おすすめ庵野秀明人気アニメランキング 17

あにこれの全ユーザーが人気アニメの庵野秀明成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年08月24日の時点で一番の庵野秀明アニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.5 1 新世紀エヴァンゲリオン(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (5872)
23143人が棚に入れました
西暦2015年。15年前に起こった大災害・セカンドインパクトで総人口の半数近くを失った人類は、使徒と呼ばれる新たな脅威にさらされていた。国連直属の非公開組織である特務機関NERV(ネルフ)は、汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン (EVA) を極秘に開発し、予測されていた使徒の襲来に備えていた。そのパイロットに選ばれたのは、わずか14歳の少年少女たちだった。
 主人公である「碇シンジ」は、他人との接触を好まない内向的な少年だが、ネルフの総司令である父親ゲンドウによって、EVA初号機のパイロットに突如選任される。こうしてシンジらEVAのパイロットたちは、世界の命運を託され、命をかけて戦う過酷な状況に追い込まれる。セカンドインパクトの真相や襲来する使徒の正体、そして秘密裏に進められる「人類補完計画」など数多くの謎と共に、主人公シンジの成長と挫折を織り交ぜながら物語は進んでいく。

声優・キャラクター
緒方恵美、三石琴乃、山口由里子、林原めぐみ、宮村優子、立木文彦、石田彰、清川元夢、優希比呂、長沢美樹、子安武人、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人

米粉

★★★★★ 4.4

理解力を必要とする名作

話題になっているという
理由から見始めたアニメ、

面白いです!
設定が凄く変わっていて
ロボットアニメが苦手な私でも
全然抵抗なく見れました♪
まぁ、エヴァはロボットではなく人造人間なんですがね…
中身も(内蔵など)もちゃんと詰まってますしね!
そうゆうところ凄く好きです。

しかし
内容が少し難しいです
何回か見て解説サイトなどを
みて分からない部分を補ってくと
また新しい発見があって楽しめると思います!

投稿 : 2019/08/24
♥ : 12

みかみ(みみかき)

★★★★★ 4.3

エヴァは何を救ったのか

(エヴァ評 その1:承認欲求編)

 エヴァについて書くのは恥ずかしいことだ。
 そう思っている。
 間違いなく、これは90年代最大のインパクトを誇った物語だ。それゆえ、包括的に書くことは難しい。どう書いても、誰かに何か言われるだろう。「わたしにとっては、そういうものではなかった」と。
 だから、とりあえず、まずは個人的な雑感を――とりわけ人の承認欲求にかかわるものとしてのエヴァについての話を――すこしまとめておきたい ※1。

■「立派になりたいとすら思わないわたし」の居場所

 当時、内向的な性格だった私自身も、ご他聞にもれず、たいへんハマッた。
 そのこと自体が恥ずかしいといえば、恥ずかしい過去でもある。しかしながら、それは一方で、わたしにとっての大事な過去でもある。
 ハマッた当時、シンジくんに、ベタに感情移入しながら見ていた。
 これは、シンジくんに感情移入できるかどうか、でまったく観方が変わる。
 だから、ここからの記述は15年前にシンジくんに感情移入できた側の人間の書いたものだと思ってもらいたい。
 当時のわたしにとっては、エヴァは「内気なわたし」に何か希望をあたえてくれるもの、でもあった。

 その理由は主に二つある。
 一つには、「どこにでもいるしょぼい私が、一足とびに世界の救済にかかわる」はなし、だったことだ(※2)。
 シンジくんが世界の救済にかかわりえた要因ははっきりといえば偶然に与えられていた資質でしかない(※3)。だが、「偶然」ではなく、多くのスポーツマンガにあるような「能力もある人間が努力によって、世界をすくうヒーロー」の話よりも、偶然によって世界を救う、という話は多くの凡庸な人々に希望をあたえる。たいした能力もなければ、努力をすることもできない。そういう人間に希望を与える話だ。
 もっとも、「どこにでもいる凡庸なわたし」が見出され、肯定される話は、少年少女向けの話ではよくある。
 「クラス一の人気者の彼に、ワタシなんかが告白されるだなんて…!」的な少女マンガのお約束展開でもある。肯定されるべき本人の自己評価の低さ、の種類はいろいろとある。少女漫画の場合は、多くの場合「ドジなわたし」「普通のわたし」だ(※4)。だけれども、多くのマンガやアニメでは、最初はドジで凡庸なわたし、が次第に精神的に成長し、努力家になったり、こころに余裕が出てきて周囲に配慮のできる人間になっていったりする。
 「努力」や「成長」によって、ヒーローになる話というのは「立派な人物」を称える話だ(※5)。
 「立派で善良な人物」を褒め称える話では、わたしは救われない。
 そういうことを思う人は、たくさんいただろう。全く立派ではないわたし、が生きていくしるべがあるのなら。それを見てみたい。立派ではないわたしが「いけない」ものではない、ということ。それをどうにかして肯定することができるのならば、その形を見たい。
 そう思っている立派ではない少年少女。そもそも「立派になりたい」とすら思うことのできない少年少女は、全国に何万、何十万といただろう。
 立派ではないわたし、が何がしか、世界にいていいのだ、と思わせてくれる。そういう物語がある。そして、その「立派ではない」わたしの、立派でなさ加減たるや、だいぶ徹底して救いがたい。そういう人間に救いがあるような世界観を提示してみせたこと。それだけで、エヴァは救いだったと思う。

■人を肯定してみせることの「闇」

 「あなたは、何も恥じることはない」
 そのことを強く感じさせてくれる経験は、強い力をもっている。
 だからこそ、実は、この経験は危うい力としても用いられる。
 うがった言い方をすれば、エヴァの熱狂は新興宗教の教義があたえる熱狂と同類のものである、というように言ってみせるひともいた。それもそうだと思う。当時で言えば、「オウム真理教にハマる若者」と、「エヴァへの熱狂」が同類のものだ、という評論家は、決して少なくなかった。
 自分なんて生きていていいのだろうか、という自分への自信のなさ。
 同時に、世界の役に立ちたいという底なしにピュアな善意。
 その二つを同時に兼ね備えた若者というのは、そこらじゅうに転がっている。そうして、どうやって世界と関わっていけばいいのか、その関わり方がわからなくなる。それは「若い」ということのもっているそもそもの性質なのだ、とわたしは思う。※6

 そういう若さ。
 それは「<しょぼいわたし>が、いきなり<世界の革命>に関わることができる」というストーリーに惹かれやすい。
 オウムが信者向けに用意していた話も、そういうものだった。
 オウムの信者と、シンジくんとほとんど同じじゃないか。そういう批判は、実際あった。※7

 こういう話は、いつしか定番のパターンとなり、二〇〇〇年代にはセカイ系、と呼ばれるようになった。
 こうしたお話、が新興宗教と類似の性質をもっていること。それはそのとおりだと、わたしも思う。
 だから、「エヴァなんて駄目だ」という人は、たとえば次のようなことを言う。
 「こんな浮世離れした話をみていないで、仕事で成功して、自分の自信をつけなさい」
 「こんなウジウジしたものを見て救われてないで、地元に親しい友達を見つけて、友達から認めてもらいなさい」
 と。

 それは、それで、そのとおりだということは、ある。
 その説教も、意味がある、と思う。この作品のラスト自体をそういうメッセージだと見て取るひともいる。
 
 一方で、その説教によってはやはり救われない人もいる。それもまた、もう一つの事実だ。
 仕事にも、友人にも、勉強にも、どう頑張れば、自らの居場所を得ることができるのかわからない。
 そういう少年少女は、溢れかえっている。そういう気分になっている人に、「あなたを肯定する物語」を与えることは、決して意味のないことではない、とわたしは思う。「新興宗教と同類の欲望を与えているのが事実だとしても、アニメという代理のもので欲望を昇華しえているのだから、問題はない」と、そう言うこともできる。

 一方で、
 「おまえらはみんな乱暴なんだ!おまえらは、ぼくのことなんか、ぜんぜんわかってないんだ!!」
 そう言い続ける人は、いる。
 そう言い続けたい人のための、免罪符として、エヴァのような物語があることにすがる人もいる。
 「ダメな自分」をいつまでも肯定し続けるためだけの装置になってしまっていたことも、もちろんあっただろう。
 そういうことの道具としてエヴァのような物語が使われたら、それはやっぱり不幸なことだと思う。

 エヴァはその意味で、危険な物語である。

■危険であり、重要な承認でもあるということ

 そういう、危険な物語。そういう未熟な人間のための物語に、ハマったということ。
 それは、今の視点でどう考えるにせよ、十代中盤の中学生のときのわたしが、どハマリした事実は、恥ずかしながら、素直に書けば承認欲求の問題だ。
 それは恥ずかしいとも思っているし、それは大事な「思い出」だとも思っている。
 この手の、そういう承認欲求の問題は、
 未熟なものとして否定してもいいし、
 しかしながら普遍的な悩みとしてもちあげてもいい。
 その二面性をもっている。

 未熟者を釣り上げるだけの話だといえば、「コンプレックス商法乙」という批判もでてくる。センチメンタルな表現による無内容な自己肯定とも言っていい。悩める日々を美しく描くことで、未熟さにとりあえず「青春」とか「思春期」とかいう名前をつけて肯定してみせる。そいういうやり方で、それは一部の新興宗教の与える物語とも実は近しい。
 普遍的な悩みなのだと言えば、「少年少女の繊細で、重要な問題の表現」になる。それは、実際、どこにでも転がっている凡庸な悩みでありながら、どこにでも転がっている凡庸んな悩みだからこそ、きちんと取り扱われることを要求する問題だ。


 わたしは、ダメで苦しい自分でしかいられないのか。もっと、立派でラクな自分になれるのか。
 そういうことは、人生のいつまで経ってもわからないけれども、
 若ければ、若いほどにそういうことは全くわからない。

 人生を少し生きていくと、「ああ、わたしはこういう自分でもありえたのか」と納得することもあれば
 「ああ、わたしにはこれが限界なんだなあ」ということをしみじみと思うこともある。
 若いということは、その範囲がまったくわからない。
 「自分」についての不安が、とても、とても大きい。

 だからこそ、「立派なわたしになる」ためのヒーローものや、成長物語が希望を与え、
 同時に、エヴァのような「立派ではないわたし」の抱える不安の物語も、一種の安堵を与える。

 どちらかの視点だけを強力に打ち出してくるようなタイプの考えは、わたしは非力だと思っている。
 どちらかが、完全に消去されることはない。
 そこのところのややこしさはある。
 立派であることを諦めるばかりでは、未成熟なまますぎるし、
 立派になれないことがある、ということを理解できないのも阿呆すぎる。
 自分ではなく、他人に対して「おまえも、もっと立派になれよ」としか言わない人間だったりすれば、それは無神経すぎる。
 何かに「立ち向かうこと」と、何かから「逃げること」との価値は紙一重だ。
 そのバランスが難しい。
 どうしても傷が深い人間には立ち向かえないことはあるし,
 だからといって逃げてばかりいてはいけない。
 そのバランスが難しいからこそ、いつまでも、人は脳天気に悩みから解放されない。
 「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
 というシンジくんのテンプレートは、まさしく、そのバランスの難しさに直面した人間のそれだ。

 エヴァは、何かから「逃げるかどうかを迷う」話である。
 立ち向かってばかりいる人には「逃げる」ことの感覚を思い出す話は、それはそれで貴重なものだし、
 「逃げている人」には、世の中に数少ない(※8)何かから「逃げるかどうかを迷う話」は貴重だろう。
 迷っていい。

■沈黙のわからなくなってしまったわたしにとっての価値

 シンジくんは、基本、とってもウジウジとしていて煮え切らない。
 「凡庸」というよりも、もっといえば、自己評価が低すぎる人間、だといったほうがいいだろう。

 「自分など、生まれなかった方がよかったのではないか」
 そういうことを、思春期のときは何度も思った。
 自己評価の低さにあえぐ日々を送る人間にとっては、この人物描写はやっぱり深刻なものがあった。
 エレベータのなかで訪れる長い沈黙など、どうしようもなく、ささった。
 エレベータの「沈黙」や、綾波が雑巾を絞っているのを遠くから見つめている風景や、カヲルくんをエヴァから握り締めてながく沈黙する、あの沈黙の間の表現は、ひどく印象にのこっている。
 わたしは、この場にいて、何をすればいいのだろうか?
 そうやって、うろたえることが、わたしの昔の日常だった。

 わたしは大人になってから、
 「何をやっている人間なのか」を宣言することができる何者か、になった。
 何かの専門家であったり、何かの職業の人間だったり、会社の人間だったり、
 そういうものになった、ということだ。
 それはそれで辛いことは、もちろんあるけれども、
 行く先々で、わたしが何を期待されているのかが、だいたいは、わかるようになった。
 会議があれば、会議の時間で、わたしがひっそりと沈黙しなければいけないことはなくなった
 そうすると、不思議とこういった少しの沈黙や、人の微妙な言葉遣いなどがほとんど気にならなくなった。
 今はこういう沈黙の「重さ」がほとんど感覚的にはわからない。
 
