山寺宏一おすすめアニメランキング 74

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの山寺宏一成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年09月19日の時点で一番の山寺宏一おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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71.5 1 山寺宏一アニメランキング1位
パプリカ(アニメ映画)

2006年11月25日
★★★★☆ 4.0 (750)
3620人が棚に入れました
医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか?事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ容姿も性格もまったく違う夢探偵“パプリカ”となって入っていくが、そこには恐ろしい罠が待ち受けていたのだった…。

声優・キャラクター
林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、山寺宏一

Seabream さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今日の天気は夢見がち,晴れのち晴れ晴れ,ハレハレハレハレ~♪

夢を共有することができる装置DCミニ.ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる.犯人は一体誰なのか!?

90分と割と短い作品ですが,ストーリーもわかりやすくなかなか面白かったです.
夢の世界ということで,少し不気味な描写が多かったのも個人的によかったです.

最近たまたま「インセプション」という映画を見ていたのですが,なんとなく似てる感じですね.

パプリカちゃんかわいいいいい.
けど最後うわああああああああ.時田うわああああああ.

投稿 : 2020/09/19
♥ : 9

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

故今敏監督の代表作の一つ

ストーリーを引き立てるために絵があるのではなく
絵を魅せるためにストーリーがある
まさにそんな映画

女医千葉敦子と夢世界での姿パプリカ
同一人物の二面性が見事に演じ分けられている
林原めぐみさんの好演にも脱帽です

ただしラストの部分は
見せたいモノは見せ終わったとばかり
かなり強引に手仕舞い
無理やりな展開に「?」となりました

全体としては非常に質の高い作品だと思います
特に夢の中の描写は出色の出来栄え
見て損はないと思います

投稿 : 2020/09/19
♥ : 16

もちすい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

OPだけでいい

アニメーションに限らず、“物語性をもつ映像”という媒体で何かを表現しようとしている方達には、常に向きあっているテーマであろう“映像表現の可能性”というものに、とにかくストイックに挑んでいる姿勢は、ものすごく伝わってきます。


では、その表現技法を用いて何を描きたいのか、伝えたいのか。

人それぞれでしょうが、私は、技法は、あくまでその先にあるテーマを描くための手段であって、技法自体がテーマになっているようなものは、あまり好きじゃないんです。

「どういう映像を見せてくれるんだろう」と楽しむことはできたし、そこに関しては本当にすごい作品だと思うのですが、それだけでした。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 4

64.5 2 山寺宏一アニメランキング2位
ももへの手紙(アニメ映画)

2012年4月1日
★★★★☆ 3.7 (268)
1270人が棚に入れました
「お父さん、ほんとうはなんて書きたかったの?」 いちばんそばにある愛が、いちばん見えにくい愛かもしれない。父が遺した書きかけの手紙。そこには、ただ、「ももへ」という一言があるだけだった。「何を伝えたかったんだろう」 心ない言葉をぶつけ、仲直りしないまま父を亡くしたももは、11歳の夏、その想いを抱えたまま、母と、瀬戸内の島に移り住む。そこで待っていたのは、おかしくも、不思議な出会いだった。豊かな自然と、やさしい人々が生きる小さな島を舞台に、いま、いちばん大切にしたい、家族の愛の物語が生まれる。

声優・キャラクター
美山加恋、優香、西田敏行、坂口芳貞、谷育子、山寺宏一、チョー

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

不思議な清涼感に包まれたひと夏の物語

2012年4月公開。Production I.G制作。
沖浦啓之監督が家族の愛をテーマに描く劇場公開作品です。

父、カズオと交わした約束が果たせずに喧嘩になってしまった少女、もも。
仲直りを出来ないままに亡くなってしまった父の部屋には
「ももへ」とだけ書かれた手紙が残されていました。
父の死を受け入れられないままのももが、母のいく子が小さい頃に
住んでいた瀬戸内海のある島へ母とともに移り住むところから物語が始まります。


イワ、カワ、マメという3人?の愛嬌ある妖怪が登場することから
何だか妙なイメージを視聴前は持っていまいしたが、フタを開けてみると
とても夏らしい清涼感のある人間ドラマになっていました。

ももが島に移り住んだのは夏休み中とのことで、学校の存在は
あまり示唆されず、舞台は島の人々が暮らす風景の中に限定されています。
夏の太陽光の強さ、写真から切り取ったような懐かしさのある路地や
山の蜜柑畑の清々しさ、静かな温かみのある町の港など島の風景が
とても印象的に描かれているように感じます。

そんな風景も良いですが、本作は登場人物の表情や仕草に独特な魅力があり、
それが作品の雰囲気作りに最も役立っているように感じます。
登場人物の驚く表情や呆れた表情などで出てくるシワからは何とも言えない
愛嬌を感じますし、畳の上に仰向けに寝転がりながら足を使って
ズイズイ動いたりするももの仕草に等身大の少女らしさが見て取れたりします。
(この動作、文字で表現しづらいですが、肩に当たる畳の感触が気持ちよさそうです。)

あと、これは個人的な実感なのですが、ももという少女の描かれ方を見ていると
多少はっきりしない受け答えと少し遅れがちな反応が気になる部分が大きいです。
アニメやドラマのキャラクターはけっこう模範的というか型にハマった
感情表現を求められることが多いと感じているのですが、普通に生活している
人間がそんなにドラマチックな受け答えを出来ることは少ない訳で…。
そうしたところで、本作のもものちょっと戸惑ったり、事態を把握するのに
時間を使ってから何かしらリアクションをするような様は返って自然に感じました。

他にも島の少年、陽太の思春期らしい反応や郵便屋の幸市おじさんが
状況について行けずに表す戸惑いなど、登場人物の様々な反応に
ちょっと他のアニメでは感じないような親近感が湧くことがありました。
ただ、そこにいくとイワ、カワ、マメのコミカルな反応は他のキャラクターと
対照的に非常にアニメらしく見えて、変なところで妖怪らしさを感じます。
上記の印象は子供達の声優さんの素気ない素朴さを感じる演技と
妖怪役の声優さんの情感たっぷりな演技によるところもあるかもしれないです。

劇中のBGMはカレイドスターなどで音楽を手掛けられた窪田ミナさんとのことです。
原由子さんのEDテーマ「ウルワシマホロバ ~美しき場所~」と合わせて
舞台の穏やかなイメージに沿った音楽だったように思います。


物語の顛末については映画本編を観ていただくしかないですが、
終始、手紙の存在感を意識させられるということは言っておきます。

誰かに手紙を書くという事は、口に出して伝えるよりもよっぽど難しい。
書く側は想いをどう書き起こしても、その想いの何割も文字で表現出来ないし、
読む側だって書かれた内容から書き手の意図とは別の想いを抱くかもしれない。
そんな人の不器用さにジレンマを感じながらも、伝えたい想いの純粋さに
心を解きほぐされるような、そんな不思議な印象のあるアニメでした。

清涼感があると言うと裏返せばさっぱりしすぎているともとれますし、
お話の好みなどもあるかと思いますが、もしお時間が許すなら
観てみてはいかがでしょうか、とオススメします。

投稿 : 2020/09/19
♥ :

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【喜×怒×哀×楽】が織り成す瀬戸内のしまなみ模様 そして作画とはすなわち【演技させること】であるとの再認識

まず最初に推しときたいのですけど!
特段に期待はしてなかったものの、ハートフルな内容とストイックな画作りが相まってかなり好感触な作品でした!


喧嘩したままの父親と生き別れてしまった小学6年生の女の子、『宮浦もも』
生前の父が最後に残したのは、ももへ宛てられた書きかけの手紙でありました
父がももに何を伝えたかったのか分からぬまま・・・ももと母親は東京から親戚を頼って瀬戸内の島へ越してくる


センシティブな年頃の女の子にとって、『父の死』と『見知らぬ土地への引越し』はとてもデリケートな問題でありました
(あれ!?似たようなアニメ、最近やってた?w)


なかなか土地柄に馴染めないももでしたが、思いもよらぬ不思議な事件が起こります
家の屋根裏にあった黄表紙(江戸時代頃の漫画みたいなもんす)から出てきた、三匹の妖怪が家に住み着くようになってしまうのです
悪戯ばかりする三匹の妖怪に手を焼くもも
しかし妖怪たちは、実はもも達親子を見張らなければいけないという、とある使命を帯びていたのでした・・・









監督の沖浦啓之といえばアニメタでもあり作画、特に表情の作り込みには定評がありますよね
ハイライトを用いない簡略的なフォルムでありながら、写実的なリアリティを感じる繊細さを併せ持った今作のキャラデザに加え
序盤は少し気だるそうで無愛想だったももちゃんが、お話の進行に合わせて少しずつ表情の移り変わりが豊かになっていく様が描かれるのは流石であります


さらに今作では喜劇的な要素が大部分を占めているため、コミカルにデフォルメされた、所謂『ギャグ顔』みたいなものも使ってきているのが可愛らしくて好感が持てました
(たぶんキムタカさんかコモタンの仕事なんでしょうけどw)


それに常々作画においてオイラが重要視しているポイントでもある、細かな仕草の一つ一つをあえて手間をかけて描くか否かという部分
単にヌルヌル動くか動かないか、という話ではなく
椅子に座ったときの足の組み方とか食事のときの箸の持ち方
実写であるなら、それは役者の演技で表現できる自然な動作であっても、アニメでそれをやろうとなるとアニメタの高度な技術と多大な労力が必要とされる部分なのですよね


そんな部分の作りが今作はすんごく丁寧
作画クオリティが底上げされている昨今のアニメ界でも、このレベルに達している作品は片手の指で足りるぐらいしかありません
改めて【良い作画】=【良い演技をキャラクターにさせる事】だと感じさせていただきました!








余談ですがモナーみたいな妖怪がニョロニョロ動き回るシークエンスが度々あるのでwww(もちろん、コミカルな要素としてwですよw)
ブラシーの最終回にトラウマがある方はご注意を(笑)

投稿 : 2020/09/19
♥ : 32

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

親子愛と多島美に感動

父親が不慮の事故で亡くなり、母親と瀬戸内の小島に移り住んだ主人公もも。
ももは、父親との別れ際の気まずさを後悔していました。
このアニメは、多島美の瀬戸内を舞台に綴られる親子愛の物語です。

このアニメのスパイスはトラブルメーカーの妖怪3人組。
ももと妖怪3人組のコミュニケーションとコメディー的ドタバタ劇が前半の見どころです。
後半、妖怪3人組が起こす事件によって、母親との絆を新たにしたもも。
ラストの手紙は心にくい演出です。
この出来事により、ももは、父親・母親の思いを理解し、一歩成長します。
思春期の少女と両親との心の絆に感動必至です。

絵がとにかく綺麗です。
瀬戸内の風景美と相まって、感動的な仕上がりとなっています。
個人的には、暴風雨の微細な表現に感心しました。

声優演技が棒なところが、気になります。
また、物語に刺激が少ないので、少々退屈かもしれません。
だだ、古き良きジブリ映画のような新鮮さを感じました。

余談ですが、モデルとなった島は大崎下島の御手洗地区。
たまゆらの舞台にもなっています。
舞台が被るのは珍しいですね。
それだけ絵になる風景と言うことでしょう。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 35

71.8 3 山寺宏一アニメランキング3位
劇場版ポケットモンスター みんなの物語(アニメ映画)

2018年7月13日
★★★★☆ 3.9 (29)
191人が棚に入れました
人々が風と共に暮らす街・フウラシティでは、 1年に1度だけ開催される“風祭り”が行われていた。 祭りの最終日には伝説のポケモン・ルギアが現れて、 恵みの風をもたらすという古くからの言い伝えが残る中、 街に集まる人々はそれぞれの想いを抱きながら、祭りに参加していた……。 ポケモン初心者の女子高生、リサ。 嘘がやめられなくなってしまったホラ吹き男、カガチ。 自分に自信が持てない気弱な研究家、トリト。 ポケモンを毛嫌いする変わり者のおばあさん、ヒスイ。 森の中で一人佇む謎の少女、ラルゴ。 サトシとピカチュウが彼らと出会い、 みんなの物語が動き出す――。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、石塚運昇
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人々が風と共に暮らす街

最初PVを観た時、頬への朱の差し方が見覚えのある作画だな。
と思っていたら制作にWIT STUDIOが参加とのことで、
劇場鑑賞の意欲が高まっていた21作目の長編ポケモン映画。

WITと言えば、人々が暮らす街の描写にも主張が感じられて印象的。
なので今回はストーリーだけでなく、5作目『水の都~』以来の、
街並みの風情も期待しての鑑賞。

人間とポケモンたちの絆を認めた伝説のポケモン・ルギアによる、
「恵みの風」で成り立っている風車の都市。
私の観光欲求も満たされました。


シナリオはひとりの力ではできない事も皆とポケモンたちとならできる。
語り尽くされて来た王道テーマを、群像劇により再定義を試みる構成。


とある秘密を抱えて思い詰めた風の市長の娘。

怪我で陸上を諦めて、成人前にして既に挑戦心を無くし欠けているポケモン初心者の女子高生。

卓越したポケモン愛と知識を持ちながら上がり症ゆえ自分に自信を持てないポケモン研究家。

方々に虚勢を張って、嘘を付くのを止められなくなってしまったオッサン。

とある過去からポケモンを毛嫌いしている老婆。


同じ街で暮らしながら互いに無関係だった五人。
いずれも欠点や後ろめたさ等を抱えた不完全な人間たち。
それでも各々が心に持っている善意が、
来訪したサトシ&ピカチュウ、そして他の人々やポケモンたちとの絆を媒介にして、
互いに結び付き、集まって大きな力となり、
「風祭り」に一つの奇跡を起こすハートフルストーリー。

本作においてはサトシも個人では多くを成し遂げられない、
いちトレーナーに過ぎません。
『~みんなの物語』という凡庸なサブタイトルが、
鑑賞後はジンワリと心に染みて来ます。


子供よりはむしろ、社会の歯車として磨り減って
自信喪失気味な大人たちにこそ刺さる物語だと感じました。

逆に未就学児も含む低年齢層にとっては
単純な主人公少年のヒロイズム体現ドラマじゃない分、
大人にならないとチョット良さが分かり辛い群像劇かも?とも思います。

例えば、{netabare}嘘を付いてしまったり、悪事を働いてしまうのもまた人間。
そんな人間にも良さはあって……などと言う語り口。
教育的見地に立って観たら地味に衝撃的な開き直りw
嘘つきは何とかの……云々と語っていそうなお堅い道徳の教科書なんかにはきっと無いw{/netabare}
子供向けとしては、実践的過ぎる?
何度か間違えた大人の人生訓なのかもしれません。

五人の群像の掘り下げについても、やや尺不足を感じたりもしました。


けれど人々が補い合って世界が成り立っているかけがえの無さを、
改めて伝えてくれた本作には勇気を貰えました。

私にとっては『水の都~』と並ぶ観光ポケモン映画の双璧としてだけでなく、
心にも確かに灯をともしてくれた。
後々、思い返すことも多そうな良作ポケモン映画でした♪

投稿 : 2020/09/19
♥ : 11
ネタバレ

上代 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ポケモンイチのイケサトシに出会えた映画でした。

サトシが頼もしすぎてかっこいいぜ!

何故かというと、今回の映画、サトシのライバルになるようなポケモントレーナーが出てこないんです。

ポケモントレーナーという活躍の難しい職業に20年以上いるだけあって貫禄が違いますわ~
ピカチュウとのやりとりは熟練の夫婦のよう。

そんな訳ですから、今回のポケモン映画はサトシ以外の活躍が多い。
主に活躍するのは、ポスターキャラ・サトシとピカチュウを含めて、8人3匹ほど。
それぞれのドラマを抱え、それぞれが過去や問題を乗り越えて、街を襲う災害を鎮めようと取り組みます。

ちょっとだけ君の名は。や、シンゴジラっぽいかも…

キャラが感情的になる場面では、共感して目頭が熱くなりました。

今回はドラマメインなので、バトルは多くないのですが、対ゼラオラ戦のバトルはしっかりかっこ良かったです。
ゼラオラめっちゃ好きになりました。今ポケモンカードゲームでゼラオラデッキ作ってます。

一方、ルギアの出番は殆どなし。光輪の超魔神フーパの方がよっぽど活躍していましたよ。
別にだからいけないというのも無いですけど、主張してこない良さみたいなのもあるので。でも、結局は客寄せの予告だったのかあ…とそんな感じがしただけです。

来年の映画ですが、そろそろ知れ渡っていそうですが{netabare}ミュウツー{/netabare}ですね。CGっぽいテイストでしたけど、まさか…ね。

去年からの映画オリジナル世界線になり、自由度が上がった部分もありますが、ピカチュウ以外のサトシの手持ちを出せなくなった、既存の旅の仲間が出しづらくなったなど弊害もありそうですが果たしてどうなってゆくのでしょう。
新しい挑戦に期待したいです。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 4
ネタバレ

根越 詠汰 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人とポケモンが織りなす奇跡の力

 これは、サトシとピカチュウが、風祭りの「ポケモンゲットレース」に参加したフウラシティでのお話だったです。

 事件に遭遇し、関わるうちにフウラシティに思わぬ大きな災害が降り注ぐです。サトシをはじめ町のみんなが、ポケモンと団結して平和を取り戻すというものです。

 最初の方から、登場するキャラたちが紹介の意味も込めて、さらっと出て来てという感じです。そのキャラ達とサトシが知り合いになって、友達になったり、又は競ったりといったところです。

 ポケモン初心者リサ、姪っ子を喜ばせたいこと一心で嘘をつきまくるカガチ、気弱なポケモン研究家トリト、オリバー市長とその娘ラルゴ、ポケモン嫌いの婆さんヒスイ、これらのキャラ達が大きくこのアニメに関わるのです。あとロケット団も絡むです。{netabare}(リサ、ラルゴの演技もっとうまかったらなぁでしたです。){/netabare}

 ポケモンゲットレース終了後、カガチの嘘から物語は、大きく進行するです。
 ラルゴが山でかくまう謎のポケモンは?、ゼラオラの呪いとは?、盗まれたフウラシティに大切な聖火はどこに?これらの真実が明かされたあと、街にとんでもないことが起こるのです。

 ここからが、このアニメの一番面白いところだと思うです。サトシ、ピカチュウ、リサ、カガチ、トリト、オリバー市長、ラルゴ、ヒスイたちと、ポケモンたち{netabare}の織りなす、ポケモンパワーが奇跡を起こす{/netabare}です。

{netabare}「一人でできないことも、ポケモンと一緒ならできる」{/netabare}サトシ、良いこと言うねぇ(^^♪です。 

投稿 : 2020/09/19
♥ : 5

62.1 4 山寺宏一アニメランキング4位
川の光(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (15)
68人が棚に入れました
タータ、チッチはクマネズミの兄弟。お父さんと一緒に川のほとりで暮らしている。
ある日、工事が始まり、彼らの巣はこわされてしまう。川に住むネズミの誇りは捨てたくない、と
一家は上流を目指して旅立つが、途中でイジワルなドブネズミにじゃまをされ…。
さまざまな動物たちとの出逢い、そして別れ。移りゆく季節の中、成長していく一家の姿をあたたかく描きます。

