に3話入ってますのでお財布にもやさしくなってますね。ミステリアスなお話が好きで、この作品の独特の世界観が気に入れば好きになれる作品だと思いますので、もし興味がありましたら観てくださいね。オススメです。

OP スガシカオさんが歌ってます。スガさんらしい曲ですね。
ED 2曲ありましたが、後半は{netabare}BUCK-TICK{/netabare}この作品に合う合わないは別として、びっくりしましたw

最後に、印象に残った言葉は「だってわたぬきなんだもん~」じゃなくてw 「あなたの願い叶えましょう」ですね^^

まだまだ分からないことばかりです。それでは2期を観てみますね。
{netabare}CLAMPさんはマカロニほうれん荘が好きなんですね~私も好きですw{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37
ネタバレ

アイコン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

相変わらずのスタイルで(笑)

カードキャプターさくらや
コードギアスのキャラデザでお馴染み、
CLAMPの作品です。
実は派生作品のようで、
前作のツバサから出演している
壱原侑子というキャラのお話です。

昔からいつも
変なものが見えてしまい、
少し非日常な毎日を送っている
スタイル抜群(笑)な主人公が、
不思議な黒い蝶の
お導きによりなにやら
怪しい雰囲気の家に
たどり着きます。そこで、
とってもスタイル抜群(笑)なお姉様と
出会ってしまったことから、
主人公は今までより非日常な毎日に
巻き込まれてしまいます。
そしてそこからいろいろあり
そのお姉様といろんな怪異の
相談を受けたり解決したりするという、
まぁお話自体はありげな話です。

雰囲気作りがとても上手いですね。
多分その不思議な雰囲気に魅入って
しまう方も多いのではないでしょうか。
基本一話完結で物語が進みますが、
妖怪などの怪異要素のある話の中で
少し社会や人を風刺した話が多く、
考えさせられる場面が多いかも?(^^;
ただ、最後の方の話は
泣きはしませんでしたが
少し感動しました。

この見るからに怪しい雰囲気の
絵柄のホラー作品ですが、
グロい要素はあまりありません。
怖い描写もあまりないと思われます。
ただたまにBAD ENDの話や、
後味の悪い話もあるので、
そういったものが嫌いな方は
気をつけた方がいいかも。

個人的に中途半端だったのが
青い花の話。

{netabare}すごく思わせ振りな終わらせ方なのに
次からの話は全く関係のない話という、
ちょっと(笑)と思いました(笑){/netabare}

まぁ、そういった話にしたかったのかも
しれませんが(^^;

そういった終わらせ方が
嫌いな方は苦手な作品かも。
ですが基本頭空っぽにして
ホラーな雰囲気を楽しむ作品の
ようなので、あまり真面目に
見る作品ではないかも。
ギャグも多いし(^^;

ただ、雪合戦の話は今でも
入れる必要があったのかなと
常々思います(笑)


全体的にはそんな感じでしょうか。


言うなれば、
夏目友人帳をダークな雰囲気に
したような感じでしょうか。
私的には、雰囲気に魅入りましたが
印象としては普通の作品でした。
なんか……惜しいですね(^^;

もう少しキャラの心情や
過去を描写した話が多ければ
良かったのかな?(^^;
2期でそういったフラグなどが
回収されるのかもしれませんけど(笑)

ただ、曲が良かったです!
OPのスガシカオが雰囲気にあって
とてもいい味出してますよ(^^)
作画はまぁ言うまでもありません(笑)
雰囲気作りをするためや
印象に残る作画を作りたかったのでしょう。
実際イラストは印象には残ったので(^^;

主人公に纏わりついている
管狐がかわいかったです(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

87.7 2 対価で漫画原作なアニメランキング2位
鋼の錬金術師(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1567)
10564人が棚に入れました
舞台は錬金術が科学として発達した世界にある軍事国家「アメストリス」。
幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くしたエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術において最大の禁忌、人体錬成を行ったが、失敗し、兄・エドワード(エド)は左脚、唯一の家族である弟・アルフォンス(アル)は全身を失ってしまう。
エドは自身の右腕を代価として、アルの魂をかろうじて鎧に定着させたが、自分達の愚かさに気づく。その後エドは自ら失った右腕と左脚にオートメイル(機械鎧)を装着し、一時的に手足を取り戻す。
12歳となったエドは、国家錬金術師となり二つ名・「鋼」を授けられ、アルと共に元の体に戻る為、絶大な力をもつ賢者の石を探す旅に出る。しかし、旅には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。人ならざる人・ホムンクルスや、傷の男・スカーなど、迫りくる数多くの敵や苦難を乗り越え、エドとアルは本当の体を取り戻す事が出来るのか…。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、麻生美代子、豊口めぐみ、置鮎龍太郎、大川透、根谷美智子、内海賢二、藤原啓治、松本保典、志村知幸、白鳥哲、室園丈裕、永井誠、柴田秀勝、佐藤ゆうこ、高戸靖広、山口眞弓、三石琴乃、こおろぎさとみ、鷹森淑乃
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作準拠の前半は面白かったのですが、後半オリジナル展開は・・・かなり微妙