 だけれども、かつてのわたしにとっては、こういう「沈黙」の重みこそが、切実な日常だった。
 こうした、きわめて自己評価の低い人間であっても、なにがしかの形で肯定されえたり、とんでもなく重要な問題の中心に置かれたりすることを描く。
 それだけで、これは、わたしにとっては、これがとても重要な物語たりえた。
 

 三〇を過ぎて、
 今になってみると、シンジくんに感情移入ができるかどうかは不安だ。
 いま、見たら、まったく違う感覚で見るしかないだろう、と思う。
 エヴァを見ることは、今のわたしにとっては、そのときの感覚を思い出すことになるかもしれない。
 それならば、それはそれで、今のわたしにとって貴重な物語だ。


 むろん、エヴァの全体のこうしたエポックメイキングな方向性は、描写の細やかさや、作話、作画の水準などの高さに支えられているのはいうまでもない。


 

■■■■注■■■■■

※1 なお、別途、エヴァの「解釈論」にかかわる感想を、「新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に」のほうのレビューで書きました。「エヴァの「難解さ」ははっきり言って、ただのフェイクである」という一般に言われていることを全面的に肯定しますが、そのフェイクがどうして、機能したのか、ということのほうについての話です。

※2 いわゆる「セカイ系」
※3 シンジくんが、乗ったのは「必然」だったんじゃないか、というツッコミをいただきましたが、物語の受容のされ方によっては、そう感じられる、というのは確かにそうだと思います。なので、はじめの書き方だと、言葉遣いが適切でなかったかも…と思い、少し言い方を変えました。
 わたしがここで案に前提としている対比は次のようなものですたい
A:努力によって能力を得た人が必然的に選ばれる物語
B:たまたまの才能や、ほんとにただの偶然によって選ばれる物語
 との対比です。

 その人の自己評価などをめぐるさる社会調査で、努力・才能・運を分けて議論している話がありましたが、この三つは、それぞれ
・努力:後天的で、コントロール・選択可能なもの
・才能:先天的で、コントロール・選択不可能
・運:後天的だが、コントロール・選択不可能
 という分け方になります。(シンジ君は、デザイナーベビー的な側面がありますから、先天的にコントロールされた存在…とも言えますが)。要するに、ここでわたしが書いた「偶然」というのは、「運」という意味ではなく、本人によってコントロール・選択不可能な要因によって、エヴァにのるわけで、その意味で「偶然」と申し上げました。
 まあ、「努力する才能をどう考えるか」とか突っ込まれると、話がさらに混沌としていくというか、ディフェンスをするためにもってまわった言い方が必要になってくるわけですが、そこまで配慮した書き方をしようとすると、言葉の定義や選択をゼロから述べていく学術論文みたいな記述になってくるので、この程度の説明で許してつかぁさい。

※4 さらに言えば、シンジくんと、当時のわたしは、他のマンガなどで表現されている人格なんかよりも、だいぶ性格的にも近しかった。あそこまでいじけていたかどうかは、さておき、人の多い場所が慣れなかったり、会話に入れなかったりするコミュニケーションに対する自信のなさ、というのはだいぶ似ていたように思う。

※5 こういうものは、いまや誰もが古臭いと認める高度成長期的な価値観を、再強化するものでもある。その意味で、ヒーローの話しか存在しない世界と比べれば、こういう偶然性によって個々の人間の固有性を肯定する、という話の存在は、相対的には歓迎してもいいものだろう。(このような擁護の論理自体、ふるくさい)。こうした「高度成長期」の価値観への批判というのは、もう何週もしてしまって、賞味期限切れではあるけれども、一応、定番ものとしては見田宗介の時代区分「理想」の時代→「夢」の時代→「虚構」の時代あたりは、なんのかんのいいつつ何度も参照されるので、まあ一応、前提として確認しておきます、ということで。現代においても、「理想」を前提とする価値観こそを高尚なものと考える素朴な議論はあとをたたないですし。

※6 2012年現在においては、こういう「高度成長経済のメンタリティ」とからめてセカイ系を論じるという議論設定そのものがもはやきわめて古臭いわけだ。…が、いずれにせよ、こうした「高度成長」「バブル」の物語のあとにくる承認欲求物語はまったく空白だった、ということを論じていたのが、80年代後半~90年代の論壇だった。
 ある種の論壇人とかは、こういうタイプの「高度成長」「バブル」後の空白を埋める物語として、エヴァが機能した、というようなことをよく言っていて、それはまあ、確かにそうだといえばそうだろうということは、わたしも思っている。

※7 少年少女が、どのように世界と関わっていけばわからなくなる瞬間というのは、何度も訪れる
 青少年にむけて、こういった公共的な物語の空白というのは、90年代においてはじめて現れたものではなく、戦後1950年代~60年ぐらいの間にも存在していたものでもある、わけで。戦争のあとの空白感たるや、それはすごいに違いない。
 そういうのは繰り返す。
 最近だと、いまさらハルヒがそういう欲望を代替していた、と論じる人がけっこういっぱいいるけれども、こういうのは繰り返すものだから今だと確かにハルヒなのかもね。わたしがハルヒを見たときは、もうすでに承認欲求をめぐる問題からは、ほとんど自由だったので、ハルヒの中のそういう要素に対してはまったく反応できなくなっていたのだけれども。

※8 正確には、ジュヴィナイル小説だとか、青少年向けコンテンツに数が少ないだけで、純文学系だと腐るほどあって、それはそれでうんざりするような気分になることすらあるのだけれども…

投稿 : 2019/08/24
♥ : 43

九条

★★★★★ 4.4

あの時代、あの瞬間だからこそ生まれた神話。

言わずと知れた社会現象を巻き起こし後続作に計り知れない絶大な功績と悪しき産物を刻印した作品。
複雑難解なストーリー、専門用語の羅列、主題歌の衝撃、個性的なキャラなど、現在でも画期的であり
単刀直入に言うならば、全てが斬新でありながら全てが他の追随を許さない折り紙付きの歴史的傑作。
流石に全てと言うと、語弊を生むが、先行作品に対するオマージュを絡めながら、本作独自の世界観を
構築しており、結果的に唯一無二のエヴァ色に染め上げたと思う。先行作品の恩恵や当時の情勢など
大ヒットを後押しする因果が多々あったのは事実だが、それらを差し引いても社会現象たる謂れはある。

思春期の少年少女のインナースペースを深く抉った描写やアイデンティティ・クライシスの描写は見事。
リアルタイム世代でなくても、あの時代、あの瞬間の閉塞感を、如実に体験出来るのではないだろうか。
また、視聴者の心を掴んで離さない数多の謎は、最大の見せ場であると同時に賛否両論の火種であり
物議を醸した最終話は、受け取り方一つで全くの別物になってしまうという、台詞が象徴しているように
エヴァに対する見方・解釈は特に千差万別であり、称賛と同じく批判が入り混じるのは致し方ない事実。

それ故、他者の意見を唯々諾々と受け入れるのではなく、個人の見解を確立してこそ真価が問われる。
収拾すべからざる混乱を招いた無数の異本的解釈は、単線的・一元的な図式へのアンチテーゼであり
25話・26話に関してもエヴァがエヴァたる所以であり、当時の既存アニメに対する懐疑であると言える。
無論、付け焼刃的ガジェットや聖書の引用など、難解さを競うかの如き流儀が本作以降頻出しているが
個人的には良し悪しの問題は別個として、アグレッシブかつアヴァンギャルドな試みは高く評価したい。
賛否こそ分極化するものの、クオリティ・ポテンシャルの高さは、誰もが認めるところではないだろうか。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 61

81.0 2 新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に(アニメ映画)

1997年7月19日
★★★★☆ 4.0 (1277)
7505人が棚に入れました
最後の使徒は倒された。しかしながら現実に対処できないシンジは固く心を閉ざしてしまう。そして約束の時が訪れる。ゼーレは自らの手による人類の補完を目指し、戦略自衛隊による攻撃をNERV(ネルフ)本部に仕掛けてきた。戦闘のプロに抗う術もなく血の海に倒れていく職員達。その絶望的状況下でミサトは、シンジは、アスカは、レイは、生き残ることができるのか?そして人類補完計画とは?人類の存亡をかけた最後の戦いが、今始まろうとしている。

声優・キャラクター
緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子、石田彰、山口由里子、立木文彦、清川元夢、山寺宏一、関智一、岩永哲哉、優希比呂、長沢美樹、子安武人
ネタバレ

ワタ

★★★★★ 4.3

圧巻・・・そして唖然、呆然

キャラの内面描写に絞ったTV版最終2話を補完した内容。
シンプルなTV版の方が好みだけど、映像的な見所は断然こっち。
アスカ無双、人類保管シーンは圧巻の一言。ただその後が・・・w
純粋に作品を楽しみに来た観客に冷水ぶっかけるような内容。それが目的なんだろうけど。
ただ、どんなメッセージを発信するにせよ、あれは超えちゃいけないラインを明らかに超えてしまっていた。

やはり「オタクよ現実に戻れ、生身の女性を愛してやれ」とでも言いたかったんだろうか。
母性の象徴でありアニメ的女性であるレイを異様にグロい絵にしたり。
対比としてアスカは現実の等身大の女の子のように見せたかった?
でもアスカだって十分虚構の存在なわけですよ。{netabare}首絞められたのに優しく顔撫でてくれるとか天使すぎる。{/netabare}

エヴァを依存の対象とみなし、増長したオタクが増えたことを監督は嘆いていたようですが、
そういった者に対して痛烈な批判を作中に込めても、作り手の意図を飛び越えた超解釈が氾濫して、
その数多くの解釈がエヴァという作品に多大なる価値を与えてしまったのは何とも皮肉な話。
もっとも、その超解釈を呼ぶための下地が意図的に作られてる節もあるわけですが・・・

まあストーリー的には、見ててあまり気分の良いものじゃないのは確かです。
それでも今でも見返してしまうのは、BGMと絵のシンクロ率の高さなんですよね。
「よく分からんけどすげぇ」と。騙されてたまるか!という自分があっさり敗北する。
ワンシーンごとのインパクト、映像的刺激度に関しては、本作を超えるものはそうそうないかと思います。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 30

ひげ

★★★★☆ 4.0

アレだけ待たせといて

イデオンwwデビルマのパロディかよwwww
ふざけんなよww
って学校バックれて初日の劇場で友人たちと叫びました。もちろんロビーでね。
その後登校して『どうだった?』といっぱい聞かれて、言葉に困った・・。最悪だけど凄いことは凄い・・。
あと挨拶で宮村優子とかがきて大友達の「みやむー」コールがあまりにインパクトでかくて学校で流行った。あの独特のキモさが・・・。あの苦笑い、ぜったい「気持ち悪い」って本人思ってたな。


最初のアスカ無双はかっこいいんですがあれは前作でもあるし・・・・歌はビートルズのまるパクりやしww
TV版のままのほうがマシだった。
基本投げっぱなしは逃げだというのが持論です。

ですが評論家の皆様はアニメを文学作品にしたという評価が高いようで。まぁそれはひとそれぞれ。

エヴァの場合語る余地があるのが救いですが、これを文学とアニメの融合というならそうですけど。
要は最後の最後が気に食わない。『おめでとう』の後を描かなくてもいいじゃんか。素直にハッピーエンドでいいじゃない。
てかパクるなよwTV版のオリジナリティはどこへ・・。
どうでもいいけどTVと映画は違うって若者がいるがスタッフがいうには一緒、てかどうみても一緒だろ・・。

監督も言ってるけど全滅エンドはイデオンがやった禁断の演出。二度とやってはいけません。
本音はあのラストシーンを追加することで2度と旧エヴァの続編が作られないようにしただけだそうな。
あとよく言われる監督の宮村さんへの愛の告白→『気持ち悪い』ってウワサも面白いっすね。
むしろ観客に向かっていえばよかったのにw

投稿 : 2019/08/24
♥ : 13
ネタバレ

shino73

★★★★☆ 4.0

悲劇的な、あまりに悲劇的な

あれは蝉が鳴く蒸し暑い夏の午後、
劇場を後にした僕は喪失感を抱えていた。
エヴァが衝撃的な痕跡を残し終わったのだ。

あれから20年、時が経ち、
21世紀にエヴァンゲリオンを視聴する。
今の自分が感じたままの感想を綴ろう。

碇シンジは偉大である。

90年代に蔓延した時代の閉塞感は、
想像もしない形でその反動を受け未だ閉塞的である。
断絶・孤立の時代から「接続過多」の時代へ。
其処かしこに集団が存在し「感情」は強要される。

エビデンスの亡霊が徘徊している。

最後の使徒は死にゼーレのネルフ侵攻が始まる。
ゼーレは戦略自衛隊を投入し殲滅作戦が遂行される。
絶望的な状況下でシンジは咆哮し覚醒する。
{netabare}人類の新たな進化を僕たちは目撃するのだ。{/netabare}

シンジとゲンドウを直線的に結ぶ第壱話。
エヴァは「父と子の物語」から始まっている。
やがてその背景にはあまりに悲劇的な、
レイに象徴される「母と子の物語」が顕現始める。
これがエヴァの原動力であり構造そのものである。