声優・キャラクター
折笠富美子、金田朋子、山寺宏一、平野綾、大塚明夫、田中敦子、鈴木晶子、原田伸郎、藤原紀香、松本和也、青野武
ネタバレ

素振り素振り(咎人) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

この終わり方は…、う~ん

偶々NHKで再放送?をしていたので視聴
人間の私利私欲の影響で新たな居住地を探すはめに陥ったネズミの話
内容は{netabare}BADEND{/netabare}の流れでかなり{netabare}ヒヤヒヤ{/netabare}しました
が、しかし最後の最後であのような展開…、正直{netabare}BADEND{/netabare}の流れの方が作品としては微妙でもテーマ的には良かったような…、この程度じゃあ人間はまだまだ調子に乗りますぜ
作画(動き)は良くも悪くもない感じでしたが背景は綺麗で和めました、演出も結構良かった?かな

とりあえず、これは良い声優アニメでした(笑)
山寺宏一、大塚明夫、田中敦子だけでもかなり満足の面子(ただ、この3人が一同に会さなかったのがやや残念…9課メンバーが…笑)

投稿 : 2020/09/19
♥ : 1

63.9 5 山寺宏一アニメランキング5位
超時空世紀オーガス02(OVA)

1993年12月5日
★★★★☆ 3.5 (16)
60人が棚に入れました
中世を思わせる異世界を支配する二大大国、リヴリアとザーフレンは「アーマー」と呼ばれる古代兵器の発掘を巡り一触即発状態にあった。リヴリアの少年リーンは亡き親方の借金を払うため軍に入隊し、ザーフレン領内に潜入。素性の知れぬ美少女ナタルマと共に国境脱出を図る。そんな2人の前に謎のアーマー、オーガスIIに乗る老人が現われる。
ネタバレ

天上しょーと♪♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

最初は前作に比べ随分と軍事色の強い話になってて
あんまし入り込めなかったのですが
ちょうど半分の4話目くらいからは面白かったです。

この作品は前作と一応繋がりはあるものの、
前作のキャラは大尉しか出ません。
(一応桂たちも回想シーンで映像のみ一瞬だけ映るけど
なのでオーガスって名前ついてても新キャラがほとんどです。

キャラは最初は一見嫌なキャラも多いけど、
マニングさんなどがいいキャラしてます!
(そーいえばマニングさんって女好きだけどかっこいいところは
かっこいいって感じが桂に似てるね。

全体的に前作よりわりとグロいです・・・。血とかも普通に出るけど
{netabare}それより熱するとか・・・毒とかのあたりの描写が妙にね・・w。
毒で死んでしまうあの子は
一回変な狂気っぷりを見せただけで死んでしまったので
もうちょっとなにかあった方がいいかなとは思いました。{/netabare}

あとは曲がかなり地味で微妙でした。
特に最初のOP曲なんてどこがサビなのかすら分からなかったですw。
あとEDで使われてた曲がOP曲に後半なったけど映像そのまんまで
曲だけ入れ替えはちょっと手抜き感あったかなぁ?

投稿 : 2020/09/19
♥ : 0

計測不能 6 山寺宏一アニメランキング6位
まじめにふまじめ かいけつゾロリ(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (8)
54人が棚に入れました
原作は小学生の低学年に非常に人気の高い、原ゆたかが文と挿し絵を担当するポプラ社の長寿児童文学『かいけつゾロリ』シリーズ。いたずらの王者を目指して修行の旅を続けるキツネのゾロリが、毎回訪れる先で騒動を起こすストーリーが展開するTVアニメだ。先生と慕う元山賊でイノシシの双子兄弟、イシシとノシシをいつも引き連れて旅をしている(ちなみに、見分け方は兄のイシシは右の鼻の穴が大きく、ノシシは左の鼻の穴が大きくて右の口元にほくろがある)。制作会社が途中でアンバーフィルムワークスからサンライズに変わったことで、タイトルも『かいけつゾロリ』から『まじめにふまじめ かいけつゾロリ』に変更となった。また、2006年3月には劇場版『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』が公開されている。

声優・キャラクター
山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ、新井里美、岩男潤子、保志総一朗、折笠富美子、玉川砂記子、郷里大輔、水島裕

65.0 7 山寺宏一アニメランキング7位
スーパーヅガン(TVアニメ動画)

1992年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (15)
51人が棚に入れました
主人公、豊臣はかつて常に学力No.1を誇るエリート高校生だったが、織田率いる不良グループに絡まれ、麻雀ですってんてんにされてから、全てのツキを奪われてしまう。そんな中、彼のことを密かに思っていたヒロイン、早見明菜は自分の想いを告白、豊臣に麻雀をやめるように懇願する。
しかし彼は腐れ縁の連中と麻雀を断ち切ることができず、痺れを切らした早見は素人ながら麻雀を覚え、彼の仇を取ろうとする。しかし早見自身が驚異的なツキの持ち主であったために、今度は彼女もすっかり麻雀の虜になってしまうのだった。
その後は主人公豊臣とヒロイン早見、そして不良グループの織田、明智、徳川などを中心に、色んなゲストキャラを巻き込み、面白おかしい麻雀シーンが描かれていく。

声優・キャラクター
山口勝平、大坪純子、山寺宏一

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

初の本格深夜アニメにしてノイタミナの源流。90年代アニメの珍品です。

1992年放送のテレビアニメ 全21回

原作 片山まさゆき 監督 西村純一 脚本 時村尚 山口亮太 キャラデザ 中島敦子
制作 スタジオディーン

「近代麻雀オリジナル」に81年~89年にわたって連載されたギャグマンガ。
片山さんは同時期にヤングマガジンに「ぎゅわんぶらあ自己中心派」と言うのを連載しており、
たぶんこっちのほうが有名だと思います。

とことんツキのない主人公が、一発でハネマンに振り込んだりすることを、
ツキがない⇒つかん⇒ヅガン⇒スーパーヅガンとなるわけで、
たまに(ある理由で)ツイたりすると有頂天になる駄目主人公のお話です。

豊臣秀幸 CV山口勝平
早見明菜 CV大坪純子 ヒロイン ネーミングのセンスが80年代
織田信太郎 CV山寺宏一
明知光一 CV難波圭一
徳川康兵衛 CV龍田直樹
ババプロ CV玄田哲章 プロ雀士の馬場裕一

放送回数は21回で一回2話の構成。
当時、初の本格深夜アニメと注目されました。
放送局はフジテレビですので、ノイタミナの源流と言えるでしょう。

ギャグアニメですがマジで金を賭けた成人向け麻雀アニメでもありました。
ですが、物語のキモは主人公とヒロインのラブストーリーだったりします。

スーパーヅガンでありながら、麻雀に取りつかれた豊臣と、
神のようなツキを持った幼馴染で美人の明菜ちゃんの、
マジだか何だか分からない、うる星やつら風ラブコメディです。
名作でもなんでもない、単なる深夜アニメの黎明を飾った作品ですが、
一部、連続ドラマの部分はちょっとドキドキしたりする部分もありました。

主人公がせこい、調子に乗る、人に頼るなど最悪の性格の上に、モテない。
この状況で献身的美女「早見明菜」が映えるわけですが、ラムほど盲目的でもなく、
どっちかと言うと、惨めな主人公を憐れむタイプの作風です。

懐かしい作品と言う価値しかありませんが、時代の変化を感じさせる記念作として書いてみました。
制作年度を理解して珍品として楽しんでもらえる人も居るかもしれません。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 29

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

2000年代にはCS放送局MONDO21で放送され、2014年頃にはAT-Xでも放送されている(再放送ではあるが、初放送扱い)。

1992年10月~1993年3月まで、当時としてはまだ珍しい深夜アニメとして、フジテレビ系列にて放映。全42話(総放送回数21回)。制作はキティ・フィルム。アニメ制作はスタジオディーン。平均視聴率は2.7%。

エンディングテーマは三波春夫が歌う『ジャン・ナイト・じゃん』(作詞:三波春夫、作曲・編曲:CHOKKAKU)。オープニングテーマはなく、パトカーのサイレン音をバックに刑法186条の条文(当時の刑法は文語体)が表示されるのみであった。ABパート間のアイキャッチには馬場プロ製作の「何を切る?」を採用、毎回異なる問題が出題され、CMをはさんで解答が表示される趣向となっていた。

月刊連載をアニメ化する場合、作品量が少ないためアニメ版オリジナルエピソードが作られることもあるが、当作は既に連載終了していたため全てのエピソードが原作から採用された。原作では全員が高校・大学・社会人と成長していったが、アニメ版においては主要キャラは全員20歳で固定となっている。それゆえ、原作連載時の時系列は大きく異なっているものがある(たとえば、早見との再会話は、アニメでは第1話となっており、尾沢竹書坊初登場話『無敵のムカフーン打法』はその後のエピソードだが、原作では尾沢竹書坊初登場話の方が連載順序が古い)。

この番組を最後に、1981年10月スタートの『うる星やつら』以来11年半続いた、フジテレビとキティフィルム共同制作のアニメ番組シリーズは廃枠となった。また、フジテレビにおけるスタジオディーン作品の放映は、1995年4月開始の『クマのプー太郎』(水曜19:30-20:00)まで2年間のブランクが生じることになる。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 2

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

このアニメが深夜アニメの走りかもしれません。そういう意味でミレミアムな作品かもです。

当時、このアニメが深夜の時間帯に放送されると聞いて、「えっ、アニメなのに深夜なの!?」と非常に驚いた記憶があります。
今では、むしろアニメの主流放映時間になっている、深夜アニメというものは当時としては非常に斬新というか、常識外れとも言っていいものでした。
そういう意味で非常に記憶に残ってますし、ある意味、アニメの流れを変えた作品と言えるかもしれません。

さて、作品内容としては「本当に麻雀を具体的にしている点」が良いです。
将棋とか囲碁の漫画、アニメの多くが人間ドラマが主流で盤面描写はあまりないのですが、
この作品はちゃんと麻雀やってます。原作者の片山まさゆきさんはアマチュアの麻雀大会で何度か優勝している雀豪ですしね。

声優評価が低いのは「演技が下手なのではなく、合ってないキャラがいる」からです。
昔のアニメとしては作画を高く評価したのは、原作の片山先生が「自分は絵が下手だ」と言っているのに比べて、アニメ絵はまあまあだからです。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 9

計測不能 8 山寺宏一アニメランキング8位
friends もののけ島のナキ(アニメ映画)

2011年12月17日
★★★★☆ 3.6 (9)
44人が棚に入れました
浜田廣介の児童文学『泣いた赤おに』をベースに、「ALWAYS 三丁目の夕日」「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の山崎貴監督が3DCGアニメに初挑戦したファミリー・ファンタジー。共同監督には山崎貴と同じ白組所属のクリエイター、八木竜一。もののけ島に暮らす暴れん坊の赤おにが、ひょんなことから迷い込んだ人間の赤ん坊に手を焼きながらも次第に心を通わせていく姿をユーモラスに綴る。赤おに・ナキの声をSMAPの香取慎吾が担当。 おそろしいもののけが住むと言われ、近づくことを禁じられた不気味な島にある日、人間の赤ん坊・コタケが迷い込んでしまう。ところが、人間を恐れてひっそりと暮らしていたもののけたちは、突然現われたコタケを見てパニックに。そんな中、コタケを人質にしようと考えた村の長老は、赤おにのナキにコタケの面倒を見るよう命じる。しかし人間が大嫌いなナキは、小さなコタケ相手にもケンカばかり。なんとかコタケを追い払おうと悪戦苦闘するが…。

Yulily さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

CGは高い評価

児童文学「泣いた赤おに」をアレンジした作品

様々なもののけが住む島に人間の赤ちゃん「ナキ」が
迷いこんでしまう

最初は人間を恐れるもののけ達だかナキをとの間に
友情が芽生え元の村に返してあげようと奮闘する物語

CGはなかなか邦画にしては良く出来ていました
声優にナキ役香取慎吾さんが挑戦していた。
ゴーヤン役の阿部サダヲさん面白かったです。

物語は子供向けかもしれません。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 10

計測不能 9 山寺宏一アニメランキング9位
X(アニメ映画)

1996年8月3日
★★★★☆ 3.5 (2)
15人が棚に入れました
世紀末の地球を舞台に“天の龍"と“地の龍"の能力者たちが戦いを繰り広げる物語。原作は『魔法騎士レイアース』、『カードキャプターさくら』など次々とヒット作を世に送り出しているCLAMP。監督はりんたろう、制作はマッドハウス。小学生のときに転校し、東京を離れていた神威が6年ぶりに戻ってきた。彼は絶対的な力を持っており、地球の運命を握っている人物だった。神威のもとに次々と能力者が集まり、彼を味方に引き入れようと企てるのだが…。

85.5 10 山寺宏一アニメランキング10位
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(アニメ映画)

2009年6月27日
★★★★★ 4.2 (2025)
11753人が棚に入れました
2007年9月1日に公開され、全4部作のうち、序章的な位置づけにあたる。本作のベースとなったのは、TVシリーズのうち第壱話から第六話まで。14歳のシンジ少年が汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンに乗って正体不明の敵性存在「使徒」と戦い始める契機と、自分の暮らし、友人、街など身近なものを認識する過程が、丁寧なタッチで再び語られ、1本の映画として再構成されている。クライマックスは、国家規模のオペレーションを描いた「ヤシマ作戦」。日本中の電力を箱根の一点に集め、シンジのEVA初号機が狙う陽電子砲の起動エネルギーとする大プロジェクトだ。自在に変形と攻撃を繰り返し、ネルフ本部へ侵入しようとする使徒。人類すべての運命が自分の双肩にかかったとき、シンジの心中に芽生えたものは・・・。

声優・キャラクター
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一、石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人

A.Crest さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

螺旋的に輪廻する世界としてのエヴァシリーズ

私信のように感じてしまう作品というのがある。そこには心の底の記憶を掻き起すような仕掛けがあちこちに埋め込まれている。

たとえば、ミサトの携帯、あのウルトラ警備隊の通信機の音は、その玩具を買ってもらった子供の頃の風景や匂いを、居酒屋に流れる昭和レトロな曲"恋の季節”は、今はもう物置にもないあの電蓄で聞いていた45回転シングルの音を、第9使徒および第10使徒との戦いの際の"今日の日はさようなら"にいたっては、学生時代のキャンプファイヤーの夜を、否応なく鮮やかに蘇らせてしまう。

これをオマージュと呼ぶのは相応しくない。それは過去の心象風景を召喚するスイッチであり、視聴者の記憶をスクリーン上の架空の物語に横糸のように織り込んでいく仕掛けだ。そしていつの間にか視ていたはずの者はあたかも当事者のように物語世界にひきずりこまれてしまう。これがエヴァという作品の手法なのだ。踏切の音、留守電のメッセージなどの生活音をわざわざリアルから持ってきているのにも同じ演出意図を感じる。

私はその効果を素晴らしいとも、あざといとも思う。

世代・文化圏の違う人達に対してこれらの仕掛けがどう働くのかは判らないが、少なくとも私は魔法にかかり、エヴァをまたもや私信のように感じながら、いろいろなことを考えてしまうのであった。

95年のころと比べて、なんというかエヴァも丸くなったというか、優しくなった。ゲンドウの不器用な父親のありようは、なんだかこう、愛らしいとう領域にあるし、レイも心を開き行動を起こすまでに成長しているではないか。なぜ??

カヲルは「今度こそ君を幸せにする」と言った。この物語はおそらくパラレルワールド型ではない。前回のサードインパクト後に再創造された世界を舞台とし、少しだけ成長した魂たちによる二度目(あるいはそれ以上)のチャレンジなのであり、前回のエヴァから螺旋的に展開した物語世界なのではなかろうか。「Air/まごころを君に」のあの最後のセリフ『キモチワルイ』はバッドエンドを示していたのだったか、と。。。

いや、そんな解釈を抜きにしても、ここにある新しい物語世界が、15年前にエヴァを作っていたスタッフの心の成長であり、物語世界に参加していた私達の心の成長なのであることはきっと真実だ。

庵野監督にはこれからも成長し輪廻するエヴァをずっと作り続けていってほしい、否、そうするしかないであろう。まだ見ぬ第四部のラストで本当に満足できるフィナーレが描けるとは思えないから。なぜなら、人類の補完、すなわちヒトのあるべき姿などを描けた作品は未だかつてないのだから。私たちは永遠にチャレンジし続けるしかないのだから。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 16

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

σ(・・*)アタシ的ヱヴァ補完計画!! ( *゚ロ゚)<破 ⊂☆===≡≡≡)))☆

■新しいエヴァの世界へ(*^-^)
いきなりオープニングでやってくれました♪
劇場版らしい演出の中、新キャラのマリがいきなりの登場ですね♪
もうこの時点で((o(^∇^)o))新しいエヴァへの期待感が右肩上がりでした!!
そしてお待ちかねのアスカ登場♪
ヾ(゚0゚*)ノアレアレー??・・・「式波??」名前がちがいますけど。。。
疑問を抱きつつ、ここからパラレルワールドのような新しいエヴァの世界へ引きずり込まれるのでしたw
 
 
■総評
「序」ではヤシマ作戦までを描いていましたけど、「破」というだけあってTVシリーズのストーリーとはまったく違う方向へ向かっていきましたね♪
いちばん感じたのは人間関係がかなり違ってましたね、加持、アスカ、レイ、シンジの関係がかなり違うものになっていて、ちょっとびっくりするくらいです!
しかも呼び方も若干ちがうので、ちょっとした注目ポイントですね♪
 
でもちょっとだけ残念だったのが、尺の関係だと思うのですけど、その人間関係が急展開すぎて・・・・
∑('◇'*)エェッ!?そうなんだぁー!?って印象を受けてしまいます。
そういう点ではTVシリーズ化した新劇場版を是非観てみたいなっていう、わがままな欲望が生まれてしまいましたw
 
とにかく、新展開については観て感じていただきたいです♪
きっと・・・アスカーーーーー!!って叫びたくなるでしょうw
エヴァファンであれば必ず観るべき作品であることは間違いないですね♪
はやく次回作「Q」がお披露目になる事を期待して待つとしましょう(*^-^)
 
 
■お・ま・け
「序」に続き「破」でもミサトさんの( ̄▽ ̄)=3 プハァー が見れました♪
いつ見てもビールが飲みたくなっちゃいます♪
(  ̄ー ̄)/C□☆□D\( ̄ー ̄ )カンパーイ!
 
 
2011.08.22・第一の手記

投稿 : 2020/09/19
♥ : 34

だんちょー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

衝撃の展開

新劇場版の2作目。

正直TV版のちょいリメイクぐらいに思っていたので、ここまでガラッと展開を変えてきたのはビックリしました。

TV版のパラレルワールドを見てるみたいw

リリスとの契約・綾波との接触による覚醒など、このあたりがキーパーソンになりそうかな?