2003年、2009年と二度もアニメ化された2000年代を代表する人気作品。

このうち、原作マンガ連載のまだ序盤で制作が始まったために後半からオリジナル展開となった旧作(2003年版)は、TV放送(全51話)のあと、続編となる劇場版『シャンバラを征く者』が2005年に公開され、興行収入12.2億円の大ヒットとなった。

また、原作マンガ終盤に制作が始まり、原作と同時ENDとなった新作(2009年版)は、TV放送(全64話)のあと、やはり劇場版『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(但し続編ではなくTV放送分の途中でのサイド・ストーリー)が2011年に公開され興行収入6.5億円のヒットとなった。

・・・という事前情報に惹かれて、本サイトでも評判の良い本作について、TV放送分(旧・新)+劇場版2本を一気観してみました。


◆シリーズ別評価

旧作(2003年版)          ☆ 良 3.6 (72点相当)
劇場版『シャンバラを征く者』  ☆ 良 3.8 (76点相当)
新作(2009年版)         ★ 優 4.0 (80点相当)
劇場版『嘆きの丘の聖なる星』  ☆ 良 3.5 (70点相当)
----------------------------------------------
総合              ☆ 良 3.8 (76点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 鋼の錬金術師 (2003年10月-2004年10月) ===========

{netabare}- - - - - - OP「メリッサ」、ED「消せない罪」 - - - - - -

第1話 太陽に挑む者 ★ リオールの町(レト神教団)、賢者の石、人体練成の咎(とが)
第2話 禁忌の身体 ★ 続き、7つの大罪(ラスト(色欲)、グラトニー(暴食)、エンヴィー(嫉妬))登場
第3話 おかあさん…… ★ リゼンブール村、母の死・人体練成失敗・修行・旅立ち
第4話 愛の錬成 ☆ マジハールの魂の定着実験
第5話 疾走!機械鎧(オートメイル) ☆ セントラル行き列車ジャック事件
第6話 国家錬金術師資格試験 ☆ 綴命(ていめい)の錬金術師ショウ・タッカー、大総統登場
第7話 合成獣(キメラ)が哭く夜 ★★ タッカー(続き)、スカー登場、※胸糞悪い展開にビックリ
第8話 賢者の石 ☆ 切り裂き魔バリー事件(ウィンリー誘拐)、“鋼の錬金術師”誕生
第9話 軍の狗(いぬ)の銀時計 ☆ ユースウェル炭鉱(東端の町)、ヨキ中尉登場、※話が都合良過ぎで× 
第10話 怪盗サイレーン ☆ 観光地アクロイア(謎の女クララの話)
第11話 砂礫の大地(前編) ☆ 金産地ゼノタイム(偽エド兄弟に遭う話)
第12話 砂礫の大地(後編) ☆ 続き、偽者の賢者の石
第13話 焔 vs 鋼 ☆ 国家錬金術更新査定(マスタング中佐vs.エド)、イシュヴァール殲滅戦の記憶

- - OP「READY STEADY GO」、ED「扉の向こうへ」 - -

第14話 破壊の右手 ★ 結晶の錬金術師(マルコー)、スカー来襲、鉄血の錬金術師バスク・グラン准将敗死
第15話 イシュヴァール虐殺 ★ 13年前のアメストリス軍の蛮行、対スカー戦
第16話 失われたもの ☆ セントラルへの鉄道移動中の挿話
第17話 家族の待つ家 ★ 故郷リゼンブール村への立ち寄り、機械鎧の修理、※日常回
第18話 マルコー・ノート ★ スカーvs.ラスト&ブラットニー、 ※賢者の石の正体が胸糞悪い
第19話 真実の奥の奥 ☆ 第五研究所潜入、エドvs.№48(スライサー)、アルvs.№66(バリー)
第20話 守護者の魂 ★ 続き、バリーの言葉に動揺するアル