シンジは父に認められ母の愛の共有を願い、
エヴァに搭乗しては他人を傷つけそして救う。
強烈な負荷が肉体にも精神にも及び、
未熟な心では現実に耐え切れないだろう。
僕たちは生きていくための新文法を、
未だ見つけられないでいるのだ。
手を取り合っての時代も失敗しつつあるのか。
終わりなき倦怠感が徘徊している。

ほんとによく頑張ったよ。碇シンジは偉大である。

彼を大胆にも肯定しようと思う。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 40

73.6 3 彼氏彼女の事情(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (558)
3364人が棚に入れました
県内随一の進学校である県立北栄高校の一年生、宮沢雪野は自他共に認める成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗の優等生。しかし彼女の実態は虚栄心の塊で、賞賛を浴びる為だけに日々たゆまぬ努力をこなし優等生を演じていたのだった。ところが同級生の有馬総一郎は、雪野の念願だった新入生総代をさらったうえに美形で運動神経に優れ性格も良い、人に好かれるタイプだった。そんな総一郎に激しい対抗心を燃やす雪野だったが、ひょんなことから彼に自分の正体を知られてしまう。脅されていいように利用されるうち雪野は、総一郎もまた自らを演じていた事を知るのだった・・。

声優・キャラクター
榎本温子、鈴木千尋、野田順子、私市淳、新谷真弓、草尾毅、小山裕香、渡辺由紀、山本麻里安

しー

★★★★★ 4.4

みおわりました

昔途中まで観てて忙しくなりそのままだったので最初から一気に観てしまいました。
僕は主人公の家族が好きです。特に父親が好きです。
その父親が学年主任の先生に言った「高校時代の一日は大人になってからのひと月よりはるかに貴重だと思います」的な言葉がなぜだか心に残っています。大学生の自分では意味はわかるけど実感はできないこの言葉がすごく素敵に感じました。
終盤の有馬の嫉妬は演出も相まって観ていてちょっと恐くなりました。
監督のつくる独特の世界が作品とすごく合ってたと思います。
レビュー見て知りましたがやはり途中で終わってるんですよね。原作も読んでみようと思いました。

「彼氏彼女の事情」や「R.O.D」など最近見た10年くらい前のアニメは今観てもすごく引き込まれ感動させられました。むしろ最近のアニメには無い何かがあるように思えました。

とかなんとか偉そうに言っちゃってすみませーん。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 2

コイコイ

★★★★★ 4.1

GAINAX + 少女マンガ = 神アニメ化!

「新世紀エヴァンゲリオン」でおなじみのGAINAX。
そのエヴァが終了後、次にテレビアニメとしてGAINAXが手掛けたのがこの「彼氏彼女の事情」なんです(^^)

監督はエヴァの時と同じく庵野秀明監督です!

なので、所々にエヴァを思わせる演出がありますw
エヴァファンの人が見たら思わずニヤニヤしてしまうかも(*^_^*)


内容を説明します。


ヒロインである「宮沢雪野」は、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗という、いわゆるチョー優等生。



・・・が、実はそれは仮の姿。

彼女の本性は「見栄の塊」。周りの人たちから褒められたり尊敬されたいがために、自ら優等生を「演じて」いるのだ!

ちなみに自宅では、優等生の姿などカケラも感じないようなだらけっぷり。服装は常に赤ジャージといった感じ。



そんな雪野は高校進学時。

入学テストを優秀な成績で突破し、入学式で新入生代表として華々しい高校デビューをしようとたくらんでいた!・・・のだが。

そこに彼女の姿はなかった。

なぜなら新入生代表の座を「有馬総一郎」という男子生徒に取られてしまったからだ。
有馬もまた、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗という完璧超人。
さらに人当たりもよく、雪野のような計算された優等生ではない本物の優等生だった。


雪野はそんな有馬に対抗心を燃やし、なにをやってもトップの有馬を、トップの座から蹴落とすために今まで以上に勉強やスポーツをがんばり始める。


そんな中、有馬からテストで一位の座を奪った雪野。
ついに雪野も優等生として高校デビューを果たす。

周りからの称賛を浴び、完全に有頂天になる雪野。


そしてある日の休日。
ちょっとした油断もあり、ひょんなことから家での赤ジャージにダラけ姿という優等生らしからぬ雪野の一面を、有馬に目撃されてしまう。


雪野の本当の姿を知ってしまった有馬は?
そして雪野の運命は?



というような内容となっております\(^o^)/


この後も様々な事件が二人の中で起きるのですが、そこまでいくとネタバレになりますし、書きませんw


実は途中、何話目かでいきなり総集編が始まったり、最後の2・3話がエヴァのときのようなグダグダ感MAXだったりという部分があるのですが・・・w

でも本編はホントに面白いです!ぜひ観てください!

投稿 : 2019/08/24
♥ : 6

shisune

★★★★★ 4.8

His and Her Circumstances

私は小学校2年生のときに、年の離れた姉とリアルタイムでみていました。
低学年がみるようなアニメではありませんが(笑。

大学受験が終わって暇になったとき、ふと思い出して見直しました。
演出の仕方が特別で、実写の白黒写真をつなぎ合わせたり、
自分たちがよく見ている何気ないものの描写が多かったり、
このアニメが実際にあった話なんじゃないか、と思わせる演出は今でも忘れません。
あとEDも印象的です。

一括すると…ラブコメですかね。アニメはだいぶコメより。
夏休みに遊びに行く話は何回見てもおもしろいです。(友情!!)
少女マンガ原作ですから、心理の移り変わりが見所です。
自分の中のドロドロの部分に気づき、人との付き合い方を考える。
そうした各キャラクターの事情を、リアリティに感じさせる演出は、すばらしい。

悪い点は、完結してないこと。それと無駄に多い総集編だと思います。
監督がコロコロかわったのか、わかりませんが、何度もまとめを見せられても…。
私はいっぺんに見てしまったんでとても無駄に感じました。
最終話は、なんで?ってかんじでした。これから見る人はあんまし期待しない方がいいかも。

気になって、原作であるマンガを全部読んじゃいました。原作の最後はいい感じです。
後日談があるので、すごく私のタイプの終わり方でした。

なんといっても音楽は最高。エヴァでおなじみの庵野秀明、鷺巣詩郎の二人のタッグ。
小学2年と、小さいながらにもすごく記憶に残る、良曲ばかり。ヱヴァ破にも使われるほど。
テレビ番組でもよく使われてますし(特に報道番組)。
きっと庵野監督はカレカノの曲が好きなんだと思います。
暗中模索、天下泰平、主客転倒、だいすきです。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 7

80.1 4 トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★★ 4.1 (676)
3014人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

ペエ

★★★★★ 4.1

いま観ても面白いアニメ史に残る作品

1988年の制作にもかかわらず、いまだに多くの人に支持されていることに驚きます。
監督はエヴァの庵野秀明さんですが、パロディの入れ方やSF的な話のまとめ方からも岡田斗司夫さんの作品という印象があります。
と学会の次はダイエット本がブレイクしたオタキングですが、こんなに面白い作品を作ってくれたことに感謝です。

OPでは当時はトップアイドルののりぴー(酒井法子)が歌う80年代アイドルソングを堪能できます。

後半は主人公を演じる日高のり子さんが技名を絶叫する有名なシーンがありますが、「のどが潰れてもいいように最終日に収録した」というエピソードを知ってから観るといっそう盛り上がります。
しかし、のどが潰れてもって日高のり子ののど潰しちゃ駄目だろw

とにかく作り手が全力で作ったアニメだっていうのが伝わってくるそんな作品です。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 7

雨傘

★★★★★ 4.6

2015年の今こそ見よう!80年台OVA名作のSFロボットアニメ

GAINAX制作アニメである放課後プレアデスを見て、昔のGAINAX制作モノも見てみたくなって最近見ました。監督はエヴァンゲリオンなどで有名な庵野秀明さんでその初監督の作品です。
トップをねらえ!の6話と続編のトップをねらえ2!の6話だけで、今のアニメに慣れていると短すぎないかと思ってしまいますが構成や見せ方が非常に良く出来ており、とても満足できる作品です。

この作品は初めはスポコン熱血の中にロボット成分が入り込んだような感じで「あれロボット物特有の宇宙などは?」などと思いましたが、努力・友情・熱血・対決そして合体などとても熱いです。それだけではなく恐怖・トラウマ・離別・孤独感そして未来など宇宙・時の広さと深さも感じるなど6話に近づく毎に様々な顔を見せてくれてどの話でも楽しめました。

主人公たちが出る初めは2015年の沖縄、遂に私達が追いついてしまい。いずれは過ぎ去ってしまいますが時の流れもまたこの作品的には重要なので非常に感慨深いです。
これ以上書くとネタバレになりそうなのでこれで終わります。




次は2022年、2032年・・・そして一万二千年後ですかね~

投稿 : 2019/08/24
♥ : 5

ちゃぶ台返し

★★★★★ 5.0

80年代OVAの金字塔的作品!!

 当時高校3年生の夏だった。それ以前から『美樹本氏の美少女キャラと妙なデザインのロボットの組み合わせだなぁ~』と存在だけは認知していたが、レンタルで借りた最終巻を見た時は脳天を打ち抜かれる様な衝撃を覚えたものだ。1巻でエロパロ路線が際立った学園モノと思わせといて、2巻でシリアスな流れとなり、3巻であそこまで飛躍したストーリーを創造したスタッフらに畏敬の念を感じた。特に6話で『あの演出』を取り入れたのは並大抵ではないと今でも思う。俺も他の人同様にTVが壊れたかと思った位だw その後ガイナックスはNHKのシリーズアニメ「ふしぎの海のナディア」を作り、数年後「エヴァ」を作った。若い時にこの流れをリアルタイムで感じる事が出来たのは幸せだったかと思う。アニメ業界ではないけれども、今の仕事に就くことに、確かな影響を及ぼした作品ではないかとも思う。ムック本のインタビューの中で庵野監督が語っていた「(同時期に出ていた)OVAパトレイバーより確実に面白いものを作る」という目標は確実に達せられていると万人が認識出来るのではないだろうか。あれから20余年。今見ても面白いと思うよ。皇帝・若本の熱い演技も必聴だ!!

投稿 : 2019/08/24
♥ : 13

76.6 5 ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (509)
2763人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子

Zel

★★★★★ 4.6

The Secret Of Blue Water

1990年放映作品
NHKで放送GAINAX制作、庵野監督
庵野監督と言えばエヴァで有名だがこの作品で既にその才能は如何なく発揮されてた

1889年フランスが最初の舞台
発明家の少年ジャンとサーカス一座の少女ナディアが出会うところから物語は始まる
ナディアの持つ不思議な宝石ブルーウォーターを狙う、悪党グランディス一家、謎の科学軍隊ネオアトランティスなどに追われながら大冒険が幕を開ける

中学生の頃TVでリアルタイムで鑑賞
毎週次回が楽しみで仕方がなかった
原作はジュール・ヴェルヌの海底二万哩

ストーリー、キャラ設定、声優陣すべて素晴らしい
特に演出は神掛かっていて庵野監督ここに在りと思わされる

登場キャラみんなが個性的で魅力的
中でもサンソン&ハンソンは個人的にお気に入り
だがやはり物語を際立たせている一番の立役者は悪役のガーゴイルだと思う
ガーゴイルほど完璧な「悪」を見たことない
あそこまで悪いと逆に美しく見えてくる…

ちなみにライオンの仔キング
劇中では「にゃにゃにゃ?」とか「にゃぎゃーーーッ!!」など鳴き声台詞しかありませんが
同作品の中核キャラ、グランディス一家のハンソンと同じ声優さん桜井敏治が一人二役です!