今回は根本的にラストを変えてくるのか。序と同じくTV版とは違う流れがワクワクさせてくれます。

先が全然読めない展開なので次作の期待してしまいます。

でもアスカの扱いには納得いかないw

投稿 : 2020/09/19
♥ : 10

88.7 11 山寺宏一アニメランキング11位
魔女の宅急便(アニメ映画)

1989年7月29日
★★★★☆ 4.0 (1515)
10416人が棚に入れました
魔女の娘は13歳になると家を出て、よその町で一年修行するという掟があった。13歳になった魔女の娘・キキは、掟にならい黒猫・ジジと共に港町・コリコに降り立った。パン屋の女主人に気に入られ、店先を借りて宅急便を開業することにしたキキ。そこには新しい生活と喜び、失敗と挫折、人力飛行機に熱中する少年トンボとの出会いが待っていた。

声優・キャラクター
高山みなみ、佐久間レイ、山口勝平、加藤治子、戸田恵子、関弘子、信澤三惠子
ネタバレ

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

幸せな子供の夢・輝く未来日記

記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。したくない時、受諾しない時は以降の文章を読み進めないこと。受諾する方のみ文面を読んでもらいたい。参考になったと思うときのみ、参キューしてほしい。

ストーリー
草原で寝っ転がっている魔女の少女は、ラジオで天気予報を聞きながら青空に流れていく雲を見ていた。
魔女の子は十三歳になったら、一年間は外に出て修行をする習わしがある。その大事な決断は、明日も明後日も天気が良いでしょうという、天気予報の放送からあっさり決められた。
そんな話を聞いていなかった父親は、娘とキャンプするための道具を車に積んで自宅に帰ってきたというのに、もう決めたから、の一言で努力がフイになってしまう。
会話からわかるのだが、どうも一ヶ月も予定より早く出発する気になったらしいのだ。
かといって父親は労力が無駄になったことを別段怒るでもなく、なにやら古めかしい電話で、これからうちのキキが旅立つことになったので、とあちこちにかけている様子。
母親と老婆が話しているシーンでも情報提供がある。魔女の人口は減り続けている。母親から魔女の薬の作り方も学ばないキキは自前で空を飛ぶこと以外、何も覚えていないらしいのだ。
魔女としての訓練などからっきしだというのに、夜中に見送りに集まってきた人たちも、両親も心配などまったくしていない。田舎の人たちの暖かさがある。
元気に送り出すのに、
「GO!GO!キキ!」
と一斉に応援エールで送り出す。
箒にまたがって飛び上がったキキは、どうやら空を飛ぶことも決してうまくはない様子である。あちこちの樹にぶつかりながら、どうにか飛んで、見送る人々の視界から消えていった。
さて、どうなることやら。

純真で元気の良い田舎娘の魔女の子が、都会の華やかさに憧れる。都会で自立しようとしている多くの少女たちと同じく、十三歳という若さで大きな街に一人住まいをしながら、仕事をみつけて自活するのである。キキは覚悟の甘さや認識の浅さから挫折するが、それを様々な人々の出会いによって乗り越えていく。
この物語は経済的な自立ではなく、精神的な自立や成長がテーマだと思ってよいだろう。
よくある魔法少女ものは、苦もなく願望を現実にしてしまう手立てとして魔法を用いるが、駿監督はそのような便利な力として設定していない。
誰でも何かしらある才能の一種としての魔法があるだけだ。そう考えると、一見して突拍子もない空を飛ぶ才能も、等身大の少女像としての才能ではないだろうか。
キキという少女は、ナウシカのようにみんなを幸せにしたいヒロインではない。まず第一に自分が幸せになりたいと願う極普通の考えの持ち主だ。これもまた、過去のヒロインのように品の良いお嬢様であったり、トイレに行くシーンなど想像できないような、男性の理想像としてのヒロインではなく、やはり等身大の少女像として描かれている。
ファンタジーとうまく結合させて見せつつも、行き過ぎた力を持った、いわばオーバーパワーを見せ所とする少年少女ものとは一線を画する作りとなっているのが特徴だ。
ファンタジーをもちいる理由が、人々の願望を描いてみせて注目を浴びるという目的ではなく、等身大の少女の一部としての扱う形になっている。
それでも、十分なヒット作にできる思想の表れが見どころといえるだろう。


かなり蛇足的な個人の感想
(別段読まなくても問題ない上に、多少ネタバレしている)
{netabare}
もう何度視聴したのだろう。花や草木で覆われた美しいキキの家。お婆さんと話すキキのお母さん。列車に行き先を任せて考えもしないキキ。
小生が両親なら、その場で止めにかかるだろう。もう少し魔女らしい特技を身に付けてからでも遅くない。13歳の女の子をたった一人で行かせるなんて……そう思うのだが、都会といっても東京が舞台ではないし、暗がりに変質者もいない。おっかなびっくりしながらでも、幸運続きで成り立っていく。
現実はともかく、子供に夢を与えたい。
そう思う宮崎監督の想いが込められている。
自分がキキの傍にいたならどうするのかを考えると、情けないかぎりだ。
最初の家探しのとき、小生ならばなんとアドバイスをしただろう。保証人の書類だの、敷金礼金・月額いくらまでなら大丈夫かだの、ペットが飼える部屋だの、その年齢で働かせてくれる職場だの、無闇やたらとテンパッて、きっとキキ本人よりも焦りまくってしまっていただろう。
キキが挫折したときの、オソノさんの優しさはあっさりとしているようでいて深い。小生ならどうしただろう?
散々理屈を捏ね回し、へぼ探偵のように原因を考え抜いてキキを不安にさせ、理由をつけて自宅に帰してしまうだろう。
トンボにつっけんどんな態度に出てしまうキキのことを考える。
小生はどういう言葉をかけるだろう。親切ごかしてらしい言葉を並べ立て、大人風でも吹かせて友人になるよう勧めるだろう。そしてキキの気持ちを逆撫でして、却って失敗してしまうに違いない。
考えれば考えるほど、駄目な大人の典型にしかなれない。
一緒にいて日記を書いていたら、完全にバカヤロウ日記ができあがる。
ただ一つ良いところがあるとすれば、観衆に囲まれていいるとき、万歳と叫んでも声が掻き消されて間抜けさが際立たないことだろうか。

自らの人格を考えると、呆れ果てたやつである。

その他。
キキがジジと会話ができなくなるラストを見て、子供から大人になったので会話できなくなった、程度の初見見解だったが、いま見るともっと変わった内容に感じている。
ジジとのコミュニケーションは、キキ個人の幼い魔女の世界を容認してくれる存在としての会話だった。ラストになると、社会という大きな枠組の中に受け入れられることによって、ジジとの会話は不要になってしまったのではないかと思えるのである。

{/netabare}



追記
レビューに記載された言論を規制したい人は、個人の意見を以てするのではなく、あにこれの法的論拠に基づいて規約に記載する必要がある。
運営諸氏に連絡し、説得し、規制を規約に付け加えてもらうこと。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 27
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ジブリの名作。ジブリ美術館日記

タイトル 「宮崎アニメ」

ストーリー知っていても
何度見ても素敵な気持ちになれる。
すごい作品ですね。

上記は2014年4月私が初めてここで書いたレビューです。

閲覧目的で始めたあにこれ。カラーの棚が欲しいためにレビューを書いたのですが初めてThank Youをいただき、レビューを真剣に書いてみようかなと考え直し今に至ります。
私が今ここでレビューを書き、皆さんとお話をしているのは魔女の宅急便のレビューを書いたのがきっかけなんですね!

最近私が作ったランキングの男性キャラ、女性キャラ、曲TOP10全てにジブリが入っています。宮崎作品への特別な思い入れの証拠です。

2015年2月28日にジブリ美術館に久しぶりに行ったのでこれを機会に追記としてレビューを書こうと思います。

「魔女の宅急便」
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです

キャッチコピーであり好きな言葉。キキがパン屋さんのカウンターで店番をしている代表的なポスターに、このキャッチコピーの文字を見るとなぜだか心にしみます。
遠回しではなく、ストレートな言葉だからなのでしょうか

人の心を動かせる言葉の力素晴らしいですね...

サントラを聴くと...
海に浮かんだ街、海の見える街、石畳の街には白い鳥が飛び赤くおっきいリボンで黒いお洋服がよく似合うキキと黒猫ジジのやり取り、好奇心旺盛で空を飛ぶことに憧れているトンボ。パン屋さんのおそのさんと旦那さん、森に住む絵かきの友人
皆が浮かんできます...

「ルージュの伝言」、「やさしさに包まれたなら」大切な歌でいつ聴いても純粋な気持ちに戻れます。

私が海外旅行が趣味になったきっかけもキキが空から見たあの街、
異国の憧れを私もあの時見たからなのかなと思います。

キキは魔女になるための修行を通し色々な人と出会います。
見守ってくれる大人や、友達に囲まれ、大人への階段を上り始めます。
成長していくなか挫折を経験し、そして生きるために本当に大切な事を学ぶのです。
何度見ても飽きず、色褪せない心に残る素晴らしい名作です。
本当に大切な作品です!


三鷹の森ジブリ美術館 2015.2.28日行きました。
レビューではないので閉じます。

{netabare}
今回は魔女の宅急便の部分だけ書きます。三鷹の森の名前だけあり森?にあります。
外のオブジェ以外写真撮影出来ないので目と心にしっかり焼き付けます。
まず受付には大きなトトロがお出迎え可愛いです+.(**´∀`*)♡

入ってすぐの天井には素敵な太陽とキキがホウキで飛んでる絵があり
ステンドグラスになっているジジにも会えます。美術館に沢山あるステンドグラスにはこだわりを感じます。
この日は晴天でした太陽の陽を通したステンドグラスは床にきれいな色をつけていました。
天候や時間によっても見え方が違うのでしょうなんか素敵です..

魔女の宅急便好きな方は館内にあるキキとワンちゃんのステンドグラスの丸い窓を見つけて下さいね♡

一番好きな場所は監督の作業机のある部屋です。スケッチがコルクボードに沢山貼ってあります。
イメージを形にする途中。。なのでしょうか?
見入ってしまいます。

それから背景画が展示している部屋。海の見える街の世界本当に素晴らしい

「麦わらぼうし」というカフェで+.(*’v`*)スイーツをいただきました♡
ラテと一緒にグラノーラ入りのモカケーキ♪店内も可愛い♪ちょとした驚きもあるんですよ♡
ヒントは窓です♪

ジブリの映画で見たことがあるような建物、ジブリの世界感が漂うここはやっぱり特別な場所です。
まるでファンタジーの世界に紛れ込んだみたいな気分です。
この空間にいて感じとれた大切なもの...
それは私の宝物ですね....
{/netabare}

投稿 : 2020/09/19
♥ : 74

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

心がウキウキするアニメ

この作品は何度見てもいいですよね~。
平凡なストーリーではあるけれど、何故かとても心が引き付けられます。

◆この作品の概要は・・・
13歳になった魔法使いの女の子が独り立ちとして、人間世界に降りて宅急便というお仕事をしながら成長していく日常のお話。

◆世界感がとても素晴らしい・・・
ヨーロッパの様な街並とそのイメージにマッチした音楽がより一層この作品にいい雰囲気を加えています。

◆声優陣は・・・
「名探偵コナン」でおなじみのお二人がキャスティング。
キキ(女画家も)役には「コナン役を演じている高山みなみ」、トンボ役には「工藤新一役の山口勝平」が演じています。
この二人のがこの作品の作風にとってもマッチした演技を見せてくれました。

◆豆知識・・・
実はこの作品の続編が小説で発行していますよ。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 27

78.2 12 山寺宏一アニメランキング12位
攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society[ソリッドステートソサイエティ](OVA)

2006年9月1日
★★★★★ 4.2 (855)
5222人が棚に入れました
「個別の11人事件」後、草薙素子が公安9課を去って2年経った2034年。草薙が失踪したことにより組織の変革を余儀なくされた9課は、課員を大幅に増やし、捜査活動やその方針にも変化が見られる。そんな中、シアク共和国残党の特殊工作員によるテロ計画が判明。実質的リーダーとなったトグサ率いる9課は捜査を開始。ところが当の工作員達が次々と謎の自殺を遂げる。新浜国際空港では、9課の目の前で1人の工作員が「傀儡廻が来る!」と謎の言葉を残して自殺する。\\n一方、単独でテロ事件の捜査を行っていたバトーは草薙と再会する。草薙はバトーに「Solid State には近づくな」と謎の警告をする。捜査が進むにつれ、バトーは草薙が「傀儡廻」ではないかと疑い出す。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない

一応シリーズ最終回。攻殻全体のサクロンのような作品。
2期で原作の冒頭とつなげました。
よって順ずる、、映画版、続編イノセンス、とつながった形になります。あくまで別世界設定のままですが。
それはファンの自由でしょう。
それらすべてにたいしてTVスタッフなりの結論を出します。
やっぱりおセンチな内容。日本人らしくていいと思う。
TVシリーズ以外でうーん・・どうなの?って消化不良に思ってるひとはぜひ見とくといいと思います。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 4

voja さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

さすが神山監督!

時間軸としては、ファースト、セカンド、劇場版、今作となるのかな?
もちろん、アナザーストーリーとして攻殻機動隊のTV、OVAがあるため、つながりづらいとは思うが、トータルとしてうまくまとまって作品は作られていると思う。
劇場版でもなくTV版でもない、1話のみの3作目。しかし、ストーリも重厚で前作と変わらず、心理戦、頭脳戦、銃撃戦といった見るものを惹きつける魅力は十分の作品。
最後は意味深な終わり方をしているため、これで終わりなのかはすごく疑問ですが、攻殻ファンとしては是非とも続編の作成を強く望むところです。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 3
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラストが不完全燃焼感。残りはGOOD!

2期の続きです。
約105分のOVA。

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX[スタンドアローン・コンプレックス]」
http://www.anikore.jp/anime/475/

「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG」
http://www.anikore.jp/anime/588/

「攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society[ソリッドステートソサイエティ]」
http://www.anikore.jp/anime/1635/

1期レビュー → http://www.anikore.jp/review/646727/
2期レビュー → http://www.anikore.jp/review/667295/


2期からさらに2年が経過した2034年。
公安9課は、連続自殺、麻薬などの事件をひも解いていく。
その途中で現れる「傀儡廻(くぐつまわし)」というキーワード。
傀儡廻の正体にせまりつつ、少子高齢化や社会保障問題といったテーマにつながっていく。


ハラハラドキドキさせつつ、余韻が残るストーリーでした。
さすが攻殻機動隊。

実は最初に見たとき、すべて見る時間がありませんでした。
そこで、きりがいいところまでのぞき見しようと思ったんです。
それがそもそもの間違い。
53分まで止まりませんでした。
おかげで約束の時間に思いっきり遅れました。

……私が悪いですね、はい。


止まらない面白さ。
構成がうまく、アクションシーンも上質で、見ごたえが十分でした。
1期や2期と比べると、動き重視かもしれません。
{netabare}
突入のシーンはかっこよかったですね!
スーツ vs. タチコマ、心理戦も取り入れた良質なアクションでした。
{/netabare}


ただ、終わり方が少し強引だったかなと。
特別なことは何もしていないし、根本的な解決もできていません。
勝手に話が終わった印象があります。
{netabare}
傀儡廻の正体は推理できます。
素子(もとこ)が絡んだ集団的無意識の集合体なのでしょう。
個々の無意識が一つになることで、まるで意識を持っているかのように動くと。
しかし、決定的な証拠がありません。
そして、それがどうして最初の自殺の引き金になるのか。
すっきりしない点があります。
{/netabare}
また、自殺や麻薬といった話から、少子高齢化や社会保障というテーマにかわっています。
途中で論点をすりかえている気がするんですよね。
私の理解力がないだけかもしれませんが、一度見ただけでは疑問が残りました。
もう少し争点をはっきりさせて欲しかったです。


最後にひとこと。
作中にこんなセリフがあります。

「10の力で1つの事件を解決する組織」から「8の力で3つの事件を解決する組織」へ。

私もこの考え方には大賛成でした。
私は効率を求める合理主義者なんだなと実感しました。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 40

75.5 13 山寺宏一アニメランキング13位
イノセンス -INNOCENCE(アニメ映画)

2004年3月6日
★★★★★ 4.1 (715)
3990人が棚に入れました
草薙素子(少佐)がいなくなって3年後の2032年。
少女型の愛玩用アンドロイド(ガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走をおこし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9 課で捜査を担当することになり、公安9課のメンバーであるバトーは新しい相棒のトグサとともに捜査に向かう。

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

果てしなく続くイノセントワールド

2004年公開の作品で、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編。
士郎正宗氏の原作はあるものの、
監督とシナリオを手掛けた押井守監督が好き勝手アレンジしているので、
押井守監督の作品と言ってしまってもいいでしょうw

視聴前から負け戦は覚悟していましたw
押井守監督フリークの友人の「当時視聴して衝撃を受けた(悪い意味で)」という言葉や、
難解な上、娯楽性は皆無という各方面の評判。
従って、視聴に至るまでの心の準備にかなりの時間を要しましたw

で、視聴したわけなんですけど、視聴直後の私のリアルな感想は
「これ、レビューどうしよう?」でしたw
頭の中が真っ白になる位書くことがないw
気が向いたらレビューを書くというのが私のスタンスなので、
別に無理に書く必要はないんですけど、押井御大の作品ですからね。 
視聴前から書くつもりではいたのですよ。

本作に対して批判的な方の感想を抽出すると以下の様なものになるでしょう。

・CGを駆使した映像美は素晴らしい
・ストーリー性は希薄
・詩や哲学を引用した衒学的な台詞回しにうんざり

映像は確かに圧倒されます。
今敏監督の「パプリカ」を視聴した際も感じましたが、前衛的なアート映像のようです。
でも結局それもストーリー性を伴っていないと、
観終わった時に映像しか印象に残らないんですよね。

本作のテーマは「人間と人形の違い」です。
本作のDVDの特典映像に押井守監督と
ジブリの代表取締役であり、映画プロデューサーの鈴木敏夫氏との対談というのがありますが、
この対談を観た方が本作を観るよりも本作のテーマを理解しやすいと思いますw

この対談で押井守監督が語っていることというのは、
人間の身体は言葉から生まれたのであり、言葉によってしか意識されない。
つまり、身体は言葉であり、名付けられたものでしかない。
言葉で語られることのない人間の外側にこそ本当の身体がある。
人間の外側の身体というのはどこに存在するのかといえば、
それは例えば犬であったり、人形であったりする。
人間は自分が失われた身体の代替物を、あるいは犬に求めている。
そして、人形というのは人間が作り出した観念としての身体である。

押井守監督は病的なまでの愛犬家として有名ですけど、
このようなテーマの着想は愛犬との触れ合いの中から生まれたものなのでしょう。
本作では、その本当の身体を汚すのは人間の醜い欲望ということなのですが、
そのアイディアはおもしろいとは思いますが、正直私にはあまり興味を引かないテーマでした。
いや、これももうちょっとストーリー性を伴っていれば
違った反応になっていたかもしれませんが、
如何せんストーリーがひどい、ひどすぎる!!