<----- 第20話までほぼ原作どおり、第21話以降はオリジナル展開 ---->

第21話 紅い輝き ★★ グリード(強欲)登場、紅蓮の錬金術師(キンブリー)登場、タッカー再登場、※かなり胸糞悪い展開
第22話 造られた人間 ★ ウィンディ来訪、アルのわだかまり 
第23話 鋼のこころ ☆ 
第24話 思い出の定着 ★ 兄弟の絆確認
第25話 別れの儀式 ★ スロウス(怠惰)登場、ヒューズ中佐殉職

- - - - - - - OP「UNDO」、ED「Motherland」 - - - - - -

第26話 彼女の理由 ☆ イズミ(エド&アルの師匠)登場、ラッシュバレー(機械鎧の町)
第27話 せんせい ☆ イズミ師匠との修行
第28話 一は全、全は一 ☆ 続き
第29話 汚れなき子ども ☆ 謎の少年(ラース)
第30話 南方司令部襲撃 ★ イズミ大活躍
第31話 罪 ★ ホムンクルスの真実、※意外な内容で面白いが、ストーリー自体は粗雑×
第32話 深い森のダンテ ☆ イズミの師匠ダンテに会いに行く話 
第33話 囚われたアル ☆ Devil's Nestの戦い 
第34話 強欲の理論 ★ グリード消滅
第35話 愚者の再会 ★ ラストの医師ルジョンとのエピソード ※これまでとかけ離れた回
第36話 我が内なる科人(トガビト) ☆ イシュヴァール人難民の話
第37話 焔の錬金術師/戦う少尉さん/第十三倉庫の怪 ☆ マスタング大佐の部下の話
第38話 川の流れに ☆ ジュリア・ダグラス(スロウス)の正体を探る話
第39話 東方内戦 ☆ リオールの町へ、ロゼ再登場
第40話 傷痕 ☆ スカーの過去
第41話 聖母 ★ 大総統の正体(プライド(傲慢))、スロウス練成の秘密

- - - - - - - - OP「リライト」、ED「I Will」 - - - - - - - -

第42話 彼の名を知らず ☆ キンブリー死亡、アル「賢者の石」化、スカー死亡
第43話 野良犬は逃げ出した ☆ ホーエンハイム登場、エリック兄弟追跡
第44話 光のホーエンハイム ☆ ライラの正体
第45話 心を劣化させるもの ☆ ライラの目的
第46話 人体錬成 ☆ 
第47話 ホムンクルス封印 × ラストの封印、※いろいろと話が唐突過ぎる
第48話 さようなら ☆ スロウスの封印
第49話 扉の向こうへ × セントラルの滅びた町、門の向こう側の世界、※この回も展開が唐突過ぎる
第50話 死 ☆ 
第51話 ミュンヘン1921 × ストーリーの整合性がいろいろとダメ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)16、☆(並回)30、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6


========== 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (2005年7月) =========

{netabare}全1話 ☆ 「門」の向こう側の世界の1923年のミュンヘンでの出来事 評価3.8{/netabare}


◆総評

上記のとおり、第20話までは原作に準拠した展開で、その後は次第にオリジナル度が上がっていき、第29話以降は完全にオリジナルな展開になっていきます。

個人的な感想としては、折り返し地点の第25話が面白さのピークで、それ以降はストーリーが散漫になってしまい、作品テーマを確り打ち出せないまま(※ここが2009年版と個人的評価が分かれた理由)、強引に終盤をまとめてしまった印象が強く残りました。

ただ、TV放送分の後日譚となる劇場版({netabare}1923年にミュンヘンで起きたビヤホール一揆を扱っている{/netabare})は、私が西洋史が凄く好きなこともあって、これはこれで観て良かった作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本作はブラックコーヒー。「FULLMETAL ALCHEMIST」はカルピス。

少年ガンガンの看板作品として有名だった「鋼の錬金術師」
語らずとも知っている人も多いはず。
最初にアニメ化した本作は、原作とは違った内容になっています。

原作に忠実な展開の「FULLMETAL ALCHEMIST」と比べて、アニメオリジナルの部分が多々あり、そこが評価の分かれ目ですね。

少年漫画テイストな「FULLMETAL ALCHEMIST」と比べて、こちらはダークチックで、鉛のように重苦しい展開が多いです。まるで、精神まで病んでしまった病人の介護しているようなダークチックなシーンが多く、真剣に観ていると、視聴者の精神までやられてしまうのではないか、というくらい重苦しいです。ブラックコーヒーでも飲んでいるような感覚です。