投稿 : 2019/08/24
♥ : 30

ひげ

★★★★★ 4.3

祝!!再放送!!THE SECRET OF BLUE WATER 

まだぜんぜん本気じゃなかった頃のNHKにラピュタみたいなの作ってと言われふざけんなwって多数の業界人が断ってた企画を庵野氏がおkしてしまった作品。
原因はTV放送としてのラピュタが映画になって宮崎さんの企画だけNHKにのこったからだそうで。元は同じなんだよ。

一見そのラピュタのパクリだが、タイムボカンシリーズやら、なんやらとオマージュのオンパレード。ノーチラス号の装甲はメカゴジラだし・・。お話の後半は完全にあれ・・・。
ぜんぜん海底2万マイルじゃねえwww
しかしどこぞの『フ何とか』とは違い王道の冒険活劇でめちゃくちゃおもしろい。

見所は関俊彦さんのシーン。あれも富野監督のパクリだけどな。
内容、作画ともによい意味でも崩壊、問題の多き『島編』は最終回のための布石。そう思って楽しんでください。

結構有名な話だがエヴァの世界の過去の話である。
ただ完全に繋がっているかは謎。初期設定では一緒だったくさい。

NHKから金を分捕って見事に名作を作ったガイナックスの代表作。でも最後で金とっくにつきたって言ってた。有料放送なんだからポリシーで気合入ったもん納品しないといけないともいってた。

ついに地上波で再放送。夕方?てか水難系の描写結構あるでしょ・・・・。ちょいグロもエロもあるし、だいじょうぶなのか?
いまの世で島編とか問題ありまくり。
興味がある方は再放送でぜひ見ていただきたい。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 19
ネタバレ

ぺー

★★★★★ 4.1

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役{netabare}ガーゴイル{/netabare}も充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。{netabare}ネモ船長に「生きろ」と言われた後、一世代を経て今度はエレンに「生きるのよ」と。命のバトンを繋げております。 {/netabare}
{netabare}少しだけ演技に言及すると、フェイトさんの最期とか、「裏切りのエレクトラ」回のエレクトラさんとか演技で魂震えてたような気がする。{/netabare}
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
{netabare}「島編」のカオス作画だって、当時における「外注することの対価としてどういった代償を払ったか?」ですとか、はたまた「今ではマシになった韓国からの納品物がいかばかりのものだったか?」と歴史遺産であるとの見方をもって楽しむと・・・いやムリか・・・
でもこれ勢いでNHKのゴールデンタイムで流してたわけですから、イケイケドンドンのバブル時代ならではだったからなのかもしれません。{/netabare}


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
{netabare}
放送年度が1990年。前年にパリ万博100周年、フランス革命200周年とことフランスに焦点が当たった翌年に放送されたアニメです。物語の舞台設定は1889年、まさに万博開催中のパリにて興行中だったサーカス団の花形少女ナディアが事件に巻き込まれるところからスタートします。同じく巻き込まれてしまったジャンと一緒に、ブルーウォーターを狙うグランディス一味からの手に汗握る逃避行。ガキンチョだった自分がワクワクしないわけがないのであります。

私は1986年のラピュタに感動して冒険ものが好きになり、そうこうしてNEXTラピュタが登場するのを待ってたきらいがあったと思うのですが、ラピュタ以降でやっと心震える冒険ものに出会った気がしたのがナディアでした。NHKではこの数年前に「心っに冒険をぉ~」とのりピーが歌ってたアニメもあるにはあったのですが、実際のところ「冒険」感は控えめでした。やっとです。

放送の数か月前にはドラクエⅣが発売し、ミネアとマーニャというエキゾチックな女の子も魅力的だなと思ってた矢先に、ヘソ出し褐色の少女が主役のアニメに出会ってしまったのが運のつきでしたね。

世間一般の評価の一面として視聴率は悪かったと思います。18:00か19:00のゴールデンの時間で5%いったかいかなかったくらい。今よりもっと多くの人がTVを観てた時代、これは致命的に悪い数字です。
ナディアを機に購入し始めたアニメージュでの凄い盛り上がりとは対照的にクラスの友達に話を振ってもあまり観てるやつがおらず反応が薄いという状態。これまで北斗の拳やキン肉マンでは一緒に盛り上がれてたのに、と断絶を感じた瞬間でした。
{/netabare}


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


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2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2019/08/24
♥ : 38

63.1 6 エヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (32)
340人が棚に入れました
95年のTV放映当時、それまでのロボット・アニメとは一線を画したミステリアスな世界観と深いキャラクター造型が波紋を呼び、若い世代を中心に熱狂的な支持を集め、今なおアニメの枠を越えて様々な分野に影響を及ぼし続ける伝説のSFアニメを、“REBUILD(再構築)”というアプローチで製作する新たなる劇場版。本作は、全四部作となる“新劇場版”の第1作。内向的な14歳の少年・碇シンジは、父・ゲンドウと3年ぶりの再会を果たす。彼はそこで、ゲンドウから極秘裏に開発された巨大な人型兵器“人造人間エヴァンゲリオン初号機”を見せられ、謎の敵“使徒”との戦いを強要されるのだったが…。

63.2 7 トップをねらえ!(アニメ映画)

1989年6月10日
★★★★☆ 3.4 (25)
149人が棚に入れました
原作・脚本=岡田斗司夫、絵コンテ・設定=樋口真嗣・庵野秀明、キャラクター原案=美樹本晴彦という豪華な顔ぶれが制作した、青春ロボットアニメ。話は全6話に分かれており、前半部は他アニメ作品へのオマージュやパロディを中心に。後半部はぐっとシリアスに深みのある物語を展開する。最終話の第6話が全編モノクロ映像だったこともファンを驚かせた。舞台は、謎の巨大宇宙生物に侵略されつつある未来の地球。その脅威に対抗するため、軍部は人が乗るロボット型の兵器“ガンバスター"を開発し、パイロットの養成を行っていた。ノリコはそんな養成学校の1年生。何をやっても鈍くさい彼女は、パイロット訓練生の中でもやはり飛び抜けて下手な落ちこぼれだった。だが、ある日赴任してきたコーチに潜在的な才能を見いだされ、パイロットとして大抜擢される。異常に厳しい訓練やライバルたちの嫌がらせに耐え、恋の予感もちょっぴり感じたりしながら、ノリコはパイロットとして成長していく。だが、現実の戦闘は予想以上に過酷で…。果たして、ノリコを待ち受ける過酷な運命とは!?

84.7 8 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(アニメ映画)

2009年6月27日
★★★★★ 4.2 (1957)
11295人が棚に入れました
2007年9月1日に公開され、全4部作のうち、序章的な位置づけにあたる。本作のベースとなったのは、TVシリーズのうち第壱話から第六話まで。14歳のシンジ少年が汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンに乗って正体不明の敵性存在「使徒」と戦い始める契機と、自分の暮らし、友人、街など身近なものを認識する過程が、丁寧なタッチで再び語られ、1本の映画として再構成されている。クライマックスは、国家規模のオペレーションを描いた「ヤシマ作戦」。日本中の電力を箱根の一点に集め、シンジのEVA初号機が狙う陽電子砲の起動エネルギーとする大プロジェクトだ。自在に変形と攻撃を繰り返し、ネルフ本部へ侵入しようとする使徒。人類すべての運命が自分の双肩にかかったとき、シンジの心中に芽生えたものは・・・。

声優・キャラクター
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一、石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人

だんちょー

★★★★★ 4.1

衝撃の展開

新劇場版の2作目。

正直TV版のちょいリメイクぐらいに思っていたので、ここまでガラッと展開を変えてきたのはビックリしました。

TV版のパラレルワールドを見てるみたいw

リリスとの契約・綾波との接触による覚醒など、このあたりがキーパーソンになりそうかな?

今回は根本的にラストを変えてくるのか。序と同じくTV版とは違う流れがワクワクさせてくれます。

先が全然読めない展開なので次作の期待してしまいます。

でもアスカの扱いには納得いかないw

投稿 : 2019/08/24
♥ : 10

せもぽぬめ(^^*

★★★★★ 4.8

σ(・・*)アタシ的ヱヴァ補完計画!! ( *゚ロ゚)<破 ⊂☆===≡≡≡)))☆

■新しいエヴァの世界へ(*^-^)
いきなりオープニングでやってくれました♪
劇場版らしい演出の中、新キャラのマリがいきなりの登場ですね♪
もうこの時点で((o(^∇^)o))新しいエヴァへの期待感が右肩上がりでした!!
そしてお待ちかねのアスカ登場♪
ヾ(゚0゚*)ノアレアレー??・・・「式波??」名前がちがいますけど。。。
疑問を抱きつつ、ここからパラレルワールドのような新しいエヴァの世界へ引きずり込まれるのでしたw
 
 
■総評
「序」ではヤシマ作戦までを描いていましたけど、「破」というだけあってTVシリーズのストーリーとはまったく違う方向へ向かっていきましたね♪
いちばん感じたのは人間関係がかなり違ってましたね、加持、アスカ、レイ、シンジの関係がかなり違うものになっていて、ちょっとびっくりするくらいです!
しかも呼び方も若干ちがうので、ちょっとした注目ポイントですね♪
 
でもちょっとだけ残念だったのが、尺の関係だと思うのですけど、その人間関係が急展開すぎて・・・・
∑('◇'*)エェッ!?そうなんだぁー!?って印象を受けてしまいます。
そういう点ではTVシリーズ化した新劇場版を是非観てみたいなっていう、わがままな欲望が生まれてしまいましたw
 
とにかく、新展開については観て感じていただきたいです♪
きっと・・・アスカーーーーー!!って叫びたくなるでしょうw
エヴァファンであれば必ず観るべき作品であることは間違いないですね♪
はやく次回作「Q」がお披露目になる事を期待して待つとしましょう(*^-^)
 
 
■お・ま・け
「序」に続き「破」でもミサトさんの( ̄▽ ̄)=3 プハァー が見れました♪
いつ見てもビールが飲みたくなっちゃいます♪
(  ̄ー ̄)/C□☆□D\( ̄ー ̄ )カンパーイ!
 
 
2011.08.22・第一の手記

投稿 : 2019/08/24
♥ : 34

A.Crest

★★★★★ 5.0

螺旋的に輪廻する世界としてのエヴァシリーズ

私信のように感じてしまう作品というのがある。そこには心の底の記憶を掻き起すような仕掛けがあちこちに埋め込まれている。

たとえば、ミサトの携帯、あのウルトラ警備隊の通信機の音は、その玩具を買ってもらった子供の頃の風景や匂いを、居酒屋に流れる昭和レトロな曲"恋の季節”は、今はもう物置にもないあの電蓄で聞いていた45回転シングルの音を、第9使徒および第10使徒との戦いの際の"今日の日はさようなら"にいたっては、学生時代のキャンプファイヤーの夜を、否応なく鮮やかに蘇らせてしまう。

これをオマージュと呼ぶのは相応しくない。それは過去の心象風景を召喚するスイッチであり、視聴者の記憶をスクリーン上の架空の物語に横糸のように織り込んでいく仕掛けだ。そしていつの間にか視ていたはずの者はあたかも当事者のように物語世界にひきずりこまれてしまう。これがエヴァという作品の手法なのだ。踏切の音、留守電のメッセージなどの生活音をわざわざリアルから持ってきているのにも同じ演出意図を感じる。

私はその効果を素晴らしいとも、あざといとも思う。

世代・文化圏の違う人達に対してこれらの仕掛けがどう働くのかは判らないが、少なくとも私は魔法にかかり、エヴァをまたもや私信のように感じながら、いろいろなことを考えてしまうのであった。

95年のころと比べて、なんというかエヴァも丸くなったというか、優しくなった。ゲンドウの不器用な父親のありようは、なんだかこう、愛らしいとう領域にあるし、レイも心を開き行動を起こすまでに成長しているではないか。なぜ??

カヲルは「今度こそ君を幸せにする」と言った。この物語はおそらくパラレルワールド型ではない。前回のサードインパクト後に再創造された世界を舞台とし、少しだけ成長した魂たちによる二度目(あるいはそれ以上)のチャレンジなのであり、前回のエヴァから螺旋的に展開した物語世界なのではなかろうか。「Air/まごころを君に」のあの最後のセリフ『キモチワルイ』はバッドエンドを示していたのだったか、と。。。

いや、そんな解釈を抜きにしても、ここにある新しい物語世界が、15年前にエヴァを作っていたスタッフの心の成長であり、物語世界に参加していた私達の心の成長なのであることはきっと真実だ。

庵野監督にはこれからも成長し輪廻するエヴァをずっと作り続けていってほしい、否、そうするしかないであろう。まだ見ぬ第四部のラストで本当に満足できるフィナーレが描けるとは思えないから。なぜなら、人類の補完、すなわちヒトのあるべき姿などを描けた作品は未だかつてないのだから。私たちは永遠にチャレンジし続けるしかないのだから。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 16

79.4 9 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(アニメ映画)

2007年9月1日
★★★★★ 4.1 (1567)
9359人が棚に入れました
かつて地球を襲った大災害・セカンドインパクトにより、人類はその半分が死に至った。幾ばくかの年月が流れ、その大惨事より復興しつつあった人類に、突如として使徒と呼称される謎の生命体が攻撃を仕掛けてきた。
国連の下部組織である特務機関NERV(ネルフ)は、極秘に開発されていた汎用ヒト型兵器人造人間エヴァンゲリオンによって襲来する使徒を迎え撃つ作戦を開始する。NERVの司令官である碇ゲンドウは、14歳の息子「碇シンジ」にエヴァンゲリオン初号機のパイロットになることを強いる。

声優・キャラクター
緒方恵美、林原めぐみ、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、清川元夢
ネタバレ

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★★★★★ 4.1

TV版とどこが違う?教えてください。<追記;ヤシマ作戦>

TV版の総集編のようです。
素人目には違いが良くわかりません。
TV版のようなくどさがなく、コンパクトで見やすいです。
失礼な言い方ですが、コンパクトにすると意外といいアニメです。

<追記;ヤシマ作戦>
{netabare}序のクライマックス、ヤシマ作戦をTV版と比べて観た。
十分尺をとって描かれているし、もちろん絵が綺麗。
それにドンパチが派手です。
オペレーターの声が次々に重なる緊迫感のある演出も印象的。
シンジの葛藤感も激しくて、そしてどこか冷静。
あのキャ~~~は絶対人が叫んでいるね。
迫真の演技、誰?
あと、ミサトさんの声が熟練度を増している。{/netabare}

ヤシマ作戦のBGMは日本人なら誰もが知っている名曲。
アニメ好きなら視聴必須な名場面です。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 46

せもぽぬめ(^^*

★★★★★ 4.7

σ(・・*)アタシ的エヴァ補完計画発令!!