私は基本的に娯楽性を重視するタイプですが、
映画に何を求めるのかというのは、人によって千差万別であり、
立脚点の違いによって本作の評価というのも変わってくるものだと思います。

とはいえ、本作だって娯楽性というのを完全に度外視したわけではないと思います。
ただ、作り手のメッセージ性(主張)とストーリー性のバランスが著しく悪いです。
作り手のメッセージ性>>>>>>>ストーリー性では、
例外はあれど、娯楽性なんてまず生まれてこないでしょう。
論語や旧約聖書、哲学者の言葉をこれでもかと引用した
テンポを損なうボソボソとした会話劇も相まって
ひとりよがりの悦に入った作品にしか思えませんでした。

押井守監督フリークの友人曰く
「押井守監督は本当はすべての台詞を引用で済ませたかった」とのことです。
それが本当ならば、「正気か!?」と言いたいところですけど、
思うに、本作の登場人物はいずれも
人間の意識の外側にある本当の身体を持たざる者です。
言い換えると、言葉によって意識される身体の持ち主であり、
言葉に支配されている者たちということになります。
それを際立たせる為の引用ということなのかもしれません。
そして、そうすることによって人間と人形の違い、
つまり人間の意識の外側にある本当の身体というものを、
言葉でなく、感覚で感じて欲しいという狙いがあったのかもしれません。

もうそうなのであれば、おもしろい仕掛けだとは思いますけど、
結局のところ、娯楽性は二の次三の次という作りでは、
「もう自主制作でいいんじゃね?」と言いたくなるのも、むべなるかな、
というのが本作に対する私の印象です。
正直本作に限って言えば、この台詞にはこんな深い意味があるとか、
あの場面に繋がっているとかはどーでもいいです。

鈴木敏夫氏との対談で押井守監督はこのようなことを述べています。
「映画は言葉で語られることによって初めて存在する」

では、私は本作をこう語りましょう。
「莫大な制作費を投じた自主制作的な商業作品です」と。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 51

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あなたのハダリにゴーストは宿っているか

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っているような台詞も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

『少女型のアンドロイド・ハダリが原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が発生した』
 イノセンスのストーリーを非常に大まかにいうとこういう形になる。
 義体化。体の大部分を肉体ではなく、代替品でまかなえるようになったSFの世界の話である。

 ストーリー上、ゴーストという概念が非常に重要性を帯びてくるため、そこだけwikiから文章を拝借した。

ゴースト
 あらゆる生命・物理・複雑系現象に内在する霊的な属性、現象、構造の総称であり、包括的な概念である。作中においては主に人間が本来的に持つ自我や意識、霊性を指して用いている。
 要約すると人間の肉体から生体組織を限りなく取り除く、あるいは機械で代行していった際に自分が、自分自身であるために最低限必要な物、又はその境界に存在する物こそゴーストであり、生命体の根源的な魂とも表現できる。

 人形と人間の境界線をゴーストで隔てる、そういう考えが攻殻の世界にはあるようだ。
 では人間と人形の差は何なのか。また人が人形に求めているものは何かである。
 筆者はあるハーレムもののアニメを視聴していたとき感じたのだが、まるでキャラクターが生きているようには思えず、まるで人形に見えてしまったのである。なぜ、人形に思ってしまっていたのか。
 まず、女の子特有の、異常なまでの情報伝達の速さがある。人によっては光の速さで噂が伝わるとまで表現している。ハーレム状態で、主人公の男がそのうち特定の誰かと交際関係を始めたら、一挙手一投足、更には太腿や胸元などに視線を一つ向けたことまで、下手をすると一週間も経過しないうちに、見知らぬ女性にまで伝わってしまうことである。驚異的な噂話好きの女性達にとって、その程度は日常茶飯事なのだし、もっといえば生理現象といってもよい本能だと筆者は強烈に感じ、またそう思っている。
《「女」の字を三つ合わせるとやかましい意の「姦」の字になるところから》女はおしゃべりで、 三人集まるとやかましいという意味があるほどだ。
 それが起きるとどのような事態に変化するのか。何かあるたびに噂のネタにされ、ツツき回され、念入りに人間性を審査され、あること無いことまで吹聴され、話に尾ひれをつけられる。日常生活において支障を来たしてしまうのは無理からぬ状態になると容易に推測される。それがないのだ。
 また、ハーレムでも女性はちゃんと一人一人心を持っている。なので、相手にされず放置を続けると、不満が溜まる一方になっていく。そしてあるとき、見境も無く爆発したりすることがあるのだ。出物腫れ物ところ嫌わずという。だからといって、男が特定の女性一人に決めて行動すると、選ばれなかった他の女性の不満が爆発してしまうときがある。それがないと心を持っていないように感じるのだ。
 男性主人公からすると……
 誰にも女性の暴挙に対する愚痴一つ漏らせない。漏洩した瞬間から女性陣の一斉攻撃が始まるだろう。そして、いつ爆発するかもわからない不満を和らげるために、いつも周囲に気を使う仮面をかぶり、常に自制し続け、自らの意見が周囲にどう映っているかを考え、女性にとって都合の悪いことは何一つとして話すこともすることもできない。針のムシロ。恐るべき閉塞感の中で悶々とした生活を送ることになる……というのが筆者の考えだ。しかし、ハーレムものの中心にいる男性キャラクターにそういう経験したというのを見聞きしたことがない。もし誰か一人の女性だけに交際を定めた場合、女性同士の陰湿ないじめ、果ては自殺などに発展する可能性がある。ハーレムアニメの中でそのような事態になったというようなことも、筆者は見聞きしたことがない。

 ある女性アイドルの男性ファンが『○○ちゃんはウンチなんてしないんだ』といったという話がある。それを話題にしたところ、普通の人間なら、花くらい摘みに出かけることもあるはずだという反論も出た。
 アイドル業はファンあってのものなので、事務所側は汚いものは見せない、イメージダウンに繋がることなどさせたがらない。それは、ある女性アイドルの話を偶然仄聞した事項まで連想させた。アイドル自身、その人を演じていた。あの人はこういう人なのだという言い回しをしていたのを思い出す。等身大の人間ではなく、ドラマの中の登場人物のように演じているのだと。アイドルの語源は偶像である。
 ハーレムアニメのキャラクターは生きているようには見えず、単なる人形・マネキンだと自ら表現したことに対して、同じく自ら反証するとしたらどうなるのかと自問した。答えは、お約束によってアニメが成立するため、人形であろうと問題ない。噂話に興じるような女性特有の生理現象と思えるものがなくてもよい。問題ないという結果になった。
 その矛盾点がないとストーリーとして成立しないのならかまわないのである。それはお約束なのだ。
 単なる手抜きであったとするのなら、そういう矛盾点がなくてもストーリーとして支障を来たさないどころか、あるとストーリーが破綻したりする類のものだろう。
 女性的な生理現象としての噂話、光の速さで浸透する情報はなくてもよい。
 そういう思考にたどり着いて以来、筆者は生理現象のない人、極端な話、花も摘むこともない人の形をしたものでも気にしなくてもよくなったのである。
 筆者がなぜマネキンと評してしまったのかは、生理現象が無い=生きていないと感じたからだった。

 涼宮ハルヒの声優さんが、スキャンダルを起こした、起こさないで揉めたという話が出たことは筆者の記憶に新しい。声優さんとキャラクターは別の存在であり、非難するに値しないという解釈は十分成り立つ。しかし、中の人という表現もある。騒ぎになってしまう原因は、声優とキャラクターを同一視するか、それに極めて近い感情を有している人々がいるからだと推察できる。
 こうしてみると、ハーレムもののアニメはメタ的な作りになっていることに気付いた。まず男性視聴者がアニメの女性キャラを求め、アニメの女性キャラたちは一人の男性キャラクターを求める。その男性キャラクターは男性視聴者の分身として製作されているのではないかと思える。男性キャラクターは一人だけだが、男性視聴者は大勢いてかまわない。この特殊な構造を生み出すことによって、男性視聴者を満足させる試みがなされているのではないか? 以前なら、アイドルの恋愛はタブーのような人気業種だろうし、今でもあまり変わり映えがしないように思える。声優さんの例を挙げるまでもなく、恋愛対象などいないことが好ましかった。それをアニメというジャンルによって、アイドルを擬似的に恋愛させる、恋愛対象は男性視聴者の分身という形に変化したのではないだろうか。
 当然例外は存在するものの、基本的にハーレムものの女性キャラクターは男性視聴者を落胆させるような作りにはなっていないように思える。落胆するかどうかの基準についても、視聴者の目線は主観的であるため、確実性があるとはいえない。
ここまでのまとめとして、アニメのキャラクターも、人気女性アイドルも、同じく偶像的という類似点があるといっていいのではないか。
 男性視聴者の嫌がる生理現象を行わないため、結果として生きているように見えず、マネキンと思われてしまうことがある、ということだ。

 偶像化の類似種として登場するハダリ。
 アイドルも、人形・ロボットのハダリも同じように偶像の類似種としてみることはできるのだろう。ハダリそのものは、女性アイドルの代替品として存在しているような感覚を筆者は覚えた。求めるものを具現化する、というやり方はアニメもアイドルも、類似点がある。
 筆者が想起したもの。ハダリの存在理由は、俗に言う嫁ではないかという感想である。アニメの女性キャラクターを指して、自分の嫁だと思うことだ。嫁が画面から出てこないという表記があにこれにもある。あれだ。
 イノセンスの最初の場面を視聴していたとき、筆者の頭の中では、ある想像、いや妄想といってよいものが起きていた。

 以下妄想。
 俗に言う嫁を脳内で愛おしく思っている男性視聴者の学生が、いそいそと塾から戻ってきて、夜食を取りつつ、お気に入りの嫁の映っているアニメの視聴時間が来たのでテレビにスイッチを入れた。
 アニメの主人公の男性はあまり冴えない容貌で、これといった特徴もない人柄。人によってはへたれと呼ばれてしまいそうな性格である。そして、思春期の学生らしく、女性に自意識過剰になってしまいがちで、リビドーを押さえることが難しい感覚を受ける。
 嫁の傍に近寄って、欲情の視線で盗み見た瞬間……
 なぜか嫁は、激しく暴走し、信じられないほどの腕力で主人公の男性を素手で滅多打ちにし、撲殺してしまう。血塗れだ。鮮血が飛び散って文字通り周囲を塗り尽くしている。付近の壁によりかかるようにして斃れた男性主人公の頭蓋骨は陥没し、はみ出た脳が地面に垂れ下がっている。
 溜まりに溜まってきた怒りか、堪忍袋の緒が切れたように爆発したのか。
 周囲にいた人々は怯え、警察を呼ぶ。嫁は路地裏に逃げ込み追い詰められる。路地の突き当たりにまで行き着いた嫁は逃げ場を失っていた。
 そこにやってくる一人の刑事らしき大男。大男と対峙した嫁は叫んだ。
「私は我慢してただけよっ!私は男の奴隷じゃないっ!男のいいなりになんかならないっ!」
 大男は無言で拳を嫁に叩きつける。逃げ場を失った嫁は、どこから持ってきたのかわからない包丁で自分自身の体を切り刻み、自害した。
 凄惨な現場で取り調べが始まる。テレビ画面を見ていた学生の男は呆然として、一言いった。

「俺、殺されてる」

 以上妄想終了。

 ある若手の女性ニュースキャスターが、自分のいいたいことを表現したところ、職場の男性陣からいろいろといわれたという。あいつは生意気だ。人から言われたことをやっていればいいのだ。女が自分の考えをニュースでいうなどおこがましい、と。結局その女性はニュースキャスターを辞めたという。
 男性視聴者の手前、職場からいわれている手前、規制されているような状況と類似した不満。それが爆発したかのような……その記憶との連想を想起させる事件がイノセンスでは起きている。
 筆者のした妄想を、攻殻という形で表現したら、作品としてイノセンスができあがった。そんな感じがしたのだ。事実としてそんなはずはなかった。先に作品はできあがっているのだから。
 筆者が注目したのは、事件を起こしたのが人間ではなく、女性型ロボットのハダリであったことだ。人間型であっても、人ではないはずだ。しかし、どう考えても筆者からみてハダリは「生々しい女」だった。
 ロボットは怒りで人を殺さない、ロボットは逃げたりしない、ロボットは追い詰められたからといって自壊しない、……そのはずだ。それとも前もってプログラムされていたのか?
 男性視聴者の嫌がる生理現象を行わないため、結果として生きているように見えず、マネキンと思われてしまうアニメの女性キャラクターは、飽くまで人という設定だ。生身のはずなのだ。なのにイノセンスでは人形であるにも関わらず、ハダリは生身の女のように思えたのだ。
 それは様々な人々によって意図的に隠蔽されてきた、剥き出しの人間性が露出していたからではないか?

 イノセンスのワンシーンが回想される。
「ああ、俺もよくやるよ、感想」
「あんた出世しないな」

 義体化率が90パーセントを超えてしまう人間が闊歩する世の中で、人と人形の差は縮まり、曖昧なものになっている。それが攻殻の世界にみえる。では人と偶像の明暗をわけられるものがあるとしたら、それは一体なんなのか?
 そもそも、なぜそのような事件が発生してしまったのか、原因は何か?
 それを追っていくのが、筆者から見たイノセンスである。

 もし、嫁が暴走をしはじめたらどうするか?
「カオがよくてお金持ちで性格のいい若い男なら」
「今まで素振りもみせなかったけど、ほんとは冴えない男と付き合いたくないよね」
 人間からみたロボットの立場は、奴隷だという人もいた。ゴーストを持たぬ奴隷。ではその奴隷が人間性・ゴーストを持ってしまったらどうなるのか。
 アニメの女性キャラは決して男性視聴者の奴隷ではない。ゴーストはすべての女性キャラに宿っている。そういう人もいるだろう。しかし、アイドルとアニメの女性キャラを比較すると完全にそういい切れないところも出てくる気がするのだ。アイドルは実際にいるし生きている。アニメのキャラは生きているとはいえない、と言い切る人も出てくるだろうし、意見が分かれてしまうだろう。
 規制されていたものがなくなったとき、男性視聴者の予想外の言動が出てきてしまったらどうするのか。その時、若手の女性ニュースキャスターの職場にいた男たちのように、お前は黙って男の望んだとおりに動いていればいいんだ、といえばいいのだろうか?
 それとも、受け入れてやるのだろうか?
 薄い本が好きな、アニメ好きの男性たちの欲求を商品化するとどんなアンドロイドが作られていくのかと想像する。答えは、アニメのキャラそっくりのセクサロイドが作られるのではないか。キャラクターが描かれた抱き枕の発展版かもしれない。それと極めて類似するハダリ。
 ハダリから感じた……剥き出しに露出した人間性、そうみえたものが、ゴーストのように思えてしまったのである。ご主人様を殺害してしまったハダリにはゴーストが宿っていた。
 やたらと夜のオカズにされたりしているアニメの女性キャラは暴走しない。
 そこに、ゴーストは宿っているといえるのか?
 その話をしたところ、

『まぁ当然ゴーストが宿っていたから暴走したというのは間違いないですw』
『ゴーストがやどっていて大人しくしているとしたら、よほどのマゾですね』

 という意見が返ってきた。
 嫁に殺されるご主人様を題材にしたアニメを作るあたり押井監督はえぐい。しかし、その意図はどこまで一般視聴者に読み取られているのか。いや、筆者の勝手な想像にすぎないのか?

 そのようなことを夢想していた。忘れてもらってもいいのだが、心のどこかで筆者は問いかけてしまうようだ。


 あなたのハダリにゴーストは宿っているか、と。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 25
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

詩のようなアニメって表現がしっくりくる

押井守監督による攻殻機動隊の映画版第2作。
1作目の続きです。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 → http://www.anikore.jp/anime/1798/

イノセンス -INNOCENCE → http://www.anikore.jp/anime/1864/


前作とよく似た雰囲気です。
オレンジを基調とした美しいグラフィックとBGM。
独特の間が目立ちます。
また、いったん口を開けば高密度な哲学的テーマが飛び出すのも前作と同様です。


正直、かなり難しい内容でした。
次々に出てくる仏典や聖書や偉人の言葉。
そして、映像による数々のトリック。
1回見ただけでは頭がパーン\(^o^)/です。

雰囲気や動きはいいんですけどね。
いかんせんわかりにくい。
何度も見るのを前提にしたほうがいいかもしれません。


今回の主人公はバトー。
ロボットの暴走によって所有者が殺害されるところから話が始まります。
単なる暴走なのか、それとも仕組まれたものなのか?
トグサやイシカワとともに捜査に乗り出します。
それに前作で{netabare}ネットの世界にダイブ{/netabare}した素子(もとこ)への淡い恋心が絡めてあります。

しかし、はっきり言ってストーリーはおまけみたいなもの。
テーマ性と雰囲気が肝ですね。

テーマは、

「人間と人形の違い」

でしょうか。
前作と似た感じかな?

「機械化された人体」と「疑似体験」がカギをにぎっています。
機械化された肉体は、どこまでが「人間」でどこまでが「人形」なのか。
存在する記憶は、どこまでが「現実」でどこまでが「虚構」なのか。
人間を人間たらしめるのは何か。
器なのか、記憶なのか、その両方なのか。
答えは出していませんが、その境界線のあいまいさを説いています。

しかしまあ、難しかったですね(少なくとも私には)。
前作もそうでしたが、それ以上の難解さ。

・難しい言葉をひもとくのが好きな人
・芸術的な雰囲気アニメが好きな人
・攻殻機動隊が好きな人

この3つを満たしている人に向いていると思います。
なんというか、詩を読み解いている感覚になります。
芸術的なのですが、視聴者に優しくない、そんな作品でした。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 53

72.3 14 山寺宏一アニメランキング14位
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0-ゴーストインザシェル(アニメ映画)

2008年7月12日
★★★★★ 4.1 (328)
2958人が棚に入れました
時代は21世紀、第三次核大戦と第四次非核大戦を経て、世界秩序は大きく変化し、科学技術は飛躍的に高度化した。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。その結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性の公安警察組織「公安9課」通称「攻殻機動隊」の活躍を描いた物語。

声優・キャラクター
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、榊原良子、家弓家正

志賀丸太 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

CGイラネ。そう囁くのよ、アニオタのゴーストが。

ぽすれんでレンタル。
ずっと前に観たけどまた観たくなったので、せっかくだから2.0の方を観てみた。
押井守の映画はうる星やつら2BDやイノセンスやパトレイバーやアヴァロンも観たけどなんか記憶に残らないんだよな…。
攻殻はマトリックスでオマージュされた柱の破片が飛ぶ所しか印象に残ってなかった。

映像が一部がCGに差し替えられているようだけど、今見るとCGパートのほうが古臭い。手描きアニメの方は完全と言っていい完成度なので興醒めにしか感じなかった。作画5.0にしないのはCGのせい。でもSACのOPのあの酷いCGよりはマシかなと思うけど。
ただ、色調を変えているようで映像が新しくなった気はする。最近のアニメって昔より彩度を上げてるんだね。

内容については、トグサがなんで9課にいるのかや義体についての説明はしてるので、やっぱりSACよりこっちを先に観た方がいいのかなと思った。
今観ても、自我とは?生命の定義とは?というテーマ性の奥深さは色あせないなと感心したが、でもやっぱり見る人への説明を放棄しすぎだよね。SACもそうだが。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 7
ネタバレ

テロメア さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【簡単解説】プロジェクト2501に関するレポート

そうしろと囁くのよ、私のゴーストが。

攻殻機動隊その映画第一作品のリメイクで、独特の世界観、宗教観、哲学が秘められています。戦闘シーンが最高にクール!