「鋼の錬金術師」の着想のきっかけは、作者の荒川さんのリハビリセンターの交通整理のアルバイトをしていた時の経験が元になっています。そのため作中には、腕や足を無くしたエドのリアルな心情が描かれています。

アニメオリジナルの部分ですが、気にするほど悪くはない気がしました。ただ、「FULLMETAL ALCHEMIST」とはテイストも雰囲気も違っているので、原作との差異に耐えられない方にはおすすめしません。本作はブラックコーヒー、「FULLMETAL ALCHEMIST」がカルピス、というイメージです。


本作は、等価交換の原則を中心に描いています。
このテーマを描くために、反対意見や賛成意見を持ったキャラクターを登場させて、それを徹底的に掘り下げています。

例えば、「何かを賭けてもそれの努力が報われることはない、等価交換の原則は錬金術の中の法則でしかない」という意見が、{netabare}ダンテ{/netabare}視点から描かれています。

それに対して肯定側の意見も存在して、エドがそれに当てはまります。

↓ネタバレ 「ラストについて」
{netabare} 結局、等価交換の原則は、とても厳しいものなので、報われない場合もあると、ラストで描かれています。正直、あのラストは好きではありません。誰も報われないような苦味を感じるラスト。

現実は思っているほど甘くない、不可能な夢を追い続ける者はこうなるんだ、とでも言いたげそうなラスト。私は、このラストに吐き気がして受けつけませんでした。「FULLMETAL ALCHEMIST」は、ただ追い求めるのではなくて、こういう方法もあるんだよ、と別の方法を示してくれたおかげで、凄く救われた気分になりました。
しかし、本作は理不尽さを突きつけようなラストが、かなり癪に障り、何とも言えない焦燥感に襲われました。アルの体は手に入ったけれど、今までの旅の記憶を全部忘れて、エドは扉の中の世界に閉じ込められたままってなんですか?
等価交換の原則も破っていますよね。明らかに人の命一つと釣り合った結果ではないです。

鋼の錬金術師は、報われないエドとアルが、何を取り戻すために必死に努力している姿を観るのが良いのは分かります。だからといって、最後のシーンをああいう誰も報われないようなラストにするのは、何のカタルシスも感じず、モヤモヤとしたやり切れない感情だけしか残りません。{/netabare}

確かに、等価交換の原則は、報われないことがあるから、あのラストにするしか無かったのかもしれません。あくまで少年向けなのですから、「FULLMETAL ALCHEMIST」のようなスッキリとしたラストにして欲しかったです。

↓ネタバレ マスタング大佐について
{netabare} マスタング大佐が全く報われていない事が、アニメオリジナルのシナリオに穴のある証拠です。「FULLMETAL ALCHEMIST」では、それなりに報われていますが、本作では二度と大総統になれない立場になってしまいました。マスタング大佐は、大総統になる夢も捨てないけれど、仇討ちをするんじゃなかったですか。
「FULLMETAL ALCHEMIST」では、エド達に諭されて、涙を飲んで復讐するのをやめました。殺してしまったら、マスタング大佐が道を踏み外して、スカーのようになるから、止められたのでしょう?
あのラストでは、マスタング大佐は見事に道を踏み外してしまっているじゃないですか。だから、気に入らないですよね。
{/netabare}

↓ネタバレ ダンテの等価交換の原則について
{netabare}作中でダンテさんは、「子供が勉強したって、良い成績が出ることが無いこともある。生まれた子供が、必死に生きようとして、こうやって簡単に殺されることもある。等価交換の原則は存在しないこともある」という意見で、エドの等価交換の原則は存在する考え方を否定していますね。やっぱり、アニメオリジナルの展開は私には合わない部分があるようです。特に、このダンテさんの考え方ですが、ラストがああだったので、この意見が正しいことだと肯定したいのでしょうか。とっても強調されています。おかしいですよね。
だって、子供が勉強して手に入るのは良い成績ではなくて、知識であって、知識があるからテストで良い点数になる理屈にはなりません。テスト問題が、その子の知っていることから出題されないこともありますし、たまたま病気で本調子が出ないこともあります。
さらに、生まれた子供が生きる努力をしているのに、簡単に殺されてしまうのは、ダンテさんがその子を殺すという動作を行ったことによって、生まれた結果であって、それも等価交換の原則ですよね。動作から生み出された結果、つまり動作から結果が交換された、ということです。押し付けがましくて嫌になってしまいます。{/netabare}
やっぱり、本作はこういうところがあるので、「FULLMETAL ALCHEMIST」の方が好きです。少年向けアニメのやることじゃないですね。