■(≧∇≦)ъ ナイスリメイクです!!
かなり作画が綺麗になって細かいところまで描かれている印象ですね♪
出来ることならば、TVアニメ版を未視聴な場合はTVアニメ版を視聴した上でご覧になられることをお薦めしたいですね!!
もちろん、「序」だけでも十分エヴァの魅力は感じられますよ♪
ただ、ストーリー的にはTV版を凝縮して微調整してこの「序」が制作されているのです。
その「微調整」こそが新劇場版の魅力の部分だと思っていますので、新劇場版とTV版の両方を視聴するとより一層エヴァの世界観を満喫できるはずですよ♪
 
 
■「微調整」の魅力って(*゚・゚)ンッ?
まずは、CGを使った細部までこだわって描かれている第3新東京市のギミックの描写なと必見です!
もちろん戦闘シーンの描写にも反映されていますね。
もともと他のロボットアニメとは違ってスピード感あふれる戦闘シーンは無く、戦闘時の緊迫感、恐怖感、息使い、表情など、搭乗者の心理状況をうまく描いている息を飲むような戦闘シーンがエヴァの良さなのですけど、エヴァや使徒の動きがスムーズになった事で、特に第5使徒ラミエルとの戦闘はシーン圧巻でした♪
ラミエルの生体意識がかなりレベルアップされていて、攻守において最適な形に変形するさまは観ている人に恐怖感と絶望感を与えてくれました!
 
それと、もう一つ注目は登場人物の性格や状況が微妙に違ってきています。
シンジもちょっとだけ積極的になっているように感じます。
父ゲンドウに対する気持ちをクローズアップしている発言もありまたね!
ミサトさんの立ち位置もちょこっと変化があるので、そんなところに注目してみてもらっても面白いと思いますよ♪
 
 
■総評
ストーリーに新しい展開が見え隠れするのが「序」の魅力ではないでしょうか?
ただのTV版のダイジェスト版ではなく、まったく新しいエヴァの始まりこそが「序」だと私は思っているのです♪
リリスやカヲルの描写からもそれは感じられますね!
それと、コミカルな部分が大幅カットされていますけど、ミサトさんの( ̄▽ ̄)=3 プハァー がまた見れたのは個人的に嬉しかったです♪
 
新劇場版は「破」までしか公開されていませんけど、「Q」⇒「FINAL?」とどんな結末になるのかとっても気になりますし楽しみでしょうがないです((o(^-^)o))ワクワク♪
σ(・・*)アタシのエヴァ補完計画はここから始まりました♪
 
 
2011.08.21・第一の手記

投稿 : 2019/08/24
♥ : 32

だんちょー

★★★★★ 4.1

まさかのリメイク・リテイク?

10年の時を経てまさかの再製作。

新劇場版3(4?)部作の『序』・『破』・『Q』・『?』の1作目です。

『序』はTV版1~6話とほぼ同じ流れで話が進んで行きます。

しかしながらTV版にはなかった宇宙空間での描写。アダム発掘?、まるで予定調和なのかと思うがごとく空けられている第1~4の少年少女の棺?そこから出てくる早々のカオル君の登場。

旧作に詳しい方ほどたまらないサービスですね☆

またラミエル(劇場版では名前出てないけど)との戦闘シーンは圧巻の一言でした。

やはりエヴァは面白い。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 11

75.7 10 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(アニメ映画)

2012年11月17日
★★★★☆ 3.9 (1337)
7398人が棚に入れました
前作『破』終盤で描かれた「ニアサードインパクト」から14年後。葛城ミサトをはじめ旧NERV職員らは、反NERV組織「ヴィレ」を結成し、NERVのエヴァを殲滅すべく活動していた。ヴィレは、式波・アスカ・ラングレーの乗るエヴァ改2号機と真希波・マリ・イラストリアスの乗るエヴァ8号機の2機によって、衛星軌道上にNERVが封印していた初号機を強奪する「US作戦」を実行する。改2号機は Evangelion Mark.04「コード4A」数体から妨害を受けるが、8号機の援護射撃でそれを突破。さらに初号機とともに格納されていたMark.04「コード4B」の迎撃により窮地に陥るも、一時的に覚醒した初号機によって助けられ、初号機とともに地球へと帰還する。

声優・キャラクター
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、石田彰、立木文彦、清川元夢、三石琴乃、山口由里子、長沢美樹、子安武人、優希比呂
ネタバレ

Tuna560

★★★★★ 4.8

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』作品紹介と総評

『新世紀エヴァンゲリオン』の「リビルド」作品第3作。
『Q』は『Quickening(急展開)』の頭文字です。
『序』レビュー:http://www.anikore.jp/review/382016/
『破』レビュー:http://www.anikore.jp/review/384527/

副題は"YOU CAN (NOT) REDO."
訳として登場セリフを当てはめるならば、{netabare} 「... 希望は残ってるよ。どんな時もね。」 {/netabare}

さて、前作『破』から約4年…度肝を抜かれました。高く上げられたハードルを、いとも容易く超えてしまった。起承転結で言えば「転」のパートで、物語は急加速します。

しかし、この作品は旧TV版をしっかり観てるか・観てないかによって、捉え方が大きく変わると思われます。その点では、タイトルが「急」→「Q」へと変わったことで、「Q」は「Question」の頭文字でもあるということ、と受け取ることが出来ます。

この作品自体が、庵野監督からの「大きな問いかけ」なのだと感じました。

{netabare}ニアサードインパクトから14年後の世界における、ネルフとヴィレとの(そして使徒との)戦い、エヴァ第13号機によるフォースインパクトの発動を描く。

「14年後の設定」というのを中盤まで信じきれませんでした。
でも、予想は簡単に裏切られました…まさに「急展開」を冠しているだけのことはあります。まさか、『破』での予告が空白の14年のダイジェストだったのか…?
しかし、急展開をしているとはいえ、TVシリーズの第弐拾話『心のかたち 人のかたち』から第弐拾四話『最後のシ者』までをしっかりと描いています。また、 『ふしぎの海のナディア』の楽曲が使用されていたのも印象的で、ヴィレが運用する戦艦『AAAヴンダー』の姿と相まって、随所に展開されるセルフオマージュを楽しめます。

「14年後の荒廃した世界」、「新エヴァ」、「ネルフとヴィレ」、「エヴァの呪縛」、「フォースインパクト」…
どれも予想だにしない展開で、興奮しっぱなしの2時間でした!!
特に、シンジと冬月が将棋を指しながら、ゲンドウやユイの核心を語るシーンはとても良かった。

この作品の特徴は、「碇シンジ」と同様の心理や絶望を体感出来る、「意図的に取り残されるストーリー」にあると思います。
突如14年が経過し、その空白の期間について説明がほとんどないことによる懐疑観、他人に必要とされたいと願ったシンジが、必要とされなくなった世界で感じる絶望観、自らが引き起こした「罪」に対して何をどうしたらいいのかという焦燥感、etc。
「おまえは何が出来るのか?何をしたいのか?何をやり直したいのか?」と問いかけられて、自分の望む結末を実現しようと試みるが、結果的には失敗してしまい、引きこもってしまう。

『Q』全体が碇シンジに対する、そして視聴者に対するとても難解な問いかけなのです。

ちなみに…視聴者に対する問いかけは、新劇場版の結末についてだと思います。『序』と『破』のエンタメ色が強い作品だったことと比べ、『Q』は『旧劇場版』に似た「トラウマを引き起こす」絶望感を感じたためだ。
「『Q』を観てもらったわけだが…『破』の様な爽快な結末を望むか?それとも、旧劇場版の様なトラウマをもう一度作りたいか?」てな具合です。

わりかし理解がしやすかった『序』と『破』に比べ、視聴者を突き放した『Q』は賛否両論を生み出すと思います。しかし、TV版・旧劇場版を観ていたらわかると思いますが、このダークな世界観こそ「これがエヴァだ。」と思えるんですよね。

そして、今作でさらに描かれた謎。
これは本当に『破』の続きなのか?空白の14年にどんな意味があるのか?最後にカヲルが「また会えるよ。」と微笑んだ真相は?マリは結局何者?そして何より、旧劇場版との関連性は??
たった1回の視聴でここまで考えさせられたことには、「さすがエヴァだ。」と言わざる負えない。{/netabare}

来年公開予定の次回、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』はついに最終話。
この問いかけに対する「導き出された回答」を提示してくれることを願って、期待を込めて待ち受けたいと思います。

(11/18:記述)
--------------------------------------------------------------------------------
2回目観に行ってきました。
やはり、1度観てるので理解度が全然違いますね。

下記、2回目視聴での発見による考察です。

{netabare} ・カヲルとシンジ
初回はホモっぽい演出に面食らいましたが、カヲルが「二人」という言葉を協調していることが気になりました。これは旧劇場版の結末に直結していることでもあります。「一人よりも他者といたい」というシンジの決断を協調しているのではないか?

・ピアノの連弾
「反復練習をすることで、一番いい音を探す」という言葉は、ループ説を表しているのか?

・綾波レイの行方
冬月曰く、初号機の中に取り残されているとのことだが、ネルフにいた溶液に入った綾波は?

・綾波ユイについて
初号機とシンジのシンクロ率が0%、セントラルドグマにいたリリスの頭部が綾波ユイに酷似している点を考えれば、ニア・サードインパクト時にリリスに移った?となると、現初号期の中は綾波レイがいる?

・マリの経歴
ユイの写真にマリに似ている人物がいる、ゲンドウを「ゲンドウ君」と呼んだ点から、ゲンドウとユイの同期?

・インフィニティーズ
ニア・サードインパクトの発生により、人間の魂が集まり「エヴァに似た生物」に昇華した?

・フォースインパクトの発生
シンジが槍を抜く
 ↓
Mk-6再起動、レイが第12使途を開放(ゲンドウの罠)
 ↓
第12使途と渚カヲル(アダムス)が接触し、インパクト発生

・カヲルが第13使途(最後の使途)に降格
TV版で渚カヲル(アダムの分身)が最後の使途として登場したことに呼応している。

・アダムスの器=エヴァMk-9
初見ではアヤナミレイのことだと思ったのですが、フォース・インパクト発動後、エヴァMk-9の腹部にアダムの仮面が現れている。

・エヴァの呪縛
最後にアスカが人間のことを「リリン」と呼んだことから考えて、既に人ではないのか?

2回目の視聴後、やはり「破』の14年後より旧劇場版の延長上の話のような感じがする。リリスの頭部、ネルフ本部襲撃の痕、世界の荒廃…旧劇場版の設定に近いが、シンジとアスカ以外が生きている説明が出来ない…。
やはり、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を待つしかないですね。 {/netabare}
(12/2:追記)

(2/8/編集)

投稿 : 2019/08/24
♥ : 65

お茶

★★★★★ 4.4

ヱヴァンゲリヲンのレビューを書くのが怖い件。

新世紀エヴァンゲリオンって何なんでしょうね。これがなんというか、怖いんですよね。レビュー書く事自体が怖い。それが私自身のエヴァンゲリオンに対する評価なのかも知れない。

しかし急にエヴァのレビューを書きたくなったので、

新劇と旧劇で主に違いを感じるのは、映像のCG化による鮮やかさと、旧劇の時にあった陰鬱な艶。アスカなど動きの多いキャラクターは新劇に映える。レイやカヲルは旧劇の方がミステリアスさに奥行生まれている。キャラクターだけではなく、静止画による印象的なカットの繋ぎとか、そこにピシャリと合うようなセリフや、モノローグが旧劇では特徴的で、だからといって新劇もやはりワンカットの切れは半端ではない。シンジとカヲルの演奏でさえも、完全に再現している。楽譜通りに鍵盤をたたいているのだ。

本作において、特撮モノの音や仕込み、明朝体のタイポグラフィ等々、どれだけの試行を凝らしているか想像の余地もつかない。しかしそれが分からないとしても、何となく他にないものを感じるのは確かなことで、、

私は幼い頃から絵を描いていて、エヴァの作画集を買ってたまにデッサンしたりする。他のアニメも描いたりしますが、エヴァの画は描きたい衝動に駆られる。一番好きなカットは旧劇の初号機に掴まれて、死ぬ直前のカヲル君の微妙な笑み。これが中々上手く描けない。上手い下手とかの問題ではないんですよね。OP曲で流れる一枚絵だって今も鮮明に思い出せる。これは絵の力なのか、作品自体にひきこまれた自分の補正なのか。多分どちらもだろう。

これがあなたが救った第三東京市よ。踏切のシーン。生活感あふれるミサトさんの部屋。これらの幾つものシーンが、いつの日もこの胸に流れている。レイの無機質な部屋でさえもレイの匂いを感じる。エヴァンゲリオンの考察なんて出来ないけれど、これが自分の中にあるエヴァンゲリオンなのだろう。新劇になってポカポカした綾波も、少し距離が出来てしまったアスカも全て、