簡単に簡潔にストーリーを説明します。
{netabare}少佐率いる公安9課はゴーストハック(一般人の人体を奪い操作すること)をしている謎のハッカー(人形使い)をとらえようと動いている。そしてついに捕えるもなぜか6課が干渉してきて‐-。{/netabare}

ここで各組織のねらいを整理します。
{netabare}公安9課はゴーストハック事件の真相解明。
人形使いは生存するために9課に接触。
6課はプロジェクト2501の隠匿。
ガベル共和国はODA資金援助の交渉に。
旧ガベル共和国の旧指導者は日本に滞在中で外交的カードの一つになっています。
プロジェクト2501は後に{netabare}人形使いである{/netabare}とわかります。
{/netabare}

という感じです。これだけ分かれば概ねOKかと思います。詳しい考察は他の方の感想をどうぞ。


なんといっても見どころは
{netabare}少佐VS多脚戦車!作中の山場になっています。筋肉の動きや戦車の動き、武器の操作などの数々の演出が鳥肌物でたまりません!
ほかの戦闘シーンですが光学迷彩を駆使し格闘するシーンはかっこよすぎました。どこか奇妙でシュールな様がよかったです。{/netabare}

素晴らしく作りこまれた作品で何度見ても新しい発見があり飽きません。
動きも意味が分からないほど良いですし映像美でたまらないです。


良くも悪くも考えさせられる一作。
知的な気分で感慨にふけってみては。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 6
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

殻の中の自我

≪GHOST IN THE SHELL(劇場版)視聴済≫

自我を発展させる為には殻に閉じこもったままでいるか、それとも殻に閉じこもらず(電脳化)によって自我を発展させるかという問いに私は電脳化によって自我を発展させる方を選ぶと思う。 なぜなら、自分自身の「世界」を広げる為にも情報は必要不可欠だからだ。

その自我の発展に関しては人間だけが持ちうる特権なのか? 自我(学習能力や感情)と置き換えた場合、動物にだってそれは存在する。またその自我は動物だけに与えられたものなのか?電脳化が進んだ未来にも人の形をした人形にだって自我を持ちうるのではないか。
そうでないとするのならそれこそ「殻」に閉じこもったままの自我ではないか。

最後に{netabare}~「自分が自分自身であり続ける為には自分をある限界に制約し続ける」という素子の言葉{/netabare}は今の自分に満足せず、もっと世界を認識して視野を広げろというメッセージのように私は思いました。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 10

73.3 15 山寺宏一アニメランキング15位
バンパイアハンターD(アニメ映画)

2001年4月21日
★★★★☆ 4.0 (156)
1014人が棚に入れました
菊池秀行の人気小説『吸血鬼ハンターD』を天野嘉孝キャラクター原案で映画化した劇場版アニメ。最終戦争後、人類の頭上には貴族“バンパイア”が君臨していた。そのバンパイアに対して戦いを挑むプロフェッショナルは、いつしかハンターと呼ばれるようになっていた。ある日、理想のハンターとして知られるダンピール――Dは、バンパイアに誘拐されたエルバーン家の娘・シャーロットを救出するよう依頼される。バンパイアの馬車を追うDのもとに現れたのは…。

声優・キャラクター
田中秀幸、永井一郎、山寺宏一、林原めぐみ、篠原恵美、屋良有作、大塚芳忠、関俊彦、大友龍三郎、大塚周夫、青野武、清川元夢、辻谷耕史、西凜太朗、沢海陽子、藤原啓治、鈴鹿千春、矢島晶子、小山力也、かないみか、石塚運昇、前田美波里

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

怪しく神秘的・・・。"バンパイアハンター"D"の世界!

監督は川尻善昭、製作はマッドハウスを中心に、さまざまな会社の技術が取り入れられています!
原作は、菊地秀行による小説"吸血鬼ハンターD"の、シリーズ第3目「D-妖殺行」です。

若い女性シャーロットは、吸血鬼の男爵であるマイエル・リンクによって、誘拐されてしまった。
彼女の父親の依頼により、バンパイアハンターである"D"はシャーロットの救出のため戦う。
ところが、救出の過程で、シャーロットは自らの意思で男爵のもとへ誘拐されたことが判明する。
そんな意思に構いもしないハンター達や、狙い来るミュータントたちを前に、"D"はどう戦うのか!?

OVA作品「吸血鬼ハンター"D"」の、物々しい演出や作画も雰囲気が出ていて好きですが、今作の美しく不気味な映像も素晴らしいです!

なんと言ってもこの作品の魅力は、鮮やかで美しい映像と、壮大で臨場感のある音楽、スピード感のあるバトルアクションと、Dの圧倒的な存在感!!
月の光に照らされながら、堂々と立ち振る舞う"D"の姿、とてもカッコいいです。
人物達は活き活きと動き回り、ハリウッドを思わせる、息もつかせぬほどのバトルアクションが素晴らしいです!
リアルなキャラクターデザインも、物々しい世界観にぴったりです!

太陽の照りつける真っ青な空と鮮やかな砂漠。そこにサンドマンタの群れが飛び交う映像は、本当に圧巻です!
森林の中にそびえる、夕焼けを浴び鮮やかなオレンジに染まる、正方形の屋敷も神秘的。
建築物や泉、山々や馬一つとっても渋くて味が出ており、とても雰囲気が楽しめる作品です!

今作はアメリカで先行上映されており、英語版と日本語吹き替え版が製作されています。
林原めぐみさんや大塚芳忠さん、山寺宏一さん、藤原啓治など、大好きな声優さんが多く吹き替え版に出演されており、すばらしい!

是非、多くの人に見ていただき楽しんでいただきたい一作です!

投稿 : 2020/09/19
♥ : 6

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

壮大なスぺクタルで送るダークゴシックファンタジー

私が中学生の時、面白いアニメは無いかといろいろ漁っていたら、この作品に偶然出くわした。
ついハマってしまいDVDボックスを購入してしまった。

全米で先行上映され、アメリカ人受けを狙ったのか、作画はアメコミ風で好き嫌いがありそう(でもすごく綺麗)。字幕版は台詞も好きじゃない。

日本語版は声優も良くて、ダメな台詞が少し修正されていたりする。やはり日本の声優は世界一やね。

それはいいとして、このアニメの観どころはなんといってもバトルシーン!!今観てもかっこよすぎw
敵も味方もキャラが面白く個性的。グローブ兄さんヤバすw
でも、後半のバトルは物足りなかった。

ストーリーもアクションだからといって侮るべからず。
マイエルとシャーロットの二人の話が切ない。

良くまとめられているイイ作品だと思います。


投稿 : 2020/09/19
♥ : 5

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

映像・世界観・音楽の3拍子

2年くらい前にAT-Xにて視聴

2001年公開のアニメ映画。
人間とバンパイアのあいだにできた子供である
主人公のバンパイアハンター「D」が、
あるバンパイアにさらわれた娘を、依頼を受けて救出に向かうという
ゴシック調の世界観のバトルファンタジー&少々ラブロマンス


・本作の良い点
それは映像美に尽きる。と思う。

天野善孝氏がキャラクター原案を務めた繊細で美麗なイラストが、
そしてゴシック調で薄暗い、ダークで繊細、美麗な世界観が、
大概の視聴者の抱くイメージどおりそのまま画面に叩きつけられる。


他にも
キャラクターや武器や馬車、飛んでくる コウモリや化け物たち、
それらが迫力をもって奥から手前に、画面の前にいる視聴者に迫りくる。
アニメーションそのものもセル画制作でありながらヌルヌルと動く。
そういった部分も相まってか本作は
繊細さを持ちながらも、非常にダイナミックな印象を視聴者に与えるであろう。


対象物が奥から手前に迫ってくる時の「音、音楽」これも映像の迫力を強くしている一因だろう。

音はそのまま、対象物が奥から手前に迫ってくればどんどん音が大きくなっていく。
作品中の音楽は迫力とともに緊張感も出している。
これも良い。


映像、世界観、音楽
これら3つの持つ繊細さと迫力。
あくまで私個人の意見だが、本作はこれらが全てだと思う。


本作のシナリオは冒頭で書いたとおりである。
バンパイアにさらわれた娘を、主人公が依頼を受けて救出に向かう。
それだけ。

私個人、世界観と映像は素晴らしいと思ったが
このストレートなシナリオは好きになれない。
そのためシナリオは私にとってプラスに出来ない。

もうちょっと複雑なシナリオだったら私はシナリオも高く評価した。

ただ、前述の通り世界観と映像を見せるアニメだとすれば、このストレートなシナリオで十分なのだろう…


主題歌であるDo As infinity「遠くまで」は本作には曲調が明るすぎて、やや合ってないように聞こえる。
しかし歌詞は割と…?
どうだろう?
個人的には結構お気に入りの曲である。



ダイナミックな映像。
ゴシック調でダークで美麗な世界観。

そういったものが見てみたいという方にはオススメする。
映像・世界観・音楽の3つがうまく絡みあった傑作でした。

下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 13

67.2 16 山寺宏一アニメランキング16位
魔神英雄伝ワタル(TVアニメ動画)

1988年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (92)
595人が棚に入れました
小学4年生の戦部ワタルは、龍神池と呼ばれる池から現れた守護龍に「神部界」という神々の世界へと連れて行かれる。その中心に存在する神々の山「創界山」に突如現れた隠れもなき支配者、悪の帝王「ドアクダー」が神々と創界山を支配していた。本物の「魔神」となった龍神丸と共に、創界山の象徴である七つの虹を取り戻す為、ドアクダー退治へと旅立つ。

声優・キャラクター
田中真弓、玄田哲章、林原めぐみ、西村知道、山寺宏一、緒方賢一、沢りつお、丸山裕子、伊倉一恵、稲葉実、龍田直樹、笹岡繁蔵、戸谷公次、飯塚昭三

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

現在の声優ブームの最深部では・・・

 もはや何次かわからない状態だが・・
ワタルを経験していればこの作品がすべての発端であることはまちがいないとおもう。 
 林原めぐみの登場です。
作品自体も一時代築きあげた超名作。
 完全にターゲットを子供にしぼり、キャラもロボットもお話もわかりやすくしました。3.4頭身くらいのしゃべるロボットがでてくる。そんなアニメが以後たくさんでてきます。
 なんといっても超人気のライバル『虎王』がいることが最高の魅力。やはり作品のおもしろさはライバルキャラにあるといっても過言ではないっすね。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 4

HeX さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

さまざまなアイデアがふんだんに

主人公が異世界に召還され、付加された高い能力をもって何かをする(大抵は悪を倒す)というシチュエーションの源流ではないでしょうか。
そのほかにも、キャラクターの特性とマッチしたロボ(魔神)、ロボが意思を持っている、敵味方ともに魅力あるロボが出る、ステージ(階層)クリア制というゲーム(RPG)的な展開などいろいろなアイデアが盛り込まれていたと思います。

ストーリーは、さすがに純粋に子供向けというのもあってかなりシンプルではありますが、ライバルの虎王との絡みなど、見せ場もあります。

今となっては古臭い感じも否めませんが、今も活躍されている声優さんの熱演や、今のアニメの設定等の元ネタになっていそうな部分を見つけたりと、楽しみ方はあると思います。

リアルタイムで視聴して楽しんでいた世代としては、ただ懐かしくて見てしまいますが。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 4

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

はっきし言って、おもしろカッコいい

当時小学5年生の私には
ドンピシャな大好きアニメでした。

龍神丸(主人公ワタルの搭乗するマシン)のカッコ良さに
心奪われ、ビデオに録画して、何度も観たもんです。

このカッコ良さをお母さんにも知ってほしくて、
わざわざ居間でビデオを観ていましたが、
全く興味を示しませんでした。
30代の女性には、向いていないかもしれません。


ロボットアニメですが、
戦争でもなく、地球防衛でもなく、
ワクワクするような冒険モノです。
これも当時のRPGブームの影響があるのかもしれません。

毎回、冒頭で目的地までの現在の進捗状況が解かる
簡略地図みたいなのが、出るんですが、
それだけでも、『先が楽しみ』と想像を膨らませたり、
『とうとうここまで来たか』
と道のりを振り返ってみたりと、ワクワク出来ました。

ヒミコ(ワタルの仲間)役の
林原めぐみさんの声が物凄く印象的で
「なんてヒミコは可愛らしい声なんだ」と
年上の大人の女性の声を小学5年生のガキんちょが
妹のように、いとおしく感じていました。

ラスト(総集編除く)の演出も文句なしで
何度観ても、今観ても泣いちゃいます。
(ラストだけは居間ではなく、自分の部屋で観ます)

投稿 : 2020/09/19
♥ : 10

68.9 17 山寺宏一アニメランキング17位
アラジン(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★☆ 3.9 (69)
555人が棚に入れました
街で城から抜け出してきたジャスミン姫と出逢った貧しい青年アラジンは、ジャスミンの結婚相手に相応しい富を得るため、猿のアブーと共に魔法の洞窟に入る。煮えたぎる溶岩にまさに落ちんとする時、魔法のじゅうたんに救われる。アラジンが手に入れたランプからは魔人ジーニーが現れ、三つの願いを叶えるという。『アラビアン・ナイト』を下敷きにした、93年度、興収第一位の42億円に輝くラヴ・アドヴェンチャー。CGを多用しスピード感にあふれるアクションや魔人ジーニーの動きが魅力。作品の核を握る、お調子者の魔人ジーニーの声はロビン・ウィリアムズが熱演。アラジンとジャスミンの魔法のじゅうたんでのランデヴーに流れる『ア・ホール・ニュー・ワールド』(レジーナ・ベル&ピーボ・ブライソン)は、前年の「美女と野獣」に続きアカデミー主題歌賞に輝いた。続篇「Aladdin/ジャファーの逆襲」は(本国でも)ビデオ発売のみ。
ネタバレ

シェリングフォード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

叶えたい最後のひとつのお願いは......

ディズニーが1992年に制作したアニメーション映画です。
意外と最近の作品だったんですね。ちょっと驚き。
お話は、盗みをしながら非常に貧しい生活をするアラジンと
宮殿から一度も出ることが叶わず、父から愛のない結婚を迫られるジャスミンの恋の物語。
2人は偶然の出会いから共通点もありお互いに惹かれあいました。
豪華絢爛で食べ物に不自由しない宮殿での生活にあこがれるアラジン。
一方で、自由が欲しかったジャスミン。彼らの悩みは違うようで本質はまったく同じ。「今の生活から抜け出したい」
互いを羨んだり、嫉妬することなくその気持ちを十二分に分かち合うことができました。
でもそこからが波乱の幕開けでした。
結婚は王族同士でないとできなかったり、国務大臣である魔法使いのジェファーに邪魔されたりといくつもの壁がありました。
アラジンはランプの魔神ジーニーと協力しながら奮闘します。
最後の結末はまさにHAPPY END!!とても良い物語の結びでした。

本作の目玉はやはりジーニーです。
ランプの魔神と聞いて浮かぶ僕のイメージは、
主人に呼ばれると煙と共ににゅるにゅると出てきて「ご主人様お呼びでしょうか?」なんて陰気くさい感じだったのですが、
ジーニーはランプの魔神と呼ばれながら、お呼びがかかるとびゅーんと出てきて、まるでパーティーの主催者みたいにガンガン喋ります。
気さくでとても人懐っこい性格で、喋り出したらしばらく止まりませんw
加えてジーニーはいろんな変身をしながら軽快にしゃべり続けます。とても愉快です。
彼は単に面白いだけでなく、アラジンと築いたその友情はとても輝いたものでした。
これは本作を観て頂ければお分かりになるかと思います。最も感動させられました。

{netabare}

アラジンがジャスミンを取るのではなく、ジーニーを取ったときの衝撃はすごかった。
そりゃあ見捨てるわけはないと思ったけれどジャスミンを蹴ることもできないだろうと思ってたからなあ。
「君がいてくれなきゃ寂しいよ。」と言って抱き合うシーンは涙ぼろぼろでしたw
でもジャスミンとの結婚が決まった後、すぐに旅行に行っちゃったのはなんでだろうw まあ笑えたけど。

ジェファーから魔法のランプを奪う際に、作戦とはいえジャスミンのキスはこっちも心をえぐられるような気持ちになりました。
あれは痛かった。すごく痛かった。
けれどアラジンとジャスミンが結ばれて本当に良かった。良い物語でした。

{/netabare}

本作はラストに向けての盛り上がりも非常に上手く、十分に楽しめる作品です。
もしまだ観たことがなかったらぜひ一度時間があるときに。きっと面白いですよ。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 9

offingbook さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

僕を信じろ!

 1992年にディズニーが制作したアニメーション映画。
 主人公・アラジンの愛と冒険を描いた、アラビアンナイト、千夜一夜物語をベースとした物語。

 ディズニー映画は、子どもの頃の記憶に一度見たか、見てないかぐらいのうろ覚えの記憶しかありません。
 ただ『アラジン』は、幼いながらにその冒険に惹かれたのか、とてもおもしろかった記憶があり、最近久しぶりに見直したのですが、やっぱりその冒険に目を奪われました。

 男の子はその冒険に、女の子はディズニー映画のかわいらしいキャラクター達の描写や音楽、ラブストーリーに心惹かれるかもしれません。
 両方の側面から見ても、とてもいい内容です。

 作画も素晴らしいです。
 『アラジン』に限らず、ディズニー映画すべてにいえることなのですが、キャラクター達の一瞬一瞬の滑らかな動きと、多用されているCGが綺麗に、上手い具合に合わさっています。

 音楽も美しいです。
 劇中で歌われる『A Whole New World』は説明不要なくらい(?)有名な名曲ですよね。

 劇中に、他のディズニー映画のキャラクターが度々顔を見せるのも、にやりと出来ておもしろいです。

 最後に余談を。
 字幕版と日本語吹き替え版、好みの方をご覧になるのがいいと思いますが、個人的には日本語吹き替え版をおすすめします。
 日本語吹き替え版のランプの精・ジーニー役の山寺宏一さんの声を聴いてもらいたいからです。
 本当に天才的です。
 
 ジーニー役を見事に演じている山寺さんは、声だけでこの映画の中を縦横無尽に暴れ回り(笑)見ている人を楽しい気持ちに巻き込んでしまいます。良いです。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 11

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

.:*゚..:。:ご主人様 さあ願いをどうぞ.:*゚..:。:.