仮に少年向けのアニメとして評価するなら、この三つは少し傷になります。
等価交換の原則のテーマ性はとても深いのですが、私とは意見が合わないようなので、あんまり好きじゃないです。「FULLMETAL ALCHEMIST」よりも深いシーンは多いものの、そもそもテーマが明らかに少年向けではなく、若年層に観せるのも、夢を無くしてしまいそうで怖いアニメです。



良いところは、{netabare} エドとグリードがちゃんと正面から対決してくれるところやマスタング大佐と大総統が対決してくれるところですね。「FULLMETAL ALCHEMIST」の組み合わせはあんまり好きじゃないです。

ラストの扱いがとても良かったのは、本作で評価したいところです。ラストがどういう人物だったかを描いた後に、「私は死にたかったんだ」という台詞を呟いて、死んでいきました。この台詞はグッと心に響きましたね。

散々、人を利用したダンテがグラトニーに食われるというところも、利用した者は誰かに食われるという教訓が秘められているような気がして、深いシーンでした。{/netabare}

ただ、エンターテイメントとしては、バトルシーンが本当につまらないところが多いので、あんまりおすすめできません。

バトルの勝ち方は頭を使って捻ったものが多いので、そこそこ面白いのですが、それまでの過程が駄目ですね。迫力がありませんし、だらだらとしすぎています。
あと、前半が冗長だという欠点もあります。この辺は人によって変わると思いますが、私は蛇足だったんじゃないかな、と思いました。


「FULLMETAL ALCHEMIST」よりもダークチックなストーリーを好む方におすすめします。


「FULLMETAL ALCHEMIST」に続く。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ファン層を飛躍的に拡大させた最初のアニメ化 [改]

★少し補足しました。
==================================
この作品のあらすじや、内容の詳細に関しては、記してしませんので、それらをご覧になりたい方は、別の方のレビューをご覧ください。

放送当時リアルタイムで観て、夕方の少年向けアニメを侮れないと思うようになったきっかけの作品でした。

まったくの予備知識なしだったので、偶然テレビで1話を観たときは、衝撃的でした。
とても子供向けのアニメと思えず、いい意味で驚愕しました。
とても重いテーマを扱っており、キャラクターも魅力的で、ストーリーも引き込まれるものでした。
以後、夢中になって欠かさず観ることになり、完全に嵌っちゃいました。

後で、第2作めのFA(FULLMETAL ALCHEMIST)が放送されると知ったとき、
続編かと思って観始めたら、まったく同じ最初話からで、なんで?と戸惑いました。
話が進むにつれ徐々に、微妙に違ってきて、同じキャラが違う設定で出てきたり、
わけが分からず頭が混乱しました。

もともと、原作の読者だった人にとっては、
原作に忠実な2作目のFA制作は、うれしいことだったと思いますが、
この1作目で始めて鋼錬を知って好きになった私は、
2作目をわざわざ作る事情がわからなくて戸惑いました。
そう思った人は、少なくないはず。
このアニメを観て新たに鋼錬のファンになった人は、相当多いと思うので。

後で、この1作目が作られた当時は、原作漫画がまだ継続中で結末が決まっていなかったと知り納得。

ちなみに原作者の荒川弘は、本作のアニメ化に当たっては、
「根っこの部分さえ取り違えなければ思い切りやっちゃってOK」
「原作と全く同じならアニメという別メディアに乗せる必要は無いと思うので」
と言ったそうです。

勝手な考察:
{netabare}それに、同じ結末で、微妙に違うとかえって気持ち悪いし、先にアニメで結末を見せてしまったら、
原作のネタバレになってしまうため、アニメオリジナルで、
原作の世界観を踏襲しつつも独立して楽しめる内容にする必要があったのだと思います。
だから謎がすべて解明されて、
(原作より気持ちの良い終わり方で)すっきり終わってはいけなかったのだと思います。それで、どうせなら全く違う方向での結末をと考えたのではないかと思います。 {/netabare}

その上で、ここまでのストーリーを組み立てて、まとめ上げたのは見事だと思います。

FAができて、その完成度も高いので、この1作目の影が薄くなりましたが、
それなりにどちらも好きです。

勝手な考察
{netabare}正直、原作に忠実なFAが1作目より出来が悪かったら、最悪で、だれもハッピーじゃないですよね。
だから、FAの評価が高くなるのは当然で、この1作目の目指したのはそこではないのだと思います。
本作の最後が、どこかすっきりしていない分、本作を観た人は絶対FAも観るでしょうし、
より高く評価すると容易に考えられます。
鋼錬のファン層を拡大し、FAにつなげるそんな役割も担っていたのではないかと、
そして十二分にその役目も果たしたのだと思います。 {/netabare}