CG化した新劇の中でひたすら挑戦の輪廻を続けるヒトのように、新たに創造されたセカイ「Q」のAを、いや続きを、ヒトの補完というまだ見ぬ境地を目指す監督の挑戦をずっと見届けたい。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 46

けみかけ

★★★★★ 4.2

「どうしたんだい?元気少ないね?」

あーこれはおもろかったw
そう、あれはー、つまり・・・ナディア的に?w


いやはや冗談すw


「序も破も戦闘ばっかであんなのエヴァ違う」とか言ってた野郎がトモダチにいますがテレビシリーズだって前半はバトルエンターティメント
一瞬が命取りの綱渡り感を楽しむバトルアニメだったはず
今作では本格的にシリアスな、、、テレビシリーズで言うところの後半路線に入っていきます(ってか一方的に下り坂な鬱展開なのがホント酷いw)
でもですね、そこはちっとも問題やない(´・ω・`)
新劇がハッキリと“ココが昔のシリーズと違う!”って言える部分は【人間描写】の厚みでしょ


ミサト、加持、リツコ、冬月、ゲンドウ、、、そしてユイ
各々の過去が複雑に絡み合って収束していく群像劇としての完成度、ドラマチックな流れ
その辺を新劇はまったくやる気無いみたいですw
今作ではそれがハッキリとしました
破が終わったときにうっすらと抱いていた期待感は良くも悪くも裏切られ、やっぱりこれは主人公たるシンちゃんの物語なのであって、そこに返す意味での新劇なんだよってこと
だから寝ても覚めてもやっぱり新劇は新劇
旧作とは別作品ですよ
ええ、もちろん良い意味で


今作が序や破から大きく変革したポイントはずばり本田雄さんの総作監就任
『電脳コイル』のキャラデザ、ナディア最終回後のエピローグパート作画、旧エヴァ8話や19話の作監をやられていた“あの本田雄さん”です!
(序ではメカ作監、破ではパート作監を担当されていました)
だからですね
ココすんごく重要よ
テストに出るわ↓↓↓





























そうそうw
我々はコレを待っていたのですよ庵野監督w
旧劇時代のスタッフは忙しくて全然帰ってこないし、そんな中前作から戦線復帰したマヒローが監督就任とかその辺は割りとこまけぇことですw
大事なのはそう、本田さんの絵だからアスカが可愛い
そのポイントに尽きる(キリッ


たぶん新劇になって一番キャラクターが変貌してるのはアスカでしょう
あんなメンタルの弱い女の子がほら、こんなにたくましく育っちゃって・・・(笑)


作品を重ねるごとに増えるCGパート
日進月歩のデジタル技術は色褪せるのが早い、だから個人的にはあんまり喜ばしくないっす
だから逆を言うと【いまが旬】な感じが強いと思いますよ
何年か経って見返すときっとヘボく見えます(早くも序にはもう既に褪せてる感が・・・?)
大丈夫ですってもっとツマンナイ映画なら他にありましたからwww


迷ってないで、イマ観るべし

投稿 : 2019/08/24
♥ : 35

70.1 11 風立ちぬ(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.8 (733)
3887人が棚に入れました
かつて、日本で戦争があった。大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。そして、日本は戦争へ突入していった。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く──。堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。

声優・キャラクター
庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎

唯斗

★★★★★ 4.3

素晴らしい、でも残念

賛否両論でるところですが、自分としてはとてもよかった。

今まで、宮崎駿さんは子供向けに映画を作ってきました。
どれも元気や勇気をもらうばかりで、本当に感動したものです。

今回の作品は、あえていうなら「大人向け」

ただし、それでも難しい作品です。

簡単に言えば、感情移入が難しいからだと思います。

主人公は飛行機を作れば、戦争に使われるのもわかっていて。
それでも作る道を選びます。

何千人、何万人という人々がそれで殺されるというのも知っていて。
そういう時代だったのはわかりますが、大きな葛藤もありません。

そして、なによりも薄い。
内容としては濃いのかもしれませんが、薄い薄い薄い。

テーマが重いだけに、その薄さが目立ちます。

関東大震災がおこり、満州事変もおこり、第二次世界大戦もあり

それに生きる主人公を描くわけですが
あまりにも描写が少ない。

この作品は

どんてん返しがあるわけでもなく、興奮するようなところがあるわけでもありません。

淡々と物語が進んでいく感じです。

登場人物の生き方やその個性はとても良いものでした。
どんなことがあってもめげず、夢に走り
自らの生き方を貫くその姿は感動しました。

作画や音楽、演出は劣ることをしらず、進化をしているようにも思えましたね。
これぞジブリって感じ。
細かいところまでしっかりと書かれていた。

ただ、やはり残念ですね。

一人の人間の半生を描くには少し短い時間だったのかもしれない。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 13

にゃんぴ

★★★★★ 4.7

引退作品、主題歌「ひこうき雲」

最初の雰囲気は「火垂るの墓」と似てる気がする...
そして、ただ淡々と展開していった
主人公の成長を伴って、なんか心がギュっとなった・・・
私の文章力では、ちょっと上手く言えません。
一言では表せませんが、あえて言うなら、
宮崎駿の集大成とも言えるふさわしい引退作品だと思います。

主題歌「ひこうき雲」 作詞・作曲・歌 - 荒井由実  映画の内容とはぴったりで感動で素晴らしい歌です!!
聞いてて泣きそうになる......

投稿 : 2019/08/24
♥ : 89

けみかけ

★★★★★ 4.9

この映画には大正ロマンがある、昭和モダンがある、美しいメカがあって、薄幸の美少女がいて、正義と恋と挑戦と、挫折と人情と幸せに満ちている。そして宮さんは僕の期待を裏切らない

まずネタバレを気にしている方はこのレビューどころか【予告編を観てはいけない】
あれはほとんど全部を端的に晒してしまっていますからね(笑)










そもそもの出発点は宮さんが模型誌に連載させた【妄想爆発気味】の漫画
零戦の設計者として著名な天才設計士、堀越二郎を主人公のモデルとし
さらに薄幸の美少女との恋物語を描いた堀辰雄の同名小説に着想を得ている【完全なフィクション】


だから間違ってはいけないポイントなのがほとんどの部分が宮さんの妄想であり、そもそも里見菜穂子なるヒロインの存在やイタリアのカプローニが堀越二郎に影響を与えたというのも宮さんの壮大な妄想に過ぎません
だからプロジェクトXどころではなく、かわぐちかいじ辺りを読んでるつもりで心して掛からないとついつい「堀越二郎はこーゆー人なんや」と伝記や再現ドラマでも観ているかのような誤解に引き込まれてしまうわけっす
これには気をつけたい


それと具体的な恋愛描写や航空機技術を延々と語るシークエンスがあるため、子供やメカニックトークに全く興味のない人には【残念ながらオススメすることが出来ません】
予めご了承ください


物語は真面目で正義感が強い秀才として育った青年の堀越二郎が、夢の中で出会ったイタリアのカプローニと飛行機設計士になる夢を語らいながら上京、就職し
その後の様々な困難や挫折を経ても一切挫けず、ひた向きに夢へと前進していく半生を映し出します


大学在学中に関東大震災に見舞われ、偶然にも良家のお嬢様を助けたことが縁となってその後に再会した彼女と結ばれる
しかし彼女の体は結核に蝕まれており、周囲の反対を押しのけての婚約や激務に追われながらの新婚生活では宮さん作品らしからぬ濃厚なラブシーンが描かれます
【深窓の令嬢萌え】を描きたがる72歳、それが宮さん


舞台となる1920年代は震災、世界恐慌、貧困、そして戦争という現代の話題と重なる部分も多々見られながらも兎にも角にも生きるのに苦しい時代であると示唆
宮さんなりに「生きろ」や「生きねば」の問い掛けに答えを出しているのかと思いつつ
その一方で主人公の周辺人物達はその時代では一部の富裕層だけに許されていた贅沢を堪能しており、辛い時代とかキャッチコピーを打った割には矛盾している
しかしこの大正ロマンや昭和初期のレトロモダンといった当時で言うところの華やかなで優雅な暮らしが現代のオイラ達のノスタルジーと憧れを奮い起こします
この辺は時代背景こそ異なるものの『コクリコ坂から』の魅力にも通じるものがある


さらに堀越二郎を取り囲む人々の人情味あふれるキャラクター的魅力も忘れてはいけない
特に同期生(であるとされていますが実在人物は無関係)の本庄くんとのライバル関係とも取れる互いを切磋琢磨しあう近過ぎず遠過ぎない距離感の友情
この辺りはバディもの好きな、特にインテリ系男子に殺されがちな方にはヨダレものでしょう(いやw真面目にw)


そして何より堀越の才能をいち早く見抜き、あえて千尋の谷に落とすかのような難題を突き付けつつも、公私に跨って堀越をフォローし続けた堅物の上司、黒川
菜穂子の健気さに心打たれ、愛する二人の仲人となる役を買って出る黒川夫人
この二人を演じる西村雅彦と大竹しのぶの芝居はもはやアカデミー賞ものの味わい
ホントいい人、理想の上司と理想の妻の姿がここにあります


そして宮さんが渾身を込めて送り出す最終兵器【妹キャラ】、堀越加代
「にぃにぃさんはいつもこんなに遅いのですか?」
これはもうオイラの中で流行語大賞
よくやりましたわ、宮さん
そしてあ~、どっかで聞いた覚えのある声やと思い出せんかったがエンドロールで志田未来ちゃんだと気付くと全て納得であります
そぉよ皆々様方、「アリエッティですよ!」
ジブリ作品へのご帰還、オカエリナサイませですよ


メカヲタ、ミリヲタにとっては劇中でgdgdと語られる航空機技術は興奮モノ
たぶん普通の人にとっては今作の最もツマラン部分になることは必至です(笑)
興味深いのが劇中でも「創造的人生は10年」言われている通り、堀越が戦前に試作した七試艦上戦闘機
そしてインバーターガルウイングが美しい九試単座戦闘機のエピソードのみがピックアップされています
だから肝心要の『ゼロ』を初めとする戦中、戦後のエピソードは一切なし
兵器を描いても戦争は描かないってのは『紅の豚』と一緒で、ミリヲタの癖に戦争反対を訴えている宮さんらしいポインツ
実在の堀越氏が兵器としての飛行機に興味が無かったのかは定かでは無い


本来ならばけたたましい轟音を発する航空機エンジンの騒音も、例の人間が口から発する音だけで作ったという効果音のお蔭でだいぶデフォルメ(というかこの場合は美化)されているのもそんなところからなのか


ちなみに劇中に出て来る枕頭鋲(ちんとうびょう)ってのはリベットのこと
あとインバーターガルウイングは見た目がカッコイイからやるんでなくてプロペラを大きくしたり主脚を短くしたりする工夫です
実名企業の三菱が出ていることや当時の三菱のヘボいエンジンを辞めて中島製エンジンを使用するよう打診した実際の堀越氏のエピソードは語られないため、戦前の三菱の技術力(日本のものづくり力)を賛美するかのようなうさん臭いお話っぽくなってしまっていますが、何度も言うように【宮さんの妄想】なので気にしたら負け


しかしまあw結婚式のくだりの辺りからオイラはニヤニヤがまるでとまらんかったw
72歳の偏屈なおじいさんが作った映画の主演を、53歳のこれまた偏屈なおじさんがやって
その映画のラブシーンで2828してしまう26歳のオイラ
さぞ隣の席のお客に迷惑を掛けたことでしょうw
こりゃ「妻には見られたくない」とアンノが言うわけです
2013年夏、【一番萌えられる映画は間違いなくコレ】


個人的には今までのジブリの中で一番好きな作品になるやもしれません
レトロモダンハァハァ的にも、メカヲタ的観点からも
『コクリコ坂から』のレビューにも同じようなことを書いてしまった気がしますがw


唯一悲しい偶然かな、今年のアカデミー賞で短編アニメーション部門を受賞したジョン・カース監督のディズニー作品『紙ひこうき』(シュガーラッシュと併映)と今作の馴れ初めが“丸被り”しているのには笑いましたがねw
興味ある方はこっちも是非チェックしてもらいたい


最後になりましたが劇中に出てくる『シベリア』なる謎のお菓子は羊羹をカステラで挟んだものですね
(発祥、創作者、名称由来など全てが謎でそもそも洋菓子なのか和菓子なのかすら怪しい)
映画の人気で一時的に復刻したお店もいくつか出ましたが・・・日常的に食べたいのでもっと作ってくれ(笑)

投稿 : 2019/08/24
♥ : 38

69.9 12 龍の歯医者(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (247)
1001人が棚に入れました
彼の国には龍が棲んでいる──
神話によれば、古の人々との契約により、龍は人を助け、人は龍を助けるという…
舞台は “龍の国”。
主人公は、国の守護神 “龍”を虫歯菌から守る新米・歯医者の野ノ子。
隣国との戦争が激化する中、ある日彼女は、龍の歯の上で気絶した敵国の少年兵を見つける。
少年の名はベル。
大きな災いの前に龍が起こすと言われる不思議な現象で、巨大な歯の中から生き返ったものだった。
自らが置かれた状況に戸惑うベル。そして彼を励まし、彼を龍の歯医者として受け入れる野ノ子。
激しい戦いに巻き込まれながら、二人はやがて自らの運命を受け入れて行くことに…
かつてない壮大なスケールで描かれる
冒険ファンタジー!