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

旦那ってば

まだご自分の手に入れた物の価値を
ご存知でない

そこでごゆっくり お聞き下さい これがどういうことか

説明しましょう

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

アグラバーの街で貧乏暮しをする青年『アラジン』と相棒である猿のアブーは盗んだパンで生計を立てる程の極貧ぶり。
市場で出会ったジャスミン王女に身分違いの想いを抱くが王女誘拐の嫌疑をかけられ投獄されてしまう。

『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』の『アラジンと魔法のランプ』を元にしたディズニー制作のアニメ映画。

この作品で語られるのは二人の声優。アラジンの声優を務めた、羽賀研二の若々しくミュージカルを意識した演技と
ランプの精『ジーニー』の声優、山寺宏一が『Friend Like Me』ミュージカルシーンで“ロビン・ウィリアムズ”の
完璧な吹き替えをやってのけたこと。逸話としてミス無し一発撮りだったとの噂も。(アラジンの声優は後に変更)

作中で出てくる数々のミュージカルシーンは勿論、3Dでなく2Dのディズニーアニメーションは圧巻の表現力。
宮殿から抜け出し魔法の絨毯で空を駆け巡るシーンで、アラジンとジャスミンが歌う『A Whole New World』は
アカデミー歌曲賞他、数々の賞を獲得しました。


アラジンで一番すきなシーンはどこ、と問われるなら

自分の中では“冒頭”の一幕。露天商が月夜の砂漠をラクダに乗りながら語り部として登場し、物語がはじまるのです。

千夜一夜物語の通り、歌われる曲は『Arabian Nights』。

曲と映像の雰囲気がアラビアンナイトの世界観に引きこんでくれます。実は露天商には、ある“秘密”が。
この露天商、指が四本しかありません。作中で指が四本の人物といえば・・・ 続きは是非、砂漠の夜の、夢の中で。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 19

77.5 18 山寺宏一アニメランキング18位
若おかみは小学生!(アニメ映画)

2018年9月21日
★★★★★ 4.1 (103)
533人が棚に入れました
小学校6年生のおっこ(関 織子)は交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する旅館<春の屋>に引き取られることになった。

旅館に昔から住み着いているユーレイのウリ坊や、美陽、小鬼の鈴鬼、ライバル旅館の跡取り・真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみ修行を始めることになった。

慣れない若おかみ修行に、毎日失敗の連続…。

「あたしって、全然しっかりしてないじゃん。」

落ち込むおっこだったが、不思議な仲間たちに助けられ、一生懸命に接客していくうちに、少しずつ成長していくのだった!

声優・キャラクター
小林星蘭、松田颯水、水樹奈々、一龍斎春水、一龍斎貞友、てらそままさき、小桜エツコ
ネタバレ

魂がBITCH♡ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

【酷評注意】是々非々 貶してから褒めてみる

☆制作スタッフ
▼原作:青い鳥文庫(講談社)
▼原作者:令丈ヒロ子
▼アニメーション制作:DLE、マッドハウス
▼話数:劇場版94分{netabare}
▼監督:高坂希太郎
・実績
(監督)
『CLOVER』『茄子 アンダルシアの夏』『茄子 スーツケースの渡り鳥』
▼脚本:吉田玲子
・実績
(シリーズ構成/脚本)
『カスミンシリーズ』『マリア様がみてる 』『けいおん!』『ガールズ&パンツァー』『のんのんびよりシリーズ』他多数
▼音楽関係
主題歌:「また明日」
▼CAST(略)
テレビ版に掲載{/netabare}

☆エピローグ
冗談抜きに酷評します。
劇場版のみの方、テレビ版と劇場版、原作既読と劇場版と様々な立場があると思いますが、私はテレビ版視聴済みの立場でレビューをします。
なお、閲覧の際、本レビューでは、本作ファンの方々の気分を害する可能性があることを特記します。

原作未読
テレビ版視聴済

【本文】{netabare}
辛辣なレビューになるから、本作の劇場公開が終了したタイミングで書くことにした。
先にテレビ版をレビューするか迷ったが、圧倒的に出来が良いテレビ版のレビューより、問題の多い劇場版からレビューすることとする。
タイトルの意味はそういう事である。
テレビ版を視聴した者の立場として素朴に「これ、劇場版《製作》する必要があったのか?」である。

テレビ版の後半クールのEDは劇場版のカットシーンで、劇場版鑑賞に来て下さいアピールが見え見えだったことからも、本作はテレビ版既視聴者をメインターゲットにしているのだろう。
ま、それでも内容が伴えばそれで良しだが、あっさりと言えば劇場版はテレビ版のダイジェストで横手さんの脚本を吉田さんが書き直したようなものだ。
それでも宣伝効果で前評判が高く、連休中の公開初日から数日は確かに休みも続き客入りも良かったそうである。
しかし、その後は失速し、興行成績向上のために有名監督や評論家を動員しての鑑賞批評をネット媒体やマスメディアでキャンペーンを張ったのも、一般鑑賞レビューが増えるに従いテレビ版と差異がないことが世間に周知されるとともに、テレビ版と変わらないなら劇場版の鑑賞は別にしなくてもいいな、となりつつある傾向に製作側が危機感を抱いたからだろう。
それを裏付けるかのように、他のサイトではステマ的なレビューすら散見された。
一部の劇場では公開延長があるようだが、マスコミが宣伝するように人気が高いのが理由ではないだろう。
私が鑑賞したシネマで本作は一番小さい劇場割り当てであり、かつ、公開最終日前日にも関わらず、客入りは良く見積もっても6割程度。
子供客で確認したのは1人だけ。
後は私のようなオヤジばかりの『ガルパン』と似たような客層だw
つまり、フェイクニュースを垂れ流してまで興行実績を残すことに必死なのが本作の現実ではなかろうか。

劇場版とテレビ版の大きな相違は、①交通事故のシーンとテレビ版第1話「おっこ」が旅立つカットシーンの追加②「ウリ坊」登場シーンの変更③美陽登場シーンの変更④「おっこ」の両親を殺した加害者運転手家族が「春の屋」へ宿泊したハプニングエピソードの追加⑤神楽の舞子をきっかけに「ウリ坊」「美陽」「鈴鬼」との別れを示唆するシーンの追加⑥両親との回想シーンの追加⑦「ウリ坊」と「みねこ」(祖母)のエピソード追加拡大といったところだ。

【各論】
<物語の批判点>
(1)前述のとおり、テレビ版視聴前提であれば②を除き「美陽」や「鈴鬼」の登場シーンを焼き直して尺を浪費する必要はなかった。そのまま「春の屋」の幽霊として登場させればいいし、テレビ版未視聴者でもさして不思議とは思わないだろう。
(2)②の「ウリ坊」の登場シーン変更だが、おっこが事故にあった瞬間ウリ坊が救出した設定としている。
その後の物語の展開を考えると「ウリ坊」が「おっこ」の両親を殺して、おっこを春の屋へおびき寄せた「悪霊」ようにも見えてしまう、かなり、疑問を抱いた設定変更だった。
なお、⑦は「ウリ坊」が「春の屋」の地縛霊となった経緯のエピソードであるが、さして尺も浪費しておらず「みねこ」のCVに花澤さんを起用し、ファン層の拡大という意味からも設定すること自体はストーリーの大局上、毒にはならない。
(3)③だが、妹を庇う姉としての登場が劇場版、「秋好旅館」に居場所が無くて「春の屋」に悪戯しに来ていたのがテレビ版、劇場版は「おっこ」と「真月」の出会いと合わせて登場シーンを設定し直しているが、前述のとおり物語に大きな影響を与える準主役の「ウリ坊」と立場が違う「美陽」の登場シーン変更ため態々尺を取る必要はないし「美陽」の境遇を考えるとテレビ版の方が共感する。
寧ろ、劇場版でイメージまで変更する必要はないキャラなのだ。
(4)⑥の演出にも関わらず、両親を失った「おっこ」の子供らしい感情発露の心理描写はテレビ版の方が遥かに丁寧であり上手だった。
劇場版では回想シーンを増やしたにも関わらず、テレビ版より劣ったのは、回想シーンのカット映像と他のエピソードとのジョイントの意味付けが希薄であり、結果、共感に至らなかったこと。
テレビ版のように「おっこ」の心理描写は派手な事故アクションや両親との思い出カット挿入ではなく、独立した尺を取り丁寧に描写をするべきだった。
(5)①の事故シーンだが、作画に関しては迫力があった。
しかし、このシーンの挿入は微妙であり、子供が鑑賞する想定ならショックが強すぎる。
もう少し和らげるか、子供には理解し難くても、続く電車内でハシャグ親子を窓の反射で間接的に眺め、悲しみを堪える「おっこ」の心理描写のメタファーと事故を繋げるメタファー演出と後の④のエピソードとオーバーラップするように繋げた方が作品の「品」が断然向上する。
(6)「真月」のキャラを立て過ぎている。
テレビ版でもやり過ぎではないかと思っていたが、劇場版ではよいよ…?(苦笑)である。
テレビ版では小学生らしい描写があったから救いもあったが、劇場版では彼女の部屋の描写を含め小学生が「哲学」に達観するなど、ほとんどギャグに等しい設定だ。
このため同じクラスメートの「おっこ」とのギャップが更に激しくなり興醒めした。
更にキャラデザがテレビ版以上にデフォルメされたプリキュア状態で見るに耐えなかった。
(7)「真月」もだが「美陽」のデフォルメも激しかった。ただでさえ本作の子供キャラは子供の視聴を前提としたデフォルメ系である。
確かに劇場版では背景美術に拘っただけあって素晴らしい出来だ。
しかし、逆に子供キャラがデフォルメされ過ぎていて、折角の素晴らしい背景に対し著しく浮いてしまうのだ。
『ゆるキャン△』のレビューでも述べたが、作品とは総合的な観点で評価されるものである。
キャラデザの性質を考慮せずに、背景に力を入れても徒労ではないのか。
自動車の精密描写も含めて作品の基軸ではなく傍系に拘っても、単に演出の自己満足にしか見えないのだ。
(8)テレビ版と同じエピソードを劇場版でやる必要性を感じない。
特に「あかね」と「おっこ」のやり取りはテレビ版第2話横手脚本、劇場版吉田脚本と明確に分かれるシーン。
だが「あかね」に説教する「おっこ」に説得力があるのは断然テレビ版である。
何故かというと、テレビ版では「あかね」への説教の以前に両親を亡くした「おっこ」の子供らしい素直な悲しみの感情表現が伏線として丁寧に描写されていたが、劇場版ではこの部分が圧縮され「おっこ」は両親を亡くしたという事実のみで、父親が健在で母親を亡くした「あかね」に説教を垂れただけの説得力の片鱗もない描写になってしまっている。
演出や脚本が「(4)」で述べたような「おっこ」の心理描写は既に済んでいるとしたのか、はたまた、テレビ版を視聴したのであれば深い説明が要らないと判断したのか定かではないが、その程度の描写なら「あかね」のエピソードの意味はなく不要であったし、尺の無駄遣いだ。
(9)これは批判というよりも疑問に近い。
⑤のシーンは本作の「完」を連想させるのだが、劇場版では曖昧な形「暗喩」で表現されている。
テレビ版の最終回を視聴した限りでは2期もあり得る終わり方であり、ネタバレになりかねない⑤のシーンは本当に必要だったのか?
テレビ版の2期はありません!劇場版でシメます!という製作ポリシーがない限り、やってはいけないシーンであったのではなかろうか。
喉にモノがつかえたような後味の悪さである。
(10)「グローリー」とのエピソードも焼き直しでありほとんど必要がない。これも「グローリー」の紹介程度にして、既に「おっこ」とは信頼関係が構築されている前提で劇場版のストーリーを立てれば良かったのだ。
このエピソードを冗長化させたのは、背景に拘った動機と同様に「ポルシェ911タルガ4」の3Dモデリングを観客に自慢したかった演出の自己満足にしか見えないし、本当にポルシェのステマ?wかと思うほどこれだけは良く出来ていた。(ステマをしなくても売れる有名なスポーツカーだけどねw)
本エピソードは物語がもうダメだと考えていた頃なので、ポルシェばかり見入っていた。
欲しくても買えないからねw
それにしても、本作のスタッフは相当カーマニアなのだろう。
現代では非現実的なT型フォードや初代クラウンが現役で花の湯温泉街を走り回っている。
「おっこ」の学校も木造校舎で現代では非現実的なのだが、クラッシックカーも遊び心のあるファンタジーとして許容は出来る。
しかし、ポルシェをあれだけ精密なモデリングとするなら、フォードやクラウンもポルシェと同等の精密モデリングとするべきであり、中途半端である。

以下はどうでもいいことだが、和の風景に合わせたオープンカーなら、マツダロードスターや絶版ではあるがホンダS2000など、国産の名車をプロップとして採用するのもアリではないかな。
「グローリー」のブルジョア生活を強調するのなら、ホンダNSX(23,700,000円)レクサスLFA(37,500,000円)という手もあるし、本作は子供が対象なのだから、我が国の工業技術の結晶である国産高級スポーツカーを採用し、将来の日本を担う子供達にモノ作りの夢を託す配慮があっても良かったと思う。
因みに、本作に登場するポルシェ911タルガ4だが、外観で分かる範囲で推測してみると、LEDヘッドライトが標準装備であるからグレードはGTSで21,540,000円。
ブレーキキャリパーがイエローであるから、オプションのセラミックコンポジットブレーキ(1,545,000円)がプラスされる。

<物語で評価される点>
残念ながら本当に少ない。
(1)ポルシェに乗って買い物に出かけた「おっこ」が事故の記憶を思い出しPTSD症状を起こした点。
これが、批判点(5)で述べた事故のメタファーだが、折角こういう名演出があるのに作品全体の軸として繋げきれていないのである。
(2)④はテレビ版にはないエピソード。
加害者一家が春の屋に泊まったシンクロニシティと、両親を殺した加害者を知った「おっこ」が両親との死別を乗り越えて花の湯での新たなスタートを誓い、明るく前向きに生きようとしていた矢先の実に残酷なシーンだ。
「おっこ」の複雑に絡み合った、いたたまれない心理描写は見事であった。
劇場版では実質吉田オリジナル脚本はここだけだが、流石、吉田脚本だと感じたシーンである。

(★は一個0.5点)
物語
★★★★★☆☆☆☆☆2.5
(各論のとおり。)
キャラ
★★★★★★☆☆☆☆3.0
(デフォルメ減点有り。)
音楽
★★★★★★☆☆☆☆3.0
(劇伴はまあまあだが、劇場のサウンドシステムを活かしているとは言い難い。主題歌は記憶に残らなかった。)
作画
★★★★★★☆☆☆☆3.5
(各論のとおり。)
声優
★★★★★★★★☆☆4.0
(テレビ版と一部キャスト変更があるが、大局には影響を与えていない。)

【雑感】
本作は原作も素晴らしく、また、テレビ版は良い出来で一定の評価ができるのに何故こうなったのか不思議でたまらない。
問題の核心はテレビ版を焼き直したプロットにあるのだろうか。
その責任が何処に起因するかと推測するとき、DLEやマッドハウスをはじめ製作委員会が制作に相当関与したと思われる。
おそらく、製作委員会で企画したプロットありきで、コンテと脚本を仕上げた結果が本作ではなかろうか。
つまり、監督も脚本もほとんど関与出来ない次元でプロットが決定している可能性が高いのだ。
原作ではテレビ版以外のエピソードもあるはずだが、テレビ版のエピソードを多用したところをみると、芸術的判断よりも政治的判断が濃い印象を受ける。
国内のファン向けであれば、テレビ版のエピソードよりも劇場版オリジナルの④のエピソードを軸に、テレビ版では触れられていない「おっこ」と両親の平和で心温まる日常、つまり前日譚にも尺をしっかり取り、天国と地獄の如く不幸のどん底に落ちた「おっこ」をより強調することと、若おかみ修業を通して悲嘆から立ち直り成長していく「おっこ」の成長物語とすることが出来たし、脚本吉田さんの起用はこのようなオリジナル性があってこそ生きるのだ。
純粋に芸術的視点で作品を作り込むのなら、テレビ版に左右されず、一からプロットを考えるはずであるが、本作はそういう構成にはなってはおらず、国内のファン向けではなく「アヌシー国際アニメーション映画祭出品」審査員向け作品と考えるのが妥当かもしれない。
審査員は恐らくテレビ版を観てはいないだろうから、相応の評価は受けるだろう。
本作ファンの一人として、可能であれば、マッドハウスのエースいしづか監督を起用し、吉田さんとコンビで作品を作り直してもらいたい気持ちだ。

高坂監督はマッドハウスで活躍し、ジブリ作品も参加経験が多く『風立ちぬ』の作監も務めた有名なアニメーターではあるが、業界キャリアに対して監督経験はそう多くないし、テレビ版のマッドハウス増原監督やDLEの谷東監督とは違いフリーだ。
この状況で劇場版の監督を依頼された経緯を考えてみると、公開されている事情の他、本作はアヌシー祭出品に向けて、カンヌ経験があり、ジブリ作品を手がけていることから国際的に名の通る監督の起用が政治的に必要であったのだろう。

なお、公式の高坂監督コメントに、本作はマルクスの世界観【下部構造が上部構造を規定する】で表現したとのコメントがあるが、本作を鑑賞した限り、テレビ版のシーン流用で独自性発揮の制約もあるし、また、演説でもない限り94分程度の映像では弁証法的唯物論のフル展開は厳しいだろう。
穿った見方をすれば小学生が労働する様は『蟹工船』的とも言えるが、本作はプロレタリアの悲惨さを強調し階級闘争を求めたものではないことは皆様御承知のとおり。
また、実際、本作はそのような組み立てにもなっていない。
ゆえに、誰かが本作を高く評価したといっても、それはコミュニズムへの感化とは無縁の出来事であると、あえて釘を刺しておく。
ま、あのコメントは当然好ましくはないが、監督本人の思想がマルキシズムに立脚しているという程度の意味だろうから。{/netabare}

率直に本音を述べれば、本作を鑑賞した後の気分は詐欺にあったときと似たような感覚だった。
テレビ版を視聴済みなら、あえて1,500円を支払い鑑賞に行く必要は感じられないし、いずれ「Amazonプライム・ビデオ」にエントリーされるだろうから、それを待って視聴しても良いと思う。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 41

てっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

全てを受け入れるという事の難しさと大切さ。

ふらっと唐突に映画館へ行きたくなり視聴。
原作を知らなかったので、タイトルと立ち絵を見た時には『大人が一人で観ても良いやつなのかな?』と思いましたが、公開されてから時間が経った遅い時間帯な事もあり、大人の方々が数名居るだけでした。