平成16年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査委員会推薦作品
第9回アニメーション神戸 作品賞・テレビ部門
2004年東京国際アニメフェア ノミネート部門 テレビ部門 優秀作品賞
だったりもします。

ただ、私にとって、鋼錬との最初の出会いでもあり、強烈な衝撃を与えてくれたこの作品には、特別な思い入れはあります。
より退廃的でダークな感じも個人的に好みです。
キャラクターもFAよりちょっとクールでスマートな感じがします。

でも少年少女に勧めるなら、やはりFAをすすめます。

懐かしくて、余計にこの第1作目が観たくなっていたところ、再放送されてうれしいです。

ただ、FAを先に観てしまうと、別物として楽しめるかどうか、多少なりとも抵抗あるかも知れません。

★ちなみに、劇場版「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」は、本作の続編になっていますので、続けて見られることをオススメします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

65.5 3 対価で漫画原作なアニメランキング3位
魔都精兵のスレイブ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (105)
309人が棚に入れました
日本各地に、突如として謎の門が出現。 その先の異空間『魔都』には女性にのみ食べた者に特異な能力をもたらす桃が存在し、『醜鬼』(しゅうき)と呼ばれる怪物を退治するため、女性兵による戦闘集団『魔防隊』が組織された。 活躍できる場所を求めていた男子高校生・和倉優希はある日、魔都へと迷い込むと醜鬼に襲われてしまう。そこへ駆けつけたのは魔防隊七番組の美しき組長・羽前京香。京香の能力で奴隷(スレイブ)と化した優希は力を開花させ、醜鬼を見事打ち倒し、奴隷 兼 魔防隊の管理人として醜鬼と戦うことに。 “飼われる少年”のバトルファンタジー、ここに開幕!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

刮目せよ、奴隷(スレイブ)の生き様。

この作品の原作は未読です。
あかりんが出演すると知り視聴を決めましたが、まややん、麗奈ちゃんらも
出演されていると知り、俄然視聴意欲の湧いた作品でした。


日本各地に、突如よして謎の門が出現。
その先の異空間「魔都」には女性にのみ食べた者に特異な能力をもたらず桃が存在し、
「醜鬼」と呼ばれる怪物を退治するため、女性兵による戦闘集団「魔防隊」が組織された。

活躍できる場所を求めていた男子高校生・和倉優希はある日、魔都への迷い込むと醜鬼に襲われてしまう。
そこへ駆けつけたのは、魔防隊七番組の美しく組長・羽前京香。

京香の能力で奴隷(スレイブ)と化した優希は力を開花っせ、醜鬼を見事打ち倒し、
奴隷 兼 魔防隊の管理人として醜鬼と戦うことに。

“飼われる少年”のバトルファンタジー、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

桃から能力が受け取れるのは女性のみ…そこから女尊男卑の世界に変わっていったんだそうです。
それはある意味課せられた宿命として受け入れるしかないと思います。
別に男尊女卑の世界が良いとも思わないので違和感はありませんけれど。

でも、そんな世界の中で男子高校生がヒーローを夢見るのは格好良いではありませんか!
きっと道は困難を極め、辿りつけるかどうかも分からない高み…
女尊男卑の世界で男性がヒーローになるということは、そういうことだと思います。

ですが、形は違えど結果的に魔都災害から一般人を守っていることになると思うので、十分ヒーローしていると思います。
今回優希が力を開花させることが出来たのは、血筋なのか、ヒーローへの思いからなのかは分かりません。

でも、魔防隊の一人として戦列に加えて貰えるんです。
そりゃ、頑張ろうって気にもなりますよね。
しかも、頑張った分だけご褒美が貰えるんですから…

命のやり取りをしていて、常に死と隣り合わせ…
常人を遥かに超えた能力を会得したとしても、一瞬たりと気を抜くことはできませんし、きっと傷付いたらメッチャ痛いんだと思います。

でも、それで仲間を救うことができてご褒美まで貰えるんですよ。
しかも、お約束ですが登場するヒロインの皆さんは容姿端麗な方たちばかり…
改めて考えてみると相当羨ましい設定になっているのではないでしょうか^^;?