声優・キャラクター
清水富美加、岡本信彦、山寺宏一、林原めぐみ、松尾スズキ、名塚佳織、徳本恭敏、高木渉、櫻井孝宏、津田健次郎
ネタバレ

★★★★☆ 4.0

アニメの教科書?

画面の一つ一つや設定に理由を求める人や合理性を求める人にはきついアニメだったかもしれないが、メッセージの明快さは見ていて気持ちのいいものでした。

死んだ人たちが、歯の中を通過し、その想いが「虫歯」として形容されていきます。
笑っている虫歯もあれば、殺意に満ちる虫歯もある。 
戦争で死ぬものが多くなればなるほど龍の歯は病んでいく。

{netabare} なぜ戦争をしてるのか。なぜ弾が当たらないのか。なぜ複葉機と戦艦が併用されているのか。
敵の男の真の目的はとうとうわからずじまいで腑に落ちない部分もありますが、この物語で重要なポイントではないのでしょう。 {/netabare}

資源を使い人は生活を営み、戦争を行います。
経済発展は是とされますが、どこかしらで何かを傷つけている。
もしかしたら龍は地球・自然・資源の暗喩なのかもしれません、

死ぬ運命は定められているかもしれませんが、自分の意思で、女の子が運命を切り開く王道ファンタジー。

引き込まれ続けた90分でした。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 7
ネタバレ

ninin

★★★★☆ 4.0

歯は命

前半46分、後半46分 

日本アニメ(ーター)見本市の作品をベースにスタジオカラー(エヴァンゲリヲン)が制作した作品。

龍がいる世界、龍と契約している国で龍を虫歯菌から守るために、奮闘する歯医者さんたちをを新米で主人公の野ノ子を中心に描かれています。

隣国との戦争も描かれており、かなり悲惨な場面もありました。

ファンタージーなので独特の世界観ですが、龍の国は日本で、第一次世界大戦?ような雰囲気でしたね。

とにかく龍が巨大で、上には何か色々な施設がついているし、歯医者さんたちの居住スペースがあったりと圧倒的な迫力でした。

その龍の歯を守っている歯医者なので、人間のような歯医者という感じではなくどちらかといえば重要文化財を修復している大工さんみたいな感じでしたね。

龍といって描かれていますが、私にはエヴァに出てくる使徒にしか見えませんw

虫歯菌も独特でしたね。菌というより蟲って感じでした。

作画は、劇場版といっても遜色ない感じでした。ハラハラドキドキする場面が結構あって、キャラもよく動いていましたね。

声優さんは、エヴァを制作している会社だけあって林原さんや山寺さんが出ていましたね。野ノ子役の方も声優さんではないですが、特に問題はありませんでした。{netabare}(松尾スズキさんはちょっと違和感がありましたね){/netabare}

たくさんの謎が残りました。短いので説明不足はしかたがないのかもしれません。

続きがあるような内容でしたがどうなんでしょう? エヴァが好きな方には観てもいいかも知れませんね。

最後に、虫歯菌と聞くと何故か某ア○パンマンのバ○キンマンをイメージしてしまいますw

投稿 : 2019/08/24
♥ : 24
ネタバレ

剣道部

★★★★☆ 4.0

残酷な龍へのアンチテーゼ

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
日本アニメーター見本市からの派生作品。独特の世界観で、類似作品を見つけるのは難しいですね。

色々と考えてみましたが、正直、良くわからん作品ではありますね。他の方も多く指摘されていますが、明らかに詰め込み過ぎです。

でも、世界観は独特で引き込まれるものがあり、ストーリーも難解ではあるけどなんとなく理解できるし。何より、ヒロインの野ノ子は超可愛いですしw、映像美の面でも素晴らしいと思います。

ということで、(こんな長いレビュー書いといてなんですが)あまり小難しいことを考えず、庵野ワールドの訳わかんなさに翻弄されてみるのも、一興だと思いますよ♪ わりと好きなアニメでした♪

《以外ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品を難解にしているのは、「正義」と「悪」を、一見逆に描いているからではないでしょうか。

一見すると、「野ノ子」ら龍の歯医者が「正義」で、(闇落ちした)「柴名」や龍を殺そうとする「死なずのブランコ」の方が「悪」として描かれています(正義や悪が相対的なもので、どちらの立場からみるかによって違うとかは別として)。

ここで大切なことは、「龍の歯医者」=「生きる死人」という公式が成り立っていることです。

一部例外(不幸をもたらすと言われる「甦り」のベルを除き)龍の歯医者になれるのは、龍の試験を通し、「自らの死を受け入れられる」という、達観した死生感をもつ人だけです(そもそも、龍の試験を受ける時点で、生きるのが辛いような不幸な人生を歩んでいますし)。それは、聖人的とも言えるし、狂人的とも言えます。少なくとも、人類の価値観としては少数派でしょう。むしろ、試験の中、自らの運命にあがらい歯の中に消えていった人々の方が、人間としては「まとも」かもしれません。

穿った見方をすると、龍は自分にとって都合の良い存在だけを、歯医者にしているとも言えます(甦りが不幸をもたらす存在だというのも、あくまで龍にとっての不幸、という意味かもしれません)。

そもそも、なぜ「死した人の魂の顕現である虫歯菌」は龍を殺そうとするのでしょうか。

「龍」とは、「死(運命)を受け入れれることを是」とする存在です。

「虫歯菌」とは、人の意志や感情の残滓です。

「虫歯菌」は「龍」を殺そうとします。

つまり、「虫歯菌」とは、「人間の、死(運命)にあがらう意思の塊」(の比喩)とも言えます。

種族としての人間は、龍のロジックに戦いを挑んでいるわけです。そして、その象徴的な存在が、「柴名」です。

そもそも「柴名」も、龍の試験を突破しているわけですから、「死(運命)を受け入れる」側の人間だったはずです。しかし、自ら虫歯菌(死(運命)にあがらう人間の総意)になり、龍を殺そうとします。そのきっかけになったのは、想い人である「竹本」の死。つまり、「柴名」は、「自分の死」は受け入れられても「大切な人の死」は受け入れられない人間だったのでしょう。それって、人として間違っているのでしょうか?

そこで、ポイントになるのが、本作の主人公でもある「ベル」です。彼は、「甦り」であり、龍の試験を受けていません。だから、心情的には「柴名」に近いものがあります。でも、彼にとっての「大切な人」は、「龍の歯医者」である「野ノ子」であり、龍の歯医者という仕事にやりがいも感じているので、立場的には「ヨ世夫」らと同じです。正に、中間の立場にいる人物。彼がどちらを選ぶかで、作品の重心が変わります。

そんなベルが最後に選んだのは、「虫歯菌(人の死にあがらう総意)」を倒し、龍(の親不知)を守ることでした。

でも、それは結果的にそう見えるだけの話。

ベルは、龍を守りたかったのではなく、あくまで「野ノ子」を守りたかっただけなのです。その証拠に、ベルは最後に「龍の歯医者にはなれない」と、はっきり言っています。またベルは死後に「なぜ僕が龍に選ばれたかは分からないけど、僕がもう一度生かされた理由ならわかる。君に出会えて本当に良かった。ありがとう、野ノ子」と述べています。多分、龍は、「自分の親不知を守らせるため道具」としてベルを生かしたのだろうけど、ベル自身は、あくまで野ノ子のために、自らの命をかけました。結果として(龍を助けるというの)は同じで、龍の思う壺だったかもしれないけれど、確かにベルが運命にあがらったということを表していると思います。

このように、私たち通常の感覚の人間から見たとき、むしろ「悪」である「龍の歯医者」を、あたかも正義のように描いている部分が、作品を分かりにくく、共感させにくくしていて、庵野さんなりの、なにか皮肉めいたものを感じます。

近代の作家、坂口安吾は「堕落論」の中で、それまでの倫理観や価値観を破壊し、新たな価値観を示しました。それは、当時戦争思想に染まっていた日本人が、次第に西洋化、近代化していく中で必死に生きていく様を指し、それをもし堕落というのならば、あぁ大いに堕落すればいいさ、それが生きるということだろう。という趣旨のものですが、なんか、庵野さんも似たようなメッセージを発信しているような、いないような。(人間らしく醜く利己的であっても必死に生きる「柴名」を悪として書き、なぜか最後に「勇敢だ」と賛美する辺り)。

この辺がレビュータイトルの、「残酷な龍へのアンチテーゼ」ですw

さて、最後に、気になった点をいくつか(これは自分の中でも結論出ていない部分です)。

まず、ベルの銃です。ベルの銃は、はじめはベルがブランコに向け、そのせいでブランコに殺され、次にブランコの手に渡り、ブランコがベルを撃ったせいで、ブランコは虫歯菌に殺されます。そのあと、これ見よがしにスローモーションで階段を駆け落ち、ベルの元に戻ってきます。それが、龍の歯を通り、再び龍の歯の間に表れ、カンネによってぽいっと捨てられます。しかも、その銃の写真がちらっと、数十年後の飛行機(後編冒頭)のシーンに映り込んでいるあたり、明らかなメッセージ性を感じます。それはなにか、「因果応報」や「輪廻転生」といった仏教的な思想の比喩にも思えるし、それをぽいっと捨てたカンネから、「そんなの下らない」といメッセージにも考えられます。

次に、最後に虫歯菌が、なぜ「殺意」ある人だけを殺したか? という部分です。私の論的には、「虫歯菌=死(運命)にあがらう人の意思」なんだけれども、だったら多分、「生きるのを諦めた人」を狙うはずなんですよね。龍や人に向ける殺意って、ある意味では生き抜く意思の表れだから。ここが、自分の論の弱さだし、矛盾点です。考えられるパターンとしては、①虫歯菌が同志の命を集め、龍を打倒しようとした。②私が単に考え過ぎているだけで、「人を殺そうとしたから死ぬんだよ(因果応報)」というメッセージを伝えたかった、かのどちらかかな?

そして、ベルの最後の台詞「ありがとう、野ノ子。僕の龍の歯医者」は、どこで区切るのが正解なのでしょうか? 「僕の、龍の歯医者」なら、野ノ子を自分のもののように思ってる(マイハニー的な)ベルの心情を表すのでしょうし、「僕の龍の、歯医者」なら、自分の中に存在する龍(心が帰る場所)を磨いて(清めて)くれる存在として、野ノ子に身を委ねているともとれるし、どっちなんでしょうね。また、野ノ子は最後にベルを探していましたが、ベルがもういないことを知った後はどうするのかな。それが運命だと達観するのか、「柴名」のような道を辿るのか。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
この作品を難解にしているのは、「正義」と「悪」を、一見逆に描いているから。(正義→龍の歯医者。悪→龍を殺そうとする人)

龍の歯医者になれるのは、死を受け入れた人間だけ。しかし、なんとしてでも生きようとするのは、人として、悪だろうか? 龍とは、龍の歯医者とは、正しい存在なのだろうか?

なんか、この辺りに、庵野さんなりの、なにか皮肉めいた主張を感じます。
{/netabare}


【余談1(清水豊美加さん)】
{netabare}
声優初挑戦とは思えないほど、ハマっていましたね。これで最後なんてもったいない。それにしても、龍の歯医者をはじめ、何やら宗教色が強い本作。そのヒロインを演じた方が宗教にハマって芸能界引退、とは、なんの皮肉でしょうね。(いや、某宗教団体がどんなところかは具体的に知らんし、宗教そのものを悪く言うつもりもないけど、ごく一般的に日本人の感覚的に、やっぱりちょって引いちゃうな、と。あまりにも宗教色が強いと)
{/netabare}

【余談2(かなりクダラナイ)】
{netabare}
作品のクライマックスである、どでかい虫歯菌が白い灰になっていくシーン。感動的ではあるのだけど、どうしても「ヘビ花火」を思い出してしまい、笑ってしまった(笑) あんなシーンでこんなこと思うなんて、ホントにダメだと軽い自己嫌悪に陥りましたw
{/netabare}

投稿 : 2019/08/24
♥ : 33

70.9 13 王立宇宙軍オネアミスの翼(アニメ映画)

1987年3月14日
★★★★☆ 3.9 (227)
978人が棚に入れました
所属が10人に満たず「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄され、世間に落第軍隊として見下されているオネアミス王立宇宙軍の士官・シロツグ=ラーダットは、欲望の場所でしかない歓楽街で献身的に布教活動を行う少女・リイクニ=ノンデライコとの出会いをきっかけにそれまでのその日暮らしの自堕落な生活を捨て、宇宙戦艦という名目の人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に参加し宇宙を目指すことになる。

声優・キャラクター
森本レオ、弥生みつき、内田稔、飯塚昭三、村田彩、曽我部和恭、平野正人、鈴置洋孝、伊沢弘、戸谷公司、安原義人、徳光和夫

edoya

★★★★★ 5.0

私的 最高傑作

何度も見返しているが、リリースから二十年以上経った今でもノスタルジーではなく、全く古いと思わない。

完璧に作り込まれたオリジナルの世界観。
棒状の通貨、敵国の言語などにその徹底したコダワリが見て取れる。
そこで繰り広げられる王立宇宙軍の、庶民と政治の間での葛藤。
ヒロイン、リイクニ・ノンデライコへの主人公の届かぬ思い。
のんびりした中盤の流れを一気に蹴散らす怒涛の終盤。