<あらすじ>
両親を事故で無くした『おっこ(関織子:小学六年生)』が、祖母が経営する旅館へ引き取られる事になる。
旅館へ到着するなり、おっこには幽霊の男の子『うりぼう』が見え、うりぼうの口車に乗せられる様に旅館で若女将として頑張ってみると言ってしまう。
その他にも、仲良くなる幽霊達やクラスメイトで同じ旅館業を営む『ピンふり(秋野真月)』などともドタバタしながら若女将として奮闘するお話。

原作は知らないですが、ストーリーは違和感なく入って来ましたし、内容も上映時間内で上手くまとめられてる作品だったと思います。
そして何よりも、
『大の大人が映画館である大衆の面前で、ほろっとさせられた事』の自分自身に驚かされました^^;
終盤の展開も、観ている時点で何となく気が付きましたが、それでもウルっとさせられたという事は、それだけ“おっこ”の頑張りが素敵なお話だったんだと思います。

可愛らしくも悲しく、でもステキな暖かい作品でした☆

投稿 : 2020/09/19
♥ : 19
ネタバレ

上代 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

今期イチの注目株と聞いたので観てみました

テレビ版と原作は触ってません。


以下ネタバレ内に推測上のテレビ版との比較を入れています。
(こんな状態で語るのはおこがましいと思いますが、あにこれに劇場版の感想書いてる人が少ないので一応記載させていただきます。勘違いしている部分があったらその都度指摘してください。詳細を書いてくれる人が現れたら消しますので参考程度で)

{netabare}1スタッフが違う
脚本もキャラデザも監督も違います。つまりはTV版のつぎはぎ総集編ではないということが言えます。

2原作は同じ
オリジナルエピソードではなさそうなので、エピソードの被りはあるかもしれません。

3視点を変えている
これでしょうね。テレビ版は織子が若女将として仕事をする中で、様々な困難に挑み、失敗しながら少しずつ成長していくお話がメインなのかな?{/netabare}
映画版は両親を亡くした織子のトラウマを少しずつ克服して行くところを中心に描いています。

これよりネタバレを含む感想{netabare}
家族との幸せな時間…両親との別れは突然に訪れます。
反対車線に飛び出したトラックに突っ込まれた乗用車。数分前まで会話をしていた両親が亡くなるのを目撃した織子はいったいどれほどのショックを味わったでしょう。
しかし、描かれたのは落ち込んだ様子の無い織子。
おそらくいつもやっているように誰も居ない我が家に挨拶をして離れ、引き取り先の祖母のもとへ向かいます。
移動中は特に両親の話題に触れず夏休みの間だけ親戚の家にお泊りに行くただの女の子のよう。

勿論徐々に両親について話題が出てきますが、
最初は「お父さんとお母さんは生きてる気がする」と言っていました。
幽霊がみれたことも一因なのでしょうか。
現実に目を向けられていない織子。仲居さんが気の毒そうな表情を浮かべますが、織子は気にする様子がありません。
そんな中、母を失ったばかりだという親子が旅館に泊まることとなり、時にお客さんと言い争いになりながらも、親身になってもてなしてゆく織子。
最初はやり場のない怒りを織子にぶつけていた同じくらいの年の子は、織子のやさしさにふれ、たまらず泣いてしまいます。

このあかねという子が布団に潜り込んで泣いてたところは印象深いシーンの一つです。
おそらくあかねさんは同い年の織子が両親を亡くしながらも強く正しく生きているのをみて、恥ずかしさ少々、自分に尽くしてくれたことで愛情を感じ安心して堰をきったのでしょう。
ひとしきり泣いて気持ちに整理をつけたあかねさんは、登場直後のひねくれた感じではなく素直で優しそうな子に変わりました。

続いて登場したのは恋人と別れた直後のお姉さんなお客さん。
織子と意気投合し、織子をドライブに誘いますが、事故のトラウマで震えが出て呼吸も大きく乱してしまいます。
最初は大丈夫でもちょっとした拍子でトラウマが呼び出されてしまう様子は、震災の体験談などで聞いたことがあります。
物語に関わりのないちょっとした仕草ですが、これによって物語のディティールがより細かくなったように感じます。

そして、心の支えにしていた幽霊が徐々に見えなくなっている織子。両親が死んだことも理解できるようになり急に孤独を感じるようになります。
織子役の小林星蘭さんの「置いていかないで!」と泣き崩れる演技、真に迫っていて織子が気の毒に思えて非常に胸が苦しくなりました。
一時自暴自棄になり飛び出す織子にハラハラ。
しかし、これまでの若女将の経験でいつの間にか大人になっていた織子、
事故で正面衝突をした張本人を前に、「私は関織子ではなく春の屋の若女将おっこです(どうぞくつろいでいってください)」と伝えます。
この時の織子がもう、どうしてこの娘はこんなにも逞しいのだろうか。まだまだ小学生だというのに…こんな良い子が…と、我が子の成長を見守る親の気持ちといいますか、そのような感じで胸がいっぱいです。
冷静になれば、菩薩か!と突っ込みを入れたくなるところかもしれませんが、そんな気分にはとてもなれませんでした。{/netabare}

物語の展開はほんとファンタジーです。しかし映像や見せ方のディティールがリアルなのでドキュメンタリーのように錯覚してしまう節があります。
また、両親の死を使った感動ストーリーに一瞬思えますが、最後まで見るとこの作品が織子の成長を描いたものであることがわかります。
この作品は一言で表すことが非常に難しいです。
変なレッテル貼りになっていないかとドキドキしています。

やはり、実際に見ていただくのが良いでしょう。
そして、それぞれ心に感じたことを自分の中で消化していただくのが良いと思います。
私は私の感想を大切にして、さらに読み込んていきたいです。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 14

59.9 19 山寺宏一アニメランキング19位
監督不行届(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (105)
441人が棚に入れました
漫画家・安野モヨコ(ロンパース)が、エヴァンゲリオンなどで知られる夫・庵野秀明(カントクくん)の日常を描いたエッセイコミック「監督不行届」がアニメ化!
テレビ東京木曜深夜「あにむす!」内にて3分アニメ、シリーズ全13回放映します

声優・キャラクター
山寺宏一、林原めぐみ

ひげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

10年遅い

原作は連載中に読んでました。海野先生が帯の単行本もあります。
当時ダブルライダーならぬダブルアンノの結婚として話題になったお二人のちょい盛りましたな新婚生活を奥様が描いたエッセイ漫画です。

10年前のエッセイである、という点から水物的要素が強いためアニメ化に向いておらずなぜいまさらなんでしょう?漫画の新作でも出るのか?と期待して観ておりましたら・・・
Bパート?がなんと新作!
さてあのお惚気エッセイで描かれた夫婦は10年経つとどうなるんでしょう。
向学のタメに教えていただきたい。

ただ私が強く思うのはフラッシュアニメですのでまったく内容は同じなわけですが、原作漫画のほうがはるかにおもしろいのです。
奥様はさすが才能のある方なんだなぁと・・・。
映像作品出演経験もあるお二人ですが声優をやらなかったのはカントククンがおっしゃるとおり正解だとおもいます。やりたくないだけでしょうけど。
でも観てみたかった。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

庵野監督の作品や監督自身が好きなら、たぶん楽しめます。

同タイトルのマンガ『監督不行届(かんとくふゆきとどき)』が原作です。

(ナディアやエヴァで有名な庵野秀明監督っぽい)カントクくんと、その妻で漫画家の(安野モヨコっぽい)ロンパースの基本この2人しか出てこないFlashアニメ。

アニメ声優情報番組『あにむす』の中のアニメ放送枠で放送されていました。原作マンガが「DVD付き特装版」という形で販売されたので、これを入手すればテレビ放送以外の方法で観ることができます。

カントクくんの行動がいちいち庵野監督っぽく事実に基づいていそうな気もしますが、一応「フィクション」です(笑)。

内容は2人の日常生活です。カントクくんのコレクションがリビングまで侵食してきてロンパースの怒りを買ったり、2人でドライブに出かけて車中でアニソンを熱唱したり…。

ストーリーは原作通りです。カントクくんを演じるのは山ちゃん(山寺宏一)で、ロンパースは林原めぐみとどちらもエヴァ出演でも有名な声優ですね。

本作で面白いのが、毎回ED曲が変わるんですがそれが昔のアニメや特撮の主題歌で、A応Pがカバーで歌っているというところです。「なんでサンバルカンやねん」とか、選曲がなかなか面白いですよ!

2017.12.20追記:
本文中「DVD付き特装版」と書きましたが商品名は『「監督不行届」行き届き DVD-BOX』でした。

『アクションヒロイン チアフルーツ』と『アニメガタリズ』が放送された2017年、このアニメは見直されても良いと思ったので上記訂正のついでもあってのレビュー更新でした。

ちなみに文中の『あにむす』は「A応P」というアイドルユニット(現メンバー4人全員声優経験者なのでもはや「アイドル声優ユニット」と呼ぶ方が適切かもしれない)が出演している番組です。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 35

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

オタ夫婦の日常

原作未読 全13話 3分ちょっとの作品

安野モヨコさんと庵野秀明監督の夫婦生活を描いた作品です。

テロップや声優さんが、全部エヴァからみでしたね〜

カントクくんは山寺宏一さん(いつも上下スエット)、ロンパース(モモヨさん、何故か赤ちゃんぽい格好w)は林原めぐみさん、また緒方恵美さんがゲストでちょいちょい出ています。

違和感なく2人ともこの役に合ってましたね。(特に山寺さん)

モモヨさんがどんどんオタに染まっていくところが面白かったです。

EDは、昔の特撮やアニメの曲とこだわってましたね。

最後に、エンドカードは色々な有名な方が書いています。3分作品といっても豪華でした^^

投稿 : 2020/09/19
♥ : 30

64.3 20 山寺宏一アニメランキング20位
茄子 スーツケースの渡り鳥(OVA)

2007年10月24日
★★★★☆ 3.8 (97)
363人が棚に入れました
パオパオビール・チームは日本で開催されるレースに参加することになった。その頃、ペペの同僚のチョッチの練習仲間で、かつて世界選手権を制したこともある名選手、マルコ・ロンダニーニが急逝する。悲しみの中、ジャパンカップが行われる日本・宇都宮へとチームは向かう。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スペインの茄子 日本の茄子

こちらは「茄子 アンダルシアの夏」の続編となっており、
前作同様、サイクルロードレースチームに所属する選手たちの人間模様を描いている。
そして今回の舞台は日本の宇都宮。
風景は相変わらず美しく、温度が伝わってきそうなほど。

そこで開催されるジャパンカップに参加することが決まった頃、
主人公・ペペの同僚の練習仲間で、かつて世界選手権を制したこともある名選手、
マルコが急逝し、悲しみの中、チームは宇都宮へと向かう・・という物語。

今作でもスピード感あふれるレースシーンは健在。
本物のレースを見ている以上に、選手の気迫が伝わってきた。

また、選手たちが入る宇都宮の漬物屋さんで、茄子漬けが出てきたとき、
アンダルシア編での「茄子のアサディジョ漬け」を思い出して嬉しくなってしまった。
個人的には、主人公のぺぺより、マルコを失って
金のため、勝つために生きるのじゃなく、オレは人生を生きたいと言った
チョッチ(前作のチョッチとは別人物)のほうが、キャラデザも声もお気に入り。

ちなみに余談だが、この作品のタイトルは
スペインからやってきた選手たちを渡り鳥に揶揄しているだけでなく、
EDの「自転車ショー」という歌は元々、映画「渡り鳥シリーズ」で
主演していた俳優&歌手 小林旭さんの持ち歌だそうだ。

それにしても、ペペって。
やっぱりどうしてもルパンにしか見えな~~い!

投稿 : 2020/09/19
♥ : 47

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

茄子のたまり漬け!

自転車ロードレースを描くシリーズ第2弾。
灼熱のアンダルシアから、紅葉舞う日本へと舞台を移し、チームパオパオビールの面々がジャパンカップを駆け抜けます。
ロードレースの迫力は健在。
しかも今回は、アップダウンのある山道+大荒れの天気という最悪のコンディション。

F1をはじめ、レースの醍醐味は各チームの戦略や駆け引きなのですが、自転車レースはレーサー自身がエンジンであり、パイロットなんですね。
だからこそ、彼らの意地や想いが直接レースを動かす力になる。そこにドラマが生まれます。
…とはいえ、若干ドラマ性は描ききれてないような印象だったのが残念。前作よりは力が入ってますが。

主役のペペを演じるのは、前作に引き続き俳優の大泉洋。
プロの声優にもひけを取らないほど、大幅に進化してます。
脇を固めるのは山寺宏一、大塚明夫といったベテラン陣。
実はひそかに「どうでしょう」の藤村D&嬉野さんも出演してるそうですw

ちなみに、どー見てもペペが変装したルパンにしか見えないのは内緒♪

投稿 : 2020/09/19
♥ : 5

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

水どう藩士感涙の続編 ベンガベンガベンガベンガベンガ ベンガベンガベンガベンガベンガベンガベンガベンガベンガ

アフタヌーンの傑作。茄子から再びペペが登場。

今回はジャパンカップということで日本が舞台になります。
現場もたしか中継見たけど同じだとおもう。

前作と違ってちょいギャグ路線。

見所はバラエティ水曜どうでしょうのメンバーがまさかの参戦。ミスターは残念だがでてない。スケジュールのせいかな。

ひげこと藤村くんのディレクターらしからぬ演技が冴え渡る。あまりにもうますぎる。もう美味しいとこ取りです。


エンディング、前作同じく、故、忌野清志郎の自転車シュー歌もウケる。
もちろん元ネタは小林アキラのあれです。

ドラマとしては前作ですが、演出や遊び心はこちらが楽しい。
アンダルシアや茄子ファンのためのサービス作品と思っていただければいいのではないでしょうか。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 7

64.0 21 山寺宏一アニメランキング21位
高橋留美子劇場 人魚の森(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (70)
357人が棚に入れました
現代より約500年前。漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白半分に食べてしまう。すると仲間は次々に死んでいき、湧太だけが生き残った。それどころか、湧太は不老不死の体となってしまった。

不老不死の妙薬と呼ばれる人魚の肉。だがそれは力が強すぎるために、普通の人間にとっては猛毒であり、死ぬか、“なりそこない”と呼ばれる化け物に変わる。それに耐え切り不老不死を得ることができる者は、数百年に一人。湧太がその一人の人間であった。そのために湧太は、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負う事になる。親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならない。いつしか湧太は元の人間に戻ることを切望するようになる。

声優・キャラクター
山寺宏一、高山みなみ

おその さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

高橋留美子劇場

人魚の肉を食べると不老不死になるという奇怪な物語

500年前のある日、漁師の主人公「湧太」は仲間が持ってきた人魚の肉を食べてします
湧太以外は死んでしまったり化け物になってしまう

500年後、ヒロインの住む村にやってきた湧太、村の秘密を知り「マナ」を救い出し共に旅をする事になる

500年の間に起こった様々な出来事とマナとの旅の出来事を描いています

不老不死の苦難、葛藤を乗り越え湧太の旅する目的は…

終始シリアスでグロとまではいかないけど結構バイオレンスです。
こんな高橋留美子作品もいいですね。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 26

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、テレビで放送できるように脚色するのが難しいため未放送

『高橋留美子劇場 人魚の森』として、2003年10月4日から同年12月20日まで、全11話が深夜帯に放送された。前半は原作通りであるが後半は原作の最終話と一部の話がズレた展開となっている。
第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、テレビで放送できるように脚色するのが難しいため未放送、DVDに収録するに留め、収録されたDVD第4巻およびレンタル版の第5巻は、中学生以下は視聴できないR15指定を受けている。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

猫は死んだら死んだままなの?

高橋留美子のアニメ化作品では希少なサスペンスホラー。
人魚に纏る伝記や伝承の様なダーク・ファンタジー作品。

日本各地に伝わる人魚伝説は恐ろしいものがほとんど。
ディズニー作品等の様な綺麗な「人魚姫」のイメージが
強く一般的だと思うけど・・実際には世界各国の人魚
も不吉な象徴や悲しい結末のものが多い。

この作品は日本古来の港町の伝記のようなダークな人魚
の不老長寿に纏る悲しい話を軸に展開してく。

人魚そのものは不老不死ではなく、人魚の肉を食べて
不老不死になった人間の肉を食べて若返るというもの。

人魚の肉は毒性が強く、耐性の強い者は極一部だけ。
大多数は死ぬか「成り損ない」として化け物になる。

人魚の灰は死体をゾンビ化する・・頭を打ち落とされ
なければ、身体に杭を打ち込まれ絶食状態でミイラの
ようになっても絶命しない等・・ドラキュラと似てる。


あらすじ

漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白
半分に食べてしまう。
たった一人生き残った湧太は不老不死となってしまった。

親しい者・愛する者は皆死に絶え、永遠の時を生き続け
なけるが・・常に孤独に苛まれる・・人間に戻ることを
切望するようになり、人魚を探す旅を続ける・・

それから500年後・・ある日ついに人魚の里を見つけ出す。
そこで囚われの身の少女・真魚と出逢い助けだすが・・
その里の人魚に・・元の人間に戻る方法は無いと聞かされ
湧太と真魚は共に旅に出る。
その永遠の旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々
の悲哀を見続ける。というもの・・

真魚と出逢う前の過去500年戦国、江戸、明治、大正、昭和
の湧太の過去回想等も混じえ悲哀要素など多く含んでいる。

真魚は囚われの身故俗世に疎く、猫を珍しがり慈しむが・・
湧太の「どうせすぐに死んじまうから放っておけ」という。
真魚は「猫は死んだら死んだままなのか?」と聞き直す・・
そうしたちょっとした会話にも悲しさがある・・

OPで雰囲気が良く出ている。EDも古さを感じさせない。
作画は少し古いけど可也作風にあった雰囲気で良い感じ。
※可也力の入った描写や綺麗な背景などもある。

第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、TV未放送。
ソフトは最終話を含む巻のみR15指定を受けている。
※実際最近の深夜アニメの陰惨グロ映像の方が遥かに酷い。


4~5話人魚の森前後編 神無木登和(島本須美)
此処がひとつのピークかもしれない。



湧太 - 山寺宏一
真魚 - 高山みなみ
登和 - 土井美加
佐和 - 此島愛子
椎名 - 槐柳二
椎名(青年時代) - 田中和実
佐和(少女時代) - 山崎和佳奈

島本須美・桑島法子・折笠愛・佐久間レイ他各話にゲスト
キャラが登場する形式。

投稿 : 2020/09/19
♥ : 5

63.4 22 山寺宏一アニメランキング22位
それいけ!アンパンマン(TVアニメ動画)

1988年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (78)
356人が棚に入れました
パン作りの名人、ジャムおじさんが作った最高傑作。それが、アンパンマン。正義の為には、どんな困難も乗り越えて大活躍するかわいいスーパーヒーロー!でも、そんなアンパンマンの事が大嫌いな悪い奴がいる。そいつの名前は、バイキンマン。汚れたものが大好きでバイキンたちの親玉的存在。いつも強気で迫っていくが、大好きなドキンちゃんにだけは頭が上がらない・・・。そんなアンパンマンとバイキンマンのやりとりを、たくさんの愉快な仲間たちと共に展開していくお話。

声優・キャラクター
戸田恵子、中尾隆聖、増岡弘、坂本千夏、佐久間レイ、山寺宏一

時崎 狂三 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

内容は薄いが、作品の設定は奥が深い【超長文注意】

幼児向けアニメなので内容は薄いです^^;

年の離れたご兄弟やお子さんが居る方が暇つぶしに観る程度でしょうか。

オチとして基本はアンパンマンが一度やられ
新しい顔で復活して元気100倍になり
アンパンチでバイキンマンをやっつけるという
お決まりのパターンで終わります( ̄。 ̄;)

たまにバイキンマンに顔の取り替えを阻止されたりしますが
その場合お助けキャラが必ず出てきて新しい顔をパスしてくれます。


バイキンマンが邪魔してアンパンが焼けないときが極稀にあり
そのときは他の食べ物で代用します。

私が見たのは攻撃力がまるでない大福マンとクロワッサンマン?
(名前忘れましたがクロワッサン星へ行く回でありました)と
濡れても大丈夫なコーヒーパンマンです。


あとバイキンマンと和解してそのまま
バイキン城に帰っていくオチもたまにあります。


オチはお決まりなので観ててもあまり楽しくないですが
ふと突っ込みたくなる場面がありました(`Д´)


アンパンマン正義の味方なのに不意打ちしすぎ(笑)
助け呼ばれてるから仕方ないと思うけど
いきなり登場して
「やめるんだバイキンマーン」
登場と同時に勢い付けた不意打ちの飛び蹴りw
当然避けれるわけもなく
バイキンマンは吹っ飛びますw

たまにだったらアンパンマンも疲れてるので許してあげたいですが
5話に1回くらいのペースでやってます。
これはやり過ぎじゃないかと思いましたw

ちっちゃい子真似するんじゃないかな(>_<)
こういうシュールな発見をして楽しんでました(笑)


アンパンマン公式サイトのQ&Aも突っ込みどころ満載です。
全部書くのは大変なのでイチオシの質問を幾つか載せます。
興味を持ったら見に行ってみてくださいw


Q.アンパンマンの汚れた顔は交換したときどこへいくの?