そして物語中盤から登場する、まややん演じる六番組組長の出雲天花さん。
2回行われた人気投票で共に1位を取るという無双っぷり。
実は私の推しも天花さんだったので、この結果は嬉しいです。

誰より人の痛みの分かる天花さんであることは、物語の中で既に証明されています。
そんな天花さんの愛情を目一杯受け取っているんですから…
まぁ、あかりん演じる京香から「躾」されるのも当然ですよね。

しかもそれだけじゃありません。
どうやら天花さん以外からも優希は好意を抱かれているようなんです。
もしかすると、「社内恋愛の法則」が発動している!?

「社内恋愛の法則」は、私が新入社員だった頃に聞いた法則なのですが、ずっと会社に縛られ続けて新しい出会いが何も無いと、周りの女性の方が何故か綺麗に見えてくる…というモノなのですが、「社内恋愛の法則」を改めてググってみると、さっぱり出てこない!?

私が若い頃は残業時間が半端無かったので、その法則は間違っていないと思った時期もありましたが、急に自信が無くなってきました^^;

wiki先生をチラ見したところ、魔防隊は第十番組まであって、その他に出張組まであるようです。
しかもキャラの人気投票が原作のみなのでしょうか。
まだお目にかかったことのないキャラが人気投票で上位になっていましたので。

きっとこれからバンバン新しい組員が登場するのでしょうけれど、尺にもよりますが、まず間違いなく覚えられないでしょうね^^;
天花さんの様な強烈な個性を持っていれば別でしょうけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、あかりんによる「夢の糸」
エンディングテーマは、まややんによる「CHA∞IN」

1クール全12話の物語でした。
この作品は既に第2期の制作が発表されています。
そう言えば、第2期のティザー映像が公開されていましたね。
アニメに登場していませんが、人気投票第2位のキャラって誰なんだろうと思っていたら、このティザー映像に出てくる魔防隊を束ねる総組長・山城恋だったんですね。
しかも総組長を演じる声優さんは、香菜ちゃんなんです!!
もう、これは期待するしかないですよね!
しっかり堪能させて頂きました。
続編楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話 ラブひなの薄い本?一旦中止します。

1話 男性マゾ文学は日本の伝統。徹底的に虐めるほうがいい。

{netabare} なぜアダルトを見ないで、こういう作品を見るのか?ですよね。「魔法少女にあこがれて」とか本作を見ると、やっぱりエロを語るには心の奥底に潜むなにかに訴えかけるべきなんだろうなと思います。

 こういう男性マゾ的な作品って別に今の草食男子が云々ではなく、谷崎潤一郎、沼正三氏の「家畜人ヤプー」(1956年)ジョージ秋山氏の「ゴミムシくん」(1973年)等脈々と受け継がれる日本のマゾヒズム文学の一つの型だと思います。
 家畜人ヤプーは日本人が虐げられていますが主人公が男性です。そうそう、桃で強くなるという性的なニュアンスと鬼が敵ですから、仮想敵は中華なんでしょうか?

 日本人奴隷といえば「86」もそうでした。レーナちゃんと本作のヒロインが似ている気がするのは偶然なんでしょうか?それとも銀髪の軍服美少女がご主人様として理想なんでしょうか。「ゼロ使」もちょっと同じマインドを感じます。結果的にアレですけど。

 ヒロインとの関係性においては「春琴抄」ですが、あれは倒錯した純愛であって、本作はどうも制度によって虐げられること自体が喜びですから、「家畜人ヤプー」と「ゴミムシくん」身分差別で男が下になることが重要なのでしょう。貞操逆転ものの精神もちょっと入っている気がします。

 男性として女性の上位にいなければ、武士は食わねど的やせ我慢文化だからこその、反階級、反権威的な願望として「強くなければならないことからの解放」が日本人男性のマゾかと思ってましたが…いや、逆に今女性が強くなったとはいえ、男性にスペックがこれほど求められる時代はありません。

 収入、家事スキル、気遣い・優しさ、コミュニケーション能力にユーモア。すべてが求めれる時代です。その窮屈さは、人類史上もっとも男性に厳しい社会なのかもしれません。だからこそ、意志とスペックは女性に委ねてしまいたいということかもしれません。

 ですので、弱者男性が女性に君臨するのではだめです。徹底的に虐げられて、そこにカタルシスを見て欲しい。団鬼六氏は女性への虐待ですが、マゾの果てに殺されたりする作品もあります。やるなら徹底的に。