画の繊細さは今でも充分素晴らしい。
森本レオの抜けた声も前半こそグータラなシロツグ・ラーダットにハマっている。

そしてオリエンタルで時に詞的に、時に荘厳に響く坂本龍一の楽曲。
そのメインテーマはガムランを思わせる導入部のリズムだけで鳥肌が立つ。
更にはサエキケンゾウが作曲した戦闘シーンの楽曲は、中近東音階を駆使した名曲。

これらを当時、原作の実績なしに、一から、アニメーションで作ったと言うのだから、空いた口が塞がらない。

個人的な思い入れがあることは否定しないけれど、この作品は私の傑作アニメーションランキング不動の一位であり続けている。
早く二位に退いて頂きたいのだが、残念ながらその輝きは未だ衰えてくれない。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 6

チョコ太郎

★★★★★ 4.5

古き名作の1つ^^ 有人人工衛星を飛ばそう^^

宇宙軍と言っただけで笑われてしまうようなダメダメ軍隊に所属しているシロツグ。

そんな彼が 少女リイクニとの出会いをきっかけに自堕落だった生活を捨て、宇宙計画に参加し成長していく物語^^

彼が成長していく過程、そしてそんな彼をサポートする仲間達の人間臭さがカッコよく描かれていている作品です^^

派手な演出等は少ないですが、作画は綺麗ですし声優さん達の演技も素晴らしく、観終わった後には達成感が込み上げてくるような作品です^^

個人的に名作の1つだと思いますので、機会があれば是非観てほしい作品です^^

投稿 : 2019/08/24
♥ : 4

えたんだーる

★★★★★ 4.4

GAINAX(当時)の超本気。(京アニとは別の凄さ)

『ヤマタノオロチの逆襲』(← アニメじゃなく特撮)の上映会で本作の予告編を観たときには、こんなに凄い作品になるとはまったく予想しなかった衝撃作。

あらすじを書いたら一瞬で終わるんですが、まず作画が当時で言えば鬼レベル、今観ても充分に凄い。キャラクターデザインは好みが別れるかもしれないが、「人体が動く」とか「飛行機が飛ぶ」とか「ロケットを打ち上げる」とかを手描きアニメで描いたものとしてはおそらく究極レベル。

今のアニメーターは現在の単金でこんな作画は絶対にしてくれないだろうから、それだけでも観る価値がある。ちなみに一応劇場公開作として制作された本作だが興行的には案の定、予定より公開が延期になった上に爆死したらしい。

とはいえストーリーもあらすじから想像される以上には面白いと思うし、クライマックスシーンでは何度観ても感動する。映像ソフト化されてからは好評で 劇場公開時の汚名は雪(すす)いだと思われる。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 27

59.4 14 監督不行届(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (103)
430人が棚に入れました
漫画家・安野モヨコ(ロンパース)が、エヴァンゲリオンなどで知られる夫・庵野秀明(カントクくん)の日常を描いたエッセイコミック「監督不行届」がアニメ化!
テレビ東京木曜深夜「あにむす!」内にて3分アニメ、シリーズ全13回放映します

声優・キャラクター
山寺宏一、林原めぐみ

ごはんちゃん

★★★★★ 4.5

オタ嫁の道

大分と昔に友達からこちらの原作本を借りて読んでから
まさかのアニメ化!絶対に見るとはりきって楽しみにしてました。

漫画家のモヨコさんと、アニメ監督の庵野監督の結婚生活を描いた作品です。
オタクにどれだけついていけるのか!?モヨコさん?!って
感じですが、モヨコさんも結構オタの素質があったのでここまで
楽しい結婚ライフを過ごせているんだろうなあって思います。
私も結婚したらこんな幸せで楽しい、仲睦まじい夫婦になれたらなんて
尊敬してしまう、お二人です。

3分アニメなのでさくっと見れて、時間的に助かります。
あと、EDが毎回違うので、最後の最後まで楽しめる。
これもいいですねー。
短い時間の中でもぎゅっと濃縮された、楽しいアニメでした。

ちなみに、モヨコさんは林原めぐみさん、監督は、山寺宏一さんです。
他にもゲストで、ちょっとだけ声優さんでてますが、エヴァつながりですね。

是非オススメしたい作品のひとつです。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 3

水咲

★★★★☆ 4.0

理想の夫婦像

漫画家・安野モヨコさんのエッセイ漫画がアニメ化。
安野モヨコさんといえば学生時代に友人から「シュガシュガルーン」を借りて読んだだけで、他の作品はタイトルをいくつか知ってる程度です。
旦那さんが庵野秀明さん。
「あ、エヴァンゲリオンの人だ」くらいの知識です。

マイペースにオタク道を突き進むカントクくん。
それに感化されてヲタ嫁化していくロンパース。
そんな二人のゆるい夫婦生活が描かれています。
普通に羨ましかったです。
趣味が同じ、若しくは相手の趣味に寛容なのは大変良いことです。
結婚したらこんな生活をしてみたいもんです。
経済面が厳しいでしょうが…。

EDは毎回昔の特撮やらアニメの主題歌です。
聞いたことあるのが3曲ほど、あとは全然分かりませんでした。
分からないなりに昔のアニソンってカラオケで歌ったら楽しそうな曲が多いなーというどうでもいい感想が浮かんできました。
カラオケ行ってガチレンジャーを歌いたい。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 5

えたんだーる

★★★★★ 4.5

庵野監督の作品や監督自身が好きなら、たぶん楽しめます。

同タイトルのマンガ『監督不行届(かんとくふゆきとどき)』が原作です。

(ナディアやエヴァで有名な庵野秀明監督っぽい)カントクくんと、その妻で漫画家の(安野モヨコっぽい)ロンパースの基本この2人しか出てこないFlashアニメ。

アニメ声優情報番組『あにむす』の中のアニメ放送枠で放送されていました。原作マンガが「DVD付き特装版」という形で販売されたので、これを入手すればテレビ放送以外の方法で観ることができます。

カントクくんの行動がいちいち庵野監督っぽく事実に基づいていそうな気もしますが、一応「フィクション」です(笑)。

内容は2人の日常生活です。カントクくんのコレクションがリビングまで侵食してきてロンパースの怒りを買ったり、2人でドライブに出かけて車中でアニソンを熱唱したり…。

ストーリーは原作通りです。カントクくんを演じるのは山ちゃん(山寺宏一)で、ロンパースは林原めぐみとどちらもエヴァ出演でも有名な声優ですね。

本作で面白いのが、毎回ED曲が変わるんですがそれが昔のアニメや特撮の主題歌で、A応Pがカバーで歌っているというところです。「なんでサンバルカンやねん」とか、選曲がなかなか面白いですよ!

2017.12.20追記:
本文中「DVD付き特装版」と書きましたが商品名は『「監督不行届」行き届き DVD-BOX』でした。

『アクションヒロイン チアフルーツ』と『アニメガタリズ』が放送された2017年、このアニメは見直されても良いと思ったので上記訂正のついでもあってのレビュー更新でした。

ちなみに文中の『あにむす』は「A応P」というアイドルユニット(現メンバー4人全員声優経験者なのでもはや「アイドル声優ユニット」と呼ぶ方が適切かもしれない)が出演している番組です。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 35

58.0 15 REキューティーハニー(OVA)

2004年7月24日
★★★★☆ 3.2 (23)
73人が棚に入れました
庵野秀明が総監督を務め、永井豪原作「キューティーハニー」に新設定を加えて放つアニメシリーズ第1弾。近未来、武装集団“パンサークロー”によるテロが多発する中、謎の美少女“愛の戦士・キューティーハニー”がパンサークローに立ち向かっていく。

56.4 16 安彦良和・板野一郎原撮集(Webアニメ)

2014年12月5日
★★★★☆ 3.2 (10)
52人が棚に入れました
ドワンゴとカラーの短編映像シリーズ企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第5話。

アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズ第1作の中核を担ったアニメーター・安彦良和と板野一郎の功績を称えた内容。2人が手がけた「ガンダム」の原画を、庵野秀明が構成・編集し映像作品にする。

70.0 17 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 Death and Rebirth(アニメ映画)

1998年3月7日
★★★★☆ 3.7 (485)
3422人が棚に入れました
西暦2015年。人類を襲う謎の兵器「使徒」に対抗するため、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンを完成させた特務機関ネルフは、14歳の少年少女達をパイロットにエヴァを実戦投入する。しかしその後ろでは同時に「人類補完計画」が進行していた……。95年10月よりTV放映され、大きな反響を呼んだアニメシリーズの劇場版。本作は多くの謎を残したまま終了したTV版の総集編と最終話という事だったが、制作が遅れに遅れ、その結末は本当の完結編、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)/Air/まごころを、君に」で描かれた。
ネタバレ

Tuna560

★★★★★ 4.5

弦楽四重奏 JOHANN PACHELBEL Kanon/D-Dur

TV版のおさらい用の総集編です。
これ単体で観てもある程度把握は出来るけど、同じ場面でも語り手が変わっている箇所があるので、一度TV版を観てからの方をお勧めします。

碇シンジが渚カヲル=最後の使徒を殺す18か月前。
その日、シンジは長野県第2新東京市の中学校の講堂でチェロの調弦をしていた。弦楽四重奏の音合わせをやるためである。やがて他のメンバーが次々と顔を出す。
勝気な第2ヴァイオリンの少女、無口なヴィオラの少女、浮世離れな第1ヴァイオリンの少年―――
彼らはパッハベルの『カノン』を奏で出す。
シンジが迎えるであろう、苦悩に満ちた戦いの記録を曲に乗せて。

弦楽器の奏でる音楽と回想の内容にギャップがあり、不思議な感覚に陥ります。
普通の総集編と違い、単体でもとてもいい作品だと思います。


ここからは『エヴァQ』視聴後に再度視聴して気になった点を羅列していきます。
{netabare} カヲルとの対峙の「その18ヶ月前」、シンジは長野の中学校でチェロの練習を初めた。合奏するメンバーを待つためだ。他の3人は次々とやってきて、そろった所で合奏を開始する。

昔に観た時には気付かなかったが、下記の点が気になる。
1. 入ってきたメンバーはレイ、アスカ、カヲルなのか?
2. 何故この3人が18ヶ月も前に、シンジの故郷の学校で合奏をしているのか。

これは、上映当時の考察ではシト新生公開の1997年3月から18ヶ月前がテレビ版が放映開始した1995年10月にあたるという物で、「イメージ的なシーンと解釈すべき」と明言されている。

しかし、『Q』が公開された今、話は変わってくるんじゃないだろうか?

もしこの仲睦まじく楽器を演奏する4人がチルドレンなら、これ以上無いハッピーエンドの描写になるんじゃないだろうか?
「旧劇場版」との繋がりとは『シト新生』も含まれるのではないだろうか?

『新劇場版』ではシンジがチェロを弾く描写は無いため…繫がりとしては薄いですが、一つの考察として記します。{/netabare}
(11/20追記)

投稿 : 2019/08/24
♥ : 7

ねるる

★★★★★ 4.3

総集編

この映画は休憩をはさんで前半と後半に分かれているのですが、

前半はアニメ坂のまとめって感じです。
アニメを見てない方にとっては、元が謎だらけな作品なだけに総集編とはいえ、なかなか理解し難いものになってるんじゃないかなと思いました。

アニメ坂を見た方からしても、あっさりまとまってるな~って感じで、特に見る必要はないのではないかな、と個人的には思いました。

後半10分ほどのアニメ版の続きのお話しは、とても興味深かったですが、それも途中でばっさり切られてしまうのでものすごくうずうずします。
もう一つの劇場版に詳しく描かれているらしいのでそれを見るのが手っ取り早いと思います。


つまりは、この作品は特に見なくてもいいのでは…と個人的には思いました。
チルドレンたちのカルテットを聞きたい、美しいエンドロールを聞きたいという方は、ぜひ見てみてください。
クラシックって素敵。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 0

miki0908

★★★★★ 4.5

評価低っ

TV放映の編集ver.
評価は低く、見る価値なし論まであります。
冒頭のセカンドインパクトシーンだけでも、十分面白いと思います。
これを観ないと初期エヴァは理解できません。
またはマニアックな解説動画とか観ないとわからないでしょう。
お気に入りはシンジ、アスカ、綾波、カヲルくんの演奏シーン。
あれ泣きます。
学校の体育館で4人の演奏。
そして学校の風景を描きBGMにカノン。

1999年の夏休みという金子修介監督映画を思い出しました。
ディストピアと若者の青春。
風景だけで残酷な世界観を描くには
こういう映像作家の手腕がモロに出ます。

その点で庵野監督は十分な才能でしょう。
学園青春ドラマをもう一回とってもいいと思います。
ラブアンドポップとか式日とか酷評されますが、
実写映画も好きです。

投稿 : 2019/08/24
♥ : 6
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