A.新しい顔に交換したときに前の顔は消えてなくなるんです。
(笑)怖いよ(T.T)



Q.ジャムおじさんとバタコさんの関係は?

A.無関係なんです。とは言っても、一緒に暮らしていますので非常に家族に近い関係でしょうか。
親子や肉親ではありません。
(えっw公式がこの回答ってwはぐらかしてるところが怪しいw
しかも無関係なのか家族に近い関係なのかどっちなんだw)


Q.カレーパンマンのカレーって、
甘口?中辛?辛口?

A.カバオくんやちびぞうくん、まちのみんなが食べて
「おいしい」っていうぐらいの辛さです。
これってどれくらいでしょうか?
(キターーwまさかの質問返し
「俺のカレーはピリッと辛いぜ」が
決め台詞なのに辛口じゃないんかいw
しかもカレーパンマン甘いのが大の苦手なのに
キャラ的にせめて甘口は除外して?)

公式適当すぎるでしょw
まだまだいっぱいありますがQ&Aはこれくらいで。



アンパンマンは物語は基本面白くないですが
キャラ毎のテーマソングは幼稚な割に聞いていると頭に残るような
良い感じのテンポが多いです。

お勧めは、
タンポポちゃん、しらたまさん、SLマン、
カレーパンマン、しょくぱんマンですかね。



最近新しい話を見たら
バイキンマンの師匠にあたる?バイキン仙人や
ドキンちゃんの妹のコキンちゃんとかいうのが居ました(゚Д゚;)
どんどん新しいキャラ出てますね。
(アニメ作品の最多キャラクター数でギネスにも載ってるみたい)

コキンちゃんは嘘泣きが得意でコキンちゃんの青い涙を
誰かが浴びると涙が止まらなくなります。

私が観たときはバイキンマンが引っかかって大泣きしてました。
因みに声優は平野綾です。




【個人的おすすめ回】
バイキンマンとアンパンマンが入れ替わる回
バイキンマンとアンパンマンが幼児化する回
ロールパンナ誕生の回
しらたまさんの回(なんかテーマソングがハマる)
サラダ姫の回(サラダ姫役の沢城みゆきが個人的に好きなのでw)


ここからアンパンマンを詳しく紹介していきます。
アンパンマンのレビューがあまりないので
1つくらい詳しいレビューがあってもいいかなと思ったので。


{netabare}
【アンパンマン作品経歴】

アンパンマンの原型作品は1969年大人向け雑誌PHP誌の1~12月号に
短編童話集【こどもの絵本】として連載されました。

(因みに初登場は1968年10月1日発行の10月号だそうです)

この第一作は後に「十二の真珠」という童話集に収録されています。

初登場が10月1日ということでアンパンマンの誕生日を初登場した
10月1日とする説もあるのですが、
やなせたかし氏自身の誕生日2月6日を
アンパンマンの誕生日とする方が有力となっているようです。

この第一作のアンパンマンは現在のアンパンマンとは大きくかけ離れ
頭部は人型で大きなお腹をしていてたそうです。

更にこのお腹にはアンパンを入れられるようになっていて
お腹がすいて困ってる人を見ると
現在のように顔のアンパンをちぎって食べさせてあげるのではなく
お腹の中からアンパンを取り出して
食べさせるという設定だったようです(゚Д゚;)

その後1973年の「あんぱんまん」
1975~1976の「怪傑アンパンマン」を経て、
1975年11月に「それいけ! アンパンマン」が登場。

1977~1978年 にはしょくぱんマン、カレーパンマン、
そしてバイキンマンが次々に登場して
やがて読売新聞の日曜版で英語対訳の連載が始まると、
一気に人気は高まりました。
アニメは1988年から始まっていきます。



【アンパンマン誕生秘話】
ヒーローとしてのアンパンマンが誕生した背景には、
やなせ氏の従軍経験があります。

やなせ氏は第二次世界大戦を戦いそして負けた。

戦争中は「正義」の為に戦ったはずが
終わってみれば「正義」は相手にあったとなってしまった。

正義なんてのは人の価値観で変わり芯に持っている正義も
状況により二転三転してしまう。

そんな正義とは、いったい何なのか?
やなせ氏は戦いのなかで正義というものが
いかに信用しがたいものかを痛感したのだ。

これまでのヒーローは「正義」こそ口にするが
飢えや空腹に苦しむ人間へ手をさしのべることはしなかった。

戦中、戦後の深刻な食糧事情もあり、
当時からやなせ氏は「人生で一番つらいことは食べられないこと」
という考えをもっていた。

50代で「アンパンマン」が大ヒットする以前のやなせ氏は売れない作家であり
空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」
と思っていたという。

こういった事情が「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」
という着想につながった。

アンパンマン の「正義」というテーマについて、やなせ氏は
「『正義の味方』だったら、まず、食べさせること。
飢えを助ける。」と述べている 。

さらに主人公をあんパンにした理由を
「外の皮はパン=西洋、内側はあん こ=純日本。
見た目は西洋でも心は日本人である。」
と解説している 。

これについて、やなせ氏がアンパンにしたのは
見てくれが悪くてもたとえ相手から差別されても人を思いやる気持ちは貫き通す。
ヒーロー見た目じゃなくて中身
アンパンをあげる度に中身が出てきて日本人特有の思いやる気持ちが強くなる。
そういった想いが込められているのではないかなと私は思います。

アンパンマンは空腹の者に顔の一部を与えることで
悪者と戦う為の力が落ちると分かっていても
目の前の空腹で困った人たちを見捨てることは絶対にしない。

アンパンを分け与えて力が弱まっても
悪者との戦いを放棄したりはしない。
例え負けると分かっていてもだ。

これらの点について「ほんとうの正義というものは、
けっしてかっこうのいいものではないし、
そしてその為にかならず自分も深く傷つくものです」
第1作『あんぱんまん』 のあとがきよりと自身が絵本のあとがきで語っている。

そしてアンパンマンは食べられることはあっても、食べることはない。
それは単純に(カレーパンマンやしょくぱんまんとは異なり)
アンパンマンが食事をする場面が一度も描かれないことにも現れている。

「飲食」が大きなテーマとなった世界で、
本来の「食べる」と「食べられる」の
食物連鎖的な循環を裁ち切り、
自らを食事としてのみ差し出す自己犠牲こそが
アンパンマンのヒーロー性を支えている。

これらのいろいろな深い気持ちを込めできた作品が
やなせ氏の理想とする「正義のヒーロー」
アンパンマンである。




【アンパンマンの主題歌アンパンマンのマーチに込められた想い】

アンパンマンのマーチ 作詞 やなせたかし

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ胸の傷がいたんでも

なんのために生まれて なにをして生きるのか

こたえられないなんて そんなのは いやだ!

今を生きる ことで 熱い こころ 燃える

だから 君は いくんだ ほほえんで

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび

たとえ 胸の傷がいたんでも

ああ アンパンマン やさしい 君は

行け!みんなの夢 まもるため

なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ

わからないまま おわる そんなのは いやだ!

忘れないで 夢を こぼさないで 涙

だから 君は とぶんだ どこまでも

そうだ おそれないで みんなのために

愛と 勇気だけが ともだちさ

ああ アンパンマン やさしい 君は

行け!みんなの夢 まもるため

時は はやく すぎる 光る星は 消える

だから 君は いくんだ ほほえんで

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび

たとえ どんな 敵が あいてでも

ああ アンパンマン やさしい 君は

行け!みんなの夢 まもるため


アンパンマンのマーチに込められたやなせ氏の想いですが
本人がこのようにコメントしています。

「なんのため生まれてなにをして生きるのか」という歌詞は、
当時、大学を出ても何をしたらいいのかわからない
無気力な学生が増えていると聞いたので、
子どものころから「何のため人は生きるのか」
しっかり頭に叩き込んでおかなくてはいけないと思い付け加えました。

「胸の傷が痛んでも」もね。
これはアンパンというヒーローは他のアニメのヒーローと違い
いつも傷つくからなんです。

バイキンマンに押しつぶされたりして
ジャムおじさんに「助けて」と弱音も吐いたりする。

でも作り直してもらうとまた元気に飛び立っていく。

そのアンパンが負う傷の全てを 「胸の傷」で代表させました。

苦しくても傷ついても、
ヒーローは人を助けるために飛び立つのです。

僕は物語を作るときも、歌を作るときも、
子ども向け・大人向けとか区別していません。

子どもも大人も一緒に感動しなくちゃいけない。

だから歌詞が子ども向けにしては難しいと指摘されるのかも知れませんね。



ここからは私が思う、やなせ氏のアンパンマンのマーチに込められた想いです。

実はやなせたかしさんの弟は海軍の
特攻隊として戦場でその生涯を閉じました。

その弟さんの遺書から詩を綴ったという説もあります。

その点も踏まえて誌を読み直すと自ずとやなせ氏の想いが通じてくると思います。

以下自分なりに歌詞を読み取った解説です。



戦争で心がひどく傷付いてしまった

生きていることの喜びが痛いほど実感できる

何の為に生まれて何の為に生きるのか

答えられないなんてのは嫌だ

生と死が限りなく近い

何の為に生まれて何の為生きるのか答えはもう出ている

戦場で生きることで決意が決まる

だから僕はお国の為にこの身を差し出す決意をした

お国のため皆の未来を守るため

何が僕の幸せ?何をすれば喜ぶ?

分からないまま終わるなんてそんなのは嫌だ

忘れちゃダメだ お国の為生きることそれが僕の幸せ

お国の皆の幸せでもある

泣いちゃダメだ

僕はお国の為に特攻すると決めたんだ

お国の為 皆の為

僕は速度を上げる

恐れちゃダメだ

僕の心の中は自国への愛と特攻する勇気だけだ

他のことは考えちゃダメだ

皆の未来を守るために僕はいく

敵の基地へもうすぐ着きそうだ

時間はいつもより早く過ぎていく

激戦地ということもあり仲間はどんどん倒れ

命の灯火が一つまた一つと消えていく

仲間の命を無駄にはできない

だから僕はいく

生きている喜びが痛いほど実感できる

でも僕は逃げない

どんな敵が相手でも僕は逃げない

皆の未来を守るため


自分なりの解釈でした。




おまけ
【アンパンマン主要キャラクター紹介】


☆アンパンマン(CV:戸田恵子)

ジャムおじさんが作ったあんパンの種に、
空から降ってきたとても綺麗な命の星が落ち
命が宿って誕生したこの物語の主人公。

パン工場でジャムおじさんたちとともに暮らしている。

普段は町のパトロールをしながら、
空腹の人や困っている人を助けたり、
悪さをするばいきんまんを懲らしめ たりする「正義の味方」である。


☆バイキンマン(CV:中尾隆聖)

アンパンマンの宿敵。

アンパンの種に命の星が落ちたのと同時期に、
ばいきん星から卵が送られてきた。

その卵に雷が当たり生まれたのがバイキンマン。

一人称は「俺様」

二人称は主に「お前」

バイキン城を根城とし、当初は一人暮らしだったが、
現在はドキンちゃんや、かびるんるんなどと生活している


☆カレーパンマン(CV:柳沢三千代)

アンパンマンと同様ジャムおじさんによって作られた

頭部がカレーパンで出来ている。

得意技は『カレーパンチ』と『カレーキック』 だが、
他にも、口から熱いカレーを飛ばして敵の目を潰す攻撃
『カレービュー』も出来る。

またアンパンマンと手を合わせ、
アンパンチとカレーパンチを同時に食らわせる技を
『ダブルパンチ』と呼ぶ。

お腹が空いた人にはカレーパンではなくカレーライスをあげる。


☆しょくぱんまん(CV:島本須美)

アンパンマン、カレーパンマンとは違い、
トースター山という山から生まれたらしい。

顔は一斤ではなくスライスされた一枚である。

普段はしょくぱんまん号と呼ぶトラックで
小学校へ給食用の食パンを運んでいる。


☆ドキンちゃん(CV:鶴ひろみ)

バイキン星から連絡も無く、突然卵型UFOに乗って
バイキン城に突撃しようとした女の子。

バイキン星でばいきんまんの噂を聞きやって来たらしい。

以後、バイキン城に居候としてばい きんまんと同居している。

体はオレンジ色で角は1本。


☆ ジャムおじさん(CV:増岡弘)

不思議なパン職人。

みんなに美味しいパンを食べてもらいたいと思いながら、
パン工場で「美 味しくな〜れ…美味しくな〜れ…」
と願いを込めてパンを作っている。

一人称は当初は「わし」だったが後に「私」となった。

パンだけでなく他の料理や食べ物も作ることができ、
また巨大メカの発明や歴史や地理にも博識である。

つたで上空からダイブするなど運動神経も抜群。

アンパンマンとそっくりな顔をしている。


☆バタコ(CV:佐久間レイ)

ジャムおじさんの助手をしている女性。
一人称は 「わたし」。

やなせたかしによると、彼女もジャムおじさん同様
人ではなく妖精に近い存在である。

バイキンマンが拾ってきた魔法の鏡によると
アンパンマンの世界で一番心が美しいのはバタコさんとのこと。


☆めいけんチーズ(CV:山寺宏一)

ある日、森の中で泣いているところを子供アンパンマンに助けられ
以来パン工場に住み着いてい犬。愛称はチーズ。

バタコさんが名付け親。

犬小屋はチーズが住み始める前から存在しており、
現在のチーズの小屋は3代目(一斤の食パンを象っている)で、
壊れたり吹っ飛んだりした時は自分で直すこともある。


☆メロンパンナ(CV:かないみか)

1992年(TV放送では200回記念)に初登場。

愛の花の蜜から生まれたジャムおじさん製のメロンパン。

ジャムおじさんが流れ星(いのちの星の流群と大変よく似ている)
を見て、作られることになった。

アンパンマンとは違い成長した姿で誕生している。

従来のパン工場関連のパンのキャラクターでは最初の女の子キャラク ター。


☆ ロールパンナ(CV:冨永みーな)

1994年(TV放送では300回記念)に初登場。

ジャムおじさんがメロンパンナの為に作ったロールパン。

白い布で顔を覆っており、額の部分には
赤い「R」の文字が書いてある。

黒い服を着ており、布と同じ白い手袋とブーツを履いている。

初め、ジャムおじさんは単なる仲間 を作るつもりだったが、
メロンパンナがお姉ちゃんが欲しいと言ったので、
メロンパンナより後に生まれたが姉になった。

一人称は「私」で、男性的に話す。

メロンパンナ同様、現在の姿で誕生している。

名前はメロンパンナに似せて名付けられた。

妹のメロンパンナが十年に一度咲く『 まごころ草』を偶然見つけ、
その花粉を加えて作ろうとしたが、
それを聞きつけたバイキンマンが
『バイキン草』のエキスも入れてしまったため、
善悪両方の心を持ったロールパンになってしまった。

そのため、基本的にはパン工場にはおらず、
高い岩山があちこちにある荒地にいることが多い。


☆クリームパンダ(CV:長沢美樹)

1998年に初登場。

ある日突然ジャムおじさんが呼んだパンの少年。

パン工場関連のキャラクターでは最後に登場したキャラ。

クリームパンに生まれてカスタードの国から来た。

家族や、職業・経歴も不明だが、
メロンパンナやロールパンナをお姉ちゃんとして慕っている。

一人称は、「ぼく」。

怖いもの知らずで意地っ張りな性格。

ジャムおじさんが作ったパンを届けるお手伝いをしている。

好物はカスタードクリームで、
カレーの代わりにカスタードを乗せた
「カスタードクリームカレーライ ス」を好む。

本人は「クリームパンだ!」と言っているが
クリームパンダと勘違いされ、
今は自分でクリームパンダと名乗っている。


☆サラダ姫(CV:沢城みゆき)

サラダ城のお姫様。

毎日のサラダ作りの勉強に厭き、
時々茶色の帽子と銃士の衣装と武器のトングで
「サラダ王子」に変身し白馬に乗って城を出るパターンが多い。




以上です。
最後まで読んで頂いた方居ないとは思いますが
ありがとうございました~(*^^*)

投稿 : 2020/09/19
♥ : 9

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ネタシリーズ

これを子供向け番組で堂々と見せるものにしているのは本当にすごいと思う。

多くの人が指摘するように「僕の顔をお食べ」は、冷静に考えるとだいぶグロいわけだし、
カレーパンマンにいたっては、冷静に考えずともグロいわけで、
考えても、途中で描くのやめちゃう人多いでしょう。これは。

これを、グロではなく、「あははははー」的な世界観の中に埋め込んで、描いてるって、わけがわからないすごみを感じます。
あとで、ニコ動で、ネタ動画でも探すか…

投稿 : 2020/09/19
♥ : 2

ゅず さんの感想・評価