「魔法少女にあこがれて」が美少女推しの少女の中にある劣等感の歪みだとすると、非常に面白いです。

 ハイスペックなアニメだからこそエロギャグが洒落になるんでしょう。いい掴みの1話でした。なんと次週予告が「興味、朱々、肌蹴る(はだける)」ですから、まあ、肌色アニメということでしょう。
 次回予告のスタッフがクレジットされてましたので、なかなか力が入っているようです。{/netabare}


2話 ラブひなの薄い本?一旦中止します。

 結局カテゴリーは男卑女尊の管理人ものでハーレム系ラッキースケベ…つまり「ラブひな」かな?というかラブひなの薄い本のマイルド版という感じでしょうか。

 うーん、興味が無くはないし、積極的に視聴中断というわけではないですが、今期はまだ切る作品が少ないので、面白い面白くないというよりカテゴリーの問題での優先順位で中断です。他に中断作品が増えて来たり、期の端境期に見る可能性はあります。

 作画はバトルシーンの迫力は今一つですが、女の子は可愛かったと思います。朱々ちゃんが巨大化するときの効果音にはちょっと笑いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

7話視聴。このアニメのモザイク基準て何だ?

2023年1月時点における電子版を含めた単行本の累計発行部数は400万部を突破している。


4話まで視聴。
何処かでみたような物語。
パッとしない主人公が戦いに巻き込まれその過程で奴隷になりご褒美にベロちゅーする。
この子の力を使うとご褒美上げなきゃいけない心の奥底に秘めた…!この後も電マとか色々。

女の子にアレを見られ小さいと言われる!が…。
この後の展開は個人的に予想通りだったので何となく分かると思うw


4話内容。
最近他アニメで見た時を操る力!止めたり戻したり。

コレがまあ厄介。攻撃を受けた瞬間巻き戻し戦闘前へ。
コレってどういう攻撃されたか本人は知っていて相手は分からないのが厄介…と思いきや体力を消耗するので「力を使った」事には本人見れば気付ける。ただし気付けるだけ。
とは言え戦闘前、自分達が何をしようとしたのかは分かるので別の攻撃方法を…。
相手は何か隠してる様子。勝てるかどうかはまだまだ分からない続く!

最初はそこまでエロくないかな…と思っていたら…。
最初のご褒美は〇〇〇!凝視!
2回目。撫で撫で。
3回目!下着外してあるものを持ち上げてるのがエッッッ!!
間違い無く主人公には見えている!
ついでにお風呂回!

確かに何処かで徐々に過激になっていくとかは聞いていた…なるほどとw
BD版とか、アニメ専門チャンネルもかな?とかだと多分消えるよねw
マンガの方は多分見えてるかな?ジャンプだし(とらぶるとかね)

コレ何処まで行くんだろう(トオイメ
なので視聴継続!

…ちなみに作画の評価は…。


7話までの感想。ヒロイン2人と主人公一緒に温泉回。
主人公、今回大きな力を使ったのでそれ相応の代償がコレ。

今回はモザイク(白い光無し)無しで泡と手で隠れてる。ただし範囲が狭い!
ちなみにタオルは下だけw
背中に抱き付き胸が直で。
タオルで下がギリギリ見え…ないw手で隠してる場面も。

コレで一応隠れてるから?
それとも前回のは場面的な所為?
4話のは間違いなく白い光の所為でほぼ見えなかったのに、今回も隠れてはいるけど範囲が狭い。
ここにもモザイク入れればいいのに、なんだか中途半端な気がする。

コレも。
ベロチューキスに下着姿はOK、ただし下着姿である体制になると白い光。
だけど他の女の子は下着姿で色んな体制なのに何も無し。下着の皺まで見えてる()

まあ考えても分からないしいいや。
話しは変わって5話。
2人は時止め攻撃範囲外から攻撃撹乱するが、お姉さん能力鍛えて時止め5秒が→10秒に。
これのせいで時止めで攻撃出来る範囲内に。2人はボロボロに。
そして勝利と思ったら…会話し始め負ける()油断大敵!

次は7話。
時を止めたり戻したりの姉は重度のシスコンだった!
前回見る限りイジメて楽しんでるドS姉だと思ったんだけどねw
ただ愛し方が歪んでいただけだったと言う…。
何で分かったかと言うと部屋が…。
赤ちゃんの頃からかコレ…。
見てはいけないものを見てしまった主人公逃げる!

うん…妹にアレを見せるのはやめようか…。

ああ、そう言えばマンガはとらぶる程じゃないけど見えてます!

主人公が敵に捕まった時点で飽きてしまったのでここで切ります。
たぶん8話切り。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
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